JP6769792B2 - 吊り戸の支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、開口部に開閉可能に支持される吊り戸を着脱可能に支持する、吊り戸の支持装置に関するものである。
従来、例えば家具やクローゼット等の箱物収納体、あるいは住宅の窓や各室間の出入り口等の開口部に開閉可能に支持される吊り戸を着脱可能に支持する、吊り戸の支持装置が知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1に開示された吊り戸の支持装置は、吊車と、吊車から下方に垂下され、下端に大径部を有する吊軸と、吊り戸の上部に取り付けられ、大径部を水平方向一側から導入する係合溝を備えた保持部と、を備え、保持部には、係合溝内に、上下動可能に取り付けられかつ弾性部により上方に付勢され、大径部を係合溝内に導入された状態でロックするロック部と、ロック部を大径部のロックを解除する退避位置においてロック部を保持部に係合する係合機構と、を有する構成である。
特許第4832587号公報
しかしながら、特許文献1による吊り戸の支持装置は、吊り戸を開口部に取り付けるには、ロック部をロック状態として係合溝を開放し、次いで、係合溝が吊軸の下端の大径部と同一高さとなるようにかつ係合溝に正対するように吊り戸を保持し、次いで、吊り戸を吊軸に接近移動することで、大径部を係合溝に受け容れ、ロック部のロックを解除することにより保持部が大径部の係合溝から脱出を不能としている。このため、吊り戸の取付作業に手間がかかるという問題点があった。
本発明は、以上の問題点に鑑み案出されたものであり、吊り戸を開口部の吊り位置に対し上下左右方向に若干寸法ずれていても吊車から垂下され下端に大径部を有する吊軸に吊り込んだ状態に容易に取り付けることができる吊り戸の支持装置を提供することを目的としている。
本発明に係る吊り戸の支持装置は、上記課題を解決するため、開口部の上部に設けられたレールに沿って走行する吊車と、前記吊車から垂下される小径部の下端に大径部を有する吊軸と、前記開口部に対して開閉可能に支持される吊り戸の上部に取り付けられ、水平方向一側より導入される前記吊軸を収容する凹部を有する保持部と、前記凹部の下部であるロック部材収容空間に上下動可能に収容されたロック部材と、前記ロック部材収容空間内の前記ロック部材の下側に収容され前記ロック部材を上方へ付勢する第1の弾性体と、前記凹部の前記ロック部材収容空間の上側に位置して形成された水平方向両側に広がるキャッチャー収容空間に水平方向に接近離隔可能に収容された一対のキャッチャーと、前記キャッチャー収容空間内で前記一対のキャッチャーの両側に収容され前記各キャッチャーを閉じる方向に付勢する複数の第2の弾性体と、を備え、前記ロック部材は、上面部の開口側の半部に形成された前記上面部まで上昇する傾斜面部と、上面部の奥側の半部に凹設された大径部収容穴部と、を有し、前記大径部収容穴部に前記大径部を収容するとともに前記大径部の段差面を前記ロック部材収容空間と前記キャッチャー収容空間との間に形成された絞り部に当接して前記大径部をロックするようになっており、前記一対のキャッチャーは、前記小径部を挟持するようになっているとともに前記大径部を受け入れるように離隔可能になっている構成である。
上記構成において、吊り戸の吊り込み高さが高く、大径部がロック部材の傾斜面部に対応する高さで正対するときの、吊り戸の取り付けについて説明する。吊り戸を吊軸に接近する方向に移動すると、大径部が傾斜面部に当接しロック部材を押し下げ傾斜面部を乗り越えた時点でロック部材の凹部に嵌入しロックされた状態になる。大径部が傾斜面部を乗り越えていく途中の時点から、大径部よりも上側部分が一対のキャッチャーを押し開いていき、一対のキャッチャーが吊軸の大径部よりも上側部分を挟持する状態になる。一対のキャッチャーを押し開いていく過程で、吊り戸が調整移動することになり、一対のキャッチャーが吊軸を抱持する状態になりかつ吊軸の大径部端面に当接する。
