JP2009083830A - 車両のセンターコンソール - Google Patents

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祝 清野
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Abstract

【課題】ハンドブレーキレバーとハンドブレーキレバーを通した挿通部との左右の間隔を均一にする車両のセンターコンソールを提供する。
【解決手段】車両のセンターコンソール16は、車室11の中央に配置され、車体に固定された操作手段(パーキングブレーキレバー機構)18を挿通している挿通部(ブレーキレバー挿通部)31を備える。操作手段(パーキングブレーキレバー機構)18は、車体に固定されている固定基部(ブラケット)65と、固定基部に相対移動自在な操作部(パーキングブレーキレバー)と、を備え、固定基部65に挿通部(ブレーキレバー挿通部)31を位置決めしている位置決め手段32を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のセンターコンソールに関するものである。
車両のセンターコンソールには、手動式のパーキングブレーキレバーを配置したものがあり、パーキングブレーキレバー機構の両側に立設している鋼製の薄板長尺状のカバー取付用ブラケットにパーキングブレーキカバーの両壁に形成した溝状の係合手段を嵌合しているので、確実に位置決めすることができるというものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−240444号公報(第4頁、図1)
しかし、特許文献1のパーキングブレーキカバーの取付構造では、鋼製の薄板長尺状のカバー取付用ブラケットと溝状の係合手段との間の隙間が大きく、位置決め精度を高め難いという問題がある。
また、鋼製の薄板長尺状のカバー取付用ブラケットは、先端が車両の左右方向へたわみ易く、センターコンソールの左右方向に対する位置決め精度が低下するという問題がある。
本発明は、ハンドブレーキレバーとハンドブレーキレバーを通した挿通部との左右の間隔を均一にし、シフトレバー機構とシフトレバー機構を通した挿通部との位置決め精度を高めた車両のセンターコンソールを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車室の中央に配置され、車体に固定された操作手段を挿通している挿通部を備えた車両のセンターコンソールにおいて、操作手段は、車体に固定されている固定基部と、固定基部に相対移動自在な操作部と、を備え、固定基部に挿通部を位置決めしている位置決め手段を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、操作手段は、パーキングブレーキレバー機構であり、位置決め手段は、パーキングブレーキレバー機構の固定基部の後方側に突設されている突設部と、挿通部の周縁に形成され、突設部を挿通している位置決め部と、からなることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、操作手段は、シフトレバー機構であり、位置決め手段は、シフトレバー機構の固定基部の後方側に突設されている突設部と、挿通部の周縁に形成され、突設部を挿通している位置決め部と、からなることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、位置決め手段の突設部は、固定基部に形成されているとともに、平板状の雄部材であり、位置決め手段の位置決め部は、挿通部の周縁に形成されているとともに、平板状の雄部材に対応した形状の雌部材であることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、雌部材は、自身の中心へ向けて平板状の雄部材をガイドするためのテーパ部を備えていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、操作手段は、車体に固定されている固定基部と、固定基部に相対移動自在な操作部と、を備え、固定基部に挿通部を位置決めしている位置決め手段を備えているので、固定基部を基準に挿通部の位置が定まり、結果的に操作部に対して挿通部が位置決めされ、操作部と挿通部との左右の隙間を均一にすることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、操作手段は、パーキングブレーキレバー機構であり、位置決め手段は、パーキングブレーキレバー機構の固定基部の後方側に突設されている突設部と、挿通部の周縁に形成され、突設部を挿通している