JP5952798B2 - 介護移動用カート - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された発明は、中央構造体を含むリフトカートを有し、互いにほぼ平行な2本のアームを有する前側バーやリフトフォークが中央構造体に連結されるとともに、この中央構造体によって前側バーやリフトフォークが昇降される構造となっている。
このような構造によれば、リフトフォークに患者インターフェイスを連結することにより、患者インターフェイスによって支持された患者を昇降させることができる。
特許文献2に開示された発明は、上体支持部が接続される支柱とともに、鉛直方向へ昇降する可動ロッドを備えた昇降装置が台車部上に設置され、可動ロッドに座部が接続された構造となっている。
このような構造によれば、歩行補助用装置として使用できることに加え、要介護者を着座させたままベッドなどから装置へ引き取ることができる。
また、本発明の介護移動用カートは、自力歩行が困難な被介護者を介護者が補助して移動させる場合と、被介護者の歩行訓練に使用する場合のいずれに対しても一対のアームを利用するものであり、軽量かつ簡単な構造となっている。また、上記歩行訓練に使用する際には、昇降手段を取り外すことによりさらに軽量化される。
このような構造の介護移動用カートにおいては、請求項1に記載の発明の作用に加えて、ガイド部内を第1のアーム連結具の端部が摺動できる範囲内で、第1の水平部が第1の垂直部を中心として回動可能になるという作用を有する。
このような構造によれば、アームを第1の垂直部を中心として回動させると、それに連動して脚部が第2の垂直部を中心として回動する。すなわち、本発明の介護移動用カートにおいては、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、アームの第1の水平部を操作することにより、アームの第1の水平部と脚部の第2の水平部の回動角度が同時に調節されるという作用を有する。
このような構造によれば、第2のアーム連結具の筒状部によってアームの第1の垂直部が回動可能に保持されるため、第1の垂直部を中心としてアームの第1の水平部を回動させると、これに連動して脚部の第2の水平部が第2の垂直部を中心として回動する。したがって、本発明の介護移動用カートにおいては、アームを操作するだけで脚部の回動角度も同時に調節されるという請求項4に記載の発明の作用がより一層発揮される。
このような構造の介護移動用カートにおいては、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、位置決め部材を係止させる位置決め孔を変更すると、アームの高さが段階的に変化するという作用を有する。
このような構造の介護移動用カートにおいては、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、床面にローラの半径を超える段差がある場合、その段差に突き当たったローラの車軸を中心としてフレームが進行方向側へ転動し、当該ローラの上方に位置する別のローラが段差を乗り越えるようにして前方へ繰り出されるという作用を有する。
なお、実施例1において図3(a)及び図4を用いてそれぞれ説明する座部13及び延長部材15は、実施例2〜5における各介護移動用カートに対しても設置可能であり、それらを設置したことによる作用及び効果は、実施例2〜5における各介護移動用カートにおいても同様に発揮される。また、実施例5において図10を用いて説明する3連キャスタ27は、実施例1〜4における各介護移動用カートに対しても同様に設置可能である。
図1(a)は本実施例の介護移動用カート1aの外観を示す斜視図であり、図1(b)は脚部連結具6の平面図であり、図1(c)はエアージャッキ7の外観を示す斜視図である。図2(a)及び図2(b)はそれぞれフレーム2の外観を示す斜視図及び部分断面図である。なお、図1(c)の破線は足踏みペダル7cが押し下げられた状態を示しており、図2(b)はフレーム2について中心軸Lを通る平面で切断された場合の断面図の一部を示している。
