JP6490646B2 - 金属ストリップの経路切替機構 - Google Patents

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本発明は、簡単な構成であってコストが抑えられ、作業性にも優れた金属ストリップの経路切替機構関する。
金属ストリップの経路切替機構としては、例えば、焼鈍炉から出た鋼板をめっき装置に供給してめっき鋼板を製造するめっきパスルートと、前記焼鈍炉から出た鋼板を、前記めっき装置を通さないで冷延鋼板を製造する冷延パスルートとの切り替えを行うパス切り替え装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このパス切り替え装置は、冷延鋼板を製造する場合は、パス切替えロールにより鋼板を冷延パスルートに接続し、めっき鋼板を製造する場合は、鋼板をめっきパスルートに接続する。そして、めっきパスルート入側のパス切替え装置の後段にはヘリカルターンロールが設置されており、めっきパスの鋼板の通板方向を変更することにより、めっき鋼板のパスラインを冷延鋼板のパスラインと設備幅方向にシフトさせている。こうすることにより、冷延パスルートとめっきパスルートとの干渉を回避させている。
特開2003−251410号公報
上記のような、パス切り替え装置は、焼鈍炉から出た鋼板に対して互いに異なる処理を施すだけなのに、めっきパスルートと冷延パスルートとが全く異なる経路を通過する。このため、鋼板が通板するためのパスを2系統確保しなければならず、通板の方向を変更するためのロールや、それぞれ通板するためのロールなど、パス切り替え装置を構成する部材が増えるとともに装置が複雑化してコストが高騰し、かつ設備が大型化して操作や制御など取り扱い難いという課題がある。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、簡単な構成であってコストが抑えられ、作業性にも優れた金属ストリップの経路切替機構を提供することを目的とする。
本発明にかかる金属ストリップの経路切替機構は、金属ストリップの経路を、複数の処理ゾーンのうちのいずれかに切り替える切替ゾーンに設けられる金属ストリップの経路切替機構であって、前記複数の処理ゾーンの各々につながる先行金属ストリップの後端を各々保持可能な複数の端部保持部と、前記複数の端部保持部が、前記金属ストリップの厚み方向に互いに間隔を隔てて設けられ、隣り合う前記端部保持部の間が前記金属ストリップを送り出す送出方向に貫通され、前記送出方向と交差する交差方向に移動することにより、前記切替ゾーン内に設けられて、複数の前記先行金属ストリップのうちの1つと前記切替ゾーンからつながっている連結金属ストリップを、前記複数の端部保持部に保持されている前記先行金属ストリップのうちのいずれかとつなぎ替える作業空間に移動する移動体と、を有する。
前記連結金属ストリップが前記作業空間にて切断されて前記先行金属ストリップと後続金属ストリップとに分離され、分離された前記先行金属ストリップの後端は、前記端部保持部に保持され、分離された前記後続金属ストリップの先端は、予め前記端部保持部に保持されている前記先行金属ストリップのいずれかと接合されることを特徴とする。
前記端部保持部は、ローラーであることを特徴とする。
前記切替ゾーンは、連続熱処理炉と連通しており、前記切替ゾーン内には、前記連続熱処理炉と前記作業空間とを連通可能に仕切る仕切り部材が設けられていることを特徴とする。
前記連結金属ストリップと前記先行金属ストリップとが接触しないように、これら金属ストリップ相互の水平方向位置をずらす搬送ローラーを設けたことを特徴とする。
本発明にかかる金属ストリップの経路切替機構にあっては、簡単な構成であってコストが抑えられ、優れた作業性も確保することができる。
本発明にかかる金属ストリップの経路切替機構の好適な一実施形態を示す縦断面図である。 図1の金属ストリップの経路切替機構における作業空間及び引込台車を示す斜視図である。 図1に示した金属ストリップの経路切替機構において、金属ストリップの送出経路を焼鈍炉からめっき処理ゾーンに切り替える手順を示す図である。 図1に示した金属ストリップの経路切替機構において、金属ストリップの送出経路をめっき処理ゾーンから焼鈍炉に切り替える手順を示す図である。 図1に示した金属ストリップの経路切替機構に用いられる仕切り部材の変形例を示す概略図である。
