JP2011242924A - 店舗内案内システムおよび店舗内案内方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】顧客の購入履歴に基づき購入確率が高い商品の近くを通るルート、広告等を表示するシステムを提供する。
【解決手段】店舗における顧客への販売のデータを入力する販売管理端末と、店舗内の商品の所在および販売管理端末を用いて入力された顧客の購入履歴を格納する管理サーバと、顧客と共に店舗内を移動可能であって商品の指定を受け付ける顧客用端末21とを備え、顧客用端末21は、所在および購入履歴を管理サーバから取得するデータ取得部と、店舗内の現在位置から顧客により指定された商品の所在に至る移動ルートの検索を行い得られた移動ルートに顧客を案内し、購入履歴に基づいてその顧客が購入する確率の高い商品を経由商品として抽出し、移動ルートにある経由商品の情報をその顧客に提供するように制御する端末制御部35と、移動ルートおよびその移動ルートの経由商品を表示する表示部25を含む店舗内案内システム。
【選択図】図1

Description

この発明は、広告を伴う店舗内案内システムおよび店舗内案内方法に関する。
大型のスーパーマーケットやいわゆるホームセンターなど広大な店舗内に多数の商品が置かれ、顧客が買い物カートと一緒に店舗内を移動しながら買い物をする店舗形態が増えている。このような店舗で、顧客が用いるショッピング用カートに表示装置を載置し、該表示装置に商品広告、商品情報、店内案内、売り場情報などを個別に表示案内する表示システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、カートに表示手段を設け、買い物客に売り場のレイアウトと現在位置の情報を提供する案内システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、カートのように移動可能なものではないが、店内の複数箇所に設置され、目的の商品の所在を顧客が検索できるような店内案内情報検索システムが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、店舗内の顧客に商品の位置情報に関する地図を作成し、その情報を伝達するためのコンピュータ化された装置および方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
その他、店舗内の案内ではないが、ナビゲーション装置がユーザから検索対象となる商品特定情報を受け付けると、その商品の購入が可能な販売店に関する情報、および、必要ならばその販売店までのルート案内を指示するものが提案されている。前記ナビゲーション装置は、販売店ごとに用意された店舗サーバからの商品管理情報によって在庫の有無などを把握している商品情報管理サーバと通信可能である。ユーザが指定した商品特定情報が商品情報管理サーバに送信されると、その商品の購入が可能な販売店に関する販売店情報が検索される。検索結果の情報が商品情報管理サーバからナビゲーション装置へ送信される(例えば、特許文献5参照)。
特開平11−152041号公報 特開平6−42979号公報 特開平10−187738号公報 特開2000−163449号公報 特開2003−16351号公報
顧客用端末のディスプレイに目的の商品が置かれた売り場までの移動ルートを表示するシステムにおいて、従来は、単に目的の商品への最短ルートが表示されるだけであったり、カートの現在位置付近の商品広告、商品情報や売り場情報が表示されるだけであったりした。ルート上の所定の商品等に積極的に顧客を誘導し、その商品等に係る情報を提供するものはなかった。ここで、顧客用端末とは、例えば、買い物カート等に設けられあるいは店舗がその店舗内の顧客に貸し出す等した携帯端末であって、顧客と共に移動可能なものである。
一方、顧客が繰り返し購入する商品は、再度購入される可能性が高い。しかし、顧客の移動ルート上に該当商品が存在しない場合、顧客が商品の存在に気づかない可能性が高くなるため、購入さる可能性が小さくなる。また、ルート上に陳列された商品であっても、ただ陳列されているだけでは客が見逃してしまいがちであり購入につながらない。しかし、顧客が移動する間にその移動ルート上にある商品についての情報を提供し購買意欲を刺激すれば、店舗全体の売り上げ増大と広告費収入獲得が期待できる。一方、顧客の立場からは移動中にお買い得商品や新製品の情報が得られ、移動中の暇つぶしにもなる。
一般に店舗内の通路は、碁盤目状に設けられることが多く、店舗内で縦横何本かの通路を隔てた箇所へ移動する場合の最短ルートは、その箇所に到る手前の何本目の通路を折れたとしても移動距離が変わらないことが多い。即ち、複数の最短ルートが存在することが多い。これは、碁盤目状に設けられた場合に限られない。そうすると、複数の最短ルートのうちいずれを選択し顧客に提示するかについては、候補に挙げられた最短ルート上にある商品についての情報と関連させることによってより効果的な広告を行うことができると考えられる。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、顧客の購入履歴に基づき購入確率が高い商品または商品群(以下、経由商品という)を決定し、経由商品の近くを通るルートを表示し、経由商品の近くを通るとき広告等を表示する店舗内案内システムを提供するものである。
この発明は第1に、
(1)店舗における顧客への販売のデータを入力する販売管理端末と、(2)店舗内の商品の所在および前記販売管理端末を用いて入力された顧客の購入履歴を格納する管理サーバと、(3)顧客と共に店舗内を移動可能であって前記顧客による商品の指定を受け付ける顧客用端末とを備え、前記顧客用端末は、前記所在および前記購入履歴を前記管理サーバから取得するデータ取得部と、店舗内の現在位置から顧客により指定された商品の所在に至る移動ルートの検索を行い得られた移動ルートに顧客を案内し、前記購入履歴に基づいてその顧客が購入する確率の高い商品を経由商品として抽出し、前記移動ルートにある経由商品の情報をその顧客に提供するように制御する端末制御部と、前記移動ルートおよびその移動ルートの経由商品を表示する表示部を含んでなり、前記端末制御部は、前記検索により複数の移動ルートが得られたときに最多の経由商品がある移動ルートにその顧客を案内することを特徴とする店舗内案内システムを提供する。
また、この発明は第2に、
(1)店舗における顧客への販売データを入力する販売管理端末と、(2)店舗内の商品の所在および前記販売管理端末を用いて入力された顧客の購入履歴を格納する管理サーバと、(3)顧客と共に店舗内を移動可能であって店舗内の現在位置を前記管理サーバに提供し、前記顧客による商品の指定を受け付ける顧客用端末とを備え、前記管理サーバは、前記顧客用端末の現在位置と顧客により指定された商品とを取得し、取得された現在位置から顧客により指定された商品の所在に至る移動ルートの検索を行い得られた移動ルートに顧客を案内し、前記購入履歴に基づいてその顧客が購入する確率の高い商品を経由商品として抽出し、前記移動ルートにある経由商品の情報をその顧客に提供するように制御するサーバ制御部を含んでなり、前記顧客用端末は、前記移動ルートおよびその移動ルートの経由商品の情報を表示する表示部を含んでなり、前記サーバ制御部は、前記検索により複数の移動ルートが得られたときに最多の経由商品がある移動ルートにその顧客を案内することを特徴とする店舗内案内システムを提供する。
また、異なる観点から、この発明は、少なくとも一つのコンピュータが、販売管理端末を用いて店舗における顧客への販売データの入力を受け付け、管理サーバを用いて店舗内の商品の所在および前記販売管理端末を用いて入力された顧客の購入履歴を格納し、顧客と共に店舗内を移動可能な顧客用端末を用いて前記顧客による商品の指定を受け付け、前記顧客用端末の現在位置から顧客により指定された商品の所在に至る移動ルートの検索を行い、
