JP6492549B2 - 紙基材の印刷方法及び紙基材の印刷装置 - Google Patents
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Description
紙器の一部を切取ることでトレーディングカード、コレクションカード等が得られるような絵柄が印刷された紙器であれば、その部分について絵柄の異なるものをセット品として流通経路に流す必要がある。その紙器は、一般的に印刷会社によって製造が行われる。
次に、第2工程において、多面付けの印刷が行われた大判の紙器用紙を、打抜機によってブランクスの形状に打抜く。打抜きの後で、打抜かれた大判の紙器用紙から、1枚1枚のブランクスに切り離され積み重ねられる。このときできる積み重ねられたブランクスには、同一の絵柄(固定印刷内容)が印刷されている。
次に、第5工程において、サック貼りされたブランクスにおける積み重ねの順番が変化しないように梱包され、印刷会社からメーカーへと出荷される。
本発明の紙基材の印刷方法は、固定印刷内容が印刷された紙基材と、レーザー光で露光された感光ドラムに付着したトナーを転写、定着して、前記紙基材に印刷するレーザー印刷部と、を準備し、前記紙基材に可変印刷内容を前記レーザー印刷部で印刷する可変印刷工程を複数回行い、複数回行われる前記可変印刷工程のうち、一の前記可変印刷工程において前記紙基材に印刷された前記可変印刷内容と、他の一の前記可変印刷工程において前記紙基材に印刷された前記可変印刷内容とが互いに異なることを特徴としている。
また、本発明の紙基材の印刷装置は、固定印刷内容が印刷された複数の紙基材に、レーザー光で露光された感光ドラムに付着したトナーを転写、定着して、可変印刷内容をそれぞれ印刷するレーザー印刷部を備え、一の前記紙基材に印刷された前記可変印刷内容と、他の一の前記紙基材に印刷された前記可変印刷内容とが互いに異なることを特徴としている。
また、上記の紙基材の印刷方法において、前記可変印刷内容は、読み取り装置で読み取ることで、前記可変印刷内容が表す収容物情報が読み取られることがより好ましい。
また、本発明の紙基材の印刷装置において、前記可変印刷内容は、前記紙基材の真贋を判定するための真贋印刷内容を含むことがより好ましい。
図1に示すように、本実施形態の印刷装置1は、紙基材100に印刷するレーザー印刷部10と、レーザー印刷部10を収容するケース25と、ケース25に取付けられた給紙トレイ30及び排紙トレイ35と、を備えている。
小側面板101における底板102の短辺102bに沿う短手方向Yの両側には、フラップ板106が連設されている。小側面板103の短手方向Yの両側には、フラップ板107が連設されている。天板104の小側面板103とは反対側には、フラップ板108が連設されている。
小側面板101と底板102との間等には、符号を省略した折目が形成されている。この折目をヒンジとして用いることで、底板102に対して小側面板101を容易に折り曲げることができる。
小側面板103、天板104、大側面板110、111には、固定絵柄(固定印刷内容)103a、104a、110a、111a(以下、固定絵柄103a等と称する)が印刷されている。固定絵柄103a等は、紙基材100のパッケージデザインを表している。
図1に示すように、レーザー印刷部10は、感光ドラム11と、感光ドラム11の表面にマイナスの静電気を帯びさせるための帯電部12と、帯電した感光ドラム11を露光するためのレーザー発振器13aを有する露光部13と、感光ドラム11にトナーTを付着させるための現像部14と、感光ドラム11に付着したトナーTを紙基材100に転写させるための転写部15と、紙基材100にトナーTを定着させるための定着部16と、帯電部12等を制御するための制御部17とを有している。
定着部16は、例えば紙基材100に熱や圧力を加えることで、紙基材100にトナーTを定着させる。
ケース25内には、紙基材100を搬送するためのローラ19、ローラ19を回転させるための図示しないローラ駆動モータが設けられている。
