JP6329432B2 - 移乗支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被介護者の移乗を支援する移乗支援装置の技術に関する。
従来、被介護者の移乗を支援する移乗支援装置の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、移動可能な台車部と、一端が台車部に連結されるアーム部と、アーム部の他端に取り付けられ、被介護者を保持する保持具と、を具備する移乗支援装置(移乗装置)が記載されている。アーム部には複数のアクチュエータ(モータ)が設けられている。当該モータの動作を制御することで、アーム部に取り付けられた保持具の高さを調整することができる。
また保持具は、被介護者が着座可能な着座部(座面部)を具備すると共に、当該着座部はリンク機構を介して着脱可能に構成される。このように構成された移乗支援装置においては、被介護者を着座部に着座させたまま当該着座部を取り外すことで、当該被介護者を着座部ごとベッドや便器等に着座させることができる。
しかしながら特許文献1に記載の技術では、着座部をアーム部に取り付ける際には、アクチュエータの動作を制御して当該アーム部の高さをあらかじめ着座部の高さに合わせる必要がある。このため、当該アクチュエータの操作に慣れていない作業者(介助者)にとっては、当該作業が煩雑であった。
また、着座部は複数のロックピンによってアーム部に連結される構成であるため、当該着座部を取り付けるための作業が煩雑であった。
特開2010−142292号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、着座部の取り付けが容易な移乗支援装置を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、移動可能な台車部と、被介護者が着座可能な着座部と、前記着座部を前記台車部に着脱可能に連結する連結機構とを具備し、前記着座部に被介護者を着座させて移動することにより、当該被介護者の移乗を支援する移乗支援装置であって、前記連結機構は、前記台車部に昇降自在に設けられると共に、前記着座部が差し込まれた際に当該着座部を支持する受け口を有する受け部材と、前記着座部が前記受け口の内側へと差し込まれるのに伴って、前記受け部材の昇降を規制する昇降規制機構と、を具備するものである。
請求項2においては、前記昇降規制機構は、前記着座部が前記受け口の内側へと差し込まれるのに伴って前記受け部材を前記台車部に押し付けることで、前記受け部材の昇降を規制するものである。
請求項3においては、前記受け部材は、前記台車部が摺動可能に挿通される摺動溝を有し、前記昇降規制機構は、くさび状に形成され、前記着座部が前記受け口の内側へと差し込まれるのに伴って前記摺動溝に押し込まれる規制部材を具備するものである。
請求項4においては、前記昇降規制機構は、前記着座部を前記受け口の内側へと引き込む引き込み部材を具備するものである。
請求項5においては、前記受け部材よりも上方に配置されると共に前記台車部に固定され、前記被介護者の上半身を保持可能な上半身保持部をさらに具備するものである。
請求項6においては、前記台車部は、前記連結機構及び前記上半身保持部が設けられる支持部と、前記支持部が設けられる本体部と、前記支持部を前記本体部に対して昇降させる昇降機構と、を具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、着座部を容易に取り付けることができる。
すなわち、着座部の高さに合わせて受け部材を昇降させ、当該受け部材の受け口に着座部を差し込むことで、当該着座部を台車部側に取り付けることができる。
請求項2においては、昇降規制機構を簡素に構成することができる。
請求項3においては、昇降規制機構を簡素に構成することができる。
請求項4においては、より確実に着座部を台車部側に取り付けることができる。
請求項5においては、移乗支援装置に搭乗した被介護者を確実に保持することができる。また、着座部を取り付ける際に、受け部材を昇降させて当該着座部と上半身保持部との間隔を調整することができる。
請求項6においては、連結機構を介して台車部に連結された着座部と上半身保持部とを一体的に昇降させることができる。
