JP6493249B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像読取装置に関する。
特許文献1に従来の画像読取装置の例が開示されている。この画像読取装置は、原稿ガラス、ガイド部材、ラインセンサーユニット及びコイルバネを備えている。原稿ガラスは、表側で原稿を支持する。ガイド部材は、ラインセンサーユニットを保持した状態で、原稿ガラスの裏側を副走査方向に往復移動可能である。ラインセンサーユニットは、読取面及び複数の光センサー素子を有し、これらの構成要素が箱形状のハウジングに収容されている。読取面は、セルフォニックレンズアレイ等によって構成され、原稿ガラスに対向している。各光センサー素子は、主走査方向に並んでいる。
一般的に、ラインセンサーユニットは、基板部を有している。基板部は、読取面に原稿ガラスとは反対側から対向する状態で、ハウジング内に保持される。すなわち、基板部は、ハウジングの底部に配置され、基板部の裏面はハウジングによって覆われている。そして、各光センサー素子は、基板部の表面に設けられる回路基板に装着される。
ガイド部材は、対向面を含んでいる。対向面は、ラインセンサーユニットの背面、具体的にはハウジングの背面に、読取面とは反対側から対向している。コイルバネは、ラインセンサーユニットを原稿ガラスに接近する方向である第1方向に付勢する。コイルバネは、一端部がガイド部材の対向面に当接し、他端部がラインセンサーユニットの背面に当接するように配置されている。
上記構成である従来の画像読取装置では、原稿ガラスに支持された原稿の下方で、ガイド部材に保持されたラインセンサーユニットがコイルバネによって原稿ガラスに向けて付勢された状態で、原稿台ガラスに沿って副走査方向に移動する。これにより、原稿ガラスの表側に支持された原稿の画像がラインセンサーユニットによって読み取られる。
特許第4011700号公報
ところで、画像読取装置には、小型化や製造コストの低廉化のため、ラインセンサーユニットのハウジングを簡素化することが求められている。この点、上記従来の画像読取装置では、ラインセンサーユニットにおけるハウジングの背面を構成する背面壁部を薄くしたり、背面壁部を無くして基板部を露出させたり、シート状のカバー部材等で基板部を覆ったりすることが考えられる。しかしながら、基板部を覆うハウジングの背面壁部を簡素化すると、コイルバネの付勢力が基板部に作用し易くなり、基板部の回路基板が撓み易くなる。その結果、この画像読取装置では、回路基板に装着された各受光素子の配置がずれる可能性があり、ラインセンサーユニットの読取性能が低下する可能性がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、読取部の読取性能の低下を抑制しつつ、読取部の簡素化を実現できる画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、表側で原稿を支持するプラテンガラスと、
前記プラテンガラスの裏側で副走査方向に往復移動可能な移動体と、
前記移動体に保持された読取部と、
前記読取部を前記プラテンガラスに接近する方向である第1方向に付勢する第1付勢部と、を備える画像読取装置であって、
前記読取部は、前記プラテンガラスに対向する読取面と、主走査方向に並ぶ複数の受光素子と、前記読取面に前記プラテンガラスとは反対側から対向し、前記各受光素子が装着された回路基板を含む基板部と、前記基板部を保持するケース部と、を有し、
前記移動体は、前記基板部に前記読取面とは反対側から対向する対向面を含み、
前記ケース部は、前記読取面における前記主走査方向に延びる一方の端縁に隣接し、前記移動体に向かって延設される第1壁部と、前記第1壁部との間に前記基板部を保持し、前記読取面における前記主走査方向に延びる他方の端縁に隣接し、前記移動体に向かって延設される第2壁部と、を含み、
前記画像読取装置は、前記読取部と前記移動体との間に配設される伝達部材を備え、
前記伝達部材は、前記第1壁部のうちの前記基板部に隣接する位置にある端部に前記第1方向で当接する第1当接部と、前記第2壁部のうちの前記基板部に隣接する位置にある端部に前記第1方向で当接する第2当接部と、前記第1当接部と前記第2当接部とを前記副走査方向に接続しつつ前記基板部に対向する接続部と、を含み、
前記第1付勢部は、一端部が前記移動体の前記対向面に当接し、他端部が前記伝達部材の前記接続部に当接するように配置されていることを特徴とする。
本発明の画像読取装置では、上記構成である伝達部材を備えている。第1付勢部の付勢力は、第1付勢部の他端部が伝達部材の接続部に当接し、伝達部材の第1当接部が第1壁部のうちの基板部に隣接する位置にある端部に第1方向で当接し、伝達部材の第2当接部が第2壁部のうちの基板部に隣接する位置にある端部に第1方向で当接することにより、ケース部に伝達される。こうして、第1付勢部の付勢力が基板部に作用し難い状態で、読取部がプラテンガラスに向けて付勢される。このため、この画像読取装置では、読取部の背面構成の簡素化を図っても、基板部の回路基板が撓み難く、その結果、回路基板に装着された各受光素子の配置がずれることを抑制できる。
したがって、本発明の画像読取装置では、読取部の読取性能の低下を抑制しつつ、読取部の簡素化を実現できる。ひいては、画像読取装置の小型化や製造コストの低廉化を実現できる。
実施例の画像読取装置の斜視図である。 実施例の画像読取装置の模式正面図である。 実施例の画像読取装置の部分斜視図である。 スキャナハウジング、読取部及び移動体を主に示す部分上面図である。 図4のA−A断面を示す部分断面図である。 スキャナハウジング、読取部及び移動体を主に示す部分斜視図である。 図6の要部を拡大して示す部分斜視図である。 図6の要部を拡大して示す部分斜視図である。 スペーサ、読取部、伝達部材、第1、2付勢部及び移動体を示す分解斜視図である。 スペーサ、読取部、伝達部材、第1、2付勢部及び移動体を示す分解斜視図である。 読取部の部分下面図である。 伝達部材の斜視図である。 図5のB−B断面を示す部分断面図である。