得られた移動ルートに顧客を案内し、前記購入履歴に基づいてその顧客が購入する確率の高い商品を経由商品として抽出し、前記顧客用端末を用いて前記移動ルートにある経由商品の情報をその顧客に提供し、前記検索により複数の移動ルートが得られたときは最多の経由商品がある移動ルートにその顧客を案内するように制御することを特徴とする店舗内案内方法を提供する。
この発明の第1の店舗内案内システムにおいて、前記端末制御部は、前記検索により複数の移動ルートが得られたとき、最多の経由商品がある移動ルートにその顧客を案内するので、購入確率が高い商品が顧客の目に触れる確率が高くなり、店舗の売り上げ増大につながる。また、顧客にとっても買い忘れの防止につながり便宜である。
また、この発明の第2の店舗内案内システムにおいて、前記サーバ制御部は、前記検索により複数の移動ルートが得られたとき、最多の経由商品がある移動ルートにその顧客を案内するので、購入確率が高い商品が顧客の目に触れる確率が高くなり、店舗の売り上げ増大につながる。また、顧客にとっても買い忘れの防止につながり便宜である。
この発明の店舗内案内方法は、前述の第1および第2の店舗内案内システムを方法の発明として捉えたものである。システムとしての発明と異なり、ルートの検索、案内、経由商品の抽出、経由商品の情報の提供に係る処理が管理サーバにあるか顧客用端末にあるかそれら以外の外部の機器にあるかにかかわらず、発明に包含される。コンピュータの処理により実現される作用効果は、前述の店舗内案内システムと同様である。なお、店舗内案内方法の各処理が1つのコンピュータにより実行されてもよいが、各処理が複数のコンピュータに分散されて実行されてもよい。
ここで、販売管理端末は、顧客への販売のデータ、より広くは顧客との取引に関するデータを入力するものである。具体的態様は、店舗のレジに設置されるPOS端末である。
商品の所在とは、特定の商品が店舗内で陳列等されている場所である。商品の所在を格納する具体的な態様としては、例えば、売り場内に置かれた各商品を、その商品を識別するための商品番号、陳列場所、生産者および/または販売者の識別子、商品が属するカテゴリー、商品の価格等と関連付けられた商品データベースとして管理サーバが有する記憶装置に格納するものである。なお、顧客用端末が、通信により管理サーバと接続され、このデータベースの全部または一部をダウンロードしてそのコピーを自身のメモリに格納するように構成してもよい。後述する実施形態では、商品データベースの「売り場」に前記所在が格納されている。
顧客の購入履歴は、顧客を識別するための顧客番号、顧客の氏名や住所等が判る場合はそのデータ、性別、年齢層、商品ごとの商品番号と購入日付である。
管理サーバは、CPU、記憶装置(メモリ)、および前記販売管理端末および顧客用端末と通信する通信部を含んでなる。前記メモリに前述の商品データベースおよび前記購入履歴が格納される。サーバ制御部は管理サーバのCPUに相当する。
顧客用端末は、店舗内で顧客に移動経路の案内をするための端末であって、CPU、記憶装置(メモリ)、通信部、操作部および表示部を含んでなる。具体的態様としては、店舗に来店した顧客に貸し出すその店舗専用の携帯端末、買い物用のカートに装着された端末がある。あるいは、ハードウェアとして顧客が所有する携帯電話や携帯端末を使用し、店舗専用のアプリケーションを導入することにより顧客用端末として使用するものであってもよい。端末制御部は、顧客用端末のCPUに相当する。
この発明の店舗内案内システムの電気的な構成例を示すブロック図である。 この発明に係る店舗内案内システムにより表示部に表示される内容およびルート選択の一例を示す説明図である。 この発明に係る店舗内案内システムにより選択されるルートの異なる一例を示す説明図である。 この発明に係る店舗内案内システムにおいて、複数の最短ルートが候補として存在する場合にいずれを選択するかの例を示す説明図である。 この発明に係る店舗内案内システムにおいて、複数の最短ルートが候補として存在する場合にいずれを選択するかの異なる例を示す説明図である。 この発明に係る店舗内案内システムにおいて、顧客の購入履歴と来店予測に基づく経由商品の決定を示す説明図である。 この発明において、ルート選択を顧客用端末側で行う場合に前記顧客用端末の制御部が実行する処理の手順を示す第1のフローチャートである。 この発明において、ルート選択を顧客用端末側で行う場合に前記顧客用端末の制御部が実行する処理の手順を示す第2のフローチャートである。 この発明において、ルート選択を顧客用端末側で行う場合に前記顧客用端末の制御部が実行する処理の手順を示す第3のフローチャートである。 図7〜図9に示す処理によって探索された最短ルートの候補の一例を示す説明図である。 図7の処理のうち、制御部が経由商品を抽出する処理の詳細を示すフローチャートである。 図8の処理のうち、制御部が経由商品のより多いルートを選択する処理を示すフローチャートである。 この発明において、ルート選択をデータサーバ側で行う場合の顧客用端末側の処理を示すフローチャートである。 この発明において、経由商品の抽出と最短ルートの検索をデータサーバ側で行う場合のデータサーバ側の処理を示すフローチャートである。 図14の処理のうち、データサーバの制御部が経由商品を抽出する処理の詳細を示すフローチャートである。 図14の処理のうち、データサーバの制御部が経由商品のより多いルートを選択する処理を示すフローチャートである。
以下、この発明の好ましい態様について説明する。
この発明の店舗内案内システムにおいて、前記端末制御部は、各商品の購入周期および前記購入履歴に基づくその顧客の来店周期を得、前記購入履歴に含まれる各商品の直近の購入時期から前記購入周期を経過した時期が現在から前記来店周期を経過した時期より早い場合はその商品を経由商品として抽出し、前記購入周期は、各商品につき予め定められた値あるいは前記購入履歴に基づき各商品の購入の周期を算出した値であってもよい。このようにすれば、購入履歴に基づいてその顧客が来店時に購入する可能性の高い商品を合理的に抽出し、顧客にその商品の情報を提供することができる。
また、前記端末制御部は、最多かつ同数の経由商品がある複数の移動ルートが検索されたとき、それら移動ルートのいずれもが等しい確率で選択される条件の下で一つの移動ルートを決定してもよい。このようにすれば、複数の移動ルートが検索されたとき、偏りなく商品の情報を提供することができるので、店舗内の特定の売り場が混雑するのを防止できる。
さらにまた、前記端末制御部は、現在位置から顧客により指定された商品の所在に至る最短のルートを前記移動ルートとして検索してもよい。このようにすれば、目的の商品に到る最短ルートのうちから選択されるので、広告のみを目的として顧客を迂回させることがないので、顧客の利便性と店舗の利益を合致させることができる。
前記制御部は、前記顧客用端末が前記経由商品の所在から予め定められた範囲内に近接しているときに前記経由商品の情報を前記顧客に提供するように制御してもよい。このようにすれば、情報を表示させるべき経由商品から所定の範囲内に近接したときにのみその経由商品の情報が表示されるので、他の経由商品の情報との干渉を避けることができ、またその経由商品を購入しようとする顧客にとっても便宜である。
ここで示した種々の好ましい態様は、それら複数を組み合わせることもできる。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
≪装置の構成例≫
図1は、この発明の店舗内案内システムの電気的な構成例の概略を示すブロック図である。図1に示すように、この発明の店舗案内システムは、大別してレジスタ端末11、顧客用端末21およびデータサーバ51からなる。それらは、互いに有線あるいは無線通信でデータのやり取りが可能である。
