JP6503811B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、用紙の縁からはみ出したトナーと、像担持体上の紙間領域に付着させた非転写トナーとによる用紙裏汚れが生じるのを抑制するために、用紙の全周の縁またはいずれかの縁に余白がなくなるように用紙の端までトナー像を形成可能な画像形成装置において、転写部材の表面をクリーニングするクリーニング手段と、像担持体上の紙間領域に非転写トナーを付着させる非転写トナー付着手段とを有し、非転写トナーを付着させた紙間領域が転写領域を通過するときに、接離手段によって転写部材を像担持体から離間させる画像形成装置が開示されている。
特許文献2には、エッジ部からはみ出したトナーによる機内汚染の発生や無駄なトナー消費を抑えるために、カラー画像形成装置において、被記録材の先端位置若しくは後端位置の通過を検知する検知手段と、複数トナー像が前記被記録材からはみ出すはみ出し量の補正制御を行う補正手段とを有し、トナー像が被記録材をはみ出す或は同等領域まで印字する所謂縁無し印字を行う際に、通過検知手段の検知結果に基づき、複数のトナー像のはみ出し量を制御する画像形成装置が開示されている。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る画像形成装置において、前記作像処理部は、前記縁無し画像を作製する際に、前記記録材の周縁域として当該記録材内に1ないし3mm幅の内側周縁域を確保し、前記記録材の周縁域に作製する画像に対して変換処理を実施することを特徴とする画像形成装置である。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに係る画像形成装置において、前記作像処理部は、前記縁無し画像を作製する際に、前記記録材の周縁域に作製する画像に対し少なくとも積層トナー厚がトナー2層以上である条件では各色成分トナーによる画像濃度比を保ってトナー2層に変換処理することを特徴とする画像形成装置である。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る画像形成装置において、前記作像処理部は、前記記録材の周縁域に作製する画像に対し積層トナー厚がトナー2層未満、1層以上である条件では各色成分トナーによる画像濃度比を保ってトナー1層に変換処理することを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に係る発明は、請求項4又は5に係る画像形成装置において、前記作像処理部は、前記記録材の周縁域に作製する画像に対し積層トナー厚がトナー1層未満である条件ではトナー量の変換処理を未処理とすることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に係る発明によれば、本特性を具備しないトナーを使用する場合に比べて、記録材の周端部に付着したトナーを定着装置の定着部位にて定着させ易くすることができる。
請求項3に係る発明によれば、記録材の領域内に位置する周縁域の画像に対しトナー量を低減することができ、二次転写部にて記録材の周端部に食み出すトナー量を抑制することができる。
請求項4に係る発明によれば、記録材の周縁域の画像のうち積層トナー厚の厚い箇所を主として減少し、記録材の周端部へ食み出すトナー量を抑制することができる。
請求項5に係る発明によれば、記録材の周縁域の画像のうち積層トナー厚が中間的な厚さの箇所についてもトナー量の減少を図ることができ、記録材の周端部に付着するトナー量を更に減少することができる。
請求項6に係る発明によれば、記録材の周縁域の画像のうち積層トナー厚が薄い箇所では、食み出すトナー量を最小限に抑えることができ、トナー量の減少処理を不要としても、高品位の縁無し画像を得ることができる。
図1(a)は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態の概要を示す。
同図において、画像形成装置は、複数(本例では4)の色成分トナーT(本例ではTa〜Td)による画像であって、記録材Sの作像面領域よりも広い作像領域Z(図1(b)参照)にて記録材Sの周囲に余白の無い縁無し画像を形成する複数の画像形成部1(本例では1a〜1d)と、各画像形成部1にて形成された各画像を記録材Sに転写する前に転写して保持する中間転写体2と、中間転写体2に転写された各画像を記録材Sに一括転写する転写装置4と、転写装置4にて転写された記録材S上の各画像を定着する定着装置5と、を備え、複数の画像形成部1は2ないし5μmの体積平均粒径のトナーTによる画像を形成するものであり、図1(c)及び図2(a)に示すように、縁無し画像を作製する際に、記録材Sの周縁域Rに作製する画像IRに対し少なくとも積層トナー厚hが予め決められた閾値m以上の条件では各色成分トナーTによる画像濃度比を保って閾値m以下の画像に変換処理する作像処理部7を有することを特徴とする。
