JP2003030278A - インターネットを介した農業経営支援システム - Google Patents

インターネットを介した農業経営支援システム

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JP2003030278A
JP2003030278A JP2001220418A JP2001220418A JP2003030278A JP 2003030278 A JP2003030278 A JP 2003030278A JP 2001220418 A JP2001220418 A JP 2001220418A JP 2001220418 A JP2001220418 A JP 2001220418A JP 2003030278 A JP2003030278 A JP 2003030278A
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Japan
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agricultural
farming
financial
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JP2001220418A
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English (en)
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Teruaki Minaishi
石 晃 明 南
Takeshi Hiraishi
石 武 平
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National Agricultural Research Organization
Original Assignee
National Agricultural Research Organization
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 営農計画を作成するために必要なデータベー
ス、生産計画作成技術、生産計画と連動した財務計画作
成技術をインターネットを介して提供する農業経営支援
システムの提供。 【解決手段】 農業経営者の端末機と、農業機械・資材
メーカの端末機と、農業技術・経営研究機関の端末機
と、農産物の市場開設者の端末機と、金融機関の端末機
とが利用者端末機としてインターネットを介して接続さ
れた農業経営支援装置とからなる農業経営支援システム
であって、前記農業経営支援装置は、インターネットに
接続したファイアーウォールを含むWebサーバと、農
業経営支援業務を遂行するアプリケーションサーバと、
農業経営支援業務に必要な農業技術・経営情報データベ
ースとを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットを
介した農業経営支援システムに関し、詳しくは営農計画
を作成するために必要なデータベース、生産計画作成技
術と、生産計画と連動した財務計画作成技術とを提供す
るインターネットを介した農業経営支援システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、農業分野においては、新技術の導
入、企業的経営の必要性に関心が高まっている。また、
営農事業規模が拡大してきており事業に必要な資金、資
源規模も大きくなり、経営面から営農計画の重要性が認
識されてきた。これらの営農計画は、農業経営の意思決
定を行なうにあたり多くの選択枝と投資効率を検討する
ことが求められている。また、行政機関の認定・助成や
金融機関からの資金調達も必要となるため、客観的な計
画の作成提出が求められている。
【0003】しかしながら、従来の農業経営支援システ
ムは、簿記ソフト、作業日誌ソフト、経営計画ソフトな
どの情報システムの活用が行われてはいたが、技術的情
報と財務会計的情報を相互に関連付けた分析・支援が行
なわれていなかった。
【0004】特に、農業経営者や新規就農者が経営目標
を確実に実現していくには生産計画・利益計画と財務計
画・資金計画を統合した経営計画が必要である。その実
現可能性、整合性、現実妥当性を持つ営農計画を容易に
作成するには計画に必要な農業技術・製品情報を必要と
するが、従来は、計画作成に必要な形式・内容の情報を
計画作成者自身が集めなければならない問題があった。
また、集めた情報を、計画作成用に整理するのが難しい
問題があった。すなわち、農業技術を総合的に管理でき
る技術体系データベースが利用者に提供されていない問
題があった。また、提供者である企業・団体にとって提
供形態、内容が明らかにされておらず、さらに提供のメ
リットが不明確であった。
【0005】また、従来の営農生産計画では、価格変動
や気象変動などの営農リスクを無視した営農計画が多く
