JP6490248B2 - エレベータ装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータ装置及びその制御方法に係り、特にロープ揺れによるかご振動の抑制に関するものである。
一般に、高層建物では、例えば地震による長周期振動又は強風等によって、低周期の揺れが継続的に発生することが知られている。例えば、かごの昇降行程が長いエレベータ装置において、最下階にかごが停止しているときに建物の揺れにより主ロープに揺れが生じた場合、かごの走行開始時の主ロープの振幅が小さくても、かごが上層階付近へ移動し、主ロープのかご側部分が短くなることにより、主ロープの周波数がかごの周波数と一致し、かごの振動が大きくなり、乗り心地を悪化させる。
一方、従来のエレベータ制御装置では、ロープ揺れを検出すると、かごを非共振階へ移動させて、昇降路機器へのロープの接触及び引っ掛かりを未然に防止する(例えば、特許文献1参照)。
また、従来のロープ揺れ検出を備えるエレベータシステムでは、ロープ揺れが発生した際にロープが接触する複数のダンパが昇降路内及び機械室に設けられている。ダンパは、ロープの振動エネルギーを吸収することにより、ロープの振動エネルギーがかごの振動に変換されるのを防止する。また、ロープのダンパへの接触が検出されると、エレベータコントローラにより、昇降路内の指定された位置にかごを移動させたり、かごを最寄り階に移動させて乗客をかごから降ろしたりする(例えば、特許文献2参照)。
さらに、従来の屋外エレベータでは、ガイドレールに沿って昇降する複数のロープ振れ止め機構が、かごの上方又は下方に配置されている(例えば、特許文献3参照)。
特許第4680864号公報 特表2013−535385号公報 特開2004−59208号公報
特許文献1に示された従来のエレベータ制御装置では、ロープ揺れが検出されると、サービスを一時的に休止させる必要があり、サービス性が低下する。
特許文献2に示された従来のエレベータシステムでは、ダンパ等の機器の追加が必要であり、コストが高くなる。また、ロープのダンパへの接触が検出されると、サービスを一時的に休止させる必要があり、サービス性が低下する。
特許文献3に示された従来の屋外エレベータでは、ロープ振れ止め機構の追加が必要であり、コストが高くなる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成により、サービス性の低下を抑えつつ、ロープ振動によるかごの乗り心地の悪化を防止することができるエレベータ装置及びその制御方法を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、建物内に設けられている昇降路を昇降するかご、かごに接続されているロープ、及びかごの運転を制御する制御装置を備え、制御装置には、ロープの揺れに共振してかごの振動が過大となるかご移動領域であるかご振動ゾーンが設定されており、制御装置は、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れがロープに発生しているかどうかを判定し、発生していると判定した場合には、かごがかご振動ゾーンに進入する可能性が高いかどうかを判定し、高いと判定した場合には、かごを、かご振動ゾーンよりも手前の少なくとも1箇所の停止箇所で停止させることにより、ロープの揺れを減衰させる。
また、この発明に係るエレベータ装置は、建物内に設けられている昇降路を昇降するかご、かごに接続されているロープ、及びかごの運転を制御する制御装置を備え、制御装置には、ロープの揺れに共振してかごの振動が過大となるかご移動領域であるかご振動ゾーンが設定されており、制御装置は、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れがロープに発生しているかどうかを判定し、発生していると判定した場合には、かご振動ゾーンへのかごの移動を禁止する。
さらに、この発明に係るエレベータ装置は、かごと、かごに接続されているロープとをそれぞれ有しており、同一バンク内に設けられている複数のエレベータ本体、及びかごの運転を制御する制御装置を備え、制御装置には、建物の揺れによりロープが揺れ易いかご移動領域である管制有効ゾーンと、ロープの揺れに共振してかごの振動が過大となるかご移動領域であるかご振動ゾーンとが設定されており、制御装置は、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが少なくともいずれかのロープに発生しているかどうかを判定し、発生していると判定した場合には、かごの移動範囲を、管制有効ゾーン及びかご振動ゾーンのいずれか一方のみを含む第1のゾーンと、管制有効ゾーン及びかご振動ゾーンの他方のみを含む第2のゾーンとに振り分けて制限する。
この発明に係るエレベータ装置の制御方法は、かごに接続されているロープに、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが発生しているかどうかを判定するステップ、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れがロープに発生していると判定した場合に、ロープの揺れに共振してかごの振動が過大となるかご移動領域であるかご振動ゾーンに、かごが進入する可能性が高いかどうかを判定するステップ、及びロープ揺れ設定レベル以上の揺れがロープに発生しており、かつかご振動ゾーンにかごが進入する可能性が高いと判定した場合に、かごを、かご振動ゾーンよりも手前の少なくとも1箇所の停止箇所で停止させることにより、ロープの揺れを減衰させるステップを含む。
また、この発明に係るエレベータ装置の制御方法は、かごに接続されているロープに、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが発生しているかどうかを判定するステップ、及びロープ揺れ設定レベル以上の揺れが前記ロープに発生していると判定した場合に、ロープの揺れに共振してかごの振動が過大となるかご移動領域であるかご振動ゾーンへのかごの移動を禁止するステップを含む。
さらに、この発明に係るエレベータ装置の制御方法は、かごと、かごに接続されているロープとをそれぞれ有しており、同一バンク内に設けられている複数のエレベータ本体、及びかごの運転を制御する制御装置を備えているエレベータ装置の制御方法であって、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが少なくともいずれかのロープに発生しているかどうかを判定するステップ、及びいずれかのロープにロープ揺れ設定レベル以上の揺れが発生していると判定した場合に、かごの移動範囲を、建物の揺れによりロープが揺れ易いかご移動領域である管制有効ゾーン、及びロープの揺れに共振してかごの振動が過大となるかご移動領域であるかご振動ゾーンのいずれか一方のみを含む第1のゾーンと、管制有効ゾーン及びかご振動ゾーンの他方のみを含む第2のゾーンとに振り分けて制限するステップを含む。
