JP6504769B2 - 粉粒体吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器内に収容した粉粒体を注出可能な粉粒体吐出容器に関するものである。
可撓性を有する容器本体に、内部収容物を注出する注出口部が装着された吐出容器(注ぎ口付包装袋)が、例えば、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された吐出容器は、液体洗剤やシャンプーなどの液体を収容する容器である。容器本体は、表裏の側面および底面の周囲で接合された矩形状とされ、一方の側辺部の上部に注出口部(注ぎ口)が設けられている。また、容器本体の他方の側辺部(注出口部が設けられていない側の側辺部)には、表裏面が互いに接合されてなるシール面部が前記側辺部から幅方向の中央側に向かって突出するように設けられている。前記シール面部は、把持する場所として用いられるよう図られており、把持し易くなるよう微細な孔や突出部が多数形成されている。
すなわち、内容収容物が液体である吐出容器では、把持する際に、液体が収容されている吐出容器の中央部などを把持すると、吐出容器が大きく窪んで、内部の液体が急に飛び出して周囲を汚してしまうおそれがある。したがって、このような不具合が発生することを防止すべく、前記シール面部を把持するように促す構造とされている。
ところで、この可撓性を有する容器本体に収容する収容対象物としては、液体に代えて、粉粒体を収容することが考えられる。このように粉粒体を収容した場合でも、注出口部から粉粒体を注出することが可能である。
特開2002−104441号公報
しかしながら、可撓性を有する容器本体に粉粒体を収容する場合には、液体を収容している場合と異なり、粉粒体が収容されている吐出容器の中央部や下部などを把持する方が好ましいという性質の違いがある。つまり、粉粒体が収容されていない吐出容器の上部などを把持して粉粒体を注出しようとすると、容器内の空間部に溜まった空気に混じった粉粒体が注出口部から舞い上がるようにして出てしまい、この舞い出た粉粒体によって、周囲を汚してしまうおそれがある。
本発明は上記課題を解決するもので、可撓性を有する容器本体に粉粒体を収容する場合に、内部の粉粒体が舞った状態で出ることを最小限に抑えることができる粉粒体吐出容器を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の粉粒体吐出容器は、粉粒体が収容され、表裏の側面および底面の周囲で接合され可撓性を有する容器本体に、粉粒体を注出する注出口部が装着された粉粒体吐出容器であって、前記容器本体における一方の側辺部の上部または上辺部に前記注出口部が装着され、前記容器本体における側辺部から両側辺部間の中央側に出るように表裏面を接合して形成され誘導接合面部が設けられ、前記誘導接合面部は、前記注出口部が、前記容器本体における一方の側辺部の上部に設けられている場合は、前記容器本体における注出口部が装着されていない側の側辺部から両側辺部間の中央側に出るように表裏面を接合して形成され、前記注出口部が、前記容器本体における上辺部に設けられている場合は、一方の側辺部から両側辺部間の中央側に出るように表裏面を接合して形成され、前記誘導接合面部は、この誘導接合面部よりも厚みがあり粉粒体が収容されてなる把持用好適箇所を把持させるよう誘導し、前記把持用好適箇所が容器下部の厚い箇所であることを説明したり示したりする好適箇所表示部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記容器本体に、前記誘導接合面部を表示した接合面表示部が設けられていることを特徴とする。また、本発明は、前記注出口部が斜め上方に向く姿勢または上方に向く姿勢で前記容器本体に装着されていることを特徴とする。なお、前記容器本体がパウチであったり、注出口部がスパウトであったりすることが好ましい。
