JP2015191476A - 農業支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】圃場に作付けする作物の作付計画を立案する段階から作物を栽培するための材料費を算出することができるようにする。【解決手段】圃場に作付けする作物の作付計画を行う作付計画設定手段を備えており、作付計画設定手段は、作付計画に示された作物を栽培するための材料費を算出する演算部を備えている。作付計画設定手段は、材料の使用量を圃場毎に設定すると共に、圃場毎に設定された各使用量に基づいて全使用量を集計し、演算部は、集計された全使用量と材料の単価に基づいて、作物を栽培するための材料費を算出する。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、作物を栽培するのに必要な材料費を算出する農業支援システムに関する。
従来より、個人農家や営農集団では、圃場の管理、農作業の管理、農作業を行う作業者(農作業者)の管理等を行っている。これらの農業管理は、ノート等で行われることが多かったが、情報技術の発展に伴い、農業管理もIT化してきている。農業管理のうち、経費等の管理をコンピュータにより行う技術として、例えば、特許文献1に示すものがある。
特許文献1は、農家の農業経営を支援する農業経営支援プログラムであって、農作物別に投入した作業内容・作業量・作業発生日時を含む農作業日誌データと、投入した経費・経費発生日時を含む農業経費データと、回収した売上・売上発生日時を含む農業売上データとを含む農業経営データの入力を受け付け、農業経営データを参照し、農作物別に発生した経費を経費発生日時とともに算出している。
特開2010−257353号公報
特許文献1は、農作物を生産するに際して、実際に掛かった過去の経費等のデータを参照することにより、農作物別に発生する経費を算出する技術である。しかしながら、特許文献1は、任意に条件を設定して農業経営シュミュレーションを行うものであって、実際に作物を栽培する時の材料費等を算出するものではなく、実態とかけ離れている技術である。しかも、作付計画を実際に立案する段階で、作物を栽培するのに必要な材料費を算出するものとはなっていない。
そこで本発明は、上記問題に鑑み、圃場に作付けする作物の作付計画を立案する段階から作物を栽培するための材料費を算出することができる農業支援システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、次の手段を講じた。
即ち、請求項1に係る発明は、圃場に作付けする作物の作付計画を行う作付計画設定手段を備えており、前記作付計画設定手段は、前記作付計画に示された作物を栽培するための材料費を算出する演算部を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記作付計画設定手段は、前記材料の使用量を圃場毎に設定すると共に、前記圃場毎に設定された各使用量に基づいて全使用量を集計し、前記演算部は、集計された全使用量と前記材料の単価に基づいて、前記作物を栽培するための材料費を算出することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記材料は、農薬及び肥料とされ、前記農薬の使用量を設定する農薬設定部と、前記肥料の使用量を設定する肥料設定部とを備えていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、前記作付計画設定手段は、前記材料である種子の使用量を設定する種子設定部と、育苗に必要な材料の使用量を設定する育苗設定部とを備えていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、農作業者の労働時間情報を入力する携帯端末を備え、前記携帯端末に入力された労働時間情報に基づいて、前記農作業者の人件費を算出することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、圃場に作付けする作物の作付計画を立案する段階から作物を栽培するための材料費を算出することができる。また、材料費を用いて、作付計画の段階において収支計算をすることが可能となる。
請求項2に係る発明によれば、材料の使用量を圃場毎に設定するだけで簡単に作物を栽培するための材料費を算出することができる。
請求項3に係る発明によれば、農薬や肥料についての使用量を設定するだけで、農薬及び肥料に関する材料費を算出することができる。
請求項4に係る発明によれば、種子や育苗についての使用量を設定するだけで、種子及び育苗に関する材料費を算出することができる。
請求項5に係る発明によれば、農作業者が農作業をする時などに、所持する携帯端末に労働時間情報を入力するだけで人件費を求めることができる。
農業支援システムの全体図である。 農業支援システムのブロック図である。 作付計画の第1画面を示す図である。 作付計画の第2画面を示す図である。 圃場設定画面を示す図である。 肥料設定画面の第1図である。 肥料設定画面の第2図である。 肥料設定画面の第3図である。 作業作成画面を示す図である。 対象農作業者への作業内容の送信を説明する図である。 各種表示画面の切替えの遷移を示す図である。 (a)メインメニュ画面を示し、(b)作業画面を示す図である。 作業確認画面を示す図である。 作業中画面を示す図である。 報告確認画面を示す図である。 作業者の人件費を求める流れを示す図である。 作業者の労働時間を示す一覧表である。 第1人件費テーブルを示す図である。 所定の圃場における人件費を求める流れを示す図である。 所定の圃場における各作業者の実施時間の一覧を示す図である。 第2人件費テーブルを示す図である。 所定の圃場における人件費を求める流れを示す図である。 所定の農作業における各作業者の実施時間の一覧を示す図である。 第3人件費テーブルを示す図である。 圃場別収支計算表を示す図である。 トラクタの全体概略図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態による農業支援システムを説明する。
図1は、農業支援システムの全体図を示したものである。
図1に示すように、農業支援システム1は、農業の支援を行うものであって、農業に関する様々な支援を行うサーバ2を備えている。サーバ2は、主に、管理者等が作成する様々な計画(作付計画)の作成支援を行うことができる。この作付計画では、作物を育てるのに必要な材料費を算出することができる。
農業支援システム1は、サーバ2に接続するコンピュータ(ノード)3を備えている。コンピュータ3は、管理者U1が操作する管理コンピュータ3aと、農作業者U2が操作する作業者コンピュータ3bとに大別される。管理コンピュータ3aは、例えば、農家等に設置されたパーソナルコンピュータで構成され、作業者コンピュータ3bは携帯端末で構成される。
さらに、農業支援システム1は、農業機械4に搭載されたデータ収集装置5を備えている。データ収集装置5は、携帯端末3bとの間で通信を行うことにより様々なデータのやりとりを行うもので、例えば、農業機械4が作動したときのデータ(農作業データ)を収集して、携帯端末3bに送信する。なお、農業機械4は、トラクタ、コンバイン、田植機などである。