尚、図1(a)中、中間転写体2は複数の張架部材に掛け渡されて循環移動し、各画像形成部1(1a〜1d)に対向する部位に配設される転写部3を有し、この転写部3にて各画像形成部1(1a〜1d)にて形成された各色成分トナーTによる画像に転写して保持するようになっている。また、縁無し画像のうち記録材Sの周縁域Rの内側に位置する画像IA(図1(c)参照)については画像データに基づく作像処理を実施するようになっている。
また、本例は中間転写型の画像形成装置を前提とする。
ここで、中間転写体2としてはベルト状、ドラム状適宜選定して差し支えない。また、転写装置4としては代表的には静電転写方式が採用されるが、加圧転写方式や熱転写方式などでも差し支えない。更に、定着装置5としては、記録材S上のトナーTを定着させるものであれば、定着部材間に記録材Sを通過させ、加熱加圧方式、加熱方式、加圧方式などの各種の接触定着方式や、レーザ等の加熱光源を用いた非接触定着方式を採用したものなど適宜選定して差し支えない。
この点、直接転写型の画像形成装置では、図3(a)(b)に示すように、感光体等の像保持体11と記録材搬送体12上の記録材Sとの間で各画像形成部1からトナーT’(例えばTa’,Tb’)による画像が順次転写されるため、記録材Sの領域の外側周縁域Routでは記録材Sの厚さ分の間隙があり、その分、像保持体11上の画像が記録材搬送体12に転移し難く、記録材Sの周端部Seが汚れ難く、前述した技術的課題は生じ難い。
更に、トナーTは2ないし5μmの体積平均小径トナーであることを要する。小径トナーTを使用する場合には大径トナーT’の場合に比べて各トナーTへの顔料の割合を上げ、画像の色相を保つことが必要である。
また、作像処理部7としては、図2(a)に示すように、記録材Sの周縁域Rに作製する画像に関し、積層トナー厚hが予め決められた閾値m以上である場合に、閾値m以下の厚さに調整することで、記録材Sの周縁域Rでのトナー量自体を減少させるものであればよい。
ここで、「記録材Sの周縁域R」とは記録材Sの周縁に沿った領域を意味し、記録材Sの領域内の内側周縁域Rin、領域外の外側周縁域Routの少なくともいずれかを含むものであればよい。また、「各色成分トナーTによる画像濃度比を保って」の条件は、画像の再現性を保つ上で画像の色相が損なわれることを防止する趣旨である。
このように、本件においては、縁無し画像を作製するときに、小径トナーで、かつ、積層トナーが厚い部分についてはトナー量を減少させるように処理したので、記録材Sの周端部Seに付着するトナー量を減少させることが可能である。このため、記録材Sの周端部Seに付着するトナーTの断面の高さを抑えることが可能になり、記録材Sの周端部Seには定着部位からの圧力がかかりにくいものの、トナーTによる汚れは少なく抑えられるばかりか、例えば熱定着方式を採用する定着装置からの熱が伝搬されて少量のトナーTは定着される。
本例では、トナーTとしては低温定着性を備えた態様が好ましい。具体的には、30ないし180℃の温度域、周波数1Hzで粘弾性測定した際、80℃から140℃までのtanδの値が1.10ないし1.40の間にある特性を有する態様が挙げられる。これは、トナーTが低温定着性であることを示す上で、粘弾性測定法による特定を行うようにしたものである。詳細は後述する実施の形態1にて説明する。
また、作像処理部7の代表的な処理範囲としては、縁無し画像を作製する際に、記録材Sの周縁域Rとして当該記録材S内に1ないし3mm幅の内側周縁域Rinを確保し、記録材Sの周縁域Rに作製する画像に対して変換処理を実施する態様が挙げられる。このように、記録材Sの周縁域Rとして、記録材Sの内側周縁域Rinを含む態様を採用すると、作像処理部7による処理範囲として記録材Sの内側周縁域Rinの画像につき、トナー量の減少処理を施すため、当該内側周縁域Rinに位置するトナーTによる画像の外側への食み出し量は抑えられる。
更に、作像処理部7の好ましい態様では、記録材Sの周縁域Rに作製する画像に対し積層トナー厚hが閾値mとしてトナー2層未満、1層以上である条件では各色成分トナーTによる画像濃度比を保ってトナー1層に変換処理することが挙げられる。これは、記録材Sの周縁域Rの画像のうち中間的な厚さの箇所についてもトナー量を減少する態様である。
この種の態様では、変換処理後のトナー層は2層又は1層のように一律に設定したレベルを選定しているが、これは、トナー層に加わる圧力を均一にして、食み出すトナー量を抑制するためである。仮に、変換処理後のトナー層を個々的設定すると、当該トナー層に凹凸が生じてしまうことになり、その分、圧力の分布に変化が生じて局所的に食み出す量が多くなり易くなってしまう懸念がある。
更に、作像処理部7の好ましい態様としては、記録材Sの周縁域Rに作製する画像に対し積層トナー厚がトナー1層未満である条件ではトナー量の変換処理を未処理とすることが挙げられる。これは記録材Sの周縁域Seの画像のうち積層トナー厚が薄い個所では、食み出すトナー量が最小限に抑えられるため、トナー量の変換処理としての減少処理を未処理としたものである。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明をより詳細に説明する。
<画像形成装置の全体構成>