本発明によれば、容器本体における注出口部が設けられていない側の側辺部に誘導接合面部を設けたことで、表裏面を接合してなる誘導接合面部と粉粒体が充填されて膨らんでいる箇所(把持用好適箇所)との厚みの差が強調される。したがって、容器本体における粉粒体がある厚い部分である把持用好適箇所が目立って、この箇所を持つ可能性が高くなるよう誘導される。これにより、この粉粒体吐出容器を使用する人が把持用好適箇所を把持することが多くなり、容器本体における粉粒体が無い薄い部分を把持して空気に混じった粉粒体が注出口部から舞い上がるようにして出てしまう可能性を低減できる。また、誘導接合面部が設けられていることによって、容器本体の上部などにおける、粉粒体が無い箇所をより薄肉形状に近づけて、粉粒体が混じる空間自体を小さくする作用も有する。したがって、例え、粉粒体を出すために万一容器本体の上部などを把持した場合でも、注出口部から舞い上がるようにして出てしまう粉粒体の量を低減できる効果もある。
また、前記誘導接合面部を、前記注出口部が設けられていない側の側辺部における下部から幅方向中央部側に突出するように形成したり、前記容器本体における底面部と側面部との接合部に連続するように形成したりすることにより、前記容器本体における粉粒体が充填されている下部の厚みがさらに強調され、容器本体における粉粒体が無い薄い部分を把持して空気に混じった粉粒体が注出口部から舞い上がるようにして出てしまう可能性を一層低減できる。
また、前記把持用好適箇所を説明したり示したりする好適箇所表示部を設けることにより、好適箇所表示部を見て参照することによって、把持用好適箇所を把持する可能性をさらに高めることができ、容器本体における粉粒体がない薄い部分を把持して空気に混じった粉粒体が注出口部から舞い上がるようにして出てしまう可能性をさらに低減できる。
また、前記容器本体に、前記誘導接合面部を表示可能な接合面表示部を設けることにより、前記誘導接合面部をより視認し易くなり、前記誘導接合面部と把持用好適箇所との厚さの違いをより認識し易くなる。
本発明の実施の形態に係る注出口部(スパウト)を備えた粉粒体吐出容器の、斜め前方側から見た全体斜視図である。 同粉粒体吐出容器の、斜め後方側から見た全体斜視図である。 同粉粒体吐出容器の右側面図である。 同粉粒体吐出容器の右側面図である。 同粉粒体吐出容器の左側面図である。 本発明の他の実施の形態に係る粉粒体吐出容器の右側面図である。 本発明のその他の実施の形態に係る粉粒体吐出容器の右側面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る粉粒体吐出容器の右側面図である。 各種の粉粒体吐出容器により使用者が意図した量(いわゆる適量)の粉粒体を注出できた割合(確率)を示す図表である。 各種の粉粒体吐出容器を用いた場合の開け易さの割合(確率)を示す図表である。 各種の粉粒体吐出容器を用いた場合の閉じ易さの割合(確率)を示す図表である。 各種の粉粒体吐出容器を用いて容器本体の下部を把持する増加割合を示す図表である。 各種の粉粒体吐出容器を用いて容器本体の中央部を把持する増加割合を示す図表である。 各種の粉粒体吐出容器を用いて容器本体の上部を把持する増加割合を示す図表である。 誘導接合面部が無い粉粒体吐出容器(ノーマルSPと表示する)を用いた場合の容器本体の把持位置を示す図表である。 誘導接合面部が容器本体の上部に設けられている粉粒体吐出容器(上部シールSPと表示する)を用いた場合の容器本体の把持位置を示す図表である。 誘導接合面部が容器本体の中央部に設けられている粉粒体吐出容器(中央シールSPと表示する)を用いた場合の容器本体の把持位置を示す図表である。 誘導接合面部が容器本体の下部に設けられている粉粒体吐出容器(下部シールSPと表示する)を用いた場合の容器本体の把持位置を示す図表である。 誘導接合面部が無い粉粒体吐出容器(ノーマルSPと表示する)を用いた場合の粉舞い発生割合(発生確率)を示す図表である。 誘導接合面部が容器本体の上部に設けられている粉粒体吐出容器(上部シールSPと表示する)を用いた場合の粉舞い発生割合(発生確率)を示す図表である。 誘導接合面部が容器本体の中央部に設けられている粉粒体吐出容器(中央シールSPと表示する)を用いた場合の粉舞い発生割合(発生確率)を示す図表である。 誘導接合面部が容器本体の下部に設けられている粉粒体吐出容器(下部シールSPと表示する)を用いた場合の粉舞い発生割合(発生確率)を示す図表である。 キッチンで各粉粒体吐出容器を用いた場合の把持位置と粉舞い状況とを示す図表である。 卓上で各粉粒体吐出容器を用いた場合の把持位置と粉舞い状況とを示す図表である。
