JP6499484B2 - 引戸門扉 - Google Patents

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Description

本発明は、扉体が柱体に対してスライドすることによって開閉する引戸門扉に関する。
従来、引戸門扉として、門柱、戸当り門柱および扉体を備える引戸門扉が提案されている(特許文献1参照)。
門柱は、横桟で連結された左右2本の支柱によって構成されており、2本の支柱のそれぞれの上下位置に戸車が設けられている。
扉体は、上桟、下桟および左右の縦桟を四周枠組みし、その内周側に複数本の格子材が取り付けられて構成されている。上桟および下桟は、中空の形材によって構成されており、門柱側に向けて開口する開口部をそれぞれ有し、各開口部にはレールがそれぞれ設けられている。
2本の支柱の上側に位置する各戸車は上桟のレールに上側から係合し、かつ、2本の支柱の下側に位置する各戸車は、下桟のレールに下側から係合している。このように、上下の各戸車によって、扉体を上下から挟み込んで左右にスライド可能に支えている。
この引戸門扉では、扉体が戸当り門柱に向かってスライドすることで門を閉鎖し、逆に、扉体が門柱に向かってスライドすることで門を開放する。
特開2014−109113号公報
ところで、特許文献1に記載の引戸門扉では、扉体が戸当り門柱に向かってスライド方向に閉鎖移動し、扉体の重心が各支柱による支持位置から戸当り門柱側に離間した場合には、各戸車と各レールとのクリアランス等に起因して、扉体の戸先側部分が戸尻側部分よりも垂れ下がり、戸当り門柱に対して下方に位置ズレを生じるおそれがある。このように位置ズレを生じると、引戸門扉の円滑な施錠や解錠が困難となる。
本発明の目的は、扉体がスライド方向に閉鎖移動する際に扉体位置を上下補正可能な引戸門扉を提供することにある。
本発明の引戸門扉は、戸当り柱と、前記戸当り柱から離間して位置する支柱と、前記支柱にスライド可能に支持される扉体とを備え、前記戸当り柱には、柱側ガイド部材が設けられ、前記扉体には、前記柱側ガイド部材に当接する扉側ガイド部材が設けられ、前記扉側ガイド部材および前記柱側ガイド部材のうちの一方のガイド部材は、弾性を有したガイド本体と、前記扉体が前記戸当り柱に向かってスライド方向に閉鎖移動する際に、前記扉側ガイド部材および前記柱側ガイド部材のうちの他方のガイド部材に当接して前記扉側ガイド部材を前記柱側ガイド部材の上方に案内可能に構成される第一案内面を形成する案内金具とによって形成されることを特徴とする。
本発明によれば、扉体がスライド方向に閉鎖移動し、扉体の重心が支柱による支持位置から戸当り柱側に離間した際、支柱、各戸車および扉体のクリアランス等に起因して、扉体の戸先側部分が戸当り柱に対して下方に位置ズレしたとしても、扉体の閉鎖移動中に、前述した第一案内面が扉側ガイド部材および柱側ガイド部材のうちの他方のガイド部材に当接し、扉側ガイド部材を柱側ガイド部材の上方に案内する。これにより、扉体位置を上方に補正でき、引戸門扉の施錠や解錠を円滑に行い得る。
またこのような構成によれば、引戸門扉の閉鎖動作が繰り返されることによって、扉側ガイド部材および柱側ガイド部材のうちの他方のガイド部材に対して繰り返し当接する第一案内面を案内金具で形成することで、耐久性を向上できる。
加えて、ガイド本体が弾性を有するため、扉体が閉鎖する際の衝撃や衝突音を低減し得る。
また、本発明の引戸門扉は、戸当り柱と、前記戸当り柱から離間して位置する支柱と、前記支柱にスライド可能に支持される扉体とを備え、前記戸当り柱には、柱側ガイド部材が設けられ、前記扉体には、前記柱側ガイド部材に当接する扉側ガイド部材が設けられ、前記扉側ガイド部材および前記柱側ガイド部材のうちの一方のガイド部材は、前記扉体が前記戸当り柱に向かってスライド方向に閉鎖移動する際に、前記扉側ガイド部材および前記柱側ガイド部材のうちの他方のガイド部材に当接して前記扉側ガイド部材を前記柱側ガイド部材の上方に案内可能に構成される第一案内面を有する弾性体によって形成され、前記扉側ガイド部材および前記柱側ガイド部材のうちの他方のガイド部材は、ガイドローラーによって形成されることを特徴とする。
