JP2979495B2 - リボン・カセット - Google Patents

リボン・カセット

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JP2979495B2
JP2979495B2 JP5256106A JP25610693A JP2979495B2 JP 2979495 B2 JP2979495 B2 JP 2979495B2 JP 5256106 A JP5256106 A JP 5256106A JP 25610693 A JP25610693 A JP 25610693A JP 2979495 B2 JP2979495 B2 JP 2979495B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リボン・カセットに関
し、例えば熱転写用インクリボンを収容し、プリンタな
どの記録装置に装着して用いられるインクリボン・カセ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタなどの記録装置におい
て、記録媒体である紙等に印字する一方法として熱転写
方式が知られている。この方法は、インクを塗布してな
るリボン状のインクシートを紙等に押し付けながら、記
録装置のサーマルヘッドよりインクリボンに熱を印加し
てリボンのインクを紙に転写することにより印字パター
ンの紙への記録を行なうものである。
【0003】上記方法には、記録装置へのインクリボン
の装着容易性などの観点から、インクリボンをケース
(カセットケース)に収容し、そのケースごと記録装置
に装着するようにしたリボン・カセットを用いるのが一
般的である。また、省資源化及び環境保護などの観点か
ら、近年ではカセットケースに付いては繰り返し使用可
能とし、インクリボンの交換を可能にしたタイプも普及
している。
【0004】そのような交換可能タイプの従来のリボン
・カセットは、図11に示すように、インクリボン1を
巻き付けてなる供給コア(リール)2からリボン1を繰
り出し巻取コア3で巻き取るようになっていた。そし
て、それら供給コア2と巻取コア3との間に設けられて
なる空隙4から、図示しない上記サーマルヘッドが挿入
されるようになっていた。
【0005】また、同図に示すように、例えばリボンの
幅が60mm程度或はそれ以上の長さである場合のカセッ
トにおいては、上記コア2,3の一点鎖線で示してなる
回転軸線イイ,ロロを通る平面(分割面)で略均等に二
分割されるようになっていた。リボンの交換の際には、
分割されてなる一対のハーフケース5,6を分離させ、
使用済みのリボン1を新しいものに交換し、再びハーフ
ケース5,6を一体化させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たリボン・カセットには、以下のような問題のあること
が本発明者によって明らかとされた。即ち、例えば新し
いリボンの使用開始時には供給コア2にリボン1が全て
巻き付けられており、それによって供給コア2は最も太
い状態となる。或は、リボン1が殆ど使用済みとなった
時には巻取コア3にリボン1が殆ど巻き取られており、
巻取コア3は最も太い状態に近くなる。そのような太い
状態の時に、コアに巻き付いたリボン1とサーマルヘッ
ドとの接触を防ぐために、供給コア2と巻取コア3とは
必要以上に離されていた。従って、リボン1の巻量に対
してケース5,6が大きくなりすぎていた。換言すれ
ば、カセットの大きさの割にはリボン1の巻量が少な
く、リボン交換を頻繁に行わなければならなかった。
【0007】また、供給コア2と巻取コア3との間にサ
ーマルヘッドを挿入させるようになっているため、記録
装置側の設計上の制約が多いという欠点があった。つま
り、記録装置にリボン・カセットを装着すると、ヘッド
を挟むように一対のコア2,3が配置されるので、サー
マルヘッドの周囲を広範にわたって開放させておかなけ
ればならないからである。
【0008】上述した欠点は、何れも従来のリボン・カ
セットの構造が供給コア2と巻取コア3との間にサーマ
ルヘッドを挿入するようになっていることに起因してい
る。そこで、本発明者は、図1及び図2に示すように、
リボン・カセット100の中央寄りに供給コア102と
巻取コア103を配置するとともに側端寄りの位置にサ
ーマルヘッド9(二点鎖線で示した。)を挿入可能に構
成してなるリボン・カセット100を考えた。
【0009】このようにすれば、インクリボン101の
使用開始から使用済みとなる過程において供給コア10
2及び巻取コア103に巻き付いてなるリボンロール1
01a,101bが互いに接触しない程度に、リボン1
01の巻量を多くすることができるという利点がある。
また、このリボン・カセット100によれば、記録装置
