JP2023510537A - 開封後に一体に保たれる裂開パウチ - Google Patents

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Abstract

本発明は、概して、包装材料の小片を環境内に廃棄することを回避する分野に関する。特に、本発明は軟質パウチに関する。提案されているのは、開封後に一体に保たれる軟質裂開パウチである。これは、包装の小さな切離し片が開封後に環境内に廃棄されることを回避する。本発明の実施形態は、軟質パウチであって、シールによって、及びパウチの背部にあるフィンシールによって封止され、フィンシールの本質的に反対側に位置する引き裂き開始点を含む、軟質パウチに関する。【選択図】 図1

Description

本発明は、概して、包装材料の小片を環境内に廃棄することを回避する分野に関する。特に、本発明は軟質パウチに関する。提案されているのは、開封後に一体一体に保たれる軟質裂開パウチである。これにより、包装の小さな切離し片が開封後に環境内に廃棄されることが回避される。本発明の実施形態は、軟質パウチであって、シールによってパウチの両端及びパウチの背部(フィンシール)で閉じられ、フィンシールの本質的に反対側に位置する引き裂き開始点を有する、軟質パウチに関する。
包装廃棄物は、世界が今日直面している持続可能性の問題のうちの1つである。この問題に対処するために、包装材料は、使用後に再利用又はリサイクルすることができるように、ますます製造されている。残念ながら、今日において、全てのリサイクル可能な包装材料がリサイクルされているわけではない。例えばスティックパックなどの軟質切離しパウチは包装に頻繁に使用されており、それらの使用は増えてきている。これらは、他の包装の選択肢と比較して、安全かつ便利で、携帯可能であり、使い捨てに有用であり、包装材料を節約するため、いくつかの利点を提供する。
しかしながら、切離しパウチ、例えば、使い捨ての切離しパウチを開けることで、消費者には、包装材料の小さな切離し片と、製品で満たされている開封されたパウチとが残る。多くの場合、包装材料の小さな切離し片はすぐに廃棄される一方で、パウチの残りの部分は、空にした後、リサイクルできるように適切に廃棄される。しかしながら、包装材料のこの小さな切離し部分は、リサイクル可能でないごみの中、又は単に環境内に行きつく可能性がある。例えば、国際公開第2017/89896(A1)号および同第2015/081084号はスティックパックを開示しており、これらは、開封後に包装材料の切離し片と、製品を含む開封された包装とをもたらす。
典型的な引き裂きスティックパックは、折り畳まれて上端及び下端でクロスシールによって封止された単一の包装材料から作製されており、背部にあるフィンシールによって包装材料の2端が接続されている。これにより、背部にフィンシールがあるスティックパックが得られる。次いで、引き裂き開始点は、スティックパックの片側に位置し、スティックパックが開封されると、裂開がフィンシールによりパックの中央で既に停止し、スティックパックを完全に空にすることが困難である。これを回避するために、消費者は、通常フィンシールを通って無理やり切り離し、その結果、リサイクルの流れに適切に入らない方法で廃棄されることが多い別個の包装の小片をもたらす。
ドイツ特許出願公開第202018106857(U1)号は、軟質プラスチック材料から作製された包装袋であって、少なくとも2つの袋壁を備え、少なくとも2つの側縁を有し、袋壁が互いに取り付けられている側縁内に位置している引き裂き開始点から始まる、包装を制御して引き裂くように構成され定められた脆弱線を有し、脆弱線の延びる方向において引き裂き伝播を阻止するように構成された引き裂き停止機構がある、包装袋を開示している。
本文書に記載の包装袋は、引き裂き停止機構を使用して引き裂きの伝播を停止する。このような引き裂き停止機構を導入することで、包装袋に複雑さがもたらされる。これにより、包装のコストが増加するため、より低い価格の製品を包装するために包装が使用できなくなる可能性がある。