本発明によれば、扉体がスライド方向に閉鎖移動し、扉体の重心が支柱による支持位置から戸当り柱側に離間した際、支柱、各戸車および扉体のクリアランス等に起因して、扉体の戸先側部分が戸当り柱に対して下方に位置ズレしたとしても、扉体の閉鎖移動中に、前述した第一案内面が扉側ガイド部材および柱側ガイド部材のうちの他方のガイド部材に当接し、扉側ガイド部材を柱側ガイド部材の上方に案内する。これにより、扉体位置を上方に補正でき、引戸門扉の施錠や解錠を円滑に行い得る。
またこのような構成によれば、戸当り柱に向かう扉体の閉鎖移動において、一方のガイド部材をガイドローラーによって上方に円滑に案内できる。また、一方のガイド部材が弾性を有するため、扉体が閉鎖する際の衝撃や衝突音を低減し得る。
本発明の引戸門扉では、前記戸当り柱は、前記扉体の閉鎖状態で前記扉側ガイド部材が配置される溝形成部を有し、前記扉側ガイド部材は、前記扉体がスライド方向に閉鎖移動する際に、前記戸当り柱に当接して前記扉側ガイド部材を前記扉体の見込み方向において前記溝形成部に案内可能に構成される第二案内面を有することが好ましい。
このような構成によれば、扉体の重心が支柱による支持位置から戸当り柱側に離間した際、支柱、各戸車および扉体のクリアランスや、引戸門扉の出入り口を通る人が扉体に当るなどの不慮の行為による扉体の変形、経年による扉体の変形等に起因して、扉体の戸先側部分が戸当り柱に対して扉体の見込み方向に位置ズレしたとしても、扉体の閉鎖移動中に、前述した第二案内面が戸当り柱に当接し、扉側ガイド部材を扉体の見込み方向において溝形成部に向かって案内する。これにより、一つの扉側ガイド部材のほかに、扉体を見込み方向において溝形成部に向かって案内する案内部材などを増設することなく、扉体の見込み方向に案内可能な構成を実現できる。
本発明の引戸門扉では、前記扉側ガイド部材は、上下方向において前記扉体の戸先側の上端および下端から離間した位置に配置されることが好ましい。
このような構成によれば、スライド方向および見込み方向への位置ズレが少ない位置に扉側ガイド部材を配置できる。つまり、扉体の戸先側が垂れ下がった際にスライド方向における位置ズレが大きい扉体の下端から離間して扉側ガイド部材を配置することで、スライド方向における位置ズレを小さくできる。また、扉体の戸先側が見込み方向に倒れた際に当該見込み方向における位置ズレが大きい扉体の上端もしくは下端から離間して扉側ガイド部材を配置することで、扉体の見込み方向における位置ズレを小さくできる。これにより、小さな位置ズレを補正できる扉側ガイド部材や柱側ガイド部材を形成すればよいので、各ガイド部材を小型化できる。
本発明によれば、扉体がスライド方向に閉鎖移動する際に扉体位置を上下補正可能な引戸門扉を提供できる。
本発明の実施形態に係る引戸門扉を示す正面図。 前記実施形態に係る引戸門扉を示す横断面図。 前記実施形態に係る引戸門扉を示す縦断面図 前記実施形態に係る引戸門扉の要部を分解して示す斜視図。 前記実施形態に係る引戸門扉の要部の閉鎖状態を示す説明図。 前記実施形態に係る引戸門扉の要部の見込み補正動作を示す説明図。 前記実施形態に係る引戸門扉のガイド部材の変形例を示す説明図。
[本実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3において、本実施形態に係る引戸門扉1は、例えば戸建て住宅等の敷地の内外(本実施形態では道路側と家側)を仕切るための出入り口として設けられるものであって、地面2に立設された戸当り柱3および支柱4と、支柱4にスライド可能に支持(中吊り支持)される扉体5とを備えている。
戸当り柱3および支柱4は、アルミ押出形材によって形成されており、図1において水平方向に互いに離間して配置され、戸当り柱3は左側に配置され、支柱4は右側に配置されている。