においては、リボン・カセット100の装着時にコア1
02,103を納める空間として、サーマルヘッド9の
一側方を開放させておかねばならないが、少なくともそ
の反対側の側方に付いては開放させておく必要がなく、
装置設計上の制約が著しく緩和されるという利点もあ
る。
【0010】その反面、図1に示したように、インクリ
ボン101の取り回し、即ち供給コア102から手前側
に繰り出され、サーマルヘッド9の前を通過して後方に
至り、供給コア102のさらに後ろ側を通って巻取コア
103に巻き取られるまでの経路が複雑となってしま
う。そのため、従来のようにコア102,103の回転
軸線を通る平面(図2に示した縦断面図の切断面を指定
するために図1に記した一点鎖線を略通り、図に垂直な
面)を分割面としてリボン・カセット100を略均等に
二分割するようにしたのでは、上記のような複雑な経路
にリボン101を沿わせることは極めて困難である。
【0011】そこで、本発明者は、新たに、従来の分割
面に対して垂直な面(即ち、コア102,103の夫々
の略半分の長さ位置を通る平面)を分割面として、リボ
ン・カセット100を上下に略均等に二分割する構成を
考えた。このような分割形式にすれば、インクリボン1
01を複雑な経路に容易に沿わせることができる。
【0012】しかしながら、そのような上下に略均等に
二分割する構成においては、以下のような問題が生じる
虞がある。即ち、その問題とは、インクリボン101を
上述した複雑な経路に沿って送るには、図1に示したよ
うに、その経路の角部、即ちリボン101の送り方向が
変わる箇所に方向変換のためのパスローラ(案内棒)1
10を設けなければならない。従って、リボン101の
交換の際に、パスローラ110やコア102,103の
倒れなどを矯正しながら二分割されてなる下側のケース
と上側のケースとを嵌め合わせなければならず、作業し
難いというものである。
【0013】特にリボンの幅が広い場合には、上下のケ
ースが何れも深い凹形状となるため、パスローラやコア
の中央部を手で支えて、それらの上端部を夫々上側のケ
ースの所定位置に微妙に合わせながら、上下のケースを
嵌め合わせるのは極めて難しく、しかも交換している人
の手が汚れてしまうのは避けられない。以上述べたよう
な問題は、プリンタ等のインクリボン・カセットに限ら
ず、リボンが磁気テープよりなり、その磁気テープに情
報を記録するビデオテープやオーディオテープなどのカ
セットにも共通である。
【0014】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、リボンの巻量を増やすことができるとともに、リボ
ン交換を容易に行い得るように構成されてなるリボン・
カセットを提供することを主たる目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は、上述したようにリボン・カセットの構
成を種々検討した結果、リボン・カセットの中央寄りに
供給コアと巻取コアを配置するとともに側端寄りの位置
にヘッドを挿入可能に構成してなるリボン・カセットに
おいて、そのカセットを上下に不均等に二分割し、下側
の分割部分をカセット自体と略同じ大きさのケースとす
るとともに、上側の分割部分に付いては前記下側のケー
スを閉塞可能な略平板状の蓋体とすることにより、リボ
ンの交換作業性が著しく向上することを見い出した。
【0016】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、リボンを巻き付けてなる供給コアからリボンを繰り
出し巻取コアで巻き取りながら、そのリボンによって記
録を行なう記録機構に用いるリボン・カセットであっ
て、前記供給コア及び前記巻取コアを共に直立させた状
態で殆ど収納可能なコア収納部を有してなるカセット本
体と、該カセット本体に着脱可能で少なくとも前記コア
収納部を閉塞可能な蓋体とからなり、前記カセット本体
には、上記記録機構におけるヘッドを挿入可能なヘッド
挿入部が前記コア収納部から独立して設けられ、上記蓋
体が設けられてなる側の上記ヘッド挿入部の終端には、
上記ヘッド挿入部を画成する複数の側板を相互に連結し
且つ骨組みされてなる骨材により補強部が形成され、一
方上記蓋体には前記補強部の骨組み形状に応じた突起部
が少なくとも一つ形成されており、上記カセット本体に
上記蓋体を装着した時に、前記補強部の骨組みに前記突
起部が略符合するようになっている構成とした。
【0017】もしくは、リボンを巻き付けてなる供給コ
アからリボンを繰り出し巻取コアで巻き取りながら、そ
のリボンによって記録を行なう記録機構に用いるリボン
・カセットであって、前記供給コア及び前記巻取コアを
共に直立させた状態で殆ど収納可能なコア収納部を有し
てなるカセット本体と、該カセット本体に着脱可能で少