したがって、例えば、1つの材料片から作製し、端部をシールによって、及び後部をフィンシールによって封止することができ、2つの包装片にすることなく完全に引き裂くことができるスティックパックになり得る軟質パウチを、当該技術分野に提供することが望ましい。
本明細書における先行技術文献のいかなる参照も、かかる先行技術が周知であること、又は当分野で共通の全般的な認識の一部を形成していることを認めるものとみなされるべきではない。
本発明の目的は、現況技術を改善することであり、具体的には、製造が簡単かつ費用効率が高く、切り離して開封するものであり、開封後には1つの包装材料片となることで包装の小片の切離しを回避し、開封後の開口部が十分に大きい、例えば、軟質パウチの一端全体を本質的に横切って延びる、又は少なくとも有用な代替を提供する開口部がもたらされる、軟質パウチを提供することである。
本発明者らは、驚くべきことに、本発明の目的が、独立請求項の主題により達成され得ることを見出した。従属請求項は、本発明の着想を更に展開させるものである。
したがって、本発明は、軟質パウチであって、シールによって、及びパウチの背部にあるフィンシールによって封止されており、フィンシールの本質的に反対側に位置する引き裂き開始点を有する、軟質パウチを提供する。
本明細書で使用される場合、「含む/備える(comprises)」、「含んでいる/備えている(comprising)」という単語、及び類似の単語は、排他的又は網羅的な意味で解釈されるべきではない。換言すれば、これらは「含むが、これらに限定されない」ことを意味することを意図している。
本発明者らは、フィンシールが引き裂き開始点の本質的に反対側に位置する、本発明による軟質パウチを使用したとき、軟質パウチの引き裂きがフィンシールで停止して、包装の部分が切り離されないようにする一方で、結果的に得られる開口部が軟質パウチの一端全体を本質的に横切って延び、パウチから製品を便宜よく出すことを可能にする。
したがって、本発明は、上部シールと底部シールと、パウチの背部にあるフィンシールによって閉じられ、引き裂き開始点を有する軟質パウチであって、引き裂き開始点がフィンシールの本質的に反対側に位置していることを特徴とする、軟質パウチに関する。
開封された状態及び閉じた状態にある、本発明による軟質パウチの一実施形態を示す図である。 本発明による軟質パウチがどのように製造され得るかを示す図である。 本発明による軟質パウチと現在使用されているスティックパックとの違いの例を示す図である。
結果的に、本発明は部分的に、軟質パウチであって、シールによって、及びパウチの背部にあるフィンシールによって封止された、引き裂き開始点を有する軟質パウチにおいて、引き裂き開始点がフィンシールの本質的に反対側に位置していることを特徴とする、軟質パウチに関する。
例えば、軟質パウチは、上部シール及び底部シール、及びパウチの背面にあるフィンシールによって閉じられてもよく、かつフィンシールの本質的に反対側に位置していることを特徴とする引き裂き開始点を有してもよい。
本発明の目的のために、軟質パウチは、軟質材料から作製されたパウチである。例えば、軟質材料は、破損させずに曲げることができる材料であり得る。更に、例えば、そのような軟質材料は、破損させずに手で曲げることができる材料であってもよい。
パウチは、製品、例えば粉末、顆粒、ゲル、又は液体のための容器であってよく、袋、サック、又はこれらの目的に適した別の容器などであってもよい。多くの場合、パウチは、使い捨てなどのより少量のために使用される。
軟質パウチは、シールで閉じられている。軟質パウチのフィンシールを除いて、パウチは、当該技術分野で既知であり、パウチが使用される製品を包装するのに好適な、任意のシールで封止され得る。そのようなシールは、例えば、クロスシールであり得る。クロスシールは当該技術分野において周知である。例えば、クロスシールは、袋詰め工/袋詰め機によって、包装材料の移動方向に対して垂直に行われるシールとして説明することができる。
例えば、本発明による軟質パウチは、細長い形状を有し得る。本発明による細長い形状を有する軟質パウチの典型的な実施形態は、例えば、楕円形又は長方形を有し得る。