用いられていた。この解決のため、数理計画モデルなど
が提案されているが、一般にはモデルの作成や選択が難
しく、多様な経営目標の検討が為されていなかった。す
なわち、営農リスクおよび多様な経営目標に対応した営
農計画の自動作成ができない問題があった。
【0006】また、従来の経営分析・診断は過去の簿記
データを対象としたデータ分析が主体であって、将来の
具体的な経営改善に結びつく営農計画に基づいた財務諸
表の推計・分析がなされていなかった。
【0007】経営目標を考慮した生産計画が利益計画・
財務計画・資金計画にいかに反映されるかの計算は簿記
の知識を必要とするため農業経営者や経営指導機関にと
って難しい問題があった。このため、具体的な生産計画
を作成してもその結果を経営分析・診断的な視点から検
討して経営の意思決定を行なうことがなされていなかっ
た。また、行政機関の認定・助成や金融機関の融資検討
も十分な妥当性判断が難しい問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述の問題に
鑑みて、農業技術評価や営農計画作成に必要な形式内容
の農業技術・経営データベースの収集管理と、技術体系
毎の生産計画作成モデル情報とを提供し、営農リスク・
多目標の生産計画作成のシミュレーション手段により一
定の経営資源のもとで経営目標を最大限達成する生産計
画を策定し、生産計画データに連動して財務諸表を作成
して定量的評価と財務分析評価を提供するインターネッ
トを介した農業経営支援システムを提供する。
【0009】また、利用者となる農業経営者が、価格変
動、気象変動などに起因する、少なくとも収益リスク、
作業リスク、財務リスクを含むリスクを考慮するための
数理計画手法、財務諸表の勘定科目の知識が少なくても
利用できる営農計画手段を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のインターネットを介した農業経営支援シス
テムは、農業経営者の端末機と、農業機械・資材メーカ
の端末機と、農業技術・経営研究機関の端末機と、農業
改良普及センター・農協を含む農業経営指導機関の端末
機と、農産物の市場開設者の端末機と、金融機関の端末
機とが利用者端末機としてインターネットを介して接続
された農業経営支援装置とからなる農業経営支援システ
ムであって、前記農業経営支援装置は、インターネット
に接続したファイアーウォールを含むWebサーバと、
農業経営支援業務処理を遂行するアプリケーションサー
バと、農業経営支援業務に必要な農業技術・経営情報デ
ータベースとを備え、前記農業技術・経営情報データベ
ースは、地域情報テーブル、経営基本情報テーブル、経
営外部情報テーブル、農産物情報テーブル、施設処理能
力テーブル、機械作業テーブルからなる基本情報データ
ベースと、前記基本情報データベースと連動しながら農
業技術体系毎の技術・経営データを詳細に算定し、技術
体系毎に整理記録した標準営農プロセスデータテーブル
と、営農モデル条件テーブルと、営農生産計画履歴テー
ブルとを備え、前記アプリケーションサーバは、農業経
営支援情報の収集管理業務処理手段と、営農計画作成支
援情報提供業務処理手段と、生産計画作成支援業務処理
手段と、生産計画連動財務計画作成業務処理手段とを少
なくとも備え、農業経営者または農業経営指導者・研究
者の端末機からインターネットを介した要求信号に応答
して、前記農業技術・経営情報データベースの標準営農
プロセスデータテーブルから営農経営対象の技術体系を
選択させ、収益年テーブルから計算年次を選させ、気象
データテーブルから気象年を選択させ、作業リスクテー
ブルから作業項目を選択させ、分析シナリオテーブルか
ら分析シナリオを選択させ、具体的な経営資源・経営目
標データ、経営外部環境データを入力させて、営農リス
クを考慮した数理計画モデルを自動生成して最適生産計
画を生成し、あるいは利用者の入力した生産計画に基づ
く営農指標算出を行い、さらにその生産計画データから
損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書を推
計計算することを特徴とする。
【0011】この発明によれば、農業技術・経営情報デ
ータベースの提供者と利用者とをインターネットを介し
て仲介することにより、営農計画に必要な農業技術・製
品情報の収集・加工・閲覧を容易にすることができる。
これらの基本情報データベースを技術体系毎に整理記録
した標準営農プロセスデータテーブルを備えることによ
り、利用者は容易に農業生産計画を策定することができ
る。さらに、営農モデル条件テーブルを備えることによ
り一定の経営目標を最大限達成できる営農計画を簡単且
つ高精度で作成することができる。またさらに、生産計
画データに連動した損益計算書、貸借対照表、キャッシ
ュフロー計算書を自動作成し営農計画の妥当性を分析す
ることができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記地域情報テーブルは、システム管理者が定