以下に、本発明にかかる金属ストリップの経路切替機構の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る金属ストリップの経路切替機構は、例えば、走行する帯状の金属ストリップ1が通過する切替ゾーン2に設けられており、切替ゾーン2より上流側には熱処理炉としての加熱炉3が、また、切替ゾーン2より下流側には、互いに異なる処理を施すための処理ゾーンとしてめっき処理ゾーン4及び焼鈍炉5がそれぞれ設けられており、この行き先を切り換えるためのものである。
この切替ゾーン2内では、図示しない駆動装置により走行する金属ストリップ1が上から下に走行するように配置されており、切替ゾーン2の上流側、すなわち上につながって加熱炉3が設けられており、下側にて上下に2段に並ぶ2つの経路とつながっており、上段の経路がめっき処理ゾーン4とつながり、下段の経路が焼鈍炉5とつながっている。
めっき処理ゾーン4とつながる経路の上方には、切替ゾーン2とつながって側方に広がり、下方に位置する2つの経路のうちのいずれかの経路に金属ストリップ1を送り出すための作業を施す作業空間6が設けられている。より具体的には、作業空間6における作業は、加熱炉3から切替ゾーン2を通ってめっき処理ゾーン4及び焼鈍炉5のいずれか一方につながって走行している処理中の金属ストリップ1の走行を停止し、停止した金属ストリップ1を作業空間にて切断し、切断した位置より処理ゾーン4,5(めっき処理ゾーンまたは焼鈍炉、以下同様)側に位置する先行金属ストリップ1aと、切断した位置より加熱炉3側に位置する後続金属ストリップ1bとに分離し、後続金属ストリップ1bの先端をめっき処理ゾーン4及び焼鈍炉5のうちの他方とつながっている先行金属ストリップ1aと溶接して走行を再開する。このとき切断された金属ストリップ1のめっき処理ゾーン及び焼鈍炉のうちの一方につながっている先行金属ストリップ1aの後端は、作業空間6に保持しておく。
以下の説明では、分離された状態の金属ストリップ1を先行金属ストリップ1aまたは後続金属ストリップ1bと称し、先行金属ストリップ1aと後続金属ストリップ1bとが溶接されている状態、すなわち、加熱炉3からめっき処理ゾーン4または焼鈍炉5へとつながっている状態の金属ストリップを連結金属ストリップ1cと称する。また、先行金属ストリップ1a、後続金属ストリップ1b及び連結金属ストリップ1cを区別する必要がないときには単に金属ストリップ1と称する。
作業空間6は、金属ストリップ1の送出方向となる上下方向に連通している切替ゾーン2の横に設けられた床7を有する空間であり、作業空間6の床7には、作業空間6より下側の切替ゾーン2が開口2aとして現れている。切替ゾーン2が形成する開口2aの周りには、床7とつながった縁部8が設けられており、挿通される連結金属ストリップ1cの幅方向における両側の縁部8には、床7からつながったレール9が各々設けられている。また、作業空間6の上部には、作業者の出入口10と、出入口10を開閉可能な蓋11とが設けられている。
作業空間6の床7からつながったレール9には、作業空間6の床7上と開口2aの上方との間を移動して、切替ゾーン2内の金属ストリップ1を作業空間6に引き込む移動体としての引込台車12が設けられている。以下の説明においては、レール9が設けられている方向、すなわち、金属ストリップ1の送出方向と交差する方向を交差方向とし、交差方向と直交し金属ストリップ1の幅方向を単に幅方向として方向を特定して説明する。
また、切替ゾーン2には、金属ストリップ1の走行方向を転換する搬送ローラーR1,R2,R3を備えている。搬送ローラーR1は、上部において金属ストリップ1の走行方向を水平方向から垂直方向に転換し、搬送ローラーR2,R3は、下部において垂直方向から水平方向に転換する。搬送ローラーR2は、めっき処理ゾーン4へ、搬送ローラーR3は、焼鈍炉5へ方向転換させるため、搬送ローラーR2,R3は、上下方向に位置がずれている。また、切替ゾーン2に滞在している先行金属ストリップ1aと、操業中に走行している連結金属ストリップ1cとが接触しないように、水平方向にも位置をずらしている。具体的には、上方に位置する搬送ローラーR2は、引込台車12の作業空間6側のローラー15と対応し、下方に位置する搬送ローラーR3は、引込台車12の切替ゾーン2側のローラー14と対応している。
引込台車12は、図2に示すように、矩形状に枠組みされたフレーム13と、フレーム13の内側に幅方向に架け渡される2本のローラー14、15と、フレーム13の幅方向における外側に設けられレール9に案内される4つの車輪16と、を有している。