以下、本発明の実施の形態に係る粉粒体吐出容器を図面に基づき説明する。なお、本実施の形態においては、容器本体がパウチであり、このパウチに注出口部としてのスパウトが装着された粉粒体吐出容器について以下に説明するが、これに限るものではない。
図1〜図5における1は本発明の実施の形態に係る粉粒体吐出容器、2はスパウトからなる注出口部(ノズル部)10が装着されている容器本体である。図1などに示すように、容器本体2内には、内容物である粉粒体fが収容されている。容器本体2は、例えば合成樹脂などからなりそれぞれ可撓性を有する表裏2枚のフレキシブルシートと底面の1枚のフレキシブルシートとの互いの周囲を熱溶着するなどして形成されたパウチで構成されている。容器本体2には、上部における一方の側辺部(図1において左側に示す前側辺部)2aの上部に、注出口部10としてのスパウトが、2枚のフレキシブルシートにより挟持された状態で熱溶着されている。
なお、図1〜図5は同粉粒体吐出容器を示しているが、図1〜図3においては、理解し易いように、パウチからなる容器本体2が透明であり、内部の粉粒体が見える状態で示している。一方、出荷される製品は、図4、図5に簡略的に示すように、パウチからなる容器本体2の外表面が不透明または半透明の状態で印刷された状態で販売される。また、この実施の形態では、図1における注出口部10が設けられている側(図1における左側)を前側、注出口部10が設けられている側とは反対側(図1における右側)を後側と称して説明する。
図1に示すように、注出口部10は、容器本体2に溶着される複数の溶着用リブ11aを有する取付部11に、筒状部12が立設された状態で一体形成されており、筒状部12の軸心方向(すなわち、筒状部12の内側空間である吐出口13の軸心部)が容器本体2に対して斜め上方に向いた姿勢で容器本体2の一方の側辺部としての前側辺部2aの上部に配設されている。注出口部10の先端部外周には、キャップ5が螺合されるねじ面13が形成され、キャップ5が着脱自在とされている。
図1〜図3に示すように、容器本体2における注出口部10が設けられている前記一方の側辺部としての反対側の他方の側辺部(注出口部10が設けられていない側の側辺部であり、図1において右側の側辺部)である後側辺部2bから両側辺部間の中央側に延びるように、表裏面を接合してなる誘導接合面部15が形成されている。この誘導接合面部15は、表裏面を接合してなる部分と粉粒体fが充填されて膨らんでいる箇所との厚みの差を強調させて、粉粒体fが収容されている容器本体2において把持するに適した厚みのある把持用好適箇所(図1においては、表裏面の中央下部寄り領域)16を把持させるよう誘導する。また、誘導接合面部15が設けられていることによって、容器本体2の上部などにおける、粉粒体fが無い箇所をより薄肉形状に近づける作用も有する。
また、この実施の形態においては、図4に示すように、誘導接合面部15に相当する箇所が他の箇所とは色が異なる状態で印刷されており、この異なる色合いとされた接合面表示部15’が視覚的にも誘導接合面部15を認識し易くなるよう構成されている。なお、この実施の形態では、容器本体2の誘導接合面部15以外の領域が印刷されている一方で、誘導接合面部15が印刷されず、銀色等の地色が露出するよう構成されているが、これに限るものではない。
さらに、この実施の形態においては、図5に示すように、容器本体2の一部(例えば裏面の一部など)に、把持用好適箇所16を文章と図とにより説明および表示する好適箇所表示部17が設けられている。この実施の形態では、好適箇所表示部17において、把持用好適箇所16’を把持した状態を図で表しているとともに、好適箇所表示部17に、「容器の上部を強く握ると中身が粉状に飛び出しますので、下部の厚い所をやさしくお持ち下さい」と記載して、把持用好適箇所16が把持するに適していること、ならびに、上部の空間部を把持すると中身が粉状に飛び出すおそれがあることを説明している。