める地域コード、地域コード毎の地域特性情報、気象庁
公表のアメダスデータを含む気象データとから構成さ
れ、前記経営基本情報テーブルは、農業試験場・農業改
良普及センターが公開・提供する作物データ、作物・品
種・栽培様式データ、費用項目データ、収益項目デー
タ、作業項目データから構成され、前記経営外部情報テ
ーブルは、農業機械メーカ或いは政府機関・農業試験場
・農業改良普及センターが公開・提供する農業機械デー
タ、農業機械年間固定費データ、農業施設等年間固定費
データと、農業資材メーカ或いは政府機関・農業改良普
及センターが公開・提供する資材データと、政府機関が
公開・提供する地代データと、労賃データと、金融機関
が公開・提供する貸出条件を含む借入資金データから構
成され、前記農産物情報テーブルは、政府機関及び市場
開設者が公開・提供する農産物・作物名データと、農産
物・市場名データと、農産物価格データとから構成さ
れ、前記施設処理能力テーブルは、農業機械メーカ或い
は政府機関が公開・提供する施設名データとその処理能
力データとから構成され、前記機械作業テーブルは、政
府機関、農業試験場または農業改良普及センターが公開
・提供する機械作業データと、作業能率データと、作業
限界降水量データと、実作業量データとから構成され、
前記標準営農プロセスデータテーブルは、前記基本情報
データベースを技術体系毎に詳細に算定した人力作業・
労働時間、機械作業・労働時間、機械・作業能率、資材
費、ほ場占有係数、施設利用係数、収益、費用から構成
され、前記営農モデル条件テーブルは、経営条件・計算
条件設定の選択により、気候その他の制約条件から営農
リスクを考慮した数理計画モデルを自動生成するための
条件データから構成され、前記営農生産計画履歴テーブ
ルは、利用者が経営目標と経営資源を入力して、標準営
農プロセスデータテーブルおよび営農モデル条件テーブ
ルを用いて作成した営農生産計画データをそれぞれの利
用者毎および条件を変えてなされた演算毎に記録する生
産計画データと、記録された生産計画データを基に損益
計算書、キャッシュフロー計算書、貸借対照表からなる
財務諸表に展開計画した生産計画財務データとから構成
されることを特徴とする。
【0013】この発明によれば、利用者は技術体系毎に
整理された情報をインターネットを介して容易に閲覧利
用することができる。すなわち、農業経営に必要なデー
タを網羅したデータベースを提供することができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の発明であって、前記農業経営支援情報の収集管理業務
処理手段は、農業機械・資材メーカの端末機、農業技術
・経営研究機関の端末機、農業経営指導機関の端末機、
農産物の市場開設者の端末機、金融機関の端末機からの
要求信号に応答して、前記農業技術・経営情報データベ
ースの登録画面を選択させ、地域情報テーブル、経営基
本情報テーブル、経営外部情報テーブル、農産物情報テ
ーブル、施設処理能力テーブル、機械作業テーブル毎に
予め設定した営農計画作成に必要な形式・内容の入力画
面を送信し、入力されたデータを受信して農業技術・経
営情報データベースに登録する基本情報登録手段と、情
報提供法人・機関のWebホームページアドレス、電子
メールアドレス、製品・技術のWebホームページアド
レスを含む協力会員情報を登録する会員情報登録手段と
を備えることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、農業経営計画に必要な
情報を提供する企業・団体は、その提供方法・内容が明
確となりインターネットを介して容易に提供することが
できる。また情報を提供することにより、利用者である
農業経営者に協力会員のWebホームページアドレス、
電子メールアドレス、製品・技術のWebホームページ
アドレスを閲覧させることにより、企業・団体が提供す
る製品・技術を普及させるメリットを享受することがで
きる。
【0016】請求項4の発明は、請求項1または2記載
の発明であって、営農計画作成支援情報提供業務処理手
段は、農業技術・経営研究機関の端末機または農業経営
支援装置の管理者端末機から前記農業技術・経営情報デ
ータベースの地域情報テーブル、経営基本情報テーブ
ル、経営外部情報テーブル、農産物情報テーブル、施設
処理能力テーブル、機械作業テーブルからなる基本情報
データベースを検索し、登録しようとする技術体系の基
本情報を選択・入力すると共に、作業項目別作業時間の
設定、必要となる機械・施設の抽出、機械作業能率や年
間固定費用の選択・修正、ほ場占有係数・施設利用係数
の設定、必要資材の抽出と使用量の設定、その他の収益
・費用の設定を行い、その結果を営農経営対象の技術体
系に分類して標準営農プロセスデータテーブルに登録す
る標準営農プロセスデータ登録手段と、前記利用者端末
からの要求信号に応答して、営農経営対象の技術体系を
選択させて標準営農プロセスデータテーブルを検索して
