JP6494070B2 - 食材供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、食材供給装置に関し、特に、食材貯留部に投入された食材の滞留防止に適用して有効な技術に関するものである。
弁当や丼物等を作る場合、米飯を弁当箱や椀等の食材容器に供給するための食材供給装置が知られている。この食材供給装置は、ホッパ内に投入された米飯を計量することにより、一定量の米飯を食材容器に自動的に供給する装置である。
食材供給装置においては、図9に示すように、搬送スクリュ123で搬送されたホッパ122内の米飯Rをドラム型の解し落下ローラ124で解しながら落下させ、食材容器に供給している。
なお、食材供給装置については、例えば特開2004−196382号公報に記載のものなどが知られている。
特開2004−196382号公報
ここで、図9に示す食材供給装置では、ホッパ122内の米飯Rは搬送スクリュ123で搬送されるために、搬送スクリュ123の上方にある米飯Rは、搬送スクリュ123に捕捉されていないにもかかわらず搬送動作に伴って搬送方向下流側へと移動していく。
すると、図10に示すように、ホッパ122の搬送方向と交差した下流側の内壁面に沿って迫り上がってホッパ122内に滞留してしまい、後から追加投入した米飯Rの方が先にホッパ122から搬出されてしまう。この場合、ホッパ122内に滞留した米飯Rは水分が減少して食感が損なわれてしまうことから、迫り上がった米飯Rをしゃもじなどで崩して搬送方向の上流側に移す必要がある。
しかしながら、人手によりしゃもじで米飯Rを搬送方向の上流側に移すのは面倒であるのみならず、作業者が確実にその作業を行うことは期待できない。しかも、米飯Rを搬送方向の上流側に移すためにはホッパ122の蓋を開けなければならないため、ホッパ内の米飯の温度が低下してしまう。
そこで、図11に示すように、搬送スクリュ123の上方に、搬送スクリュ123で搬送されなかった米飯を搬送方向上流側に戻すためのスクリュ(以下、「リバーススクリュ」という。)125を設け、迫り上がった米飯を自動的に搬送方向の上流側に戻すことが考えられる。
しかしながら、リバーススクリュ125を設けると、図12に示すように、搬送スクリュ123で搬送される米飯の流れとリバーススクリュ125で戻される搬送方向とは反対方向の米飯の流れとが発生するために米飯が練られてしまい、食感が損なわれることになる。
また、リバーススクリュ125を設けると、そのリバーススクリュ125分だけ装置の重量やコストが増加するのみならず、リバーススクリュ125も洗浄しなければならないことから洗浄部品の点数が増加してしまう。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、食材貯留部に投入された食材の滞留量を抑制することのできる食材供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の食材供給装置は、投入された食材を貯留する食材貯留部と、前記食材貯留部に設けられ、当該食材貯留部内の食材を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送された食材を供給する供給部とを備え、前記搬送手段は、搬送方向上流側の食材の搬送量よりも搬送方向下流側の食材の搬送量の方が多くなるようにして搬送する搬送部、および当該搬送部を回転させるシャフトを備え、前記搬送部は、前記シャフトの周りに螺旋状に形成され、搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かって径が段階的に又は徐々に太くなるとともに、搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かってピッチが広くなったスクリュである、ことを特徴とする。
請求項2に記載の本発明の食材供給装置は、請求項1記載の発明において、前記食材貯留部における前記搬送手段の搬送方向と交差した下流側の内壁面には、前記搬送手段による搬送に伴って当該内壁面に迫り上がった食材を搬送方向上流側に向かって落下させる第1の突起部が形成されている、ことを特徴とする。
請求項3に記載の本発明の食材供給装置は、請求項1または2記載の発明において、前記食材貯留部における前記搬送手段の搬送方向と交差した上流側の内壁面には、前記搬送手段の搬送方向上流側に対する食材の供給速度を他の領域に比較して遅くする第2の突起部が形成されている、ことを特徴とする。