本発明の実施の一形態に係る移乗支援装置の全体的な構成を示した斜視図。 着座部及び連結機構を示した分解斜視図。 (a)連結機構を示した後方斜視図。(b)同じく、前方斜視図。 (a)受け部材を示した平面図。(b)A−A矢視図。 着座部が連結された状態の連結機構を示した斜視図。 同じく、一部断面斜視図。 受け部材を示した側面一部断面図。 規制部材及びレバーを示した側面一部断面。 受け部材を着座部に近づける様子を示した側面模式図。 受け部材を着座部に近づける様子を示した側面断面拡大図。 連結部が受け口に差し込まれた様子を示した側面断面拡大図。 連結部がさらに差し込まれ、規制部材に当接した状態を示した側面断面拡大図。 連結部がレバーによって引き込まれる様子を示した側面断面拡大図。 (a)昇降アクチュエータによって着座部が下降する様子を示した側面模式図。(b)同じく、着座部が上昇する様子を示した側面模式図。
以下では、図中の矢印に基づいて、前後方向、左右方向及び上下方向を定義して説明を行う。
まず、図1を用いて、本発明の実施の一形態に係る移乗支援装置1の概略について説明する。
移乗支援装置1は、被介護者(介護を受ける者)を乗せて移動することにより、当該被介護者の移乗(例えば、ベッドとトイレ間の移乗、ベッドと車椅子間の移乗や、移乗支援装置自体への移乗等)を支援するものである。移乗支援装置1は、主として台車部2、着座部3、連結機構4及び上半身保持部5を具備する。
台車部2は、地面(床面)上を移動することができる。台車部2には、連結機構4を介して着座部3が連結される。着座部3には被介護者が着座することができる。台車部2の上部には、上半身保持部5が設けられる。上半身保持部5は、移乗支援装置1に搭乗した被介護者の上半身を保持することができる。
次に、図1から図8までを用いて、移乗支援装置1の各部(台車部2、着座部3、連結機構4及び上半身保持部5)の構成について説明する。
図1に示す台車部2は、移乗支援装置1の主たる構造体であり、地面(床面)上を移動可能なものである。台車部2は、主として走行部10、支持部20及び昇降アクチュエータ30を具備する。
走行部10は、台車部2の下部を形成するものである。走行部10は、主として左フレーム11、右フレーム12、中央フレーム13及び車輪14を具備する。
左フレーム11は、前後方向に向かって長く延びるように形成される。
右フレーム12は、左フレーム11と同一形状に形成される。右フレーム12は、左フレーム11の右方(左フレーム11から所定距離だけ離れた位置)に配置される。
中央フレーム13は、左右方向に向かって長く延びるように形成される。中央フレーム13の左端は左フレーム11の前後中途部(前端部近傍)に連結される。中央フレーム13の右端は右フレーム12の前後中途部(前端部近傍)に連結される。このようにして、中央フレーム13は、左フレーム11と右フレーム12とを連結する。
車輪14は、左フレーム11及び右フレーム12の前後両端部にそれぞれ設けられる。
このようにして、走行部10は平面視略H字状に形成される。走行部10は車輪14を介して地面(床面)上を任意の方向に移動することができる。
支持部20は、台車部2の上部を形成するものである。支持部20は略直方体状に形成される。支持部20は上下方向に向かって長く延びるように形成される。支持部20の下端は、後述する昇降アクチュエータ30を介して中央フレーム13の上面の左右中央部に固定される。これによって、支持部20は中央フレーム13から上方に向かって延びるように設けられる。支持部20には、スリット部21が形成される。
図2及び図3に示すスリット部21は、支持部20を前後に貫通するように形成された開口部である。スリット部21は、支持部20の上下中途部に、上下方向に長く延びるように形成される。スリット部21は、支持部20の左右中央部に形成される。
図1に示す昇降アクチュエータ30は、支持部20を走行部10に対して上下に移動(昇降)させるものである。昇降アクチュエータ30は、例えば電動シリンダ等を用いて上下に伸縮可能となるように構成される。昇降アクチュエータ30の一端(下端)は、中央フレーム13の左右中央部に固定される。昇降アクチュエータ30の他端(上端)は、支持部20の下端部に固定される。図示しない操作具が操作されると、昇降アクチュエータ30は伸縮する。昇降アクチュエータ30を伸縮させることによって、支持部20を走行部10に対して昇降させることができる。
図1及び図2に示す着座部3は、被介護者が着座することが可能なものである。着座部3は、主として座面部40及び連結部50を具備する。
座面部40は、被介護者が着座する面(座面)を形成するものである。座面部40は、矩形板状に形成される。座面部40は、その板面を上下方向に向けた状態で配置される。座面部40は、その上面(座面)に被介護者が着座できる程度の大きさに形成される。
