JP2005080514A - 肥料情報提供システム、土壌情報入力手段および肥料情報提供方法 - Google Patents

肥料情報提供システム、土壌情報入力手段および肥料情報提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 農業従事者にとって最も重要な課題は、利用できる労働力を用い、所有する農地を最大限有効利用した収益性の向上である。
【解決手段】 農作物生産者20の農地環境情報および農業技術情報101を入力する農作物生産者情報入力手段23と、農作物生産者20の農地の土壌の成分を分析し、土壌分析情報100を入力する土壌情報入力手段26と、作物の市場価格情報、作物の栽培情報、農作物生産者20の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報を蓄積しており、農地環境情報、農業技術情報101、土壌分析情報100、蓄積されている少なくともいずれかの情報とに基づいて、農作物生産者20の農地に適した一または複数の作付け作物提案情報102を導出し、農作物生産者20に提示する管理手段14とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、個々の環境、要望、農業技術等に応じた栽培作物、施肥計画、栽培計画を生産農家および個人園芸愛好家に提示する、肥料情報提供システム、土壌情報入力手段および肥料情報提供方法に関する。例えば、コンピュータネットワークを用いて構築された、肥料情報提供システム、土壌情報入力手段および肥料情報提供方法である。
生産農家において、その年一年間どの様な作物を栽培するかについては、農業経営上大きな課題であり、収入を左右する決断である。しかし、昨年までの栽培経験から、安全策を採り、同じ作物を栽培し続け、飛躍的な収入の伸びが無いのが現状である。
そこで、生産農家は、農作物を直接購入する消費者でかつ肥料を供給できる事業者、例えば食品加工業者、飲食店、給食センターなどと結びつき、生産性を上げると共に生ごみのリサイクルという消費者の抱える問題点の解決に貢献しようという動きにある。
このような動きについて、コンピュータネットワークを利用したリサイクルシステムとして、堆肥排出者情報と生産農家の堆肥要求情報をリアルタイムで調整する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、食品廃棄物リサイクルシステムとして、廃棄物中に含まれる肥料生産に関係する成分の測定についても言及した方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−344310号公報 特開2003−55076号公報
しかしながら、生産農家が所有する農地に対して最も採算性の優れた作物を、経営的、技術的両面から推奨支援を行うシステムは無いのが現状である。
生産農家にとって最も重要な課題は、利用できる労働力を用い、所有する農地を最大限有効利用した収益性の向上である。
この課題に対応するため、農業経営に対する研鑽、栽培技術の向上について努力が図られてきている。例えば、地域単位で特産作物を設け、あるいは地産地消の働きかけを行い、地域ぐるみで商品性の上がる作物に取り組み、農業経営の改善を図る試みがなされている。
しかし、いずれの試みも集団としての取り組みであり、個々の農家によって生じる栽培環境や栽培技術の差については考慮されていない。従って、個々の農家に特化した個別的作物の提案が必要となる。
例えば奨励作物を栽培することは、所有する農地の事情において、同じ作物を栽培し続けることで肥料の偏った吸収から土地を痩せさせ、あるいは作物によっては連作障害をもたらす元ともなっている場合がある。
また、栽培技術などの不足する生産農家にとっては、個別の事情などから農業改良普及所などからのきめ細かい指導が得にくく、収益性の低下を招く可能性もある。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、生産農家が所有する農地の状況を個別的に分析し、収益性の上がる作付け作物に関する推薦情報を提供し、生産農家に受け入れられる作柄を決定すると共に、その施肥計画、栽培計画を提供できる、肥料情報提供システム、土壌情報入力手段および肥料情報提供方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、
農作物生産者の農地環境情報および農業技術情報を入力する農作物生産者情報入力手段と、
前記農作物生産者の農地の土壌の成分を分析し、土壌分析情報を入力する土壌情報入力手段と、
作物の市場価格情報、作物の栽培情報、前記農作物生産者の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報を蓄積しており、前記農地環境情報、前記農業技術情報、前記土壌分析情報、蓄積されている前記少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記農作物生産者の農地に適した一または複数の作付け作物提案情報を導出し、前記農作物生産者に提示する管理手段とを備えた肥料情報提供システムである。
第2の本発明は、
さらに、一または複数の前記作付け作物提案情報から、前記農作物生産者が最適作付け作物情報を選択する最適作付け作物選択手段を備え、
前記管理手段は、前記農地環境情報、前記農業技術情報、前記土壌分析情報、蓄積されている前記少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記農作物生産者の農地における選択された前記最適作付け作物情報に関する施肥計画および栽培計画を導出し、前記農作物生産者に提示する、第1の本発明の肥料情報提供システムである。
第3の本発明は、
農作物生産者の農地環境情報および農業技術情報を入力する農作物生産者情報入力手段と、
前記農作物生産者の農地の土壌の成分を分析し、土壌分析情報を入力する土壌情報入力手段と、
作物の市場価格情報、作物の栽培情報、前記農作物生産者の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報を蓄積しており、前記農地環境情報、前記農業技術情報、蓄積されている前記少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記農作物生産者に適した一または複数の作付け作物提案情報を導出して前記農作物生産者に提示し、また、前記土壌分析情報に基づき、提示した一または複数の前記作付け作物提案情報から前記農作物生産者が選択した最適作付け作物情報に関する施肥計画および栽培計画を導出して前記農作物生産者に提示する管理手段と、
前記管理手段によって提示される一または複数の前記作付け作物提案情報から、前記農作物生産者が前記最適作付け作物情報を選択する最適作付け作物選択手段とを備えた肥料情報提供システムである。
第4の本発明は、
さらに、堆肥提供者の堆肥原料情報および堆肥技術情報および希望取引情報を入力する堆肥提供者情報入力手段と、
前記堆肥提供者の堆肥の成分を分析し、堆肥分析情報を入力する堆肥情報入力手段と、
前記管理手段から提示される一または複数の堆肥提供に関する取引情報から、前記堆肥提供者が最適堆肥取引情報を選択する最適堆肥取引情報選択手段とを備え、
前記管理手段は、堆肥の市場価格情報を蓄積しており、前記堆肥の市場価格情報、前記堆肥原料情報、前記堆肥技術情報、前記堆肥分析情報に基づいて、一または複数の前記堆肥提供に関する取引情報を導出して前記堆肥提供者に提示し、また、堆肥成分に応じた堆肥取引統計情報を前記堆肥提供者に提示する、第2または第3の本発明の肥料情報提供システムである。
第5の本発明は、