このような農業支援システム1では、管理コンピュータ3aをサーバ2に接続することによってサーバ2上で様々な計画(作付計画)の作成を行ったり、指示書(作業内容)の作成を行うことができる。また、作成した作業内容をサーバ2をから携帯端末3bに送信することにより農作業者に対して作業指示を行うことができる。また、携帯端末3bからサーバ2に農作業データを送信することにより農作業データをサーバ2に記憶したり、サーバ2にて農作業データの分析・評価を行うことができる。
以下、農業機械4の1つであるトラクタを例にとり、農業支援システム1について説明する。まず、トラクタの構成について説明する。
図26に示すように、トラクタ4は、前後に車輪が取り付けられた走行車両(走行車体)10に、エンジン11、変速装置12等を搭載して構成されている。エンジン11の後方には、独立搭載型のキャビン13が設けられており、キャビン13内には運転席14が
設けられている。また、走行車両2の後部には、様々なインプルメント等を装着することができるようになっている。詳しくは、走行車両2の後部には、3点リンク機構15が昇降可能に設けられると共に、エンジン11からの動力を伝達するPTO軸が設けられている。3点リンク機構15には、肥料散布装置、耕耘装置、農薬散布装置、播種散布装置、収穫装置などの作業装置16が着脱自在となっている。なお、図26は、肥料散布装置を3点リンク機構15に取り付けた例を示している。
図2に示すように、トラクタ4には、データ収集装置5と制御装置6とが搭載されている。データ収集装置5と制御装置6とは、車載用通信ネットワークにより接続されている。制御装置6は、トラクタ4の走行系制御や作業系制御等を行うものであって、走行系制御として、エンジンの動作を制御したり、作業系制御として、運転席の周囲に設けられた操作レバーや操作スイッチなどの操作具からの入力を受けると、入力値に従って3点リンク機構15の昇降、PTO軸の出力(回転数)などの動作を制御する。トラクタ4の走行系制御や作業系制御を行うときの制御信号や制御を行うための各種検出信号(例えば、センサが検出した信号)は、車載用通信ネットワークに出力されて、トラクタ4の各部に伝達される。なお、制御装置6による走行系制御や作業系制御は、上述したものに限定されない。
データ収集装置5は、車載用通信ネットワークを介して、トラクタ4が動作しているときの農作業に関する様々なデータを自動的に収集するものである。例えば、トラクタ4の後部に作業装置16として耕耘装置が連結されてトラクタ4が動作したときは、ロータリーの回転数、ロータリーの負荷、エンジン回転数、車速、耕深などのデータが車載用通信ネットワークに出力される。データ収集装置5は、ロータリーの回転数、ロータリーの負荷、エンジン回転数、車速、耕深などのデータを農作業データとして取得する。
また、作業装置16が肥料散布装置、農薬散布装置、播種散布装置である場合は、車速、エンジン回転数、散布量(肥料散布量、農薬散布量、播種散布量)などのデータが車両通信ネットワーク上に出力され、データ収集装置5は、車速、エンジン回転数、肥料散布量、農薬散布量、播種散布量を農作業データとして取得する。或いは、作業装置16が収穫装置である場合は、車速、エンジン回転数、収穫量などのデータが車両通信ネットワーク上に出力され、データ収集装置5は、車速、エンジン回転数、収穫量を農作業データとして取得する。
このデータ収集装置5は、第1記憶部20と、第1通信部21とを備えている。第1記憶部20は、上述したような農作業に関係する農作業データを一時的に記憶する。この第1記憶部20には、トラクタ4の作動時に農作業データが逐次、蓄積される。なお、データ収集装置5には、トラクタ4を識別(特定)するための機械特定情報が記憶されると共に、トラクタ4が作動したときの作動時間なども記憶されている。
第1通信部21は、携帯端末3bと無線通信を行うものであって、近距離の無線を行う装置で構成されている。第1通信部21は、例えば、通信規格であるIEEE802.11シリーズのWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)等により携帯端末3bと無線通信を行う。
携帯端末3bは、例えば、比較的演算能力の高いスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレットPC等で構成されている。図1に示すように、携帯端末3bは、農作業時に農作業者U2が所持することとされていて、当該携帯端末3bは各農作業者U2に割り当てられている。例えば、2台の携帯端末3bと、2人の農作業者U2(作業者A、作業者B)が居るとき、1台目の携帯端末3bは「作業者A」に割り当てられ、2台目の携帯端末3bは「作業者B」に割り当てられている。以降、説明の便宜上、農作業者のことを「作業者」といい説明を進めることがある。
なお、携帯端末3bを識別する第1識別情報(例えば、MACアドレス)と、作業者を識別する第2識別情報(例えば、名前、住所、農作業者固有のメールアドレス)は、少なくともサーバ2、管理コンピュータ3a、携帯端末3bのいずれかに記憶されて、必要に応じて送受信される。携帯端末3bの第1識別情報及び作業者の第2識別情報を用いることにより、携帯端末3bの第1識別情報から作業者を特定したり、作業者の第2識別情報から携帯端末3bを特定することができる。第1識別情報及び第2識別情報の記憶場所や送信方法は、互いの関連性が分かれば、どのような方法であってもよい。
携帯端末3bは、第2通信部(通信手段)22と、第2記憶部23とを備えている。
第2通信部22は、データ収集装置5やサーバ2と無線通信を行うものであって、通信装置で構成されている。第2通信部22は、例えば、通信規格であるIEEE802.11シリーズのWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)などによりデータ収集装置5との無線通信を行う。また、第2通信部22は、例えば、データ通信網や携帯電話通信網などによりサーバ2との無線通信を行う。第2記憶部23は、識別情報の他、データ収集装置5やサーバ2から送信されたデータを記憶する。
なお、携帯端末3bは、測位衛星(例えば、GPS衛星)24から送信された信号(GPS衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、受信した信号に基づいて自分の位置(例えば、緯度、経度)を検出する位置検出部25を有していてもよい。位置検出部25を設けた場合は、農作業者が農作業時に携帯端末3bを所持することにより、農作業時の農作業者の位置(作業者位置)を検出することができる。
次に、サーバ2について詳しく説明する。
図2に示すように、サーバ2は、作付計画の設定を行う作付計画設定手段30と、作付計画を記憶する作付計画記憶手段(作付計画データベース)31を備えている。作付計画設定手段30は、サーバ2に格納されたプログラム等から構成されている。なお、作付計画記憶手段は、データを所定の規則に応じて記憶(記録)した作付計画データベース31の他に、データを単に記憶したものであってもよい。
作付計画とは、何の作物をどれだけの圃場面積で栽培するかという計画である。言い換えれば、所定の「作物」と、作物を栽培する圃場の「数」とを関係付ける計画である。この作付計画は、例えば、作物を圃場に作付けする前に、複数の圃場を管理する管理者等が行う。圃場とは、作物を作付けする(植え付ける)区画された田畑のことである。