上記構成によれば、容器本体2における注出口部10が装着された側とは反対側(注出口部10が装着されていない側)の側辺部である後側辺部2bに誘導接合面部15が設けられていることで、表裏面を接合してなる誘導接合面部15と粉粒体fが充填されて膨らんでいる箇所(把持用好適箇所16)との厚みの差が強調される。したがって、容器本体2における粉粒体fがある厚い部分である把持用好適箇所16が目立って、この箇所を持つ可能性が高くなるよう誘導される。これにより、この粉粒体吐出容器1を使用する人が把持用好適箇所16を把持することが多くなり、容器本体2における粉粒体fが無い薄い部分を把持して空気に混じった粉粒体fが注出口部10から舞い上がるようにして出てしまう可能性を低減できる。
また、誘導接合面部15が設けられていることによって、容器本体2の上部などにおける、粉粒体fが無い箇所をより薄肉形状に近づけて、粉粒体fが混じる空間自体を小さくする作用も有する。したがって、例え、粉粒体fを出すために万一容器本体2の上部などを把持した場合でも、注出口部10から舞い上がるようにして出てしまう粉粒体fの量を低減できる効果もある。
また、上記構成によれば、把持用好適箇所16を説明したり示したりする好適箇所表示部15’を設けることにより、好適箇所表示部15’を見て、粉粒体fが十分にある把持用好適箇所16が把持するに適していること、ならびに、容器本体2の上部などの粉粒体fが無い空間部を把持すると粉粒体fが粉状に飛び出すおそれがあることを容易に理解できる。したがって、把持用好適箇所16を把持する可能性をさらに高めることができるとともに、容器本体2における粉粒体が無い薄い部分を把持して空気に混じった粉粒体fが注出口部10から舞い上がるようにして出てしまう可能性をさらに低減できる。
なお、上記実施の形態では、誘導接合面部15が、容器本体2の後側辺部2bにおける上下方向の略中央部に設けられている場合を述べたが、これに限るものではなく、図6に示すように、前記他方の側辺部における下部から両側辺部2a、2b間の中央側に出るように形成されているとより好ましい。さらには、誘導接合面部15が、容器本体2における底面部と側面部との接合部18に連続するように形成されているとよい。
この構成によれば、容器本体2における粉粒体fが充填されている下部の厚みがさらに強調され、容器本体2における粉粒体fが無い薄い上部側の部分を把持して空気に混じった粉粒体fが注出口部10から舞い上がるようにして出てしまう可能性を一層低減できる。また、誘導接合面部15が、容器本体2における底面部と側面部との接合部18に連続するように形成されていると、この下部の厚みが一層強調されるため、粉粒体fが注出口部10から舞い上がることをさらに抑制できる。
なお、上記実施の形態では、誘導接合面部15を、容器本体2の後側辺部2bにおける上下方向の略中央部や下部に設けられている場合を述べたが、これに限るものではなく、図7に示すように、容器本体2の後側辺部2bにおける上部に設けてもよい。この場合には、表裏面を接合してなる誘導接合面部15と粉粒体fが充填されて膨らんでいる箇所(把持用好適箇所16)との厚みの差が強調される効果は若干少なくなるが、容器本体2の後側辺部2bにおける上部に誘導接合面部15が設けられていることによって、容器本体2の上部における、粉粒体fが無い箇所をより薄肉形状に近づけて、粉粒体fが混じる空間自体を小さくする作用効果が強められる。したがって、例え、粉粒体fを出すために万一容器本体2の上部などを把持した場合でも、注出口部10から舞い上がるようにして出てしまう粉粒体fの量自体をさらに低減できる。
また、上記実施の形態では、誘導接合面部15の形状が上端部や下端部で後側辺部2bになだらかに接合する山型である場合を示したが、図8に示すように円弧状に突出する形状であってもよいし、その他の形状であってもよい。
ここで、上記構成の粉粒体吐出容器1と、誘導接合面部15が設けられていない粉粒体吐出容器(誘導接合面部15が設けられていない点以外は、粉粒体吐出容器1と同じ構成)と、上辺部が線状に延びる凹凸部により互いに開閉可能な、チャック袋や保存袋とも称せされる開閉式の粉粒体吐出容器(単に開閉袋とも称す)などを用いて、卓上で用いる場合とキッチン(台所)で用いる場合とに分けて、各種の実験を行った。
