JP6489693B2 - 洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば機械部品等を洗浄する洗浄装置に関する。
1つ以上のノズルから洗浄液を噴射して機械部品の洗浄を行う洗浄装置において、特に複雑な形状の部品は、その凹部やネジ穴等の位置に応じた洗浄液の噴射方向となるようにノズルを調整した上で、ノズル群による洗浄液噴射領域中に部品を通過させて洗浄を行うコンパクトなバッチ式の洗浄装置が用いられている。
例えば、洗浄室内に無端チェインを張設し、この無端チェインにワークを支持するテーブル(載置台)を固定し、テーブルと共に被洗浄物であるワークが下方を通過する吊下部材にノズル装置群を固定した洗浄装置が知られている(特許文献1)。この特許文献1の洗浄装置では、テーブルを手動または自動で往復運動することにより、洗浄を行う。また、ノズル装置およびテーブル上のワーク支持装置は、ねじを用いることで調整可能に構成されている。
特開2000−126699号公報
上記のような機械部品を洗浄するバッチ式のコンパクトな装置においても、その自動化が望まれる。しかし、特許文献1の洗浄装置では、自動化の手段、及び自動化のための構成は開示されていない。被洗浄物がノズル群による洗浄液噴射領域を往復する洗浄方式をとるもので、自動化を前提とするコンパクトな洗浄装置は提案されていなかった。
上記課題に鑑みて、本発明は、シンプルな構造でありながら、自動化に適する十分な耐久性を備え、メンテナンスを容易にする洗浄装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の洗浄装置は、上面が開口した長細い箱状の架台と、
前記架台の長手方向の一端側で両側壁間に軸支されている第1のコンベアシャフトと、
前記架台の長手方向の他端側で両側壁間に前記第1のコンベアシャフトと平行に軸支されている第2のコンベアシャフトと、
前記第1のコンベアシャフトと前記第2のコンベアシャフトとの間に懸架された一対の無端コンベアと、
前記架台上に固定され、前記被洗浄物が通過する搬入出口を有するカバーと、
前記架台の外側に設けられ、前記第1のコンベアシャフトの架台側壁から外側に突出している一方端と、前記第2のコンベアシャフトの架台側壁から外側に突出している一方端との間に懸架されて前記一対の無端コンベアと同期して駆動する第3の無端コンベアと、
正逆回転可能な電動機と、
該電動機の回転運動を前記第1のコンベアシャフトへ伝達する伝達機構と、
前記一対の無端コンベアに差し渡して固定され、被洗浄物が所定の位置に載置される載置台と、
前記第3の無端コンベアに固定され、前記カバーの外部で前記載置台と並走するドグと、
洗浄液供給装置と、
予め定められた架台上の洗浄区間にて前記載置台に載置された被洗浄物の複数の重点洗浄部位に噴射口が対向するように前記架台の上方に固定して設けられ、前記被洗浄物に向けて前記洗浄液供給装置から供給される洗浄液を噴出する複数の液体ノズルと、
気体供給装置と、
前記洗浄区間と前記搬入出口との間に、前記洗浄区間と離間して位置するエアブロー区間にて前記載置台に載置された被洗浄物の複数の重点洗浄部位に噴射口が対向するように前記架台の上方に固定して設けられ、前記被洗浄物に向けて気体供給装置から供給される気体を噴出する複数の気体ノズルと、
前記ドグを検知するセンサ手段と、
前記センサ手段による前記ドグの検知情報に基づいて、前記載置台を前記架台上で搬送させる制御装置と、を備え、
前記センサ手段は、
前記洗浄区間の両端に対応するように、前記一対の無端コンベアの走行方向に沿って所定の間隔をもって設置され、前記載置台が前記洗浄区間の前進端又は後退端にあるときに前記ドグを検知する第1の一対のセンサと、
前記気体ノズルに対向する予め定められた架台上のエアブロー区間の両端に対応するように、前記第1の一対のセンサと離間して、前記一対の無端コンベアの走行方向に沿って所定間隔をもって設置され、前記載置台が前記エアブロー区間の前進端又は後退端にあるときに前記ドグを検知する第2の一対のセンサと、
前記搬入出口の手前の搬入出位置に対応して設置され、前記ドグを検知する第3のセンサと、を備え、
前記制御装置が、
起動後に、前記載置台を前記第1の一対のセンサのうちの後端側センサに前記ドグが検知されるまで送った後、前記第1の一対のセンサのいずれかが前記ドグを検知したときに送り方向を反転させて前記洗浄区間で前記載置台を一定回数だけ往復移動させると共に、前記ドグが前記第1の一対のセンサの間にあり、前記載置台が前記洗浄区間内を往復移動中に、前記液体ノズルから洗浄液を噴射させて前記被洗浄物の洗浄を行わせ、
前記洗浄区間での前記載置台の所定回数の往復移動の後、前記載置台を前記第2の一対のセンサのうちの前端側センサに前記ドグが検知されるまで戻した後、前記第2の一対のセンサのいずれかが前記ドグを検知したときに送り方向を反転させて前記エアブロー区間で前記載置台を一定回数だけ往復移動させると共に、前記ドグが前記第2の一対のセンサの間にあり、前記載置台が前記エアブロー区間内を往復移動中に、前記気体ノズルから気体を噴射させて前記被洗浄物の乾燥を行わせ、
前記被洗浄物の乾燥後に、前記第3のセンサが前記ドグを検知するまで前記搬入出位置へ前記載置台を戻すように、前記電動機および前記洗浄液供給装置と前記気体供給装置を制御するものである。
