JP6741411B2 - 中蓋付き容器 - Google Patents
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Description
また、中蓋を載置部に載置した状態で取出し具を中蓋から取り外しにくいという問題があった。
本発明に係る中蓋付き容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に着脱自在に装着される中蓋と、前記中蓋に着脱自在に配設された取出し具と、を備える中蓋付き容器であって、前記中蓋は、天壁部と、前記天壁部から下方に向けて突出する脚部と、を備え、前記天壁部には、底壁部と、該底壁部の外周縁から立ち上がる部分とを有し、前記取出し具が収容される収容凹部が形成され、前記収容凹部の前記底壁部は、前記取出し具が載置される支持高部と、前記支持高部より下方に位置し前記取出し具との間に容器軸方向の隙間が設けられた取出し低部と、を備え、前記支持高部は、前記底壁部における中央部に配置され、前記取出し低部は、前記支持高部から径方向の外側に向かうに従い漸次下方に向けて延在し、前記底壁部の全体が前記支持高部と前記取出し低部によって形成され、前記取出し低部の傾斜面は、前記底壁部の前記外周縁まで延びていることを特徴としている。
そして、収容凹部の底壁部が支持高部および取出し低部を備えているので、取出し低部と取出し具との間に指を差込み易くなり、容器本体の口部から離脱した中蓋を自立させることが可能になることと相俟って、取出し具を容易に摘まむことができる。
また、脚片が弾性変形するのを環状の接地部によって抑制することが可能になり、中蓋を容器本体の口部に装着する際に、脚片がぐらつくのを防ぐことが可能になり、この装着を容易に行うことができる。
図1に示すように、中蓋付き容器1は、内容物が収容される容器本体10と、容器本体10の口部10aに着脱自在に装着される中蓋2と、中蓋2に着脱自在に配設されたスパチュラ3(取出し具)と、を備えている。
中蓋付き容器1には、中蓋2を外側から覆うとともに、容器本体10に離脱自在に装着された有頂筒状のキャップ4が設けられている。
天壁部21には、下側に向けて窪み、スパチュラ3が収容される収容凹部23が形成されている。収容凹部23は、天壁部21における外周部21cを除く全域にわたって形成され、上面視で円形状を呈する。収容凹部23は、内容器11の口部11a内に嵌合されている。天壁部21の外周部21cは、内容器11の上端開口縁に配置されている。
取出し低部28は、支持高部27から径方向の外側に向かうに従い漸次下方に向けて延在する傾斜面を形成している。
脚片24は、周方向に一定の間隔をあけて複数(図2では6つ)が配設されている。
接地部25は容器軸Oと同軸に配置された環状に形成されている。接地部25の内径は、後述の雄ねじ部14aの外径より大きくなっている。接地部25の外径は、外容器12の胴部15の外径より小さくなっている。接地部25はキャップ4により径方向の外側から囲繞されている。
また、螺着筒42の上端部内には、円盤状のパッキン43が嵌合されている。このパッキン43は、外周部が容器本体10の口部10aの上端面(中蓋2の天壁部21の外周部21c)に対して密着してシールされ、収容凹部23内を密封している。
そして、外容器12の雄ねじ部14aには、縦溝16に中蓋2の脚片24が差し込まれた状態で、キャップ4の螺着筒42が外嵌され、このときキャップ4の下筒部44によって中蓋2の接地部25が径方向の外側から囲繞される。
また、本実施形態では、中蓋2を自立させた状態でスパチュラ3を中蓋2から取り外すことが可能になり、優れた操作性を具備させることができる。
また、支持高部27の直径が、収容凹部23の底壁部23aの直径よりも小さいスパチュラ3の長さ寸法よりも小さく設定されているので、例えば、図2の二点鎖線に示すように、スパチュラ3が収容凹部23内で移動しても、スパチュラ3の長手方向の中央部の一部が支持高部27に重なる。そのため、このスパチュラ3の長手方向の一端部3aを収容凹部23の底壁部23aに向けて押し付けると、長手方向の他端部3bが、収容凹部23の底壁部23aから浮き上がって容器軸O方向の隙間が広くなり、取出し低部28とスパチュラ3との間に指を差込み易くなる。
さらに、本実施形態では、脚片24が弾性変形するのを環状の接地部25によって抑制することが可能になり、中蓋2を容器本体10の口部10aに装着する際に、脚片24がぐらつくのを防ぐことが可能になり、この装着を容易に行うことができる。
