JP6434289B2 - 袋入り食品 - Google Patents

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本発明は、袋入り食品に関し、特に、包装袋内に封入した状態で販売され、開封直後にそのまま齧るようにして喫食可能な袋入り食品に関する。
近年、コンビニやスーパー等では、おにぎり、ハンバーガー、ホットドッグ、サンドイッチ等の各種の調理済みの食品を包装袋内に個装状態で封入して販売し、開封したら直ぐに齧りつくように喫食可能な袋入り食品が数多く販売されている。このような袋入り食品の一例として袋入りおにぎりがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、商品名あるいは各種模様等からなる印刷が施された、ポリプロピレン等を基材とする熱溶着性の透明のプラスチックフィルム、あるいは和紙、擬似和紙からなる基材にポリエチレン等の熱可塑性合成樹脂層が積層された熱溶着性の包装材からなる袋内におにぎりを収容して熱溶着シールされた袋入りおにぎりについて開示されている。
特開2006−20556号公報
上述した特許文献1に記載の袋入りおにぎりは、袋の裏側に、その左端部から右端部に亘って横方向に伸びる横方向シール部が形成されている。この横方向シール部は、袋胴部から襞状に延出して形成されており、袋胴部の表面に沿うように折曲げられた状態で品質表示ラベルによって貼止めされている。横方向シール部は、袋の裏側における袋高さの1/2より下方の位置に設けられている。
また、袋高さの1/2以上の左端部又は右端部には、袋を横断方向に開封可能にする開封手段としての開封用ノッチが設けられている。そして、おにぎりを収容した袋を立てた状態で、該おにぎりの上端から袋上端部までに亘って、おにぎりに触れることなく袋上部を掴んで取扱い得る掴み代となる空間部も設けられている。すなわち、おにぎりは袋内部において下端に寄せて収容されており、袋内に収容されたおにぎりの上端付近に開封用ノッチが設けられている。
この場合、開封用ノッチを開封起点として袋を横断するように開封すると、下方に残った包材がおにぎりの略全体を覆った状態で残る。この下方に残った包装材を介しておにぎりを手で持つことができるため食べやすさと衛生性とを両立することができる。
ただし、特許文献1のように袋内に収容されたおにぎりの上端付近に開封用ノッチを設けた場合、開封用ノッチから袋をカットして開封した直後は下方に残った包装材がおにぎりの略全体を覆った状態であり、最初のひと齧りの前に、中のおにぎりを上にずらし上げたり、包装のカットライン端部を下にめくり下ろしたりしておにぎりの露出範囲を増やす作業が必要になる。
しかも、開封用ノッチを起点として袋を横断するようにカットした場合、理想的にはカットラインは真横に走行するのであるが、実際にはカットラインは各種の変動要因によって理想とは異なる軌道を描いて走行する。このような変動要因としては、例えば、開封作業を行う作業者が把持する袋の位置、作業者が各把持位置に加える力加減、袋材の有する易引裂性の方向、内容物との干渉、等が考えられる。
特許文献1の例では、おにぎりの上端付近に理想的なカットラインが設定されているため、仮にカットラインが理想的なカットラインよりも袋上方へ流れて走行すると、開封直後のおにぎりの包材による被覆範囲が更に広くなり、開封後の最初のひと齧りまでに要する作業時間が長くなってしまう。しかも、カットラインの変動要因として上述したように内容物との干渉も想定されるため、おにぎりの上端付近を走行するカットラインは内容物であるおにぎりとの干渉により、理想的なカットラインよりも袋上方へ流れて走行する蓋然性が非常に高い。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、密封状態で販売され、開封直後にそのまま齧るようにして食べられる袋入り食品について、その開封直後の最初のひと齧りを可能ならしめること、すなわち、袋入り食品の開封直後の最初のひと齧り保証性(以下、「ファーストバイト(FB)保証性」と記載する。)を向上させることを目的とする。
