JP2005231867A - エレベータの制振装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 記憶機構に予め記憶された過去の振動の方向および/または振動の大きさを参照しながら、制御機構により、乗りかごに生じる振動の方向および/または振動の大きさを予測して、乗りかごに生じる振動を相殺するよう可動おもりを直線往復運動させることができる。このため、乗りかごに発生する振動を能動的に抑制することができる。
【解決手段】 エレベータの制振装置は、乗りかごに生じる振動を検出する振動センサと、直線往復運動を行う可動おもりと、この可動おもりを駆動して直線往復運動させる駆動源と、記憶機構と、制御機構とを有する。記憶機構は、過去の運転において振動を検出しておき、この検出結果を予め記憶する。制御機構は、記憶機構に予め記憶された過去の振動を参照しながら、乗りかごに生じる振動を予測して、乗りかごに生じる振動を相殺するよう可動おもりを直線往復運動させる。
【選択図】 図5
【解決手段】 エレベータの制振装置は、乗りかごに生じる振動を検出する振動センサと、直線往復運動を行う可動おもりと、この可動おもりを駆動して直線往復運動させる駆動源と、記憶機構と、制御機構とを有する。記憶機構は、過去の運転において振動を検出しておき、この検出結果を予め記憶する。制御機構は、記憶機構に予め記憶された過去の振動を参照しながら、乗りかごに生じる振動を予測して、乗りかごに生じる振動を相殺するよう可動おもりを直線往復運動させる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、エレベータの乗りかごに発生する振動を抑制するエレベータの制振装置に関する。
一般的に、エレベータが複数台並んで設けられている場合において、隣接するエレベータにおける乗りかご同士がすれ違ったときには風圧によって乗りかごに横方向の振動が発生する。エレベータの乗りかごの速度が大きくなるほどこの乗りかごにかかる振動も大きくなるため、特に、乗りかごが高速で昇降するエレベータにおいては乗りかごの室内の乗客に大きな不快感を与える。
そこで、例えば、乗りかごの内部に設けられたかご室とこのかご室の外方に設置されたかご枠との間に防振ゴムを設ける方法、あるいは乗りかごの振動を検出して、この乗りかごのかご床の下方に設けられた可動おもりを駆動させて乗りかごの振動を相殺することによりこの振動を抑制する方法が知られている。後者の方法においては、乗りかごに設置された振動センサが検出したエレベータの横方向の振動の大きさに基づいて、制御機構は可動おもりを駆動させて乗りかごの制振を行う。
このような振動センサにより乗りかごの振動を検出してこの振動を抑制する制御を行うエレベータの乗りかごの振動の抑制方法については、例えば特許文献1および2に記載されている。
特許文献1には、乗りかごの振動を検出する振動センサと、乗りかごに設置され直線往復運動を行う可動おもりと、アクチュエータを有する可動おもりの駆動源と、可動おもりの駆動を制御する制御機構とを備えたエレベータの制振装置が記載されている。このような制振装置においては、振動センサによって乗りかごの振動が検出されると、制御機構は振動を抑制するための制御信号をアクチュエータに設けられたサーボモータに出力する。このサーボモータは可動おもりに取り付けられているボールネジを駆動し、これにより可動おもりが直線往復運動を行う。この制振装置を用いることより低コストで乗りかごの振動を抑制することができる。
特許文献1には、乗りかごの振動を検出する振動センサと、乗りかごに設置され直線往復運動を行う可動おもりと、アクチュエータを有する可動おもりの駆動源と、可動おもりの駆動を制御する制御機構とを備えたエレベータの制振装置が記載されている。このような制振装置においては、振動センサによって乗りかごの振動が検出されると、制御機構は振動を抑制するための制御信号をアクチュエータに設けられたサーボモータに出力する。このサーボモータは可動おもりに取り付けられているボールネジを駆動し、これにより可動おもりが直線往復運動を行う。この制振装置を用いることより低コストで乗りかごの振動を抑制することができる。
また、特許文献2には、振動センサ、アクティブダンパ、演算機構および制御機構を有する制振装置が記載されている。振動センサによってエレベータの乗りかごに発生した実際の振動を検出し、演算機構はエレベータの乗りかご内の乗客が感じると考えられる振動しきい値とこの検出された実際の振動の大きさとを比較する。そして、実際の振動の大きさが所定の振動しきい値を超えた場合には、制御機構が乗りかごに取り付けられたアクティブダンパにより振動を抑制する制御を行う。これにより、乗りかごの振動を抑制し、乗客にとって乗り心地の良い運転を行うことができる。
しかしながら、上述した従来のエレベータの制振装置においては、すでに発生した振動を検知して抑制することには効果があるが、最初に乗りかごに発生する横揺れの防止には効果が少ないという問題点があった。この横揺れで影響の大きいものとしては、例えば隣接するエレベータの乗りかご同士がすれ違うときに発生する風圧による振動が挙げられる。