前記管理手段は、前記農作物生産者の施肥計画において必要とされる肥料が、前記堆肥分析情報によって前記堆肥提供者から提供される複数の堆肥を配合する必要があるかを判断し、前記複数の堆肥を配合する必要があると判断した場合には、前記複数の堆肥を配合するように、前記堆肥提供者と複数の堆肥を配合して肥料を製造する配合業者とに指示する、第4の本発明の肥料情報提供システムである。
第6の本発明は、
さらに、前記農作物生産者が、配送される日と場所を指定して肥料を注文する肥料注文手段を備え、
前記管理手段は、前記肥料の注文に応じて前記農作物生産者に前記肥料が配送されるように、前記堆肥提供者と、前記配合業者と、前記農作物生産者に肥料を配送する配送業者とに指示を出す、第5の本発明の肥料情報提供システムである。
第7の本発明は、
前記土壌情報入力手段は、
水分測定機構、pH測定機構、検体を水に分散させる機構、分散水溶液の成分を測定する機構、土壌成分測定結果を前記管理手段に送信する機構、前記土壌成分測定結果に従って前記管理手段から指示される次の分析制御内容を受信できる機構で構成され、
前記農作物生産者の提出する土壌の分析工程を前記管理手段からの指示により制御し、土壌の成分に関する情報を前記管理手段に送信する、第1乃至第6のいずれかの本発明の肥料情報提供システムである。
第8の本発明は、
前記堆肥情報入力手段は、
水分測定機構、pH測定機構、検体を水に分散させる機構、分散水溶液の成分を測定する機構、堆肥成分測定結果を前記管理手段に送信する機構、前記堆肥成分測定結果に従って前記管理手段から指示される次の分析制御内容を受信できる機構で構成され、
前記堆肥提供者の提出する堆肥の分析工程を前記管理手段からの指示により制御し、堆肥の成分に関する情報を前記管理手段に送信する、第4乃至第7のいずれかの本発明の肥料情報提供システムである。
第9の本発明は、
前記分散水溶液の成分を測定する機構は、N、P、K、Ca、Mg、微量元素であるMn、Fe、Zn、B、Cu、Si、有害元素であるNa、Clの内の1つ以上の元素を測定できる、第7または第8の本発明の肥料情報提供システムである。
第10の本発明は、
前記管理手段は、前記土壌分析情報と前記堆肥分析情報に基づいて、前記農作物生産者が選択した前記最適作付け作物情報に関する作物育成に必要な成分量を算出し、前記必要な成分量を有する最適な堆肥の組み合わせを導出し、配送費用を含めた前記最適な組み合わせの堆肥の入手費用を算出する、第4乃至第9のいずれかの本発明の肥料情報提供システムである。
第11の本発明は、
前記農作物生産者が選択した前記最適作付け作物情報に関して必要となる前記最適な組み合わせの堆肥の入手費用が提示された後に、前記農作物生産者は、前記最適作付け作物選択手段によって、別の最適作付け作物情報を選択し直すことができる、第10の本発明の肥料情報提供システムである。
第12の本発明は、
さらに、前記農作物生産者が、必要な栽培管理用品を注文する栽培管理用品注文手段を備え、
前記管理手段は、前記最適作付け作物情報に関する前記施肥計画および前記栽培計画に基づき、適切な時期に必要な栽培管理用品の情報とその適切な使用方法を前記農作物生産者に提示し、前記農作物生産者からの注文に応じて、前記必要な栽培管理用品を配送するように、栽培管理用品を販売する栽培管理用品販売業者に指示する、第2乃至第11のいずれかの本発明の肥料情報提供システムである。
第13の本発明は、
前記農地環境情報は、農地の広さまたは場所のロケーション情報、水利情報の内の少なくとも1つを含む、第1乃至第12のいずれかの本発明の肥料情報提供システムである。
第14の本発明は、
前記農業技術情報は、農業従事する人の労働力、過去の作物栽培経験、農業栽培知識の程度、病虫害対策に関する知識の程度、所属農業協同組合または組合以外の販売経路の農業経営環境に関する情報の内の少なくとも1つを含む、第1乃至第13のいずれかの本発明の肥料情報提供システムである。
第15の本発明は、
作物の市場価格情報、作物の栽培情報、農作物生産者の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報と、前記農作物生産者の農地環境情報、農業技術情報、農地の土壌分析情報とに基づいて、前記農作物生産者の農地に適した一または複数の作付け作物提案情報を導出し、前記農作物生産者に提示する肥料情報提供システムにおいて、
前記農作物生産者の農地の土壌の成分を分析し、前記土壌分析情報を入力する土壌情報入力手段である。
第16の本発明は、
作物の市場価格情報、作物の栽培情報、農作物生産者の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報と、前記農作物生産者の農地環境情報、農業技術情報とに基づいて、前記農作物生産者に適した一または複数の作付け作物提案情報を導出して前記農作物生産者に提示し、また、土壌分析情報に基づき、提示した一または複数の前記作付け作物提案情報から前記農作物生産者が選択した最適作付け作物情報に関する施肥計画および栽培計画を導出して前記農作物生産者に提示する肥料情報提供システムにおいて、
前記農作物生産者の農地の土壌の成分を分析し、前記土壌分析情報を入力する土壌情報入力手段である。
第17の本発明は、
前記管理手段はコンピュータであり、
前記管理手段以外の各手段は、前記コンピュータと通信回線で接続されている、第1乃至第14のいずれかの本発明の肥料情報提供システムである。
第18の本発明は、
農作物生産者の農地環境情報および農業技術情報を入力するステップと、
前記農作物生産者の農地の土壌の成分を分析し、土壌分析情報を入力するステップと、
作物の市場価格情報、作物の栽培情報、前記農作物生産者の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報を蓄積するステップと、
前記農地環境情報、前記農業技術情報、前記土壌分析情報、蓄積した前記少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記農作物生産者の農地に適した一または複数の作付け作物提案情報を導出し、前記農作物生産者に提示するステップと、
一または複数の前記作付け作物提案情報から、前記農作物生産者が最適作付け作物情報を選択するステップと、
前記農地環境情報、前記農業技術情報、前記土壌分析情報、蓄積した前記少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記農作物生産者の農地における選択された前記最適作付け作物情報に関する施肥計画および栽培計画を導出し、前記農作物生産者に提示するステップとを備えた肥料情報提供方法である。
第19の本発明は、
農作物生産者の農地環境情報および農業技術情報を入力するステップと、
前記農作物生産者の農地の土壌の成分を分析し、土壌分析情報を入力するステップと、
作物の市場価格情報、作物の栽培情報、前記農作物生産者の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報を蓄積するステップと、
前記農地環境情報、前記農業技術情報、蓄積した前記少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記農作物生産者に適した一または複数の作付け作物提案情報を導出し、前記農作物生産者に提示するステップと、
前記提示された一または複数の前記作付け作物提案情報から、前記農作物生産者が最適作付け作物情報を選択するステップと、
前記農作物生産者が選択した前記最適作付け作物情報に関する施肥計画および栽培計画を導出し、前記農作物生産者に提示するステップとを備えた肥料情報提供方法である。
第20の本発明は、
第2の本発明の肥料情報提供システムの、
農作物生産者の農地環境情報および農業技術情報を入力する農作物生産者情報入力手段、
前記農作物生産者の農地の土壌の成分を分析し、土壌分析情報を入力する土壌情報入力手段、
