以下、図面を参照して、実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る商品購入システムのネットワーク構成の一例を示す。本実施形態に係る商品購入システムは、例えば農作物を栽培する際に使用される各種商品を購入するために、農業を経営する者(営農者)によって利用される。以下の説明では、商品購入システムを利用する営農者を便宜的にユーザと称する。
図1に示すように、商品購入システムは、サーバ装置10及びクライアントデバイス20を備える。
サーバ装置10は、クライアントデバイス20と例えばインターネット30を介して通信可能に接続される電子機器である。サーバ装置10では、ユーザが購入可能な商品に関する各種データが管理される。サーバ装置10は、クライアントデバイス20以外の外部のサーバ装置(外部機器)等と通信可能に接続されていても構わない。
クライアントデバイス20は、ユーザの例えば自宅に設置されているTV装置40と接続可能な電子機器(専用端末)である。クライアントデバイス20は、例えばTV装置40のHDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)入力端子に、HDMIケーブルを介して取り外し可能に接続される。クライアントデバイス20は、例えば無線LAN、Bluetooth(登録商標)及びWifi(登録商標)等の無線通信機能によりTV装置40と接続される構成であってもよい。
本実施形態において、TV装置40は、商品購入システムの外部ディスプレイとして使用される表示装置である。商品購入システムは、図示しないリモートコントローラから受信される操作信号に基づいて商品を購入するための画面等をTV装置40に表示することができる。
図2は、図1に示す商品購入システムに備えられるサーバ装置10のシステム構成を示す。図2に示すように、サーバ装置10は、CPU11、不揮発性メモリ12、主メモリ13、BIOS−ROM14、システムコントローラ15、無線通信デバイス16及びEC等を備える。
CPU11は、サーバ装置10内の各コンポーネントの動作を制御するプロセッサである。プロセッサは、少なくとも1つの処理回路を含む。CPU11は、ストレージデバイスである不揮発性メモリ12から主メモリ13にロードされる様々なプログラム(ソフトウェア)を実行する。このプログラムには、オペレーティングシステム(OS)及びクライアントデバイス20と連携して商品購入システムとして動作するためのプログラム(以下、サーバ用プログラムと表記)等が含まれる。
CPU11は、BIOS−ROM14に格納されている基本入出力システム(BIOS)も実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
システムコントローラ15は、CPU11のローカルバスと各コンポーネントとの間を接続するデバイスである。システムコントローラ15には、主メモリ13をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。
無線通信デバイス16は、クライアントデバイス20及び外部のサーバ装置等と無線通信を実行するように構成されたデバイスである。
EC17は、サーバ装置10の電力管理を実行するように構成されたエンベデッドコントローラを含むワンチップマイクロコンピュータである。
図3は、図1に示す商品購入システムに備えられるクライアントデバイス20のシステム構成を示す。図3に示すように、クライアントデバイス20は、CPU21、不揮発性メモリ22、主メモリ23、BIOS−ROM24、システムコントローラ25、グラフィクスコントローラ26、HDMI制御回路27、無線通信デバイス28及びEC29等を備える。
CPU21は、クライアントデバイス20内の各コンポーネントの動作を制御するプロセッサである。プロセッサは、少なくとも1つの処理回路を含む。CPU21は、ストレージデバイスである不揮発性メモリ22から主メモリ23にロードされるプログラムを実行する。このプログラムには、オペレーティングシステム及びサーバ装置10と連携して商品購入システムとして動作するためのプログラム(以下、クライアント用プログラムと表記)等が含まれる。CPU21は、BIOS−ROM24に格納されているBIOSも実行する。
システムコントローラ25は、CPU21のローカルバスと各コンポーネントとの間を接続するデバイスである。システムコントローラ25には、主メモリ23をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。
グラフィクスコントローラ26は、HDMI制御回路27及びHDMI端子(図示せず)を介して、外部ディスプレイとしてのTV装置40にデジタル映像信号を送出する。この場合、サウンドコントローラ(図示せず)がHDMI制御回路27及びHDMI端子を介してTV装置40にデジタルオーディオ信号を送出してもよい。
HDMI制御回路27は、TV装置40を含む外部映像機器にデジタル映像信号及びデジタルオーディオ信号をHDMI端子を介して送出するためのインタフェースである。HDMI端子によれば、非圧縮のデジタル映像信号とデジタルオーディオ信号とを1本のケーブルでTV装置40に送出することができる。
無線通信デバイス28は、サーバ装置10と無線通信を実行するように構成されたデバイスである。
EC29は、クライアントデバイス20の電力管理を実行するように構成されたエンベデッドコントローラを含むワンチップマイクロコンピュータである。
図3においては省略されているが、クライアントデバイス20は、リモートコントローラのような外部電子機器からの操作信号を受信するための受信部として機能するインタフェースを備える。このインタフェースは、例えば赤外線受信部であってもよいし、Bluetooth規格に基づく無線通信を実行するデバイスであってもよい。
図4は、商品購入システムの機能構成を示すブロック図である。図4に示すように、サーバ装置10は、栽培日誌データベース(DB)101、農薬商品データベース(DB)102、肥料商品データベース(DB)103、資材管理データベース(DB)104、圃場管理データベース(DB)105、通信処理部106及び制御部107を含む。
本実施形態において、各DB101〜105は、不揮発性メモリ12に格納されているものとする。また、本実施形態において、通信処理部106及び制御部107の一部または全ては、上記したCPU11にサーバ用プログラムを実行させること、すなわちソフトウェアによって実現されてもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアによって実現されてもよいし、当該ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせ構成として実現されてもよい。
本実施形態に係る商品購入システムは、上記したように農作物を栽培する際に使用される商品を購入するために利用される。本実施形態において、農作物を栽培する際に使用される商品には、例えば農薬及び肥料等が含まれる。