図2に示す連結部50は、後述する連結機構4を介して台車部2と連結される部分である。連結部50は、円形断面を有する棒状の部材を平面視略U字状に折り曲げて形成される。連結部50の両端部は、座面部40の前側面に固定される。連結部50は、座面部40の前側面の左右中央部から前方に向かって延びるように設けられる。
図2及び図3に示す連結機構4は、着座部3を台車部2に着脱可能に連結するものである。連結機構4は、主として受け部材60及び昇降規制機構70を具備する。
図3及び図4に示す受け部材60は、支持部20に対して昇降自在に設けられると共に、着座部3を支持するものである。受け部材60は、左側受け部材60a及び右側受け部材60bにより構成される。
左側受け部材60aは、略直方体状に形成される。右側受け部材60bは、左側受け部材60aと同一形状(略直方体状)に形成される。左側受け部材60a及び右側受け部材60bは、左右に並べて配置される。
このようにして、受け部材60は、左側受け部材60aと右側受け部材60bとを組み合わせて略直方体状になるように形成される。この際、左側受け部材60aと右側受け部材60bとの間には、所定の間隔の隙間が設けられる。左側受け部材60aと右側受け部材60bとの間隔は、支持部20に形成されたスリット部21の左右幅と略同一となるように形成される。
受け部材60には、摺動溝63、受け口64及び回動支持部65が形成される。
摺動溝63は、台車部2の支持部20が摺動可能に挿通される貫通孔である。摺動溝63は、受け部材60を上下方向に貫通するように形成される。摺動溝63は、平面視矩形状(支持部20の平面断面と略同一形状)の断面を有する。摺動溝63は、受け部材60の左右中央部、かつ受け部材60の前後中央部よりも前側に形成される。摺動溝63には、収容部63a及び長孔63bが形成される。
図4から図7までに示す収容部63aは、後述する規制部材71を収容する部分である。収容部63aは、摺動溝63の後側面を切り欠いて形成される。収容部63aは、受け部材60の上面から当該受け部材60の上下中途部まで(後述する受け口64まで)を切り欠いて形成される。収容部63aの前後幅は、上から下に向かって徐々に広がるように形成される。これによって、収容部63aの後側面は、側面視において前上方から後下方に向かって傾斜した平面となる。収容部63aの左右幅は、摺動溝63の左右幅よりも狭くなるように形成される。収容部63aは、受け部材60の左右中央部に形成される。
長孔63bは、収容部63aから左右両側方に向かってそれぞれ延びるように形成される貫通孔である。長孔63bは、左右一対形成される。長孔63bの一端(内側端)は収容部63aの左右側面にそれぞれ連通される。長孔63bの他端(外側端)は受け部材60の左右側面にそれぞれ連通される。長孔63bは、側面視において上下方向に長く延びるように形成される。
図3、図4及び図7に示す受け口64は、着座部3の連結部50が差し込まれる部分である。受け口64は、受け部材60の後側面から前方に向かって延びるように形成される貫通孔である。受け口64の後端は、着座部3の後側面に連通(開口)される。受け口64の前端は、摺動溝63に連通される。受け口64の左右幅は、着座部3の連結部50の左右幅と略同一となるように形成される。受け口64の上下幅は、着座部3の連結部50の上下幅と略同一となるように形成される。受け口64には、拡径部64aが形成される。
拡径部64aは、受け口64の後端部の上下幅を広げるようにして形成される部分である。拡径部64aは、受け口64の前後中途部から後端に向かって、当該受け口64の上下幅を徐々に広げるようにして形成される。
回動支持部65は、受け部材60の前側面から前方に向かって突出するように形成される部分である。回動支持部65は左右一対(左右に並べて2つ)設けられる。より具体的には、回動支持部65は、左側受け部材60aの前側面の左端部及び右側受け部材60bの前側面の右端部にそれぞれ形成される。
このように形成された受け部材60の摺動溝63には、支持部20に摺動自在に挿通される。これによって、受け部材60は、支持部20に対して上下方向に移動(昇降)自在に設けられる。
図3、図5及び図6に示す昇降規制機構70は、受け部材60の昇降を規制するためのものである。昇降規制機構70は、主として規制部材71及びレバー72を具備する。
図5から図8までに示す規制部材71は、受け部材60の昇降を規制するものである。規制部材71は、側面視略四角形状に形成される。規制部材71は、前後幅が下から上に向かって徐々に狭まるような、いわゆるくさび状に形成される。これによって、規制部材71の後側面は、側面視において後下方から前上方に向かって傾斜した平面となる。規制部材71の後側面は、収容部63aの後側面と略平行になるように形成される。規制部材71の前側面は、支持部20の後側面と略平行になるように形成される。規制部材71の下側面(底面)は、側面視略円弧状に形成される。規制部材71の下側面は、後から前に向かって徐々に下方に突出するように形成される。規制部材71には、案内軸71aが形成される。
