JP6492887B2 - 画像通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、書き換え回数に制限のある半導体メモリを画データの保存に使用する画像通信装置に関する。
近年、HDD(Hard Disk Drive)に代わり、起動時間が短い、転送時間が短い、衝撃に強い、動作音がしない、筐体が小さい、消費電力が少ないなどの優れた特徴を有するNAND型フラッシュメモリを搭載したSSD(Solid State Drive)やeMMC(embedded MultiMediaCard)等の半導体メモリの利用が広がっている。
NAND型フラッシュメモリは、書き込みモードとして、SLCモード、MLCモードの2種類を有する。SLCモードは1セルに1ビットを書き込むモードであり、上限の書き換え回数は、ブロック単位で約10万回である。MLCモードは、1セルに複数ビットを書き込むモードであり、上限の書き換え回数は、ブロック単位で3000〜1万回程度である。
NAND型フラッシュメモリでは、書き換え回数が上限の書き換え回数に達したブロックを不良ブロックとし、不良ブロックは以後のメモリ管理対象(使用可能なブロック)から除外される。
そのため、NAND型フラッシュメモリを搭載したSSDやeMMCを記憶部に採用する装置では、不良ブロックが増加した場合の対応策が要請される。
たとえば、下記特許文献1には、ホストからのアクセスが中断されることなく、不揮発メモリを交換可能とする記憶装置が開示されている。
また、SSDやeMMCはHDDに比べてビット当たりの単価が高いので容量を抑えることも重要になる。
たとえば、両面印刷と高解像度印刷を両立させようとすると、ページメモリは通常の片面印刷の4.5倍必要となる。下記特許文献2に開示の両面印刷ファクシミリ装置では、両面印刷設定時は相手機に対する通信モードは400dpiを宣言し、片面印刷設定時は600dpiを宣言することで、両面印刷と高解像度印刷を両立させている。
特開2010−266962号公報 特開2004−104268号公報
ファクシミリ受信においては、画像の内容が複雑になるほど、画データの量が増加するため、1ページ分としてどれだけの画データが送信されて来るかは不定であり、非常に大きな画データを受信して保存しなければならない場合が生じ得る。
ファクシミリ装置は、通常、1ページ分の画データを受信してバッファメモリに保存する処理が完了したら該ページの画データをバッファメモリから読み出して印刷を開始する。このようなファクシミリ装置において、受信した画データの保存先として書き換え回数に上限のある不揮発性半導体メモリを使用すると、書き換えを繰り返すうちに不良ブロック数が増大して使用可能な領域が減ってしまい、正常に受信完了できなくなるケースが考えられる。
たとえば、1ページの受信に必要と想定される容量以上の空き領域が存在することを受信開始時に確認して受信を開始したが、受信中に半導体メモリの書き換えが繰り返し行われて不良ブロックが増加してしまい、実際には容量不足になって通信異常になる場合等が考えられる。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、画データの保存先に使用している書き換え回数に制限のある半導体メモリの不良ブロックが受信中に増大してもメモリ不足による通信異常が生じ難い画像通信装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]画データの送信機と通信する通信部と、
前記通信部が前記送信機から受信した画データを保存する、書き換え回数に制限のある半導体メモリと、
前記半導体メモリの不良ブロック数を取得する不良情報取得部と、
制御部と、
を有し、
ページサイズ毎にそのページサイズの通常のライン数より少ない確認ライン数を予め定めておき、
前記制御部は、受信開始時に、前記半導体メモリの現在の不良ブロック数を取得し、該取得した不良ブロック数が閾値以上の場合は、1ページ目の画データの受信開始前に前記送信機に通知する受信側の解像度能力として、不良ブロック数が前記閾値未満の場合に通知する解像度よりも低い解像度を通知する第1制御を行うと共に、受信中のページの受信済みのライン数が該受信中のページのページサイズに対応する前記確認ライン数を超えるタイミングで前記不良ブロック数の取得処理を開始し、該取得処理で得た第1の不良ブロック数が閾値以上の場合は、次ページの画データを、受信した解像度より低い解像度に変換して前記半導体メモリに保存する第2制御を行う
ことを特徴とする画像通信装置。
