JP6488479B2 - インクリボンカセット - Google Patents

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Description

本発明は、熱転写プリンタに取付けて使用するインクリボンカセットの技術分野に属する。
この種のインクリボンカセットの構造は、大きく分けて2種類に分類される。この2種類のうちの1種類は、供給コアにインクリボンを巻き付けてなるパンケーキとインクリボンを巻き取る巻取コアに対して、それぞれのコアの回転軸と平行な方向に分割されたカセットケースとカセットカバーからなるインクリボンカセットである。このようなインクリボンカセットの例としては、特許文献1に示すような形態のインクリボンカセットXが挙げられる。
インクリボンカセットXは、第1の半円筒部と、この第1の半円筒部と所定の間隔を設けて配置された第2の半円筒部と、これら第1および第2の半円筒部の側端部を繋ぐ連結部材とを一体化したカセットケース(特許文献1では下ケースと言う)と、第1の半円筒部に取付けられた第1のカセットカバー(特許文献1では上ケースと言う)と、第2の半円筒部に取付けられる第2のカセットカバーを有している。そして、インクリボンカセットXでは、第1の半円筒部及び第1のカセットカバー(上ケース)内に幅広なインクリボンを供給コア(特許文献1では送出しコアと言う)に巻き付けたパンケーキが回転可能に設けられ、第2の半円筒部及び第2のカセットカバー(上ケース)内に巻取コアが回転可能に設けられ、供給コアから繰り出されたインクリボンを巻取コアで巻き取る構造となっている。
インクリボンカセットXでは、パンケーキと巻取コアが連結されたパンケーキセットをカセットケースに簡単に装着することができるので、パンケーキセットを交換して使用するタイプのインクリボンカセットに適している。一方、インクリボンカセットXは長尺のインクリボンを巻き付けた重いパンケーキには適していない。インクリボンカセットXでは、第1の半円筒部と第2の半円筒部間に熱転写プリンタの印字ヘッドを挿入する空間が設けられるため、第1と第2の半円筒部の連結部材は両側端部のみに設けられる。このため、連結部材を強固なものにすることが困難であり、インクリボンカセットXには、長尺のインクリボンを巻き付けた重いパンケーキの搭載は困難である。
この2種類のうちのもう1種類は、供給コアにインクリボンを巻き付けたパンケーキとインクリボンを巻き取る巻取コアに対して、それぞれのコアの回転軸と垂直な方向に分割されたカセットケースとカセットカバーからなるインクリボンカセットである。このようなインクリボンカセットの例としては、特許文献2に示すような形態のインクリボンカセットYが挙げられる。
インクリボンカセットYでは、供給コア及び巻取コアを共に直立させた状態で収納可能なコア収納部を有するカセットケース(特許文献2では、カセット本体と言う)と、カセットケースに着脱可能で少なくともコア収納部を閉塞可能なカセットカバー(特許文献2では蓋体と言う)とからなり、カセットケースには、プリンタの印字ヘッドを挿入可能なヘッド挿入部がコア収納部から独立して設けられている。
インクリボンカセットYは、コア収納部が供給コアと巻取コアを回転可能に保持する底面と、供給コアにインクリボンを巻き付けたパンケーキと巻取コアの周囲を覆う側板で構成されているので、コア収納部の構造が強固なものとなり、長尺インクリボンを巻き付けた重いパンケーキの搭載に適している。一方、インクリボンカセットYはコア収納部が側板で覆われているため、インクリボンのルートに狭い隙間となる箇所があり、パンケーキセットの交換が困難である。
