JP5755303B2 - 移乗支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被介護者の移乗を支援する移乗支援装置の技術に関する。
従来、被介護者の移乗を支援する移乗支援装置の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、移動可能な台車部と、一端が前記台車部に連結されるアーム部と、前記アーム部の他端に取り付けられ、被介護者を保持する保持具と、を具備する移乗支援装置(移乗装置)が記載されている。また、前記保持具は被介護者が着座可能な座面部(着座部)を具備すると共に、当該座面部はリンク機構を介して着脱可能に構成される。
このように構成された移乗支援装置においては、被介護者を座面部に着座させたまま当該座面部を取り外すことで、当該被介護者を座面部ごとトイレ便座や車椅子等に着座させることができる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、座面部は複数のロックピンによってアーム部側に連結される構成であるため、当該座面部を取り付けるための作業が煩雑である点で不利であった。
特開2010−142292号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、座面部の取り付けが容易な移乗支援装置を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、移動可能な本体部と、被介護者が着座可能な座面部と、前記座面部を前記本体部に着脱可能に連結する連結機構とを具備し、前記座面部に被介護者を着座させて移動することにより、当該被介護者の移乗を支援する移乗支援装置であって、前記連結機構は、前記本体部に設けられると共に、前記座面部を受ける受け部材と、前記受け部材が前記座面部を受けるのに伴って当該座面部と係合し、当該座面部を前記受け部材に保持する保持部材とを具備したものである。
請求項2においては、前記座面部を前記本体部に対して昇降させる昇降機構をさらに具備し、前記受け部材は、前記本体部に対して昇降可能に設けられ、前記昇降機構は、前記座面部及び/又は前記受け部材に対して下方から当接可能な昇降部材と、前記昇降部材を前記本体部に対して昇降させるアクチュエータとを具備し、前記昇降部材を昇降させることにより前記座面部を昇降させることが可能であるものである。
請求項3においては、前記昇降部材は、前記座面部に当接した際に当該座面部を前記受け部材に保持するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、受け部材が座面部を受けるのに伴って保持部材が当該座面部を保持するため、当該座面部を本体部側に容易に取り付けることができる。
請求項2においては、座面部を下降させる際に当該座面部の下に障害物があった場合でも、当該障害物に過度の負荷が加わるのを防止することができる。
請求項3においては、より確実に座面部を保持することができる。
本発明の一実施形態に係る移乗支援装置の全体的な構成を示した斜視図。 同じく、側面概略図。 連結機構及び昇降機構を示した側面断面図。 座面部を昇降させる様子を示した側面概略図。 座面部を傾倒させる様子を示した側面概略図。 連結される前の座面部及び連結部周辺を示した側面断面図。 (a)同じく、平面断面図。(b)A−A断面図。 同じく、連結部周辺を示した背面図。 (a)被介護者が着座した座面部が連結される前の様子を示した側面概略図。(b)同じく、座面部が連結された様子を示した側面概略図。 (a)同じく、被介護者を運ぶ様子を示した側面概略図。(b)同じく、被介護者を傾倒させた様子を示した側面概略図。 座面部の連結部が受け部へと進入する様子を示した側面断面図。 同じく、連結部に保持部材が係合した様子を示した側面断面図。 (a)同じく、平面断面図。(b)B−B断面図。 昇降部材が座面部の連結部に当接した様子を示した側面断面図。 座面部が上昇した様子を示した側面断面図。 座面部を本体部側から取り外す際の様子を示した側面断面図。
以下では、図中の矢印に基づいて、前後方向、左右方向及び上下方向を定義して説明を行う。
まず、図1から図5までを用いて、本発明の実施の一形態に係る移乗支援装置の概略について説明する。
