JP4570944B2 - キーレスエントリ装置 - Google Patents

キーレスエントリ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4570944B2
JP4570944B2 JP2004349510A JP2004349510A JP4570944B2 JP 4570944 B2 JP4570944 B2 JP 4570944B2 JP 2004349510 A JP2004349510 A JP 2004349510A JP 2004349510 A JP2004349510 A JP 2004349510A JP 4570944 B2 JP4570944 B2 JP 4570944B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
vehicle
person
portable device
wireless communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004349510A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006161273A (ja
Inventor
直樹 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2004349510A priority Critical patent/JP4570944B2/ja
Publication of JP2006161273A publication Critical patent/JP2006161273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4570944B2 publication Critical patent/JP4570944B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、車両に対する人の接近検知レベルをもとに、固有の認証情報を保持する携帯機と認証処理を伴う無線通信処理をおこなうキーレスエントリ装置に関する。
従来より、自動車などの車両において、車体の一部を開閉可能に覆うドアやトランクなどの開閉体の開閉制御をおこなうシステムとして、無線通信機能を有する携帯機から送信されたロック・アンロック信号を車載の無線装置で受信して開閉体のロック・アンロック機構を駆動することにより、当該開閉体のロック・アンロック状態を遠隔操作できるようにしたキーレスエントリシステムが知られている。
また、近年では、車載の無線装置と携帯機との交信データに基づいて、該携帯機に設定された固有の認証コードと、車載の無線装置に連携した制御装置のメモリに予め登録された認証コードとを照査し、この照査結果に応じて開閉体のロック・アンロック状態が自動制御されるようにしたパッシブ・キーレスエントリーシステムも開発されている。
例えば、特許文献1では、車両の周囲に設定される監視範囲内の人の動きを検出し、この検出結果に応じて携帯機から呼出電波の出力を開始するキーレスエントリシステムが開示されている。このキーレスエントリシステムによれば、自動車などが隣接して配列された場合でも呼出電波が不用意に出力されることを抑制し、利便性を損うことなくバッテリー上がりを防止することができる。
ここで、かかるキーレスエントリシステムでは、車両の各開閉体(すなわち、ドアやトランク)ごとに、人の接近を検知する接近センサを配設し、これらの接近センサが有する接近検知エリアで車両内の領域および車両外の近傍の領域を相互に補うように構成することによって接近検知機能を実現し、また、車両のフロント、リアおよびフロントの各部に、ワイヤレスチューナなどの無線装置を配設し、これらの無線装置が有する無線通信エリアで車両内の領域および車両外の近傍の領域を相互に補うように構成することによって携帯機と無線装置の無線通信機能を実現している。
特開2001−295523号公報
しかしながら、上記の従来技術(特許文献1)では、キーレスエントリ機能を実現する上で補うべき検知領域および通信領域に比較して狭い接近検知エリアおよび無線通信エリアを重ね合わせることで機能を実現しているため、複数のセンサおよび複数の無線装置を配設する必要があり、車両に搭載する際のスペースも増加し、さらに、システムを構成する上でのコストパフォーマンスを低下させるという問題点があった。
また、上記の従来技術は、キーレスエントリシステムのみを対象とした画一的なサービスを提供するものであるため、人の接近を検知する接近センサおよび携帯機と無線通信をおこなう無線装置から得られる情報を有用に活かすことができず、車両に搭載される他の装置と効果的な連携を取ることができなかった。
そこで、本発明は、上述した従来技術による課題(問題点)を解消するためになされたものであり、装置構成をスリム化するとともに、コストパフォーマンスを向上させることができるキーレスエントリ装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、車両に対する人の接近検知レベルをもとに、固有の認証情報を保持する携帯機と認証処理を伴う無線通信処理をおこなうキーレスエントリ装置であって、前記車両外の近傍および車両内を前記携帯機と通信可能な無線通信エリアとして前記無線通信処理をおこなう無線通信処理手段と、当該車両の中央部に配設され、前記無線通信エリアに比較して広い接近検知エリアを有する接近検知手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、前記無線通信エリアおよび前記接近検知エリアは、車両内に存在する無線通信エリアまたは接近検知エリアである車内エリア、並びに車両外に存在する無線通信エリアまたは接近検知エリアである車外エリアを有し、前記接近検知手段によって検知された車両に対する人の接近検知レベルから当該人が前記車内エリア、前記車外エリアもしくは前記接近検知エリア外のいずれに存在するかを識別する人物エリア識別手段と、前記無線通信処理手段による無線通信処理の電波強度から当該携帯機が前記車内エリア、前記車外エリアもしくは前記無線通信エリア外のいずれに存在するかを識別する携帯機エリア識別手段と、前記人物エリア識別手段によって人が存在すると識別されたエリア情報および前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が存在すると識別されたエリア情報に基づいて、前記車両或いは前記人が直面している状況を特定する状況特定手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、前記状況特定手段は、前記人物エリア識別手段によって人が車内エリア或いは接近検知エリア外に存在すると識別され、かつ前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が車外エリアに存在すると識別されたならば、当該携帯機が車外に置き忘れられた状況であると特定することを特徴とする。