レジスタ端末11は、店舗と顧客との間の取引処理を扱う。そして、取引処理に係る顧客番号、購入日付、購入した商品の商品番号(商品No.)等のデータをデータサーバ51に送信する。
データサーバ51は、サーバ通信部53およびサーバ制御部55およびメモリ(図示せず)を含んで構成される。サーバ通信部53は、レジスタ端末11および顧客用端末21との通信を行う。サーバ制御部55は、CPUおよびCPUが実行すべきプログラムを格納する不揮発性メモリ、CPUが処理を実行するためのワークエリアを提供する揮発性メモリ、CPUとサーバ通信部53、前記不揮発性および揮発性メモリとの間のインターフェイス回路などから構成される。そして、データサーバ51の各部の動作を制御し、処理を実行する。データサーバ51が有するメモリには顧客データベース57、商品データベース59、店内地図データ61およびルートデータ63が読み書き可能に格納される。
サーバ制御部55が実行する処理の例として、レジスタ端末11から受信した顧客番号、購入日付、購入した商品の商品番号等に基づき顧客ごとの購入履歴を顧客データベース57に格納する処理、顧客用端末21からの要求に応じて、データを検索して取り出す処理がある。また、顧客用端末21からの要求に応じて、顧客データベース57、商品データベース59、店内地図データ61およびルートデータ63を検索し、検索したデータを処理し、あるいは顧客用端末21に提供する処理がある。さらにまた、この発明の一態様として、データサーバ51側でルート情報の作成を行うこともできる。
顧客用端末21は、ROM27、一時記憶部としてのRAM23、表示部25、タッチパネル26、カレンダーとしても機能する時計部29、位置検出部31、位置情報受信部33、端末制御部35、端末通信部37およびキーボード39を有する。さらに、顧客用端末21は、バーコード・スキャナ41および/またはカードリーダ・ライタ43が接続されてもよい。
RAM23は、端末制御部35によってアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される記憶素子である。図1に示すように顧客番号、商品データベース、店内地図データ、ルートデータ、現在地データ、最短ルートデータ、路順対象商品リスト、顧客購入履歴の各データを格納する。格納すべき顧客番号の取得は、次のように行われる。顧客が顧客用端末21を使用するときにタッチパネル26またはキーボード39を用いて入力する。別の態様として、顧客が所有するポイントカード等、前記顧客番号が予めデータとして格納されたカード45を顧客がバーコード・スキャナ41またはカードリーダ・ライタ43に読み取らせる。格納すべき商品データベース、店内地図データ、ルートデータは顧客用端末21の起動時にデータサーバ51から受信する。格納すべき現在地データは、位置情報受信部33および位置検出部31を用いて取得する。最短ルートデータは表示部25に表示すべきルートのデータであって顧客が指定した目的地までの最短ルートを示す。格納すべき最短ルートデータは、顧客用端末21またはデータサーバ51で生成する。
路順対象商品リストは、顧客の購入確率が高い商品のリストであり、ルート選定や近傍通過時の広告表示の処理に用いられる。路順対象商品リストは、顧客用端末21またはデータサーバ51で生成する。
顧客購入履歴は、データサーバ51のメモリに格納された顧客データベース57のうち、入力された顧客番号に係る購入履歴のデータを受信し取得する。
表示部25は、ルート情報・広告等の表示を行う装置である。この実施形態では、液晶表示装置が用いられる。
タッチパネル26は、表示部25を覆うように配置され、顧客の操作を受け付ける。顧客は、表示部25に表示される誘導画面、例えば、メッセージと数値キーが表示される画面の誘導に従ってタッチパネル26上の所定位置に触れることで、顧客No.の入力を行うことができる。また、後述する図2の誘導画面に従ってタッチパネル26上の所定位置に触れることで、目的商品を入力することができる。
時計部29は、現在日時の情報を得る。得られた日付はルート選定の際、購入確率が高い商品を決定するために参照される。
位置情報受信部33は、店舗内における現在位置を取得するものである。具体的には、GPS(Global Positioning System)や、それと同様の原理を適用したローカルの測位システムなどで構成される。
位置検出部31は、位置情報受信部31にて受信した情報とRAM23に格納された店内地図データから現在位置を検出するものである。具体的には専用のマイクロプロセッサ等で構成される。また、変形例として、端末制御部35が位置検出部31の機能を兼用してもよい。
バーコード・スキャナ41は、顧客番号が顧客の所有するポイントカード等(図1にカード45で示す)にバーコードで表記される態様において、そのポイントカードに表記された顧客番号を読み取るために使用される。
カードリーダ・ライタ43は、顧客番号が顧客の所有するポイントカード等(図1にカード45で示す)に埋め込まれたICチップに格納される態様において、そのポイントカードに格納された顧客番号を読み取るために使用される。読取は非接触型でも接触型でもよい。
端末制御部35は、装置全体を制御するものであって、具体的にはCPUあるいはマイクロプロセッサ(Microprocessor、以下、簡単のためCPUとマイクロプロセッサを総称してCPUと呼ぶ)を中心に構成される回路である。機能的には、CPUがROM27に格納された処理プログラムを実行することにより処理を行う機能的ブロックを端末制御部と呼ぶ。なお、CPU以外に、図示しない入出力回路等、必要な周辺回路を含む。ハードウェア構成の観点から、端末制御部35は、CPU、汎用のLSI(Large Scale Integration)、特定の用途のために設計、製造された集積回路(いわゆるASIC、Application Specific Integrated Circuit)、その他の演算機能を有する回路のいずれかまたはそれらの組み合わせで構成されてもよい。
さらに端末制御部35は、現在位置と目的の商品の売り場、店内地図データ、ルートデータ、顧客購入履歴とから、ルートを決定する。
通信部37は、外部のデータサーバ51とデータをやり取りする。例えば、顧客用端末21からは顧客番号や要求が送信され、データサーバ51からは前記顧客番号に該当する顧客の購入履歴、商品データベースの内容、店内地図データおよびルートデータが送信される。顧客番号は、顧客用端末21を使用する顧客による顧客番号入力の操作に応答して送信される。顧客番号を受信したデータサーバ51は、それに該当する顧客の購入履歴を顧客端末へ送信する。商品データベース、店内地図データおよびルートデータは、一日一回あるいは複数回、データサーバ51から受信し、RAM23の内容が更新される。通信は、有線、無線のいずれであってもよい。
以上が、図1の各ブロックの説明である。
続いて、データサーバ51のメモリに格納される顧客データベース57、商品データベース59、店内地図データ61およびルートデータ63について説明する。
顧客データベース57は、取引を行った顧客に係る情報とその顧客の購入履歴が記憶されたデータベースである。顧客に係る情報の具体的内容は、例えば、顧客の名前、住所、電話番号、生年月日および性別である。それらの情報は、その店舗のカード45を作成する際に顧客が申請することにより得られる。顧客の購入履歴の具体的内容は、その顧客が購入した商品の商品番号とその購入日付である。顧客の名前、住所、電話番号、生年月日、性別および購入履歴は、顧客番号に関連付けられて格納されている。顧客が新たな取引を行うと、取引処理に係る顧客番号、購入日付、購入した商品の商品番号がレジスタ端末11からデータサーバ51へ送信される。サーバ制御部55は、受信したデータを顧客データベース57に格納する。なお、サーバ制御部55は、所定期間を経過した購入履歴を削除してメモリが満杯にならないようにする。
