JP6503238B2 - 合成樹脂製容器蓋 - Google Patents

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Description

本発明は、蓋本体、及びヒンジ手段を介して蓋本体に接続され、蓋本体を覆う閉位置と蓋本体を露呈せしめる開位置との間を旋回動せしめられる外蓋を具備する合成樹脂製容器蓋に関する。
液体調味料の如き内容物を収容した容器のための容器蓋として、下記特許文献1に開示されているとおり、容器の口頸部に装着される蓋本体、及びヒンジ手段を介して蓋本体に接続され、蓋本体を覆う閉位置と蓋本体を露呈せしめる開位置との間を旋回動せしめられる外蓋を具備する合成樹脂製容器蓋が、広く実用に供されている。蓋本体は、円形閉塞壁とこの閉塞壁の周縁から垂下する円筒壁とを有し、円筒壁の内周面下部には容器の口頸部の外周面に形成されている被係止突条に係止せしめられる係止突条が形成されている。かような形態の容器蓋においては、所謂分別回収の点から、内容物を消費した後に口頸部から容器蓋を離脱することが望まれる。特殊な工具等を使用する必要なくして充分容易に口頸部から容器蓋を離脱することができるようになすために、下記特許文献1に開示されている容器蓋においては、蓋本体の円筒壁の上面から軸線方向下方に延びると共に周方向に円弧状に延在するスリットを形成して円筒壁を相当な領域に渡って二重壁構造にすると共に、円筒壁の所要部位に複数対のスコアを形成している。口頸部から容器蓋を離脱せしめる際には、上記スコアを破断して円筒壁を部分的に破壊し、かくすることによって口頸部から充分容易に容器蓋を離脱することが可能になる。
特許第4580064号号公報
而して、特許文献1に開示されている上記のとおりの容器蓋には、次のとおりの解決すべき課題がある。容器蓋を射出乃至圧縮成形する際に円筒壁にスリットと共に複数対のスコアを形成するためには、成形型が相当複雑になると共に、破損してしまう虞がある薄肉片が成形型に複数個存在することになる。スリット及び/又は複数対のスコアを成形の後の後加工によって形成することも意図され得るが、かくすると容器の製造に要する時間及びコストが相当増大してしまう。更に、容器の口頸部に容器蓋を装着する際に、スコアが破断されてしまう虞が少なくない。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、蓋本体、及びヒンジ手段を介して蓋本体に接続され、蓋本体を覆う閉位置と蓋本体を露呈せしめる開位置との間を旋回動せしめられる外蓋を具備する合成樹脂製容器蓋にして、内容物を消費した後に口頸部から容器蓋を工具等を使用する必要なくして充分容易に離脱せしめることができることに加えて、相当複雑で且つ破損してしまう虞がある薄肉片が複数個存在する金型を必要とすることなく成形することができると共に後加工を加える必要がなく、そしてまた容器の口頸部に容器蓋を装着する際にスコアが破断されてしまうことが可及的に防止される、新規且つ改良された合成樹脂製容器蓋を提供することである。
本発明者等は、鋭意検討の結果、蓋本体の円筒壁の外周面或いは円筒壁の外周面と閉塞壁の上面との境界部に接続された下端から閉塞壁の上面を越えて上方に延びる薄肉反転片を周方向に間隔をおいて複数個配設し、周方向における特定部位は分断され或いは破断可能な弱化部によって規定されている拘束壁を上記薄肉反転片の上端に接続した独特な構成を採用することによって、上記主たる技術的課題を達成することができることを見出した。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成することができる合成樹脂製容器蓋として、蓋本体、及びヒンジ手段を介して該蓋本体に接続され、該蓋本体を覆う閉位置と該蓋本体を露呈せしめる開位置との間を旋回自在である外蓋を具備する合成樹脂製容器蓋において、
該蓋本体は、円形閉塞壁と、該閉塞壁の周縁から垂下する円筒壁と、該円筒壁の外周面或いは該円筒壁の外周面と該閉塞壁の上面との境界部に接続された下端から該閉塞壁の上面を越えて上方に延びる、周方向に間隔をおいて配設された複数個の薄肉反転片と、該薄肉反転片の上端に接続され且つ周方向における特定部位は分断され或いは破断可能な弱化部によって規定されている拘束壁とを含み、該拘束壁には該特定部位の周方向両側において半径方向外方に突出する被係止突起が形成されており、該薄肉反転片を該下端から下方に延在する状態に反転せしめることによって該拘束壁が該円筒壁を囲繞する状態にせしめられ、