なお、以下に述べる図や表では、チャック袋とも称せされる開閉式の粉粒体吐出容器を単に開閉袋と記載し、誘導接合面部15が設けられていない(無い)粉粒体吐出容器をノーマルSP(SPはスパウトパウチの略)と記載している。また、後側辺部2bの上部に誘導接合面部15が設けられている粉粒体吐出容器1を上シールSPと記載し、後側辺部2bの中央部に誘導接合面部15が設けられている粉粒体吐出容器1を中央シールSPと記載し、後側辺部2bの下部に誘導接合面部15が設けられている粉粒体吐出容器1を下シールSPと記載している。
まず、使用者が意図した量(いわゆる適量)の粉粒体fを注出できたかどうかについて調査した。図9や表1に示すように、上辺部が線状に延びる凹凸部により互いに開閉可能な開閉袋と比較して、スパウトからなる注出口部(ノズル部)10が装着されてなる本発明の粉粒体吐出容器1を含めた粉粒体吐出容器では、意図した量の粉粒体fを注出できたと感じる場合(確率)が、平均で11.8%向上した。なお、誘導接合面部15の有無によるデータの差異は確認できなかった。
Figure 0006504769
また、図9や[表1]に示すデータから、各粉粒体吐出容器(以下、単に容器とも称す)をキッチン(台所)で用いた場合が、卓上で用いる場合よりも、適量注出できたと使用者が感じる傾向があることが分かった。これはキッチンの場合が、立った姿勢で粉粒体吐出容器を振る作業を自然に行い易いためと考えられる。
次に、開封時や封を閉じる際での使用感(開け易さや閉じ易さ)について調査した。この結果を、図10、図11、表2に示す。
Figure 0006504769
図10、図11、表2に示すように、開閉袋を用いた場合よりも、注出口部10を有する粉粒体吐出容器を用いた場合の方が、開け易さで平均15.1%向上し、閉じ易さで平均20.4%向上した。ここで、図11などに示すように、再封する際に、容器本体2における後側辺部2bの中央部と下部とに誘導接合面部15が設けられている粉粒体吐出容器1を卓上で用いた場合の評価が向上している。これは、容器本体2の中央部や下部に誘導接合面部15を設けることにより、粉粒体fが充填されている面(いわゆる入り身線)が上昇し、これにより、把持する際のグリップ性が向上して、肘が上がるなど不自然な姿勢での取り扱いがし易くなったためと考えられる。
以上のように、チャック袋とも称せされる開閉式の粉粒体吐出容器を用いる場合よりも、スパウトからなる注出口部(ノズル部)10が装着されてなる粉粒体吐出容器を用いた場合の方が、適量を注出でき、また、開けたり閉じたりし易くなって利便性が向上することを確認できた。
図12〜図14および表3〜表5は、誘導接合面部15を設けたことによる粉粒体吐出容器1の把持する位置が変化する度合いを調べたものである。つまり、図12、表3は、誘導接合面部が無い粉粒体吐出容器を用いる場合よりも、容器本体2の下部を持つ増加率を示しており、図13、表4は、誘導接合面部が無い粉粒体吐出容器を用いる場合よりも、容器本体2の中央部を持つ増加率を示しており、図14、表5は、誘導接合面部が無い粉粒体吐出容器を用いる場合よりも、容器本体2の上部を持つ増加率を示している。なお、表3〜表5の数値は、百分率での増加率を示している。また、それぞれの増加率、例えば、下部増加率とは、誘導接合面部が無い粉粒体吐出容器の場合の、下部を持つ確率がキッチンの場合は60.9%、卓上の場合が52.2%である一方で、上部に誘導接合面部15がある粉粒体吐出容器1で、下部を持つ確率がキッチンの場合は60.9%、卓上の場合が69.6%であり、差し引きした場合に、キッチンの場合は変化がなかったが、卓上の場合が17.4%増加したことを表している。また、中央部に誘導接合面部15がある粉粒体吐出容器1で、下部を持つ確率がキッチンの場合は65.2%、卓上の場合が65.2%であり、差し引きした場合に、キッチンの場合は4.3%増加し、卓上の場合が13.0%増加したことを表している。また、上部に誘導接合面部15がある粉粒体吐出容器1で、下部を持つ確率がキッチンの場合は69.6%、卓上の場合が65.2%であり、差し引きした場合に、キッチンの場合は8.7%増加し、卓上の場合が13.0%増加したことを表している。なお、中央部持ち増加率や上部持ち増加率も同様な計算で求めた値である。
