JP2011023918A - 複合装置、ファクシミリ通信システム、同時並行動作制御方法、同時並行動作制御プログラム及び記録媒体 - Google Patents

複合装置、ファクシミリ通信システム、同時並行動作制御方法、同時並行動作制御プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ファクシミリ通信機能とその他の機能を効率的に同時並行動作させる複合装置、ファクシミリ通信システム、並行動作制御方法、並行動作制御プログラム及び記録媒体に関する。
【解決手段】複合装置1は、ファクシミリ通信機能、スキャナ機能、プロッタ機能、コピー機能等の複数の機能のうち、ファクシミリ通信機能とその他の機能との同時並行動作が発生していることを検出すると、ファクシミリ通信機能の備えている最大通信速度よりも遅いデータ通信速度をデータ通信速度として設定し、設定した該遅いデータ通信速度に基づいて相手先とのデータ通信速度を整合する通信速度制御処理を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複合装置、ファクシミリ通信システム、同時並行動作制御方法、同時並行動作制御プログラム及び記録媒体に関し、詳細には、ファクシミリ通信機能とその他の機能を効率的に同時並行動作させる複合装置、ファクシミリ通信システム、同時並行動作制御方法、同時並行動作制御プログラム及び記録媒体に関する。
オフィス環境等においては、コスト削減、占有面積の削減のために、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等の複合機能を備えた複合装置が使用されるようになってきている。
このような複合装置は、原稿の画像を読み取る画像読み取り部、相手ファクシミリ装置との間でファクシミリ制御信号を交換して画像データをファクシミリ通信するファクシミリ通信部、受信した画像データや画像読み取り部で読み取った原稿の画像を用紙に記録出力する画像出力部、各種動作の指示操作や各種情報を表示する操作表示部等の複数の機能部を備え、1つの独立した機器として機能している。
また、近時、高度情報化社会にあって、ネットワークインターフェイスを備え、パーソナルコンピュータ等とともに、通信ネットワークに接続されて、通信ネットワークで利用可能として、資源の有効利用とデータの高速処理が図られている。
このような複合装置においては、複数の動作要求が重なって発生することがあり、このような複数の動作要求を如何に効率的に処理するかが重要な課題となってきている。
そこで、従来、受信した画像データをメモリに一旦保管することなく直接画像出力部で記録出力するファクシミリ直接受信動作中に、コピー機能の割り込みが入ると、ファクシミリ直接受信動作による画像出力部の使用とコピー動作による画像出力部の使用が競合して同時並行動作を行うことができないため、ファクシミリ受信動作を直接受信から受信した画像データを一旦メモリに保管した後に画像出力部で記録出力するファクシミリメモリ受信に切り替えるか、直接受信用の出力動作を停止させて、ファクシミリ受信動作を中止することなく、コピー動作を即時に実行する技術が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、同時並行動作時における画像読み取り系、画像出力系、通信系の資源が競合するのを回避しつつ同時並行動作を可能にしているが、複数の機能が同時に動作するため、動作を制御する制御手段であるCPU(Central Processing Unit )は並行動作する機能によって同時に使用されることとなり、ファクシミリの通信動作の影響を受けて、並行動作する他の機能の処理速度が低下するおそれがあった。
そこで、本発明は、ファクシミリ通信とその他の機能の同時並行動作を効率的に行う複合装置、ファクシミリ通信システム、同時並行動作制御方法、同時並行動作制御プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、所定のデータ通信速度で画像データを送受信するファクシミリ通信機能、原稿の画像を読み取る読み取り機能、画像データに基づいて記録媒体に画像を記録出力する記録出力機能、前記読み取り機能で読み取った原稿の画像データに基づいて前記記録出力機能で画像を記録出力する複写機能等の複数の機能のうち、前記ファクシミリ通信機能とその他の機能との同時並行動作の発生を検出すると、前記ファクシミリ通信機能の備えている最大通信速度よりも遅いデータ通信速度をデータ通信速度として設定し、設定した該遅いデータ通信速度に基づいて相手先とのデータ通信速度を整合する通信速度制御処理を行うことにより、上記目的を達成している。
また、本発明は、同時並行動作している前記他の機能の機能処理能力を示す生産性を計測し、計測した該他の機能の生産性が予め設定されている限界生産性を下回っていると、前記通信速度制御処理において、前記最大通信速度よりも遅いデータ通信速度を前記データ通信速度として設定して整合することを特徴としてもよい。
さらに、本発明は、前記同時並行動作している前記他の機能の機能処理能力を示す生産性を計測し、計測した該他の機能の生産性と予め設定されている基準生産性との差を算出して、該差に応じた前記最大通信速度よりも遅いデータ通信速度を前記データ通信速度として設定して、該遅いデータ通信速度に基づいて相手先とのデータ通信速度を整合することを特徴としてもよい。
また、本発明は、前記同時並行動作している前記他の機能について計測した生産性が予め設定されている履歴生産性を下回ったか否かの生産性履歴情報を履歴情報記憶手段に記憶し、同時並行動作が発生すると、前記履歴情報記憶手段の前記生産性履歴情報を参照して、前記履歴生産性を下回った生産性履歴情報が登録されていると、前記データ通信速度を前記遅いデータ通信速度に整合する通信速度制御処理を行うことを特徴としてもよい。
さらに、本発明は、同時並行動作を検出すると、前記ファクシミリ通信機能及び前記他の機能毎に、または/及び、前記ファクシミリ通信機能及び前記他の機能を利用するユーザ毎に設定された優先度を記憶する優先度記憶手段を参照して、前記ファクシミリ通信機能の優先度が同時並行動作している前記他の機能の優先度と同じかまたは低いとき、あるいは、該ファクシミリ通信機能を利用するユーザの優先度が該同時並行動作している前記他の機能を利用するユーザの優先度と同じかまたは低いときに、前記データ通信速度を前記遅いデータ通信速度に整合する通信速度制御処理を行うことを特徴としてもよい。
本発明によれば、ファクシミリ通信とその他の機能の同時並行動作を効率的に行うことができる。
本発明の一実施例を適用した複合装置の外観斜視図。 複合装置のブロック構成図。 複合装置の機能ブロック構成図。 機能毎優先度設定画面の一例を示す図。 ユーザ毎優先度設定画面の一例を示す図。 プロッタ動作に対する画情報通信速度を設定する通信速度設定テーブルの一例を示す図。 同時並行動作制御処理を示すフローチャート。 変調方式としてV34以外の方式を用いた場合の画情報通信速度の整合シーケンスを示す図。 変調方式としてV34以外の方式を用いた場合の画情報通信速度の整合を発呼側から起動するときのシーケンスを示す図。 変調方式としてV34以外の方式を用いた場合の画情報通信速度の整合を着呼側から起動するときのシーケンスを示す図。 変調方式としてV34を用いた場合の画情報通信速度の整合シーケンスを示す図。 変調方式としてV34を用いた場合の画情報通信速度の整合を発呼側から起動するときのシーケンスを示す図。 変調方式としてV34を用いた場合の画情報通信速度の整合を着呼側から起動するときのシーケンスを示す図。 画情報通信速度制御処理の説明図。 生産性判断を伴う同時並行動作制御処理を示すフローチャート。 生産性の限界閾値との差に応じて画情報通信速度を決定する同時並行動作制御処理を示すフローチャート。 図16の続きの処理を示すフローチャート。 過去の同時並行動作における生産性変動履歴に基づく同時並行動作制御処理を示すフローチャート。 図18の続きの処理を示すフローチャート。 同時並行動作している機能が動作終了すると、画情報通信速度を戻す同時並行動作制御処理を示すフローチャート。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図20は、本発明の複合装置、ファクシミリ通信システム、同時並行動作制御方法、同時並行動作制御プログラム及び記録媒体の第1実施例を示す図であり、図1は、本発明の複合装置、ファクシミリ通信システム、同時並行動作制御方法、同時並行動作制御プログラム及び記録媒体の第1実施例を適用した複合装置1の外観斜視図である。