また、本発明は、前記状況特定手段は、前記人物エリア識別手段によって人が車外エリア或いは接近検知エリア外に存在すると識別され、かつ前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が車内エリアに存在すると識別されたならば、当該携帯機が車内に置き忘れられた状況であると特定することを特徴とする。
また、本発明は、前記状況特定手段は、前記人物エリア識別手段によって人が車内エリアに存在すると識別され、かつ前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が車内エリアに存在すると識別されたならば、当該車両の乗員が乗車中であると特定する。
また、本発明は、前記状況特定手段は、前記人物エリア識別手段によって人が車外エリアに存在すると識別され、かつ前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が車外エリアに存在すると識別されたならば、携帯機の保持者が当該車両の近くに存在している状況であると特定することを特徴とする。
また、本発明は、前記状況特定手段は、前記人物エリア識別手段によって人が存在すると識別された前記エリア情報および前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が存在すると識別された前記エリア情報を時系列に監視して、前記車両或いは前記人が直面している状況を特定することを特徴とする。
また、本発明は、前記状況特定手段は、前記人物エリア識別手段によって人が車外エリア或いは接近検知エリア外に存在すると所定時間について継続して識別され、かつ前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が無線通信エリア外に存在すると所定時間について継続して識別されたならば、当該車両が駐車中であると特定することを特徴とする。
また、本発明は、前記状況特定手段は、当該車両が駐車中であると特定した場合に、前記人物エリア識別手段によって人が車内エリアに存在すると識別され、かつ前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が無線エリア外に存在すると識別されたならば、当該車両が第三者に侵入された状況であると特定する。
また、本発明は、前記状況特定手段は、前記人物エリア識別手段によって人が車内エリアに存在すると所定時間内に少なくとも一度識別され、かつ前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が無線通信エリア外に存在すると所定時間について継続して識別されたならば、同乗者が車内で待機中であると特定することを特徴とする。
本発明によれば、車両外の近傍および車両内を携帯機と通信可能な無線通信エリアとして無線通信処理をおこなう無線通信処理部と、当該車両の中央部に配設され、無線通信エリアに比較して広い接近検知エリアを有する接近センサとを備えることとしたので、装置構成をスリム化するとともに、コストパフォーマンスを向上させることが可能になる。
また、本発明によれば、車両に対する人の接近検知レベルから当該人が車内エリア、車外エリアもしくは接近検知エリア外のいずれに存在するかを識別し、無線通信処理の電波強度から当該携帯機が車内エリア、車外エリアもしくは無線通信エリア外のいずれに存在するかを識別し、人が存在すると識別されたエリア情報および携帯機が存在すると識別されたエリア情報に基づいて、車両或いは人が直面している状況を特定することとしたので、人の接近を検知する接近センサおよび携帯機と無線通信をおこなう無線装置から得られる情報を有用に活かすことができ、車両に搭載される他の装置と効果的な連携を取ることが可能になる。
また、本発明によれば、人が車内エリア或いは接近検知エリア外に存在すると識別され、かつ携帯機が車外エリアに存在すると識別されたならば、当該携帯機が車外に置き忘れられた状況であると特定することとしたので、携帯機の車外置き忘れを防止する措置を取ることが可能になる。さらに、これに関連して、携帯機の車外置き忘れに起因して車内に閉じ込められることを防止する措置を取ることが可能になる。
また、本発明によれば、人が車外エリア或いは接近検知エリア外に存在すると識別され、かつ携帯機が車内エリアに存在すると識別されたならば、当該携帯機が車内に置き忘れられた状況であると特定することとしたので、携帯機の車内置き忘れを防止する措置を取ることが可能になる。さらに、これに関連して、携帯機の車内置き忘れに起因して当該車両の正当な乗員が車内に戻れなくなることを防止する措置も取ることが可能になる。
また、本発明によれば、人が車内エリアに存在すると識別され、かつ携帯機が車内エリアに存在すると識別されたならば、当該車両の乗員が乗車中であると特定することとしたので、乗車時の暴漢対策措置を取ることが可能になる。
また、本発明によれば、人が車外エリアに存在すると識別され、かつ携帯機が車外エリアに存在すると識別されたならば、携帯機の保持者が当該車両の近くに存在している状況であると特定することとしたので、乗車時にのみ作動が必要となる車載機器の作動を禁止する措置を取ることが可能になる。
また、本発明によれば、人が存在すると識別されたエリア情報および携帯機が存在すると識別されたエリア情報を時系列に監視して、車両或いは人が直面している状況を特定することとしたので、より詳細かつ正確に状況を特定することができ、車両に搭載される他の装置と一層効果的な連携を取ることが可能になる。
また、本発明によれば、人が車外エリア或いは接近検知エリア外に存在すると所定時間について継続して識別され、かつ携帯機が無線通信エリア外に存在すると所定時間について継続して識別されたならば、当該車両が駐車中であると特定することとしたので、盗難防止措置を取ることが可能になる。さらに、これに関連して、バッテリー電力の無駄な消費を抑制する観点から車載機器の作動禁止措置を取ることが可能になる。
また、本発明によれば、当該車両が駐車中であると特定した場合に、人が車内エリアに存在すると識別され、かつ携帯機が無線エリア外に存在すると識別されたならば、当該車両が第三者に侵入された状況であると特定することとしたので、第三者の盗難行為に対して警報措置および威嚇措置を取ることが可能になる。
また、本発明によれば、人が車内エリアに存在すると所定時間内に少なくとも一度識別され、かつ携帯機が無線通信エリア外に存在すると所定時間について継続して識別されたならば、同乗者が車内で待機中であると特定することとしたので、同乗者を車内に閉じ込めることを防止する措置を取ることが可能になる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るキーレスエントリ装置の好適な実施例について詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係るキーレスエントリ装置の概要および特徴を説明した後に、本実施例1に係るキーレスエントリ装置を説明し、最後に、他の実施例として種々の変形例(実施例2)を説明することとする。
