JP6498229B2 - 車両ドア制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のドアの動作を制御する装置に関し、特に、ドアロックの予約操作に基づいてドアを自動的にロックする車両ドア制御装置に関する。
車両のドアをロックする場合、従来は、車両のドアが閉じるのを待ってから、ドアをロックする操作を行っていたが、最近では、ドアロックの予約操作を行うことにより、ドアが閉じると自動的にドアがロックされるシステムが登場している(特許文献1、2参照)。
たとえば、モータの駆動力を利用して開閉動作を行うパワースライドドアの場合、ドアのハンドルに設けられたドア操作スイッチにより、ドアを閉方向にスライドさせる操作を行い、さらに、ドアのハンドルに設けられたドアロックスイッチを操作することで、ドアロックの予約が行われる。この予約操作によって、スライドドアが閉じた後に自動的にドアがロックされるため、ユーザはドアが閉じるのを待ってからドアロックの操作を行う必要がなく、利便性が向上する。
ドアの自動ロックにあたっては、ユーザの所持する電子キーが車内に残されたままドアがロックされることがないように、電子キーの所在位置を確認する必要がある。このため、電子キーと通信を行うアンテナが車内と車外に設けられ、車内アンテナにより電子キーが車内にあることが検出された場合は、ドアをロックしないようにしている(特許文献1〜3参照)。車内アンテナは、車室の内部に電波を送信し、電子キーからの応答信号を受信した場合に、電子キーが車内にあることを検出する。車外アンテナは、車室の外部に電波を送信し、電子キーからの応答信号を受信した場合に、電子キーが車外にあることを検出する。
ところで、車両のドアが開いた状態では、車内アンテナから送信された電波が車室の外部に漏れやすくなる。このため、外部に漏れた車内アンテナの電波が車外アンテナの電波と干渉して、車内アンテナの通信領域の一部が、車外アンテナの通信領域と重なることがある。この重なり領域では、車内アンテナと車外アンテナの双方が、電子キーからの応答信号を受信可能であるため、電子キーが車内と車外のいずれにあるかの判別が不可能となり、ドアロック予約に支障が生じる。
この対策として、特許文献1においては、車両のドアが開いている状態では、車内アンテナの通信領域が車外まで及ばないように、車内アンテナの出力を抑制し、スライドドアが閉じると、車内アンテナの出力を増加させて、通信領域を拡大するようにしている。これにより、ドアが開いた状態では、車外にある電子キーからの応答信号が、車内アンテナで受信されなくなる。また、ドアが閉じた状態では、車内アンテナの通信領域が広がるので、車内にある電子キーからの応答信号が車内アンテナで受信される。このため、電子キーが車内と車外のいずれにあるかの判別が不可能となるのを回避することができる。
しかしながら、上述した特許文献1の方法では、ドアが開いた状態とドアが閉じた状態とで、車内アンテナの出力を切り替える必要があるが、ハードウェア仕様によっては、そのような切り替えに対応できないことがあり、その場合は、新たなハードウェアの設計が必要となる。このため、既存のシステム構成を利用して実現することが困難であるという問題がある。
特開2013−185339号公報 特開2014−43724号公報 特開2006−188911号公報
本発明は、電子キーの所在を確実に判別することが可能な車両ドア制御装置を、簡易に実現することを課題としている。
本発明に係る車両ドア制御装置は、車両に搭載され、所定のドアロック予約操作に基づいて、車両のドアが閉じた後に当該ドアを自動的にロックする装置であって、車両の車内領域である第1領域、および車両の車外領域と第1領域の一部とを含む第2領域へそれぞれ信号を送信して、車両のユーザが所持する電子キーを検索する通信部と、この通信部の検索結果に基づいて、電子キーが第1領域または第2領域にあるか否かを判定し、当該判定結果に基づいて車両のドアのロックを制御する制御部とを備えている。通信部は、ドアロック予約操作が行われると、第2領域に信号を送信して、当該第2領域内の電子キーを検索し、第2領域に電子キーがある場合は、車両のドアが閉じた後に、第1領域に信号を送信して、当該第1領域内の電子キーを検索する。
