JP6507080B2 - 中蓋付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、中蓋付き容器に関するものである。
従来から、内容物が収容される容器本体と、容器本体の口部に着脱自在に装着される中蓋と、中蓋に着脱自在に配設された取出し具と、を備える中蓋付き容器が知られている(特許文献1参照)。
特開2012−246013号公報
しかしながら、従来の中蓋付き容器では、内容物を取り出すために、中蓋を載置部に載置する場合に、中蓋を天壁部の下面が上方を向くように裏返しの姿勢にする必要がある。この場合、中蓋を容器本体の口部に再度装着するときに、中蓋を把持しにくいばかりでなく、中蓋の天壁部の下面に対して、埃などが付着したり、付着していた内容物が周囲に付着したりするおそれがある。
また、中蓋を載置部に載置した状態で取出し具を中蓋から取り外しにくいという問題があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、中蓋の天壁部の下面に対して埃などが付着したり、付着していた内容物が周囲に付着したりするのを抑えることができるとともに、取出し具を中蓋から容易に取り外すことができる中蓋付き容器を提供することを目的とする。
本発明に係る中蓋付き容器は、内容物が収容される容器本体と、容器本体の口部に着脱自在に装着される中蓋と、上記中蓋に着脱自在に配設された取出し具と、を備える中蓋付き容器であって、上記中蓋は、天壁部と、天壁部から下方に向けて突出する脚部と、を備え、上記天壁部には、上記取出し具が収容される収容凹部が形成され、
上記収容凹部の底壁部は、上記取出し具が載置される固定支持部と、上記取出し具が載置されるとともに、上記固定支持部に対して下方に向けて変位自在に形成された変位支持部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る中蓋付き容器によれば、中蓋に、天壁部から下方に向けて突出する脚部が備えられているので、容器本体内の内容物を取出すに際し、容器本体の口部から離脱した中蓋を、脚部を載置面に接地させることにより、天壁部の下面を下方に向けた状態で自立させることができる。これにより、天壁部の下面に付着した内容物が載置面に付着したり、載置面上の埃などが天壁部の下面に付着したりするのを抑制することができるとともに、中蓋を容器本体の口部に再度装着するときに、中蓋を容易に把持することができる。また、中蓋を自立させた状態で取出し具を中蓋から取り外すことが可能になり、優れた操作性を具備させることができる。
さらに、本発明に係る中蓋付き容器によれば、変位支持部が固定支持部に対して下方に変位したときに、変位支持部と取出し具との間に容器軸方向の隙間が形成されるので、この隙間に指を差込み易くなり、容器本体の口部から離脱した中蓋を自立させることが可能になることと相俟って、取出し具を容易に摘まむことができる。
また、本発明に係る中蓋付き容器では、上記固定支持部は、上記底壁部における外周部に配置された環状に形成され、上記取出し具における長手方向の両端部を支持し、上記変位支持部は、上記固定支持部の内側に配置されるとともに、上記取出し具における長手方向の中間部を支持する中間支持部と、上記固定支持部の内周縁と上記中間支持部の外周縁とを連結するとともに、弾性変形可能に形成された弾性部と、を備えることが好ましい。
これにより、中間支持部が弾性部を介して固定支持部に接続され、中間支持部を容易に下方に変位させることができる。このため、変位支持部と取出し具との間に容器軸方向の隙間を容易に形成することができ、取出し具の取り外し動作をさらに容易に行うことができる。
また、中間支持部を下方に変位させていないときには、中間支持部を取出し具に下方から当接させることにより、取出し具を安定して支持することができる。
また、本発明に係る中蓋付き容器では、上記弾性部は、上記固定支持部及び上記中間支持部と同軸に配置された蛇腹状に形成されていることが好ましい。
これにより、弾性部が例えば平板である場合と比較して、弾性部の表面積を広く確保することができ、中間支持部をより大きく下方に変位させることが可能となる。このため、中間支持部を変位させたときに、中間支持部と取出し具との隙間をより大きくすることができ、さらに優れた操作性を具備させることができる。
また、本発明に係る中蓋付き容器では、前記脚部は、前記天壁部から下方に向けて突出する脚片と、脚片の下端部を径方向の外側から囲繞する環状の接地部と、を備えることが好ましい。
これにより、脚部が、環状の接地部を備えているので、中蓋を載置面に確実に安定して接地させることができる。