制御部17は、図示しない演算素子、メモリを有している。メモリには、制御プログラム、紙基材100に印刷する内容である図3に示す第一可変印刷内容131、第二可変印刷内容132、及び第三可変印刷内容133が記憶されている。
第一可変印刷内容131は、紙基材100内に収納される収納物のロット番号を表す文字(数字)131a、ロット番号を表すバーコード131b、及び紙基材100の真贋を判定するための真贋印刷内容であるセキュリティ記号(真贋記号)131cを含む。
紙基材100にセキュリティ記号131cが印刷されることで、この紙基材100が偽物(贋物)でなく本物(真物)であることが分かる。
ただし、第一可変印刷内容131、第二可変印刷内容132、及び第三可変印刷内容133は互いに異なる。より具体的には、文字131a、文字132a、及び文字133aは互いに異なり、バーコード131b、バーコード132b、及びバーコード133bは互いに異なる。
給紙トレイ30は、給紙トレイ30の下端部が開口25aよりも下方に位置するようにケース25に取付けられている。排紙トレイ35は、排紙トレイ35の下端部が開口25bよりも下方に位置するようにケース25に取付けられている。
まず、図4に示すステップS1において、図示しない大判のロール紙等に、固定絵柄103a等を多面付けでグラビア印刷等により印刷する。
ステップS2において、固定絵柄103a等を印刷したロール紙等から、複数の紙基材100を打抜機により打抜く。打抜いた複数の紙基材100を、図1に示す印刷装置1の給紙トレイ30上に配置する。このとき、複数の紙基材100は、紙基材100の厚さ方向に重ねられた状態で配置される。
具体的には、制御部17は、帯電部12により感光ドラム11の表面にマイナスの静電気を帯びさせる。感光ドラム11を図示しないドラム駆動モータにより、軸線C周りに方向Dに回転させる。
露光部13により、レーザー発振器13aからレーザー光Lを感光ドラム11に照射させる。感光ドラム11の表面におけるレーザー光Lが照射された部分は、マイナスの静電気が無くなる。このため、感光ドラム11の表面に第一可変印刷内容131を表す形状にレーザー光Lを照射する。
転写部15により、紙基材100における感光ドラム11とは反対側からプラスの電荷を与える。感光ドラム11の表面に付着したトナーTは、紙基材100に移る。
定着部16により紙基材100等に熱や圧力を加えることで、紙基材100に移ったトナーTを紙基材100に定着させる。
第一可変印刷内容131はトナーTを加熱すること等により紙基材100に定着させたものであるため、擦られたりしてもかすれにくい。
第一可変印刷内容131をレーザー印刷部10で印刷することで、第一可変印刷内容131の印字部分が、第一可変印刷内容131をインクジェットプリンタで印刷した場合に比べて鮮明になる。
なお、第一可変印刷工程S3で第一可変印刷内容131を印刷する紙基材100の数は、1枚でもよいし2枚以上でもよい。
ステップS5の第三可変印刷工程(可変印刷工程)(以下、第三可変印刷工程S5とも記載する)において、図7に示すように固定絵柄103aが印刷された紙基材100に、第三可変印刷内容133をレーザー印刷部10で印刷する。第三可変印刷内容133の文字133a、バーコード133b、及びセキュリティ記号133cは同時に印刷される。
このように、第一可変印刷工程S3、第二可変印刷工程S4、及び第三可変印刷工程S5をそれぞれ行うことで、可変印刷工程を全体で3回行う。
第一可変印刷工程S3において紙基材100に印刷された第一可変印刷内容131と、第二可変印刷工程S4において紙基材100に印刷された第二可変印刷内容132と、第三可変印刷工程S5において紙基材100に印刷された第三可変印刷内容133とは、互いに異なる。
以上のステップS1からS5の工程で、本実施形態の印刷方法を終了する。