戸当り柱3は、図2に示すように、道路側の見付け片部31と、見込み片部32と、家側の見付け片部33と、扉体5戸先側の縁部に対向する対向部34とを有して構成されている。
見込み片部32は、見付け片部31,33の見付け方向外側における縁部に連続している。
対向部34は、見付け片部31,33の見付け方向内側における縁部にそれぞれ連続している見込み部35,36と、見込み部35,36に連続している溝形成部37とを有している。見込み部35、36と溝形成部37との連続部分にはテーパー面38,39が形成されている。
支柱4は、図3に示すように、一対の柱体41と、一対の柱体41に掛け渡された上横桟42および下横桟43とによって構成されている。図1に示すように、上横桟42には案内部である二つの上戸車44が取り付けられ、下横桟43には案内支持部である二つの下戸車45が取り付けられている。なお、上戸車44および下戸車45は、それぞれ二つ以上(例えば四つずつ)設けられていてもよい。
扉体5は、正面視矩形状に形成されており、上縁に沿って延びる上レール51と、下縁に沿って延びる下レール52とが内蔵されている。扉体5の上縁には上カバー53が装着されており、扉体5の下縁には下カバー54が装着されている。扉体5の両縦縁部は窪んで形成されており、縦カバー55が適宜に装着されている。また、道路側および家側における扉体5の各面にはハンドル56が取り付けられている。
上レール51には各上戸車44が嵌合しており、下レール52には各下戸車45が嵌合している。これにより、各上戸車44は、扉体5の上部にスライド案内可能に当接し、各下戸車45は、扉体5の下部をスライド案内可能に支持している。
なお、扉体5は、地面2から離れた位置で支柱4に支持されているので、地面2の凹凸形状等に何ら影響されることなくスライド可能である。
図1に示すように、戸当り柱3および扉体5には、ラッチ装置6および施錠装置7が設けられている。
戸当り柱3の溝形成部37には、柱側ガイド部材として図4に示すガイドローラー10が設けられている。扉体5の戸先側の縦縁部には、図4に示すガイド部材20(扉側ガイド部材)が設けられている。ガイド部材20は、上下方向において扉体5の戸先側の上端57(上角部)および下端58(下角部)から所定距離離間した位置に配置されており、ガイドローラー10は、扉体5の閉鎖状態で、ガイド部材20の下部に当接可能な位置に配置されている。ガイドローラー10およびガイド部材20は、扉体5の扉体位置を補正する補正機構8を構成しており、ラッチ装置6および施錠装置7よりも上方に配置されている。
ガイドローラー10は、図4,図5(A)に示すように、取付金具11と、樹脂製のローラー部材12とを備えて構成されている。取付金具11は、戸当り柱3の溝形成部37に固定されている。本実施形態では、取付金具11は、溝形成部37に裏板を介してネジ止めされている。ローラー部材12は、取付金具11に軸支されている。
ガイド部材20は、扉体5が閉鎖位置にある状態で、当該ガイド部材20の下面がローラー部材12の上側部分に当接する高さ位置に配置されている。ガイド部材20は、図4,図5(A)に示すように、ゴム製のガイド本体21と、案内金具27とによって形成される。ガイド本体21はおよび案内金具27は、扉体5の戸先側における縦縁部の窪み部分にそれぞれビス止めされている。
ガイド本体21は、水平面およびスライド方向に直交する第一鉛直面に対して傾斜した上傾斜面22および下傾斜面23と、第一鉛直面および扉体5の見込み方向に直交する第二鉛直面に対して傾斜した第二案内面である縦傾斜面24,25とを有している。また、ガイド本体21には、扉体5の戸先側における縦縁部の窪み部分に向かって突出した係合突部26が形成されており、ガイド本体21の扉体5への取付状態で当該扉体5の戸先側における縦縁部の窪み部分に係合している。