上記発明では、受信開始時に、半導体メモリの現在の不良ブロック数を調べ、不良ブロック数が予め定めた閾値以上の場合は、1ページ目の画データの受信開始前に送信機に通知する受信側の解像度能力として、不良ブロック数が閾値未満の場合に通知する解像度よりも低い解像度を通知する。また、通常、送信側から送信されてくる画データの解像度は、2ページ目以降も1ページ目と同じなので、2ページ目以降については、受信した画データの解像度を受信側の内部処理で下げてから半導体メモリに保存する。受信中のページの画データの受信終了を待たずに、該ページの画データの受信途中の所定のタイミング(ページサイズに応じたタイミング)から、不良ブロック数の取得処理を開始する。不良ブロック数の取得処理に時間を要することを考慮したものである。
[2]前記制御部は、前記送信機がアドレス帳に登録されている、もしくは、前記送信機を送信先とする送信履歴がある場合にのみ、前記第1制御を行う
ことを特徴とする[1]に記載の画像通信装置。
上記発明では、アドレス帳に登録されている、もしくは送信履歴のある場合は重要な通信先と考えられるので、そのような相手から受信する場合は、メモリ不足で通信エラーが生じないように、解像度を低くする。
[3]前記受信中のページの受信終了時点で、該ページの全受信ライン数と、該ページのページサイズに対応する確認ライン数と、該ページの受信開始時の不良ブロック数と、前記第1の不良ブロック数とに基づいて前記ページの受信終了時点における不良ブロック数を推定し、前記第1の不良ブロック数に代えて前記推定で得た不良ブロック数が閾値以上の場合に、前記第2制御を行う
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の画像通信装置。
[4]前記制御部は、前記第2制御を行うと判断した場合であって次ページの受信開始前に受信側の能力を前記送信機に通知可能な場合は、前記第2制御に代えて、次ページの受信に関する受信側の解像度能力として、不良ブロック数が前記閾値未満の場合に通知する解像度よりも低い解像度を通知する制御を行う
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の画像通信装置。
上記発明では。2ページ目以降であっても、EOM信号を受信した場合などは、受信側の能力を送信機に通知することができるので、そのような場合は、送信側に通知する受信側の能力としての解像度を、不良ブロック数に応じて変更する。
]ファクシミリ手順に従って前記送信機から画データを受信する
ことを特徴とする[1]乃至[]のいずれか1つに記載の画像通信装置。
本発明に係る画像通信装置によれば、画データの保存先に使用している書き換え回数に制限のある半導体メモリの不良ブロックが受信中に増大してもメモリ不足による通信異常が生じ難い。
本発明の実施の形態に係る画像通信装置の概略構成を示すブロック図である。 ファクシミリ通信部の概略構成を示すブロック図である。 ファクシミリ通信部の他の構成例を示すブロック図である。 ファクシミリの通信フェーズを示す図である。 ファクシミリ受信が繰り返された場合の半導体メモリの状況の変化例を示す図である。 画像通信装置がファクシミリ受信を行う際の解像度の制御に関する処理の第1態様を、ファクシミリ通信手順のシーケンスと共に示す図である。 画像通信装置がファクシミリ受信を行う際の解像度の制御に関する処理の第2態様を、ファクシミリ通信手順のシーケンスと共に示す図である。 EOMを受信した場合の解像度の制御に関する処理を、ファクシミリ通信手順のシーケンスと共に示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像通信装置10の概略構成図を示す。画像通信装置10は、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピー機能、読み取った原稿の画データをファイルにして保存するスキャン機能、外部の端末から送出された印刷データに基づいて画像を記録紙に印刷する印刷機能、ファクシミリ手順に従って画像を送受信するファクシミリ機能等を備えた、所謂、複合機である。なお、本発明ではファクシミリ機能を備えればよく、他の機能は付随的なものである。
ファクシミリ機能は、原稿を光学的に読み取って得た画データを、電話回線を通じて他のファクシミリ装置に送信するファクシミリ送信機能、および、外部のファクシミリ装置からファクシミリ通信にて送信された画データを受信し、その画データに対応する画像を記録紙に印刷して出力するファクシミリ受信機能から構成される。
画像通信装置10は、当該画像通信装置10の動作を制御するCPU11(Central Processing Unit)11と、このCPU11に接続されたROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、読み取り部14と、プリンタ部15と、ファクシミリ通信部16と、半導体メモリ17と、表示部18と、操作部19と、画像処理部20と、ネットワークI/F部21と、無線LAN(Local Area Network)モジュール23と、音声出力部24を備えて構成されている。