この発明のエレベータ装置及びその制御方法は、ロープ揺れが発生している状態でかごがかご振動ゾーンに進入するのを防止することができ、簡単な構成により、サービス性の低下を抑えつつ、ロープ振動によるかごの乗り心地の悪化を防止することができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1の主ロープに揺れが発生している状態でかごを最下階から最上階まで走行させたときのかご速度、及びかごの前後方向加速度の計測結果の一例を示すグラフである。 図1の主ロープのかご側部分の1次固有振動数及びかごの左右方向の1次固有振動数とかご位置との関係を示すグラフである。 図1の制御装置に設定されている管制有効ゾーンを示す説明図である。 図1の制動装置に設定されている第1のかご振動ゾーンを示す説明図である。 図1の制御装置に設定されている第2のかご振動ゾーンを示す説明図である。 図1の制御装置を示すブロック図である。 図1の制御装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置の制御装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3によるエレベータ装置の制御装置を示すブロック図である。 図10の制御装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4によるエレベータ装置の制御装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5によるエレベータ装置の制御装置による制御方法を示す説明図である。 この発明の実施の形態6によるエレベータ装置を示す構成図である。 実施の形態6のエレベータ装置の制御装置による制御方法を示す説明図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、建物内には、昇降路1が設けられている。建物内の昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機3、そらせ車4、及び制御装置5が設置されている。巻上機3は、駆動シーブ6、駆動シーブ6を回転させる巻上機モータ(図示せず)、及び駆動シーブ6の回転を制動する巻上機ブレーキ(図示せず)を有している。
駆動シーブ6及びそらせ車4には、複数本(図では1本のみ示す)の主ロープ7が巻き掛けられている。主ロープ7の第1の端部には、かご8が接続されている。主ロープ7の第2の端部には、釣合おもり9が接続されている。
かご8及び釣合おもり9は、主ロープ7により昇降路1内に吊り下げられており、駆動シーブ6を回転させることにより昇降路1内を昇降する。制御装置5は、巻上機3の回転を制御することにより、設定した速度でかご8を昇降させる。
昇降路1内には、かご8の昇降を案内する一対のかごガイドレール10と、釣合おもり9の昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール11とが設置されている。かご8には、かごガイドレール10に接する複数のローラガイド装置(図示せず)が設けられている。各ローラガイド装置は、かごガイドレール10に沿って転がる複数のガイドローラと、ガイドローラをかごガイドレール10に押し付ける複数の押付ばねとを有している。
かご8と釣合おもり9との間には、主ロープ7の質量を補償する複数本(図では1本のみ示す)のコンペンロープ12が吊り下げられている。コンペンロープ12の第1の端部は、かご8の下部に接続されている。コンペンロープ12の第2の端部は、釣合おもり9の下部に接続されている。
昇降路1内の下部には、コンペンロープ12に張力を与える一対のコンペンロープ張り車13a,13bが設けられている。
図2は図1の主ロープ7に揺れが発生している状態でかご8を最下階から最上階まで走行させたときのかご速度、及びかご8の前後方向加速度の計測結果の一例を示すグラフである。この例では、最上階に近い減速領域でかご8の前後方向に比較的大きな振動が発生している。
図3は図1の主ロープ7のかご側部分の1次固有振動数及びかご8の左右方向の1次固有振動数とかご位置との関係を示すグラフである。図中の近似式において、frは主ロープ7のかご側部分の1次固有振動数、Lは主ロープ7のかご8と駆動シーブ6との間の部分、即ちかご側部分の長さ、Tは1本当たりのロープ張力、ρは1本当たりのロープ線密度である。
主ロープ7の1次固有振動数は、かご8から駆動シーブ6までの距離がかご位置によって変化するため、かご位置によって変化する。即ち、かご8が最上階に近付くにつれて、長さLが小さくなり、長さLに反比例して主ロープ7のかご側部分の1次固有振動数frは増加する傾向を示す。
一方、ローラガイド装置を介してかごガイドレール10に案内されて上下動するかご8の左右方向の1次固有振動数fc1は、かご8の質量及びローラガイド装置の支持剛性が、かご位置によって変動しないため、かご位置に対して一定値となっている。これは、かご8の前後方向についても同様であり、かご8の前後方向の1次固有振動数も、かご位置に対して一定値となる。
図2においてかご8に比較的大きな振動が発生している領域は、図3の主ロープ7のかご側部分の1次固有振動数とかご8の左右方向の1次固有振動数とが交差している位置付近の領域であると考えられる。
例えば、かご8が最下階又はその近くに位置しているときに、建物揺れに伴って主ロープ7が揺れ、その状態で上層階へかごが走行すると、最上階に近付くに連れて、主ロープ7の振幅は小さくなるが、主ロープ7の振動の周波数が高くなる。そして、主ロープ7の張力に応じた水平外力がかご8に作用し、ロープ周波数とかご周波数とが一致する位置でかご8の振動が大きくなると考えられる。
実施の形態1の制御装置5には、かご8がそのゾーン内に位置しているときに建物の揺れにより主ロープ7又はコンペンロープ12が揺れ易い昇降路1内のかご移動領域である複数の管制有効ゾーンが予め設定されている。この例では、管制有効ゾーンとして、図4に示すように、主ロープ共振ゾーン1a、第1のコンペンロープ共振ゾーン1b、及び第2のコンペンロープ共振ゾーン1cが設定されている。
主ロープ共振ゾーン1aは、そのゾーン内にかご8が存在しているときに、建物の揺れにより主ロープ7のかご側部分が共振し易い領域である。第1及び第2のコンペンロープ共振ゾーン1b,1cは、そのゾーン内にかご8が存在しているときに、建物の揺れによりコンペンロープ12のかご側部分が共振し易い領域である。
この例では、主ロープ共振ゾーン1aは、最下階付近に設定されている。また、第1のコンペンロープ共振ゾーン1bは、中間階付近に設定されている。さらに、第2のコンペンロープ共振ゾーン1cは、最上階付近に設定されている。これらの共振ゾーン1a,1b,1cは、昇降路1内の互いに異なる領域であり、上下方向に互いに間隔をおいて設定されている。
各共振ゾーン1a,1b,1cの上下方向の範囲は、1階床のみであっても、複数階床に渡っていてもよく、実際の建物揺れと主ロープ7及びコンペンロープ12の揺れとの関係に応じて適宜設定することができる。
また、制御装置5には、図5に示す第1のかご振動ゾーン1d、及び図6に示す第2のかご振動ゾーン1eが予め設定されている。第1のかご振動ゾーン1dは、そのゾーン内にかご8が位置しているときに、主ロープ7のかご側部分の揺れに共振してかご8の振動が過大となる昇降路1内のかご移動領域である。第2のかご振動ゾーン1eは、そのゾーン内にかご8が位置しているときに、コンペンロープ12のかご側部分の揺れに共振してかご8の振動が過大となる昇降路1内のかご移動領域である。
この例では、第1のかご振動ゾーン1dは、最上階付近に設定されている。また、第2のかご振動ゾーン1eは、最下階付近に設定されている。