図1において、複合装置1は、その下部から2段の給紙部2a、2b、プロッタ部3、スキャナ部4、操作表示部5が順次配設され、スキャナ部4の奥側に原稿台6が配設されていて、該原稿台6上の原稿を1枚ずつスキャナ部4に搬送する原稿搬送部7が設けられている。また、複合装置1は、その正面側に、原稿排紙トレイ8と用紙排紙トレイ9が配設されている。
操作表示部(優先度設定手段)5は、テンキー、スタートキー、ファクシミリモード、コピーモード、スキャナモード等のモードを選択するモード選択キー等の各種操作キー5aを備えるとともに、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)5bを備え、操作キー5aからは、送信操作等の各種命令が入力され、ディスプレイ5bには、操作キーから入力された命令内容や複合装置1からオペレータに通知する各種情報が表示される。特に、複合装置1は、操作表示部5の操作キー5aを使用して、ファクシミリ通信機能と他の機能との同時並行動作の効率を向上させる同時並行動作制御処理における各種設定操作を行うことができ、操作表示部5のディスプレイ5bには、該同時並行動作制御処理での各種情報が表示される。
給紙部2a、2bは、それぞれ複数枚のシート状の用紙が収納される給紙トレイ、各給紙トレイ内の用紙を1枚ずつ送り出す給紙ローラ、給紙ローラで送り出された用紙を、それぞれ複数枚のシート状の用紙(被記録部材)Pが収納されるとともに、用紙Pをプロッタ部3に搬送する搬送部等を備えており、操作表示部5で選択された給紙部2a、2bまたは形成画像のサイズに応じた用紙の収納されている給紙部2a、2bから用紙をプロッタ部3に搬送する。
原稿台6には、複数枚の原稿がセット可能であり、原稿搬送部7は、原稿台6にセットされた原稿を1枚ずつスキャナ部4に搬送する。
スキャナ部4は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)を利用したイメージスキャナが利用され、原稿搬送部7によって原稿台6から搬送されてきた原稿を走査して原稿の画像を所定の解像度で読み取って、読み取りの完了した原稿を原稿排紙トレイ8上に排出する読み取り機能(スキャナ機能)を実行する。
プロッタ部3は、例えば、電子写真式記録装置等が使用されており、スキャナ部4の読み取った原稿の画像データまたは通信制御部14(図2参照)が受信したファクシミリ受信データあるいはNIC15(図2参照)が受信した受信データに基づいて給紙部2a、2bから送られてくる用紙に画像を記録出力して、記録済の用紙を用紙排紙トレイ9上に排出する記録出力機能(プロッタ機能)を実行する。
そして、複合装置1は、そのハードウェアの要部が、図2に示すようにブロック構成されており、CPU(Central Processing Unit )11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、上記スキャナ部4、上記プロッタ部3、通信制御部14、NIC(Network Interface Card)15、上記操作表示部5及びNVRAM(Nonvolatile Random Access Memory)16等を備えていて、上記各部は、バス17により接続されている。
ROM12は、複合装置1の基本プログラムや後述する本発明の同時並行動作制御プログラム及びこれらのプログラムの実行に必要なデータが格納されており、RAM13は、CPU11のワークメモリとして利用されるとともに、プロッタ部17で記録出力する画像データが展開されるページメモリとしても利用される。CPU11は、ROM12内のプログラムをRAM13に展開して実行することで、複合装置1の各部を制御して、複合装置1としての基本機能を実行するとともに、本発明の同時並行動作制御処理を実行する。
すなわち、複合装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Video Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の同時並行動作制御方法を実行する同時並行動作制御プログラムを読み込んでROM12やNVRAM16等に導入することで、後述する複合装置1の備えているファクシミリ通信機能とその他の機能を効率的にかつ高速に同時並行動作する同時並行動作制御方法を実行する複合装置として構築されている。この同時並行動作制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
通信制御部14には、PSTN網(Public Switched Telephone Network:一般公衆電話網)が接続され、通信制御部14は、CPU11の制御下で、相手ファクシミリ装置との間でファクシミリ制御信号を交換して、ファクシミリ通信手順を実行する。また、通信制御部14は、CPU11の制御下で動作して、送信信号の変調及び受信信号の復調を行い、PSTN網からの発呼に対して自動着呼し、また、PSTN網への自動発呼処理を行う。さらに、通信制御部14は、画像データのNVRAM16への蓄積の効率化や伝送時間の短縮化を図るために、画像データを所定の符号化方式に従って符号化し、また、符号化された画像データを復号化する。そして、通信制御部14は、ITU−T勧告V.34と及びV.34以外での変調方式を用いて変調及び復調する。
NIC15は、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続され、CPU11の制御下で、LANを介してのメール通信やリアルタイムインターネットFAX通信を実現する。また、NIC15には、複合装置1を利用してファクシミリ送信等を行うユーザの端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ等)が接続され、端末装置からLANを介して複合装置1にファクシミリ送信要求を行って画像データを複合装置1に送信すると、複合装置1が該ファクシミリ送信要求の宛先に該端末装置からの画像データをファクシミリ送信するとともに、ファクシミリ送信が完了すると、送信結果を送信結果通知メールで該ファクシミリ送信要求のあった端末装置に通知する。
NVRAM(履歴情報記憶手段、優先度記憶手段)16は、複合装置1の電源が切られているときにも記憶内容を保持するメモリであり、複合装置1の電源がオフの際にも保持する必要のあるデータがCPU11の制御下で格納される。特に、NVRAM16は、画像データや後述する本発明の複数の機能を同時並行動作する際の同時並行動作制御処理で必要な各種データを記憶する。
そして、複合装置1は、上述のように、同時並行動作制御プログラムを導入して実行することで、図3に示すような機能モジュールが構築されて、同時並行動作制御方法を実行する。すなわち、複合装置1は、図3に示すように、呼制御部101、画情報通信部102、プリメッセージ制御部103、ポストメッセージ制御部104、動作履歴記憶部105、同時動作検知部106、生産性計測部107、優先度設定部108、次ページ有無判断部109、スキャナ制御部110、プロッタ制御部111、自機通信速度決定部112及び操作部制御部113等を備えている。
呼制御部101は、通信制御部14によって実現され、呼接続動作を行って、ファクシミリ通信動作を行う。
プリメッセージ制御部(速度整合手段)103は、呼制御部101の動作を制御して相手装置とのファクシミリ通信速度(画情報通信速度)の整合を行う。
画情報通信部102は、プリメッセージ制御部103の決定した通信速度で1ページの画情報の通信を行う。
ポストメッセージ制御部104は、相手装置に送出する信号の制御を行い、特に、プリメッセージ制御部103によって、自機の備えている最速の通信速度(最大通信速度)よりも遅い通信速度で、相手装置との画情報の通信速度が整合済みであるかどうか確認する。