図5に示す第1変形例による中蓋付き容器1Aは、収容凹部23の底壁部23aにおいて、取出し低部28Aが中心部から径方向の外側に向かうに従い漸次下方に向けて延在する傾斜面を形成した円錐形状をなしている。つまり、上述した実施形態では、平坦面を形成した支持高部27であるが、本第1変形例の支持高部27Aは、円錐形状の取出し低部28Aの頂部に位置している。
第1変形例の場合には、スパチュラ3と取出し低部28Aとの間に隙間が形成されることから、取出し低部28Aとスパチュラ3との間に指を差込むことができる。
図6に示す第2変形例による中蓋付き容器1Bは、中蓋2の収容凹部23の底壁部23aのうち取出し低部28Bが径方向の中央部において上に突となる凸曲面を形成している。第2変形例による支持高部27Bは、凸曲面をなす取出し低部28Bの頂部に位置している。
第1変形例の場合には、スパチュラ3と取出し低部28Bとの間に隙間が形成されることから、取出し低部28Bとスパチュラ3との間に指を差込むことができる。
次に、第3変形例による中蓋付き容器1Cについて、図7〜図9に基づいて説明する。中蓋付き容器1Cによる中蓋2は、支持高部27Cが収容凹部23の底壁部23aにおける外周部21cに配置されて環状に形成されている。スパチュラ3は、長手方向の両端部3a、3bが環状の支持高部27Cに支持されている。取出し低部28Cは、支持高部27Cの内周縁に段部を介して連なっている。
また、この場合には、図8及び図9に示すように、取出し低部28Cが、支持高部27Cの内周縁に段部を介して連なっているので、取出し低部28Cの内容積を大きく確保することが可能になり、指を取出し低部28内に容易に差込むことができる。
また、前記実施形態で、平坦面を形成する支持高部27の平面視形状は円形状であることに限定されることはなく、また直径についても適宜設定することができる。
さらに、支持高部に、スパチュラ3の位置ずれを規制する規制突部などを設けてもよい。
2 中蓋
3 スパチュラ(取出し具)
4 キャップ
10 容器本体
10a 口部
11 内容器
12 外容器
13 窓孔
16 縦溝
21 天壁部
22 脚部
23 収容凹部
23a 底壁部
24 脚片
25 接地部
27、27A、27B、27C 支持高部
28、28A、28B、28C 取出し低部
O 容器軸
Claims (4)
- 内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に着脱自在に装着される中蓋と、
前記中蓋に着脱自在に配設された取出し具と、を備える中蓋付き容器であって、
前記中蓋は、天壁部と、前記天壁部から下方に向けて突出する脚部と、を備え、
前記天壁部には、底壁部と、該底壁部の外周縁から立ち上がる部分とを有し、前記取出し具が収容される収容凹部が形成され、
前記収容凹部の前記底壁部は、前記取出し具が載置される支持高部と、前記支持高部より下方に位置し前記取出し具との間に容器軸方向の隙間が設けられた取出し低部と、を備え、
前記支持高部は、前記底壁部における中央部に配置され、
前記取出し低部は、前記支持高部から径方向の外側に向かうに従い漸次下方に向けて延在し、
前記底壁部の全体が前記支持高部と前記取出し低部によって形成され、
前記取出し低部の傾斜面は、前記底壁部の前記外周縁まで延びていることを特徴とする中蓋付き容器。 - 前記支持高部は容器軸に直交する平坦面になっていることを特徴とする請求項1に記載の中蓋付き容器。
- 内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に着脱自在に装着される中蓋と、
前記中蓋に着脱自在に配設された取出し具と、を備える中蓋付き容器であって、
前記中蓋は、天壁部と、前記天壁部から下方に向けて突出する脚部と、を備え、
前記天壁部には、前記取出し具が収容される収容凹部が形成され、
前記収容凹部の底壁部は、前記取出し具が載置される支持高部と、前記支持高部より下方に位置し前記取出し具との間に容器軸方向の隙間が設けられた取出し低部と、を備え、
前記支持高部は、前記底壁部における外周部に配置されて環状に形成され、前記取出し具における長手方向の両端部を支持し、
前記取出し低部は、前記支持高部の内周縁に段部を介して連なっていることを特徴とする中蓋付き容器。 - 前記脚部は、前記天壁部から下方に向けて突出する脚片と、前記脚片の下端部を径方向の外側から囲繞する環状の接地部と、を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の中蓋付き容器。
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