図1(b)に示すように、脚部連結具6は、両端近傍に貫通孔10a,10aを有する細長い平板状の連結片6a,6bからなる。連結片6a,6bは、一方の貫通孔10a,10aにボルト等の締結具9を取り付けるなどして、一端が回動可能に連結されており、他方の貫通孔10a,10aの近傍に設けられた貫通孔10b,10bには、脚部4の垂直部4bがそれぞれ回動自在に挿設されている。
なお、図1(b)の破線は、連結片6bを連結片6aに対して回動させた状態を示している。この図から明らかなように、連結片6aの長さは連結片6bよりも長く、また、貫通孔10bから回動中心までの距離も、連結片6aの方が連結片6bよりも長くなっている。
脚部4には、垂直部4bの近傍の水平部4aの上面に、連結片6aや連結片6bを固定する締結具9を取り付けるための貫通孔10cが設けられ、後述する脚部連結部15を固定する締結具9を取り付けるための貫通孔10dが垂直部4bに設けられている。
図3(a)に示すように、座部13は、上面にクッション材14が載置された座面13aと、この座面13aの三方を囲むように立設される側面13b,13bと背面13cと、アーム3の水平部3aを挿入可能に形成され側面13bの端縁に沿って設けられる筒状部13dからなる。
次に、介護移動用カート1aを移動させ、座部13の筒状部13d,13dにアーム3の水平部3a,3aをそれぞれ挿入した後、足踏みペダル7cを操作してエアージャッキ7のピストンロッド7aを上方へ移動させる。その結果、上昇するアーム3,3とともに、座部13に座った被介護者が持ち上げられる。この状態であれば、介護移動用カート1aごと被介護者を所望の場所へ容易に移動させることができる。
そこで、アーム3,3と脚部4,4の平行状態を維持しつつ、貫通孔10bが設けられている側の端部同士が近接するように、連結片6a,6bをエアージャッキ7の近傍に設置された締結具9を回動中心として回動させると、前述したように連結片6aにおける貫通孔10bから回動中心までの距離が連結片6bにおける貫通孔10bから回動中心までの距離よりも長いことから、棒状体5a,5aは先端同士が突き当たることなく、前後にずれた状態に配置される。
したがって、介護移動用カート1aは、図3(b)に示すように非常にコンパクトな状態に折り畳まれる。
このように介護移動用カート1aにおいては、貫通孔10bが設けられている側の端部同士が近接するように連結片6a,6bを上述の締結具9を回動中心として回動させると、嵩張らない状態に小さく折り畳まれるため、狭い保管スペースにも容易に収納することができる。
図4(c)に示すように、延長部材15の段付き部15aの側面には、半径方向に対して平行に凹部15cが設けられ、この凹部15cの内部には略円柱状の位置決め部材16aが半球状に形成された先端部を出没自在に設置されている。そして、凹部15cの内部には圧縮バネ16bが設置されており、この圧縮バネ16bによって位置決め部材16aは凹部15cから押し出される方向へ付勢されている。
また、図4(d)に示すように、垂直部3bの段付き保持部12bには、延長部材15の段付き部15aが内部に挿入された場合に、位置決め部材16aの先端部を突出可能に、複数の位置決め孔17が半径方向に対して平行に、かつ、その長手方向に沿って設けられている。
図5(a)に示すように、アーム連結補助具18はアーム3の水平部3aを挿入可能に形成された筒状部18a,18aが互いに平行をなすように連結部18bの両端に設けられた構造となっている。また、図5(b)に示すように、脚部連結具19は脚部4の垂直部4bを挿入可能に形成された筒状部19a,19aが互いに平行をなすように連結部19bの両端に設けられるとともに、垂直部4b,4bを筒状部19a,19aに挿入した際に、貫通孔10d,10dに連通するように筒状部19a,19aの側面に貫通孔10e,10eが設けられた構造となっている。
加えて、介護移動用カート1aを病院や介護施設等の設備として導入する場合、エアージャッキ7が取り外された複数の介護移動用カート1aを歩行訓練用として常備し、共用のエアージャッキ7を必要に応じて取り付けるようにすれば、設備導入費用の総額を少なく抑えることができる。
なお、実施例2〜実施例5の介護移動用カート1b〜1eにおいてもエアージャッキ7やパンタグラフジャッキ24はフレーム2に対し着脱可能に設置されている。したがって、歩行訓練に使用する場合にこれらを取り外して軽量化することによる上述の作用・効果は、介護移動用カート1b〜1eにおいても同様に発揮される。