また、上記構成において、吊り戸の吊り込み高さが低く、大径部が一対のキャッチャーに対応する高さで正対するときの、吊り戸の取り付けについて説明する。吊り戸を吊軸に接近する方向に移動すると、大径部が一対のキャッチャーを押圧し、一対のキャッチャーが大径部を受け入れるように離隔していき、かつ吊り戸が調整移動し、一対のキャッチャーが大径部を抱持する。次いで、吊り戸の吊り込み高さを高くすると、大径部がロック部材の凹部に嵌入し、一対のキャッチャーが吊軸の大径部よりも上側部分を挟持する状態になる。
上記のように、吊り戸を開口部の吊り位置に対し上下左右方向に若干寸法ずれていても吊車から垂下され下端に大径部を有する吊軸に吊り込んだ状態に容易に取り付けることができる。吊り戸は、自重を大径部の上側端面に担持される。
上記吊り戸の支持装置において、前記ロック部材を上下方向に移動可能に、かつ、開口側に移動もしくは倒れることを不可とする案内機構としての係止突起と係止凹部とが、前記ロック部材と前記吊軸収容部との各対向面部とに分配されている吊軸の大径部がロック部材の傾斜面部を押し下げて凹部に移動することが安定、かつ凹部が吊軸の大径部を良好に受け入れてロックすることができる。
上記吊り戸の支持装置において、前記各キャッチャーの上面部と、前記キャッチャー収容空間を形成している溝部の溝上面部とが、前記各キャッチャーの接近方向に漸次に上昇する傾斜面となって密着している構成とすることができる。
この構成によれば、一対のキャッチャーが吊軸の小径部を挟持して吊り戸の吊り込んだ状態になるとき、溝上面部がキャッチャーの上面部を押下するので、キャッチャーが溝上面部の傾斜方向である吊軸の方向へ案内することになり、一対のキャッチャーが小径部を強力に挟持することになる。したがって、一対のキャッチャーによる小径部の保持と、ロック部材の凹部とくびれ部とによる大径部の保持とで、吊り戸の吊り込み状態が一層安定することになる。
本発明によれば、吊り戸を開口部の吊り位置に対し上下左右方向にずれていても吊車から垂下され下端に大径部を有する吊軸に吊り込んだ状態に容易に取り付けることができる吊り戸の支持装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る吊り戸の支持装置の取付状態を示す、取付面側から見た概略斜視図である。 図1の吊り戸の支持装置の取付面側から見た分解斜視図である。 図1の吊り戸の支持装置の保持部とロック部材と一対のキャッチャーとの組立体を示し、図3(a)は斜視図、図3(b)は平面図、図3(c)は正面図、図3(d)は右側面図、図3(e)は図3(c)におけるIIIe−IIIe断面図である。 吊軸と図3の組立体との組付完了状態を示し、図4(a)は斜視図、図4(b)は平面図、図4(c)は正面図、図4(d)は(c)におけるIVd−IVd断面図、図4(e)は(b)におけるIVe−IVe断面図、図4(f)は(c)におけるIVf−IVf断面図である。 吊軸にドア高さが高い状態で図3の組立体を組み付ける場合を示し、図5(a)は斜視図、図5(b)は平面図、図5(c)は正面図、図5(d)は(c)におけるVd−Vd断面図である。 吊軸にドア高さが低い状態で図3の組立体を組み付ける場合を示し、図6(a)は斜視図、図6(b)は正面図、図6(c)は図6(b)におけるVIc−VIc断面図、図6(d)は図6(b)におけるVId−VId断面図である。
本発明の実施形態に係る吊り戸の支持装置について図面を参照して説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る吊り戸の支持装置1は、吊車10と、吊車10から垂下する吊軸14と、吊り戸Dの上端部に取り付けられる保持部15と、保持部15内に組み込まれるロック部材17および一対のキャッチャー19と、ロック部材17を上方へ付勢する第1の弾性体18および一対のキャッチャー19を互いに閉じ合う方向に付勢する第2の弾性体20と、を備えている。吊軸14は、下端に大径部14bを有し、大径部14bがロック部材17の大径部収容穴部17cに収容され、吊軸14の上側部分である小径部14aが一対のキャッチャー19に挟持されることで、大径部14bの段部端面に一対のキャッチャー19が載り、吊り戸Dが吊り込まれる。本実施形態に係る吊り戸の支持装置1は、特に吊り戸Dの取り込みに特徴的構成を有する。吊り戸Dは折り戸である場合と、折り戸以外の戸の何れであってもよい。なお、保持部15の大径部収容穴部17cの吊軸14の受け入れ方向の手前側を開口側、先側を奥側というものとする。以下、詳述する。