請求項4に記載の本発明の食材供給装置は、請求項2または3記載の発明において、前記第1の突起部または前記第2の突起部は、搬送方向と交差した下流側の内壁面または搬送方向と交差した上流側の内壁面から隆起して稜線が上下方向および水平方向に延びる四角錐の形状を呈している、ことを特徴とする。
請求項5に記載の本発明の食材供給装置は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、前記供給部は、前記搬送手段により搬送された食材を解しながら食材受容部に落下供給する解し落下ローラであり、前記解し落下ローラから落下した食材の落下経路を開閉し、当該食材の前記食材受容部への供給動作と供給停止動作とを実行する開閉部をさらに有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、搬送手段によって搬送される食材の量は、搬送方向上流側に比較して搬送方向下流側の方が多くなる。これにより、食材貯留部に貯留された食材は、搬送手段の搬送方向下流側にある食材が搬送方向上流側にある食材よりも優先的に搬送されて供給部へと送られていくようになることから、食材貯留部の搬送方向と交差した下流側の内壁面に沿って迫り上がって食材貯留部内に滞留してしまう食材の量が抑制される。
本発明の一実施の形態である食材供給装置を示す斜視図である。 図1の食材供給装置の断面図である。 図1の食材供給装置の構成要素であるホッパおよび搬送スクリュを示す斜視図である。 図1の食材供給装置の構成要素であるホッパおよび搬送スクリュを図3とは異なる方向から示す斜視図である。 図1の食材供給装置の構成要素であるホッパおよび搬送スクリュを図3および図4とは異なる方向から示す斜視図である。 図1の食材供給装置の構成要素であるシャッタユニットを示す斜視図である。 図1の食材供給装置の構成要素である搬送スクリュの構成を説明する図である。 図1の食材供給装置の構成要素である搬送スクリュにより搬送される米飯の状態を示す説明図である。 従来の食材供給装置における要部を示す斜視図である。 図9の食材供給装置において搬送される米飯の状態を示す説明図である。 本発明者が検討対象とした食材供給装置における要部を示す斜視図である。 図11の食材供給装置において搬送される米飯の状態を示す説明図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1および図2に示すように、食材供給装置1は、食材供給部Aおよび食材計量部Bで構成されている。
食材供給部Aは、正面板10および当該正面板10の背面に位置する背面板11、ならびにこれら正面板10、背面板11の両側に位置する側面板12により、上部を開口13とした箱体が形成されている。また、背面板11の上端に蝶番(図示せず)を介して連結された蓋14が備えられており、当該蓋14により開口13が開閉されるようになっている。
図示するように、正面板10には、表示部15と操作ボタン16とが備えられている。表示部15は、操作コマンドやメッセージ等を表示する画面であり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)により構成されている。また、操作ボタン16は、食材供給装置1の動作設定を行うためのボタンである。なお、この操作ボタン16で目標計量値が設定されたときには、ロードセル41によって食材容器(食材受容部)Sに供給される食材の一例としての米飯Rの計量が行われながら、2本の搬送スクリュ23および解し落下ローラ24の回転動作およびシャッタ25の開閉動作が制御される。
また、正面板10の下方には、所定の奥行きおよび高さを有した凹部17が形成されている。この凹部17は米飯Rを盛り付けるときの食材容器Sを収容するに十分な空間を有し、その上方から米飯Rが落下して食材容器Sに供給される。
図2〜図5に示すように、食材供給部Aの内部には、相互に並列に配置され、シャフト23aの周りに螺旋状に形成されたスクリュ(搬送部)23bを備えた2本の搬送スクリュ(搬送手段)23を備えて食材である米飯Rを貯留するホッパ(食材貯留部)22と、搬送スクリュ23の回転によりホッパ22から搬送された米飯Rを解しながら落下させて食材容器Sに供給するドラム型の解し落下ローラ(供給部)24と、解し落下ローラ24から落下した米飯Rの落下経路を開閉する一対のシャッタ25を備えたシャッタユニット26とが備えられている。
図3〜図5において、ホッパ22は、上端および下端が開口した上部ホッパ22aと、上部ホッパ22aの下端の開口に嵌め込まれてホッパ22の底面を形成する下部ホッパ22bとで構成されている。