商品データベース59は、店舗が販売する商品に関するデータベースである。商品データベースは、商品番号ごとにその商品に関する情報が格納されている。商品に関する情報の具体例は、商品のカテゴリー(大分類および小分類)、商品名、売り場、単価、想定購入周期である。図1で、大分類のカテゴリーは「カテゴリー1」、小分類のカテゴリーは「カテゴリー2」で示されている。図1の例で、例えば、商品名「ダイヤモンド洗剤 1kg」は、大分類のカテゴリーが「日用品」、小分類のカテゴリーが「洗剤」である。
「売り場」は、後述する店内地図データ61に示される領域のいずれの区画、領域でその商品が陳列されているかを示す。「ダイヤモンド洗剤 1kg」は、区画Gのうち2番の領域に陳列されている。「単価」はその商品の販売単価である。「ダイヤモンド洗剤 1kg」は、単価298円で販売されている。「想定購入周期」は、その商品の購入が予想される標準的な周期である。その日数は、新たな商品を商品データベースに登録する際、類似商品の想定購入周期に基づいて決定される。類似商品とは、競合する他社商品あるいは旧型の商品があればそれが該当する。複数の類似商品がある場合は、最も近いものを採用するか、あるいは各類似商品の想定購入周期を加重平均して算出してもよい。なお、想定購入周期を各顧客の購入履歴に基づいて算出することもできる。その場合、商品データベース59に想定購入周期を予め格納しておく必要はないとも考えられる。しかし、顧客が過去にその商品を購入したことがない場合は、購入履歴に基づく算出ができないため商品データベース59に予め格納された想定購入周期を用いる。
次に、店内地図データ61について説明する。店内地図データ61は、売り場内の陳列棚の区画と、その区画内のさらに詳細な領域を含む。図1の例では、前記区画はA〜Hに区分されており、例えば、区画Aは1〜12の詳細な領域に区分されている。他の区画についても同様である。
さらに、ルートデータ63は、店舗内で顧客が移動可能な通路を示す。
以上が、データサーバ51のメモリに格納されるデータの説明である。
≪顧客からみた店舗内案内の例≫
図2は、この発明に係る店舗内案内システムにより表示部に表示される内容およびルート選択の一例を示す説明図である。
図2(a)は、顧客用端末21を顧客が操作した際に、その表示部25の液晶モニタに表示される商品検索画面の一例である。商品検索画面は、顧客が買い物をしたい商品を検索する画面であって、カテゴリー別に商品を指定する画面である。初期画面には、「食品」、「飲料」、「医薬品」、「日用品」といった大分類のカテゴリーが表示されている。このカテゴリーは、データサーバ51から受信されRAM23に格納された商品データベースの「カテゴリー1」に対応するものである。ここで、(a)図に示すように、顧客がタッチパネルを用いて「食品」を選択したとする。
これに応答して、表示部25の液晶モニタには、「食品」の下位のカテゴリーとして「魚」、「野菜」、「肉」、「パン」などの小分類のカテゴリーが表示される(図2(b)参照)。この階層のカテゴリーは、データサーバ51から受信されRAM23に格納された商品データベースの「カテゴリー2」に対応するものである。ここで、(b)図に示すように、顧客がタッチパネルを用いて「パン」を選択したとする。
これに応答して、表示部25の液晶モニタには、「パン」の下の階層として、「パン」のカテゴリーに属する商品の一部が一覧として表示される(図2(c)参照)。この階層のカテゴリーは、RAM23に格納された商品データベースの各商品に対応するものである。各商品は、商品名と単価とが表示されている。これらの情報は、データサーバ51から受信されRAM23に格納された商品データベースの「商品名」と「単価」に対応する。例えば、「ジャムパン」とその販売価格「298円」は、RAM23に格納された商品データベースの商品No.4001の商品に対応している。ここで、(c)図に示すように、顧客がタッチパネルを用いて「ジャムパン」を選択したとする。
これに応答して、表示部25の液晶モニタには、「ジャムパン」が陳列されている売り場内の箇所(区画D)へ現在位置から移動するルートが矢印で表示される(図2(d)参照)。表示されたルートは、区画FとGの間の通路を通過した後右折し、目的の「ジャムパン」が陳列された場所へ移動するものである。その途中の、区画Gには、経由商品として抽出されたダイヤモンド洗剤が置かれている。顧客がルートに沿って前記ダイヤモンド洗剤の売り場付近に到ると、表示部25の液晶モニタにダイヤモンド洗剤の広告が表示される(図2(e)参照)。なお、経由商品の抽出手順については別途後述する。
実は、現在位置から目的の場所へ移動するルートは、選択されたもの以外にも存在する。例えば(d)図上で、区画Eの左側の通路を上向きに進んだ後、区画Eに沿って右折し中央通路を進んでもよいし、現在位置から右方へ進み区画EとFの間の通路を通過した後に右折してもよく、あるいは、現在位置から右方へ進み区画GとHの間の通路を通過して上方へ進む最短ルートもある。しかし、この発明によれば、経由商品として抽出されたダイヤモンド洗剤の陳列箇所を通過する移動ルートが優先的に選択される。そして、前記表示部25がダイヤモンド洗剤の陳列箇所から所定の距離に接近したとき、ダイヤモンド洗剤の広告が表示部25に表示される。(e)図の広告例としては、「ダイヤモンド洗剤はご入用ありませんか。ダイヤモンド洗剤は、右側の棚の下から2段目にあります。」など、顧客を誘導するより詳細な情報を提供してもよい。
図3は、この発明に係る店舗内案内システムにより選択されるルートの異なる一例を示す説明図である。図3の例は、図2とは現在位置が異なり目標の箇所が同一でありかつ経由商品の場所が異なる。経由商品(図3で、商品B)の陳列箇所、即ち、顧客の購入確率が高いと予想される商品の箇所は、現在位置である区画F、G間の通路から目標位置である区画Dに到る最短ルート上には存在しない。前記商品Bは、区画Eに陳列されている。ここで、顧客を区画Eに案内すると、顧客に遠回りをさせて目標位置へ案内することになる。このような遠回りの移動ルートは選択しない。顧客の苦情を招くことになり、案内装置ひいては店舗を経営する事業者の信用を失う結果になりかねず、負の効果を与えかねないからである。
図4は、この発明に係る店舗内案内システムにより選択されるルートのさらに異なる一例を示す説明図である。図2、図3に示す例では、一つの顧客向け情報のみ存在していたが、図4では複数の経由商品が存在している。このほうがむしろ一般的であろう。この場合、複数の最短ルートが候補として存在する場合にいずれの最短ルートを優先的に選択すべきかについては、以下のルールに従って判断されてもよい。
第1のルールは、より多くの経由商品の陳列箇所を通過する移動ルートを優先的に選択するものである。このルールによれば、より多くの経由商品の陳列箇所に顧客を導くことによって顧客が商品を購入する確率が高くなり、より多くの商品の販売が期待される。
図5(a)は、前述した第1のルールの具体例を示す説明図である。図5(a)で、候補に挙げられた最短ルートのうち、売り場Fを経由するルート上には1つの経由商品があり、売り場Gを通過する第2の候補のルート上には3つの経由商品があり、売り場Hを経由する第3の候補のルート上には2つの経由商品がある。この場合、経由商品の数が最も多い第2の候補ルート、即ち、売り場Gを通過するルートが優先的に選択される。
第2のルールは、いわば第1のルールの特例である。第1のルールの適用を試みたところ、経由商品の数が最多となる複数のルートがある場合は各ルートの選択が同じ確率になるように決定し、あるいは、複数のルートがあるがいずれのルートにも経由商品がない場合は各ルートの選択が同じ確率になるように決定する。これは、第1のルールで優劣が決めがたい場合、商品の広告が偏らないようにするためのルールである。