フレーム13は、内側の寸法が、開口2aより大きく形成されており、交差方向の両端側、すなわち走行する連結金属ストリップ1cの厚み方向に互いに間隔を隔ててローラー14、15が設けられている。このため、引込台車12を開口2a側に移動したときには、2つのローラー14、15の間が、開口2aの上に位置する。
2つのローラー14、15は、金属製であり、切替ゾーン2の下流側に位置する2つの処理ゾーン4,5からつながっている先行金属ストリップ1aを巻き付けて溶接することが可能である。すなわち、2本のローラー14、15が端部保持部に相当する。以下の説明では、引込台車12が作業空間6に引き込まれている状態で、2つのローラー14、15のうちの切替ゾーン2側に位置する一方のローラーを第1ローラー14と称し、他方のローラーを第2ローラー15と称する。
作業空間6より上方の切替ゾーン2内には、切替ゾーン2を開閉可能なシール機構17が設けられている(図1参照)。このシール機構17は、連結金属ストリップ1cの走行時には開放されており、連結金属ストリップ1cを停止させたときには、対向する炉壁の内面から各々中央側に移動して停止している連結金属ストリップ1cを挟持した状態で切替ゾーン2を塞ぎ、加熱炉3側と作業空間6側とを気密に仕切ることができるように構成されている。ここで、シール機構17が加熱炉3と作業空間6とを連通可能に仕切る仕切り部材に相当する。
次に、本実施形態の金属ストリップ1の経路切替機構により切替ゾーン2を通過後の処理ゾーン4,5への切り替え方法を説明する。
加熱炉3を通過して切替ゾーン2に至った連結金属ストリップ1cは、図3(a)に示すように、切替ゾーン2の開口2a側に位置する引込台車12が有する2本のローラー14、15間を通って下段に位置する焼鈍炉5につながって走行している。このとき、上段に位置するめっき処理ゾーン4につながっている先行金属ストリップ1aは、引込台車12が有する第2ローラー15に巻き付けて後端部が当該第2ローラー15に溶接されている。
連結金属ストリップ1cを送り出す処理ゾーン4、5を、焼鈍炉5からめっき処理ゾーン4に切り替える場合には、まず連結金属ストリップ1cの走行を停止し、操業を停止する。次に、図3(b)に示すように、切替ゾーン2内にて作業空間6と加熱炉3との間に設けられたシール機構17により、切替ゾーン2を閉止して、作業空間6と加熱炉3側とを仕切る。作業空間6と加熱炉3側とが仕切られた後に、作業者は、蓋11を開けて作業空間6内に入る。作業者は、作業空間6内に入ると、作業空間6から出るまでの間は蓋11を開いた状態を維持しておく。
次に、図3(c)に示すように、引込台車12を開口2a側から作業空間6の床7側に移動させる。このとき、加熱炉3から焼鈍炉5につながった連結金属ストリップ1cは、第1ローラー14により屈曲され、また、第2ローラー15に溶接されている先行金属ストリップ1aとともに屈曲されて作業空間6に引き込まれる。
なお、屈曲の際には、先行金属ストリップ1aと連結金属ストリップ1cとがそれぞれめっき処理ゾーン4と焼鈍炉5から若干引き戻されるが、全体の操業を停止しているので、問題はない。
作業空間6に引き込まれ、加熱炉3から焼鈍炉5につながった連結金属ストリップ1cは図3(d)に示すように、第1ローラー14より上流側にて切断され、新たな先行金属ストリップ1a’となり、後端側が第1ローラー14に巻き付けられて第1ローラー14に溶接される(図中、A参照)。また、後続金属ストリップ1bの先端部は、第2ローラー15に溶接されている先行金属ストリップ1aの溶接を外した後端部に溶接して接合する(図中、B参照)。後続金属ストリップ1bの先端部と先行金属ストリップ1aの後端部とを接合した後に、作業者は作業空間6から出て蓋11を閉じる。
作業者が作業空間6から出た後に、図3(e)に示すように、引込台車12を作業空間6から開口2aの上方に移動する。先ほど接合された先行金属ストリップ1aと後続金属ストリップ1bとは、新たな連結金属ストリップ1c’となっている。その後、図3(f)に示すように、シール機構17により切替ゾーン2を開放して、作業空間6と加熱炉3側とを連通し、後続金属ストリップ1bと先行金属ストリップ1aとが接合された新たな連結金属ストリップ1c’を走行させる。これにより、新たにつなげられた経路から連結金属ストリップ1c’をめっき処理ゾーン4に送り出し、めっき処理を開始する。
次に図4では、金属ストリップ1の経路切替機構により切替ゾーン2を通過後の処理ゾーン4、5をめっき処理ゾーン4から焼鈍炉5に変更する方法を示している。