栽培日誌DB101には、農作物を栽培する際に必要な作業が設定された栽培計画に対する進捗状況を示す栽培日誌データが格納される。農薬商品DB102には、農作物を栽培する際に使用される農薬であって、当該農作物を栽培する際の各作業を実施する時期(以下、作業時期と表記)に応じた農薬を示す農薬商品データが格納される。肥料商品DB103には、農作物を栽培する際に使用される肥料であって、作業時期に応じた肥料を示す肥料商品データが格納される。資材管理DB104には、ユーザが所持する商品(農薬及び肥料)に関する資材管理データが格納される。圃場管理DB105には、ユーザが所有する圃場の面積を示す圃場データが格納される。
商品購入管理システムを利用するユーザは、リモートコントローラに対する操作を行うことによって、クライアントデバイス20に対して当該ユーザが購入可能な商品の表示(提示)等を指示することができる。リモートコントローラに対する操作が行われた場合、クライアントデバイス20は、当該リモートコントローラからの操作信号に対応する指示をサーバ装置10に対して送信する。
通信処理部106は、クライアントデバイス20との無線通信を実行する機能部である。通信処理部106は、クライアントデバイス20によって送信された指示を受信する。
制御部107は、栽培日誌DB101、農薬DB102、肥料DB103、資材管理DB104及び圃場管理DB105に格納される各種データを管理する機能を有する。
また、制御部107は、商品を購入するための機能部として、商品情報生成部107a、カート情報生成部107b及び購入処理部107cを含む。
商品情報生成部107aは、通信処理部106によって受信された指示に応じて、ユーザが購入可能な商品(の一覧)を表示するための情報(以下、商品情報と表記)を生成する。商品情報生成部107aは、栽培日誌DB101、農薬DB102、肥料DB103及び資材管理DB104を参照して商品情報を生成する。ユーザが購入可能な商品は、商品情報生成部107aによって生成された商品情報に基づいてユーザに対して提示される。
カート情報生成部107bは、商品情報に基づいて提示された商品のうち、購入予定の商品としてユーザによって選択された商品(の一覧)を表示するための情報(以下、カート情報と表記)を生成する。カート情報生成部107bは、農薬DB102、肥料DB103及び圃場管理DB105を参照してカート情報を生成する。ユーザによって選択された商品(ユーザが購入予定の商品)は、カート情報生成部107bによって生成されたカート情報に基づいてユーザに対して提示される。
商品情報生成部107aによって生成された商品情報及びカート情報生成部107bによって生成されたカート情報は、通信処理部106を介してクライアントデバイス20に対して送信される。
購入処理部107cは、提示された商品のうちユーザによって選択された商品を購入するための処理(以下、購入処理と表記)を実行する。購入処理は、例えば商品を販売する業者(例えば、農業協同組合等)が管理する外部のサーバ装置と通信することによって実行される。
図4に示すように、クライアントデバイス20は、通信処理部201、表示処理部202及び操作受付部203を含む。
本実施形態において、通信処理部201、表示処理部202及び操作受付部203の一部または全ては、上記したCPU21にクライアント用プログラムを実行させること、すなわちソフトウェアによって実現されてもよいし、IC等のハードウェアによって実現されてもよいし、当該ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせ構成として実現されてもよい。
通信処理部201は、サーバ装置10からクライアントデバイス20に対して送信された商品情報及びカート情報を受信する。
表示処理部202は、クライアントデバイス20内部に予め用意されている表示画面データと、通信処理部201によって受信された商品情報に基づいて、当該商品情報を含む表示画面(以下、商品選択画面と表記)を生成する。また、表示処理部202は、通信処理部201によって受信されたカート情報に基づいて、当該カート情報を含む画面(以下、カート画面と表記)を生成する。表示処理部202は、生成された商品選択画面及びカート画面をTV装置40に表示する。
操作受付部203は、ユーザによるリモートコントローラに対する操作を受け付けるための機能部である。操作受付部203は、リモートコントローラから受信される操作(信号)に対応する指示を受け付ける。操作受付部203によって受け付けられた指示は、通信処理部201を介してサーバ装置10に対して送信される。
次に、サーバ装置10に含まれる各DB101〜105に格納されるデータについて説明する。
図5は、栽培日誌DB101に格納されている栽培日誌データのデータ構造の一例を示す。
図5に示すように、栽培日誌データは、作業内容、予定日、実施日、商品名及び使用量を対応づけて含む。作業内容は、ユーザによって予め作成された栽培計画において設定された各作業の内容を示す。予定日は、対応づけられている作業内容に対応する作業を実施する予定の日付を示す。栽培日誌データに含まれる作業内容及び予定日は、栽培計画に相当する。
実施日は、対応づけられている作業内容に対応する作業が実際にユーザによって実施された日付を示す。商品名は、対応づけられている作業内容に対応する作業がユーザによって実施された際に使用された商品(の名称)を示す。使用量は、対応づけられている作業内容に対応する作業がユーザによって実施された際に使用された商品の使用量を示す。
図5に示す栽培日誌データによれば、栽培計画において播種、定植、農薬散布(1回目)、収穫初め、追肥(1回目)、農薬散布(2回目)、追肥(2回目)、農薬散布(3回目)及び追肥(3回目)の各作業が当該作業の予定日とともに設定されている。
また、栽培日誌データによれば、栽培計画において設定されている例えば播種の作業が4月10日に実施されたことが示されている。同様に、栽培日誌データによれば、定植、農薬散布(1回目)、収穫初め、追肥(1回目)及び農薬散布(2回目)の各作業がそれぞれ5月10日、5月20日、6月20日、7月1日及び7月10日に実施されたことが示されている。
更に、栽培日誌データによれば、農薬散布(1回目)の作業が実施された際に農薬C(商品名が農薬Cである農薬)が1500ml使用されたことが示されている。同様に、栽培日誌データによれば、追肥(1回目)の作業が実施された際に肥料c(商品名が肥料cである肥料)が150kg使用されたことが示されている。更に、栽培日誌データによれば、農薬散布(2回目)の作業が実施された際に農薬E(商品名が農薬Eである農薬)が1500ml使用されたことが示されている。
農薬及び肥料等(商品)を使用しない作業(例えば、播種、定植及び収穫初め等)の場合には、当該作業内容に対応づけられている商品名及び使用量には、NULL(値)が設定される。
このような栽培日誌データによれば、栽培計画において設定されている各作業の進捗状況を把握することができる。