また、乗りかごに発生した振動を検知してからはじめて可動おもりの制御を行うために、乗りかごの振動の抑制が後手にまわり、制振装置が受動的であるという問題があった。
また、乗りかごに生じる振動に関係する要素としては、乗りかごを案内するガイドレールの設置精度、乗りかごにかかる積載荷重の大きさ、この積載荷重の変動および乗りかごに設置されたガイドローラの減衰特性等があり、昇降中の乗りかごに発生する振動は、乗りかごの積載状態やエレベータの運転条件などによっても変わってくる。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、エレベータの乗りかごの高速化や積載荷重の大容量化の傾向に伴って、これらの様々な要因の影響をあらかじめ事前に予測して、能動的に乗りかごに発生する振動を制御することができるエレベータの制振装置を提供することを目的とする。
また、乗りかごに発生した振動を検知してからはじめて可動おもりの制御を行うために、乗りかごの振動の抑制が後手にまわり、制振装置が受動的であるという問題があった。
また、乗りかごに生じる振動に関係する要素としては、乗りかごを案内するガイドレールの設置精度、乗りかごにかかる積載荷重の大きさ、この積載荷重の変動および乗りかごに設置されたガイドローラの減衰特性等があり、昇降中の乗りかごに発生する振動は、乗りかごの積載状態やエレベータの運転条件などによっても変わってくる。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、エレベータの乗りかごの高速化や積載荷重の大容量化の傾向に伴って、これらの様々な要因の影響をあらかじめ事前に予測して、能動的に乗りかごに発生する振動を制御することができるエレベータの制振装置を提供することを目的とする。
本発明は、昇降路内に配設されたガイドレールに沿って乗りかごが昇降するエレベータに設置されるエレベータの制振装置において、前記乗りかごに設置され、この乗りかごが昇降する際に乗りかごに生じる振動の方向および/または振動の大きさを検出する振動センサと、前記乗りかごに設置され、この乗りかごに生じる振動の方向に沿って直線往復運動を行う可動おもりと、この可動おもりを駆動して直線往復運動させる駆動源と、過去の運転において前記振動センサにより振動の方向および/または振動の大きさを検出しておき、この検出結果を予め記憶する記憶機構と、前記記憶機構に予め記憶された過去の振動の方向および/または振動の大きさを参照しながら、前記乗りかごに生じる振動の方向および/または振動の大きさを予測して、この乗りかごに生じる振動を相殺するよう前記可動おもりを直線往復運動させる制御機構とを備えたことを特徴とするエレベータの制振装置である。
本発明は、昇降路内に配設されたガイドレールに沿って乗りかごが昇降するエレベータに設置されるエレベータの制振装置において、前記乗りかごに設置され、この乗りかごが昇降する際に乗りかごに生じる振動の方向および/または振動の大きさを検出する振動センサと、前記乗りかごに設置され、この乗りかごに生じる振動の方向に沿って直線往復運動を行う可動おもりと、この可動おもりを駆動して直線往復運動させる駆動源と、昇降路における前記乗りかごの高さを検出する乗りかご高さ検出センサと、前記乗りかごの積載荷重を検出する乗りかご積載荷重センサと、前記乗りかご高さ検出センサ、乗りかご積載荷重センサおよび振動センサにより検出された、前記乗りかごの特定の高さと、そのときの乗りかごの特定の積載荷重と、そのときの振動の方向および/または振動の大きさとの関係を予め求めておき、この結果を記憶する記憶機構と、前記乗りかご高さ検出センサにより検出された乗りかごの高さおよび前記乗りかご積載荷重センサにより検出された乗りかごの積載荷重に基づいて、前記記憶機構に予め記憶された、乗りかごの特定の高さと、そのときの乗りかごの特定の積載荷重と、そのときの振動の方向および/または振動の大きさとの関係を参照しながら、前記乗りかごに生じる振動の方向および/または振動の大きさを予測して、この乗りかごに生じる振動を相殺するよう前記可動おもりを直線往復運動させる制御機構とを備えたことを特徴とするエレベータの制振装置である。
本発明によるエレベータの制振装置においては、前記記憶機構は、さらに予め設定された前記乗りかごの乗降停止箇所の高さと、この乗りかごの速度パターンとを記憶し、前記記憶機構に記憶された情報に基づいて他のエレベータの乗りかごとすれ違う時間を演算する演算機構を備え、前記制御機構は、前記演算機構により演算された他のエレベータの乗りかごとすれ違う時間に前記可動おもりを直線往復運動させることが好ましい。
本発明によるエレベータの制振装置においては、前記記憶機構は、さらに予め代表的な運転条件で計測した前記乗りかごの高さと、そのときの乗りかごの積載荷重と、そのときの乗りかごの振動の方向および/または振動の大きさとの関係を含む乗りかごの標準走行振動データを記憶し、前記制御機構は、前記記憶機構に記憶された前記乗りかごの標準走行振動データを更に参照して前記可動おもりを直線往復運動させることが好ましい。
本発明によるエレベータの制振装置においては、前記乗りかごに加わる風圧を検出する風圧検出センサがこの乗りかごに設けられており、前記制御機構は、前記風圧検出センサにより検出された前記乗りかごにかかる風圧を更に参照して前記可動おもりを直線往復運動させることが好ましい。