上傾斜面22および下傾斜面23は、その扉体5側の位置よりも戸当り柱3側の位置で互いに接近する向きに、互いに同じ45度の傾斜角度をもって傾斜して形成されている。このため、上傾斜面22は、その戸当り柱3側の位置が扉体5寄りの位置よりも低くなるように傾斜して配置され、下傾斜面23は、その戸当り柱3側の位置が扉体5寄りの位置よりも高くなるように傾斜して配置される。ガイド本体21に上傾斜面22が形成されることで、上傾斜面22への衣服等の引掛かりを低減でき、雨流しを構成でき、また、ガイド本体21を上下逆向きに設置しても上下位置を補正可能な構成にできる。下傾斜面23は、後述する第一案内面29に沿って傾斜している。
縦傾斜面24,25は、その扉体5側の位置よりも戸当り柱3側の位置で互いに接近する向きに、互いに同じ傾斜角度をもって傾斜して形成されている。このため、縦傾斜面24は、その戸当り柱3側の位置が扉体5寄りの位置よりも家側に傾斜して配置され、縦傾斜面25は、その戸当り柱3側の位置が扉体5寄りの位置よりも道路側に傾斜して配置される。なお、テーパー面38は縦傾斜面24と同じ傾斜角度、傾斜向きで形成され、テーパー面39は、縦傾斜面25と同じ傾斜角度、傾斜向きで形成されている。
案内金具27は、固定片部271と、当接片部272とを有して構成されている。固定片部271は、扉体5の戸先側における縦縁部の窪み部分にビス止めされている。当接片部272は、固定片部271の下部から戸当り柱3側に向かって延出しており、その先端部が上方に折曲されて案内片部28を形成している。当接片部272のうち案内片部28および固定片部271間に連続している連続片部は、水平面に沿って配置されている。案内片部28の外面は第一案内面29として形成されている。案内片部28の内面は、下傾斜面23に当接している。
第一案内面29は、その戸当り柱3側の位置が扉体5寄りの位置よりも高くなるように、水平面および前述した第一鉛直面に対して45度の一定の傾斜角度をもって傾斜して形成されている。
[本実施形態の動作]
以下、本発明の実施形態に係る引戸門扉1の開閉動作について説明する。
先ず、引戸門扉1の開放動作について説明する。図1に実線で示す扉体5が閉鎖位置にある閉鎖状態で、ハンドル56の操作によって解錠し、扉体5を支柱4に向かってスライド方向に全開位置まで開放移動することで、引戸門扉1の出入り口を開放する。
次に、引戸門扉1の閉鎖動作について説明する。全開位置にある扉体5のハンドル56を操作して扉体5を戸当り柱3に向かってスライド方向に閉鎖移動する。この閉鎖移動により扉体5が戸当り柱3に接近するにつれ、扉体5の重心59は支柱4から戸当り柱3側に離間し、扉体5には、係合する各戸車44,45を回転軸にして図1に示すR方向のモーメントが生じる。このモーメントが生じると、扉体5は、各戸車44,45と各レール51,52とのクリアランス等に起因して戸尻側よりも戸先側が垂れ下がった傾き状態となる。この傾き状態では、ガイド部材20はガイドローラー10に対して図5(B)に示す低位置まで下がった状態となる。
扉体5の傾き状態で扉体5が閉鎖移動することにより、図5(C)に示すように、ガイド部材20は低位置のまま戸当り柱3に接近し、第一案内面29がローラー部材12に当接する。扉体5のさらなる閉鎖移動により、ガイド部材20は、ローラー部材12を転動させながら第一案内面29に沿って斜め上方に移動し、図5(A)に示す高さ位置(閉鎖状態におけるガイド部材20の高さ位置)に配置される。このとき、ローラー部材12は、当接片部272の水平な下面に当接する。これにより、扉体5の戸先側部分は持ち上げられ、上下方向の位置ズレが補正される。
また、閉鎖移動によって扉体5の戸先側部分が支柱4から離間することで、各戸車44,45と各レール51,52とのクリアランス等に起因して、扉体5の戸先側部分が見込み方向において道路側または家側に位置ズレを生じ得る。図6(A)は、扉体5の戸先側部分が家側に変位した状態を示す。
この状態で扉体5が閉鎖移動することにより、図6(B)に示すように、ガイド部材20は、家側に変位した状態のまま戸当り柱3に接近し、縦傾斜面25がテーパー面39に当接する。扉体5のさらなる閉鎖移動により、ガイド部材20は、縦傾斜面25およびテーパー面39に沿って道路側に案内されながら溝形成部37に向かって移動し、図2に示す見込み位置(閉鎖状態におけるガイド部材20の見込み位置)に配置される。このとき、ガイド部材20は、溝形成部37に配置される。これにより、扉体5の戸先側部分は見込み方向に移動され、扉体5の見込み方向の位置ズレが補正される。