パンケーキセットの交換が簡便なインクリボンカセットとしては、特許文献3の図4に示すようなインクリボンカセットZが例示されている。インクリボンカセットZでは、カセットカバーとカセットケースが一体となったインクリボンカセット本体に対して着脱自在でロール状に巻回されたインクリボンを保持するインクリボン供給部材をインクリボンカセット本体の側方から挿入するだけで、インクリボン供給部材がインクリボンカセット本体に回転可能に保持される。さらに、この状態でインクリボンカセットZのインクリボン供給部材と連結されたインクリボン巻取部材をインクリボンカセット本体の外周に沿って移動させた後にインクリボンカセット本体の側方から挿入するだけで、インクリボンが所定のリボンルートに形成されるとともにインクリボン巻取部材がインクリボンカセット本体に回転可能に保持されるようになっている。
しかしながら、インクリボンカセットZでは、簡単な作業でインクリボンを所定のリボンルートに形成できるようにするために、インクリボンカセット本体は殆ど側壁がない構成となっている。このため、インクリボンカセットZに長尺のインクリボンを巻き付けた重いパンケーキを搭載するためには、インクリボンカセット本体を金属等の高強度の材料で製作する必要があり、インクリボンカセットZは材料費が高価なものになる。
特開2001−205907号公報 特開平07−108730号公報 特開平07−256967号公報
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、金属等の高価な材料を使用しなくても、長尺のインクリボンを巻き付けた重いパンケーキが搭載可能で、インクリボンの交換が簡便であり、カセットケース、カバーの再利用を可能にして資源の有効利用を果たすことができるインクリボンカセットを提供することを目的とする。
第1発明は、供給コアにインクリボンを巻き付けてなるパンケーキから前記インクリボンを繰り出し、巻取コアで巻き取りながら印字を行なうプリンタに用いる前記供給コアと前記巻取コアを含む前記インクリボンが交換可能なインクリボンカセットであって、前記供給コア及び前記巻取コアを共に直立させた状態で収納可能なコア収納部を有してなるカセットケースと、少なくとも前記カセットケースの前記コア収納部を開閉可能で前記カセットケースとともに前記供給コアと前記巻取コアを回転可能に保持するカセットカバーを有し、前記コア収納部は前記供給コア及び前記巻取コアを回転可能に保持する底板と前記コア収納部の周囲を覆う側板とを有し、前記側板は2箇所の開口部を有し、前記インクリボンの所定のリボンルートが前記2箇所の開口部と前記カセットケースの外周のみで構成され、前記2箇所の開口部のうち前記所定のリボンルートにおいて前記巻取コア側となる開口部の開口幅が前記巻取コアの最大外径よりも大きく、前記巻取コアを前記巻取コア側となる開口部に挿通することで前記所定のリボンルートが形成可能であり、かつ、前記カセットカバーで前記カセットケースの前記コア収納部を閉じると、前記カセットカバーと前記供給コアとに設けられた回転防止部材が係合して前記供給コアが前記インクリボンを繰出す方向への回転を防止し、当該インクリボンカセットを前記プリンタに装着すると前記回転防止部材の係合が解除されて、前記供給コアに巻かれた前記インクリボンが繰出し可能となることを特徴とするインクリボンカセットである。

第2発明は、前記カセットケースは、さらに前記開口部に対して開閉可能な開閉部材を有し、第1発明に記載のリボンルートに挿通されたインクリボンに対して、前記開閉部材を閉じることで、前期開閉部材が前記インクリボンを前記リボンルート側方から押して、前記インクリボンが所定リボンルートとなることを特徴とする第1発明に記載のインクリボンカセットである。
第3発明は、前記開閉部材が、前記開口部を閉じた状態で前記カセットケースに設けられた第一係合部材と係合するとともに、前記カセットカバーで前記カセットケースの前記コア収納部を閉じることで前記カセットカバーに設けられた第二係合部材と係合して、前記開口部を閉じた状態に固定されることを特徴とする第2発明に記載のインクリボンカセットである。