まず、吊車10と吊軸14について、図1および図2を参照して説明する。
吊車10は、開口部(図示せず)の上部に設けられたレール(図示せず)に沿って走行するように構成されている。吊車10は、金属製と樹脂製の何れであってもよい。吊車10は、図1に鎖線で示すように、直方体状の本体11と、本体11の長手方向(レール方向)の両端部にそれぞれ長手方向に直交する水平方向延びる一対の車軸13と、各車軸13の両端にそれぞれ取り付けられた二対の車輪12と、を有している。吊車10は、断面がC形チャンネル型材を下面側にスリットが存するように横設される中空方形のレール内に収容され、下面が少なくとも本体11の下面より下方に突出している二対の車輪12によりレール内を転動するようになっている。
吊軸14は、小径部14aと、小径部14aの下端に一体に形成された大径部14bと、を有し、吊車10の本体11から垂下され、レールの下面中央のスリットを通って、レールの下方に垂下し、吊車10と一体に移動するようになっている。吊軸14は、本体11の中心部を上下に貫通された貫通孔(図示せず)に対し小径部14aが下方より嵌入され、吊車10から垂下する長さを調整されてから、本体11の側面部より貫通孔に貫通して設けられたねじ孔(図示せず)にねじ込まれたねじにより固定されている。大径部14bは、下縁周囲が面取り処理されている。吊軸14は、炭素鋼等の高剛性で抗張力が大きい金属材料から構成されることが好ましい。なお、吊軸14は上下に貫通した長円形の中空空間を有している。吊軸14の吊車10の本体11に対する固定構造は公知の他の固定構造であって良い。
次に、保持部15と、ロック部材17と、一対のキャッチャー19について、図2、図3(a)〜(e)、図4(a)〜(f)を参照して説明する。
保持部15とロック部材17と一対のキャッチャー19と保持部15はポリアセタール等の樹脂製の成形体である。
図2に示すように、保持部15は、吊り戸Dの上部に形成された板厚方向に貫通する貫通孔に嵌入される筒状部15aと、吊り戸Dの側面部に当接されるフランジ部15bと、を有し、図1に示すように、フランジ部15bに設けられた4つのねじ孔15cにねじ頭が皿形であるねじ(図示せず)を通して吊り戸Dにねじ込むことにより取り付けられる。
図2に示すように、保持部15は、筒状部15aの上端とフランジ部15bの上端が吊り戸Dの上端面に一致する平面となっていて、フランジ部15bの上端から下端に近い中途部まで、かつフランジ部15bの表面より筒状部15aの中程の深さまでをえぐるように形成された凹部16を有している。
図2に示すように、凹部16は、下部に形成されたロック部材収容空間16aと、ロック部材収容空間16aの上側に空間幅が狭く形成された絞り部16bと、絞り部16bの上側に開口側から見て両側に形成されたで画成されたキャッチャー収容空間16eと、キャッチャー収容空間16eの上側に形成された小径部収容空間16fと、を有する。図3(a)〜(e)に示すように、ロック部材収容空間16aには、ロック部材17が収容され、さらにロック部材17の下側に第1の弾性体(例えばステンレス圧縮コイルばね)18が収容されている。キャッチャー収容空間16eには、一対のキャッチャー19と、第2の弾性体(例えばステンレス圧縮コイルばね)20が収容されている。
ロック部材17は、図2、図3(a)〜(e)に示すように、保持部15の凹部16の下部に上下動可能に取り付けられかつ第1の弾性体18により上方に付勢され、上昇位置で上面部17bに凹設された大径部収容穴部17cに吊軸14の下端の大径部14bに嵌入させた状態にロックする構成であり、吊軸導入側で導入方向に上面部17bまで上昇する傾斜面部17aを有する構成である。