Figure 0006504769
Figure 0006504769
Figure 0006504769
図12〜図14および表3〜表5に示すように、誘導接合面部15を設けることにより、把持用好適箇所16として最も適している容器本体2の下部を把持する可能性が向上していることがわかる。これは、上記したように、誘導接合面部15が設けられていることで、表裏面を接合してなる誘導接合面部15と粉粒体fが充填されて膨らんでいる箇所(把持用好適箇所16)との厚みの差が強調されるため、容器本体2における粉粒体fがある厚い部分である把持用好適箇所16(容器本体2の下部)が目立って、この箇所を持つ可能性が高くなるよう誘導されるためだと考えられる。なお、このように容器本体2の下部を把持する増加確率は、卓上で用いる場合が顕著である。また、キッチンにおいては、誘導接合面部15が下方に位置するほど容器本体2の下部を把持する増加確率が上がることがわかる。
図15〜図18および表6は、誘導接合面部15を設けたことによる粉粒体吐出容器1の把持する位置の分布を調べたものである。ここで、図15は、誘導接合面部が無い粉粒体吐出容器(ノーマルSPと表示しており、後述する図19も同様)を用いた場合の把持位置の分布を示しており、図16は、誘導接合面部15が容器本体2の上部に設けられている場合(上シールSPと表示しており、後述する図20も同様)、図17は、誘導接合面部15が容器本体2の中央部に設けられている場合(中央シールSPと記載しており、後述する図21も同様)、図18は、誘導接合面部15が容器本体2の下部に設けられている場合(下シールSPと表示しており、後述する図22も同様)の把持位置の分布をそれぞれ示している。なお、これらの図や表における「その他」とは異なる2箇所を把持したため、把持箇所を特定できない場合を示している。
Figure 0006504769
図15〜図18および表6に示すように、誘導接合面部15を設けることにより、把持用好適箇所16として最も適している容器本体2の下部を把持する可能性が向上し、何れの場合にも、把持用好適箇所16として好ましい容器本体2の下部を把持する可能性を60%以上に向上させることができた。すなわち、誘導接合面部が設けられていない場合と比較すると、容器本体2の下部に誘導接合面部15を設けた場合だけでなく、容器本体2の上部や中央部に誘導接合面部15を設けた場合でも、容器本体2の下部を把持する可能性が向上することを確認できており、誘導接合面部15を設けることで、把持用好適箇所を把持させるよう誘導されると考えられる。
また、図19〜図22および表7に示すように、各粉粒体吐出容器における開封時、注出時、開封後に閉じ直す時での粉粒体が舞う(いわゆる粉舞いする)状況の発生割合について試した。なお、これらの図や表においては開封後に閉じ直す時を再封時と記載している。
Figure 0006504769
図19および表7に示すように、誘導接合面部が無い粉粒体吐出容器の場合には、注出時や再封時に粉舞いを発生する割合が高く、何れの場合にもキッチンでの場合の方が、卓上の場合よりも粉舞いを発生する割合が高いことが分かった。また、図20および表7に示すように、誘導接合面部15が容器本体2の上部に設けられている場合でも同様の傾向が見られたが、キッチンで再封する時の粉舞いの発生割合は低減されていた。また、図21および表7に示すように、誘導接合面部15が容器本体2の中央部に設けられている場合には、キッチンおよび卓上の何れの場合でも開封時および再封時の粉舞いの発生割合が低減されていることを確認できた。また、図22および表7に示すように、誘導接合面部15が容器本体2の下部に設けられている場合には、全ての場合で粉舞いの発生割合が大幅に低減されていることを確認できた。このように、誘導接合面部15を容器本体2の下部に設けることで、粉舞いの発生割合を良好に低減できた。
また、それぞれの粉粒体吐出容器を用いた場合での把持位置と粉舞いの有無(挙動)を図23、図24、表8、表9に示す。なお、これらの図や表におけるその他とは複数個所を把持した場合(位置を限定できない場合)を示している。
Figure 0006504769
Figure 0006504769