加熱炉3を通過して切替ゾーン2に至った連結金属ストリップ1cは、図4(a)に示すように、開口2a側に位置する引込台車12が有する2本のローラー14、15間を通って上段に位置するめっき処理ゾーン4につながって走行している。このとき、下段に位置する焼鈍炉5につながっている先行金属ストリップ1aは、引込台車12が有する第1ローラー14に巻き付けて後端部が当該第1ローラー14に溶接されている。
連結金属ストリップ1cを送り出す処理ゾーン4、5を、めっき処理ゾーン4から焼鈍炉5に切り替える場合には、まず連結金属ストリップ1cの走行を停止し、操業を停止する。次に、図4(b)に示すように、切替ゾーン2内にて作業空間6と加熱炉3との間に設けられたシール機構17により、切替ゾーン2を閉止して、作業空間6と加熱炉3側とを仕切る。作業空間6と加熱炉3側とが仕切られた後に、作業者は、蓋11を開けて作業空間6内に入る。作業者は、作業空間6内に入ると、作業空間6から出るまでの間は蓋11を開いた状態を維持しておく。
次に、図4(c)に示すように、引込台車12を開口2a側から作業空間6の床7側に移動させる。このとき、加熱炉3からめっき処理ゾーン4につながった連結金属ストリップ1cは、第1ローラー14により屈曲され、また、第1ローラー14に溶接されている先行金属ストリップ1aとともに屈曲されて作業空間6に引き込まれる。
作業空間6に引き込まれ、加熱炉3からめっき処理ゾーン4につながった連結金属ストリップ1cは、図4(d)に示すように、第2ローラー15より上流側にて切断され、新たな先行金属ストリップ1a’となり、後端側が第2ローラー15に巻き付けられて第2ローラー15に溶接される(図中、C参照)。また、後続金属ストリップ1bの先端部は、第1ローラー14に溶接されている先行金属ストリップ1aの溶接を外した後端部に溶接して接合する(図中、D参照)。後続金属ストリップ1bの先端部と先行金属ストリップ1aの後端部とを接合した後に、作業者は作業空間6から出て蓋11を閉じる。
作業者が作業空間6から出た後に、図4(e)に示すように、引込台車12を作業空間6から開口2aの上方に移動する。先ほど接合された先行金属ストリップ1aと後続金属ストリップ1bとは、新たな連結金属ストリップ1c’となっている。その後、図4(f)に示すように、シール機構17により切替ゾーン2を開放して、作業空間6と加熱炉3側とを連通し、後続金属ストリップ1bと先行金属ストリップ1aとが接合された新たな連結金属ストリップ1c’を走行させる。これにより、新たにつなげられた経路から連結金属ストリップ1c’を焼鈍炉5に送り出し、焼鈍処理を開始する。
本発明にかかる金属ストリップ1の経路切替機構によれば、切替ゾーン2の先に備えられめっき処理ゾーン4または焼鈍炉5につながる先行金属ストリップ1aの後端を保持する2本のローラー14、15と、先行金属ストリップ1aと切替ゾーン2からつながっている連結金属ストリップ1cが貫通している引込台車12を作業空間6に移動することができる。このため、作業空間6において、切替ゾーン2からつながっている連結金属ストリップ1cを、ローラー14、15に保持されている先行金属ストリップ1aと容易につなぎ替えることが可能である。このとき、連結金属ストリップ1cは引込台車12を貫通しており、つなぎ替えられる先行金属ストリップ1aの端部を保持しているローラー14、15は引込台車12に設けられているので、引込台車12を交差方向に移動するだけで、連結金属ストリップ1cと先行金属ストリップ1aとを作業空間6に移動させることができる。
また、作業空間6は切替ゾーン2内に設けられているので、切替ゾーン2の外部に経路を設けることなく処理ゾーン4、5への経路を切り替えることが可能である。このため、経路を切り替えるために設ける部材を少なく抑えると共にサイズをも小さく抑えることが可能である。このため、簡単な構成であってコストが抑えられ、作業性にも優れた金属ストリップ1の経路切替機構を提供することが可能である。
また、連結金属ストリップ1cの、切断されて分離された後続金属ストリップ1bの先端は、予めローラー14、15に溶接されている先行金属ストリップ1aと接合されるので、切断される前の経路と異なる処理ゾーン4、5に後続金属ストリップ1bを送り出すことが可能である。また、切断されて分離された先行金属ストリップ1aの後端は、ローラー14、15に溶接されて保持されるので、再度つなぎ替える際には、ローラー14、15から外して後続金属ストリップ1bと連結するだけで容易につなぎ替えることが可能である。