この実施の形態のロック部材17は、上面部の開口側の半部が奥側の半部に向かい例えば傾斜角30度の上り勾配に構成された傾斜面部17aと、傾斜面部17aの上端と高さが一致する奥側の半部である上面部17bに凹設された大径部収容穴部17cと、下面部17dに凹設されたばね収容穴部17eと、ロック部材収容空間16aを形成している壁面部に密着する側面部(符号なし)を有し、ばね収容穴部17eに第1の弾性体18の上部が収容されている。
したがって、図4(a)〜(f)に示すように、大径部14bは、ロック部材収容空間16aの大径部収容穴部17cに収容され、ロック部材17が第1の弾性体18により上方へ付勢されることにより、段差面14cを絞り部16bに当接して上動を停止するように大径部収容穴部17cに収容されており、上方向、左右方向および前後方向の移動をロックされ、下方向へは、傾斜面部17aを下方への押圧力が加わることにより第1の弾性体18の付勢に抗して移動可動である。
上記構成では、ロック部材17がロック部材収容空間16aに開口側より収容されるので、単に収容しただけでは開口側に移動もしくは倒れることが可能になる。そこで、図3(d)に示すように、ロック部材収容空間16aに収容されたロック部材17は、上下方向に移動可能に、かつ、開口側に移動もしくは倒れることを不可とする案内機構としての係止突起21および係止凹部22が、保持部15とロック部材17とに分配されている。本実施の形態では、保持部15にスリット形状の係止凹部22が形成され、ロック部材17に係止突起21が形成されている。
一対のキャッチャー19は、図2、図3(a)〜(e)に示すように、キャッチャー収容空間16eを画成するように両側に開口側から奥側に延びて設けられた対向一対の溝部16cと、奥面部(符号なし)、および開口側の両側より奥側へ突出する一対の突起状ガイド16gとに密着し、互いに接近離隔可能に収容されている。一対のキャッチャー19は、対抗位置に形成され吊軸14の小径部14aと同一の曲率半径を有する一対の凹筒面部19aと、各凹筒面部19aの開口側に連接して形成され小径部14aを導入方向に案内するガイド面部19bと、を有する。
さらに、図6(d)に示すように、各溝部16c内の開口側と奥側に離れた位置に2個の第2の弾性体(圧縮コイルばね)20が収容されている。第2の弾性体20は、各キャッチャーを閉じる方向に付勢する。一対のキャッチャー19は、大径部14bを受け入れる状態まで第2の弾性体20の付勢に抗して開くようになっている。なお、各キャッチャー19の背面には、第2の弾性体20の端部を収容して位置決めするばね収容穴部19d(図2参照)を有する。
図4(a)〜(f)に示すように、一対のキャッチャー19は、各側の2個の第2の弾性体20により互いに接近する方向に付勢され、キャッチャー収容空間16eの奥面部より凸設された位置決めストッパ16hを挟んだ状態で接近移動を停止し、この停止位置にて閉じた状態となり一対の凹筒面部19aで吊軸14の小径部14aを挟持するようになっている。
ロック部材収容空間16aに収容されたロック部材17の大径部収容穴部17cの中心と、キャッチャー収容空間16eに収容された一対のキャッチャー19の挟持中心とは、上下方向に一軸線上に一致し、かつ吊り戸Dの板厚の中央に一致している。
一対のキャッチャー19は、第2の弾性体20により付勢されて互いに接近した状態において、開口側より奥側に向かって狭くなる一対のガイド面部19bを有し、一対のガイド面部19bで開口側端の間口が大径部14bの径よりも大きくかつ奥側端の間口が小径部14aの径よりも小さい吊軸導入空間19dを形成しているとともに、各ガイド面部19bに連接して凹筒面部19aを有し、対向一対の凹筒面部19aで小径部14aを収容し挟持する小径部挟持空間19cを形成している。
したがって、大径部14bが一対のキャッチャー19と同じ高さで前側に対向している状態から、吊り戸Dを吊軸14に接近する方向に移動すると、大径部14bが一対のガイド面部19bに当接し各側の第2の弾性体20の付勢に抗して一対のキャッチャー19を押し広げて小径部挟持空間19cに全部ではないが入り込むことができ、次いで、吊り戸Dを持ち上げると、大径部14bが相対的に下降することになりロック部材17の凹部16に嵌入するとともに、小径部14aが小径部挟持空間19cに位置し、対向一対の凹筒面部19aが小径部14aを挟持することになる。
