JP2016215957A - 鉄道車両の扉支持構造 - Google Patents

鉄道車両の扉支持構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2016215957A
JP2016215957A JP2015105992A JP2015105992A JP2016215957A JP 2016215957 A JP2016215957 A JP 2016215957A JP 2015105992 A JP2015105992 A JP 2015105992A JP 2015105992 A JP2015105992 A JP 2015105992A JP 2016215957 A JP2016215957 A JP 2016215957A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
link
support structure
railway vehicle
stopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015105992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6521741B2 (ja
Inventor
正重 井関
Masashige Izeki
正重 井関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2015105992A priority Critical patent/JP6521741B2/ja
Publication of JP2016215957A publication Critical patent/JP2016215957A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6521741B2 publication Critical patent/JP6521741B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)

Abstract

【課題】シンプルな構造で扉の取り付けや調整が簡便で、扉の開閉を容易にした扉の支持構造を提供する。
【解決手段】鉄道車両の車体に開閉可能に設けられる扉の支持構造であって、前記扉を開閉するリンク機構と、前記扉の開閉をロックするロック機構と、を備え、前記リンク機構は、前記車体と前記扉に接続され、両端に回動軸を有する第1リンクと、前記扉の回動を制限する制限手段と、前記扉と前記第1リンクとの間に配され、該扉を開く方向に付勢する弾性手段と、を有する、鉄道車両の扉支持構造。
【選択図】図5