案内軸71aは、規制部材71の左右両側面から左右両側方に向けてそれぞれ延びるように形成される。案内軸71aは、規制部材71の左右両側面に、それぞれ上下一対設けられる。
このように形成された規制部材71は、受け部材60の収容部63a内に収容される。この際、規制部材71の左右両側面に形成された案内軸71aは、収容部63aの左右に形成された長孔63bにそれぞれ挿通される。これによって規制部材71は、長孔63bの長手方向(上下方向)に沿って摺動することができる。
規制部材71は、通常時(着座部3が連結機構4に連結されていない状態)においては、自重によって最も下方(案内軸71aが長孔63bの下端に当接する位置)まで摺動している。この状態においては、規制部材71の下側面は、受け口64の上側面から下方に向かって突出している(図7及び図8参照)。
図3並びに図5から図8までに示すレバー72は、着座部3の連結部50を受け部材60の受け口64内側に引き込んで保持するためのものである。レバー72は、前後方向に延びる上部と、当該上部の前端部から下方に向かって延びる前部と、を具備する側面視略L字状に形成される。レバー72には、保持部72a及び操作部72bが形成される。
図6から図8までに示す保持部72aは、レバー72の後上部に形成される。保持部72aは、側面視略三角形状に形成される。保持部72aには、第一凹部72d、第二凹部72e及び先端部72fが形成される。
第一凹部72dは、保持部72aの前側面の上端部近傍に形成される。第一凹部72dは、保持部72aの前側面を後方に向かって窪ませることで形成される。
第二凹部72eは、保持部72aの前側面の下端部近傍(第一凹部72dの下方)に形成される。第二凹部72eは、保持部72aの前側面を後方に向かって窪ませることで形成される。
先端部72fは、保持部72aの後上側面と後下側面とが交わる部分である。先端部72fは、後方に向かって突出するように形成される。
図3、図5及び図6に示す操作部72bは、レバー72の前下部に形成される。操作部72bは、上下方向に延びる板状に形成される。
このように形成されたレバー72は、左側受け部材60aと右側受け部材60bとの間に配置される。この際、レバー72は、支持部20のスリット部21を挿通するように配置される。またこの際、レバー72の前後中途部は、回動軸72cを介して受け部材60の回動支持部65に回動自在に支持される。レバー72の保持部72aは、規制部材71のすぐ後方に位置するように配置される。レバー72の操作部72bは、受け部材60の前端部から下方に延びるように配置される。
レバー72は、通常時(着座部3が連結機構4に連結されていない状態)においては、自重によって左側面視(図7及び図8参照)反時計回りに回動している。この際、レバー72の保持部72aの前側面が規制部材71の後下端部と当接することにより、当該レバー72の回動が所定の位置で規制される。レバー72の回動が規制部材71によって規制された状態においては、レバー72の先端部72fは、左側面視(図7及び図8参照)において受け口64の拡径部64aの下側面近傍に位置している。
図1に示す上半身保持部5は、移乗支援装置1に搭乗した被介護者の上半身を保持するものである。上半身保持部5は、平面視において後方が開放された略U字状に形成される。上半身保持部5は、被介護者の上半身(特に、胸部)を前方及び左右両側方から囲むようにして保持することができる。上半身保持部5は、支持部20の上端部近傍(連結機構4の受け部材60よりも上方)に固定される。
次に、図9から図14までを用いて、上述の如く構成された移乗支援装置1を用いて被介護者(被介護者P)を移乗する作業(移乗作業)の様子について説明する。ここでは一例として、ベッドBに座っている被介護者Pを他の場所へと移乗する場合を想定して説明を行う。なお、説明の便宜上、移乗支援装置1を操作する介助者の図示は省略している。
まず介助者は、図9に示すように、連結機構4から取り外された着座部3をベッドBの上に載置する。この際、着座部3は、連結部50がベッドBの外側(図9においては、前方)を向くように配置される。そして介助者は、当該着座部3(座面部40)の上に被介護者Pを着座させる。