管理コンピュータ3aがサーバ2にログインをして、当該管理コンピュータ3aから作付計画作成の要求があると、この要求に応じて作付計画設定手段30は、作付計画画面を管理コンピュータ3aのモニタに表示する処理を行う。なお、この実施形態では、作付計画画面は、図3に示す第1画面Q1と、図4に示す第2画面Q2とに分かれていて、作付計画設定手段30は、各画面Q1、S2を管理コンピュータ3aのモニタに表示する。作付計画画面は、1つの画面で構成してもよい。
具体的には、作付計画設定手段30は、第1画面Q1において、作付計画の名称を入力する名称入力部32aと、基本情報を入力する基本入力部32bと、担当者に関する情報(担当者情報)を入力する担当者入力部32c、売上げに関する情報(売上情報)を入力する売上入力部32dと、圃場に関する情報(圃場情報)を入力する圃場入力部32eを表示する。
また、作付計画設定手段30は、第1画面Q1において、進行状況を入力する状況入力部32fと、種子に関する情報を入力する種子入力部32gと、育苗に関する情報(育苗情報)を入力する育苗入力部32hを表示する。
基本入力部32bには、作付けする作物(品種)、作業形態(自作作業、受託作業)、作物の栽培法、各種期間(作業予定期間、播種予定期間、移植予定期間、収穫予定期間などの基本情報を入力(設定)することができる。
担当者入力部32cには、作付計画の責任者、作付計画の作成日、農薬の使用責任者、肥料の使用責任者などの担当者情報を入力(設定)することができる。売上入力部32dには、同一品種(作物)の前年度の収穫量、同一品種(作物)の前年度の売上金額などの売上情報を入力(設定)することができる。なお、売上入力部32dにおいて、収穫量や売上金額の数値は、所定単位当たり(10a当たり、1kg当たり)でも、総合計でもよい。また、売上入力部32dに、今年度の目標の売上金額を直接入力してもよい。また、前年度の売上金額を、今年度の売上金額として仮に設定してもよい。
圃場入力部32eには、作物の作付けを行う圃場数、作物の作付けを行う圃場の総面積(総圃場面積)などの圃場情報を入力(設定)することができる。詳しくは、圃場入力部32eに示された設定ボタン33を選択すると、作付計画設定手段30は、図5に示すような圃場設定画面Q3に切り替える。
図5に示すように、圃場設定画面Q3には、管理者が所有又は借り受けている全圃場が、圃場マップM上に示される。ここで、サーバ2(作付計画設定手段30)は、圃場マップM上において選択された圃場の数を、圃場入力部32eに入力する圃場数に設定する。また、サーバ2(作付計画設定手段30)は、圃場マップM上においてカーソル26等により選択された各圃場の面積の総和が、圃場入力部32eに入力する総圃場面積に設定する。
図3に示すように、種子入力部32gには、種子の入手先、種子の使用量、種子の単価、種子の金額、種子の消毒に関する事項を種子情報として入力することができる。この種子入力部32gでは、少なくとも、作物を栽培する材料の1つである種子の使用量と、種子の単価とが入力可能となっている。この種子の使用量及び種子の単価の設定は、図2に示すように、作付計画設定手段30が有する種子設定部30aにより行われる。言い換えれば、作付計画設定手段30は、プログラム等から構成された種子設定部30aを有していて、この種子設定部30aは、作付計画画面の種子入力部32gに、少なくとも種子の使用量と、種子の単価とを入力する部分を表示して、入力された入力値を保持することで、種子の使用量及び種子の単価を設定可能としている。
この種子入力部32gでは、種子の金額を表示可能となっている。この種子の金額の算出は、作付計画設定手段30が有する演算部29で行う。演算部29は、種子設定部30aで設定された種子の使用量に、種子設定部30aで設定された種子の単価を掛けることにより、種子の金額を算出する。
育苗入力部32hには、育苗を行う床土の種類、床土の使用量、床土の単価、床土の金額、床土に散布する肥料名、ph調整剤、床土の消毒方法、覆土の種類、覆土の使用量、覆土の単価、覆土の金額、覆土の銘柄を、種子情報として入力することができる。また、育苗入力部32hには、苗を入手する場合での苗入手情報が育苗情報として入力できるようになっている。具体的には、育苗入力部には、苗の入手先、入手した苗の使用量と、苗の単価、苗の金額などを苗入手情報として入力することができる。
以上の育苗入力部32hでは、少なくとも、育苗に必要な材料(床土、覆土、入手した苗)の使用量(床土の使用量、覆土の使用量、入手した苗の使用量)と、材料の単価(床土の単価、床土の単価、苗の単価)とが入力可能となっている。この育苗に必要な材料の使用量及び当該材料の単価の設定は、図2に示すように、作付計画設定手段30が有する育苗設定部30bにより行われる。言い換えれば、作付計画設定手段30は、プログラム等から構成された育苗設定部30bを有していて、この育苗設定部30bは、作付計画画面の育苗入力部32hに、少なくとも育苗に必要な材料の使用量と、当該材料の単価とを入力する部分を表示して、入力された入力値を保持することで、材料の使用量及び材料の単価を設定可能としている。
この育苗入力部32hでは、育苗に必要な材料の金額(床土の金額、覆土の金額、苗の金額)を表示可能となっている。この育苗に必要な材料の金額の演算は、演算部29で行う。演算部29は、育苗設定部30bによって設定された床土の使用量に、育苗設定部30bによって設定された床土の単価を掛けて床土の金額を算出する。また、演算部29は、育苗設定部30bによって設定された覆土の使用量に、育苗設定部30bによって設定された覆土の単価を掛けて覆土の金額を算出する。さらに、育苗設定部30bによって設定された苗の使用量に、育苗設定部30bによって設定された苗の単価を掛けて苗の金額を算出する。
また、図4に示すように、作付計画設定手段30は、第2画面Q2において、直播に関する情報(直播情報)を入力する直播入力部32iと、農薬に関する情報(農薬情報)を入力する農薬入力部32jと、肥料に関する情報(肥料情報)を入力する肥料入力部32kを表示する。
直播入力部32iには、直播きを行う資材、資材の使用量、資材の単価、資材の金額などの直播情報として入力することができる。この直播入力部32iでは、少なくとも、作物を栽培する材料の1つである資材(鉄粉、焼石膏、カルパーなど)の使用量と、資材の単価が入力可能となっている。この資材の使用量及び資材の単価の設定は、図2に示すように、作付計画設定手段30が有する直播設定部30cにより行われる。言い換えれば、作付計画設定手段30は、プログラム等から構成された直播設定部30cを有していて、この直播設定部30cは、作付計画画面の直播入力部32iに、少なくとも資材の使用量と、資材の単価とを入力する部分を表示して、入力された入力値を保持することで、資材の使用量及び資材の単価を設定可能としている。
この直播入力部32iでは、資材の金額を表示可能となっている。この資材の金額の算出は、演算部29で行う。演算部29は、直播設定部30cによって設定された資材の使用量に、直播設定部30cで設定された資材の単価を掛けることにより、資材の金額を算出する。
農薬入力部32jには、散布する農薬名、農薬の使用量(散布量)と、農薬の単価、農薬の金額などの農薬情報として入力することができる。この農薬入力部32jでは、少なくとも、作物を栽培する材料の1つである農薬の使用量が入力可能となっている。この農薬の使用量の設定は、図2に示すように、作付計画設定手段30が有する農薬設定部30dにより行われる。言い換えれば、作付計画設定手段30は、プログラム等から構成された農薬設定部30dを有していて、この農薬設定部30dは、作付計画画面において、少なくとも農薬の使用量を表示して、入力された入力値を保持することで、農薬の使用量を設定可能としている。なお、農薬入力部32jに示された設定(設定部)を選択することにより、農薬設定部30dは、農薬名に対応した農薬の単価を入力する入力画面を表示し、単価を設定可能である。