したがって、本発明の一実施形態では、軟質パウチは細長い形状を有し、2つの短端で、例えばクロスシールといったシールによって封止され、背面でフィンシールによって封止される。
例えば、本発明による軟質パウチは、スティックパックである。
フィンシールは、当該技術分野で周知である。フィンシールは、少なくとも1つのシートの重ね合わされた縁同士が結合されたときに結果として生じるシールであり、これによりフィン様突起を有するパウチがもたらされるものと説明することもできる。
引き裂き開始点として、当業者に知られている任意の引き裂き開始点を使用することができる。典型的には、かかる引き裂き開始点は、包装材料における小さな脆弱部分であってよく、又は容易に切り離される別の材料で下地が作られている包装材料における小さな穴であってもよい。引き裂き開始点はまた、パウチ上の視覚的指標を含む、又はパウチ上の視覚的指標から構成されてもよい。引き裂き開始点はまた、引き裂きノッチであってもよい。例えば、引き裂きノッチをパウチの左上角に適用して、左から右に引き裂く右利きの消費者に便宜を図ることができる。そのような引き裂きノッチは、小さな切開部であり得る。この切開部は、例えば、三角形の形態を有し得る。多くの場合、ノッチができる領域を最初に封止し、次いで、封止された領域にノッチを作製する。よって、引き裂き開始点は、包装材料における脆弱部分、引き裂きノッチ、刻み目、パウチ上の視覚的指標、又はそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。パウチ上の視覚的指標は、例えば、印刷又はエンボス加工されてもよい。
引き裂き開始点は、フィンシールの本質的に反対側に位置している。これは、引き裂き開始点が通常、パウチの左上角に位置し、フィンシールがパックの背部の中央に位置している現況パウチの状態とは対照的である。
フィンシールの「本質的に反対側」は、本発明の目的のために、フィンシールがパウチの円形断面の0°に位置する場合、引き裂き開始点が120°~240°、例えば、155°~205°、例えば、165°~195°、更に例えば、パウチの円形断面の175°~185°に位置することを意味し得る。本発明者らは、驚くべきことに、フィンシールが0℃に位置する場合に、引き裂き開始点がパウチの円形ドロス部の約120°~175°又は約185°~240°に位置したときに、特定の良好な引き裂き抵抗が得られることを見出した。円形断面は、パウチが、円形断面が得られるように保持されて圧縮された場合に得られるパウチの断面である。本発明者らは、更に驚くべきことに、フィンシールが引き裂き方向とは反対に向けられているときに、特定の良好な引き裂き抵抗が得られることを見出した。
本発明の一実施形態では、本発明の軟質パウチの少なくとも一端のシールは、フィンシールとは反対のパウチの側でフィンシールの側よりも広いクロスシールであり、引き裂き開始点は、引き裂きがパウチの封止されていない部分を横切ることを可能にする位置でクロスシール内に位置している。このため、引き裂き開始位置は、引き裂き開始位置が包装の上部に位置する場合、フィンシールとは本質的に反対の側で、フィンシールの側のクロスシールの端部よりも下の位置でクロスシール内に位置し得る。引き裂き開始位置が包装の底部に位置する場合、引き裂き開始位置は、フィンシールとは本質的に反対の側で、フィンシールの側のクロスシールの端部よりも上の位置でクロスシール内に位置し得る。
本発明のパウチを開封することで包装の一片が切り離されるのを回避するために、引き裂き停止位置を使用することができる。当業者であれば、使用できる典型的な引き裂き停止位置を知っている。このような引き裂き停止位置は、引き裂きプロセスを停止させる、引き裂き方向に本質的に直交する切開部、引き裂きプロセスを停止させる包装内の超剛性材料片、又は引き裂きプロセスを停止させる、引き裂きプロセスの方向に包装の外側又は内側に適用される追加の包装材料片、からなる群より選択され得る。
