JP6506143B6 - 摺動部品、当該摺動部品を用いるサンシェード装置及び当該サンシェード装置を搭載してなる車両 - Google Patents

摺動部品、当該摺動部品を用いるサンシェード装置及び当該サンシェード装置を搭載してなる車両 Download PDF

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Description

本発明は、摺動部品、当該摺動部品を用いるサンシェード装置及び当該サンシェード装置を搭載してなる車両に関する。
従来、この種の摺動部品においては、下記特許文献1に記載のサンルーフの日差遮蔽板用摺接具が提案されている。当該日差遮蔽板用摺接具のサンシェードに対する取り付け数は、通常、4個であるが、当該各摺接具は、上下両側挟持片及びバネ部材を備えている。
ここで、各摺接具において、バネ部材は、金属製の板バネを弧状に湾曲して形成されて、上下両側挟持片の間において、下側挟持片の両バネ支持片の間に装着されている。当該バネ部材は、その両端側支持部にて、下側挟持片の両バネ支持片に支持されている。これに伴い、当該バネ部材は、その中央部にて、両端側支持部から上側挟持片に向けて弧状に湾曲している。
また、各摺接具は、サンシェードに対し次のようにしてなされている。まず、サンシェードに各摺接具を取り付けるための当該サンシェードの構成について、その一例でもって説明すると、当該サンシェードは、次のような摺接具に対する取り付け部を有している。
当該取付け部は、L字状切り欠き部と、凹状切り欠き部と、凸部とにより構成されており、L状切り欠き部は、サンシェードの側縁部の隅角部位をL字状に切り欠いて形成されている。凹状切り欠き部は、サンシェードの側縁部の長手方向中央部を凹状に切り欠いて形成されている。また、凸部は、サンシェードの一側縁部にL字状切り欠き部と凹状切り欠き部との間にて形成されている。
このように構成したサンシェードに対し摺接具を取り付けるにあたっては、当該摺接具の上側挟持片を、下側挟持片から開いた状態に維持する。このような状態にて、当該摺接具を、その下側挟持片にて、サンシェードの下面に当接させながら、上下両側挟持片の連結部(ヒンジ部)をサンシェードのL状切り欠き部内に係合させるとともに、下側挟持片の両バネ支持片及びバネ部材をサンシェードの凹状切り欠き部内に係合される。
然る後、上側挟持片を、サンシェードの凸部を挟むようにして、下側挟持片に閉じる。これにより、サンシェードの凸部は、上下両側挟持片のヒンジ部と下側挟持片の両バネ支持片との間にて上下両側挟持片により挟持される。このようにして、摺接具は、サンシェードに取り付けられている。残りの各摺接具も、上記摺接具と同様にて、サンシェードの一側縁部の他側隅角部及び他側縁部の両側隅角部にそれぞれ取り付けられている。
このようにしてサンシェードに取り付けた各摺接具を両側ガイドレール内に組み付けると、各摺接具の下側挟持片が、その摺接突条にて、両側ガイドレールの各下側内壁面に摺接し、一方、各摺接具の上側挟持片が、その突起にて、バネ部材の弾性力により両側ガイドレールの各上側内壁面に押し付けられながら摺接する。これにより、サンシェードが、摺接具を介し両側ガイドレールに支持される。
特開平9−277835号公報
しかしながら、上述した日差遮蔽板用摺接具によれば、バネ部材が、上述したごとく、弧状に湾曲して形成されている。このため、バネ部材を弧状に湾曲させるための加工や当該加工後の焼きなまし処理といった余分な作業が必要になるという不具合が生ずる。
さらには、上述のように摺接具をガイドレールに組み付けた場合、バネ部材のガイドレールに対する反力を適正に設定するには、当該バネ部材の湾曲度合いや両端側支持部間の間隔を適正に管理しなければならず、面倒で困難な作業となるという不具合も生ずる。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、平板状のスプリングを活用することで、スプリングの余分な加工や案内レールに対するスプリングの反力の管理を不要とした摺動部品、当該摺動部品を用いるサンシェード装置及び当該サンシェード装置を搭載してなる車両を提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係る摺動部品は、請求項1の記載によれば、
上壁(60a)、下壁(60b)及び底壁(60c)でもって前後方向に長手状となるようにかつ横断面横U字状となるように形成してなる樹脂製ケーシング(60)と、
板状スプリング(70)とを備えて、
ケーシングは、その内部を、上記底壁の前後方向に沿い上記上壁及び上記下壁との間に間隔をおいて形成してなる前側区画部(80、61b、62a)及び後側区画部(80、62b,63a)でもって、前側凹状収容部(A)、中側凹状収容部(B)及び後側凹状収容部(C)に区画形成してなり、
上記上壁のうち上記中側凹状収容部に対応する中側上壁部(62)は、
上方へ山形状に突出するように形成してなる山形状壁部(62c)と、
当該山形状壁部から下方へ突出する突出部(62d)とを有しており、
上記下壁のうち上記中側凹状収容部に対応する中側下壁部(65)は、前後両側部(65a、65b)及び当該前後両側部の間に設けてなる前後方向中間部位(65c)を具備して、上記前後両側部にて、上記前後両端部から上方へ突出するように形成されており、
板状スプリングは、上記中側凹状収容部内にて、下方へ凸な湾曲状となるように上記中側下壁部の上記前後両側部と上記突出部との間に介装されている。
このように、ケーシングの中側上壁部が、上記構成の山形状壁部及び突出部を有するとともに、中側下壁部が、上述のような構成にて、前後両側部及び前後方向中間部位を具備して、前後両側部にて、上記前後両端部から上方へ突出するように構成されている。
これに伴い、板状スプリングをケーシングの中側凹状収容部内にて下方へ凸な湾曲状となるように中側下壁部の前後両側部と突出部との間に介装するようにした。
従って、当該摺動部品を、そのケーシングにて、案内レール装置の案内レール内に嵌装すると、当該ケーシングは、の案内レールの上側レール壁により、山形状壁部及び突出部にて中側下壁部に向けて押し込まれる。
これに伴い、板状スプリングが、突出部の上記変位に伴い下方へ湾曲することで、反力を発生して突出部及び山形状壁部を介し上側レール壁に作用させる。このように反力を発生するスプリングが板状であっても、乗員の操作感を良好に維持し得る操作力の形成に役立つ。
また、反力を発生するスプリングを板状スプリングとしたので、摺動部品にける反力発生に必要なスプリングの構造がより一層簡単になる。
また、本発明は、請求項2の記載によれば、請求項1に記載の摺動部品において、
ケーシングは、上記前側区画部にて、上記前側凹状収容部及び上記中側凹状収容部の各対向壁部を形成する各連結壁部(61b、62a)と、当該各連結壁部を相互に連結する連結壁部位(La)とでもって形成され、また、上記後側区画部にて、上記中側凹状収容部及び上記後側凹状収容部の各対向壁部を形成する各連結壁部(62b、63a)と、当該各連結壁部を相互に連結する連結壁部位(Lb)とでもって形成されていることを特徴とする。
このように、前側区画部及び後側区画部を構成することで、これら前側区画部及び後側区画部が撓み易い構成となる。このため、ケーシングに対しその前側区画部の両側に作用する応力や後側区画部の両側に作用する応力が、前側区画部や後側区画部により適正に緩和され得る。その結果、当該摺動部品を適用する案内レールが直線状或いは湾曲状であっても、当該摺動部品を当該案内レール内に嵌装したとき、当該摺動部品が、当該案内レール内にて円滑に摺動し得る。
また、本発明は、請求項3の記載によれば、請求項1に記載の摺動部品において、
ケーシングの上記前側区画部は、上記前側凹状収容部及び上記中側凹状収容部の各対向壁部を単一の連結壁部(61b、62a)でもって形成することで、上記前側凹状収容部及び上記中側凹状収容部を相互に区画してなり、また、上記後側区画部は、上記中側凹状収容部及び上記後側凹状収容部の各対向壁部を単一の連結壁部(62b、63a)でもって形成することで、上記中側凹状収容部及び上記後側凹状収容部を相互に区画してなることを特徴とする。
このように、前側凹状収容部及び中側凹状収容部の各対向壁部を単一の連結壁部でもって前側区画部を形成し、かつ、中側凹状収容部及び後側凹状収容部の各対向壁部を単一の連結壁部でもって後側区画部を形成しても、当該摺動部品が適用される案内レールが直線状であれば、当該摺動部品は、案内レール内にて円滑に摺動し得る。また、案内レールが湾曲状であっても、摺動部品の当該案内レール内における摺動は実質的に可能である。
また、本発明は、請求項4の記載によれば、請求項2に記載の摺動部材において、
上記前側区画部は、上記連結壁部位を上記各連結壁部の間にてその各下端部に連結することで、U字状前側区画部として構成されており、
上記後側区画部は、上記連結壁部位を上記各連結壁部の間にてその各下端部に連結することで、U字状後側区画部として構成されていることを特徴とする。
このように、前側区画部及び後側区画部が、それぞれ、U字状であっても、請求項2に記載の発明と同様の作用効果を達成し得る。