(概要および特徴)
まず最初に、本発明に係るキーレスエントリ装置の概要および特徴を説明する。図1は、本発明に係るキーレスエントリ装置の概要および特徴を説明する概念図である。このキーレスエントリシステム1は、車両2に対する人3の接近検知レベルをもとに、固有の認証情報を保持するスマートキー4と認証処理を伴う無線通信処理をおこない、正当なスマートキーからのロック・アンロック指示であると認証した場合に、このロック・アンロック指示に応じた施錠制御・開錠制御をおこなうものである。
ここで、本発明に係るキーレスエントリ装置10は、車両外の近傍および車両内をスマートキー4と通信可能な無線通信エリアとして無線通信処理をおこなう無線通信処理部12(ワイヤレストランシーバ12a)と、当該車両2の中央部に配設され、無線通信エリアに比較して広い接近検知エリアを有する接近センサ11とを備える構成を採用した点に主たる特徴があり、このような構成によって、装置構成をスリム化するとともに、コストパフォーマンスを向上させることができるようにしている。
この主たる特徴を具体的に説明すると、このキーレスエントリ装置10は、図1に示すように、車両外の近傍および車両内をスマートキー4と通信可能な無線通信エリアを有する無線通信処理部12と、車両2に対する人3の接近を検知する接近センサ11を無線通信エリアに比較して広い接近検知エリアを有する接近センサ11を採用することで、キーレスエントリ機能を実現する上で補うべき検知領域および通信領域を単一の無線通信処理部12および接近センサ11で補うことができるようにしている。さらに、この接近センサ11を車両2の中央部に配設することで、車両2の全方向に対して均一な接近検知エリアを構築でき、車両2に対する人の接近を正確に検知できるようにしている。
したがって、上記した従来技術の例で言えば、キーレスエントリ機能を実現する上で補うべき検知領域および通信領域に比較して狭い接近検知エリアおよび無線通信エリアを重ね合わせて機能を実現することで、複数のセンサおよび複数の無線装置を配設するのではなく、キーレスエントリ機能を実現する上で補うべき検知領域および通信領域を単一の無線通信処理部および接近センサで補うことで、キーレスエントリ装置の構成をスリム化するとともに、コストパフォーマンスを向上させることが可能になる。さらに、これに関連して、この接近センサを車両の中央部に配設することで、車両の全方向に対して均一な接近検知エリアを構築でき、車両に対する人の接近を正確に検知することが可能になる。
次に、本実施例1に係るキーレスエントリ装置について説明する。図2は、本実施例1に係るキーレスエントリ装置の構成を示すシステム構成図である。なお、ここでは、本実施例1に係るキーレスエントリ装置の構成について説明した後に、このキーレスエントリ装置の各種処理の手順を説明する。
(キーレスエントリ装置の構成)
図2に示すように、キーレスエントリ装置10は、ドアの開錠・施錠およびダブルロックの施錠などドアに関する制御をおこなうドアECU20と、エンジンに関する制御をおこなうエンジンECU30と、シフトに関する制御をおこなうシフトECU40と、盗難検知およびアラーム制御などをおこなう盗難防止ECU50と、アクティブサスなどのサスペンションに関する制御をおこなうサスペンションECU60と、オーディオプレイヤーおよびDVDプレイヤーの機能を有するAVユニット70とに接続されている。
このキーレスエントリ装置10は、同図に示すように、接近センサ11と、無線通信処理部12と、スピーカ13と、記憶部14と、制御部15を備える。
このうち、接近センサ11は、車両2に対する人3の接近を検知するレーダセンサや超音波センサなどのセンサであり、具体的には、図1に示すように、当該車両2の中央部に配設され、無線通信エリアに比較して広い接近検知エリアを有する。なお、この接近センサ11は、接近検知エリア内に人の存在を検知したならば、接近検知レベルを制御部15に出力する。
無線通信処理部12は、接近センサ11によって検知された車両2に対する人3の接近検知レベルをもとに、固有の認証情報を保持するスマートキー4と認証処理を伴う無線通信処理をおこなう処理部である。
より具体的には、図1に示すように、車両外の近傍および車両内をスマートキー4と通信可能な無線通信エリアとして無線通信をおこなうワイヤレストランシーバ12aと、当該車両2を一意に特定する認証情報を保持し、該保持した認証情報とスマートキー4から受信した認証情報との認証処理をおこなう認証処理部12b(図示せず)とを備える。なお、このワイヤレストランシーバ12aは、スマートキー4と無線通信がおこなわれた場合に、受信レベル(Sレベル)を制御部15に出力する。
記憶部14は、制御部15による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する格納手段(記憶手段)であり、状況−対応措置記憶テーブル14aを備える。この状況−対応措置記憶テーブル14aは、人3が存在するエリアおよびスマートキー4が存在するエリアの組合せごとに、車両或いは人が直面している状況と該状況に応じた対応措置とを対応付けて記憶するテーブルである。例えば、図3に示すように、人「車内エリア」およびスマートキー「車内エリア」に、状況「車両の乗員が乗車中」と対応措置「アウトサイドハンドル操作開錠禁止措置」を対応付けて記憶している。
制御部15は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、人物エリア識別処理部15a、スマートキーエリア識別処理部15b、状況特定部15cおよび対応措置実行部15dを備える。
このうち、人物エリア識別処理部15aは、接近センサ11によって検知された車両に対する人の接近検知レベルから当該人が車内エリア、車外エリアもしくは接近検知エリア外のいずれに存在するかを識別する処理部である。例えば、接近検知レベルが「A」以上であれば、「車内エリア」と識別し、「接近検知レベル>0」であり、かつ「A」未満であれば、「車外エリア」と識別し、「接近検知レベル=0」であれば、「接近検知エリア外」であると識別する。
スマートキーエリア識別処理部15bは、無線通信処理部12による無線通信処理の電波強度から当該スマートキー4が車内エリア、車外エリアもしくは無線通信エリア外のいずれに存在するかを識別する処理部である。例えば、受信レベル(Sレベル)が「D」以上であれば、「車内エリア」と識別し、「受信レベル>0」であり、かつ「D」未満であれば、「車外エリア」と識別し、「接近検知レベル=0」であれば、「無線通信エリア外」であると識別する。