しかしながら、本発明の主題の1つの利点は、追加の引き裂き停止位置が必要ではないことである。代わりに、フィンシールが引き裂き停止位置として機能する。したがって、本発明の一実施形態では、軟質パウチは、フィンシール以外の追加の引き裂き停止位置を含まない。これは、パウチの製造が容易であり、封止以外の包装材料の更なる修正を必要としないという利点を有する。これは、コスト、及び本発明のパウチに欠陥原因又は欠点がもたらされるリスクを排除する。
本発明のパウチに包装される製品の最適な保護を確実にするために、パウチは、1つの材料片で作製されてもよい。これにより、包装材料を3つの端である、上部、底部、及び背部でのみ封止することによって、包装された製品の最適な保護を達成することができる一方で、2つの材料片から作製されたパウチは、典型的には4つ全ての端で、又は丸い形状の場合は丸い形状の周囲全体での封止を必要とする。いかなるシールも漏れの潜在的なリスクとなるため、シールの数を減らすことは、軟質パウチにおける製品の簡単かつ安全な包装に有益である。したがって、本発明による軟質パウチは、1つの材料片から作製されてもよい。
本発明のパウチに包装された材料の漏出を回避するために、引き裂き開始点がパウチの端部の近くに位置していることが好ましい場合もある。パウチの内容物がパウチの上部から注がれる場合、引き裂き開始点がパウチの上端近くに位置する場合が好ましい。理想的には、引き裂き開始点は、パウチの充填ラインの上方だが上部シールの下にあり、パウチを引き裂き開始点から引き裂いて開封した後に製品がこぼれず、製品が傾けられた場合にのみ製品の放出が引き起こされて、パウチから製品を注ぐことができる。これは、本発明のパウチに包装された製品が、例えば、液体、粉末、顆粒、又はゲルである場合に特に有用である。あるいは、パウチを傾斜させることなく製品をパウチから放出する場合、引き裂き開始点は、パウチの下端近くに位置する場合が好ましい場合がある。このようにすると、本発明のパウチ内の製品は、パウチが裂開されたときに直ちに放出される。したがって、本発明の一実施形態では、引き裂き開始点は、パウチの上端又は下端の近く、例えば、パウチの長さの最初の4分の1又は最後の4分の1以内に位置している。更に、例えば、引き裂き開始点は、パウチの上端又は下端の近く、例えば、パウチの長さの最初の5分の1、6分の1、7分の1、又は8分の1以内又は最後の5分の1、6分の1、7分の1、又は8分の1以内に位置し得る。
本発明のパウチの用途によっては、パウチの裂開が引き裂き開始点から自由に延びるのではなく、誘導されることが好ましい場合がある。このようにすると、パウチが常に同じ線に沿って引き裂かれることを確実にすることができる。結果的に、パウチ上の設計要素は、開封動作中に保護され得る。更に、開口部は、常に予測された線に沿って発生し、全てのパウチの均一な開封をもたらすことを確実にすることができる。これは利点を有し得る。例えば、パウチを容易に空にすることが確実にでき、不要に製品をこぼすことを回避することができ、及び/又は象徴的な開封パターンを実現することができる。したがって、本発明のパウチでは、引き裂きを誘導する線が、引き裂き開始点から少なくとも部分的にパウチを横切って、例えば、パウチの上縁及び/又は下縁に本質的に平行に延びることができ、最終的にフィンシールの手前又はフィンシール内で終端してもよい。本発明の目的のために、「本質的に平行」という用語は、最大25°、最大20°、最大15°、最大10°、又は最大5°の角度で、を意味するものとする。引き裂きを誘導する線は、例えば、刻み目線又は包装材料が脆弱部分を有する線であってよく、引き裂きを誘導する線に沿って引き裂きが誘導される。例えば、引き裂きを誘導する線は、パウチを少なくとも部分的に横切り、引き裂きが終わる位置よりもパウチの上端の近くに引き裂き開始点が位置し、引き裂いた後にパウチの上端でスパウトが形成されて、パウチの内容物を排出するように延びてもよい。更に、例えば、引き裂きを誘導する線は、パウチを少なくとも部分的に横切り、引き裂きが終わる位置よりもパウチの底端の近くに引き裂き開始点が位置し、引き裂いた後にパウチの底端でスパウトが形成されて、パウチの内容物を排出するように延びてもよい。スパウトの形成は一例であるが、引き裂きを誘導する線は、パウチを空にすることを容易にし、製品がこぼれてしまうことを回避することができる。