また、本発明は、請求項5の記載によれば、請求項2に記載の摺動部品において、
上記前側区画部は、上記連結壁部位を上記各連結壁部の間にてその各上下方向中間部位に連結することで、H字状前側区画部として構成されており、
上記後側区画部は、上記連結壁部位を上記各連結壁部の間にてその各上下方向中間部位に連結することで、H字状後側区画部として構成されていることを特徴とする。
このように、前側区画部及び後側区画部が、それぞれ、H字状であっても、請求項2に記載の発明と同様の作用効果を達成し得る。
また、本発明に係る摺動部品を用いたサンシェード装置は、請求項6の記載によれば、
4つの摺動部品(SL)と、サンシェード(50)とを備えており、
4つの摺動部品は、それぞれ、
上壁(60a)、下壁(60b)及び底壁(60c)でもって前後方向に長手状となるようにかつ横断面横U字状となるように形成してなる樹脂製ケーシング(60)と、
板状スプリング(70)とを具備して、
ケーシングは、その内部を、上記底壁の前後方向に沿い上記上壁及び上記下壁との間に間隔をおいて形成してなる前側区画部(80、61b、62a)及び後側区画部(80、62b,63a)でもって、前側凹状収容部(A)、中側凹状収容部(B)及び後側凹状収容部(C)に区画形成してなり、
上記上壁のうち上記中側凹状収容部に対応する中側上壁部(62)は、
上方へ山形状に突出するように形成してなる山形状壁部(62c)と、当該山形状壁部から下方へ突出する突出部(62d)とを有しており、
上記下壁のうち上記中側凹状収容部に対応する中側下壁部(65)は、前後両側部(65a、65b)及び当該前後両側部の間に設けてなる前後方向中間部位(65c)を具備して、上記前後両側部にて、上記前後方向中間部位の前後両端部から上方へ突出するように形成されており、
板状スプリングは、上記中側凹状収容部内にて、下方へ凸な湾曲状となるように上記中側下壁部の上記前後両側部と上記突出部との間に介装されており、
サンシェードは、その前後左右各縁部にて、それぞれ、二股状突出部(52)を形成してなり、
4つの摺動部品の各々の上記前側凹状収容部及び後側凹状収容部内には、サンシェードの各二股状突出部(52)が組みつけられるようにした。
このように、各摺動部品及びサンシェードを備えて、上述のように構成してなる当該各摺動部品に、サンシェードを組み付けるようにしたので、請求項1に記載の発明の作用効果を達成し得るサンシェード装置の提供が可能となる。
また、本発明は、請求項7の記載によれば、請求項6に記載の摺動部品を用いたサンシェード装置において、
4つの摺動部品の各々において、ケーシングは、上記前側区画部にて、上記前側凹状収容部及び上記中側凹状収容部の各対向壁部を形成する各前側上下方向連結壁部(61b、62a)と、当該各前側上下方向連結壁部を相互に連結する前側前後方向連結壁部位(La)とでもって形成されるとともに、上記後側区画部にて、上記中側凹状収容部及び上記後側凹状収容部の各対向壁部を形成する各後側上下方向連結壁部(62b、63a)と、当該各後側上下方向連結壁部を相互に連結する後側前後方向連結壁部位(Lb)とでもって形成されていることを特徴とする。
このようにケーシングの前側区画部及び後側区画部を形成するようにしたので、請求項6に記載の発明の作用効果を確保し得るサンシェード装置の提供が可能となる。
また、本発明に係るサンシェード装置は、請求項8の記載によれば、請求項7に記載の摺動部品を用いたサンシェード装置において、
4つの摺動部品の各々において、ケーシングは、上記前側区画部にて、上記前側前後方向連結壁部位を上記各前側上下方向連結壁部の間にてその各下端部に連結することで、U字状前側区画部として構成されるとともに、上記後側区画部にて、上記後側前後方向連結壁部位を上記各後側上下方向連結壁部の間にてその各下端部に連結することで、U字状後側区画部として構成されていることを特徴とする。
このように、ケーシングの前側区画部及び後側区画部をU字状に構成するようにしたので、請求項7に記載の発明の作用効果をより一層確実に達成し得るサンシェード装置の提供が可能となる。
また、本発明に係るサンシェード装置を搭載してなる車両は、請求項9の記載によれば、
窓(30)を形成してなる外板(21)及び前記窓に対向するように開口部(32)を形成してなる内板(22)からなる屋根(20)を有する車体と、
上記開口部の左右両側縁部に互いに対向して開口するように装着してなる左右両側横U字状案内レール(40a)を有する案内レール装置(40)と、
サンシェード装置とを備えており、
当該サンシェード装置は、
4つの摺動部品(SL)と、サンシェード(50)とを備えており、
4つの摺動部品は、それぞれ、
上壁(60a)、下壁(60b)及び底壁(60c)でもって前後方向に長手状となるようにかつ横断面横U字状となるように形成してなる樹脂製ケーシング(60)と、
板状スプリング(70)とを具備してなり、
ケーシングは、その内部を、上記底壁の前後方向に沿い上記上壁及び上記下壁との間に間隔をおいて形成してなる前側区画部(80、61b、62a)及び後側区画部(80、62b,63a)でもって、前側凹状収容部(A)、中側凹状収容部(B)及び後側凹状収容部(C)に区画形成してなり、
上記上壁のうち上記中側凹状収容部に対応する中側上壁部(62)は、
上方へ山形状に突出するように形成してなる山形状壁部(62c)と、当該山形状壁部から下方へ突出する突出部(62d)とを有しており、
上記下壁のうち上記中側凹状収容部に対応する中側下壁部(65)は、前後両側部(65a、65b)及び当該前後両側部の間に設けてなる前後方向中間部位(65c)を具備して、上記前後両側部にて、上記前後方向中間部位の前後両端部から上方へ突出するように形成されており、
板状スプリングは、上記中側凹状収容部内にて、下方へ凸な湾曲状となるように上記中側下壁部の上記前後両側部と上記突出部との間に介装されており、
サンシェードは、その前後左右各縁部にて、それぞれ、二股状突出部(52)を形成してなり、
4つの摺動部品の各々の上記前側凹状収容部及び後側凹状収容部内には、サンシェードの上記各二股状突出部(52)が組みつけられており、
4つの摺動部品のうち、2つの摺動部品は、その各ケーシングにて左側横U字状案内レール内に摺動可能に嵌装されるとともに、残りの2つの摺動部品は、その各ケーシングにて右側横U字状案内レール内に摺動可能に嵌装されるようにした。
このように、案内レール装置及びサンシェード装置を備えて、上述のように構成してなるサンシェード装置を案内レール装置に組み付けるようにすることで、請求項6に記載の発明の作用効果を達成し得るサンシェード装置を備えた車両の提供が可能となる。
また、本発明は、請求項10の記載によれば、請求項9に記載のサンシェード装置を搭載してなる車両において、
案内レール装置は、左側横U字状案内レール(40c)にて、底側レール壁(47)と、当該底側レール壁の上下両側縁部から右方へ延出する上下両側レール壁(45、46)でもって構成されるとともに、右側横U字状案内レール(40c)にて、底側レール壁(47)と、当該底側レール壁の上下両側縁部から左側横U字状案内レールの上下両側レール壁に対向するように延出する上下両側レール壁(45、46)とにより構成されており、
左右両側横U字状案内レールは、それぞれ、上下両側レール壁の一方のレール壁側から他方のレール壁側へ凸な湾曲状となるように湾曲状案内レールとして形成されており、
サンシェード装置の4つの摺動部品の各々において、ケーシングは、上記前側区画部にて、上記前側凹状収容部及び上記中側凹状収容部の各対向壁部を形成する各前側上下方向連結壁部(61b、62a)と、当該各前側上下方向連結壁部を相互に連結する前側前後方向連結壁部位(La)とでもって形成されるとともに、上記後側区画部にて、上記中側凹状収容部及び上記後側凹状収容部の各対向壁部を形成する各後側上下方向連結壁部(62b、63a)と、当該各後側上下方向連結壁部を相互に連結する後側前後方向連結壁部位(Lb)とでもって形成されており、
当該サンシェード装置は、4つの摺動部品のうち、2つの摺動部品を、その各ケーシングにて左側横U字状案内レール内に摺動可能に嵌装するとともに、残りの2つの摺動部品を、その各ケーシングにて右側横U字状案内レール内に摺動可能に嵌装するようにしたことを特徴とする。
このように、サンシェード装置において各摺動部材のケーシングにおける前側区画部及び後側区画部を上述のように構成して、当該各摺動部品を上述のように案内レール装置の各湾曲状案内レールに組み付けるようにしたので、案内レール装置の各案内レールの湾曲形状に起因する摺動部品の撓みを、ケーシングの前側区画部及び後側区画部の上記構成でもって良好に吸収しつつ、請求項9に記載の発明の作用効果をより一層向上し得る車両の提供が可能となる。
また、本発明は、請求項11の記載によれば、請求項10に記載のサンシェード装置を搭載してなる車両において、
サンシェード装置の4つの摺動部品の各々において、ケーシングは、上記前側区画部にて、上記前側前後方向連結壁部位を上記各前側上下方向連結壁部の間にてその各下端部に連結することで、U字状前側区画部として構成されるとともに、上記後側区画部にて、上記後側前後方向連結壁部位を上記各後側上下方向連結壁部の間にてその各下端部に連結することで、U字状後側区画部として構成されており、