上記構成によれば、細長い箱状の架台内の両端側に平行に軸支された第1と第2の2本のコンベアシャフトの間に一対の無端コンベアを懸架し、被洗浄物が載置される戴置台をこの一対の無端コンベアに差し渡して固定し、コンベアシャフトを電動機で正逆方向に回転するという簡単な構成で、戴置台を往復移動させることができる。しかも、架台外の第3の無端コンベアによって載置台と並走されるドグをセンサ手段で検知し、制御装置によって、ドグの検知情報に基づいて載置台を架台上の洗浄区間へ搬送させて該洗浄区間内を往復運動するように電動機を制御すると共に、載置台がこの洗浄空間内を往復移動している間被洗浄物に向けて液体ノズルが洗浄液を噴出するように洗浄液供給装置を制御するという簡便な構成で洗浄装置の自動化を実現している。架台の内部は液体ノズルから噴出される洗浄液により、高湿度であり、常に濡れているため、架台の内部に設けられた機械部品は破損しやすい。しかし、自動化された洗浄装置においても、上記構成によれば、架台内部の駆動部品はコンベアシャフトと無端コンベアのみであるため、非常に堅牢である。また架台内の無端コンベアは一対であるため、コンベアの交換が簡易である。また、駆動系は、電動機の回転運動によるコンベアシャフトを介した無端コンベアの走行のみという単純な構成であるため、メンテナンスが容易である。
本発明の洗浄装置は、好ましくは、前記箱状の架台は、前記一対の無端コンベアの上側搬送経路を走行するコンベアを下方から支持してその走行を案内するガイドレールを備えている。
上記構成によれば、一対の無端コンベアは、載置台を搬送するコンベアがガイドレールに沿って所定経路を外れることなく走行するため、戴置台の走行も安定する。戴置台の走行が安定することによって、載置台に載置された被洗浄物とノズルとの相対的位置がぶれない。その結果、被洗浄物の洗浄具合が向上する。また、一対の無端コンベアには、戴置台及び被洗浄物の重力が作用するため、下方へ撓むところ、上側コンベアはガイドレールに載って案内されているため、撓むことなく良好な走行が維持され、重量による負担が軽減されてチェイン自体の寿命が向上する。
本発明の洗浄装置は、好ましくは、前記架台は、前記液体ノズルから噴射されて洗浄に用いられた洗浄液を受ける傾斜した底面と、該底面に設けられた排出口とを備え、使用済みの洗浄液を底面の傾斜によって前記排出口へ集め、該排出口の下流に配置された洗浄液回収部へ導出させるものであり、前記架台上に固定され、前記被洗浄物が通過する搬入出口を有し、前記液体ノズルと洗浄領域を、前記電動機と前記ドグ及び前記センサから隔離して覆うカバーを、更に備えている。
上記構成によれば、液体ノズルから噴射された洗浄液は、洗浄液回収部へ導出されるまで、カバーと箱状の架台で囲まれて隔離された遮蔽空間内にのみ存在する。したがって、駆動系のうち、架台側壁から外側に突出している第1のコンベアシャフトの一方端に伝達機構を介してその回転運動が伝達される電動機はカバーの外側に位置するため、この電動機には洗浄液がかかることはなく、濡れによる破損を防止できる。そして、第3の無端コンベアおよびこれに固定されるドグとセンサ手段の検知系も前記遮蔽空間の外側に位置するため、これらにも洗浄液がかからず、濡れによる破損を防止できる。
本発明の洗浄装置は、好ましくは、前記センサ手段は、前記洗浄区間の両端に対応するように、前記無端コンベアの走行方向に沿って所定の間隔をもって設置された第1の一対のセンサを備え、前記制御装置が、前記ドグが前記第1の一対のセンサの間を所定回数往復するように、前記電動機の回転方向を切り換える制御を行うことによって、前記被洗浄物が載置された前記載置台を前記洗浄区間内で所定回数往復移動させる。そして、本発明の洗浄装置は、好ましくは、前記制御装置が、前記ドグが前記第1の一対のセンサの間にある期間のみ、前記載置台が前記洗浄区間内を往復移送中に前記液体ノズルへ洗浄液を供給して噴射させるように前記洗浄液供給装置を制御する。
上記構成によれば、戴置台と関連して設けられたドグが、洗浄区間に相当する一対のセンサ間を所定回数往復するため、液体ノズルから噴射された洗浄液が一定量、一定時間で、定まった洗浄区間を往復移動する戴置台上の被洗浄物に対して自動的に噴射される。また、簡単な構成でありながら、往復回数を適切に調整できるため、洗浄装置において必要な洗浄能力を発揮することができる。
前述した特許文献1の洗浄装置は、調整が容易な半面、自動化して用いると、次のような問題点があった。即ち、装置又は接地面の振動によってノズル装置を構成するねじ部材が緩むと、ノズルの向きが変わってしまう。また、ワーク支持装置も同様に、ねじ部材の緩みにより、ワークの支持位置が変わる。このため、ノズルとワーク(被洗浄物)との相対的な位置関係が崩れやすく、洗浄結果が左右されやすいものとなる。
上記問題に鑑みて、洗浄装置の自動化において、ノズルと被洗浄物との相対的な位置関係が、振動等によって変化しないことが望まれる。本発明の洗浄装置は、好ましくは、前記液体ノズルは金属管であり、前記液体ノズルが固定され、前記洗浄液供給装置から供給される洗浄液を各液体ノズルへ分配する内部流路を有する液体ノズルブロックを前記カバーの内部に更に備えている。
上記構成によれば、液体ノズルが金属管で構成され、カバー内部の液体ノズルブロックに安定して固定されるため、液体ノズルの噴出口の位置および方向が振動などにより移動することがなく、洗浄結果が悪化しない。また、被洗浄物と液体ノズルの干渉を防止できる。
