JP2004238004A - 飲料用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】シート材からなる飲料用容器の口部を衛生的に保つことができ、しかも飲用時に余分なゴミの発生や容器本体の破損を抑制し得る飲料用容器の提供を一の課題とする。また、開封後に容器が傾倒しても、容器内にある飲料がこぼれにくいような飲料用容器の提供を他の課題とする。
【解決手段】飲料を収容する胴部と、該胴部から突出した口部とがシート材で構成されてなる容器本体に、前記口部を覆うための被覆体が備えられてなる飲料用容器であって、該被覆体の一端には容器本体側へ折り返された折り返し部が形成され、該折り返し部が容器本体にシールされたものとする。また、該折り返し部が、容器本体の口部と胴部の間を該容器本体の表裏両面から挟むようにして構成され、さらに、該折り返し部の両端が一体となるように構成されたものとする。
【選択図】 図1
【解決手段】飲料を収容する胴部と、該胴部から突出した口部とがシート材で構成されてなる容器本体に、前記口部を覆うための被覆体が備えられてなる飲料用容器であって、該被覆体の一端には容器本体側へ折り返された折り返し部が形成され、該折り返し部が容器本体にシールされたものとする。また、該折り返し部が、容器本体の口部と胴部の間を該容器本体の表裏両面から挟むようにして構成され、さらに、該折り返し部の両端が一体となるように構成されたものとする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、清涼飲料水やゼリー状の食品(本発明において、単に「飲料」ともいう)を収容するための飲料用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲料を収容するための容器として、例えば図8に示したようなものが知られている。該飲料用容器は、柔軟性のあるシート材で周囲がヒートシールされてなり、飲料を収容する胴部と該胴部から突出した口部とを備えてなる。そして、使用時には口部に設けられた切り欠きから開封することにより飲み口を形成し、該飲み口に口を添えるようにして飲料を食するように構成されている。
【0003】
しかしながら、この種の飲料用容器は、飲み口を設けるための口部が露出した状態で店頭に陳列されるものであるため、複数の消費者の手に触れられるなど、衛生上問題となる場合もある。
【0004】
缶やペットボトルのような強度のある容器であれば、シュリンク包装などによって比較的容易に口部を覆うことは可能であるが、柔軟性のあるこの種の容器にシュリンク包装を行うことは困難である。また、容器全体を別の袋に収容することも可能であるが、そのような別の袋を使用すれば過剰包装となり、また、ゴミの減量化という社会的な要請に反することとなる。
【0005】
従来、上記問題を解決するため、図6に示す如く容器本体を構成する一対のシート材101、101の上部を外側へそれぞれ2回折り返し、折り返された最も外側の部分102、102によって内側に形成した口部103を覆うように構成した飲料用容器100が開示されている(特許文献1)。
【0006】
また、図7に示す如く、胴部121から突出するようにして形成された口部122に、該口部122よりも大寸の保護片を対向させてなる保護フィルム130を被せ、該保護フィルム130同士が直接相対する部分を剥離可能に張り合わせることにより、前記口部122を覆った状態で該保護フィルム130を固定した飲料用容器120が開示されている(特許文献2)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−293337号公報
【特許文献2】
特開2001−192044号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1記載のような飲料用容器100では、シート材101が3重となるように折り返して被覆部102を形成しなければならす、製造工程が煩雑であるという問題がある。
【0009】
また、特許文献1および2記載のいずれの飲料用容器でも、口部を露出させるべく保護フィルムを開封する際に、該保護フィルムの一部を切除したり、あるいは保護フィルム自体を取り外すといった必要があるため、余分なゴミが発生しやすいという問題がある。
【0010】
一方、前記特許文献2記載のような飲料用容器120において、容器本体の上に重なるようにして保護フィルムのシール部分を設ける方法も考えられるが、該シート材を単に容器本体と重ねるようにしてシールするだけでは、開封の際に保護フィルムのみならず誤って容器本体をも破損させてしまう虞がある。
【0011】
ところで、この種の飲料用容器は、容器本体が柔軟性のあるシート材で構成されるものであるが、近年、店頭での商品陳列効果を考慮して、いわゆるスタンディングパウチ形式(自立型)のものが採用される傾向にある。そうすると、これを購入した消費者も、開封後の飲用途中にこの飲料用容器を立てた状態で放置することが多くなるが、スタンディングパウチ形式の容器とは言え柔軟性のシート材で構成されたこの種の飲料用容器はバランスを崩しやすく、倒れやすい傾向にあるため、かえって飲料をこぼす結果となりやすい。
