JP6497336B2 - 移乗装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移乗装置に関し、特に人の身体を支持する移乗装置に関する。
近年、被介護者等の移乗動作を支援する移乗装置の開発が行われている。例えば、特許文献1では、移動可能な台車部と、台車部に回動可能に連結されたアーム部と、人を抱きかかえるように保持する保持具とを備えた移乗装置について開示している。
特開2010−142292号公報
例えば、移乗先がトイレの便座等である場合には、移乗の際に、ズボン又はおむつ等の被覆物の着脱衣を容易に行うことができることが好ましい。しかしながら、特許文献1に記載された移乗装置では、保持具の着座部にて人の大腿の全体を支持しているため、被覆物の着脱衣が困難である。
本発明は、上記した事情を背景としてなされたものであり、人の臀部を覆う被覆物の着脱衣を容易に行うことができる移乗装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、体幹支持部と大腿支持部によって前かがみ状態の人の身体を支持することにより人の移乗動作を支援する移乗装置であって、前記体幹支持部は、前記人の体幹の前面を下方から支持し、前記大腿支持部は、前記人の大腿の背面のうち、前記大腿の上下方向の中央よりも上側の部分は支持せず、前記大腿の上下方向の中央よりも下側の部分の少なくとも一部を下方から支持する移乗装置である。
この一態様において、前記大腿支持部は、前記人の大腿が載せられる支持板を有し、前記支持板の厚さは、前記人が移乗先の着座位置に着座した際に、前記支持板の上面と、前記着座位置に設けられ前記人の前記大腿の上下方向の中央よりも少なくとも上側の部分を支える台部の上面とが、面一となる厚さであってもよい。
この一態様において、前記大腿支持部は、前記人の大腿が載せられる支持板を有し、前記支持板は、前記支持板の所定の第1の位置に磁性体又は磁石を有し、移乗先の着座位置に設けられ前記人の前記大腿の上下方向の中央よりも少なくとも上側の部分を支える台部の所定の第2の位置との間で磁力による引力を発生させ、前記第1の位置は、前記支持板と前記台部とが着座面を構成するための所定の位置関係にある場合に、前記第2の位置と対応する位置であってもよい。
この一態様において、前記大腿支持部は、前記人の大腿が載せられる支持板を有し、前記支持板は、前記支持板の所定の第3の位置に凸部又は凹部のいずれか一方を有し、前記第3の位置は、前記支持板と、移乗先の着座位置に設けられ前記人の前記大腿の上下方向の中央よりも少なくとも上側の部分を支える台部とが着座面を構成するための所定の位置関係にある場合に、前記台部に設けられた凸部又は凹部のいずれか他方が存在する所定の第4の位置と対応する位置であってもよい。
この一態様において、移乗先の着座位置に設けられ、着座状態の前記人の前記大腿の上下方向の中央よりも少なくとも上側の部分と接し、前記大腿支持部とともに前記大腿を支える台部をさらに有してもよい。
この一態様において、前記台部は、便器の上又は該便器に設けられた便座の上に付加される付加便座であり、前記着座位置にある前記大腿支持部との境界部分に、前記大腿支持部の汚染を防ぐ防汚部材を有してもよい。
本発明によれば、人の臀部を覆う被覆物の着脱衣を容易に行うことができる移乗装置を提供することができる。
実施の形態1にかかる移乗装置の外観を模式的に示す側面図である。 実施の形態1にかかる移乗装置の外観を模式的に示す側面図である。 実施の形態1にかかる膝裏支持部の斜視図である。 実施の形態1にかかる膝裏支持部の支持板の平面図である。 図4におけるV−V切断線による支持板の断面図である。 実施の形態1にかかる付加便座の平面図である。 図6におけるVII−VII切断線による付加便座の断面図である。 実施の形態1にかかる膝裏支持部の支持板が、付加便座の切り欠かれた部分に収まった様子を示す平面図である。 図8におけるIX−IX切断線による断面図である。 