本発明の洗浄装置は、望ましくは、前記カバーの内部の前記架台の上方に設けられ、前記被洗浄物に向けて気体を噴出する1つ以上の気体ノズルと、該気体ノズルが固定され、各気体ノズルに気体を分配する内部流路を有する気体ノズルブロックと、前記カバーの外側から前記気体ノズルブロックへ気体を供給する気体供給装置と、を備え、前記センサ手段は、前記気体ノズルに対向する予め定められた架台上のエアブロー区間の両端に対応するように、前記第1の一対のセンサと離間して、前記一対の無端コンベアの走行方向に沿って所定間隔をもって設置され、前記ドグを検知する第2の一対のセンサを更に備え、前記制御装置が、前記ドッグが前記第2の一対のセンサの間を所定の回数往復するように、前記電動機の回転方向を切り換える制御を行うことによって、前記被洗浄物が載置された前記載置台を前記エアブロー区間内で所定回数往復移動させると共に、前記ドグが前記第2の一対のセンサの間にある期間のみ、前記載置台が前記エアブロー区間内を往復移送中に前記気体ノズルへ気体を供給して噴射させるように前記気体供給装置を制御する。
上記構成によれば、上述の発明の構成の液体洗浄における優れた特性を備えつつ、同様の構成を持つブロー乾燥機を内部に併設できる。
本発明の洗浄装置は、望ましくは、前記気体ノズルブロック及びエアブロー区間は、前記液体ノズルブロック及び洗浄区間と、前記搬入出口との中間に位置する。
上記構成によれば、気体ノズルで乾燥された被洗浄物が、搬入出口から搬出されるときに、液体ノズルおよび洗浄空間を通過しないため、乾燥された被洗浄物が液体ノズルから落下する洗浄液によって再度濡れることがない。従って乾燥度の高い洗浄装置を提供できる。
本発明の洗浄装置は、以上説明した通り、シンプルな構造でありながら、自動化に適する十分な耐久性を備え、メンテナンスが容易である。
本発明の一実施形態による洗浄装置の一部切断側面図である。 図1に示した洗浄装置の内部構造を示す概略平面図である。 図1のIII−III矢視断面図である。 本実施例による洗浄装置のノズルユニットを示す斜視図である。
本発明の一実施形態による洗浄装置10を図1〜4に示す。図1は、全体構成を表し、洗浄領域を含む主要な本体構成を、架台11上のカバー37で覆われた内部構造として側断面図で示すものである。また、主要な本体構成の周辺の洗浄液供給、回収系、制御系は回路図によって模式的に表している。便宜上、図1における紙面に向かって左側を前、右側を後、上方を上、下方を下、手前を右、奥を左として説明する場合がある。前側は、作業者が被洗浄物を出し入れする洗浄装置10の前面側を示す。
図1ないし図3を参照して、洗浄装置10は、上面が開口した前後に細長い箱状の架台11に沿って、前方から搬入出ステーション39、気体ノズル353から被洗浄物22に乾燥気体を噴射する気体ノズルユニット35が設置されているエアブロステーション40、液体ノズル313、318から被洗浄物22に洗浄液を噴射する液体ノズルユニット31が設置されている洗浄ステーション41、が並んで設けられている。架台1には、エアブロステーション40と洗浄ステーション41を覆うトンネル状のカバー37が設置されている。カバー37の前端面には被洗浄物22が出し入れされる開口である搬入出口371が形成されており、この搬入出口371を開閉するシャッタ372(図3参照)が設けられている。
被洗浄物22は、戴置台21に戴置される。戴置台21が後述するコンベア装置で架台11上を前後方向に移動されることによって、戴置台21上の被洗浄物22は、搬入出口371から、カバー37内の洗浄ステーション41まで搬入される。まず、被洗浄物22は、洗浄ステーション41における架台11上の洗浄区間を前後に往復移動を繰り返しながら洗浄される。続いて被洗浄物22は、エアブロステーション40に移動され 架台11上のエアブロー区間を前後に往復移動を繰り返しながらエアブローにより乾燥される。最後に、被洗浄物22は、搬入出口371から搬出されてカバー37外の搬入出ステーション39へ戻される。
図1及び図2を参照して、上方が開口した前後に細長い箱状の架台11は、底面が傾斜した洗浄液受け111となっている。洗浄液受け111の最下端には、排出口112が設けられている。洗浄に用いられた洗浄液は、洗浄液受け111から排出口112へ集められ、排出口112の洗浄液回収部へ導出される。架台11は、枠状の上部部分と洗浄液受け111となる底面が溶接構造で一体として製作されている。
洗浄液受け111には、切削屑流し用の配管111Aを設け、この配管111Aから洗浄液を噴出するように構成できる。配管111Aを設けることで、洗浄液受け111上に落下した切削屑を排出口112から良好に排出させることができる。配管111Aへ供給する洗浄液は、後述するポンプ293から吐き出される洗浄液から分配されたものが利用される。このとき、配管111Aへの分岐は、フィルタ294の上流に設けることによって、フィルタ294の寿命を延長できる。
本実施形態のコンベア装置は以下の構成を備えている。即ち、第1のコンベアシャフトとしての駆動軸15が、架台11の後方端側で両側壁間に左右横方向に差し渡されて軸支されている。駆動軸15は、架台11に固定されたベアリング16(図2参照)によって架台側壁に対して回転可能である。駆動軸15には、架台11の内側に一対のスプロケット151、152が固定されている。駆動軸15の一方端(右側)は、側壁から架台11の外側に長く突出している。この駆動軸15の一方端には、2つのスプロケット153、143が同軸上に固定されている。駆動軸15の軸支部では架台11との間に、パッキン、ラビリンスシールその他の液封装置(不図示)が設けられ、液封されている。
第2のコンベアシャフトとしての従動軸17が、架台11の前方端側の両側壁間で、駆動軸15と平行に軸支されている。従動軸17は、架台11に固定されたベアリング16(図2参照)によって架台側壁に対して回転可能である。従動軸17にも、架台11の内側に一対のスプロケット171、172が固定されている。また、従動軸17も、一方端(右側)は、側壁から架台11の外側に長く突出しており、その一方端にスプロケット173が固定されている。従動軸17の軸支部も架台11との間に液封装置(不図示)が設けられ、液封されている。