状況特定部15cは、人物エリア識別処理部15aによって人が存在すると識別されたエリア情報およびスマートキーエリア識別処理部15bによってスマートキーが存在すると識別されたエリア情報に基づいて、車両2或いは人3が直面している状況を特定する処理部である。具体的には、人3が存在すると識別されたエリアおよびスマートキー4が存在すると識別されたエリアに該当する状況を状況−対応措置記憶テーブル14aから抽出する。
例えば、状況特定部15cは、人物エリア識別処理部15aによって人3が「車内エリア」に存在すると識別され、かつスマートキーエリア識別処理部15bによってスマートキー4が「車内エリア」に存在すると識別されたならば、「当該車両2の乗員が乗車中」であると特定する。このように、当該車両2の乗員が乗車中であると特定することで、「アウトサイドハンドル操作」による開錠禁止措置などの乗車時の暴漢対策措置を取ることができる。
ここで、対応措置実行部15dは、状況特定部15cによって特定された状況に応じた対応措置を実行する処理部であり、具体的には、状況特定部15cによって特定された状況に対応する対応措置を状況−対応措置記憶テーブル14aから抽出し、該抽出した対応措置を実行する。
すなわち、「車両2の乗員が乗車中」に対応する「アウトサイドハンドル操作」による開錠禁止措置を状況−対応措置記憶テーブル14aから抽出し、該抽出した「アウトサイドハンドル操作」による開錠禁止措置の実行指示をドアECU20に出力して対応措置を実行する。
このように、「アウトサイドハンドル操作」による開錠禁止措置を実行することで、外からの第三者による侵入を排除することができ、暴漢による被害を予防することが可能になる。
また、状況特定部15cは、人物エリア識別処理部15aによって人3が「車内エリア」或いは「接近検知エリア外」に存在すると識別され、かつスマートキーエリア識別処理部15bによってスマートキー4が「車外エリア」に存在すると識別されたならば、「スマートキー4が車外に置き忘れられた状況」であると特定する。
このように、「スマートキー4が車外に置き忘れられた状況」であると特定することで、音声通知措置(なお、人が「接近検知エリア外」に存在する場合には、メール通知措置をおこなう。)、エンジン停止/始動禁止措置、シフトノブ固定措置、デッドロック禁止措置、アラームセットの解除/禁止措置もしくはこれらの組合せた措置を実行することができ、携帯機の車外置き忘れを防止する措置を取ることが可能になる。さらに、これに関連して、携帯機の車外置き忘れに起因して車内に閉じ込められることを防止する措置を取ることが可能になる。
この場合、対応措置実行部15dは、「スマートキー4が車外に置き忘れられた状況」に対応する「音声通知措置(なお、人が「接近検知エリア外」に存在する場合には、メール通知措置をおこなう。)、エンジン停止/始動禁止措置、シフトノブ固定措置、デッドロック禁止措置、アラームセットの解除/禁止措置もしくはこれらの組合せた措置」を状況−対応措置記憶テーブル14aから抽出し、該抽出した対応措置をそれぞれ実行する。
より詳細には、スピーカ13から「スマートキー4が車外に置き忘れられた状況」にある旨の音声ガイダンス(また、人が「接近検知エリア外」に存在する場合には、メール)を出力(送信)することで、スマートキー4の車外置き忘れを報知することが可能になる。
さらに、「エンジン停止/始動禁止措置」の実行指示をエンジンECU30に出力して対応措置を実行することで、スマートキー4の車外置き忘れを放置したまま現場を離れることを防止することができる。
また、同様に、「シフトノブ固定措置」の実行指示をシフトECU40に出力して対応措置を実行することで、スマートキー4の車外置き忘れを放置したまま現場を離れることを防止することができる。
そして、「デッドロック禁止措置」の実行指示をドアECU20に出力して対応措置を実行することで、スマートキー4の車外置き忘れに起因して車内に閉じ込められることを防止することができる。
さらに、「アラームセットの解除/禁止措置」の実行指示を盗難防止ECU50に出力して対応装置を実行することで、当該車両2の正当な乗員に対してアラーム制御がおこなわれることを防止することができる。
また、状況特定部15cは、人物エリア識別処理部15aによって人が「車内エリア」に存在すると所定時間内に少なくとも一度識別され、かつスマートキーエリア識別処理部15bによってスマートキー4が「無線通信エリア外」に存在すると所定時間について継続して識別されたならば、「同乗者が車内で待機中」であると特定する。このように、「同乗者が車内で待機中」であると特定することで、同乗者を車内に閉じ込めることを防止する措置を取ることが可能になる。
この場合、対応措置実行部15dは、「同乗者が車内で待機中」に対応する「ダブルロック開錠措置」を状況−対応措置記憶テーブル14aから抽出し、該抽出した「ダブルロック開錠措置」の実行指示をドアECU20に出力して対応措置を実行する。このように、「ダブルロック開錠措置」を実行することで、車内で待機している同乗者を閉じ込めてしまうことを防止することが可能になる。
また、状況特定部15cは、人物エリア識別処理部15aによって人が「車外エリア」或いは「接近検知エリア外」に存在すると識別され、かつスマートキーエリア識別処理部15bによってスマートキー4が「車内エリア」に存在すると識別されたならば、「スマートキー4が車内に置き忘れられた状況」であると特定する。
このように、「スマートキー4が車内に置き忘れられた状況」であると特定することで、携帯機の車内置き忘れを防止する措置を取ることが可能になる。さらに、これに関連して、携帯機の車内置き忘れに起因して当該車両の正当な乗員が車内に戻れなくなることを防止する措置も取ることができる。
この場合、対応措置実行部15dは、「スマートキー4が車内に置き忘れられた状況」に対応する「音声通知措置(なお、人が「接近検知エリア外」に存在する場合には、メール通知措置をおこなう。)およびドア施錠禁止措置」を状況−対応措置記憶テーブル14aから抽出し、該抽出した対応措置をそれぞれ実行する。
すなわち、スピーカ13から「スマートキー4が車内に置き忘れられた状況」にある旨の音声ガイダンス(また、人が「接近検知エリア外」に存在する場合には、メール)を出力(送信)することで、スマートキー4の車内置き忘れを報知することが可能になる。
さらに、「ドア施錠禁止措置」の実行指示をドアECU20に出力して対応措置を実行することで、携帯機の車内置き忘れに起因して当該車両の正当な乗員が車内に戻れなくなることを防止することが可能になる。
また、状況特定部15cは、人物エリア識別処理部15aによって人が「車外エリア」に存在すると識別され、かつスマートキーエリア識別処理部15bによってスマートキー4が「車外エリア」に存在すると識別されたならば、「スマートキー4の保持者が当該車両2の近くに存在している状況」であると特定する。
このように、「スマートキー4の保持者が当該車両2の近くに存在している状況」であると特定することで、乗車時にのみ作動が必要となる車載機器の作動を禁止する措置を取ることが可能になる。