営農生産計画用のデータを生産計画用のフォーマットに
編集して送信する生産計画支援情報提供手段とを備える
ことを特徴とする。
【0017】この発明によれば、農業技術・経営研究機
関または農業経営支援機関の研究者・指導者は、必要な
農業技術・経営情報を容易に入手して、標準営農プロセ
スを構築することができる。また、利用者は、生産計画
用のフォーマットに編集された営農計画データをインタ
ーネットを介して入手することができる。
【0018】請求項5の発明は、請求項1または2記載
の発明であって、前記生産計画作成支援業務処理手段
は、農業経営者、農業技術・経営研究機関または農業教
育機関の端末機からの要求信号に応答して、目標とする
所得、粗収益、総労働時間、作付け面積、最低粗収益、
最低所得を含む経営目標とその経営目標の優先順位の入
力画面を送信する経営目標登録手段と、前記生産計画支
援情報提供手段で選択して入手した標準営農プロセスデ
ータテーブルの各データ項目毎に、耕地面積、労働力、
機械・施設処理能力を含む投入可能な経営資源を入力さ
せ、さらに作物、品種、栽培様式、作業方法、農産加工
方法毎に設定された前記標準プロセスデータテーブルを
選択させ、必要に応じて修正させ、営農モデル条件テー
ブルに予め設定されている確率的数理計画モデル数式群
に基づいて、入力された経営条件、計算条件を満たす数
式を自動的に生成し、少なくとも粗収益、原価を構成す
る変動費用の明細、固定費用、差引所得・利潤、労働時
間条件、機械・施設作業能力、気象変動に伴う作業可能
時間、およびこれらの年次変動を算定して前記営農生産
計画履歴テーブルに記録し、前記経営条件、計算条件下
において経営目標に最適な生産計画を算出させる生産計
画作成手段とを備えることを特徴とする。
【0019】この発明によれば、農業経営者、農業技術
・経営研究機関の研究者または農業教育機関の教員・学
生は、経営目標を明確にして、営農リスク・多目標を考
慮した生産計画を立案することができる。
【0020】請求項6の発明は、請求項1または2記載
の発明であって、前記生産計画連動財務計画作成業務処
理手段は、利用者端末からの要求信号に応答して、営農
生産計画履歴テーブルから利用者の生産計画データを選
択し、生産計画データを推計損益計算書の勘定科目に対
応して割当てる自動財務計画手段と、保有資産の売却、
購入または資金積立て取崩し、投資、貸付けを含む経営
計画を入力する財務計画データ入力手段と、前期末の資
産・負債・資本の勘定科目別の前期末残高を登録する勘
定科目残高データ入力手段と、前記生産計画データと入
力された財務計画データ及び勘定科目残高データから損
益計算書・キャッシュフロー計算書・貸借対照表を自動
作成して営農生産計画履歴テーブルの生産計画財務デー
タに登録する財務諸表自動作成手段と、該生産計画財務
データから財務の安定度、健全性、収益性を含む財務分
析指標を算定して生産計画財務データに登録する財務分
析手段を備えることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、生産計画の具体的なデ
ータに連動した財務諸表を容易に計算作成することがで
きる。特に、財務諸表・勘定科目の知識がない農業経営
者や経営指導機関でも営農計画の財務分析、評価を行な
うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図に基
づいて詳細に説明する。図1は、本発明のインターネッ
トを介した農業経営支援システム100の構成を示す模
式図である。
【0023】図1において、1は本システムの主たる利
用者である農業経営者の端末機、2は農業機械・資材メ
ーカの端末機、3は農業技術・経営研究機関の端末機、
4は農業改良普及センター・農協を含む農業経営指導機
関の端末機、5は農産物の市場開設者の端末機、6は金
融機関の端末機である。これらの端末機はブラウザを備
えインターネット7を介して農業経営支援装置10に接
続されている。
【0024】前記農業経営支援装置10は、インターネ
ットに接続されたファイアーウォールを含むWebサー
バ11と、農業経営支援業務処理を遂行するアプリケー
ションサーバ20と、農業経営支援業務に必要な農業技
術・経営情報データベース30とがLAN12で接続し
て構成されている。
【0025】図2は、前記農業経営支援装置10の詳細
な構成を示す模式図である。先ず、農業技術・経営情報
データベース30の構成から説明する。
【0026】農業技術・経営情報データベース30は、
基本情報データベース31と、標準営農プロセスデータ
テーブル32と、営農モデル条件テーブル33と、営農
生産計画履歴テーブル34から構成される。
【0027】前記基本情報データベース31は、地域情
報テーブル31a、経営基本情報テーブル31b、経営
外部情報テーブル31c、農産物情報テーブル31d、
施設処理能力テーブル31e、機械作業テーブル31f
とを備える。
【0028】前記地域情報テーブル31aは、システム
