JP2005329215A - 車椅子 - Google Patents

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洋樹 草薙
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正光 岩谷
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Abstract

【課題】 シート本体をドア側に回転させて車室内外間で移動させることにより車両への乗降を楽に行えるようにした車両用シートと組み合わせて用いることにより、一層車両への乗降を楽に行うことができる車椅子を提供する。
【解決手段】 車椅子10の着座部14を左右に分離可能あるいはメインフレーム12から取り外し可能とすることにより、シート本体1の上下動作を利用してシート本体1と車椅子10との間を移乗する。
【選択図】 図4

Description

この発明は、車椅子に着座したままの姿勢で、例えば車両用シートあるいは救急用ベッド等の移乗台側へ楽に移乗することができる移乗機能を備えた車椅子に関する。この明細書において、「移乗」とは、車椅子に着座した着座者が、例えば車両用のシート等の移乗台側に乗り移ること、あるいはその逆に乗り移ることを言うものとする。
従来、例えば特開2004−50968号公報に開示されているようにシート本体を車両正面向きの位置とドア開口部側に向いた位置との間で約90°回転させる回転機構と、シート本体を車両前後方向に移動させる前後移動機構と、回転機構によりドア開口部側に向けられたシート本体を車室外側へ移動させる幅方向移動機構を備えた車両用シートが提供されている。
この車両用シートによれば、回転機構によってドア開口部側に向けられた状態のシート本体を幅方向移動機構によって車室外へ移動させておくことにより、車室外においてシート本体と車椅子との間を移動すれば車両への乗降を行うことができるので、車室内において車両正面向きに固定されたシート本体と車室外の車椅子との間を移動することにより直接乗降する場合に比して楽に車両への乗降を行うことができる。
特開2004−50968号公報
このように車両用シートについては乗員の車両への乗降動作を楽に行うための工夫が種々なされているが、従来車椅子についてこの種の車両用シートに適合させるための積極的な工夫がなされていなかった。すなわち、車室外での移動に用いる車椅子についてさらに工夫を加えることにより、当該車椅子と車室外へ移動したシート本体との間の移動をより一層楽に行えるようにすることで、車椅子利用者の車両への乗降をさらに楽に行えるようにすることができる。
本発明は、例えば車両用シートへの移乗を一層楽に行うための移乗機能を備えた車椅子を提供することを目的とする。
このため、本発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した構成の車椅子とした。
請求項1記載の車椅子によれば、移乗台としての例えば車両用シートを移乗台進入空間部に進入させ、この進入状態でメインフレームから着座部を取り外し、然る後メインフレームを移動させると、着座者が着座部を敷いたまま車両用シート側に移乗されるので、当該車椅子に着座した着座者は着座姿勢のままで車両用シートへ乗り移って車両への乗車を楽に行うことができる。
移乗先の移乗台として車両用シートを適用させる場合には、シート本体を車両正面向きの位置とドア開口部側に向いた位置との間で水平に回転させる回転機構と、ドア開口部側に向いた状態のシート本体をこのドア開口部を経て車室外へ移動させるシート移動装置を備えた車両用シートを適用させることができる。
また、移乗台として上記車両用シートに代えて、例えばベッドを移乗台進入空間部に進入させることにより、当該車椅子に着座した着座者がベッドへの乗り移りを楽に行うことができる。移乗先の移乗台としては、上記車両用シートまたはベッドの他、担架あるいは別の車椅子等に適用することができる。
請求項2記載の車椅子によれば、請求項1記載の車椅子において、当該車椅子を移乗台に対して相対的に前進させることにより、着座者とともに移乗台を移乗台進入空間部から抜き出すことができる。
請求項3記載の車椅子によれば、請求項2記載の車椅子において、移乗台を抜き出す際に、着座者の足がメインフレームの前端部を容易に乗り越えることができる。
請求項4記載の車椅子によれば、背もたれ部を取り外すことにより着座者はシートバックフレームの左右縦枠部間を経て当該シートバックフレームの前側から後ろ側に相対移動することができるので、シートバックを備えた場合においても上記と同様にメインフレームを移動させて移乗台への移乗をスムーズに行うことができる。
請求項5記載の車椅子によれば、移乗台を着座部の下方に進入させた後、当該車椅子を前進させるに先立って、シートバックフレームをメインフレームから取り外しておくことにより、着座者に対して当該シートバックフレームを干渉させることなく、メインフレームをスムーズに前進させることができる。この場合、背もたれ部をシートバックフレームから取り外す必要がない。このことから、脱着式のシートバックフレームおよび背もたれ部(シートバック)を備えた場合においても、上記と同様の作用効果を得ることができる。
請求項6記載の車椅子によれば、当該車椅子よりも移乗台が幅広であっても当該移乗台を着座部の下方に進入させて、メインフレームに対して移乗台を側方へはみ出した状態で進入させることができるので、当該メインフレームを幅方向についてコンパクトに構成することができる。
請求項7記載の車椅子によれば、請求項6記載の車椅子において、例えば回転操作用の大径の後輪を備えている場合に、この後輪がジャマになって着座部の下方の空間部に進入可能な移動台がその幅あるいは進入方向について制限される場合があるが、この後輪を取り外すことにより、これらの制限を受けることなく、当該移動台を着座部の下方に進入させることができる。
請求項8記載の車椅子によれば、請求項7記載の車椅子において、後輪を取り外すと補助輪が接地されるので、後輪を取り外した状態であっても当該車椅子(メインフレーム)を楽に前進させて着座者を移乗台に移乗させることができる。
請求項9記載の車椅子によれば、脚部を下方へ回動させて接地させることにより、後輪が浮き上がるのでその取り外し、および取り付けを楽に行うことができる。
請求項10記載の車椅子によれば、後輪を取り付けた状態では、後輪支持フレームが移乗台の移動軌跡上の取り出し位置に位置して当該後輪を高さ方向について適切な高さ位置に保持することができ、後輪を取り外した状態では後輪支持フレームが移乗台の移動軌跡上から退いた格納位置に格納されて着座部の下方への移乗台の進入をスムーズに行うことができる。
請求項11記載の車椅子によれば、連結枠部の少なくとも一方をサイドフレームに対して切り離すことにより左右のサイドフレームを分離することができ、また、左右サイドフレームを相互に接近させた状態に折り畳むことできるので、当該車椅子をコンパクトに分解若しくは折り畳んで、車両等に楽に積み込むことができる。
請求項12記載の車椅子によれば、着座部の脱着を簡単に行うことができるとともに、シート材を素材とする着座部の両端部付近を弛み防止機構により展張状態(ピンと張った状態)に維持することができるので、その着座性を確保することができるとともに、当該弛み防止機構を下方から押して上方へ持ち上げることにより、着座部の両端部に弛みを持たせることができ、これにより当該着座部の脱着を一層楽に行うことができる。
請求項13記載の車椅子によれば、車両用シート側の移乗機能に加えて当該車椅子側の移乗機能を発揮させることにより、当該車椅子と車両用シートとの間の移乗を一層楽に行うことができ、ひいては車両への乗降を楽に行うことができる。