Description

本発明は、リンクを用いた鉄道車両の扉支持構造に関する。
鉄道車両において、先頭車両や最後尾車両には、車体の正面部に扉が設けられたものがある。この扉は、貫通扉と称されるもので、主に非常用の脱出口として用いられる。
近年、このような貫通扉は、デザイン性を重視してプラグドアとすることがある。プラグドアとは、ドアを締め切った状態で車体の外壁と面一になり、外装の一部となるものをいう。プラグドアとする場合、貫通扉が約100kgなどの重量物となるため、従来次のような構造が採用されていた。
特許文献1の構造は、車体の正面壁体の床面近傍と天井近傍とに上下ガイドレールを設けて、開き戸の動線を規制し、床面側の下ガイドレールで開き戸の重量を支持する構造である。
また、本願の出願人は、特許文献2の貫通扉の支持構造を提案している。特許文献2の構造は、リンクを用いて扉を開閉する構造である。
特開2002−331928号公報 特許第5580119号公報
しかし、特許文献1の構造では、上下にガイドレールを設ける必要があるなど、部品点数が多く複雑な構造となり、取り付け及び調整に時間がかかるし、高コストである。
本発明は、特許文献2の構造を改良したもので、シンプルな構造で扉の取り付けや調整を簡便にし、更に扉の開閉を容易にした構造を提供することを目的とする。
本発明に係る一の態様の鉄道車両の扉支持構造は、鉄道車両の車体に開閉可能に設けられる扉の支持構造であって、前記扉を開閉するリンク機構と、前記扉の開閉をロックするロック機構と、を備え、前記リンク機構は、 前記車体と前記扉に接続され、両端に回動軸を有する第1リンクと、前記扉と前記第1リンクとの間に配され、該扉を開く方向に付勢する弾性手段と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、レール等を必要とせず、部品点数が少なくシンプルな構造となる。また、弾性手段によって手動での扉の開閉が容易となる。ここで、弾性手段には、例えばバネやゴムなどを用いる。また、ロック機構には、例えば手動錠や電子錠などを用いる。
好ましくは、この鉄道車両の扉支持構造は、前記ロック機構のロックを解除した状態で、前記扉の一部又は全部が前記車体から突出する。この構成によれば、ロックを解除すると、弾性手段によって扉が車体から突出し、手動での扉の開閉が容易となる。
具体的には、例えば、弾性手段を扉が閉まる力で圧縮されて、扉がロック機構により固定されることで、弾性手段は圧縮された状態で保持されていて、そして、扉が開かれる時に、ロックが解除され、弾性手段が圧縮された状態から解放され、弾性手段が第1リンクを押して扉が車体から突出する構成としてもよい。
ここで、扉が車体から突出する分量は、例えば扉の厚み程度(50〜100mmなど)でもよい。このようにすれば、扉の開けはじめに扉の厚み程度が車体から突出するので、手動での扉の開閉が容易となる。この場合、弾性手段の有効ストロークは、扉の厚み程度を開くのに必要なストロークがあればよい。
好ましくは、この鉄道車両の扉支持構造は、前記リンク機構が、前記扉の回動を制限する制限手段を更に有する。ここで、扉の回動を制限するとは、主として扉が閉じる方向への回動を制限する。この構成によれば、扉の不用意な回転が制限され、これによって生じうる弾性手段の損傷が防止される。
また、この鉄道車両の扉支持構造は、前記制限手段が、前記第1リンクに取り付けられた第1ストッパーと、前記扉に取り付けられた第2ストッパーと、を有する構成としてもよい。
好ましくは、この鉄道車両の扉支持構造は、前記弾性手段が、前記第1ストッパーと前記第2ストッパーの間に配され、該第1ストッパーと該第2ストッパーを離間する方向に付勢する。この構成によれば、弾性手段がストッパーを介して、扉が開く方向へリンクを回転させ、間接的に扉を押すこととなるので、扉を直接押すよりも小さい力で、扉が車体から突出される。言いかえれば、リンクを介して扉を押しているので、弾性手段がストッパーを押す距離よりも扉の移動距離が長くなり、短い距離で十分に扉を車体から突出させることができる。
また、この鉄道車両の扉支持構造は、前記弾性手段が、前記第1ストッパーに取り付けられた板バネとしてもよい。
また、この鉄道車両の扉支持構造は、前記リンク機構が、前記扉に固定される取付座と、該取付座に取り付けられ、前記第1リンクの一方の回動軸を軸支する軸受部材と、を更に有し、前記第2ストッパーが前記取付座に固定され、前記弾性手段は、前記扉が前記第1リンクの一方の回動軸を中心に回動する方向に付勢する構成としてもよい。
好ましくは、この鉄道車両の扉支持構造は、前記リンク機構が、前記車体と前記扉に接続され、両端に回動軸を有する第2リンクを更に有し、前記第2リンクの両端の回動軸は、前記第1リンクの回動軸と、それぞれ離間した位置にある。この構成によれば、扉を開閉する時に、扉の向きを略維持したまま、扉が開閉される。これにより、扉の開閉時に、車体からの扉の突出量を制限でき、少ないスペースで扉が開閉される。また、例えば、第1リンクの両端の回動軸と第2リンクの両端の回動軸とを、それぞれ略等距離に離間した位置とし、第1リンクと第2リンクとを略平行リンクとする構成としてもよい。
好ましくは、この鉄道車両の扉支持構造は、前記第1リンクと前記第2リンクが、上下方向に並べて配置されている。この構成によれば、第1リンクと第2リンクを上下に配置するだけであるため、扉の取り付けや調整が簡便である。
また、この鉄道車両の扉支持構造は、前記第1リンクが、上下方向の中間部に中央開口を有し、前記第2リンクが、前記中央開口に位置する構成としてもよい。この構成によれば、第1リンクと第2リンクを別々の位置に配する場合に比べ、省スペース化が図れる。
本発明に係る一の態様の鉄道車両は、請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の鉄道車両の扉支持構造を備えることを特徴とする。
本発明によれば、シンプルな構造で、扉の開閉が容易となる。
貫通扉の支持構造を採用した車両の概略平面図である。 貫通路用の開口を車外より見た正面図である。 図2のA−A線における断面図である。 貫通路用の開口を室内より見た正面図である。 図4のB−B線における断面図である。 貫通路用の柱の説明図である。(a)は側面図、(b)は(a)のC−C線における断面図,(c)は(a)のD−D線における断面図、(d)は斜視図である。 図4のE部拡大図である。 図7のF−F線における断面図である。 図5の一部拡大図である。(a)はG部拡大図、(b)はH部拡大図である。 車外より見た説明図であって、貫通扉が突出した状態を示す図である。 ストッパーの変形例の説明図である。 リンク機構の変形例の説明図である。