本発明によるエレベータの制振装置においては、前記駆動源は、前記乗りかごの下方に設置されたアクチュエータからなり、このアクチュエータによって前記可動おもりが駆動されることが好ましい。
本発明によるエレベータの制振装置においては、前記振動センサは前記乗りかごに3つ以上配置されており、各振動センサはそれぞれ乗りかごの水平面縦方向、水平面横方向、鉛直方向における振動を検知するものであることが好ましい。
本発明によれば、エレベータの制振装置において、記憶機構に予め記憶された過去の振動の方向および/または振動の大きさを参照しながら、制御機構により、乗りかごに生じる振動の方向および/または振動の大きさを予測して、乗りかごに生じる振動を相殺するよう可動おもりを直線往復運動させることができる。このため、例えば隣接するエレベータの乗りかごとすれ違う場合、乗りかごに発生する振動を能動的に抑制することができる。
第1の実施の形態
以下、図1乃至図5を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
このうち、図1は、本発明におけるエレベータ30を示す構成図であり、図2は、図1のエレベータ30の乗りかご1の詳細を示す斜視図であり、図3は、図1のエレベータ30の乗りかご1と乗りかご高さ検出センサ24との関係を示す説明図であり、図4は、図1のエレベータ30の制振装置10の構成を示す説明図である。
以下、図1乃至図5を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
このうち、図1は、本発明におけるエレベータ30を示す構成図であり、図2は、図1のエレベータ30の乗りかご1の詳細を示す斜視図であり、図3は、図1のエレベータ30の乗りかご1と乗りかご高さ検出センサ24との関係を示す説明図であり、図4は、図1のエレベータ30の制振装置10の構成を示す説明図である。
図1および図2に示すように、エレベータ30は昇降路31を昇降する乗りかご1と、この乗りかご1を昇降させる巻上機61とを備えており、このうち乗りかご1の上部および下部には、昇降路31に沿って設けられたガイドレール2に案内されて昇降できるようガイドローラ5が取り付けられている。この場合、乗りかご1は、かご枠1a、かご室1bおよびかご床1cにより構成されている。
また、巻上機61に、乗りかご1とつり合いおもり(図示せず)とを連結するロープ4が取り付けられている。図1において、巻上機61によるロープ4の巻き上げ速度は、巻上機61に設けられた調速機62により調整される。また、インバータ63が巻上機61に設置されており、後述する制振装置10の制御機構71からの駆動信号がこのインバータ63に送られ、これにより、当該インバータ63は巻上機61の駆動を制御する。
また、巻上機61に、乗りかご1とつり合いおもり(図示せず)とを連結するロープ4が取り付けられている。図1において、巻上機61によるロープ4の巻き上げ速度は、巻上機61に設けられた調速機62により調整される。また、インバータ63が巻上機61に設置されており、後述する制振装置10の制御機構71からの駆動信号がこのインバータ63に送られ、これにより、当該インバータ63は巻上機61の駆動を制御する。
次に、エレベータ30の制振装置10について述べる。このエレベータ30の制振装置10は、乗りかご1に設けられた振動センサ22と、乗りかご1のかご床1cの下方に設置された可動おもり9と、この可動おもり9を駆動して直線往復運動させる駆動源8と、過去の運転において振動センサ22により検出された振動の方向および/または振動の大きさを予め記憶する記憶機構72と、可動おもり9の直線往復運動を制御する制御機構71とを備えている。
このうち、乗りかご1に設けられた振動センサ22は、この乗りかご1における振動の周波数および振幅を測定することにより振動の方向および/または振動の大きさを検出するものである。この振動センサ22は、例えば加速度センサからなる。
振動センサ22は、好ましくは、乗りかご1に3つ以上配置されており、各振動センサ22はそれぞれ乗りかご1の水平面縦方向、水平面横方向および鉛直方向における振動を検知するようになっている。これらの複数の振動センサ22のうち少なくとも1つはかご室1bに配設され、残りの振動センサ22はかご枠1aに取り付けられている。具体的には、振動センサ22は、かご枠1aの上部梁の両側面、かご室1bの天井面、かご室1bの床面およびかご枠1aの下梁にそれぞれ配設されている。
振動センサ22は、好ましくは、乗りかご1に3つ以上配置されており、各振動センサ22はそれぞれ乗りかご1の水平面縦方向、水平面横方向および鉛直方向における振動を検知するようになっている。これらの複数の振動センサ22のうち少なくとも1つはかご室1bに配設され、残りの振動センサ22はかご枠1aに取り付けられている。具体的には、振動センサ22は、かご枠1aの上部梁の両側面、かご室1bの天井面、かご室1bの床面およびかご枠1aの下梁にそれぞれ配設されている。