上部ホッパ22aには、上方より下方へ向かって徐々に狭くなったテーパ壁22a−1が形成されており、これによって上端が広口の開口とされるとともに、下端が狭口の開口とされている。上端の開口には、外側へ折曲したフランジ22a−2が形成されている。上部ホッパ22aの下端の開口は、下部ホッパ22bの略半円形の収容溝22b−1に収容配置された搬送スクリュ23のみを露出させて他の部分を覆う大きさに形成されている。また、ホッパ22には、ホッパ22内の米飯Rを所定の温度に維持するための保温ヒータ(図示せず)が設けられている。
図3および図4に示すように、ホッパ22における搬送スクリュ23の搬送方向と交差した下流側の内壁面には、第1の突起部31が形成されている。この第1の突起部31は、搬送方向と交差した下流側の内壁面から隆起しており、稜線が上下方向および水平方向に延びる四角錐の形状を呈している。また、図3および図5に示すように、ホッパ22における搬送スクリュ23の搬送方向と交差した上流側の内壁面には、第2の突起部32が形成されている。この第2の突起部32は、搬送方向と交差した上流側の内壁面から隆起して稜線が上下方向および水平方向に延びる四角錐の形状を呈している。なお、これらの突起部31,32の詳細については後述する。
さて、解し落下ローラ24の外周には多数の爪24aが設けられており、回転軸が搬送スクリュ23の回転軸と直交するような位置関係になっている。
これにより、ホッパ22に貯留された米飯Rは、ホッパ22に設けられた搬送スクリュ23の回転により解し落下ローラ24へと搬送される。そして、解し落下ローラ24に搬送された米飯Rは、当該解し落下ローラ24の回転に伴う爪24aの働きにより、解されながら落下する。
ホッパ22の下方には、図6に示すシャッタユニット26が配置されている。シャッタユニット26には、その前方にシャッタガイド27が形成されており、下方に向けて開閉可能になった一対のシャッタ25が取り付けられている。このシャッタ25は、前述した解し落下ローラ24によって落下する米飯Rの落下経路上に位置している。したがって、シャッタ25が、食材容器Sに米飯Rを供給する際には開き、供給を停止する際に閉じることにより、米飯Rの食材容器Sへの供給動作と供給停止動作とが行われる。なお、シャッタガイド27の後方には、シャッタ25の開閉動作を行う開閉駆動部28が配置されている。
次に、食材計量部Bは、図1および図2に示すように、食材供給部Aにおけるシャッタ25の真下に位置して、椀や弁当箱等の食材容器Sが載置される載置台40と、載置台40に載置された食材容器Sに供給される米飯Rの計量を行うロードセル41とから構成されている。
ロードセル41は、検出素子として例えばひずみゲージが用いられ、荷重によるひずみを電気信号に変換する荷重変換器であり、米飯Rが食材容器Sに投入されたとき、その米飯Rの重量が計量されるようになっている。なお、ロードセル41による計量値が目標計量値に到達したならば、シャッタ25が閉じられるとともに搬送スクリュ23および解し落下ローラ24の回転動作が停止する。
ここで、本実施の形態の食材供給装置1における搬送スクリュ23について、図7を用いて詳細に説明する。
図7に示すように、本実施の形態の搬送スクリュ23では、シャフト23aの周りに螺旋状に形成されたスクリュ23bが搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かって径が段階的に太くなっている。
すなわち、図7において、スクリュ23bの径は、搬送方向の最も上流の位置が最も細い径T1となっており、段差P1を隔てて当該位置より搬送方向下流の位置がそれよりも太い径T2となっており、さらに段差P2を隔てて当該位置よりも搬送方向下流の位置(搬送方向の最も下流の位置)が最も太い径T3になっている。
スクリュ23bの径をこのようにすることで、搬送スクリュ23により米飯Rを搬送する推進力が、径T1となった搬送方向上流が最も弱くなり、径T2となったその下流がより強くなり、径T3となった搬送方向の下流が最も強くなる。換言すれば、搬送スクリュ23による米飯Rの搬送量が、搬送方向上流側に比較して搬送方向下流側の方が多くなる。
これにより、ホッパ22に貯留された米飯Rは、搬送スクリュ23の搬送方向下流側にある米飯Rが上流側にある米飯Rよりも優先的に搬送されていくようになるので、ホッパ22の搬送方向と交差した下流側の内壁面に沿って迫り上がってホッパ22内に滞留してしまう米飯Rの量が抑制されることになる。