4つの摺動部品のうち、2つの摺動部品を、その各ケーシングにて上記湾曲状案内レールである左側横U字状案内レール内に摺動可能に嵌装するとともに、残りの2つの摺動部品を、その各ケーシングにて上記湾曲状案内レールである右側横U字状案内レール内に摺動可能に嵌装するようにしたことを特徴とする。
このように、サンシェード装置において、各摺動部品のケーシングの前側区画部及び後側区画部をU字状に構成したので、案内レール装置の各案内レールの湾曲形状に起因する摺動部品の撓みを、ケーシングの前側区画部及び後側区画部の上記U字形状構成でもってより一層良好に吸収しつつ、請求項10に記載の発明の作用効果をより一層向上し得る車両の提供が可能となる。
また、本発明は、請求項12の記載によれば、請求項9〜11のいずれか1つに記載のサンシェード装置を搭載してなる車両において、
4つの摺動部品の各々のケーシングにて、上記中側上壁部の上記突出部と上記前側隔壁部及び上記後側隔壁部の一方との間の長さ(D)、当該山形状壁部の頂部(T)の高さ(I)、上記中側下壁部の上記前後両側部の延出長さ(E、F)及び上記突出部の突出長さは、各摺動部品をそのケーシングにて案内レール装置の各対応案内レール内に嵌装することで当該各ケーシングの上記山形状壁部を上記各対応の板状スプリングに抗して上記対応案内レール内に押え込んだときに当該各対応の板状スプリングに生ずる反力が、乗員にとってサンシェード装置に対する適正な操作力となるように設定されていることを特徴とする。
このように各摺動部品のケーシングを構成することで、乗員がサンシェード装置を操作するにあたり、適正な操作力でもって行うことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する各実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す。
本発明に係るサンシェード装置の第1実施形態を適用した自動車の部分破断による模式的概略平面図である。 図1の自動車の要部を示す模式的縦断面図である。 本発明に係るサンシェード装置の第1実施形態を適用した自動車の模式的概略平面図である。 上記第1実施形態における案内レール装置の斜視図である。 上記第1実施形態におけるサンシェード装置をサンシェード及び各摺動部品の分離状態にて示す概略斜視図である。 図5の左前側摺動部品を原形状態にて示す拡大側面図である。 図5の左前側摺動部品のケーシングを示す側面図である。 図7の左前側摺動部品の部分拡大側面図である。 図5の左前側摺動部品の板状スプリングを示す側面図である。 図5の左前側摺動部品を山形状壁部の押し込み状態にて示す拡大側面図である。 図10の左前側摺動部品の部分拡大側面図である。 本発明の第2実施形態の要部を示す側面図である。 本発明の第3実施形態の要部を示す斜視図である。
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3は、自動車に適用される本発明に係るサンシェード装置SDの第1実施形態を示している。当該自動車は、車体10を備えており、この車体10の屋根20には、窓30が設けられている。なお、屋根20は、後述するように、窓30を有する当該自動車のサンルーフとしての役割を果たし、外板21及び内板22でもって構成されている(図2参照)。
窓30は、図1或いは図2にて示すごとく、透明なガラスや樹脂などの透明パネル31と、窓用開口部32とでもって構成されており、透明パネル31は、屋根20の外板21に形成した嵌め込み用開口部22a(図1或いは図3参照)に嵌め込まれている。
窓用開口部32は、図2にて示すごとく、透明パネル31に下方から対向するように屋根20の内板22に形成されている。具体的には、当該窓用開口部32は、車体10の車室11(図2参照)内における前後両側座席(図示しない)のうちの前側座席にその上方から対向するように、屋根20に開口形成されている(図1〜図3参照)。
本第1実施形態において、図2にて、各頭部M1、M2は、それぞれ、上記前後両側座席に着座した各乗員の頭部を示す。なお、図1及び図3において、図示左側及び右側が、それぞれ、車体10の前側及び後側に対応する。従って、図1及び図3にて図示下側及び上側が、それぞれ、車体10の左側及び右側に対応する。
当該サンシェード装置SDは、案内レール装置40(図4参照)を介し、窓30の窓用開口部32に対し前後方向に摺動可能に支持されている。
案内レール装置40は、屋根20の外板21と内板22との間にて窓用開口部32に組み付けられており、当該案内レール装置40は、図4にて示すごとく、左右両側案内レール40aと、前後両側帯状支持板40bでもって構成されている。左右両側案内レール40aは、それぞれ、金属材料、例えば、アルミニウムにより、上側レール壁41、下側レール壁42及び底側レール壁43でもって、形成されている。
本第1実施形態では、上側レール壁41、下側レール壁42及び底側レール壁43は、共に、平板状壁であることから、左右両側案内レール40aの各々は、直線状レールとなっている。
ここで、左側案内レール40aでは、上側レール壁41及び下側レール壁42が、底側レール壁43の上下両側縁部から右方へ互いに平行に延出している。これにより、左側案内レール40aは、上側レール壁41、下側レール壁42及び底側レール壁43でもって、横断面横U字状に形成されており、当該左側案内レール40a内には、溝部44が、右方へ開口するように形成されている。
一方、右側案内レール40aでは、上側レール壁41及び下側レール壁42が、底側レール壁43の上下両側縁部から左方へ互いに平行に延出している。これにより、右側案内レール40aは、上側レール壁41、下側レール壁42及び底側レール壁43でもって、横断面横U字状に形成されており、当該右側案内レール40a内には、溝部44が、左方へ開口するように形成されている。
本第1実施形態では、左右両側案内レール40aの各々の上側レール壁41及び下側レール壁42の各対向面の間隔は、所定間隔(例えば、5.15(mm))となっている。
しかして、当該左右両側案内レール40aは、その各溝部44の開口部でもって互いに対向するように、外板21及び内板22との間において、内板22の窓用開口部32の左右両側縁部にその前後方向に沿い互いに平行となるように組み付けられている。
前後両側帯状支持板40bのうち、前側帯状支持板40bは、その長手方向両端部にて、左右両側案内レール40aの各上側レール壁41の前端部位上にスポット溶接等により固着されている。一方、後側帯状支持板40bは、その長手方向両端部にて、前側帯状支持板40bに対し平行に位置するように、左右両側案内レール40aの各上側レール壁41の後端近傍部位上にスポット溶接等により固着されている。これにより、前後両側帯状支持板40bは、左右両側案内レール40aをその長手方向に沿い平行に維持する役割を果たす。
サンシェード装置SDは、図1〜図3及び図5のいずれかにて示すごとく、サンシェード50と、4つの摺動部品SLとを備えている。
サンシェード50は、後述するように、各摺動部品SLを介して左右両側案内レール40aに前後方向に摺動可能に組み付けられており、当該サンシェード50は、図5にて示すごとく、シェード本体50a、係止壁50b及び取手50cを備えている。
シェード本体50aは、表皮層、裏皮層、接着フィルム層、ガラス繊維マット層、樹脂層、発泡ウレタン層、樹脂層、ガラス繊維マット層、接着フィルム層及び裏皮層を順次積層して柔軟性のある矩形板状に構成されている。なお、当該シェード本体50aの表皮層は、その表面(車室11内側の面)にて、車室11内を臨むように位置している。
係止壁50bは、シェード本体50aの後端部から上方へL字状に立ち上がるようにして形成されている。なお、サンシェード50が後側摺動端に達したとき、当該係止壁50bは、内板22の窓用開口部32の後側内縁部に係止して、サンシェード50の後方へのさらなる摺動を規制する役割を果たす。
取っ手50cは、シェード本体50aの前端側左右方向中央部に設けられている。ここで、当該取っ手50cは、シェード本体50aの前端側左右方向中央部内へその表面側から外板22側へ窪むように凹状に形成されている。
しかして、乗員がその手により車室11内にて取っ手50cを把持して前後方向へ操作すると、サンシェード50は、各摺動部品SLと共に案内レール装置40に沿い前後方向へ摺動するようになっている。なお、サンシェード50が前側摺動端に位置するとき、当該サンシェード50は、窓30を全閉状態になる(図1及び図2参照)。また、サンシェード50が後側摺動端に位置するとき、当該サンシェード50は、窓30を全開状態にする(図3参照)。
次に、4つの摺動部品SLの構成について詳細に説明する。当該4つの摺動部品SLは、それぞれ、図5から分かるように、サンシェード50のシェード本体50aの左前側縁部、左後側縁部、右前側縁部及び右後側縁部に組み付けられている。本第1実施形態において、シェード本体50aの左前側縁部、左後側縁部、右前側縁部及び右後側縁部に組み付けられている各摺動部品SLは、以下、左前側摺動部品SL、左後側摺動部品SL、右前側摺動部品SL及び右後側摺動部品SLともいう。