栽培計画は、リモートコントローラを操作することによって、ユーザが例えばTV装置40の画面上で作成することができる。具体的には、ユーザは、農作物を栽培する際に必要な作業の内容と当該作業を実施すべき時期(つまり、予定日)とを、作業毎に順次指定(入力)していくことにより栽培計画を作成することができる。このようにTV装置40の画面上で栽培計画が作成された場合、当該栽培計画を含む栽培日誌データがサーバ装置10に含まれる栽培日誌DB101に格納(登録)される。ユーザは、一旦登録された栽培計画(栽培日誌データ)をTV装置40の画面上で修正(変更)することも可能である。
また、栽培日誌DB101に格納された栽培日誌データに含まれる実施日、商品名及び使用量については、後述するように栽培計画において設定された作業が実施された際に、ユーザがリモートコントローラを操作することによってTV装置40の画面上で登録される。
図5においては便宜的に1つの栽培日誌データについてのみ説明したが、ユーザが複数の農作物を栽培する場合、栽培日誌DB101には、当該農作物毎の栽培日誌データが格納される。このため、栽培日誌データは、当該栽培日誌データに含まれる栽培計画で栽培される農作物名に対応づけて栽培日誌DB101に格納されるものとする。
図6は、農薬商品DB102のデータ構造の一例を示す。図6に示すように、農薬商品DB102には、農作物を示す農作物名及び各作業時期に対応づけて、商品名、価格、お勧め、容量及び基準使用量を含む農薬商品データが格納されている。
商品名は、対応づけられている農作物名によって示される農作物の作業時期に適した農薬(の商品名)を示す。価格は、対応づけられている商品名によって示される農薬の価格を示す。お勧めは、対応づけられている商品名によって示される農薬が例えば外部のサーバ装置(例えば、農業協同組合のサーバ装置)等において設定されているお勧め商品であることを示す。容量は、対応づけられている商品名によって示される農薬1つ当たりの容量を示す。基準使用量は、対応づけられている商品名によって示される農薬の、単位面積(例えば、10アール)当たりに必要な使用量を示す。
図6に示す例では、農薬商品DB102には、例えば農作物名「トマト」及び作業時期「播種」に対応づけて、商品名「農薬A」、価格「価格A」、お勧め「○」、容量「500ml」及び基準使用量「500ml」を含む農薬商品データが格納されている。この農薬商品データによれば、トマトに対する播種の作業を実施する時期に適した農薬の商品名が農薬Aであり、当該農薬Aの価格が価格Aであることが示されている。更に、この農薬商品データによれば、農薬Aがお勧め商品であり、当該農薬Aの1つ当たりの容量が500mlであり、単位面積当たりに必要な当該農薬Aの使用量が500mlであることが示されている。
図6に示すように、農薬商品DB102には、例えばトマトの作業時期毎に、当該作業時期に応じた農薬(商品)を示す農薬商品データが格納されている。また、農薬商品DB102には、1の作業時期に対応づけて複数の農薬を示す農薬商品データが格納されていてもよい。また、複数の異なる作業時期において使用可能な農薬が存在する場合には、当該異なる作業時期の各々に対応づけて同一の農薬を示す農薬商品データが格納されていてもよい。
図6においては農作物名「トマト」についてのみが示されているが、農薬商品DB102には、他の農作物についても同様に各作業時期に応じた農薬を示す農薬商品データが格納されている。
農薬商品DB102に格納される農薬商品データは、例えば農薬(商品)を販売する業者(例えば、農業協同組合等)が管理する外部のサーバ装置と定期的に通信を行うことによって、必要に応じて更新されるものとする。
図7は、肥料商品DB103のデータ構造の一例を示す。図7に示すように、肥料商品DB103には、農作物を示す農作物名及び各作業時期に対応づけて、商品名、価格、お勧め、容量及び基準使用量を含む肥料商品データが格納されている。
商品名は、対応づけられている農作物名によって示される農作物の作業時期に適した肥料(の商品名)を示す。価格は、対応づけられている商品名によって示される肥料の価格を示す。お勧めは、対応づけられている商品名によって示される肥料が例えば外部のサーバ装置(例えば、農業協同組合のサーバ装置)等において設定されているお勧め商品であることを示す。容量は、対応づけられている商品名によって示される肥料1つ当たりの容量を示す。基準使用量は、対応づけられている商品名によって示される肥料の、単位面積(例えば、10アール)当たりに必要な使用量を示す。
図7に示す例では、肥料商品DB103には、例えば農作物名「トマト」及び作業時期「播種」に対応づけて、商品名「肥料a」、価格「価格a」、容量「20kg」及び基準使用量「100kg」を含む肥料商品データが格納されている。この肥料商品データによれば、トマトに対する播種の作業を実施する時期に適した肥料の商品名が肥料aであり、当該肥料の価格が価格aであることが示されている。また、この肥料商品データによれば、肥料aの1つ当たりの容量が20kgであり、単位面積当たりに必要な当該肥料aの使用量が100kgであることが示されている。肥料商品データに含まれるお勧めが「○」でない場合には、肥料aはお勧め商品ではないことが示されている。
図7に示すように、肥料商品DB103には、例えばトマトの作業時期毎に、当該作業時期に応じた肥料(商品)を示す肥料商品データが格納されている。また、肥料商品DB103には、1の作業時期に対応づけて複数の肥料を示す肥料商品データが格納されていてもよい。また、複数の異なる作業時期において使用可能な肥料が存在する場合には、当該異なる作業時期の各々に対応づけて同一の肥料を示す肥料商品データが格納されていてもよい。
図7においては農作物名「トマト」についてのみが示されているが、肥料商品DB103には、他の農作物についても同様に各作業時期に応じた肥料を示す肥料商品データが格納されている。
肥料商品DB103に格納される肥料商品データは、上記した農薬商品データと同様に、外部のサーバ装置と定期的に通信を行うことによって、必要に応じて更新されるものとする。
図8は、資材管理DB104のデータ構造の一例を示す。図8に示すように、資材管理DB104には、例えば商品の種別(農薬または肥料)に対応づけて、商品名、容量、所持数及び購入日を含む資材管理データが格納されている。
商品名は、ユーザが購入した商品(の商品名)を示す。容量は、対応づけられている商品名によって示される商品1つ当たりの容量を示す。所持数は、対応づけられている商品名によって示される商品を所持している数を示す。購入日は、対応づけられている商品名によって示される商品を購入した直近の日付を示す。
図8に示す例では、資材管理DB104には、例えば商品の種別「農薬」に対応づけて、商品名「農薬A」、容量「500ml」、所持数「10」及び購入日「購入日1」を含む資材管理データが格納されている。この資材管理データによれば、1つ当たりの容量が500mlである農薬Aの所持数が10であり、当該農薬Aを購入した直近の日付が購入日1であることが示されている。
また、資材管理DB104には、例えば商品の種別「肥料」に対応づけて、商品名「肥料a」、容量「20kg」、所持数「20」及び購入日「購入日7」を含む資材管理データが格納されている。この資材管理データによれば、1つ当たりの容量が20kgである肥料aの所持数が20であり、当該肥料aを購入した直近の日付が購入日7であることが示されている。