可動おもり9は、上述のように、乗りかご1のかご床1cの下方に設置されており、乗りかご1に生じる振動の方向に沿って直線往復運動を行うものである。この可動おもり9は、特に、かご床1cの近傍における乗りかご1内の乗客が振動を感じる位置に配置されていることが好ましい。
駆動源8は、図4に示すように、アクチュエータ81からなり、このアクチュエータ81は、リニアガイド11と、サーボモータ12と、ボールネジ13とを有している。後述のように制御機構71からの制御信号がアクチュエータ81のサーボモータ12に送られると、このサーボモータ12がリニア駆動することにより、ボールネジ13を介して可動おもり9がリニアガイド11に沿って摺動する。
この場合、アクチュエータ81は乗りかご1のかご床1cの下部に可動おもり9と並んで配置されている。
この場合、アクチュエータ81は乗りかご1のかご床1cの下部に可動おもり9と並んで配置されている。
ところで、可動おもり9および駆動源8はそれぞれ2つ以上設けられており、一方の可動おもり9は一方の駆動源8によって乗りかご1の水平面縦方向に駆動され、他方の可動おもり9は他方の駆動源8によって乗りかご1の水平面横方向に駆動される。このように一対の可動おもり9が垂直方向にそれぞれ独立して駆動されるので、これらの可動おもり9の乗りかご1に対して作用する力の合力は、この乗りかご1の水平面において所望の向きとすることができる。
制御機構71は、この記憶機構72に予め記憶された乗りかご1の過去の振動の方向および/または振動の大きさを参照しながら、乗りかご1に生じる振動の方向および/または振動の大きさを予測して、乗りかご1に生じる振動を相殺するよう可動おもり9を直線往復運動させるものであり、前述のように、この制御機構71からの制御信号が駆動源8に送られることによって可動おもり9の直線往復運動の制御が行われる。
さらに、制振装置10は、昇降路31における乗りかご1の高さを検出する乗りかご高さ検出センサ24と、乗りかご1の積載荷重を検出する乗りかご積載荷重センサ21とを有している。
乗りかご高さ検出センサ24は、図3に示すように、エレベータ30の昇降路31の例えば各階の乗降停止箇所Sに設けられたリミットスイッチからなっている。また、乗りかご積載荷重センサ21は、乗りかご1のかご床1cに設けられ、乗りかご1に乗った乗客や乗りかご1に積載された荷物などの積載荷重の合計値を検出するようになっている。
なお、乗りかご高さ検出センサ24は上記の構成に限定されるものではなく、例えば調速機62に取り付けられ、ロープ4の巻き上げの度合いによって乗りかご1の高さを検出するものであってもよい。
なお、乗りかご高さ検出センサ24は上記の構成に限定されるものではなく、例えば調速機62に取り付けられ、ロープ4の巻き上げの度合いによって乗りかご1の高さを検出するものであってもよい。
次に、図5を参照してこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
ここで、図5は、第1の実施の形態の制振装置10における制御機構71の制御内容を示すフローチャートである。
ここで、図5は、第1の実施の形態の制振装置10における制御機構71の制御内容を示すフローチャートである。
はじめに、記憶機構72に対する振動データの記憶の作業について説明する。
まず、制御機構71は、ステップS1において、エレベータ30の乗りかご1を走行させる駆動信号をインバータ63に送る。
次に、ステップS2において、制御機構71は、振動センサ22により乗りかご1の振動データの収集が行われて記憶機構72への当該振動データの記憶が既に完了しているか否かを判断する。
ここで、エレベータ30の乗りかご1の昇降が最初のものであるときは、乗りかご1の振動データの収集はまだ行われていないので、この場合には、制御機構71は、ステップS3において、乗りかご高さ検出センサ24、乗りかご積載荷重センサ21および振動センサ22により検出された、乗りかご1の特定の高さと、そのときの乗りかご1の特定の積載荷重と、そのときの振動の方向および/または振動の大きさとの関係(以下「振動に係わる関係」ともいう)に関する振動データの収集を行う。すなわち、乗りかご1の走行中に、乗りかご高さ検出センサ24によって経時的に検出される各々の乗りかご1の高さを検出するとともに、そのときの積載荷重を乗りかご積載荷重センサ21によって検出し、さらに、そのときの乗りかご1の実際の振動の方向および/または振動の大きさを振動センサ22によって検出する。
具体的には、振動センサ22の加速度センサは、具体的には、乗りかご1の横方向の振動を加速度信号として検出する。
まず、制御機構71は、ステップS1において、エレベータ30の乗りかご1を走行させる駆動信号をインバータ63に送る。
次に、ステップS2において、制御機構71は、振動センサ22により乗りかご1の振動データの収集が行われて記憶機構72への当該振動データの記憶が既に完了しているか否かを判断する。