以下、本発明を具体化した実施例について図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の画像読取装置1は、本発明の画像読取装置の具体的態様の一例である。図1では、操作パネル8Pが配置される側を装置の前方と規定し、操作パネル8Pに向かった場合に左手に来る側を左方と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1〜図5に示すように、画像読取装置1は、本体部8、開閉部9、画像形成ユニット5、読取ユニット3及び搬送部4を備えている。本体部8は、扁平な略箱状体である。図1に示すように、本体部8の前面には、タッチパネル等である操作パネル8Pが設けられている。
図2に示すように、画像形成ユニット5は、本体部8の下部分に設けられている。画像形成ユニット5は、インクジェット方式又はレーザ方式等によりシートに画像を形成する。読取ユニット3は、本体部8の上部分に設けられている。読取ユニット3は、原稿の画像を読み取る際に使用される。搬送部4は、開閉部9に設けられている。搬送部4は、複数枚のシートを搬送経路P1に沿って順次搬送しながら、シートの画像を読取ユニット3に読み取らせる際に使用される。
図3〜図8に示すように、読取ユニット3は、スキャナハウジング10及びプラテンガラス81を備えている。
図3及び図5に示すように、スキャナハウジング10は、スキャナベース11とスキャナトップ19とが上下方向で組み合わされてなる。スキャナベース11及びスキャナトップ19は、本実施例では、熱可塑性樹脂の射出成形等により製造される樹脂部材である。
図4〜図8に示すように、スキャナベース11には、底壁11D、左壁11L、右壁11R、前壁11A及び後壁11Bが形成されている。底壁11Dは、複数の段部や凹凸を含みつつ、全体として略水平に延在する略矩形平面である。図4及び図6に示すように、左壁11Lは、底壁11Dの左の端縁部から上方に向けて突出している。図4に示すように、右壁11Rは、底壁11Dの右の端縁部から上方に向けて突出している。図4〜図7に示すように、前壁11Aは、底壁11Dの前の端縁部から上方に向けて突出している。図4、図5及び図8に示すように、後壁11Bは、底壁11Dの後の端縁部から上方に向けて突出している。つまり、スキャナベース11は、底壁11Dの周縁が、左壁11L、右壁11R、前壁11A及び後壁11Bによって囲まれ、上部が開放された箱形状になっている。
図3に示すように、スキャナトップ19は、第1開口19Aと第2開口19Bとが形成された略枠状部材である。第1開口19Aは、大きな矩形状をなして開口している。第2開口19Bは、第1開口19Aよりも左方に位置している。第2開口19Bは、前後方向に細長い矩形状をなして開口している。
図5に示すように、スキャナトップ19は、スキャナベース11の底壁11Dに対して所定間隔を有して上から対向している。プラテンガラス81の周縁部は、スキャナベース11の底壁11D、左壁11L、右壁11R、前壁11A及び後壁11Bと、スキャナトップ19の周縁部とによって上下方向から挟持されることにより、スキャナハウジング10に組み付けられている。
図4〜図8に示すように、スキャナハウジング10には、収容空間10Aが形成されている。収容空間10Aは、スキャナベース11の底壁11D、左壁11L、右壁11R、前壁11A及び後壁11Bと、スキャナトップ19と、プラテンガラス81とに囲まれている。
図4及び図6に示すように、スキャナベース11の底壁11D上には、ガイドシャフト28が配設されている。ガイドシャフト28は、底壁11Dにおける前後方向の略中央に位置して、スキャナベース11の左壁11L側から右壁11R側まで左右方向に延びている。
本実施例では、ガイドシャフト28が延びる左右方向に直交する前後方向が主走査方向である。また、ガイドシャフト28が延びる左右方向が副走査方向である。そして、主走査方向及び副走査方向に直交する方向は、上下方向である。
図3に示すように、プラテンガラス81の表面のうち、スキャナトップ19の第1開口19Aから露出する部分は、第1支持面81Aである。第1支持面81Aは、静止した状態の原稿の画像を読取ユニット3が読み取る際に、その原稿を下から支持する。読取対象の原稿には、用紙、OHPシート等であるシートの他、書籍等が含まれる。
プラテンガラス81の表面のうち、スキャナトップ19の第2開口19Bから露出する部分は、第2支持面81Bである。第2支持面81Bは、搬送部4によって1枚ずつ搬送されるシートの画像を読取ユニット3が読み取る際に、その搬送されるシートに下側から接触して案内する。
なお、本実施例においては、第1支持面81Aを使用して画像が読み取られる対象を原稿と記載し、搬送部4により搬送しながら画像が読み取られる対象をシートと記載する。原稿とシートとは、実質的に同じものであってもよい。
図1に示すように、開閉部9は、本体部8の後端部に配設された図示しないヒンジによって、左右方向に延びる開閉軸心X9周りで揺動可能に支持されている。開閉部9は、図1及び図2に示す閉じた状態において、第1支持面81Aを上方から覆っている。図3に示すように、開閉部9は、その前端部が上方かつ後方に変位するように開閉軸心X9周りで揺動することにより、第1支持面81Aを露出させる。これにより、ユーザは、読取対象の原稿を第1支持面81Aに支持させることができる。