このような車両ドア制御装置によると、第1領域と第2領域の一部が重なっていても、各領域の検索のタイミングを異ならせることで、電子キーが車内と車外のいずれにあるかを正確に判別して、ドアロック予約に基づくドアのロックを円滑に行うことができる。また、ドアの開状態と閉状態とでアンテナの出力を切り替える必要がなく、第1領域および第2領域の検索のタイミングを異ならせるだけでよいので、ソフトウェアの変更で対応することができ、既存のシステム構成を利用して簡易に実現することが可能である。
本発明において、制御部は、たとえば、電子キーが第2領域にあり、かつ第1領域にないと判定した場合に、車両のドアをロックする。あるいは、制御部は、電子キーが第2領域にあると判定した場合は、車両のドアが閉じた後に、車両のドアをロックし、その後、電子キーが第1領域にあると判定した場合に、ドアのロックを解除するようにしてもよい。
また、制御部は、電子キーが第2領域にあると判定した場合に、車両の全てのドアが閉じているか否かを判定し、全てのドアが閉じている場合は、電子キーが第1領域にないか否かを判定し、電子キーが第1領域にないと判定した場合に、全てのドアをロックするようにしてもよい。
また、制御部は、電子キーが第2領域にあり、かつ第1領域にもあると判定した場合に、第1領域の電子キーが、第2領域の電子キーとは別の電子キーか否かをさらに判定し、別の電子キーであると判定した場合は、当該別の電子キーを無効化してもよい。
また、制御部は、電子キーが第2領域にあり、かつ第1領域にもあると判定した場合に、ユーザに対する警報を出力してもよい。
本発明において、通信部は、たとえば、車両の車内に設けられた第1アンテナと、車両の車外に設けられた第2アンテナとを備えている。第2アンテナは、ドアロック予約操作が行われると、第2領域へ信号を送信して電子キーの検索を行い、第1アンテナは、車両のドアが閉じると、第1領域へ信号を送信して電子キーの検索を行う。
本発明によれば、電子キーの所在を確実に判別することが可能な車両ドア制御装置を、簡易に実現することができる。
本発明に係る車両ドア制御装置の一例を示すブロック図である。 車両におけるアンテナとスイッチの配置図である。 アンテナの通信領域を示す図である。 第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態の動作を示すフローチャートである。 第3実施形態の動作を示すフローチャートである。 第4実施形態の動作を示すフローチャートである。 電子キーが通信領域Zbにあることを示す図である。 電子キーが通信領域Zbにないことを示す図である。 電子キーが通信領域Zaにあることを示す図である。 電子キーが重なり領域Zcにあることを示す図である。 別の電子キーが通信領域Zaにあることを示す図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
図1は、本発明に係る車両ドア制御装置の一例を示している。ここでは、本発明に関係するブロックのみを図示してある。図1において、車両ドア制御装置10は、車両に搭載されており、制御部11と通信部15とを備えている。
制御部11は、マイクロコンピュータなどから構成されており、電子キー位置判定部12、ドアロック予約検出部13、およびドア閉検出部14を有している。これらのブロック12〜14の各機能(詳細は後述)は、ソフトウェアにより実現される。通信部15は、車内アンテナ15Aと車外アンテナ15Bとを有している。車内アンテナ15Aは、本発明における「第1アンテナ」に相当し、車外アンテナ15Bは、本発明における「第2アンテナ」に相当する。
通信部15は、制御部11の制御の下で、アンテナ15A、15Bを介して、車両のユーザが所持する電子キー20との間で通信を行う。電子キー20には、通信部、制御部、操作部、表示部、バッテリなどが備わっている(図示省略)。電子キー20は、車両ドア制御装置10とともに、スマートキーシステム100を構成している。
スマートキーシステム100においては、電子キー20の操作によってドアの施錠・解錠を行うキーレスエントリや、ドアハンドルの操作に基づく電子キー20と車両ドア制御装置10との間の双方向通信によりドアの施錠・解錠を行う、パッシブエントリなどの動作が行われる。