該外蓋は、円形天面壁と、該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを含み、該スカート壁の下端が該蓋本体の該円筒壁の上端に該ヒンジ手段を介して接続されており、
該拘束壁の該特定部位は周方向において該ヒンジ手段と整合して位置し、該ヒンジ手段における旋回中心軸線よりも該円筒壁側の部分の周方向両側には周方向両側に延出する延出片が付設されており、該延出片の各々には半径方向内方に突出する係止突起が形成されており、該薄肉反転片を該下端から下方に延在する状態に反転せしめることによって該拘束壁が該円筒壁を囲繞する状態にせしめられると、該被係止突起と該係止突起とが協働して該拘束壁の拡張が制限される、
ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋が提供される。
好ましくは、周方向において該ヒンジ手段と整合する部位において、該円筒壁には局部的に半径方向外方に膨出せしめられている膨出部が形成されており、該延出片は該膨出部の両側面から延出している。該膨出部にはその上面から下方に延びる溝が形成されているのが好適である。該円筒壁には該ヒンジ手段の周方向両側において該円筒壁の下端から上方に延びる破断可能ラインが形成されているのが好ましい。該閉塞壁には除去領域を規定する無端状破断可能ラインが配設されており、該除去領域の上面には引張手段が付設されており、該引張手段を引っ張って該破断可能ラインを破断せしめて該除去領域を除去することによって該閉塞壁に排出開口が形成されるのが好都合である。また、該円筒壁の内周面には容器の口頸部の外周面に形成されている被係止突条に係止せしめられる係止突条が形成されているのが好都合である。該円筒壁には下端から上方に延びるスリットが周方向に間隔をおいて複数個形成されているのが好適である。
本発明の合成樹脂製容器蓋においては、蓋本体の円筒壁の外周面或いは円筒壁の外周面と閉塞壁の上面との境界部に接続された下端から閉塞壁の上面を越えて上方に延びる薄肉反転片を周方向に間隔をおいて複数個配設し、周方向における特定部位は分断され或いは破断可能な弱化部によって規定されている拘束壁を上記薄肉反転片の上端に接続した独特な構成が採用されている故に、内容物を消費した後に口頸部から容器蓋を工具等を使用する必要なくして充分容易に離脱せしめることができることに加えて、相当複雑で且つ破損してしまう虞がある薄肉片が複数個存在する金型を必要とすることなく成形することができると共に後加工を加える必要がなく、そしてまた容器の口頸部に容器蓋を装着する際にスコアが破断されてしまうことが可及的に防止される。
本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を、成形時の状態で示す斜面図。 図1の容器蓋の示す断面図。 図1の容器蓋を示す平面図。 図1の容器蓋を示す底面図。 図1の容器蓋における薄肉反転片を反転せしめて拘束壁を下降せしめた状態を示す斜面図。 図5の容器蓋を示す断面図。 図5の容器蓋を示す底面図。 図5の容器蓋における外蓋を閉位置に旋回した状態を示す断面図。 図4乃至図8の容器蓋を容器の口頸部から離脱する際の挙動を説明するための斜面図。 図5乃至図8の容器蓋を容器の口頸部から離脱する際の挙動を説明するための断面図。
以下、本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1乃至図4を参照して説明すると、本発明に従って構成された全体を番号2で示す容器蓋は蓋本体4及び外蓋6から構成されており、ポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から射出又は圧縮成形によって全体が一体に成形されているのが好適である。