すなわち、呼制御部101、プリメッセージ制御部102、画情報通信手段103及びポストメッセージ制御部104は、通信制御部14を用いて、それぞれファクシミリ通信手順のフェーズA・E、フェーズB、フェーズC及びフェーズDの制御を行う。
動作履歴記憶部(履歴情報記憶手段)105は、NVRAM16によって実現され、CPU11が、過去において、ファクシミリ通信機能と他の機能が同時に並行動作(同時並行動作)した際に、該他の機能の生産性が予め定められた限界閾値(履歴生産性)を下回ったかどうかについての生産性履歴情報を取得して動作履歴記憶部105に記憶する。動作履歴記憶部105に記憶されている生産性履歴情報は、プリメッセージ制御部103及びポストメッセージ制御部104によって、必要なときに参照される。
同時動作検知部(同時動作検出手段)106は、プリメッセージ制御部103、ポストメッセージ制御部104、スキャナ制御部110、プロッタ制御部111等の動作を検知して、複合装置1の備えている各種機能(ファクシミリ通信機能、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能等)のうち、ファクシミリ通信機能とその他の機能が同時に動作(同時並行動作)しているか否かを検知する。
生産性計測部(生産性計測手段)107は、ファクシミリ通信機能以外の機能の生産性(パフォーマンス)を計測する。プリメッセージ制御部103は、生産性計測部107が計測した機能毎の生産性が、各機能毎に予め定められてNVRAM16に格納されている限界閾値(限界生産性)を下回っているかどうか確認する。この限界閾値は、例えば、複合装置1の各機能の製品規格に対する80%等が用いられ、プリメッセージ制御部103は、例えば、複合装置1のプロッタ機能としての製品規格が40ppmであった場合、生産性計測部107の計測したプロッタ機能の生産性が32ppm(40ppm×0.8=32ppm)を下回った場合に、限界閾値を下回ったと判断する。
操作制御部113は、操作表示部5でのキー操作等の入力操作及び操作表示部5のディスプレイへの表示データの表示操作を行い、操作表示部5で操作入力されたファクシミリ通信とその他の機能との同時処理における各種設定操作内容、例えば、ユーザ毎の優先度、ファクシミリ以外の機能(他の機能)に対する優先度等の設定情報を取得する。
優先度設定部(優先度設定手段)108は、操作制御部113が取得した優先度情報をNVRAM(優先度記憶手段)16に保存し、また、プリメッセージ制御部103やポストメッセージ制御部104に渡す。
すなわち、操作制御部113は、機能毎の優先度を設定する場合、図4に示すような機能毎優先度設定画面G1を操作表示部5のディスプレイに表示させ、設定操作されると、設定内容の各機能の優先度をNVRAM16に機能優先度情報として保管する。図4の機能毎優先度設定画面G1では、ファクシミリ通信機能、コピー機能、スキャナ機能及びプロッタ機能についての優先度をそれぞれ最小(min)から最大(max)の間で複数の段階で設定可能な機能毎優先度設定画面G1となっているが、機能毎優先度設定画面G1としては、上記例に限るものではない。また、操作制御部113は、ユーザ毎の優先度を設定する場合、図5に示すような複合装置1を利用するユーザ毎にその優先度を複数の段階で設定可能なユーザ毎優先度設定画面G2を操作表示部5のディスプレイに表示させ、設定操作されると、設定内容のユーザ毎の優先度をNVRAM16にユーザ優先度情報として保管する。
次ページ有無判断部109は、画情報の通信が1ページ終わる毎に次ページの有無を判断し、上記ポストメッセージ制御部104は、次ページ有無判断部109の判断結果に基づいて、通信相手に対して送出する信号を決定する。
スキャナ制御部110は、CPU11によって実現され、スキャナ部4のスキャナ動作を制御する。
プロッタ制御部111は、CPU11によって実現され、プロッタ部3のプロッタ動作を制御する。
自機通信速度決定部(通信速度設定手段)112は、NVRAM16に予め格納されている通信速度設定テーブルと生産性計測部107の計測結果に基づいて、通信相手との整合に用いる画情報通信速度を決定する。この通信速度設定テーブルは、例えば、各機能の生産性(パフォーマンス)と上記限界閾値との差の範囲毎に、自機の備えている最速の画情報通信速度よりもどの程度遅い画情報通信速度を利用して通信相手との通信速度の整合を行うかについて予め設定されたテーブルであり、例えば、プロッタ機能の生産性(ppm:Pages Per Minute)と該生産性に対してファクシミリ通信における画情報通信速度のレベルが、図6に示すように設定された通信速度設定テーブルとなっている。図6の通信速度設定テーブルの場合、プロッタ機能の生産性が32ppm以上のときには、自機の能力通りの画情報通信速度を利用して通信相手と整合を行い、プロッタ機能の生産性が、例えば、8ppm未満になるときには、自機の能力よりも4段階遅い画情報通信速度を利用して通信相手と整合を行うテーブルとなっている。NVRAM16には、このような通信速度設定テーブルがプロッタ機能、スキャナ機能等の機能毎に格納されており、自機通信速度決定部112は、このファクシミリ通信と同時に動作している機能の通信速度設定テーブルを参照して、生産性の落ち具合に応じて、通信相手に通知する画情報通信速度を効率的に決定する。なお、通信速度設定テーブルは、上記のものに限るものではなく、例えば、同時並行動作する機能毎に、最大画情報通信速度よりも遅い予め設定された画情報通信速度が設定されたテーブル等であってもよい。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の複合装置1は、ファクシミリ通信機能とその他の機能とが同時に並行動作する場合に、CPU11の負荷を抑制しつつ高速かつ適切に同時並行動作させる。
すなわち、複合装置1は、図7に示すように、通信制御部14によってファクシミリ送信またはファクシミリ受信のファクシミリ動作を開始すると(ステップS101)、同時動作検知部106が、ファクシミリ通信機能以外の機能(例えば、スキャナ機能、コピー機能等)が動作しているかチェックし(ステップS102)、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作していないときには、自機通信速度決定部112がファクシミリ通信における画情報通信速度を、自機の最大の画情報通信速度に設定して、プリメッセージ制御部103が該最大の画情報通信速度で通信相手装置との画情報通信速度の整合を行う(ステップS103)。
複合装置1は、ステップS102で、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作しているときには、自機通信速度決定部112が複合装置1の備えている最大の画情報通信速度よりも遅い画情報通信速度を設定して、プリメッセージ制御部103が該遅い画情報通信速度で通信相手装置との間の画情報通信速度の整合を行う(ステップS104)。
複合装置1は、画情報通信速度の整合を行うと、画情報通信部102が、決定した画情報通信速度で1ページ分の画情報(画像データ)のファクシミリ通信を行い(ステップS105)、次ページ有無判断部109がファクシミリ通信する次のページの画情報があるか判断する(ステップS106)。
複合装置1は、ステップS106で、次ページがあるときには、同時動作検知部106が、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作しているかチェックし(ステップS107)、ファクシミリ通信以外の機能が動作していないときには、ステップS105に戻って、既に決定されている画情報通信速度で次の1ページの画情報に対するファクシミリ通信から上記同様に処理する(ステップS105〜S107)。