ここで、エレベータ30の乗りかご1の昇降が最初のものであるときは、乗りかご1の振動データの収集はまだ行われていないので、この場合には、制御機構71は、ステップS3において、乗りかご高さ検出センサ24、乗りかご積載荷重センサ21および振動センサ22により検出された、乗りかご1の特定の高さと、そのときの乗りかご1の特定の積載荷重と、そのときの振動の方向および/または振動の大きさとの関係(以下「振動に係わる関係」ともいう)に関する振動データの収集を行う。すなわち、乗りかご1の走行中に、乗りかご高さ検出センサ24によって経時的に検出される各々の乗りかご1の高さを検出するとともに、そのときの積載荷重を乗りかご積載荷重センサ21によって検出し、さらに、そのときの乗りかご1の実際の振動の方向および/または振動の大きさを振動センサ22によって検出する。
具体的には、振動センサ22の加速度センサは、具体的には、乗りかご1の横方向の振動を加速度信号として検出する。
そして、ステップS4において、制御機構71は、乗りかご1の特定の高さおよび乗りかご1の特定の積載荷重に対応する乗りかご1の振動を外乱力Fに換算して記憶機構72に記憶する。この記憶機構72に記憶される外乱力Fのデータは、乗りかご1の高さhと乗りかご1における積載荷重wとの2つのパラメータを変数とした振動データである。
次に、ステップS5において一連の振動データの収集が完了したと判断された後、制御機構71は、ステップS6において、記憶機構72に記憶された振動に係わる関係に関する情報に基づいて、乗りかご1の振動による外乱力Fを相殺するような制御量Uを演算して、駆動源8に制御信号を送る。
この場合、制御機構71は、前述の加速度信号の積分演算を2回行い、この加速度信号を変位信号に変換して、この変位信号にゲインを乗じて駆動源8のアクチュエータ81に速度制御指令信号として出力する。
この場合、制御機構71は、前述の加速度信号の積分演算を2回行い、この加速度信号を変位信号に変換して、この変位信号にゲインを乗じて駆動源8のアクチュエータ81に速度制御指令信号として出力する。
ここで、例えば一方のエレベータ30の乗りかご1が隣に設置された他方のエレベータ30の乗りかご1とすれ違うことによって風圧による外力が当該乗りかご1に作用され、この乗りかご1が振動する場合を考える。この場合、上述した制御機構71のフローチャートに示すように、記憶機構72に予め記憶された、振動に係わる関係を参照して、制御機構71は乗りかご1にこれから発生する振動の方向および/または振動の大きさを予測する。次に、制御機構71は制御信号を駆動源8に出力し、この制御信号に基づいて可動おもり9を直線往復運動させる。これにより、可動おもり9の駆動による反力が乗りかご1に発生する駆動を相殺するよう発生し、このことにより、乗りかご1の制振が行われる。
ここで、制御機構71が制御を行うときに参照される振動データは、上述の記憶機構72に記憶された振動に係わる関係に関する情報をそのまま使用してもよい。また、記憶機構72に記憶された振動に係わる関係に関する情報を、直前の乗りかご高さと積載荷重と振動の方向および/または振動の大きさとからなる乗りかご1の振動の検出データに基づいて補正して使用してもよい。
以上のように本実施の形態によれば、制振装置10は、記憶機構72に予め記憶された過去の振動の方向および/または振動の大きさを参照しながら、制御機構71により、乗りかご1に生じる振動の方向および/または振動の大きさを予測して、乗りかご1に生じる振動を相殺するよう可動おもり9を直線往復運動させることができる。このため、例えば隣接するエレベータ30の乗りかご1とすれ違う場合、乗りかご1に発生する振動を能動的に抑制することができる。
次に、本発明の変形例について述べる。
本実施の形態におけるエレベータ30の制振装置10において、図2に示すように、乗りかご1にかかる風圧を検出する風圧検出センサ23を乗りかご1のかご枠1aの外周面側方に設けてもよい。
この風圧検出センサ23は制御機構71に接続されており、制御機構71は、風圧検出センサ23により検出された乗りかご1にかかる風圧を更に参照して可動おもり9の直線往復運動の制御を行う。
本実施の形態におけるエレベータ30の制振装置10において、図2に示すように、乗りかご1にかかる風圧を検出する風圧検出センサ23を乗りかご1のかご枠1aの外周面側方に設けてもよい。
この風圧検出センサ23は制御機構71に接続されており、制御機構71は、風圧検出センサ23により検出された乗りかご1にかかる風圧を更に参照して可動おもり9の直線往復運動の制御を行う。
この風圧検出センサ23が設けられていることにより、風圧による乗りかご1の横揺れ量に基づいて制御機構71は適宜、記憶機構72に記憶された振動に係わる関係に関する情報の補正を行うので、より確実に乗りかご1の振動を抑制することができる。
また、制振装置10において、記憶機構72は、更に予め設定された乗りかご1の昇降停止箇所Sの高さと、乗りかご1の昇降時における速度パターンとを記憶するとともに、記憶機構72に記憶された情報に基づいて、演算機構73により、一方のエレベータ30の乗りかご1が隣接する他方のエレベータ30の乗りかご1とすれ違う時間を演算するようにしてもよい。この場合、一方のエレベータ30の乗りかご1が、他方のエレベータ30の乗りかご1とすれ違う時間が演算機構73により算出され、この算出された時間において制御機構71による制御が行われる。