資材管理DB104には、ユーザが所持する商品(農薬及び肥料)の全てについての資材管理データが格納されている。資材管理DB104に格納される資材管理データは、商品の購入及び商品の使用等に応じて更新される。
図9は、圃場管理DB105のデータ構造を示す。図9に示すように、圃場管理DB105には、農作物名及び面積を対応づけて含む圃場データが格納されている。
農作物名は、ユーザが栽培する農作物(の名称)を示す。面積は、対応づけられている農作物名によって示される農作物を栽培する圃場の面積を示す。なお、圃場データに含まれる面積の単位はアール(a)であるものとする。
図9に示す例では、圃場管理DB105には、農作物名「トマト」及び面積「30」を対応づけて含む圃場データが格納されている。この圃場データによれば、トマトを栽培する圃場の面積が30アールであることが示されている。
また、圃場管理DB105には、農作物名「ナス」及び面積「40」を対応づけて含む圃場データが格納されている。この圃場データによれば、ナスを栽培する圃場の面積が40アールであることが示されている。
更に、圃場管理DB105には、農作物名「タマネギ」及び面積「20」を対応づけて含む圃場データが格納されている。この圃場データによれば、タマネギを栽培する圃場の面積が20アールであることが示されている。
このように、圃場管理DB105には、ユーザが栽培する全ての農作物についての圃場データが格納されている。
以下、本実施形態に係る商品購入システムの動作について説明する。本実施形態に係る商品購入システムは、後述するように商品を購入する以外に、栽培計画を管理するために利用されることができる。
営農者であるユーザが本実施形態に係る商品購入システムを利用して栽培計画を管理する場合、当該ユーザは、当該ユーザが栽培する農作物について栽培計画を作成する必要がある。
まず、クライアントデバイス20が起動されると、TV装置40には、ホーム画面が表示される。このホーム画面には、例えばクライアントデバイス20を起動した当日の天気の実績データ(日付、時間帯別の天気及び気温等)とともに、それぞれ異なる番号が割り当てられた複数の項目(ボタン)が表示される。ユーザは、リモートコントローラに設けられている所望の番号のボタンを押下する操作を行うことによって、当該番号が割り当てられた項目に対応する指示をクライアントデバイス20に対してすることができる。ホーム画面からは、例えば農作物の栽培計画の作成、閲覧及び当該ユーザが購入可能な商品の表示等を指示することができる。
このようなリモートコントローラに対する操作によって栽培計画の作成が指示された場合、TV装置40には、栽培計画を作成するための画面(以下、栽培計画作成画面と表記)が表示される。この栽培計画作成画面においては、ユーザが栽培する農作物を指定した上で、当該農作物を栽培する際に必要な作業の内容及び当該作業を実施すべき時期(月日等)を指定(選択)することによって、当該農作物の栽培計画を作成する。
ユーザによって作成された栽培計画はクライアントデバイス20からサーバ装置10に対して送信され、当該栽培計画(作業内容及び予定日)を含む栽培日誌データが栽培日誌DB101に登録(格納)される。
栽培日誌DB101に格納される栽培日誌データに含まれる栽培計画は、ユーザによって作成されたものではなく、例えば農業協同組合等で予め作成されたものであっても構わない。
栽培日誌データが栽培日誌DB101に登録された後に、リモートコントローラに設けられている所定のボタンがユーザによって押下されたことによって栽培計画(栽培日誌)の閲覧(表示)が指示された場合を想定する。この場合、クライアントデバイス20は、栽培計画の閲覧が指示されたことをサーバ装置10に対して送信(通知)し、栽培日誌DB101に格納されている栽培日誌データを当該サーバ装置10から受信する。クライアントデバイス20によって受信された栽培日誌データは、TV装置40に表示される。これにより、ユーザは、栽培計画を閲覧することができる。複数の農作物について栽培計画が作成されている場合には、ユーザは、閲覧を希望する農作物を指定するものとする。
図10は、栽培計画を閲覧する際のTV装置40の表示画面(以下、栽培日誌画面と表記)の一例を示す。図10に示す例では、栽培日誌画面において栽培計画はカレンダーの形式で表示されている。
栽培日誌画面の上部には、農作物名表示領域401が設けられている。この農作物名表示領域401には、栽培日誌画面において閲覧されている栽培計画で栽培される農作物名が表示される。図10に示す栽培日誌画面においては、農作物名表示領域401には、農作物名としてトマトが表示されている。
栽培日誌画面において、農作物名表示領域401の下部には、カレンダー表示領域402が設けられている。このカレンダー表示領域402には、現在(クライアントデバイスを起動した当日)の日付を含む月単位のカレンダーが表示される。このカレンダーは、当該カレンダー上でユーザが現在の日付を容易に把握可能な態様で(例えば、現在の日付の欄が強調された状態で)表示される。図10に示す例では、現在の日付が7月11日(木)であることが示されている。
また、カレンダー表示領域402においては、今後予定されている作業の内容及び時期が表示される。具体的には、カレンダー表示領域402に表示されている日付のうち、栽培日誌データに含まれる予定日に該当する日付の欄には、当該予定日に実施すべき作業内容を表すマークが付加される。図10に示す例では、7月20日(土)の欄には、追肥を表すマーク402aが付加されている。これによれば、ユーザは、7月20日(土)に追肥を実施すべきであることを容易に把握することができる。カレンダー表示領域402に表示されているカレンダー上に他の作業の予定日(播種、定植、農薬散布及び収穫等の作業を実施する予定日)に該当する日付が存在する場合には、当該作業内容に対応するマークが当該日付の欄に付加される。
一方、栽培計画に沿ってユーザが実際に作業を実施した場合、ユーザは、当該作業を実施した日付(実施日)、当該作業において使用された商品(農薬または肥料等)を示す商品名及び当該商品の使用量等を栽培日誌画面上で登録することができる。例えば7月1日(月)に追肥を実施した場合、ユーザは、当該追肥の実施日「7月1日」、商品名「肥料c」及び使用量「150kg」を登録する。同様に、例えば7月10日(水)に農薬散布を実施した場合、ユーザは、当該農薬散布の実施日「7月10日」、商品名「農薬E」及び使用量「1500ml」を登録する。この場合、カレンダー表示領域402の7月1日(月)の欄には追肥を表すアイコン402bが付加され、7月10日(水)の欄には農薬散布を表すアイコン402cが付加される。
上記したように実施日、商品名及び使用量が登録された場合、図5に示す栽培日誌DB101に格納されている栽培日誌データが更新される。具体的には、ユーザが実施した作業内容に対応づけて、登録された実施日、商品名及び使用量が栽培日誌DB101に格納される。