CPU11はOS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどが実行される。ROM12には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が処理を実行することで画像通信装置10の各機能が実現される。
RAM13はCPU11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリとして使用される。
読み取り部14は、原稿を光学的に読み取って画データを取得する機能を果たす。読み取り部14は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読み取り位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画データに変換する変換部などを備えて構成される。
プリンタ部15は、画データに応じた画像を記録紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置などを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。
ファクシミリ通信部16は、電話回線を通じて外部のファクシミリ装置とファクシミリ通信の手順に従って画データを送受信する機能を果たす。
半導体メモリ17は、書き換え回数に制限(上限)がある不揮発性の半導体メモリである。半導体メモリ17は、NANDフィラッシュ型のメモリであり、たとえば、SSDやeMMCなどである。半導体メモリ17は、ファクシミリ受信した画データを保存する領域として使用される。なお、半導体メモリ17は画データの保存専用であってもよいし、他のデータを保存する領域に兼用されてもよい。
表示部18は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成され、各種の操作、設定に係る内容を表示する機能を果たす。操作部19は、ユーザからのジョブの投入や設定の変更など、各種の操作を受け付ける機能を果たす。操作部19は、表示部18の表示上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルのほか、テンキーや文字入力キー、スタートキーなどのハードキーを備えて構成される。
画像処理部20は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、画データの圧縮、伸張、解像度変換処理などを行う。
ネットワークI/F部21は、有線LAN(Local Area Network)などのネットワークを通じて外部の装置とデータの送受信を行う機能を果たす。
無線LANモジュール23は、無線LANを通じて外部の装置とデータの送受信を行う。
音声出力部24は、所謂スピーカーであり、画像通信装置10が受け付けた操作に対応する操作音や、ファクシミリ通信を行う際の信号音等を発する。
なお、画像通信装置10は、ファクシミリ送信先の電話番号等が登録されたアドレス帳を記憶している。このアドレス帳から送信先を選択してファクシミリ送信することができる。また画像通信装置10は、ファクシミリ送信したとき、送信先の電話番号、送信開始時刻、通信時間、通信が正常終了したか否かなどの通信結果を、送信履歴として蓄積する機能を備えている。アドレス帳や送信履歴の記憶にも半導体メモリ17の一部の領域が使用される。なお、他の不揮発性記憶装置を使用してもよい。
図2は、ファクシミリ通信部16の概略構成を示す。ファクシミリ通信部16は、交換機やターミナルアダプタ(TA)に通じる電話回線を接続するためのLINE端子31、外付け電話機を接続するための外部電話接続端子32、ダイオードブリッジ33、外付けディスクリート回路34、半導体DAA(Data Access Arrangement)35、結合トランス36、モデム37等を備えている。
半導体DAA35は、電流検出部、電圧検出部、インピーダンス制御回路等を有する。モデム37は、回線制御部、変調復調処理部を有する。モデム37は、送信時はデジタル信号をアナログ信号に変調する機能、受信時はアナログ信号をデジタル信号に復調する機能を果たす。図2に示すファクシミリ通信部16のモデム37から出力された受信データは、図1の画像処理部20で直ちにデコードされてビットマップ形式の画データが生成され、さらに必要に応じて解像度変換が行われた後、半導体メモリ17に保存される。