図1及び図2に示すように、開閉部9には、供給トレイ9A及び排出トレイ9Bが設けられている。供給トレイ9Aは、開閉部9の右部分に位置している。排出トレイ9Bは、開閉部9の右部分における供給トレイ9Bよりも下方に位置している。図示は、省略するが、搬送部4は、搬送ローラや分離ローラ等の周知の構成を備えている。搬送部4は、供給トレイ9Aに支持される複数枚のシートを1枚ずつ分離し、搬送経路P1に沿って順次搬送する。そして、搬送部4は、そのシートを第2支持面81Bに向けて搬送し、第2支持面81B上を通過させた後、排出トレイ9Bに排出する
図4〜図13に示すように、読取ユニット3は、移動体20、走査機構29、読取部30、スペーサ60、伝達部材50及び付勢部材70を備えている。移動体20、走査機構29、読取部30、スペーサ60、伝達部材50及び付勢部材70は、収容空間10Aに収容されている。
<移動体の具体的構成>
図9及び図10に示すように、移動体20は、保持部材25とガイド部材27とが組み合わされてなる。
保持部材25は、本実施例では金属製の板材が打ち抜き加工及び折り曲げ加工等されて形成される。保持部材25は、底板部25D、側板部25L、25R及び支持板部25A、25Bを含んでいる。
底板部25Dは、前後方向の長さが左右方向の長さよりも大きい略矩形状とされている。左方の側板部25Lは、底板部25Dの左端縁から上向きに突出し、かつ前後方向に延びている。右方の側板部25Rは、底板部25Dの右端縁から上向きに突出し、かつ前後方向に延びている。前方の支持板部25Aは、底板部25Dの前端縁から上向きに突出し、かつ左右方向に延びている。後方の支持板部25Bは、底板部25Dの後端縁から上向きに突出し、かつ左右方向に延びている。
図5に示すように、底板部25Dの前端縁は、側板部25L、25Rよりも前方に延び、スキャナベース11の前壁11Aの近傍に位置している。前方の支持板部25Aは、前壁11Aに後方から対向している。底板部25Dの後端縁は、側板部25L、25Rよりも後方に延び、スキャナベース11の後壁11Bの近傍に位置している。後方の支持板部25Bは、後壁11Bに前方から対向している。
図9及び図10に示すように、保持部材25には、2組の保持溝26、第1位置決め部21及び第2位置決め部22が形成されている。前方に位置する組の保持溝26、第1位置決め部21及び第2位置決め部22と、後方に位置する組の保持溝26、第1位置決め部21及び第2位置決め部22とは、勝手違いの同一形状である。
前方の保持溝26は、前方の支持板部25Aの上端縁の右部分から下向きに凹んでいる。後方の保持溝26は、後方の支持板部25Bの上端縁の右部分から下向きに凹んでいる。
前方の第1位置決め部21は、底板部25Dにおける前端縁に近い部分に略「U」状の溝が形成され、その溝の内側部分が上向きに屈曲されることで形成される。後方の第1位置決め部21は、底板部25Dにおける後端縁に近い部分に略「U」状の溝が形成され、その溝の内側部分が上向きに屈曲されることで形成される。
前方の第2位置決め部22は、底板部25Dにおける前端縁に近い部分から右向きに突出する2つの小片が上向きに屈曲されることによって、それらの小片の間に形成される溝である。後方の第2位置決め部22は、底板部25Dにおける後端縁に近い部分から右向きに突出する2つの小片が上向きに屈曲されることによって、それらの小片の間に形成される溝である。
保持部材25は、対向面20A及び位置決め凹部24を含んでいる。対向面20Aは、底板部25Dの上面である。位置決め凹部24は、右方の側板部25Rの後部分において上端縁から下向きに凹む略矩形状の切り欠きである。
ガイド部材27は、本実施例では、熱可塑性樹脂の射出成形等により製造される樹脂部材である。ガイド部材27には、左右方向に延びるガイド穴27Hが形成されている。図6に示すように、ガイド部材27は、保持部材25における前後方向の中間部に下から組み付けられている。ガイド穴27Hにガイドシャフト28が挿通されることにより、ガイド部材27がガイドシャフト28に対して左右方向に摺動可能となっている。
<走査機構の具体的構成>
図4及び図6に示すように、走査機構29は、駆動部29M、従動プーリ29P及びタイミングベルト29Tを有している。
駆動部29Mは、スキャナベース11の左壁11L及びガイドシャフト28の左端の近傍に位置している。駆動部29Mは、電動モータと、電動モータに噛み合う複数個のギヤ群と、図示しない駆動プーリとからなる。
図6に示すように、従動プーリ29Pは、スキャナベース11の右壁11R及びガイドシャフト28の右端の近傍に位置している。タイミングベルト29Tは、駆動部29Mの図示しない駆動プーリと従動プーリ29Pとに巻き掛けられた無端ベルトである。図示は省略するが、タイミングベルト29Tは、ガイドシャフト28に沿いながら左右方向に延びる部分のうちの特定箇所において、移動体20のガイド部材27と連結されている。
駆動部29Mが作動すると、電動モータの正回転及び逆回転により、図示しない駆動プーリと従動プーリ29Pとの間でタイミングベルト29Tが循環する。これにより、移動体20は、プラテンガラス81の裏側で、副走査方向である左右方向に往復移動可能となっている。
<読取部の具体的構成>
図3〜図11及び図13に示すように、読取部30は、読取面30A、複数の受光素子39、基板部31及びケース部40を有している。
図5及び図13に示すように、読取面30Aは、読取部30が移動体20に保持された状態で、プラテンガラス81に下方から対向する。図3、図4及び図6に示すように、読取面30Aは、主走査方向である前後方向において、スキャナベース11の前壁11Aの近傍から、後壁11Bの近傍まで延びている。読取面30Aは、第1支持面81Aに載置される原稿の前後幅を越える程度の長さを有している。