なくとも前記コア収納部を閉塞可能な蓋体とからなり、
前記カセット本体には、上記記録機構におけるヘッドを
挿入可能なヘッド挿入部が前記コア収納部から独立して
設けられ、供給コアから巻取コアに至るまでのリボンの
通過経路には、リボンの送りを案内する少なくとも一つ
の案内棒が上記カセット本体に起立して設けられてお
り、その案内棒の、リボンとの接触部を除く下半部に
は、カセット本体の底板から起立してなる倒れ防止部が
添わされている構成とした。
【0018】そして、上記供給コア及び上記巻取コアの
うちの一方のコアと上記ヘッド挿入部との間に、他方の
コアが位置していてもよい。
【0019】また、上記カセット本体及び上記蓋体に
は、カセット本体に装着する際の蓋体の位置決めを行な
う案内雌部及び該雌部に嵌合可能な案内雄部が設けられ
ているとよい。
【0020】
【0021】
【作用】上記した手段によれば、リボン・カセットがカ
セット本体と蓋体とからなり、さらにカセット本体に、
供給コア及び巻取コアを共に殆ど収納可能な大きさのコ
ア収納部とヘッドを挿入可能なヘッド挿入部とが独立し
て設けられてなる構成としたため、既に述べたようにリ
ボンの巻量を増やすことができるのは勿論であるが、リ
ボンの交換作業性の向上も図られる。つまり、リボンの
交換時にはカセット本体から蓋体を取り外し、使用済み
のリボンに代えて新しいリボンを装着し、再び蓋体を取
り付けるだけでよく、その際のコアやパスローラの倒れ
などの矯正もそれらの上端部近傍を手で掴んで行うこと
ができるので容易であるからである。
【0022】また、供給コア及び巻取コアのうちの一方
のコアとヘッド挿入部との間に、他方のコアが位置する
ようになっていれば、既に述べたように、記録装置にお
ける設計上の制約が著しく緩和される。
【0023】さらに、カセット本体及び蓋体に案内雌部
及び案内雄部が設けられていれば、カセット本体に蓋体
を装着する際に、案内雌部に案内雄部を嵌入させるだけ
で、カセット本体に対する蓋体の位置が決められるの
で、容易に蓋体の装着を行うことができる。
【0024】さらにまた、ヘッド挿入部を画成する複数
の側板の上端に、骨材を骨組みして構成されてなる補強
部が設けられており、カセット本体に蓋体を装着した時
にその補強部の骨組みに蓋体の突起部が略符合するよう
になっていれば、ヘッド挿入部を画成する複数の側板の
倒れを防ぐことができるとともに、その補強部に蓋体の
突起部が符合することによってそれら側板を強固に固定
することができる。
【0025】また、リボンの通過経路に設けられたパス
ローラの下半部に、カセット本体の底板から起立してな
る倒れ防止部が添わされていることにより、パスローラ
の倒れを防ぐことができる。
【0026】
【実施例】本発明に係るリボン・カセットを、熱転写方
式のプリンタなどの印字記録装置に用いられるインクリ
ボン・カセットに適用した場合に付いて以下に説明す
る。図1及び図2には、夫々、本発明に係るリボン・カ
セットの一例の平面断面及び縦断面が示されている。そ
れらの図に示すように、このリボン・カセット100
は、カセット本体120と蓋体130とから構成されて
おり、しかもカセット本体120にはコア収納部121
とヘッド収納部125とが独立して設けられてなる構成
となっている。
【0027】コア収納部121には、供給コア102及
び巻取コア103が共に直立した状態で殆ど収納される
ようになっている。そして、供給コア102を挟んで巻
取コア103と反対側にヘッド収納部125が位置して
いる。つまり、それらコア102,103の側方にヘッ
ド収納部125が位置しており、コア102,103の
間にサーマルヘッド9が挿入されないようになってい
る。
【0028】図3には、リボン・カセット100を分解
した状態が示されている。同図に示すように、コア収納
部121は底板122(図2参照)及び側板123より
なる器状をなしており、その底板122に供給コア10
2及び巻取コア103の下端部を回転自在に受ける受孔
124,124が設けられている。また、蓋体130に
は、供給コア102及び巻取コア103の上端部を回転
自在に受ける受孔131,131が設けられている。カ
セット本体120に対する蓋体130の装着は、カセッ
ト本体120及び蓋体130に夫々設けられてなる係止
部140,141の係合によりなされる。
【0029】ヘッド収納部125は、側板126,12
7,128により画成されてなり、下方及び前方に臨ん
で開放されてなる。そして、そのヘッド収納部125に
サーマルヘッド9がそのドットピン(図示省略)を前方
に向けて下方から挿入されるようになっている。側板1
26は、コア収納部121との仕切りを兼ねており、側
板127のさらに後方にまで延在している。また、ヘッ