しかも、本実施の形態では、スクリュ23bの径が径T1、径T2、径T3と段差P1,P2を隔てて段階的に太くなるように変化しているので、径T1の部分で搬送される米飯Rが径T2の部分に到達したとき、および径T2の部分で搬送される米飯Rが径T3の部分に到達したとき、その米飯Rにはスクリュ23bの径方向に対して空間が形成される。すると、当該空間に周辺の米飯Rが入り込むことになるので、搬送スクリュ23の搬送方向下流側にある米飯Rが上流側にある米飯Rよりも一層優先的に搬送されていくようになる。
なお、本実施の形態のように、スクリュ23bの径が段階的に変化するのではなく、無段階に変化していてもよい。但し、前述のように、スクリュ23bの径が段階的に変化していれば、搬送スクリュ23の搬送方向下流側にある米飯Rが上流側にある米飯Rよりも一層優先的に搬送されていくようになるので望ましい。
また、本実施の形態では、スクリュ23bの径が3段階に変化しているが、2段階あるいは4段階以上であってもよい。
さて、本実施の形態では、図7に示すように、スクリュ23bのピッチについても、搬送方向の最も上流の位置が最も狭いピッチL1となっており、搬送方向下流に向かうに従ってピッチL2、ピッチL3、ピッチL4と広くなっている。
スクリュ23bのピッチをこのようにすることで、シャフト23aの回転により解し落下ローラ24へと搬送されていく米飯Rは、搬送方向上流に位置する米飯Rが最も少なくなり、搬送方向下流に位置するほど多くなる。換言すれば、搬送スクリュ23による米飯Rの搬送量が、搬送方向上流側に比較して搬送方向下流側の方が多くなる。
これにより、前述したスクリュ23bの径の場合と同様、ホッパ22に貯留された米飯Rは、搬送スクリュ23の搬送方向下流側にある米飯Rが上流側にある米飯Rよりも優先的に搬送されていくようになるので、ホッパ22の搬送方向と交差した下流側の内壁面に沿って迫り上がってホッパ22内に滞留してしまう米飯Rの量が抑制されることになる。
なお、本実施の形態では、スクリュ23bの径を変化させるとともに、このようにスクリュ23bのピッチも変化させているが、何れか一方だけ(つまり、スクリュ23bの径を変化させるだけ、あるいはスクリュ23bのピッチを変化させるだけ)の構成を採用してもよい。
但し、双方の構成を採用した方が、搬送スクリュ23の搬送方向下流側にある米飯Rが上流側にある米飯Rよりも優先的に搬送されていくようになる状態が最大になるので望ましい。
次に、本実施の形態の食材供給装置1の動作について説明する。
先ず、電源スイッチ(図示せず)で電源を投入し、食材供給部Aの蓋14を開け、ホッパ22内に食材である米飯Rを投入した後、当該蓋14を閉じる。ここで、電源投入と同時に、ホッパ22に設けられた保温ヒータが動作を開始してホッパ内の米飯Rが所定の温度に維持される。
次いで、食材計量部Bの載置台40上に食材容器Sを載置し、所望の目標計量値の操作ボタン16を押下する。すると、搬送スクリュ23が回転を開始してホッパ22(より詳しくは、ホッパ22の下部ホッパ22b)内に充填されている米飯Rが収容溝22b−1に沿って徐々に下流へと搬送され、同じく回転を開始した解し落下ローラ24へと送られる。
前述したように、本実施の形態の搬送スクリュ23では、シャフト23aの周りに螺旋状に形成されたスクリュ23bは、搬送方向の最も上流の位置が最も細い径T1となっており、段差P1を隔てて当該位置より搬送方向下流の位置がそれよりも太い径T2となっており、さらに段差P2を隔てて当該位置よりも搬送方向下流の位置が最も太い径T3になっている。つまり、スクリュ23bは、搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かって径が段階的に太くなっている。
さらに、スクリュ23bのピッチについても、搬送方向の最も上流の位置が最も狭いピッチL1となっており、搬送方向下流に向かうに従ってピッチL2、ピッチL3、ピッチL4と広くなっている。つまり、スクリュ23bは、搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かってピッチが広くなっている。
このようなスクリュ23bの構成により、搬送スクリュ23によって搬送される米飯Rの量は、搬送方向上流側に比較して搬送方向下流側の方が多くなる。これにより、ホッパ22に貯留された米飯Rは、搬送スクリュ23の搬送方向下流側にある米飯Rが上流側にある米飯Rよりも優先的に搬送されて解し落下ローラ24へと送られていくようになることから、ホッパ22の搬送方向と交差した下流側の内壁面に沿って迫り上がってホッパ22内に滞留してしまう米飯Rの量が抑制される。
ここで、ホッパ22における搬送スクリュ23の搬送方向と交差した下流側の内壁面および搬送方向と交差した上流側の内壁面には、前述のように、第1の突起部31および第2の突起部32がそれぞれ形成されている。そして、第1の突起部31および第2の突起部32は、各内壁面から隆起して、稜線が上下方向および水平方向に延びる四角錐の形状を呈している。