また、登録された商品名及び使用量に基づいて、図8に示す資材管理DB104に格納されている資材管理データが更新される。具体的には、登録された使用量と、登録された商品名に対応づけて資材管理データに含まれる容量とに基づいて、使用された商品の数量(個数)を算出する。このように算出された商品の数量を、登録された商品名に対応づけて資材管理データに含まれる所持数から減算することによって、資材管理データ(所持数)が更新される。
栽培日誌画面上では、農薬散布及び追肥以外に、播種、定植及び収穫等の作業の実施日を登録することも可能である。各作業の実施日が登録された場合には、当該作業を表すアイコンが当該作業が実施された日付の欄に付加される。収穫の作業の実施日が登録される場合には、収穫量等が併せて登録されてもよい。
このような栽培日誌画面によれば、ユーザは、過去に実施された作業及び今後予定されている作業(の内容及び時期)を容易に把握することが可能となる。
カレンダー表示領域402の下部には、それぞれ異なる機能に対応する作業登録ボタン403a、購入ボタン403b、作業一覧ボタン403c及び音声メモボタン403d等が設けられている。
作業登録ボタン403aは、上記した作業の実施日等を登録するためのボタンである。購入ボタン403bは、農作物を栽培する際に使用される商品を購入する際に、ユーザが購入可能な商品(の一覧)を表示する(つまり、当該商品の表示を指示する)ためのボタンである。作業一覧ボタン403cは、図10に示すようなカレンダー形式ではなく、例えば栽培計画全体を把握できるような形式で作業の一覧を表示するためのボタンである。音声メモボタン403dは、ユーザの音声を音声メモとして登録するためのボタンである。これらのボタン403a〜403dは、ユーザがリモートコントローラを操作することによって指定することができる。ボタン403a〜403dの指定は、例えばリモートコントローラに設けられているカーソルキー等を用いて、栽培日誌画面に表示されるカーソルを移動させることによって行われても構わない。
図10に示すように、栽培日誌画面には、現在の時刻及び当日の天気等の情報が更に表示されても構わない。天気に関するデータは、例えば外部のサーバ装置から収集されてサーバ装置10内部で管理されているものとする。
栽培計画画面には、上記した各ボタン403a〜403d以外に、例えば天気予報を確認(表示)する機能及び農業協同組合によって作成された栽培暦を閲覧する機能等に対応するボタンが設けられていてもよい。
更に、各ボタン403a〜403dは一例であり、当該ボタン403a〜403dは、他の機能に対応していてもよい。また、各ボタン403a〜403dに対応する機能をユーザが選択(指定)する等によって、ユーザが栽培日誌画面を編集(カスタマイズ)できるような構成としてもよい。
図10に示す例では、カレンダー表示領域402には現在の日付を含む月のカレンダー(7月のカレンダー)が表示されているが、リモートコントローラに対するユーザの操作に応じて当該カレンダー表示領域402に他の月のカレンダーが表示されるようにしてもよい。これによれば、ユーザは、例えば来月実施される作業及び先月以前に実施した作業等についても容易に確認することができる。
ここで、本実施形態に係る商品購入システムにおいて、ユーザは、リモートコントローラを操作することによって、例えば上記したホーム画面または栽培日誌画面から、ユーザが購入可能な商品の一覧の表示をクライアントデバイス20に対して指示することができる。このような指示(以下、第1指示と表記)は、クライアントデバイス20に含まれる操作受付部203によって受け付けられる。第1指示が受け付けられた場合、購入可能な商品の一覧の中から所望の商品をユーザが選択するための商品選択画面がTV装置40に表示される。
以下、図11のフローチャートを参照して、商品選択画面を表示する際の商品購入システムの処理手順について説明する。
まず、クライアントデバイス20に含まれる操作受付部203によって第1指示が受け付けられた場合、クライアントデバイス20に含まれる通信処理部201は、当該第1指示をサーバ装置10に対して送信する。
サーバ装置10に含まれる制御部107は、クライアントデバイス20から送信された第1指示に基づいて、ユーザによって栽培される農作物の農作物名を取得する。ここで取得される農作物名は、栽培日誌DB101に格納されている栽培日誌データに対応づけられている農作物名(つまり、栽培計画が作成されている農作物の農作物名)である。ユーザが複数の農作物を栽培している(つまり、複数の栽培計画が作成されている)場合には、複数の農作物名が取得される。
制御部107は、取得された農作物名を、通信処理部106を介してクライアントデバイス20に対して送信する。
クライアントデバイス20に含まれる表示処理部202は、サーバ装置10から送信された農作物名を通信処理部201を介して受信し、当該農作物名に基づいて農作物選択画面を生成する。表示処理部202によって生成された農作物選択画面は、TV装置40に表示される(ブロックB1)。
ここで、図12は、農作物選択画面の一例を示す。図12に示すように、農作物選択画面においては、それぞれ異なる番号が割り当てられた農作物名毎のボタンが表示される。ユーザは、この農作物選択画面に対して、リモートコントローラに設けられている所望の番号のボタンを押下する操作を行うことによって、当該番号が割り当てられた農作物(名)を選択することができる。以下の説明においては、農作物選択画面においてユーザによって選択された農作物名を対象農作物名、当該対象農作物名によって示される農作物を対象農作物と称する。
この場合、操作受付部203は、リモートコントローラに対するユーザの操作に応じて、対象農作物名を取得する(ブロックB2)。操作受付部203によって取得された対象農作物名は、通信処理部201を介してサーバ装置10に対して送信される。
なお、栽培日誌画面から第1指示がされている場合には、当該栽培日誌画面において栽培計画が表示されている農作物名が取得される構成であってもよい。この場合には、ブロックB1の処理は省略される。
次に、制御部107に含まれる商品情報生成部107aは、現在の日付を示す日付データを取得する(ブロックB3)。商品情報生成部107aは、サーバ装置10内で管理されている日付データを取得してもよいし、外部のサーバ装置で管理されている日付データを当該外部のサーバ装置から取得してもよい。
商品情報生成部107aは、クライアントデバイス20から送信された対象農作物名(つまり、ユーザによって選択された農作物名)に対応づけて栽培日誌DB101に格納されている栽培日誌データを取得する(ブロックB4)。
ここで、図5に示すように、栽培計画において設定されている各作業がユーザによって既に実施されている場合、栽培日誌DB101に格納されている栽培日誌データには、当該実施された作業内容に対応づけて実施日が含まれている。すなわち、栽培日誌データは、栽培計画に対する進捗情報を示している。これにより、商品情報生成部107aは、取得された栽培日誌データによって示される進捗状況に基づいて対象農作物の現在の作業時期を判別することができる(ブロックB5)。