作物の市場価格情報、作物の栽培情報、前記農作物生産者の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報を蓄積しており、前記農地環境情報、前記農業技術情報、前記土壌分析情報、蓄積されている前記少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記農作物生産者の農地に適した一または複数の作付け作物提案情報を導出して前記農作物生産者に提示し、また、前記農作物生産者の農地における選択された最適作付け作物情報に関する施肥計画および栽培計画を導出して前記農作物生産者に提示する管理手段、
一または複数の前記作付け作物提案情報から、前記農作物生産者が前記最適作付け作物情報を選択する最適作付け作物選択手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
第21の本発明は、
第3の本発明の肥料情報提供システムの、
農作物生産者の農地環境情報および農業技術情報を入力する農作物生産者情報入力手段、
前記農作物生産者の農地の土壌の成分を分析し、土壌分析情報を入力する土壌情報入力手段、
作物の市場価格情報、作物の栽培情報、前記農作物生産者の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報を蓄積しており、前記農地環境情報、前記農業技術情報、蓄積されている前記少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記農作物生産者に適した一または複数の作付け作物提案情報を導出して前記農作物生産者に提示し、また、前記土壌分析情報に基づき、提示した一または複数の前記作付け作物提案情報から前記農作物生産者が選択した最適作付け作物情報に関する施肥計画および栽培計画を導出して前記農作物生産者に提示する管理手段、
前記管理手段によって提示される一または複数の前記作付け作物提案情報から、前記農作物生産者が前記最適作付け作物情報を選択する最適作付け作物選択手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
第22の本発明は、
第20または第21の本発明のプログラムを担持した記録媒体であって、コンピュータで利用可能な記録媒体である。
本発明により、生産農家が所有する農地の状況を個別的に分析し、収益性の上がる作付け作物に関する推薦情報を提供し、生産農家に受け入れられる作柄を決定すると共に、その施肥計画、栽培計画を提供できる、肥料情報提供システム、土壌情報入力手段および肥料情報提供方法を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の肥料情報提供システムのブロック図である。
生産農家20、堆肥提供者30、配合業者40、運送業者50の有するコンピュータが、いずれも調整管理者10の有する管理コンピュータ11と、インターネットを利用したコンピュータネットワークで結ばれて、本実施の形態1の肥料情報提供システムを構成している。なお、生産農家20は、本発明の農作物生産者の一例である。
生産農家20の有するパソコン21は、生産農家情報入力手段23、希望作柄選択手段24、生産農家表示手段25、肥料注文手段27を備えている。また、生産農家20の所有する農地の土壌の成分を分析する簡易分析装置22は、土壌情報入力手段26を備えている。なお、生産農家情報入力手段23は、本発明の農作物生産者情報入力手段の一例である。
堆肥提供者30の有するパソコン31は、堆肥提供者情報入力手段33、取引情報選択手段34、堆肥提供者表示手段35を備えている。また、堆肥提供者30の提供する堆肥の成分を分析する簡易分析装置32は、堆肥情報入力手段36を備えている。
調整管理者10の有する管理コンピュータ11は、作柄検索部12、土壌成分解析部13、栽培計画管理部14、堆肥成分解析部15、堆肥取引管理部16、肥料供給管理部17、データ蓄積部18を備えている。
図1に示す細線の矢印は、インターネットによるデータの流れを示しており、太線の矢印は、堆肥や肥料の物の流れを示している。
次に、図1および図2を用いて、本実施の形態1の肥料情報提供システムの動作について説明する。
図1で、調整管理者10の有する管理コンピュータ11は、生産農家20の有するパソコン21とネットワークで接続されている。生産農家表示手段25によって、生産農家20の所有する農地の環境情報および農業技術情報101を収集するための質問内容がパソコン21画面上に表示される。そして、生産農家20に、キーボードあるいはマウスなどの入力装置を用いてその質問内容に回答させることにより、生産農家20の所有する農地の環境情報および農業技術情報101を収集する。そして、生産農家情報入力手段23は、これらの収集された環境情報および農業技術情報101のデータを、インターネットを通じて管理コンピュータ11に送信する。
図2は、生産農家20に推薦作柄および施肥計画を提示する処理の流れを示した図である。
管理コンピュータ11の作柄検索部12は、生産農家情報入力手段23から受信した環境情報および農業技術情報101のデータと、蓄積情報83のデータから生産農家20に応じた1つ以上の推薦作柄を選出する。なお、本発明における作柄とは、作物の種類(米、こしひかり、みかん等)および栽培方法(早場米、収穫時期、温室栽培等)を示すものである。ここで、作柄検索部12および推薦作柄は、それぞれ、本発明の管理手段および作付け作物提案情報の一例である。
データ蓄積部18には、蓄積情報83として、年次更新された生産農家20の地域の年間気象情報、各種作物の市場価格情報、各種作物の栽培情報が蓄積されている。地域の年間気象情報は、その地域での過去の気象情報として、平均気温、最高気温、最低気温、降雨量、日射量などがある。各種作物の市場価格情報として、全国各地の農作物取引市場での作物市場取引価格、取引量について近年5年分の情報が蓄積されている。各種作物の栽培情報としては、各作物に対し、現在流通している品種、作柄の情報、各品種に対する栽培の技術情報が収録されている。蓄積情報83には、各々の生産農家20毎のこれらの情報が、生産農家20毎に蓄積されている。
作柄検索部12は、これらの蓄積情報83として蓄積されている情報と、生産農家情報入力手段23から受信した農地の環境情報および農業技術情報101の要素を掛け合わせ(S10)、総合的に判断した生産農家20に応じた1つ以上の推薦作柄を選出し、推薦作柄結果102として生産農家20の有するパソコン21に送信する(S11)。そして、1つ以上の推薦作柄結果表示82が生産農家表示手段25によってパソコン21の画面上に表示され、生産農家20に提示される。推薦作柄結果102には、農作物の種類や品種、栽培方法等が異なる複数の作柄が含まれ、生産農家20には、複数の作柄が提示されることになる。
生産農家情報入力手段23から受信する農地の環境情報とは、農地の広さ・場所などのロケーション情報、水利情報などである。また、農業技術情報とは、農業従事する人数・年齢などの労働力、過去の作物栽培経験、農業栽培知識の程度、病虫害対策に関する知識の程度、所属農業協同組合・組合以外の販売経路等の農業経営環境に関する情報である。
生産農家20への推薦作柄結果102の表示から、生産農家20が希望作柄を選択する。希望作柄選択手段24によって生産農家20が選択した希望作柄が、希望作柄選択情報103として管理コンピュータ11に送信される。そして、作柄検索部12は、希望作柄選択情報103に基づいて最適作柄を決定する。なお、希望作柄選択手段24は、本発明の最適作付け作物選択手段の一例である。また、生産農家20が選択した希望作柄は、本発明の最適作付け作物情報の一例である。