【0012】
そこで本発明は、シート材からなる飲料用容器の口部を衛生的に保つことができ、しかも飲用時に余分なゴミの発生や容器本体の破損を抑制し得る飲料用容器の提供を一の課題とする。
また、開封後に容器が傾倒しても、容器内にある飲料がこぼれにくいような飲料用容器の提供を他の課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決すべく、本発明の飲料用容器は、飲料を収容する胴部と、該胴部から突出した口部とがシート材で構成されてなる容器本体に、前記口部を覆うための被覆体が備えられてなる飲料用容器であって、該被覆体の一端には容器本体側へ折り返された折り返し部が形成され、該折り返し部が容器本体にシールされていることを特徴とする。
【0014】
好ましくは、容器本体にシールされた折り返し部が、容器本体の口部と胴部の間を該容器本体の表裏両面から挟むようにして構成され、さらに、該折り返し部の両端が一体となるように構成されたものとし得る。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1〜4を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1に示した一実施形態の飲料用容器1は、飲料を収容するための容器本体2と、該容器本体2の口部2aを被覆するための被覆体3とから構成されたものである。容器本体2は、前面と背面を構成する柔軟なシート材4,5と、底面となる位置に折り込まれた柔軟なシート材6とからなり、相対する個々のシート材4、5、6の周囲がシールされることにより、自立性の容器本体として構成されたものである。
尚、図1および図3において、斜線部はシールされた部分を示している。
【0016】
容器本体2は、飲料を収容するための胴部2bと、該胴部2bを構成するシート材4、5が上方へ突出するようにして形成された口部2aとを備えて構成されている。容器本体2の胴部2bは、所定量の飲料を収容し得る大きさを有するものであり、口部2aは、直接口をつけて飲むことが容易となるように、口に含むことのできる大きさに形成されている。
また、該口部2aの先には、両側のシール部に切り欠き部12、12が形成されており、該切り欠き部12から口部2aの先端を引き裂くことによって飲み口を形成し得るように構成されている。
【0017】
一方、被覆体3は、容器本体2の口部2aよりも大きな2枚のシート片7、8からなるものである。図2に示す如く、該シート片7、8の下端には、容器本体2の口部2aに向かってそれぞれ上方へ折り返された折り返し部7a、8aが形成されており、その折り返し部7a、8aが対向して容器本体2を表裏両側から挟むようにして強固にシールされている。また、折り返し部7a、8aの両端は容器本体2の胴部上端のシール部に達しており、容器本体のシール部と重複するようにしてシールされることによって一体となっている。
【0018】
そして、該シート片7、8の他の周縁部が該折り返し部よりも弱い接着力でシールされることにより、該被覆体3は、前記口部2aを覆うように容器本体2に取り付けられている。
【0019】
また、本実施形態では、被覆体3の上端シール部の上方にはさらにシート片7、8が延設されており、該シールを剥がすために把持される一対の把持片10、11が形成されている。よって、該被覆体3には、把持部10、11と折り返し部7a、8aとが反対側に位置した状態となっている。
【0020】
斯かる構成の飲料用容器によれば、被覆体3によって容器本体2の口部2bが開封時まで衛生的に保たれるとととなる。そして、飲用時には、被覆体3の上部に形成された一対の把持片10、11を摘んで引き裂くことにより、被覆体3の周縁シール部を下方へ向かって引き剥がせば、口部2bを速やかに露出させることができる。そして、本実施形態の被覆体3では、把持部10、11と反対側に折り返し部7a、8aが形成されているため、最終的には該折り返し部に到達するまで引き剥がすこととなる。
【0021】
そして、本実施形態の被覆体3によれば、シート片7、8の下端の折り返し部7a、8aが他のシール部よりも強固にシールされているため、使用者はそれ以上引き剥すことができず、被覆体3が口部2bを露出させた後も容器本体2から分離することがない。よって、該被覆体3が容器本体2から分離して余分なゴミを発生させることがないという効果がある。
【0022】
また、シート片下端の折り返し部7a、8aが、容器本体2の口部2bに向かってそれぞれ上方へ折り返された状態でシールされているため、使用者に、被覆体3が、その折り返し部7a、8aで終了していることを容易に認識させるという視覚的な効果もあり、使用者が誤って容器本体2まで破損させるといった事故を防止できる。
【0023】