蓋本体4は円形閉塞壁8とこの閉塞壁8の周縁から垂下する円筒壁10とを含んでいる。閉塞壁8の外周縁部は実質上水平に延在しているが、中央部は半径方向内方に向かって下方に傾斜する逆円錐形状である。閉塞壁8の外周縁部上面には、上方に向かって半径方向外方に傾斜して突出する環状係止突条12が形成されている。閉塞壁8の外周縁部上面には、更に、係止突条12よりも半径方向内側において上方に延出する排出案内筒14も形成されている。図1及び図2を参照することによって明確に理解される如く、排出案内筒14の図2において右側部分(後述するヒンジ手段に隣接する部分)は他の部分に比べて上方への延出長さが小さい。閉塞壁8の外周縁部下面には下方に延出する筒状シール片16が形成されている。閉塞壁8の中央部には無端状破断可能ライン18が形成されていて、除去領域20が規定されている。図示の実施形態においては、閉塞壁8の下面に環状溝を形成することによって無端状破断可能ライン18が生成されている。除去領域20における図2において右端部には上方に延びる連結柱22が形成されており、この連結柱22の上端には引張リング24が連結されている。連結柱22及び引張リング24は引張手段を構成する。
上記円筒壁10の内周面下端部には半径方向内方に突出する環状係止突条26が形成されている。円筒壁10には周方向に間隔をおいて下端から上方に延びる複数個、図示の場合は5個、のスリット28も形成されている。図示の実施形態においては、スリット28の各々は下端から係止突条26の上端部まで延びている。円筒壁10における図2において右側部(更に詳細には周方向において後述するヒンジ手段と整合する部位)において、円筒壁10はその上端から下端まで局部的に半径方向外方に膨出されており、かかる膨出部30にはその上端から下端近傍まで延びる溝32が形成されているのが好適である。溝32は周方向には膨出部30の全体に渡って弧状に延びている。膨出部30の両側面に隣接して(従って後述するヒンジ手段の周方向両側で)円筒壁10にはその下端から上方に延びる破断可能ライン34が形成されている。破断可能ライン34は、図2からに明確に理解されるとおり、スリット28の上端よりも上方まで延びている。破断可能ライン34は、スコア(局部的に厚さを低減せしめた薄肉部)から構成することができる。或いは、所謂ミシン目から破断可能ライン34を構成することもできる。所望ならば、破断可能ライン34に代えてスリットを形成することもできる。図1、図3及び図4を参照することによって明確に理解される如く、円筒壁10の上記膨出部30の周方向両側面の各々には、周方向に延出する延出片36が付設されている。延出片36は半径方向において上記溝32よりも若干外側に位置する。延出片36の各々の延出端部内面には、半径方向内方に突出する係止突起38が形成されている。係止突起38の各々の膨出部30に対向する面は半径方向外方に向かって膨出部30から離隔する方向に幾分傾斜している。
図1乃至図4を参照して説明を続けると、本発明に従って構成された容器蓋2においては、円筒壁10の外周面或いは円筒壁10と閉塞壁8との境界部に接続された下端から閉塞壁8の上面を超えて上方に延びる複数個の薄肉反転片40が周方向に間隔をおいて配設されており、かかる薄肉反転片40の上端には拘束壁42が接続されていることが重要である。図示の実施形態においては、上記5個のスリット26に対応して5個の薄肉反転片40が配設されており、薄肉反転片40の各々の下端は周方向においてスリット26の各々に整合する位置で円筒壁10の外周面上端に接続されている。拘束壁42は全体として円筒形状であるが、周方向における特定部位44、即ち周方向において後述するヒンジ手段と整合する部位44、においては分断されている。所望ならば、特定部位44を分断することに代えて破断可能な弱化部を特定部位44に形成することもできる。図1、図3及び図4を参照することによって明確に理解されるとおり、拘束壁42には、特定部位44の周方向両側において半径方向外方に突出する被係止突起46が形成されている。更に詳しくは、特定部位44の周方向両側部において拘束壁42の肉厚が低減され、かかる肉厚低減部の特定部位44に近接する先端に被係止突起46が形成されている。上記係止突起38の各々に対して周方向内側に位置する被係止突起46の各々は、周方向において特定部位44から遠方側に、半径方向外方に向かって周方向において特定部位44から離隔する方向に傾斜する被係止面を有する。