次に、生産農家20は、所有する農地の一箇所以上の土壌80を、調整管理者あるいは最寄りの分析端末に持参あるいは郵送する。そこには簡易分析装置22が準備されている。簡易分析装置22は、土壌80内に含まれる栽培に必要な成分を分析し、土壌情報入力手段26によって、土壌分析情報100が自動的に管理コンピュータ11に送信される。
簡易分析装置22は、水分測定機構、pH測定機構、持ち込まれた土壌検体を水に分散させる機構、分散水溶液の成分を測定する機構、測定結果を管理コンピュータ11に送信する機構、管理コンピュータ11から次の分析工程制御を受信する機構からなる。
管理コンピュータ11の土壌成分解析部13は、土壌分析情報100を受信し、土壌分析情報100の内容に応じた簡易分析装置22における次の分析工程内容を決定し、土壌分析制御情報107を簡易分析装置22に送信する。そして、簡易分析装置22は、土壌分析制御情報107に従って、次の分析工程を行う。
簡易分析装置22は、生産農家20によって持ち込まれた土壌80を、一定水量の水に分散した後、その分散液に試薬を入れ、その発色濃度により土壌成分を分析する。そして、土壌情報入力手段26は、その分析結果を土壌分析情報100として管理コンピュータ11に送信する。管理コンピュータ11の土壌成分解析部13は、受信した土壌分析情報100から、簡易分析装置22における途中の工程が無事に進んでいるか、明らかにエラーとなるような値が出ていないかなどを診断する。そして、土壌成分解析部13は、その診断内容に応じて、分析工程のどこをやり直しすればよいか等の土壌分析制御情報107を簡易分析装置22に送信する。例えば、水に分散したつもりでも、石(砂)が多く、分散された土壌になっていないなどの情報は、分析途中の分散液の透明性などで判断できる。なお、本実施の形態1の肥料情報提供システムでは、簡易分析装置22における次の分析工程内容の決定を管理コンピュータ11の土壌成分解析部13で行うこととしたが、簡易分析装置22にその機能を持たせてもよい。
このように、簡易分析装置22は、生産農家20が持ち込む土壌80の分析工程を管理コンピュータ11からの通信により制御し、土壌成分に関する情報を管理コンピュータ11に情報送信するものである。
簡易分析装置22から送信される土壌分析情報100は、N、P、K、Ca、Mg、微量元素(Mn、Fe、Zn、B、Cu、Si)、有害元素(Na、Cl)、土壌水分量、土壌pH値である。そして、管理コンピュータ11の土壌成分解析部13が、この土壌分析情報100を基に、作物育成に必要な成分量を演算し、最適堆肥組み合わせを配送費用を含め演算する。
土壌成分解析部13における、土壌への追加が必要な肥料成分の保持量の算出方法について、図2を用いて説明する。
土壌成分解析部13は、決定した最適作柄と簡易分析装置22から受信した土壌分析情報100とから、生産農家20が所有する農地に追加が必要な成分量を算出する。
まず、土壌分析情報100の解析を行い(S12)、最適作柄に応じて、生産農家20が所有する農地に追加が必要な、P、K、Ca、Mg、微量元素の成分を決定する(S13)。
次に、S13で決定した必要成分を添加した後のpH値を調整する。適切なpH値は作物の種類によって異なるが、ここでは例として、適切なpH値が6.5以上7以下である作物とする。S13で決定した必要成分を添加した後のpH値が6.5未満であれば、pH値が上がるようにNO3 -を添加する(S15)。pH値が7より大きければ、pH値が下がるようにNH4 +を添加する(S16)。pH値が6.5以上7以下となった時点(S14)の、添加したP、K、Ca、Mg、微量元素、NO3 -、NH4 +が最終的に追加が必要な成分量となる。
管理コンピュータ11の栽培計画管理部14は、土壌成分解析部13で求められた必要成分の決定84の内容と、その土地の年間気温、降雨量などの気象データとに基づき、決定された最適作柄における播種あるいは苗床作りの開始時期、収穫時期までの一連の作物毎の情報などから、生産農家20に応じた栽培計画を策定する。そして、策定された栽培計画から、播種時およびそれ以降の追肥時期での必要肥料成分を算出し、施肥計画を策定する。栽培計画管理部14は、策定された施肥計画・栽培計画104の情報を、生産農家20の有するパソコン21に送信する。施肥計画・栽培計画104の情報は、生産農家表示手段25によってパソコン21の画面上に表示される。これは、図2において、生産農家施肥計画85が生産農家20に提示されることを示している。
次に、図1および図3を用いて、本実施の形態1の肥料情報提供システムの堆肥提供者30側における動作について説明する。
図1で、調整管理者10の有する管理コンピュータ11は、堆肥提供者30の有するパソコン31とネットワークで接続されている。堆肥提供者30は、キーボードあるいはマウスなどの入力装置を用いて、堆肥提供者30の堆肥原料情報および技術情報を入力する。そして、堆肥提供者情報入力手段33は、これらの入力された原料情報および技術情報111のデータを、インターネットを通じて管理コンピュータ11に送信する。
図3は、本実施の形態1の肥料情報提供システムにおいて、必要となる肥料を生成するための堆肥配合処方を決定し、流通させる処理の流れを示した図である。
管理コンピュータ11のデータ蓄積部18は、堆肥提供者情報入力手段33から受信した原料情報および技術情報111のデータと蓄積情報92のデータに応じて(S20)、堆肥データを蓄積する(S21)。
堆肥提供者情報入力手段33から受信する堆肥の原料情報とは、食物、下水処理の汚泥、鶏糞等の、原料が何から作られているかの情報である。また、堆肥の技術情報とは、寝かせた時間、保存温度、保存湿度、一種類か混合か等の、どのような技術で作られたかの情報である。これらの堆肥の技術情報によって、堆肥の品質は大きく変わってくる。
蓄積情報92には、市場での各種堆肥の市場価格が蓄積されていると共に、図2の必要成分の決定84から導出された堆肥要求情報86が格納されている。例えば、堆肥要求情報86で必要とされる堆肥の量と、堆肥提供者30が提供する堆肥の量との関係で堆肥の価格が変動する。また、時期によっても、必要とされる堆肥の量と種類が変わってくるため、堆肥の価格が変動する。このような堆肥の価格情報なども含めて、堆肥データとして蓄積される(S21)。
次に、堆肥提供者30は、簡易分析装置32によって、提供する堆肥90の分析を行わせる。簡易分析装置32は、堆肥90内に含まれる栽培に必要な成分を分析し、堆肥情報入力手段36によって、堆肥分析情報110が自動的に管理コンピュータ11に送信される。ここで、簡易分析装置32は、生産農家20の土壌80を分析する簡易分析装置22と同一の装置であってもよい。
管理コンピュータ11の堆肥成分解析部15は、蓄積された堆肥データと堆肥分析情報110に基づいて、生産農家20が必要とする追加肥料に最適な堆肥の組み合わせを導出する。
堆肥成分解析部15における、最適な堆肥の組み合わせの導出方法について、図3を用いて説明する。
堆肥成分解析部15は、まず、堆肥分析情報110の解析を行い(S22)、堆肥要求情報86に応じて、生産農家20の追加肥料に必要な、P、K、Ca、Mg、微量元素の成分から調整元の混合堆肥を決定する(S23)。調整元の混合堆肥とは、1種類の堆肥、または2種類以上の堆肥が混合された堆肥であり、この調整元の混合堆肥のpH値を調整して生産農家20が必要とする追加肥料を生成する。
例えば、栽培開始時に生産農家20で必要とする肥料を生成する場合、堆肥成分解析部15は次のようにして堆肥配合処方を決定する。
まず、土壌成分解析部13は、栽培計画104において、栽培開始時に必要な肥料成分量(A)を最適作柄から求める。そして、土壌分析情報100によって得られる生産農家20の農地の土壌80に含まれる肥料成分の保持量(B)の測定結果と照らし合わせ、(A)−(B)より播種時に追加するべき肥料成分のそれぞれの量を土壌成分解析部13で求める。肥料成分として、N、P、K、Ca、Mg等の主要元素とMn、Fe、Zn、B、Cu、Siの微量元素を測定する。