実施の形態1にかかる移乗装置を用いた場合の人の持ち上げからトイレへの着座までの流れを示すフローチャートである。 被介護者の移乗動作の様子を示す模式図であり、(a)は図10のS12に対応する図であり、(b)は図10のS13に対応する図であり、(c)は図10のS14に対応する図であり、(d)は図10のS15に対応する図であり、(e)は図10のS16に対応する図である。 実施の形態2にかかる膝裏支持部の支持板の平面図である。 実施の形態2にかかる付加便座の平面図である。 実施の形態2にかかる膝裏支持部の支持板が、付加便座の切り欠かれた部分に収まった様子を示す平面図である。 実施の形態3にかかる膝裏支持部の支持板の平面図である。 実施の形態3にかかる膝裏支持部の支持板の正面図である。 図15におけるXVII−XVII切断線による支持板の断面図である。 実施の形態3にかかる付加便座の平面図である。 実施の形態3にかかる付加便座の正面図である。 図18におけるXX−XX切断線による付加便座の断面図である。 実施の形態4にかかる付加便座の平面図である。 図21におけるXXII−XXII切断線による付加便座の断面図である。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1及び図2は、実施の形態1にかかる移乗装置1の外観を模式的に示す側面図である。なお、図1は、前かがみ状態の人90が以下に説明する移乗装置1により持ち上げられた状態を示し、図2は、人90が便器91に着座した状態を示す。なお、本実施の形態では、移乗装置1が、台部の一例としての付加便座20を含むものとして説明するが、移乗装置1が台部を含まず、移乗装置1とは別に台部が提供されてもよい。また、台部の提供がなくてもよい。
移乗装置1は、前かがみ状態の被介護者等の人90の身体を支持することにより人90の移乗動作を支援する装置である。本実施の形態では、移乗装置1は、便器91へと人90を移乗する例について説明するが、移乗装置1の移乗先は、便器に限られず、ベッド、車いす、診察台等の任意の着座位置である。移乗装置1は、人90の体幹前面と大腿とを支持しながら移動可能である。移乗装置1は、体幹支持部11と、膝裏支持部12と、アーム13と、支柱14と、台車15とを有する。
体幹支持部11は、人90の体幹の前面を下方から支持する。体幹支持部11は、例えば、支持面を有し、胸又は腹といった体幹の前面をこの支持面に載せることにより、人90の体幹を支持する。
膝裏支持部12は、大腿支持部の一例である。ここで、大腿支持部は、人90の大腿の背面のうち、大腿の上下方向の中央よりも上側の部分は支持せず、人90の大腿の背面のうち大腿の上下方向の中央よりも下側の部分の少なくとも一部を下方から支持する部材である。膝裏支持部12は、具体的には、例えば、大腿の背面のうち、膝裏部分を支持する。膝裏支持部12の構成の詳細については、後述する。
アーム13の一端には、体幹支持部11及び膝裏支持部12が接続している。また、アーム13の他端は支柱14と接続されている。アーム13は、少なくとも1つ以上の関節自由度を有しており、図示しない駆動システムの制御により動作する。この駆動システムは、例えば、アクチュエータ等により構成され、アーム13が有する自由度を制御する。アーム13の動作により、体幹支持部11及び膝裏支持部12の台車15に対する相対位置が変化する。これにより、人90の移乗動作が支援される。また、支柱14は、台車15に設けられており、アーム13を支持する。台車15は、車輪150を有し、車輪150の駆動により移動可能に構成されている。移乗装置1は、台車15が移動することにより、人90を体幹支持部11及び膝裏支持部12で支持した状態のまま移動することが可能である。
付加便座20は、台部の一例である。ここで、台部は、移乗先の着座位置に設けられ、着座状態の人90の大腿の上下方向の中央よりも少なくとも上側の部分と接し、膝裏支持部12とともに大腿を支える台である。本実施の形態では、付加便座20は、便器91に設けられている便座に付加されるものであり、便座の上に載置され、便座上で、膝裏支持部12とともに、人90の大腿を支える。なお、付加便座20は、便座の上ではなく、直接、便器91の上に付加されてもよい。