また、脚片が弾性変形するのを環状の接地部によって抑制することが可能になり、中蓋を容器本体の口部に装着する際に、脚片がぐらつくのを防ぐことが可能になり、この装着を容易に行うことができる。
本発明に係る中蓋付き容器よれば、天壁部の下面に付着した内容物が載置面に付着したり、載置面上の埃などが天壁部の下面に付着したりするのを抑制することができ、さらに載置面上の中蓋を容易に把持することができる。
また、中蓋を自立させた状態で取出し具を中蓋から取り外すことが可能になり、優れた操作性を具備させることができる。
また、変位支持部が固定支持部に対して下方に変位したときに、変位支持部と取出し具との間に容器軸方向の隙間が形成され、取出し具を容易に摘まむことができる。
したがって、本発明に係る中蓋付き容器によれば、中蓋の天壁部の下面に対して埃などが付着したり、付着していた内容物が周囲に付着したりするのを抑えることができるとともに、取出し具を中蓋から容易に取り外すことができる。
本発明の第1実施形態に係る中蓋付き容器の縦断面図である。 図1の中蓋付き容器が備える中蓋の全体図であり、(a)が平面図であり、(b)が縦断面図である。 図1の中蓋付き容器が備える中蓋に対して取出し具が載置された状態を示す平面図であり、(a)が中央位置に取出し具が配置された状態を示し、(b)が偏在位置に取出し具が配置された状態を示している。 中央位置に配置された取出し具を図1の中蓋付き容器の中蓋から取り外す様子を示す縦断面図であり、(a)が変位支持部を下方に向けて変位させる前の様子を示し、(b)が変位支持部を下方に向けて変位させた後の様子を示す。 偏在位置に配置された取出し具を図1の中蓋付き容器の中蓋から取り外す様子を示す縦断面図であり、(a)が変位支持部を下方に向けて変位させる前の様子を示し、(b)が変位支持部を下方に向けて変位させた後の様子を示す。 本発明の第1実施形態に係る中蓋付き容器が備える中蓋の全体図であり、(a)が平面図であり、(b)が縦断面図である。 中央位置に配置された取出し具を図6の中蓋から取り外す様子を示す縦断面図であり、(a)が変位支持部を下方に向けて変位させる前の様子を示し、(b)が変位支持部を下方に向けて変位させた後の様子を示す。 偏在位置に配置された取出し具を図6の中蓋から取り外す様子を示す縦断面図であり、(a)が変位支持部を下方に向けて変位させる前の様子を示し、(b)が変位支持部を下方に向けて変位させた後の様子を示す。
以下、本発明の一実施形態にかかる中蓋付き容器を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る実施形態の中蓋付き容器を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、中蓋付き容器1は、内容物が収容される容器本体10と、容器本体10の口部10aに着脱自在に装着される中蓋2と、中蓋2に着脱自在に配設されたスパチュラ3(取出し具)と、を備えている。また、中蓋付き容器1には、中蓋2を外側から覆うとともに、容器本体10に離脱自在に装着された有頂筒状のキャップ4が設けられている。
ここで本実施形態では、容器本体10が有底筒状に形成され、その横断面の中央を通る中心軸線を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿って、容器本体10の口部10a側を上方といい、容器本体10の底部10b側を下方という。また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体10は、内容物が収容される内容器11と、内容器11が内装される外容器12と、を備えている。内容器11は、上端開口縁から径方向の外側に向けて突出するとともに、外容器12の後述する上筒部14bの外側を向く外周面に、径方向の外側からアンダーカット係合される係合筒11dが設けられている。また、内容器11は、内容器底部11bにおいて、下方に向けて突出する嵌合凸部11eが設けられていて、外容器12の窓孔13の内面に嵌合されている。
外容器12は、外容器口部14と、外径が外容器口部14より大径に形成された胴部15と、を備えている。外容器12の外容器口部14には、雄ネジ部14aが形成されている。また、外容器12の外容器口部14には、容器軸O方向に延びるとともに、雄ネジ部14aを周方向に分断する縦溝16が、周方向に間隔をあけて複数形成されている。これらの縦溝16の上端開口部は、上方に向かうに従い漸次、縦溝16における溝幅方向の外側に向けて延びる突曲線状に形成されている。また、縦溝16の溝底は、外容器口部14の表面と面一とされている。このような縦溝16には、中蓋2の脚片22aが差し込まれる。
また、外容器12の外容器口部14の上端開口縁には、内径が外容器口部14の内径と同等で、かつ外径が外容器口部14の外径より小径の上筒部14bが上方に向けて突設されている。