次に介助者は、図9及び図10に示すように、受け部材60が着座部3の連結部50に近づくように、移乗支援装置1を移動させる。この際、受け部材60の受け口64の高さが着座部3の連結部50と一致するように、介助者は当該受け部材60を掴んで昇降させる。受け部材60は支持部20に対して昇降自在に設けられているため、介助者は当該受け部材60の高さを容易に調整することができる。
次に介助者は、図11に示すように、受け部材60の受け口64内に、着座部3の連結部50を差し込む。この際、受け口64の後端部には拡径部64aが形成されているため、受け口64の高さと連結部50の高さが多少異なっていても、当該連結部50を受け口64内へと容易に案内することができる。また受け部材60は昇降自在であるため、受け口64の高さと連結部50の高さが多少異なっていても、連結部50を拡径部64aから差し込むことで、自動的に受け部材60の高さが連結部50の高さと一致するように調整される。また、受け口64内に連結部50が差し込まれると、当該連結部50の前端部は保持部72aの後上側面(先端部72fより上に位置する部分)と当接する。これによって、保持部72aは下方に押し下げられ、レバー72全体が左側面視時計回りに回動する。
次に介助者は、図12に示すように、連結部50の前端部が規制部材71の後下端部と当接するまで、当該連結部50を受け口64のさらに内側(前方)へと差し込む。これによって、連結部50の前端部は、保持部72aの上端部を越えて当該保持部72aの上端部よりも前方に位置することになる。この状態においては、連結部50の前端部は、保持部72aの第一凹部72dに後方から当接される。当該保持部72aによって連結部50の後方への移動が規制され、当該連結部50が受け口64の外側(後方)へと抜け落ちるの防止することができる。またこの状態においては、連結部50は、前後方向に延びる受け口64によって支持されているため、着座部3が回動(例えば、左側面視において時計回り又は反時計回りに回動)することも無い。
次に介助者は、図13に示すように、レバー72の操作部72bを左側面視反時計回りに回動させる。これによって、連結部50の前端部が保持部72aの前側面に押されて受け口64の内側(前方)へと引き込まれる。
この際、規制部材71は、連結部50の前端部に押されて収容部63a内(上方)へと深く押し込まれる。当該規制部材71によって、支持部20の後側面と収容部63aの後側面とが離間する方向に押し広げられる。すなわち、受け部材60が支持部20に対して後方に移動する。これによって、当該受け部材60の摺動溝63の前側面が、支持部20の前側面に強く押し付けられ、当該受け部材60が支持部20に対して昇降することができなくなる。
このようにして、着座部3の連結部50を受け部材60の受け口64に差し込むことによって、当該着座部3が連結機構4を介して支持部20に連結されると共に、受け部材60(着座部3)が上下に昇降しないように規制される。これによって、着座部3を支持部20に取り付けることができる。なお、着座部3を支持部20に取り付ける際に、受け部材60の高さを予め任意に調整することで、支持部20に取り付けられた着座部3と上半身保持部5との間の上下方向の間隔(距離)を任意に調整することができる。このようにして、着座部3と上半身保持部5との間隔を、被介護者Pの体格に合わせて調整することができる。
この状態では、図14に示すように、上半身保持部5の両端部は被介護者Pの脇の下に挿通され、当該上半身保持部5によって被介護者Pを脇の下から支えることができる。また、昇降アクチュエータ30を昇降させることで、着座部3の高さを支持部20ごと調整することができる。例えば、着座部3を上昇させてベッドBから浮かせた状態で移乗支援装置1を移動させることにより、被介護者Pを所望の位置に移動させることができる。また、着座部3を昇降させて被介護者Pの視線の高さを介助者の視線の高さに合わせることにより、当該被介護者Pに威圧感を与えず移乗作業を行うことができる。
なお、被介護者Pが着座部3(座面部40)に着座した状態では、当該被介護者Pの体重によって受け部材60には下方に向かって力が加わることになる。したがって、当該受け部材60が意図せず下降してしまうことが懸念される。しかしこの場合、着座部3には、座面部40に着座した被介護者Pの体重によって、当該着座部3の後端部が下降すると共に前端部(すなわち、連結部50)が上昇する方向に力が加わっている。連結部50が上昇すると、規制部材71は収容部63a内へとより深く押し込まれることになる(図13等参照)。すなわち、被介護者Pが着座部3に着座することによって、受け部材60の昇降がより強固に規制されることになるため、当該受け部材60が意図せず下降することはない。