図5(b)は、前述した第2のルールの具体例を示す説明図である。図5(b)で、候補に挙げられた最短ルートのうち、売り場Fを経由する第1候補のルート上、売り場Gを通過する第2候補のルート上、売り場Hを経由する第3候補のルート上のいずれにも2つの経由商品がある。この場合、いずれのルートも優劣が付けがたい。そこで、各ルートが均等な確率で選択されるようにする。例えば、乱数を発生させ、それを3で除した剰余が「1」なら第1のルート、「2」なら第2のルート、「0」なら第3のルートを選択する。
購入確率が同じであるにもかかわらず優先的に広告がなされる商品と、そうでない商品とが生じないためである。
≪経由商品の抽出について≫
経由商品の抽出手順の具体例を説明する。
経由商品は、顧客の来店周期と各商品の購入周期とに基づいて抽出される。まず、来店周期について説明し、次に購入周期について説明する。
来店周期は顧客の顧客データベース57を用いて算出することができる。図1に示す顧客データベース57によれば、顧客番号A001は、2009年10月3日、同年10月12日、同年10月18日の3回来店している。この顧客A001が2009年10月24日に来店し、顧客用端末21に顧客番号を入力した場合を例に説明する。端末制御部35は、来店当日の日付、RAM23に格納された顧客購入履歴のうち最先の来店日および過去の来店回数を取得する。そして、以下の(1)式の計算により顧客A001の来店周期を算出する。
顧客の来店周期={(来店当日の日付)−(最先の来店日)}/(その間の来店回数)
={(2009年10月24日)−(2009年10月3日)}/3(回)
= 21(日)/3(回)
= 7(日) (1)
よって、顧客A001が次に来店すると考えられる来店予想日は来店当日の7日後、即ち、2009年10月31日である。
次に、購入周期について説明する。購入周期は、RAM23に格納された商品データベースの想定購入周期を直接適用してもよい。あるいは、顧客A001の顧客購入履歴から各商品を購入した日を抽出し、各商品の購入周期を算出してもよい。例えば、図1によれば、顧客A001は、2009年10月3日と2009年10月18日に商品番号3001を購入している。この顧客購入履歴に基づいて、顧客A001が商品番号3001を購入する周期を算出することができる。以下の(2)式の計算に基づく。
顧客の購入周期={(直近の購入日)−(最先の購入日)}/(その間の購入回数)
=(2009年10月18日)−(2009年10月3日)/1(回)
= 15(日) (2)
以上のようにして得られた顧客の来店周期および購入周期から経由商品を抽出する手順について以下に説明する。
図6は、この発明に係る店舗内案内システムにおいて、顧客の購入履歴と来店予測に基づく経由商品の決定を示す説明図である。図6で、縦方向の上欄は、顧客A001の来店周期を示し、下欄は顧客A001が購入した商品を購入履歴に基づいて並べたものである。横方向は購入履歴の最先の日である2009年10月3日から、次回の来店予測日である2009年10月31日に渡る日付である。(1)式で計算したように、顧客A001の来店周期は7日である。よって、次回の来店予測日は2009年10月31日である。
各商品について顧客購入履歴に基づくマークを記している。例えば、顧客A001は商品番号1001を10月3日に購入している。また、商品番号3001を10月3日と10月18日に購入し、商品番号4001を10月3日と10月12日に購入している。さらにまた、商品番号5001を10月12日に購入している。それらの購入日に○印が記されている。
各商品について検討する。商品番号1001を最後に購入した日は10月3日である。商品の購入周期については商品データベース59の想定購入周期を直接適用することにする。よって、想定購入周期は25日である。商品番号1001については、直近の購入日である10月3日から次回の来店予想日までの日数は28日である。この場合、想定購入周期の25日より次の来店予想日までの経過日数28日の方が大きい。端末制御部35は、商品番号1001を経由商品として抽出する。なお、直近の購入日から想定購入周期を経過した日(購入予想日)が来店当日以前の場合、その商品を経由商品として抽出する。しかし、購入予想日が来店当日から所定日数遡った日以前の場合、顧客はもはやその商品を購入する意思がなくなったと判断して経由商品から除外してもよい。このようにすれば、経由商品の累積的な増加が防止され、顧客の最近の購買パターンに応じた経由商品が抽出できる。
次に、商品番号3001について検討する。商品番号3001の直近の購入日は10月18日である。その購入日から次の来店予想日までの日数は13日である。商品番号3001の想定購入周期は15日である。その想定購入周期の15日よりも次の来店予想日までの日数13日の方が小さい。よって、端末制御部35は、商品番号3001を経由商品でないと判断する。
商品番号4001は目的商品である。そのため、端末制御部35は、商品番号4001を経由商品ではないと判断する。
商品番号5001について検討する。商品番号5001の直近の購入日は10月18日である。その購入日から次の来店予想日までの日数は13日である。商品番号5001の想定購入周期は10日である。想定購入周期の10日よりも次の来店予想日までの日数13日の方が小さい。よって、端末制御部35は、商品番号5001を経由商品として抽出する。
なお、商品No.1002,2001,2002はこれまでに購入の履歴がない。よって、端末制御部35はこれらの商品を購入する可能性はないと判断する。
結果的に、商品番号1001および商品番号5001が経由商品として抽出される。
≪端末制御部の処理について≫
図7〜図9は、この発明の店舗内案内システムにおいて端末制御部35が実行する処理の手順を示すフローチャートである。図7〜図9は、一連の処理を3つの図面に分割して示している。そのうち図7は、顧客が目的とする商品を指定した際に端末制御部35が実行すべき準備段階の処理および、現在位置から目的とする商品までの移動ルートの候補を検索する処理、検索された最短ルートのうち一つのルートを選択するために用いられる経由商品の抽出処理を示すフローチャートである。ただし、経由商品を抽出する詳細な手順は、別図のフロ―チャート(後述する図11)に示している。
図8は、複数の候補のうちから最終的に一つの最短ルートを選択する処理を示すフローチャートである。ただし、ルート選択の詳細な手順は、後述する図12に示している。
図9は、選択された最短ルートを顧客に提示し、前記最短ルート上にある経由商品に顧客が接近したとき、その経由商品の広告を表示部に表示させる処理を示すフローチャートである。また、図10は、図7〜図9に示す処理によって探索された最短ルートの候補の一例を示す説明図である。
以下、フローチャートに沿って制御部が実行する処理を説明する。
図7に示すように、顧客が顧客用端末21のタッチパネル26またはキーボード39を操作して顧客番号を入力すると、端末制御部35は、顧客の操作に応答し、入力された顧客番号を取得する(ステップS101)。そして、データサーバ51に顧客データベース57として格納されているその顧客の購入履歴を顧客購入履歴として受信する(ステップS103)。なお、他の入力態様として、顧客がカード45に記された顧客番号をバーコード・スキャナ41に読み取らせ、あるいは、カード45に格納された顧客番号をカードリーダ・ライタ43で読み取らせる態様もある。
次に、端末制御部35は、操作入力部30を用いた商品の指定が顧客により行われるのを待つ(ステップS105参照)。顧客による商品の指定は、例えば図2(a)〜(c)に例示したような要領でなされるが、その詳細な手順は図7で省略している。このような入力操作は当業者が周知技術に基づいて容易に実現できる。