管理者が定める地域コード、地域コード毎の地域特性情
報、気象庁公表のアメダスデータを含む気象データとか
ら構成されている。
【0029】前記経営基本情報テーブル31bは、農業
試験場・農業改良普及センターが公開・提供する作物デ
ータ、作物・品種・栽培様式データ、費用項目データ、
収益項目データ、作業項目データから構成されている。
【0030】前記経営外部情報テーブル31cは、農業
機械メーカ或いは政府機関・農業試験場・農業改良普及
センターが公開・提供する農業機械データ、農業機械年
間固定費データ、農業施設等年間固定費データと、農業
資材メーカ或いは政府機関・農業改良普及センターが公
開・提供する資材データと、政府機関が公開・提供する
地代データと、労賃データと、金融機関が公開・提供す
る貸出条件を含む借入資金データから構成される。
【0031】前記農産物情報テーブル31dは、政府機
関及び市場開設者が公開・提供する農産物・作物名デー
タと、農産物・市場名データと、農産物価格データとか
ら構成される。
【0032】前記施設処理能力テーブル31eは、農業
機械メーカ或いは政府機関が公開・提供する施設名デー
タとその処理能力データとから構成される。
【0033】前記機械作業テーブル31fは、政府機
関、農業試験場または農業普及センターが公開・提供す
る機械作業データと、作業能率データと、作業限界降水
量データと、実作業量データとから構成される。
【0034】前記標準営農プロセスデータテーブル32
は、前記基本情報データベース31を技術体系毎に詳細
に算定した人力作業・労働時間、機械作業・労働時間、
機械・作業能率、資材費、ほ場占有係数、施設利用係
数、収益、費用から構成されている。
【0035】前記営農モデル条件テーブル33は、経営
条件・計算条件設定の選択により、気候その他の制約条
件から営農リスクを考慮した数理計画モデルを自動生成
するための条件データから構成されている。
【0036】前記営農生産計画履歴テーブル34は、生
産計画データ34aと生産計画財務データ34bから構
成されている。
【0037】前記生産計画データ34aは、利用者が経
営目標と経営資源を入力して、標準営農プロセスデータ
テーブル32および営農モデル条件テーブル33を用い
て作成した営農生産計画データをそれぞれの利用者毎お
よび条件を変えてなされた演算毎に記録される。
【0038】前記生産計画財務データ34bは、記録さ
れた生産計画データを基に損益計算書、キャッシュフロ
ー計算書、貸借対照表からなる財務諸表に展開計画した
データが記録される。
【0039】次に農業経営支援業務処理を遂行するアプ
リケーションサーバ20の構成を詳細に説明する。アプ
リケーションサーバ20は、農業経営支援情報の収集管
理業務手段21と、営農計画作成支援情報提供業務処理
手段22と、生産計画作成支援業務処理手段23と、生
産計画連動財務計画作成業務処理手段24とを備える。
【0040】前記農業経営支援情報の収集管理業務処理
手段21は、農業機械・資材メーカの端末機2、農業技
術・経営研究機関の端末機3、農業経営指導機関の端末
機4、農産物の市場開設者の端末機5、金融機関の端末
機6からの要求信号に応答して、前記農業技術・経営情
報データベース30の登録画面を選択させ、地域情報テ
ーブル31a、経営基本情報テーブル31b、経営外部
情報テーブル31c、農産物情報テーブル31d、施設
処理能力テーブル31e、機械作業テーブル31f毎に
予め設定した営農計画作成に必要な形式・内容の入力画
面を送信し、入力されたデータを受信して農業技術・経
営情報データベース30に登録する基本情報登録手段2
1aと、情報提供法人・機関のWebホームページアド
レス、電子メールアドレス、製品・技術のWebホーム
ページアドレスを含む協力会員情報を登録する会員情報
登録手段21bとから構成されている。
【0041】前記営農計画作成支援情報提供業務処理手
段22は、標準営農プロセスデータ登録手段22aと、
生産計画支援情報提供手段22bとを備える。
【0042】前記標準営農プロセスデータ登録手段22
aは、農業技術・経営研究機関の端末機3または農業経
営支援装置の管理者端末機13からの要求信号に応答
し、前記農業技術・経営情報データベース30の地域情
報テーブル31a、経営基本情報テーブル31b、経営
外部情報テーブル31c、農産物情報テーブル31d、
施設処理能力テーブル31e、機械作業テーブル31f
からなる基本情報データベース31を検索し、登録しよ
うとする技術体系の基本情報を選択・入力すると共に、
作業項目別作業時間の設定、必要となる機械・施設の抽
出、機械作業能率や年間固定費用の選択・修正、ほ場占
有係数・施設利用係数の設定、必要資材の抽出と使用量
の設定、その他の収益・費用の設定を行い、その結果を
営農経営対象の技術体系に分類して標準営農プロセスデ
ータテーブル32に登録する手段である。
【0043】前記生産計画支援情報提供手段22bは、
前記利用者端末3,13からの要求信号に応答して、営