4つの摺動部品SLは、共に、同一の構成を有することから、当該4つの摺動部品SLのうち左前側摺動部品SLを例に挙げてその構成につき詳細に説明する。
左前側摺動部品SLは、上述のごとく、サンシェード50の左前側縁部に組み付けられている(図5参照)。本第1実施形態において、図6にて図示右側及び左側が、左前側摺動部品SLの前側及び後側にそれぞれ対応する。また、図6にて図示手前側及び奥側が、左前側摺動部品SLの右側及び左側にそれぞれ対応する。従って、図6にて図示上側及び下側が、左前側摺動部品SLの上側及び下側(車室11内側)に対応する。
当該左前側摺動部品SLは、図6にて示すごとく、ケーシング60及び板状スプリング70を備えており、ケーシング60は、合成樹脂材料でもって、射出成形により、図6或いは図7にて示すごとく、長手形状に形成されている。
当該ケーシング60は、上壁60a、下壁60b及び底壁60cを備えており、上壁60a及び下壁60bは、底壁60cの上下両側縁部から右側(図6にて図示手前側)へ互いに略平行に延出されている。
上壁60aは、前側上壁部61、中側上壁部62及び後側上壁部63でもって長手状に形成されている。下壁60bは、前側下壁部64、中側下壁部65及び後側下壁部66でもって長手状に形成されており、これら前側下壁部64、中側下壁部65及び後側下壁部66は、前側上壁部61、中側上壁部62及び後側上壁部63に対向する。
また、底壁60cは、前側底壁部67、中側底壁部68及び後側底壁部69でもって、長手状に形成されており、前側底壁部67は、前側上壁部61及び前側下壁部64に対応し、中側底壁部68は、中側上壁部62及び中側下壁部65に対応し、また、後側底壁部69は、後側上壁部63及び後側下壁部66に対応する。
前側上壁部61及び前側下壁部64は、その各左縁部(図6にて図示奥側縁部)にて、前側底壁部67の上下両側縁部に連結されており、当該前側上壁部61及び前側下壁部64は、その各左縁部から右側(図6にて図示手前側)へ互いに略平行に延出されている。
また、前側上壁部61は、その前端部にて、前側上下方向連結壁部61aを介して、前側下壁部64の前端部に連結されており、当該前側上壁部61の後端部は、中側上下方向連結壁部61bを介して前側下壁部64の後端部に連結されている。これにより、前側上壁部61、前側上下方向連結部61a、前側下壁部64及び中側上下方向連結壁部61bは、略矩形状環状壁(略矩形状前側環状壁ともいう)を構成する。
また、前側底壁部67は、上記略矩形状前側環状壁をその左側(図6にて図示奥側)から閉じるように、当該略矩形状前側環状壁に設けられている。
しかして、当該前側底壁部67は、上述した略矩形状前側環状壁と一体となって、前側凹状収容部Aを構成する。なお、当該前側凹状収容部Aは、その開口部にて、右側(図6にて図示手前側)へ開口している。
中側上壁部62及び中側下壁部65は、その各左縁部(図6にて図示奥側縁部)にて、中側底壁部68の上下両側縁部に連結されており、当該中側上壁部62及び中側下壁部65は、その各左縁部から右側(図6にて図示手前側)へ互いに略平行に延出されている。
また、当該中側上壁部62は、その前端部にて、中側上下方向連結壁部62aの上側部位を介して、中側下壁部65の前端部に連結されており、当該中側上壁部62の後端部は、中側上下方向連結壁部62bの上側部位を介して中側下壁部65の後端部に連結されている。これにより、中側上壁部62、中側上下方向連結壁部62a、中側下壁部65及び中側上下方向連結壁部62bは、略矩形状環状壁(略矩形状中側環状壁ともいう)を構成する。
ここで、中側上壁部62は、図6〜図10及び図11のいずれかにて示すごとく、山形状壁部62cと、凸部62dとを備えている。山形状壁部62cは、上方に向け凸な山形状に形成されており、当該山形状壁部62cは、その前後方向中央部(以下、頂部Tともいう)にて、両中側連結壁部62a、62bの各上端部を結ぶ線よりも中側下壁部65とは反対側(左側案内レール40aの上側レール壁41側)へ突出している。また、当該山形状壁部62cは、その頂部Tの頂点Tmを中心として当該頂点Tmから前後方向へ(両中側上下方向連結壁部62a、62bの各上端部側へ)緩やかな裾状に傾斜している。このことは、山形状壁部62cは、頂部T及び当該頂部Tの頂点Tmから前後方向へ傾斜する裾部Hm(図6参照)からなることを意味する。
これにより、左前側摺動部品SLが左側案内レール40a内に嵌装されていない状態にあるとき、山形状壁部62cは、両中側上下方向連結壁部62a、62bの各上端部を結ぶ線よりも上側(中側下壁部65とは反対側)へ山形状に突出する。また、当該左前側摺動部品SLが左側案内レール40a内に嵌装されると、山形状壁部62cは、その頂部Tにて、左側案内レール40aの上側レール壁41により中側下壁部65側へ押し込まれる。これに伴い、当該山形状壁部62cの頂部Tは、その頂点Tmにて、上側レール壁41の内面と同一の位置、換言すれば、両中側上下方向連結壁部62a、62bの各上端部を結ぶ線上に位置する。
また、凸部62dは、図7或いは図11にて例示するごとく、山形状壁部62cにその頂部Tから下側(中側下壁部65側)に向け突出するように形成されている。当該凸部62dは、大径部62eと、当該大径部62eよりも小さな径を有する小径部62fとを有しており、大径部62eは、山形状壁部62cの頂部Tにその内面から下側へ突出するように形成されている。小径部62fは、大径部62eにその突出端面から下側へ同軸的に突出するように形成されている。
ここで、小径部62fの突出端部は、その突出端面にて、図11にて示すごとく、左側案内レール40aの下側レール壁42に平行となるような平面状に形成されている。なお、当該小径部62fの突出端部は、その外周縁部にて、断面円弧状に形成されている。
中側下壁部65は、図7にて示すごとく、L字状前側部65a、L字状後側部65b及び平板状中間部位65cを有している。前側部65a及び後側部65bは、それぞれ、脚部x及び頭部yでもって、L字状に形成されている。
前側部65aにおいて、脚部xは、その基端部にて、平板状中間部位65cの前端部に連結されており、当該脚部xは、その基端部から上方へ延出している。頭部yは、脚部xの延出端部から前側へL字状に折れ曲がるように延出しており、当該頭部yは、その延出端部にて、中側上下方向連結壁部62aの上下方向中央部(中側上下方向連結壁部62aの上側部位と下側部位との境界部)に連結されている。
後側部65bにおいて、脚部xは、その基端部にて、平板状中間部位65cの後端部に連結されており、当該脚部xは、その基端部から上方へ延出している。頭部yは、脚部xの延出端部から後側へL字状に折れ曲がるように延出しており、当該頭部yは、その延出端部にて、中側上下方向連結壁部62bの上下方向中央部(中側上下方向連結壁部62bの上側部位と下側部位との境界部)に連結されている。
また、中側底壁部68は、上述した略矩形状中側環状壁をその左側(図6にて図示奥側)から閉じるように、当該略矩形状中側環状壁に設けられている。これにより、当該中側下壁部65は、上記略矩形状中側環状壁とともに、凹状中側収容部Bを構成する。なお、当該中側収容部Bは、その開口部にて、右側(図6にて図示手前側)へ開口している。
また、後側上壁部63及び後側下壁部66は、その各左縁部(図6にて図示奥側縁部)にて、後側底壁部69の上下両側縁部に連結されており、当該後側上壁部63及び後側下壁部66は、その各左縁部から右側(図6にて図示手前側)へ互いに略平行に延出されている。
また、後側上壁部63は、その前端部にて、中側上下方向連結壁部63aを介して、後側下壁部66の前端部に連結されており、当該後側上壁部63の後端部は、後側上下方向連結壁部63bを介して後側下壁部66の後端部に連結されている。これにより、後側上壁部63、中側上下方向連結壁部63a、後側下壁部66及び後側上下方向連結壁部63bは、略矩形状環状壁(略矩形状後側環状壁)を構成する。
また、後側底壁部69は、上記略矩形後側環状壁をその左側(図6にて図示奥側)から閉じるように、当該略矩形状後側環状壁に設けられている。これにより、後側底壁部69は、上述した略矩形状後側環状壁と一体となって、後側凹状収容部Cを構成する。なお、当該後側収容部Cは、その開口部にて、右側へ開口している。
板状スプリング70は、図6或いは図10にて示すごとく、ケーシング60の中側収容部B内にて中側上壁部62の突出部62dと中側下壁部65の前側部65a及び後側部65bとの間に介装されている。
ここで、当該板状スプリング70は、その前端部にて、中側下壁部65の前側部65aの脚部xの延出端部上に係合しており、当該板状スプリング70の後端部は、中側下壁部65の後側部65bの脚部xの延出端部上に係合している。また、当該板状スプリング70は、その長手方向中央部にて、中側上壁部62の突出部62dに下側から係合している。