各受光素子39は、読取面30Aの下で主走査方向である前後方向に並んでいる。各受光素子39は、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の周知の画像読取センサを構成している。
図13に示すように、基板部31は、各受光素子39が装着された回路基板35を含んでいる。回路基板35は、読取面30Aにプラテンガラス81とは反対側から、すなわち、下方から対向している。
図10及び図11に示すように、基板部31は、読取面30Aと略等しい大きさで、前後方向及び左右方向に略矩形状に延びている。基板部31の後部分には、コネクタ31Cが配設されている。コネクタ31Cは、回路基板35に装着されている。コネクタ31Cには、図示しないフラットケーブルの一端部が接続されている。図示しないフラットケーブルは、移動体20の往復移動に追従可能な弛みを有して収容空間10A内に収容されている。図示しないフラットケーブルの他端部は、本体部8内に設けられた図示しない制御部に接続されている。
図9〜図11及び図13に示すように、ケース部40は、本実施例では、熱可塑性樹脂の射出成形等により製造される略箱形状の樹脂部材である。ケース部40は、第1壁部41、第2壁部42及び第3壁部43を含んでいる。
第1壁部41は、読取面30Aにおける主走査方向に延びる一方の端縁、すなわち右端縁に隣接している。第1壁部41は、移動体20に向かって、すなわち、下向きに延設されている。
第2壁部42は、読取面30Aにおける主走査方向に延びる他方の端縁、すなわち左端縁に隣接している。第2壁部42は、移動体20に向かって、すなわち、下向きに延設されている。
第3壁部43は、ケース部40における主走査方向の両端部、すなわち、ケース部40の前端部及び後端部から移動体20に向かって、すなわち、下向きに突出している。
第1壁部41及び第2壁部42はそれぞれ前後方向に延びている。前後の第3壁部43は、左右方向に延びている。第1壁部41及び第2壁部42の前端部が前方の第3壁部43の左右の端部に接続し、第1壁部41及び第2壁部42の後端部が後方の第3壁部43の左右の端部に接続している。すわなち、ケース部40は、第1壁部41、第2壁部42及び第3壁部43によって形成された矩形状の枠である。そして、矩形状の枠の上端部に読取面30Aが位置している。
図10、図11及び図13に示すように、ケース部40は、第1壁部41と第2壁部42との間に、基板部31を保持している。具体的には、ケース部40を構成する矩形状の枠の下端部に、基板部31が位置している。
図9〜図11に示すように、前後の第3壁部43にはそれぞれ、位置決め軸部46が形成されている。前方の位置決め軸部46は、前方の第3壁部43における右方、かつ下方の角部から前向きに突出している。後方の位置決め軸部46は、後方の第3壁部43における右方、かつ下方の角部から後向きに突出している。
図9〜図11及び図13に示すように、第1壁部41の下端部における前方の角部と、後方の角部とはそれぞれ、第1突起48が右向きに凸設されている。第2壁部42の下端部における前方の角部と、後方の角部とはそれぞれ、第2突起49が左向きに凸設されている。
図9〜図11に示すように、第1壁部41の後部分には、位置決め凸部44が右向きに凸設されている。図9に示すように、ケース部40の上面であって、前端部及び後端部の4つの角部にはそれぞれ、嵌合孔40Hが上面から下向きに凹むように形成されている。
図5、図6及び図8に示すように、ケース部40の前後の位置決め軸部46が保持部材25の前後の保持溝26に挿入される。また、図5及び図8に示すように、ケース部40の位置決め凸部44が保持部材25の位置決め凹部24に挿入される。こうして、読取部30は、上下方向の変位が許容されてプラテンガラス81に接近可能な状態で、移動体20に保持される。この状態で、保持部材25の対向面20Aは、図13に示すように、基板部31に読取面30Aとは反対側から、すなわち下方から対向する。
なお、本実施例では、図10、図11及び図13に示すように、読取部30は、その背面を構成する背面壁部を有していない。つまり、読取部30のケース部40は、基板部31を下から覆う底壁を備えていない。このため、基板部31は、ケース部40から露出する状態か、または、ケース部40に装着されたシート状のカバー部材等によって覆われた状態となっている。
<スペーサの具体的構成>
図4〜図10及び図13に示すように、スペーサ60は、ケース部40の前端部と後端部とにそれぞれ組み付けられている。前方のスペーサ60と後方のスペーサ60とは、同一部品であって、組み付け姿勢が異なるだけである。
図9及び図10に示すように、スペーサ60は、対向部61、係合部65、一対の回転体保持部68及び一対の回転体69を有している。対向部61は、ケース部40の前端部又は後端部を上方から覆うことが可能な略「C」形状とされている。対向部61の裏面には、2本の嵌合ピン61Pが下向きに凸設されている。係合部65は、対向部61の左端部又は右端部からケース部40の前後方向の中間部に向けて突出した後、下向きに突出している。各回転体保持部68は、対向部61の左端部と右端部とに形成されている。各回転体保持部68は、左右方向において互いに離間するように突出している。各回転体69は、対応する回転体保持部68に回転可能に支持されている。
図9及び図10に示すように、各嵌合ピン61Pをケース部40の前端部又は後端部に設けられた2つの嵌合孔40Hと嵌合させて、対向部61を読取面30Aに上から対向させる。また、図5及び図8に示すように、係合部65を第1壁部41又は第2壁部42に係合させる。この際、係合部65は、上述した折れ曲がり形状により、後述する伝達部材50を迂回して移動体20に接近する。こうして、スペーサ60は、ケース部40に装着され、各回転体69が読取部30における主走査方向の両端部からプラテンガラス81に向かって突出する状態となる。