各キャッチャー19の上面部19cと、キャッチャー収容空間16eを形成している溝部16cの溝上面部16dとが、各キャッチャー19の接近方向に漸次に上昇する傾斜面となって密着している。
したがって、一対のキャッチャー19が吊軸14の小径部14aを挟持して吊り戸Dの吊り込んだ状態になるとき、溝上面部16dがキャッチャー19の上面部19cを押下するので、キャッチャーが溝上面部16dの傾斜方向である吊軸14の方向へ案内することになり、一対のキャッチャーが小径部14aを強力に挟持することになる。このため、ロック部材17の凹部17bとくびれ部16bとによる大径部14bの保持に対して、一対のキャッチャーによる小径部14aの保持が加わるので、吊り戸Dの吊り込み状態が一層安定することになる。
凹部16のキャッチャー収容空間16eの上側部分は、吊軸14の小径部14aを収容する空間であり、この空間部分の壁面は、小径部14aが一対のキャッチャー19で挟持されるときに、小径部14aの両側および奥側に密着するようになっている。凹部16のキャッチャー収容空間16eよりも上側部分の開口側は、小径部14aを導入する傾斜した案内面部16iとなっている。
続いて、上記構成において、吊り戸Dの吊り込み高さが高く、大径部14bがロック部材17の傾斜面部17aに対応する高さで正対するときの、吊り戸Dの取り付けについて、図5(a)〜(e)を参照して説明する。
吊り戸Dを吊軸14に接近する方向に移動すると、大径部14bが傾斜面部17aに当接し、大径部14bの傾斜面部17aに作用する押圧力の垂直下方の分力が第1の弾性体18の付勢に抗してロック部材17を押し下げることになり、大径部14bが傾斜面部17aを乗り越えた時点で第1の弾性体18の付勢によりロック部材17が上動し、大径部14bがロック部材17の大径部収容穴部17cに嵌入しロック部材17にロックされた状態になる。
大径部14bが傾斜面部17aを乗り越えていく途中の時点から、小径部14aが各側の第2の弾性体20の付勢に抗して一対のキャッチャー19を押し開いていき、一対のキャッチャー19が吊軸14の大径部14bに当接しかつ小径部14aを挟持する状態になる。
一対のキャッチャー19を押し開いていく過程で、吊軸14が強く押圧する方のキャッチャー19に作用する水平方向(レール方向)の反力で吊り戸Dが調整移動(水平移動)することになり、キャッチャー収容空間16eの中心が吊軸14の中心に一致し、一対のキャッチャー19が吊軸14を抱持する状態になりかつ吊軸14の大径部14b端面に当接する。これにより、吊り戸Dは、自重を大径部14bの上側端面に担持される。
このように、吊り戸Dを開口部の吊り位置に対し上方向および水平方向にずれていても容易に吊り戸Dを取り付けることができる。
続いて、上記構成において、吊り戸Dの吊り込み高さが低く、大径部14bが一対のキャッチャー19に対応する高さで正対するときの、吊り戸Dの取り付けについて、図6(a)〜(e)を参照して説明する。
吊り戸Dを吊軸14に接近する方向に移動すると、大径部14bが一対のキャッチャー19を押圧し、一対のキャッチャー19が大径部14bを受け入れるように離隔していく。一対のキャッチャー19が離隔していく過程では、大径部14bが強く押圧する方のキャッチャー19に作用する水平方向(レール方向)の反力で吊り戸Dが調整移動(水平移動)することになり、キャッチャー収容空間16eの中心が吊軸14の中心に一致し、一対のキャッチャー19が大径部14bを抱持する状態になる。
次いで、吊り戸Dの吊り込み高さを高くすると、大径部14bが一対のキャッチャー19から下方に抜けてロック部材17の大径部収容穴部17cに回動可能に嵌入するとともに、一対のキャッチャー19が吊軸14の大径部14b端面に当接しかつ小径部14aを挟持する状態になる。
これにより、吊り戸Dは、自重を大径部14bの上側端面に担持される。このように、吊り戸Dを開口部の吊り位置に対し上下方向および水平方向にずれていても容易に着脱できる。
上記のように、吊り戸Dを開口部の吊り位置に対し上下左右方向に若干寸法ずれていても吊車から垂下され下端に大径部14bを有する吊軸14に吊り込んだ状態に容易に取り付けることができる。