駆動軸15に固定された2つのスプロケット151、152および従動軸17に固定された2つのスプロケット171、172のピッチ円直径、歯数は同一である。前後で対向するスプロケット171、151間、及びスプロケット172、152間には、一対の無端コンベアである無端チェイン18が懸架される。無端チェイン18はコンベアチェインが利用され得る。
架台11の左右側壁の内面上方には、一対の無端チェイン18がその上を滑るガイドレール114が張り出すように設けられている。左右のガイドレール114は、互いの上面高さが一致するように、水平にかつ、前後に載置台の搬送範囲にわたって長く伸びるように設けられている。ガイドレール114の上面は滑らかに製作されている。ガイドレール114は、一対の無端チェイン18を支える摺動部材であり、後述する戴置台23の重量を受け止める。無端チェイン18の上側搬送経路を走行するチェインは、架台11に設けられたガイドレール114の上面を滑るように前後方向に動く。
ガイドレール114の上面形状は、無端チェイン18との関係において設計され得る。例えば、ガイドレール114は、無端チェイン18の左右方向への移動を規制するように、走行部分のみをエンドミル加工により窪ませたものとしても良い。また、無端チェイン18が鍔付きのころを備えている場合には、ガイドレール114は、鍔付きころの形状に対応するように、上面に凸部又は、溝部を備えることができる。このようなガイドレール114は、位置調整及び交換可能に設置することができる。また、ガイドレール114の上面を硬質のメッキで覆っても良い。
無端チェイン18の上側搬送経路を走行するチェインは、真っ直ぐなガイドレール114に案内されるため、戴置台21も真っ直ぐに移動する。従って、液体ノズル313、318の噴射口が、載置台21上の被洗浄物の洗浄重点部位221と正確に位置合わせされ、洗浄能力が安定する。無端チェイン18には、戴置台21と被洗浄物22の重量により下方への力が作用するところ、無端チェイン18は、ガイドレール114の上面を走行するため、戴置台21と被洗浄物22の重力によって撓まない。従って、無端チェイン18への負荷が低減され、無端チェイン18の寿命が向上する。
なお、ガイドレール114は、架台11の壁面から張り出すように設けられることに代えて、洗浄液受け111から柱を立て、この柱に懸架するように設けられても良い。
また、架台11の外側で、駆動軸15の一方端に固定されたスプロケット153と従動軸17の一方端に固定されたスプロケット173との間には、第3の無端コンベアである無端チェイン19が懸架されている。スプロケット173とスプロケット153のピッチ円直径、歯数は同一であり、無端チェイン19は一対の無端チェイン18と同期して駆動する。
無端チェイン18、19は、たるまないように駆動軸15と従動軸17との間の軸間ピッチが調整される。
なお、以上のスプロケット151、152、153、171、172、173、及び無端チェイン18、19に代えて、歯付プーリ及び無端コンベアである歯付ベルトを用いても良い。
図2及び図3を参照して、架台11の内側の懸架された一対の無端チェイン18には、被洗浄物22を載置する戴置台21が、無端チェイン間に差し渡された状態で固定されている。戴置台21には、被洗浄物22を前後左右方向に位置決めし、又はその高さを定めるピン211(図3参照)が設けられている。
戴置台21には、被洗浄物22の載置領域に比較的大きい開口を設けても良い。戴置台21に開口を設けると、被洗浄物22に噴射された洗浄液と共に被洗浄物22から排出された切りくずその他の汚れが、戴置台21に溜まることなく、良好に洗浄液受け111に排出される。
なお、戴置台21は、被洗浄物22が位置決めした状態で戴置できればよく、被洗浄物の戴置面の一部を囲ったカセット形に構成しても良い。また、本実施例では戴置台21には、被洗浄物22が1つ戴置されている場合を例示したが、複数台の被洗浄物22が戴置されても良い。もちろん、複数の異なる種類の被洗浄物22を同時に戴置台21に戴置しても良い。
コンベア装置駆動用の駆動手段である電動機13は、正逆両回転可能なモータである。電動機13は、かご型誘電モータが主に利用される。電動機13の回転軸は、スプロケット141と連結される。電動機13とスプロケット141との間に、トルクリミッター(不図示)を介しても良い。このスプロケット141と駆動軸15に固定されたスプロケット143との間に無端チェイン142が懸架される。したがって、これらスプロケット141、無端チェイン142およびスプロケット143からなる伝達機構14を介して、電動機13の回転運動が駆動軸15に伝達され、駆動軸15が回転される。
なお、スプロケット141、143、及び無端チェイン142に代えて、歯付プーリ及び歯付ベルト機構、歯車機構などの伝達装置を利用できる。本発明の伝達機構14としては、電動機13の回転力が駆動軸15と同期して伝達できるあらゆる伝達装置が採用可能である。
以上の構成において、電動機13の駆動により、その回転運動が伝達された駆動軸15の回転および従動軸17の従属回転によって一対の無端チェイン18が走行し、これに伴って被洗浄物22を載置した載置台21が架台10上を前後方向に移動する。従って、電動機13の駆動、回転方向を制御することによって、載置台21及び被洗浄物22を洗浄ステーション41の洗浄区間及びエアブロステーション40のエアブロー区間へ搬送し、各区間で必要回数往復移動させることができる。洗浄ステーション41における必要回数は1回以上であり、移動速度及び洗浄の程度に応じて、制御装置43に予め設定される。