図6(a)は本実施例の介護移動用カート1bの外観を示す斜視図であり、図6(b)は介護移動用カート1bが折り畳まれた状態を示している。なお、図1〜図5に示した構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
このような構造の介護移動用カート1bにおいては、垂直部3b,3bがアーム連結具5で連結されている場合、アーム3,3の回動が拘束されるため、アーム3,3の段付き保持部12d,12dに段付き部12c,cが係合する脚部4,4が回動不能になるという作用を有する。したがって、介護移動用カート1bでは、介護移動用カート1aと異なり、脚部4の回動を拘束するために貫通孔10cを水平部4aに設け、締結具9を貫通孔10cに取り付けるようにして脚部4を連結片6aや連結片6bに固定する必要がない。
そこで、脚部連結具6が後方へ向かって凸となるように、エアージャッキ7近傍に設置された締結具9を回動中心として連結片6a,6bを回動させると、アーム3と脚部4は一体となって垂直部3b及び垂直部4bを中心として脚部連結具6と相対的に回動し、介護移動用カート1bは、図6(b)に示すような状態に折り畳まれる。一方、折り畳まれた介護移動用カート1bを使用する場合には、棒状体5a,5aが一直線をなすようにアーム3,3の位置を調節しながら、締結具9を回動中心として連結片6a,6bを回動させることで図6(a)の状態に戻る。
このように、介護移動用カート1bにおいては、アーム3と脚部4が回動不能に連結されているため、アーム3の回動に対する拘束状態を解消するだけで、脚部4も回動可能となる。すなわち、介護移動用カート1bでは、締結具9の脱着により脚部連結具6に対する脚部4,4の回動を拘束したり、その拘束を解除したりする必要がないため、保管時の折り畳み作業及び使用時の展開作業を介護移動用カート1aの場合よりも短時間で効率よく行うことができる。
図7(a)は本実施例の介護移動用カート1cの外観を示す斜視図であり、図7(b)は図7(a)におけるB−B線矢視断面図である。また、図7(c)は保管場所等に介護移動用カート1cが重ねて収納された状態を示している。なお、図1〜図6に示した構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7(a)及び図7(b)に示すように、介護移動用カート1cは、実施例1の介護移動用カート1aにおいて、棒状体5a,5aと円筒体5bからなるアーム連結具5及び連結片6a,6bからなる脚部連結具6の代わりに棒状体のみからなるアーム連結具20及び細長い平板状の脚部連結具21を備え、アーム3の垂直部3bに対し、その回動方向に沿って長穴状のガイド部22が長く形成されるとともに、アーム連結具20の両端がガイド部22,22によって、その長手方向へ摺動可能に保持された構造となっている。
なお、脚部連結具21は脚部連結具6において連結片6a,6bを一体化したものに相当し、貫通孔10a,10bは脚部連結具6の場合と同様に設けられている。また、介護移動用カート1cを使用する際には、図7(a)に示すように、アーム3,3の水平部3a,3aに対しアーム連結補助具18を取り付けることが望ましい。
なお、実施例1〜実施例3の介護移動用カート1a〜1cにおいてもアーム連結具5がエアージャッキ7に連結されていないため、アーム3を人力で容易に持ち上げることができる。したがって、図3(b)や図6(b)に示した状態に折り畳む代わりに、アーム3を持ち上げて水平部3aの高さを調節するとともに、脚部4の締結具9を外して水平部4aを適切な角度に回動させることで、上述の場合と同様に複数台分をまとめて入れ子の状態に重ねて配置することができる。
図8(a)は本実施例の介護移動用カート1dの外観を示す斜視図であり、図8(b)及び図8(c)はそれぞれフレーム2及びアーム連結具23の外観を示す斜視図である。なお、図1〜図7に示した構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図8(a)及び図8(b)に示すように、介護移動用カート1dは、実施例2の介護移動用カート1bにおいて、アーム連結具5及び脚部連結具6の代わりにそれぞれアーム連結具23及び脚部連結具21を備え、アーム連結具23の筒状部23aに対して係止可能にアーム3の垂直部3bの外周面に段付き状の係止部3cが設けられたことを特徴とする。