ド収納部125の上端には、側板126,127,12
8を相互に連結してなる略格子状の補強部129が設け
られており、この補強部129により、側板126,1
27,128の倒れや変形を防いでいる。なお、ヘッド
収納部125の前方を開放させる代わりに、側板128
の部分を開放させるようにしてもよい。
【0030】側板126,128の各前端近傍及び後端
近傍には夫々パスローラ110が起立して設けられてい
る。これらパスローラ110により、図4及び図5に示
すように、インクリボン101はその送り方向を変えら
れて複雑な経路をたどるようになっている。そして、側
板126の前端近傍及び後端近傍、並びに側板127,
128の境界部近傍には夫々スリット145,146,
147が設けられており、インクリボン101がコア収
納部121からヘッド収納部125の手前側を経てヘッ
ド収納部125の後方を通り、再びコア収納部121内
に戻るようになっている。
【0031】また、図4に示すように、蓋体130及び
カセット本体120には、蓋体130の装着時における
位置決めに供せられるガイドピン(案内雄部)150及
び受孔(案内雌部)155が夫々設けられている。そし
て、ガイドピン150の長さは、図6に示すように、蓋
体130がカセット本体120や巻取コア103などと
接触する前、即ち蓋体130がカセット本体120から
浮いた状態の時に、受孔155にガイドピン150の先
端が丁度挿入され得る程度になっている。また、ガイド
ピン150の先端部は受孔155への挿入性を高めるた
めにテーパー状をなしている。なお、カセット本体12
0にガイドピンが設けられ、蓋体130に受孔が設けら
れていてもよいし、受孔をテーパー状に成形してもよ
い。
【0032】図7には、カセット本体120の補強部1
29及びそれに対応する蓋体130の部分が拡大して示
されている。同図に示すように、補強部129は、例え
ば側板126,128間に渡された骨材160,16
1,162、及びそれらのうちの手前側に位置する骨材
160と側板127間に渡されてなる骨材163からな
る。また、骨材160と側板126,128とが接する
箇所には、湾曲してなる骨材164によりリング部16
5が形成されている。
【0033】そして、蓋体130の下側には、リング部
165に略符合する突起部132が設けられている。さ
らに、骨材161,162,163により区画されてな
る略矩形状の矩形部166,167,168,169に
略符合する突起部133,134,135,136も蓋
体130の下側に設けられている。
【0034】図8には、上記リング部165及び矩形部
166,167,168,169と突起部132,13
3,134,135,136との符合状態が示されてい
る。同図に示すように、突起部132はリング部165
の少なくとも一部に接触するようになっている。また、
突起部133,134,135,136は夫々矩形部1
66,167,168,169の少なくとも一部に接触
するようになっている。それによって、カセット本体1
20に蓋体130を装着した際に、ヘッド収納部125
の側板126,127,128が強固に固定される。或
は一部の接触ではなく、各突起部132,133,13
4,135,136が対応する部分に隙間なく符合する
ようになっていてもよい。
【0035】また、蓋体130の下側には、突起部13
7及びその突起部137に連なってなる突条部170、
さらにその突条部170に相対してなる突条部171が
設けられている。突起部137は、ヘッド収納部125
の側板127の上端部に後方から当接可能になってお
り、上記突起部132,133,134,135,13
6とともにヘッド収納部125の補強に供せられる。突
条部170,171は、ヘッド収納部125の側板12
6における後半部126aの上端縁を両側から丁度挟み
込むようになっており、カセット本体120に蓋体13
0を装着した際に、その後半部126aの上端縁を突条
部170,171の間に嵌め込むことによって、側板1
26の倒れを防いでいる。
【0036】図9には、ヘッド収納部125の前端近傍
に立設されてなるパスローラ110の支持状態が示され
ている。同図に示すように、パスローラ110の下半部
には、カセット本体120の底板122に起立して設け
られてなる倒れ防止部180が添わされている。それに
よって、パスローラ110に倒れが生じないようになっ
ている。そして、この倒れ防止部180は、パスローラ
110の外周面の一部に丁度添うように、円弧状の平面
形状をなしており、インクリボン101が接触する部分
に付いては倒れ防止部180でパスローラ110を被わ
ないようになっている。側板126,128の各後端近
傍に設けられてなるパスローラ110に付いても同様
に、その下半部には倒れ防止部180が添わされている
(図5参照)。