外蓋6は、円形天面壁48とこの天面壁48の周縁から垂下する円筒形スカート壁50とを含んでいる(図1乃至図4に図示する状態においては外蓋6が成形時の位置にあり、図8に示す閉位置ではないので、スカート壁50は天面壁48の周縁から上方に延びている)。本明細書の説明において、外蓋6に関して使用する語句「上」及び「下」は、外蓋6が図8に示す閉位置にある状態での上及び下を意味する。スカート壁50の下端がヒンジ手段52を介して上記蓋本体4の円筒壁10の上端、更に詳しくは上記膨出部30の上端、に旋回自在に接続されている。ヒンジ手段52は直線状に延在し旋回軸線を構成する薄肉ライン54を有する形態でよい。天面壁48の内面には、下方に垂下する円筒形状のシール片56及び円弧形状の補助シール片58が形成されている。スカート壁50の内周面下端部には環状係止溝60が形成されている。スカート壁50の外周面下端におけるヒンジ手段52の反対側の部位には、半径方向外方に突出する弧状突出片62が形成されている。
上述したとおりの容器蓋2は、容器の口頸部に装着するのに先立って、図5乃至図7に図示する如く拘束壁42を強制的に下降せしめて複数個の薄肉反転片40をそれらの下端片から下方に延びる状態に反転せしめる。かくすると、図5及び図7を参照することによって明確に理解される如く、拘束壁42に形成されている一対の被係止突起46が円筒壁10に形成されている一対の係止突起38間に位置し、被係止突起46の上記特定部位44から遠方側の側面が係止突起38の上記特定部位44に対向する側の側面に隣接する。従って、被係止突起46の、上記特定部位44から離隔する方向への移動が係止突起38によって制限され、拘束壁42の拡張が制限される。次いで、外蓋6がヒンジ手段52の薄肉ライン54を旋回中心として図8に示す閉位置に旋回せしめられる。外蓋6が図8に示す閉位置に旋回せしめられると、スカート壁50に形成されている環状係止溝60が蓋本体4の係止突条12に係止され、これによって外蓋6が閉位置に係止される。また、シール片56が蓋本体2の排出案内筒14内に進入して排出案内筒14の内周面に密接せしめられ、補助シール片58が排出案内筒14の外側に位置する。所望ならば、拘束壁42の下降及び薄肉反転片40の反転並びに外蓋6の閉位置への旋回は、容器の口頸部に容器蓋2を装着する際に遂行することもできる。
図8には、容器蓋2と共に容器の口頸部64も図示されている。適宜の合成樹脂、ガラス或いは金属薄板から形成することができる容器の口頸部64は全体として円筒形状であり、その外周面には環状被係止突条66が配設されている。口頸部64に容器蓋2を装着して口頸部64を密封する際には、蓋本体4の円筒壁10を口頸部64に被嵌して、図8に示す位置まで下方に強制する。円筒壁10の内周面に形成されている係止突条26は口頸部64の被係止突条66を弾性的に乗り越えてその下方に位置し、これによって口頸部64に容器蓋2が係止される。蓋本体4の閉塞壁8の下面に形成されているシール片16は口頸部64内に進入して口頸部64の内周面に密接せしめられる。円筒壁10は拡張が制限されている拘束壁42によって囲繞されている故に、口頸部64に容器蓋2を装着する際の円筒壁10の弾性変形は制限乃至抑制され、円筒壁10に形成されている破断可能ライン34が破断されてしまうことは充分確実に回避される。
容器の内容物を消費する際には、外蓋6を開位置(ヒンジ手段52の作用に起因して図1乃至及び図4に図示する成形時の位置よりも幾分閉方向に旋回せしめられた図9及び図10に示す位置)に旋回する。そして、引張リング24に指を掛けて上方に強制して破断可能ライン18を破断せしめ、閉塞壁8の除去領域20を除去し、閉塞壁8に排出開口を生成する(図9及び図10参照)。しかる後においては、容器を傾斜して生成された排出開口及び排出案内筒14を通して内容物を排出することができる。所要量の内容物を排出した後においては外蓋6を閉位置に旋回せしめる。かくすると、シール片56が排出案内筒14内に進入して排出案内筒の内周面に密接せしめられる。
容器の内容物を全て消費した後に容器及び容器蓋2を破棄するときには、所謂分別回収の点から、口頸部64から容器蓋2を離脱することが必要である。この際には、図9及び図10に図示する如く、外蓋6を開位置に旋回した後に、外蓋6を下方に押し下げて一対の係止突起38と一対の被係止突起46との相互係止を解除する。膨出部30にはその上端から下方に延びる溝32が形成されている故に、充分容易に外蓋6を下方に押し下げることができる。次いで、外蓋6を上方に強制して円筒壁10の膨出部30の両側に配設されている破断可能ライン34を下方から上方に向けて破断する。かくすると、拘束壁42の拡張が許容され、円筒壁10に対する拘束壁42による拘束作用が解除されると共に口頸部64に形成されている被係止突条66に対する蓋本体4の円筒壁10の内周面に形成されている係止突条26の係止が部分的に解除され、充分容易に口頸部64から容器蓋2全体を離脱することができる。