また、外容器12の外容器底部12aには、内容器11の外容器底部11bを外部に露呈する窓孔13が形成されている。窓孔13は、容器軸Oと同軸に配置されている。
また、内容器11は、外容器12内に対して着脱自在に装着されている。これらの内容器11の上端部の外周面及び外容器12の上端部の内周面には、互いが周方向に係合する係合部が形成されており、これらの係合部が互いに係合することにより、外容器12及び内容器11の周方向の相対回転が防止されている。
キャップ4は、頂壁部41と、頂壁部41の外周縁から下方に向けて延びるとともに外容器12に螺着される螺着筒42と、を備えている。螺着筒42の内周面には、外容器12の雄ネジ部14aに螺合される雌ネジ部42aが形成されている。螺着筒42の下端には、下筒部44が突設されている。
また、螺着筒42内には、円盤状のパッキン43が嵌合されている。このパッキン43は、中蓋2の天壁部21の外周部21bに対して密着してシールされ、収容凹部21a内及び内容器11の内部を密封している。
そして、外容器12の縦溝16に中蓋2の脚片22aが差し込まれた状態で中蓋2が容器本体10に対して装着され、キャップ4の螺着筒42が螺着される。このときキャップ4の下筒部44によって中蓋2の後述する接地部22bが径方向の外側から囲繞される。
中蓋2は、天壁部21と、天壁部21から下方に向けて突出する脚部22とを備えている。天壁部21は、上面視形状が略円形状の部位であり、スパチュラ3が収容される収容凹部21aを有している。この収容凹部21aは、天壁部21の外周部21bを除く全域にわたって形成されており、上面視で円形状を呈する。この収容凹部21aは、中蓋2が容器本体10に対して装着された際には、容器本体10の口部10a内に嵌合される。また、天壁部21の外周部21bは、中蓋2が容器本体10に対して装着された際には、容器本体10の口部10aの上端開口縁に上方から当接するように配置される。また、天壁部21の外周部21bには全周にわたって、キャップ4のパッキン43(図1参照)に圧接される環状突起21cが形成されている。
収容凹部21aは、底壁部23と、側壁部24とを有している。底壁部23は、天壁部21の外周部21bよりも下方に配置されており、収容凹部21aに収容されたスパチュラ3を下方から支持する。側壁部24は、底壁部23と外周部21bとを接続する部位であり、底壁部23の外縁に沿って立設されている。
底壁部23は、固定支持部23aと、変位支持部23bとを有している。固定支持部23aは、底壁部23の外周部に配置された環状の部位であり、変位支持部23bを囲うように設置されるとともに側壁部24の下端に接続されている。この固定支持部23aは、利用者が上方から押圧した場合であっても容易に変形しない厚み寸法に設定されている。また、図3に示すように、固定支持部23aの外周縁の直径(以下、外径Laと称する)は、スパチュラ3の長手方向の長さ寸法Lsよりも大きく設定されている。また、固定支持部23aの内周縁の直径(以下、内径Lbと称する)は、スパチュラ3の長さ寸法Lsよりも小さく設定されている。
このように固定支持部23aの外径Laがスパチュラ3の長さ寸法Lsよりも大きく設定されているため、スパチュラ3の全体を収容凹部21aに収容することができる。また、固定支持部23aの内径Lbがスパチュラ3の長さ寸法Lsよりも小さく設定されることにより、収容凹部21aに収容されたスパチュラ3の長手方向の両端部は、常に固定支持部23aによって下方から支持される。つまり、図3(a)に示すように、スパチュラ3が容器軸Oを通過するような位置(以下、中央位置と称する)に配置された場合であっても、図3(b)に示すように、スパチュラ3が長手方向の両端部が収容凹部21aに当接するように容器軸Oに対して変位した位置(以下、偏在位置と称する)に配置された場合であっても、常に固定支持部23aの両端が固定支持部23aに当接される。
変位支持部23bは、中間支持部23cと、蛇腹弾性部23d(弾性部)とを備えている。中間支持部23cは、固定支持部23aと略同一の厚さ寸法とされた円板状の部位であり、中蓋2が容器本体10に装着されたときには、容器軸Oと同心状に配置される。この中間支持部23cは、収容凹部21aに収容されたスパチュラ3の長手方向の中央部を下方から支持する部位である。なお、中間支持部23cの直径は、図3(b)に示すように、偏在位置に配置されたスパチュラ3の少なくとも一部が平面視において中間支持部23cと重なるように設定されている。これによって、スパチュラ3の位置に関わらず、中間支持部23cがスパチュラ3の中央部を下方から支持することができる。