さらに、口部2bを露出させた後の被覆体3は、図3および4に示す如く、折り返し部7a、8aが口部2aと胴部2bとの間において相対し、容器本体2を表裏両面から挟んだ状態となり、且つ、引き剥がされた被覆体3の他の部分は、容器本体2の表裏両面からそれぞれ離間する方向に折れ曲がった状態となる。
【0024】
このように、折れ曲がった被覆体3(即ち、シート片7、8)は、容器本体2と平行ではなく、ある程度の角度を成しており、しかも折り返し部7a、8aの両端は容器本体2のシール部に重複するようにシールされて一体となっているため、容器本体2のシール部に達していない(即ち、一体となっていない)折り返し部7a、8aの中央部は、折れ曲がった形状が保持され易いものとなる。
こうして、容器本体2の口部2aと胴部2bとの間には、容器本体2を構成するシート材4,5がシート面と垂直方向に膨らもうとするのを抑制する規制領域20が形成されることとなり、その結果、飲料の流通が規制されることとなる。
【0025】
よって、口部を開封した後、飲料が入った状態で自立させておいた該飲料用容器1が傾倒した場合にも、斯かる規制領域20によって飲料の流通が規制されることとなるため、飲料が溢れ出す量を最小限に抑えることができる。
【0026】
しかも、飲用時においては、収容された飲料が該規制領域20によって適度な量に規制されつつ容器から排出されることとなり、誤って力を入れて飲料が多量に噴出させるようなことを防止し得る。また、必要に応じて胴部2bを手で圧迫することにより、流量を調節することもできる。
【0027】
また、本実施形態に於いては、被覆体3の折り返し部7a、8aが胴部2bから狭くなった口部2aの起端部にシールされているため、胴部2aの上端では口部2bへ至る飲料の流路が狭くなっていることと相俟って、飲料の流通をより効果的に規制することができる。
【0028】
尚、上記実施形態では、被覆体の折り返し部の両端が、胴部上端のシール部に重複するようにシールされている場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、該折り返し部の両端がシールされて一体となっていれば、一体となっていない折り返し部7a、8aの中央では、折れ曲がった形状が保持され易くなり、収容された飲料の流通を規制するような規制領域20を形成することができる。
【0029】
また、上記実施形態では、容器本体全体が柔軟なシート材で構成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、容器本体の一部にプラスチックなどの強度のある部材が使用されたものであっても良い。
また、自立性のある飲料用容器について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0030】
また、上記実施形態では、胴部2bよりも幅狭であるような被覆体を備えたものについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、胴部や口部の大きさ、および被覆体の大きさは、用途に応じて適宜変更することができる。
従って、例えば図5に示す如く、胴部と同じ幅の被覆体とすることも可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る飲料用容器によれば、被覆体によって飲料用容器の口部が衛生的に保たれており、また、被覆体の一端には容器本体側へ折り返され且つ容器本体にシールされた折り返し部が形成されているため、飲用時に余分なゴミを発生させたり容器本体を破損させたりすることがない。
【0032】
また、容器本体にシールされた折り返し部が、容器本体の口部と胴部の間を該容器本体の表裏両面から挟むようにして構成され、さらに、該折り返し部の両端が一体となるように構成されていれば、開封後に容器が傾倒した場合にも、容器内にある飲料がこぼれにくいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の飲料用容器の一実施形態において、被覆体を開封する前の状態を示した正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明の飲料用容器の一実施形態において、被覆体を開封した後の状態を示した正面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】本発明の飲料用容器の他の実施形態を示した正面図である。
【図6】被覆体を備えた従来の飲料用容器の一例を示した正面図である。
【図7】被覆体を備えた従来の飲料用容器の他の一例を示した斜視図である。
【図8】被覆体のない従来の飲料用容器の一例を示した正面図である。
【符号の説明】
1 飲料用容器
2 容器本体
2a 口部
2b 胴部
3 被覆体
7a、8a 折り返し部
【発明の属する技術分野】