<伝達部材の具体的構成>
図9、図10、図12及び図13に示すように、伝達部材50は、本実施例では、熱可塑性樹脂の射出成形等によって製造される樹脂部材である。図5に示すように、ケース部40の前端部と保持部材25の前端部との間、及びケース部40の後端部と保持部材25の後端部との間に、同一部品である伝達部材50がそれぞれ設けられている。
図9、図10、図12及び図13に示すように、伝達部材50は、接続部55、第1当接部51、第2当接部52、第3当接部53、第1突出部58及び第2突出部59を含んでいる。
図12に示すように、接続部55は、左右方向の長さが前後方向の長さよりも大きい略矩形板状部である。接続部55の略矩形環状の周縁部は、接続部55の中央部よりも一段高くなっている。
接続部55の周縁部のうちの前方の一辺の上面が第1当接部51とされている。第1当接部51は、前後方向の中間部が右方に突出している。接続部55の周縁部のうちの後方の一辺の上面が第2当接部52とされている。第2当接部52は、前後方向の中間部が左方に突出している。接続部55の周縁部のうちの左方の一辺の上面及び右方の一辺の上面が第3当接部53とされている。
第1突出部58は、一対の屈曲部分58A、一対の突出部分58B及び連結部分58Cを含んでいる。両屈曲部分58Aはそれぞれ、接続部55の右方の2つの角部から右方に突出した後、上向きに屈曲している。両屈曲部分58Aは、第1〜3当接部51〜53よりも上方に突出している。両突出部分58Bは、両屈曲部分58Aの右側面から右方に突出している。連結部分58は、両屈曲部分58Aの上端部を前後方向において接続している。
第1突出部58には、係止部56及び収容部57が形成されている。係止部56は、両屈曲部分58Aの互いに対向する内側面と、連結部分58の下面とによって区画された凹部である。収容部57は、両突出部分58Bの互いに対向する内側面と、連結部分58の右面とによって区画された凹部である。
第2突出部59は、第1突出部58と勝手違いの同一形状であるので説明を省略する。第2突出部59にも、第1突出部58と同様に、係止部56及び収容部57が形成されている。
図10及び図13に示すように、接続部55の裏面の中央部には、バネ受け部55Sが上向きに凹設されている。
図13に示すように、前方の伝達部材50において、接続部55の右端部から第1壁部41に沿って上向きに突出する第1突出部58の係止部56をケース部40の前方の第1突起48に係止させる。また、接続部55の左端部から第2壁部42に沿って上向きに突出する第2突出部59の係止部56をケース部40の前方の第2突起49に係止させる。これにより、前方の伝達部材50がケース部40の前端部に下から組み付けられる。後方の伝達部材50についても、同様にして、ケース部40の後端部に下から組み付けられる。
各伝達部材50が、ケース部40の前端部及び後端部に組み付けられた状態において、第1当接部51は、第1壁部41のうちの基板部31に隣接する位置にある端部、すなわち第1壁部41の下端部に、第1方向D1で当接している。第2当接部52は、第2壁部42のうちの基板部31に隣接する位置にある端部、すなわち第2壁部42の下端部に、第1方向D1で当接している。第3当接部53は、第3壁部43のうちの基板部31に隣接する位置にある端部、すなわち第3壁部43の下端部に第1方向D1で当接している。本実施例では、第1方向D1は、プラテンガラス81の第1支持面81Aに直交し、かつ、下方からプラテンガラス81に接近する方向である。
また、この状態において、接続部55は、基板部31から下方に離間しつつ副走査方向である左右方向に延びている。接続部55は、第1当接部51と第2当接部52とを左右方向で接続しつつ基板部31に下から対向している。
<付勢部材の具体的構成>
図9、図10及び図13に示すように、付勢部材70は、金属線材が折り曲げ加工されて形成される一部材である。付勢部材70は、コイルバネ部分71と押圧部分72とを含んでいる。コイルバネ部分71は、本発明の「第1付勢部」の一例である。押圧部分72は、本発明の「第2付勢部」の一例である。付勢部材70は、本発明の「金属線材からなる一部材である第1、2付勢部」の一例である。
図5に示すように、ケース部40の前端部に組みつけられた伝達部材50と保持部材25の前端部との間、及びケース部40の後端部に組みつけられた伝達部材50と保持部材25の後端部との間に、同一部品である付勢部材70がそれぞれ設けられている。
図13に示すように、コイルバネ部分71は、上端部71Uから下端部71Dまでコイル状に巻かれている。コイルバネ部分71の下端部71Dは、本発明の「第1付勢部の一端部」の一例である。コイルバネ部分71の上端部71Uは、本発明の「第1付勢部の他端部」の一例である。
コイルバネ部分71の下端部71Dは、第1位置決め部21を内挿させることによって、対向面20Aに当接する状態で、保持部材25に位置決めされている。コイルバネ部分71が圧縮変形した状態で、コイルバネ部分71の上端部71Uは、伝達部材50の接続部55に凹設されたバネ受け部55Sに下から当接している。
コイルバネ部分71の付勢力F1は、コイルバネ部分71の上端部71Uが伝達部材50の接続部55に第1方向D1で当接し、伝達部材50の第1当接部51が第1壁部41の下端部に第1方向D1で当接し、伝達部材50の第2当接部52が第2壁部42の下端部に第1方向D1で当接することにより、ケース部40に伝達される。また、コイルバネ部分71の付勢力F1は、伝達部材50の第3当接部53が第3壁部43の下端部に第1方向D1で当接することによっても、ケース部40に伝達される。この構成において、基板部31の下面と、伝達部材50の第1〜3当接部51〜53のそれぞれの上面とは、非接触になっている。