このような制振装置10においては、乗りかご1同士がすれ違うことによりこの乗りかご1に振動が発生する時間が正確に算出され、この振動が発生する時間において制御機構71による制御が行われる。このため、乗りかご1に発生する振動をより確実に抑制することができる。
第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態に係わるエレベータ30の制振装置10は、記憶機構72がさらに予め代表的な運転条件で計測した乗りかご1の高さと、そのときの乗りかご1の積載荷重と、そのときの乗りかご1の振動の方向/または振動の大きさとの関係を含む乗りかご1の標準走行振動データを記憶している点が異なるのみであり、他は第1の実施の形態と略同一である。
乗りかご呼びやホール呼びに応答して乗りかご1が昇降路31を昇降する場合には、この記憶機構72に記憶された標準走行振動データに従って制振の制御が行われる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態に係わるエレベータ30の制振装置10は、記憶機構72がさらに予め代表的な運転条件で計測した乗りかご1の高さと、そのときの乗りかご1の積載荷重と、そのときの乗りかご1の振動の方向/または振動の大きさとの関係を含む乗りかご1の標準走行振動データを記憶している点が異なるのみであり、他は第1の実施の形態と略同一である。
乗りかご呼びやホール呼びに応答して乗りかご1が昇降路31を昇降する場合には、この記憶機構72に記憶された標準走行振動データに従って制振の制御が行われる。
次に、図6により、本実施の形態の作用について詳述する。
ここで、図6は、本実施の形態における制振装置10の制御機構71の制御内容を示すフローチャートである。
ここで、図6は、本実施の形態における制振装置10の制御機構71の制御内容を示すフローチャートである。
図6におけるステップT1において、エレベータ30の乗りかご1に設けられた乗りかご積載荷重センサ21により乗りかご1における積載荷重が検出され、ステップT2において、ステップT1で検出された乗りかご1の積載荷重を参照して予め代表的な運転条件で計測した振動に係わる関係に関する標準走行振動データが記憶される。
具体的には、エレベータ30において、例えば、乗りかご1に対して全負荷荷重、無負荷荷重あるいは段階的に変化する積載荷重を設定し、この乗りかご1の昇降速度等の試験運転条件を変化させて昇降運転を行い、当該乗りかご1に発生する振動を振動センサ22により検出する。そして、振動センサ22により検出された振動データが記憶機構72に記憶される。
具体的には、エレベータ30において、例えば、乗りかご1に対して全負荷荷重、無負荷荷重あるいは段階的に変化する積載荷重を設定し、この乗りかご1の昇降速度等の試験運転条件を変化させて昇降運転を行い、当該乗りかご1に発生する振動を振動センサ22により検出する。そして、振動センサ22により検出された振動データが記憶機構72に記憶される。
エレベータ30の乗りかご1の昇降運転中はこの乗りかご1における積載荷重が乗客人数や積載荷物の重量により変動するので、ステップT3において、乗りかご1の積載荷重が常に乗りかご積載荷重センサ21により検出されて制御機構71に送られる。
ステップT4において、制御機構71は、乗りかご1の運転状況の情報を受信する。この乗りかご1の運転状況の情報には、例えば乗りかご1が各階停止運転を行うか否か、あるいは連続運転を行うか否かについての情報、乗りかご1の昇降方向に係わる情報、乗りかご1の昇降速度や昇降路31における高さについての情報等に関するものである。
ステップT4において、制御機構71は、乗りかご1の運転状況の情報を受信する。この乗りかご1の運転状況の情報には、例えば乗りかご1が各階停止運転を行うか否か、あるいは連続運転を行うか否かについての情報、乗りかご1の昇降方向に係わる情報、乗りかご1の昇降速度や昇降路31における高さについての情報等に関するものである。
ステップT5において、制御機構71は、ステップT4で受信した乗りかご1の運転状況の情報および記憶機構72に記憶されている標準走行振動データを照合し、乗りかご1に発生する振動の方向および/または振動の大きさを予測する。
そして、ステップT6において、乗りかご1が隣のエレベータ30の乗りかご1とすれ違うと判断されたときには、乗りかご1に振動が生じることが予測されて、制御機構71は、この乗りかご1同士がすれ違う時間において可動おもり9を乗りかご1の振動と反対方向に強制的に駆動させる。
そして、ステップT6において、乗りかご1が隣のエレベータ30の乗りかご1とすれ違うと判断されたときには、乗りかご1に振動が生じることが予測されて、制御機構71は、この乗りかご1同士がすれ違う時間において可動おもり9を乗りかご1の振動と反対方向に強制的に駆動させる。
本実施の形態のエレベータ30の制振装置10においては、制御機構71は、第1の実施の形態において既に説明した情報に加えて、記憶機構72に記憶された乗りかご1の標準走行振動データを更に参照して制御を行う。すなわち、乗りかご1に発生する振動の予測において、記憶機構72に記憶された、予め代表的な運転条件で計測した振動に係わる関係に関する標準走行振動データが参照される。