位置決め部と、からなるので、パーキングブレーキレバー機構を基準に挿通部の位置が定まり、結果的にパーキングブレーキレバー機構の操作部に対して挿通部が位置決めされ、パーキングブレーキレバー機構の操作部と挿通部との左右の隙間を均一にすることができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、操作手段は、シフトレバー機構であり、位置決め手段は、シフトレバー機構の固定基部の後方側に突設されている突設部と、挿通部の周縁に形成され、突設部を挿通している位置決め部と、からなるので、シフトレバー機構を基準に挿通部の位置が定まり、結果的にパーキングブレーキレバー機構の操作部に対して挿通部を位置決めすることができるという利点がある。
請求項4に係る発明では、突設部は、固定基部に形成されているとともに、平板状の雄部材であり、位置決め部は、挿通部の周縁に形成されているとともに、平板状の雄部材に対応した形状の雌部材なので、雄部材の平板状に形成された面に、この面に対応した雌部材の面が密着し、操作部と挿通部との左右の隙間をより均一にすることができるという利点がある。
請求項5に係る発明では、雌部材は、自身の中心へ向けて平板状の雄部材をガイドするためのテーパ部を備えているので、平板状の雄部材に雌部材を嵌める際に、雌部材が偏心しても、雌部材のテーパ部によって雌部材の中心を雄部材に一致させることができ、操作部と挿通部との左右の隙間を均一にすることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明の車両のセンターコンソール(第1実施の形態)及び車室の斜視図である。
車室11には、運転席12、助手席13、後席14、インストルメントパネル15、センターコンソール16、シフトレバー機構17、操作手段であるところのパーキングブレーキレバー機構18が配置されている。
センターコンソール16は、運転席12と助手席13との間に配置され、インストルメントパネル15近傍に配置している前物入れ部21、前物入れ部21の後方(矢印a1の方向)に配置している前カップホルダ22、CDケース部23、後カップホルダ24(図3参照)が設けられている。
なお、車両26は、例えば、AT(自動変速機)を採用し、AT(自動変速機)のシフトレバー機構17をフロア(車体の床をなすアンダボデー27)に配置している。
図2は、本発明の車両のセンターコンソールが備える位置決め手段(第1実施の形態)の斜視図である。
センターコンソール16はまた、パーキングブレーキレバー機構18を配置している挿通部であるところのブレーキレバー挿通部31に位置決め手段32を設けている。
位置決め手段32は、パーキングブレーキレバー機構18に形成した突設部34と、突設部34に嵌合しているセンターコンソール本体35の位置決め部36と、からなる。
図3は、本発明の車両のセンターコンソールに含まれるセンターコンソール本体(第1実施の形態)の斜視図である。図1、図2を併用して説明する。
センターコンソール本体35は、インストルメントパネル15から後席14の前に達する長さに樹脂成形され、前部に前物入れ部21及び前カップホルダ22用の凹部38が形成され、凹部38に連ねセンターコンソール本体35の中央にシフトレバー機構17を通すシフトレバー開口部41が開けられ、シフトレバー開口部41の後方に連ねてパーキングブレーキレバー機構18を通すブレーキレバー挿通部31が開けられ、ブレーキレバー挿通部31に連ね左右にCDケース部23が形成され、ブレーキレバー挿通部31の後方に連ねて後カップホルダ24の第1後ホルダ43、第2後ホルダ44が形成され、第1後ホルダ43に位置決め部36が形成されている。
第1後ホルダ43は、ペットボトルを立てることができる凹形状をなし、ブレーキレバー挿通部31に向いている前側部46(図2参照)を有し、挿通部(ブレーキレバー挿通部31)の周縁であるところの前側部46には、位置決め部36が形成されている。
ブレーキレバー挿通部31は、平面視(図5の矢視Aの視点)、パーキングブレーキレバー機構18の操作部であるところのパーキングブレーキレバー47に平行に第1側壁51が形成され、第1側壁51に対向してパーキングブレーキレバー47に平行に第2側壁52が形成されている。そして、第1側壁51がパーキングブレーキレバー47のカバー53から距離S1だけ離れて形成され、第2側壁52がパーキングブレーキレバー47のカバー53から距離S2(距離S1と同様)だけ離れて形成されている。
図4は、図3の4−4線断面図(第1実施の形態)であり、位置決め手段32の位置決め部36の斜視図である。図2を併用して説明する。