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づき説明するが、本発明は下記実施形態に限定されるものではない。
(1.全体構成)
図1は本発明に係る鉄道車両の貫通扉の支持構造を採用した車体の概略平面図である。図2は車体の開口を車外より見た正面図である。図3は図2のA−A線における断面図である。なお、各図において,符号Lは床面を示す。
図1に示すように、車体1の正面部において、車体の幅方向の略中央に貫通路用の開口1aが設けられている。車体1の内側において、車体の幅方向の両側に、高さ方向にのびる柱2A,2Bが設けられている。以下、車体の幅方向を左右方向といい、車体の高さ方向を上下方向ということがある。
図2に示すように、開口1aは、通常時、貫通扉4により閉塞されている。貫通扉4は開閉可能であり、貫通扉4を開けば開口1aが開放される。貫通扉4は、リンク機構3を介して回転可能に柱2Bに支持されている。これにより、貫通扉4は、開口1aを閉塞している時の向きを維持して開閉される。貫通扉4の上部には窓4aが設けられていて、窓4aは車体1の窓1bに並んで配されている。
図3に示すように、車体1の正面部は、貫通扉4を含めて、上方から下方に向かって徐々に前方にふくらみ、途中からまた徐々に後方にへこんだ流線形状を呈している。すなわち、車体1を側面から見た時、車体1の正面部は下方が突出した形状となっている。この突出部分における車体1の内部の空間に、リンク機構3が配されている。
(2.貫通扉と柱の構成)
図4は貫通路用の開口を室内より見た正面図である。図5は図4のB−B線における断面図である。図5に示すように、貫通扉4は、車体1の外装面となる正面パネル5と、その車体内側に枠部材6を備える。枠部材6の両側には風止めゴム7が設けられていて、それに対応して車体1の柱2A,2Bには戸当たりゴム8が設けられている。
貫通扉4には、その下方に取付座11が設けられている。取付座11には、リンク3A,3Bの一方端部の回転軸31A,31Bを支持する軸受けユニット12A,12Bが取り付けられている。軸受けユニット12Bは、上下に2つ設けられていて、下側のリンク3Bの回転軸31Bを支持する。軸受けユニット12Aは、軸受けユニット12Bの上方に1つ設けられていて、上側のリンク3Aの回転軸31Aを支持する。また、軸受けユニット12A,12Bと取付座11との間に、調整用ライナー13が設けられている。
図4に示すように、貫通扉4には、上下左右4カ所に掛金装置9が設けられている。掛金装置9は、貫通扉4と柱2A,2Bとを確実に閉鎖して、貫通扉4の開放をロックする。また、貫通扉4には取手10が取り付けられている。
次に、柱2Bについて説明する。図6は貫通路用の柱を示し、(a)は側面図、(b)は(a)のC−C線における断面図,(c)は(a)のD−D線における断面図、(d)は斜視図である。
図6に示すように、柱2Bには、その下方に取付板2Baが設けられている。取付板2Baには、ボルトによって、取付座21が取り付けられている。取付座21には、ボルトによって、リンク3A,3Bの他方端部の回転軸32A,32Bを支持する軸受けユニット22A,22Bが取り付けられている。軸受けユニット22Bは、上下に2つ設けられていて、下側のリンク3Bの回転軸32Bを支持する。軸受けユニット22Aは、軸受けユニット22Bの上方に1つ設けられていて、上側のリンク3Aの回転軸32Aを支持する。
また、取付板2Baには、矩形状の貫通穴2Baaと、複数の貫通穴2Babが形成されている。貫通穴2Baaは、軸受けユニット22A,22Bが配される空間となり、貫通穴2Babは、ボルトが挿通される穴となる。また、柱2Bには上下方向にのびる凹部2Bbが形成されていて、凹部2Bbには戸当たりゴム8が取り付けられる。
なお、軸受けユニット12A,12B、22A,22Bは、図示しない含油軸受を具備している。ここで、含油軸受は、オイルレスベアリングとも称される軸受であり、多孔質の焼結金属に油をしみこませてスリーブ軸受としたものや、自己潤滑性の高い樹脂と金属との複合材料を用いてスリーブ軸受としたものなどが含まれる。なお、含油軸受は本実施形態の一例であり、これに限られず、例えばボールベアリングなどの一般的な軸受を用いることもできる。
(3.リンク機構の構成)
図7は図4のE部拡大図である。図8は図7のF−F線における断面図である。図9は図5の一部拡大図であって、(a)はG部拡大図、(b)はH部拡大図である。図10は車外より見た説明図であって、貫通扉が突出した状態を示す図である。
図5、図7、図8に示すように、リンク機構3は、リンク3A、3Bを備える。リンク3A、3Bは、それぞれ一方の端部が柱2Bに回転可能に取り付けられていて、それぞれ他方の端部が貫通扉4に回転可能に取り付けられている。
リンク3Aとリンク3Bは、車体1の高さ方向にずらして配置されている(図7参照)。また、車体1の平面視において、リンク3Aの各端部の回転軸芯は、リンク3Bの各端部の回転軸芯と、それぞれずらして配置されている(図5参照)。
図5に示すように、リンク3A,3Bの形状は、車体1の上方から見た時の断面が一部屈曲した形状で、上下方向にのびる板状である。そして、下側のリンク3Bは、上側のリンク3Aよりも上下方向の長さが長く、板厚も厚く形成されている。これは、下側のリンク3Bが貫通扉4の重量を主として受けるためである。また、上側のリンク3Aは、貫通扉4を開閉する時などに、主として貫通扉4の向きを安定させるためのものである。
図7に示すように、下側のリンク3Bには、開孔3Ba,3Bbが形成されている。開孔3Baは、リンク3Bの重量軽減のために設けられている。開孔3Bbは、貫通扉4を開く時に、掛金装置9とリンク3Bとの干渉を回避するために設けられている。
図5、図9に示すように、下側のリンク3Bには、ボルトによって、ストッパー33が取り付けられている。ストッパー33は、断面が略L字に屈曲した形状であって、上下方向にのびている。ストッパー33は、略L字の断面を構成する長辺33aと短辺33bを含み、長辺33aが下側のリンク3Bに締結される。また、ストッパー33において、長板状の取付部33cが短辺33bの表面から略垂直に延在していて、取付部33cに板バネ35が取り付けられている。