本技術の態様の1つは、包装袋内にファストフード食品を個装状態で封入した袋入り食品であって、前記包装袋の裏面を横断するように線状に設けられたカットライン走行阻止部と、前記包装袋内に封入された前記ファストフード食品のファーストバイト部とは前記カットライン走行阻止部を挟んで反対側であって、当該反対側の前記ファストフード食品の端部と前記カットライン走行阻止部との間に設けられた開封手段と、を備えることを特徴とする袋入り食品である。
この袋入り食品においては、包装袋の裏面において開封手段とファストフード食品のファーストバイト部との間を遮るようにカットライン走行阻止部が設けられている。カットライン走行阻止部は、開封手段によって包装袋を分断するように走行するカットラインの包装袋裏面に走るカットラインについて、このカットラインを越える走行を阻止する。従って、開封手段によって包装袋の裏面を走行するカットラインは、カットライン走行阻止部を越えてファーストバイト部の側へ走行することがない。すなわち、カットラインで分断された包装袋のファーストバイト部側の断片を取り除いたときに、ファストフード食品側に残した残部から露出したファストフード食品に確実にファーストバイト部が含まれるようにすることができる。これにより、密封状態で販売され、開封直後にそのまま齧るようにして食べられる袋入り食品について、その開封直後の最初のひと齧りを可能ならしめること、すなわち、袋入り食品の開封直後のFB保証性を向上させることができる。
本発明の選択的な態様の1つは、前記開封手段により前記包装袋に形成される理想的なカットラインと、前記カットラインの起端に面する前記ファストフード食品の側面との成す角は、前記カットライン走行阻止部の側において鈍角であることを特徴とする袋入り食品である。
この袋入り食品においては、開封手段によって包装袋を走行する理想的なカットラインと、カットラインの起端に面するファストフード食品の側面との成す角が、包装袋のファーストバイト部側で鈍角、その反対側で鋭角となるように、開封手段の形成位置が選択されている。このため、開封手段によって走行するカットラインは、その起端からファストフード食品の側面に向けて走行を開始すると、ファストフード食品と干渉した際に、ファストフード食品の側面との成す角が鈍角である方向、すなわちカットライン走行阻止部の側へ走行しやすくなる。これにより、カットラインで分断された包装袋のファストフード食品側に残した残部の面積が減少することを防止し、残部を介した食品の把持容易性の低下を防止できる。
本発明の選択的な態様の1つは、前記包装袋の裏面方向であって前記カットライン走行阻止部と略直交する方向において、前記ファーストバイト部は前記包装袋の略半分よりもいずれか一方の端部寄りに位置し、前記カットライン走行阻止部は前記包装袋の略半分と前記ファーストバイト部との間に位置することを特徴とする袋入り食品である。
この袋入り食品においては、包装袋の裏面方向であってカットライン走行阻止部と略直交する方向において、カットライン走行阻止部は包装袋の略半分とファーストバイト部との間に位置するため、ファストフード食品側に残した残部が、ファストフード食品を持って喫食するのに十分なサイズで確保することができる。
また、本発明の選択的でより具体的な態様の1つは、前記包装袋は、前記おにぎりにシート状の包装材を筒状に巻き回して形成された胴部と、前記包装材の巻き回し方向の端部同士を線状に溶着して形成した前記カットライン走行阻止部としての第1溶着部と、前記胴部の一方の筒開口を線状に溶着して形成された第2溶着部と、前記胴部の他方の筒開口を線状に溶着して形成された第3溶着部と、前記胴部を第2溶着部側から第3溶着部側へ裂き開けるべく前記第2溶着部の端部に切れ込み状に設けられた前記開封手段としての開封用ノッチと、を有することを特徴とする袋入り食品である。
本発明によれば、包装袋の裏面において開封手段とファストフード食品のファーストバイト部との間を遮るようにカットライン走行阻止部が設けられている。カットライン走行阻止部は、開封手段によって包装袋を分断するように走行するカットラインの包装袋裏面に走るカットラインについて、このカットラインを越える走行を阻止する。従って、開封手段によって包装袋の裏面を走行するカットラインは、カットライン走行阻止部を越えてファーストバイト部の側へ走行することがない。すなわち、カットラインで分断された包装袋のファーストバイト部側の断片を取り除いたときに、ファストフード食品側に残した残部から露出したファストフード食品に確実にファーストバイト部が含まれるようにすることができる。これにより、密封状態で販売され、開封直後にそのまま齧るようにして食べられる袋入り食品について、その開封直後の最初のひと齧りを可能ならしめること、すなわち、袋入り食品の開封直後のFB保証性を向上させることができる。