位置決め部36は、ブレーキレバー挿通部31の後方(矢印a1の方向)にラッパ状に設けられている。具体的には、第1後ホルダ43の前側部46に凸部本体55が形成され、凸部本体55の中央に貫通した雌部材であるところの角穴56が開けられ、雌部材(角穴)56は、フロア(アンダボデー27)に向かって穴の大きさが漸増しているテーパ部であるところのガイドテーパ部57を有する。
ガイドテーパ部57は、第1後ホルダ43の前側部46に第1傾斜部58が形成され、第1傾斜部58に対向させて前側部46に連ねて第2傾斜部61が形成され、第1傾斜部58及び第2傾斜部61に連ねて前側部46に対向している第3傾斜部62が形成されている。そして、第1傾斜部58の外面にリブ部63が形成され、第2傾斜部61の外面にリブ部63が形成されて、操作手段(パーキングブレーキレバー機構)18に支持されるときの強度を高めている。
図5は、本発明の車両のセンターコンソールに挿通している操作手段(パーキングブレーキレバー機構(第1実施の形態))の側面図である。図2、図4を併用して説明する。
操作手段(パーキングブレーキレバー機構)18は、パーキングブレーキ装置に含まれ、車体のアンダボデー27に固定している固定基部であるところのブラケット65と、ブラケット65に支点軸66を介して回動自在(矢印a2の方向)に取付けられ、手で操作される操作部(パーキングブレーキレバー)47と、パーキングブレーキレバー47に連結しているケーブル67と、パーキングブレーキレバー47に取付けられてパーキングブレーキレバー47とともにブレーキレバー挿通部31内を回動するカバー53と、ブラケット65の後部に連ねて一体に形成されている突設部34と、を備えている。
なお、操作部(パーキングブレーキレバー)47はカバー53を含む。
突設部34は、ブラケット65に形成した平板状の雄部材68であり、位置決め部36の角穴56に所望のすきまで嵌るように鉛直方向に延ばして形成されている。また、ブラケット65の板厚tが雄部材68の厚さであり、雄部材68の長さを板厚tとほぼ同じに形成した断面略正方形である。
角穴56は、板厚tよりわずかに大きい幅で形成されている。
次に、本発明の車両のセンターコンソール(第1実施の形態)の組み付けを図2、図4、図5で簡単に説明する。
まず、図5に示しているアンダボデー27に操作手段(パーキングブレーキレバー機構)18のブラケット65をボルト71で固定し、操作手段(パーキングブレーキレバー機構)18及びアンダボデー27にセンターコンソール本体35を取付ける。その際、パーキングブレーキレバー機構18に図4のセンターコンソール本体35のブレーキレバー挿通部31を嵌め込むとともに、パーキングブレーキレバー機構18のブラケット65に形成されている突設部34、詳しくは角形の雄部材68にセンターコンソール本体35に形成した位置決め部36を嵌め込む。これでパーキングブレーキレバー機構18に対するセンターコンソール本体35の位置決めは完了する。
次に、本発明のセンターコンソール(第1実施の形態)の作用を図2、図5で説明する。
図5に示した操作手段(パーキングブレーキレバー機構)18をアンダボデー27に固定した後、パーキングブレーキレバー機構18の後部に形成した突設部34の雄部材68にセンターコンソール本体35の位置決め部36を嵌め込むと、パーキングブレーキレバー機構18を基準にセンターコンソール本体35の位置が定まる。その結果、パーキングブレーキレバー機構18に対して、ブレーキレバー挿通部31の左の隙間S1及び右の隙間S2を均一(公差を有する。)に形成することができる。
また、パーキングブレーキレバー機構18に対して、ブレーキレバー挿通部31の左の隙間S1及び右の隙間S2を確保することができ、パーキングブレーキレバー47を操作(矢印a2の方向)した際に、パーキングブレーキレバー47のカバー53がブレーキレバー挿通部31に接触しない。従って、ブレーキレバー挿通部31並びにカバー53の白化を防止することができる。
さらに、突設部34は、ブラケット65に形成された平板状の雄部材68であり、平板状の雄部材68が位置決め部36の角穴56に嵌合するので、雄部材68の板厚tをなす両面に角穴56の両面がほぼ密着する。その結果、パーキングブレーキレバー機構18に対して、ブレーキレバー挿通部31の左の隙間S1及び右の隙間S2をより均一(公差を有する。)に形成することができる。
その上、雄部材68に雌部材(角穴)56を嵌るときに、雌部材(角穴)56が偏心していると、雄部材68にテーパ部(ガイドテーパ部)57が当接して案内されるので、雄部材68に雌部材(角穴)56が一致する。その結果、パーキングブレーキレバー機構18に対して、ブレーキレバー挿通部31の左の隙間S1及び右の隙間S2を均一(公差を有する。)に形成することができる。