農経営対象の技術体系を選択させて標準営農プロセスデ
ータテーブル32を検索して営農生産計画用のデータを
生産計画用のフォーマットに編集して送信する手段であ
る。
【0044】前記生産計画作成支援業務処理手段23
は、経営目標登録手段23aと、生産計画作成手段23
bとを備える。
【0045】前記経営目標登録手段23aは、農業経営
者、農業技術・経営研究機関または農業教育機関の端末
機1,3,4からの要求信号に応答して、目標とする所
得、粗収益、総労働時間、作付け面積、最低粗収益、最
低所得を含む経営目標とその経営目標の優先順位の入力
画面を送信し、端末機の入力データを受付けて生産計画
データ34aに登録する。
【0046】前記生産計画作成手段23bは、前記生産
計画支援情報提供手段22bで選択して入手した標準営
農プロセスデータテーブル32の各データ項目毎に、耕
地面積、労働力、機械・施設処理能力を含む投入可能な
経営資源を入力させ、さらに作物、品種、栽培様式、作
業方法、農産加工方法毎に設定された前記標準プロセス
データテーブル32を選択させ、必要に応じて修正さ
せ、営農モデル条件テーブル33に予め設定されている
確率的数理計画モデル数式群に基づいて、入力された経
営条件、計算条件を満たす数式を自動的に生成し、少な
くとも粗収益、原価を構成する変動費用の明細、固定費
用、差引所得・利潤、労働時間条件、機械・施設作業能
力、気象変動に伴う作業可能時間、およびこれらの年次
変動を算定して前記営農生産計画履歴テーブル34に記
録し、前記経営条件、計算条件下において経営目標に最
適な生産計画を算出させる。
【0047】前記生産計画連動財務計画作成業務処理手
段24は、財務計画データ入力手段24aと、財務諸表
自動作成手段24bと、財務分析手段24cとを備え
る。
【0048】前記財務計画データ入力手段24aは、利
用者端末からの要求信号に応答して、営農生産計画履歴
テーブル34から利用者の生産計画データ34aを選択
し、生産計画データ34aを推計損益計算書の勘定科目
に対応して割当てる自動財務計画手段24a−1と、保
有資産の売却、購入または資金積立て取崩し、投資、貸
付けを含む経営計画を入力する財務計画データ入力手段
24a−2と、前期末の資産・負債・資本の勘定科目別
の前期末残高を登録する勘定科目残高データ入力手段2
4a−3とを備える。
【0049】前記財務諸表自動作成手段24bは、前記
生産計画データ34aと入力された財務計画データ及び
勘定科目残高データから損益計算書・キャッシュフロー
計算書・貸借対照表を自動作成して営農生産計画履歴テ
ーブル34の生産計画財務データ34bに登録する。
【0050】前記財務分析手段24cは、生産計画財務
データ34bから財務の安定度、健全性、収益性を含む
財務分析指標を算定して生産計画財務データ34bに登
録する。
【0051】図3は、農業技術・経営情報データベース
のテーブルの構成とデータ公開・提供者を示す図であ
る。基本情報データベース31と、標準プロセスデータ
テーブル32のそれぞれのデータベース名35に対応す
るデータベース内容36とオリジナルデータ収集(設
定)者37を示す。
【0052】経営基本情報テーブル31bの内容「作物
・品種・栽培様式データベース」の場合、農業試験場・
農業改良普及センターがオリジナルデータ収集(設定)
者として、その端末から本発明の農業経営支援装置10
に収集(設定)したデータを登録することを示す。ここ
でいう作物とは、「水稲」、品種は「あきたこまち、こ
しひかり…」、栽培様式は「移植、直播き、不耕転乾田
…」などの区分をさす。
【0053】データベース内容36の主な項目に付いて
説明する。アメダスデータは、気象庁がオリジナルデー
タ収集者であって、システム管理者が定めた地域コード
データベースに関連付けて地域毎の過去の降雨量に関す
る記録を期間毎に編集登録される。この降雨データによ
り気象変動に伴う作物の生育や、作業可能時間の変動影
響を推計計算させるために用いることができる。
【0054】農産物情報テーブルの農産物価格データベ
ースは政府機関や市場開設者がオリジナルデータ収集者
であって、年度、季節毎の農産物価格の変動情報が記録
される。このデータによれば、価格の上限、下限を含む
予測値およびその予測誤差を得ることにより収益の上
限、下限を含む変動幅および変動確率を推計計算させる
ことができる。
【0055】図4は、基本情報データベース(システム
・データ・メンテナンス)業務処理画面の実施の形態で
ある。この画面は端末機からの要求信号に応答して基本
情報登録手段21aにより送信される。基本情報データ
の提供者は、この画面の項目を選択して、例えば、農業
試験場・農業改良普及センターのデータ提供者は「作物
・品種・栽培様式DB」を選択してそのデータ入力用の
入力画面を呼出し入力する。
【0056】図5は、標準営農プロセス登録業務処理画
面に実施の形態である。図6は、標準営農プロセスデー
タテーブルのデータ項目の一覧表である。標準技術体系