ここで、本実施の形態のスクリュ23bによっても、ホッパ22の搬送方向と交差した下流側の内壁面に沿って迫り上がる米飯Rが発生することが考えられる。このとき、図8に示すように、当該内壁面に迫り上がった米飯R1は、稜線が上下方向および水平方向に延びる四角錐の形状となった第1の突起部31によってさらに急峻な角度で上がっていき、最終的に搬送方向上流側に向かって落下する。これにより、ホッパ22の搬送方向と交差した下流側の内壁面に沿って迫り上がった米飯R1は再び搬送スクリュ23の上部に戻されて搬送されるようになるので、ホッパ22内に米飯Rがより滞留しにくくなる。
また、第2の突起部32は、稜線が上下方向および水平方向に延びる四角錐の形状となって上部が傾斜を持った庇となることから、搬送スクリュ23に向かう米飯R2に対して落下障壁となって搬送スクリュ23の搬送方向上流側に対する米飯R2の供給速度が他の領域に比較して遅くなる。これにより、搬送スクリュ23の搬送方向下流側で搬送される米飯Rの量が上流側で搬送される米飯Rの量よりも多くなるので、ホッパ22の搬送方向と交差した下流側の内壁面に沿って迫り上がってホッパ22内に滞留してしまう米飯Rの量が抑制される。また、この第2の突起部32は、搬送スクリュ23の横方向および搬送方向に傾斜した面によって米飯Rの塊を崩す機能も有している。
なお、本実施の形態では、第1の突起部31および第2の突起部32がともに形成されているが、何れか一方だけが形成されていてもよい。また、第1の突起部31は、搬送スクリュ23による搬送に伴って搬送方向と交差した下流側の内壁面に迫り上がった米飯Rを搬送方向上流側に向かって落下させることができる形状であれば、第2の突起部32は、搬送スクリュ23の搬送方向上流側に対する米飯Rの供給速度を他の領域に比較して遅くすることができる形状であれば、本実施の形態に示す形状に限定されるものではない。
さて、搬送スクリュ23から解し落下ローラ24へと送られた米飯Rは、当該解し落下ローラ24の回転により取り崩されるようにして下方へと落される。なお、図2に示すように、解し落下ローラ24の外周には多数の爪24aが設けられているため、米飯Rはバラバラに解されて解し落下ローラ24の下方に位置するシャッタガイド27内に投入される。
搬送スクリュ23および解し落下ローラ24が回転していて米飯Rがシャッタガイド27内に投入されている間はシャッタ25は開位置にあり、解し落下ローラ24によって落下した米飯Rは、シャッタガイド27を通過して載置台40上に載置された食材容器S内に供給される。食材容器Sに供給される米飯Rの重量は、逐次ロードセル41により計測されている。
こうして食材容器S内に目標計量値分の米飯Rが供給され、その重量がロードセル41で検知されると、搬送スクリュ23および解し落下ローラ24の回転が停止して米飯Rのシャッタガイド27への投入が止められるとともに、シャッタ25が閉位置となる。
以上のようにして食材容器S内に所望の重量の米飯Rを盛り付けた後、その食材容器Sを載置台40から取り除く。そして、次の食材容器Sを載置台40上に載置し、所望の目標計量値の操作ボタン16を押下する。これによって再び既述の動作が実行され、所望の重量の米飯Rが食材容器S内に盛り付けられ、以下、同様の作業を繰り返すことができる。
本実施の形態における食材供給装置1と図9および図10にて示す従来の食材供給装置において、ホッパ22内を搬送スクリュ23により搬送されて解し落下ローラ24により食材容器Sに供給される米飯Rのホッパ22内での減少の仕方について、表1〜4を用いて説明する。
ここで、本実施の形態の食材供給装置1におけるホッパ22内の米飯Rの減少の仕方としてホッパ22の上端から米飯Rまでの深さの測定結果を表1に、表1をグラフ化したものを表2に示す。また、従来の食材供給装置におけるホッパ122内の米飯Rの減少の仕方としてホッパ122の上端から米飯Rまでの深さの測定結果を表3に、表3をグラフ化したものを表4に示す。
Figure 0006494070

Figure 0006494070

Figure 0006494070

Figure 0006494070
表1〜4において、「位置」とは搬送スクリュ23,123の搬送方向に沿った測定位置であり、「1」が最も下流側で「6」が最も上流側である。また、「供給量」とは食材容器Sへの米飯Rの供給杯数であり、1杯当たりの供給量は250gとした。