また、被介護者Pを移乗支援装置1から降ろす場合には、上述の動作(図9から図13までに示した動作)と逆の動作を行えば良い。すなわち、着座部3を任意の場所(例えば、車椅子の上や、便器の上等)に載置した状態で、レバー72を左側面視時計回りに回動させる。これによって、保持部72aによる連結部50の後方への移動の規制が解除される。この状態で、支持部20(移乗支援装置1)を着座部3から離間する方向に移動させることで、被介護者Pを着座部3ごと任意の場所に降ろすことができる。
以上の如く、本実施形態に係る移乗支援装置1は、
移動可能な台車部2と、
被介護者Pが着座可能な着座部3と、
着座部3を台車部2に着脱可能に連結する連結機構4とを具備し、
着座部3に被介護者Pを着座させて移動することにより、当該被介護者Pの移乗を支援する移乗支援装置1であって、
連結機構4は、
台車部2に昇降自在に設けられると共に、着座部3が差し込まれた際に当該着座部3を支持する受け口64を有する受け部材60と、
着座部3が受け口64の内側へと差し込まれるのに伴って、受け部材60の昇降を規制する昇降規制機構70と、
を具備するものである。
このように構成することにより、着座部3を容易に取り付けることができる。
すなわち、着座部3の高さに合わせて受け部材60を昇降させ、当該受け部材60の受け口64に着座部3を差し込むことで、当該着座部3を台車部2側に取り付けることができる。
また、昇降規制機構70は、
着座部3が受け口64の内側へと差し込まれるのに伴って受け部材60を台車部2に押し付けることで、受け部材60の昇降を規制するものである。
このように構成することにより、昇降規制機構70を簡素に構成することができる。
また、受け部材60は、
台車部2が摺動可能に挿通される摺動溝63を有し、
昇降規制機構70は、
くさび状に形成され、着座部3が受け口64の内側へと差し込まれるのに伴って摺動溝63に押し込まれる規制部材71を具備するものである。
このように構成することにより、昇降規制機構70を簡素に構成することができる。
また、昇降規制機構70は、
着座部3を受け口64の内側へと引き込むレバー72(引き込み部材)を具備するものである。
このように構成することにより、より確実に着座部3を台車部2側に取り付けることができる。
また、移乗支援装置1は、
受け部材60よりも上方に配置されると共に台車部2に固定され、被介護者Pの上半身を保持可能な上半身保持部5をさらに具備するものである。
このように構成することにより、移乗支援装置1に搭乗した被介護者Pを確実に保持することができる。また、着座部3を取り付ける際に、受け部材60を昇降させて当該着座部3と上半身保持部5との間隔を調整することができる。これによって、被介護者Pの体格に合わせて、着座部3に対する上半身保持部5の相対的な位置を調整することができる。
また、台車部2は、
連結機構4及び上半身保持部5が設けられる支持部20と、
支持部20が設けられる走行部10(本体部)と、
支持部20を走行部10に対して昇降させる昇降アクチュエータ30(昇降機構)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、連結機構4を介して台車部2に連結された着座部3と上半身保持部5とを一体的に昇降させることができる。これによって、着座部3及び上半身保持部5を所望の高さに調整することができる。
また、台車部2は、
地面上を移動可能な走行部10と、
走行部10に支持されると共に、連結機構4が設けられる支持部20と、
支持部20を走行部10に対して昇降させる昇降アクチュエータ30(昇降機構)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、昇降規制機構70によって受け部材60の昇降が規制された状態であっても、着座部3を昇降させることができる。
なお、レバー72は、本発明に係る引き込み部材の実施の一形態である。
また、走行部10は、本発明に係る本体部の実施の一形態である。
また、昇降アクチュエータ30は、本発明に係る昇降機構の実施の一形態である。
なお、本発明に係る移乗支援装置の具体的な構成は本実施形態に係る移乗支援装置1に限るものではなく、本発明の技術的範囲内で任意に構成することが可能である。
また、本発明に係る台車部の構成は、本実施形態に係る台車部2の構成に限るものではない。すなわち、台車部2は、地面上を移動可能であり、連結機構を介して着座部を支持することができるものであれば良い。
また、本発明に係る着座部の構成は、本実施形態に係る着座部3の構成に限るものではない。すなわち、着座部は、被介護者が着座可能なものであれば、その形状や大きさ等を限定するものではない。