顧客により経路案内の目的とすべき商品が指定されたら、それをRAM23上に用意された一時変数Tに格納する(ステップS107参照)。なお、図7〜図9では、いくつかの一時変数を使用している。一時変数Rは、探索された最短ルートの数を格納する。また、前述した一時変数Tは、顧客により指定された商品の商品番号を格納する。一時変数iは、後述する端末制御部35の処理において、各最短ルートについての繰り返し処理を行う際に何番目の最短ルートであるかを格納しておくためのカウンタである。
一時変数rは、最多の経由商品がルート上に存在する最短ルートの総数を格納しておくカウンタである(経由商品ありルートカウンタ)。二次元配列の一時変数Kは、ある最短ルート上に存在する経由商品の商品番号を格納する。二次元配列のうち第1次元は、一時変数i、即ち、いずれの最短ルートかを特定する。第2次元は、一時変数k、即ち、一時変数iで特定される最短ルート上に複数の経由商品が存在する場合にそのいずれの経由商品かを特定する。従って、配列変数K[i][k]には、第i番目として特定される最短ルートのルート上にあり、第k番目として特定される経由商品の商品番号が格納される。
一時変数mは、商品データベースに登録された各商品について繰り返し処理を行うための経由商品カウンタである。なお、変数iの最大値は、候補として探索する最短ルートの最大数として予め定めておけばよい。一時変数kがとり得る最大値は、一つの最短ルート上で広告をする経由商品の最大数として予め定めておけばよい。そうすると、配列変数K[i][k]の容量は変数iおよびkの最大値から自ずと定まる。一時変数Yは、表示部25に表示される最短ルートが何番目のルートであるかを保持しておく一時変数である。
図7のフローチャートに戻り説明を続ける。端末制御部35は、RAM21に格納された商品データベースのうち、変数Tに格納された商品番号に対応する商品のデータを取得する(ステップS109参照)。取得されたデータの中には、指定された商品の売り場のデータ、即ち目的の箇所がある。さらに、端末制御部35は、位置検出部31から現在位置を取得する(ステップS111参照)。そして、ルートデータ63に含まれるルートのうち、現在位置から目的の箇所までの最短ルートを検索する(ステップS113参照)。最短ルートの検索は公知の手法を用いて実現できる。現在位置と目的の箇所が判明していれば、少なくとも一つの最短ルートが得られる。場合によっては、複数の最短ルートが得られる。例えば、図10に示す例では、4つの最短ルートが候補として得られている。
続いて、端末制御部35は、探索された最短ルートの数を変数Rに格納する(ステップS115)。そして、各最短ルート上の経由商品を抽出する(ステップS117)。
さらに、端末制御部35は、ルート数のカウンタiに初期値としてゼロを格納する。変数Rおよびカウンタiは、各最短ルートについての繰り返し処理の終了判定に用いられる(図8のステップS121参照)。
経由商品ありルートカウンタrに初期値としてゼロを格納し(ステップS123)、配列変数K[i][k]のすべてに初期値としてゼロを格納する(ステップS125)。
続いて端末制御部35は、最短ルートの属性を求める処理を行う。ステップS127以降は、ステップS113で探索された最短ルートについて順次行う繰り返し処理である。まず、端末制御部35は、i番目の最短ルート(初期値はゼロ番目)上に存在する経由商品の数を格納するカウンタkに初期値としてゼロを格納する(ステップS127)。さらに、商品データベースに登録された各商品について繰り返し処理を行うための経由商品カウンタmに初期値として1を格納する(ステップS129)。
続いてのステップS131、S135、S143は、i番目の最短ルート(以下、ルートi)におけるすべての商品についての繰り返し処理である。まず、商品番号がm(mの初期値は1)の商品について、その商品が前記ステップS117で経由商品として抽出され経由商品リストに登録された経由商品であり、かつ、その商品の売り場がi番目の最短ルート上にあるか否かを判断する(ステップS131)。経由商品かつi番目ルート上にある商品の場合(判定がYes)、対応する配列変数K[i][k](kの初期値はゼロ)に経由商品カウンタmの値、即ち、i番目の最短ルート上にある経由商品の商品番号を格納する(ステップS133)。そして、kの値を1だけ増加させ(ステップS133)た後、ルーチンはステップS135へ進む。なお、前記ステップS133の後にkが最大値を超えた場合、後述するステップS137へルーチンを進める処理を挿入することが好ましい。
一方、前記ステップS131で、商品番号がmである商品がルートi上にない場合(ステップS131の判定がNo)、ルーチンはステップS135へ進む。
ステップS135で、端末制御部35は、商品データに登録されたすべての商品について、前述のステップS131、S133の処理を行ったか否かを判断する。未だの場合(判定がNo)、カウンタmを1だけ増加させて(ステップS143)次の商品番号を判断の対象とし、前記ステップS131、S133の処理を繰り返す。
一方、前記ステップS135ですべての商品について処理が終了した場合(判定がYes)、端末制御部35は、ルートi上に経由商品が存在するか否か、即ち、一時変数kがゼロより大きいか否かを判断する(ステップS137)。経由商品が存在する場合(判定がYes)は、経由商品ありルートカウンタr、即ち、経由商品がルートi上に存在する最短ルートの総数を格納する変数の値を1だけ増加させ(ステップS139)た後、ステップS141へ進む。一方、前記ステップS137の判定で、経由商品がルートi上に存在しない場合(判定がNo)、変数rの値を更新することなくルーチンはステップS141へ進む。
ステップS141で、端末制御部35は、探索された最短ルートのすべてについて前記ステップS127からS145までの処理を行ったか否かを判定する。未だの場合(判定がNo)、カウンタiを1だけ増加させて(ステップS145)次の最短ルートを判断の対象とし、前記ステップS127からS145までの処理を繰り返す。
その後、端末制御部35は、複数の候補のうちから最終的に一つの最短ルートを選択する処理を実行する。まず、端末制御部35は、探索されたR個の最短ルートのうち経由商品がルート上に存在する最短ルートの総数、即ち、経由商品ありルートカウンタrの値を調べる(ステップS147)。前記総数がゼロの場合、即ち探索された最短ルートのいずれもそのルート上に経由商品が存在しない場合(判定がr=ゼロ)、特定の最短ルートを優先的に選択する理由がない。よって、R個の最短ルートのいずれかをランダムに選択する(ステップS149)。ここで、ランダムに選択するのは特定の商品に広告が集中しないためである。また、店内の特定の箇所が混雑しないためである。ただし、レジ付近や出入り口付近を避ける等、売り場の構成に応じた重み付けを加えてルートを選択するようにしてもよい。
一方、前記ステップS147の判定で、経由商品がルート上に存在する最短ルートの総数が1の場合(判定がr=1)は、その最短ルートを選択する(ステップS151)。あるいは、経由商品がルート上に存在する最短ルートの総数が複数ある場合(判定がr>1)は、それらの最短ルートのうちいずれか1つを選択する処理を行う(ステップS153)。その処理の詳細は別途図12に示す。そして、前述のステップS153で選択されたルートの番号を一時変数Yに格納する(ステップS155)。
以上、ステップS149、S151、S153のいずれかの処理後は、探索されたR個の最短ルートのうちいずれか1つのルートが選択されている。
次に端末制御部35は、選択された最短ルートが表示部25の液晶モニタに表示されるよう制御する(図9のステップS161参照)。表示態様の一例は、図2(d)に示している。そして、ルートi上に存在する経由商品を指すカウンタkの値をゼロに初期化する(ステップS163)。