車両ドア制御装置10には、ドア操作スイッチ31、ドアロックスイッチ32、ドアセンサ33、ドア開閉装置34、ドアロック装置35、および警報装置36が接続されている。これらの各部31〜36は、車両に設けられている。
ドア操作スイッチ31は、車両のドアを開閉する際に操作されるスイッチである。ドアロックスイッチ32は、車両のドアが閉じた後に、ドアをロックするためのスイッチである。ドアセンサ33は、車両のドアが開状態にあるか閉状態にあるかを検出するセンサである。これらの各部の出力は、車両ドア制御装置10の制御部11に入力される。
ドア開閉装置34は、ドア操作スイッチ31の操作に基づいて、ドアを開閉する装置である。ドア開閉装置34には、ドアを開閉するためのモータなどが備わっている。ドアロック装置35は、ドアロックスイッチ32の操作に基づいて、ドアをロックする装置である。警報装置36は、電子キー20を車内に置き忘れた場合などに警報を出力する装置である。
図2は、車両Vにおける車内アンテナ15A、車外アンテナ15B、ドア操作スイッチ31、およびドアロックスイッチ32の配置の一例を示している。車内アンテナ15Aは、車室50の内部に複数(ここでは3個)設けられている。車外アンテナ15Bは、車室50の外部、具体的には車両Vの左右のフロントドア51に備わるドアハンドル(図示省略)に、それぞれ1個設けられている。ドア操作スイッチ31は、車両Vの左右のスライドドア52に備わるドアハンドル(図示省略)に、それぞれ1個設けられている。ドアロックスイッチ32は、上述した左右のフロントドア51のドアハンドルに、それぞれ1個設けられている。図1のドアセンサ33は、図2で図示されていないが、各ドア51、52の近傍に設けられている。なお、本例では、フロントドア51は手動で開閉するドアであり、スライドドア52は、ドア開閉装置34に備わるモータ(図示省略)の駆動力で開閉するパワースライドドアである。
スライドドア52のドアロックを予約する場合は、たとえば、スライドドア52に設けられたドア操作スイッチ31を操作して、スライドドア52を閉方向にスライドさせ、ドアの閉動作中に、フロントドア51に設けられたドアロックスイッチ32を操作する。すなわち、ドア操作スイッチ31とドアロックスイッチ32の連続した2段階操作により、ドアロックの予約が行われる。ドアロックが予約されると、ドア開閉装置34によりスライドドア52が閉じた後、ドアロック装置35により自動的にスライドドア52がロックされる。
なお、ドア操作スイッチ31とドアロックスイッチ32とは、車両Vに元々備わっているものであり、予約によらずにドアロックを行う際にも操作される。この場合は、ドア操作スイッチ31を操作してスライドドア52をスライドさせ、スライドドア52が閉じた後で、ドアロックスイッチ32を操作することで、スライドドア52がロックされる。
図3は、車内アンテナ15Aおよび車外アンテナ15Bの通信領域(破線)を示している。ここでいう通信領域とは、各アンテナ15A、15Bから送信される電波が届き、電子キー20との通信が可能な範囲のことである。車内アンテナ15Aは、車室50の内部全域にわたる通信領域Zaを形成している。この通信領域Zaは、車両Vの車内領域であって、本発明における「第1領域」に相当する。また、車外アンテナ15Bは、車室50の外部に通信領域Zbを形成している。この通信領域Zbは、車両Vの車外領域と通信領域Zaの一部とを含んでおり、本発明における「第2領域」に相当する。
図3のように、通信領域Zbが通信領域Zaの一部を含むことから、通信領域Zaと通信領域Zbとが一部重なりあった領域(以下、「重なり領域」という。)Zcが存在する。この重なり領域Zcにおいては、車内アンテナ15Aと車外アンテナ15Bのいずれもが、電子キー20と通信を行うことができる。このため、重なり領域Zcに電子キー20が存在する場合は、アンテナ15A、15Bの双方が同時に電波を送信すると、電子キー20位置判別が不可能となる。そこで、本発明では、車内アンテナ15Aにより電子キー20を検索するタイミングと、車外アンテナ15Bにより電子キー20を検索するタイミングとを異ならせることで、上記の問題を解決している。以下、その詳細について説明する。