図4は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態1を示す説明図である。
同図において、画像形成装置20は、装置筐体21内に四つの色(本実施の形態ではブラック、イエロ、マゼンタ、シアン)の画像形成部22(具体的には22a〜22d)を横方向に配列し、その上方には各画像形成部22の配列方向に沿って循環搬送される中間転写ベルト230が含まれる転写モジュール23を配設する一方、装置筐体21の下方には用紙等の記録材が収容される記録材供給装置24を配設すると共に、この記録材供給装置24からの記録材搬送路25を略鉛直方向に配置したものである。
尚、本実施の形態では、各画像形成部22は、図4に示すように、感光体31、帯電装置32、現像装置34及び清掃装置35を一体化したプロセスカートリッジとして構成され、装置筐体21の図示外の組立体受部に対して着脱可能に装着されるようになっている。
ここで、露光装置33は、露光筐体41内に例えば四つの半導体レーザ(図示せず)、一つのポリゴンミラー42、結像レンズ(図示せず)及び各感光体に対応するそれぞれミラー(図示せず)を格納し、各色成分の半導体レーザからの光をポリゴンミラー42で偏向走査し、結像レンズ、ミラーを介して対応する感光体31上の露光ポイントに光像を導くようにしたものである。
また、現像装置34は、現像容器内に例えばトナー及びキャリアが含まれる二成分現像剤やキャリアを用いずにトナーが含まれる一成分現像剤を収容し、現像容器内に設置された現像ロールに現像剤を保持して搬送させ、感光体31上に形成された静電潜像を現像するものである。
尚、符号36(36a〜36d)は各現像装置34に各色成分トナーを補給するためのトナーカートリッジである。
また、本実施の形態において、転写モジュール23は、例えば一対の張架ロール(一方が駆動ロール)231,232間に中間転写ベルト230を掛け渡したものであり、各画像形成部22の感光体31に対応した中間転写ベルト230の裏面には一次転写装置(本例では一次転写ロール)51が配設され、この一次転写装置51にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することで、感光体31上のトナー像を中間転写ベルト230側に静電的に転写するようになっている。
更に、中間転写ベルト230の最下流画像形成部22dの下流側の張架ロール232に対応した部位には二次転写装置52が配設されており、中間転写ベルト230上の一次転写像を記録材に二次転写(一括転写)するようになっている。
そして、例えば二次転写ロール521が接地されており、また、バックアップロール(張架ロール232)には給電ロール522を介してトナーの帯電極性と同極性のバイアス523が印加されている。
更にまた、中間転写ベルト230の最上流画像形成部22aの上流側にはベルト清掃装置53が配設されており、中間転写ベルト230上の残留トナーを除去するようになっている。
一方、二次転写部位の下流側に位置する記録材搬送路25には定着装置66が設けられ、この定着装置66は、図4に示すように、図示外の加熱ヒータが内蔵された加熱定着ロール66aと、これに圧接配置されて追従回転する加圧定着ロール66bとを備えている。
また、定着装置66の下流側には記録材排出装置67が設けられている。この記録材排出装置67は装置筐体21内の記録材を排出する対構成の排出ロール67a,67bからなり、記録材を挟持搬送して排出し、装置筐体21の上部に形成された記録材収容受け68に記録材を収容するようになっている。
更に、本実施の形態では、装置筐体21の側方には手差し供給装置(MSI)71が設けられており、この手差し供給装置71上の記録材は供給ロール72にて記録材搬送路25に向かって供給されるようになっている。
更にまた、装置筐体21には両面記録モジュール73が付設されており、この両面記録モジュール73は、記録材の両面に画像記録を行う両面モード選択時に、記録材排出装置67を逆転させ、かつ、入口手前の案内ロール74にて片面記録済みの記録材を内部に取り込み、適宜数の搬送ロール77にて内部の記録材戻し搬送路76に沿って記録材を搬送し、再度位置決めロール63側へと供給するものである。
<トナー>
本実施の形態で用いられるトナーは、着色剤、離型剤、結着樹脂を含有するトナー母粒子表面に無機粒子を添加したものであり、体積平均粒径が2〜5μmの小径トナーである。
−体積平均粒径−
ここで、体積平均粒径の測定は、マルチサイザーII(ベックマン−コールター社製)を用いて、例えば50μmのアパーチャ径で行う。この際、測定はトナーを電解質水溶液(例えばアイソトン水溶液)に分散させ、超音波により30秒以上分散させた後に行う。
また、体積平均粒径が2μmよりも小さいと、トナーの流動性や帯電性が低下し易くなり、背景部へのかぶりや現像装置からのトナーこぼれ等が生じ易くなり、一方、5μmよりも大きいと、その分だけ解像度が低下するほか、積層トナー厚が厚くなるため、例えば記録材の周囲に余白の無い縁無し画像を作製する際に記録材の周端部にトナーが食み出して付着し易い。