表示されたルートに従い、あるいは表示されたルートと異なるルートで顧客が顧客用端末21と共に店舗内を移動すると、位置情報受信部33が前記装置の現在位置の情報を受信し、位置検出部31が受信した現在位置情報に基づき店舗内の現在位置を検出する(ステップS165)。それに応答して、端末制御部35は、表示部25に表示される現在位置および最短ルートを更新する。なお、一時変数Yは、表示部25に表示されている最短ルートが何番目のルートであるかを保持している。なお、図示していないが、ステップS149およびS151を経たときは、Yに初期値ゼロが格納されている。
端末制御部35は、顧客が店舗を移動している間、現在位置が目的の商品が陳列されている箇所、即ち、目標位置に到達したか否かを監視している(ステップS167)。目標位置にまだ達していないと判断したとき(ステップS167の判定がNo)、端末制御部35は、ルートY上にある経由商品に接近したか否かを監視する。経由商品が複数ある場合、各商品に対する接近を順次監視処理を繰り返す。
まず端末制御部35は、ルートY上に存在する経由商品のカウンタkにゼロを格納して初期化する(ステップS171)。さらに、現在位置と最短ルートの表示を更新する(ステップS173)。そして、ルートY上に存在する経由商品の商品番号が配列変数K[Y][k]に格納されているか否(非ゼロか否か)を判断する(ステップS173)。ルートY上に経由商品が存在する場合、即ち、配列変数K[Y][k]の値がゼロでない場合(判定がNo)、端末制御部35は、配列変数K[Y][k]の商品番号でRAM23に格納された商品データを参照し、その商品が陳列されている位置を取得する。その位置から所定の範囲内に現在位置があるか否かを判断する(ステップS177)。
現在位置が所定範囲内にある場合(ステップS177の判断がYes)、商品データを参照してその商品の広告を表示部25の液晶モニタに表示させる(ステップS179)。その後、ルーチンはステップS183へ進み、ルートi上に存在する経由商品を指すカウンタkの値を1だけ増加させる(ステップS183)。その後、ルーチンは前記ステップS165へ進み、現在位置の取得、更新と最短ルートの更新を繰り返す。
一方、前記ステップS177において、現在位置が経由商品から所定範囲内にない場合(判断がNo)、端末制御部35は、表示部25の液晶モニタに表示されている広告情報を消去する(ステップS181)。そして、ルートY上に存在する経由商品のうち次の商品について判断をすべくカウンタkの値を1だけ増加させる。その後(ステップS183)、ルーチンは前記ステップS165へ進む。前記ステップS165〜S183の処理を繰り返すことにより、ルートY上に存在する経由商品のすべてにつき広告情報の表示と消去の処理がなされる。
前記ステップS183において、kの値をゼロから順次インクリメントしていき配列変数K[Y][k]の値を調べた結果、K[Y][k]にゼロが格納されている場合、ルートY上には経由商品がこれ以上存在しない。この場合(ステップS173の判定がYes)、端末制御部35は、カウンタkの値をゼロに初期化する(ステップS175)。そして、ルーチンは、前記ステップS165へ進み、現在位置の取得、更新と最短ルートの更新を繰り返す。
一方、前記ステップS167で、現在位置が目標位置に到達した場合(判定がYes)、端末制御部35は、ルート案内を終了させる(ステップS169)。その後、端末制御部35は、表示部25に商品検索画面(図2(a)参照)を表示させて顧客により新たな商品の指定がなされるのを待つ(ステップS105)。
≪経由商品を抽出する処理≫
図11は、図7のステップS117に示された経由商品を抽出する処理の詳細を示すフローチャートである。
図11で、端末制御部35は、顧客の来店周期を算出する(ステップS201)。そして、顧客来店周期は、(2)式の計算式を用いて行う。得られた来店周期と本日の日付とに基づいて、次回の来店予想日を算出する(ステップS203)。
また、経由商品リストを初期化する(ステップS205)。経由商品リストは、経由商品として抽出された商品番号をリンクドリスト形式で登録するリストである。
そして、顧客購入履歴に登録されている商品、即ち、その顧客が過去に購入した実績のある各商品につき、以下の処理を順次繰り返す(ステップS207)。即ち、まず、端末制御部35は、その商品が、経路案内の目的とされた商品か否かを判断する(ステップS209)。目的の商品であれば(ステップS209の判定がYes)、経由商品から除外するので、ルーチンはステップS217へ進む。
一方、その商品が、目的の商品でなければ(ステップS209の判定がYes)、経由商品とすべきか否かを決定するために次の処理を行う。即ち、端末制御部35は、顧客がその商品を購入した直近の購入日から次回の来店予測日までの日数を算出し(ステップS211)、算出された日数がその商品の想定購入周期を超えていれば(ステップS213の判定がYes)、その商品を経由商品リストに追加する。即ち、今回の来店で購入すべき商品として登録し(ステップS215)、ステップS217へ進む。図6の説明として既に述べたとおりである。
端末制御部35は、ステップS217において、顧客購入履歴に登録されたすべての商品について前記ステップS209からS217の処理を行ったかを調べる。未だ調べていない商品があった場合(ステップS217の判定がNo)、ルーチンはステップS209へ進み、次の商品につき前記ステップS209からS217の処理を行って経由商品リストへの追加の要否を調べる。
顧客購入履歴に登録されたすべての商品について処理を行ったら(ステップS217の判定がYes)、サブルーチンを終了する。
≪複数の最短ルートから1を選択する処理≫
図12は、図8のステップS153で、検索により得られた複数の最短ルートのうちいずれか1つの最短ルートを選択する処理を示すフローチャートである。
図12で、端末制御部35は、各ルートの経由商品を調べる。具体的には、得られた最短ルートの数に応じた一時配列変数L[]を確保し、ゼロに初期化する(ステップS221)。
そして、得られた各ルートiにつき、一時配列変数K[i][]に格納された経由商品の数を調べる。即ち、一時配列変数K[i][]のゼロでない値の数を調べる。そして、調べた値をL[i]に格納する(ステップS225)。図7〜図9の説明のごとく、一時配列変数K[][]はそれぞれゼロで初期化され、ルートi上にk個の経由商品がある場合、K[i][0]〜K[i][k−1]に経由商品の商品番号(ゼロでない値)が格納されるからである。
得られた最短ルートのすべてにつき前記ステップS225の処理を繰り返す(ステップS227)。
その後、端末制御部35は、各ルート上の経由商品数の数が最大のルートと該当するルートの総数を調べる。即ち、L[]の最大値を調べ、その最大値を与える最短ルートを特定し、特定された最短ルートの総数を得る(ステップS229)。
前記総数が1の場合(ステップS229の判定がYes)、即ち、ルート上の経由商品数が最大のルートが唯一の場合、ルーチンはステップS231へ進み、そのルートを選択する(ステップS231)。
一方、前記総数が1より多い場合(ステップS229の判定がNo)、即ち、ルート上の経由商品数が同値かつ最大のルートが複数ある場合、ルーチンはステップS233へ進み、それらのルートが等しい確率で選択される条件のもと、1つのルートを選択する(ステップS231)。例えば、乱数発生器等を用いてそれらのルートのうちから1つを選択すればよい。
以上のように、いずれか一つのルートを選択した後、サブルーチンは終了する。
≪データサーバ側で経由商品を抽出する変形例≫