板バネ35は、断面が略V字に屈曲した形状であって、ストッパー33と略同じ長さで上下方向にのびている。板バネ35は、取付部33cに取り付けられている。具体的には、板バネ35の略V字の断面を構成する1辺が、取付部33cと長板状の受け具33dとに挟み込まれて、ボルトにより締結されている。
一方、貫通扉側の取付座11には、ボルトによって、ストッパー34が取り付けられている。ストッパー34は、断面が略L字に屈曲した形状であって、上下方向にのびており、ストッパー33に対応する。ストッパー34は、略L字の断面を構成する長辺34aと短辺34bとを含み、長辺34aが取付座11に締結されている。
図9に示すように、貫通扉4を閉塞した状態で、ストッパー33の短辺33bと、ストッパー34の短辺34bとが近接している。これにより、貫通扉4を勢いよく閉めた場合など、ストッパー33とストッパー34とが接触して、貫通扉4の閉じる方向への不用意な回転が防止される。同時に、貫通扉4が不用意に回転した時に、板バネ35が無理に収縮して生じうる、板バネ35の損傷を防止する。
また、板バネ35は貫通扉4が閉まる力で圧縮され、貫通扉4が掛金装置9で固定されることで、板バネ35は圧縮された状態で保持されている。そして、貫通扉4が開かれる時、すなわち掛金装置9が解錠されることで、板バネ35が圧縮された状態から解放され、板バネ35がストッパー34の短辺34bを押す。これにより、貫通扉4がリンク3Bの回転軸32Bを中心に所定角回転し、貫通扉4が車体から突出する。
また、本実施形態において、貫通扉4が車体から突出するストロークは、一例として貫通扉4の厚み程度である。貫通扉4の厚み程度が突出するだけでも、貫通扉4を開く時に、従来よりも力をかけずに開くことができ、貫通扉4の端部が車体1に接触する引っ掛りを抑制することができる。なお、この場合、板バネ35が圧縮されて開放される有効ストロークは、貫通扉4の厚み程度を開くのに必要なストロークがあればよい。
(4.本実施形態の効果)
上記した構成を備える本実施形態によれば、次の効果を奏する。上側と下側のリンク3A,3Bにおいて、扉側の回転軸31A、31Bと、車体側の回転軸32A,32Bが、共通する取付座11,21にそれぞれ取り付けられているので、上側と下側のリンク3A,3B間での回転中心の位置調整作業が容易である。
また、上側と下側のリンク3A,3Bの回転軸31A,31Bの軸芯が、上下方向に平行でかつ平面視でずらした位置に取り付けられる構成のため、上側及び下側のリンク3A,3Bを取り付けやすく、調整に要する時間も短縮できる。また、これらの構成により、部品点数が従来よりも比較的少なくなり、製造コストの大幅なコストダウンが図れる。一例として、特許文献1記載のものの半分以下のコストで製造することができる。また、これらリンク3A,3Bを用いることで、車体1の開口1aを閉塞している時の貫通扉4の向きを略維持したまま、貫通扉4を開閉することができる。
また、上側と下側のリンク3A,3Bの回転軸31A,31B,32A,32Bは、図示しない含油軸受を介して取付座11,21に取り付けられているので、貫通扉4の開閉動作がスムーズである。
また、上側及び下側のリンク3A,3Bは、貫通扉4の下方が前方に突出した形状によって生じる車体内側の空間に配置しており、このデッドスペースが有効に活用されている(図3参照)。
また、ストッパー33とストッパー34とを備えるので、貫通扉4を勢いよく閉めた場合など、ストッパー33とストッパー34とが接触して、貫通扉4の閉じる方向への不用意な回転が防止される。同時に、貫通扉4が不用意に回転した時に、板バネ35が無理に収縮して生じうる、板バネ35の損傷を防止する。
また、板バネ35により、貫通扉4を閉塞した状態から掛金装置9を解錠するだけで、貫通扉4がリンク3Bの回転軸32Bを中心に所定角回転し、貫通扉4が外側に少し突出する(図10参照)。これにより、貫通扉4を開く時に、従来よりも力をかけずに開くことができ、貫通扉4の端部が車体1に接触する引っ掛りを抑制することができる。すなわち、貫通扉4を従来よりも容易に開くことができる。
(5.その他の実施形態)
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記の実施形態では、リンクの端部を支持するために、車体に設けられた柱を利用しているが、リンクを支持する専用の柱を設けてもよい。また、リンク機構をユニット化して、該ユニットを車体に取り付ける構成としてもよい。
また、上記の実施形態では、弾性手段に、板バネを用いているが、その他の弾性手段を用いてもよい。また、上記の実施形態では、板バネによって貫通扉が車体から突出する分量を貫通扉の厚み程度としているが、これに限られず、貫通扉の厚みよりも少ない分量や、完全に扉が車体から突出する分量としてもよい。また、上記の実施形態では、車体の開口が幅方向の略中央に配置されているが、中央に限られず、左右いずれかに配置されてもよく、その他の配置でもよい。また、車体の正面部の形状は、流線形状に制限されず、例えば平面形状でもよく、その他の形状でもよい。
また、上記の実施形態では、貫通扉の不用意な回転を制限する制限手段に、ストッパーを用いているが、その他の制限手段を用いてもよい。また、上記の実施形態では、板バネがストッパーを直接押す構成としているが、板バネに押される部材100をストッパーに別途取り付けてもよい(図11参照)。このようにすれば、板バネの形状や大きさ等、別の板バネに変更した場合に、該部材100を別の形状の部材に付け替えて対応できる。
また、上記の実施形態では、2つのリンクを上下に配置しているが、次のような構成としてもよい。図12に示すように、一方のリンク103Bには、上下方向の略中間に矩形状の開口103Bcが形成されていて、他方のリンク103Aが開口103BCを通して、回転可能に取り付けられる構成としてもよい。このようにすれば、省スペース化が図れる。したがって、これらのものも本発明の範囲内に含まれる。
1 車体
1a 開口
2A,2B 柱
3 リンク機構
3A,3B リンク
31A,31B,32A,32B 回転軸
33,34 ストッパー
35 板バネ
4 貫通扉
5 正面パネル
6 枠部材
7 風止めゴム
8 戸当たりゴム
9 掛金装置
10 取手
11,21 取付座
12A,12B,22A,22B 軸受けユニット

