JP6488734B2 - 部材の結合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、雄ねじ部を有する部材と雌ねじ部を有する部材との結合の構造に関する。
通常、ボールペン等の筆記具のケーシングは複数の部材に分割されており、その一方の部材の端部に形成された雄ねじ部を他方の部材の端部に形成された雌ねじ部に螺合させることで両部材を結合するようになっている(例えば、下記特許文献を参照)。
一方の部材を他方の部材に螺着したときに、両部材の相対的な位置関係が常に一定となることは保証されていない。一方の部材を他方の部材に対して相対的に軸周りに回動させながら雄ねじ部を雌ねじ部にねじ込んでゆくと、一方の部材が他方の部材に向かって軸方向に変位し、やがて一方の部材における軸方向を向いた端面が他方の部材におけるこれに対向する端面に当接する。だが、双方の部材の端面同士が当接した後も、さらに強い操作力(トルク)を加えて部材を回動させることは可能である。従って、一方の部材の他方の部材に対する最終的な組み付けの位置は、部材に加わる操作力の強弱に応じて変化し得る。
特開2001−293996号公報
本発明は、雄ねじ部と雌ねじ部との螺合を通じて複数の部材を結合する際の、一方の部材の他方の部材に対する相対位置のばらつきをできる限り小さく抑えることを所期の目的としている。
本発明では、第一の部材に形成された雄ねじ部と第二の部材に形成された雌ねじ部との螺合を通じて第一の部材を第二の部材に結合する構造であって、前記第一の部材と前記第二の部材とのうち一方に設けられ、前記第一の部材の前記第二の部材に対する相対位置が所定の終端位置に到達したときに、雄ねじ部が雌ねじ部にそれ以上ねじ込まれないよう第一の部材の第二の部材に対する相対回動を制止するストッパ部と、前記第一の部材と前記第二の部材とのうち一方に設けられ、前記ストッパ部が前記第一の部材の前記第二の部材に対する相対回動を制止する直前の段階で、回動させる第一の部材または第二の部材に作用する摩擦力をそれよりも前の段階と比較して増大させる摩擦増大部とを具備し、前記摩擦増大部が、前記第一の部材に設けられ外径が前記雄ねじの外径よりも肥大しており前記第二の部材に緊密に嵌まり込む拡径部、第二の部材に設けられ内径が第二の部材の筒部のその他の部位の内径よりも縮小しており第一の部材が緊密に嵌まり込む部位、第一の部材に設けられた雄ねじの一部分であってその外径若しくは谷の径が雄ねじの他の部分と比較して肥大した部位、または、第二の部材に設けられた雌ねじの一部分であってその内径若しくは谷の径が雌ねじの他の部分と比較して縮小した部位である部材の結合構造を構成した。
前記ストッパ部は、軸回りの周方向に対して略直交する当たり面を有するものとすることが好ましい。
前記第一の部材における前記雄ねじ部よりも先方に挿入部が設けられるとともに、前記第二の部材における前記雌ねじ部よりも奥方に前記挿入部が挿入されて内周面が当該挿入部の外周面に当接または極近接する筒部が設けられているならば、前記挿入部が前記筒部に挿入された後に前記雄ねじ部の前記雌ねじ部へのねじ込みが開始されるようになる。これにより、第一の部材または第二の部材を回動させる操作をより簡便に実行できる上、両部材を結合した後も何れかの部材が相手方の部材に対してぐらつきにくくなり、構造が安定する。この場合において、前記ストッパ部は、前記挿入部または前記筒部に設けられることが好ましい。
本発明に係る結合構造は、硬質樹脂成形品である前記第一の部材を硬質樹脂成形品である前記第二の部材に結合するための構造として好適である。
また、前記第一の部材及び前記第二の部材は、筆記具における筆記用のインキを充填したリフィルまたは筆記用の芯を収容するケーシングであることがある。
本発明によれば、雄ねじ部と雌ねじ部との螺合を通じて複数の部材を結合する際の、一方の部材の他方の部材に対する相対位置のばらつきを小さく抑えることができる。