毎に図6に示す項目番号1〜34を設定して人力作業労
働時間(旬別)〜費用(通年)までの営農係数を設定す
る。
【0057】数理計画モデル自動生成のための条件選択
設定、農業リスク選択設定、経営目標選択設定の実施の
形態の主な実施例を図7、図8、図9に示す。図7は、
モデル自動生成用選択入力画面の実施の形態である。モ
デル自動生成選択画面70は、作業リスク台帳選択欄7
1と、気象データ台帳選択モデルに組見込まれている作
業リスク選択欄72と、気象データ台帳選択欄73と、
モデルに組込まれている気象選択欄74のそれぞれの条
件選択項目を備えている。これにより、数理計画モデル
自動生成時に数理計画モデルに組みこむ機械作業制約式
が自動的に設定される。
【0058】図8は、標準営農プロセスデータテーブル
を検索するモデル自動生成用選択入力画面の実施の形態
を示す図である。作物、品種、栽培様式、作業委託、農
産加工の種別毎にデータテーブルに登録されている。利
用者は、この中からモデルに組みこむ標準営農プロセス
データテーブルを選択して生産計画の基礎データをモデ
ルに組みこむことができる。これにより、数理計画モデ
ル自動生成時に数理計画モデルに組みこむ計画変数が自
動的に設定される。
【0059】図9は、経営目標を入力するモデル自動生
成用選択入力画面の実施の形態を示す図である。経営目
標入力画面90では、経営目標の優先順位表示画面91
から利用者の希望する経営目標を選択することにより、
数理計画モデル自動生成時に数理計画モデルの制約・目
標式の優先順位および重みが自動的に設定される。ま
た、経営目標水準の入力画面92では、具体的な数値目
標を入力設定する。この画面の例では、平均所得目標優
先92aを選択した場合を示し、平均所得目標3000
万円以上を指定した実例を示す。
【0060】本発明の数理計画モデルに組みこむ計画変
数及びパラメータ設定の一実施の形態を図10〜図13
に示す。図10においては本発明の数理計画モデルに用
いる計画変数を、最適な計画の意志決定を表わす決定変
数、目標からの乖離を表わす差違変数、前記決定変数を
用いて定義した補助変数に分類して示している。
【0061】図11は、本発明の数理計画モデルに組み
こむ政策パラメータを示す。政策パラメータは、分析者
が対象経営の現状や今後の経営展開を考えて政策的に設
定する経営目標に関するパラメータである。最大化した
い場合には達成できないような重文高い目標水準を設定
し、最小化したい場合は零を設定する。
【0062】図12は、本発明の数理計画モデルに組み
こむ環境および技術パラメータを示す。環境及び技術パ
ラメータは、経営資源、市場条件、技術的条件などの所
与のデータに基づいて設定する。ただし、新規導入作物
や農業機械については開発目標値などにより設定する。
【0063】図13は、本発明の数理計画モデルに組み
こむ半政策パラメータを示す。半政策パラメータは、土
地賃貸市場や雇用労働市場における市場条件、施設の増
設可能性などの技術条件に関する見通しや政策的意図を
反映して分析者が設定するパラメータである。
【0064】本発明の数理計画モデルは、以上図10〜
図13で説明した変数、パラメータを用いて、収益水準
目標式、収益リスクに関する目標式、労働時間目標式、
粗収益・経営面積・作付け面積などの経営規模目標式、
土地、労働、機械、施設環境などの各種制約条件式で少
なくとも構成される。
【0065】次に、前述の営農計画作成支援、生産計画
作成支援業務処理手段を利用して計画された生産計画を
財務リスクや財務分析の視点から評価するための財務諸
表の自動作成、作成された財務諸表に基づく財務分析に
付いて説明する。
【0066】図14は、生産計画からの損益計算書自動
作成の説明図である。図において93は生産計画、94
は損益計算書の項目を示す。営農計画で作成される生産
計画93は、粗利益(1)、経営費(4)とその差額で
ある所得(26)として把握される。
【0067】前記粗利益(1)の内訳は、売上高
(2)、助成金(3)に区分され、経営費(4)は直接
的な変動費である第1次変動費(5)と、間接的な変動
費である第2次変動費(16)と、営農事業の内容に関
わらず発生する固定費(20)に区分して計画される。
第1次変動費(5)は、種苗費(6)、肥料費(7)、
農薬剤費(8)、光熱動力費(9)、その他諸材料費
(10)が主たる項目であるが、必要に応じて、作物・
品種・栽培方式によって発生する直接比例費となる材料
費(11)、労務費(12)、製造費用(13)、販売
手数料(14)、その他の直接変動費用(15)を含め
て構成される。
【0068】第2次変動費(16)は、雇用労賃(1
7)、支払地代(18)、施設増設費(19)から構成
される。固定費(20)は、機械施設・年間固定費(2
1)、土地改良利水費(22)、賃料金(23)、その
他固定費(24)、一般管理費(25)から構成され
る。
【0069】損益計算書94は、営農計画による意思決
定に必要最小限の勘定科目区分に簡略化し、前記生産計