Claims (11)

  1. 鉄道車両の車体に開閉可能に設けられる扉の支持構造であって、
    前記扉を開閉するリンク機構と、
    前記扉の開閉をロックするロック機構と、
    を備え、
    前記リンク機構は、
    前記車体と前記扉に接続され、両端に回動軸を有する第1リンクと、
    前記扉と前記第1リンクとの間に配され、該扉を開く方向に付勢する弾性手段と、を有する、
    鉄道車両の扉支持構造。
  2. 前記ロック機構のロックを解除した状態で、前記扉の一部又は全部が前記車体から突出する、
    請求項1に記載の鉄道車両の扉支持構造。
  3. 前記リンク機構は、
    前記扉の回動を制限する制限手段を更に有する、
    請求項1に記載の鉄道車両の扉支持構造。
  4. 前記制限手段は、
    前記第1リンクに取り付けられた第1ストッパーと、
    前記扉に取り付けられた第2ストッパーと、を有する、
    請求項3に記載の鉄道車両の扉支持構造。
  5. 前記弾性手段は、
    前記第1ストッパーと前記第2ストッパーの間に配され、該第1ストッパーと該第2ストッパーを離間する方向に付勢する、
    請求項4に記載の鉄道車両の扉支持構造。
  6. 前記弾性手段は、前記第1ストッパーに取り付けられた板バネである、
    請求項5に記載の鉄道車両の扉支持構造。
  7. 前記リンク機構は、
    前記扉に固定される取付座と、該取付座に取り付けられ、前記第1リンクの一方の回動軸を軸支する軸受部材と、を更に有し、
    前記第2ストッパーが前記取付座に固定され、前記弾性手段は、前記扉が前記第1リンクの一方の回動軸を中心に回動する方向に付勢する、
    請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の鉄道車両の扉支持構造。
  8. 前記リンク機構は、
    前記車体と前記扉に接続され、両端に回動軸を有する第2リンクを更に有し、
    前記第2リンクの両端の回動軸は、前記第1リンクの回動軸と、それぞれ離間した位置にある、
    請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の鉄道車両の扉支持構造。
  9. 前記第1リンクと前記第2リンクは、上下方向に並べて配置されている、
    請求項8に記載の鉄道車両の扉支持構造。
  10. 前記第1リンクは、上下方向の中間部に中央開口を有し、
    前記第2リンクは、前記中央開口に位置する、
    請求項9に記載の鉄道車両の扉支持構造。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の鉄道車両の扉支持構造を備える、鉄道車両。
JP2015105992A 2015-05-26 2015-05-26 鉄道車両の扉支持構造 Active JP6521741B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015105992A JP6521741B2 (ja) 2015-05-26 2015-05-26 鉄道車両の扉支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015105992A JP6521741B2 (ja) 2015-05-26 2015-05-26 鉄道車両の扉支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016215957A true JP2016215957A (ja) 2016-12-22
JP6521741B2 JP6521741B2 (ja) 2019-05-29