本発明の一実施形態における筆記具の正面図。 同実施形態の筆記具を分解した状態を示す側面図。 同実施形態の筆記具の前軸及び後軸を示す、前軸の一部を破断した分解斜視図。 同実施形態の筆記具の要部を拡大した正断面図。 同実施形態の筆記具の要部を拡大した正断面図。 同実施形態の筆記具の平断面図。 本発明の変形例の一を示す要部を拡大した分解斜視図。 同変形例を示す要部を拡大した正断面図。 同変形例を示す平断面図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1及び図2に、本発明の適用対象の一である筆記具Pを示している。この筆記具Pは、紙等に筆記を行う機能を具現する筆記具本体3と、筆記具本体3を収容し使用者に把持されるケーシングを構成する後軸1及び前軸2とを主たる要素とする。図示例の筆記具Pはボールペンであり、筆記具本体3はインキを充填した容器の先端部位にインキを紙等に転写するためのボールを包有する筆記機構部を取り付けたリフィルを含む。なお、筆記具Pがシャープペンシルである場合には、筆記具本体3がシャープペンシルの芯及びその芯を繰り出すための機構を含む。
後軸1及び前軸2はそれぞれ、内部に筆記具本体3を挿通できるよう軸方向に沿って伸長した筒状の概形をなす。本実施形態では、第一の部材たる後軸1に雄ねじ部11を形成し、第二の部材たる前軸2に雌ねじ部21を形成して、それら雄ねじ部11と雌ねじ部21との螺合を通じて後軸1と前軸2とを結合するものとしている。
図3ないし図6に示すように、後軸1は、軸方向に延伸する略円筒形状の挿入部12と、筒状部の後方に連なる雄ねじ部11と、雄ねじ部11の後方に連なる摩擦増大部たる拡径部13と、拡径部13の後方に連なる基部15とを備えた硬質樹脂成形品である。挿入部12の存在により、雄ねじ部11は後軸1における軸方向の中間部位に位置する。挿入部12の外径は、雄ねじ部11の雄ねじの外径(雄ねじの山の頂に接する仮想的な円筒または円錐の直径)及び雌ねじ部21の雌ねじの内径(雌ねじの山の頂に接する仮想的な円筒または円錐の直径)よりも若干小さい。挿入部12の軸方向に沿った寸法は、雄ねじ部11の軸方向に沿った寸法と比べて数倍長い。挿入部12の軸方向を向いた前端面からは、ストッパ部たる突起14を前方に向けて突出させている。
拡径部13は、その外径が雄ねじの外径よりも極僅かに肥大した部位である。拡径部13の軸方向に沿った寸法は、雄ねじ部11及び雌ねじ部21のねじのリード(ねじのつる巻き線に沿って軸の周りを一周するときに軸方向に進む距離。一条ねじでは、ねじのピッチに等しい)よりも小さく、リードの半分程度である。
後軸1の挿入部12、雄ねじ部11及び拡径部13は、後軸1を前軸2に組み付けるときに前軸2内に挿入されて前軸2により被覆される。だが、後軸1の基部15は前軸2内には挿入されず、後軸1を前軸2に組み付けた後も外部に露出する。後軸1の基部15には、当該筆記具Pを紙や板、または使用者の着衣のポケット等に掛け止めるために用いられるクリップ16を装着する。クリップ16の外表面には、ロゴマーク等の装飾10が印刷等により付されることがある。
前軸2は、軸方向に延伸する略円筒形状の筒部22と、筒部22の前方に連なる縮径部25と、筒部22の後方に連なる雌ねじ部21と、雌ねじ部21の後方に連なる環状の摩擦増大部たる嵌合部23とを備えた硬質樹脂成形品である。筒部22は、後軸1の挿入部12が挿入される部位であり、その内径は挿入部12の外径に略等しい。なお、筒部22の内周面は、前方に向かうにつれて内径が極僅かではあるが徐々に小さくなってゆくようなテーパとなっている。縮径部25の内径は、筒部22の内径と比較して縮小している。後軸1の挿入部12を前軸2の筒部22に挿入したとき、縮径部25の軸方向を向いた後端面が挿入部12の前端面と対向する。この後端面からは、ストッパ部たる突起24を後方に向けて突出させている。この突起24は、筒部22の前端部位の内周面に接合している。筒部22の軸方向に沿った寸法は、雌ねじ部21の軸方向に沿った寸法と比べて数倍長く、挿入部12の軸方向に沿った寸法に突起14、24の軸方向に沿った突出長を加えた大きさに略等しい。
嵌合部23は、後軸1の拡径部13が緊密に嵌まり込む部位であり、その内径は拡径部13の外径に略等しい。嵌合部23の軸方向に沿った寸法は、雄ねじ部11及び雌ねじ部21のねじのリードよりも小さく、拡径部13の軸方向に沿った寸法に略等しい。