請求項14記載の車椅子によれば、シート本体を車室外へ移動させた状態で、当該車椅子を後退させて進入空間部にシートクッションを進入させ、この進入状態のままシート本体を上昇させ、この上昇途中で着座部を左右に分離するとともに背もたれ部を着座部フレームから取り外すことにより、着座者をシート本体側に移乗させることができるので、着座者は車椅子からシート本体への乗り移り動作を楽に行うことができ、ひいては車両への乗り込みを楽に行うことができる。
また、上記とは逆に、シート本体に着座した状態で当該シート本体を車室外側へ移動させて、シートクッションを下降させつつメインフレームの進入空間部に進入させ、この進入途中において左右の着座部を結合してシートクッションと着座者との間に進入させ、然る後シートクッションをさらに下降させることにより着座者がシートクッションから着座部に移乗される。こうして着座者がシートクッションから着座部に移乗した後、当該車椅子を前進させることにより、着座者のシート本体から車椅子への乗り移りが完了し、そのシート本体を車室内側へ戻すことができる。
着座部フレームはメインフレームに対して昇降可能であるので、シート本体の昇降位置に合わせて着座部フレームの高さを調整することにより着座部の分離操作および結合操作を楽に行うことができる。
請求項15記載の車椅子によれば、シート本体を車室外へ移動させた状態で、当該車椅子を後退させて進入空間部にシートクッションを進入させ、この進入状態のままシート本体を上昇させ、この上昇途中で着座部と背もたれ部をそれぞれメインフレームから取り外すことにより、着座者を着座部と背もたれ部とともにシート本体側に移乗させることができるので、着座者は車椅子からシート本体への乗り移り動作を楽に行うことができ、ひいては車両への乗り込みを楽に行うことができ、ひいては車両への乗り込みを楽に行うことができる。
また、上記とは逆にシート本体に着座した状態で当該シート本体を車室外側へ移動させて、シートクッションを下降させつつメインフレームの進入空間部に進入させ、この進入途中において着座部と背もたれ部をメインフレームに取り付け、然る後シートクッションをさらに下降させることにより着座者がシートクッションから車椅子に移乗される。こうして着座者がシート本体から車椅子に移乗した後、当該車椅子を前進させることができ、またシート本体を車室内側へ戻すことができる。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、請求項14記載の発明の実施形態(第1実施形態)に係る車椅子10を示している。この車椅子10は、車輪11〜11を備えてメインフレーム12と、このメインフレーム12に昇降可能に設けられた左右一対の着座部フレーム13,13と、左右の着座部フレーム13,13間に取り付けた着座部14と、同じ左右の着座部フレーム13,13の後部間に取り外し可能に取り付けた背もたれ部15を備えている。
メインフレーム12は、前後左右に合計四つの車輪11〜11を備えている。各車輪11は、それぞれ回転自在に支持されている。また、このメインフレーム12の後部であって着座部14の下方には、シート本体1のシートクッション1bを進入させるための進入空間部16を備えている。
さらに、メインフレーム12の前部には支持ボス部11a,11aが設けられている。この両支持ボス部11a,11aには、ねじ軸11bの下部が固定されている。この両ねじ軸11b,11bに、それぞれ着座部フレーム13が支持されている。両着座部フレーム13,13の前部には、それぞれ内周に雌ねじ部が形成された円筒形状の支持部13aが設けられている。両支持部13a,13aの内周側にそれぞれ上記ねじ軸部11bがねじ込まれている。このため、両着座部フレーム13,13は、それぞれねじ軸11bを中心にして水平方向に回動可能に支持されている。また、支持部13aはハンドル13bの回転操作によりその軸回りに回転させることができる。このため、ハンドル13bを回転操作することにより、当該着座部フレーム13をねじ軸部11bに対して上下に移動させることができる。
左右の着座部フレーム13,13には、それぞれ座部片14a,14aが取り付けられている。この両座部片14a,14aが本実施形態の着座部14を構成している。両座部片14a,14aは、それぞれの端部に沿って設けた結合帯14b,14bを相互に結合することにより一つの着座部14とすることができる。結合帯14b,14bを相互に分離操作することにより両座部片14a,14aを左右に分離することができる。
また、左右の着座部フレーム13,13の後部間には、背もたれ部15が掛け渡されている。この背もたれ部15は図示するようにその一端側を着座部フレーム13から取り外すことができる。
以上のように構成した第1実施形態の車椅子10によれば、移乗先の移動台として車両用シートS(本例では助手席を例示する)を適用することにより、以下説明するように着座者Hは楽に車両へ乗り込むことができる。本例の車両用シートSは、シート本体1とこれを車室内外間で移動させるための移動機構3を備えている。先ず、図2に示すように車両Mの助手席ドアDが開放されて、助手席(以下シート本体1という)が車室外側に移動されている。このシート本体1は、回転機構2により車両正面向きの位置からドア開口部K側に向けられ、然る後上記移動機構3により車室外側へ移動しつつ下降した位置に移動されている。回転機構2および移動機構3については、従来の公知の機構であるので詳述はしないが、回転機構2は、相互に回転自在な外輪と内輪からなる回転盤を主体とするもので、本実施形態の場合、前後移動機構4側に外輪が固定され、移動機構3側に内輪が固定されている。内輪が電動モータを駆動源として回転され、これによりシート本体1が車両正面向きの位置とドア開口部K側に向いた位置との間で約90°水平に回転する。前後移動機構4も電動モータを駆動源としており、シート本体1が車両前後方向に一定の範囲で移動する。この前後移動と上記の回転動作が連動してなされる。
移動機構3は、電動モータを駆動源としてスライドする左右一対の四節リンク機構を備えている。両四節リンク機構の先端側にシート本体1が支持されている。両四節リンク機構が電動モータを駆動源としてスライドすることにより、シート本体1がドア開口部Kを経て車室内から車室外へ下降しつつ移動し、逆に上昇しつつ車室外からドア開口部Kを経て車室内に戻される。
シート本体1は、シートクッション1aとシートバック1bを備えている。
このように構成されて車室外へ移動されたシート本体1に対して車椅子10を後退させて接近させる。この状態が図2に示されている。車椅子10を後退させつつ、その進入空間部16にシートクッション1aを進入させる。この状態が図3に示されている。この状態では、車椅子10の着座部14の下方にシートクッション1aが位置している。シートクッション1aを着座部14の下方に進入させるにあたっては、ハンドル13b,13bを回転操作して左右の着座部フレーム13,13を上下動させることにより着座部14の高さを調整することができる。
次に、車両M側の移動機構3を作動させてシート本体1を車室内側へ戻す。これにより、シート本体1が上昇し始める。シート本体1は上昇し始めると、着座部14に当接する。この段階で一旦移動機構3を停止させてシート本体1を停止させる。シート本体1が停止した状態で、着座部14の結合帯14b,14bを相互に分離して座部片14a,14aを左右に分離するとともに、図1において二点鎖線で示すように背もたれ部15の一端側を着座部フレーム13から外して両着座部フレーム13,13を側方へ回転させておく。これにより、分離した左右の座部片14a,14aが、着座者Hの臀部とシートクッション1aとの間から抜き出されるとともに、両着座部フレーム13,13および背もたれ部15がシート本体1を上昇させる際にジャマにならない位置に移動される。