この農薬入力部32jでは、農薬の金額(総費用)を表示可能となっている。この農薬の金額の算出は、演算部29で行う。演算部29は、農薬設定部30dによって設定された農薬の使用量に、農薬設定部30dで設定された農薬の単価を掛けることにより、農薬の金額を算出する。
肥料入力部32kには、散布する肥料名、肥料の使用量(散布量)と、肥料の単価、肥料の金額などの肥料情報として入力することができる。この肥料入力部32kでは、少なくとも、作物を栽培する材料の1つである肥料の使用量が入力可能となっている。この肥料の使用量の設定は、図2に示すように、作付計画設定手段30が有する肥料設定部30eにより行われる。言い換えれば、作付計画設定手段30は、プログラム等から構成された肥料設定部30eを有していて、この肥料設定部30dは、作付計画画面において、少なくとも肥料の使用量を表示して、入力された入力値を保持することで、肥料の使用量を設定可能としている。なお、肥料入力部32kに示された設定(設定部)を選択することにより、肥料設定部30dは、肥料名に対応した肥料の単価を入力する入力画面が表示で、単価を設定可能である。
この肥料入力部32kでは、肥料の金額(総費用)を表示可能となっている。この肥料の金額の算出は、演算部29で行う。演算部29は、肥料設定部30eによって設定された肥料の使用量に、肥料設定部30dで設定された肥料の単価を掛けることにより、肥料の金額を算出する。
作付計画画面において、例えば、第1画面の完了ボタンを選択することによって、作付計画の設定(作成)を完了することができる。なお、上述した作付計画画面に入力された情報(基本情報、担当者情報、売上情報、圃場情報、種子情報、育苗情報、直播情報、農薬情報、肥料情報)、即ち、作付計画は、作付計画データベース31に記憶される。この作付計画データベース31に記憶された作付計画は、例えば、管理コンピュータ3aを用いて作付計画名を指定することにより、既に作成した昨年の作付計画を、当該管理コンピュータ3aのモニタ上に表示することができる。なお、作付計画の作成を行うに際して、昨年の作付計画を、作成中の作付計画上に表示し、昨年の作付計画を微調整することによって、今年の作付計画を作成してもよい。
以上、作付計画設定手段30によれば、圃場に作付けする作物を栽培するのに必要な材料(種子、床土、覆土、苗、資材、農薬、肥料)の使用量を設定することができる。また、材料の金額(種子の金額、床土の金額、覆土の金額、苗の金額、資材の金額、農薬の金額、肥料の金額)を算出することができ、その材料の金額を作付計画として示すことができる。
即ち、作物を圃場で栽培する作付計画の段階で、必要な材料費を計算して、材料の費用に関する計画を立てることができる。
従来、複数の作物(品種)から特定の作物を決定するという作付計画を作成するに際して、農作業に関する事項(どの圃場でいつどのような作業を行うかという行動計画)を考慮しながら計画の作成を進めるのが一般的であったが、本発明では、まず、作付計画の段階で、圃場に投入する材料の材料費(総材料費)を設定しているため、収支予測を把握することができ、より経営戦略的な農業を行うことができる。
例えば、管理者は、作付けを行う前に、作付けする作物(品種)と、作物を作付けする圃場面積(作付面積)とを設定する。ここで、本発明の作付計画では、作物を設定した後に、その作物を育てるのに必要な材料と、その使用量と、材料の単価の設定を進める。この段階で、作物を育てるのに必要な直接的な材料費(直接材料費)を把握することができる。作付計画時に、圃場にインプットする材料の金額(直接材料費)が分かるため、その直接材料費と、圃場からアウトプットされる作物の金額(見込み売上金額)とを見比べることができ、より経営視点に立った計画を立てることができる。
さて、肥料入力部32kに表示した肥料の使用量(全使用量)は、土地改良のための肥料(第1肥料)の使用量(総使用量)と、基肥のための肥料(第2肥料)の使用量(総使用量)と、追肥のための肥料(第3肥料)の使用量(総使用量)と、穂肥のための肥料(第4肥料という)の使用量(総使用量)との合計値である。また、各肥料(第1肥料、第2肥料、第3肥料、第4肥料)の総使用量は、圃場毎に設定された個別使用量の合計値である。
次に、肥料の設定について詳しく説明する。
肥料入力部32kの設定ボタン33を選択すると、図6に示すように、各肥料(第1肥料、第2肥料、第3肥料、第4肥料)の使用量を、圃場毎に設定可能な肥料設定画面Q4が表示される。肥料設定画面Q4における各肥料の使用量等の設定は、肥料設定部30eによって実行される。図6の肥料設定画面Q4では、単価を入力する入力部(図示省略)が表示されていて、この入力部に各肥料の単価も入力して単価を設定可能である。
肥料設定画面Q4には、第1肥料の肥料名及び当該第1肥料の総使用量を表示する改良表示部34aと、第2肥料の肥料名及び当該第2肥料の総使用量を表示する基肥表示部34bと、第3肥料の肥料名及び当該第3肥料の総使用量を表示する追肥表示部34cと、第4肥料の肥料名及び当該第4肥料の総使用量を表示する穂肥表示部34dとが表示される。
改良表示部34a、基肥表示部34b、追肥表示部34c及び穂肥表示部34dにおいて、肥料名を表示する部分には当該肥料名を設定するための名称設定ボタン35が表示されている。この名称設定ボタン35を選択すると、予め登録されている肥料名の一覧が表示され、一覧の中から所定の肥料名を選択することによって、肥料名を設定することができる。
また、改良表示部34a、基肥表示部34b、追肥表示部34c及び穂肥表示部34dにおいて、総使用量を表示する部分には、当該総使用量を設定するための使用設定ボタン36が表示されている。
例えば、改良表示部34aに表示された使用設定ボタン36aを選択すると、図7に示すように、肥料設定画面Q4には、第1肥料入力部37aが表示される。この第1肥料入力部37aには、作付計画で設定した全ての圃場(圃場入力部32eや圃場設定画面Q3で設定された圃場)の一覧が表示される。また、第1肥料入力部37aには、各圃場の名称、圃場面積、第1肥料の使用量(個別使用量)、変更ボタン38aが表示される。ここで、変更ボタン38aを選択すると、例えば、第1肥料の個別使用量を変更するダイアログ39aが表示され、ダイアログ39aに使用量を入力することによって、圃場に対応する第1肥料の個別使用量を変更することができる。第1肥料入力部37aに示された圃場毎での第1肥料の個別使用量の総合計が、改良表示部34aに表示された総使用量となる。
同様に、図8に示すように、基肥表示部34bの使用設定ボタン36bを選択すると、第2肥料入力部37bが表示され、追肥表示部34cの使用設定ボタン36cを選択すると、第3肥料入力部37cが表示され、穂肥表示部34dの使用設定ボタン36dを選択すると、第4肥料入力部37dが表示される。このように、第2肥料入力部37b、第3肥料入力部37c及び第4肥料入力部37dにおいても、第1肥料入力部37aと同じように、第2肥料、第3肥料、第4肥料のそれぞれの個別使用量の設定を行うことができる。