本実施の形態によれば、制御機構71は適宜、上述した標準走行振動データによって、記憶機構72に記憶された振動に係わる関係に関する情報の補正を行うので、例えば乗りかご1のすれ違い時に発生する振動を能動的かつ確実に抑制することができる。
第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態について図7により説明する。
第3の実施の形態に係わるエレベータ30の制振装置10は、制御機構71の制御内容が異なるのみであり、他は第1の実施の形態と略同一である。
次に、本発明の第3の実施の形態について図7により説明する。
第3の実施の形態に係わるエレベータ30の制振装置10は、制御機構71の制御内容が異なるのみであり、他は第1の実施の形態と略同一である。
図7により、本実施の形態の作用について詳述する。
ここで、図7は、本実施の形態における制振装置10の制御機構71の制御内容を示すフローチャートである。
ここで、図7は、本実施の形態における制振装置10の制御機構71の制御内容を示すフローチャートである。
図7におけるステップU1において、隣接したエレベータ30の両方の乗りかご1の速度パターンの情報および出発階および目的階に係わる乗降停止箇所Sと昇降時間とについての情報が制御機構71に送られる。これにより、乗りかご1が昇降を行う際に、隣接するエレベータ30の乗りかご1とのすれ違い時間の予測演算が行われる。同時に、振動センサ22および風圧検出センサ23による検出結果が当該制御機構71に入力される処理が開始される。
ステップU2において、制御機構71は、振動センサ22による振動の大きさおよび風圧検出センサ23による風圧の大きさがそれぞれ設定された所望値を超えているか否かの判断を行う。
そして、ステップU3において、ステップU2における振動の大きさまたは風圧の大きさのいずれかが設定された所望値を超えている場合には、制御機構71は、可動おもり9を乗りかご1の振動と反対方向に強制駆動させて乗りかご1の制振を行う。
そして、ステップU3において、ステップU2における振動の大きさまたは風圧の大きさのいずれかが設定された所望値を超えている場合には、制御機構71は、可動おもり9を乗りかご1の振動と反対方向に強制駆動させて乗りかご1の制振を行う。
このように、隣接するエレベータ30の乗りかご1同士がすれ違う過程において、制御機構71は、振動センサ22および風圧検出センサ23により隣接するエレベータ30の乗りかご1同士が接近中か否かを検出し、これらの乗りかご1同士が接近中であることが検知されたときには、可動おもり9を駆動して乗りかご1の制振を行う。
本実施の形態によれば、風圧検出センサ23による検出結果および振動センサ22による検出結果に基づいて乗りかご1同士が接近中か否かが検知されて乗りかご1の制振が行われるので、エレベータ30の乗りかご1同士のすれ違い時に当該乗りかご1の振動を能動的かつ確実に抑制することができる。
1 乗りかご
1a かご枠
1b かご室
1c かご床
2 ガイドレール
4 ロープ
5 ガイドローラ
61 巻上機
62 調速機
63 インバータ
71 制御機構
72 記憶機構
73 演算機構
8 駆動源
81 アクチュエータ
9 可動おもり
10 制振装置
11 リニアガイド
12 サーボモータ
13 ボールネジ
21 乗りかご積載荷重センサ
22 振動センサ
23 風圧検出センサ
24 乗りかご高さ検出センサ
30 エレベータ
31 昇降路
S 昇降停止箇所
1a かご枠
1b かご室
1c かご床
2 ガイドレール
4 ロープ
5 ガイドローラ
61 巻上機
62 調速機
63 インバータ
71 制御機構
72 記憶機構
73 演算機構
8 駆動源
81 アクチュエータ
9 可動おもり
10 制振装置
11 リニアガイド
12 サーボモータ
13 ボールネジ
21 乗りかご積載荷重センサ
22 振動センサ
23 風圧検出センサ
24 乗りかご高さ検出センサ
30 エレベータ
31 昇降路
S 昇降停止箇所
Claims (7)
- 昇降路内に配設されたガイドレールに沿って乗りかごが昇降するエレベータに設置されるエレベータの制振装置において、
前記乗りかごに設置され、この乗りかごが昇降する際に乗りかごに生じる振動の方向および/または振動の大きさを検出する振動センサと、
前記乗りかごに設置され、この乗りかごに生じる振動の方向に沿って直線往復運動を行う可動おもりと、
この可動おもりを駆動して直線往復運動させる駆動源と、
過去の運転において前記振動センサにより振動の方向および/または振動の大きさを検出しておき、この検出結果を予め記憶する記憶機構と、
前記記憶機構に予め記憶された過去の振動の方向および/または振動の大きさを参照しながら、前記乗りかごに生じる振動の方向および/または振動の大きさを予測して、この乗りかごに生じる振動を相殺するよう前記可動おもりを直線往復運動させる制御機構とを備えたことを特徴とするエレベータの制振装置。 - 昇降路内に配設されたガイドレールに沿って乗りかごが昇降するエレベータに設置されるエレベータの制振装置において、
前記乗りかごに設置され、この乗りかごが昇降する際に乗りかごに生じる振動の方向および/または振動の大きさを検出する振動センサと、