この場合、対応措置実行部15dは、「スマートキー4の保持者が当該車両2の近くに存在している状況」に対応する「電源コントロール措置」を状況−対応措置記憶テーブル14aから抽出し、該抽出した「電源コントロール措置」の実行指示をAVユニット70に出力してオーディオプレイヤーやDVDプレイヤーの作動を禁止する措置を実行する。このように、「電源コントロール措置」を実行することで、バッテリー電力の無駄な消費を抑制することが可能になる。
また、状況特定部15cは、人物エリア識別処理部15aによって人が「車外エリア」或いは「接近検知エリア外」に存在すると所定時間について継続して識別され、かつスマートキーエリア識別処理部15bによってスマートキーが「無線通信エリア外」に存在すると所定時間について継続して識別されたならば、「車両2が駐車中」であると特定する。
このように、「車両2が駐車中」であると特定することで、盗難防止措置を取ることが可能になる。さらに、これに関連して、バッテリー電力の無駄な消費を抑制する観点から車載機器の作動禁止措置を取ることができる。
この場合、対応措置実行部15dは、「車両2が駐車中」に対応する「車載機器作動禁止措置およびアラームセット」を状況−対応措置記憶テーブル14aから抽出し、該抽出した対応措置をそれぞれ実行する。
すなわち、「アラームセット」の実行指示を盗難防止ECU50に出力して対応措置を実行することで、車両の盗難を防止することが可能になる。
さらに、「車載機器作動禁止措置」の実行指示をAVユニット70に出力してオーディオプレイヤーやDVDプレイヤーの作動を禁止する措置を実行する。このように、「車載機器作動禁止措置」を実行することで、バッテリー電力の無駄な消費を抑制することが可能になる。
また、状況特定部15cは、「車両2が駐車中」であると特定した場合に、人物エリア識別処理部15aによって人が「車内エリア」に存在すると識別され、かつスマートキーエリア識別処理部15bによってスマートキー4が「無線エリア外」に存在すると識別されたならば、「車両2が第三者に侵入された状況」であると特定する。このように、「車両2が第三者に侵入された状況」であると特定することで、第三者の盗難行為に対して警報措置および威嚇措置を取ることが可能になる。
この場合、対応措置実行部15dは、「車両2が第三者に侵入された状況」に対応する「アラーム措置および威嚇措置」を状況−対応措置記憶テーブル14aから抽出し、該抽出した対応措置をそれぞれ実行する。
すなわち、「アラーム措置」の実行措置を盗難防止ECU50に出力してアラーム制御をおこなうことで、第三者の盗難行為を周囲に報知することができ、また、「威嚇措置」の実行措置をサスペンションECU60に出力して当該車両2を振動させることで、第三者を威嚇することができる。
(各種処理の手順)
次に、本実施例1に係るキーレスエントリ装置の処理手順について説明する。図4、図5、図6、図7は、本実施例1に係るキーレスエントリ装置の処理手順を示すフローチャートである。この処理は、シフトレンジが「パーキング」に入れられた場合に開始されることとなる。
図4に示すように、まず、人物エリア識別処理部15aは、人が存在するエリアを識別する(ステップS401)。このとき、人が「車内エリア」に存在する場合(ステップS402肯定かつステップS403肯定)に、スマートキーエリア識別処理部15bは、スマートキーが存在するエリアを識別する(ステップS404)。
続いて、スマートキー4が「車内エリア」に存在する場合(ステップS405肯定かつステップS406肯定)に、状況特定部15cは、車両2或いは人3が直面している状況を「当該車両2の乗員が乗車中」であると特定する(ステップS407)。
そして、対応措置実行部15dは、「アウトサイドハンドル操作」による開錠禁止措置の実行指示をドアECU20に出力して対応措置を実行した後(ステップS408)、「同乗者待機カウンタ」および「駐車カウンタ」をクリアし(ステップS409)、再度、上記のステップS401から処理を開始する。
また、スマートキー4が「車外エリア」に存在する場合(ステップS405肯定かつステップS406否定)に、状況特定部15cは、車両2或いは人3が直面している状況を「スマートキー4が車外に置き忘れられた状況」であると特定する(ステップS410)。
そして、対応措置実行部15dは、「スマートキー4が車外に置き忘れられた状況」に対応する「音声通知措置、エンジン停止/始動禁止措置、シフトノブ固定措置、デッドロック禁止措置、アラームセットの解除/禁止措置もしくはこれらの組合せた措置」をそれぞれ実行した後(ステップS411)、「同乗者待機カウンタ」および「駐車カウンタ」をクリアし(ステップS409)、再度、上記のステップS401から処理を開始する。
一方、スマートキー4が「無線通信エリア外」に存在する場合(ステップS405否定)に、「同乗者待機カウンタ」がタイムスタンプと連動していなければ(ステップS412否定)、状況特定部15cは、「同乗者待機カウンタ」をタイムスタンプと連動するように制御する(ステップS413)。
そして、「同乗者待機カウンタ」が所定時間を経過した場合(ステップSステップ414肯定)に、対応措置実行部15dは、「ダブルロック開錠措置」の実行指示をドアECU20に出力して対応措置を実行した後(ステップS415)、「同乗者待機カウンタ」をクリアし、再度、上記のステップS401から処理を開始する。
ここで、人が「車内エリア」に存在する場合(ステップS402肯定かつステップS403否定)には、図5に示すように、スマートキーエリア識別処理部15bは、スマートキーが存在するエリアを識別する(ステップS501)。
そして、スマートキー4が「車内エリア」に存在する場合(ステップS502肯定かつステップS503肯定)に、状況特定部15cは、車両2或いは人3が直面している状況を「スマートキー4が車内に置き忘れられた状況」であると特定する(ステップS504)。
続いて、対応措置実行部15dは、「音声通知措置およびドア施錠禁止措置」をそれぞれ実行した後(ステップS505)、「同乗者待機カウンタ」および「駐車カウンタ」をクリアし(ステップS506)、再度、上記のステップS401から処理を開始する。
また、スマートキー4が「車外エリア」に存在する場合(ステップS502肯定かつステップS503否定)に、状況特定部15cは、車両2或いは人3が直面している状況を「スマートキー4の保持者が当該車両2の近くに存在している状況」であると特定する(ステップS507)。
続いて、対応措置実行部15dは、「電源コントロール措置」の実行指示をAVユニット70に出力してオーディオプレイヤーやDVDプレイヤーの作動を禁止する措置を実行した後(ステップS508)、「同乗者待機カウンタ」および「駐車カウンタ」をクリアし(ステップS506)、再度、上記のステップS401から処理を開始する。