次に、移動機構3を始動して、シート本体1を再度車室内側へ移動させる。これによりシート本体1が再度上昇し始める。シート本体1が上昇し始めると、着座者Hシートクッション1aおよびシートバック1bにすくい上げられる。そのままシート本体1を上昇させつつ車室内側へ移動させることにより、着座者Hが車椅子10からシート本体1へ移乗される。この段階の様子が図4に示されている。移動機構3の作動によりシート本体1が車室内に戻された後、回転機構2を作動させてシート本体1を車両正面向きに戻せば、着座者Hの乗車が完了する。
逆に、車両Mから降車する場合には、上記と逆の動作により車室外の車椅子10に楽に移乗することができる。
以上のように構成した第1実施形態の車椅子10によれば、車両用シートのシート本体の移動動作を利用して着座者Hが車椅子10からシート本体1に楽に移乗することができる。このことから、例示した車椅子10を回転かつ車室外への振り出し機構(移動機構3)を備えた車両用シートに適合することにより、着座者Hは車椅子10から車両Mへの乗降、あるいはその逆に車両Mから車椅子10への降車を一層楽に行うことができるようになる。
この第1実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、左右の着座部フレーム13,13の高さを調整可能な構成を例示したが、これを省略することもできる。この場合、ハンドル13bは不要であり、またねじ軸11b,11bに代えて、単なる支持柱を用いることができ、この支持柱の上部に着座部フレーム13を水平方向に回転可能に支持した構成とすることができる。
次に、請求項15に記載した発明の実施形態(第2実施形態)について説明する。図5は、第2実施形態の車椅子20を示している。この車椅子20も、第1実施形態と同様車両Mに搭載したシート本体1と組み合わせることにより当該車両Mの乗降を一層楽に行うことができる。シート本体1およびこれを移動させる回転機構2、移動機構3および前後移動機構4等の車両M側の構成は前記第1実施形態と同様の構成を適用することができる。
この第2実施形態の車椅子20は、四つの小径の車輪21〜21と左右二つの大径の車輪24,24をそれぞれ回転自在に備えたメインフレーム22と、着座部23aと背もたれ部23bを有する着座体23を備えている。
メインフレーム22は、着座者Hから見て右側の右側フレーム22aと左側の左側フレーム22bと、両フレーム22a,22bを一定間隔に固定する複数の連結フレーム22c〜22eを備えている。両フレーム22a,22bは、それぞれ上側フレーム22au,22buと下側フレーム22ad,22bdと、上側フレーム22auと下側フレーム22ad間、および上側フレーム22buと下側フレーム22bd間にそれぞれ介装された二本の支持柱25,25と一本のクッションダンパー26を備えている。支持柱25,25およびクッションダンパー26はそれぞれ両端がピン支持されて上下に傾動可能に支持されている。このクッションダンパー26,26によって当該車椅子20のクッション性が高められている。左右一対の後ろ側の支持柱25,25に大径の車輪24,24が支持されている。なお、図では着座者Hから見て右側の車輪24の図示が省略されている。また、上側フレーム22au,22buの後部にはそれぞれハンドル部27が上方へ起立する状態で設けられている。この左右のハンドル部27,27には、それぞれアームレスト29が上下に回動可能に設けられている。この両アームレスト29,29は、水平に張り出す使用位置と、下方へ回動してハンドル部27に沿った収納位置とに位置保持することができるようになっている。図5,8,9ではアームレスト29の図示が省略されている。
着座体23はシート地を素材として製作されている。着座部23aと背もたれ部23bのそれぞれの左右側部には、メインフレーム22の両上側フレーム22au,22buに沿って取り付けるためのクリップ23c〜23cが取り付けられている。着座部23aの左右側部がメインフレーム22の上側フレーム22au,22buに対してクリップ23c〜23cを介して着脱可能に取り付けられ、背もたれ部23bの左右側部がメインフレーム22のハンドル部27,27に沿ってクリップ23c〜23cを介して着脱可能に取り付けられる。
第1実施形態と同様、メインフレーム22の左右フレーム22a,22b間であって、着座体23の着座部23aの下方には、シート本体1のシートクッション1aを進入させるための進入空間部28が設けられている。前記連結フレーム22c〜22eは、シートクッション1aの進入を阻害せず、かつ進入した位置から上方へ移動を阻害しない部位に配置されている。
このように構成した第2実施形態の車椅子20によれば、第1実施形態と同様、車室外側に移動させたシート本体1に対して、車椅子20を後退させて接近させる。この状態が図6に示されている。車椅子20を後退させることによって、その進入空間部28にシート本体1のシートクッション1aが進入される。進入空間部28内にシートクッション1aが進入した状態が図7に示されている。然る後、シート本体1の移動機構3を作動させてシート本体1をゆっくりと上昇させ、シートクッション1a上に車椅子20の着座体23が当接した段階で一旦移動機構3を停止させる。この状態で、着座体23の各クリップ23c〜23cを取り外して、着座体23をメインフレーム22から離脱可能な状態とする。その後、再度移動機構3を作動させて、シート本体1を上昇させ始める。シート本体1が車室内側へ移動しつつ再び上昇し始めると、図8に示すように着座体23および着座者Hがシート本体1に持ち上げられるようにして移乗させる。
移動機構3によってシート本体1が上昇しつつ車室内側に戻され、さらに回転機構2により車両正面向きの位置に回動すると、着座者Hの乗車が完了する。この状態が図9に示されている。この段階では、車椅子20の着座体23は、メインフレーム22から取り外されて、シート本体1に敷かれた状態となっている。
逆に、車室内から降車する場合には、上記とは逆の動作によりシート本体1から車椅子20に楽に移乗することができ、これにより楽に降車することができる。
このように、第2実施形態の車椅子20によっても、着座部23aの下方に設けた進入空間部28にシート本体1のシートクッション1aを進入させ、そのままシート本体1の上昇動作を利用することによって着座者Hは車椅子20からシート本体1に楽に移乗することができ、逆にシート本体1の下降動作を利用することによって着座者Hはシート本体1から車椅子20に楽に移乗することができるので、従来よりも簡単に車両への乗降を行うことができるようになる。
以上説明した第2実施形態にも種々変更を加えることができる。例えば、クリップ23c〜23cを用いて着座体23をメインフレームに取り付ける構成を例示したが、面ファスナー等その他の結合手段を用いてもよい。また、シート地を素材として着座体23を製作する構成を例示したが、樹脂成形により着座体を構成してもよい。
さらに、メインフレーム22において、支持柱25およびクッションダンパー26を主体とするクッション機構を省略してもよい。
また、第1および第2実施形態において、シート本体1を移動させる各機構のうち前後移動機構4は省略してもよい。また、移動機構3は四節リンク機構を用いてシート本体を車室内外間で移動させながら昇降させる構成のものを例示したが、四節リンク機構に代えて傾斜スライド機構を用いることもできる。さらに、シート本体1の各機構2〜4は電動式に限らず手動操作式とすることもできる。
次に、第1、第2実施形態の車椅子10,20にさらに変更を加えた第3実施形態の車椅子30について説明する。この第3実施形態は、請求項1〜13記載の発明の実施形態に相当する。この第3実施形態の車椅子30についても、移乗先の移動台として車両用のシート1が適用される場合を例示する。車両用シート1は、前記第1、第2実施形態と同様であるので、同位の符号を用いてその説明を省略する。図10〜13は、車両用シート1を移乗先とした場合における第3実施形態の車椅子30の使用形態を示している。これについては後述する。また、以下の説明では、構成または部材等の左右方向および前後方向については特に示さない限り着座者Hから見た方向として用いる。