次に、膝裏支持部12及び付加便座20の詳細について説明する。図3は、膝裏支持部12の斜視図である。膝裏支持部12は、アーム13との脱着が可能な接続部121と、アーム13と膝裏支持部12との相対位置を規定するスリング122と、スリング122の長さを調節する調節部123と、人90の大腿の膝裏部分が載せられる支持板124とを有する。なお、スリング122の長さは、例えば人90の大腿の厚さに合わせて調節される。
図4は膝裏支持部12の支持板124の平面図であり、図5は図4におけるV−V切断線による膝裏支持部12の支持板124の断面図である。図4及び図5に示されるように、膝裏支持部12の支持板124の外縁の一部は、略U字形状に切り欠かれている。これは、支持板124が便器91上に移動した際に便座としての開口部分を確保するためである。このため、このように切り欠かれていることが好ましいが、支持板124は必ずしも切り欠かれていなくてもよい。なお、本実施の形態では、支持板124は、平面視にて略矩形となっているが、矩形に限らず、任意の形状が可能である。ここで、支持板124は、厚さHの厚みを有する。厚さHは、移乗装置1により人90が移乗先の着座位置に着座した際に、支持板124の上面と、付加便座20の上面とが、面一となる厚さである。
図6は付加便座20の平面図であり、図7は図6におけるVII−VII切断線による付加便座20の断面図である。図6及び図7に示されるように、付加便座20は、便座としての開口部分を確保するよう、便器91又は便器91に設けられた便座の開口部分の形状と略同じ形状をしている。具体的には、付加便座20は、平面視において略O字形状となっている。なお、本実施の形態では、付加便座20は、略O字形状であるが、必ずしも環状でなくてもよい。例えば、付加便座20は、平面視において略U字形状であってもよい。また、付加便座20の前方の端、すなわち、便器91に座った人90が向いた側の端は、支持板124の形状に沿って切欠かれている。言い換えると、人90が着座した際に人90の膝裏付近の真下となる部分が、支持板124の形状に沿って切欠かれている。つまり、この切り欠かれた部分の高さは支持板124の厚さHと同じである。これにより、膝裏支持部12が、便器91の着座位置に置かれた際に、支持板124の上面と、付加便座20の上面とが、面一となる。
図8及び図9に、膝裏支持部12の支持板124が、付加便座20の切り欠かれた部分に収まった様子を示す。ここで、図8は膝裏支持部12の支持板124が付加便座20の切り欠かれた部分に収まった様子を示す平面図であり、図9は図8におけるIX−IX切断線による断面図である。図9に示すように、人90が着座した時に、支持板124の高さと付加便座20の高さが一致するため、膝裏支持部12を座面と自らの大腿とで挟んでいることによる人90が感じる異物感が抑制される。なお、図6に示した例では、切欠かれた部分の前後方向の長さLは支持板124の長さL(図5参照)に一致する。ここで、前後方向とは、便器91に座った人90が向いた方向を前とし、便器91に座った人90の背中側を後ろとした方向である。
なお、本実施の形態では、付加便座20は、付加便座20の端を高さHだけ切り欠いた構成となっているが、人90が着座した時に支持板124の高さと付加便座20の高さが一致するための他の構成が採用されてもよい。例えば、支持板124を付加便座20の端部の上に載置するのではなく、支持板124の厚みと付加便座20の厚みを一致させた上で、支持板124及び付加便座20を同一平面(着座面)上に隣り合わせで載置してもよい。この場合、付加便座20において切り欠かれた部分は必要なく、その代り、支持板124の前後方向の長さの分だけ、付加便座20は図6に示した例よりも短く構成される。