本発明は、清涼飲料水やゼリー状の食品(本発明において、単に「飲料」ともいう)を収容するための飲料用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲料を収容するための容器として、例えば図8に示したようなものが知られている。該飲料用容器は、柔軟性のあるシート材で周囲がヒートシールされてなり、飲料を収容する胴部と該胴部から突出した口部とを備えてなる。そして、使用時には口部に設けられた切り欠きから開封することにより飲み口を形成し、該飲み口に口を添えるようにして飲料を食するように構成されている。
【0003】
しかしながら、この種の飲料用容器は、飲み口を設けるための口部が露出した状態で店頭に陳列されるものであるため、複数の消費者の手に触れられるなど、衛生上問題となる場合もある。
【0004】
缶やペットボトルのような強度のある容器であれば、シュリンク包装などによって比較的容易に口部を覆うことは可能であるが、柔軟性のあるこの種の容器にシュリンク包装を行うことは困難である。また、容器全体を別の袋に収容することも可能であるが、そのような別の袋を使用すれば過剰包装となり、また、ゴミの減量化という社会的な要請に反することとなる。
【0005】
従来、上記問題を解決するため、図6に示す如く容器本体を構成する一対のシート材101、101の上部を外側へそれぞれ2回折り返し、折り返された最も外側の部分102、102によって内側に形成した口部103を覆うように構成した飲料用容器100が開示されている(特許文献1)。
【0006】
また、図7に示す如く、胴部121から突出するようにして形成された口部122に、該口部122よりも大寸の保護片を対向させてなる保護フィルム130を被せ、該保護フィルム130同士が直接相対する部分を剥離可能に張り合わせることにより、前記口部122を覆った状態で該保護フィルム130を固定した飲料用容器120が開示されている(特許文献2)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−293337号公報
【特許文献2】
特開2001−192044号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1記載のような飲料用容器100では、シート材101が3重となるように折り返して被覆部102を形成しなければならす、製造工程が煩雑であるという問題がある。
【0009】
また、特許文献1および2記載のいずれの飲料用容器でも、口部を露出させるべく保護フィルムを開封する際に、該保護フィルムの一部を切除したり、あるいは保護フィルム自体を取り外すといった必要があるため、余分なゴミが発生しやすいという問題がある。
【0010】
一方、前記特許文献2記載のような飲料用容器120において、容器本体の上に重なるようにして保護フィルムのシール部分を設ける方法も考えられるが、該シート材を単に容器本体と重ねるようにしてシールするだけでは、開封の際に保護フィルムのみならず誤って容器本体をも破損させてしまう虞がある。
【0011】
ところで、この種の飲料用容器は、容器本体が柔軟性のあるシート材で構成されるものであるが、近年、店頭での商品陳列効果を考慮して、いわゆるスタンディングパウチ形式(自立型)のものが採用される傾向にある。そうすると、これを購入した消費者も、開封後の飲用途中にこの飲料用容器を立てた状態で放置することが多くなるが、スタンディングパウチ形式の容器とは言え柔軟性のシート材で構成されたこの種の飲料用容器はバランスを崩しやすく、倒れやすい傾向にあるため、かえって飲料をこぼす結果となりやすい。
【0012】
そこで本発明は、シート材からなる飲料用容器の口部を衛生的に保つことができ、しかも飲用時に余分なゴミの発生や容器本体の破損を抑制し得る飲料用容器の提供を一の課題とする。
また、開封後に容器が傾倒しても、容器内にある飲料がこぼれにくいような飲料用容器の提供を他の課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決すべく、本発明の飲料用容器は、飲料を収容する胴部と、該胴部から突出した口部とがシート材で構成されてなる容器本体に、前記口部を覆うための被覆体が備えられてなる飲料用容器であって、該被覆体の一端には容器本体側へ折り返された折り返し部が形成され、該折り返し部が容器本体にシールされていることを特徴とする。
【0014】
好ましくは、容器本体にシールされた折り返し部が、容器本体の口部と胴部の間を該容器本体の表裏両面から挟むようにして構成され、さらに、該折り返し部の両端が一体となるように構成されたものとし得る。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1〜4を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1に示した一実施形態の飲料用容器1は、飲料を収容するための容器本体2と、該容器本体2の口部2aを被覆するための被覆体3とから構成されたものである。容器本体2は、前面と背面を構成する柔軟なシート材4,5と、底面となる位置に折り込まれた柔軟なシート材6とからなり、相対する個々のシート材4、5、6の周囲がシールされることにより、自立性の容器本体として構成されたものである。