これにより、板状スプリング70は、下方に向け凸な湾曲形状となるように、中側収容部B内にて、中側下壁部65の前側部65a及び後側部65bと中側上壁部62の突出部62dとの間に介装されている。なお、このような介装状態においては、板状スプリング70が、上述のごとく下方に向け凸な湾曲形状となっており、また、突出部62dの突出端面が平面状になっていることから、板状スプリング70の長手方向中央部は、その突出部62dの突出端面の径の両端部に対する両対応部位にて、突出部62dの突出端面の径の両端部に係合する。
本第1実施形態においては、板状スプリング70は、板ばね材料でもって、矩形平板状に形成されており、当該板状スプリング70の板厚は、例えば、0.4(mm)に設定されている。また、当該板状スプリング70の全長及び幅は、ケーシング60の中側収容部Bに収容可能に設定されている。
また、本第1実施形態において、案内レールに嵌装する前(案内レールによる押え込み前)の左前側摺動部品SLにおいて、板状スプリング70を挿入する前のケーシング60の主たる寸法は、次のように設定されている(図7或いは図8参照)。
(1)案内レールによる押え込み前のケーシング60の高さ(以下、押え込み前ケーシング高さともいう)をHとすれば、当該押え込み前ケーシング高さはH=5.7(mm)である。
(2)山形状壁部62cの前後方向幅(以下、山形状壁部前後方向幅ともいう)をWとすれば、当該山形状壁部前後方向幅はW=8.44(mm)である。
(3)案内レールによる押え込み前のケーシング60において、突出部62dの外周面と中側上壁部62の下面との間の前側交点P(図7或いは図8参照)から中側上壁部62の下面と中側上下方向連結部62aの後側面との間の交点Q(図7或いは図8参照)までの長さ(以下、押え込み前突出部−中側上下方向連結部間長さともいう)をDとすれば、当該押え込み前突出部−中側上下方向連結部間長さはD=17.008(mm)である。
(4)ケーシング60のL字状前側部65a及びL字状後側部65bの各脚部の延出長さ(以下、脚部延出長さともいう)を、それぞれ、E及びFとすれば、当該各脚部延出長さは、共に同一で、E=F=3.00(mm)である。
(5)山形状壁部62cの頂部Tの高さ(以下、頂部高さともいう)をIとすれば、当該頂部高さは、I=0.43(mm)である。
(6)突出部62dの中側上壁部62の下面に対する突出基端部から当該突出部62dの突出端面までの突出距離(以下、突出部突出距離ともいう)をJとすれば、当該突出部突出距離は、J=1.82(mm)である。
(7)中側上壁部62のうち山形状壁部62cを除く部位の厚さ(以下、中側上壁部厚さともいう)をThとすれば、当該中側上壁部厚さは、Th=0.8(mm)である。
ここで、押え込み前ケーシング高さHは、図8にて示すごとく、中側下壁部65の下面から山形状壁部62cの頂点Tmまでの中側上下方向連結壁部62aの上下方向に沿う高さをいう。
また、山形状壁部前後方向幅Wは、山形状壁部62cの前後両側裾部Hmの各傾斜端部間の距離をいう。
また、脚部延出長さEは、図7にて示すごとく、中側下壁部65の前側部65aの脚部xの平板状中間部位65cの下面からの延出長さをいい、脚部延出長さFは、中側下壁部65の後側部65bの脚部xの平板状中間部位65cの下面からの突出長さをいう。両脚部延出長さE、Fは、共に、同一であり、中側収容部B内に収容した板状スプリング70の長手方向中央部の下端と板状スプリング70の前後両端部の各対応脚部xの延出端部との係合点との間の上下方向長さに等しい。
また、頂部高さIは、図8にて示すごとく、山形状壁部62cの頂部Tの頂点Tmの当該山形状壁部62cの上面上の点rからの上下方向高さをいう。但し、点rは、板状スプリング70を収容する前のケーシング60の山形状壁部62cの裾部Hmの傾斜下端部上の点をいう。
また、本第1実施形態において、板状スプリング70を挿入してなる左前側摺動部品SLが案内レールに嵌装された状態(案内レールによる抑え込み後の状態)において、当該左前側摺動部品SLのケーシング60の主たる寸法は、次のように設定されている(図10参照)。
(1)案内レールにより抑え込まれたケーシング60の高さ(以下、押え込み後ケーシング高さともいう)をH1とすれば、当該押え込み後ケーシング高さは、H1=5.0(mm)である。
(2)案内レールによる押え込み後のケーシング60において、突出部62dの外周面中側上壁部62の下面との間の前側交点P1(図10参照)から中側上壁部62の下面と中側上下方向連結部62aの後側面との間の交点Q(図10参照)までの長さ(以下、押え込み後突出部−中側上下方向連結部間長さともいう)をD1とすれば、当該押え込み後突出部−中側上下方向連結部間長さは、D1=17(mm)である。
ここで、押え込み後ケーシング高さH1は、図10にて示すごとく、前側下壁部64の下面から前側上壁部61の上面までの前側上下方向連結壁部61aの上下方向に沿う高さをいう。このことは、押え込み前ケーシング高さHは、左前側摺動部品SLを案内レールに嵌装することで、図10にて示す押え込み後ケーシング高さH1まで変形することを意味する。
また、後側上下方向連結壁部63bの後側下壁部66の下面から後側上壁部69の上面までの後側上下方向連結壁部63bに沿う高さ、中側上下方向連結部61bの前側前後方向連結壁部位La(後述する)の下面からの延出端部までの高さ及び中側上下方向連結部63aの後側前後方向連結壁部位Lb(後述する)の下面からの延出端部までの高さは、上述した押え込み後ケーシング高さH1に等しい。
なお、当該押え込み後ケーシング高さH1は、左側案内レール40aの上側レール壁41と下側レール壁42との各対向面間の間隔に略等しい。また、中側上下方向連結部62aの前側前後方向連結壁部位Laの下面からの延出端部までの高さ及び中側上下方向連結部62bの後側前後方向連結壁部位Lbの下面からの延出端部までの高さは、共に、押え込み後ケーシング高さH1よりも幾分低い。
また、案内レールに嵌装した後の左前側摺動部品SLにおける山形状壁部前後方向幅W、脚部延出長さE=F、頂部高さI、突出部突出距離J及び中側上壁部厚さThは、案内レールに嵌装する前の左前側摺動部品SLにおける左前側摺動部品SLの各対応寸法と実質的に変わらない。
上述した各寸法は、次のような根拠に基づき設定されている。板状スプリング70がケーシング60の中側収容部B内に収容されてなる前左側摺動部品SLを左側案内レール40a内に嵌装したとき、山形状壁部62cは、その頂部Tにて、左側案内レール40aの上側レール壁41の内面により、下側レール壁42の内面に向けて押え込まれて、下方へ変位する。
これに伴い、山形状壁部62cの頂部Tは、その頂点Tmにて、前側上下方向連結壁部61a、後側上下方向連結壁部63b、各中側上下方向連結壁部61b、63aの各延出端部(各上端部)の上面と共に、左側案内レール40aの上側レール壁41の内面に接触する状態にある。
また、中側上壁部62の突出部62dは、上述のような山形状壁部62cの頂部Tの下方への変位に伴い、下方へ変位して、板状スプリング70の長手方向中央部を下方に変位させる。これにより、板状スプリング70は、その前後両端部を、中側下壁部65の前後両側部65a、65bの各脚部xの延出端部上に係合させた状態にて、長手方向中央部を下方へ変位させることで、下方に向け凸な湾曲形状に弾性変形する。
このような状態では、当該板状スプリング70は、原形状に復帰する方向に反力を発生する。当該反力は、ケーシング60の山形状壁部62cの頂部Tと左側案内レール40aの上側レール壁41との間に摩擦力(摺動部品SLを対応案内レール40aの内部に沿い摺動させる際の摩擦力)を発生させる作用力となる。ここで、当該作用力、ひいては上記摩擦力は、摺動部品SLを対応案内レール40aの内部に沿い摺動させる際にサンシェード50に対する乗員の操作感を良好にする操作力を確保し得る値であることが望ましい。
また、押え込み前突出部−中側上下方向連結部間長さDが、押え込み後突出部−中側上下方向連結部間長さD1よりも小さいと、左側摺動部品SLが左側案内レール40aの内部を摺動する過程において、山形状壁部62cの頂部Tが左側摺動部品SLの摺動に伴い撓んで山形状壁部62cの頂部T以外の部位を引っ張る現象が発生してしまう。これでは、ケーシング60が、上記引っ張る現象に起因して変形し、上述した板状スプリング70の反力が適性には発生しにくい。
そこで、上述した押え込み前ケーシング高さH、押え込み前突出部−中側上下方向連結部間長さD、各脚部延出長さE=F、頂部高さI及び押え込み後突出部−中側上下方向連結部間長さD1が、上述した各寸法に設定されている。
ここで、押え込み前突出部−中側上下方向連結部間長さDを押え込み後突出部−中側上下方向連結部間長さD1よりも大きく設定することで、上述した引っ張る現象の発生を未然に防止して、上述した板状スプリング70の反力を適正に確保するようにしてある。
また、中側上壁部62の突出部62dの突出端部は、その突出端面にて、上述のごとく、左側案内レール40aの内面に平行となるような平面状に形成されている。また、山形状壁部62cの頂部Tは、上述のごとく、その頂点Tmから両中側連結壁部62a、62bの各上端部にかけて前後方向(当該自動車の前後方向)に緩やかな裾状に傾斜している。