複合装置1は、ステップS107で、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作していると、プリメッセージ制御部103が、自機の最大の通信速度よりも遅い画情報通信速度によって通信相手と画情報通信速度を整合済みであるかチェックし(ステップS108)、画情報通信速度が整合済みであるときには、ステップS105に戻って整合済の画情報通信速度で次の1ページの画情報に対するファクシミリ通信から上記同様に処理する(ステップS105〜S108)。
複合装置1は、ステップS108で、画情報通信速度が整合済みでないときには、ステップS104に戻って、自機通信速度決定部112による複合装置1の備えている最大の画情報通信速度よりも遅い画情報通信速度を設定して、プリメッセージ制御部103によって該遅い画情報通信速度で通信相手装置との間の画情報通信速度の整合を行う処理から上記同様に処理する(ステップS104〜S108)。
複合装置1は、ステップS106で、次ページが無くなると、ファクシミリ通信動作を終了する(ステップS109)。
そして、複合装置1は、上記同時並行動作制御処理における通信速度の整合を、図8〜図10または図11〜図13のように行う。図8〜図10は、ファクシミリ通信の変調方式としてV34以外の方式を用いている場合の画情報通信速度の整合シーケンスを示しており、図11〜図13は、ファクシミリ通信の変調方式としてV34方式を用いている場合の画情報通信速度の整合シーケンスを示している。
すなわち、図8は、ファクシミリ通信の変調方式としてV34以外の方式を用いている場合における画情報通信速度の整合のやり取りを示すシーケンスであり、ファクシミリ通信を開始すると、発呼側から着呼側に発呼して、着呼側が、NSF信号(非標準機能識別信号)、CSI信号(被呼端末識別信号)、DIS信号(デジタル識別信号)を送出して、このDIS信号で着呼側の通信速度を通知する。次に、発呼側が、NSS信号(非標準機能設定信号)、TSI信号(送信端末識別信号)、DCS信号(ディジタル命令信号)を順次送出して、このDCS信号によって発呼側の通信速度と着呼側の通信速度から両者が持つ最大の通信速度を選択し、その通信速度で通信を行う旨を通知する等のフェーズBの通信手順を実行した後、フェーズCの手順に移行して、さらに、TCF信号(トレーニングチェック)を行い、着呼側がトレーニングチェックを正常に完了すると、CFR信号(受信準備確認信号)を送出して決定した通信速度で画情報の送信を行う。
そして、図9は、ファクシミリ通信の変調方式としてV34以外の方式を用いている場合であって、発呼側から画情報通信速度の整合を起動するときのシーケンスであり、発呼側の複合装置1は、1ページの画情報の送信を行うと、EOM信号(メッセージ終了信号)によって、再び通信速度の整合を行う旨を通知する。着呼側は、EOM信号に応じて、画情報を正しく受信した旨をMCF信号(メッセージ確認信号)によって通知し、その後、着呼側からNSS信号/TSI信号/DCS信号によって通信速度を通知する処理から上記同様に処理する。
図10は、ファクシミリ通信の変調方式としてV34以外の方式を用いている場合であって、着呼側から画情報通信速度の整合を起動するときのシーケンスであり、発呼側の複合装置1が、1ページの画情報の送信を行って、次ページがあると、MPS信号(マルチページ信号)を送出して続きのページがあることを通知する。着呼側の複合装置1は、RTP(リアルタイム伝送プロトコル)によって画情報は正しく受信したが、再度位相調整が必要であることを発呼側の複合装置1に通知し、発呼側が、NSS信号/TSI信号/DCS信号によって通信速度を通知する処理から上記同様に処理する。
そして、図11は、ファクシミリ通信の変調方式としてV34方式を用いている場合における画情報通信速度の整合のやり取りを示すシーケンスであり、V34方式の場合のPPh、ALT、MPh、E信号を送受信することにより回線等化と受信モデムとの同期を確立する。このとき、MPh信号を利用して発呼側の複合装置1と着呼側の複合装置1が、お互いの通信速度を通知しあい、通常は、発呼側の複合装置1及び着呼側の複合装置1の双方の対応可能な最大の画情報通信速度を通知して、画情報通信速度を決定して、決定された画情報通信速度で画情報を送受信する。
図12は、ファクシミリ通信の変調方式としてV34方式を用いている場合であって、発呼側から画情報通信速度の整合を起動するときのシーケンスであり、発呼側の複合装置1は、1ページの画情報の送信を行うと、PPh信号+ALT信号+MPh信号によって、通信速度の再整合のための手順を起動する。MPh信号を利用して発呼側の複合装置1と着呼側の複合装置1が、お互いの通信速度を通知しあい、発呼側の複合装置1が、自機の最大の画情報通信速度よりも遅い通信速度を通知して、その通信速度に画情報通信速度を決定して、決定された画情報通信速度で画情報を送受信する。
図13は、ファクシミリ通信の変調方式としてV34方式を用いている場合であって、着呼側から画情報通信速度の整合を起動するときのシーケンスであり、着呼側の複合装置1は、1ページの画情報の受信が完了すると、PPh信号+ALT信号+MPh信号によって、通信速度の再整合のための手順を起動する。MPh信号を利用して発呼側の複合装置1と着呼側の複合装置1が、お互いの通信速度を通知しあい、着呼側の複合装置1が、自機の最大の画情報通信速度よりも遅い通信速度を通知して、その通信速度に画情報通信速度を決定して、決定された画情報通信速度で画情報を送受信する。
すなわち、本実施例の複合装置1は、図14に示すように、ファクシミリ送信者Mfが該発呼側の複合装置1を利用してファクシミリ送信の開始を指示(St1)すると、他に発呼側の複合装置1の機能に対する利用がないときには、自機(発呼側の複合装置1)の最大の通信速度で着呼側の複合装置1との間でネゴシエーションを行って通信速度を決定し(St2)、決定した該画情報通信速度で1ページ目の画情報の送受信を行う(St3)。
この1ページ目の画情報の送信中に、コピー利用者Mcが、例えば、発呼側の複合装置1におけるコピー機能の利用を開始すると(St4)、発呼側の複合装置1が、1ページの画情報の送信を完了した時点で、画情報通信速度の再整合を要請して自機(発呼側の複合装置1)の最大よりも遅い通信速度で着呼側の複合装置1との間でネゴシエーションを行って通信速度を決定し(St5)、決定した該画情報通信速度で2ページ目の画情報の送受信を行う(St6)。
このように、本実施例の複合装置1は、所定のデータ通信速度で画情報(画像データ)を送受信するファクシミリ通信機能、原稿の画像を読み取るスキャナ機能(読み取り機能)、画像データに基づいて用紙に画像を記録出力するプロッタ機能、スキャナ機能で読み取った原稿の画像データに基づいてプロッタ機能で画像を記録出力するコピー機能等の複数機能のうち、ファクシミリ通信機能とその他の機能との同時並行動作の発生を検出すると、ファクシミリ通信機能の備えている最大通信速度よりも遅いデータ通信速度をデータ通信速度として設定し、設定した該遅いデータ通信速度に基づいて相手先とのデータ通信速度を整合する通信速度制御処理を行っている。
したがって、ファクシミリ通信動作に対するCPU11の負荷を抑制しつつ、ファクシミリ通信機能と同時並行動作する機能を優先的に動作させることができ、ファクシミリ通信とその他の機能の同時並行動作を効率的に行うことができる。
なお、上記説明では、ファクシミリ通信において、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作しているか否か(同時並行動作しているか否か)のみによって、ファクシミリ通信における画情報通信速度を所定の遅い画情報通信速度に設定しているが、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作しているか否かだけでなく、その他の条件を考慮してファクシミリ通信における画情報通信速度を設定するようにしてもよい。
すなわち、ファクシミリ通信における画情報通信速度の設定は、例えば、図15に示すように、同時並行動作を行っているか否かと、同時並行動作している機能の生産性が予め設定されている限界閾値を下回っているか否かに基づいて制御してもよい。なお、図15においては、図7と同様の処理ステップには、同一のステップナンバを付与して、その説明を簡略化する。