請求項2に係る発明においては、開封手段によって包装袋を走行する理想的なカットラインと、カットラインの起端に面するファストフード食品の側面との成す角が、包装袋のファーストバイト部側で鈍角、その反対側で鋭角となるように、開封手段の形成位置が選択されている。このため、開封手段によって走行するカットラインは、その起端からファストフード食品の側面に向けて走行を開始すると、ファストフード食品と干渉した際に、ファストフード食品の側面との成す角が鈍角である方向、すなわちカットライン走行阻止部の側へ走行しやすくなる。これにより、カットラインで分断された包装袋のファストフード食品側に残した残部の面積が減少することを防止し、残部を介した食品の把持容易性の低下を防止できる。
請求項3に係る発明においては、包装袋の裏面方向であってカットライン走行阻止部と略直交する方向において、カットライン走行阻止部は包装袋の略半分とファーストバイト部との間に位置するため、ファストフード食品側に残した残部が、ファストフード食品を持って喫食するのに十分なサイズで確保することができる。
袋入りおにぎりの正面図である。 袋入りおにぎりの品質表示ラベル非貼着状態での背面図である。 袋入りおにぎりの品質表示ラベル貼着状態での背面図である。 袋入りおにぎりの右側面図である。 袋入りおにぎりをA−A線に沿って破断した状態を模式的に示した図である。 袋入りおにぎりの斜視図である。 袋入りおにぎりを開封した状態を示す図である。 袋入りおにぎりの変形例を示す図である。
本実施形態では、ファストフード食品が封入された袋入り食品として、三角おにぎりを袋内に密封した袋入りおにぎりを例にとり説明を行うが、本実施形態で使用するファストフード食品の用語は、いわゆるファストフード店で販売されるファストフード食品に限るものではなく、袋を開封して直ぐに齧りつくように喫食可能なあらゆる食品を含む概念として把握することができる。
図1は、袋入りおにぎり1の正面図、図2は、袋入りおにぎり1の品質表示ラベル非貼着状態での背面図、図3は、袋入りおにぎり1の品質表示ラベル貼着状態での背面図、図4は、袋入りおにぎり1の右側面図、図5は、袋入りおにぎり1をA−A線に沿って破断した状態を模式的に示した図である。
袋入りおにぎり1は、内容物であるおにぎり10と、おにぎり10を個装状態に密封する包装袋20とを備える。袋入りおにぎり1は、包装袋20の正面20Eには商品を表す文字又は図柄、模様等(図では「塩おにぎり」)が表示されており、包装袋20の裏面20Fには、原材料名、消費期限(又は賞味期限)、製造者等を記した品質表示ラベル30が貼着されている。なお、品質表示ラベル30の貼着位置は包装袋20の裏面20Fに限るものではない。
ここで、ファストフード食品(FF食品)を封入した袋入り食品は、FF食品に対して直接に齧りつくように喫食するものであり、最初にひと齧りされる部位は、その形状、開封口との位置関係等の要因によって大方定まる。また、ひと齧りの大きさについても、口の大きさの相違、個人の趣味嗜好の相違によって多少上下したとしても平均的にはある程度の大きさがあれば十分であるという目安を統計的に推定することが可能である。
例えば、三角おにぎりであるおにぎり10は、一般的に開封口に近い三角形の頂点付近が最初にひと齧りされる部位(以下、「ファーストバイト部(FB部11)」とする。)であり、頂点付近から1〜3cm程度がひと齧りの大きさになると考えられる。なお、他のFF食品においてもそれぞれFB部を想定することができる。例えば、厚みのある円盤形状である丸型おにぎりや、円形ドーム状のハンバーガー等であれば、包装袋20の開封開口から最も突出した円周部位から一定のひと齧り範囲がFB部として想定され、略楕円半球状のホットドッグでは、具材を挟み込むカットラインの一方(長手方向一方)の端部から一定のひと齧り範囲がFB部として想定される。