Family

ID=57578193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015105992A Active JP6521741B2 (ja) 2015-05-26 2015-05-26 鉄道車両の扉支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6521741B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111038539A (zh) * 2018-10-11 2020-04-21 中车唐山机车车辆有限公司 车体结构
CN112158212A (zh) * 2020-08-26 2021-01-01 中车长春轨道客车股份有限公司 一种货运动车组车体结构

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3456389A (en) * 1968-01-29 1969-07-22 Budd Co Hinge and door apparatus
JPH0585986U (ja) * 1991-06-27 1993-11-19 積水化学工業株式会社 ドア構造
JP2010247619A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両の扉
JP5580119B2 (ja) * 2010-06-28 2014-08-27 川崎重工業株式会社 鉄道車両の貫通扉支持構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3456389A (en) * 1968-01-29 1969-07-22 Budd Co Hinge and door apparatus
JPH0585986U (ja) * 1991-06-27 1993-11-19 積水化学工業株式会社 ドア構造
JP2010247619A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両の扉
JP5580119B2 (ja) * 2010-06-28 2014-08-27 川崎重工業株式会社 鉄道車両の貫通扉支持構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111038539A (zh) * 2018-10-11 2020-04-21 中车唐山机车车辆有限公司 车体结构
CN112158212A (zh) * 2020-08-26 2021-01-01 中车长春轨道客车股份有限公司 一种货运动车组车体结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP6521741B2 (ja) 2019-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9499031B2 (en) Rear door device in vehicle
US9493056B2 (en) Front door device in vehicle
US8167341B2 (en) Swing gate latch system
JP2013511455A (ja) エレベータかごの非常脱出ドア
US10518616B2 (en) Sliding and pivoting door combination assembly for a vehicle
US20140075843A1 (en) Vehicle door structure
US20200384902A1 (en) Handrail structure
JP2016215957A (ja) 鉄道車両の扉支持構造
EP2786883A1 (en) Vehicle door structure
JP5580119B2 (ja) 鉄道車両の貫通扉支持構造
JP2012006530A5 (ja)
JP4538384B2 (ja) インサイドドアハンドル装置
KR101753677B1 (ko) 문틀 처짐을 방지하는 구조를 갖는 스크린도어 비상문
JP6089068B2 (ja) エレベータの乗りかご
JP2009280354A (ja) エレベータかご操作盤及びエレベータ装置
KR101786705B1 (ko) 차량의 대향 개폐형 도어구조
JP6729065B2 (ja) 車両用バックドアの開閉構造
JP2013107556A (ja) スライドドア構造
KR102003102B1 (ko) 창호용 하드웨어 조립체
JP2004036381A (ja) ドア又は窓の障子装置
KR101460602B1 (ko) 출입문
JP3215075U (ja) 引戸錠装置
JP5413288B2 (ja) 車両用サイドドア
JP6413975B2 (ja) 車両用ドア構造
KR20230091214A (ko) 고속철도차량의 운전실 도어 구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6521741

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250