この収納物入り紙器は、例えば、自動車や電気製品等の部品を、自動車や電気製品等の完成品メーカーに納入する場合に好適に用いることができる。
この際に、第一可変印刷工程S3において紙基材100に印刷された第一可変印刷内容131と、第二可変印刷工程S4において紙基材100に印刷された第二可変印刷内容132と、第三可変印刷工程S5において紙基材100に印刷された第三可変印刷内容133とが互いに異なるように、レーザー印刷部10で印刷することができる。
セキュリティ記号131cが第一可変印刷内容131に含まれることで、セキュリティ記号131cの内容やセキュリティ記号131cが印刷される場所を容易に変更することができる。
紙基材100により印刷内容が変わる可変印刷内容131、132、133をレーザー印刷部10で印刷することで、製版の数を少なくすることができ、多品種の紙基材100の製造が容易になる。
例えば、前記実施形態では、固定印刷内容は固定絵柄103a等であるとした。しかし、固定印刷内容は、文字や図形等でもよいし、絵柄、文字、図形等を組み合わせたものでもよい。
真贋印刷内容はセキュリティ記号131cであるとした。しかし、真贋印刷内容は、文字である真贋文字、図形である真贋図形であってもよいし、記号、文字、及び図形を組み合わせたものであってもよい。
可変印刷内容は、互いに異なる第一可変印刷内容131、第二可変印刷内容132、及び第三可変印刷内容133であるとした。しかし、可変印刷内容はこの限りではなく、互いに異なる2種類のものであってもよいし、互いに異なる4種類以上のものであってもよい。
一方で、可変印刷内容が互いに異なる4種類のものである場合、4種類の可変印刷内容がレーザー印刷部10により紙基材100に印刷される。前述の紙基材100の印刷方法において、第三可変印刷工程S5の後で、固定絵柄103aが印刷された紙基材100に、第四可変印刷内容をレーザー印刷部10で印刷する。この第四可変印刷内容は、可変印刷内容131、132、133とは異なるものである。
10 レーザー印刷部
100 紙基材
103a、104a、110a、111a 固定絵柄(固定印刷内容)
131 第一可変印刷内容(可変印刷内容)
131c、132c、133c セキュリティ記号(真贋記号、真贋印刷内容)
132 第二可変印刷内容(可変印刷内容)
133 第三可変印刷内容(可変印刷内容)
S3 第一可変印刷工程(可変印刷工程、一の可変印刷工程)
S4 第二可変印刷工程(可変印刷工程、他の一の可変印刷工程)
S5 第三可変印刷工程(可変印刷工程)
Claims (5)
- 固定印刷内容が印刷された紙基材と、レーザー光で露光された感光ドラムに付着したトナーを転写、定着して、前記紙基材に印刷するレーザー印刷部と、を準備し、
前記紙基材に可変印刷内容を前記レーザー印刷部で印刷する可変印刷工程を複数回行い、
複数回行われる前記可変印刷工程のうち、一の前記可変印刷工程において前記紙基材に印刷された前記可変印刷内容と、他の一の前記可変印刷工程において前記紙基材に印刷された前記可変印刷内容とが互いに異なることを特徴とする紙基材の印刷方法。 - 前記可変印刷内容は、前記紙基材の真贋を判定するための真贋印刷内容を含むことを特徴とする請求項1に記載の紙基材の印刷方法。
- 前記可変印刷内容は、読み取り装置で読み取ることで、前記可変印刷内容が表す収容物情報が読み取られることを特徴とする請求項1又は2に記載の紙基材の印刷方法。
- 固定印刷内容が印刷された複数の紙基材に、レーザー光で露光された感光ドラムに付着したトナーを転写、定着して、可変印刷内容をそれぞれ印刷するレーザー印刷部を備え、
一の前記紙基材に印刷された前記可変印刷内容と、他の一の前記紙基材に印刷された前記可変印刷内容とが互いに異なることを特徴とする紙基材の印刷装置。 - 前記可変印刷内容は、前記紙基材の真贋を判定するための真贋印刷内容を含むことを特徴とする請求項4に記載の紙基材の印刷装置。
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