以上、作付計画設定手段30によれば、肥料(材料)の使用量を圃場毎に設定することができると共に、圃場毎に設定された各使用量に基づいて全使用量を集計することができる。つまり、管理者は、作付計画を作成する際に、肥料設定画面Q4にて、圃場毎に、各肥料(第1肥料、第2肥料、第3肥料、第4肥料)の個別使用量を設定するだけで、作付計画に示された作物を育てるのに必要な肥料での全使用量を簡単に求めることができる。
また、集計した全使用量に対して、演算部29が所定の肥料に対する単価を掛ける処理を行って、肥料の合計金額を求め、サーバ2(作付計画設定手段30)は、演算部29が求めた肥料の合計金額を肥料入力部32kに表示するため、作物を育てるのに必要な肥料に関する費用(材料費)を把握することができる。なお、上述した肥料の設定と同様に、農薬の全使用量も設定可能である。即ち、上述した肥料の設定の説明において、肥料を農薬に置き換えれば、農薬の設定となるため、農薬の設定については説明を省略する。
さて、農業支援システム1では、作業内容を作成して、農作業者(作業者)に作成した作業内容を指示することができる。
次に、作業内容及び作業内容の指示について説明する。
図2に示すように、サーバ2は、作業内容を作成する作業内容作成手段40と、作業内容を記憶する作業内容記憶手段(作業内容データベース)41とを備えている。作業内容作成手段40は、サーバ2に格納されたプログラム等から構成されている。作業内容記憶手段は、データを所定の規則に応じて記憶(記録)した作業内容データベース41の他に、データを単に記憶したものであってもよい。
作業内容作成手段40は、主に、どの圃場で、どの農作業を何時、誰が行うかという作業の内容を作成するもので、この実施形態では、少なくとも、圃場で行う農作業、農作業を行う圃場、農作業を行う農作業者を含む作業内容を作成する。
管理コンピュータ3aがサーバ2に接続し、当該管理コンピュータ3aから作業内容の作成の要求があると、この要求に応じて作業内容作成手段40は、図9に示すように、作業内容を作成するための作業作成画面Q5を起動して、当該作業作成画面Q5を管理コンピュータ3aに表示する。図9を用いて、作業内容の作成、作業作成画面Q5及び作業内容作成手段40について説明する。
作業内容作成手段40は、農作業を行う日付を表示するための日付表示部42を作業作成画面Q5に表示する。この日付表示部42には、管理コンピュータ3aによってサーバ2に表示された日付が表示され、表示された日付が農作業の実施日となる。
作業内容作成手段40は、作付計画を選択するための作付計画選択部43を作業作成画面Q5に表示する。この作付計画選択部43には、作付計画データベース31から取得した作付計画の一覧表(作付計画の名称の一覧表)が示されており、一覧表の中から所定の作付計画が選択可能である。例えば、作付計画選択部43で「コシヒカリ2013」が選択されると、作業作成画面Q5で作成する作業内容は、「コシヒカリ2013」の作付計画に関連付けられる。
作業内容作成手段40は、圃場を選択するための圃場選択部44を作業作成画面Q5に表示する。この圃場選択部44には、サーバ2が取得した圃場マップ上の圃場が示されており、圃場マップ上の圃場が任意に選択可能である。例えば、圃場選択部44に示された複数の圃場のうち、「圃場A」を示す部分が選択されると、選択された「圃場A」が農作業を行う圃場となる。
作業内容作成手段40は、農作業を選択するための作業選択部45を作業作成画面Q5に表示する。この作業選択部45には、作付計画で示された作物を栽培するのに必要な複数の農作業が示され、複数の農作業の中から所定の農作業が選択可能である。例えば、作業選択部45に示された複数の農作業(作業項目)のうち、「耕耘」が選択されると、選択された「耕耘」が実施する農作業となる。
作業内容作成手段40は、農作業者を選択するための作業者選択部46を作業作成画面Q5に表示する。この作業者選択部46には、予めサーバ2に登録された作業者が示されている。例えば、作業者選択部46に示された複数の作業者のうち、「作業者B、作業者C」が選択されると、選択された「作業者B、作業者C」が実施する作業者(実施作業者)となる。
作業内容作成手段40は、作業時間を表示するための時間表示部47を作業作成画面Q5に表示する。この時間表示部47には、管理コンピュータ3aによってサーバ2に表示された時間(例えば、時刻)が表示され、表示された時間が作業を実施する時間(実施時間)となる。
また、作業内容作成手段40は、農業機械4を選択するための機械選択部48と、肥料(肥料名)を選択する肥料選択部49、散布する肥料量を表示する散布量表示部50とを作業作成画面Q5に表示する。
機械選択部48には、農作業において使用する使用機械を表示する部分である。この機械選択部48では、例えば、予めサーバ2に登録された農業機械4の種類や型式、農業機械4に連結可能なインプルメントの種類や型式等が表示され、表示された機械等が選択可能となっている。図9では、機械選択部48において、型式が「NW4511」であるイ
ンプルメントが使用機械として表示されていることを示している。
肥料選択部49には、予めサーバ2に登録された複数の肥料名が表示され、選択された肥料名が農作業で使用するものとなる。散布量表示部50には、管理コンピュータ3aによってサーバ2に表示された数値が表示され、表示された数値が散布量となる。
作業作成画面Q5において、作付計画、圃場、農作業(作業項目)、作業者(農作業者)、作業時刻、肥料、散布量が表示され、「登録」が選択されると、作業内容作成手段40は、作業作成画面Q5に表示された項目(圃場、農作業、作業者、作業時刻、肥料、散布量)を作業内容とし、この作業内容を作付け計画と関連付けて作業内容データベース41に記憶する。なお、作業内容作成手段40によって作成する作業内容は、上述したものに限定されず、例えば、圃場で使用する肥料や肥料の散布量を表示できるようにしてもよいし、その他の農作業を表示できるようにしてもよい。
このように、サーバ2に管理コンピュータ3aを接続することにより、作業内容作成手段40によって、作業内容を作成することができる。
図2に示すように、サーバ2は、農作業者に割り当てられた携帯端末3b(農作業者の携帯端末3b)に作業内容を送信する作業指示手段51を備えている。作業指示手段51は、サーバ2に格納されたプログラム等から構成されている。
作業指示手段51は、作業指示の対象となる農作業者(対象農作業者という)の携帯端末3bに作業内容を送信する。即ち、作業指示手段51は、作業内容において実施作業者として表示された農作業者を対象農作業者とし、当該対象農作業者に対して作業内容を送信する。
図10に示すように、例えば、複数の作業内容(第1作業内容、第2作業内容、第3作業内容)が作業内容データベース41に記憶されていたとする。この場合、作業者Aの携帯端末3bから作業内容の要求があると、作業指示手段51は、「作業者A」向けの第1作業内容を作業内容データベース41から抽出して、当該第1作業内容を対象農作業者である「作業者A」の携帯端末3bに送信する。また、作業者Bの携帯端末3bから作業内容の要求があると、作業指示手段51は、「作業者B」向けの第2作業内容及び第3作業内容を作業内容データベース41から抽出して、当該第2作業内容及び第3作業内容を対象農作業者である「作業者B」の携帯端末3bに送信する。
さらに、作業者Cの携帯端末3bから作業内容の要求があると、作業指示手段51は、「作業者C」向けの第3作業内容を作業内容データベース41から抽出して、当該第3作業内容を対象農作業者である「作業者C」の携帯端末3bに送信する。なお、サーバ2には、携帯端末3bを識別する識別情報と農作業者を識別する識別情報とを関連付けて記憶しているため、作業指示手段51は、特定の携帯端末3bに作業内容を送信することが可能である。