本実施の形態では、結着樹脂は、ポリエステル樹脂を含有することが好ましい。また、結晶性ポリエステル樹脂及び非晶性ポリエステル樹脂を含有することはさらに好ましい。
(結晶性ポリエステル樹脂)
結晶性ポリエステル樹脂を構成する重合性単量体成分としては、結晶構造を容易に形成するため、芳香族成分を有する重合性単量体よりも直鎖状脂肪族成分を有する重合性単量体が望ましい。さらに、結晶性を損なわないために、構成される重合性単量体由来成分は、重合体中、単一種で各々30mol%以上であることが望ましい。結晶性ポリエステル樹脂においては、構成成分として2種以上の重合性単量体が必須であるが、各必須構成重合性単量体種において同上の構成(30mol%以上)であることが望ましい。
なお、上記結晶性ポリエステル樹脂の融解温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られた吸熱ピークのピーク温度として求めることができる。
本実施の形態において「結晶性ポリエステル樹脂」は、その構成成分が100%ポリエステル構造であるポリマー以外にも、ポリエステルを構成する成分と他の成分とを共に重合してなるポリマー(共重合体)も意味する。但し、後者の場合には、ポリマー(共重合体)を構成するポリエステル以外の他の構成成分が50質量%以下である。
多価カルボン酸成分としては、例えば、シュウ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,9−ノナンジカルボン酸、1,10−デカンジカルボン酸、1,12−ドデカンジカルボン酸、1,14−テトラデカンジカルボン酸、1,18−オクタデカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、マロン酸、メサコニン酸等の二塩基酸等の芳香族ジカルボン酸などが挙げられ、さらに、これらの無水物やこれらの
低級アルキルエステルも挙げられるがこの限りではない。
また、多価アルコール成分としては、脂肪族ジオールが好ましく、主鎖部分の炭素数が7から20である直鎖型脂肪族ジオールがより望ましい。脂肪族ジオールが分岐型では、ポリエステル樹脂の結晶性が低下し、融解温度が降下してしまう場合がある。また、主鎖部分の炭素数が7未満であると、芳香族ジカルボン酸と縮重合させる場合、融解温度が高くなり、低温定着が困難となることがある一方、主鎖部分の炭素数が20を超えると実用上の材料の入手が困難となり易い。主鎖部分の炭素数としては14以下であることがより望ましい。
本実施の形態において望ましく用いられる非結晶性ポリエステル樹脂としては、例えば多価カルボン酸類と多価アルコール類との縮重合により得られるものが挙げられる。
ここで、多価カルボン酸及び多価アルコールの例としては、前述の結晶性ポリエステル
樹脂に例示したものと同じである。
上記非結晶性ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)は50から80℃の範囲であることが望ましい。Tgが50℃より低いと、トナーの保存性や定着画像の保存性が低下する場合がある。また80℃より高いと、従来に比べ低温で定着されなくなる場合がある。なお、非結晶性ポリエステル樹脂のTgは50から65℃であることがより望ましい。
以上に説明した結晶性ポリエステル樹脂及び非結晶性ポリエステル樹脂を含有する結着樹脂の軟化温度(フローテスター1/2降下温度)は、画像の定着性を良好にする観点から、90℃以上140℃以下が好ましく、100℃以上135℃以下がより好ましく、100℃以上120℃℃以下がさらに好ましい。
トナーは、必要に応じて着色剤を含んでもよい。着色剤としては、染料であっても顔料であってもかまわないが、耐光性や耐水性の観点から顔料が望ましい。
顔料としては、黄色顔料(黄鉛、亜鉛黄……)、黒色顔料(カーボンブラック、酸化銅……)、橙色顔料(赤色黄鉛、モリブレンオレンジ……)、赤色顔料(ベンガラ、カドミウムレッド……)、青色顔料(紺青、コバルトブルー……)、紫色顔料(マンガン紫、ファストバイオレットB……)、緑色顔料(酸化クロム、クロムグリーン……)、白色顔料(亜鉛華、酸化チタン……)、体質顔料(パライト粉、炭酸バリウム……)などが挙げられる。また、染料としては、塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料、例えば、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルー等が挙げられる。また、これらの単独、もしくは混合し、さらには固溶体の状態で使用できる。
上記着色剤は、公知の方法で分散されるが、例えば回転せん断型ホモジナイザやボールミル、サンドミル、アトライタ等のメディア式分散機、高圧対向衝突式の分散機等が好ましく用いられる。
また、これらの着色剤は、極性を有する界面活性剤を用い、上記ホモジナイザによって水系溶媒に分散されてもよい。
更に、着色剤は、色相角、彩度、明度、耐候性、トナー中での分散性などの観点から選択される。該着色剤の添加量は、樹脂100質量部に対して1質量部以上20質量部以下の割合で添加されることが好ましい。