図4は、第1実施形態の動作を示すフローチャートである。本フローチャートの各ステップは、制御部11によって実行される(後述する図5〜図7のフローチャートにおいても同様)。
ステップS1では、ドア操作スイッチ31とドアロックスイッチ32の出力に基づき、ドアロック予約検出部13が、ドアロック予約操作の有無を判定する。ドア操作スイッチ31がドア閉方向に操作され、さらにドアロックスイッチ32が操作された場合は、ドアロック予約操作が行われたと判定し(ステップS1;YES)、ステップS2へ進む。
ステップS2では、通信部15の車外アンテナ15Bから信号を送信して、通信領域Zb内の電子キー20を検索する。詳しくは、車外アンテナ15Bは、電子キー20の所在を確認するためのLF(Low Frequency)信号を、所定の周期で間欠的に通信領域Zbへ送信する。この送信は一定時間だけ行われる。そして、次のステップS3で、電子キー位置判定部12が、通信領域Zbに電子キー20があるか否かを判定する。
図8に示すように、通信領域Zbに電子キー20が存在する場合は、車外アンテナ15BからのLF信号が電子キー20で受信され、電子キー20から応答信号が返信される。したがって、この応答信号を車外アンテナ15Bが受信した場合は、通信領域Zbに電子キー20があると判定され(ステップS3;YES)、ステップS4へ進む。なお、図8では、図3の左側の通信領域Zbのみを図示し、右側の通信領域Zbを省略してある(以下の図9〜図12においても同様)。
一方、図9に示すように、通信領域Zbに電子キー20が存在しない場合は、車外アンテナ15BからのLF信号が電子キー20で受信されず、電子キー20から応答信号は返信されない。したがって、車外アンテナ15BがLF信号を送信してから、一定時間内に応答信号が受信されなければ、通信領域Zbに電子キー20がないと判定され(ステップS3;NO)、ステップS1へ戻る。また、図10に示すように、電子キー20が車内の通信領域Za(重なり領域Zcを除く)にある場合も、ステップS3の判定はNOとなる。
ステップS4では、ドア閉検出部14が、ドアセンサ33の出力信号に基づいて、スライドドア52が閉じたか否かを判定する。スライドドア52が閉じてなければ(ステップS4;NO)、ステップS4を反復実行し、スライドドア52が閉じると(ステップS4;YES)、ステップS5へ進む。
ステップS5では、通信部15の車内アンテナ15Aから信号を送信して、通信領域Za内の電子キー20を検索する。詳しくは、車内アンテナ15Aは、電子キー20の所在を確認するためのLF信号を、所定の周期で間欠的に通信領域Zaへ送信する。この送信は一定時間だけ行われる。そして、次のステップS6で、電子キー位置判定部12が、通信領域Zaに電子キー20がないか否かを判定する。
図8や図9に示すように、通信領域Zaに電子キー20が存在しない場合は、車内アンテナ15AからのLF信号が電子キー20で受信されず、電子キー20から応答信号は返信されない。したがって、車内アンテナ15AがLF信号を送信してから、一定時間内に応答信号が受信されなければ、通信領域Zaに電子キー20がないと判定され(ステップS6;YES)、ステップS7へ進む。
ステップS7では、ドアロック装置35によりスライドドア52をロックして、処理を終了する。
一方、ステップS6において、車内アンテナ15AがLF信号を送信してから、一定時間内に応答信号を受信した場合は、通信領域Zaに電子キー20があると判定され(ステップS6;NO)、ステップS8へ進む。ステップS3において、電子キー20が通信領域Zbにあると判定されたにもかかわらず、ステップS6において、電子キー20が通信領域Zaにあると判定されるのは、図11に示すように、電子キー20が重なり領域Zcにある場合である。この場合は、結局、電子キー20が車室50内に存在しているので、スライドドア52をロックせずに、ステップS8でユーザに対する警報を出力する。この警報は、たとえば、警報装置36を構成するブザーやホーンを鳴動させることにより行う。