蛇腹弾性部23dは、固定支持部23aの内周縁と中間支持部23cの外周縁とを連結する弾性変形可能な部位である。この蛇腹弾性部23dは、固定支持部23a及び中間支持部23cよりも薄肉化されるとともに、固定支持部23a及び中間支持部23cと同軸に配置された蛇腹状に形成された部位である。この蛇腹弾性部23dは、使用者の指等によって上方から押圧されることによって、下方に向けて変位自在とされている。このような蛇腹弾性部23dは、自らが上方から押圧された場合には、自らが下方に突出するように変形し、中間支持部23cが上方から押圧された場合にも、同様に下方に突出するように変形する。なお、蛇腹弾性部23dは、上方から押圧されていない場合には、中間支持部23cを固定支持部23aと同一の高さに保持している。
このような変位支持部23bは、中間支持部23c自体は変形しないものの、この中間支持部23cが変形自在な蛇腹弾性部23dで支持されることによって、全体として固定支持部23aよりも下方に向けて変位可能とされている。
脚部22は、天壁部21の外周縁から下方に向けて突出する脚片22aと、脚片22aの下端部を径方向の外側から囲繞する環状の接地部22bと、脚片22aと接地部22bとを連結する連結部22cと、を備えている。
接地部22bは容器軸Oと同軸に配置された環状に形成されている。接地部22bの内径は、雄ネジ部14aの外径より大きくなっている。接地部22bの外径は、外容器12の胴部15の外径より小さくなっている。接地部22bはキャップ4により径方向の外側から囲繞されている。
このような構成の本実施形態の中蓋付き容器1から内容物を取り出す場合には、まずキャップ4を容器本体10から取り外して、中蓋2を露出させる。次に、容器本体10から中蓋2を上方に持ち上げ、中蓋2の姿勢をそのまま維持した状態で載置面に載置する。このとき、中蓋2が備える脚部22の接地部22bが載置面に当接することで、中蓋2は自立する。その後、スパチュラ3を収容凹部21aから取り出し、スパチュラ3によって容器本体10の内部の内容物をすくい上げることにより取り出す。なお、中蓋付き容器1を片付ける場合には、スパチュラ3を収容凹部21aに載置することにより、スパチュラ3を中蓋2に対して取り付け、中蓋2を容器本体10に装着し、さらにキャップ4を容器本体10に螺合させる。
続いて、スパチュラ3を収容凹部21aから取り出すときの動作について、図4及び図5を参照してより詳しく説明する。
スパチュラ3が中央位置に配置されている場合には、利用者は、自らの指で中間支持部23cを下方に向けて押し下げる。例えば、図4(a)に示すように、利用者が自らの親指と人差し指との間にスパチュラ3が位置するように中間支持部23cを下方に向けて押し下げると、図4(b)に示すように、蛇腹状の蛇腹弾性部23dが下方に向けての延びることにより、中間支持部23cが固定支持部23aに対して下方に変位する。
このとき、スパチュラ3の両端部は固定支持部23aによって下方から支持されているため、中間支持部23cが下方へ変位しても、スパチュラ3が下方に移動されることはない。この結果、図4(b)に示すように、スパチュラ3と中間支持部23cとの間に隙間Sが形成され、利用者が容易にスパチュラ3を把持することができる。
また、スパチュラ3が偏在位置に配置されている場合にも、利用者が、自らの指で中間支持部23cを下方に向けて押し下げる。例えば、図5(a)に示すように、利用者が自らの親指を固定支持部23aに当てるとともに、人差し指を中間支持部23cに当て、人差し指により中間支持部23cを下方に向けて押し下げる。これによって、図5(b)に示すように、蛇腹状の蛇腹弾性部23dが周方向の部位によって異なる量で下方に向けての延びることにより、中間支持部23cが傾きながら下方に変位する。このような場合にも、図5(b)に示すように、スパチュラ3と中間支持部23cとの間に隙間Sが形成され、利用者が容易にスパチュラ3を把持することができる。
本実施形態に係る中蓋付き容器1によれば、中蓋2に、天壁部21から下方に向けて突出する脚部22が備えられているので、容器本体10内の内容物を取出すに際し、容器本体10の口部10aから離脱した中蓋2を、脚部22を載置面に接地させることにより、天壁部21の下面を下方に向けた状態で自立させることができる。これにより、天壁部21の下面に付着した内容物が載置面に付着したり、載置面上の埃などが天壁部21の下面に付着したりするのを抑制することができるとともに、中蓋2を容器本体10の口部10aに再度装着するときに、中蓋2を容易に把持することができる。また、中蓋2を自立させた状態でスパチュラ3を中蓋2から取り外すことが可能になり、優れた操作性を具備させることができる。