トナーは、必要に応じて離型剤を含んでもよい。ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等の低分子量ポリオレフィン類、軟化点を有するシリコーン類、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミド、ステアリン酸アミド等の脂肪酸アミド類、カルナウバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス、木ロウ、ホホバ油等の植物系ワックス類、ミツロウ等の動物系ワックス類、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の鉱物・石油系ワックス類、ステアリン酸ステアリル、ベヘン酸ベヘニル等の高級脂肪酸と高級アルコールとのエステルワックス類、ステアリン酸ブチル、オレイン酸プロピル、モノステアリン酸グリセリド、ジステアリン酸グリセリド、ペンタエリスリトールテトラベヘネート等の高級脂肪酸と単価または多価低級アルコールとのエステルワックス類、ジエチレングリコールモノステアレート、ジプロピレングリコールジステアレート、ジステアリン酸ジグリセリド、テトラステアリン酸トリグリセリド等の高級脂肪酸と多価アルコール多量体とからなるエステルワックス類、ソルビタンモノステアレート等のソルビタン高級脂肪酸エステルワックス類、コレステリルステアレート等のコレステロール高級脂肪酸エステルワックス類などが挙げられる。これらの離型剤は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
トナーは、上記成分以外にも、必要に応じて内添剤、帯電制御剤、無機粉体(無機粒子)、有機粒子等の種々の成分を含んでもよい。尚、上記無機粒子や有機粒子は、トナー表面に外添される外添剤である。
上記内添剤としては、例えばフェライト、マグネタイト、還元鉄、コバルト、マンガン、ニッケル等の金属、合金、またはこれら金属を含有する化合物などの磁性体などが挙げられ、トナー特性としての帯電性を阻害しない程度の量が使用される。
また、上記帯電制御剤としては、特に制限はないが、特にカラートナーを用いた場合、無色または淡色のものが好ましく使用される。例えば、4級アンモニウム塩化合物、ニグロシン系化合物、アルミニウム、鉄、クロムなどの錯体からなる染料、トリフェニルメタン系顔料などが挙げられる。
また、上記無機粒子としては、一般に流動性を向上させる等種々の目的のために添加されるが、トナーにおける粘弾性調整のために添加されてもよい。この粘弾性調整により、画像光沢度や紙への染み込みが調整される。無機粒子としては、シリカ粒子、酸化チタン粒子、アルミナ粒子、酸化セリウム粒子、あるいはこれらの表面を疎水化処理した物等、公知の無機粒子を単独または2種以上を組み合わせて使用してもよいが、発色性やOHP(オーバーヘッドプロジェクター)シートの透過性等透明性を損なわないという観点から、屈折率が結着樹脂よりも小さいシリカ粒子が好ましく用いられる。また、シリカ粒子は種々の表面処理を施されてもよく、例えばシラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、シリコーンオイル等で表面処理したものが好ましく用いられる。
有機粒子は、一般にクリーニング性や転写性を向上させる目的で使用され、具体的には例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂粉末、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の脂肪酸金属塩、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート等が挙げられる。
トナーを30から180℃の温度域、周波数1Hzで粘弾性測定した際、80から140℃までの損失正接tanδの値が1.10ないし1.40の間にある特性を有している。
ここで、本実施の形態のトナーが用紙等の記録材に定着される際、トナーは熱とともに定着装置からの圧力により歪を加えられることから、トナーの定着挙動は粘弾性特性を用いて表すことができ、その特性は結着樹脂の粘弾性や樹脂内に分散された着色剤、離型剤、添加剤等の量や大きさの影響を大きく受ける。
トナー像が記録材に定着される工程では、例えば、表面にトナー像が形成された記媒体が定着部材に挟まれた状態で加熱され、トナー中の結着樹脂が溶融する。このとき、例えば記録材の画像形成面に凹凸があると、凹部上のトナーよりも凸部上のトナーの方が定着部材から受ける圧力が大きいため、凸部上のトナーのみがつぶれて平滑部が発生し、部分的に光沢度が上がりすぎることにより光沢ムラが生じる場合がある。
しかし、本実施の形態では、結着樹脂がイオン架橋構造を持ったドメイン(領域)を分散した構成となっており、定着工程において記録媒体上のトナーを定着部材で挟み、加熱しながら圧力をかけると、結着樹脂は溶融するが、イオン架橋構造を持ったドメインは溶融せずに形状を保つ。これは、上記ドメインの緩和時間が結着樹脂よりも長いことを意味している。したがって、定着後における記録媒体上のトナーの表面には、イオン架橋構造を持ったドメインの大きさに応じた凹凸が生じる。