移乗支援装置は、被介護者(介護を受ける者)を乗せて移動することにより、当該被介護者の移乗(例えば、ベッドとトイレ間の移乗、ベッドと車椅子間の移乗や、移乗支援装置自体への移乗等)を支援するものである。移乗支援装置は、主として本体部1、座面部2、連結機構3及び昇降機構4を具備する。
本体部1は、地面(床面)上を移動可能に構成される。本体部1には、連結機構3を介して座面部2が着脱可能に設けられる。座面部2には、被介護者が着座することができる。座面部2は、昇降機構4によって上下に移動(昇降)可能とされる(図4参照)。また、座面部2は、本体部1によって前方に傾動可能とされる(図5参照)。このような座面部2の上下方向の移動と前方への傾動を組み合わせることによって、被介護者の移乗の際の作業負担を軽減することができる。
次に、図1から図3まで、並びに図6から図8までを用いて、移乗支援装置の各部(本体部1、座面部2、連結機構3及び昇降機構4)の構成について説明する。
図1及び図2に示す本体部1は、本発明に係る本体部の実施の一形態である。本体部1は、主として台車部10、傾動機構20及び上半身保持部30を具備する。
台車部10は、移乗支援装置を移動可能とするものである。台車部10は、パイプ状の部材等を組み合わせて構成される。台車部10の四隅の下部には、それぞれ車輪11が設けられ、当該車輪11によって台車部10が移動可能とされる。
傾動機構20は、上半身保持部30を支持すると共に、任意に傾斜させるためのものである。傾動機構20は、主として第一支持部21、第二支持部22、傾斜アクチュエータ23及び連結ロッド24を具備する。
第一支持部21は、矩形断面を有する略筒状の部材である。第一支持部21は、その長手方向を上下方向に向けた状態で、台車部10の上面略中央部に固定される。
第二支持部22は、略直方体状の部材である。第二支持部22は、その長手方向を上下方向に向けた状態で配置される。第二支持部22は、第一支持部21に対して上下方向に摺動可能となるように、当該第一支持部21の中心部(平面視における中央部)に挿通される。第二支持部22は、その上端が第一支持部21の上方に突出し、その下端が当該第一支持部21の内部に位置するように配置される。
傾斜アクチュエータ23は、第二支持部22を第一支持部21に対して摺動させるための駆動源である。傾斜アクチュエータ23は、回転力を発生させることが可能なモータにより構成される。傾斜アクチュエータ23は、第一支持部21の前面に固定される。傾斜アクチュエータ23の駆動力(回転力)は、ベルト23a及び第一支持部21内に配置された動力伝達機構を介して第二支持部22へと伝達される。この際、前記動力伝達機構によって、傾斜アクチュエータ23の回転方向の駆動力は、直線方向(上下方向)への駆動力へと変換される。これによって、傾斜アクチュエータ23を駆動させると、第二支持部22を第一支持部21に対して上下方向に摺動させることができる。
連結ロッド24は、第一支持部21と上半身保持部30とを連結するものである。連結ロッド24の一端は、第一支持部21の左右側面の上端部近傍に、左右方向の回動軸線を中心として回動可能に連結される。
図1から図3までに示す上半身保持部30は、被介護者が移乗する際に、当該被介護者の上半身を保持する部分である。上半身保持部30は、主として保持部本体31、昇降部材32及び上半身保持部材33を具備する。
保持部本体31は、上半身保持部30の主たる構造体となるものである。保持部本体31は、略直方体状の部材であり、その長手方向を上下方向に向けた状態で配置される。保持部本体31には、回動連結部31a、拘束連結部31b、スリット31c及びストッパ31dが形成される。
図1及び図2に示す回動連結部31aは、長手方向を前後方向に向けた状態で、保持部本体31の前面から前方へと延設される。回動連結部31aの前端は、傾動機構20の第二支持部22の上端に、左右方向の回動軸線を中心として回動可能に連結される。
拘束連結部31bは、長手方向を前後方向に向けた状態で回動連結部31aよりも上方に配置され、保持部本体31の前面から前方へと延設される。拘束連結部31bの長手方向長さは、回動連結部31aの長手方向長さよりも長く形成される。拘束連結部31bの前端は、傾動機構20の連結ロッド24の他端(上端)に、左右方向の回動軸線を中心として回動可能に連結される。