次に、移乗装置1を用いた人90の移乗動作の一例について説明する。図10は、移乗装置1を用いた場合の人90の持ち上げからトイレへの着座までの流れを示すフローチャートである。以下、図10とともに、適宜図11を参照して一連の流れについて説明する。
ステップ10(S10)において、介護者は、体幹支持部11を人90である被介護者に合わせる。なお、このとき、被介護者は、例えば、車いす又はベッドなどにおいて端座位の状態にある。また、この時点においては、膝裏支持部12は、アーム13から外されている。
ステップ11(S11)において、介護者は、膝裏支持部12の支持板124を被介護者の膝裏に入れ、膝裏支持部12をアーム13と接続する。そして、介護者は、スリング122の長さを調節する。
ステップ12(S12)において、介護者がアーム13を操作することにより、移乗装置1が体幹支持部11及び膝裏支持部12を用いて被介護者を支持する。これにより被介護者を持ち上げられる(図11(a)参照)。このとき、膝裏支持部12により被介護者が支持されているため、被介護者の体幹の前面に体幹支持部11によってかかる負荷は抑制されるともに、被介護者の支持が安定する。
ステップ13(S13)において、例えば便座の前にて、介護者は、ズボン及びおむつなどといった、被介護者の少なくとも臀部を被覆する被覆物を膝裏支持部12まで下ろす(図11(b)参照)。これが可能なのは、膝裏支持部12の支持板124が大腿の上下方向の中央よりも下側の部分を支持し、大腿の上下方向の中央よりも上側の部分を支持していないためである。このように、本実施の形態では、トイレの際に重要となる、臀部周辺の被覆物の脱着が可能となる。
ステップ14(S14)において、被介護者を膝裏支持部12とともに着座位置に着座させる。すなわち、介護者は、アーム13を操作することにより被介護者を下ろし、被介護者を付加便座20に着座させる(図11(c)参照)。このとき、膝裏支持部12の支持板124は、図8及び図9に示したように、付加便座20の切り欠かれた部分に収まっており、支持板124の上面の高さと付加便座20の上面の高さは一致している。このため、被介護者は、着座後において、大腿裏に異物感を覚えることがない。また、このように、着座時、被介護者は膝裏支持部12の存在に対し異物感を感じないため、着座後に膝裏支持部12を大腿と座面の間から抜き取る必要がない。このことは作業性の向上に寄与する。
ステップ15(S15)において、介護者は、膝裏支持部12をアーム13から分離し、アーム13を上げる(図11(d)参照)。そして、ステップ16(S16)において、介護者は被介護者の足を片足ずつ挙げて、介護者のズボン及びおむつといった被覆物を片足ずつ膝下まで脱がせる(図11(e)参照)。このとき、被介護者の臀部周りに被覆物がないため、被介護者の膝を少し上げるだけで、容易に被覆物を脱がせることが可能となる。
以上、実施の形態1について説明した。一般的に、トイレ利用時の介護の手順として、車いすなどから便座への移乗の際に、被介護者のズボン、おむつなどの脱衣が行われる。また、排泄後は、便座から車いすなどへの移乗の際に、お尻の清拭及び着衣が行われる。被介護者が着座している状態では、座面と被介護者の大腿部及び臀部との間に、ズボン、おむつなどが挟まれているために、被介護者の着脱衣は極めて困難である。このため、上記の移乗装置1を用いない場合には、例えば、手すり等を被介護者に持たせるなどして、被介護者を立位状態にした上で、着脱衣の介助を行わなければならない。ここで、被介護者の大腿の全体を着座部で支える構成の移乗装置が用いられた場合、移乗装置によって被介護者を持ち上げている最中、着座部と被介護者の大腿裏全体とが常に接触している。このため、ズボンやおむつの着脱は困難である。これに対し、上記の移乗装置1を用いた場合には、上述の通り、ズボン、おむつなどの被覆物の脱衣が容易となる。また、同様の理由に、被覆物の着衣についても容易となる。また、さらに、付加便座20が設けられているため、被介護者が着座した際に膝裏支持部12による異物感を感じず、かつ、膝裏支持部12を抜き取らずに済ませることが可能となる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2について説明する。本実施の形態では、膝裏支持部が着座位置にある時に、膝裏支持部の支持板と付加便座とが所定の位置関係となるよう支援するための構成について開示する。所定の位置関係とは、例えば、支持板と付加便座とにより着座面を構成するために要求される予め定められた両者の相対的な位置関係をいい、例えば図8及び図9に示す膝裏支持部12及び付加便座20の位置関係をいう。