以上のように、第1実施形態においては、ドアロック予約操作が行われた場合に、まず、車外アンテナ15Bから通信領域ZbへLF信号を送信して、当該領域Zbのみについて電子キー20の検索を行う(ステップS2)。このとき、スライドドア52は、スライド動作中であってまだ閉じていないが、車内アンテナ15AはLF信号を送信していないので、車内から車外へ電波が漏れることはない。そして、スライドドア52が閉じると、次は、車内アンテナ15Aから通信領域ZaへLF信号を送信して、当該領域Zaについて電子キー20の検索を行う(ステップS5)。このとき、スライドドア52は閉じているので、車内アンテナ15Aの電波が車外へ漏れることはない。また、車外アンテナ15BはLF信号を送信していないので、車外から車内へ電波が進入することもない。
そして、それぞれの検索の結果、図8のように、電子キー20が通信領域Zbにあり、かつ通信領域Zaにない場合、すなわち電子キー20が重なり領域Zcを除いた通信領域Zbにある場合に限り、スライドドア52がロックされる。このため、図9や図10のように、電子キー20が通信領域Zbにない場合はもちろん、図11のように、電子キー20が通信領域Zbにあり、かつ通信領域Zaにもある場合、すなわち電子キー20が重なり領域Zcにある場合も、スライドドア52はロックされない。
このようにして、第1実施形態によれば、通信領域Zaと通信領域Zbの一部が重なっていても、各領域Za、Zbの検索のタイミングを異ならせることで、電子キー20が車内と車外のいずれにあるかを正確に判別して、ドアロック予約に基づくスライドドア52のロックを円滑に行うことができる。
また、第1実施形態によれば、ユーザがドアロック予約操作を行った直後から、通信領域Zbについて電子キー20の検索が開始されるので、ドアロックまでの時間が短くなって、ユーザの利便性が向上する。一方、通信領域Zaについての電子キー20の検索は、スライドドア52が閉じた後に行われるので、車内アンテナ15Aの電波が車外に漏れるのを防止して、車内にある電子キー20を確実に検出することができる。
また、第1実施形態によれば、特許文献1のように、ドアの開状態と閉状態とで車内アンテナ15Aの出力を切り替える必要がなく、通信領域Za、Zbの検索のタイミングを異ならせるだけでよい。このため、新たなハードウェアの設計は不要であり、ソフトウェアの変更で対応できるので、既存のシステム構成を利用して、簡易に実現することが可能である。
図5は、第2実施形態の動作を示すフローチャートである。図5では、図4のステップS4がステップS4aに、図4のステップS7がステップS7aに、それぞれ置き換わっている。図4のステップS4では、車両のドアのうち、ロック予約の対象であるスライドドア52のみが閉じたか否かを判定したが、図5のステップS4aでは、車両のすべてのドアが閉じたか否かを判定する。また、図4のステップS7では、スライドドア52のみをロックしたが、図5のステップS7aでは、車両のすべてのドアをロックする。その他のステップについては、図4と同じであるので、重複説明を省略する。
なお、図5のステップS4aおよびステップS7aは、後述する図6や図7の実施形態においても採用することができる。
第2実施形態によると、すべてのドアが閉じたことを条件として、通信領域Zaの電子キー20の検索が行われるので、車内アンテナ15Aの電波が車外へ一層漏れにくくなり、車内の電子キー20をより確実に検出することができる。また、すべてのドアを一斉にロックすることができる。
図6は、第3実施形態の動作を示すフローチャートである。図6では、図4のステップS7が省略されているとともに、このステップS7と同じ処理を行うステップS4bが、ステップS4の次に追加されている。また、図4のステップS8の次に、ステップS9が追加されている。図4では、ステップS6で通信領域Zaに電子キー20がないことが確認された後に、スライドドア52をロックしたが、図6では、ステップS4でスライドドア52が閉じたことが確認されると、ステップS4bで、スライドドア52をロックする。そして、ステップS6で通信領域Zaに電子キー20があることが確認された場合は(ステップS6;NO)、ステップS8で警報を出力した後に、ステップS9でスライドドア52のロックを解除(アンロック)する。その他のステップについては、図4と同じであるので、重複説明を省略する。