一方、スマートキー4が「無線通信エリア外」に存在する場合(ステップS502否定)に、「駐車カウンタ」がタイムスタンプと連動していなければ(ステップS509否定)、状況特定部15cは、「駐車カウンタ」をタイムスタンプと連動するように制御し(ステップS510)、「駐車カウンタ」が所定時間を経過していなければ(ステップS511)、再度、上記のステップS401から処理を開始する。
ここで、図6に示すように、人が「接近検知エリア外」に存在し(ステップS401否定)、いずれかのカウンタのタイムスタンプと連動しており(ステップS601肯定)、また、連動しているカウンタが所定時間を経過していない場合(ステップS602否定)に、再度、上記のステップS401から処理を開始する。
また、人が「接近検知エリア外」に存在し(ステップS401否定)、いずれのカウンタもタイムスタンプが連動していない場合(ステップS601否定)には、「駐車カウンタ」をタイムスタンプと連動するように制御し(ステップS603)、再度、上記のステップS401から処理を開始する。
一方、人が「接近検知エリア外」に存在し(ステップS401否定)、いずれかのカウンタがタイムスタンプと連動しており(ステップS601肯定)、さらに、いずれかのカウンタが所定時間を経過している場合(ステップS602肯定)には、スマートキーエリア識別処理部15bは、スマートキーが存在するエリアを識別する(ステップS604)。
そして、スマートキー4が「車内エリア」に存在する場合(ステップS605肯定かつステップS606肯定)には、状況特定部15cは、車両2或いは人3が直面している状況を「スマートキー4が車内に置き忘れられた状況」であると特定する(ステップS607)。
続いて、対応措置実行部15dは、「メール通知措置およびドア施錠禁止措置」をそれぞれ実行した後(ステップS608)、「同乗者待機カウンタ」および「駐車カウンタ」をクリアし(ステップS609)、再度、上記のステップS401から処理を開始する。
また、スマートキー4が「車外エリア」に存在する場合(ステップS605肯定かつステップS606否定)に、状況特定部15cは、車両2或いは人3が直面している状況を「スマートキー4が車外に置き忘れられた状況」であると特定する(ステップS610)。
続いて、対応措置実行部15dは、「メール通知措置、エンジン停止/始動禁止措置、シフトノブ固定措置、デッドロック禁止措置、アラームセットの解除/禁止措置もしくはこれらの組合せた措置」をそれぞれ実行した後(ステップS611)、「同乗者待機カウンタ」および「駐車カウンタ」をクリアし(ステップS609)、再度、上記のステップS401から処理を開始する。
一方、スマートキー4が「無線通信エリア外」に存在し(ステップS605否定)、所定時間を経過したカウンタが「同乗者待機カウンタ」であるならば(ステップS612否定)、対応措置実行部15dは、「ダブルロック開錠措置」の実行指示をドアECU20に出力して対応措置を実行した後(ステップS415)、「同乗者待機カウンタ」をクリアし、再度、上記のステップS401から処理を開始する。
ここで、「駐車カウンタ」が所定時間を経過した場合(ステップS511肯定またはステップS612肯定)に、状況特定部15cは、車両2或いは人3が直面している状況を「車両2が駐車中」であると特定し(ステップS701)、対応措置実行部15dは、「車載機器作動禁止措置およびアラームセット」をそれぞれ実行する(ステップS702)。
このとき、人が「車内エリア」に存在し、かつスマートキー4が「無線通信エリア外」に存在する場合(ステップS703肯定かつステップS704肯定)に、状況特定部15cは、車両2或いは人3が直面している状況を「車両2が第三者に侵入された状況」であると特定した後(ステップS705)、対応措置実行部15dは、「アラーム措置および威嚇措置」をそれぞれ実行し(ステップS706)、上記のステップS703に戻って処理をおこなう。
また、人が「車内エリア」に存在し(ステップS703)、かつスマートキー4が「無線通信エリア内」に存在する場合(ステップS704否定)には、「同乗者待機カウンタ」および「駐車カウンタ」をクリアし(ステップS707)、再度、上記のステップS401から処理を開始する。
一方、人が「車外エリア」に存在し、かつスマートキー4が「無線通信エリア内」に存在する場合(ステップS703否定、ステップS708肯定かつステップS709否定)には、「同乗者待機カウンタ」および「駐車カウンタ」をクリアし(ステップS710)、再度、上記のステップS401から処理を開始する。
上述してきたように、本実施例1に係るキーレスエントリ装置10によれば、車両に対する人の接近検知レベルから当該人が車内エリア、車外エリアもしくは接近検知エリア外のいずれに存在するかを識別し、無線通信処理の電波強度から当該携帯機が車内エリア、車外エリアもしくは無線通信エリア外のいずれに存在するかを識別し、人が存在すると識別されたエリア情報および携帯機が存在すると識別されたエリア情報に基づいて、車両或いは人が直面している状況を特定することとしたので、人の接近を検知する接近センサおよび携帯機と無線通信をおこなう無線装置から得られる情報を有用に活かすことができ、車両に搭載される他の装置と効果的な連携を取ることが可能になる。
さらに、本実施例1に係るキーレスエントリ装置10によれば、人が存在すると識別されたエリア情報および携帯機が存在すると識別されたエリア情報を時系列に監視して、車両或いは人が直面している状況を特定することとしたので、より詳細かつ正確に状況を特定することができ、車両に搭載される他の装置と一層効果的な連携を取ることが可能になる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例1以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例にて実施されてもよいものである。
例えば、実施例1では、状況特定部15cによって「当該車両2の乗員が乗車中」であると特定された場合に、「アウトサイドハンドル操作」による開錠禁止措置をおこなうこととしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、「当該車両2の乗員が乗車中」であると特定される前に、車室内から施錠がおこなわれていた場合にのみ「アウトサイドハンドル操作」による開錠禁止措置をおこなうようにしても良い。
また、本発明では、状況特定部15cによって「スマートキー4の保持者が当該車両2の近くに存在している状況」であると特定された場合や、「車両2が駐車中」であると特定された場合に、ウィンドウの閉め忘れを検知したならば、ウィンドウを閉めるようにしても良い。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
本発明に係るキーレスエントリ装置の概要および特徴を説明する概念図である。 本実施例1に係るキーレスエントリ装置の構成を示すブロック図である。 状況−対応措置記憶テーブルに記憶される情報の構成例を示す図である。 本実施例1に係るキーレスエントリ装置の処理手順を示すフローチャートである。 本実施例1に係るキーレスエントリ装置の処理手順を示すフローチャートである。 本実施例1に係るキーレスエントリ装置の処理手順を示すフローチャートである。 本実施例1に係るキーレスエントリ装置の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 キーレスエントリシステム