本実施の形態は、膝裏支持部12の支持板124が支持板125に置き換わり、付加便座20が付加便座21に置き換わった点を除き、実施の形態1と同様である。以下、重複する説明は省略し、実施の形態1と異なる点について説明する。図12は支持板125の平面図であり、図13は付加便座21の平面図である。
支持板125は、支持板125の所定の位置(以下、第1の位置と呼ぶ)に磁性体又は磁石を有し、付加便座21の所定の位置(以下、第2の位置と呼ぶ)との間で磁力による引力を発生させる。具体的には、支持板125は、例えば図12に示すように、支持板125の所定の位置に電磁石200が埋め込まれている。
また、付加便座21は、付加便座21の所定の位置(すなわち、第2の位置)に磁石又は磁性体を有し、支持板125の所定の位置(すなわち、第1の位置)との間で磁力による引力を発生させる。具体的には、付加便座21は、例えば図13に示すように、付加便座21の所定の位置に鉄板201が埋め込まれている。なお、鉄板201の代わりに、他の強磁性体の物質が用いられてもよい。ここで、支持板125における第1の位置は、支持板125と付加便座21とが着座面を構成するための所定の位置関係にある場合に、付加便座21における第2の位置と対応する位置である。つまり、支持板124と付加便座20により着座面を構成する際に必要とされる配置関係において、第1の位置と第2の位置は互いに対応した場所に存在する。図14は、実施の形態2にかかる膝裏支持部12の支持板125が、付加便座21の切り欠かれた部分に収まった様子を示す。図12及び図13に示した例では、図14に示したように、支持板124と付加便座20により着座面が構成された際に、第1の位置と第2の位置が上下方向において重なるよう、電磁石200及び鉄板201が配置されている。
このように、本実施の形態では、磁力による引力により、膝裏支持部12の支持板125と付加便座21とが所定の位置関係となるよう、支持板125又は付加便座21の位置決めが支援される。したがって、容易に座面を構成することができる。
<実施の形態3>
次に、実施の形態3について説明する。本実施の形態も、実施の形態2と同様、膝裏支持部が着座位置にある時に、膝裏支持部の支持板と付加便座とが所定の位置関係となるよう支援するための構成について開示する。
本実施の形態は、膝裏支持部12の支持板124が支持板126に置き換わり、付加便座20が付加便座22に置き換わった点を除き、実施の形態1と同様である。以下、重複する説明は省略し、実施の形態1と異なる点について説明する。図15は支持板126の平面図であり、図16は支持板126の正面図であり、図17は図15におけるXVII−XVII切断線による支持板126の断面図である。また、図18は付加便座22の平面図であり、図19は付加便座22の正面図であり、図20は図18におけるXX−XX切断線による付加便座22の断面図である。