このように、保持部本体31は、回動連結部31a及び拘束連結部31bを介して、傾動機構20に支持されている。なお、図1及び図2に示すように、傾動機構20の第二支持部22が第一支持部21に対して最も下方に移動した状態において、上半身保持部30の保持部本体31がその長手方向を上下方向(垂直方向)に向けた状態に保持される。
図3に示すスリット31cは、保持部本体31の後面の左右中央部に形成される。スリット31cは、保持部本体31の後面の下端部から上下中途部までを切り欠くことによって形成される。
ストッパ31dは、後述する受け部材50の下方への摺動を規制するものである。ストッパ31dは、保持部本体31の前面の下端部近傍に固定される。
図1及び図2に示す昇降部材32は、保持部本体31に対して昇降可能に構成される部材である。昇降部材32は、その長手方向を上下方向(保持部本体31の長手方向と平行)に向けた状態で、保持部本体31の後方に配置される。昇降部材32は、レール32aを介して、保持部本体31に対して長手方向に摺動可能となるように取り付けられる。
上半身保持部材33は、被介護者の上半身を保持するための部材である。上半身保持部材33は、平面視において後方に向かって開放された略U字状に形成される。上半身保持部材33は、被介護者の上半身を前方及び左右両側方から囲むようにして保持することができる。上半身保持部材33の前面は、昇降部材32の後面の上端部近傍に固定される。
図1から図3まで、図6及び図7に示す座面部2は、本発明に係る座面部の実施の一形態である。座面部2は、被介護者が着座するための部分である。座面部2は、主として座面本体41、アーム42及び連結部43を具備する。
図1から図3までに示す座面本体41は、被介護者を着座させる部分である。座面本体41は、被介護者が着座し易いような平面視略正方形状に形成される。
図1、図6及び図7に示すアーム42は、座面本体41の前面から前方に向けて延設される左右一対の部材である。左右のアーム42は、互いに所定間隔をおいて配置される。
連結部43は、座面部2を本体部1と連結するための部材である。連結部43は円柱状に形成され、その長手方向を左右方向に向けて配置される。連結部43は、左右一対のアーム42の前端部を連結するように、当該左右一対のアーム42に固定される。連結部43には、当該連結部43の後部を切り欠くようにして左右一対の切欠部43aが形成される。
図1から図3まで、並びに図6から図8までに示す連結機構3は、本発明に係る連結機構の実施の一形態である。連結機構3は、座面部2を本体部1の上半身保持部30に対して着脱可能に連結するためのものである。連結機構3は、主として受け部材50、支持部材60及び保持部材70を具備する。
図6、図7及び図8に示す受け部材50は、本発明に係る受け部材の実施の一形態である。受け部材50は、上半身保持部30に摺動可能に設けられると共に、座面部2を受けるための部材である。受け部材50は、主としてスライド部51及び連結部52を具備する。
スライド部51は、矩形断面を有する略筒状の部材である。スライド部51は、その長手方向を上下方向に向けた状態で、上半身保持部30の保持部本体31の外側に嵌められる。これによって、当該スライド部51は、保持部本体31の長手方向に沿うように摺動することができる。また、スライド部51は保持部本体31に形成されたストッパ31dよりも上方に位置するように配置される。これによって、当該スライド部51は、ストッパ31dと当接する位置(図6参照)よりも下方への摺動が規制される。スライド部51には、スリット51aが形成される。
図6及び図8に示すスリット51aは、スライド部51の後面の左右中央部に形成される。スリット51aは、スライド部51の後面の下端部から上下中途部までを切り欠くことによって形成される。
図6、図7及び図8に示す連結部52は、矩形断面を有する略筒状の部材である。連結部52は、その長手方向を前後方向に向けた状態で、スライド部51の後面に固定される。連結部52には、受け部52a及び切欠部52bが形成される。
受け部52aは、本発明に係る受け部の実施の一形態である。受け部52aは、座面部2の連結部43を受ける部分である。受け部52aは、連結部52の左右両側面にそれぞれ形成される。受け部52aは、連結部52の左右両側面の後端部から前端部近傍までを切り欠くようにして形成される。受け部52aの上下方向幅は、前後中途部から後端部に向かって徐々に広くなるように形成される。