図15において、複合装置1は、通信制御部14によってファクシミリ送信またはファクシミリ受信のファクシミリ動作を開始すると(ステップS101)、同時動作検知部106が、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作しているかチェックし(ステップS102)、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作していないときには、自機通信速度決定部112がファクシミリ通信における画情報通信速度を、自機の最大の画情報通信速度に設定して、プリメッセージ制御部103が該最大の画情報通信速度で通信相手装置との画情報通信速度の整合を行う(ステップS103)。
複合装置1は、ステップS102で、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作しているときには、生産性計測部107が該同時並行動作している機能の生産性を計測し、該機能の計測した生産性が予め設定されてNVRAM16に格納されている該機能の限界閾値(限界生産性)を下回っているか否かを自機通信速度決定部112がチェックする(ステップS201)。
複合装置1は、ステップS201で、ファクシミリ通信機能と同時並行動作している機能の計測した生産性が限界閾値を下回っていないときには、自機通信速度決定部112が、ファクシミリ通信における画情報通信速度を、自機の最大の画情報通信速度に設定して、プリメッセージ制御部103が該最大の画情報通信速度で通信相手装置との画情報通信速度の整合を行い(ステップS103)、同時並行動作している機能の計測した生産性が限界閾値を下回っているときには、自機通信速度決定部112が、複合装置1の備えている最大の画情報通信速度よりも遅い画情報通信速度を設定して、プリメッセージ制御部103が該遅い画情報通信速度で通信相手装置との間の画情報通信速度の整合を行う(ステップS104)。
複合装置1は、画情報通信速度の整合を行うと、画情報通信部102が、決定した画情報通信速度で1ページ分の画像データのファクシミリ通信を行い(ステップS105)、次ページ有無判断部109がファクシミリ通信する次のページの画情報があるか判断する(ステップS106)。ステップS106で、次ページがあるときには、同時動作検知部106が、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作しているかチェックし(ステップS107)、ファクシミリ通信以外の機能が動作していないときには、ステップS105に戻って、既に決定されている画情報通信速度で次の1ページの画情報に対するファクシミリ通信から上記同様に処理する(ステップS105〜S107)。
複合装置1は、ステップS107で、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作していると、生産性計測部107が該同時並行動作している機能の生産性を計測し、該機能の計測した生産性が予め設定されてNVRAM16に格納されている該機能の限界閾値を下回っているか否かを自機通信速度決定部112がチェックする(ステップS202)。
複合装置1は、ステップS202で、ファクシミリ通信機能と同時並行動作している機能の計測した生産性が限界閾値を下回っていないときには、ステップS105に戻って、既に決定されている画情報通信速度で次の1ページの画情報に対するファクシミリ通信から上記同様に処理する(ステップS105〜S107、S202)。
複合装置1は、ステップS202で、ファクシミリ通信機能と同時並行動作している機能の計測した生産性が限界閾値を下回っているときには、プリメッセージ制御部103が、自機の最大の通信速度よりも遅い画情報通信速度によって通信相手と画情報通信速度を整合済みであるかチェックし(ステップS108)、画情報通信速度が整合済みであるときには、ステップS105に戻って整合済の画情報通信速度で次の1ページの画情報に対するファクシミリ通信から上記同様に処理する(ステップS105〜S107、S202、S108)。
複合装置1は、ステップS108で、画情報通信速度が整合済みでないときには、ステップS104に戻って、自機通信速度決定部112による複合装置1の備えている最大の画情報通信速度よりも遅い画情報通信速度を設定して、プリメッセージ制御部103によって該遅い画情報通信速度で通信相手装置との間の画情報通信速度の整合を行う処理から上記同様に処理する(ステップS104〜S107、S202、S108)。
複合装置1は、ステップS106で、次ページが無くなると、ファクシミリ通信動作を終了する(ステップS109)。
このように、本実施例の複合装置1は、ファクシミリ通信機能と同時並行動作している他の機能の機能処理能力を示す生産性を計測し、計測した該他の機能の生産性が予め設定されている限界生産性を下回っていると、通信速度制御処理において、最大通信速度よりも遅いデータ通信速度をデータ通信速度として設定して、相手先装置と画情報通信速度の整合を行っている。
したがって、ファクシミリ通信機能が他の機能の生産性に影響を与える場合にのみ、ファクシミリ通信機能の動作によるCPU11の負荷を抑制しつつ、ファクシミリ通信機能とその他の機能とをより一層効率的に同時並行動作をさせることができる。
また、ファクシミリ通信における画情報通信速度の設定は、例えば、図16及び図17に示すように、同時並行動作を行っている機能の計測した生産性と、該機能の予め設定されている基準生産性(図16及び図17では、図15と同じ限界閾値を採用しており、以下、限界閾値を用いて説明する。)との差に基づいて制御してもよい。なお、図16及び図17においては、図7と同様の処理ステップには、同一のステップナンバを付与して、その説明を簡略化する。
図16において、複合装置1は、通信制御部14によってファクシミリ送信またはファクシミリ受信のファクシミリ動作を開始すると(ステップS101)、同時動作検知部106が、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作しているかチェックし(ステップS102)、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作していないときには、自機通信速度決定部112がファクシミリ通信における画情報通信速度を、自機の最大の画情報通信速度に設定して、プリメッセージ制御部103が該最大の画情報通信速度で通信相手装置との画情報通信速度の整合を行う(ステップS103)。
複合装置1は、ステップS102で、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作しているときには、生産性計測部107が該同時並行動作している機能の生産性を計測し、該機能の計測した生産性が予め設定されてNVRAM16に格納されている該機能の限界閾値を下回っているか否かを自機通信速度決定部112がチェックする(ステップS301)。
複合装置1は、ステップS301で、ファクシミリ通信機能と同時並行動作している機能の計測した生産性が限界閾値を下回っていないときには、自機通信速度決定部112が、ファクシミリ通信における画情報通信速度を、自機の最大の画情報通信速度に設定して、プリメッセージ制御部103が該最大の画情報通信速度で通信相手装置との画情報通信速度の整合を行い(ステップS103)、同時並行動作している機能の計測した生産性が限界閾値を下回っているときには、自機通信速度決定部112が、通信相手装置との整合に利用する画情報通信速度として、複合装置1の備えている最大の画情報通信速度よりも遅い画情報通信速度であって、かつ、該同時並行動作している機能の生産性と該限界閾値との差に応じた画情報通信速度を、図6に示したNVRAM16の通信速度設定テーブルを参照して決定して(ステップS302)、プリメッセージ制御部103が決定した該遅い画情報通信速度で通信相手装置との間の画情報通信速度の整合を行う(ステップS303)。