支持板126は、支持板126の所定の位置(以下、第3の位置と呼ぶ)に凸部又は凹部のいずれか一方を有する。一例として、具体的には、支持板126は、図16及び図17に示すように、支持板125の下面の所定の位置に、凹形状の部分である凹部202を有する。また、付加便座22は、付加便座22の所定の位置(以下、第4の位置と呼ぶ)に凸部又は凹部のいずれか他方を有する。一例として、具体的には、付加便座22は、図18〜図20に示すように、付加便座22の上面の所定の位置に、凸形状の部分である凸部203を有する。ここで、凹部202の表面形状と凸部203の表面形状は同じである。また、支持板126における第3の位置は、支持板126と付加便座22とが着座面を構成するための所定の位置関係にある場合に、付加便座22における第4の位置と対応する位置である。つまり、支持板126と付加便座22により着座面を構成する際に必要とされる配置関係において、第3の位置と第4の位置は互いに対応した場所に存在する。したがって、凹部202と凸部203とを嵌め合せることにより、支持板126と付加便座22により着座面を構成する際に必要とされる配置関係が容易に実現される。なお、本実施の形態では、具体的には、支持板126は、支持板126における左右の中心に凹部202を有し、付加便座22は、支持板124の形状に沿って切欠かれた部分の上面の左右の中心に、凸部203を有している。つまり、両者の前後方向の中心線が重なるように、凹部202及び凸部203が配置されている。
このように、本実施の形態では、凸部と凹部の嵌め合せにより、膝裏支持部12の支持板126と付加便座22とが所定の位置関係となるよう、支持板126又は付加便座22の位置決めが支援される。したがって、容易に座面を構成することができる。なお、本実施の形態では、凹部202及び凸部203の断面形状は四角形であるが、三角形や曲線など、任意の形状の凹部及び凸部としてもよい。また、上面又は下面に凹部又は凸部を設ける例を示したが、凹部及び凸部は互いに接することが可能であればよく、例えば支持板126及び付加便座22の側面に設けられてもよい。
<実施の形態4>
次に、実施の形態4について説明する。本実施の形態では、膝裏支持部12が、尿などの飛沫によって汚染されにくくするための構成について開示する。本実施の形態は、付加便座20が付加便座23に置き換わった点を除き、実施の形態1と同様である。以下、重複する説明は省略し、実施の形態1と異なる点について説明する。図21は付加便座23の平面図であり、図22は図21におけるXXII−XXII切断線による付加便座23の断面図である。
付加便座23は、防汚部材204が追加されている点で、実施の形態1にかかる付加便座20と異なる。防汚部材204は、膝裏支持部12の汚染を防ぐための部材であり、着座位置にある膝裏支持部12との境界部分に設けられている。具体的には、例えば、図21及び図22に示すように、防汚部材204は、付加便座23の内縁のうち、支持板124と付加便座23とが着座面を構成するための所定の位置関係にある場合の支持板124との境界部分に、内縁に沿った板状の部材として設けられている。なお、防汚部材204は、便器内側からの飛沫が、膝裏支持部12に付着することを物理的に防止することができればよく、その形状は板状に限らず任意の形状により構成することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、スリング122の長さを調節する調節部123は、膝裏支持部12ではなく、アーム13が有してもよい。なお、この場合、スリング122を巻き取るアクチュエータをアーム13に設けてもよい。また、膝裏支持部12とアーム13とは、スリング122の代わりに、又はスリング122とともに、リンク機構を用いて接続されてもよい。この場合、直動式アクチュエータをこのリンク機構に内蔵し、このアクチュエータにより膝裏支持部12とアーム13との相対位置を制御してもよい。また、支持板と付加便座とにより着座面を構成した際に、支持板124、125、126の上面と付加便座20、21、22、23の上面は面一であることが好ましいが、必ずしも面一でなくてもよい。また、付加便座20、21、22、23は、便器91と一体であってもよいし、便器91に備え付けられている便座と一体であってもよい。また、さらに、台部の一例として付加便座20、21、22、23を挙げたが、着座位置が便器でない場合には、台座の形状は、O字型又はU字型に限られず、他の任意の形状であってもよい。
1 移乗装置