なお、図8(c)に示すように、アーム連結具23は、アーム3の垂直部3bを挿入可能に形成された筒状部23a,23aが互いに平行をなすように連結部23bの両端に設けられた構造となっている。
この場合、締結具9の脱着により脚部連結具21に対する脚部4,4の回動を拘束したり、その拘束を解除したりする必要がないため、複数台分まとめて入れ子の状態に重ねる作業を実施例3の介護移動用カート1cに比べて、より短時間で効率よく行うことができる。
図9(a)は本実施例の介護移動用カート1eの外観を示す斜視図であり、図9(b)はパンタグラフジャッキ24の外観を示す斜視図である。また、図10(a)は図9(a)においてパンタグラフジャッキ24を取り外し、アーム3の垂直部3bと脚部4の垂直部4bの間に延長部材15を設置してフレーム2を延長するとともに3連キャスタ27を取り付けた状態を示す図であり、図10(b)及び図10(c)はそれぞれ3連キャスタ27の正面図及び側面図である。なお、図9(a)は脚部4の水平部4aから3連キャスタ27が取り外された状態を示している。また、図10(b)及び図10(c)では、キャスタ軸26を図10(a)よりも拡大して示しており、図11(a)〜図11(c)ではキャスタ8の図示を省略している。さらに、図1〜図8に示した構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、脚部連結具25は、両端に貫通孔10a,10aが設けられた細長い板状部材であり、脚部4には、水平部4aと垂直部4bに貫通孔10c,10dがそれぞれ設けられている。すなわち、脚部連結具25は、水平部4a,4aの貫通孔10c,10cに連通するように配置された貫通穴10a,10aに締結具9を挿通して締結することで、脚部4,4を回動不能に連結する構造となっている。
また、脚部4の水平部4aの両端近傍の外側面には、3連キャスタ27を設置可能にキャスタ軸26,26が設けられている。
すなわち、介護移動用カート1eでは、パンタグラフジャッキ24がアーム3,3の昇降手段として機能する。
なお、実施例1の介護移動用カート1aはエアージャッキ7を備え、本実施例の介護移動用カート1eはパンタグラフジャッキ24を備えているが、本発明の介護移動用カートは、必ずしもこのような構造に限定されるものではない。例えば、エアージャッキ7やパンタグラフジャッキ24の代わりに電動ジャッキを備えた構造であっても良い。
なお、本実施例では、一対のフレーム27a,27aに3本の車軸27bが設置されているが、必ずしもこのような構造でなくとも良く、例えば、一枚のフレーム27aに3本の車軸27bが設置された構造であっても良い。このような構造であっても、以下に説明する作用及び効果は同様に発揮される。
これに対し、図11(b)に示すように、床面29にローラ28a〜28cの半径を超える段差30aがある場合、段差30bに突き当たったローラ28aは、それ以上前へ進むことができないため、ローラ28aの車軸27bを中心としてフレーム27aが進行方向側へ転動し、図11(c)に示すように、ローラ28aの上方に位置するローラ28bが段差30bを乗り越えるようにして前方へ繰り出される。このようにして、段差30bを容易に乗り越えることができる。
なお、高さが車軸26,26の距離とローラ28a〜28cの直径との合計を超える段差については乗り越えることができない。しかし、そのような場合でも、本発明の介護移動用カート1eにおいては、3連キャスタ27が着脱可能な構造であるため、サイズの異なる複数の3連キャスタ27を予め準備しておき、床面29の段差の高さに応じて適宜交換することによれば対応可能である。
Claims (7)
- 第1の水平部と第1の垂直部からなり側面視L字状をなす一対のアームと、
前記第1の垂直部に端部が接続され、前記一対のアームを互いに連結する第1のアーム連結具と、
第2の水平部と第2の垂直部からなり側面視L字状をなす一対の脚部と、
両端近傍に形成された貫通孔に挿設される前記第2の垂直部を回動自在に保持しつつ、前記一対の脚部を互いに連結する脚部連結具と、
この脚部連結具上に設置され前記第1のアーム連結具を昇降させる昇降手段と、
前記第2の水平部の下面に着脱可能に取り付けられるキャスタと、