図3は、ファクシミリ通信部16の他の構成例を示している。図2の構成に、ファクシミリ通信部16に専用のCPU38を加えた構成になっている。CPU38は、モデム制御部、画像処理部等の機能を果たす。図3の構成では、受信データは、ファクシミリ通信部16のCPU38の画像処理部において直ちにデコードされてビットマップ形式の画データが生成され、さらに必要に応じて解像度変換が行われる。画データはファクシミリ通信部16のCPU38から半導体メモリ17に転送されて保存される。なお、図3の構成においても解像度変換を図1の画像処理部20で行うようにしてもよい。
図4は、ファクシミリ通信手順の典型例を示すシーケンス図である。ファクシミリ通信手順は、発呼、フェーズA、フェーズB、フェーズC、フェーズD、フェーズEで構成される。ファクシミリ通信において送受信される各種の信号は、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication standardization sector:国際電気通信連合電気通信標準化セクタ)の国際標準規格T.30に準拠する信号である。
発呼において、交換機から送出されたCAR信号、およびRING信号が受信側に到達する。CAR信号は、送信側の電話番号を通知する信号である。RING信号は、着呼側への呼び出し信号である。
受信側がRING信号に応じて着呼を認識して回線接続すると、フェーズAに移行し、送信側からCNG(Calling Tone)信号が到来する。CNG信号は、送信側がファクシミリ装置であることを示す信号であり、受信側では電話/FAX(ファクシミリ)の自動切り替えに利用される。受信側は、送信側がファクシミリ装置であることを認識すると、CED(Called Station Identification)信号を送信側に送信する。CED信号は被呼端末(受信側)から送出される応答信号である。
CED信号を送出したらフェーズBに移行する。フェーズBでは、送信側と受信側が、互いの持つ機能を伝え合い、伝送速度や解像度などの決定が行われる。受信側から、標準モードの受信能力を示すDIS(Digital Identification Signal)信号と、被呼端末のファクシミリ番号を示すCSI(Called Subscriber Identification)信号と、非標準モードの受信能力を示すNSF(Non-Standard Facilities)信号が送出される。
送信側は、受信したDIS信号、CSI信号、NSF信号に対する応答として、標準モードでの送信条件(解像度、ページサイズ、通信速度など)を通知するDCS(Digital Command Signal)信号と、送信機のファクシミリ番号を示すTSI(Transmitting Subscriber Identification)信号と、DCS信号の示す速度で通信が可能か否かを確認するためのトレーニング信号であるTCF(Training Check)信号を受信側に送出する。受信側はTCF信号を正常に受信できた場合に受信準備完了を示すCFR(Confirmation To Receive)信号を送出する。その後、フェーズCに移行する。
フェーズCでは、DCS信号で決定されたモードで画データ(メッセージ)の送信が行われる。画データは、DCS信号で取り決めた符号化方式で符号化されている。
画データの送信が終了すると、フェーズDに移行する。フェーズDでは送信側から今回送信したページが最終ページか否か等を示す信号が送出される。図4では、送信したメッセージが最終ページではないことを示すMPS(Multi Page Signal)信号を送出している。受信側はフェーズCの画データを正常に受信できた場合は、MPS信号に対する応答としてMCF(Message Confirmation)信号を送信側へ送出する。これによりフェーズCに移行して、次ページの画データが送信される。
次ページがない場合、送信側は、画データの送信が終了したことを示すEOP(End of Procedure)信号を受信側に送信する。受信側は、EOP信号の返答としてMCF信号を送信側に送信する。その後、フェーズEに進み、送信側から受信側へDCN(Disconnect)信号を送信し、送信側、受信側双方で回線の切断動作に入ってファクシミリ通信が終了する。
以上のような手順でファクシミリ受信を行う際に、受信側となっている画像通信装置10は、半導体メモリ17に保存する画データの解像度を、不良ブロック数が閾値以上の場合に、不良ブロック数が閾値未満の場合より低くなるように制御する。具体的には、フェーズBで送信側に通知する自装置の解像度に関する受信能力を、自装置が有する最高解像度より低い解像度にする。また、1ページ目の受信完了時点等で不良ブロック数が閾値以上になった場合であってフェーズBに戻って送信側に受信能力の変更を通知できない場合は、受信した画データの解像度を低くするように画像通信装置10の内部で解像度変換処理を行い、変換後の画データを半導体メモリ17に保存する。