2:容器蓋
4:蓋本体
6:外蓋
8:閉塞壁
10:円筒壁
18:環状破断可能ライン
20:除去領域
24:引張リング(引張手段)
26:係止突条
28:スリット
30:膨出部
32:溝
34:破断可能ライン
36:延出片
38:係止突起
40:薄肉反転片
42:拘束壁
44:拘束壁の特定部位
46:被係止突起
48:天面壁
50:スカート壁
52:ヒンジ手段
64:容器の口頸部
66:被係止突条

Claims (7)

  1. 蓋本体、及びヒンジ手段を介して該蓋本体に接続され、該蓋本体を覆う閉位置と該蓋本体を露呈せしめる開位置との間を旋回自在である外蓋を具備する合成樹脂製容器蓋において、
    該蓋本体は、円形閉塞壁と、該閉塞壁の周縁から垂下する円筒壁と、該円筒壁の外周面或いは該円筒壁の外周面と該閉塞壁の上面との境界部に接続された下端から該閉塞壁の上面を越えて上方に延びる、周方向に間隔をおいて配設された複数個の薄肉反転片と、該薄肉反転片の上端に接続され且つ周方向における特定部位は分断され或いは破断可能な弱化部によって規定されている拘束壁とを含み、該拘束壁には該特定部位の周方向両側において半径方向外方に突出する被係止突起が形成されており、該薄肉反転片を該下端から下方に延在する状態に反転せしめることによって該拘束壁が該円筒壁を囲繞する状態にせしめられ、
    該外蓋は、円形天面壁と、該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを含み、該スカート壁の下端が該蓋本体の該円筒壁の上端に該ヒンジ手段を介して接続されており、
    該拘束壁の該特定部位は周方向において該ヒンジ手段と整合して位置し、該ヒンジ手段における旋回中心軸線よりも該円筒壁側の部分の周方向両側には周方向両側に延出する延出片が付設されており、該延出片の各々には半径方向内方に突出する係止突起が形成されており、該薄肉反転片を該下端から下方に延在する状態に反転せしめることによって該拘束壁が該円筒壁を囲繞する状態にせしめられると、該被係止突起と該係止突起とが協働して該拘束壁の拡張が制限される、
    ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋。
  2. 周方向において該ヒンジ手段と整合する部位において、該円筒壁には局部的に半径方向外方に膨出せしめられている膨出部が形成されており、該延出片は該膨出部の両側面から延出している、請求項1記載の合成樹脂製容器蓋。
  3. 該膨出部にはその上面から下方に延びる溝が形成されている、請求項2記載の合成樹脂製容器蓋。
  4. 該円筒壁には該ヒンジ手段の周方向両側において該円筒壁の下端から上方に延びる破断可能ラインが形成されている、請求項1から3までのいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
  5. 該閉塞壁には除去領域を規定する無端状破断可能ラインが配設されており、該除去領域の上面には引張手段が付設されており、該引張手段を引っ張って該破断可能ラインを破断せしめて該除去領域を除去することによって該閉塞壁に排出開口が形成される、請求項1から4までのいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
  6. 該円筒壁の内周面には容器の口頸部の外周面に形成されている被係止突条に係止せしめられる係止突条が形成されている、請求項1から5までのいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
  7. 該円筒壁には下端から上方に延びるスリットが周方向に間隔をおいて複数個形成されている、請求項1から6までのいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
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