包装袋20は、裏面20F側にカットライン走行阻止部21(CL走行阻止部21)が裏面20Fを横断するように線状に設けられている。CL走行阻止部21は、線状のCL走行阻止部21を挟んで一方側から他方側へ越境するようなカットラインの走行を阻止する。CL走行阻止部21は、おにぎり10を収容した包装袋20の裏面20Fに沿う方向であってCL走行阻止部21と略直交する方向において、おにぎり10のFB部11寄りの端部(以下、FB側端部20A)との間にFB部11を挟んで反対側の端部寄りの位置に設けられる。すなわち、FB部11は、包装袋20の略半分よりも把持側端部20B寄りに位置し、CL走行阻止部21は包装袋20の略半分とFB部11との間に位置する。
なお、以下では、おにぎり10を挟んでFB側端部20Aと反対側の端部を把持側端部20B、包装袋20の裏面20Fと略平行な方向であって、FB側端部20Aと把持側端部20Bとを結ぶ方向と略直交する方向の端部の一方を右側端部20C、他方を左側端部20Dとする。
包装袋20には、包装袋20内におにぎり10を収容した状態において、CL走行阻止部21よりも把持側端部20B寄りの位置であって、おにぎり10のFB部11と把持側端部20B側の端部10Bとの間に、開封手段22が設けられている。
この開封手段22は、例えば、包装袋20の表面20Eを構成する包材と裏面20Fを構成する包材とを右側端部20Cに沿って張り合わせ状に接合して、包装袋20の右側端部20Cから突出状に設けた襞状部23に形成されたV字型の切り欠き部である開封用ノッチにより構成することができる。
なお、開封用ノッチの形状はV字型に限るものではなく、U字型、半円形、台形、コ字型、直線状、円弧状等、様々な形状で実現することができる。また、開封手段22は、開封用テープ、その他の包装袋20の密封性が損なわれない各種の開封手段を採用可能である。更に、図8に示すように、開封用ノッチは、包装袋20の左側端部20Dから突出状に設けた襞状部24にも設けてもよい。
開封手段22を用いて包装袋20をカットすると、理想的には、右側端部20Cから左側端部20Dに向けて包装袋20を横断するようにカットラインCLが走行する。このカットラインCLでカットされた包装袋20は、把持側端部20B寄りの把持用残部221と、FB側端部20A寄りの取外部222との2つに分断される。
把持用残部221は、そのまま把持側端部20Bに面した端部10B寄りのおにぎり10の一定範囲を被覆した状態で残し、おにぎり10を喫食する際に把持用残部221を介しておにぎり10を把持することができる。これにより、飲食者は、手指をおにぎり10に直接接触させずにおにぎり10を持つことができることとなり、飲食における衛生性が向上するとともに、飲食者の手指の汚れを防止できる。
一方、取外部222は、おにぎり10から取り外して廃棄されることになるが、この取外部222にはCL走行阻止部21のほぼ全てを含むものであり、CL走行阻止部21も一緒に取り外されることになる。CL走行阻止部21は、他の部位に比して易引裂性が低く柔軟性が劣るため、CL走行阻止部21が把持用残部221に残らないことにより、飲食者は把持用残部221を介しておにぎり10を把持する際に、手指におにぎり10の表面形状を直接的に感じつつ喫食することができる。
また、CL走行阻止部21は、後述するように、通常、包装袋20の他の部位とは異なる質感及び異なる光透過性(大方は透明性が低い)を持つ。このため、把持用残部221にCL走行阻止部21を残さないことにより、おにぎり10に把持用残部221を付けた状態で皿やトレイに盛り付ける際に、把持用残部221を付けたことによる美観性の低下を防止することができる。また、包装袋20を透明な包装材で形成した場合は、把持用残部221を通して内部のおにぎり10の表面を視認しやすくなる。
更に、本実施形態に係る袋入りおにぎり1においては、仮にカットラインCLが理想的なカットラインよりもFB側端部20A側に逸れて走行した場合であっても、上述したように、包装袋20の裏面20Fにおいて、開封手段22とおにぎり10のFB部11との間にCL走行阻止部21を設けてあるため、このCL走行阻止部21を超えてカットラインCLがFB側端部20Aに近い位置まで走行することがない。すなわち、カットラインCLの走行範囲をCL走行阻止部21よりも把持側端部20B寄りの範囲に制限することができる。
これにより、包装袋20を開封手段22を用いて開封した直後に、把持用残部221の外におにぎり10のFB部11が確実に露出している状態を担保することができる。すなわち、袋入りおにぎり1の開封直後の最初のFB保証性を向上することができる。