本発明によれば、供給コア及び巻取コアを共に直立させた状態でカセットケースのコア収納部に収納し、コア収納部の側壁に2箇所の開口部を設けるだけでインクリボンを所定のリボンルートに挿通できるようにしたので、コア収納部が構造上強固なものとなり、カセットケースに金属等の高価な材料を使用しなくても長尺のインクリボンを巻き付けた重いパンケーキが搭載可能である。また、インクリボンを2箇所の開口部に挿通させることでインクリボンが所定リボンルートになることに加えて、巻取コアの最大外径よりも巻取側開口部の開口幅を大きくして、巻取コアが巻取側の開口部を挿通可能としたので、インクリボンの交換が簡便であり、カセットケース、カバーの再利用を可能にして資源の有効利用を果たすことができる。
本発明の第1実施形態にかかるインクリボンカセットAを示す図である。 本発明のインクリボンカセットAの回転防止部3Dを示す図である。 本発明のインクリボンカセットAのパンケーキセット交換時にパンケーキセットをカセットケースへ初期装着した状態を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかるインクリボンカセットBを示す図である。
以下、添付図面に基づき本発明の実施形態を説明するが、本発明は下記に限定されるものではない。図1〜図3に本発明の第1実施形態に係るインクリボンカセットAを示す。図1(a)は、インクリボンカセットAのカセットカバーを開いた状態を示す図であり、図1(b)はインクリボンカセットAのカセットカバーを閉じた状態を示す図であり、図2は、インクリボンカセットAの回転防止部3Dを示す図であり、図3はインクリボンカセットAのパンケーキセット交換時にパンケーキセットを最初にカセットケースに装着した状態を示す図である。
図1に示すインクリボンカセットAは、インクリボン1、コア収納部6とプリンタの印字ヘッド30(図示せず)が入り込む空間10を有するカセットケ−ス2、カセットケ−ス2のコア収納部6内に回転自在に設けられた供給コア4にインクリボン1を巻き付けたパンケーキ、同じくカセットケ−ス2のコア収納部6内に回転自在に設けられ供給コア4から繰出されたインクリボン1を巻き取る巻取コア5、カセットケース2に回転可能に保持されインクリボン1と接触してインクリボン1の走行によって回転する複数のローラ7及び、カセットケース2のコア収納部6を開閉可能で、カセットケース2とともに供給コア4と巻取コア5を回転可能に保持するカセットカバー3で構成される。
カセットケース2のコア収納部6の側板には2箇所の開口部6A、6Bが設けられる。インクリボンカセットAでは、供給コア4に巻き付けたインクリボン1と巻取コア5がリーダーテープと呼ばれるテープで連結されて、パンケーキセットとなっている。インクリボンカセットAでは、このパンケーキセットを交換することで、インクリボン1を交換する。
インクリボンカセットAのパンケーキセットの装着作業では、まず、図3に示すように、パンケーキセットのパンケーキをカセットケース2の所定の位置にセットしつつ、リーダーテープを開口部6Aに挿通する。インクリボン1が巻き付けられてパンケーキとなっている供給コア4の穴の端部に、カセットケース2の底板に設けられたコア受け軸2A(図示せず)を装着することよって、パンケーキは所定の位置にセットされる。開口部6Aの開口幅はリーダーテープが挿通可能であればよく、必要最小限の幅にすることが好ましい。開口部6Aの開口幅を必要最小限の大きさとすることにより、コア収納部6を強固ものとすることができ、コア収納部6に長尺で重いパンケーキが収納可能となる。