そして、堆肥分析情報110によって各堆肥に含まれる肥料成分量が得られる。堆肥成分解析部15は、この肥料成分を有する各種の堆肥の中から、上記(A)−(B)に最も近い組み合わせを選ぶ。もし、符合する組み合わせがない場合は、成分の中からPおよびKについて符合する組み合わせの堆肥を適合重量ずつ組み合わせ、調整元の混合堆肥とする(S23)。
次に、S23で決定した調整元の混合堆肥のpH値を推定あるいは実測し、そのpH値を調整する。適切なpH値は作物の種類によって異なるが、ここでは例として、適切なpH値が6.5以上7以下である作物とする。S13で決定した必要成分を添加した後のpH値が6.5未満であれば、不足するN(窒素)成分についてpH値が上がるようにNO3 -(硝酸態窒素)を含む堆肥を混合する(S25)。pH値が7より大きければ、不足するN(窒素)成分についてpH値が下がるようにNH4 +(アンモニア態窒素)を含む堆肥を混合する(S26)。pH値が6.5以上7以下となった時点(S24)の、混合された堆肥が最適な堆肥の組み合わせとなる。このようにして、必要なN(窒素)成分を追加する。なお、堆肥データ中の有害元素(Na、Cl)、土壌水分量、土壌pH値については、栽培計画の中の恕限度内にあることを確認する必要があることはいうまでもない。
以上のようにして、堆肥配合処方を決定する。そして、堆肥配合処方の決定93の内容は、生産農家20に提示する施肥計画104にも反映される。
ここで、堆肥配合処方について、具体例によって説明する。
表1に最適作柄の例を示す。生産農家20には、推薦作柄結果表示82として、作物種、品種、栽培方法等が異なる複数の作柄が提示されるが、それらの作柄毎に表1に示すような項目の情報が含まれている。ここでは、決定した最適作柄が表1の作柄であるものとした場合の堆肥配合処方について説明する。
Figure 2005080514

生産農家20の農地の土壌条件、生産農家20が選択した希望作柄から、決定した最適作柄として表1のような栽培計画と施肥計画が提示された。
ここで、栽培開始時に必要な基肥として、過去の作柄の経験蓄積情報から、N:P:K=18:15:13の成分が必要となる。なお、この数字は、肥料として含まれる成分(窒素、リン酸<P2O5で計算>、カリ<K2Oで計算>)の重量%を記載したものである。
この基肥として必要な成分を持つ肥料を生成するための堆肥の混合条件を堆肥成分解析部15で計算する。その計算方法の例を以下に示す。
ここで、混合する堆肥として、表2に示す堆肥を利用できる。
Figure 2005080514

表2で、堆肥提供者30から提供される堆肥として、ボカシ肥、脱水汚泥、乾燥汚泥、コンポスト平均、コンポストMax、コンポストMinが選択できる。また、それ以外の入手可能な肥料情報として、市販流通されているダイズ油粕、硫酸カリの肥料情報が蓄積されている。それぞれの成分比率は、表2に示す通りである。
まず、N、P、K成分の内、P、K成分について配合比率の計算を行い(図3のS23)、その後にpH値の調整を行う(図3のS24〜S26)。
表3に、配合比率の計算結果を示す。
Figure 2005080514

表3に示すように、P、K成分の配合比率の計算により、ボカシ肥を0.5重量部、乾燥汚泥を0.2重量部、ダイズ油粕を2.6重量部、硫酸カリを0.1重量部配合するという結果が得られる。この時のpHはおよそ7.1と計算される。
次にpH値の調整を行う。表1に示す作柄の場合、適切なpH値として、
弱酸性−中性(5.5−7.0)を目標とする。上記でP、K成分の配合比率を算出した時点でpH値がアルカリ性なので、硝酸態窒素を有するコンポストMinを選択し、その配合量を計算する。最終的に、コンポストMinを1.5重量部配合することで、基肥としての条件を満たす配合比率を得る。
同様にして、追肥に対する各堆肥の配合比率も算出する。また、異なる作柄の場合にも、同様にして最適な肥料を生成するための堆肥の配合比率を算出することができる。
次に、図1および図3を用いて、本実施の形態1の肥料情報提供システムにおける、肥料配送処理の動作について説明する。
管理コンピュータ11の堆肥取引管理部16から堆肥取引提案情報112が堆肥提供者30のパソコン31に送信される。堆肥取引提案情報112とは、例えば堆肥の種類別の時期的な要求量や、市場における価格情報などである。その堆肥取引提案情報112を基に、堆肥提供者30は、提供する堆肥の種類や希望価格を選択して堆肥提供者情報入力手段33によって入力する。入力されたこれらの情報は、取引情報選択手段34によって、堆肥取引選択情報113として管理コンピュータ11に送信される。なお、堆肥取引選択情報113は、本発明の希望取引情報の一例である。また、取引情報選択手段34は、本発明の最適堆肥取引情報選択手段の一例である。
従来、堆肥の供給価格は、各々の堆肥供給者30の希望によって決定していた。本実施の形態の肥料情報提供システムによって市場の堆肥の価格情報を知ることにより、堆肥供給者30は、自己の供給する堆肥の価格を市場に合った価格につけ直す。このようにして、市場の堆肥の価格が適正価格となり、生産堆肥の提供条件の適正化が図られる。
そして、堆肥取引管理部16は、各堆肥提供者30から得られた堆肥取引選択情報113に基づいて肥料価格情報105を算出し、生産農家20のパソコン21に送信する。そして、図3に示す生産農家肥料情報94としてパソコン21の画面上に表示され、生産農家20に提示される。ここで生産農家20に提示される生産農家肥料情報94とは、例えば、堆肥あるいはその配合物としての各時期における肥料の価格情報や供給量の情報などである。肥料の価格は、肥料の要求量と堆肥の供給量の関係等で、時期によって変動する。生産農家20は、例えば、栽培開始前に追加肥料が必要となる夏の肥料の価格を知ることが可能となる。
生産農家20は、提示された肥料価格情報105から、最も適したものあるいは価格的に合理的なものを選択し、その選択結果に応じた肥料注文106がパソコン21の肥料注文手段27から管理コンピュータ11に送信される。ここで、生産農家20は、肥料注文106として、配送を希望する日時や配送先の場所も指定できる。
ここで、提示された肥料価格情報105に生産農家20が適当と考える選択肢が無い場合、再度、最適作柄の選択からやり直すこともできる。例えば、肥料価格情報105の肥料の価格が予想以上に高かったような場合、再度推薦作柄結果102から他の作柄を希望作柄として選択し直せばよい。この場合、再度提示される推薦作柄結果102の情報には生産農家20の土壌成分の情報も含まれているので、生産農家20の所有の農地に対して追加すべき肥料の価格が安くなる作柄を選択することができる。
管理コンピュータ11の肥料供給管理部17は、肥料注文106に応じて、堆肥提供者30に堆肥配合指示115を、配合業者40に堆肥配合指示121を、運送業者50に肥料配送指示120をそれぞれ送信する。
そして、堆肥提供者30は、堆肥配合指示115の内容に応じた種類および量の堆肥を配合業者40または直接運送業者50に渡す。堆肥提供者30は、堆肥130を配合業者40に渡すが、提供する堆肥を他の堆肥と配合することなくそのまま肥料として流通させることができる場合には、その堆肥131を直接運送業者50に渡してもよい。
配合業者40は、堆肥提供者30から渡された堆肥130を、堆肥配合指示121に応じて他の堆肥と配合して肥料132とし、肥料132を運送業者50に渡す。
運送業者50は、肥料配送指示120に従い、配合業者40から渡された肥料132または堆肥提供者30から渡された堆肥131を肥料133として、指定された日時に指定された場所に配送する。