上述の実施形態においては、端末制御部35が経由商品の抽出と最短ルートの検索に係る処理を行ったが、当該処理をサーバ制御部55で行うこともできる。図14〜図16に示す処理により実現できる。なお、説明を簡単にするため、上述した端末制御部35側で処理を行う態様との相違点についてのみ説明する。
図14は、この発明において、経由商品の抽出と最短ルートの検索をデータサーバ側で行う態様において、データサーバ側の処理を示すフローチャートである。
図14で、サーバ制御部55は、顧客用端末21を用いて顧客が入力した顧客番号、目的の商品を受信する(ステップS281)。また、サーバ制御部55は、顧客用端末21からその現在位置を逐次受信する。
新たな顧客番号および/または目的の商品を受信したら、サーバ制御部55は、現在地から目的の商品までの最短ルートを検索し、その最短ルート上にある経由商品を抽出する。これらは、ステップS283〜S295により実現されるが、各ステップは図7のステップS107〜S117に対応するので、詳細説明は省略する。
続いて、サーバ制御部55は、検索された最短ルートの中から顧客に提示すべき1つのルートを決定する。その処理は、図14のステップS297〜S329により実現されるが、各ステップは図8のステップS121〜S155に対応するので、詳細説明は省略する。
1つの最短ルートを選択したら、サーバ制御部55は、その最短ルートを顧客用端末21に送信する。併せて、路順対象商品リストを送信する(ステップS331)。ここで、路順対象商品リストは、検索された最短ルートのルート上にある経由商品の商品番号のリスト、より具体的には図14のステップS309で更新される配列変数K[i][k]のリストである。
前記ステップS331の送信の結果、データサーバ51側から最短ルートと路順対象商品リストを受信した顧客用端末21側は、受信したデータに基づきルートの案内を行う。即ち、端末制御部35は、図9に示す各処理を実行する。
図15は、図14の処理のうち、サーバ制御部55が経由商品を抽出する処理の詳細を示すフローチャートである。図15の各処理は、図11の各処理に対応する。
また、図16は、図14の処理のうち、データサーバの制御部が経由商品のより多いルートを選択する処理を示すフローチャートである。図16の各処理は、図12の各処理に対応する。
≪その他の変形例≫
図1に示す実施形態では、顧客用端末21のRAM23に、商品データベース、店内地図データ、ルートデータ、現在地、最短ルート、路順商品リスト、顧客購入履歴が格納される。
しかし、RAM23にそれらのデータを格納しない構成態様もあり得る。この態様によれば、それらのデータは、店舗内あるいは店舗外に設置されたデータサーバ51に格納されて一括して管理されている。表示部25の表示に関連する店内地図データ、ルートデータ、現在地、最短ルートは、表示用データとして画面が更新される都度、前記サーバからサーバ通信部53、端末通信部37を経て提供される。提供されたデータがRAM23に格納される。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
11:レジスタ端末
21:顧客用端末
23:RAM
25:表示部
26:タッチパネル
27:ROM
29:時計部
31:位置検出部
33:位置情報受信部
35:端末制御部
37:端末通信部
39:キーボード
41:バーコード・スキャナ
43:カードリーダ・ライタ
45:カード
51:データサーバ
53:サーバ通信部
55:サーバ制御部
57:顧客データベース
59:商品データベース
61:店内地図データ
63:ルートデータ

Claims (7)

  1. (1)店舗における顧客への販売のデータを入力する販売管理端末と、
    (2)店舗内の商品の所在および前記販売管理端末を用いて入力された顧客の購入履歴を格納する管理サーバと、
    (3)顧客と共に店舗内を移動可能であって前記顧客による商品の指定を受け付ける顧客用端末とを備え、
    前記顧客用端末は、前記所在および前記購入履歴を前記管理サーバから取得するデータ取得部と、
    店舗内の現在位置から顧客により指定された商品の所在に至る移動ルートの検索を行い得られた移動ルートに顧客を案内し、前記購入履歴に基づいてその顧客が購入する確率の高い商品を経由商品として抽出し、前記移動ルートにある経由商品の情報をその顧客に提供するように制御する端末制御部と、
    前記移動ルートおよびその移動ルートの経由商品を表示する表示部を含んでなり、
    前記端末制御部は、前記検索により複数の移動ルートが得られたとき、最多の経由商品がある移動ルートにその顧客を案内することを特徴とする店舗内案内システム。
  2. 前記端末制御部は、各商品の購入周期および前記購入履歴に基づくその顧客の来店周期を得、前記購入履歴に含まれる各商品の直近の購入時期から前記購入周期を経過した時期が現在から前記来店周期を経過した時期より早い場合はその商品を経由商品として抽出し、
    前記購入周期は、各商品につき予め定められた値あるいは前記購入履歴に基づき各商品の購入の周期を算出した値である請求項1に記載の店舗内案内システム。
  3. 前記端末制御部は、最多かつ同数の経由商品がある複数の移動ルートが検索されたとき、それら移動ルートのいずれもが等しい確率で選択される条件の下で一つの移動ルートを決定する請求項1または2に記載の店舗内案内システム。
  4. 前記端末制御部は、現在位置から顧客により指定された商品の所在に至る最短のルートを前記移動ルートとして検索する請求項1〜3のいずれか一つに記載の店舗内案内システム。
  5. 前記制御部は、前記顧客用端末が前記経由商品の所在から予め定められた範囲内に近接しているときに前記経由商品の情報を前記顧客に提供するように制御する請求項1〜4のいずれか一つに記載の店舗内案内システム。
  6. (1)店舗における顧客への販売データを入力する販売管理端末と、
    (2)店舗内の商品の所在および前記販売管理端末を用いて入力された顧客の購入履歴を格納する管理サーバと、
    (3)顧客と共に店舗内を移動可能であって店舗内の現在位置を前記管理サーバに提供し、前記顧客による商品の指定を受け付ける顧客用端末とを備え、
    前記管理サーバは、前記顧客用端末の現在位置と顧客により指定された商品とを取得し、取得された現在位置から顧客により指定された商品の所在に至る移動ルートの検索を行い得られた移動ルートに顧客を案内し、前記購入履歴に基づいてその顧客が購入する確率の高い商品を経由商品として抽出し、前記移動ルートにある経由商品の情報をその顧客に提供するように制御するサーバ制御部を含んでなり、
    前記顧客用端末は、前記移動ルートおよびその移動ルートの経由商品の情報を表示する表示部を含んでなり、
    前記サーバ制御部は、前記検索により複数の移動ルートが得られたとき、最多の経由商品がある移動ルートにその顧客を案内することを特徴とする店舗内案内システム。
  7. 少なくとも一つのコンピュータが、
    販売管理端末を用いて店舗における顧客への販売データの入力を受け付け、
    管理サーバを用いて店舗内の商品の所在および前記販売管理端末を用いて入力された顧客の購入履歴を格納し、
    顧客と共に店舗内を移動可能な顧客用端末を用いて前記顧客による商品の指定を受け付け、前記顧客用端末の現在位置から顧客により指定された商品の所在に至る移動ルートの検索を行い、
    得られた移動ルートに顧客を案内し、
    前記購入履歴に基づいてその顧客が購入する確率の高い商品を経由商品として抽出し、
    前記顧客用端末を用いて前記移動ルートにある経由商品の情報をその顧客に提供し、
    前記検索により複数の移動ルートが得られたときは最多の経由商品がある移動ルートにその顧客を案内するように制御することを特徴とする店舗内案内方法。
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