第3実施形態によると、スライドドア52が閉じた直後にドアがロックされるので、ドアロックまでの時間がさらに短縮される。また、いったんスライドドア52がロックされても、その後、車内に電子キー20があることが確認されると、ロックが解除されるので、電子キー20が車内に残されたままロックがされてしまう事態を回避することができる。
なお、図6のステップS4bおよびステップS9は、図4、図5、および図7の実施形態においても採用することができる。
図7は、第4実施形態の動作を示すフローチャートである。図7では、ステップS6の判定がNOの場合に、ステップS6a、S6bの処理が追加されている。ステップS6aでは、ステップS6で通信領域Zaにあると判定された電子キーが、ステップS3で通信領域Zbにあると判定された電子キーとは別の電子キーか否かが判定される。この判定は、電子キー20のIDコードに基づいて行われる。詳しくは、電子キー20から通信部15へ送信される応答信号には、当該電子キー20に割り当てられたIDコードが含まれているので、ステップS2、S5で取得したIDコードを照合することで、別の電子キーか否かを判別することができる。
すなわち、ステップS5で取得した電子キーのIDコードが、ステップS2で取得した電子キーのIDコードと異なる場合は、図12に示すように、ステップS6aで判定された車内の電子キー20’は、ステップS3で判定された車外の電子キー20とは別の電子キーということになる。一方、ステップS5で取得した電子キーのIDコードが、ステップS2で取得した電子キーのIDコードと同じであれば、図11に示すように、電子キー20が重なり領域Zcにあることになる。
ステップS6aで、通信領域Zaの電子キーが別の電子キーと判定された場合は(ステップS6a;YES)、ステップS6bでこの電子キーを無効化する。具体的には、別の電子キーのIDコードを記録し、以後、当該電子キーから送信される信号が車内アンテナ15Aで受信されても、制御部11は、受信信号に含まれるIDコードに基づき、当該受信信号を無視する。
また、ステップS6aで、別の電子キーではないと判定された場合は(ステップS6a;NO)、図11の場合に該当するので、電子キーを無効化せずに、ステップS8で警報のみを出力する。ステップS6bの場合も、ステップS8で警報が出力される。
第4実施形態によると、図12のように、ドアロック予約操作の直後に検出された電子キー20とは別の電子キー20’が車内に残されている場合は、この別の電子キー20’を検出して、スライドドア52がロックされないようにすることができる。また、当該電子キー20’は無効化されるが、車外にある電子キー20は無効化されていないので、スマートキーシステム100における電子キーの使用に支障はない。なお、無効化した電子キー20’については、所定時間が経過した後に自動的に、あるいは所定の操作を行うことにより、無効化が解除されるようにすればよい。
なお、図7のステップS6aおよびステップS6bは、図5や図6の実施形態においても採用することができる。
本発明は、上述した実施形態以外にも、以下のような種々の実施形態を採用することができる。
図4〜図7のステップS2において、車外アンテナ15Bから通信領域Zbへ信号を送信する場合、スライドドア52が閉じていないため、車外アンテナ15Bの電波が車内へ進入するおそれがある。そこで、この電波を打ち消すための妨害電波を発生させるアンテナを、車内に設けてもよい。
前記の各実施形態では、ドアロック予約によってスライドドア52をロックする場合を例に挙げたが、ドアロック予約の対象となるドアは、スライドドアに限らず、他のドア(フロントドアやバックドアなど)であってもよい。
前記の各実施形態では、ドア操作スイッチ31を操作した後、ドアの閉動作中にドアロックスイッチ32を操作することで、ドアロック予約を行う例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。たとえば、ドアロックスイッチ32を操作した後、ドア操作スイッチ31を操作することで、ドアロック予約を行ってもよい。
前記の各実施形態では、ドアロックスイッチ32をフロントドア51のドアハンドルに設けた例を挙げたが、ドアロックスイッチ32は、スライドドア52のドアハンドルに設けてもよい。また、前記の実施形態では、車外アンテナ15Bをフロントドア51のドアハンドルに設けた例を挙げたが、車外アンテナ15Bは、ドアハンドル以外の場所に設けてもよい。