かご8が主ロープ共振ゾーン1a内に位置しているときに建物揺れが発生すると、主ロープ7のかご側部分に揺れが生じ易く、その状態でかご8が上方向へ走行し、第1のかご振動ゾーン1dに進入すると、かご8に比較的大きな振動が発生する恐れがある。
また、かご8が第1又は第2のコンペンロープ共振ゾーン1b,1c内に位置しているときに建物揺れが発生すると、コンペンロープ12のかご側部分に揺れが生じ易く、その状態でかご8が下方向へ走行し、第2のかご振動ゾーン1eに進入すると、かご8に比較的大きな振動が発生する恐れがある。
これに対して、実施の形態1の制御装置5は、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが主ロープ7又はコンペンロープ12に発生しているかどうかを判定する。そして、発生していると判定した場合には、かご8が第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eに進入する可能性が高いかどうかを判定する。そして、高いと判定した場合には、かご8を、第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eよりも手前、即ち現在のかご位置側の少なくとも1箇所の停止箇所で停止させることにより、主ロープ7又はコンペンロープ12の揺れを減衰させる。
また、実施の形態1のエレベータ装置の制御方法は、第1の判定ステップ、第2の判定ステップ、及び減衰ステップを有している。第1の判定ステップでは、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが主ロープ7(又はコンペンロープ12)に発生しているかどうかを判定する。第1の判定ステップにおいて、発生していると判定した場合に、第2の判定ステップを実施する。
第2の判定ステップでは、第1のかご振動ゾーン1d(又は第2のかご振動ゾーン1e)にかご8が進入する可能性が高いかどうかを判定する。第2の判定ステップにおいて、可能性が高いと判定した場合に、減衰ステップを実施する。
減衰ステップでは、かご8を、第1のかご振動ゾーン1d(又は第2のかご振動ゾーン1e)よりも手前の少なくとも1箇所の停止箇所で停止させることにより、主ロープ7(又はコンペンロープ12)の揺れを減衰させる。
具体的には、制御装置5は、建物揺れ設定レベル以上の建物の揺れが検出されている状態で、かご8が主ロープ共振ゾーン1aにゾーン滞在上限時間以上滞在していると、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが主ロープ7に発生していると判定する。また、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが主ロープ7に発生していると判定したときに、主ロープ共振ゾーン1aよりも第1のかご振動ゾーン1d側の呼びが発生すると、かご8が第1のかご振動ゾーン1dに進入する可能性が高いと判定する。
同様に、制御装置5は、建物揺れ設定レベル以上の建物の揺れが検出されている状態で、かご8が第1又は第2のコンペンロープ共振ゾーン1b,1cにゾーン滞在上限時間以上滞在していると、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れがコンペンロープ12に発生している判定する。また、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れがコンペンロープ12に発生していると判定したときに、第1又は第2のコンペンロープ共振ゾーン1b,1cよりも第2のかご振動ゾーン1e側の呼びが発生すると、かご8が第2のかご振動ゾーン1eに進入する可能性が高いと判定する。
これにより、建物揺れにより主ロープ7又はコンペンロープ12に揺れが発生していると推定される場合に、揺れを十分に減衰させてから、第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eにかご8を進入させることができる。
なお、「ゾーン滞在上限時間以上滞在」の「滞在」は、かご8が停止している時間もかご8が走行している時間も含んでいる。また、ゾーン滞在上限時間も、制御装置5に予め設定しておく。
また、この例では、停止箇所は第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eよりも手前の停止階である。ここでは、停止箇所としての停止階を退避階と称する。そして、制御装置5は、乗場からの新たな呼びを生成することにより、退避階にかご8を停止させる。また、制御装置5は、かご8内からの新たな呼びを生成することにより、退避階にかご8を停止させてもよい。さらに、制御装置5は、いずれの呼びボタンも点灯させず、内部的に新たな呼びを生成することにより、退避階にかご8を停止させてもよい。
なお、これらの退避階としては、主ロープ7、コンペンロープ12、及び調速機ロープ(図示せず)など、昇降路1内に配置されている様々なロープの揺れが抑えられる停止階を選択するのが好適である。
また、様々なロープの揺れが抑えられるかご位置であれば、停止箇所を階間に設定することも可能である。
さらに、新たな呼びを生成する場合、過大なかご振動の発生を防止するための管制運転を行っている旨のアナウンス及び表示の少なくともいずれか一方を、かご8内及び乗場の少なくともいずれか一方で実施するのが好ましい。
図7は図1の制御装置5を示すブロック図である。制御装置5は、管制運転判定部5a、管制運転実施条件判定部5b、停止階判定部5c、運転制御部5d、及び呼び登録部5eを有している。
管制運転判定部5aには、建物の揺れを検出する建物揺れ検出器14からの信号が入力される。建物揺れ検出器14としては、例えば地震による長周期振動を感知する長周期振動感知器が用いられている。
また、管制運転判定部5aには、かご位置検出器15からのかご位置情報が入力される。かご位置検出器15としては、例えば、巻上機3に設けられている巻上機エンコーダ(図示せず)、調速機(図示せず)に設けられている調速機エンコーダ(図示せず)、及び昇降路1内に設置されている複数のかご位置検出スイッチ(図示せず)等を用いることができる。
管制運転判定部5aは、建物揺れ検出器14により建物揺れ設定レベル以上の建物の揺れが検出されている状態で、かご8が主ロープ共振ゾーン1a、第1のコンペンロープ共振ゾーン1b又は第2のコンペンロープ共振ゾーン1cにゾーン滞在上限時間以上滞在しているかどうかを判定し、上記の条件を満たす場合に管制運転フラグを成立させる。
管制運転実施条件判定部5bには、かご位置情報、運転方向情報、管制運転判定部5aからの情報、及び呼び登録部5eからの情報が入力される。管制運転実施条件判定部5bは、主ロープ7の振動を減衰させるための管制運転であるUP管制運転、又はコンペンロープ12の振動を減衰させるための管制運転であるDOWN管制運転を実施する条件が成立したかどうかを判定する。
停止階判定部5cには、管制運転実施条件判定部5bからの情報、及び呼び登録部5eからの情報が入力される。停止階判定部5cは、新たな退避階の呼びを生成する必要があるかどうかを判定し、必要な場合に新たな退避階の呼びを生成するための指令を運転制御部5dに入力する。
図8は図1の制御装置5の動作を示すフローチャートである。制御装置5は、通常運転の処理の中で図8に示す処理を周期的に実施する。図8の処理では、まず建物揺れ設定レベル以上の建物揺れが検出されているかどうかを判定する(ステップS1)。建物揺れ設定レベル以上の建物揺れが検出されている場合、かご8が主ロープ共振ゾーン1a、第1のコンペンロープ共振ゾーン1b又は第2のコンペンロープ共振ゾーン1cに位置しているかどうかを判定する(ステップS2)。