また、生産農家20は、本実施の形態1の肥料情報提供システムによって、一旦要求した肥料の注文をキャンセルすることもできる。
このようにして、本実施の形態1の肥料情報提供システムの有する肥料配送システム96の機能によって、肥料の商取引が行われる。
さらに、管理コンピュータ11の堆肥取引管理部16によって、堆肥取引統計情報114がパソコン31に送信され、図3に示す堆肥販売情報95として堆肥提供者30に堆肥取引の現状が提示される。今後の商取引の活性化のデータとしての活用を目的として、堆肥成分に応じた堆肥取引現状の統計表示もパソコン31画面上に表示され、堆肥提供者30に提示される。この堆肥取引統計情報114は、堆肥提供者30が今後供給する堆肥の種類や提供方法等を検討する上での有用な情報となる。
また、生産農家20の施肥計画および堆肥配合処方の情報を、配合業者40あるいは運送業者50に伝達するようにしてもよい。
また、本実施の形態1では、生産農家20を本発明の農作物生産者の一例としたが、農業に従事する生産農家20に限らず、パソコン21を有する個人の園芸愛好家を本発明の農作物生産者の一例とし、本実施の形態1の肥料情報提供システムに含めてもよい。
なお、本実施の形態1の肥料情報提供システムでは、推薦作柄結果102を生産農家20に提示した後に、生産農家20の土壌80の成分を分析することとしたが、先に土壌成分を分析した後に、推薦作柄結果102を生産農家20に提示するようにしてもよい。この場合、推薦作柄結果102として生産農家20の土壌成分も考慮した作柄が提示されることになり、土壌成分を分析する前に提示される推薦作柄結果102とは異なる場合もある。本実施の形態1の肥料情報提供システムにおいても、土壌分析を行った後に、推薦作柄結果102から希望作柄を選択し直すことは可能である。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2の肥料情報提供システムのブロック図である。
本実施の形態2の肥料情報提供システムは、実施の形態1の肥料情報提供システムに、個人の園芸愛好家60および栽培管理用品販売業者70も含めたシステムである。図1に記載され、図4には記載されていない部分があるが、それらは図4での記載を省略しているものであり、本実施の形態2の肥料情報提供システムは、実施の形態1の肥料情報提供システムの構成を全て含んでいる。なお、図4では、図1と同じ構成の部分については、図1と同じ符号を用いて示している。また、園芸愛好家60は、本発明の農作物生産者の一例である。
個人の園芸愛好家60は、図1に示す生産農家20と同様の構成であり、パソコン61は、インターネットを利用したコンピュータネットワークで管理コンピュータ11に結ばれている。さらに、パソコン61には、栽培管理用品注文手段67を備えている。園芸愛好家情報入力手段63、希望作柄選択手段64、園芸愛好家表示手段65は、それぞれ図1に示す、生産農家情報入力手段23、希望作柄選択手段24、生産農家表示手段25と同様の機能を有している。また、簡易分析装置62は、図1に示す簡易分析装置22と同じ装置であり、土壌情報入力手段66も土壌情報入力手段26と同じ機能である。また、土壌分析情報200、環境情報・技術情報201、推薦作柄結果202、希望作柄選択情報203、施肥計画・栽培計画204、土壌分析制御情報207は、それぞれ図1に示す、土壌分析情報100、環境情報・技術情報101、推薦作柄結果102、希望作柄選択情報103、施肥計画・栽培計画104、土壌分析制御情報107と同様の情報である。なお、園芸愛好家情報入力手段63は、本発明の農作物生産者情報入力手段の一例である。
本実施の形態2の肥料情報提供システムは、実施の形態1の肥料情報提供システムに加えて、栽培管理用品販売業者70の有するコンピュータも、調整管理者10の有する管理コンピュータ11と、インターネットを利用したコンピュータネットワークで結ばれている。
次に、本実施の形態2の肥料情報提供システムにおける、栽培管理用品配送処理の動作について説明する。
園芸愛好家60は、図1に示す生産農家20の場合と同様に、所有する園芸環境条件および農業技術レベルを入力できる。そして、入力された環境情報・技術情報201が、園芸愛好家情報入力手段63によって管理コンピュータ11に送信される。園芸愛好家60は、農業技術レベルを入力することによって、農業技術に関する基礎的な部分についても管理コンピュータ11から情報提供を受けることができる。
管理コンピュータ11の栽培計画管理部14から施肥計画・栽培計画204が園芸愛好家60に提示される。それと同時に、栽培管理用品管理部19によって栽培管理用品情報208がパソコン61に送信され、農業技術レベルに応じた栽培資材についての小口できめ細かい情報が提示される。
ここで提示される栽培資材についての情報とは、苗、培土およびマルチ、散水用品や殺菌剤、殺虫剤などの栽培管理用品などを適切な時期にその適切な使用方法と共に提案するような情報であり、有機栽培に適した情報である。
園芸愛好家60は、提示された栽培管理用品情報208に基づいて、必要とする栽培管理用品を決め、その必要な栽培管理用品を注文する。パソコン61の栽培管理用品注文手段67によって、栽培管理用品注文209の情報が管理コンピュータ11に送信される。
管理コンピュータ11の栽培管理用品管理部19は、栽培管理用品注文209の内容に応じて、栽培管理用品配送指示220により栽培管理用品販売業者70に、園芸愛好家60に注文された栽培管理用品の配送を指示する。そして、栽培管理用品販売業者70は、注文された栽培管理用品230を、指定された日時に指定された場所に配送する。
なお、本実施の形態2の肥料情報提供システムにおける栽培管理用品の配送処理は、栽培管理用品販売業者70が直接配送することとしたが、配送処理を他の運送業者に行なわせるようにしてもよい。この配送処理を、図1に示す堆肥を配送する運送業者50に行わせることにより、注文された肥料133と共に栽培管理用品230を園芸愛好家60に配送することができる。
以上に説明したように、本発明の肥料情報提供システムは、農作物生産者の所有する農地の最適栽培作物を、農作物生産者の要望、農作物生産者の農業技術、農地の気象環境、市場作物価格から分析した結果を複数提示し、農作物生産者の選択結果に基づいた施肥計画、栽培計画を農作物生産者に提示することにより、農業経営収益性の向上を図るシステムである。
本発明の肥料情報提供システムは、農作物生産者が有する労働力の範囲で、所有する農地を最大限有効利用できる最適栽培作物を選択できるようにし、栽培などに関する情報提供を受けられるようにすることで、農業経営の収益性向上の効果が見込まれるシステムである。
また、堆肥は製造着手から提供までに、ある程度の期間が必要なものである。堆肥提供者においても、農作物生産者の肥料要求情報を入手できるので、年間を通じた安定した堆肥の供給計画が立てられるという効果もある。
さらに、栽培経験・知識の乏しい個人園芸愛好家にとっても、肥料に関する情報提供を受けられるので、失敗の少ない園芸を楽しむことが出来る。その他、本発明の肥料情報提供システムを利用することで、栽培関連情報、栽培関連資材などの提供を適切な時期に享受でき、その効果は計り知れない。
なお、本発明のプログラムは、上述した本発明の肥料情報提供システムの全部または一部の手段の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
また、本発明の記録媒体は、上述した本発明の肥料情報提供システムの全部または一部の手段の全部または一部の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協働して利用される記録媒体である。