また、先行金属ストリップ1aが保持されているのは、ローラー14、15なので、先行金属ストリップ1aの後端を巻き付けて、たるみを生じさせることなく容易に保持することが可能である。巻き付けた金属ストリップ1が自重でほどけてこないように、ストッパー等を設けるようにしてもよい。
また、加熱炉3と連通する切替ゾーン2内には、加熱炉3と作業空間6とを連通可能に仕切るシール機構17が設けられているので、シール機構17により加熱炉3と作業空間6とを仕切ることにより、作業空間6を加熱炉3側の熱から遮断することが可能である。このため、作業空間6に作業者が立ち入ることが可能である。また、シール機構17により仕切られることにより、加熱炉3の温度の低下を抑えることが可能である。
上記実施形態においては、切替ゾーン2の先に備えられ処理ゾーン4、5が2つの場合について説明したが、これに限らず処理ゾーンを3つ以上有しており、各々先行金属ストリップ1aを備えて、つなぎ替えることが可能な経路切替機構であっても構わない。
また、上記実施形態においては、端部保持部をローラー14、15としたが、先行金属ストリップ1aの後端を保持できればローラーに限るものではない。
上記実施形態においては、仕切り部材として、対向する炉壁の内面から各々中央側に移動して停止している連結金属ストリップ1cを挟持した状態で切替ゾーン2を塞ぐシール機構17を例に挙げて説明したが、これに限るものではない。例えば、図5に示すように、対向する炉壁の一方から突出するプッシャー18により連結金属ストリップ1cを対向する壁面側に押圧することにより切替ゾーン2を塞ぐブラストゲート19であっても構わない。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 金属ストリップ
1a 先行金属ストリップ
1b 後続金属ストリップ
1c 連結金属ストリップ
2 切替ゾーン
2a 切替ゾーンが形成する開口
3 加熱炉
4 めっき処理ゾーン
5 焼鈍炉
6 作業空間
7 床
8 縁部
9 レール
10 出入口
11 蓋
12 引込台車
13 フレーム
14 第1ローラー
15 第2ローラー
16 車輪
17 シール機構
18 プッシャー
19 ブラストゲート
R1〜R3 搬送ローラー

Claims (5)

  1. 金属ストリップの経路を、複数の処理ゾーンのうちのいずれかに切り替える切替ゾーンに設けられる金属ストリップの経路切替機構であって、
    前記複数の処理ゾーンの各々につながる先行金属ストリップの後端を各々保持可能な複数の端部保持部と、
    前記複数の端部保持部が、前記金属ストリップの厚み方向に互いに間隔を隔てて設けられ、隣り合う前記端部保持部の間が前記金属ストリップを送り出す送出方向に貫通され、前記送出方向と交差する交差方向に移動することにより、前記切替ゾーン内に設けられて、複数の前記先行金属ストリップのうちの1つと前記切替ゾーンからつながっている連結金属ストリップを、前記複数の端部保持部に保持されている前記先行金属ストリップのうちのいずれかとつなぎ替える作業空間に移動する移動体と、
    を有することを特徴とする金属ストリップの経路切替機構。
  2. 前記連結金属ストリップが前記作業空間にて切断されて前記先行金属ストリップと後続金属ストリップとに分離され、分離された前記先行金属ストリップの後端は、前記端部保持部に保持され、分離された前記後続金属ストリップの先端は、予め前記端部保持部に保持されている前記先行金属ストリップのいずれかと接合されることを特徴とする請求項1に記載の金属ストリップの経路切替機構。
  3. 前記端部保持部は、ローラーであることを特徴とする請求項1または2に記載の金属ストリップの経路切替機構。
  4. 前記切替ゾーンは、連続熱処理炉と連通しており、前記切替ゾーン内には、前記連続熱処理炉と前記作業空間とを連通可能に仕切る仕切り部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜3いずれかの項に記載の金属ストリップの経路切替機構。
  5. 前記連結金属ストリップと前記先行金属ストリップとが接触しないように、これら金属ストリップ相互の水平方向位置をずらす搬送ローラーを設けたことを特徴とする請求項1〜4いずれかの項に記載の金属ストリップの経路切替機構。
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