本発明の軟質パウチを引き裂いて開封する動作において、材料片が包装から切り離されないことが本発明の利点の1つである。引き裂きがフィンシールの本質的に反対側から開始されると、先行技術のパウチのようにフィンシールを裂く必要なく、パウチを十分に広く開くことが可能である。例えば、パウチは、引き裂きをフィンシールまで到達させることなく、パウチを引き裂いて開封することによって開封され得る。急いで、かつ過度の力で開封した場合でも、フィンシールが最終的に引き裂きを停止させて、パウチは完全に開封されるものの、引き裂かれた部分は、フィンシールによってパウチに取り付けられたままとなる。したがって、本発明の一実施形態では、パウチを引き裂いて開封した後の本発明の軟質パウチにおいて、パウチの引き裂かれた部分は、フィンシールによってパウチに取り付けられたままである。
パウチが過度の力で開封された場合に、開封動作中にフィンシールが2つに引き裂かれる可能性がより低くなるようにすることが好ましい場合がある。これを達成するために、引き裂き開始点の本質的に反対側に位置しているフィンシール又はその一部を、フィンシールがその位置で2つに引き裂かれ得ることを回避するために補強することもできる。例えば、本発明の軟質パウチでは、パウチのフィンシールは、パウチを裂開するときにパウチの背部で引き裂きがシールを誤って横断することを回避する増強要素を含んでもよい。かかる補強要素は、例えば、フィンシールに導入された追加の耐裂性包装層であってもよい。
本発明の軟質パウチは、軟質パウチを製造するのに好適な、当業者に既知の任意の材料から製造することができる。例えば、パウチは、紙、プラスチック、アルミニウム、組み合わせ材料、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される材料より作製され得る。かかる組み合わせ材料は、積層、押出コーティング、分散コーティング、又は当業者に既知の他の技術によって得ることができる。
持続可能性及び保護された環境を確保することを考慮して、今日使用される包装材料は、可能な限り環境にほとんど影響を与えないことが望ましいであろう。これを考慮して、本発明のパウチが、再生利用可能な、生分解性の、及び/又は堆肥化可能な材料から作製されることが好ましい。
本発明による軟質パウチの形状は、特に限定されない。しかしながら、フィンシールを有するパウチは、好ましくは1つの材料片から作製される。典型的には、パウチは、上部及び底部にて、かつ背部にあるフィンシールによって封止されている。多くの場合、パウチの上部及び底部はパウチの短縁であり、フィンシールは、パウチの長さに沿って延びる。本発明の一実施形態では、パウチは、短縁が長縁の長さの約10~70%、約15~50%、又は約20~30%である本質的に長方形の形状を有し得る。本発明の目的のために、「本質的に長方形」という用語は、本質的に矩形の形状における角度が70°~110°の範囲、75°~105°の範囲、80°~100°の範囲、又は85°~95°の範囲の大きさを有することを意味するものとする。一実施形態では、パウチは長方形の形状を有する。
本発明による軟質パウチの大きさは、特に限定されない。実行可能なものとしては、大きなパウチ、例えば、既存のパッケージを再充填することを意図したパウチである。パウチは、使い切り又は複数回用の量を含んでよい。しかしながら、誤った方法で廃棄される包装部品の問題は、より少量の製品、例えば、単回使用動作で使用されることが意図される製品の量を含むパッケージで最も頻繁に起きることが明らかになっている。したがって、例えば、パウチは、1~250g、1~100g、又は1~50gの範囲の製品重量を含有するように設計され得る。更に、例えば、パウチは、単回使用、例えば使い捨てを目的とした製品の量を含んでよい。
本発明のパウチは、対象による消費を目的とした製品を包装するために使用されてもよい。対象は、ヒト又は動物、例えば、ペット及び/若しくはコンパニオンアニマルであり得る。対象による消費を目的とした製品は、例えば、食品、ペットフード製品、栄養補助食品、又は薬剤であり得る。一実施形態では、パウチは、食品を包装するために使用されるものである。本発明の目的に関し、「食品」という用語は、国際食品規格(CodexAlimentarius)に従って、加工、半加工、又は未加工に関わらず、ヒトの消費を意図する任意の物質を意味するものとし、飲料、チューインガム、及び「食品」の製造、調製、又は処理で使用されている任意の物質を含むが、化粧品又はタバコ又は薬物としてのみ使用される物質を含まない。