従って、山形状壁部62cの頂部Tがその頂点Tmにて左側案内レール40aの上側レール壁41の内面と点接触し、一方、突出部62dが、その突出端面の径方向両端部s、tにて、板状スプリング70の長手方向中央部の下方への湾曲状上面とそれぞれ点接触する。このことは、山形状壁部62cの頂部T及び突出部62dが、左側案内レール40aの上側レール壁41と板状スプリング70との間で3点接触することを意味する。
しかも、山形状壁部62cの頂部Tの高さ(頂部高さ)Iは、上述のごとく、0.43(mm)と非常に小さな値となっている。なお、従来は、高さIは1.1(mm)程度であるため、I=0.43(mm)という値は、従来に比してかなり小さい。
このため、前左側摺動部品SLを左側案内レール40a内にて摺動させた際に、当該前左側摺動部品SLは、前後方向(当該自動車の前後方向)に振れにくく、左側案内レール40aの上側レール壁41及び下側レール壁42との間にてビビり音が発生しにくい。
次に、当該ケーシング60の前後両側区画部80の構成について図6或いは図7により説明する。当該前後両側区画部80のうち、前側区画部80は、前側凹状収容部A及び中側凹状収容部Bを相互に区画する役割を果たすもので、当該前側区画部80は、上述した両中側上下方向連結壁部61b、62a及びケーシング60の下壁60bのうち当該両中側上下方向連結壁部61b、62a間部位La(以下、前側前後方向連結壁部位Laともいう)でもって、U字状に形成されている。
これにより、当該前側区画部80は、前側凹状収容部A及び中側凹状収容部Bを相互に区画して、ケーシング60に対し前側区画部80の両側にて作用する上下方向の応力を緩和する役割を果たす。
また、後側区画部80は、中側凹状収容部B及び後側凹状収容部Cを相互に区画する役割を果たすもので、当該後側区画部80は、上述した両中側上下方向連結壁部62b、63a及びケーシング60の下壁60bのうち当該両中側上下方向連結壁部62b、63a間部位Lb(以下、後側前後方向連結壁部位Lbともいう)でもって、U字状に形成されている。これにより、当該後側区画部80は、中側凹状収容部B及び後側凹状収容部Cを相互に区画して、ケーシング60に対し後側区画部80の両側にて作用する上下方向の応力を緩和する役割を果たす。
本第1実施形態において、左前側摺動部品SLをサンシェード50に対し組み付けるにあたっては、当該左前側摺動部品SLの前側収容部A及び後側収容部C内に、サンシェード50の左側前端部に間隔をおいて形成した二股状突出部52(図5参照)を挿入係合させることで、当該左前側摺動部品SLは、サンシェード50の左側前端部に組み付けられている(図5参照)。
また、残りの左後側摺動部品SL、右前側摺動部品SL及び右後側摺動部品SLも、上述した左前側摺動部品SLと同様に構成されている。
ここで、左後側摺動部品SLは、その前側収容部A及び後側収容部C内に、サンシェード50の左側後端部に間隔をおいて形成した二股状突出部52を挿入係合させることで、当該左後側摺動部品SLは、サンシェード50の左側後端部に組み付けられている。
右前側摺動部品SLは、その前側収容部A及び後側収容部C内に、サンシェード50の右側前端部に間隔をおいて形成した二股状突出部52を挿入係合させることで、当該右前側摺動部品SLは、サンシェード50の右側前端部に組み付けられている。一方、右後側摺動部品SLは、その前側収容部A及び後側収容部C内に、サンシェード50の右側後端部に間隔をおいて形成した二股状突出部52を挿入係合させることで、当該右後側摺動部品SLは、サンシェード50の右側後端部に組み付けられている。
以上のように構成した本第1実施形態において、サンシェード装置SDが、左前側、左後側、右前側及び右後側の各摺動部品SLにて、案内レール装置40の左右両側案内レール40a内に摺動可能に嵌装されているとともに、サンシェード50が、図1或いは図2にて示すごとく、窓30を全閉状態に維持しているものとする。
このような状態にあっては、サンシェード装置SDにおいて、左前後両側摺動部品SLは、その各ケーシング60にて、左側案内レール40aの溝部44内に前後方向に摺動可能に嵌装されているとともに、右前後両側摺動部品SLは、その各ケーシング60にて、右側案内レール40aの溝部44内に前後方向に摺動可能に嵌装されている。
このとき、左前側、左後側、右前側及び右後側の摺動部品SLにおいては、各ケーシング60が、その山形状壁部62cの頂部Tにて、対応案内レール40aの上側レール壁41により下側レール壁42に向け押え込まれている。このため、山形状壁部62cの頂部Tは、その頂点Tmにて、上側レール壁41の内面に接触した状態にある。
このとき、各ケーシング60において、板状スプリング70は、その長手方向中央部にて、中側上壁部62の突出部62dによりその突出端面でもって、下方へ押されて、下方に向けて変位している。このため、板状スプリング70は、中側下壁部65の前後両側部65a、65bの各脚部xの延出端部上に係合する前後両端部を基準として、下方へ凸な湾曲形状に変形している(図10及び図11参照)。
このような状態では、板状スプリング70が、その上記下方への変位に応じて原形状に復帰する方向に反力を発生する。これに伴い、当該反力が、山形状壁部62cの頂部Tをその頂点Tにて対応案内レール40aの上側レール壁41の内面に押し付けるように作用する。これにより、山形状壁部62cの頂部Tは、その頂点Tmにて、対応案内レール40aの上側レール壁41の内面に対し上記反力に対応する作用力でもって接触する。
ここで、押え込み前ケーシング高さH、押え込み前突出部−中側上下方向連結部間長さD、各脚部延出長さE=F、頂部高さI、突出部突出距離J及び押え込み後突出部−中側上下方向連結部間長さD1が、上述したごとく、設定されている。
従って、山形状壁部62cが、上述のごとく、その頂部Tにて、抑え込まれたとき、押え込み前突出部−中側上下方向連結部間長さDが、押え込み後突出部−中側上下方向連結部間長さD1に変化する。
然るに、押え込み前突出部−中側上下方向連結部間長さDは、17.008(mm)であり、また、押え込み後突出部−中側上下方向連結部間長さD1は、17(mm)であることから、D1<Dが成立する。
しかも、上述したごとく、山形状壁部62cの頂部Tがその頂点Tmにて対応の案内レール40aの上側レール壁41の内面と点接触し、一方、突出部62dが、その突出端面の径方向両端部s、tにて、板状スプリング70の長手方向中央部の湾曲状上面とそれぞれ点接触することで、山形状壁部62cの頂部T及び突出部62dが、対応案内レール40aの上側レール壁41と板状スプリング70との間で3点接触している。これにより、山形状壁部62cの頂部T及び突出部62dが、対応案内レール40aの上側レール41と板状スプリング70との間にて安定的に維持され得る。
以上のように、D1<Dが成立するとともに、山形状壁部62cの頂部T及び突出部62dが、対応案内レール40aの上側レール41と板状スプリング70との間にて安定的に維持され得る。
従って、各摺動部材SLを対応の案内レール40a内にて前後方向(当該自動車の前後方向)へ摺動させる過程において、山形状壁部62cの頂部Tが左側摺動部品SLの摺動に伴い撓んで山形状壁部62cの頂部T以外の部位を引っ張る現象が発生せず、ケーシング60が、上記引っ張る現象に起因して変形しない。
その結果、上述した板状スプリング70の反力が適性に発生し得るとともに、サンシェード50の前後方向(当該自動車の前後方向)への触れを抑制することで、ビビリ音の発生を未然に防止し得る。
これにより、上述した反力は、ビビリ音の発生の防止のもとに、サンシェード50に対する乗員の操作感を良好にするような操作力を確保し得る値を形成し得る。
このような状態にて、乗員M1が、その手により、取っ手50cを把持して、窓30を開く方向にサンシェード50を操作すると、各摺動部品SLは、対応の案内レール40aに沿い後方へ摺動する。これに伴い、窓30は、全開状態になる(図3参照)。
このとき、上述のごとく、各板状スプリング70の反力が、ビビリ音の発生防止のもとに、サンシェード50に対する乗員の操作感を良好にするような操作力を確保し得る値となっていることから、乗員は、ビビリ音を感ずることなく、サンシェード50を良好な操作感でもって、前後方向(当該自動車の前後方向)へ摺動し得る。
また、各摺動部材SLにおいては、前後両側区画部80が、上述のごとく、ケーシング60に設けられているから、各案内レール40aがその前後方向において曲げを有していても、各ケーシング60の前側凹状収容部Aと中側凹状収容部Bとの間や中側凹状収容部Bと後側凹状収容部Cとの間において、前後両側区画部80の前後方向連結部位La、Lbを基準として、撓み易い。
従って、上記曲げが、前後両側区画部80でもって良好に吸収され得るのは勿論のこと、ケーシング60が従来のような前後両側区画部80を有さないケーシングである場合に生じがちなケーシングの長手方向端部による上側レール壁41との間の干渉現象を招くことがないので、各摺動部品SLの各対応案内レール40a内における摺動が円滑になされ得る。
また、ケーシング60の中側凹状収容部B内に収容するスプリングが、上述のごとく、板状スプリングであることから、当該板状スプリングを、板ばね材料の打ち抜き加工でもって形成するのみでよく、従来のように予め湾曲してなるスプリングを用いた場合に必要とされる曲げ加工、焼きなまし処理や、反力を決めるための高さ管理や支点間管理が不必要となり、コスト低減につながる。