なお、扉体5の戸先側部分が見込み方向において道路側に位置ズレした場合には、扉体5の閉鎖移動により、縦傾斜面24がテーパー面38に当接し、ガイド部材20は家側に案内されながら溝形成部37に向かって移動し、扉体5の見込み方向の位置ズレは補正される。
上述した閉鎖動作により、扉体5が上下方向および見込み方向の二軸方向の位置ズレした場合であっても、扉体5の閉鎖移動中に二軸方向の位置ズレは補正される。なお、扉体5が閉鎖位置に配置された際には、戸当り柱3に対する扉体5の位置ズレが補正されているので、ラッチ装置6および施錠装置7による施錠や解錠を円滑に行える。
[本実施形態の効果]
(1)ガイド部材20は、扉体5閉鎖移動する際に、ガイドローラー10に当接してガイド部材20をガイドローラー10の上方に案内可能に構成される第一案内面29を有する。このため、扉体5が閉鎖移動し、扉体5の重心59が支柱4による支持位置から戸当り柱3側に離間した際、支柱4、各戸車44,45および扉体5のクリアランス等に起因して、扉体5の戸先側部分が戸当り柱3に対して下方に位置ズレしたとしても、扉体5の閉鎖移動中に、第一案内面29がガイドローラー10に当接し、ガイド部材20をガイドローラー10の上方に案内する。これにより、扉体5の扉体位置を下がった分だけ上方に補正でき、引戸門扉1の施錠や解錠を円滑に行い得る。
また、扉体5の上下位置を補正することで、戸当り柱3と扉体5との間(特に戸当り柱3と下端58との間)に隙間が生じるおそれをなくし得る。
さらに、扉体5や補正機構8が地面2に接触することがないので、扉体5のスライド方向の開閉移動は、地面2の凹凸形状等に影響されない。従って、引戸門扉1を階段スロープなどに設置可能となり、汎用性を向上できる。
(2)ガイド部材20は、扉体5が閉鎖移動する際に、戸当り柱3に当接してガイド部材20を扉体5の見込み方向において溝形成部37側に案内可能に構成される縦傾斜面24,25を有する。このため、扉体5の重心59が支柱4による支持位置から戸当り柱3側に離間した際、支柱4、各戸車44,45および扉体5のクリアランスや、引戸門扉1の出入り口を通る人が扉体5に当るなどの不慮の行為による扉体5の変形、経年による扉体5の変形等に起因して、扉体5の戸先側部分が戸当り柱3に対して扉体5の見込み方向に位置ズレしたとしても、扉体5の閉鎖移動中に、縦傾斜面24,25が戸当り柱3に当接し、ガイド部材20を扉体5の見込み方向において溝形成部37に向かって案内する。これにより、一つのガイド部材20のほかに、扉体5を見込み方向において溝形成部37に向かって案内する案内部材などを増設することなく、扉体5の見込み方向に案内可能な構成を実現でき、ガイド部材20およびガイドローラー10によって扉体5を予め設定した上下位置および見込み位置に案内する機構をコンパクト化できる。
(3)ガイド部材20は、上下方向において扉体5の戸先側の上端57および下端58から所定距離離間した位置に配置される。扉体5の戸先側が垂れ下がった際にスライド方向における位置ズレが大きい下端58から離間してガイド部材20を配置することで、ガイド部材20のスライド方向における位置ズレを小さくできる。また、扉体5の戸先側が見込み方向に倒れた際に当該見込み方向における位置ズレが大きい上端57から離間してガイド部材20を配置することで、扉体5の見込み方向におけるガイド部材20の位置ズレを小さくできる。これにより、上端57や下端58での位置ズレと比べて小さな位置ズレしか生じない位置にガイド部材20を配置し、このガイド部材20の位置に対応した位置にガイドローラー10を配置すればよいので、ガイド部材20およびガイドローラー10を小型化できる。