本発明のパウチは、単一のパウチとして使用及び分配することができる。これにより、消費者は、例えば、環境に優しい包装製品を使い捨てのものとして購入することができる。あるいは、パウチは、パウチの端で互いに取り付けられてもよい。こうすることで、本発明のパウチに包装された製品は、使い捨てパウチが互いに取り付けられた状態で消費者に提供され得る。例えば、互いに取り付けられたこれらのパウチは、鎖を形成することができる。購入中、消費者は、パウチの鎖から個々のパウチのうちの1つ以上を切り離すことができる。理想的には、パウチは、短端で互いに取り付けられている。これは、単一のパウチがチェーンから切り離されたときにパウチが誤って開封される可能性を減少させる。したがって、一実施形態では、パウチは、個々のパウチを切り離すことを可能にする取り付け手段によって、短端で互いに取り付けられた複数のパウチとして提供される。ここで、取り付け手段は、パウチの意図しない開封を回避するために、パウチを引き裂き開始点から開封するよりも容易に分離できることが好ましい。
当業者は、本明細書に開示される本発明の全ての特徴を自由に組み合わせることができることを理解するであろう。更に、本発明の異なる実施形態について記載された特徴を組み合わせてもよい。
本発明を実施例によって説明してきたが、特許請求の範囲で定義された本発明の範囲から逸脱することなく、変更及び改変を加えることができることが理解されるべきである。
更に、既知の均等物が特定の特徴に対して存在する場合、かかる均等物は、本明細書で具体的に言及されているかのように組み込まれる。本発明の更なる利点及び特徴は、図及び非限定的な実施例から明らかである。
実施例1
温度、圧力(クランプ力)及び時間の適切な封止条件を使用して、異なる材料に適用されたときに適切なシールを得るために、ラボシーラ、(HSG-CCヒートシール機、Brugger Feinmechanik GmbH、ミュンヘン、ドイツ)上で作成された細長い形状パック。全ての実験には、幅5mmの平坦封止顎部を使用した。図2は、本発明による軟質パウチがどのように製造され得るかを示す。
材料:
紙:1平方メートル当たり60グラムで、シーラント層を含む、8グラム/平方メートルの機能性ポリマーベースの分散コーティングでコーティングされている
ポリマー系積層体:外層としてポリエチレンテレフタレート(PET)層(12μm)、アルミニウム層(20μm)、及び封止層としてポリエチレン層(70μm)からなる多層積層体。
封止条件:
Figure 2023510537000002
試料調製
以下の寸法を有する長方形を材料から切断した。
75mm×120mm
フィルムの2つの短縁を重ね合わせ、折り目をマーキングせずに縁部のできるだけ近くで封止して、最終パッケージのフィンシールを形成した。
次いで、得られた円柱を平坦化し、フィンシールを折り畳みから異なる距離、すなわち、縁部の0.58mm及び17mmに配置した。いくつかの場合では、フィンシールはパウチの中心に、他の場合では縁部に向かって向けられた。次いで、円柱を両方の短端で封止して、スティックパックに似た試料を得た。
引き裂き開始点とフィンシールとの間の角度は、計算によって得られた。
以下の表は、調製された試料を要約し、それらのコードを提供する。各試料を複製(1回のみ調製されたPap17及びPap17Oを除く)して調製し、それぞれ2つの開封可能性(各端に1つ)を提供した。
Figure 2023510537000003
開封挙動評価
2mmのノッチを約5mmでカッターを使用して切断し、シールを試料の中央に向かって形成し、引き裂き開始点を表した。これは、試料の各端で行った。
評価者は、開封するのに約1~2秒かかるような速度でかつ行為中には試料を見ないで、試料を裂開するように求められた。彼らは、開封抵抗の明確な増加が観察可能となったときに停止するように求められた。