また、電動機13は、周波数変換装置により、その周波数を変更できるように構成され得る。周波数変換装置により、周波数を変更できる場合、戴置台21が洗浄ステーション41及びエアブロステーション40を往復する速度と、それ以外の部分を通過する速度とをそれぞれ変更し、区間ごとに最適な移動速度で戴置台21を移動させ得る。また、投入される被洗浄物22の種類に応じて、移動速度を変更できる。もちろん、電動機13としては、かご型誘電モータだけでなく、永久磁石同期式モータ、ステッピングモータ、サーボモータも利用できる。
一方、第3の無端コンベアとして架台11の外側に懸架されている無端チェイン19には、載置台21の位置検知用のドグ25が固定されている。ドグ25は、断面L字状をなし、折り曲げた金属板で製作されている。望ましくは、ドグ25は、前後方向において、戴置台21と並ぶ位置に取り付けられる(図2参照)。即ち、無端チェイン19は、駆動軸15に架台外側で固定されたスプロケット153によって、一対の無端チェイン18と同期して走行するものである。従って、ドグ25を無端チェイン19に戴置台21と並んで取付けることによって、上記構成のコンベア装置が電動機13により駆動しているときに、戴置台21と並走するため、このドグ25の前後方向位置をセンサ手段で検知することによって載置台21および被洗浄物22の位置を外部から容易に把握することができる。
センサ手段は、無端チェイン19に沿って所定間隔に設置された複数のセンサ27(271ないし275)を備えたものである。センサ27のうち、搬入出ステーション39に相当する位置に配置されたセンサ271によって、戴置台21が、搬入出ステーション39にあるときに、ドグ25を検知する。洗浄ステーション41の洗浄区間の前後端に相当する位置に設置された第1の一対のセンサ274、275は、洗浄ステーション41において載置台21が洗浄区画の前進端、後退端にあるときに、ドグ25を検知する。また、エアブロステーション40のエアブロー区画の前後端に相当する位置に設置された第2の一対のセンサ272、273は、エアブロステーション40において、戴置台21がエアブロー区間の前進端、後退端にあるときに、ドグ25を検知する。なお、センサ27は、リミットスイッチ、接触スイッチその他のスイッチ、又は、近接センサ、光電センサその他のセンサを利用できる。
従って、制御装置43は、これらセンサ27によるドグ25の検知情報に基づいて電動機13の駆動を制御することによって、載置台21を洗浄ステーション41またはエアブロステーション40へ搬送すると共に、洗浄区間あるいはエアブロー区間のそれぞれで載置台21を所定速度、所定回数往復移動させることができる。
本実施形態の洗浄装置10は、洗浄液供給装置29に洗浄液循環システムを備えている。図1を参照して、以下に洗浄液循環システムについて簡単に説明する。使用済みの洗浄液は、洗浄液受け111を経て排出口112から下流の回収部へ導出されるが、排出口112下方には、洗浄液タンク291が設置されており、排出口11から排出された洗浄液は該タンク291内に備えられたフィルタ手段としての網かご292内に排出され、ここで大きなサイズの切りくずが分離されてからタンク291内の洗浄液と合流する。従って、洗浄液タンク291内の網かご292設置部が洗浄液回収部となる。
制御装置で制御されることによって洗浄液の供給・停止を自動で行う洗浄液供給装置は、ポンプ駆動により洗浄液タンクから液体ノズル側へ洗浄液を供給する構成が簡便であるが、洗浄液回収部を含む構成とすることが望ましい。即ち、架台底面の排出口から導出回収された洗浄液をフィルタ手段を介して洗浄液供給源としてのタンクに合流させ、再度洗浄に用いるものである。この構成により、洗浄液の回収、供給の循環システムが得られ、より効率的な自動洗浄が行える。
洗浄液供給装置29は、タンク291、ポンプ293、フィルタ294、流路切換弁295で主に構成されている。ポンプ293は、浸漬型多段タービンポンプ、浸漬型渦巻きポンプその他の浸漬型ポンプ、又はインラインポンプが利用できる。ポンプ293がタンク291から揚圧した洗浄液は、フィルタ294を通ってろ過される。フィルタ294の出口は、流路切換弁295を介して液体ノズルユニット31とタンク291とに切換可能に連通している。流路切換弁295は、洗浄時には洗浄液を液体ノズルユニット31へ送り、それ以外の時にはタンク291へ戻す。流路切換弁295も、制御装置43によって制御される。流路切換弁295は、洗浄弁と戻り弁との2つのソレノイド弁の組合せ、又は3方切換弁が使用できる。以上のように洗浄液供給装置29が単純な構成であるため、製作コストを圧縮できる。
洗浄液は、水溶性洗浄液その他の洗浄液、水溶性洗浄液、若しくは工業用水、又は油性洗浄液が利用される。洗浄液は、被洗浄物及び被洗浄物の加工ラインに適合するように選定される。
次に、図2、図4を参照して、液体ノズルユニット31の構成について説明する。液体ノズルユニット31は、複数の内部流路316および各流路316へ洗浄液を導入する供給口314を有する液体ノズルブロック311と、各流路316の端部開口317のうちの任意のものに選択的に装着固定される複数の液体ノズル313、318とで構成されている。各流路316 の開口のなかで、液体ノズルブロック311の開口317のなかで、液体ノズルが装着されないものは、プラグ317で閉じられる。液体ノズル313、318は、金属管で構成されている。液体ノズル313、318は、アダプタ312によって、開口317に固定されている。アダプタ312には、くい込み継ぎ手が利用される。液体ノズル313は、噴射口が下を被洗浄物22が通過する際に重点洗浄部位221に対向するように調整されている(図2参照)。ここで、重点洗浄部位221とは、被洗浄物22に設けられたねじ穴、油穴、加工面、鋳抜き穴などの重点的な洗浄を必要とする部位である。液体ノズル313、318は金属管製であり、くい込み継ぎ手のアダプタ312を介して固定されるため、液体ノズル313、318は、噴射口が洗浄装置10の振動などによって位置ずれすることがない。従って、常に重点洗浄部位221に向けて洗浄液を噴射し良好な洗浄が行える。