建物揺れ設定レベル以上の建物揺れが検出されており、かつかご8がいずれかの管制有効ゾーンに位置している場合、ゾーン滞在時間のカウントを開始する(ステップS3)。そして、かご8がいずれかの管制有効ゾーンにまだ位置しているかどうかを判定するとともに(ステップS4)、ゾーン滞在時間がゾーン滞在上限時間に達したかどうかを判定する(ステップS5)。
ゾーン滞在上限時間に達する前にかご8が管制有効ゾーンから出た場合、ゾーン滞在時間をリセットして(ステップS6)、ステップS1に戻る。但し、かご8が、管制有効ゾーンを抜けてすぐに、管制有効ゾーンに戻る可能性もあるため、設定時間後にステップS1に戻るようにしてもよい。
一方、ゾーン滞在時間がゾーン滞在上限時間に達した場合は、かご8が管制有効ゾーンに位置しており、かつ建物揺れ設定レベル以上の建物揺れが検出されているかどうかを再度判定する(ステップS7)。
そして、2つの条件が満たされていれば、管制運転フラグを成立させる(ステップS8)。また、この時点で建物揺れ設定レベル以上の建物揺れが検出されなくなっていた場合には、ゾーン滞在時間をリセットして(ステップS9)、ステップS1に戻る。但し、建物揺れが検出されていなくても、ロープ揺れが継続している可能性があるので、建物揺れ検出フラグは、建物加速度が建物揺れ設定レベルを下回ってから、ロープ減衰設定時間を経過した後にリセットするのが好適である。
管制運転フラグを成立させた場合、成立させたフラグの管制運転に対応する管制有効ゾーン外へのかご呼び又は乗場呼びの登録があるかどうかを判定する(ステップS10)。管制有効ゾーン外への呼び登録がなければ、ステップS7に戻る。2回目以降のステップS7において、かご8が管制有効ゾーンから出ているか、又は建物揺れ設定レベル以上の建物揺れが検出されなくなっていた場合には、ゾーン滞在時間をリセットするとともに、管制運転フラグをリセットしてステップS1に戻る(ステップS9)。
ステップS10において、管制有効ゾーン外への呼び登録があった場合、実施する管制運転が、かご8を上方向へ走行させる際に行う管制運転、即ちUP管制かどうかを判定する(ステップS11)。
ここで、図4において、かご8が主ロープ共振ゾーン1aに滞在している場合、第1のかご振動ゾーン1dへの走行が問題となるため、実施する管制運転はUP管制となる。一方、図4において、かご8が第1又は第2のコンペンロープ共振ゾーン1b,1cに滞在している場合、第2のかご振動ゾーン1eへの走行が問題となるため、実施する管制運転は、かご8を下方向へ走行させる際に行う管制運転、即ちDOWN管制となる。
実施する管制運転がUP管制であった場合、UP管制条件が成立するかどうかを判定する(ステップS12)。ここでは、UP管制条件として、かご8が管制有効ゾーンを上方向へ抜ける呼びであるかどうかを判定する。かご8が管制有効ゾーンを下方向へ抜ける呼びであった場合には、ステップS9へ進む。但し、かご8が、管制有効ゾーンを下方向へ抜けてすぐに、管制有効ゾーンに戻る可能性もあるため、設定時間後にステップS9に進むようにしてもよい。
また、実施する管制運転がDOWN管制であった場合、DOWN管制条件が成立するかどうかを判定する(ステップS13)。ここでは、DOWN管制条件として、かご8が管制有効ゾーンを下方向へ抜ける呼びであるかどうかを判定する。かご8が管制有効ゾーンを上方向へ抜ける呼びであった場合には、ステップS9へ進む。但し、かご8が、管制有効ゾーンを上方向へ抜けてすぐに、管制有効ゾーンに戻る可能性もあるため、設定時間後にステップS9に進むようにしてもよい。
UP管制条件が成立した場合には、停止箇所として1つ又は2つ以上のUP退避階の呼びを登録する(ステップS14)。DOWN管制条件が成立した場合には、停止箇所として1つ又は2つ以上のDOWN退避階の呼びを登録する(ステップS15)。
UP退避階又はDOWN退避階の呼びを登録した後、ゾーン滞在時間をリセットするとともに、管制運転フラグをリセットして(ステップS16)、この回の処理を終了する。
制御装置5は、例えばコンピュータにより構成されている。即ち、上記の制御装置5の機能は、コンピュータの演算処理により実行することができる。
このようなエレベータ装置では、ロープ揺れが発生している状態でかご8がかご振動ゾーン1d,1eに進入するのを防止することができ、簡単な構成により、サービス性の低下を抑えつつ、ロープ振動によるかご8の乗り心地の悪化を防止することができる。即ち、ロープ振れ止め機構等の追加が不要であり、退避階へのダミー呼びを生成するだけで、利用者へのサービスを継続するので、サービス性の低下が抑えられ、かご8の共振も防止できる。
また、多くの建物に既設の建物揺れ検出器14からの信号と、かご位置情報とによって、ロープ揺れを推定するので、ロープ揺れ検出器の追加が不要であり、コストを低減することができる。
さらに、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが主ロープ7又はコンペンロープ12に発生していると判定したときに、管制有効ゾーンよりも第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1e側の呼びが発生すると、かご8に過大な振動が発生する可能性があると判定するので、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが主ロープ7又はコンペンロープ12に発生している状態でかご8が第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eに進入するのをより確実に防止することができる。
さらにまた、停止箇所を停止階としたので、呼びを生成するだけで停止箇所にかご8を容易に停止させることができ、また利用者に不安感を与えることもない。
また、乗場からの新たな呼びを生成することにより停止箇所にかご8を停止させる場合、かご8内の利用者に与える不安感をより低減することができる。
さらに、かご8内からの新たな呼びを生成することにより停止箇所にかご8を停止させる場合、乗場にいる利用者に与える不安感をより低減することができる。
なお、制御装置5は、かご8を停止箇所に停止させる必要があると判定した場合に、第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eよりも手前の行き先階の呼びが発生しているかどうかを判定し、発生していれば、第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eよりも手前の行き先階を停止箇所の一部又は全てとして利用してもよい。