前軸2における筒部22、雌ねじ部21及び嵌合部23の外周は段差なく連続した円筒面となっており、その外径は後軸1の基部15の外径に略等しい。この外周には、ロゴマーク等の装飾20が印刷等により付されることがある。これに対し、前軸2における縮径部25の外周の径は、筒部22の外径よりも一段小さくなっている。縮径部25の外周には、例えば前軸2や後軸1と比較して軟質な樹脂製のグリップ26を装着する。
筆記具Pを組み立てるにあたっては、筆記具本体3を後軸1及び前軸2に挿通した状態で、後軸1の挿入部12を前軸2の筒部22内に後端側即ち雌ねじ部21及び嵌合部23の所在する側から挿入する。筒部22に挿入された挿入部12の外周面は、筒部22の内周面に当接または極近接する。そして、後軸1を前軸2に対し相対的に軸周りに回動させながら、雄ねじ部11を雌ねじ部21にねじ込む。
図4は、後軸1を前軸2に対し相対的にあと約一回転させれば後軸1が前軸2に完全に組み付けられる状況を表している。このとき、後軸1の挿入部12から前方に突出した突起14と、前軸2の縮径部25から後方に突出し筒部22の前端部位に所在する突起24との間には、軸方向に沿って依然として距離が存在している。そのため、後軸1を前軸2に対してあと約一回転させる操作の途中で、突起14、24同士が干渉し合うことはない。また、後軸1の拡径部13は未だ前軸2の嵌合部23に接していない。
図4に示す状況から、後軸1を前軸2に対して軸回りに約半回転させると、後軸1が前軸2に対し軸方向に沿って前方に相対変位し、その拡径部13が前軸2の嵌合部23内に嵌まり込むようになる。嵌合部23に嵌まった拡径部13の外周面は、嵌合部23の内周面に密接して大きな摩擦力を生み、後軸1または前軸2を軸周りに回動させる操作力に対する抵抗力を急増させる。換言すれば、突起14、24が後軸1の前軸2に対する相対回動を制止する直前の段階における、後軸1を前軸2に対し相対的に単位角度だけ回動させたときの摩擦力の変化量(単位角度あたりの摩擦力の変化量)が、それよりも前の段階における単位角度あたりの摩擦力の変化量と比較して大きくなる。
しかる後、拡径部13と嵌合部23との間で発生する摩擦に抗して、さらに後軸1を前軸2に対し軸回りに約半回転させれば、後軸1側の突起14の軸方向に沿った位置が前軸2側の突起24の軸方向に沿った位置と重なるようになり、図5及び図6に示すように、突起14における軸回りの周方向に対して略直交した当たり面141が、突起24における軸回りの周方向に対して略直交した当たり面241に当接することとなる。これら突起14、24同士の衝突によって、雄ねじ部11を雌ねじ部21により深くねじ込むように後軸1を前軸2に対して回動させることが不可能となる。つまりは、図5及び図6に示した位置が、後軸1を前軸2に組み付ける際の後軸1または前軸2の軸回りの回動の終端位置となる。
本実施形態では、第一の部材(後軸)1に形成された雄ねじ部11と第二の部材(前軸)2に形成された雌ねじ部21との螺合を通じて第一の部材1を第二の部材2に結合する構造であって、前記第一の部材1と前記第二の部材2とのうち少なくとも一方に設けられ、前記第一の部材1の前記第二の部材2に対する相対位置が所定の終端位置に到達したときに他方に当接して、雄ねじ部11が雌ねじ部21にそれ以上ねじ込まれないよう第一の部材1の第二の部材2に対する相対回動を制止するストッパ部(突起)14、24と、前記第一の部材1と前記第二の部材2とのうち一方に設けられ、前記ストッパ部14、24が前記第一の部材1の前記第二の部材2に対する相対回動を制止する直前の段階で他方に密接することにより、回動させる第一の部材1または第二の部材2に作用する摩擦力をそれよりも前の段階と比較して増大させる摩擦増大部(拡径部、嵌合部)13、23とを具備する部材の結合構造を構成した。
本実施形態によれば、雄ねじ部11と雌ねじ部21との螺合を通じて複数の部材1、2を結合する際に、一方の部材1、2に設けたストッパ部14、24が他方の部材2、1に当接する位置で雄ねじ部11の雌ねじ部21へのねじ込み操作が必ず終了することとなり、一方の部材1、2の他方の部材2、1に対する相対位置のばらつきを極小化することが可能となる。特に、各部材1、2にロゴマーク等10、20を付している場合において、一方の部材1のロゴマーク等10と他方の部材2のロゴマーク等20との相対的な位置関係が常に一定となるため、製品の美観、格調が高まる。