前記脚部連結具と前記脚部に取り付けられて前記第2の垂直部を前記脚部連結具に対して回動自在な状態から回動を拘束されるように前記第2の水平部を前記脚部連結具に固定する固定手段と、を備え、
前記昇降手段は、前記第1のアーム連結具に対して着脱可能に取り付けられ、前記第1の垂直部と前記第2の垂直部は、一方の端部に形成される第1の段付き保持部に対して他方の端部に形成される第1の段付き部が内挿されることで、互いの軸心を一致させるとともに、この軸心まわりに回動可能に、かつ、前記軸心方向に沿って移動自在に連結されることを特徴とする介護移動用カート。 - 前記第1のアーム連結具は、前記アームに対して直交するように前記一対の第1の垂直部にそれぞれ立設され先端から所定の長さに亘って外周面に雄ネジ部が形成された一対の棒状体と、この雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が内周面に形成された円筒体と、からなり、
前記脚部連結具は、前記貫通孔が形成されていない側の端部同士が回動可能に連結される第1の連結片及び第2の連結片からなり、
前記貫通孔から回動中心までの距離は前記第1の連結片の方が前記第2の連結片よりも長いことを特徴とする請求項1記載の介護移動用カート。 - 前記第1の垂直部に対し、その回動方向に沿って長穴状のガイド部が長く形成され、
前記第1のアーム連結具の両端は、このガイド部によって、その長手方向へ摺動可能にそれぞれ保持されることを特徴とする請求項1記載の介護移動用カート。 - 前記第1の垂直部と前記第2の垂直部は、前記軸心まわりに回動可能に連結される代わりに、前記第1の段付き保持部と前記第1の段付き部が前記軸心まわりに回動不能に係合するように形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の介護移動用カート。
- 前記第1のアーム連結具に代えて、前記第1の垂直部を回動自在に保持する一対の筒状部と、この一対の筒状部が互いに平行をなすように両端に設けられた連結部と、からなる第2のアーム連結具を備え、
前記筒状部に対して係止可能に前記第1の垂直部の外周面に段付き状の係止部が設けられることを特徴とする請求項4記載の介護移動用カート。 - 一方の端面から所定の長さに亘って前記第1の段付き部と同形状の第2の段付き部が設けられるとともに、他方の端部から所定の長さに亘って前記第1の段付き保持部と同形状の第2の段付き保持部が設けられた棒状体からなる延長部材を備え、
前記第2の段付き部の側面には、半径方向に対して平行に凹部が設けられ、
前記第1の段付き保持部には、前記第2の段付き部が内部に挿入された場合に、前記凹部に対して連通可能に複数の位置決め孔が半径方向に対して平行に、かつ、その長手方向に沿って設けられ、
前記アームと前記延長部材は、前記第1の垂直部と前記第2の垂直部が前記軸心まわりに回動可能に、かつ、前記軸心方向に沿って移動自在に連結される代わりに、前記第1の垂直部及び前記第2の垂直部の一方に設けられた前記第1の段付き部と前記第2の段付き保持部が前記軸心まわりに回動可能に、かつ、前記軸心方向に沿って移動自在に連結されるとともに、前記凹部と前記位置決め孔を連通するように挿設される位置決め部材によって、前記第1の垂直部及び前記第2の垂直部の他方に設けられた前記第1の段付き保持部と前記第2の段付き部がその長手方向へ移動不能に、かつ、前記軸心まわりに回動不能に連結されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の介護移動用カート。 - 前記第2の水平部の側面にキャスタ軸が水平に設けられるとともに、
このキャスタ軸によって回転自在に支持されるフレームと、
このフレームに対して垂直に立設される3本の車軸と、
この3本の車軸によって回転自在にそれぞれ支持される3つのローラと、からなる3連キャスタを備え、
前記3本の車軸は、前記フレームが前記キャスタ軸を中心として回転した場合に同一の軌跡を描くように、その回転方向に沿って等間隔に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の介護移動用カート。
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