次に、携帯端末3bについて詳しく説明する。
図2に示すように、携帯端末3bは、取得手段52と、表示手段54とを備えている。取得手段52、表示手段54は、携帯端末3bに格納されたプログラム等から構成されている。
取得手段52は、作業内容データベース41に記憶されている作業内容をサーバ2を介して取得する。具体的には、取得手段52は、携帯端末3bがサーバ2にログイン時に、サーバ2に対して作業内容の要求を行い、要求に応じてサーバ2から送信された作業内容を受信すると、受信した作業内容を第2記憶部23に記憶する。
表示手段54は、携帯端末3bに格納されたデータや当該携帯端末3bが取得した様々な情報を作業内容を表示するものである。図12〜15は、表示手段によって携帯端末3bに表示した画面を示したものである。図11〜15を用いて、携帯端末3bに表示する各種画面及び表示手段について説明する。以降、各種画面を表示するための処理は表示手段54が行うこととして説明を進める。
図11は、表示手段54による各種表示画面の切替えの遷移を示したものである。図11に示すように、表示手段54は、携帯端末3bの表示部(例えば、タッチパネル)58に、メインメニュ画面M1、作業画面M2、作業確認画面M5、作業中画面M7等を表示する。
図12(a)に示すように、メインメニュ画面M1には、勤務の有無を通知する勤務ボタン55が示され、出勤時刻及び作業時間が示されている。農作業者等が勤務ボタン55をタップすると、携帯端末3bとサーバ2との間でログイン処理が実行され、ログインが許可されると、携帯端末3bの第2通信部(通信手段)22はサーバ2に出勤時刻を通知する。また、再度、勤務ボタン55をタップすると、携帯端末3bの第2通信部(通信手段)22はサーバ2に退勤時刻を通知する。つまり、勤務ボタン55を押すことによって、作業者は、出勤時刻及び退勤時刻をサーバ2に送信することができる。なお、出勤時刻及び退勤時刻をサーバ2に送信する場合、出勤時刻及び退勤時刻の他に、携帯端末3bを識別する第1識別情報や作業者を識別する第2識別情報をサーバ2に送信する。また、農作業者等が勤務ボタン55をタップすると、取得手段52がサーバ2に対して作業内容の要求を行う。
メインメニュ画面M1には、収集ボタン56が示されている。農作業者等が稼働収集ボタン56をタップすると、携帯端末3bは、農業機械4(データ収集装置5)へのアクセスを開始し、データ収集装置5で収集した農作業データを取得する。農作業データは、サーバ2に送信され、サーバ2に設けられた農業実績手段(農業実績データベース)に記憶される。メインメニュ画面M1を表示部58に表示した状態で、当該表示部58をドラッグすると、図12(b)に示すように、メインメニュ画面M1から作業画面M2に切り替わる。作業画面M2には、取得手段52によって取得した作業内容の概略一覧が示される。
ここで、作業画面M2を表示部58に表示した状態で、作業内容の一覧から所定の作業内容をタップ等により選択すると、図13に示すように、作業画面M2から作業確認画面M5に切り替わる。作業確認画面M5には、作業画面M2で選択した作業内容の詳細が表示される。例えば、作業内容の詳細として、作業確認画面M5には、作業内容に対応する作付計画の名称、農作業を行う圃場(例えば、圃場A)、実施する農作業(例えば、耕耘)、実施作業者(例えば、作業者A)、実施時間(例えば、12:00〜17:00)、農業機械(例えば、HW4511)、肥料名(例えば、肥料A)、散布量(例えば、10a当たり20kg)等が表示される。
作業確認画面M5には、作業内容を確認する確認ボタン59が示されている。この確認ボタン59は、作業を開始することを通知する作業開始ボタンと兼用化されており、農作業者等が確認ボタン59をタップすると、携帯端末3bは、サーバ2に、作業確認画面M5に表示された作業内容を確認したことを通知する。さらに、確認ボタン59は、農作業データの収集開始を決定する収集開始ボタンとも兼用化されており、当該確認ボタン59をタップすると、携帯端末3bは、データ収集装置5に対して農作業データの収集開始を指令する。データ収集装置5は、携帯端末3bからの指令を受けて農作業データの収集を開始する。
また、作業確認画面M5に表示した確認ボタン59をタップすると、図14に示すように、表示手段54によって、作業確認画面M5から作業中画面M7に切り替わる。作業中画面M7は、主として農作業者に作業中であることを知らせるための画面であって、当該作業中画面M7には、完了ボタン60や中断ボタン61が示されている。作業中画面M7を表示した状態で、農作業者等が完了ボタン60をタップすると、図15に示すように、作業中画面M7は報告確認画面M8に切り替わる。また、作業中画面M7を表示した状態で農作業者等が中断ボタン61をタップすると、携帯端末3bは、サーバ2に農作業が中断したことを通知する。報告確認画面M8には、作業確認画面M5で確認した作業内容と同じ内容が表示される。即ち、作業確認画面M5で確認した作業内容と同じ内容が複写されて報告確認画面M8となる。
報告確認画面M8に示された登録ボタン63が選択されると、報告書の内容が決定して、この報告書がサーバ2に送信される。一方、報告確認画面M8に示された変更ボタン64が選択されると、報告確認画面M8に示された内容を変更することができる。例えば、農作業を行った圃場、実施した農作業、実施作業者、実施時間(例えば、12:00〜17:00)、農業機械、肥料名、散布量等を変更することができる。
なお、携帯端末3bからサーバ2に送信された報告書は、サーバ2が有する報告書データベース67に記憶される。
さて、農業支援システム1では、農作業者に割り当てられた携帯端末3b、即ち、農作業時などに農作業者が所持する携帯端末3bに、入力された労働時間情報に基づいて、農業に関する人件費を算出することができる。労働時間情報とは、労働時間を算出することができる情報を含んでいて、例えば、出勤時刻及び退勤時刻、或いは、作業の実施時間、或いは、作業開始時刻及び作業終了時刻などの情報である。上述した実施形態において、勤務ボタン55を選択することにより設定した出勤時刻及び退勤時刻が労働時間情報であり、報告書に含まれる作業の実施時間、或いは、作業開始時刻及び作業終了時刻が労働時間情報である。また、労働時間とは、作業者が労働を行ったとみなすことができる時間ある。上述したように、出勤時刻及び退勤時刻においては、出勤時刻から退勤時刻までの時間が労働時間となる。また、実施時間においては、実施時間そのものが労働時間であり、作業開始時刻及び作業終了時刻においては、作業開始から作業終了までの時間が労働時間となる。
まとめると、携帯端末3bは、労働時間情報(出勤時刻及び退勤時刻、作業の実施時間、作業開始時刻、作業終了時刻)を入力する入力手段が備えられている。この入力手段は、携帯端末3bに格納されたプログラム等から構成されている。入力手段は、勤務ボタン55が選択された時点での時刻を勤務時刻或いは退勤時刻として保持する。また、入力手段は、報告確認画面M8の登録ボタン63が選択された際に、当該報告確認画面M8に表示された作業の実施時間、作業開始時刻、作業終了時刻を保持する。この入力手段は、圃場情報や作業内容を入力する手段と兼用化されていて、登録ボタン63の選択時に、報告確認画面M8された圃場(圃場名)を圃場情報として保持したり、農作業を作業内容として保持する。なお、入力手段は、労働時間情報、圃場情報、作業内容(農作業)を入力する入力部を表示部58に表示して、当該入力部に入力された労働時間情報、圃場情報、作業内容(農作業)を保持してもよい。