この場合、第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eよりも手前の行き先階に停止させることにより、主ロープ7又はコンペンロープ12の振動を十分に減衰させるだけの時間を消費できるかどうかを判定する。そして、消費できると判定した場合には、手前の行き先階を停止箇所の全てとして利用する。また、十分に減衰させることができないと判定した場合には、手前の行き先階を停止箇所の一部として利用しつつ、別の1箇所又は2箇所以上の退避階にもかご8を停止させる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2のエレベータ装置の構成は、実施の形態1と同様である。但し、実施の形態2の制御装置5は、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが主ロープ7に発生していると判定したときに、第1のかご振動ゾーン1d内又は第1のかご振動ゾーン1dを通り過ぎた領域内の行き先階である管制有効行き先階の呼びが発生すると、かご8が第1のかご振動ゾーン1dに進入する可能性が高いと判定する。
同様に、制御装置5は、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れがコンペンロープ12に発生していると判定したときに、第2のかご振動ゾーン1e内又は第2のかご振動ゾーン1eを通り過ぎた領域内の行き先階である管制有効行き先階の呼びが発生すると、かご8が第2のかご振動ゾーン1eに進入する可能性が高いと判定する。
また、制御装置5は、かご8を停止箇所に停止させる必要があると判定した場合に、対応する第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eよりも手前の行き先階の呼びが発生しているかどうかを判定する。そして、手前の行き先階の呼びが発生していると、手前の行き先階を停止箇所の一部又は全てとして利用する。
図9は実施の形態2の制御装置5の動作を示すフローチャートである。制御装置5は、管制運転フラグを成立(ステップS8)させた後、管制有効行き先階への呼び登録があるかどうかを判定する(ステップS21)。
また、管制条件として、第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eよりも手前の行き先階の呼びが発生しているかどうか、発生している場合、第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eよりも手前の行き先階に停止させることにより主ロープ7又はコンペンロープ12の振動を十分に減衰させることができるかどうかを判定する。
そして、第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eよりも手前の行き先階に停止させることにより、主ロープ7又はコンペンロープ12の振動を十分に減衰させるだけの時間を消費できるかどうかを判定する。そして、消費できると判定した場合には、手前の行き先階を停止箇所の全てとして利用する。また、十分に減衰させることができないと判定した場合には、手前の行き先階を停止箇所の一部として利用する(ステップS22,23)。他の動作は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置では、実施の形態1と同様の効果に加え、停止箇所の追加を必要最小限とし、サービス性の低下をより効率的に抑えることができる。
なお、実施の形態2において、管制運転フラグの成立後に管制有効行き先階への呼びが発生したら、第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eよりも手前の行き先階の呼び登録の有無によらず、予め設定した退避階への呼びを自動的に登録するようにしてもよい。
実施の形態3.
次に、図10はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置の制御装置5を示すブロック図である。実施の形態3では、主ロープ7及びコンペンロープ12の揺れを検出する複数(図では1つのみ示す)のロープ揺れ検出器16からの検出信号が管制運転判定部5aに入力される。
ロープ揺れ検出器16としては、例えば、発光部と、発光部から出射された赤外線を検出する受光部とを有する光電センサが用いられる。管制運転判定部5aは、主ロープ7又はコンペンロープ12により赤外線が遮断されたときに、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが主ロープ7又はコンペンロープ12に発生していると判定する。
即ち、実施の形態3では、主ロープ7及びコンペンロープ12の揺れを直接検出しているので、管制有効ゾーンへのかご8の滞在時間はカウントする必要はない。
制御装置5は、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが主ロープ7に発生していると判定したときに、主ロープ共振ゾーン1aよりも第1のかご振動ゾーン1d側の呼びが発生すると、かご8が第1のかご振動ゾーン1dに進入する可能性が高いと判定する。
また、制御装置5は、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れがコンペンロープ12に発生していると判定したときに、第1又は第2のコンペンロープ共振ゾーン1b,1cよりも第2のかご振動ゾーン1e側の呼びが発生すると、かご8が第2のかご振動ゾーン1eに進入する可能性が高いと判定する。
図11は図10の制御装置5の動作を示すフローチャートである。制御装置5は、通常運転の処理の中で図11に示す処理を周期的に実施する。図11の処理では、まずロープ揺れ設定レベル以上の揺れが主ロープ7又はコンペンロープ12に発生しているかどうかを判定する(ステップS31)。そして、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが検出されると、管制運転フラグを成立させる(ステップS32)。
管制運転フラグを成立させた場合、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが検出されたロープに対応する管制有効ゾーン外へのかご呼び又は乗場呼びの登録があるかどうかを判定する(ステップS33)。管制有効ゾーン外への呼び登録がなければ、ロープ揺れが継続しているかどうかを判定し(ステップS34)、継続していればステップS33に戻る。また、ロープ揺れが継続していなければ、管制運転フラグをリセットして(ステップS35)、ステップS31に戻る。
ステップS33において、管制有効ゾーン外への呼び登録があった場合、実施の形態1と同様に、実施する管制運転が、UP管制かどうかを判定し(ステップS11)、UP管制条件又はDOWN管制条件が成立するかどうかを判定する(ステップS12又はステップS13)。管制条件が成立した場合の退避階登録(ステップS14又はステップS15)も、実施の形態1と同様である。
管制条件が成立しなかった場合、管制運転フラグをリセットして(ステップS35)、ステップS31に戻る。また、UP退避階又はDOWN退避階の呼びを登録した場合、管制運転フラグをリセットして(ステップS36)、この回の処理を終了する。他の構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置では、ロープ揺れが発生している状態でかご8がかご振動ゾーン1d,1eに進入するのを防止することができ、簡単な構成により、サービス性の低下を抑えつつ、ロープ振動によるかご8の乗り心地の悪化を防止することができる。