さて、第3実施形態の車椅子30は、図13および図14に示すように左右一対のサイドフレーム31,32と、両サイドフレーム31,32の下部前側と下部後ろ側を連結する前側連結枠33と後ろ側連結枠34を備えており、これらがメインフレーム35を構成している。このメインフレーム35には、シートバックフレーム40と、左右の前輪51,52と、左右の後輪53,54と、左右の補助輪55,56が設けられている。
左右のサイドフレーム31,32は、上下の水平枠部31a,32a,31b,32bと、該上下の水平枠部31a,32a,31b,32bの前端部を連結する縦枠部31c,32cを有する側面視コ字形に形成されている。
前側連結枠33は、図示するように正面視(着座者Hと向き合う位置から見て)U字形を有している。図15に示すようにこの前側連結枠33の右側縦枠部33aは、右側のサイドフレーム31の縦枠部31cに対してヒンジ36で連結されている。なお、図15は、メインフレーム35を着座者Hの背後側から見た後面視の状態を示している。このため、前側連結枠部33は、その右側縦枠部33a側を中心にして水平に回動させることができる。一方、この前側連結枠33の左側縦枠部33bは、左側サイドフレーム32の縦枠部32cに取り付けた上下二つの引き掛けタイプの連結錠(いわゆるパッチン錠)37,37により取り外し可能に連結されている。この二つの連結錠37,37を施錠しておけば、前側連結枠33が左右サイドフレーム31,32の前部間に掛け渡した状態で固定される。二つの連結錠37,37を解錠すれば、当該前側連結枠33を右側サイドフレーム31側に回動して折り畳むことができる。
後ろ側連結枠34は、平面的に見てU字形を有している。この後ろ側連結枠34の左側縦枠部34aはヒンジ38で左側サイドフレーム32の下側水平枠部32bに連結されている。このヒンジ38を介して後ろ側連結枠34は左側サイドフレーム32の下側水平枠部32bに対して上下に回動可能に連結されている。一方、この後ろ側連結枠部34の右側縦枠部34bは、固定ボルト39によって右側サイドフレーム31の下側水平枠部31bに沿って取り外し可能に固定されている。
左右のサイドフレーム31,32は、上記した前側連結枠33と後ろ側連結枠34により相互に一定の間隔に固定される。上記二つの連結錠37,37を解錠して前側連結枠33を左側サイドフレーム32に対して取り外し、また固定ボルト39を外して後ろ側連結枠34を右側サイドフレーム31に対して取り外すことにより、左右のサイドフレーム31,32を相互に分離することができる。図14は、本例の車椅子30を分解して、左右のサイドフレーム31,32が相互に分離された状態を示している。
以上のように構成されたメインフレーム35は、着座者Hから見て後方へ開口した側面視コ字形を有し、着座者Hの下方には移乗台としてのシート本体1のシートクッション1aを進入させるための大きな空間部(移乗台進入空間部100)が形成されている。シートクッション1aの幅が左右サイドフレーム31,32間の間隔よりも大きい場合であっても、当該シートクッション1aの両側部を側方へはみ出させた状態で、当該シートクッション1aを移乗台進入空間部100に進入させることができる。また、左右サイドフレーム31,32が側面視コ字形を有しているので、シートクッション1aを側方あるいは斜め後方から進入させることができる。
図13に示すように左右サイドフレーム31,32の上側水平枠部31a,32aには、肘掛け用のクッション体31d,32dが、当該上側水平枠部31a,32aの上面に沿って取り付けられている。
次に、メインフレーム35の後部には、シートバックフレーム40が設けられている。このシートバックフレーム40はメインフレーム35から取り外すことができる。メインフレーム30から取り外した状態のシートバックフレーム40が図16に示されている。このシートバックフレーム40は、メインフレーム35の左右上側水平枠部31a,32aの後端部から上方へ延びる左右の縦枠部40a,40aと、この両縦枠部40a,40aの上端部間を連結する上端枠部40bを備えている。この上端枠部40bには、クッション材40fが巻き付けられており、この部分が介護者等が把持するためのグリップ部とされている。この上端枠部40bは、両縦枠部40a,40aから後方へ張り出す状態に設けられて、グリップ部(クッション材40fを巻き付けた部分)を介護者等が把持し易い態様に設けられている。
シートバックフレーム40の左右の縦枠部40a,40a間には、背もたれ部41が掛け渡し状態に装着されている。この背もたれ部41は帯状のシート材を素材とするもので、その両側を縦枠部40a,40aに巻き付けて折り返し、折り返した部分を面ファスナ41a,41aで固定して取り付けられている。このため、面ファスナ41a,41aを剥がせば、当該背もたれ部41をシートバックフレーム40から簡単に取り外すことができる。本例の車椅子30において、主として上記シートバックフレーム40と背もたれ部41が当該車椅子30のシートバックを構成している。
シートバックフレーム40の縦枠部40a,40aの上端付近から上端枠部40bに至って左右一対の補助枠40d,40dが設けられている。この補助枠40dには、シート地のバスケット(物入れ)40cが吊り下げ状態で設けられている。
左右の縦枠部40a,40aの下端面には、それぞれ結合孔40eが下方に向けて開口する状態で設けられている。この両結合孔40e,40eにそれぞれメインフレームの上側水平枠部31a,32aの後部に設けた連結部45,46の連結突起45d,46dを挿入して、当該シートバックフレーム40がメインフレーム35の後部に取り付けられる。
連結部45,46の構成が図21〜図23に示されている。図示するように左右サイドフレーム31,32の上側水平枠部31a,32aの後端部にはそれぞれ二股部45a,46aが設けられており、この二股部45a,46aにはそれぞれ支軸45b,46bを介して回転体45c,46cが回転可能に支持されている。この回転体45c,46cの周面に上記連結突起45d,46dが放射方向に突き出して設けられている。
図21および図22に示すように着座者Hから見て左側の連結部45の回転体45cは、その周方向に一定の角度をおいて二つの位置決め凹部45ca,45cbが設けられている。また、同じく左側の連結部45には、係合レバー47が上下に傾動可能に設けられている。図21に示すようにこの係合レバー47の先端部を一方の位置決め凹部45caに進入させて当該回転体45cの回転をロックすると、シートバックフレーム40が後ろ側に傾斜する使用位置に固定することができる。これに対して、図示は省略したが係合レバー47を上方または下方に傾動してその先端部を位置決め凹部45caから離脱させ、この離脱状態でシートバックフレーム40を前側に傾斜させ、然る後にその先端部をもう一方の位置決め凹部45cbに進入させことによりシートバックフレーム40を前側に傾斜した移乗位置に固定することができる。
図23に示すように着座者Hから見て右側の連結部46には、上記係合レバー47に代えてストッパ突起48が設けられ、回転体46cの周面には周方向に一定の角度範囲で規制溝46dが形成されている。この規制溝46e内にストッパ突起48の先端部が常時進入した状態とされており、これによりシートバックフレーム40の使用位置と移乗位置が規制されている。