以下、人件費の算出について詳しく説明する。
図2に示すように、サーバ2は、人件費を求める人件費算出手段65を備えている。このサーバ2等に格納されたプログラム等から構成されている。
図16は、人件費算出手段65にて人件費を求める第1例の流れを示している。まず、第1例について説明する。
例えば、作業者は、勤務の開始時及び退勤時に勤務ボタン55を押すと、携帯端末3bには、労働時間情報として出勤時刻及び退勤時刻が入力される(S1)。出勤時刻及び退勤時刻は、携帯端末3bの第2記憶部23に日付と共に記憶される(S2)。ここで、例えば、第2記憶部23に記憶された出勤時刻及び退勤時刻は、1日毎、1週間毎、1ヶ月毎などに、出勤時刻及び退勤時刻に関連付けられた日付と共に、サーバ2に送信する(S3)。出勤時刻及び退勤時刻は、携帯端末2からサーバ2に定期的に送信してもよいし、携帯端末3bをサーバ2にログインするタイミングで行ってもよいし、或いは、サーバ2から携帯端末3bに対して、出勤時刻及び退勤時刻の要求を行ってもよく、送信方法、送信手順は限定されない。
また、携帯端末3bは、出勤時刻及び退勤時刻を送信する際は、当該携帯端末3bの識別情報である第2識別情報をサーバ2に送信する(S4)。サーバ2は、出勤時刻、退勤時刻、第2識別情報を受信すると、労務データベース66に出勤時刻、退勤時刻、第2識別情報を記憶する(S5)。
管理コンピュータ3aがサーバ2にログイン後、当該管理コンピュータ3aから人件費の算出の要求があると(S6)、人件費算出手段65は、要求のあった管理コンピュータ3aに、作業者の作業者情報(作業者の名前、作業者の住所、作業者の登録番号等)、人件費を算出する期間(算出期間)、作業者の単価(時給)の要求を行う(S7)。管理コンピュータ3aから作業者情報及び期間が返信される(S8)と、人件費算出手段65は、管理コンピュータ3aから返信された作業者情報及び労務データベース66の第2識別情報に基づき、当該作業者情報に対応する第2識別情報を特定する(S9)。例えば、作業者情報が作業者の名前である場合、この作業者の名前と一致する名前を有する第2識別情報を抽出する。即ち、人件費算出手段65は、人件費の算出の対象となる作業者を特定する。
次に、人件費算出手段65は、特定した作業者(第2識別情報)に関連付けられていて且つ算出期間内の出勤時刻及び退勤時刻を抽出する(S10)。そして、人件費算出手段65は、図17に示すように、抽出した出勤時刻及び退勤時刻を用いて、日付毎の労働時間を求める(S11)。人件費算出手段65は、日付毎の労働時間に作業者の単価(時給)を掛けることにより、作業者の人件費を求める(S12)。作業者の人件費の算出が終了すると、図18に示すような作業者毎の人件費テーブル(第1人件費テーブルという)を作成する(S13)。そして、第1人件費テーブルを労務データベース66に記憶するに記憶する(S14)。この第1人件費テーブルは、管理コンピュータ3aがサーバ2にログインすることによって、当該管理コンピュータ3a側に表示することができる。なお、図18の第1人件費テーブルは、労働時間及び人件費を日付毎に示した一覧表であるが、当該第1人件費テーブルの形態は、図18に示したものに限定されない。
上述した第1例によれば、農作業者が出勤時や退勤時に勤務ボタン55を選択するだけで、出勤時刻及び退勤時刻を記憶することができると共に、サーバ2に出勤時刻及び退勤時刻を送信することができる。また、サーバ2では、携帯端末3bから送信された出勤時刻、退勤時刻、第2識別情報に基づいて、簡単に特定の作業者の人件費を求めることができる。
図19は、人件費算出手段65にて人件費を求める第2例の流れを示している。
第2例は、報告書を用いて、所定の圃場における作業者の人件費を求める手順を示した図である。
図19に示すように、農作業者は、農作業の終了後、報告確認画面M8に示された登録ボタン63を選択して報告書の内容を確定し、確定した報告書をサーバ2に送信する(S20)。そのため、サーバ2の報告書データベース67には、各作業者からの報告書が逐次、記憶されることになる。
人件費を算出するに際して、人件費算出手段65は、報告書データベース67を参照し、所定の算出期間内で且つ所定の圃場で農作業を行った農作業者(実施作業者)と、実施作業者から報告された実施時間とを抽出する(S21)。例えば、図20に示すように、4/2〜4/30までの期間(算出期間)で、圃場Dにおいて、農作業を行った作業者A、作業者B、作業者Cを抽出すると共に、実施時間を抽出する。なお、算出期間の指定、圃場の指定は、管理コンピュータ3aがサーバ2にログインして、当該管理コンピュータ3aが行う。
次に、人件費算出手段65は、各作業者(作業者A、作業者B、作業者C)の実施時間に作業者の単価(時給)を掛けることにより、各作業者の人件費を求める(S22)。なお、各作業者の単価は、上述した方法と同様に、管理コンピュータ3aで指定する。
そして、各作業者の人件費を合計して、同一の圃場における総人件費を求める(S23)。同一の圃場における総人件費の算出が終了すると、図21に示すような圃場毎の第2人件費テーブルを作成する(S24)。そして、第2人件費テーブルを労務データベース66に記憶するに記憶する(S25)。この第2人件費テーブルも、管理コンピュータ3aがサーバ2にログインすることによって、当該管理コンピュータ3a側に表示することができる。なお、図21の第2人件費テーブルは、人件費を圃場毎に示した一覧表であるが、当該第2人件費テーブルは、図21に示したものに限定されない。
上述した第2例によれば、農作業者が農作業の終了後などに、少なくとも農作業を実施した実施作業者と、農作業を実施した圃場の圃場特定情報(例えば、圃場名など)と、農作業を実施した実施時間(労働時間情報)とを含む報告書をサーバ2に送信するだけで、圃場毎の人件費を求めることができる。
図22は、人件費算出手段65にて人件費を求める第3例の流れを示している。
第3例は、報告書を用いて、所定の農作業における作業者の人件費を求める手順を示した図である。図22のS20は、図19と同様であるため説明を省略する。
人件費を算出するに際して、人件費算出手段65は、報告書データベース67を参照し、所定の算出期間内で且つ所定の農作業を行った農作業者(実施作業者)と、実施作業者から報告された実施時間とを抽出する(S31)。例えば、図23に示すように、管理者が管理する全ての圃場(圃場A、圃場B、圃場C)で且つ4/2〜9/30までの期間(算出期間)に、田植えを行った作業者A、作業者B、作業者Cを抽出する。また、各作業者の実施時間を抽出する。なお、算出期間の指定、農作業の指定は、管理コンピュータ3aがサーバ2にログインして、当該管理コンピュータ3aが行う。
次に、人件費算出手段65は、各作業者(作業者A、作業者B、作業者C)の実施時間に作業者の単価(時給)を掛けることにより、各作業者の人件費を求める(S32)。そして、各作業者の人件費を合計して、同一の農作業における総人件費を求める(S33)。同一の農作業における総人件費の算出が終了すると、図24に示すような農作業毎の第3人件費テーブルを作成する(S34)。そして、第3人件費テーブルを労務データベース66に記憶するに記憶する(S35)。この第3人件費テーブルも、管理コンピュータ3aがサーバ2にログインすることによって、当該管理コンピュータ3a側に表示することができる。なお、図24の第3人件費テーブルは、同一の農作業における人件費の一覧を示した表であるが、当該第3人件費テーブルは、図24に示すものに限定されない。