上述のように板状スプリングを採用するために、当該板状スプリングの反力を決めるための高さ管理や支点間管理は、ケーシングで行うことになるが、ケーシングは樹脂成形で形成するから、当該ケーシングの形状が変わっても、コスト的には影響がない。その結果、摺動部品としてのコストの低減を図り得る。
(第2実施形態)
図12は、本発明の第2実施形態の要部を示している。当該第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた各摺動部品SLのケーシング60において、前後両側区画部80に代えて、前後両側区画部80aが採用されている。
当該前後両側区画部80aのうち、前側区画部80aは、前側区画部80において、各前後方向連結部位La、Lbに代えて、各前後方向連結部位Lc、Ldを採用してなるものである。
ここで、前後方向連結部位Lcは、その前後方向両端部にて、前側上下方向連結壁部61bの上下方向中央部位及び中側上下方向連結壁部62aの上下方向中央部に連結されて、前側区画部80aをHの字状に構成する。また、前後方向連結部位Ldは、その前後方向両端部にて、中側上下方向連結壁部62bの上下方向中央部位及び後側上下方向連結壁部63aの上下方向中央部に連結されて、後側区画部80aをHの字状に構成する。
これにより、前側区画部80aは、前側凹状収容部A及び中側凹状収容部Bを相互に区画して、ケーシング60に対し前側区画部80aの両側にて作用する上下方向の応力を緩和する役割を果たすとともに、後側区画部80aは、中側凹状収容部B及び後側凹状収容部Cを相互に区画して、ケーシング60に対し後側区画部80aの両側にて作用する上下方向の応力を緩和する役割を果たす。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
このように構成した本第2実施形態においては、各案内レール40aがその前後方向において曲げを有していても、各摺動部材SLにおいては、前後両側区画部80aが、上述のごとく、ケーシング60に設けられているから、各ケーシング60の前側凹状収容部Aと中側凹状収容部Bとの間や中側凹状収容部Bと後側凹状収容部Cとの間において、前後両側区画部80aの連結部位Lc、Ldを基準として、撓み易い。
従って、上述した対応案内レール40aの曲げが、前後両側区画部80aでもって良好に吸収され得るのは勿論のこと、本第2実施形態にいうケーシング60が従来のような前後両側区画部80aを有さないケーシングである場合に生じがちなケーシングの長手方向端部による上側レール壁41との間の干渉現象を招くことがないので、本第2実施形態でも、各摺動部品SLの各対応案内レール40a内における摺動が円滑になされ得る。その他の作動及び作用効果は上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図13は、本発明の第3実施形態の要部を示している。当該第3実施形態では、案内レール装置(以下、案内レール装置40という)が、上記第1実施形態にて述べた案内レール装置40に代えて採用されている。
本第3実施形態にいう案内レール装置40は、上記第1実施形態にて述べた案内レール装置40の左右両側案内レール40aに代えて、左右両側案内レール40cを採用してなるものである。
ここで、左右両側案内レール40cは、ともに、同一の曲率半径でもって、上に凸な湾曲形状に形成されている。従って、左右両側案内レール40cの各々を構成する上側レール壁45、下側レール壁46及び底側壁47(左右両側案内レール40aの各々の上側レール壁41、下側レール壁42及び底側壁43に対応する)は、左右両側案内レール40cの各々と同様の曲率半径でもって、上に凸な湾曲形状に形成されている。なお、前後両側帯状支持板40bは、上記第1実施形態にて述べた左右両側案内レール40aに代えて、上記第1実施形態に述べたと同様に、左右両側案内レール40cにスポット溶接等により固着されている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
このように構成した本第3実施形態では、各摺動部材SLにおいては、上記第1実施形態にて述べた前後両側区画部80が、上述のごとく、ケーシング60に設けられているから、上記第1実施形態にて述べたように、各案内レール40cがその前後方向において湾曲しているものの、各ケーシング60の前側凹状収容部Aと中側凹状収容部Bとの間や中側凹状収容部Bと後側凹状収容部Cとの間において、前後両側区画部80の前後方向連結部位La、Lbを基準として、撓み易い。
従って、左右両側案内レール40cの湾曲形状に起因するケーシング60に対する応力が、前後両側区画部80でもって良好に吸収され得るので、各摺動部品SLの各対応案内レール40c内における摺動が円滑になされ得る。
なお、このようなことは、上記第2実施形態にて述べたようにH字状の区画部80aが、ケーシング60に形成されていても、左右両側案内レール40cの湾曲形状に起因するケーシング60に対する応力が、上述と同様に、前後両側区画部80aでもって良好に吸収され得るので、各摺動部品SLの各対応案内レール40c内における摺動が円滑になさ得る。その他の作動及び作用効果は上記第1実施形態と同様である。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態にて述べた案内レール装置において、前後両側帯状支持板40bは廃止してもよい。
(2)本発明の実施にあたり、上記第1或いは第2実施形態にて述べたU字状前後両側区画部80或いはH字状前後両側区画部80aは、U字状或いはH字状に限ることなく、例えば逆U字状などの適宜な構成としてもよい。
(3)本発明の実施にあたり、上記第1或いは第2の実施形態において、ケーシング60は、上述したU字状前後両側区画部80或いはH字状前後両側区画部80aを有さないケーシングであってもよい。
(4)本発明の実施にあたり、自動車に限ることなく、バスやトラック等を含めた各種車両のサンルーフの窓に本発明を適用してもよい。
(5)本発明の実施にあたり、押え込み前突出部−中側上下方向連結部間長さD或いは押え込み後突出部−中側上下方向連結部間長さD1は、上記実施形態とは異なり、突出部62dの外周面と中側上壁部62の下面との間の後側交点(図7或いは図10参照)から中側上壁部62の下面と中側上下方向連結部62bの前側面との間の交点(図7或いは図10参照)までの長さであってもよい。
10…車体、20…屋根、21…外板、22…内板、30…窓、
40…案内レール装置、40a…案内レール、50…サンシェード、
60a…上壁、60b…下壁、60c…底壁、
61b、62a、62b、63a…中側上下方向連結壁部、62…中側上壁部、
62c…山形状壁部、62d…突出部、65a…前側部、65b…後側部、
65c…前後方向中間部位、70…板状スプリング、80、80a…区画部、
A…前側凹状収容部、B…中側凹状収容部、C…後側凹状収容部、
D…押え込み前突出部−中側上下方向連結部間長さ、E、F…脚部延出長さ、
I…頂部高さ、La、Lb…前後方向連結部位、
SD…サンシェード装置、SL…摺動部品、T…頂部。

Claims (12)

  1. 上壁、下壁及び底壁でもって前後方向に長手状となるようにかつ横断面横U字状となるように形成してなる樹脂製ケーシングと、
    板状スプリングとを備えて、
    前記ケーシングは、その内部を、前記底壁の前後方向に沿い前記上壁及び前記下壁との間に間隔をおいて形成してなる前側区画部及び後側区画部でもって、前側凹状収容部、中側凹状収容部及び後側凹状収容部に区画形成してなり、
    前記上壁のうち前記中側凹状収容部に対応する中側上壁部は、
    上方へ山形状に突出するように形成してなる山形状壁部と、
    当該山形状壁部から下方へ突出する突出部とを有しており、
    前記下壁のうち前記中側凹状収容部に対応する中側下壁部は、前後両側部及び当該前後両側部の間に設けてなる前後方向中間部位を具備して、前記前後両側部にて、前記前後方向中間部位の前後両端部から上方へ突出するように形成されており、
    前記板状スプリングは、前記中側凹状収容部内にて、下方へ凸な湾曲状となるように前記中側下壁部の前記前後両側部と前記突出部との間に介装されている摺動部品。
  2. 前記ケーシングは、前記前側区画部にて、前記前側凹状収容部及び前記中側凹状収容部の各対向壁部を形成する各前側上下方向連結壁部と、当該各前側上下方向連結壁部を相互に連結する前側前後方向連結壁部位とでもって形成されており、また、前記後側区画部にて、前記中側凹状収容部及び前記後側凹状収容部の各対向壁部を形成する各後側上下方向連結壁部と、当該各後側上下方向連結壁部を相互に連結する後側前後方向連結壁部位とでもって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の摺動部品。