また、開封手段22の形成位置は、包装袋20内のおにぎり10の形状を考慮して決定してもよい。すなわち、開封手段22によって包装袋20を走行する理想的なカットラインの走行線上に位置するおにぎり10側面について、理想的なカットラインとおにぎり10側面との成す角を、FB側端部20Aの側の角度を鈍角、把持側端部20Bの側の角度を鋭角になるような位置関係で開封手段22を設ける。
これにより、カットラインCLの起端からおにぎり10に向けて走行するカットラインCLは、おにぎり10側面との干渉によってFB側端部20Aの側に流れるようなバイアスがかかることになる。すなわち、カットラインCLは、理想的なカットラインよりもCL走行阻止部21寄りに走行するように誘導されることになる。
逆に言えば、カットラインCLは、理想的なカットラインよりも把持側端部20B側に走行しないようにバイアスがかかるため、カットラインCLによって分断されて形成される把持用残部221の残存量の侵食を抑制することができる。これにより、把持用残部221を介したおにぎり10の把持容易性を向上することができる。
また、上述した品質表示ラベル30は、包装袋20の裏面20Fにおいて、CL走行阻止部21よりもFB側端部20A寄りの部位に貼着される。これにより、品質表示ラベル30とカットラインCLとの間にCL走行阻止部21が介在し、カットラインCLが品質表示ラベル30と干渉することがない。
また、カットラインCLにて包装袋20が分断されたとき、カットラインCLよりも上方の部位である取外部222の取外しと同時に品質表示ラベル30もおにぎり10から取り外される。このため、上述した美観性の低下の防止、把持用残部221を通した内部のおにぎり10表面の視認性が担保される。
この場合、例えばCL走行阻止部21が包装袋20の裏面20Fから襞状に突出して形成されている場合、襞状のCL走行阻止部21をFB側端部20A側に折り曲げて品質表示ラベル30にて裏面20Fに貼着して、襞状部の折り曲げ方向を確定させてもよい。
以下、本実施形態に係る袋入りおにぎり1のより具体的な一例について説明する
包装袋は、シート状の包装材を内部におにぎり10を配置して筒状に巻き回して胴部を形成し、その巻き回し方向の両端縁部同士を合掌状に重合させて重合部を所定幅で線状に接着して第1接着部を形成するとともに、両側の筒開口をそれぞれ線状に溶着して第2溶着部と第3溶着部を形成し、胴部を第2溶着部側から第3溶着部側へ裂き開けるべく第2溶着部の端部に切れ込み状に設けられた開封用ノッチを形成することにより作成される。なお、ここで形成される第1溶着部がCL走行阻止部を構成する。第1溶着部は、上方向に折り曲げられた状態で、当該第1溶着部よりも上方に貼着される品質表示ラベル30によって、折り曲げ状態に固定される。
このように、CL走行阻止部を合掌状に端部を重合させて接着した第1接着部にて構成することにより、カットライン走行阻止の実効性を向上させることができる。すなわち、別々の端部を張り合わせにより接合して形成してあるため、カットラインがCL走行阻止部に到達してCL走行阻止部に切断力が加わっても、最終的には接合されている端部が分離するのみで、これを越えてカットラインが走行することはない。
包装袋は各種の包装材を用いて形成することができる。包装材としては、厚みが30〜50μmのものが好ましく、例えば、ポリプロピレン等のプラスチックを基材とする透明シート材や、和紙あるいは擬似和紙等にポリエチレン等の熱可塑性合成樹脂が積層されたシートを基材とする不透明シート材を用いることができる。包装材には文字や模様を印刷可能であり、商品名や会社名、各種ポップ、食品販売上必要記載事項等が印刷される。
おにぎり10は、三角形の1辺に沿って形成される略矩形面を底面25として載置される。このため、包装袋20にはおにぎり10の底面15に当接する略平坦な底面25が設けられている。底面25は、その左右両側を谷折り状に上方に向けて折込み形成された折込部26,27がそれぞれ形成されている。