また、ロープ揺れ検出器16からの検出信号により、ロープ揺れの判定を行うので、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが発生しているかどうかをより確実に判定することができ、ロープ振動によるかご8の乗り心地の悪化をより確実に防止することができる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4について説明する。実施の形態4のエレベータ装置の構成は、実施の形態3と同様である。但し、実施の形態4の制御装置5は、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが主ロープ7に発生していると判定したときに、第1のかご振動ゾーン1d内又は第1のかご振動ゾーン1dを通り過ぎた領域内の行き先階である管制有効行き先階の呼びが発生すると、かご8が第1のかご振動ゾーン1dに進入する可能性が高いと判定する。
同様に、制御装置5は、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れがコンペンロープ12に発生していると判定したときに、第2のかご振動ゾーン1e内又は第2のかご振動ゾーン1eを通り過ぎた領域内の行き先階である管制有効行き先階の呼びが発生すると、かご8が第2のかご振動ゾーン1eに進入する可能性が高い判定する。
また、制御装置5は、かご8を停止箇所に停止させる必要があると判定した場合に、対応する第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eよりも手前の行き先階の呼びが発生しているかどうかを判定する。そして、手前の行き先階の呼びが発生していると、手前の行き先階を停止箇所の一部又は全てとして利用する。
図12は実施の形態4の制御装置5の動作を示すフローチャートである。制御装置5は、管制運転フラグを成立(ステップS32)させた後、管制有効行き先階への呼び登録があるかどうかを判定する(ステップS41)。
また、管制条件として、第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eよりも手前の行き先階の呼びが発生しているかどうか、発生している場合、第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eよりも手前の行き先階に停止させることにより主ロープ7又はコンペンロープ12の振動を十分に減衰させることができるかどうかを判定する。
そして、第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eよりも手前の行き先階に停止させることにより、主ロープ7又はコンペンロープ12の振動を十分に減衰させるだけの時間を消費できるかどうかを判定する。そして、消費できると判定した場合には、手前の行き先階を停止箇所の全てとして利用する。また、十分に減衰させることができないと判定した場合には、手前の行き先階を停止箇所の一部として利用する(ステップS22,23)。他の動作は、実施の形態3と同様である。
このようなエレベータ装置では、実施の形態3と同様の効果に加え、停止箇所の追加を必要最小限とし、サービス性の低下をより効率的に抑えることができる。
なお、実施の形態4において、管制運転フラグの成立後に管制有効行き先階への呼びが発生したら、第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eよりも手前の行き先階の呼び登録の有無によらず、予め設定した退避階への呼びを自動的に登録するようにしてもよい。
また、実施の形態3、4のロープ揺れ検出器16は、光電センサに限定されるものではなく、例えばカメラで撮影した画像からロープ揺れを検出するタイプのロープ揺れ検出器などであってもよい。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5について説明する。図13は実施の形態5のエレベータ装置の制御装置5による制御方法を示す説明図であり、図1の主ロープ7のかご側部分の1次固有振動数、コンペンロープ12のかご側部分の1次固有振動数、及びかご8の左右方向の1次固有振動数と、かご位置との関係を示すグラフに制御方法を重ねて示している。かご位置S1は、かご8の左右方向の1次固有振動数が主ロープ7のかご側部分の1次固有振動数と一致する位置である。また、かご位置S2は、かご8の左右方向の1次固有振動数がコンペンロープ12のかご側部分の1次固有振動数と一致する位置である。
実施の形態5のエレベータ装置の構成は、実施の形態1、2、3又は4と同様である。実施の形態5の制御装置5は、実施の形態1、2の方法、又は実施の形態3、4の方法で、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが主ロープ7又はコンペンロープ12に発生していると判定すると、第1及び第2のかご振動ゾーン1d,1eへのかご8の移動を禁止する。
また、実施の形態5のエレベータ装置の制御方法は、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが主ロープ7又はコンペンロープ12に発生しているかどうかを判定する判定ステップと、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが主ロープ7又はコンペンロープ12に発生していると判定した場合に、第1及び第2のかご振動ゾーン1d,1eへのかご8の移動を禁止する禁止ステップとを含んでいる。
このとき、主ロープ7の揺れとコンペンロープ12の揺れとを区別して判定し、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが主ロープ7に発生していると判定すると、第1のかご振動ゾーン1dへのかご8の移動を禁止し、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れがコンペンロープ12に発生していると判定すると、第2のかご振動ゾーン1eへのかご8の移動を禁止するようにしてもよい。
この後、実施の形態1、2の方法でロープ揺れを間接的に検出した場合、制御装置5は、建物揺れが予め設定したレベルよりも小さくなったときに、主ロープ7又はコンペンロープ12の揺れが十分に減衰したと判定し、第1及び第2のかご振動ゾーン1d,1eへのかご8の移動を許可する。
また、実施の形態3、4の方法でロープ揺れを直接検出した場合、制御装置5は、主ロープ7又はコンペンロープ12の揺れが予め設定したレベルよりも小さくなったときに、主ロープ7又はコンペンロープ12の揺れが十分に減衰したと判定し、第1及び第2のかご振動ゾーン1d,1eへのかご8の移動を許可する。
さらに、主ロープ7の揺れとコンペンロープ12の揺れとを区別して判定する場合、制御装置5は、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが主ロープ7又はコンペンロープ12に発生したときのかご位置にかご8を戻し、そのかご位置での主ロープ7又はコンペンロープ12の揺れが予め設定したレベルよりも小さくなったときに、主ロープ7又はコンペンロープ12の揺れが十分に減衰したと判定し、第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eへのかご8の移動を許可する。
このようなエレベータ装置では、ロープ揺れが発生している状態でかご8がかご振動ゾーン1d,1eに進入するのを防止することができ、簡単な構成により、サービス性の低下を抑えつつ、ロープ振動によるかご8の乗り心地の悪化を防止することができる。
実施の形態6.