【0037】なお、図5に示したように、ヘッド収納部
125の後方には、コア収納部121の底板122が延
在されてなる底板部分122aを貫通する湾曲形状の貫
通孔部185が設けられている。この貫通孔部185に
は、このリボン・カセット100を装着してなる図示し
ない印字記録装置のテンションロッドが挿入されるよう
になっており、そのテンションロッドが貫通孔部185
の形状に沿って移動することによってインクリボン10
1に張力が生じ、リボン101がたるまないようになっ
ている。
【0038】また、図4に示したように、巻取コア10
3の上端にはローレットが刻まれており、そのローレッ
ト部104が蓋体130から突出するようになっている
(図2参照)。それによって、巻取コア103を手で回
すことができ、印字記録装置にリボン・カセット100
を装着する際などに、インクリボン101のたるみをな
くすことができるようになっている。
【0039】上記実施例によれば、カセット本体120
の側部にヘッド収納部125を設けたため、印字記録装
置のサーマルヘッド9を供給コア102と巻取コア10
3との間に位置させる場合に較べて、インクリボン10
1の巻量を増やすことができるだけでなく、印字記録装
置の設計においても規制が緩和されて有利となる。
【0040】また、カセット本体120と蓋体130と
の組合せよりなる構成としたため、コア102,103
やパスローラ110や側板123,126,127,1
28などに倒れや変形が生じていても、その倒れなどを
矯正しながらカセット本体120に蓋体130を容易に
装着することができ、インクリボン101の交換を容易
に行うことができる。特に、カセット本体120をプラ
スチック材料で射出成形により形成する場合には、側板
123,126,127,128は薄肉でしかも丈が高
く、さらに側板126,127,128に付いては底板
もないため、射出してなる溶けたプラスチックが冷えて
固化する際などに変形が生じ易いが、そのような場合で
あっても、ガイドピン150及び受孔155や、補強部
129や、その補強部129と突起部132,133,
134,135,136,137との符合や、側板12
6の後半部126aと突条部170,171との嵌合に
より、側板126,127,128の変形や倒れが極力
抑えられ、従って蓋体130の装着性が損なわれること
がない。
【0041】なお、図10に示すリボン・カセットの他
の例のように、側板126の後方のパスローラ110を
コア収納部121の側板123よりも手前側に位置させ
るとともに、その側板123をヘッド収納部125の側
板128の外側に至るまで延在させ、その延在させた部
分123aと側板128との間の隙間にインクリボン1
01を通し、インクリボン101をヘッド収納部125
の前方においてのみ露出させるようにしてもよい。この
ようにすれば、印字中に印字記録装置内に異物が入り込
んだ場合などに、その異物によってインクリボン101
が切断されてしまう危険性が軽減される。
【0042】また、カセット本体120及び蓋体130
の形状等に付いては、種々設計変更可能であるのは勿論
である。例えば供給コア102とヘッド収納部125の
間に巻取コア103が位置していてもよい。また、コア
収納部121とヘッド収納部125とが独立していれ
ば、供給コア102と巻取コア103との間にヘッド収
納部125が位置していてもよいのはいうまでもない。
【0043】さらに、カセット本体120と蓋体130
との組合せよりなる構成に代えて、リボン・カセット1
00を上下に略均等に二分割する構成としてもよいのは
勿論である。
【0044】さらにまた、上記実施例においては印字記
録装置に使用されるインクリボン・カセットを例として
挙げて説明したが、本発明は、VTRやオーディオ用の
磁気テープを収納してなるカセットにも適用可能であ
る。
【0045】
【発明の効果】本発明に係るリボン・カセットによれ
ば、カセット本体と蓋体とからなり、さらにカセット本
体にコア収納部とヘッド挿入部とが独立して設けられて
なる構成としたため、リボンの巻量を増やすことができ
るのは勿論であるが、リボンの交換作業性の向上も図ら
れる。その際、カセット本体及び蓋体に案内雌部及び案
内雄部が設けられていたり、ヘッド挿入部の上端に設け
られてなる骨組み構造の補強部に蓋体の突起部が略符合
するようになっていたり、パスローラの下半部に倒れ防
止部が添わされていたりすることにより、リボンの交換
作業性の向上がより一層図られる。また、供給コア及び
巻取コアのうちの一方のコアとヘッド挿入部との間に、
他方のコアが位置するようになっていれば、記録装置に
おける設計上の制約が著しく緩和される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリボン・カセットの一例の平面断