本実施の形態では、上記イオン架橋度合いをtanδで制御している。tanδが1.10〜1.40の場合、イオン架橋構造を持ったドメインの大きさは可視光波長よりも大きなサイズであり、トナー表面において可視光が乱反射することにより光沢度が低く保たれる。よって、表面に凹凸があるような記録材を用いても、記録材の凸部上におけるトナー表面の凹凸が保たれるため、光沢度が部分的に上昇することが抑制され、定着画像全体における光沢ムラが抑制される。一方、tanδが1.10未満である場合、イオン架橋構造を持ったドメインの大きさはより大きくなり、カラー画像の定着像では発色性が乏しくなる。また、tanδが1.40より大きくなると、イオン架橋構造を持ったドメインが小さかったり、結着樹脂中に分散している割合が少なくなるため、光沢度の上昇や光沢ムラが生じ易くなる。
つまり、本実施形態のトナー母粒子を光電子分光装置にて10秒間アルゴンエッチングした際、Al元素の検出量が2.0原子%以下であることが好ましい。これにより、上記tanδの値を上記範囲に設定できる。光電子分光装置にて10秒間アルゴンエッチングした際に検出されるAl元素は、トナー表面近傍のイオン架橋構造に起因するAl元素であるため、この値が2.0原子%より大きくなると、イオン架橋構造が大きかったり、架橋構造の分散している割合が多くなるため、定着画像の光沢度が低くなりすぎたり、定着時により多くの熱量を必要とするため、低温定着性が低下する恐れがある。
具体的には、基材、弾性層及び表面層を含んで構成される定着部材を用いる場合、弾性層に用いられる材料はゴム等のように熱を伝えにくいものであるので、画像の定着速度(プロセススピード)を上げたときに定着部の温度を低下させないためには、弾性層を薄くすることが好ましい。一方、弾性層の層厚が0mm以上1mm以下の定着部材(すなわち、弾性層のない定着部材、又は弾性層の薄い定着部材)を用いると、定着部材表面が硬くなるため、弾性層の厚い定着部材を用いる場合に比べてトナーにかかる圧力が大きくなる。このとき、イオン架橋構造を持ったドメインを含まない構成のトナーを用いると、特に記録材の凸部上のトナーが圧力によりつぶれ、部分的に光沢度が上昇する。しかし、本実施の形態にかかるトナーの結着樹脂には、上述したように、イオン架橋構造を持ったドメインが含まれており、当該ドメインは定着工程において溶融せずに形状を保つ。このため、イオン架橋構造を持ったドメインがつぶれにくく、トナーの表面の凹凸が保たれて、光沢度の上昇や光沢ムラを抑制することができる。よって、弾性層の層厚が0mm以上1mm以下の定着部材を用いても、定着画像の光沢度上昇が抑制され、かつ、光沢ムラが抑制される。
本実施の形態で用いられる粘弾性特性であるtanδはレオメータ(レオメトリックサイエンティフィック社製:ARESレオメータ)を用いて測定した。
ここで、tanδの特性については、トナーを錠剤成形器で成形した後、8mm径のパラレルプレートに120℃から140℃の温度で試料をセットし、室温(25℃)まで冷却した後、昇温速度1℃/分で加熱しながら、周波数1Hzの条件で、30℃から180℃の範囲で2℃毎に昇温時のtanδを測定した。なお、歪の上限を20%として行った。
図6は本実施の形態で用いられる作像処理制御系を模式的に示す。
同図において、制御装置100はCPU、RAM、ROM及び入出力ポートを含むマイクロコンピュータシステムからなり、操作パネル120からの操作信号などを入出力ポートを介して受け取り、CPU、RAMによってROM内に予めインストールされている作像処理プログラム(図7,図8参照)を実行し、入出力ポートを介して各画像形成部22(具体的には22a〜22d)、転写モジュール23(中間転写ベルト230を含む)、二次転写装置52及び定着装置66などに所定の制御信号を送出するようになっている。
同図において、作像処理部110は前述した作像処理プログラムを実行する制御機能部を示す。また、本例では、操作パネル120は、画像形成装置にて作像処理を開始させるスタートスイッチ121(図中STと表記)と、例えば縁無し画像の作製を指示するモード選択スイッチ122(図中MSと表記)と、画像形成装置の動作状態を表示する表示器123と、を有している。
次に、画像形成装置の作動について説明する。
ユーザが縁無し画像を作製する場合を例に挙げると、ユーザは、先ず、操作パネル120にて記録材のサイズを指定すると共に、モード選択スイッチ122にて作像モードとして縁無し画像の作製モードを選択した後、スタートスイッチ121にて画像形成装置による作像処理を開始させるようにすればよい。
この状態において、制御装置100の作像処理部110は、図7に示すように、縁無し画像の作製モードが選択されたか否かをチェックする。このとき、縁無し画像の作製モードが選択されていない条件では通常の作像処理が実施されるが、縁無し画像の作製モードが選択されている場合には、縁無し画像の作像処理が開始される。