複合装置1は、画情報通信速度の整合を行うと、図17に示すように、画情報通信部102が、決定した画情報通信速度で1ページ分の画像データのファクシミリ通信を行い(ステップS105)、次ページ有無判断部109がファクシミリ通信する次のページの画情報があるか判断する(ステップS106)。複合装置1は、ステップS106で、次ページがあるときには、同時動作検知部106が、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作しているかチェックし(ステップS107)、ファクシミリ通信以外の機能が動作していないときには、ステップS105に戻って、既に決定されている画情報通信速度で次の1ページの画情報に対するファクシミリ通信から上記同様に処理する(ステップS105〜S107)。
複合装置1は、ステップS107で、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作していると、生産性計測部107が該同時並行動作している機能の生産性を計測し、該機能の計測した生産性が予め設定されてNVRAM16に格納されている該機能の限界閾値を下回っているか否かを自機通信速度決定部112がチェックする(ステップS304)。
複合装置1は、ステップS304で、ファクシミリ通信機能と同時並行動作している機能の計測した生産性が限界閾値を下回っていないときには、ステップS105に戻って、既に決定されている画情報通信速度で次の1ページの画情報に対するファクシミリ通信から上記同様に処理する(ステップS105〜S107、S304)。
複合装置1は、ステップS304で、ファクシミリ通信機能と同時並行動作している機能の計測した生産性が限界閾値を下回っているときには、自機通信速度決定部112が、通信相手装置との整合に利用する画情報通信速度として、複合装置1の備えている最大の画情報通信速度よりも遅い画情報通信速度であって、かつ、該同時並行動作している機能の生産性と該限界閾値との差に応じた画情報通信速度を上記図6の通信速度設定テーブルを参照して決定し(ステップS305)、プリメッセージ制御部103が、決定した該遅い画情報通信速度によって通信相手と画情報通信速度を整合済みであるかチェックする(ステップS306)。
複合装置1は、ステップS306で、画情報通信速度が整合済みであるときには、ステップS105に戻って、決定済みの画情報通信速度で次の1ページの画情報に対するファクシミリ通信から上記同様に処理する(ステップS105〜S107、S304〜S306)。
複合装置1は、ステップS306で、画情報通信速度が整合済みでないときには、ステップS303に戻って、ステップS305でプリメッセージ制御部103が決定した該遅い画情報通信速度で通信相手装置との間の画情報通信速度の整合を行う処理から上記同様に処理する(ステップS303、S105〜S107、S304〜S306)。
ステップS106で、次ページが無くなると、ファクシミリ通信動作を終了する(ステップS109)。
このように、本実施例の複合装置1は、同時動作検知部106がファクシミリ通信機能と同時並行動作していることを検出した他の機能に対して生産性計測部107が計測した生産性と予め設定されている基準生産性との差を自機通信速度決定部112で算出して該差に応じた最大通信速度よりも遅いデータ通信速度をデータ通信速度として設定して、プリメッセージ制御部103が該遅いデータ通信速度に基づいて相手先とのデータ通信速度を整合している。
したがって、ファクシミリ通信機能と同時並行動作する機能の生産性の落ち具合に応じて画情報通信速度を決定することができ、ファクシミリ通信機能によるCPU11の負荷を抑制しつつ、ファクシミリ通信機能とその他の機能とをより一層効率的に同時並行動作させることができる。
さらに、本実施例の複合装置1は、ファクシミリ通信における画情報通信速度を、例えば、図18及び図19に示すように、過去の同時並行動作での生産性履歴を参照して設定する。なお、図18及び図19においては、図7と同様の処理ステップには、同一のステップナンバを付与して、その説明を簡略化する。
図18において、複合装置1は、通信制御部14によってファクシミリ送信またはファクシミリ受信のファクシミリ動作を開始すると(ステップS101)、同時動作検知部106が、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作しているかチェックし(ステップS102)、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作していないときには、自機通信速度決定部112がファクシミリ通信における画情報通信速度を、自機の最大の画情報通信速度に設定して、プリメッセージ制御部103が該最大の画情報通信速度で通信相手装置との画情報通信速度の整合を行う(ステップS103)。
複合装置1は、ステップS102で、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作しているときには、動作履歴記憶部(履歴情報記憶手段)105に保管されている生産性履歴情報を参照して、過去に同時並行動作した際にファクシミリ通信以外の機能の生産性が予め設定されている限界閾値(履歴生産性)を下回ったか否か判断し(ステップS401)、生産性履歴情報から同時並行動作で該機能の生産性が限界閾値を下回った履歴がないときには、生産性計測部107が該同時並行動作している機能の生産性を計測して、該機能の計測した生産性が予め設定されてNVRAM16に格納されている該機能の限界閾値を下回っているか否かを自機通信速度決定部112がチェックする(ステップS402)。
複合装置1は、ステップS402で、ファクシミリ通信機能と同時並行動作している機能の計測した生産性が限界閾値を下回っていないときには、自機通信速度決定部112が、ファクシミリ通信における画情報通信速度を、自機の最大の画情報通信速度に設定して、プリメッセージ制御部103が該最大の画情報通信速度で通信相手装置との画情報通信速度の整合を行い(ステップS103)、同時並行動作している機能の計測した生産性が限界閾値を下回っているときには、自機通信速度決定部112が、複合装置1の備えている最大の画情報通信速度よりも遅い画情報通信速度を設定して、プリメッセージ制御部103が該遅い画情報通信速度で通信相手装置との間の画情報通信速度の整合を行う(ステップS104)。この場合、自機通信速度決定部112は、NVRAM16の通信速度設定テーブルを参照して遅い画情報通信速度を設定してもよい。
また、複合装置1は、ステップS401で、生産性履歴情報から同時並行動作で該機能の生産性が限界閾値を下回った履歴があるときには、自機通信速度決定部112が、複合装置1の備えている最大の画情報通信速度よりも遅い画情報通信速度を、例えば、図6の通信速度設定テーブルを参照して、設定して、プリメッセージ制御部103が該遅い画情報通信速度で通信相手装置との間の画情報通信速度の整合を行う(ステップS104)。
複合装置1は、画情報通信速度の整合を行うと、図19に示すように、画情報通信部102が、決定した画情報通信速度で1ページ分の画像データのファクシミリ通信を行い(ステップS105)、次ページ有無判断部109がファクシミリ通信する次のページの画情報があるか判断する(ステップS106)。複合装置1は、ステップS106で、次ページがあるときには、同時動作検知部106が、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作しているかチェックし(ステップS107)、ファクシミリ通信以外の機能が動作していないときには、ステップS105に戻って、既に決定されている画情報通信速度で次の1ページの画情報に対するファクシミリ通信から上記同様に処理する(ステップS105〜S107)。
複合装置1は、ステップS107で、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作していると、動作履歴記憶部105に保管されている生産性履歴情報を参照して、過去に同時並行動作した際にファクシミリ通信以外の機能の生産性が予め設定されている限界閾値を下回ったか否か判断し(ステップS403)、生産性履歴情報から同時並行動作で該機能の生産性が限界閾値を下回った履歴がないときには、生産性計測部107が該同時並行動作している機能の生産性を計測して、該機能の計測した生産性が予め設定されてNVRAM16に格納されている該機能の限界閾値を下回っているか否かを自機通信速度決定部112がチェックする(ステップS404)。