次に巻取コア5をカセットケース2の外周に沿って移動し、巻取コア5を開口部6Bに挿通した後、カセットケース2の所定の位置にセットすることで、カセットケース2へのパンケーキセットの装着が完了する。巻取コア5の穴の端部に、カセットケース2の底板に設けられたコア受け軸2Bを装着することよって、巻取コア5は所定の位置にセットされる。図3に示すカセットケース2の側板に設けられた開口部6Bの開口幅は、巻取コア5の最大外径よりも少しだけ大きく設定することが好ましい。開口部6Bの開口幅を、巻取コア5の最大外径より大きくすることにより、巻取コア5を開口部6Bに挿通させることができる。このため、インクリボンカセットAのパンケーキセットの装着作業では、開口部6Aにリーダーテープを挿通した後は、巻取コアをほぼ同じ高さで平行に移動するだけで、パンケーキセットの装着が完了でき、パンケーキセットの装着作業が簡便となる。開口部6Bの開口幅は巻取コア5が挿通可能であればよく、必要最小限の幅にすることが好ましい。開口部6Bの開口幅を必要最小限の大きさとすることにより、コア収納部6を強固なものとすることができ、コア収納部に長尺で重いパンケーキが収納可能となる。
インクリボンカセットAのカセットケース2のインクリボン1と接触する箇所には、カセットケース2に対して回転可能なローラ7を設けることが好ましい。
図1(a)に示すように、インクリボンカセットAのカセットケース2には、カセットカバー3がヒンジを介して連結されており、ヒンジを中心としてカセットカバー3を回転移動することによって、カセットケース2のコア収納部6が開閉可能となっている。
カセットカバー3には、供給コア4の穴端部を回転可能に保持するコア受け軸3Aと、巻取コア5の穴端部を回転可能に保持するコア受け軸3Bが設けられている。ヒンジを中心にカセットカバーを回転させ、図1(b)のようにカセットカバー3でカセットケース2のコア収納部6を閉じると、供給コア4の穴端部にコア受け軸3Aが、巻取コア5の穴端部にコア受け軸3Bが、それぞれ挿入され供給コア4と巻取コア5が回転可能に保持される。また、カセットカバー3には、カセットケース2に設けられた三角片2C(図示せず)と係合する弾性片3Cが設けられ、カセットカバー3を閉じると、弾性片3Cが三角片2Cの斜面に沿って変形して弾性片3Cが三角片2Cを乗り越えて、弾性片3Cと三角片2Cが係合し、カセットカバー3がカセットケース2に固定される。弾性片3Cを押圧して弾性片3Cを弾性変形させることによって、弾性片3Cと三角片2Cの係合を解除できるので、弾性片3Cを押圧することによって、カセットカバー3をカセットケース2から開くことができる。
カセットカバー3には、さらに回転防止部3Dが設けられている。図2に示すように、回転防止部3Dはカセットカバー3、回転防止片3DA、及びコイルスプリング8で構成される。回転防止片3DAは、3箇所の端部を有する棒状の部品で、カセットカバー3に設けられた枠内に装着される。回転防止片3DAの3箇所の端部は、それぞれ、ヒンジ部、係合部、及び係合解除部である。ヒンジ部は、カセットカバー3とヒンジを介して連結され、回転防止片3DAの回転中心となる。係合部は、供給コア4の端部に設けられたラチェット歯4Aと係合して供給コア4のリボンを繰出す方向への回転を防止する。係合解除部は、インクリボンカセットAをプリンタに装着するとプリンタから突出した固定ピンにより押し上げられる。係合解除部の近傍のカセットカバー3と回転防止片3DA間にはコイルスプリング8が装着され、コイルスプリング8は回転防止片3DAをカセットカバー3から遠ざかる方向へ押圧している。回転防止片3DAを挟んでコイルスプリング8の反対側には、カセットカバー3から延設された受け部3DBが設けられている。回転防止片3DAにコイルスプリング8以外の外力がかからない状態では、回転防止片3DAはコイルスプリング8と受け部3DBに挟まれて、受け部3DBに押圧された状態で固定されている。