こうして、収容空間10A内の前方及び後方に配置された付勢部材70のコイルバネ部分71は、伝達部材50を介して、読取部30を第1方向D1に付勢し、読取面30Aをプラテンガラス18に接近させる。
また、コイルバネ部分71の付勢力F1により、前方及び後方のスペーサ60の回転体69は、プラテンガラス81に回転可能に当接する。ここで、スペーサ60の頂部60Tは、回転体69の外周面のうちのプラテンガラス81に当接する部分である。スペーサ60の頂部60Tがプラテンガラス81に当接することで、読取面30Aと第1支持面81Aとの間隔が一定に維持される。
図5に示すように、収容空間10A内の前方と後方とにおいて、付勢部材70のコイルバネ部分71と、伝達部材50とは、主走査方向及び副走査方向に直交する方向、すなわち、上下方向から見て、スペーサ60と重なる部分を有している。より具体的には、副走査方向である左右方向に延び、かつ、第1方向D1に延びてスペーサ60の頂部60Tを通過する仮想平面K1は、読取部30、付勢部材70のコイルバネ部分71、及び伝達部材50を通過している。
図13に示すように、押圧部分72の基端部72Dは、コイルバネ部分71の下端部71Dに接続し、保持部材25の対向面20Aに当接している。押圧部分72の基端部72Dは、本発明の「第2付勢部の一端部」の一例である。押圧部分72は、基端部72Dから右方に延びた後、下向きに折り曲げられている。そして、押圧部分72は、円弧を描いた後、上向きに延びている。押圧部分72の円弧を描く部分は、押圧部分72の中間部72Cである。押圧部分72の中間部72Cは、第2位置決め部22に挿入されることによって、保持部材25に位置決めされている。
押圧部分72は、中間部72Cから上向きに延びて、先端部72Uに至る。押圧部分72の先端部72Uは、右向きに略1/2円弧を描くように折り返されている。押圧部分72の先端部72Uは、本発明の「第2付勢部の他端部」の一例である。押圧部分72の先端部72Uは、第1壁部41に当接する状態で、第1突出部58の収容部57に収容されている。
副走査方向であって、第1支持面81Aに支持された原稿の画像を読取部30が読み取る際の移動方向を第2方向D2とする。第2方向D2は、左右方向に平行であって、右向きの方向である。第2方向D2とは逆方向を第3方向D3とする。第3方向D3は、左右方向に平行であって、左向きの方向である。
第1壁部41は、読取面30Aに対して第2方向D2にずれた位置にある。第2壁部42は、読取面30Aに対して第3方向D3にずれた位置にある。押圧部分72の先端部72Uは、第1壁部41に右方から当接し、ケース部40を第3方向D3に付勢している。これにより、図9及び図10に示すように、ケース部40の前後の位置決め軸部46が保持部材25の前後の保持溝26における左の内壁に押し付けられて、各位置決め軸部46の各保持溝26内でのがたつきが抑制される。
<画像読取動作>
この画像読取装置1では、移動体20を移動させながら、読取部30によって第1支持面81Aに支持された原稿の画像を読み取る場合、図示しない制御部が走査機構29及び読取部30を制御し、駆動部29Mによって、移動体20に搭載された読取部30を第1支持面81Aの左端縁の下方である読取開始位置から右端縁の下方である読取終了位置までの間で左右方向に移動させる。これにより、読取部30は、第1支持面81Aに載置された原稿の画像を読み取る。その後、走査機構29は、読取部30を収容空間10A内における右端から左端に移動させ、待機位置に復帰させる。
また、この画像読取装置1では、供給トレイ9Aに支持される複数枚のシートを搬送部4によって1枚ずつ搬送して画像を読み取る場合、図示しない制御部が走査機構29及び読取部30を制御し、駆動部29Mによって、移動体20に搭載された読取部30を第2支持面81Bの下方の静止読取位置に停止させる。そして、搬送部4が供給トレイ9Aに支持されるシートを搬送経路P1に沿って順次搬送すると、そのシートが静止読取位置にある読取部30の上を通過するので、読取部30は、その通過するシートの画像を読み取る。その後、走査機構29は、読み取りを終えた読取部30を待機位置に復帰させる。
<作用効果>
実施例の画像読取装置1では、図13等に示すように、収容空間10A内の前方及び後方に配置された付勢部材70のコイルバネ部分71の付勢力F1は、コイルバネ部分71の上端部71Uが伝達部材50の接続部55に第1方向D1で当接し、伝達部材50の第1当接部51が第1壁部41の下端部に第1方向D1で当接し、伝達部材50の第2当接部52が第2壁部42の下端部に第1方向D1で当接することにより、ケース部40に伝達される。また、コイルバネ部分71の付勢力F1は、伝達部材50の第3当接部53が第3壁部43の下端部に第1方向D1で当接することによっても、ケース部40に伝達される。この構成において、基板部31の下面と、伝達部材50の第1〜3当接部51〜53のそれぞれの上面とは、非接触になっている。
こうして、付勢部材70のコイルバネ部分71の付勢力F1が基板部31に作用し難い状態で、読取部30がプラテンガラス81に向けて付勢される。このため、この画像読取装置1では、基板部31の下面を覆うカバーや壁を省き、読取部30(ケース部40)の簡素化を図っても、付勢力F1が基板部31に作用することを抑制できる。その結果、基板部31の回路基板35が撓み難くなり、回路基板35に装着された各受光素子39の配置がずれることを抑制できる。