具体的には、例えば図5に示す栽培日誌データが取得された場合、収穫初め以降の作業が既に実施されているため、商品情報生成部107aは、現在の作業時期が収穫時期(収穫の作業を実施する時期)であると判別する。また、例えば播種の作業の実施日が登録されており、他の作業の実施日が登録されていない栽培日誌データが取得された場合、定植の作業は実施されていない時期であるため、商品情報生成部107aは、現在の作業時期が播種時期(播種の作業を実施する時期)であると判別する。同様に、例えば播種及び定植の作業の実施日が登録されており、他の作業の実施日が登録されていない栽培日誌データが取得された場合、収穫初めの時期にはまだ至っていないため、商品情報生成部107aは、現在の作業時期が定植時期(定植の作業を実施する時期)であると判別する。
以下の説明においては、ブロックB5において商品情報生成部107aによって判別された作業時期を対象作業時期と称する。
商品情報生成部107aは、対象農作物名及び対象作業時期に基づいて、当該対象作業時期に応じた農薬(商品)を示す農薬商品データを農薬商品DB102から取得する(ブロックB6)。この場合、商品情報生成部107aは、対象農作物名及び対象作業時期を含む農薬商品データを取得する。商品情報生成部107aによって取得された農薬商品データは、対象作業時期に適した農薬を示すデータであり、前述した図6に示すように、対象農作物名及び対象作業時期に対応づけて、商品名、お勧め、容量及び基準使用量を含む。
商品情報生成部107aは、対象農作物名及び対象作業時期に基づいて、当該対象作業時期に応じた肥料(商品)を示す肥料商品データを肥料商品DB103から取得する(ブロックB7)。この場合、商品情報生成部107aは、対象農作物名及び対象作業時期を含む肥料商品データを取得する。商品情報生成部107aによって取得された肥料商品データは、対象作業時期に適した肥料を示すデータであり、前述した図7に示すように、対象農作物名及び対象作業時期に対応づけて、商品名、お勧め、容量及び基準使用量を含む。
以下の説明において、ブロックB6において商品情報生成部107aによって取得された農薬商品データによって示される農薬及びブロックB7において商品情報生成部107aによって取得された肥料商品データによって示される肥料を選択対象商品と称する。
次に、商品情報生成部107aは、資材管理DB104を参照して、選択対象商品についての資材管理データがあるか否かを判定する(ブロックB8)。具体的には、商品情報生成部107aは、選択対象商品を示す商品名を含む資材管理データが資材管理DB104にあるか否かを判定する。
選択対象商品についての資材管理データがあると判定された場合、商品情報生成部107aは、当該資材管理データを取得する(ブロックB9)。商品情報生成部107aによって取得された資材管理データは、選択対象商品の種別、商品名、容量、所持数及び購入日を含む。
選択対象商品が複数存在する場合、ブロックB8及びB9の処理は、当該選択対象商品の各々について実行される。
全ての選択対象商品についてブロックB8及びB9の処理が実行されると、商品情報生成部107aは、ブロックB6において取得された農薬商品データ、ブロックB7において取得された肥料商品データ及びブロックB8において取得された資材管理データに基づいて、上記した商品選択画面を生成するために用いられる商品情報を生成する(ブロックB10)。商品情報生成部107aによって生成される商品情報には、選択対象商品毎に、対象作業時期、商品名、商品種別、お勧め、所持数及び購入日等の情報が含まれる。
商品情報生成部107aによって生成された商品情報は、通信処理部106を介してクライアントデバイス20に対して送信される。
クライアントデバイス20に含まれる表示処理部202は、サーバ装置10から送信された商品情報を通信処理部201を介して受信し、当該商品情報に基づいて商品選択画面を生成する。表示処理部202によって生成された商品選択画面は、TV装置40に表示される(ブロックB11)。
図13は、TV装置40に表示された商品選択画面の一例を示す。図13は、商品選択画面は、商品情報に含まれる対象作業時期が播種時期である場合の商品選択画面の例を示している。
図13に示すように、商品選択画面の上部には、作業時期表示領域411が設けられている。この作業時期表示領域411には、商品情報に含まれる対象作業時期が表示される。図13に示す商品選択画面においては、作業時期表示領域411には、対象作業時期として播種時期が表示されている。
商品選択画面において、作業時期表示領域411の下部には、それぞれ異なる番号が割り当てられた各選択対象商品に対応するボタン(以下、商品選択ボタンと表記)が設けられている。これらの商品選択ボタン上には、当該商品選択ボタンに対応する選択対象商品を示す商品名が表示される。
また、これらの商品選択ボタンのうちの例えば商品選択ボタン412上には、アイコン412a〜412cが表示されている。
アイコン412aは、商品選択ボタン412に対応する選択対象商品の種別が農薬であることを表すアイコンである。アイコン412aによれば、ユーザは、商品選択ボタン412に対応する選択対象商品(の種別)が農薬であることを認識することができる。選択対象商品の種別が肥料である場合、当該選択対象商品に対応する商品選択ボタン上には、当該選択対象商品の種別が肥料であることを表すアイコンが表示される。
アイコン412bは、商品選択ボタン412に対応する選択対象商品がお勧め商品であることを表すアイコンである。アイコン412bによれば、ユーザは、商品選択ボタン412に対応する選択対象商品がお勧め商品であることを認識することができる。選択対象商品がお勧め商品でない場合には、当該選択対象商品に対応する商品選択ボタン上には、アイコン412bは表示されない。
アイコン412cは、商品選択ボタン412に対応する選択対象商品が前回購入された商品であることを表すアイコンである。アイコン412cによれば、ユーザは、商品選択ボタン412に対応する選択対象商品が前回購入された商品であることを認識することができる。選択対象商品が前回購入された商品でない場合には、当該選択対象商品に対応する商品選択ボタン上には、アイコン412cは表示されない。アイコン412cは、選択対象商品が過去に購入したことがある商品であれば表示されるようにしてもよいし、商品情報に含まれる購入日が他の商品と比較して直近の選択対象商品についてのみ表示されるようにしてもよい。
また、商品選択ボタン412上には、当該商品選択ボタン412に対応する選択対象商品の所持数が表示される。なお、選択対象商品の所持数が予め定められた値を下回る場合には、商品選択画面において、当該選択対象商品の所持数が不足していることをユーザに対して提示してもよい。この場合、例えば所持数が不足している選択対象商品に対応する商品選択ボタン上に表示される所持数を赤色等で表示する。これによれば、ユーザは、所持数が赤色で表示されている商品選択ボタンに対応する選択対象商品の所持数が不足していることを認識することができる。なお、選択対象商品の所持数が不足していることをユーザが認識可能であれば、例えばアラートが通知される等、他の態様で提示されてもよい。また、所定の商品の所持数の不足は、商品選択画面が表示されている場合以外にユーザに通知されてもよい。