切欠部52bは、連結部52の底面の左右中央部に形成される。切欠部52bは、連結部52の底面の前端部から前後中途部までを切り欠くことによって形成される。
なお、図6及び図8においては図示を省略しているが、連結部52の上面には上半身保持部30の昇降部材32の下端が当接している(図3参照)。すなわち、上下に摺動可能な昇降部材32は自重により下方へと摺動しようとするが、当該昇降部材32が連結部52によって下方から支持されることになる。
図7及び図8に示す支持部材60は、座面部2を支持するための部材である。支持部材60は、前後方向に開口された略筒状に形成される。支持部材60は左右一対設けられると共に、その内側の側面はそれぞれ開放され、受け部材50の連結部52の左右両側面にそれぞれ固定される。支持部材60の上下方向幅及び左右方向幅は、前後中途部から後端部に向かって徐々に広くなるように形成される。
図6、図7及び図8に示す保持部材70は、本発明に係る保持部材の実施の一形態である。保持部材70は、座面部2の連結部43を保持するための部材である。保持部材70は左右一対設けられ、受け部材50の連結部52内に配置される。保持部材70は、その板面を左右方向に向けた板材により形成される。保持部材70の後端部は、下方に向けて突出するように形成される。また、保持部材70の後端面は、後上方から前下方に向かって傾斜するように形成される。保持部材70の前端部は、その長手方向を左右方向に向けて配置された回動軸71を介して受け部材50の連結部52に回動可能に支持される。
図1から図3まで、並びに図6から図8までに示す昇降機構4は、本発明に係る昇降機構の実施の一形態である。昇降機構4は、座面部2を昇降させるためのものである。昇降機構4は、主として昇降アクチュエータ80及び昇降部材90を具備する。
図3に示す昇降アクチュエータ80は、本発明に係るアクチュエータの実施の一形態である。昇降アクチュエータ80は、座面部2を昇降させるための駆動源である。昇降アクチュエータ80は、伸縮可能なシリンダ(例えば、電動シリンダや空圧シリンダ等)により構成される。昇降アクチュエータ80は、伸縮可能なロッドを下方に向けた状態で、保持部本体31内に配置される。
図6から図8までに示す昇降部材90は、本発明に係る昇降部材の実施の一形態である。昇降部材90は、昇降アクチュエータ80の駆動力を座面部2に伝達するための部材である。昇降部材90は、その板面を左右方向に向けた板材により形成される。昇降部材90の前端部は、昇降アクチュエータ80の下端部に固定される。昇降部材90は、昇降アクチュエータ80から、保持部本体31のスリット31cを介して当該保持部本体31の外部(後方)へと延設される。昇降部材90の後端部は、連結部52の下方において、上方に向けて突出するように形成される。また、昇降部材90の上端面91は、後上方から前下方に向かって傾斜するように形成される。
次に、図9から図15までを用いて、上述の如く構成された移乗支援装置を用いて被介護者(被介護者P)を移乗する際の様子について説明する。ここでは一例として、被介護者Pをベッド100から他の場所へと移乗する場合を想定して説明を行う。なお、説明の便宜上、移乗支援装置を操作する介助者の図示は省略している。
まず介助者は、図9(a)に示すように、座面部2をベッド100の上に置き、その上に被介護者Pを着座させる。またこの際、昇降部材90が受け部材50の連結部52よりも下方に位置するように、移乗支援装置の昇降アクチュエータ80は伸ばされている(図6参照)。
次に介助者は、図9(b)に示すように、移乗支援装置(本体部1)を移動させ、座面部2を連結機構3を介して本体部1に連結させる。以下、この際の様子について詳細に説明する。
図11に示すように、介助者は移乗支援装置の本体部1を移動させることで、連結部52の受け部52a内に座面部2の連結部43を挿入する。この際、連結部52の受け部52aの高さが座面部2の連結部43の高さと一致しない場合には、介助者は当該連結部52を持って上下に摺動させることで、高さを合わせることができる。また、受け部52aの後端部は上下方向幅が広くなっているため、当該受け部52aと座面部2の連結部43の高さが多少異なっていても、当該連結部43を受け部52aへと容易に案内することができる。