2 車両
3 人
4 スマートキー
10 キーレスエントリ装置
11 接近センサ
12 無線通信処理部
13 スピーカ
14 記憶部
14a 状況−対応措置記憶テーブル
15 制御部
15a 人物エリア識別処理部
15b スマートキーエリア識別処理部
15c 状況特定部
15d 対応措置実行部
20 ドアECU
30 エンジンECU
40 シフトECU
50 盗難防止ECU
60 サスペンションECU
70 AVユニット

Claims (10)

  1. 車両に対する人の接近検知レベルをもとに、固有の認証情報を保持する携帯機と認証処理を伴う無線通信処理をおこなうキーレスエントリ装置であって、
    前記車両外の近傍および車両内を前記携帯機と通信可能な無線通信エリアとして前記無線通信処理をおこなう無線通信処理手段と、
    当該車両の中央部に配設され、前記無線通信エリアに比較して広い接近検知エリアを有する接近検知手段と
    を備え、
    前記無線通信エリアおよび前記接近検知エリアは、車両内に存在する無線通信エリアまたは接近検知エリアである車内エリア、並びに車両外に存在する無線通信エリアまたは接近検知エリアである車外エリアを有し、
    前記接近検知手段によって検知された車両に対する人の接近検知レベルから当該人が前記車内エリア、前記車外エリアもしくは前記接近検知エリア外のいずれに存在するかを識別する人物エリア識別手段と、
    前記無線通信処理手段による無線通信処理の電波強度から当該携帯機が前記車内エリア、前記車外エリアもしくは前記無線通信エリア外のいずれに存在するかを識別する携帯機エリア識別手段と、
    人が存在する各エリアおよび前記携帯機が存在する各エリアの組み合わせごとに予め定められた所定の状況が格納されたテーブルを記憶する記憶手段と、
    前記人物エリア識別手段によって人が存在すると識別されたエリアおよび前記携帯機エリア識別手段によって前記携帯機が存在すると識別されたエリアの組み合わせに対応する前記所定の状況を前記記憶手段から取得したうえで、当該所定の状況を前記車両或いは前記人が直面している状況として特定する状況特定手段と
    をさらに備えたことを特徴とするキーレスエントリ装置。
  2. 前記状況特定手段は、前記人物エリア識別手段によって人が車内エリア或いは接近検知エリア外に存在すると識別され、かつ前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が車外エリアに存在すると識別されたならば、当該携帯機が車外に置き忘れられた状況であると特定することを特徴とする請求項に記載のキーレスエントリ装置。
  3. 前記状況特定手段は、前記人物エリア識別手段によって人が車外エリア或いは接近検知エリア外に存在すると識別され、かつ前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が車内エリアに存在すると識別されたならば、当該携帯機が車内に置き忘れられた状況であると特定することを特徴とする請求項1または2に記載のキーレスエントリ装置。
  4. 前記状況特定手段は、前記人物エリア識別手段によって人が車内エリアに存在すると識別され、かつ前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が車内エリアに存在すると識別されたならば、当該車両の乗員が乗車中であると特定することを特徴とする請求項1、2または3に記載のキーレスエントリ装置。
  5. 前記状況特定手段は、前記人物エリア識別手段によって人が車外エリアに存在すると識別され、かつ前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が車外エリアに存在すると識別されたならば、携帯機の保持者が当該車両の近くに存在している状況であると特定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のキーレスエントリ装置。
  6. 前記状況特定手段は、前記人物エリア識別手段によって人が存在すると識別された前記エリア情報および前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が存在すると識別された前記エリア情報を時系列に監視して、前記車両或いは前記人が直面している状況を特定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のキーレスエントリ装置。
  7. 前記状況特定手段は、前記人物エリア識別手段によって人が車外エリア或いは接近検知エリア外に存在すると所定時間について継続して識別され、かつ前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が無線通信エリア外に存在すると所定時間について継続して識別されたならば、当該車両が駐車中であると特定することを特徴とする請求項に記載のキーレスエントリ装置。
  8. 前記状況特定手段は、当該車両が駐車中であると特定した場合に、前記人物エリア識別手段によって人が車内エリアに存在すると識別され、かつ前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が無線エリア外に存在すると識別されたならば、当該車両が第三者に侵入された状況であると特定する請求項に記載のキーレスエントリ装置。
  9. 前記状況特定手段は、前記人物エリア識別手段によって人が車内エリアに存在すると所定時間内に少なくとも一度識別され、かつ前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が無線通信エリア外に存在すると所定時間について継続して識別されたならば、同乗者が車内で待機中であると特定することを特徴とする請求項6、7または8に記載のキーレスエントリ装置。
  10. 車両に対する人の接近検知レベルをもとに、固有の認証情報を保持する携帯機と認証処理を伴う無線通信処理をおこなうキーレスエントリ装置であって、
    前記車両外の近傍および車両内を前記携帯機と通信可能な無線通信エリアとして前記無線通信処理をおこなう無線通信処理手段と、
    当該車両の中央部に配設され、前記無線通信エリアに比較して広い接近検知エリアを有する接近検知手段と
    を備え、
    前記無線通信エリアおよび前記接近検知エリアは、車両内に存在する無線通信エリアまたは接近検知エリアである車内エリア、並びに車両外に存在する無線通信エリアまたは接近検知エリアである車外エリアを有し、