(4)ガイド部材20は、弾性を有したガイド本体21と、第一案内面29を形成する案内金具27とによって形成される。このため、引戸門扉1の閉鎖動作が繰り返されることによって、ガイドローラー10に対して繰り返し当接する第一案内面29を案内金具27で形成することで、耐久性を向上できる。また、ガイド本体21が弾性を有するため、扉体5が閉鎖する際の衝撃や衝突音を低減し得る。
[変形例]
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、ガイド部材20の案内金具27は、ガイド本体21の下部にぴったり当接して設けられているが、これに限定されず、例えば図7(A)に示すように、ガイド本体21の下部(下傾斜面23を含む)を除去し、ガイド本体21と案内金具27の当接片部272との間に空間を形成し、この空間に案内片部28に板バネ形状のバネ部61を設けてもよい。
バネ部61は、案内片部28に連続し、かつ、ガイド本体21の下面に当接している。バネ部61は、扉体5が閉鎖移動し、第一案内面29がローラー部材12に当接して押し付けられた状態で、この押付力に抗して、案内片部28をローラー部材12に向かって弾性付勢する。
このようにバネ部61がある場合には、扉体5が閉鎖移動し、バネ部61によって弾性付勢された案内片部28の第一案内面29がガイドローラー10に当たる際の衝撃や衝突音を低減できる。
前記実施形態では、ガイド部材20は、ガイド本体21と案内金具27とによって構成されているが、これに限定されず、例えば図7(B)に示すように案内金具27の構成を省略してもよい。この場合には、ガイド本体21の下傾斜面23が第一案内面として構成され、扉体5の閉鎖移動によってローラー部材12に当接し、扉体位置を上方に補正する。ローラー部材12に当たるガイド本体21自体が弾性を有するため、扉体5が閉鎖する際の衝撃や衝突音を低減できる。
前記実施形態では、戸当り柱3には、ガイドローラー10が取り付けられているが、これに限定されず、例えば、ガイド部材20と同様に構成された柱側ガイド部材が取り付けられてもよい。この柱側ガイド部材は、ガイド部材20と同じ上下向きに設置された場合には、柱側ガイド部材の上傾斜面がガイド部材20の第一案内面29に当接する当接面として構成される。また、柱側ガイド部材が、ガイド部材20と上下逆向きに設置された場合には、柱側ガイド部材の案内金具の傾斜面がガイド部材20の第一案内面29に当接する当接面として構成される。当該当接面に第一案内面29で当接するガイド部材20は、扉体5の閉鎖移動によって上方に移動し、扉体位置を上方に補正する。
また、戸当り柱3に前述した柱側ガイド部材が取り付けられる場合には、扉体5には、ガイド部材20ではなく、ガイドローラー10と同様に構成された扉側ガイド部材が取り付けられてもよい。この場合には、ガイドローラー10は、柱側ガイド部材の当接面が第一案内面として機能し、扉体5の閉鎖移動によってガイドローラー10を上方に移動し、扉体位置を上方に補正する。
前記実施形態では、ガイド部材20は、扉体5の見込み方向における位置ズレを補正可能な縦傾斜面24,25(第二案内面)を有しているが、扉体5の見込み位置の補正が必要ない場合には、縦傾斜面24,25の構成を省略してもよい。
前記実施形態では、ガイド部材20は、上下方向において上端57および下端58から離間して位置に配置されているが、これに限定されず、例えば上端57に配置されてもよく、下端58に配置されてもよい。なお、ガイドローラー10は、ガイド部材20の位置に対応して当該ガイド部材20に当接可能な位置に配置される。
前記実施形態では、ガイド部材20の第一案内面29は平坦に形成され、第一案内面29のスライド方向に対する傾斜角度が一定角度に設定されているが、これに限らず、例えば、第一案内面29は、凹面状または凸面状に湾曲して形成されてもよく、また、前述した傾斜角度が互いに異なる二つ以上の傾斜面によって形成されてもよい。つまり、第一案内面29は、その扉体5寄りの位置と戸当り柱3寄りの位置とで異なる傾斜角度を有していてもよい。