したがって、実施例の画像読取装置1では、読取部30の読取性能の低下を抑制しつつ、読取部30の簡素化を実現できる。ひいては、画像読取装置1の小型化や製造コストの低廉化を実現できる。
また、この画像読取装置1では、図5に示すように、付勢部材70のコイルバネ部分71と、伝達部材50とは、主走査方向及び副走査方向に直交する方向、すなわち、上下方向から見て、スペーサ60と重なる部分を有している。これにより、付勢部材70のコイルバネ部分71及び伝達部材50をスペーサ60の周辺にコンパクトに配置することができるので、主走査方向における装置の小型化に有効である。
さらに、この画像読取装置1では、図5に示すように、副走査方向に延び、かつ、第1方向D1に延びてスペーサ60の頂部60Tを通過する仮想平面K1は、読取部30、付勢部材70のコイルバネ部分71及び伝達部材50を通過している。これにより、付勢部材70のコイルバネ部分71の付勢力F1がケース部40に作用する位置がおおよそ仮想平面K1上となる。つまり、その付勢力F1と頂部60Tに作用する反力R1とが食い違うことなく対向する。その結果、この画像読取装置1では、ケース部40におけるスペーサ60の周辺部が撓むことを抑制できる。
また、この画像読取装置1では、図5及び図8等に示すように、スペーサ60において、伝達部材50を迂回しつつ移動体20に向かって延びる係合部65が第1壁部41又は第2壁部42に係合する。これにより、ケース部40に取り付けられたスペーサ60が外れることを抑制する。また、伝達部材50について、第1壁部41に第1当接部51を当接させ、第2壁部42に第2当接部52を当接させる作業をスペーサ60の係合部65に阻害されることなく容易に行える。その結果、この画像読取装置1では、組み付け作業の容易化を実現できる。
さらに、この画像読取装置1では、図5及び図13に示すように、スペーサ60が回転体69によってプラテンガラス81に当接することにより、プラテンガラス81からスペーサ60に作用する抵抗を大幅に小さくできる。
また、この画像読取装置1では、図13に示すように、伝達部材50の接続部55が基板部31から下方に離間している。これにより、接続部55は、付勢部材70のコイルバネ部分71の上端部71Uに押されて撓む場合でも基板部31に接触し難いので、基板部31の回路基板35が一層撓み難い。また、伝達部材50の第1、2突出部58、59が第1、2壁部41、42を副走査方向である左右方向から挟むので、伝達部材50をケース部40に取り付ける作業を行い易い。
さらに、この画像読取装置1では、図13に示すように、伝達部材50は、第1〜3当接部51〜53がケース部40の第1〜第3壁部41〜43の下端部に当接することにより、ケース部40に3点支持される。これにより、伝達部材50は、付勢部材70のコイルバネ部分71の付勢力F1を安定してケース部40に伝達できる。
また、この画像読取装置1では、図13に示すように、押圧部分72の先端部72Uが第1壁部41に当接し、読取部30を左向きの方向である第3方向D3に付勢している。これにより、図9及び図10に示すように、ケース部40の前後の位置決め軸部46が保持部材25の前後の保持溝26における左の内壁に押し付けられて、各位置決め軸部46の各保持溝26内でのがたつきが抑制される。その結果、この画像読取装置1では、右向きの方向である第2方向D2に移動する移動体20に対する読取部30の副走査方向の位置を押圧部分72によって安定させることができる。
さらに、この画像読取装置1では、図13等に示すように、第1付勢部としてのコイルバネ部分71と、第2付勢部としての押圧部分72とは、金属線材からなる一部材である付勢部材70に形成されている。コイルバネ部分71は、コイル状に巻かれている。押圧部分72は、コイルバネ部分71の下端部71Dから延びて折り曲げられている。押圧部分72の先端部72Uが第1壁部41に当接している。このような構成により、この画像読取装置1では、第1、2付勢部の簡素化と、部品点数の削減とを実現できる。
また、この画像読取装置1では、図13等に示すように、保持部材25に形成された第1位置決め部21により、コイルバネ部分71を位置決めする。保持部材25に形成された第2位置決め部22により、押圧部分72の中間部72Cを位置決めする。伝達部材50に形成された収容部57により、押圧部分72の先端部72Uを収容する。このような構成により、この画像読取装置1では、コイルバネ部分71及び押圧部分72の組み付け作業の容易化を実現できる。また、押圧部分72の先端部72Uが収容部57に収容されることにより、押圧部分72の先端部72Uが第1壁部41に当接する位置がずれ難くなる。その結果、押圧部分72が読取部30を第3方向D3に確実に付勢できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、第1付勢部と第2付勢部とは、実施例の構成には限定されない。第1付勢部と第2付勢部とは、実施例とは異なる形状であってもよい。また、第1付勢部と第2付勢部とは、別部材であってもよい。
第1付勢部及び伝達部材は、スペーサの頂部と重なっていなくてもよい。例えば、第1付勢部及び伝達部材は、実施例の位置から主走査方向の中央部に向けてずれた位置に配置されていてもよい。
本発明は、画像読取装置又は複合機等に利用可能である。
1…画像読取装置、81…プラテンガラス、20…移動体
30…読取部、71…第1付勢部(コイルバネ部分)
30A…読取面、39…受光素子、35…回路基板
31…基板部、40…ケース部、20A…対向面
41…第1壁部、42…第2壁部、43…第3壁部、50…伝達部材
51…第1当接部、52…第2当接部、53…第3当接部、55…接続部
71D…第1付勢部の一端部(コイルバネ部分の下端部)
71U…第1付勢部の他端部(コイルバネ部分の上端部)