ここで、本例における「通常の作像処理」とは、図9(a)に示すように、記録材Sの周囲に余白MGを確保した作像領域Zに画像を形成するようにしたものである。
これに対し、「縁無し画像の作像処理」とは、図9(b)に示すように、記録材Sの作像面領域よりも広い作像領域Zを確保し、記録材Sの周囲に余白の無い縁無し画像を形成するようにしたものである。
本例においては、記録材Sの周縁域Rは、図9(b)に示すように、記録材Sの領域内の1〜3mm程度の内側周縁域Rin、領域外の2〜5mm程度の外側周縁域Routの両者を含むように選定されている。
本例における積層トナー厚の判定処理は例えば図8に示すように実施される。
同図において、作像処理部110は、記録材Sの周縁域Rの各色成分画像データをチェックし、積層トナー厚hが閾値m1(本例ではm1=2層)以上である画素を抽出し、抽出した全ての画素データDI(h≧m1)が閾値m1(DI(m1))に変換処理する候補として判定する。
更に、本例では、作像処理部110は、積層トナー厚hが閾値m1未満で、かつ、閾値m2(本例ではm2=1層)以上である画素を抽出し、抽出した全ての画素データDI(m1>h≧m2)が閾値m2(DI(m2))に変換処理する候補として判定する。
更にまた、本例では、作像処理部110は、積層トナー厚hが閾値m2(本例ではm2=1層)未満である画素を抽出し、抽出した全ての画素データDI(m2>h)についてはトナー量の変換処理、具体的にはトナー量の減少処理をしない対象として判定する。
この種の積層トナー厚の判定処理は、例えばYMCの画像データがいずれも濃度100%である場合には積層トナー厚は300%になり、3層として抽出し、変換処理候補として判定する。また、例えばYMCの画像データが例えばいずれも50%のハーフトーン濃度である場合には積層トナー厚は150%になり、1.5層として抽出し、変換処理候補として判定する。
ここで、m1=2層、m2=1層への変換処理に当たっては、各画素の色相の変化を少なくするために、各色成分画像データの画像濃度比を保つように変換することが必要である。
この後、縁無し画像の作像処理が続行され、各画像形成部22(22a〜22d)では、記録材Sの周縁域Rについて変換処理が完了した画素データによる画像が形成され、中間転写ベルト230に一次転写された後に、二次転写装置52にて記録材Sに二次転写され、定着装置66による定着処理を経て記録材Sが記録材排出装置67へと排出される。
このとき、記録材Sの周縁域Rでは閾値m1に相当する2層の積層トナーT(Ta,Tb,Tc)が配置されることになるが、トナーTの平均体積粒径が小径であり、しかも、2層に充填されているため、二次転写部において、記録材Sが高い圧力で加圧されたとしても、記録材Sの周縁域Rに存在するトナー量が少なく、記録材Sの周端部Seから外側にトナーTが食み出すことはほとんど見られない。
現に、図10(b)に示すように、記録材Sの周端部SeへのトナーTの付着具合を調べたところ、記録材Sの周端部Seのうち、中間転写ベルト230寄りに僅かなトナーTが付着していたに過ぎず、この程度の付着トナーTについては、定着装置66の定着部位を通過するときに加圧されることはないものの、加熱定着ロール66aからの熱によって低温定着性の小径トナーTは溶融して定着状態に至るケースが多く、印字後にトナー汚れの要因になることはほとんどない。
このとき、記録材Sの周縁域Rでは閾値m2に相当する1層の積層トナーT(Ta,Tb,Tc)が配置されることになるが、トナーTの平均体積粒径が小径であり、しかも、1層に充填されているため、二次転写部においては、積層トナーが2層に充填されている場合に比べて、記録材Sが高い圧力で加圧されたとしても、記録材Sの周縁域Rに存在するトナー量が更に少なく、記録材Sの周端部Seから外側にトナーTが食み出すことは極めて少ないことが確認された。
よって、縁無し画像を作製したとしても、記録材Sの周端部Seに多くのトナーTが付着することはないため、定着装置66を通過した後に、未定着のトナーが記録材S周端部Seに残留することはほとんど回避される。
ちなみに、本実施の形態において、記録材Sの周縁域Rの画像に対して積層トナーの厚さ調整を行わず、例えば図11(a)に示すように、記録材Sの周縁域Rに積層トナー厚が3層の画像をそのまま二次転写部に通過させたところ、図10(a)(b)の2層の場合に比べて、積層トナー厚hがトナー1層分厚くなるものの、低温定着性の小径トナーを用いていることから、二次転写部において、記録材Sの周端部Seに食み出すトナー量はそれほど多くはなく、記録材Sの周端部Rに付着するトナー量も、図11(b)に示すように、それほど多くはないことが確認されている。
このため、比較の形態1にあっては、記録材Sの周端部Seに付着するトナーT’の粒径が大きく、しかも、トナー量が多いことから、仮に、定着装置66の定着部位を通過したとしても、記録材Sの周端部Seへ付着したトナー量が定着部位の熱によって全てが定着するには至らず、未定着のトナーが残留してしまい、印字後にトナー汚れの要因になってしまう。
本実施例は実施の形態1に係る画像形成装置を用い、記録材としての用紙の周縁域に存在するトナー量と用紙の周端部に付着するトナー量との関係を調べたものである。