受け部52a内に座面部2の連結部43が挿入されると、当該連結部43と保持部材70の後端面とが当接する。しかし、当該保持部材70の後端面は傾斜するような形状に形成されているため、当該保持部材70は連結部43に押されて上方へと回動する。これによって保持部材70が上方へと逃がされるため、連結部43は受け部52a内を前方へと進入することができる。
図12に示すように、介助者が本体部1をさらに後方へと移動させることで、受け部52aの奥(前端部近傍)まで座面部2の連結部43が挿入される。これによって、当該連結部43が、下方に向けて突出された保持部材70の後端部よりも前方に位置することになると、当該保持部材70が再び下方へと回動する。この際、図13に示すように、下方へと回動した保持部材70の後端部が、座面部2の連結部43に形成された切欠部43aに係合する。このように、保持部材70が座面部2の連結部43と係合することによって、当該連結部43が受け部52aに保持される(受け部52aからの脱落が防止される)ことになる。すなわち、この状態においては、介助者が手動で保持部材70を上方に回動させ、連結部43との係合を解除しない限り、座面部2を連結部52から取り外すことはできない。
また、図13(a)に示すように、座面部2の連結部43が受け部52aの奥まで挿入された状態においては、当該座面部2のアーム42が支持部材60の内部に挿入され、当該支持部材60によって支持されている。このように、アーム42を支持部材60によって支持することで、被介護者Pが着座した座面部2を強固に支持することができる。
次に介助者は、図14に示すように、昇降アクチュエータ80を縮めて昇降部材90を上方へと移動(上昇)させる。昇降部材90の後端部(上方に向けて突出した部分)は、連結部52の切欠部52bを介して当該連結部52内へと進入し、当該昇降部材90の上端面91が座面部2の連結部43に下方から当接する。昇降部材90の上端面91は、後上方から前下方に向かって傾斜するように形成されているため、当該上端面91(傾斜面)によって、座面部2の連結部43はさらに前方(受け部52aの奥)へと押される。これによって、連結部43がより強固に受け部52aに保持されることになる。このように、座面部2の連結部43が受け部52aに受けられると共に、当該連結部43を保持部材70及び昇降部材90によって保持することで、座面部2を連結機構3を介して本体部1に連結することができる。特に本実施形態においては、上端面91が連結部43の外周に沿うような形状(円弧状に近い形状)に形成されているため、連結部43のガタつきを抑制することもできる。
介助者がさらに昇降アクチュエータ80を縮めて昇降部材90を上昇させると、図15に示すように、当該昇降部材90によって連結部43が下方から押し上げられ、座面部2及び連結機構3が一体的に上昇する。またこの際、図15においては図示を省略しているが、連結機構3の連結部52の上面に当接している上半身保持部30の昇降部材32(図3参照)も、連結機構3に押し上げられて当該連結機構3と共に上昇する。このようにして、座面部2及び上半身保持部材33を一体的に上昇させることができる(図4参照)。すなわち、座面部2に着座した被介護者Pを、上半身保持部材33で保持しながらベッド100から持ち上げることができる。
上述の如く、座面部2を本体部1に連結させて、当該座面部2をベッド100から持ち上げた後(図9(b)参照)、介助者は、図10(a)に示すように、移乗支援装置(本体部1)を移動させることで、他の任意の場所まで運ぶことができる。この際にも、座面部2の連結部43は、保持部材70及び昇降部材90によって受け部52aに保持されたままであるため(図15参照)、座面部2が脱落するおそれがない。
また、再び座面部2を本体部1から取り外す場合、例えば被介護者Pを他のベッド100に着座させる場合には、介助者は、図16に示すように、昇降アクチュエータ80を伸長させて昇降部材90を下降させ、座面部2を他のベッド100上に載置する。介助者は、さらに昇降部材90を下降させることで、昇降部材90を座面部2の連結部43から離間させ、当該昇降部材90による連結部43の保持を解除することができる。