表1および表2に示す本実施の形態の食材供給装置1と表3および表4に示す従来の食材供給装置とから明らかなように、本実施の形態の食材供給装置1では、供給杯数の増加に伴って搬送方向下流側の米飯Rから搬送方向上流側の米飯Rまでが比較的均等に減少している。これに対して、従来の食材供給装置では、供給杯数の増加に連れて搬送方向下流側の米飯Rはほとんど減少しないために搬送方向と交差した下流側の内壁面に沿って迫り上がってしまうのに対して、搬送方向上流側の米飯は大きく減少している。
このことから、本実施の形態の食材供給装置1では、搬送スクリュ23の搬送方向下流側にある米飯Rが搬送方向上流側にある米飯Rよりも優先的に搬送されており、ホッパ22の搬送方向と交差した下流側の内壁面に沿って迫り上がってホッパ22に滞留する米飯の量が少なくなるのが分かる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
例えば前述した実施の形態の食材供給装置1においては、米飯Rの計量を行うロードセル41が食材容器Sの載置台40に設けられた、いわゆる下計量の構造が採用されているが、ロードセル41がシャッタユニット26に設けられた、いわゆる上計量の構造であってもよい。
また、前述した実施の形態の食材供給装置1においては、食材受容部の一例として食材容器Sが示されているが、食材容器Sに限定されるものではなく、例えば落下した米飯Rを所定の形状に成形するための成形型などであってもよい。
以上の説明では、食材の一例として米飯が適用されているが、これに限定されるものではなく、例えばみじん切りした野菜など、食材である限り様々なものを適用することができる。
1 食材供給装置
22 ホッパ(食材貯留部)
22a 上部ホッパ
22b 下部ホッパ
23 搬送スクリュ(搬送手段)
23a シャフト
23b スクリュ(搬送部)
24 解し落下ローラ(供給部)
24a 爪
25 シャッタ
26 シャッタユニット
27 シャッタガイド
31 第1の突起部
32 第2の突起部
40 載置台
41 ロードセル
A 食材供給部
B 食材計量部
L1〜L4 ピッチ
P1,P2 段差
R,R1,R2 米飯
S 食材容器(食材受容部)
T1〜T3 径

Claims (5)

  1. 投入された食材を貯留する食材貯留部と、
    前記食材貯留部に設けられ、当該食材貯留部内の食材を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された食材を供給する供給部とを備え、
    前記搬送手段は、
    搬送方向上流側の食材の搬送量よりも搬送方向下流側の食材の搬送量の方が多くなるようにして搬送する搬送部、および当該搬送部を回転させるシャフトを備え、
    前記搬送部は、前記シャフトの周りに螺旋状に形成され、搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かって径が段階的に又は徐々に太くなるとともに、搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かってピッチが広くなったスクリュである、
    ことを特徴とする食材供給装置。
  2. 前記食材貯留部における前記搬送手段の搬送方向と交差した下流側の内壁面には、前記搬送手段による搬送に伴って当該内壁面に迫り上がった食材を搬送方向上流側に向かって落下させる第1の突起部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の食材供給装置。
  3. 前記食材貯留部における前記搬送手段の搬送方向と交差した上流側の内壁面には、前記搬送手段の搬送方向上流側に対する食材の供給速度を他の領域に比較して遅くする第2の突起部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の食材供給装置。
  4. 前記第1の突起部または前記第2の突起部は、搬送方向と交差した下流側の内壁面または搬送方向と交差した上流側の内壁面から隆起して稜線が上下方向および水平方向に延びる四角錐の形状を呈している、
    ことを特徴とする請求項2または3記載の食材供給装置。
  5. 前記供給部は、前記搬送手段により搬送された食材を解しながら食材受容部に落下供給する解し落下ローラであり、
    前記解し落下ローラから落下した食材の落下経路を開閉し、当該食材の前記食材受容部への供給動作と供給停止動作とを実行する開閉部をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の食材供給装置。
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