複合装置1は、ステップS404で、ファクシミリ通信機能と同時並行動作している機能の計測した生産性が限界閾値を下回っていないときには、ステップS105に戻って、決定済みの画情報通信速度で次の1ページの画情報に対するファクシミリ通信から上記同様に処理する(ステップS105〜S107、S403、S404)。
複合装置1は、ステップS403で、ファクシミリ通信機能と同時並行動作している機能の計測した生産性が限界閾値を下回ったことがあったとき、または、ステップS404で、同時並行動作している機能の計測した生産性が限界閾値を下回っているときには、自機の最大の通信速度よりも遅い画情報通信速度によって通信相手と画情報通信速度を整合済みであるかチェックし(ステップS108)、画情報通信速度が整合済みであるときには、ステップS105に戻って整合済の画情報通信速度で次の1ページの画情報に対するファクシミリ通信から上記同様に処理する(ステップS105〜S107、S403、S404、S108)。
複合装置1は、ステップS108で、画情報通信速度が整合済みでないときには、ステップS104に戻って、自機通信速度決定部112による複合装置1の備えている最大の画情報通信速度よりも遅い画情報通信速度を設定して、プリメッセージ制御部103によって該遅い画情報通信速度で通信相手装置との間の画情報通信速度の整合を行う処理から上記同様に処理する(ステップS104〜S107、S403、S404、S108)。
複合装置1は、ステップS106で、次ページが無くなると、ファクシミリ通信動作を終了する(ステップS109)。
このように、本実施例の複合装置1は、ファクシミリ通信機能と同時並行動作している他の機能について生産性計測部107の計測した生産性が予め設定されている限界閾値(履歴生産性)を下回ったか否かの生産性履歴情報を動作履歴記憶部105に記憶し、同時動作検出部106が同時並行動作していることを検出すると、動作履歴記憶部105の生産性履歴情報を参照して、限界閾値を下回った生産性履歴情報が登録されていると、データ通信速度を遅いデータ通信速度に整合する通信速度制御処理を行っている。
したがって、同時並行動作が発生したときに、実際に同時並行動作によってその機能の生産性が低下するのを確認することなく、過去の生産性履歴情報に基づいて画情報通信速度を決定することができ、ファクシミリ通信機能によるCPU11の負荷を抑制しつつ、ファクシミリ通信機能とその他の機能とをより一層効率的に同時並行動作させることができる。
また、本実施例の複合装置1は、図示しないが、ファクシミリ通信機能と他の機能が同時並行動作する場合、機能毎の優先度やユーザ毎の優先度に基づいて、画情報通信速度の制御を行うようにしてもよい。
すなわち、上記図7、図15〜図19のステップS102において、ファクシミリ通信以外の機能が動作している場合、その機能とファクシミリ通信機能の機能優先度情報をNVRAM16から取得して、同時並行動作している機能の優先度がファクシミリ通信機能よりも高い場合に、ファクシミリ通信の通信速度を遅くする処理を行い、他の機能の優先度がファクシミリ通信機能よりも低い場合には、ファクシミリ通信の通信速度を遅くすることなく同時並行動作処理を行う。
また、ファクシミリ通信以外の機能が、ファクシミリ通信を行っているユーザとは異なる他のユーザの要求によって動作している場合、該機能の動作要求を行っているユーザとファクシミリ通信機能の動作要求を行っているユーザとのユーザ優先度情報をNVRAM16から取得して、同時並行動作している機能のユーザの優先度がファクシミリ通信機能のユーザの優先度よりも高い場合に、ファクシミリ通信の通信速度を遅くする処理を行い、他の機能を要求しているユーザの優先度がファクシミリ通信機能を要求しているユーザの優先度よりも低い場合には、ファクシミリ通信の通信速度を遅くすることなく同時並行動作処理を行う。
このようにすると、ファクシミリ通信機能とその他の機能が同時並行動作する場合に、機能やユーザ毎に画情報通信速度を制御することができ、利用性をより一層向上させることができる。
さらに、本実施例の複合装置1は、ファクシミリ通信機能と他の機能動作が同時並行動作する同時並行動作制御処理で、画情報通信速度を遅くして処理を行っている場合、該同時並行動作している他の機能の動作が終了すると、図20に示すように、画情報通信速度を速くするようにしてもよい。
すなわち、複合装置1は、ファクシミリ通信動作を開始して、ファクシミリ通信以外に他の機能が動作していると、上述のように、所定の通信速度低減条件に応じて、自機通信速度決定部112が複合装置1の備えている最大の画情報通信速度よりも遅い画情報通信速度を設定して、プリメッセージ制御部103が該遅い画情報通信速度で通信相手装置との間の画情報通信速度の整合を行う(ステップS501)。
複合装置1は、画情報通信速度の整合を行うと、画情報通信部102が、決定した画情報通信速度で1ページ分の画像データのファクシミリ通信を行い(ステップS502)、次ページ有無判断部109がファクシミリ通信する次のページの画情報があるか判断する(ステップS503)。
複合装置1は、ステップS503で、次ページがあるときには、同時動作検知部106が、ファクシミリ通信機能以外の機能が動作しているかチェックし(ステップS504)、ファクシミリ通信以外の機能が動作していると、プリメッセージ制御部103は、自機の最大の通信速度よりも遅い画情報通信速度によって通信相手と画情報通信速度を整合済みであるかチェックし(ステップS505)、画情報通信速度が整合済みであるときには、ステップS502に戻って、整合済の画情報通信速度で次の1ページの画情報のファクシミリ通信から上記同様に処理する(ステップS502〜S505)。
複合装置1は、ステップS504で、同時動作検知部106が、ファクシミリ通信以外の機能が動作していないことを検知すると、自機通信速度決定部112が、複合装置1の備えている最大の画情報通信速度に設定して、プリメッセージ制御部103が該最大の画情報通信速度で通信相手装置との間の画情報通信速度の整合を行い(ステップS506)、ステップS502に戻って、整合済の画情報通信速度で次の1ページの画情報に対するファクシミリ通信から上記同様に処理する(ステップS502〜S505)。
そして、ステップS503で、次ページが無くなると、複合装置1は、ファクシミリ通信動作を終了する(ステップS507)。
このように、本実施例の複合装置1は、画情報通信速度を最大通信速度よりも遅くして処理を行っている場合、該同時並行動作している他の機能の動作が終了すると、画情報通信速度を速くしている。
したがって、ファクシミリ通信機能以外の機能を優先的に動作させる必要が無くなったときに、画情報通信速度を元の速度に戻して、ファクシミリ通信を速やかに処理することができ、より一層利用性を向上させることができる。
なお、上記説明では、ファクシミリ通信機能と1つの他の機能が同時並行動作する場合を中心に説明したが、複数の機能が同時並行動作する場合にも同様に適用することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、ファクシミリ通信機能と同時に、コピー機能、スキャナ機能、プロッタ機能等の他の機能を並行動作する複合装置、ファクシミリ通信システム、同時並行動作制御方法、同時並行動作制御プログラム及び記録媒体に利用することができる。
1 複合装置
2a、2b 給紙部
3 プロッタ部
4 スキャナ部
5 操作表示部
5a 操作キー
5b ディスプレイ
6 原稿台
7 原稿搬送部
8 原稿排紙トレイ
9 用紙排紙トレイ
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 通信制御部
15 NIC
16 NVRAM
17 バス
101 呼制御部
102 画情報通信部
103 プリメッセージ制御部
104 ポストメッセージ制御部
105 動作履歴記憶部
106 同時動作検知部
107 生産性計測部
108 優先度設定部