ここで、座面部2及び連結機構3は、昇降部材90に固定されているわけではなく、当該昇降部材90の上端面91によって下方から持ち上げられて支持されているだけである。このため、もし座面部2とベッド100との間に障害物(例えば、物や人の手等)が挟まれていたとしても、昇降アクチュエータ80が伸長する駆動力が当該座面部2に伝達されることがないため、当該障害物に過度の負荷が加わるのを防止することができ、当該障害物を損傷させるおそれがない。
さらにこの状態で、介助者が手動で保持部材70を上方に回動させ、連結部43との係合を解除することにより、当該連結部43を受け部52aから抜き取ることが可能となる。この状態で、介助者は本体部1を移動させて、座面部2を連結機構3から取り外すことができる。
なお、上述の例の如く、座面部2を置くことができるベッド100(図16参照)等が無い場合には、昇降部材90を下降させ、連結機構3のスライド部51をストッパ31dに当接させることで当該スライド部51の下降が規制され、昇降部材90を座面部2の連結部43から離間させることができる。これによって、被介護者Pが座面部2に着座していない場合には、当該座面部2を任意の場所で取り外すことができる。
次に、図5及び図10を用いて、移乗支援装置を用いて被介護者Pが下半身に身につけている衣服を着脱させる際の様子について説明する。
まず介助者は、図5に示すように、被介護者P(図5においては図示を省略)を座面部2に着座させたまま、傾斜アクチュエータ23を駆動させ、第二支持部22を第一支持部21に対して上方に摺動(上昇)させる。これに伴って、第二支持部22に連結された保持部本体31も上昇しようとするが、連結ロッド24によってその上昇が拘束されているため、当該保持部本体31は前方に傾斜(傾倒)する。
この状態においては、図10(b)に示すように、被介護者Pの体重は、主に上半身保持部30によって支えられることになる。この状態で、前述と同様に昇降部材90及び保持部材70による座面部2の保持を解除することで、当該座面部2を本体部1から取り外すことができる。この状態のまま、解除者は被介護者Pが下半身に身につけている衣服の着脱を行うことができる。
以上の如く、本実施形態に係る移乗支援装置は、
移動可能な本体部1と、
被介護者Pが着座可能な座面部2と、
座面部2を本体部1に着脱可能に連結する連結機構3とを具備し、
座面部2に被介護者Pを着座させて移動することにより、当該被介護者Pの移乗を支援する移乗支援装置であって、
連結機構3は、
本体部1に設けられると共に、座面部2を受ける受け部材50と、
受け部材50が座面部2を受けるのに伴って当該座面部2と係合し、当該座面部2を受け部材50に保持する保持部材70とを具備するものである。
このように構成することにより、受け部材50が座面部2を受けるのに伴って保持部材70が当該座面部2を保持するため、当該座面部2を本体部1側に容易に取り付けることができる。
また、受け部材50が座面部2を受けた時点で保持部材70によって座面部2が保持されているため、別途手動で座面部2の保持を行う必要がなく、当該座面部2の保持を忘れる心配がない。
また、保持部材70による保持を解除するだけで、座面部2を本体部1側から容易に取り外すこともできる。
また、移乗支援装置は、
座面部2を本体部1に対して昇降させる昇降機構4をさらに具備し、
受け部材50は、本体部1に対して昇降可能に設けられ、
昇降機構4は、
座面部2及びに対して下方から当接可能な昇降部材90と、
昇降部材90を本体部1に対して昇降させる昇降アクチュエータ80(アクチュエータ)とを具備し、
昇降部材90を昇降させることにより座面部2を昇降させることが可能である。
このように構成することにより、座面部2を下降させる際に当該座面部2の下に障害物があった場合でも、当該障害物に過度の負荷が加わるのを防止することができる。
また、昇降部材90は、座面部2に当接した際に当該座面部2を受け部材50に保持するものである。
このように構成することにより、より確実に座面部2を保持することができる。
すなわち、保持部材70と共に昇降部材90でも座面部2を受け部材50に保持することができるため、より強固に座面部2を保持することができる。
また、上述の如く座面部2を本体部1側に着脱可能とする構成において、センサ等の電子機器を用いていないため、当該電子機器の故障や不具合による作動不良のリスクを抑制することもできる。