このシートバックフレーム40は、背もたれ部41を取り外しておくことにより、その両縦枠部40a,40a間を着座者Hを相対的に通過させながら後方の使用位置から前方の移乗位置に傾動させることができる。すなわち、着座者Hは当該車椅子30に着座した状態のままシートバックフレーム40を前側に移動させることができ、これにより後述するように当該車椅子30を着座者Hを残したまま前進させて、当該着座者Hを車両用シート1側に移乗させることができる。これについてはさらに後述する。
次に、左右サイドフレーム31,32の上側水平枠部31a,32a間に、着座部60が双方に跨って取り付けられている。この着座部60には、帯状のシート材が用いられている。この着座部60の両端部には、それぞれ三つの引き掛け孔60a〜60aが設けられている。図17および図19に示すように各引き掛け孔60aに引き掛けたC字形のフック61を上側水平枠部31a,32aに設けた引き掛け棒62に引き掛けることにより、当該着座部60が着脱可能に取り付けられている。各フック61には、C字形の本体の開口部にばね付勢して設けたストッパ61aにより当該開口部を開閉可能とした公知のものが用いられており、引き掛け棒62および着座部60の引き掛け孔60aに対してそれぞれ簡単に脱着することができる。
各引き掛け棒62は、上側水平枠部31a,32aの外面側を径方向に欠落して形成した凹部62a内に配置されている。各引き掛け棒62は、凹部62aの対向壁部間に跨って取り付けられている。凹部62aおよび引き掛け棒62は、上側水平枠部31a,32aのそれぞれについて3箇所づつ設けられている。従って、着座部60は、片側3箇所で吊り下げられている。各引き掛け棒62はそれぞれ適切な長さに設定されている。各フック61は引き掛け棒62に沿って(着座者Hから見て前後方向に)移動可能である一方、それぞれ凹部62a内でのみ移動可能となっている。このように各フック61が引き掛け棒62に沿って移動可能であることにより、当該着座部60の着座者Hの臀部に対するホールド性(着座性)が高められているとともに、各フック61の引き掛け棒62に対する脱着操作、ひいては当該着座部60のメインフレーム35に対する脱着操作を楽に行うことができる。また、片側三つのフック61〜61の着座者Hから見て前後方向の移動範囲が凹部62a内に規制されていることにより、シート材である着座部60の主として前後方向の展張状態(ピンと張った状態)が保持されるようになっている。
さらに、着座部60は、その左右両端部に設けた弛み防止機構63,63によって主としてその左右方向の展張状態が保持されるようになっている。着座者Hから見て右側の弛み防止機構63が、図18〜図20に示されている。図17に示すように着座者Hから見て、左側の弛み防止機構63はこれとは対称に設けられている。以下、右側の弛み防止機構63について説明する。この弛み防止機構63は、着座部60の右側端縁付近に沿って上面から押し付けられる弛み規制棒65を備えている。この弛み規制棒65は、右側サイドフレーム31の上側水平枠部31aに沿って支持されている。この弛み規制棒65の前後両端部は、前後に対向して設けられた二組の四節リンク機構66,66を介して上側水平枠部31aに連結されている。
各四節リンク機構66は、上側水平枠部31aから斜め下方に突き出して設けた固定アーム67を備えている。この固定アーム67に、支軸68a,69aを介して第1および第2中間アーム68,69の一端側がそれぞれ上下に回動可能に連結されている。第1および第2中間アーム68,69の他端側は、それぞれ支軸68b,69bを介して連結アーム64に連結されている。この前後二組の四節リンク機構66,66における二つの連結アーム64,64の先端部間に上記弛み規制棒65が固定されている。また、前後二組の四節リンク機構66,66における第2中間アーム69,69は補助棒69cにより連結されている。この補助棒69cおよび上記弛み規制棒65により、前後二組の四節リンク機構66,66が同期して同方向に動作し、これにより弛み規制棒65が上下に平行移動する。
上記各固定アーム67には、ストッパ突起67aが設けられている。このストッパ突起67aに第1中間アーム68の上端部が当接されて当該第1中間アーム68の図20において反時計回り方向の回動端が規制され、ひいては弛み規制棒65の図19および図20において右方(着座者Hから見て右方)への変位が規制される。このように着座者Hから見て右側の弛み規制棒65の左方への変位が規制され、同じく着座者Hから見て左側の弛み規制棒65の右方への変位が規制されて、両弛み規制棒65,65が相互に接近する方向への変位が規制されることにより、着座部60の主として左右方向の弛みが規制される。
次に、左右サイドフレーム31,32の下側水平枠部31b,32bには、それぞれ後輪53,54を着脱可能に支持するための後輪支持部70が設けられている。左右の後輪支持部70,70は、相互に同じ構成を備えているので、着座者Hから見て左側の後輪54を支持するための後輪支持部70について説明する。この後輪支持部70の詳細が図24および図25に示されている。
この後輪支持部70は、下側水平枠部32bに対してそれぞれ上下に傾動可能に支持した二つの支持アーム71,72を備えている。前側支持アーム71の一端側は、下側水平枠部32bに沿って設けた支持ブラケット部73のガイド溝73aにガイドローラ74を介して連結されている。ガイドローラ74は、ガイド溝73aに沿って移動自在に係合されている。前側支持アーム71の他端側は、連結軸75を介して後ろ側支持アーム72の一端側に相互に回転自在に連結されている。この後ろ側支持アーム72の他端側は、下側水平枠部32bの後端部に設けた支持ブラケット部76に対して支軸77を介して上下に回動可能に連結されている。
このように設けられた後ろ側支持アーム72の先端側に、後輪54を支持するための車軸支持ブラケット78が設けられている。この車軸支持ブラケット78の支持孔78aに車軸部85を挿入することにより後輪54が当該後輪支持部70に回転自在に支持される。
上記ガイドローラ74が、特にその移動を規制されることなくガイド溝73a内で移動自在であることから、図24に示すように後輪54を取り外した状態では、前後の支持アーム71,72の自重により、ガイドローラ74がガイド溝73aの前端側に移動し、その結果前後の支持アーム71,72は下側水平枠部32bにほぼ沿った格納位置に移動する。これに対して、図25に示すように後輪54を取り付けて後輪54を接地させた状態では、前側および後ろ側の支持アーム71,72が当該後輪54の接地反力によりそれぞれ斜め上方へ起立した起立位置に傾動され、この起立位置で当該後輪54が回転可能に支持される。
上記支持ブラケット76には、同じく支軸77を介して脚部80が上下に傾動可能に支持されている。この脚部80は、図24および図25において実線で示す格納位置(後ろ側支持アーム72にほぼ沿った位置)と、図25において二点鎖線で示す使用位置(下方に突き出されてその先端側が接地された位置)との間を回動可能に支持されている。この脚部80が使用位置に取り出されてその先端側が接地されると、後輪53,54および補助輪55,56が浮き上がって当該当該車椅子30が前輪51,52とこの脚部80,80により接地される。
脚部80と支持ブラケット76との間には、引っ張りばね81が介装されている。この引っ張りばね81によって、当該脚部80が使用位置および格納位置にそれぞれ保持される。この脚部80,80の使用位置と格納位置との間の回動操作は、介護者等により引っ張りばね81に抗して手動操作によりなされる。