ストッパ部14、24が両部材1、2の相対回動を制止する直前に、摩擦増大部13、23が両部材1、2間で生ずる摩擦力を急激に(または、ステップ的に)増大させることから、ストッパ部14、24同士が当接した状態でも両部材1、2が強固に結合し、雄ねじ部11と雌ねじ部21との螺合が簡単に緩むことはない。
また、ストッパ部14、24が両部材1、2の相対回動を制止する直前、即ち両部材1、2が図5及び図6に示す終端位置に到達する直前の段階で、部材1、2を軸回りに回動させる操作に対する抵抗が大きくなる。これにより、操作者または筆記具Pを組み立てるための自動機械が、両部材1、2が回動の終端位置の直前にあることを力学的に感知できるようになり、両部材1、2に徒に過大な操作力を加え続けて部材1、2(のストッパ部14、24等)を破損してしまうようなことが回避される。
前記ストッパ部14、24が、軸回りの周方向に対して略直交する当たり面141、241を有しているため、この当たり面141、241を相手方の部材2、1に当接させて両部材1、2の軸回りの相対回動を確実に制止できる。
前記第一の部材1における前記雄ねじ部11よりも軸方向に沿って先方に挿入部12が設けられるとともに、前記第二の部材2における前記雌ねじ部21よりも軸方向に沿って奥方に前記挿入部12が挿入されて内周面が当該挿入部12の外周面に当接または極近接する筒部22が設けられているため、前記挿入部12が前記筒部22に挿入された後に前記雄ねじ部11の前記雌ねじ部21へのねじ込みが開始されるようになる。それ故、第一の部材1または第二の部材2を軸回りに回動させる操作をより簡便に実行できる上、両部材1、2を結合した後も何れかの部材1、2が相手方の部材2、1に対してぐらつきにくくなる。
第一の部材たる後軸1を第二の部材たる前軸2に組み付けた状態で、筆記具Pに対しこれを曲げようとする外力が作用したとしても、軸部12と筒部22との重なりにより、後軸1及び前軸2が互いにがたつかず、筆記具Pの軸が安定する。使用者が筆記具Pを強く握ったような場合に、ねじ部11、21に応力が集中してねじの緩みやがたつきを招来することも避けられる。いわば、筆記具Pの軸の強度、耐久性が向上する。
前記ストッパ部が前記挿入部12及び前記筒部22に設けられることから、雄ねじ部11及び雌ねじ部21の螺合する箇所から離間した箇所で両部材1、2の相対回動を制止できる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、ストッパ部は、挿入部12及び筒部22以外の部位に設けることも可能である。図7ないし図9に示す例では、第一の部材たる後軸1の拡径部13の外面から径方向に沿って外方に突出する突起17を設けるとともに、第二の部材たる前軸2の嵌合部23の内周の一部を切り欠いてこの突起17を受け入れることのできる凹部27を設けている。挿入部12を筒部22に挿入して雄ねじ部11を雌ねじ部21に螺合させ、両部材1、2を完全に結合させたときには、図9に示しているように、突起17における軸回りの周方向に対して略直交する当たり面171が、凹部27における軸回りの周方向に対して略直交する当たり面271に当接する。これら突起17と凹部27との衝突によって、雄ねじ部11を雌ねじ部21により深くねじ込むように後軸1を前軸2に対して相対回動させることが不可能となる。つまり、図9に示した位置が、後軸1を前軸2に組み付ける際の後軸1または前軸2の軸回りの回動の終端位置となる。
摩擦増大部についても、上記実施形態以外の態様をとり得る。図8に示す例では、前軸2の筒部22の前端部位221の内径を筒部22のその他の部位と比較して極僅かに縮小させており、ストッパ部17、27が両部材1、2の相対回動を制止する直前、即ち両部材1、2が図9に示した終端位置に到達する直前の段階で、後軸1の挿入部12の前端部位121が前軸2の筒部22の当該部位221に嵌まり込むようにしている。このとき、挿入部12の前端部位121の外周面が、筒部22の前端部位221の内周面に密接して大きな摩擦力を生み、後軸1または前軸2を軸周りに回動させる操作力に対する抵抗力を急増させる。