さらに、本実施形態に係る中蓋付き容器1によれば、変位支持部23bが固定支持部23aに対して下方に変位したときに、変位支持部23bとスパチュラ3との間に容器軸O方向の隙間Sが形成されるので、この隙間Sに指を差込み易くなり、容器本体10の口部10aから離脱した中蓋2を自立させることが可能になることと相俟って、スパチュラ3を容易に摘まむことができる。
また、本実施形態に係る中蓋付き容器1では、固定支持部23aは、底壁部23における外周部に配置された環状に形成され、スパチュラ3における長手方向の両端部を支持し、変位支持部23bは、固定支持部23aの内側に配置されるとともに、スパチュラ3における長手方向の中間部を支持する中間支持部23cと、固定支持部23aの内周縁と中間支持部23cの外周縁とを連結するとともに、弾性変形可能に形成された蛇腹弾性部23dとを備える。これにより、中間支持部23cが蛇腹弾性部23dを介して固定支持部23aに接続され、中間支持部23cを容易に下方に変位させることができる。このため、変位支持部23bとスパチュラ3との間に容器軸O方向の隙間Sを容易に形成することができ、スパチュラ3の取り外し動作をさらに容易に行うことができる。
また、中間支持部23cを下方に変位させていないときには、中間支持部23cをスパチュラ3に下方から当接させることにより、スパチュラ3を安定して支持することができる。
また、本実施形態に係る中蓋付き容器1では、蛇腹状の弾性部(蛇腹弾性部23d)を備えている。これにより、弾性部が例えば平板である場合と比較して、弾性部の表面積を広く確保することができ、中間支持部23cをより大きく下方に変位させることが可能となる。このため、中間支持部23cを変位させたときに、中間支持部23cとスパチュラ3との隙間Sをより大きくすることができ、さらに優れた操作性を具備させることができる。
また、本実施形態に係る中蓋付き容器1では、脚部2は、天壁部21から下方に向けて突出する脚片22aと、脚片22aの下端部を径方向の外側から囲繞する環状の接地部22bと、を備えている。このため、中蓋2を載置面に確実に安定して接地させることができる。また、脚片22aが弾性変形するのを環状の接地部22bによって抑制することが可能になり、中蓋2を容器本体10の口部10aに装着する際に、脚片22aがぐらつくのを防ぐことが可能になり、この装着を容易に行うことができる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係る中蓋付き容器について説明する。なお、本実施形態において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。なお、本実施形態に係る中蓋付き容器は、中蓋2の構成が異なる以外、他の構成は同一である。このため、中蓋2の説明のみを行う。
本実施形態においては、中蓋2は、図6に示すように、蛇腹弾性部23dに換えて弾性変形可能な薄肉弾性部23e(弾性部)を備えている。この薄肉弾性部23eは、固定支持部23a及び中間支持部23cよりも薄肉化され、上方から押圧されることにより傾動可能とされた部位である。このような薄肉弾性部23eは、上方から利用者の指等で押圧されていない状態で、中間支持部23c側の内周縁が、固定支持部23a側の外周縁よりも上方に位置するように傾斜されている。この結果、本実施形態においては、上方から利用者の指等で押圧されていない状態では、中間支持部23cが固定支持部23aよりも上方に配置されている。これにより、中間支持部23cの下方への移動量を容易に確保することができる。
このような本実施形態における中蓋2の収容凹部21aからスパチュラ3を取り出すときの動作について、図7及び図8を参照して説明する。
スパチュラ3が中央位置に配置されている場合には、利用者は、自らの指で中間支持部23cを下方に向けて押し下げる。例えば、図7(a)に示すように、利用者が自らの親指と人差し指との間にスパチュラ3が位置するように中間支持部23cを下方に向けて押し下げると、図7(b)に示すように、薄肉弾性部23eが内周縁を固定支持部23aよりも下方とするように傾動し、中間支持部23cが固定支持部23aに対して下方に変位する。
このとき、スパチュラ3の両端部は固定支持部23aによって下方から支持されているため、中間支持部23cが下方へ変位しても、スパチュラ3が下方に移動されることはない。この結果、図7(b)に示すように、スパチュラ3と中間支持部23cとの間に隙間Sが形成され、利用者が容易にスパチュラ3を把持することができる。
また、スパチュラ3が偏在位置に配置されている場合にも、利用者が、自らの指で中間支持部23cを下方に向けて押し下げる。例えば、図8(a)に示すように、利用者が自らの親指を固定支持部23aに当てるとともに、人差し指を中間支持部23cに当て、人差し指により中間支持部23cを下方に向けて押し下げる。これによって、図8(b)に示すように、薄肉弾性部23eが周方向の部位によって異なる量で下方に向けて傾動され、中間支持部23cが傾きながら下方に変位する。このような場合にも、図8(b)に示すように、スパチュラ3と中間支持部23cとの間に隙間Sが形成され、利用者が容易にスパチュラ3を把持することができる。