図13においては省略されているが、各選択対象商品に対応する商品選択ボタン上には、当該選択対象商品の画像(サムネイル画像)等が付加されていてもよい。また、商品選択ボタン上には、例えば価格または容量等が更に表示されても構わない。
また、商品選択画面においては、お勧め商品である選択対象商品が他の商品と比較して優先的に表示されるものとする。この場合、お勧め商品である選択対象商品は、商品選択画面において上位に表示されればよい。お勧め商品である選択対象商品に対応する商品選択ボタンの表示態様が変更されるようにしても構わない。
このような商品選択画面が表示された場合には、ユーザは、リモートコントローラを操作することによって、当該商品選択画面上で購入する商品を選択することができる。
なお、図13に示す作業時期表示領域411には、作業時期を切り替えるためのボタン(以下、作業時期切替ボタンと表記)411aが設けられている。リモートコントローラに対する操作によって作業時期切替ボタン411aがユーザによって指定された場合には、作業時期が切り替えられる。この場合、切り替えられた作業時期を対象作業時期として図11に示すブロックB6以降の処理が実行される。この処理が実行されることによって、切り替えられた作業時期に応じた商品(に対応する商品選択ボタン)が選択対象商品として商品選択画面上に表示される。
本実施形態における商品選択画面においては、栽培日誌データから判別された作業時期に応じた選択対象商品がユーザに対して提示されればよく、アイコン412a〜412c及び選択対象商品の所持数等については省略されても構わない。また、商品選択画面においては、ユーザによって指定された種別の商品(つまり、農薬または肥料)のみが表示されるようにしてもよい。
また、商品選択画面に表示されている選択対象商品が作業時期表示領域411に表示されている作業時期以外にも使用可能な商品である場合には、当該作業時期を表すアイコン等が更に表示されても構わない。これによれば、ユーザは、選択対象商品が他の作業時期でも使用可能であることを容易に把握することが可能となる。
ここで、ユーザがリモートコントローラを操作することによって、商品選択画面において所望の選択対象商品(に対応する商品選択ボタン)が選択された場合を想定する。このような操作により、ユーザは、選択された選択対象商品(以下、選択済み商品と表記)の表示をクライアントデバイス20に対して指示することができる。この指示(以下、第2指示と表記)は、クライアントデバイス20に含まれる操作受付部203によって受け付けられる。第2指示が受け付けられた場合、選択済み商品の購入を指示するためのカート画面がTV装置40に表示される。第2指示は、商品選択画面上に設けられている「カート確認、購入」ボタンが指定された場合にも受け付けられる。
次に、図14のフローチャートを参照して、カート画面を表示する際の商品購入システムの処理手順について説明する。
まず、クライアントデバイス20に含まれる操作受付部203によって第2指示が受け付けられた場合、クライアントデバイス20に含まれる通信処理部201は、第2指示をサーバ装置10に対して送信する。
サーバ装置10の制御部107に含まれるカート情報生成部107bは、クライアントデバイス20から送信された第2指示に基づいて、選択済み商品を示す商品名を取得する(ブロックB21)。なお、上記した商品選択画面上でユーザによって選択された商品(つまり、選択済み商品)を示す商品名等の情報は、例えばサーバ装置10またはクライアントデバイス20内で保持されているものとする。
次に、カート情報生成部107bは、選択済み商品の基準使用量を取得する(ブロックB22)。
具体的には、選択済み商品(の種別)が農薬である場合、カート情報生成部107bは、当該選択済み商品を示す商品名を含む農薬商品データを農薬商品DB102から取得する。カート情報生成部107bは、取得された農薬商品データに含まれる基準使用量を取得する。
一方、選択済み商品(の種別)が肥料である場合、カート情報生成部107bは、当該選択済み商品を示す商品名を含む肥料商品データを肥料商品DB103から取得する。カート情報生成部107bは、取得された肥料商品データに含まれる基準使用量を取得する。
カート情報生成部107bは、圃場管理DB105を参照して、図11において説明した対象農作物を栽培する圃場の面積を取得する(ブロックB23)。この場合、カート情報生成部107bは、対象農作物を示す農作物名を含む圃場データを圃場管理DB105から取得し、当該圃場データに含まれる面積を取得する。
カート情報生成部107bは、取得された選択済み商品の基準使用量及び圃場の面積に基づいて、当該圃場に対する選択済み商品の1回当たりの使用量(以下、必要使用量と表記)を算出する(ブロックB24)。
具体的には、対象農作物がトマトであり、選択済み商品を示す商品名が農薬Aである場合を想定する。この場合、図6に示す農薬商品データに含まれる選択済み商品(農薬A)の基準使用量は500mlである。一方、図9に示す圃場データに含まれるトマトを栽培する圃場の面積は30アールである。選択済み商品の基準使用量が上述したように10アールあたりに必要な使用量であるものとすると、カート情報生成部107bは、必要使用量として1500mlを算出する。
次に、カート情報生成部107bは、選択済み商品1つ当たりの容量(単位容量)を取得する(ブロックB25)。
選択済み商品が農薬である場合、カート情報生成部107bは、当該選択済み商品を示す商品名を含む農薬商品データを農薬商品DB102から取得する。カート情報生成部107bは、取得された農薬商品データに含まれる容量を取得する。
一方、選択済み商品が肥料である場合、カート情報生成部107bは、当該選択済み商品を示す商品名を含む肥料商品データを肥料商品DB103から取得する。カート情報生成部107bは、取得された肥料商品データに含まれる容量を取得する。
カート情報生成部107bは、ブロックB24において算出された必要使用量及びブロックB25において取得された選択済み商品1つ当たりの容量に基づいて、選択済み商品を栽培する圃場において選択済み商品を1回使用する際に必要な当該選択済み商品の数量(以下、必要数量と表記)を算出する(ブロックB26)。
カート情報生成部107bは、選択済み商品の商品名、価格及びブロックB26において算出された必要数量を含むカート情報を生成する(ブロックB27)。このカート情報は、上記したカート画面を生成するために用いられる。選択済み商品の価格は、農薬商品DB102または肥料商品DB103から取得される。
カート情報生成部107bによって生成されたカート情報は、通信処理部106を介してクライアントデバイス20に対して送信される。
クライアントデバイス20に含まれる表示処理部202は、サーバ装置10から送信されたカート情報を通信処理部201を介して受信し、当該カート情報に基づいてカート画面を生成する。表示処理部202によって生成されたカート画面は、TV装置40に表示される(ブロックB28)。
図15は、TV装置40に表示されたカート画面の一例を示す。図15に示すように、カート画面には、選択済み商品を示す商品名に対応づけて価格表示領域421a及び数量表示領域421bが表示される。