尚、図1および図3において、斜線部はシールされた部分を示している。
【0016】
容器本体2は、飲料を収容するための胴部2bと、該胴部2bを構成するシート材4、5が上方へ突出するようにして形成された口部2aとを備えて構成されている。容器本体2の胴部2bは、所定量の飲料を収容し得る大きさを有するものであり、口部2aは、直接口をつけて飲むことが容易となるように、口に含むことのできる大きさに形成されている。
また、該口部2aの先には、両側のシール部に切り欠き部12、12が形成されており、該切り欠き部12から口部2aの先端を引き裂くことによって飲み口を形成し得るように構成されている。
【0017】
一方、被覆体3は、容器本体2の口部2aよりも大きな2枚のシート片7、8からなるものである。図2に示す如く、該シート片7、8の下端には、容器本体2の口部2aに向かってそれぞれ上方へ折り返された折り返し部7a、8aが形成されており、その折り返し部7a、8aが対向して容器本体2を表裏両側から挟むようにして強固にシールされている。また、折り返し部7a、8aの両端は容器本体2の胴部上端のシール部に達しており、容器本体のシール部と重複するようにしてシールされることによって一体となっている。
【0018】
そして、該シート片7、8の他の周縁部が該折り返し部よりも弱い接着力でシールされることにより、該被覆体3は、前記口部2aを覆うように容器本体2に取り付けられている。
【0019】
また、本実施形態では、被覆体3の上端シール部の上方にはさらにシート片7、8が延設されており、該シールを剥がすために把持される一対の把持片10、11が形成されている。よって、該被覆体3には、把持部10、11と折り返し部7a、8aとが反対側に位置した状態となっている。
【0020】
斯かる構成の飲料用容器によれば、被覆体3によって容器本体2の口部2bが開封時まで衛生的に保たれるとととなる。そして、飲用時には、被覆体3の上部に形成された一対の把持片10、11を摘んで引き裂くことにより、被覆体3の周縁シール部を下方へ向かって引き剥がせば、口部2bを速やかに露出させることができる。そして、本実施形態の被覆体3では、把持部10、11と反対側に折り返し部7a、8aが形成されているため、最終的には該折り返し部に到達するまで引き剥がすこととなる。
【0021】
そして、本実施形態の被覆体3によれば、シート片7、8の下端の折り返し部7a、8aが他のシール部よりも強固にシールされているため、使用者はそれ以上引き剥すことができず、被覆体3が口部2bを露出させた後も容器本体2から分離することがない。よって、該被覆体3が容器本体2から分離して余分なゴミを発生させることがないという効果がある。
【0022】
また、シート片下端の折り返し部7a、8aが、容器本体2の口部2bに向かってそれぞれ上方へ折り返された状態でシールされているため、使用者に、被覆体3が、その折り返し部7a、8aで終了していることを容易に認識させるという視覚的な効果もあり、使用者が誤って容器本体2まで破損させるといった事故を防止できる。
【0023】
さらに、口部2bを露出させた後の被覆体3は、図3および4に示す如く、折り返し部7a、8aが口部2aと胴部2bとの間において相対し、容器本体2を表裏両面から挟んだ状態となり、且つ、引き剥がされた被覆体3の他の部分は、容器本体2の表裏両面からそれぞれ離間する方向に折れ曲がった状態となる。
【0024】
このように、折れ曲がった被覆体3(即ち、シート片7、8)は、容器本体2と平行ではなく、ある程度の角度を成しており、しかも折り返し部7a、8aの両端は容器本体2のシール部に重複するようにシールされて一体となっているため、容器本体2のシール部に達していない(即ち、一体となっていない)折り返し部7a、8aの中央部は、折れ曲がった形状が保持され易いものとなる。
こうして、容器本体2の口部2aと胴部2bとの間には、容器本体2を構成するシート材4,5がシート面と垂直方向に膨らもうとするのを抑制する規制領域20が形成されることとなり、その結果、飲料の流通が規制されることとなる。
【0025】
よって、口部を開封した後、飲料が入った状態で自立させておいた該飲料用容器1が傾倒した場合にも、斯かる規制領域20によって飲料の流通が規制されることとなるため、飲料が溢れ出す量を最小限に抑えることができる。
【0026】
しかも、飲用時においては、収容された飲料が該規制領域20によって適度な量に規制されつつ容器から排出されることとなり、誤って力を入れて飲料が多量に噴出させるようなことを防止し得る。また、必要に応じて胴部2bを手で圧迫することにより、流量を調節することもできる。
【0027】
また、本実施形態に於いては、被覆体3の折り返し部7a、8aが胴部2bから狭くなった口部2aの起端部にシールされているため、胴部2aの上端では口部2bへ至る飲料の流路が狭くなっていることと相俟って、飲料の流通をより効果的に規制することができる。
【0028】