第一案内面29のスライド方向に対する傾斜角度が、第一案内面29の扉体5寄りの位置よりも戸当り柱3寄りの位置で小さく設定される場合には、一定の傾斜角度で全面が形成される第一案内面29と比べて、第一案内面29が戸当り柱3寄りの位置でガイドローラー10に当接する際の衝撃や衝突音を低減できる。
また、第一案内面29とガイドローラー10との当接位置が扉体5寄りの位置になると、第一案内面29の戸当り柱3寄りの位置と比べ、扉体5の上方への補正量を大きくできる。
前記実施形態では、ガイド本体21は、ゴム製であるが、樹脂製、金属製等であってもよい。また、前記実施形態では、戸当り柱3に取り付けられる柱側ガイド部材としてガイドローラー10が取り付けられているが、これに限らず、例えば、転動等しない滑り部材が下部材として取り付けられていてもよい。
1…引戸門扉、2…地面、3…戸当り柱、4…支柱、5…扉体、6…ラッチ装置、7…施錠装置、8…補正機構、10…ガイドローラー(柱側ガイド部材)、11…取付金具、12…ローラー部材、20…ガイド部材(扉側ガイド部材)、21…ガイド本体、22…上傾斜面、23…下傾斜面、24,25…縦傾斜面(第二案内面)、26…係合突部、27…案内金具、271…固定片部、272…当接片部、28…案内片部、29…第一案内面、31,33…見付け片部、32…見込み片部、34…対向部、35,36…見込み部、37…溝形成部、38,39…テーパー面、41…柱体、42…上横桟、43…下横桟、44…上戸車、45…下戸車、51…上レール、52…下レール、53…上カバー、54…下カバー、55…縦カバー、56…ハンドル、57…上端、58…下端、59…重心、61…バネ部。

Claims (4)

  1. 戸当り柱と、前記戸当り柱から離間して位置する支柱と、前記支柱にスライド可能に支持される扉体とを備え、
    前記戸当り柱には、柱側ガイド部材が設けられ、
    前記扉体には、前記柱側ガイド部材に当接する扉側ガイド部材が設けられ、
    前記扉側ガイド部材および前記柱側ガイド部材のうちの一方のガイド部材は、弾性を有したガイド本体と、前記扉体が前記戸当り柱に向かってスライド方向に閉鎖移動する際に、前記扉側ガイド部材および前記柱側ガイド部材のうちの他方のガイド部材に当接して前記扉側ガイド部材を前記柱側ガイド部材の上方に案内可能に構成される第一案内面を形成する案内金具とによって形成される
    ことを特徴とする引戸門扉。
  2. 戸当り柱と、前記戸当り柱から離間して位置する支柱と、前記支柱にスライド可能に支持される扉体とを備え、
    前記戸当り柱には、柱側ガイド部材が設けられ、
    前記扉体には、前記柱側ガイド部材に当接する扉側ガイド部材が設けられ、
    前記扉側ガイド部材および前記柱側ガイド部材のうちの一方のガイド部材は、前記扉体が前記戸当り柱に向かってスライド方向に閉鎖移動する際に、前記扉側ガイド部材および前記柱側ガイド部材のうちの他方のガイド部材に当接して前記扉側ガイド部材を前記柱側ガイド部材の上方に案内可能に構成される第一案内面を有する弾性体によって形成され、
    前記扉側ガイド部材および前記柱側ガイド部材のうちの他方のガイド部材は、ガイドローラーによって形成される
    ことを特徴とする引戸門扉。
  3. 請求項1または請求項2に記載の引戸門扉において、
    前記戸当り柱は、前記扉体の閉鎖状態で前記扉側ガイド部材が配置される溝形成部を有し、
    前記扉側ガイド部材は、前記扉体がスライド方向に閉鎖移動する際に、前記戸当り柱に当接して前記扉側ガイド部材を前記扉体の見込み方向において前記溝形成部に案内可能に構成される第二案内面を有する
    ことを特徴とする引戸門扉。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の引戸門扉において、
    前記扉側ガイド部材は、上下方向において前記扉体の戸先側の上端および下端から離間した位置に配置される
    ことを特徴とする引戸門扉。
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