前記乗りかごに設置され、この乗りかごに生じる振動の方向に沿って直線往復運動を行う可動おもりと、
この可動おもりを駆動して直線往復運動させる駆動源と、
昇降路における前記乗りかごの高さを検出する乗りかご高さ検出センサと、
前記乗りかごの積載荷重を検出する乗りかご積載荷重センサと、
前記乗りかご高さ検出センサ、乗りかご積載荷重センサおよび振動センサにより検出された、前記乗りかごの特定の高さと、そのときの乗りかごの特定の積載荷重と、そのときの振動の方向および/または振動の大きさとの関係を予め求めておき、この結果を記憶する記憶機構と、
前記乗りかご高さ検出センサにより検出された乗りかごの高さおよび前記乗りかご積載荷重センサにより検出された乗りかごの積載荷重に基づいて、前記記憶機構に予め記憶された、乗りかごの特定の高さと、そのときの乗りかごの特定の積載荷重と、そのときの振動の方向および/または振動の大きさとの関係を参照しながら、前記乗りかごに生じる振動の方向および/または振動の大きさを予測して、この乗りかごに生じる振動を相殺するよう前記可動おもりを直線往復運動させる制御機構とを備えたことを特徴とするエレベータの制振装置。 - 前記記憶機構は、さらに予め設定された前記乗りかごの乗降停止箇所の高さと、この乗りかごの速度パターンとを記憶し、
前記記憶機構に記憶された情報に基づいて他のエレベータの乗りかごとすれ違う時間を演算する演算機構を備え、
前記制御機構は、前記演算機構により演算された他のエレベータの乗りかごとすれ違う時間に前記可動おもりを直線往復運動させることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの制振装置。 - 前記記憶機構は、さらに予め代表的な運転条件で計測した前記乗りかごの高さと、そのときの乗りかごの積載荷重と、そのときの乗りかごの振動の方向および/または振動の大きさとの関係を含む乗りかごの標準走行振動データを記憶し、
前記制御機構は、前記記憶機構に記憶された前記乗りかごの標準走行振動データを更に参照して前記可動おもりを直線往復運動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエレベータの制振装置。 - 前記乗りかごに加わる風圧を検出する風圧検出センサがこの乗りかごに設けられており、
前記制御機構は、前記風圧検出センサにより検出された前記乗りかごにかかる風圧を更に参照して前記可動おもりを直線往復運動させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のエレベータの制振装置。 - 前記駆動源は、前記乗りかごの下方に設置されたアクチュエータからなり、このアクチュエータによって前記可動おもりが駆動されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のエレベータの制振装置。
- 前記振動センサは前記乗りかごに3つ以上配置されており、各振動センサはそれぞれ乗りかごの水平面縦方向、水平面横方向、鉛直方向における振動を検知するものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のエレベータの制振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004045826A JP2005231867A (ja) | 2004-02-23 | 2004-02-23 | エレベータの制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004045826A JP2005231867A (ja) | 2004-02-23 | 2004-02-23 | エレベータの制振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005231867A true JP2005231867A (ja) | 2005-09-02 |
Family
ID=35015223
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JP2004045826A Withdrawn JP2005231867A (ja) | 2004-02-23 | 2004-02-23 | エレベータの制振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005231867A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104444655A (zh) * | 2014-11-14 | 2015-03-25 | 广州日滨科技发展有限公司 | 电梯减振方法及装置 |
CN112125111A (zh) * | 2020-09-01 | 2020-12-25 | 苏州台菱电梯有限公司 | 电梯平衡补偿装置 |
-
2004
- 2004-02-23 JP JP2004045826A patent/JP2005231867A/ja not_active Withdrawn
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