10 車両ドア制御装置
11 制御部
12 電子キー位置判定部
13 ドアロック予約検出部
14 ドア閉検出部
15 通信部
15A 車内アンテナ(第1アンテナ)
15B 車外アンテナ(第2アンテナ)
20 電子キー
20’別の電子キー
50 車室
V 車両
Za 通信領域(第1領域)
Zb 通信領域(第2領域)
Zc 重なり領域

Claims (7)

  1. 車両に搭載され、所定のドアロック予約操作に基づいて、前記車両のドアが閉じた後に当該ドアを自動的にロックする車両ドア制御装置であって、
    前記車両の車内領域である第1領域、および前記車両の車外領域と前記第1領域の一部とを含む第2領域へそれぞれ信号を送信して、前記車両のユーザが所持する電子キーを検索する通信部と、
    前記通信部の検索結果に基づいて、前記電子キーが前記第1領域または前記第2領域にあるか否かを判定し、当該判定結果に基づいて前記車両のドアのロックを制御する制御部と、を備え、
    前記通信部は、
    前記ドアロック予約操作が行われると、前記第2領域に信号を送信して、当該第2領域内の電子キーを検索し、
    前記第2領域に電子キーがある場合は、前記車両のドアが閉じた後に、前記第1領域に信号を送信して、当該第1領域内の電子キーを検索する、ことを特徴とする車両ドア制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両ドア制御装置において、
    前記制御部は、
    前記電子キーが前記第2領域にあり、かつ前記第1領域にないと判定した場合に、前記車両のドアをロックする、ことを特徴とする車両ドア制御装置。
  3. 請求項1に記載の車両ドア制御装置において、
    前記制御部は、
    前記電子キーが前記第2領域にあると判定した場合は、前記車両のドアが閉じた後に、前記車両のドアをロックし、
    その後、前記電子キーが前記第1領域にあると判定した場合に、前記ドアのロックを解除する、ことを特徴とする車両ドア制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両ドア制御装置において、
    前記制御部は、
    前記電子キーが前記第2領域にあると判定した場合に、前記車両の全てのドアが閉じているか否かを判定し、
    前記全てのドアが閉じている場合は、前記電子キーが前記第1領域にないか否かを判定し、
    前記電子キーが前記第1領域にないと判定した場合に、前記全てのドアをロックする、ことを特徴とする車両ドア制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両ドア制御装置において、
    前記制御部は、
    前記電子キーが前記第2領域にあり、かつ前記第1領域にもあると判定した場合に、前記第1領域の電子キーが、前記第2領域の電子キーとは別の電子キーか否かをさらに判定し、
    別の電子キーであると判定した場合は、当該別の電子キーを無効化する、ことを特徴とする車両ドア制御装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車両ドア制御装置において、
    前記制御部は、
    前記電子キーが前記第2領域にあり、かつ前記第1領域にもあると判定した場合に、前記ユーザに対する警報を出力する、ことを特徴とする車両ドア制御装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の車両ドア制御装置において、
    前記通信部は、
    前記車両の車内に設けられた第1アンテナと、
    前記車両の車外に設けられた第2アンテナと、を備え、
    前記第2アンテナは、前記ドアロック予約操作が行われると、前記第2領域へ信号を送信して前記電子キーの検索を行い、
    前記第1アンテナは、前記車両のドアが閉じると、前記第1領域へ信号を送信して前記電子キーの検索を行う、ことを特徴とする車両ドア制御装置。
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