JP6491021B2 - 袋詰め品押え装置及び方法 - Google Patents
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Description
これらのカップラーメンは、ライン上で順次送られてカップ容器内に投入され充填されていく。ここで、袋詰め品とは、麺塊、具材、薬味、調味料、スープ、その他の商品等を個別に包装袋に封入したものであり、2つ折り等にしたフィルム材の間に被包装品を挟んだ状態で、このフィルム材の周縁を熱溶着する等して密封したものである。
このような袋詰め品をカップ容器に投入するには、袋詰め品の包装袋を負圧によって吸引し、又は爪で引っ掛ける等して保持しつつ、袋詰め品をカップ容器の真上まで移送し、この位置で、包装袋の保持を解除することにより、袋詰め品をカップ容器内に投入する技術が一般的である。
さらに、上記の問題は、カップ容器の上縁に蓋を張り付けるに際して、カップ容器の上縁からはみ出した部分が、カップ容器と蓋の間に割り込み、両者の接着を阻害する問題に発展する。さらには、蓋を貼り付けたカップ容器の密封が不完全となる恐れもある。
また、例えば、下記特許文献1には、包装袋の隅部が折り曲げられた状態となるようにバキュームホルダで吸引し、その状態で包装袋をカップ容器に投入することで、包装袋がカップ容器の上縁からはみ出すことを防止する方法が知られている。
すなわち、本願第一の発明は、
“所定のカップ容器に投入された袋詰め品をカップ容器の内部に押し下げる袋詰め品の押え装置であって、
カップ容器の位置を規定する手段と、
複数の棒状体を下方部に有する押え部と、
当該押え部を昇降させる昇降手段とを備え、
前記昇降手段によって前記押え部をカップ容器上方からカップ容器内部方向に下降させて、前記複数の棒状体の先端で前記袋詰め品をカップ容器内部に押し下げる、袋詰め品の押え装置。“、である。
すなわち、本願第二の発明は、
“さらに、前記押え部を回転させる回転手段を備えた袋詰め品押え装置であって、
前記回転手段と、前記昇降手段により、前記押え部を回転させながら下降させる、請求項1に記載の袋詰め品押え装置。“、である。
次に、前記複数の棒状体は、押え部の基板上に円形状に配置されており、その内部にも配置されているものであって、周辺部の円周上の棒状体の長さが内部よりも大であることが好ましい。
すなわち、本願第三の発明は、
“前記複数の棒状体が、押え部の基板上に円形状に配置されているとともに、その内部にも配置されているものであって、前記円形状部分に配置された棒状体の長さが前記内部に配置された棒状体の長さよりも大である、請求項1又は2に記載の袋詰め品押え装置。”、である。
すなわち、本願第四の発明は、
“所定のカップ容器に投入された袋詰め品をカップ容器の内部に押し下げる袋詰め品の押え方法であって、
カップ容器の位置を規定する工程と、
複数の棒状体を下方部に有する押え部を昇降させる昇降工程と、
前記カップ容器内の前記昇降手段によって前記押え部をカップ容器上方からカップ容器内部方向に下降させて、前記複数の棒状体の先端で前記袋詰め品をカップ容器内部に押し下げる、袋詰め品の押え方法。“、である。
この袋詰め品押え方法によれば、袋詰め品の形状が不定形であっても、押え部の複数の棒状体により袋詰め品を複数の点で確実に押えながらカップ容器内部に押し下げることができる。これにより、袋詰め品がカップ容器の縁からはみ出すのを抑制できる。
2 移動板
3 枠体
4 縦棒
5 横棒
7 第一支持棒
9 第一水平棒
11 第一エアーシリンダ(昇降手段)
13 第二水平棒
15 第二エアーシリンダ(昇降手段)
17 押え部
19 袋詰め品押え装置
21 回転基盤(回転手段)
23 棒状体
25 プレート板
27 外輪郭
29 内輪郭
C カップ容器
F 袋詰め品(具材パック)
N 麺塊
図1は、本発明の袋詰め品の押え装置を含む、袋詰め品押えシステム全体について、ラインの進行方向に対して垂直な正面の構成を示した図である(図2の↓方向の正面図である)。
カップめん等のラインにおいては、例えば、図2に示すように、カップ容器Cの位置を規定する手段(カップ容器の位置規定手段)1として、複数のカップ容器Cが移動板2にそのフランジ部を支持されて、その位置が規定されている。
ここで、移動板2にはカップ容器Cをそのフランジ部で支持できるように、カップ容器Cのフランジ部下の形状に一致するような孔部を有しており、当該孔部にカップ容器が挿入される。そして、当該ラインの進行のため、当該移動板2が間歇的に順次移動するように構成されている。
当該横棒5の両端部近傍からそれぞれ第一支持棒7が延びており、第一水平棒9に連結されている。当該第一水平棒9にはその中央部に第一エアーシリンダ11が装着されている。
第一エアーシリンダ11は後述する第二エアーシリンダ15の先端に装着された押え部17がカップ容器Cに近接するために、第二水平棒13の下方部に装着された袋詰め品の押え装置19を降下させる際に用いることができる。