次に、別の実施の形態を説明する。
図6は、第2実施の形態の説明図である。上記図1〜図5に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第2実施の形態のセンターコンソール16Bは、操作手段であるところのシフトレバー機構17Bを基準にセンターコンソール本体35Bを位置決めしている位置決め手段32Bを備えていることを特徴とする。
位置決め手段32Bは、シフトレバー機構17Bに形成している突設部34と、突設部34に嵌合するために、センターコンソール本体35Bに形成している位置決め部36と、からなる。
センターコンソール本体35Bは、シフトレバー機構17Bを配置している挿通部であるところのシフトレバー挿通部81と、シフトレバー挿通部81の後方近傍に形成した壁部82と、壁部82に形成した位置決め部36と、を備えている。
次に、第2実施の形態のセンターコンソールの組み付けを図6で簡単に説明する。
センターコンソール本体35Bを取付ける際に、シフトレバー機構17Bにセンターコンソール本体35Bのシフトレバー挿通部81を嵌め込むとともに、シフトレバー機構17Bに形成されている突設部34、詳しくは角形の雄部材68にセンターコンソール本体35Bに形成した位置決め部36を嵌め込む。
次に、第2実施の形態の作用を説明する。
第2実施の形態では、図6に示したシフトレバー機構17Bの突設部34にセンターコンソール本体35Bの位置決め部36を嵌め込むことで、シフトレバー機構17Bに対するセンターコンソール本体35Bのシフトレバー挿通部81の位置決め精度を高めることができる。
尚、本発明の車両のセンターコンソールは、実施の形態では、第1実施の形態と第2実施の形態をそれぞれ単独で採用したが、センターコンソールに第1実施の形態並びに第2実施の形態を配置することも可能である。
本発明の車両のセンターコンソールは、手動式のパーキングブレーキレバー機構を運転席と助手席との間に配置した車両に好適である。
本発明の車両のセンターコンソール(第1実施の形態)及び車室の斜視図である。 本発明の車両のセンターコンソールが備える位置決め手段(第1実施の形態)の斜視図である。 本発明の車両のセンターコンソールに含まれるセンターコンソール本体(第1実施の形態)の斜視図である。 図3の4−4線断面図(第1実施の形態)である。 本発明の車両のセンターコンソールに挿通している操作手段(パーキングブレーキレバー機構(第1実施の形態))の側面図である。 第2実施の形態の説明図である。
符号の説明
11…車室、16…センターコンソール、18…操作手段(パーキングブレーキレバー機構)、27…アンダボデー、31…挿通部(ブレーキレバー挿通部)、32…位置決め手段、34…突設部、36…位置決め部、47…操作部(パーキングブレーキレバー)、56…雌部材(角穴)、57…テーパ部(ガイドテーパ部)、65…固定基部(ブラケット)、68…雄部材。

Claims (5)

  1. 車室の中央に配置され、車体に固定された操作手段を挿通している挿通部を備えた車両のセンターコンソールにおいて、
    前記操作手段は、前記車体に固定されている固定基部と、該固定基部に相対移動自在な操作部と、を備え、
    前記固定基部に前記挿通部を位置決めしている位置決め手段を備えていることを特徴とする車両のセンターコンソール。
  2. 前記操作手段は、パーキングブレーキレバー機構であり、
    前記位置決め手段は、前記パーキングブレーキレバー機構の前記固定基部の後方側に突設されている突設部と、前記挿通部の周縁に形成され、前記突設部を挿通している位置決め部と、からなることを特徴とする請求項1記載の車両のセンターコンソール。
  3. 前記操作手段は、シフトレバー機構であり、
    前記位置決め手段は、前記シフトレバー機構の前記固定基部の後方側に突設されている突設部と、前記挿通部の周縁に形成され、前記突設部を挿通している位置決め部と、からなることを特徴とする請求項1記載の車両のセンターコンソール。
  4. 前記位置決め手段の突設部は、前記固定基部に形成されているとともに、平板状の雄部材であり、前記位置決め手段の位置決め部は、前記挿通部の周縁に形成されているとともに、前記平板状の雄部材に対応した形状の雌部材であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のセンターコンソール。
  5. 前記雌部材は、自身の中心へ向けて前記平板状の雄部材をガイドするためのテーパ部を備えていることを特徴とする請求項4記載の車両のセンターコンソール。
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