例えば、下向きに吊下状態で固定された液体ノズル318は、液体ノズルブロック311下面の被洗浄物22が通過する際に重点洗浄部位221に対向する位置にある開口317から直線状に伸びるように固定されているため、その位置がずれない。また、液体ノズルブロック311の側面に横向きに固定された液体ノズル313は、固定部材315で互いに固定されるとき、その位置がずれることを2重に防止できる。
なお、洗浄装置10が異なる複数の種類の被洗浄物22の洗浄に利用される場合、各被洗浄物22の重点洗浄部位221に対向するように、液体ノズル313、318が配置固定されるように調整する。また、ノズルユニット31を、戴置台21の下面、且つ架台11の上方に設ける構成も可能である。この場合、戴置台21の被洗浄物22載置領域を大きく開口させる。この大きな開口を介して戴置台21の下側から洗浄液を被洗浄物22の重点洗浄部位221に噴射させることができる。もちろん、ノズルユニット31を載置台21の側面に設けても良い。
また、乾燥エアを噴射するための気体ノズルユニット35は、気体ノズルブロック351および気体ノズル353から構成されている。気体ノズルユニット35の構成は、液体ノズルユニット31と同様であるため、その詳細な説明を省略する。気体ノズルユニット35では、内部流路356と気体供給口354を有する気体ノズルブロック351の開口に気体ノズル353が固定される。ソレノイド弁36を介してコンプレッサー、ブロアその他のエア供給手段33が気体供給口354に接続される。ソレノイド弁36とエア供給手段33とで気体供給装置が構成される。なお、気体ノズルユニット35も、ノズルユニット31と同様に、戴置台21の下面または側面、かつ架台11の上方に設けても良い。
また、本実施形態の洗浄装置10では、図1、図2に示すように、エアブロステーション40及び洗浄ステーション41を覆うように架台11上に設けられたトンネル状のカバー37は、前方に搬入出のための搬入出口371を備え、この搬入出口371は開閉手段であるシャッタ372によって開閉される。シャッタ372は、エアシリンダ装置373によって駆動される。即ち、エアシリンダ装置373のピストンロッドに接続されたシャッタ372が、エアシリンダ装置373の駆動によるピストンロッドの上方移動に伴って引き上げられることにより搬入出口371が開放される。搬入出口371は、無端チェイン18の上面側、戴置台21、及び被洗浄物22が通過できるように十分な大きさをもって設けられている。
シャッタ372は、略方形の板とするのが簡便である。強度を確保するためにシャッタ372の表面に山形の補強材を設けても良い。シャッタ372は、カバー37に設けられたシャッタガイド374に沿って動く。図3に示すように、シャッタ372の下端辺は、洗浄液が被洗浄物22に落下しないよう、山形にカットされている。また、シャッタ372の下方の左右両端部には、一対の無端チェイン18が通過できるように、上下方向に細長い切欠きが設けられている。
図1、図3に示すように、架台11とシャッタ372のすき間は、架台11に設けられた隔壁113で塞ぐことができる。隔壁113は、架台11の前方空間を仕切るように架台内の垂直面を塞ぎ、上方でカバー37の前面に連続している。隔壁113の下方には、一対の無端チェイン18が通過する孔113Aがあけられている。孔113Aは、搬入出ステーション39の下方に溜まった洗浄液、切削屑等を流す排出口としての役割を併せ持つ。ノズル313、318から噴出した液体は、被洗浄物22、戴置台21、洗浄液受け111等の表面で跳ね返る場合がある。隔壁113は、跳ね返りの液体や、蒸気が装置の前面から漏出することを防ぐ。
なお、シャッタ372、エアシリンダ373装置と共に、又はこれらに代えて、スリットカーテンを設けても良い。スリットカーテンは、柔軟性の高い樹脂板に複数のスリットを設けたもので、ミスト等を遮断できる。スリットカーテンを、被洗浄物22及び戴置台21に触れない程度に設けることができる。スリットカーテンを設ける場合には、スリットカーテン自体を洗浄又はエアブローするノズル類を別に設けることが望ましい。
また、カバー37の上方に排気口を設けて、排気口に連通して設置されたファン又は気液分離装置を介して、カバー37内の空気を外へ排気できる。カバー37内から排気を行うことで、主にシャッタ372と架台11とのすき間から空気を内部に取込み、カバー37内の湿度を下げることができる。カバー37内の湿度を多少でも下げることで、内部を清浄に保ち得る。
制御装置43の制御による洗浄装置10の自動運転を以下に説明する。制御装置43はシーケンス制御できる。制御装置43は、スタートボタン(不図示)、センサ27等の入力に基づいて、電動機13、ポンプ293、流路切換弁295、及びソレノイド弁36を制御する。洗浄装置10のスタートボタン(不図示)が押されたとき、制御装置43は、エアシリンダ装置373の駆動によりシャッタ372を引き上げて搬入出口371を開放させた状態にて、電動機13を一方の回転方向で駆動させて一対の無端チェイン18と第3の無端チェイン19を走行させ、戴置台21を洗浄ステーション41まで進め、シャッタ372を下ろす。シャッタ372を下すタイミングは、センサ272がドグ25を検知したときとすることができる。