このため、底面25は、おにぎり10の底面15と当接する部位では平坦面に形成されているが、左右端部付近の折込部26,27では、左右端部に近づくにつれて徐々に前後幅を狭めつつ上方に傾斜する平面視三角形状の傾斜面251,252になっている。この傾斜面251,252の前後に位置する残りの折込部26,27は、包装袋20の表・裏のフィルムと重なる三角形状の折重なり面26a,26b,27a,27b(27a,27bは図中には示さず)となる。このように折込部26,27を形成することにより、包装袋20の底面25に底面15が当接するようにおにぎり10を収容したときに、折込部26,27が包装袋20の底面25形状をおにぎり10の左右両側で広がって、底面25の形状を保持することができる。
なお、折込部26,27の襞状部23,24との折重なり量は、おにぎり10の前後方向の厚みの略1/2に設定されている。また、折込部26,27の折込み位置に対応した包装材表面にパートコートが施されることで、折込まれた包装材が襞状部23,24に挟み込まれて熱溶着され、折込み重合面の包装材同士が夫々溶着して離間しないようになっている。
これにより、底面25の形状維持特性が向上し、他の部位の包装材に比して硬質な襞状部23,24が底面25の左右両端から上方に向けて立設状に設けられて、包装袋20の底面25を載置面上に載置した時の袋入りおにぎり1の自立性を向上することができる。
また包装袋20には、内部に収容されたおにぎり10の上端とFB側端部20Aとの間におにぎり10が収容されていない掴み代部28が設けてある。この掴み代部28のサイズは、おにぎり10を押圧することなく包装袋20の上部を指で掴み得る程度であり、25〜40mmの範囲内で設定することができる。
これにより、包装袋20内に収容されたおにぎり10に触れることなく掴み代部28を把持して取扱い可能となり、製造されてから小売店に陳列されるまでの間に、おにぎり10に把持力が伝搬しにくい取扱いが可能となり、取扱い容易性が向上する。
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。また,本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
10…おにぎり、10B…端部、11…ファーストバイト部(FB部)、20…包装袋、20A…FB側端部、20B…把持側端部、20C…右側端部、20D…左側端部、20E…表面、20F…裏面、21…カットライン走行阻止部(CL走行阻止部)、22…開封手段、23…襞状部、24…襞状部、30…品質表示ラベル、221…把持用残部、222…取外部、CL…カットライン

Claims (3)

  1. 包装袋内にファストフード食品を個装状態で封入した袋入り食品であって、
    前記包装袋の裏面を横断するように線状に設けられたカットライン走行阻止部と、
    前記包装袋内に封入された前記ファストフード食品のファーストバイト部とは前記カットライン走行阻止部を挟んで反対側であって、当該反対側の前記ファストフード食品の端部と前記カットライン走行阻止部との間に設けられた開封手段と、
    を備え
    前記包装袋は、前記ファストフード食品にシート状の包装材を筒状に巻き回して形成された胴部と、
    前記包装材の巻き回し方向の端部同士を線状に溶着して形成した前記カットライン走行阻止部としての第1溶着部と、前記胴部の一方の筒開口を線状に溶着して形成された第2溶着部と、前記胴部の他方の筒開口を線状に溶着して形成された第3溶着部と、前記胴部を第2溶着部側から第3溶着部側へ裂き開けるべく前記第2溶着部の端部に切れ込み状に設けられた前記開封手段としての開封用ノッチと、を有することを特徴とする袋入り食品。
  2. 前記開封手段により前記包装袋に形成される理想的なカットラインと、前記カットラインの起端に面する前記ファストフード食品の側面との成す角は、前記カットライン走行阻止部の側において鈍角であることを特徴とする請求項1に記載の袋入り食品。
  3. 前記包装袋の裏面に沿う方向であって前記カットライン走行阻止部と略直交する方向において、前記ファーストバイト部は前記包装袋の略半分よりもいずれか一方の端部寄りに位置し、前記カットライン走行阻止部は前記包装袋の略半分と前記ファーストバイト部との間に位置する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の袋入り食品。
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