JP2006199313A - 紙箱及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

【課題】手間と費用のかかる製版を利用することなくレーザープリンターを使用して、数少ない単位での紙箱の製造が可能であるとともに、紙箱の表示面の変更にすみやかに対応できる紙箱及びその製造方法を提供する。
【解決手段】レーザープリンターでプリントしたプリント紙の合紙から組み立てられた紙箱。製造方法は、レーザープリンターでプリント用紙に所定のデザインにプリントする工程、プリント用紙にプリントされて得られたプリント紙を台紙に貼り付けて合紙にする工程、前記合紙を、紙箱を展開した形状に打ち抜く工程、打ち抜かれた合紙を紙箱に組み立てる工程からなる。
【選択図】図１

Description

本発明は、紙箱の表面にプリンターを利用してプリントした表示面を有する紙箱及びその製造方法に関する。

菓子類などの商品を収納する紙箱は、客の目にとまりやすいように商品名、商品説明、カットなどがオフセット印刷などによる印刷表示面を備えている。通常、商品名、商品説明、カットなどがオフセット印刷機などで上質紙などの印刷紙に大量に印刷され、印刷紙を台紙に貼り、紙箱を展開した台紙に型抜き後、紙箱が組み立てられている（特許文献１、２参照）。

図２は従来の印刷表示面を備えた紙箱の製造方法を示す工程図である。紙箱の表面に印刷する商品名、商品説明、カットなどのデザインを企画・データ作成し（デザイン企画・データ作成工程）、データに基づいて刷版が製造される（製版工程）。刷版をオフセット印刷機に装着し、印刷がきれいに仕上がるように、上質紙などの印刷紙に印刷する（印刷工程）。印刷した印刷物を厚紙、段ボールなどの台紙に貼り合わせて合紙とする（合紙工程）。貼り合わせた合紙を抜き型によって型抜きした後、表面をプレスして折り曲げ線を形成し、ビニールやマットニス水性塗料によって表面処理して艶出しする（トムソン工程）。その後、折り曲げ、貼着により紙箱を完成する（仕上工程）。
特開２００１−２０６３４７号公報 特開平７−４０４６９号公報

従来の表面に印刷を施す紙箱の製造においては、刷版の製造に多くの時間を必要とするとともに、コストがかかるという欠点がある。その結果、コスト面から数千個以上の紙箱の単位で印刷しなくてはならないため、数少ない単位の製造には向いていないという欠点があった。また、製版に手間がかかるとともに、コスト面から多数製造しなくてはならないことから、印刷内容が固定され印刷表示面を変えたい場合や数少ない単位の要求に対して速やかに変更して対応できないという欠点があった。さらに、紙箱に収納する商品が変わる場合に、バーコードや商品の配合、配合割合などの商品内容を変更する必要があるが、印刷表示ではシートやラベルを張って対応しているために手間がかかるという欠点があった。

そこで、本発明は、手間と費用のかかる製版を利用することなくレーザープリンターを使用して、数少ない単位での紙箱の製造が可能であるとともに、紙箱の表示面の変更にすみやかに対応できる紙箱及びその製造方法を提供するものである。

本発明の紙箱は、レーザープリンターでプリントしたプリント紙の合紙から組み立てられた紙箱である。

また、本発明の紙箱の製造方法は、レーザープリンターでプリント用紙に所定のデザインにプリントする工程、プリント用紙にプリントされて得られたプリント紙を台紙に貼り付けて合紙にする工程、前記合紙を、紙箱を展開した形状に打ち抜く工程、打ち抜かれた合紙を紙箱に組み立てる工程からなる。

本発明の紙箱は、表示面をレーザープリンターによるプリント紙で形成するので、従来の製版でかかるイニシャルコストが必要でなく、また製版に要する時間（２〜３週間）に比べて短い時間（１週間）で製造できる。

また、本発明はレーザープリンターを利用するので、プリント情報を加工することによりデザイン、ＰＯＳナンバー（バーコードナンバー）、商品の成分、成分割合などの商品内容の変更をオンデマンドプリントにより自由に変更することもできる。その結果、表示面のデザインの変更に対してすみやかに対応することができるとともに、数少ない単位（例えば、１〜１００個）での紙箱の製造にも応じることができる。

本発明の実施例について図を参照して説明する。

図１は本発明の紙箱の製造工程図である。

図１において、紙箱の表面に表示する商品名、商品説明、カットなどのデザインを企画・データ作成する（デザイン企画・データ作成工程）。

紙箱に表示するデザインが決まると、デザインのデータをレーザープリンターに入力する。レーザープリンターでは、プリント情報を加工することにより表示する画像を変更することができる。レーザープリンターは、市販されているもの（例えば、富士ゼロックス株式会社製 Ｃｏｌｏｒ ＤｏｃｕＴｅｃ ６０）を使用することができる。なお、オンデマンドプリントにより、紙箱ごとに連続した番号、異なるバーコード、異なる商品内容の表示を行うことができる。

レーザープリンターで製造する紙箱の数に応じて必要枚数プリンティングする。レーザープリンターでプリンティングできる用紙のサイズは、紙箱の大きさに応じてプリンターで使用可能な用紙サイズを選択することができる。（レーザープリント工程）。

プリントした紙を台紙に貼り付けて合紙とする（合紙工程）。

貼り合わせた合紙を抜き型によって紙箱を展開した形状に型抜き（トムソン工程）した後、抜き取った台紙を折り曲げ、貼着により紙箱を完成する（仕上工程）。

本発明の紙箱の製造工程図である。 従来の印刷面を備えた紙箱の製造方法を示す工程図である。

Claims (4)

1. レーザープリンターでプリントしたプリント紙の合紙から組み立てられたことを特徴とする紙箱。
2. プリントがオンデマンドプリントであることを特徴とする請求項１記載の紙箱。
3. レーザープリンターでプリント用紙に所定のデザインにプリントする工程、プリント用紙にプリントされて得られたプリント紙を台紙に貼り付けて合紙にする工程、前記合紙を、紙箱を展開した形状に打ち抜く工程、打ち抜かれた合紙を紙箱に組み立てる工程からなることを特徴とする紙箱の製造方法。
4. レーザープリンターがオンデマンドプリント可能なレーザープリンターであることを特徴とする請求項３記載の紙箱の製造方法。

Images