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、記録媒体としては、ROM等が含まれ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等が含まれる。
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
なお、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
本発明の肥料情報提供システムは、農業経営における高付加価値作物栽培としての収益性向上および堆肥提供事業の計画生産による事業安定性等として有用である。また、農業従事者団体組織の情報サービス、農業知識普及のための研修サービス、一般園芸愛好家のための情報提供サービス等としても適用が可能である。
本発明の実施の形態1の肥料情報提供システムのブロック図 本発明の実施の形態1の肥料情報提供システムにおける、推薦作柄および施肥計画を提示する処理の流れを示す図 本発明の実施の形態1の肥料情報提供システムにおける、堆肥配合処方および流通の処理の流れを示す図 本発明の実施の形態2の肥料情報提供システムのブロック図
符号の説明
10 調整管理者
11 管理コンピュータ
12 作柄検索部
13 土壌成分解析部
14 栽培計画管理部
15 堆肥成分解析部
16 堆肥取引管理部
17 肥料供給管理部
18 データ蓄積部
19 栽培管理用品管理部
20 生産農家
21、31、61 パソコン
22、32、62 簡易分析装置
23 生産農家情報入力手段
24、64 希望作柄選択手段
25 生産農家表示手段
26、66 土壌情報入力手段
27 肥料注文手段
30 堆肥提供者
33 堆肥提供者情報入力手段
34 取引情報選択手段
35 堆肥提供者表示手段
36 堆肥情報入力手段
40 配合業者
50 運送業者
60 園芸愛好家
63 園芸愛好家情報入力手段
65 園芸愛好家表示手段
67 栽培管理用品注文手段
70 栽培管理用品販売業者

Claims (22)

  1. 農作物生産者の農地環境情報および農業技術情報を入力する農作物生産者情報入力手段と、
    前記農作物生産者の農地の土壌の成分を分析し、土壌分析情報を入力する土壌情報入力手段と、
    作物の市場価格情報、作物の栽培情報、前記農作物生産者の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報を蓄積しており、前記農地環境情報、前記農業技術情報、前記土壌分析情報、蓄積されている前記少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記農作物生産者の農地に適した一または複数の作付け作物提案情報を導出し、前記農作物生産者に提示する管理手段とを備えた肥料情報提供システム。
  2. さらに、一または複数の前記作付け作物提案情報から、前記農作物生産者が最適作付け作物情報を選択する最適作付け作物選択手段を備え、
    前記管理手段は、前記農地環境情報、前記農業技術情報、前記土壌分析情報、蓄積されている前記少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記農作物生産者の農地における選択された前記最適作付け作物情報に関する施肥計画および栽培計画を導出し、前記農作物生産者に提示する、請求項1に記載の肥料情報提供システム。
  3. 農作物生産者の農地環境情報および農業技術情報を入力する農作物生産者情報入力手段と、
    前記農作物生産者の農地の土壌の成分を分析し、土壌分析情報を入力する土壌情報入力手段と、
    作物の市場価格情報、作物の栽培情報、前記農作物生産者の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報を蓄積しており、前記農地環境情報、前記農業技術情報、蓄積されている前記少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記農作物生産者に適した一または複数の作付け作物提案情報を導出して前記農作物生産者に提示し、また、前記土壌分析情報に基づき、提示した一または複数の前記作付け作物提案情報から前記農作物生産者が選択した最適作付け作物情報に関する施肥計画および栽培計画を導出して前記農作物生産者に提示する管理手段と、
    前記管理手段によって提示される一または複数の前記作付け作物提案情報から、前記農作物生産者が前記最適作付け作物情報を選択する最適作付け作物選択手段とを備えた肥料情報提供システム。
  4. さらに、堆肥提供者の堆肥原料情報および堆肥技術情報および希望取引情報を入力する堆肥提供者情報入力手段と、
    前記堆肥提供者の堆肥の成分を分析し、堆肥分析情報を入力する堆肥情報入力手段と、
    前記管理手段から提示される一または複数の堆肥提供に関する取引情報から、前記堆肥提供者が最適堆肥取引情報を選択する最適堆肥取引情報選択手段とを備え、
    前記管理手段は、堆肥の市場価格情報を蓄積しており、前記堆肥の市場価格情報、前記堆肥原料情報、前記堆肥技術情報、前記堆肥分析情報に基づいて、一または複数の前記堆肥提供に関する取引情報を導出して前記堆肥提供者に提示し、また、堆肥成分に応じた堆肥取引統計情報を前記堆肥提供者に提示する、請求項2または3に記載の肥料情報提供システム。
  5. 前記管理手段は、前記農作物生産者の施肥計画において必要とされる肥料が、前記堆肥分析情報によって前記堆肥提供者から提供される複数の堆肥を配合する必要があるかを判断し、前記複数の堆肥を配合する必要があると判断した場合には、前記複数の堆肥を配合するように、前記堆肥提供者と複数の堆肥を配合して肥料を製造する配合業者とに指示する、請求項4に記載の肥料情報提供システム。
  6. さらに、前記農作物生産者が、配送される日と場所を指定して肥料を注文する肥料注文手段を備え、
    前記管理手段は、前記肥料の注文に応じて前記農作物生産者に前記肥料が配送されるように、前記堆肥提供者と、前記配合業者と、前記農作物生産者に肥料を配送する配送業者とに指示を出す、請求項5に記載の肥料情報提供システム。
  7. 前記土壌情報入力手段は、
    水分測定機構、pH測定機構、検体を水に分散させる機構、分散水溶液の成分を測定する機構、土壌成分測定結果を前記管理手段に送信する機構、前記土壌成分測定結果に従って前記管理手段から指示される次の分析制御内容を受信できる機構で構成され、
    前記農作物生産者の提出する土壌の分析工程を前記管理手段からの指示により制御し、土壌の成分に関する情報を前記管理手段に送信する、請求項1乃至6のいずれかに記載の肥料情報提供システム。
  8. 前記堆肥情報入力手段は、
    水分測定機構、pH測定機構、検体を水に分散させる機構、分散水溶液の成分を測定する機構、堆肥成分測定結果を前記管理手段に送信する機構、前記堆肥成分測定結果に従って前記管理手段から指示される次の分析制御内容を受信できる機構で構成され、
    前記堆肥提供者の提出する堆肥の分析工程を前記管理手段からの指示により制御し、堆肥の成分に関する情報を前記管理手段に送信する、請求項4乃至7のいずれかに記載の肥料情報提供システム。
  9. 前記分散水溶液の成分を測定する機構は、N、P、K、Ca、Mg、微量元素であるMn、Fe、Zn、B、Cu、Si、有害元素であるNa、Clの内の1つ以上の元素を測定できる、請求項7または8に記載の肥料情報提供システム。
  10. 前記管理手段は、前記土壌分析情報と前記堆肥分析情報に基づいて、前記農作物生産者が選択した前記最適作付け作物情報に関する作物育成に必要な成分量を算出し、前記必要な成分量を有する最適な堆肥の組み合わせを導出し、配送費用を含めた前記最適な組み合わせの堆肥の入手費用を算出する、請求項4乃至9のいずれかに記載の肥料情報提供システム。