図2に示すように、ヒンジを中心としてカセットカバー3を回転移動すると、カセットケース2のコア収納部6を閉じることができる。インクリボンカセットAがプリンタに装着されていない状態で、カセットカバー3でコア収納部6を閉じると、回転防止片3DAの係合部に設けられた三角突起3DAAが、コア収納部6内にある供給コア4の端面に1周に亘って連続して設けられたラチェット歯4Aと係合する。供給コア4がインクリボン1を繰出す方向(図1(a)では左回転)に回転しようとすると、三角突起3DAAとラチェット歯4Aは強く噛み合って、供給コア4の回転を防止する。これに対して、供給コア4がインクリボン1を繰出す方向の反対方向(図1(a)では右回転)に回転しようとすると、三角突起3DAAの斜面がラチェット歯4Aの斜面上を滑るとともに、コイルスプリングが弾性変形することによって回転防止片3DA全体がヒンジ部を回転中心として持ち上がり、三角突起3DAAがラチェット歯4Aを乗り越えることによって、供給コア4は回転する。
このように、インクリボンカセットAがプリンタに装着されていない状態では、インクリボンカセットAの供給コア4はインクリボン1を繰出す方向には回転しないので、供給コア4と巻取コア5間のインクリボン1が張った状態でパンケーキセットがセットされていれば、インクリボン1が弛むことがない。また、プリンタに装着されていない状態でも、インクリボンカセットAの供給コア4はインクリボン1を繰出す方向の反対方向には回転するので、供給コア4と巻取コア5間のインクリボン1が弛んでいれば、インクリボン1を供給コア4側に巻き戻すことによって、インクリボン1を張った状態にすることができるとともに、一旦張った状態にすれば、その状態で維持することができる。
このように、インクリボンカセットAでは、インクリボン1を交換した後に、インクリボン1を張った状態で維持できる。したがって、インクリボンカセットAをプリンタに装着するときに、インクリボン1が弛むことによりプリンタに引っ掛けるなどして、インクリボンカセットAが装着不良となることがない。
また、インクリボンカセットAをプリンタに装着すると、プリンタから突出した固定ピンにより回転防止片3DAの係合解除部が押し上げられる。係合解除部が押し上げられると、回転防止片3DAはヒンジ部を中心として回転し、回転防止片3DAの係合部も押し上げられる。回転防止片3DAの係合部が押し上げられるので、係合部に設けられた三角突起3DAAと供給コア4の端面に1周に亘って連続して設けられたラチェット歯4Aとの係合が解除され、供給コア4がインクリボン1を繰出す方向へ回転可能となる。このように、インクリボンカセットAをプリンタに装着すると、供給コア4はインクリボン1を繰出す方向へ回転可能となるので、プリンタで印字をする際に回転防止片3DAが印字の障害となることはない。
インクリボンカセットAではプリンタから突出した固定ピンにより、回転防止片3DAと供給コア4の係合を解除しているが、必ずしもプリンタに固定ピン等を設ける必要はない。回転防止片3DAの一部をインクリボンカセットAの外壁から突出させて、インクリボンカセットAをプリンタに装着する際に、外壁から突出した回転防止片3DAをプリンタの一部と接触させることによって、回転防止片3DAと供給コア4の係合を解除しても構わない。
インクリボンカセットAは、インクリボン1を使用し終えるまでプリンタから取り外さないことを前提として、設計されている。したがって、回転防止部3Dは、供給コア4側のみに設けている。しかしながら、インクリボン1の使用途中にインクリボンカセットをプリンタから取り外す可能性がある場合には、回転防止部を巻取コア5側にも設けることが好ましい。巻取コア5側に回転防止部を設ける場合には、巻取コア5がインクリボン1を巻取る方向の反対方向への回転を防止するようにすることが好ましい。供給コア4側に、供給コア4がインクリボン1を繰出す方向の回転を防止する回転防止部3Dがあり、巻取コア5側に巻取コア5がインクリボン1を巻き取る方向の反対への回転を防止する回転防止部の両方があれば、インクリボンカセットをプリンタから取り外しても、インクリボン1はどちらのコアからも巻き出されない。このように、回転防止部を供給、巻取の両コアともに設ければ、インクリボンカセットをプリンタから取り外しても、インクリボン1が弛むことがないので、再びインクリボンカセットをプリンタに装着する際に、インクリボン1が弛むことによりプリンタに引っ掛けるなどして、インクリボンカセットが装着不良となることがない。