制御装置43は、シャッタ372が下りたことを検知したときに、流路切換弁295を開弁して洗浄液供給装置29にて液体ノズルブロック311への洗浄液供給を開始させる。載置台21が洗浄ステーション41の洗浄区間の後退端に達し、第1の一対のセンサのうちの後端側のセンサ275が載置台21と並走するドグ25を検知すると、制御装置43は、電動機13の回転を反転させ、戴置台21を前方へ引き戻す。載置台21が洗浄ステーション41の洗浄区間の前進端に達し、第1の一対のセンサのうち前端側のセンサ274がドグ25を検知すると、制御装置43は再度電動機13を反転し、戴置台21を後方へ移動させる。制御装置43には、往復回数が予め入力されている。制御装置43は、この戴置台21の洗浄区間での前進後退の往復移動を所定の回数、所定の速度で繰り返させる。この間、制御装置43は、流路切換弁295を液体ノズルブロック311側へ切り換える。すると、液体ノズル313、318から洗浄液が被洗浄物22に向けて噴射され、洗浄が行われる。電動機13の回転速度が変更できる場合には、制御装置43は、被洗浄物22が洗浄区間を往復する間、電動機13の回転速度を予め入力された速度に変更しても良い。制御装置43は、洗浄区間での載置台21の所定回数の往復移動が成された後、電動機13の前方側への回転駆動を進めさせて戴置台21をエアブロステーション40へ送る。同時に、制御装置43は、流路切換弁295を切り換えて、洗浄液をタンク291へ循環させる。
制御装置43は、エアブロステーション40においても、同様に戴置台21をエアブロー区間において往復移動させる。エアブロステーション40では、戴置台21は、第2の一対のセンサ272、273がドグ25を検出する区間を往復する。制御装置43は、戴置台21が、エアブロー区間を所定回数往復移動する間のみ、ソレノイド弁36を開弁し、乾燥エアを気体ノズルブロック351へ供給し、気体ノズル353から被洗浄物22に向けて気体を噴射させ、乾燥を行う。
なお、制御装置43は、エアブロステーション40における載置台21の往復回数、往復速度を、洗浄ステーション41における往復回数、往復速度とそれぞれ変更し得る。また、制御装置43は、被洗浄物22の種別に応じて往復回数、往復速度を変更できる。さらに、エアブロステーション40においては、一度の通過によって被洗浄物22が十分に乾燥する場合には、載置台21を往復させなくても良い。この場合において、制御装置43は、電動機13の回転速度を調整することによって、エアブロステーション40を通過する速度を変更し得る。
制御装置43は、エアブロー完了後に、エアシリンダ装置373を駆動させてシャッタ372を開け、電動機13に前方側への回転駆動を進めさせて戴置台21を搬入出ステーション39に戻す。センサ271がドグ25を検知したとき、制御装置43は、電動機13を停止させる。また、制御装置43は、戴置台21が、エアブロステーション40のエアブロー区間を、一定回数往復移動したタイミングでシャッタ372を開けることができる。シャッタ372を開けるタイミングをエアブロー完了前に変更することで、トータルの洗浄時間を短縮できる場合がある。
なお、搬入出ステーション39に、戴置台21上の被洗浄物22の有無を検出するための光電センサ、超音波センサその他のセンサを設けても良い。被洗浄物22の有無を検出するセンサを備えた場合、制御装置43は、搬入出ステーション39で被洗浄物22をセンサが検知したことを条件として、上述の洗浄動作を開始できる。また、洗浄装置10を多関節ロボット、ローダ装置その他の外部の搬入出システムと組み合わせることによって、搬入出ステーション39の戴置台21上に被洗浄物22が戴置している場合に搬入出システムに搬入停止信号を発することができる。
また、搬入出ステーション39に、戴置台21上の被洗浄物22の種類を検出するための接触センサ、光電センサ、ID読み取りセンサその他のセンサを設けても良い。被洗浄物22の種類を検出するセンサを設けた場合、制御装置43は、検出された種類に応じて、載置台21の往復速度、往復回数を選択し得る。この場合において、制御装置43は、検出された種類に対応する載置台21の往復回数、往復速度をマトリックスとして収納しておくことができる。制御装置43は、収納したマトリックスから往復回数、往復速度を読み出し、電動機13を制御できる。
本実施形態の洗浄装置10は、水平方向には、細長い架台11と、架台11に隣接する第3の無端チェイン19、センサ手段しかないため、装置幅が小さく占有面積も狭小で済む。従って、特にマシニングセンタや数値制御旋盤などで構成された汎用加工ラインへの組込みに適合する。さらに、一般的な自動加工機と同様に、後方に洗浄液供給装置29を備えているため、機械加工ラインの加工装置の間のスペースによく適合する。洗浄装置10の全長は、設置される加工ラインの幅に合致するようにデザインできる。装置幅が小さいため、作業者によるワーク搬送ラインにおいては、作業者が1、2歩で通り過ぎることができ、作業者動線の短縮にも役立つ。加工ラインの加工装置間のデッドスペースに設置することも十分に可能である。このように装置幅が小さいため、洗浄装置10の追加設置によっても、加工ライン長の延長長さを最小限に抑えることができる。
なお、上述の実施形態においては、一対の無端チェイン18に戴置台21を直接固定したが、これに代えて、一対の無端チェイン18に、戴置台支持枠を差し渡して固定し、この戴置台支持枠に交換可能に戴置台21を固定する構成とすることもできる。また、上述の実施形態においては、戴置台21に1個の被洗浄物22を戴置した場合を示したが、2個以上の被洗浄物22を戴置してもよい。