Figure 2023510537000004
上記から、以下のように結論付けることができる。
・本発明は、非常に低い引き裂き強度(紙)を有する材料でも効果的である
・好ましくは、フィンシールは、特に紙などの引き裂き強度が低い材料(Pap8O及びPap17O)では、引き裂き方向とは反対に向けられるべきである
・フィンシールが0℃に位置する場合に、引き裂き開始点がパウチの円形ドロス部の約120°~175°の間、又は約185°~240°に位置する場合、最良の結果が得られた。

Claims (14)

  1. 軟質パウチであって、上部シールと底部シールと、前記パウチの背部にあるフィンシールによって閉じられ、前記フィンシールの本質的に反対側に位置する引き裂き開始点を有する、軟質パウチにおいて、前記パウチの前記フィンシールが、前記パウチを裂開するときに前記パウチの前記背部にある前記シールを、裂け目が誤って横切ることを回避する増強要素を含むことを特徴とする、軟質パウチ。
  2. 前記フィンシールが0℃に位置する場合に、前記引き裂き開始点が前記パウチの円形ドロス部の約120°~175°又は約185°~240°に位置し、前記フィンシールが引き裂き方向とは反対に向けられている、請求項1に記載の軟質パウチ。
  3. 前記パウチが、前記フィンシール以外に追加の引き裂き停止位置を含まない、請求項1又は2に記載の軟質パウチ。
  4. 前記パウチが1つの材料片から作製されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の軟質パウチ。
  5. 前記引き裂き開始点が前記パウチの上端又は下端の近く、例えば前記パウチの長さの最初の4分の1又は最後の4分の1以内に位置している、請求項1~4のいずれか一項に記載の軟質パウチ。
  6. 前記引き裂きを誘導する線、例えば、刻み目線が、前記引き裂き開始点から少なくとも部分的に前記パウチを横切って、例えば、前記パウチの上縁及び/又は下縁に本質的に平行に延び、最終的に前記フィンシールの手前又は前記フィンシール内で終端している、請求項1~5のいずれか一項に記載の軟質パウチ。
  7. 前記パウチを裂開した後、前記パウチの切り離された部分が、前記フィンシールによって前記パウチに取り付けられたままである、請求項1~6のいずれか一項に記載の軟質パウチ。
  8. 前記パウチが、積層、押出コーティング、分散コーティング、又は他の技術によって得られた、紙、プラスチック類、アルミニウム、又はそれらの組み合わせからなる群より選択される材料から作製されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の軟質パウチ。
  9. 前記パウチが、再生利用可能な、生分解性の、及び/又は堆肥化可能な材料から作製されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の軟質パウチ。
  10. 前記引き裂き開始点が、包装材料の脆弱部分、引き裂きノッチ、刻み目、前記パウチ上の視覚的指標、又はそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1~9のいずれか一項に記載の軟質パウチ。
  11. 前記パウチが、短縁が長縁の長さの約10~70%、約15~50%、又は約20~30%である、本質的に長方形の形状を有する、請求項1~10のいずれか一項に記載の軟質パウチ。
  12. 前記パウチが、1~250g、1~100g、又は1~50gの範囲の製品重量を含むように設計されている、請求項1~11のいずれか一項に記載の軟質パウチ。
  13. 前記パウチが、食品を包装するために使用される、請求項1~12のいずれか一項に記載の軟質パウチ。
  14. 前記パウチが、個々のパウチを切り離すことを可能にする取り付け手段によって、短縁で互いに取り付けられた複数のパウチとして提供される、請求項1~13のいずれか一項に記載の軟質パウチ。
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