次に、図26および図27は、後輪54の車軸部85を示している。後輪54のハブ54aには、保持スリーブ86が同軸で内周側(図において右方)に延びる状態に設けられている。この保持スリーブ86およびハブ54aの内周側には、操作ロッド87が軸方向に移動可能に挿入されている。操作ロッド87の一端側にはフランジ部87aが設けられている。このフランジ部87aと、ハブ54aの端面との間に圧縮コイルばね88が介装されている。この圧縮コイルばね88によって操作ロッド87は、図において左方(ロック方向)に付勢されている。フランジ部87aと圧縮コイルばね88には、ゴム製のカバー89が被せられてそれらの防塵対策がなされている。介護者等は、このゴムカバー89の外側からフランジ部87aを圧縮コイルばね88に抗して手で押すと、操作ロッド87を図示右方(アンロック方向)に変位させることができる。
操作ロッド87の先端側(図において右端側)には、係合片87bが支軸87cを介して径方向(図では上下方向)に傾動可能に支持されている。また、図示は省略されているが、この係合片87bは、ばねによりその先端側を当該操作ロッド87の周面から突き出す方向(ロック位置、図26において白抜きの矢印で示す方向)に付勢されている。この係合片87bに対応して、保持スリーブ86には、窓部86aが設けられている。図27に示すように介護者等が手で押して操作ロッド87を圧縮コイルばね88に抗して図示右方に変位させると、係合片87bが窓部86aに対して相対移動するためこの係合片87bが上記窓部86aの端部に押されて、窓部86aから外周側に突き出さないアンロック位置に移動した状態となる。この状態では、保持スリーブ86を車軸支持ブラケット78の支持孔78aから車軸部85を抜き出し可能となるので、車軸85および後輪54を後輪支持部70から取り外すことができる。
これに対して係合片87bをアンロック位置に保持して、保持スリーブ86を車軸支持ブラケット78の支持孔78aに挿入し、然る後フランジ部87aの押し操作を止めると、操作ロッド87が圧縮コイルばね88によって図示左方の取り付け方向に移動する。操作ロッド87が保持スリーブ86に対して取り付け方向に移動すると、係合片87bがその付勢力によって先端側を窓部86aから外周側へ突き出す位置(ロック位置)に戻される。図26はこの状態を示している。係合片87bがロック位置に戻されると、車軸支持ブラケット78の端面に干渉するため保持スリーブ86を支持孔78aから抜き出し不能となり、これにより後輪54を後輪支持部70に適切に取り付けることができる。着座者Hから見て右側の後輪53も同様の構成によって後輪支持部70に取り付けられる。
次に、図13に示すように左右サイドフレーム31,32の縦枠部31c,32cの下部には、それぞれブラケット90を介してフットレスト91と前記前輪51が取り付けられている。左右のフットレスト91,91は、それぞれ支軸91aを介して水平の使用位置と上方へ起立した格納位置との間で回動可能に支持されている。図14は、フットレスト91,91を格納した状態を示している。
前輪52,52は、それぞれブラケット90に取り付けた前輪ブラケット52aを介して回転自在に支持されている。
また、左右サイドフレーム31,32の下側水平枠部31b,32bの後端部に補助輪56,56が取り付けられている。この両補助輪56,56には、いわゆる自在キャスタが用いられている。この補助輪56,56は、後輪54,54を取り外した際に、補助的に後輪として機能する。
以上のように構成した第3実施形態の車椅子30によれば、当該車椅子30に着座した着座者Hは、移乗先としての車両用シートSへの移乗を楽に行うことができ、ひいては車両Mへの乗り込みを楽に行うことができる。
先ず、図10に示すように車両Mの助手席ドアDが開放されて、車両用シートSのシート本体1が前後移動機構4、回転機構2および移動機構3によりドア開口部Kを経て車室外側に移動されている。この点は、前記第1、第2実施形態と同様である。
一方、第3実施形態の車椅子30では、先ず、左右の後輪54,54の取り外しが行われる。後輪54,54を取り外すには、介護者等が当該車椅子30の後部側を持ち上げ、この状態左右の脚部80,80を引っ張りばね81に抗して手動操作により下方へ回動してその先端部を接地させる。これらの操作は、着座者Hが着座した状態のまま行われる。
左右の脚部80,80を接地させると、後輪54,54が地面から浮き上がった状態となる。この状態で、後輪54のフランジ部87aをゴムカバー89の上から押し操作して、操作ロッド87をアンロック方向(図27において白抜きの矢印で示した方向)に移動させる。すると、係合片87bが窓部86aの端部に押されてアンロック位置に移動するため、車軸部85を後輪支持部70の支持孔78aから抜き出すことができ、これにより後輪54を後輪支持部70から取り外すことができる。後輪54を取り外すと、後輪支持部70の前側支持アーム71および後ろ側支持アーム72がそれぞれ図25に示す位置に移動し、これにより当該後輪支持部70が下側水平枠部31b,32bに沿って格納される。
こうして左右の後輪54,54をメインフレーム35から取り外し、また後輪支持部70,70が格納されると、着座部60の下方の進入空間部100と、その後方および両側方との間に障害物が存在しない状態となり、当該進入空間部100が後方および左右側方へ大きく開放された状態となる。
後輪54,54を取り外した後、再度車椅子30の後部側を持ち上げ、この状態で脚部80,80を上方へ回動させて格納位置(図24および図25で実線で示す位置)に戻す。脚部80,80を格納位置に戻した状態では、前輪52,52と補助輪56,56が接地され、この状態で当該車椅子30を移動させることができる。図10〜図12は、この後輪取り外し状態での移動状態を示している。
そこで、図10に示すように車室外へ移動されたシート本体1に対して車椅子30を後退させて接近させる。車椅子30を後退させつつ、その進入空間部100にシートクッション1aを進入させる。シートクッション1aを進入空間部100に進入させた状態が図11に示されている。第3実施形態の場合、メインフレーム35は側面視コ字形の左右サイドフレーム31,32を備えているので、上記のようにして後輪54,54を取り外し、これにより後輪支持部70,70が格納されることにより、進入空間部100が後方および左右側方に大きく開放された状態となるため、当該メインフレーム35の左右幅よりもシートクッション1aの横幅が大きい場合であっても、進入空間部100に当該シートクッション1aをスムーズに進入させることができる。この場合、シートクッション1aを進入空間部100に進入させた状態では、左右のサイドフレーム31,32からシートクッション1aの左右両側部がはみ出した状態となる。この状態であっても、後述するように着座者Hはスムーズにシート本体1側に移乗することができる。
また、メインフレーム35が側面視コ字形を有していることから、進入空間部100に対してシート本体1のシートクッション1aを斜め後方から進入させることができ、さらにはシートクッション1aを側方から進入させることができるので、当該車椅子30を後退させて行うシートクッション1aの進入空間部100の進入操作を楽に行うことができる。進入空間部100にシートクッション1aが進入されると、当該シートクッション1aは着座部60の下方に位置する。
次に、車両M側の移動機構3を作動させてシート本体1を僅かに上昇させる。これによりシートクッション1a上に着座者Hが載せ掛けられて僅かに持ち上げられる。これにより、着座者Hは着座部60を臀部に敷いてシートクッション1a上に着座した状態となる。
また、シートクッション1aが僅かに上昇すると、左右の弛み防止機構63,63の弛み規制棒65、65がシートクッション1aにより上方へ持ち上げられ、これにより着座部60の両端部に弛みが発生する。このため、着座部60の両端部の各引き掛け孔60a〜60aから簡単にフック61を外すことができる。そこで、左右合計6箇所の引き掛け孔60a〜60aからフック61〜61を外して、当該着座部60の両端部をサイドフレーム31,32から切り離す。