図5は、ファクシミリ受信が繰り返された場合の半導体メモリ17の状況の変化例を示す図である。同図(a)は、データ保存にメモリ領域の20%が使用され、不良ブロックが該メモリ領域の10%ある状態を示している。この状態では、不良ブロック数が閾値未満なので、次のファクシミリ受信は、600dpiの解像度で行われ、同図(b)に示すように、受信した画データの保存にさらに10%が使用される。その後、受信したこの画データは半導体メモリ17から読み出されて印刷される。
このようなファクシミリ受信による書き換えが繰り返されるうちに、半導体メモリ17は、たとえば、同図(c)に示すように、画データ保存用のメモリ領域の30%が使用され、不良ブロックが該メモリ領域の20%に増加した状態になる。この状態では、不良ブロック数が閾値以上なので、次のファクシミリ受信は、解像度を低下させた400dpiで行われ、同図(d)に示すように、受信した画データの保存に5%が使用される。
なお、画像通信装置10では、半導体メモリ17に1ページ分の画データが保存されると、そのページの印刷をすぐに開始するように動作する。そのため、半導体メモリ17に設けた画データ保存用の領域に対して頻繁にデータの書き換えが行われる。
半導体メモリ17に設けた画データ保存用の領域の空き容量が、次ページの受信に足りる場合であっても、次ページの受信中に該ページの画データの保存のための書き換えを行っている間に不良ブロック数が増大し、そのページの保存ができなくなる恐れがある。
そこで、画像通信装置10は、受信開始時や、次ページの受信開始前にその時点での不良ブロック数を調べ、閾値以上の場合に、保存する画データの解像度が低くなるように制御して、メモリ不足による通信エラーを防止する。
図6は、画像通信装置10がファクシミリ受信を行う際の解像度の制御に関する処理の第1態様を、ファクシミリ通信手順のシーケンスと共に示している。CAR信号が到来したとき、画像通信装置10のCPU11は、CAR信号で通知された電話番号が、画像通信装置10が有するアドレス帳に登録されている、あるいは、送信履歴に登録されているかを確認する(ステップS101)。
CAR信号で通知された電話番号が、アドレス帳に登録されている、あるいは送信履歴に存在する場合は(ステップS102;Yes)、重要な通信相手からの着呼と判断し、現在の半導体メモリ17の不良ブロック数を取得する(ステップS104)。不良ブロック数は、スマート情報から取得する。
CAR信号で通知された電話番号が、アドレス帳や送信履歴に登録されていない場合は(ステップS102;No)、不良ブロック数に係らず、通常のシーケンスでファクシミリ受信を行う(ステップS103)。
なお、重要な通信相手からの着呼か否かの判断は、上記の方法に限定されない。また、すべての着呼について、不良ブロック数に応じた制御を行うようにしてもよい。
ステップS104で取得した不良ブロック数が予め定めた閾値以上か否かを判断し(ステップS105)、閾値未満ならば(ステップS105;No)、画像通信装置10が受信能力として有する最高の解像度をフェーズBのDIS信号で送信側に通知する(ステップS106)。閾値は、たとえば、画データの保存用に割り当てた領域の20%に相当する値などに設定される。
ステップS104で取得した不良ブロック数が予め定めた閾値以上の場合は(ステップS105;Yes)、画像通信装置10が受信能力として有する最高の解像度より低い解像度をフェーズBのDIS信号で送信側に通知する(ステップS107)。
送信側は、受信側から通知された解像度以下の解像度で画データを送信する。受信側は、受信した画データをそのままの解像度で半導体メモリ17に保存する(ステップS108)。
画像通信装置10は、フェーズDでMPS信号を受信した場合は、次ページがあるので、半導体メモリ17の現在の不良ブロック数を改めて取得する(ステップS109)。スマート情報から不良ブロック数を取得するには、ある程度の時間がかかるので、MCF信号の送出を遅らせる。
画像通信装置10は、取得した不良ブロック数が閾値以上か否かを判断する(ステップS110)。該判断の後にMCF信号を送出する。MPS信号を受信した場合、フェーズDからフェーズCに移行するので、次ページの画データの受信開始前に受信側の能力を送信側に通知することはできない。そこで、不良ブロック数が閾値以上の場合は(ステップS110;Yes)、受信した画データを受信時の解像度より低い解像度に受信側の内部処理で逐次変換し、該変換後の画データを半導体メモリ17に保存する(ステップS111)。受信、解像度変換、変換後の画データの半導体メモリ17への保存は、流れ作業的に同時並行に行われる。
不良ブロック数が閾値未満ならば(ステップS110;No)、受信した画データをそのままの解像度で、半導体メモリ17に保存する(ステップS112)。
フェーズDでEOP信号を受信したら、最終ページの受信が完了したので、MCF信号を送信側へ送出した後、回線を切断して、通信を終了する(ステップS113)。