次に、図14はこの発明の実施の形態6によるエレベータ装置を示す構成図である。実施の形態6のエレベータ装置では、同一バンク内に同様の構成の複数(図14では2機)のエレベータ本体が設けられている。また、図14では、1号機の機器に「−1」の符号を添え、2号機の機器に「−2」の符号を添えている。制御装置5は、図7又は図10の構成を2台分と、1号機及び2号機を群として制御する群管理制御部とを有している。
図15は実施の形態6のエレベータ装置の制御装置5による制御方法を示す説明図である。制御装置5には、実施の形態1と同様に、主ロープ共振ゾーン1a、第1のコンペンロープ共振ゾーン1b、第2のコンペンロープ共振ゾーン1c、第1のかご振動ゾーン1d、及び第2のかご振動ゾーン1eが設定されている。
制御装置5は、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが少なくともいずれかの主ロープ7−1,7−2に発生しているかどうかを判定し、発生していると判定した場合には、かご8−1,8−2の移動範囲を、主ロープ共振ゾーン1a及び第1のかご振動ゾーン1dのいずれか一方のみを含む第1のゾーンZ1と、主ロープ共振ゾーン1a及び第1のかご振動ゾーン1dの他方のみを含む第2のゾーンZ2とにエレベータ本体毎に振り分けて制限する。
同様に、制御装置5は、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが少なくともいずれかのコンペンロープ12−1,12−2に発生しているかどうかを判定し、発生していると判定した場合には、かご8−1,8−2の移動範囲を、コンペンロープ共振ゾーン1b,1c及び第2のかご振動ゾーン1eのいずれか一方のみを含む第1のゾーンZ1と、コンペンロープ共振ゾーン1b,1c及び第2のかご振動ゾーン1eの他方のみを含む第2のゾーンZ2とにエレベータ本体毎に振り分けて制限する。
ロープ揺れの判定方法は、制御装置5は、実施の形態1〜4のいずれかと同様である。また、図15の例では、第1のゾーンZ1の最上階と第2のゾーンZ2の最下階とが上下に隣接しているが、1つの階又は2つ以上の階で重なっていてもよい。さらに、第1及び第2のゾーンZ1,Z2のいずれにも含まれない階が存在してもよいが、その場合はサービス性がある程度低下する。
また、実施の形態6のエレベータ装置の制御方法は、判定ステップ及び制限ステップを含んでいる。判定ステップでは、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが少なくともいずれかのロープに発生しているかどうかを判定する。そして、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが少なくともいずれかのロープに発生していると判定した場合に、制限ステップを実施する。制限ステップでは、かご8−1,8−2の移動範囲を上記のように制限する。
さらに、制御装置5は、かご8−1,8−2の移動範囲の制限する際、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが発生しているロープが接続されているかご8であるロープ揺れ検出かごを、第1及び第2のゾーンZ1,Z2のうち、現在ロープ揺れ検出かごが配置されているゾーン内に留め、他のかご8をロープ揺れ検出かごが存在しないゾーンに割り当てる。
但し、全てのかご8がロープ揺れ検出かごである場合には、いずれかのロープ揺れ検出かごを現在配置されているゾーンから他のゾーンへ移動させる。ロープ揺れ検出かごを現在配置されているゾーンから他のゾーンへ移動させる場合、ロープ揺れ検出かごが第1及び第2のかご振動ゾーン1d,1eのうち問題となるかご振動ゾーンに進入する可能性が高いかどうかを判定する。そして、高いと判定した場合には、ロープ揺れ検出かごを、第1又は第2のかご振動ゾーン1d,1eよりも手前の少なくとも1箇所の停止箇所で停止させることにより、ロープ揺れ検出かごに接続されているロープの揺れを減衰させる。ロープの揺れを減衰させるための制御は、実施の形態1〜4のいずれかと同様である。
このようなエレベータ装置では、ロープ揺れが発生している状態でかご8がかご振動ゾーン1d,1eに進入するのを防止することができ、簡単な構成により、サービス性の低下を抑えつつ、ロープ振動によるかご8の乗り心地の悪化を防止することができる。
また、建物揺れが長時間続いている場合にも、ロープ振動によるかご8の乗り心地の悪化を防止することができる。
さらに、第1及び第2のゾーンZ1,Z2を隣接又は部分的に重複させることにより、利用者が号機を乗り継いで最下階から最上階まで移動することができ、連続したサービスが可能となる。
なお、実施の形態6において、エレベータ装置に含まれる号機数は3台以上であってもよい。この場合、ゾーンを3つ以上に分けることも可能である。
また、エレベータ装置のレイアウトは、図1のレイアウトに限定されるものではない。例えば2:1ローピング方式のエレベータ、巻上機が昇降路の下部に配置されているエレベータ、及び2個以上の釣合おもりを用いるエレベータ等にもこの発明は適用できる。
さらに、上記の例では、主ロープ7及びコンペンロープ12について述べたが、いずれか一方のみにこの発明を適用してもよく、また、例えば調速機ロープなど、かご8に接続されているロープであれば、この発明の適用範囲内である。また、断面が偏平なベルトについても、かご振動ゾーンにおいてかご8に過大な振動を発生させる可能性があれば、この発明におけるロープに含まれる。
さらにまた、この発明は、機械室レスエレベータ、ダブルデッキエレベータ、共通の昇降路内に複数のかごが配置されているワンシャフトマルチカー方式のエレベータなど、あらゆるタイプのエレベータ装置に適用できる。

Claims (15)

  1. 建物内に設けられている昇降路を昇降するかご、
    前記かごに接続されているロープ、及び
    前記かごの運転を制御する制御装置
    を備え、
    前記制御装置には、前記ロープの揺れに共振して前記かごの振動が過大となるかご移動領域であるかご振動ゾーンが設定されており、
    前記制御装置は、
    ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが前記ロープに発生しているかどうかを判定し、発生していると判定した場合には、前記かごが前記かご振動ゾーンに進入する可能性が高いかどうかを判定し、高いと判定した場合には、前記かごを、前記かご振動ゾーンよりも手前の少なくとも1箇所の停止箇所で停止させることにより、前記ロープの揺れを減衰させ、
    前記制御装置には、前記建物の揺れにより前記ロープが揺れ易いかご移動領域である管制有効ゾーンがさらに設定されており、
    前記制御装置は、前記建物の揺れを検出する建物揺れ検出器により建物揺れ設定レベル以上の揺れが検出されている状態で、前記かごが前記管制有効ゾーンにゾーン滞在上限時間以上滞在していると、前記ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが前記ロープに発生していると判定するエレベータ装置。
  2. 前記制御装置は、前記ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが前記ロープに発生していると判定したときに、前記管制有効ゾーンよりも前記かご振動ゾーン側の呼びが発生すると、前記かごが前記かご振動ゾーンに進入する可能性が高いと判定する請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 前記制御装置は、前記ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが前記ロープに発生していると判定したときに、前記かご振動ゾーン内又は前記かご振動ゾーンを通り過ぎた領域内の行き先階である管制有効行き先階の呼びが発生すると、前記かごが前記かご振動ゾーンに進入する可能性が高いと判定する請求項1記載のエレベータ装置。
  4. 建物内に設けられている昇降路を昇降するかご、
    前記かごに接続されているロープ、
    前記かごの運転を制御する制御装置、及び
    前記ロープの揺れを検出するロープ揺れ検出器
    を備え、
    前記制御装置には、前記ロープの揺れに共振して前記かごの振動が過大となるかご移動領域であるかご振動ゾーンと、前記建物の揺れにより前記ロープが揺れ易いかご移動領域である管制有効ゾーンとが設定されており、
    前記制御装置は、
    前記ロープ揺れ検出器からの信号により、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが前記ロープに発生しているかどうかを判定し、発生していると判定した場合には、前記かごが前記かご振動ゾーンに進入する可能性が高いかどうかを判定し、高いと判定した場合には、前記かごを、前記かご振動ゾーンよりも手前の少なくとも1箇所の停止箇所で停止させることにより、前記ロープの揺れを減衰させ、