また、本発明に係る受け部材の構成は、本実施形態に係る受け部材60の構成に限るものではない。すなわち、着座部を支持することができるものであれば、その形状や大きさ等を限定するものではない。
また、本発明に係る昇降規制機構の構成は、本実施形態に係る昇降規制機構70の構成に限るものではない。すなわち、着座部が受け部材の受け口へと差し込まれるのに伴って、当該受け部材の昇降を規制することができるものであれば良い。
また、本発明に係る規制部材の構成は、本実施形態に係る規制部材71の構成に限るものではない。例えば、本実施形態においては、規制部材71は受け口64の上側に配置される(連結部50によって上方向に押し込まれる)ものとしたが、下側に配置される(連結部50によって下方向に押し込まれる)構成とすることも可能である。この場合、当該規制部材71を上方向に向かって常時付勢するばね等の付勢部材を設けることが望ましい。
また、本発明に係る引き込み部材の構成は、本実施形態に係るレバー72の構成に限るものではない。すなわち、引き込み部材は、着座部を受け口の内側へと引き込むことができるものであれば、その形状や大きさ等を限定するものではない。例えば、本実施形態においては、レバー72は自重によって左側面視反時計回りに回動し、規制部材71によって当該回動が所定の位置で規制されているものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、レバー72を所定の位置で規制するストッパを別途設ける構成とすることも可能である。また、レバー72が一方向に回動するように、当該レバー72を常時付勢する付勢部材を設けても良い。
また、本実施形態においては、支持部20を昇降させる機構(昇降機構)として昇降アクチュエータ30(電動シリンダ)を例示したが、当該昇降機構は任意に構成することが可能である。例えば、電動モータや油圧シリンダ等の種々のアクチュエータを用いて当該昇降機構を構成することも可能である。また、当該昇降機構は、介助者が手動で支持部20を昇降させるものであっても良い。
1 移乗支援装置
2 台車部
3 着座部
4 連結機構
5 上半身保持部
10 走行部(本体部)
20 支持部
30 昇降アクチュエータ(昇降機構)
40 座面部
50 連結部
60 受け部材
63 摺動溝
64 受け口
70 昇降規制機構
71 規制部材
72 レバー(引き込み部材)

Claims (6)

  1. 移動可能な台車部と、
    被介護者が着座可能な着座部と、
    前記着座部を前記台車部に着脱可能に連結する連結機構とを具備し、
    前記着座部に被介護者を着座させて移動することにより、当該被介護者の移乗を支援する移乗支援装置であって、
    前記連結機構は、
    前記台車部に昇降自在に設けられると共に、前記着座部が差し込まれた際に当該着座部を支持する受け口を有する受け部材と、
    前記着座部が前記受け口の内側へと差し込まれるのに伴って、前記受け部材の昇降を規制する昇降規制機構と、
    を具備する移乗支援装置。
  2. 前記昇降規制機構は、
    前記着座部が前記受け口の内側へと差し込まれるのに伴って前記受け部材を前記台車部に押し付けることで、前記受け部材の昇降を規制する、
    請求項1に記載の移乗支援装置。
  3. 前記受け部材は、
    前記台車部が摺動可能に挿通される摺動溝を有し、
    前記昇降規制機構は、
    くさび状に形成され、前記着座部が前記受け口の内側へと差し込まれるのに伴って前記摺動溝に押し込まれる規制部材を具備する、
    請求項2に記載の移乗支援装置。
  4. 前記昇降規制機構は、
    前記着座部を前記受け口の内側へと引き込む引き込み部材を具備する、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の移乗支援装置。
  5. 前記受け部材よりも上方に配置されると共に前記台車部に固定され、前記被介護者の上半身を保持可能な上半身保持部をさらに具備する、
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の移乗支援装置。
  6. 前記台車部は、
    前記連結機構及び前記上半身保持部が設けられる支持部と、
    前記支持部が設けられる本体部と、
    前記支持部を前記本体部に対して昇降させる昇降機構と、
    を具備する、
    請求項5に記載の移乗支援装置。
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