図7は、画像通信装置10がファクシミリ受信を行う際の解像度の制御に関する処理の第2態様を、ファクシミリ通信手順のシーケンスと共に示している。図6に示す第1態様の処理では、一のページの受信終了時点(ステップS109)で不良ブロック数を取得する処理を開始する。不良ブロック数の取得処理にはある程度長い時間を要するので、フェーズDに入ってから不良ブロック数の取得処理を開始すると、MCF信号を送信側に送出するタイミングが遅れてしまい、通信時間が無駄に長くなってしまう。そこで、第2態様の処理では、画データの受信途中の所定のタイミングで、次ページの受信に備えて、不良ブロック数の取得処理を前倒しで開始して不良ブロック数を取得する。
図7において、図6と同じ処理には同一のステップ番号を付してあり、それらの説明は適宜省略する。1ページ目のフェーズCにおいて、受信した画データを半導体メモリ17に保存する処理と平行して、判定処理を行う(ステップS120)。詳細には、ページサイズ(A4、A3など)毎に確認ライン数を予め定めておき、受信中のページにおける受信済みのライン数が、受信中のページのページサイズに対応する確認ライン数を超えたとき(ステップS121;Yes)、不良ブロック数の取得処理を開始して、不良ブロック数を取得する(ステップS122)。
確認ライン数は、たとえば、その原稿サイズ(規定のサイズ)における総ライン数の2分の1、あるいは3分の2のライン数等に設定される。不良ブロック数は、受信中も書き換え回数に応じて増加するので、できるだけ受信終了時に近づくのを待ってから不良ブロック数の取得処理を開始することが望ましい。しかし、1ページ分の画データの量は不特定であり、画データの受信がいつ終了するかは未知である。そこで、ページサイズに応じた確認ライン数を予め設定しておき、受信済みのライン数が確認ライン数を超えるのを待ってから不良ブロック数の取得処理を開始する。
不良ブロック数を取得したら、該不良ブロック数が閾値以上か否かを判断する(ステップS123)。
確認ライン数を超えた時点で不良ブロック数の取得処理を前倒しで開始した場合、ページの受信終了時点では、取得した値よりさらに不良ブロック数が増える可能性がある。そのため、その分を考慮して閾値を下げるように調整する、あるいは、受信中に求めた不良ブロック数から受信終了時点の推定の不良ブロック数を求め、これと閾値とを比較する、といった補正処理を行うことが望ましい。たとえば、1ページ目の受信中(確認ライン数を超えた時点)に求めた不良ブロック数をA、1ページ目の受信開始前の不良ブロック数をB、確認ライン数をC、実際に受信終了時点での1ページ目の総ライン数をD、としたとき、A+(A−B)×D/C を推定の不良ブロック数として求め、該推定の不良ブロック数と閾値とを比較して判断する。
閾値未満ならば(ステップS123;No)、解像度は変更なし(ステップS124)、閾値以上ならば(ステップS123;Yes)、次ページの解像度を、現在のページの解像度より低い解像度に設定する(ステップS125)。
図7の例では、フェーズDで送信側からMPS信号を受けたので、次ページの画データの受信前にフェーズBに戻って受信側の能力を送信側に通知することはできない。そこで、次ページの受信においては、受信した画データを、S125で決定した解像度に変換して、あるいはS124の場合は解像度を変換せずにそのままの解像度で、半導体メモリ17に保存する。該画データの保存と平行して、先ほどと同様の判定処理を行う(S129)
図8は、フェーズDで送信側からEOM(End Of Massage)信号を受信した場合の処理を示している。EOM信号を受信した場合は、フェーズDの次にフェーズBに戻って受信側の能力を送信側は通知し、送信条件を決め直す。
画像通信装置10は、フェーズCにおいて受信中のページで受信済みライン数が確認ライン数を超えたら(ステップS131;Yes)、図7の場合と同様に不良ブロック数の取得処理を開始し、不良ブロック数を取得する(ステップS132)。そして、不良ブロック数が閾値以上か否かを判断する(ステップS133)。
閾値未満の場合は(ステップS133;No)、フェーズDで送信側からEOM信号を受信したら、画像通信装置10が受信能力として有する最高の解像度をDIS信号で送信側に通知する(ステップS134)。
不良ブロック数が予め定めた閾値以上の場合は(ステップS133;Yes)、画像通信装置10が受信能力として有する最高の解像度より低い解像度をDIS信号で送信側に通知する(ステップS135)。
次に、送信側からDCS信号を受信したら、該DCS信号で指定された次ページのページサイズに応じて確認ライン数を変更する(ステップS136)。以後は、図7のステップS108、S120、S129と同様の処理となる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