さらに、シートバックフレーム40から背もたれ部41およびバスケット40cを取り外し、然る後当該シートバックフレーム40を前側に傾動させる。傾動操作は、係合レバー47を傾動操作してその先端部を位置決め凹部45caから離脱させた状態で行う。シートバックフレーム40の両縦枠部40a,40a間を着座者Hが通過することにより、当該シートバックフレーム40を前側に傾動させた後、係合レバー47の先端部を位置決め凹部45cbに進入させることにより、当該シートバックフレーム40を前方斜め上方に傾いた位置に保持しておくことができる(図12参照)。
こうしてシートバックフレーム40を着座者Hの前側に移動させた後、シートフレーム35を前側に移動させてシート本体1から分離すると、着座者Hが臀部に着座部60を敷いた状態でシートクッション1a上に着座した状態となり、以上で車椅子30から車両用シートSへの移乗が完了する。この段階の状態が図12に示されている。その後、移動機構3、回転機構2および前後移動機構4を作動させてシート本体10を車室内において正面向きに戻せば着座者Hの乗車が完了する。
逆に、車両Mから降車する場合には、上記と逆の操作により車室外の車椅子30に楽に移乗することができる。
移乗後の車椅子30は、図14に示すように分解し、あるいは折り畳んでコンパクトにした状態で車室内に収容することができる。すなわち、縦枠部40a,40aの結合孔40e,40eから連結部45,46の連結突起45d,46dを抜き出してシートバックフレーム40をメインフレーム35から分離し、連結錠37,37を解錠して前側連結枠部33を左側サイドフレーム32から分離し、さらにこの前側連結枠部33を回動させて右側サイドフレーム31に重ね合わせるように折り畳む。また、固定ボルト39を外して後ろ側連結枠部34を右側サイドフレーム31から分離し、さらにこの後ろ側連結枠部34を上方へ回動して左側サイドフレーム32に重ね合わせるように折り畳む。さらに、フットレスト91,91を上方に回動して格納しておく。これらの操作により当該車椅子30を極めてコンパクトな状態に分解および折り畳むことができ、従って乗用車等の比較的荷室スペースが限られた車両であっても、これを車室内に収容して着座者Hとともに搬送することができる。なお、この段階で、後輪54,54をそれぞれ後輪支持部70に取り付けておくことにより、搬送時の取り扱い性がよくなる。
また、シートバックフレーム40および背もたれ部41を有するシートバックをメインフレーム35から取り外すことができ、この取り外し状態でメインフレーム35を前進させて移乗を行うことができるので、着座者に対してシートバックを干渉させることなく着座者をスムーズに移乗させることができる。なお、この場合にはシートバックフレーム40から背もたれ部41を取り外す必要はない。
以上説明したように第3実施形態の車椅子30によっても、着座者Hが車椅子30に着座した状態のまま、特別の動作をすることなく、車両用シートSのシート本体10に移乗することができ、これにより一層楽に車両へ乗車することができる。また、乗車時とは逆の操作を行うことにより、着座者Hは車室内から車外の車椅子30の楽に移乗することができる。
また、第3実施形態の車椅子30によれば、シートバックフレーム40をメインフレーム35から取り外し、このメインフレーム35を左右に分離することができるので、コンパクトに分解し、また折り畳んだ状態で搬送することができ、これにより当該車椅子30の可搬性および取り扱い性を高めることができる。
以上説明した第3実施形態にも種々変更を加えることができる。例えば、後輪54,54を取り外し可能な構成を例示したが、必ずしもこれに限定されるものではない。メインフレーム35から後輪を取り外すことができない構成であっても、シートクッション1aの横幅に対して進入空間部100の左右幅を適切に設定することにより同様の作用効果を得ることができる。
また、シートバックフレーム40の取り外し機能または前後傾動機能の一方を省略してもよい。また、メインフレーム35の分解機能(左右サイドフレーム31,32の分離機能)は、省略してもよい。
さらに、複数のフック61〜61を用いて着座部60の両端部を左右のサイドフレーム31,32に結合する構成を例示したが、例えばファスナあるいはボタン等を用いて着座部をメインフレームに支持する構成としてもよい。
また、着座部60の弛み防止機構63,63を省略してもよい。また、機構63の全体を省略しないまでも、両側の四節リンク機構66,66を省略して弛み規制棒65を適切な位置に固定した構成としてもよい。
さらに、移乗先の移乗台として車両用シートSを例示し、当該車椅子から車両用シートSへ移乗する場合(車両Mへ乗降する場合)を例示したが、本発明に係る車椅子は、移乗先として車両用シートSに限らず、例えば通常の就寝用のベッド、あるいは救急用ベッドや担架等を移乗先とする場合にも適用することができる。
本発明の第1実施形態を示す図であって、車椅子の斜視図である。 第1実施形態の車椅子に着座した状態で後退することによりシート本体に接近する様子を示す斜視図である。 車椅子の進入空間部にシート本体のシートクッションが進入した状態を示す斜視図である。 車椅子からシート本体への移乗が完了した時点の様子を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態を示す図であって、車椅子の分解斜視図である。 第2実施形態の車椅子に着座した状態で後退することによりシート本体に接近する様子を示す斜視図である。 車椅子の進入空間部にシート本体のシートクッションが進入した状態を示す斜視図である。 図7の状態からシート本体が上昇して着座者が車椅子からシート本体に移乗した様子を示す斜視図である。 シート本体が車室内に戻されて、着座者の乗車が完了した段階の様子を示す斜視図である。 第3実施形態の車椅子による移乗の手順を示す斜視図である。本図は、車椅子を後退させてシート本体に接近させる状態を示している。 第3実施形態の車椅子による移乗の手順を示す斜視図である。本図は、車椅子の進入凹部にシートクッションを進入させた状態を示している。 第3実施形態の車椅子による移乗の手順を示す斜視図である。本図は、着座者および着座部をシート本体側に残した状態で当該車椅子だけを前進させてシート本体から分離した状態を示している。 第3実施形態の車椅子の全体斜視図である。 第3実施形態の車椅子の分解斜視図である。 メインフレームを後方から見た後面図である。 メインフレームから取り外した状態のシートバックフレームの斜視図である。 着座者から見て左側のサイドフレームの上部を左側から見た図であって、着座部の左側端縁のサイドフレームに対する結合状態を示す図である。 着座者から見て右側のサイドフレームの上部を左側から見た図であって、着座部の右側端縁のサイドフレームに対する結合状態および弛み防止機構を示す図である。 図18の(19)-(19)線矢視図であって、サイドフレームの上側水平枠部に対する着座部の結合状態を示す縦断面図である。 図18の(20)-(20)線矢視図であって、弛み防止機構の側面図である。 サイドフレーム後端部に対するシートバックフレームの連結部を示す側面図である。本図は、着座者から見て左側の連結部を示している。 サイドフレーム後端部に対するシートバックフレームの連結部を示す平面図である。本図は、着座者から見て左側の連結部を示している。 サイドフレーム後端部に対するシートバックフレームの連結部を示す側面図である。本図は、着座者から見て右側の連結部を示している。 後輪支持部の側面図である。本図は、後輪を取り外した状態を示している。 後輪支持部の側面図である。本図は、後輪を取り付けた状態を示している。 後輪支持部に後輪を取り付けた状態におけるこれらの縦断面図である。 後輪支持部から後輪を取り外した状態におけるこれらの縦断面図である。
符号の説明
M…車両
H…着座者
1…シート本体、1a…シートクッション、1b…シートバック