図4に本発明の第2実施形態に係るインクリボンカセットBを示す。図4(a)は、インクリボンカセットBのカセットカバー3を開いた状態を示す図であり、図4(b)はインクリボンカセットBのカセットカバー3が閉じられた状態をカセットカバー3側から見た図である。
インクリボンカセットBは、カセットケース2がカセットケース本体2Dと、カセットケース本体2Dに対してヒンジを介して開閉可能な開閉部材2Eで構成されている以外は、インクリボンカセットAと同様である。
インクリボンカセットBを使用するプリンタでは、図4(b)に二点鎖線で示すニップローラが設けられている。ニップローラは2つのローラで構成されており、インクリボンカセットBをプリンタに装着する時に、インクリボン1がこの2つのローラ間を通るように装着しなければならない。この2つのローラ間にインクリボン1を通すためには、インクリボン1をカセットケース2の外形よりも内側に折り曲げなければならないので、インクリボンカセットBでは、インクリボンカセットAのように、カセットケース2の外形に沿って巻取コア5を移動させるだけでは、インクリボン1を所定のリボンルートにセットすることはできない。
インクリボンカセットBでは、インクリボンカセットAと同様の方法でパンケーキセットをカセットケース2に装着した後に、開閉部材2Eを閉じることによって、インクリボン1を所定のリボンルートにセットすることができる。
インクリボンカセットBのカセットケース本体2Dにパンケーキセットが装着された状態で開閉部材2Eを閉じると、開閉部材に設けられた2本のリブ2EAと2EBとローラ2EEがインクリボン1を押して、インクリボン1を所定のリボンルートにセットすることができる。インクリボンカセットBでは、インクリボンカセットAと同様な簡便な方法でパンケーキセットを装着した後に開閉部材2Eを閉じるだけで、インクリボンカセットAよりも複雑なリボンルートにインクリボン1を挿通することができるので、非常に簡便に複雑なリボンルートを挿通することができる。
開閉部材2Eをヒンジ回りに回転移動させてカセットケース本体2Dの開口部を閉じると、開閉部材2Eはカセットケース本体2Dの上板2DAと下板2DBの間に装着される。
下板2DBの開閉部材2Eと接触する面には、断面が三角形状の突起2DBAが設けられている。一方、開閉部材2Eには下板2DBと接する面には穴2ECが設けられている。開閉部材2Eでカセットケース本体2Dの開口部を閉じようとすると、開閉部材2Eは三角形状の突起2DBAに沿って持ち上がりながら、上板2DAと下板2DB間に装着される。上板2DAと下板2DB間の距離は、この間に装着される開閉部材2Eの幅と三角形状の突起2DBAの高さとの合計よりも大きいので、開閉部材2Eは三角形状の突起2DBAに沿って持ち上がりながら、上板2DAと下板2DB間に装着することができる。開閉部材2Eが、上板2DAと下板2DB間に装着されると、三角形状の突起2DBAが穴2EC内に入り込む。このように、開閉部材2Eは、カセットケース本体2Dに設けられた第一係合部材である三角形状の突起2DBAと係合することにより、カセットケース本体2Dに固定される。
上板2DAと開閉部材2Eには、開閉部材2Eでカセットケース本体2Dの開口部を閉じた状態で、同じ位置となる箇所に角穴2DAA、2EDが設けられている。カセットカバー3には角突起3Eが設けられ、開閉部材2Eでカセットケース本体2Dの開口部を閉じた状態で、カセットカバー3を閉じると、角突起3Eが角穴2DAA、2EDを貫いて挿入される。このように、上記第一係合部材に加えてカセットカバー3に設けられた第二係合部材である角突起3Eと係合することによって、開閉部材2Eはカセットケース本体2Dの開口部及びカセットカバー3に強固に固定される。