以上のような本実施形態に係る中蓋付き容器においても、中蓋付き容器1によれば、中蓋2に、天壁部21から下方に向けて突出する脚部22が備えられているので、容器本体10内の内容物を取出すに際し、容器本体10の口部10aから離脱した中蓋2を、脚部22を載置面に接地させることにより、天壁部21の下面を下方に向けた状態で自立させることができる。これにより、天壁部21の下面に付着した内容物が載置面に付着したり、載置面上の埃などが天壁部21の下面に付着したりするのを抑制することができるとともに、中蓋2を容器本体10の口部10aに再度装着するときに、中蓋2を容易に把持することができる。また、中蓋2を自立させた状態でスパチュラ3を中蓋2から取り外すことが可能になり、優れた操作性を具備させることができる。
さらに、本実施形態に係る中蓋付き容器1によれば、変位支持部23bが固定支持部23aに対して下方に変位したときに、変位支持部23bとスパチュラ3との間に容器軸O方向の隙間Sが形成されるので、この隙間Sに指を差込み易くなり、容器本体10の口部10aから離脱した中蓋2を自立させることが可能になることと相俟って、スパチュラ3を容易に摘まむことができる。
以上、本発明に係る中蓋付き容器の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態において、変位支持部23bが中間支持部23cを備える構成を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、中間支持部23cを備えず、変位支持部23bが蛇腹弾性部23dのみあるいは薄肉弾性部23eのみからなる構成を採用することができる。
また、上記実施形態における中蓋2の脚片22aの数は一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、脚片22aの数は、3つ程度に減少させることも可能である。ただし、中蓋2を自立させた場合の安定性を考慮し、脚片22aは、3つ以上であることが望ましい。
また、本実施形態においては、取出し具がスパチュラ3である構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、取出し具として刷毛やフォーク等を備える構成を採用することも可能である。
1 中蓋付き容器
2 中蓋
3 スパチュラ(取出し具)
10 容器本体
10a 口部
21 天壁部
21a 収容凹部
22 脚部
23 底壁部
23a 固定支持部
23b 変位支持部
23c 中間支持部
23d 蛇腹弾性部(弾性部)
23e 薄肉弾性部(弾性部)
O 容器軸
S 隙間

Claims (4)

  1. 内容物が収容される容器本体と、
    容器本体の口部に着脱自在に装着される中蓋と、
    前記中蓋に着脱自在に配設された取出し具と、を備える中蓋付き容器であって、
    前記中蓋は、天壁部と、天壁部から下方に向けて突出する脚部と、を備え、
    前記天壁部には、前記取出し具が収容される収容凹部が形成され、
    前記収容凹部の底壁部は、前記取出し具が載置される固定支持部と、前記取出し具が載置されるとともに、前記固定支持部に対して下方に向けて変位自在に形成された変位支持部と、を備えることを特徴とする中蓋付き容器。
  2. 前記固定支持部は、前記底壁部における外周部に配置された環状に形成され、前記取出し具における長手方向の両端部を支持し、
    前記変位支持部は、前記固定支持部の内側に配置されるとともに、前記取出し具における長手方向の中間部を支持する中間支持部と、前記固定支持部の内周縁と前記中間支持部の外周縁とを連結するとともに、弾性変形可能に形成された弾性部と、を備えることを特徴とする請求項1記載の中蓋付き容器。
  3. 前記弾性部は、前記固定支持部及び前記中間支持部と同軸に配置された蛇腹状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の中蓋付き容器。
  4. 前記脚部は、前記天壁部から下方に向けて突出する脚片と、脚片の下端部を径方向の外側から囲繞する環状の接地部と、を備えることを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載の中蓋付き容器。
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