  3. 前記ケーシングの前記前側区画部は、前記前側凹状収容部及び前記中側凹状収容部の各対向壁部を単一の前側上下方向連結壁部でもって形成することで、前記前側凹状収容部及び前記中側凹状収容部を相互に区画してなり、また、前記後側区画部は、前記中側凹状収容部及び前記後側凹状収容部の各対向壁部を単一の後側上下方向連結壁部でもって形成することで、前記中側凹状収容部及び前記後側凹状収容部を相互に区画してなることを特徴とする請求項1に記載の摺動部品。
  4. 前記前側区画部は、前記前側前後方向連結壁部位を前記各前側上下方向連結壁部の間にてその各下端部に連結することで、U字状前側区画部として構成されており、
    前記後側区画部は、前記後側前後方向連結壁部位を前記各後側上下方向連結壁部の間にてその各下端部に連結することで、U字状後側区画部として構成されていることを特徴とする請求項2に記載の摺動部品。
  5. 前記前側区画部は、前記前側前後方向連結壁部位を前記各前側上下方向連結壁部の間にてその各上下方向中間部位に連結することで、H字状前側区画部として構成されており、
    前記後側区画部は、前記後側前後方向連結壁部位を前記各後側上下方向連結壁部の間にてその各上下方向中間部位に連結することで、H字状後側区画部として構成されていることを特徴とする請求項2に記載の摺動部品。
  6. 4つの摺動部品と、サンシェードとを備えており、
    前記4つの摺動部品は、それぞれ、
    上壁、下壁及び底壁でもって前後方向に長手状となるようにかつ横断面横U字状となるように形成してなる樹脂製ケーシングと、
    板状スプリングとを具備して、
    前記ケーシングは、その内部を、前記底壁の前後方向に沿い前記上壁及び前記下壁との間に間隔をおいて形成してなる前側区画部及び後側区画部でもって、前側凹状収容部、中側凹状収容部及び後側凹状収容部に区画形成してなり、
    前記上壁のうち前記中側凹状収容部に対応する中側上壁部は、
    上方へ山形状に突出するように形成してなる山形状壁部と、
    当該山形状壁部から下方へ突出する突出部とを有しており、
    前記下壁のうち前記中側凹状収容部に対応する中側下壁部は、前後両側部及び当該前後両側部の間に設けてなる前後方向中間部位を具備して、前記前後両側部にて、前記前後方向中間部位の前後両端部から上方へ突出するように形成されており、
    前記板状スプリングは、前記中側凹状収容部内にて、下方へ凸な湾曲状となるように前記中側下壁部の前記前後両側部と前記突出部との間に介装されており、
    前記サンシェードは、その前後左右各縁部にて、それぞれ、二股状突出部を形成してなり、
    前記4つの摺動部品の各々の前記前側凹状収容部及び後側凹状収容部内には、前記サンシェードの各二股状突出部が組みつけられるようにした摺動部品を用いたサンシェード装置。
  7. 前記4つの摺動部品の各々において、前記ケーシングは、前記前側区画部にて、前記前側凹状収容部及び前記中側凹状収容部の各対向壁部を形成する各前側上下方向連結壁部と、当該各前側上下方向連結壁部を相互に連結する前側前後方向連結壁部位とでもって形成されるとともに、前記後側区画部にて、前記中側凹状収容部及び前記後側凹状収容部の各対向壁部を形成する各後側上下方向連結壁部と、当該各後側上下方向連結壁部を相互に連結する後側前後方向連結壁部位とでもって形成されていることを特徴とする請求項6に記載の摺動部品を用いたサンシェード装置。
  8. 前記4つの摺動部品の各々において、前記ケーシングは、前記前側区画部にて、前記前側前後方向連結壁部位を前記各前側上下方向連結壁部の間にてその各下端部に連結することで、U字状前側区画部として構成されるとともに、前記後側区画部にて、前記後側前後方向連結壁部位を前記各後側上下方向連結壁部の間にてその各下端部に連結することで、U字状後側区画部として構成されていることを特徴とする請求項7に記載の摺動部品を用いたサンシェード装置。
  9. 窓を形成してなる外板及び前記窓に対向するように開口部を形成してなる内板からなる屋根を有する車体と、
    前記開口部の左右両側縁部に互いに対向して開口するように装着してなる左右両側横U字状案内レールを有する案内レール装置と、
    サンシェード装置とを備えており、
    当該サンシェード装置は、
    4つの摺動部品と、サンシェードとを備えており、
    前記4つの摺動部品は、それぞれ、
    上壁、下壁及び底壁でもって前後方向に長手状となるようにかつ横断面横U字状となるように形成してなる樹脂製ケーシングと、
    板状スプリングとを具備してなり、
    前記ケーシングは、その内部を、前記底壁の前後方向に沿い前記上壁及び前記下壁との間に間隔をおいて形成してなる前側区画部及び後側区画部でもって、前側凹状収容部、中側凹状収容部及び後側凹状収容部に区画形成してなり、
    前記上壁のうち前記中側凹状収容部に対応する中側上壁部は、
    上方へ山形状に突出するように形成してなる山形状壁部と、
    当該山形状壁部から下方へ突出する突出部とを有しており、
    前記下壁のうち前記中側凹状収容部に対応する中側下壁部は、前後両側部及び当該前後両側部の間に設けてなる前後方向中間部位を具備して、前記前後両側部にて、前記前後方向中間部位の前後両端部から上方へ突出するように形成されており、
    前記板状スプリングは、前記中側凹状収容部内にて、下方へ凸な湾曲状となるように前記中側下壁部の前記前後両側部と前記突出部との間に介装されており、
    前記サンシェードは、その前後左右各縁部にて、それぞれ、二股状突出部(52)を形成してなり、
    前記4つの摺動部品の各々の前記前側凹状収容部及び後側凹状収容部内には、前記サンシェードの各二股状突出部(52)が組みつけられており、
    前記4つの摺動部品のうち、2つの摺動部品は、その各ケーシングにて前記左側横U字状案内レール内に摺動可能に嵌装されるとともに、残りの2つの摺動部品は、その各ケーシングにて前記右側横U字状案内レール内に摺動可能に嵌装されるようにしたサンシェード装置を搭載してなる車両。
  10. 前記案内レール装置は、左側横U字状案内レールにて、底側レール壁と、当該底側レール壁の上下両側縁部から右方へ延出する上下両側レール壁でもって構成されるとともに、右側横U字状案内レールにて、底側レール壁と、当該底側レール壁の上下両側縁部から左側横U字状案内レールの上下両側レール壁に対向するように延出する上下両側レール壁とにより構成されており、
    前記左右両側横U字状案内レールは、それぞれ、上下両側レール壁の一方のレール壁側から他方のレール壁側へ凸な湾曲状となるように湾曲状案内レールとして形成されており、
    前記サンシェード装置の前記4つの摺動部品の各々において、前記ケーシングは、前記前側区画部にて、前記前側凹状収容部及び前記中側凹状収容部の各対向壁部を形成する各前側上下方向連結壁部と、当該各前側上下方向連結壁部を相互に連結する前側前後方向連結壁部位とでもって形成されるとともに、前記後側区画部にて、前記中側凹状収容部及び前記後側凹状収容部の各対向壁部を形成する各後側上下方向連結壁部と、当該各後側上下方向連結壁部を相互に連結する後側前後方向連結壁部位とでもって形成されており、
    当該サンシェード装置は、前記4つの摺動部品のうち、2つの摺動部品を、その各ケーシングにて前記左側横U字状案内レール内に摺動可能に嵌装するとともに、残りの2つの摺動部品を、その各ケーシングにて前記右側横U字状案内レール内に摺動可能に嵌装するようにしたことを特徴とする請求項9に記載のサンシェード装置を搭載してなる車両。
  11. 前記サンシェード装置の前記4つの摺動部品の各々において、前記ケーシングは、前記前側区画部にて、前記前側前後方向連結壁部位を前記各前側上下方向連結壁部の間にてその各下端部に連結することで、U字状前側区画部として構成されるとともに、前記後側区画部にて、前記後側前後方向連結壁部位を前記各後側上下方向連結壁部の間にてその各下端部に連結することで、U字状後側区画部として構成されており、
    前記4つの摺動部品のうち、2つの摺動部品を、その各ケーシングにて前記湾曲状案内レールである前記左側横U字状案内レール内に摺動可能に嵌装するとともに、残りの2つの摺動部品を、その各ケーシングにて前記湾曲状案内レールである前記右側横U字状案内レール内に摺動可能に嵌装するようにしたことを特徴とする請求項10に記載のサンシェード装置を搭載してなる車両。
  12. 前記4つの摺動部品の各々の前記ケーシングにおいて、前記中側上壁部の前記突出部と前記前側隔壁部及び前記後側各壁部の一方との間の長さ、当該山形状壁部の頂部の高さ、前記中側下壁部の前記前後両側部の延出長さ及び前記突出部の突出長さは、前記各摺動部品をそのケーシングにて前記案内レール装置の各対応案内レール内に嵌装することで当該各ケーシングの前記山形状壁部を前記各対応の板状スプリングに抗して前記対応案内レール内に押え込んだときに当該各対応の板状スプリングに生ずる反力が、乗員にとって前記サンシェード装置に対する適正な操作力となるように設定されていることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1つに記載のサンシェード装置を搭載してなる車両。
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