インクリボンカセットBでは、このように、開閉部材2Eがカセットケース本体2D及びカセットカバー3と強固に固定されるので、構造上強固なインクリボンカセットとなり、
さらに長尺のインクリボンを巻き付けた重いパンケーキが搭載可能である。
インクリボンカセットBでは、開閉部材2Eを1箇所だけに設けたが、2箇所以上の複数の開閉部材を設けてもよい。複数の開閉部材を設けることにより、より複雑なリボンルートに対応することができるとともに、より構造上強固なインクリボンカセットとすることができ、より長尺のインクリボンを巻き付けた重いパンケーキが搭載可能となる。
A、B、X、Y、Z インクリボンカセット
1 インクリボン
2 カセットケース
2A、2B コア受け軸
2C 三角片
2D カセットケース本体
2DA 上板
2DAA 角穴
2DB 下板
2DBA 三角形状の突起
2E 開閉部材
2EA、2EB リブ
2EC 穴
2ED 角穴
3 カセットカバー
3A、3B コア受け軸
3C 弾性片
3D 回転防止部
3DA 回転防止片
3DAA 三角突起
3DB 受け部
3E 角突起
4 供給コア
4A ラチェット歯
5 巻取コア
6 コア収納部
6A、6B 開口部
7、2EE ローラ
8 コイルスプリング
10 (プリンタの印字ヘッドが入り込む)空間
30 プリンタの印字ヘッド

Claims (3)

  1. 供給コアにインクリボンを巻き付けてなるパンケーキから前記インクリボンを繰り出し、巻取コアで巻き取りながら印字を行なうプリンタに用いる前記供給コアと前記巻取コアを含む前記インクリボンが交換可能なインクリボンカセットであって、前記供給コア及び前記巻取コアを共に直立させた状態で収納可能なコア収納部を有してなるカセットケースと、少なくとも前記カセットケースの前記コア収納部を開閉可能で前記カセットケースとともに前記供給コアと前記巻取コアを回転可能に保持するカセットカバーを有し、前記コア収納部は前記供給コア及び前記巻取コアを回転可能に保持する底板と前記コア収納部の周囲を覆う側板とを有し、前記側板は2箇所の開口部を有し、前記インクリボンの所定のリボンルートが前記2箇所の開口部と前記カセットケースの外周のみで構成され、前記2箇所の開口部のうち前記所定のリボンルートにおいて前記巻取コア側となる開口部の開口幅が前記巻取コアの最大外径よりも大きく、前記巻取コアを前記巻取コア側となる開口部に挿通することで前記所定のリボンルートが形成可能であり、かつ、前記カセットカバーで前記カセットケースの前記コア収納部を閉じると、前記カセットカバーと前記供給コアとに設けられた回転防止部材が係合して前記供給コアが前記インクリボンを繰出す方向への回転を防止し、当該インクリボンカセットを前記プリンタに装着すると前記回転防止部材の係合が解除されて、前記供給コアに巻かれた前記インクリボンが繰出し可能となることを特徴とするインクリボンカセット。
  2. 前記カセットケースは、さらに前記開口部に対して開閉可能な開閉部材を有し、請求項1に記載のリボンルートに挿通されたインクリボンに対して、前記開閉部材を閉じることで、前期開閉部材が前記インクリボンを前記リボンルート側方から押して、前記インクリボンが所定リボンルートとなることを特徴とする請求項1に記載のインクリボンカセット。
  3. 前記開閉部材は、前記開口部を閉じた状態で前記カセットケースに設けられた第一係合部材と係合するとともに、前記カセットカバーで前記カセットケースの前記コア収納部を閉じることで前記カセットカバーに設けられた第二係合部材と係合して、前記開口部を閉じた状態に固定されることを特徴とする請求項2に記載のインクリボンカセット。
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