109 次ページ有無判断部
110 スキャナ制御部
111 プロッタ制御部
112 自機通信速度決定部
113 操作部制御部
特許第3662266号公報

Claims (10)

  1. 所定のデータ通信速度で画像データを送受信するファクシミリ通信機能、原稿の画像を読み取る読み取り機能、画像データに基づいて記録媒体に画像を記録出力する記録出力機能、前記読み取り機能で読み取った原稿の画像データに基づいて前記記録出力機能で画像を記録出力する複写機能等の複数の機能を備えた複合装置において、
    前記ファクシミリ通信機能とその他の機能が同時並行動作しているか否か検出する同時動作検出手段と、
    前記ファクシミリ通信機能によるデータ通信速度を設定する通信速度設定手段と、
    前記通信速度設定手段が設定したデータ通信速度に基づいて相手先との間でデータ通信速度を整合させる速度整合手段と、
    前記同時動作検出手段が前記ファクシミリ通信機能と前記他の機能とが同時並行動作していることを検出すると、前記ファクシミリ通信機能の備えている最大通信速度よりも遅いデータ通信速度をデータ通信速度として前記通信速度設定手段に設定させ、設定された該遅いデータ通信速度に基づいて相手先とのデータ通信速度を前記速度整合処理手段に整合させる通信速度制御処理を行う制御手段と、
    を備えていることを特徴とする複合装置。
  2. 前記複合装置は、
    前記同時並行動作している前記他の機能の機能処理能力を示す生産性を計測する生産性計測手段を、さらに備え、
    前記制御手段は、前記同時動作検出手段が同時並行動作していることを検出した前記他の機能に対して前記生産性計測手段が計測した生産性が予め設定されている限界生産性を下回っていると、前記通信速度制御処理において、前記最大通信速度よりも遅いデータ通信速度を前記データ通信速度として設定させて整合させることを特徴とする請求項1記載の複合装置。
  3. 前記複合装置は、
    前記同時並行動作している前記他の機能の機能処理能力を示す生産性を計測する生産性計測手段を、さらに備え、
    前記制御手段は、前記同時動作検出手段が同時並行動作していることを検出した前記他の機能に対して前記生産性計測手段が計測した生産性と予め設定されている基準生産性との差を算出し、前記通信速度設定手段に該差に応じた前記最大通信速度よりも遅いデータ通信速度を前記データ通信速度として設定させて、該遅いデータ通信速度に基づいて前記速度制御処理手段に相手先とのデータ通信速度を整合させることを特徴とする請求項1記載の複合装置。
  4. 前記複合装置は、
    前記同時並行動作時における生産性履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段を、さらに備え、
    前記制御手段は、前記同時並行動作している前記他の機能について前記生産性計測手段の計測した生産性が予め設定されている履歴生産性を下回ったか否かの生産性履歴情報を前記履歴情報記憶手段に記憶させ、前記同時動作検出手段が同時並行動作していることを検出すると、前記履歴情報記憶手段の前記生産性履歴情報を参照し、前記履歴生産性を下回った生産性履歴情報が登録されていると、前記データ通信速度を前記遅いデータ通信速度に整合する通信速度制御処理を行うことを特徴とする請求項2または請求項3記載の複合装置。
  5. 前記複合装置は、
    前記ファクシミリ通信機能及び前記他の機能毎に、または/及び、前記ファクシミリ通信機能及び前記他の機能を利用するユーザ毎に優先度を設定する優先度設定手段と、
    前記優先度設定手段で設定された優先度を記憶する優先度記憶手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記同時動作検出手段が同時並行動作を検出すると、前記優先度記憶手段の優先度を参照して、前記ファクシミリ通信機能の優先度が該同時並行動作している前記他の機能の優先度と同じかまたは低いとき、あるいは、該ファクシミリ通信機能を利用するユーザの優先度が該同時並行動作している前記他の機能を利用するユーザの優先度と同じかまたは低いときに、前記データ通信速度を前記遅いデータ通信速度に整合する通信速度制御処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の複合装置。
  6. 前記制御手段は、前記同時動作検出手段が前記ファクシミリ通信機能と他の機能との同時並行動作が終了したことを検出すると、前記通信速度設定手段に該同時並行動作中のデータ通信速度よりも速いデータ通信速度をデータ通信速度として設定させ、設定された該速いデータ通信速度に基づいて前記速度整合処理手段に相手先とのデータ通信速度を整合させることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の複合装置。
  7. 通信回線を介してファクシミリ通信機能を備えた装置間でファクシミリ通信を行うファクシミリ通信システムにおいて、
    前記装置は、少なくとも一方が、請求項1から請求項6のいずれかに記載の複合装置であることを特徴とするファクシミリ通信システム。
  8. 所定のデータ通信速度で画像データを送受信するファクシミリ通信機能、原稿の画像を読み取る読み取り機能、画像データに基づいて記録媒体に画像を記録出力する記録出力機能、前記読み取り機能で読み取った原稿の画像データに基づいて前記記録出力機能で画像を記録出力する複写機能等の複数の機能のうち、前記ファクシミリ通信機能とその他の機能との同時並行動作を制御する同時並行動作制御方法であって、
    前記ファクシミリ通信機能とその他の機能が同時並行動作しているか否か検出する同時動作検出処理ステップと、
    前記ファクシミリ通信機能によるデータ通信速度を設定する通信速度設定処理ステップと、
    前記通信速度設定処理ステップで設定されたデータ通信速度に基づいて相手先との間でデータ通信速度を整合させる速度整合処理ステップと、
    前記同時動作検出処理ステップで前記ファクシミリ通信機能と前記他の機能とが同時並行動作していることが検出されると、前記ファクシミリ通信機能の備えている最大通信速度よりも遅いデータ通信速度をデータ通信速度として前記通信速度設定処理ステップにおいて設定させ、設定された該遅いデータ通信速度に基づいて相手先とのデータ通信速度を前記速度整合処理ステップにおいて整合させる制御処理ステップと、
    を有していることを特徴とする同時並行動作制御方法。
  9. 所定のデータ通信速度で画像データを送受信するファクシミリ通信機能、原稿の画像を読み取る読み取り機能、画像データに基づいて記録媒体に画像を記録出力する記録出力機能、前記読み取り機能で読み取った原稿の画像データに基づいて前記記録出力機能で画像を記録出力する複写機能等の複数の機能のうち、前記ファクシミリ通信機能とその他の機能との同時並行動作を制御する同時並行動作制御プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記ファクシミリ通信機能とその他の機能が同時並行動作しているか否か検出する同時動作検出処理と、
    前記ファクシミリ通信機能によるデータ通信速度を設定する通信速度設定処理と、
    前記通信速度設定処理で設定されたデータ通信速度に基づいて相手先との間でデータ通信速度を整合させる速度整合処理と、
    前記同時動作検出処理で前記ファクシミリ通信機能と前記他の機能とが同時並行動作していることが検出されると、前記ファクシミリ通信機能の備えている最大通信速度よりも遅いデータ通信速度をデータ通信速度として前記通信速度設定処理において設定させ、設定された該遅いデータ通信速度に基づいて相手先とのデータ通信速度を前記速度整合処理において整合させる制御処理と、
    を実行させることを特徴とする同時並行動作制御プログラム。
  10. 請求項9記載の同時並行動作制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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