面図である。
【図2】そのリボン・カセットの図1のII-IIにおける
縦断面図である。
【図3】そのリボン・カセットの分解斜視図である。
【図4】そのリボン・カセットの蓋体を外した状態の全
体斜視図である。
【図5】そのリボン・カセットの蓋体を外した状態の平
面図である。
【図6】そのリボン・カセットの蓋体を装着中の状態の
側面断面図である。
【図7】そのリボン・カセットの補強部と突起部との符
合状態を説明する要部斜視図である。
【図8】そのリボン・カセットの補強部と突起部との符
合状態を説明する平面断面図である。
【図9】そのリボン・カセットのパスローラの要部斜視
図である。
【図10】本発明に係るリボン・カセットの他の例の平
面図である。
【図11】従来のリボン・カセットの分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
9 ヘッド 100 リボン・カセット 101 リボン 102 供給コア 103 巻取コア 110 パスローラ(案内棒) 120 カセット本体 121 コア収納部 122 底板 125 ヘッド収納部 126,127,128 側板(ヘッド挿入部を画成す
る複数の側板) 129 補強部 130 蓋体 132,133,134,135,136,137 突
起部 150 ガイドピン(案内雄部) 155 受孔(案内雌部) 160,161,162,163,164 骨材 180 倒れ防止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−348981(JP,A) 実開 平3−112356(JP,U) 実開 平6−21945(JP,U) 実開 平7−33645(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 17/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リボンを巻き付けてなる供給コアからリ
    ボンを繰り出し巻取コアで巻き取りながら、そのリボン
    によって記録を行なう記録機構に用いるリボン・カセッ
    トであって、前記供給コア及び前記巻取コアを共に直立
    させた状態で殆ど収納可能なコア収納部を有してなるカ
    セット本体と、該カセット本体に着脱可能で少なくとも
    前記コア収納部を閉塞可能な蓋体とからなり、前記カセ
    ット本体には、上記記録機構におけるヘッドを挿入可能
    なヘッド挿入部が前記コア収納部から独立して設けら
    、上記蓋体が設けられてなる側の上記ヘッド挿入部の
    終端には、上記ヘッド挿入部を画成する複数の側板を相
    互に連結し且つ骨組みされてなる骨材により補強部が形
    成され、一方上記蓋体には前記補強部の骨組み形状に応
    じた突起部が少なくとも一つ形成されており、上記カセ
    ット本体に上記蓋体を装着した時に、前記補強部の骨組
    みに前記突起部が略符合するようになっていることを特
    徴とするリボン・カセット。
  2. 【請求項2】 リボンを巻き付けてなる供給コアからリ
    ボンを繰り出し巻取コアで巻き取りながら、そのリボン
    によって記録を行なう記録機構に用いるリボン・カセッ
    トであって、前記供給コア及び前記巻取コアを共に直立
    させた状態で殆ど収納可能なコア収納部を有してなるカ
    セット本体と、該カセット本体に着脱可能で少なくとも
    前記コア収納部を閉塞可能な蓋体とからなり、前記カセ
    ット本体には、上記記録機構におけるヘッドを挿入可能
    なヘッド挿入部が前記コア収納部から独立して設けら
    れ、供給コアから巻取コアに至るまでのリボンの通過経
    路には、リボンの送りを案内する少なくとも一つの案内
    棒が上記カセット本体に起立して設けられており、その
    案内棒の、リボンとの接触部を除く下半部には、カセッ
    ト本体の底板から起立してなる倒れ防止部が添わされて
    いることを特徴とするリボン・カセット。
  3. 【請求項3】 上記供給コア及び上記巻取コアのうちの
    一方のコアと上記ヘッド挿入部との間に、他方のコアが
    位置していることを特徴とする請求項1または2記載の
    リボン・カセット。
  4. 【請求項4】 上記カセット本体及び上記蓋体には、カ
    セット本体に装着する際の蓋体の位置決めを行なう案内
    雌部及び該雌部に嵌合可能な案内雄部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載のリボン・
    カセット。
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