価格表示領域421aには、カート情報に含まれる選択済み商品の価格(単価)が表示される。数量表示領域421bには、選択済み商品を購入する数量が表示される。本実施形態において、数量表示領域421bには、カート情報に含まれる必要数量が表示される。
カート画面の下部には、それぞれ異なる番号が割り当てられたボタン422a〜422dが設けられている。
ボタン422aは、数量表示領域421bに表示されている数量(つまり、選択済み商品を購入する数量)の値を1増加させるためのボタンである。ボタン422bは、数量表示領域421bに表示されている数量の値を1減少させるためのボタンである。
ボタン422cは、選択済み商品の詳細を表示するためのボタンである。選択済み商品の詳細には、例えば当該選択済み商品の容量、基準使用量、所持数及び前回の購入日等が含まれるが、他の内容が表示されてもよい。ボタン422dは、選択済み商品をカート画面から削除するためのボタンである。
また、カート画面の上部には、「以下の商品を購入」ボタン423が設けられている。ユーザは、リモートコントローラを操作してボタン423を指定することによって、カート画面に表示されている選択済み商品の購入を指示することができる。このような指示(以下、第3指示)は、クライアントデバイス20に含まれる操作受付部203によって受け付けられる。第3指示が受け付けられた場合、当該第3指示はサーバ装置10に対して送信され、サーバ装置10に含まれる購入処理部107cは、カート画面に表示されている選択済み商品を購入するための処理を実行する。この場合、例えばサーバ装置10から選択済み商品の購入要求が外部のサーバ装置等に送信される。
カート画面には、価格表示領域421aに表示されている選択済み商品の価格(単価)に対して数量表示領域421bに表示されている数量を乗算した金額を表示する金額表示領域424が更に設けられている。
図15に示すカート画面には1つの選択済み商品のみが表示されているが、選択済み商品が複数存在する場合には、当該複数の選択済み商品がカート画面に表示される。この場合、上記した金額表示領域424には、全ての選択済み商品の金額の合計値が表示される。
図15に示すカート画面においては、数量表示領域421bに上記した必要数量が表示されるものとして説明したが、当該数量表示領域421bには他の数量が表示されてもよい。具体的には、選択済み商品の所持数と当該選択済み商品の必要数量とを比較し、所持数が必要数量より少ない場合には、当該所持数と当該必要数量との差分を数量表示領域421bに表示してもよい。また、選択済み商品の所持数が当該選択済みの必要数量以上である場合には、当該選択済み商品を購入する必要がないとして、0が数量表示領域421bに表示されてもよい。
上述した図13において説明したように、選択対象商品の所持数が予め定められた値を下回る場合には、商品選択画面において当該選択対象商品の所持数が不足していることをユーザに対して提示する構成とすることが可能である。このような構成の場合、予め定められた値として図14のブロックB24において算出される必要数量を用いてもよい。
本実施形態においては、栽培日誌データによって示される進捗状況に基づいて判別される対象農作物の作業時期に応じた商品(農薬または肥料)が商品選択画面に表示されるものとして説明したが、例えばユーザが作業時期を選択することが可能な図16に示すような画面を表示し、当該画面上でユーザによって選択された作業時期に応じた商品を商品選択画面に表示することも可能である。なお、例えば後に到来する作業時期のための商品の購入の予約(つまり、定期購買)を可能とする構成であってもよい。
上記したように本実施形態においては、栽培日誌データによって示される進捗状況に基づいて判別された現在の農作物の作業時期に応じた商品(農薬または肥料等)を商品選択画面においてユーザに提示し、当該提示された商品のうちユーザによって選択された商品を購入するための処理を実行する。本実施形態においては、このような構成により、ユーザは現在の作業時期に適した商品(つまり、現在必要な商品)を調査及び確認等することなく容易に購入することができるため、商品購入の効率化を図るとともに、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
本実施形態においては、例えば商品選択画面において選択された商品がカート画面上に表示される際に、圃場の面積、当該商品の容量及び基準使用量に基づいて当該商品の必要数量を算出し、当該必要数量を当該商品の購入数量として提示する。本実施形態においては、このような構成により、ユーザは提示された必要数量を目安として商品を購入することが可能となるため、商品の購入における過不足を解消し、農作物の栽培を効率的に行うことが可能となる。
本実施形態においては、リモートコントローラに対するユーザの操作に応じて商品選択画面の作業時期を切り替え可能な構成により、栽培計画の進捗状況に基づいて判別された現在の作業時期以外の時期に応じた商品を提示することも可能である。
本実施形態においては、商品選択画面において商品の所持数を提示することにより、ユーザは実際の商品の在庫の確認等を行うことなく商品を購入することが可能となる。また、商品の所持数は、ユーザによって登録された当該商品の使用量に基づいて更新することができる。
本実施形態においては、商品の所持数が予め定められた値(例えば、必要数量)を下回る場合に、商品選択画面において当該商品の所持数が不足していることを提示することにより、当該ユーザは購入が必要な商品を容易に把握することができる。
本実施形態においては、商品選択画面において商品が前回購入された商品であることまたはお勧め商品であることを提示する。この場合、お勧め商品については他の商品に対して優先的に提示する。本実施形態においては、このような構成により、ユーザは所望の商品をより効率的に購入することが可能となる。
本実施形態においては、商品の所持数が上記した必要数量より少ない場合、当該商品の所持数と当該必要数量との差分を当該商品の購入数量として提示する。一方、商品の所持数が必要数量以上である場合、当該商品の購入数量として0を提示する、または当該商品の購入が不要であることを提示する。本実施形態においては、このような構成により、ユーザは、商品を適切な数で購入することが可能となる。
本実施形態に係る商品購入システムはサーバ装置10及びクライアントデバイス20を備えるものとして説明したが、当該商品購入システムは、1の装置によって実現されても構わない。すなわち、商品購入システムは、サーバ装置10の機能を更に備えたクライアントデバイス20によってのみ構成されてもよいし、クライアントデバイス20の機能を更に備えたサーバ装置10によってのみ構成されてもよい。商品購入システムがサーバ装置10によってのみ構成される場合には、リモートコントローラのような外部電子機器からの信号を受信するための受信部として機能するインタフェースはTV装置40に備えられていればよい。
更に、本実施形態において説明したサーバ装置10(またはクライアントデバイス20)が有する各機能が複数の装置に分散された構成とすることも可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。