3…移動機構
10…車椅子(第1実施形態)
11…車輪
12…メインフレーム
14…着座部、14a…座部片、14b…結合帯
15…背もたれ部
16…進入空間部
20…車椅子(第2実施形態)
22…メインフレーム
23…着座体、23a…着座部、23b…背もたれ部
24…大径の車輪
27…ハンドル部
28…進入空間部
30…車椅子(第3実施形態)
31…サイドフレーム(右側)
32…サイドフレーム(左側)
35…メインフレーム
40…シートバックフレーム、40a…縦枠部
41…背もたれ部
45,46…連結部
51,52…前輪
53,54…後輪
55,56…補助輪
60…着座部、60a…引き掛け孔
61…フック
62…引き掛け棒
63…弛み防止機構
65…弛み規制棒
66…四節リンク機構
70…後輪支持部
80…脚部
85…車軸部
100…移乗台進入空間部

Claims (15)

  1. メインフレームと、該メインフレームに取り付けられた着座部および車輪とを備える車椅子であって、
    前記着座部がメインフレームに対して取り外し可能に取り付けられているとともに、該着座部の下方に移乗先となる移乗台を進入させるための移乗台進入空間部を備え、該移乗台進入空間部に前記移乗台を進入させた状態で前記着座部を前記メインフレームから取り外し、前記着座者を前記着座部とともに前記移乗台側に移乗させることができる構成とした車椅子。
  2. 請求項1記載の車椅子であって、
    前記メインフレームが、前記移乗台進入空間部の上方から後方に至って開放した構造の車椅子。
  3. 請求項2記載の車椅子であって、
    前記メインフレームが、前記移乗台進入空間部の前方から上方に至って開放した構造の車椅子。
  4. 請求項2または3に記載の車椅子であって、
    前記メインフレームの左右両側部の上部後端間に支持された門形のシートバックフレームと、該シートバックフレームの左右の縦枠部間に取り外し可能に装着された背もたれ部とを備え、
    前記背もたれ部を取り外したシートバックフレームの左右縦枠部間を経て着座者を前記シートバックフレームに対して相対的に後ろ側に移動させることができる構成の車椅子。
  5. 請求項2または3に記載の車椅子であって、
    前記メインフレームに取り外し可能に支持されたシートバックを備えた車椅子。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車椅子であって、
    前記メインフレームが、前記移乗台進入空間部の側方から後方に至って開放した構造である車椅子。
  7. 請求項6記載の車椅子であって、
    前記車輪が、前記メインフレームの前部下方に配置される前輪と、前記メインフレームの後部側方に配置され、前記メインフレームに対して脱着可能な後輪とを備えた車椅子。
  8. 請求項7記載の車椅子であって、
    前記メインフレームの後部下方に配置され、前記後輪を取り外した際に接地する補助輪を備えた車椅子。
  9. 請求項7または8に記載の車椅子であって、
    前記メインフレームに上方の格納位置と下方の取り出し位置との間で格納、取り出し可能に設けられた脚部を備え、該脚部を前記取り出し位置に取り出すことにより、その先端が接地して前記後輪を浮き上げることができる構成の車椅子。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載の車椅子であって、
    前記メインフレームに設けられ、前記移乗台を前記進入空間部に進入させるときの前記移乗台の移動軌跡上に位置する取り出し位置と、前記移乗台の軌跡上から退いた格納位置との間で移動可能で、前記後輪を脱着可能に支持する後輪支持フレームを備えた車椅子。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の車椅子であって、
    前記メインフレームが左右のサイドフレームと両サイドフレームを連結する連結枠部とを備えており、前記連結枠部が両サイドフレームの少なくとも一方に対して切り離し可能で、該連結枠部を両サイドフレームの少なくとも一方から切り離すことにより、前記両サイドフレームを相互に分離可能な構成の車椅子。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の車椅子であって、
    前記着座部にはシート材が用いられ、該着座部の左右両端部が係止具を介して前記メインフレームの左右両側部に脱着可能に連結されており、前記メインフレームの左右両側部には、前記着座部の左右両端部よりも低い位置で該着座部に上方から当接して前記着座部の弛みを防止し、下方から押されると前記着座部が弛むように上下方向の寸法が小さくなる弛み防止機構が設けられている車椅子。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の車椅子であって、
    前記移乗台が、シート本体と、前記シート本体を車室外で前記進入空間部に進入可能な位置から車室内へ移動させることができる移動機構を備えた車両用シートである車椅子。
  14. シート本体と、該シート本体を車両正面向きの位置とドア開口部側に向いた位置との間で水平に回転させる回転機構と、該回転機構により前記ドア開口部側に向いた状態のシート本体を該ドア開口部を経て車室外へ移動させつつ下降させる移動機構を備えた車両用シートとの間で着座者を移乗させるための機能を備えた車椅子であって、
    車輪を備えたメインフレームと、該メインフレームに昇降可能に設けた着座部フレームと、該着座部フレームに左右分離可能に設けた着座部と、前記着座部フレームの後部に着脱可能に掛け渡した背もたれ部を備え、
    前記メインフレームは、前記着座部の下方に前記シート本体のシートクッションを進入させるための進入空間部を有し、該進入空間部に前記シートクッションを進入させ、該進入状態で前記シート本体を上昇させつつ車室内側へ移動させ、該移動途中において前記着座部を左右に二分するとともに前記背もたれ部を取り外して、前記シートクッションで着座者をすくい上げて当該シート本体に移乗させる構成とした車椅子。
  15. シート本体と、該シート本体を車両正面向きの位置とドア開口部側に向いた位置との間で水平に回転させる回転機構と、該回転機構により前記ドア開口部側に向いた状態のシート本体を該ドア開口部を経て車室外へ移動させつつ下降させる移動機構を備えた車両用シートとの間で着座者を移乗させるための機能を備えた車椅子であって、
    車輪を備えたメインフレームと、該メインフレームにそれぞれ着脱可能に取り付けられる着座部と背もたれ部を備え、
    前記メインフレームは、前記着座部の下方に前記シート本体のシートクッションを進入させるための進入空間部を有し、該進入空間部に前記シートクッションを進入させ、該進入状態で前記シート本体を上昇させつつ車室内側へ移動させ、該移動途中において前記着座部と前記背もたれ部を前記メインフレームから取り外してこれらとともに着座者を前記シートクッションですくい上げて当該シート本体に移乗させる構成とした車椅子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014192575A1 (ja) * 2013-05-28 2014-12-04 大和ハウス工業株式会社 移乗支援装置
JP2014230559A (ja) * 2013-05-28 2014-12-11 大和ハウス工業株式会社 移乗支援装置
JP2015062580A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 大和ハウス工業株式会社 移乗支援装置

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