    前記ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが前記ロープに発生していると判定したときに、前記管制有効ゾーンよりも前記かご振動ゾーン側の呼びが発生すると、前記かごが前記かご振動ゾーンに進入する可能性が高いと判定するエレベータ装置。
  5. 建物内に設けられている昇降路を昇降するかご、
    前記かごに接続されているロープ、
    前記かごの運転を制御する制御装置、及び
    前記ロープの揺れを検出するロープ揺れ検出器
    を備え、
    前記制御装置には、前記ロープの揺れに共振して前記かごの振動が過大となるかご移動領域であるかご振動ゾーンが設定されており、
    前記制御装置は、
    前記ロープ揺れ検出器からの信号により、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが前記ロープに発生しているかどうかを判定し、発生していると判定した場合には、前記かごが前記かご振動ゾーンに進入する可能性が高いかどうかを判定し、高いと判定した場合には、前記かごを、前記かご振動ゾーンよりも手前の少なくとも1箇所の停止箇所で停止させることにより、前記ロープの揺れを減衰させ、
    前記ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが前記ロープに発生していると判定したときに、前記かご振動ゾーン内又は前記かご振動ゾーンを通り過ぎた領域内の行き先階である管制有効行き先階の呼びが発生すると、前記かごが前記かご振動ゾーンに進入する可能性が高いと判定するエレベータ装置。
  6. 前記停止箇所は停止階である請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  7. 前記制御装置は、乗場からの新たな呼びを生成することにより、前記停止箇所に前記かごを停止させる請求項6記載のエレベータ装置。
  8. 前記制御装置は、かご内からの新たな呼びを生成することにより、前記停止箇所に前記かごを停止させる請求項6記載のエレベータ装置。
  9. 建物内に設けられている昇降路を昇降するかご、
    前記かごに接続されているロープ、及び
    前記かごの運転を制御する制御装置
    を備え、
    前記制御装置には、前記ロープの揺れに共振して前記かごの振動が過大となるかご移動領域であるかご振動ゾーンが設定されており、
    前記制御装置は、
    ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが前記ロープに発生しているかどうかを判定し、発生していると判定した場合には、前記かごが前記かご振動ゾーンに進入する可能性が高いかどうかを判定し、高いと判定した場合には、前記かごを、前記かご振動ゾーンよりも手前の少なくとも1箇所の停止箇所で停止させることにより、前記ロープの揺れを減衰させ、
    前記制御装置は、前記かごを前記停止箇所に停止させる必要があると判定した場合に、前記かご振動ゾーンよりも手前の行き先階の呼びが発生していると、前記かご振動ゾーンよりも手前の前記行き先階を前記停止箇所の一部又は全てとして利用するエレベータ装置。
  10. 建物内に設けられている昇降路を昇降するかご、
    前記かごに接続されているロープ、及び
    前記かごの運転を制御する制御装置
    を備え、
    前記制御装置には、前記ロープの揺れに共振して前記かごの振動が過大となるかご移動領域であるかご振動ゾーンが設定されており、
    前記制御装置は、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが前記ロープに発生しているかどうかを判定し、発生していると判定した場合には、前記かご振動ゾーンへの前記かごの移動を禁止しつつ、前記昇降路の前記かご振動ゾーンを除く範囲を前記かごの運転範囲とするエレベータ装置。
  11. かごと、前記かごに接続されているロープとをそれぞれ有しており、同一バンク内に設けられている複数のエレベータ本体、及び
    前記かごの運転を制御する制御装置
    を備え、
    前記制御装置には、建物の揺れにより前記ロープが揺れ易いかご移動領域である管制有効ゾーンと、前記ロープの揺れに共振して前記かごの振動が過大となるかご移動領域であるかご振動ゾーンとが設定されており、
    前記制御装置は、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが少なくともいずれかの前記ロープに発生しているかどうかを判定し、発生していると判定した場合には、前記かごの移動範囲を、前記管制有効ゾーン及び前記かご振動ゾーンのいずれか一方のみを含む第1のゾーンと、前記管制有効ゾーン及び前記かご振動ゾーンの他方のみを含む第2のゾーンとに振り分けて制限するエレベータ装置。
  12. 前記制御装置は、前記かごの移動範囲の制限時に、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが発生している前記ロープが接続されている前記かごであるロープ揺れ検出かごが前記かご振動ゾーンに進入する可能性が高いかどうかを判定し、高いと判定した場合には、前記ロープ揺れ検出かごを、前記かご振動ゾーンよりも手前の少なくとも1箇所の停止箇所で停止させることにより、前記ロープ揺れ検出かごに接続されている前記ロープの揺れを減衰させる請求項11記載のエレベータ装置。
  13. かごに接続されているロープに、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが発生しているかどうかを判定するステップ、
    前記ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが前記ロープに発生していると判定した場合に、前記ロープの揺れに共振して前記かごの振動が過大となるかご移動領域であるかご振動ゾーンに、前記かごが進入する可能性が高いかどうかを判定するステップ、及び
    前記ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが前記ロープに発生しており、かつ前記かご振動ゾーンに前記かごが進入する可能性が高いと判定した場合に、前記かごを、前記かご振動ゾーンよりも手前の少なくとも1箇所の停止箇所で停止させることにより、前記ロープの揺れを減衰させるステップ
    を含み、
    前記ロープに前記ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが発生しているかどうかを判定するステップでは、
    建物の揺れを検出する建物揺れ検出器により建物揺れ設定レベル以上の揺れが検出されている状態で、前記かごが、前記建物の揺れにより前記ロープが揺れ易いかご移動領域である管制有効ゾーンに、ゾーン滞在上限時間以上滞在していると、前記ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが前記ロープに発生していると判定するエレベータ装置の制御方法。
  14. かごに接続されているロープに、ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが発生しているかどうかを判定するステップ、及び
    ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが前記ロープに発生していると判定した場合に、前記ロープの揺れに共振して前記かごの振動が過大となるかご移動領域であるかご振動ゾーンへの前記かごの移動を禁止しつつ、昇降路の前記かご振動ゾーンを除く範囲を前記かごの運転範囲とするステップ
    を含むエレベータ装置の制御方法。
  15. かごと、前記かごに接続されているロープとをそれぞれ有しており、同一バンク内に設けられている複数のエレベータ本体、及び
    前記かごの運転を制御する制御装置
    を備えているエレベータ装置の制御方法であって、
    ロープ揺れ設定レベル以上の揺れが少なくともいずれかの前記ロープに発生しているかどうかを判定するステップ、及び
    いずれかの前記ロープにロープ揺れ設定レベル以上の揺れが発生していると判定した場合に、前記かごの移動範囲を、建物の揺れにより前記ロープが揺れ易いかご移動領域である管制有効ゾーン、及び前記ロープの揺れに共振して前記かごの振動が過大となるかご移動領域であるかご振動ゾーンのいずれか一方のみを含む第1のゾーンと、前記管制有効ゾーン及び前記かご振動ゾーンの他方のみを含む第2のゾーンとに振り分けて制限するステップ
    を含むエレベータ装置の制御方法。
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