  11. 前記農作物生産者が選択した前記最適作付け作物情報に関して必要となる前記最適な組み合わせの堆肥の入手費用が提示された後に、前記農作物生産者は、前記最適作付け作物選択手段によって、別の最適作付け作物情報を選択し直すことができる、請求項10に記載の肥料情報提供システム。
  12. さらに、前記農作物生産者が、必要な栽培管理用品を注文する栽培管理用品注文手段を備え、
    前記管理手段は、前記最適作付け作物情報に関する前記施肥計画および前記栽培計画に基づき、適切な時期に必要な栽培管理用品の情報とその適切な使用方法を前記農作物生産者に提示し、前記農作物生産者からの注文に応じて、前記必要な栽培管理用品を配送するように、栽培管理用品を販売する栽培管理用品販売業者に指示する、請求項2乃至11のいずれかに記載の肥料情報提供システム。
  13. 前記農地環境情報は、農地の広さまたは場所のロケーション情報、水利情報の内の少なくとも1つを含む、請求項1乃至12のいずれかに記載の肥料情報提供システム。
  14. 前記農業技術情報は、農業従事する人の労働力、過去の作物栽培経験、農業栽培知識の程度、病虫害対策に関する知識の程度、所属農業協同組合または組合以外の販売経路の農業経営環境に関する情報の内の少なくとも1つを含む、請求項1乃至13のいずれかに記載の肥料情報提供システム。
  15. 作物の市場価格情報、作物の栽培情報、農作物生産者の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報と、前記農作物生産者の農地環境情報、農業技術情報、農地の土壌分析情報とに基づいて、前記農作物生産者の農地に適した一または複数の作付け作物提案情報を導出し、前記農作物生産者に提示する肥料情報提供システムにおいて、
    前記農作物生産者の農地の土壌の成分を分析し、前記土壌分析情報を入力する土壌情報入力手段。
  16. 作物の市場価格情報、作物の栽培情報、農作物生産者の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報と、前記農作物生産者の農地環境情報、農業技術情報とに基づいて、前記農作物生産者に適した一または複数の作付け作物提案情報を導出して前記農作物生産者に提示し、また、土壌分析情報に基づき、提示した一または複数の前記作付け作物提案情報から前記農作物生産者が選択した最適作付け作物情報に関する施肥計画および栽培計画を導出して前記農作物生産者に提示する肥料情報提供システムにおいて、
    前記農作物生産者の農地の土壌の成分を分析し、前記土壌分析情報を入力する土壌情報入力手段。
  17. 前記管理手段はコンピュータであり、
    前記管理手段以外の各手段は、前記コンピュータと通信回線で接続されている、請求項1乃至14のいずれかに記載の肥料情報提供システム。
  18. 農作物生産者の農地環境情報および農業技術情報を入力するステップと、
    前記農作物生産者の農地の土壌の成分を分析し、土壌分析情報を入力するステップと、
    作物の市場価格情報、作物の栽培情報、前記農作物生産者の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報を蓄積するステップと、
    前記農地環境情報、前記農業技術情報、前記土壌分析情報、蓄積した前記少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記農作物生産者の農地に適した一または複数の作付け作物提案情報を導出し、前記農作物生産者に提示するステップと、
    一または複数の前記作付け作物提案情報から、前記農作物生産者が最適作付け作物情報を選択するステップと、
    前記農地環境情報、前記農業技術情報、前記土壌分析情報、蓄積した前記少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記農作物生産者の農地における選択された前記最適作付け作物情報に関する施肥計画および栽培計画を導出し、前記農作物生産者に提示するステップとを備えた肥料情報提供方法。
  19. 農作物生産者の農地環境情報および農業技術情報を入力するステップと、
    前記農作物生産者の農地の土壌の成分を分析し、土壌分析情報を入力するステップと、
    作物の市場価格情報、作物の栽培情報、前記農作物生産者の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報を蓄積するステップと、
    前記農地環境情報、前記農業技術情報、蓄積した前記少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記農作物生産者に適した一または複数の作付け作物提案情報を導出し、前記農作物生産者に提示するステップと、
    前記提示された一または複数の前記作付け作物提案情報から、前記農作物生産者が最適作付け作物情報を選択するステップと、
    前記農作物生産者が選択した前記最適作付け作物情報に関する施肥計画および栽培計画を導出し、前記農作物生産者に提示するステップとを備えた肥料情報提供方法。
  20. 請求項2に記載の肥料情報提供システムの、
    農作物生産者の農地環境情報および農業技術情報を入力する農作物生産者情報入力手段、
    前記農作物生産者の農地の土壌の成分を分析し、土壌分析情報を入力する土壌情報入力手段、
    作物の市場価格情報、作物の栽培情報、前記農作物生産者の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報を蓄積しており、前記農地環境情報、前記農業技術情報、前記土壌分析情報、蓄積されている前記少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記農作物生産者の農地に適した一または複数の作付け作物提案情報を導出して前記農作物生産者に提示し、また、前記農作物生産者の農地における選択された最適作付け作物情報に関する施肥計画および栽培計画を導出して前記農作物生産者に提示する管理手段、
    一または複数の前記作付け作物提案情報から、前記農作物生産者が前記最適作付け作物情報を選択する最適作付け作物選択手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  21. 請求項3に記載の肥料情報提供システムの、
    農作物生産者の農地環境情報および農業技術情報を入力する農作物生産者情報入力手段、
    前記農作物生産者の農地の土壌の成分を分析し、土壌分析情報を入力する土壌情報入力手段、
    作物の市場価格情報、作物の栽培情報、前記農作物生産者の農地が所在する地域の年間気象情報のうちの少なくともいずれかの情報を蓄積しており、前記農地環境情報、前記農業技術情報、蓄積されている前記少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記農作物生産者に適した一または複数の作付け作物提案情報を導出して前記農作物生産者に提示し、また、前記土壌分析情報に基づき、提示した一または複数の前記作付け作物提案情報から前記農作物生産者が選択した最適作付け作物情報に関する施肥計画および栽培計画を導出して前記農作物生産者に提示する管理手段、
    前記管理手段によって提示される一または複数の前記作付け作物提案情報から、前記農作物生産者が前記最適作付け作物情報を選択する最適作付け作物選択手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  22. 請求項20または21に記載のプログラムを担持した記録媒体であって、コンピュータで利用可能な記録媒体。
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