10 洗浄装置
11 架台
111 洗浄液受け
112 排出口
114 ガイドレール
13 電動機
15 駆動軸
17 従動軸
18、19 無端チェイン(無端コンベア)
21 戴置台
22 被洗浄物
25 ドグ
27(271〜275) センサ
29 洗浄液供給装置
291 タンク
293 ポンプ
295 流路切換弁
31 液体ノズルユニット
311 液体ノズルブロック
313、318 液体ノズル
314 洗浄液供給口
316 内部流路
317 開口
35 気体ノズルユニット
351 気体ノズルブロック
353 気体ノズル
37 カバー
371 搬入出口
373 エアシリンダ装置
43 制御装置

Claims (4)

  1. 上面が開口した長細い箱状の架台と、
    前記架台の長手方向の一端側で両側壁間に軸支されている第1のコンベアシャフトと、
    前記架台の長手方向の他端側で両側壁間に前記第1のコンベアシャフトと平行に軸支されている第2のコンベアシャフトと、
    前記第1のコンベアシャフトと前記第2のコンベアシャフトとの間に懸架された一対の無端コンベアと、
    前記架台上に固定され、前記被洗浄物が通過する搬入出口を有するカバーと、
    前記架台の外側に設けられ、前記第1のコンベアシャフトの架台側壁から外側に突出している一方端と、前記第2のコンベアシャフトの架台側壁から外側に突出している一方端との間に懸架されて前記一対の無端コンベアと同期して駆動する第3の無端コンベアと、
    正逆回転可能な電動機と、
    該電動機の回転運動を前記第1のコンベアシャフトへ伝達する伝達機構と、
    前記一対の無端コンベアに差し渡して固定され、被洗浄物が所定の位置に載置される載置台と、
    前記第3の無端コンベアに固定され、前記カバーの外部で前記載置台と並走するドグと、
    洗浄液供給装置と、
    予め定められた架台上の洗浄区間にて前記載置台に載置された被洗浄物の複数の重点洗浄部位に噴射口が対向するように前記架台の上方に固定して設けられ、前記被洗浄物に向けて前記洗浄液供給装置から供給される洗浄液を噴出する複数の液体ノズルと、
    気体供給装置と、
    前記洗浄区間と前記搬入出口との間に、前記洗浄区間と離間して位置するエアブロー区間にて前記載置台に載置された被洗浄物の複数の重点洗浄部位に噴射口が対向するように前記架台の上方に固定して設けられ、前記被洗浄物に向けて気体供給装置から供給される気体を噴出する複数の気体ノズルと、
    前記ドグを検知するセンサ手段と、
    前記センサ手段による前記ドグの検知情報に基づいて、前記載置台を前記架台上で搬送させる制御装置と、を備え、
    前記センサ手段は、
    前記洗浄区間の両端に対応するように、前記一対の無端コンベアの走行方向に沿って所定の間隔をもって設置され、前記載置台が前記洗浄区間の前進端又は後退端にあるときに前記ドグを検知する第1の一対のセンサと、
    前記気体ノズルに対向する予め定められた架台上のエアブロー区間の両端に対応するように、前記第1の一対のセンサと離間して、前記一対の無端コンベアの走行方向に沿って所定間隔をもって設置され、前記載置台が前記エアブロー区間の前進端又は後退端にあるときに前記ドグを検知する第2の一対のセンサと、
    前記搬入出口の手前の搬入出位置に対応して設置され、前記ドグを検知する第3のセンサと、を備え、
    前記制御装置が、
    起動後に、前記載置台を前記第1の一対のセンサのうちの後端側センサに前記ドグが検知されるまで送った後、前記第1の一対のセンサのいずれかが前記ドグを検知したときに送り方向を反転させて前記洗浄区間で前記載置台を一定回数だけ往復移動させると共に、前記ドグが前記第1の一対のセンサの間にあり、前記載置台が前記洗浄区間内を往復移動中に、前記液体ノズルから洗浄液を噴射させて前記被洗浄物の洗浄を行わせ、
    前記洗浄区間での前記載置台の所定回数の往復移動の後、前記載置台を前記第2の一対のセンサのうちの前端側センサに前記ドグが検知されるまで戻した後、前記第2の一対のセンサのいずれかが前記ドグを検知したときに送り方向を反転させて前記エアブロー区間で前記載置台を一定回数だけ往復移動させると共に、前記ドグが前記第2の一対のセンサの間にあり、前記載置台が前記エアブロー区間内を往復移動中に、前記気体ノズルから気体を噴射させて前記被洗浄物の乾燥を行わせ、
    前記被洗浄物の乾燥後に、前記第3のセンサが前記ドグを検知するまで前記搬入出位置へ前記載置台を戻すように、前記電動機および前記洗浄液供給装置と前記気体供給装置を制御する洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の洗浄装置であって、
    更に、前記電動機の周波数を変更する周波数変換装置を備える洗浄装置。
  3. 請求項1または2に記載の洗浄装置であって、
    前記箱状の架台は、前記一対の無端コンベアの上側搬送経路を走行するコンベアを下方から支持してその走行を案内するガイドレールを備えている洗浄装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の洗浄装置であって、
    前記架台は、前記液体ノズルから噴射されて洗浄に用いられた洗浄液を受ける傾斜した底面と、該底面に設けられた排出口とを備え、使用済みの洗浄液を底面の傾斜によって前記排出口へ集め、該排出口の下流に配置された洗浄液回収部へ導出させるものである洗浄装置。
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