60…スペーサ、60T…頂部、61…対向部、65…係合部、69…回転体
K1…仮想平面、58…第1突出部、59…第2突出部
72…第2付勢部(押圧部分)、72C…押圧部分の中間部
72D…第2付勢部の一端部(押圧部分の基端部)
72U…第2付勢部の他端部(押圧部分の先端部)
21…第1位置決め部、22…第2位置決め部、57…収容部
D1…第1方向、D2…第2方向、D3…第3方向

Claims (10)

  1. 表側で原稿を支持するプラテンガラスと、
    前記プラテンガラスの裏側で副走査方向に往復移動可能な移動体と、
    前記移動体に保持された読取部と、
    前記読取部を前記プラテンガラスに接近する方向である第1方向に付勢する第1付勢部と、を備える画像読取装置であって、
    前記読取部は、前記プラテンガラスに対向する読取面と、主走査方向に並ぶ複数の受光素子と、前記読取面に前記プラテンガラスとは反対側から対向し、前記各受光素子が装着された回路基板を含む基板部と、前記基板部を保持するケース部と、を有し、
    前記移動体は、前記基板部に前記読取面とは反対側から対向する対向面を含み、
    前記ケース部は、前記読取面における前記主走査方向に延びる一方の端縁に隣接し、前記移動体に向かって延設される第1壁部と、前記第1壁部との間に前記基板部を保持し、前記読取面における前記主走査方向に延びる他方の端縁に隣接し、前記移動体に向かって延設される第2壁部と、を含み、
    前記画像読取装置は、前記読取部と前記移動体との間に配設される伝達部材を備え、
    前記伝達部材は、前記第1壁部のうちの前記基板部に隣接する位置にある端部に前記第1方向で当接する第1当接部と、前記第2壁部のうちの前記基板部に隣接する位置にある端部に前記第1方向で当接する第2当接部と、前記第1当接部と前記第2当接部とを前記副走査方向に接続しつつ前記基板部に対向する接続部と、を含み、
    前記第1付勢部は、一端部が前記移動体の前記対向面に当接し、他端部が前記伝達部材の前記接続部に当接するように配置されていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記読取部における前記主走査方向の両端部から前記プラテンガラスに向かって突出し、頂部が前記プラテンガラスに当接するスペーサをさらに備え、
    前記第1付勢部及び前記伝達部材は、前記主走査方向及び前記副走査方向に直交する方向から見て、前記スペーサと重なる部分を有している請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記副走査方向に延び、かつ、前記第1方向に延びて前記スペーサの前記頂部を通過する仮想平面は、前記読取部、前記第1付勢部及び前記伝達部材を通過している請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記スペーサは、前記読取面に対向する対向部と、
    前記対向部に接続し、前記伝達部材を迂回しつつ前記移動体に向かって延びて、前記第1壁部及び前記第2壁部の少なくとも一方に係合可能な係合部と、を有している請求項2又は3記載の画像読取装置。
  5. 前記スペーサは、前記プラテンガラスに当接して回転する回転体を有し、
    前記頂部は、前記回転体の外周面のうちの前記プラテンガラスに当接する部分である請求項2乃至4のいずれか1項記載の画像読取装置。
  6. 前記接続部は、前記基板部から離間しつつ前記副走査方向に延びており、
    前記伝達部材は、前記接続部における前記副走査方向の一方の端部から前記第1壁部に沿って前記第1方向に突出する第1突出部と、
    前記接続部における前記副走査方向の他方の端部から前記第2壁部に沿って前記第1方向に突出する第2突出部と、を含んでいる請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像読取装置。
  7. 前記ケース部は、前記主走査方向の両端部から前記移動体に向かって突出し、かつ前記副走査方向に延在する第3壁部を含み、
    前記伝達部材は、前記第3壁部のうちの前記基板部に隣接する位置にある端部に前記第1方向で当接する第3当接部を含んでいる請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像読取装置。
  8. 前記副走査方向であって、前記支持面に支持された原稿の画像を前記読取部が読み取る際の移動方向を第2方向とし、前記第2方向とは逆方向を第3方向とした場合に、
    前記第1壁部は、前記読取面に対して前記第2方向にずれた位置にあり、
    前記第2壁部は、前記読取面に対して前記第3方向にずれた位置にあり、
    前記画像読取装置は、一端部が前記移動体に当接し、他端部が前記第1壁部に当接し、前記読取部を前記第3方向に付勢する第2付勢部をさらに備えている請求項1乃至7のいずれか1項記載の画像読取装置。
  9. 前記第1付勢部と前記第2付勢部とは、金属線材からなる一部材であり、
    前記第1付勢部は、コイル状に巻かれたコイルバネ部分であり、
    前記第2付勢部は、前記コイルバネ部分の一端部から延びて折り曲げられた押圧部分であり、前記押圧部分の先端部が前記第1壁部に当接している請求項8記載の画像読取装置。
  10. 前記移動体には、前記コイルバネ部分を位置決めする第1位置決め部と、前記押圧部分の中間部を位置決めする第2位置決め部とが形成され、
    前記伝達部材には、前記押圧部分の前記先端部を収容する収容部が形成されている請求項9記載の画像読取装置。
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