図23、図24、表8、表9に示すように、粉粒体吐出容器1をキッチンで用いた場合には、誘導接合面部15が容器本体2の下部に設けられている粉粒体吐出容器1を用いると、粉舞いを発生させ易い容器本体2の上部や中央部(より詳しくは、容器本体2の粉粒体fが充填されていない空間部や、粉粒体fが充填されている面(いわゆる入り身線)近傍箇所)を把持する割合が約10%低下し、粉舞い発生割合も、誘導接合面部が無い場合(26.0%)と比較して8.7%と極めて低く抑えられたことを確認できた。
また、粉粒体吐出容器1を卓上で用いた場合には、誘導接合面部15を設けることにより、その場所によらず、粉舞いを発生させ易い容器本体2の上部や中央部(より詳しくは、容器本体2の粉粒体fが充填されていない空間部や、粉粒体fが充填されている面(いわゆる入り身線)近傍箇所)を把持する割合が約20%低下したことを確認できた。また、誘導接合面部15が容器本体2の下部に設けられている粉粒体吐出容器1を用いることで、粉舞いの発生割合を4.3%に抑えることができ、粉舞い防止効果が顕著であることを確認できた。
なお、上記実施の形態では、注出口部10が容器本体2の一方の側辺部としての前側辺部2aの上部に配設されている場合を述べたが、これに限るものではなく、注出口部10が容器本体2の上辺部に配設されている場合でも同様の構成を適用可能である。また、この場合には、注出口部10が上向きであってもよいし、斜め上方に向く姿勢で容器本体に装着されていてもよい。
また、上記の実施の形態では、注出口部10がスパウトであり、容器本体2がパウチである場合を述べたが、これに限るものではない。
1 粉粒体吐出容器
2 容器本体(パウチ)
5 キャップ
10 注出口部(スパウト)
11 取付部
12 筒状部
13 吐出口
15 誘導接合面部
15’ 接合面表示部
16 把持用好適箇所
17 好適箇所表示部

Claims (6)

  1. 粉粒体が収容され、表裏の側面および底面の周囲で接合され可撓性を有する容器本体に、粉粒体を注出する注出口部が装着された粉粒体吐出容器であって、
    前記容器本体における一方の側辺部の上部または上辺部に前記注出口部が装着され、
    前記容器本体における側辺部から両側辺部間の中央側に出るように表裏面を接合して形成され誘導接合面部が設けられ
    前記誘導接合面部は、前記注出口部が、前記容器本体における一方の側辺部の上部に設けられている場合は、前記容器本体における注出口部が装着されていない側の側辺部から両側辺部間の中央側に出るように表裏面を接合して形成され、前記注出口部が、前記容器本体における上辺部に設けられている場合は、一方の側辺部から両側辺部間の中央側に出るように表裏面を接合して形成され、
    前記誘導接合面部は、この誘導接合面部よりも厚みがあり粉粒体が収容されてなる把持用好適箇所を把持させるよう誘導し、
    前記把持用好適箇所が容器下部の厚い箇所であることを説明したり示したりする好適箇所表示部が設けられている
    ことを特徴とする粉粒体吐出容器。
  2. 前記誘導接合面部が、前記容器本体における底面部と側面部との接合部に連続するように形成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の粉粒体吐出容器。
  3. 前記容器本体に、前記誘導接合面部を表示した接合面表示部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の粉粒体吐出容器。
  4. 前記注出口部が斜め上方に向く姿勢または上方に向く姿勢で前記容器本体に装着されていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の粉粒体吐出容器。
  5. 前記容器本体がパウチであることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の粉粒体吐出容器。
  6. 注出口部がスパウトであることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の粉粒体吐出容器。
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