上述した第3例によれば、農作業者が農作業の終了後などに、少なくとも農作業を実施した実施作業者と、農作業と、実施時間(労働時間情報)とを含む報告書をサーバ2に送信するだけで、農作業毎の人件費を求めることができる。
なお、第1例では、携帯端末3bに入力された出勤時刻及び退勤時刻に基づいて、作業者の人件費を算出していたが、これに代え、第2例及び第3例に示したように、所定の作業者から報告された報告書に示された実施時間に基づいて、所定の作業者における人件費を求めてもよい。
また、第2例では、報告書に示された圃場を特定するための圃場特定情報(圃場名)と実施時間とに基づいて、圃場毎の人件費を算出していたが、これに代え、出勤時刻及び退勤時刻と、出勤から退勤までの間に農作業を行った圃場特定情報(圃場名)とを携帯端末3bに入力し、これら出勤時刻、退勤時刻、圃場特定情報を携帯端末3bからサーバ2に送信することにより、所定の圃場における人件費を求めてもよい。
また、第3例では、報告書に示された農作業と実施時間とに基づいて、農作業毎の人件費を算出していたが、これに代え、出勤時刻及び退勤時刻と、出勤から退勤までの間に行った農作業とを携帯端末3bに入力し、これら出勤時刻、退勤時刻及び農作業を携帯端末3bからサーバ2に送信することにより、所定の農作業における人件費を求めてもよい。さらに、圃場特定情報は、圃場名だけでなく、圃場の管理番号であってもよいし、作業者が農作業を行ったときの作業者位置を圃場特定情報として扱ってもよい。
さて、上述した作付計画と、上述した人件費算出手段65とを連係させて、作付計画時に見込まれる人件費の算出を行ってもよい。作付計画を作成するにあたって、まず、作物(品種)を指定することになるが、この作物を過去に栽培した実績がある場合には、当該作物を栽培したときの報告書を抽出して、この報告書から当該作物を栽培したときの総人件費を算出する。
詳しくは、作付計画設定手段30によって、作付計画の作成時に、作物及び圃場が設定された際、人件費算出手段65は、作物と圃場との組み合わせに一致する報告書を、報告書データベース67から抽出する。例えば、作物が「コシヒカリ」であって、圃場が「圃場A」である場合、圃場Aでコシヒカリを栽培したときの報告書を、報告書データベース67から抽出する。なお、報告書の抽出は、作物が稲作の場合、単年度で行う。
人件費算出手段65は、上述したような第2例の方法で、コシヒカリを栽培した各圃場の人件費を算出して、各圃場の人件費を全て合算することで、コシヒカリの栽培における総人件費を求める。そして、作付計画設定手段30は、人件費算出手段65で算出した総人件費を作付計画画面に表示する。なお、圃場の総面積が分かることから、総人件費から総面積を割ることで単位面積当たりの人件費を求め、その単位面積当たりの人件費を作付計画画面に表示してもよい。これにより、作付計画において、作物を栽培するのに必要な材料費に加え、人件費を把握することができる。
次に、農業支援システム1において、入力された様々な情報を用いて、演算部29によって圃場別の収支計算を行い、図25に示すような圃場別収支計算表を作成して、管理コンピュータ3a等に表示するようにしてもよい。例えば、売上金額の計算を行うにあたっては、演算部29は、作付計画の売上情報に示された所定単位当たりの売上、即ち、10a当たりの売上を参照すると共に、各圃場の圃場面積を参照する。そして、演算部29は、売上金額=10a当たりの売上×各圃場の圃場面積(a)÷10により、売上金額を算出する。例えば、演算部29は、圃場毎での農薬及び肥料の材料費と、圃場毎の農作業者の人件費とを求め、この材料費と人件費とを直接経費に設定する。圃場毎での農薬及び肥料の材料費は、農薬単価×使用量+肥料単価×使用量で求める。農薬単価、肥料単価は、作付計画で設定された値を用い、使用量は報告書で示された散布量を用いる。なお、圃場の賃料や農機減価償却費を直接経費に設定してもよい。圃場の賃料は、サーバ2に予め登録しておくのが望ましい。農機減価償却費は、農機減価償却費=農機購入費÷償却期間÷年間稼働時間×圃場毎の作業時間により求めることが望ましい。年間稼働時間は農作業データを用いる。圃場毎の作業時間は、報告書に示された実施時間等を用いる。
また、演算部29は、圃場別育苗費と、圃場別畦草刈費とを求め、この圃場別育苗費と圃場別畦草刈費とを間接経費とする。例えば、圃場別育苗費=(種子購入費÷床土購入費×種子単価÷床土単価×人件費)÷総圃場面積×所定の圃場面積で求める。種子購入費、床土購入費、種子単価、床土単価は、作付計画で設定された値を用いる。圃場別畦草刈費は、圃場別畦草刈費=(農薬の単価×使用量+人件費)÷所定の圃場面積で求める。農薬の単価は、作付計画で設定された値を用い、使用量は報告書で示された散布量を用いる。そして、演算部29は、利益=売上金額−(直接間接費+間接経費)により利益を求める。
このように、作付計画で設定した情報、報告書等から、圃場毎の利益を求めることができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 農業支援システム
2 サーバ
3 コンピュータ(ノード)
3a 管理コンピュータ
3b 作業者コンピュータ(携帯端末)
4 農業機械
5 データ収集装置
29 演算部
30 作付計画設定手段
30a 種子設定部
30b 育苗設定部
30c 直播設定部
30d 農薬設定部
30e 肥料設定部
31 作付計画記憶手段(作付計画データベース)
40 作業内容作成手段
41 作業内容記憶手段(作業内容データベース)
65 人件費算出手段
66 労務データベース
67 報告書データベース

Claims (5)

  1. 圃場に作付けする作物の作付計画を行う作付計画設定手段を備えており、
    前記作付計画設定手段は、前記作付計画に示された作物を栽培するための材料費を算出する演算部を備えていることを特徴とする農業支援システム。
  2. 前記作付計画設定手段は、前記材料の使用量を圃場毎に設定すると共に、前記圃場毎に設定された各使用量に基づいて全使用量を集計し、前記演算部は、集計された全使用量と前記材料の単価に基づいて、前記作物を栽培するための材料費を算出することを特徴とする請求項1に記載の農業支援システム。
  3. 前記材料は、農薬及び肥料とされ、前記農薬の使用量を設定する農薬設定部と、前記肥料の使用量を設定する肥料設定部とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の農業支援システム。
  4. 前記作付計画設定手段は、前記材料である種子の使用量を設定する種子設定部と、育苗に必要な材料の使用量を設定する育苗設定部とを備えていることを特徴とする請求項1〜3にいずれかの記載の農業支援システム。
  5. 農作業者の労働時間情報を入力する携帯端末を備え、前記携帯端末に入力された労働時間情報に基づいて、前記農作業者の人件費を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の農業支援システム。
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