受信開始時に不良ブロック数と比較する閾値(ステップS105の閾値)と、2ページ目以降の受信に際して不良ブロック数と比較する閾値(ステップS110、S123、S133の閾値)は、同一であっても、それぞれ異なる値としてもよい。
本発明の実施の形態では、画像を送信する通信方式としてファクシミリ通信を例に説明したが、画像を送信する通信であれば、ファクシミリ通信以外の通信方式であってもよい。この場合も、画データの受信に先だって現在の不良ブロック数を取得し、これが閾値以上の場合は、閾値未満の場合より低い解像度で相手から受信する、あるいは受信した画データをより低い解像度に変換して半導体メモリ17に保存するようにすればよい。
実施の形態では、不良ブロック数を閾値と比較した。半導体メモリ17のうち、画データの保存用の領域のサイズが固定であれば、そのサイズに応じた閾値が設定される。画データの保存用の領域のサイズが変動する場合には、不良ブロック数を取得した時点における画データの保存用の領域のサイズに対応した閾値を使用すればよい。また、画データの保存用の領域のうちの空き領域のサイズに応じて閾値を変更してもよい。
実施の形態では、画像通信装置10が受信能力として有する最高の解像度とそれより低い解像度を使用したが、不良ブロック数が閾値以上の場合に採用する解像度が、不良ブロック数が閾値未満の場合に採用する解像度よりも低い解像度であれば、それぞれの解像度は任意でよい。
10…画像通信装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…読み取り部
15…プリンタ部
16…ファクシミリ通信部
17…半導体メモリ
18…表示部
19…操作部
20…画像処理部
21…ネットワークI/F部
23…無線LANモジュール
24…音声出力部
31…LINE端子
32…外部電話接続端子
33…ダイオードブリッジ
34…外付けディスクリート回路
35…半導体DAA
36…結合トランス
37…モデム
38…CPU

Claims (5)

  1. 画データの送信機と通信する通信部と、
    前記通信部が前記送信機から受信した画データを保存する、書き換え回数に制限のある半導体メモリと、
    前記半導体メモリの不良ブロック数を取得する不良情報取得部と、
    制御部と、
    を有し、
    ページサイズ毎にそのページサイズの通常のライン数より少ない確認ライン数を予め定めておき、
    前記制御部は、受信開始時に、前記半導体メモリの現在の不良ブロック数を取得し、該取得した不良ブロック数が閾値以上の場合は、1ページ目の画データの受信開始前に前記送信機に通知する受信側の解像度能力として、不良ブロック数が前記閾値未満の場合に通知する解像度よりも低い解像度を通知する第1制御を行うと共に、受信中のページの受信済みのライン数が該受信中のページのページサイズに対応する前記確認ライン数を超えるタイミングで前記不良ブロック数の取得処理を開始し、該取得処理で得た第1の不良ブロック数が閾値以上の場合は、次ページの画データを、受信した解像度より低い解像度に変換して前記半導体メモリに保存する第2制御を行う
    ことを特徴とする画像通信装置。
  2. 前記制御部は、前記送信機がアドレス帳に登録されている、もしくは、前記送信機を送信先とする送信履歴がある場合にのみ、前記第1制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像通信装置。
  3. 前記受信中のページの受信終了時点で、該ページの全受信ライン数と、該ページのページサイズに対応する確認ライン数と、該ページの受信開始時の不良ブロック数と、前記第1の不良ブロック数とに基づいて前記ページの受信終了時点における不良ブロック数を推定し、前記第1の不良ブロック数に代えて前記推定で得た不良ブロック数が閾値以上の場合に、前記第2制御を行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像通信装置。
  4. 前記制御部は、前記第2制御を行うと判断した場合であって次ページの受信開始前に受信側の能力を前記送信機に通知可能な場合は、前記第2制御に代えて、次ページの受信に関する受信側の解像度能力として、不良ブロック数が前記閾値未満の場合に通知する解像度よりも低い解像度を通知する制御を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像通信装置。
  5. ファクシミリ手順に従って前記送信機から画データを受信する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の画像通信装置。
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