また、第二水平棒13の動きを規制するために、第二水平棒13の左右両端部は、前記枠体3の両端の前記縦棒4に設けられたガイド部20と嵌合して、垂直上下方向にスライドできるようになっている。これによって第二水平棒13は上下方向の昇降のみの動きとなるように規制されている。
図3に示すように本発明の第一の実施態様における袋詰め品の押え装置19は、上部に回転手段のための回転基盤21が設けられており、270°の回転が可能となっている。当該回転基板21の下方部には第二エアーシリンダ15が装着されており、当該第二エアーシリンダ15のロッド22の下方先端部に押え部17が設けられている。
棒状体23としては、2以上の細長い円柱、角柱など柱形の形状が好ましく、これらに限定されず他の形態であってもよいことは勿論である。また、棒状体23の長さや太さも特に限定されることはないが、例としては、金属製またはプラスチック製で直径3〜6mmの丸棒で長さが30〜60mm程度のものを例として挙げることができる。
プレート板25は、複数の棒状体23を下方に向けて所定の間隔をおいて垂直に配設するためのものである。
プレート板25としては、例えば、金属製またはプラスチック製で円形状または四角状の平板のものを挙げることができる。このうち、軽量化のため厚みが2〜6mm程度のものが好ましい。
すなわち、本発明においては、カップ容器内に投入された袋詰め品Fをカップ容器Cの内部に押圧することを目的としているため、棒状体23がカップ容器Cの上部から下降した場合にカップ容器Cの内部に侵入できることが必要となる。
例えば、対象となるカップ容器Cが円形のカップ容器である場合、棒状体23の配設において、複数の棒状体23の外輪郭について当該円形のカップ容器内に侵入できるように、配設された複数の棒状体23の外輪郭の大きさが当該円形のカップ容器Cの形状よりも小であればよい。
すなわち、円盤状のプレート板25に、外側の円(外輪郭)27と内側の円(内輪郭)29の2本の円に沿って、それぞれ外輪郭27に12本、内輪郭29に4本の断面が丸の棒状体23を下方に向けて垂設する態様を示している。
前記押え部17は、昇降手段(第二エアーシリンダ15)によりカップ容器Cの上方からカップ容器Cの内部に侵入することができる。本発明の第一の実施態様では、昇降手段としてエアーシリンダ15が設けられている。但し、本発明において昇降手段としては、エアーシリンダに限定されないことは勿論である。
各列の袋詰め押え装置19には、それぞれ空気流路と電磁弁が設けられており(図示せず)、各列のライン上の微妙な高低差等の違いにも対応できるよう、細かい制御が可能となるように構成されている。
尚、図1に示す袋詰め品押えシステムにおいては、各列のカップ容器Cを収納した移動板2が紙面に垂直方向に間歇的に移動する構成を採っており、各列の袋詰め品Fの押圧が第二エアーシリンダ15におけるロッド22の伸長によって押圧処理が終了すると、第二エアーシリンダ15が収縮して押え部17がカップ容器Cの上部に戻り、前記移動板2が紙面に垂直方向に進行して、次の列が、新たに本発明の袋詰め品押え装置19の下部に移動される。そして、再度押圧処理が実行される。このように“袋詰め品の押圧→カップ容器を収納した移動板の進行”のサイクルを繰り返し行うことで順次、押圧処理が実行される。
本第一の実施態様における袋詰め品押え装置19は、カップ容器Cに投入された具材パックFをカップ容器Cの内部に押し下げる際に用いられる。ここでは、昇降手段15によって押え部17をカップ容器Cの上方からカップ容器Cの内部に下降させて、押え部17の複数の棒状体23で具材パックFを押えながらカップ容器Cの内部に押し下げる場合を例に説明する。
カップ容器内に具材パックFを入れ込んだ後において、第二エアーシリンダ(昇降手段)15が収縮することにより押え部17が上昇してカップ容器Cの内部から離脱する(図5(3))。
Claims (3)
- 所定のカップ容器に投入された袋詰め品をカップ容器の内部に押し下げる袋詰め品の押え装置であって、
カップ容器の位置を規定する手段と、
複数の棒状体を下方部に有する押え部と、
当該押え部を昇降させる昇降手段と、
当該押え部を回転させる回転手段とを備え、
前記昇降手段及び回転手段によって前記押え部をカップ容器上方からカップ容器内部方向に回転させながら下降させて、前記複数の棒状体の先端で前記袋詰め品をカップ容器内部に押し下げる、袋詰め品の押え装置。 - 前記複数の棒状体が、押え部の基板上に円形状に配置されているとともに、その内部にも配置されているものであって、前記円形状部分に配置された棒状体の長さが前記内部に配置された棒状体の長さよりも大である、請求項1に記載の袋詰め品押え装置。
- 所定のカップ容器に投入された袋詰め品をカップ容器の内部に押し下げる袋詰め品の押え方法であって、
カップ容器の位置を規定する手段と、
複数の棒状体を下方部に有する押え部を昇降させる昇降手段と、
前記押え部を回転させる回転手段と、
前記昇降手段及び回転手段によって前記押え部をカップ容器上方からカップ容器内部方向に回転させながら下降させて、前記複数の棒状体の先端で前記袋詰め品をカップ容器内部に押し下げる、袋詰め品の押え方法。
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