なお、本発明に係る移乗支援装置の各部の具体的な構成(形状等)は、本実施形態に限るものではない。すなわち、本発明の範囲内において任意の構成とすることが可能である。
例えば、本実施形態に係る移乗支援装置においては、座面部2を傾動可能な構成としたが、傾動不能なものであっても良い。
また、本発明に係る受け部材の構成は、本実施形態に係る受け部材50に限るものではなく、座面部2(連結部43)を所定の位置で受けることができるものであれば良い。
また、本発明に係る保持部材の構成は、本実施形態に係る保持部材70に限るものではない。例えば、本実施形態においては、保持部材70は連結部43の上方から当該連結部43と係合する(図12等参照)ものとしたが、下方から係合する構成であっても良い。また、保持部材70を常時連結部43と係合する方向へ回動するように付勢する付勢部材(バネ等)を設けても良い。また、保持部材70による保持を手動で解除する際に、介助者が当該保持部材70を操作し易いように、操作部(取っ手等)を設けても良い。
また、本発明に係る昇降機構の構成は、本実施形態に係る昇降機構4に限るものではない。例えば、本実施形態においては、昇降アクチュエータ80は伸縮可能なシリンダとしたが、モータ等により構成することも可能である。また、昇降部材90の形状は、座面部2を下方から押し上げることが可能な形状であれば良い。
また、本実施形態においては、昇降部材90は座面部2の連結部43に対して下方から当接し、当該連結部43を押し上げることで座面部2を上昇させる構成としたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、昇降部材90は、連結機構3(例えば、連結部52)に対して下方から当接し、当該連結部52を押し上げることで座面部2を上昇させる構成とすることも可能である。
また、本実施形態においては、昇降部材90が座面部2の連結部43に当接した際に当該連結部43を受け部52aに保持するように、昇降部材90の上端面91を後上方から前下方に向かって傾斜するように形成したが、当該上端面91(傾斜面)の形状は任意に設定することが可能である。例えば、当該上端面91(傾斜面)は直線状であっても曲線状であっても良く、また、直線状の面と曲線状の面とを組み合わせることも可能である。
また、本実施形態においては、受け部材50(連結部52)の上面に上半身保持部30の昇降部材32が当接しており、当該受け部材50が昇降機構4によって昇降されることで、上半身保持部30の昇降部材32も昇降する構成とした(図3等参照)が、当該昇降部材32と受け部材50とを互いに固定する構成とすることも可能である。
1 本体部
2 座面部
3 連結機構
4 昇降機構
10 台車部
20 傾動機構
30 上半身保持部
50 受け部材
52a 受け部
70 保持部材
80 昇降アクチュエータ(アクチュエータ)
90 昇降部材

Claims (3)

  1. 移動可能な本体部と、
    被介護者が着座可能な座面部と、
    前記座面部を前記本体部に着脱可能に連結する連結機構とを具備し、
    前記座面部に被介護者を着座させて移動することにより、当該被介護者の移乗を支援する移乗支援装置であって、
    前記連結機構は、
    前記本体部に設けられると共に、前記座面部を受ける受け部材と、
    前記受け部材が前記座面部を受けるのに伴って当該座面部と係合し、当該座面部を前記受け部材に保持する保持部材とを具備する移乗支援装置。
  2. 前記座面部を前記本体部に対して昇降させる昇降機構をさらに具備し、
    前記受け部材は、前記本体部に対して昇降可能に設けられ、
    前記昇降機構は、
    前記座面部及び/又は前記受け部材に対して下方から当接可能な昇降部材と、
    前記昇降部材を前記本体部に対して昇降させるアクチュエータとを具備し、
    前記昇降部材を昇降させることにより前記座面部を昇降させることが可能である、
    請求項1に記載の移乗支援装置。
  3. 前記昇降部材は、前記座面部に当接した際に当該座面部を前記受け部材に保持する、
    請求項2に記載の移乗支援装置。
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