続いて、吊り戸Dの取り外す手順について、図4(d)、図5(d)を参照して説明する。
吊り戸Dの取り外すには、ロック部材17が図4(d)に示す状態において、ロック部材17を第1の弾性体18の付勢に抗して図5(d)に示す状態まで押し下げて、ロック部材17の上面部を大径部14bの下面より低く保って、大径部14bがロック部材17の大径部収容穴部17cから上方に相対的に離脱させ、吊り戸Dを吊軸14から離隔する方向に移動する。
これにより、大径部14bがロック部材17の傾斜面部17aの側に相対的に移動するとともに、吊軸14の小径部14aが一対のキャッチャー19を押し開いて一対のキャッチャー19から離脱する。もって、吊り戸Dの取り外すことができる。
係止突起21と係止凹部22とが、ロック部材17と凹部16との各対向面部とに分配された構成によれば、係止突起21と係止凹部22とが、保持部の凹部16内におけるロック部材17の上下方向の移動ストロークを制限しかつ水平面内の回動を不可とするので、吊軸14の大径部14bがロック部材17の傾斜面部17aを押し下げて大径部収容穴部17cに移動することが安定し、かつ大径部収容穴部17cが吊軸14の大径部14bを良好に受け入れてロックすることができる。
以上述べたように、本発明によれば、吊り戸を開口部の吊り位置に対し上下左右方向に若干寸法ずれていても吊車から垂下され下端に大径部を有する吊軸に吊り込んだ状態に容易に取り付けることができるという効果を有し、吊り戸の支持装置全般に優れている。
1 吊り戸の支持装置
10 吊車
14 吊軸
14a 小径部
14b 大径部
14c 段差面
15 保持部
16 凹部
16a ロック部材収容空間
16b 絞り部
16c 溝部
16d 溝上面部
16e キャッチャー収容空間
17 ロック部材
17a 傾斜面部
17b 上面部
17c 大径部収容穴部
17e 大径部収容穴部
18 第1の弾性体
19 キャッチャー
19a 凹筒面部
19b ガイド面部19b
19c 小径部挟持空間19c
19d 吊軸導入空間19d
20 第2の弾性体
21 係止突起
22 係止凹部
D 吊り戸

Claims (1)

  1. 開口部の上部に設けられたレールに沿って走行する吊車と、
    前記吊車から垂下される小径部の下端に大径部を有する吊軸と、
    前記開口部に対して開閉可能に支持される吊り戸の上部に取り付けられ、水平方向一側より導入される前記吊軸を収容する凹部を有する保持部と、
    前記凹部の下部であるロック部材収容空間に上下動可能に収容されたロック部材と、
    前記ロック部材収容空間内の前記ロック部材の下側に収容され前記ロック部材を上方へ付勢する第1の弾性体と、
    前記凹部の前記ロック部材収容空間の上側に位置して形成された水平方向両側に広がるキャッチャー収容空間に水平方向に接近離隔可能に収容された一対のキャッチャーと、
    前記キャッチャー収容空間内で前記一対のキャッチャーの両側に収容され前記各キャッチャーを閉じる方向に付勢する複数の第2の弾性体と、を備え、
    前記ロック部材は、上面部の開口側の半部に形成された前記上面部まで上昇する傾斜面部と、上面部の奥側の半部に凹設された大径部収容穴部と、を有し、前記大径部収容穴部に前記大径部を収容するとともに前記大径部の段差面を前記ロック部材収容空間と前記キャッチャー収容空間との間に形成された絞り部に当接して前記大径部をロックするようになっており、
    前記一対のキャッチャーは、前記小径部を挟持するようになっているとともに前記大径部を受け入れるように離隔可能になっており、
    前記ロック部材を上下方向に移動可能に、かつ、開口側に移動もしくは倒れることを不可とする案内機構としての係止突起と係止凹部とが、前記ロック部材と前記保持部との各対向面部とに分配されていて、
    前記各キャッチャーの上面部と、前記キャッチャー収容空間を形成している溝部の溝上面部とが、前記各キャッチャーの接近方向に漸次に上昇する傾斜面となって密着していることを特徴とする吊り戸の支持装置。
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