11 体幹支持部
12 膝裏支持部
13 アーム
14 支柱
15 台車
20、21、22、23 付加便座
90 人
91 便器
121 接続部
122 スリング
123 調節部
124、125、126 支持板
150 車輪
200 電磁石
201 鉄板
202 凹部
203 凸部
204 防汚部材

Claims (5)

  1. 体幹支持部と大腿支持部によって前かがみ状態の人の身体を支持することにより人の移乗動作を支援する移乗装置であって、
    前記体幹支持部は、前記人の体幹の前面を下方から支持し、
    前記大腿支持部は、前記人の大腿の背面のうち、前記大腿の上下方向の中央よりも上側の部分は支持せず、前記大腿の上下方向の中央よりも下側の部分の少なくとも一部を下方から支持し、
    前記大腿支持部は、前記人の大腿が載せられる支持板を有し、
    前記支持板の厚さは、前記人が移乗先の着座位置に着座した際に、前記支持板の上面と、前記着座位置に設けられ前記人の前記大腿の上下方向の中央よりも少なくとも上側の部分を支える台部の上面とが、面一となる厚さである
    移乗装置。
  2. 体幹支持部と大腿支持部によって前かがみ状態の人の身体を支持することにより人の移乗動作を支援する移乗装置であって、
    前記体幹支持部は、前記人の体幹の前面を下方から支持し、
    前記大腿支持部は、前記人の大腿の背面のうち、前記大腿の上下方向の中央よりも上側の部分は支持せず、前記大腿の上下方向の中央よりも下側の部分の少なくとも一部を下方から支持し、
    前記大腿支持部は、前記人の大腿が載せられる支持板を有し、
    前記支持板は、前記支持板の所定の第1の位置に磁性体又は磁石を有し、移乗先の着座位置に設けられ前記人の前記大腿の上下方向の中央よりも少なくとも上側の部分を支える台部の所定の第2の位置との間で磁力による引力を発生させ、
    前記第1の位置は、前記支持板と前記台部とが着座面を構成するための所定の位置関係にある場合に、前記第2の位置と対応する位置であ
    乗装置。
  3. 体幹支持部と大腿支持部によって前かがみ状態の人の身体を支持することにより人の移乗動作を支援する移乗装置であって、
    前記体幹支持部は、前記人の体幹の前面を下方から支持し、
    前記大腿支持部は、前記人の大腿の背面のうち、前記大腿の上下方向の中央よりも上側の部分は支持せず、前記大腿の上下方向の中央よりも下側の部分の少なくとも一部を下方から支持し、
    前記大腿支持部は、前記人の大腿が載せられる支持板を有し、
    前記支持板は、前記支持板の所定の第3の位置に凸部又は凹部のいずれか一方を有し、
    前記第3の位置は、前記支持板と、移乗先の着座位置に設けられ前記人の前記大腿の上下方向の中央よりも少なくとも上側の部分を支える台部とが着座面を構成するための所定の位置関係にある場合に、前記台部に設けられた凸部又は凹部のいずれか他方が存在する所定の第4の位置と対応する位置であ
    乗装置。
  4. 体幹支持部と大腿支持部によって前かがみ状態の人の身体を支持することにより人の移乗動作を支援する移乗装置であって、
    前記体幹支持部は、前記人の体幹の前面を下方から支持し、
    前記大腿支持部は、前記人の大腿の背面のうち、前記大腿の上下方向の中央よりも上側の部分は支持せず、前記大腿の上下方向の中央よりも下側の部分の少なくとも一部を下方から支持し、
    移乗先の着座位置に設けられ、着座状態の前記人の前記大腿の上下方向の中央よりも少なくとも上側の部分と接し、前記大腿支持部とともに前記大腿を支える台部
    をさらに有する移乗装置。
  5. 前記台部は、便器の上又は該便器に設けられた便座の上に付加される付加便座であり、前記着座位置にある前記大腿支持部との境界部分に、前記大腿支持部の汚染を防ぐ防汚部材を有する
    請求項に記載の移乗装置。
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