    前記接近検知手段によって検知された車両に対する人の接近検知レベルから当該人が前記車内エリア、前記車外エリアもしくは前記接近検知エリア外のいずれに存在するかを識別する人物エリア識別手段と、
    前記無線通信処理手段による無線通信処理の電波強度から当該携帯機が前記車内エリア、前記車外エリアもしくは前記無線通信エリア外のいずれに存在するかを識別する携帯機エリア識別手段と、
    前記人物エリア識別手段によって人が存在すると識別されたエリア情報および前記携帯機エリア識別手段によって携帯機が存在すると識別されたエリア情報に基づき、前記車両或いは前記人が直面している状況が、前記携帯機が車外に置き忘れられた状況、前記携帯機が車内に置き忘れられた状況、前記車両の乗員が乗車中である状況、前記携帯機の保持者が当該車両の近くに存在している状況、前記車両が駐車中で前記車両が第三者に侵入された状況、前記車両が駐車中で同乗者が車内で待機中である状況、の中で少なくとも1つの状況であると特定する状況特定手段と
    をさらに備えたことを特徴とするキーレスエントリ装置。
JP2004349510A 2004-12-02 2004-12-02 キーレスエントリ装置 Expired - Fee Related JP4570944B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004349510A JP4570944B2 (ja) 2004-12-02 2004-12-02 キーレスエントリ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004349510A JP4570944B2 (ja) 2004-12-02 2004-12-02 キーレスエントリ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006161273A JP2006161273A (ja) 2006-06-22
JP4570944B2 true JP4570944B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=36663601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004349510A Expired - Fee Related JP4570944B2 (ja) 2004-12-02 2004-12-02 キーレスエントリ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4570944B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1884421B1 (en) * 2006-08-04 2008-10-08 Harman Becker Automotive Systems GmbH Method and system for processing voice commands in a vehicle enviroment
JP5102192B2 (ja) * 2008-12-12 2012-12-19 株式会社東海理化電機製作所 電子キーシステム
JP6163927B2 (ja) * 2013-07-17 2017-07-19 株式会社デンソー 紛失防止装置
JP6603049B2 (ja) * 2014-07-31 2019-11-06 株式会社ユーシン 車両開閉体制御装置、車両開閉体制御方法及びプログラム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005075086A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Mitsubishi Electric Corp 車両セキュリティシステム

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005075086A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Mitsubishi Electric Corp 車両セキュリティシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006161273A (ja) 2006-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101771376B1 (ko) 릴레이 어택을 방지하기 위한 차량 제어 시스템
JP4485296B2 (ja) スマートキーシステム
WO2007023886A1 (ja) 可動電子機器の動作制御装置
JP6598305B2 (ja) 車両通信システム、車載機、携帯機
JP2017115439A (ja) 車載装置及び認証システム
JP6323298B2 (ja) 電子キーシステム及び携帯機
US9656629B2 (en) Timed independent vehicle secure compartment access
JP2015113643A (ja) キーレスエントリーシステム
US20050151630A1 (en) Automotive antitheft system
JP4867706B2 (ja) 車両のスマートキーレス装置
JP4394472B2 (ja) 車両盗難防止システム
JP2007217968A (ja) 車両用キーレス装置
JP4570944B2 (ja) キーレスエントリ装置
JP4598225B2 (ja) 自動車用ハンドフリーアクセス装置
JP6139371B2 (ja) 電子キーシステム
JP4600296B2 (ja) 車両用電子キーシステム
JP6277847B2 (ja) 車載装置
JP2007009468A (ja) 車両用キーレス装置
JP4357515B2 (ja) 電子キーシステム
JP6287673B2 (ja) 制御システム
JP2009299262A (ja) 通信システム及び通信方法
JP3288000B2 (ja) 車両用電子キー装置
JP2018188883A (ja) 車両ドア解錠システム、車両ドア解錠方法
JP2005225437A (ja) 車両用盗難防止装置
JP2008069565A (ja) 車両用キーレス装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100810

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100811

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4570944

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140820

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees