JP6169418B2 - 移乗支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被介護者の移乗を支援する移乗支援装置の技術に関する。
従来、被介護者の移乗を支援する移乗支援装置の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、移動可能な台車と、台車に対して傾動自在とされ、被介護者の上半身を保持する身体保持具と、台車に対して前後及び上下に移動可能な着座部と、を具備する移乗支援装置が記載されている。
このような移乗支援装置においては、身体保持具の傾動、並びに着座部の前後及び上下の移動を組み合わせることによって、被介護者が当該移乗支援装置に乗り降りする際に当該被介護者に加わる負担を軽減することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、被介護者が着座する着座部が台車に対して着脱不能なため、被介護者が当該着座部に着座するためには当該被介護者の身体を移動させる必要がある。例えば、着座部を、被介護者が腰掛けているベッドと同じ高さに調節し、当該ベッドのすぐ横に寄せたとしても、被介護者をベッドの上から着座部の上へと移動させる必要があるため、被介護者や介助者に作業負担がかかる。
特開2011−92324号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、容易に被介護者を移乗させることが可能な移乗支援装置を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、移動可能な台車部と、前記台車部に支持され、被介護者を乗せることが可能な搭乗部と、を具備し、前記搭乗部に被介護者を乗せて移動することにより、当該被介護者の移乗を支援する移乗支援装置であって、前記搭乗部は、被介護者が着座可能であり、かつ着脱可能に構成されると共に、当該移乗支援装置とは別の道具の着座部の一部をも構成する座面を有し、被介護者が着座した状態の前記座面を前記道具の着座部との間で受け渡し可能となるように構成され、前記座面は複数に分割され、前記搭乗部は、分割された座面のうち少なくとも1つが、分割されたその他の座面とは独立して昇降可能となるように構成されるものである。
請求項2においては、前記搭乗部は、前記座面が当該搭乗部に取り付けられた状態で、当該座面に着座した被介護者の前後方向における後側を持ち上げるように当該座面を傾倒可能に構成されるものである。
請求項3においては、移動可能な台車部と、前記台車部に支持され、被介護者を乗せることが可能な搭乗部と、を具備し、前記搭乗部に被介護者を乗せて移動することにより、当該被介護者の移乗を支援する移乗支援装置であって、前記搭乗部は、被介護者が着座可能であり、かつ着脱可能に構成されると共に、当該移乗支援装置とは別の道具の着座部の一部をも構成する座面を有し、被介護者が着座した状態の前記座面を前記道具の着座部との間で受け渡し可能となるように構成され、前記搭乗部は、前記座面が当該搭乗部に取り付けられた状態で、当該座面に着座した被介護者の前後方向における後側を持ち上げるように当該座面を傾倒可能に構成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、被介護者が着座した状態の座面を、搭乗部と他の道具との間で受け渡すことで、容易に被介護者を移乗させることができる。また、通常よりも小さい座面(分割された座面)で被介護者を支持することで、当該被介護者を他の椅子などの道具に移乗させる際の作業負担を軽減することができる。
請求項2においては、座面を傾倒させることで、被介護者が立ち上がる動作を支援することができる。
請求項3においては、被介護者が着座した状態の座面を、搭乗部と他の道具との間で受け渡すことで、容易に被介護者を移乗させることができる。また、座面を傾倒させることで、被介護者が立ち上がる動作を支援することができる。
本発明の一実施形態に係る移乗支援装置の全体的な構成を示した斜視図。 同じく、側面断面模式図。 座面が昇降する様子を示した側面断面模式図。 内側座面が独立して昇降する様子を示した側面断面模式図。 座面が傾倒する様子を示した側面断面模式図。 ベッドと移乗支援装置を示した斜視図。 (a)被介護者がベッドに着座している様子を示した側面図。(b)移乗支援装置を座面の下方に移動させた様子を示した側面図。 (a)座面を持ち上げて移乗支援装置に受け渡した様子を示した側面図。(b)被介護者を乗せた移乗支援装置を移動させる様子を示した側面図。 便器、トイレ用椅子及び移乗支援装置を示した斜視図。 (a)内側座面を上昇させた状態を示した側面図。(b)トイレ用椅子を移乗支援装置まで移動させた様子を示した側面図。 (a)被介護者をトイレ用椅子に着座させた様子を示した側面図。(b)トイレ用椅子を便器まで移動させた様子を示した側面図。 (a)座面の高さを調節する様子を示した側面図。(b)座面を傾倒させて被介護者を立ち上がらせる様子を示した側面図。
以下では、図中の矢印に基づいて、前後方向、左右方向及び上下方向を定義して説明を行う。
まず、図1から図4までを用いて、本発明に係る移乗支援装置の実施の一形態である移乗支援装置1の概略について説明する。
移乗支援装置1は、被介護者(介護を受ける者)を乗せて移動することにより、当該被介護者の移乗(例えば、ベッドとトイレ間の移乗、ベッドと車椅子間の移乗や、移乗支援装置1自体への移乗等)を支援するものである。移乗支援装置1は、主として台車部10及び搭乗部20を具備する。
台車部10は、地面(床面)を移動可能に構成される。台車部10には搭乗部20が設けられる。搭乗部20には、被介護者が着座する座面24が設けられる。座面24は、搭乗部20の座面支持部23に載置されており、上方へと持ち上げることで当該座面支持部23から容易に取り外すことができる(図2参照)。また当該座面24は、上下に昇降可能(高さ調節可能)であると共に(図3参照)、前方に傾動可能である(図5参照)。さらに当該座面24は、その一部(内側座面24b)のみを他の部分(外側座面24a)とは独立して上下に昇降可能である(図4参照)。このような座面24の昇降と傾動を組み合わせることによって、被介護者の移乗の際の作業負担を軽減することができる。
次に、図1、図2及び図6を用いて、移乗支援装置1の各部(台車部10及び搭乗部20)の具体的な構成について説明する。
台車部10は、移乗支援装置1を移動可能とするものである。台車部10は、主として台車本体11、車輪12・12・・・及び把持部13を具備する。
台車本体11は、台車部10の主たる構造体となるものである。台車本体11は、平面視において略長方形の板状に形成される。
車輪12・12・・・は、台車本体11の底面の四隅にそれぞれ設けられる。当該車輪12・12・・・によって、台車本体11が移動可能とされる。
把持部13は、被介護者や介助者(被介護者の移乗を支援する者)が適宜把持する部分である。把持部13は、台車本体11の上面前端部から上方に向かって延設される。把持部13の上端部は、被介護者や介助者が把持し易いように、正面視略長方形枠状に形成される。当該把持部13の高さは、被介護者や介助者が移乗作業等の際に把持し易い位置になるように適宜設定される。
搭乗部20は、被介護者が移乗する際に乗る部分である。搭乗部20は、主として第一支持部21、第二支持部22、座面支持部23、座面24、昇降アクチュエータ25、部分昇降アクチュエータ26及び傾斜アクチュエータ27を具備する。
第一支持部21は、略直方体状の部材である。第一支持部21は、その内部に他の部材を収納することができるように、上下方向に開口された中空状に形成される。第一支持部21は、台車本体11の上面略中央部から後端部に亘って固定される。
第二支持部22は、略直方体状の部材である。第二支持部22は、第一支持部21と同様に、上下方向に開口された中空状に形成される。第二支持部22の内径は、第一支持部の外径よりも若干大きくなるように形成される。当該第二支持部22の下側の開口から第一支持部21を挿入することによって、当該第二支持部22が第一支持部21に対して上下に摺動可能となるように構成される。
座面支持部23は、後述する座面24を支持する部分である。座面支持部23は、平面視において略正方形の板状に形成される。座面支持部23は、第二支持部22の上側の開口部を閉塞するように、当該第二支持部22の上部に設けられる。座面支持部23の前端下部は、回動軸23aを介して第二支持部22と回動可能に連結される。回動軸23aは、その長手方向を左右方向に向けた状態で配置される。これによって座面支持部23は、当該回動軸23aを中心として、その後部を持ち上げるように傾倒可能に構成される。また、座面支持部23の左右両側部には、当該座面支持部23から下方に亘るように板状のカバー23b・23bが設けられる。
座面24は、被介護者が着座する部分である。座面24は、平面視において略正方形の板状に形成される。座面24は、被介護者がその上に着座できる程度の大きさに形成される。座面24は、座面支持部23の上部に載置される。座面24は、外側座面24aと内側座面24bとに分割されている。
外側座面24aは、座面24の外周部分を構成するものである。外側座面24aは、平面視において中央に正方形状の孔が形成された、略正方形の枠状に形成される。
内側座面24bは、座面24の中央部分を構成するものである。内側座面24bは、平面視において正方形状に形成される。内側座面24bは、平面視において外側座面24aの中央に形成された孔と略同一形状である。
このように構成された内側座面24bを外側座面24aの孔に上方から嵌め込むことで、一枚の板状の座面24が構成される。また、当該座面24(より詳細には、外側座面24a)の底面及び座面支持部23の上面には、適宜凸部が形成される。座面24を座面支持部23上に載置する際に当該凸部を係合させることで、座面24が前後方向又は左右方向へ意図せず移動する(滑る)ことを防止することができる。
また、図6に示すように、このように構成された座面24は、ベッド2の一部をも構成する。具体的には、平面視において略長方形状に形成されたベッド2の本体部2a(人が横たわる部分)の縁には、平面視において座面24と略同一形状の切欠部2bが形成されている。座面24を移乗支援装置1の搭乗部20から取り外し、ベッド2の切欠部2bに上方から嵌め込むことで、一枚の板状の本体部2aが構成されることになる。
なお、ベッド2は、本発明に係る道具の一実施形態であり、本体部2aは、本発明に係る着座部(被介護者が着座可能な部分)の一実施形態である。
昇降アクチュエータ25は、座面24を上下方向に移動(昇降)させるための駆動源となるものである。昇降アクチュエータ25は、長手方向に伸縮可能に構成される。昇降アクチュエータ25は、その長手方向を上下方向に向けた状態で第一支持部21及び第二支持部22内に配置される。昇降アクチュエータ25は、その下端が台車本体11に固定され、その上端が第二支持部22に連結される。昇降アクチュエータ25を伸縮させることによって、第二支持部22を第一支持部21に対して上下に移動(昇降)させることができる。
部分昇降アクチュエータ26は、内側座面24bを外側座面24aとは独立して昇降させるための駆動源となるものである。部分昇降アクチュエータ26は、長手方向に伸縮可能に構成される。部分昇降アクチュエータ26は、その長手方向を上下方向に向けた状態で第一支持部21及び第二支持部22内に配置される。部分昇降アクチュエータ26は、その下端がスペーサ26aを介して台車本体11に固定され、その上端が座面支持部23に載置された座面24(より詳細には、内側座面24b)のすぐ真下まで延設される。この際、当該部分昇降アクチュエータ26と座面24との間には他の部材(例えば、座面支持部23)が介在しているが、当該他の部材には部分昇降アクチュエータ26との干渉を回避するための孔が適宜形成されている。
傾斜アクチュエータ27は、座面24を傾倒させるための駆動源となるものである。傾斜アクチュエータ27は、長手方向に伸縮可能に構成される。傾斜アクチュエータ27は、その長手方向を上下方向に向けた状態で第一支持部21及び第二支持部22内に配置される。傾斜アクチュエータ27は、その下端がスペーサ27aを介して台車本体11に固定され、その上端が座面支持部23のすぐ真下(回動軸23aよりも後方)まで延設される。
上述の如く構成された移乗支援装置1において、搭乗部20の昇降アクチュエータ25、部分昇降アクチュエータ26及び傾斜アクチュエータ27の動作は、図示しない操作部を操作することによって制御される。当該操作部は、介助者が操作し易い位置に適宜配置される。
次に、図3から図5までを用いて、上述の如く構成された移乗支援装置1の動作の様子について説明する。
図3に示すように、搭乗部20の昇降アクチュエータ25を伸縮させることによって、第二支持部22を第一支持部21に対して昇降させることができる。第二支持部22の上部には、座面支持部23が連結されているため、当該第二支持部22と共に座面支持部23も昇降する。さらに、当該座面支持部23の上には座面24が載置されているため、当該座面24が昇降することになる。当該座面支持部23及び座面24の昇降位置(高さ)は、昇降アクチュエータ25の長さを調節することで、任意に調節することができる。
また、図4に示すように、搭乗部20の部分昇降アクチュエータ26を伸縮させることによって、内側座面24bを外側座面24aとは独立して昇降させることができる。具体的には、部分昇降アクチュエータ26を伸ばすと、当該部分昇降アクチュエータ26の上端によって内側座面24bが下方から押し上げられ、当該内側座面24bだけが上方へと持ち上げられる。また、部分昇降アクチュエータ26を縮めると、内側座面24bは下方へと移動し、再び外側座面24aの孔に嵌め込まれる。当該内側座面24bの昇降位置は、部分昇降アクチュエータ26の長さを調節することで、任意に調節することができる。
また、図5に示すように、搭乗部20の傾斜アクチュエータ27を伸縮させることによって、座面24を後側が持ち上がるように傾倒させることができる。具体的には、傾斜アクチュエータ27を伸ばすと、当該傾斜アクチュエータ27の上端によって座面支持部23が下方から押し上げられ、回動軸23aを中心として上方に(後部を持ち上げるように)回動する。これによって、当該座面支持部23に載置されている座面24を傾倒させることができる。また、傾斜アクチュエータ27を縮めると、座面支持部23は自重によって回動軸23aを中心として下方に回動し、再び元の位置に戻る。当該座面24の傾倒(傾斜)角度は、傾斜アクチュエータ27の長さを調節することで、任意に調節することができる。
次に、図6から図8までを用いて、移乗支援装置1を用いて実際に被介護者3を移乗する際の様子について説明する。ここでは一例として、被介護者3をベッド2から移乗支援装置1へと移乗する場合を想定して説明を行う。なお、説明の便宜上、移乗支援装置1を操作する介助者の図示は省略している。
最初に、座面24を移乗支援装置1の搭乗部20から取り外し、ベッド2の本体部2aの切欠部2bに嵌め込んでおく(図6及び図7参照)。この状態のベッド2の本体部2a上に横になっている被介護者3は、図7(a)に示すように、起き上がってベッド2に取り付けられた座面24の上に着座する。
次に介助者は、図7(b)に示すように、搭乗部20の座面支持部23がベッド2の座面24の下方に位置するように、移乗支援装置1を移動させる。
次に介助者は、図8(a)に示すように、座面支持部23を上昇させ、当該座面支持部23によって座面24を下方から持ち上げる。これによって、座面24がベッド2から取り外されると同時に座面支持部23の上に載置されることになる。またこの際、座面24に着座している被介護者3も、座面24と共に移乗支援装置1の搭乗部20に乗ることになる。このように、ベッド2から移乗支援装置1への被介護者3の移乗は座面24をベッド2から移乗支援装置1へと受け渡すだけで完了することができ、被介護者3自身が移動する必要がないため、被介護者3及び介助者の作業負担が少なく容易に行うことができる。
移乗支援装置1への移乗が完了した後は、介助者は、図8(b)に示すように、移乗支援装置1を任意の位置へと移動させることで、被介護者3の移動を行うことができる。
なお、移乗支援装置1を移動させる際、座面24の高さを調節することで、被介護者3の高さを調節することができる。例えば介助者の目線の高さと被介護者3の目線の高さを合わせることによって、被介護者3に威圧感を与えずに移動しながら会話等を行うことが可能となる。また、被介護者3の高さをできるだけ低くすることによって、高さによる移乗支援装置1を移動させる際の恐怖心を緩和させることができる。
なお、再度被介護者3をベッド2へと移乗させる場合は、上記とは逆に移乗支援装置1を動作させれば良い。すなわち、座面24及び被介護者3を載せた移乗支援装置1を、ベッド2の切欠部2bまで移動させ、当該座面24を下降させる。これによって、当該座面24がベッド2の切欠部2bに嵌め込まれ、座面24が移乗支援装置1からベッド2へと受け渡されると同時に被介護者3のベッド2への移乗も完了する。
このように、座面24をベッド2との間で受け渡し可能な移乗支援装置1を用いることで、被介護者3を座面24に着座させたままの状態で移乗作業を行うことができる。これによって、介助者が被介護者3を抱きかかえたりする作業負担を軽減することができる。
次に、図9から図11までを用いて、移乗支援装置1を用いた移乗の他の例として、被介護者3を移乗支援装置1から便器5へと移乗する場合を想定して説明を行う。なお、便器5への移乗は、当該移乗のために構成されたトイレ用椅子4を用いて行われる。
トイレ用椅子4は、被介護者3が便器5に排泄する際に用いる道具(椅子)である。トイレ用椅子4の脚には車輪が設けられ、移動可能に構成される。トイレ用椅子4に設けられたトイレ用座面4aには、中央に便器5の便座と同じような形状の孔が形成される。また、トイレ用座面4aは左右に分割されると共に、互いに所定間隔を置いて配置される。
まず介助者は、図10(a)に示すように、内側座面24bを上昇させ、当該内側座面24bを外側座面24aよりも高い位置に保持する。この際、被介護者3は内側座面24bによって上方へ持ち上げられる。
次に介助者は、図10(b)に示すように、トイレ用椅子4を移動させ、トイレ用座面4aを外側座面24aと内側座面24bの間(外側座面24aよりも上方かつ内側座面24bよりも下方)に挿通する。これによって、トイレ用椅子4のトイレ用座面4aが、被介護者3の下方に位置することになる。
次に介助者は、図11(a)に示すように、内側座面24bをトイレ用座面4aよりも下方まで下降させ、被介護者3をトイレ用座面4a上に着座させる。
なお、この場合において、内側座面24bがトイレ用座面4aに形成された孔よりも大きく、当該内側座面24bをトイレ用座面4aより下方に下降させることができない場合には、被介護者3の着座位置を少々ずらして、トイレ用座面4a上に着座させる。
次に介助者は、図11(b)に示すように、トイレ用椅子4を移動させ、トイレ用座面4aを便器5の上に位置させる。すなわちこの状態においては、被介護者3は便器5の上方に位置しており、トイレ用座面4aに形成された孔を介して排泄を行うことができる。
なお、再度被介護者3を移乗支援装置1へと移乗させる場合は、上記とは逆に移乗支援装置1及びトイレ用椅子4を動作させれば良い。すなわち、トイレ用椅子4を移乗支援装置1まで移動させ、内側座面24bを上昇させ、当該内側座面24b上に被介護者3を着座させる。その後トイレ用椅子4を移乗支援装置1から離れるように移動させ、内側座面24bを下降させることで、再び被介護者3を座面24に着座させることができる。
このように、座面24を分割し、独立して昇降させることが可能な移乗支援装置1を用いることで、移乗作業用の道具(トイレ用椅子4等)が利用し易くなり、被介護者3の移乗作業の負担を軽減することができる。
次に、図12を用いて、移乗支援装置1を用いて被介護者3の立ち上がりを支援する様子について説明する。
まず介助者は、図12(a)に示すように、座面24を昇降させ、当該座面24の位置を、被介護者3が立ち上がり易い位置(例えば、被介護者3の両足が、台車本体11の上面に届く程度の位置)に調節する。
次に介助者は、図12(b)に示すように、座面24を後側が持ち上がるように傾倒させる。この際、当該座面24によって被介護者3の腰が押し上げられるため、当該被介護者3は軽い力で立ち上がることができる。
例えば、このようにして被介護者3が立ち上がった状態で、介助者は、当該被介護者3が下半身に身につけている衣服を容易に脱がせることができる。このように、移乗支援装置1を用いれば、被介護者3がトイレに行く際などに衣服を脱がせる場合、介助者が被介護者3を抱きかかえたりする必要が無くなるため、当該介助者の作業負担を軽減することができる。
以上の如く、本実施形態に係る移乗支援装置1は、
移動可能な台車部10と、
台車部10に支持され、被介護者3を乗せることが可能な搭乗部20と、
を具備し、
搭乗部20に被介護者3を乗せて移動することにより、当該被介護者3の移乗を支援する移乗支援装置1であって、
搭乗部20は、
被介護者3が着座可能であり、かつ着脱可能に構成されると共に、ベッド2(当該移乗支援装置1とは別の道具)の本体部2a(着座部)の一部をも構成する座面24を有し、
被介護者3が着座した状態の座面24をベッド2の本体部2aとの間で受け渡し可能となるように構成されるものである。
このように構成することにより、被介護者3が着座した状態の座面24を、搭乗部20とベッド2との間で受け渡すことで、容易に被介護者3を移乗させることができる。
また、座面24は複数に分割され、
搭乗部20は、
分割された座面24のうち少なくとも1つ(内側座面24b)が、分割されたその他の座面(外側座面24a)とは独立して昇降可能となるように構成されるものである。
このように構成することにより、通常よりも小さい座面(分割された内側座面24b)で被介護者3を支持することで、当該被介護者3を他の椅子(トイレ用椅子4)などの道具に移乗させる際の作業負担を軽減することができる。
また、搭乗部20は、
座面24が当該搭乗部20に取り付けられた状態で、当該座面24に着座した被介護者3の前後方向における後側を持ち上げるように当該座面24を傾倒可能に構成されるものである。
このように構成することにより、座面24を傾倒させることで、被介護者3が立ち上がる動作を支援することができる。これによって、例えば移乗の際に被介護者3の下半身に身につけられる衣服を着脱する作業が容易となる。
また、搭乗部20は、
座面24が載置される座面支持部23と、
前記座面支持部23を昇降させる昇降アクチュエータ25と、
を具備し、
ベッド2の本体部2aに取り付けられた座面24の下方から座面支持部23を上昇させることにより、当該座面支持部23上に座面24を載置することが可能であると共に、
ベッド2の本体部2aの座面24の取付部(切欠部2b)の上方から座面支持部23を下降させることにより、当該座面支持部23上に載置された座面24を本体部2aに取り付けることが可能なものである。
このように構成することにより、移乗のための大掛かりな機構(被介護者3を吊り上げる機構等)が不要であるため、移乗支援装置1のコンパクト化を図ることが可能であり、住宅内などのスペースが限られた狭い場所であっても当該移乗支援装置1を利用し易くなる。
なお、本実施形態に係る移乗支援装置1は本発明に係る移乗支援装置の一例であり、その構成を本実施形態に係るものに限定するものではない。
例えば、各部(台車部10及び搭乗部20)の形状や材質等を限定するものではなく、座面24を昇降させるための機構及び傾倒させるための機構は、本実施形態に限るものではない。
また、各アクチュエータ(昇降アクチュエータ25、部分昇降アクチュエータ26及び傾斜アクチュエータ27)の種類を限定するものではなく、種々のアクチュエータ(エアシリンダ、電動シリンダ、油圧シリンダ等)を用いることが可能である。
また、本実施形態においては、座面支持部23を下方から上昇させて座面24を持ち上げることで、ベッド2に取り付けられた座面24を移乗支援装置1へと受け渡す構成としたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、移乗支援装置1に側方へと延びるツメを設け、当該ツメをベッド2に取り付けられた座面24の側面に挿通して持ち上げる構成等であっても良い。
また、分割される座面24(外側座面24a及び内側座面24b)の形状は、本実施形態(内側座面24bと、それを周囲から囲むような外側座面24a)に限定するものではない。すなわち、被介護者3の移乗作業を行い易いように、適宜形状を変更することが可能である。さらに、座面24は3つ以上に分割する構成とすることも可能であり、分割された2つ以上の座面24をそれぞれ独立して昇降可能とすることも可能である。
また、本実施形態においては、移乗支援装置1の座面24はベッド2の本体部2aの一部をも構成するものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、座面24はベッド2以外の種々の道具(家具等)の着座部の一部を構成することも可能である。例えば、座面24は、車椅子の座面や通常の椅子の座面(の一部)を構成することも可能である。このように、被介護者3を移乗させる道具の着座部(被介護者3が着座可能な部分)に、座面24を取り付けることができるようにしておくことで、被介護者3の移乗を容易に行うことが可能となる。
また、本実施形態においては、移乗支援装置1を用いた移乗の例として、ベッド2と移乗支援装置1との間での移乗、及び便器5と移乗支援装置1との間での移乗の様子を示したが、本発明に係る移乗支援装置はこれに限らず様々な移乗の際に利用することが可能である。
1 移乗支援装置
2 ベッド(道具)
2a 本体部(着座部)
10 台車部
20 搭乗部
24 座面

Claims (3)

  1. 移動可能な台車部と、
    前記台車部に支持され、被介護者を乗せることが可能な搭乗部と、
    を具備し、
    前記搭乗部に被介護者を乗せて移動することにより、当該被介護者の移乗を支援する移乗支援装置であって、
    前記搭乗部は、
    被介護者が着座可能であり、かつ着脱可能に構成されると共に、当該移乗支援装置とは別の道具の着座部の一部をも構成する座面を有し、
    被介護者が着座した状態の前記座面を前記道具の着座部との間で受け渡し可能となるように構成され
    前記座面は複数に分割され、
    前記搭乗部は、
    分割された座面のうち少なくとも1つが、分割されたその他の座面とは独立して昇降可能となるように構成されることを特徴とする、
    移乗支援装置。
  2. 前記搭乗部は、
    前記座面が当該搭乗部に取り付けられた状態で、当該座面に着座した被介護者の前後方向における後側を持ち上げるように当該座面を傾倒可能に構成されることを特徴とする、
    請求項1に記載の移乗支援装置。
  3. 移動可能な台車部と、
    前記台車部に支持され、被介護者を乗せることが可能な搭乗部と、
    を具備し、
    前記搭乗部に被介護者を乗せて移動することにより、当該被介護者の移乗を支援する移乗支援装置であって、
    前記搭乗部は、
    被介護者が着座可能であり、かつ着脱可能に構成されると共に、当該移乗支援装置とは別の道具の着座部の一部をも構成する座面を有し、
    被介護者が着座した状態の前記座面を前記道具の着座部との間で受け渡し可能となるように構成され、
    前記搭乗部は、
    前記座面が当該搭乗部に取り付けられた状態で、当該座面に着座した被介護者の前後方向における後側を持ち上げるように当該座面を傾倒可能に構成されることを特徴とする、
    乗支援装置。
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