尚、上記実施形態では、被覆体の折り返し部の両端が、胴部上端のシール部に重複するようにシールされている場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、該折り返し部の両端がシールされて一体となっていれば、一体となっていない折り返し部7a、8aの中央では、折れ曲がった形状が保持され易くなり、収容された飲料の流通を規制するような規制領域20を形成することができる。
【0029】
また、上記実施形態では、容器本体全体が柔軟なシート材で構成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、容器本体の一部にプラスチックなどの強度のある部材が使用されたものであっても良い。
また、自立性のある飲料用容器について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0030】
また、上記実施形態では、胴部2bよりも幅狭であるような被覆体を備えたものについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、胴部や口部の大きさ、および被覆体の大きさは、用途に応じて適宜変更することができる。
従って、例えば図5に示す如く、胴部と同じ幅の被覆体とすることも可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る飲料用容器によれば、被覆体によって飲料用容器の口部が衛生的に保たれており、また、被覆体の一端には容器本体側へ折り返され且つ容器本体にシールされた折り返し部が形成されているため、飲用時に余分なゴミを発生させたり容器本体を破損させたりすることがない。
【0032】
また、容器本体にシールされた折り返し部が、容器本体の口部と胴部の間を該容器本体の表裏両面から挟むようにして構成され、さらに、該折り返し部の両端が一体となるように構成されていれば、開封後に容器が傾倒した場合にも、容器内にある飲料がこぼれにくいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の飲料用容器の一実施形態において、被覆体を開封する前の状態を示した正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明の飲料用容器の一実施形態において、被覆体を開封した後の状態を示した正面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】本発明の飲料用容器の他の実施形態を示した正面図である。
【図6】被覆体を備えた従来の飲料用容器の一例を示した正面図である。
【図7】被覆体を備えた従来の飲料用容器の他の一例を示した斜視図である。
【図8】被覆体のない従来の飲料用容器の一例を示した正面図である。
【符号の説明】
1 飲料用容器
2 容器本体
2a 口部
2b 胴部
3 被覆体
7a、8a 折り返し部
Claims (2)
- 飲料を収容する胴部と、該胴部から突出した口部とがシート材で構成されてなる容器本体に、前記口部を覆うための被覆体が備えられてなる飲料用容器であって、
該被覆体の一端には容器本体側へ折り返された折り返し部を備え、該折り返し部が容器本体にシールされていることを特徴とする飲料用容器。 - 容器本体にシールされた折り返し部が、該容器本体の口部と胴部の間を該容器本体の表裏両面から挟むようにして構成され、さらに、該折り返し部の両端が一体となるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の飲料用容器。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2009139299A1 (ja) * | 2008-05-12 | 2009-11-19 | 株式会社 悠心 | 液体注出ノズルを有する包装袋 |
JP2010089792A (ja) * | 2008-10-03 | 2010-04-22 | Orihiro Engineering Co Ltd | 製袋充填包装機および製袋充填包装方法 |
US8734015B2 (en) | 2008-07-11 | 2014-05-27 | Yushin Co., Ltd. | Flexible package bag provided with one-way functioning nozzle and packaging structure for liquid material |
CN114803146A (zh) * | 2022-04-07 | 2022-07-29 | 江苏仅一联合智造有限公司 | 一种防污染软包装袋 |
-
2003
- 2003-02-04 JP JP2003027420A patent/JP2004238004A/ja not_active Withdrawn
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