摩擦増大部を、雄ねじ部11及び/または雌ねじ部21に設けることも考えられる。即ち、雄ねじの一部分の外径や谷の径(雄ねじの谷底に接する仮想的な円筒または円錐の直径)をその他の部分と比較して肥大させ、及び/または、雌ねじの一部分の内径や谷の径(雌ねじの谷底に接する仮想的な円筒または円錐の直径)をその他の部分と比較して縮小することで、摩擦増大部を構成することができる。
摩擦増大部13、23、121、221は、軸回りの周方向に沿って一週連続しているとは限られない。
上記実施形態では、挿入部12の外径が筒部22の内径に略等しく、挿入部12の外周面と筒部22の内周面とが当接または極近接していたが、挿入部12の外径が筒部22の内径よりも細くなっており、挿入部12の外周面が筒部22の内周面から離間していても構わない。
挿入部12及び筒部22の軸方向に沿った寸法はそれぞれ任意であり、雄ねじ部11及び雌ねじ部22の軸方向に沿った寸法の数倍まで長尺である必要はなく、もっと短くともよい。
拡径部13及び嵌合部23の軸方向に沿った寸法もまたそれぞれ任意であり、雄ねじ部11及び雌ねじ部21のねじのリードの半分程度である必要はない。
本発明の適用対象は、筆記具のケーシングに限定されないことは言うまでもない。
その他各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、雄ねじ部を有する部材と雌ねじ部を有する部材との結合の構造に適用できる。
P…筆記具
1…第一の部材(後軸)
11…雄ねじ部
12…挿入部
13…摩擦増大部(拡径部)
14…ストッパ部(突起)
141…当たり面
2…第二の部材(前軸)
21…雌ねじ部
22…筒部
23…摩擦増大部(嵌合部)
24…ストッパ部(突起)
241…当たり面
3…筆記具本体

Claims (5)

  1. 第一の部材に形成された雄ねじ部と第二の部材に形成された雌ねじ部との螺合を通じて第一の部材を第二の部材に結合する構造であって、
    前記第一の部材と前記第二の部材とのうち一方に設けられ、前記第一の部材の前記第二の部材に対する相対位置が所定の終端位置に到達したときに、雄ねじ部が雌ねじ部にそれ以上ねじ込まれないよう第一の部材の第二の部材に対する相対回動を制止するストッパ部と、
    前記第一の部材と前記第二の部材とのうち一方に設けられ、前記ストッパ部が前記第一の部材の前記第二の部材に対する相対回動を制止する直前の段階で、回動させる第一の部材または第二の部材に作用する摩擦力をそれよりも前の段階と比較して増大させる摩擦増大部とを具備し、
    前記摩擦増大部は、前記第一の部材に設けられ外径が雄ねじの外径よりも肥大しており前記第二の部材に緊密に嵌まり込む拡径部、第二の部材に設けられ内径が第二の部材の筒部のその他の部位の内径よりも縮小しており第一の部材が緊密に嵌まり込む部位、第一の部材に設けられた雄ねじの一部分であってその外径若しくは谷の径が雄ねじの他の部分と比較して肥大した部位、または、第二の部材に設けられた雌ねじの一部分であってその内径若しくは谷の径が雌ねじの他の部分と比較して縮小した部位である部材の結合構造。
  2. 前記ストッパ部が、軸回りの周方向に対して略直交する当たり面を有している請求項1記載の部材の結合構造。
  3. 前記第一の部材における前記雄ねじ部よりも先方に挿入部が設けられるとともに、前記第二の部材における前記雌ねじ部よりも奥方に前記挿入部が挿入されて内周面が当該挿入部の外周面に当接または極近接する筒部が設けられており、
    前記挿入部が前記筒部に挿入された後に前記雄ねじ部の前記雌ねじ部へのねじ込みが開始される請求項1または2記載の部材の結合構造。
  4. 前記挿入部または前記筒部に前記ストッパ部が設けられる請求項3記載の部材の結合構造。
  5. 前記第一の部材及び前記第二の部材が、筆記具における筆記用のインキを充填したリフィルまたは筆記用の芯を収容するケーシングである請求項1、2、3または4記載の部材の結合構造。
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