一方、比較例1は比較の形態1に係る画像形成装置を用い、記録材としての用紙の周縁域に存在するトナー量と用紙の周端部に付着するトナー量との関係を調べたものである。
本例では、画像が用紙より約2mmはみ出るような縁無し画像を作製することとし、実施例1、比較例1の画像形成装置を用い、縁無し画像のうち用紙の周縁域の画像のトナー量を変化させた状態で二次転写部を通過させ、図13(a)に示すように、用紙Sの周端部として用紙Sの先端部Sfにおけるトナーの付着量を測定した。尚、図13(a)中、符号Srは用紙Sの後端を指す。
このとき、用紙Sの先端部Sfには、図13(b)に示すように、中間転写ベルト230側と二次転写ロール521側とに面した部位にトナーが付着している現象が確認された。
また、トナーの付着量としては、図13(c)に示すように、用紙Sの先端部Sfに付着したトナーT(又はT’)を図13(a)中のC方向から見たときの断面積として測定した。測定に際しては、VK−9500(株式会社キーエンス)の分析ソフトを用いて行った。
用紙の周縁域に付着するトナー量と用紙の先端部に付着するトナー量との関係をプロットしたところ、図14に示す結果が得られた。
ここで、実施例1、比較例1で用いたトナー重量(g/m2)は以下の通りである。
積層トナー厚 単層 2層 3層
実施例1 2.8 5.6 8.4
比較例1 4.3 8.6 13.0
図14によれば、比較例1では、用紙の周縁に3層のトナー(13.0g/m2)が存在する場合には、断面付着トナーの面積は740μm2であったのに対し、実施例1では、用紙の周縁に3層のトナー(8.4g/m2)が存在するとしても、断面付着トナーの面積は200μm2と大幅に減少しており、付着トナー量が減少していることが理解される。
また、用紙の周縁におけるトナー量に、用紙の周端部に付着するトナーが依存するため、用紙の周縁におけるトナー量を作像処理部にて減少させるようにすれば、用紙の周端部へのトナーの付着量を減少させることも把握される。
ちなみに、実施例1では、用紙の周縁に約2層のトナー(約5g/m2)が存在している場合を見ると、断面付着トナーの面積は50μm2以下と更に大幅に減少していることが理解される。
同図において、Sが用紙の厚さ方向を示し、中間転写ベルト側の部分にトナーT(又はT’)が付着しているのが把握され、実施例1の方が比較例1に比べて付着トナー量が少ないことが理解される。
Claims (6)
- 3以上の複数の色成分トナーによる画像であって、記録材の作像面領域よりも広い作像領域にて前記記録材の周囲に余白の無い縁無し画像を形成することが可能な複数の画像形成部と、
各画像形成部にて形成された各画像を前記記録材に転写する前に転写して保持する中間転写体と、
前記中間転写体に転写された各画像を前記記録材に一括転写する転写装置と、
前記転写装置にて転写された前記記録材上の各画像を定着する定着装置と、
を備え、
前記複数の画像形成部は2ないし5μmの体積平均粒径のトナーによる画像を形成するものであり、
前記縁無し画像を作製する際に、前記記録材の周縁域に作製する画像に対し少なくとも積層トナー厚が予め決められた閾値以上の条件では各色成分トナーによる画像濃度比を保って前記閾値以下の画像に変換処理する作像処理部を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記トナーは、30ないし180℃の温度域、周波数1Hzで粘弾性測定した際、80℃から140℃までのtanδの値が1.10ないし1.40の間にある特性を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記作像処理部は、前記縁無し画像を作製する際に、前記記録材の周縁域として当該記録材内に1ないし3mm幅の内側周縁域を確保し、前記記録材の周縁域に作製する画像に対して変換処理を実施することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記作像処理部は、前記縁無し画像を作製する際に、前記記録材の周縁域に作製する画像に対し少なくとも積層トナー厚がトナー2層以上である条件では各色成分トナーによる画像濃度比を保ってトナー2層に変換処理することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4に記載の画像形成装置において、
前記作像処理部は、前記記録材の周縁域に作製する画像に対し積層トナー厚がトナー2層未満、1層以上である条件では各色成分トナーによる画像濃度比を保ってトナー1層に変換処理することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4又は5に記載の画像形成装置において、
前記作像処理部は、前記記録材の周縁域に作製する画像に対し積層トナー厚がトナー1層未満である条件ではトナー量の変換処理を未処理とすることを特徴とする画像形成装置。
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