画93の各項目のデータが連動して勘定科目に設定され
る。損益計算書94の主な勘定科目は、売上高(3
0)、売上原価(33)、販売・一般管理費(38)、
営業外収益(42)、営業外費用(47)、特別利益
(50)、特別損失(53)、税引前利益(56)、法
人税等充当額(57)、積立金取崩額(58)、利益準
備金等積立(59)、当期末処分利益(60)で構成さ
れる。
【0070】前記売上高(30)は、農産物販売収入
(31)と作業受託収入(32)からなるが、生産計画
90の売上高(2)に作業受託収入が含まれる場合は作
業受託収入32)の入力により差引き分割する。
【0071】前記売上原価(33)は、材料費(3
4)、労務費(35)、製造費用(36)、減価償却費
(37)から構成される。材料費(34)には、生産計
画93の項目(6,7,8,10,11)が自動的に集
計計上される。労務費(35)には、生産計画93の項
目(17,12)が自動的に集計計上される。製造経費
(36)には、生産計画93の項目(9,22,24,
13)が自動的に集計計上される。
【0072】前記販売・一般管理費(38)は、役員報
酬(39)と販売手数料(40)、その他(41)で交
際される。役員報酬(39)は、生産計画93の所得
(26)から計上される。販売手数料(40)は、生産
計画93の項目(13)から、その他(41)の販売管
理費は項目(14)から自動的に計上される。前記役員
報酬(39)は利益計画により所得(26)の処分を考
慮して減額する。
【0073】前記営業外収益(42)は、各種奨励金
(43)、受取利子(44)、受取共済金(45)、雑
収入(46)から構成される。各種奨励金(43)は、
生産計画93の助成金(3)が自動的に計上される。受
取利子(44)、受取共済金(45)、雑収入(46)
は、預金・契約その他の見込みを勘案して入力する。
【0074】前記営業外費用(47)は、支払利子(4
8)、雑損失(49)から構成される。雑損失(49)
は、生産計画93の項目15が自動計上されるが、さら
に発生が推定される場合加算入力する。支払利子(4
8)は、借入れを勘案して入力する。
【0075】前記特別利益(50)は、固定資産売却益
(51)とその他(52)から構成される。固定資産売
却益(51)は資産売却処分計画がある場合その計画か
ら売却益を入力する。その他(52)は、そのほかの特
別利益が見込まれる場合入力する。
【0076】前記特別損失(53)は、固定資産売却損
(54)その他(55)から構成される。固定資産売却
損(54)は資産売却処分計画がある場合その計画から
売却損を入力する。その他(55)は、そのほかの特別
損失が見込まれる場合入力する。
【0077】前記税引前利益(56)は、売上高(3
0)と営業外収益(42)と特別利益(50)の和から
売上原価(33)、販売・一般管理費(38)、営業外
費用(47)、特別損失(53)を差引き計算して自動
的に計上される。
【0078】前記法人税等充当額(57)は、税引前利
益(56)の税率分(45%)が自動計算して計上され
る。なお、この実施の例では、農業法人化されている前
提で現行の法人税率を適用しているが、個人事業に換算
して判断することができるのは言うまでもない。さら
に、別途策定する積立金計画から、積立金取崩額(5
8)、利益準備金等積立(59)を入力する。当期未処
分利益(60)は、税引前利益(56)から法人税等充
当額(57)を差引き積立金取崩額(58)と利益準備
金等積立(59)をを加算して自動計算で算定される。
【0079】次に、損益計算書94からキャッシュフロ
ー計算書95の自動作成に付いて説明する。図15は、
損益計算書からのキャッシュフロー計算書自動作成の説
明図である。図において94は損益計算書、95はキャ
ッシュフロー計算書を示す。
【0080】キャッシュフロー計算書95は、営業キャ
ッシュフロー(70)と、投資活動キャッシュフロー
(80)と、財務活動キャッシュフロー(86)に区分
し、現金・預金増減額(95)を求め、現金・預金期首
残高(96)に対する現金・預金期末残高(97)を自
動計算する。
【0081】前記、営業キャッシュフロー(70)は、
収入小計(74)から支出小計(79)を差引きして計
上される。収入小計(74)を構成する項目(71,7
2,73)はそれぞれ損益計算書94のデータが自動計
上される。すなわち、売上収入(71)は、前記損益計
算書94の売上高(30)が自動計上され、受取利息収
入(72)は損益計算書91の受取利子(44)が自動
計上され、雑収入(73)は、、前記損益計算書94の
各種奨励金(43)、受取共済金(45)、雑収入(4
6)、その他特別利益(52)が加算され自動計上され
る。
【0082】支出小計(79)を構成する項目(75,
76,77,78)はそれぞれ損益計算書94のデータ
が自動計上される。すなわち、商品・原材料・人件費支
出(75)は、前記損益計算書94の材料費(34)、
労務費(35)、製造経費(36)、販売・一般管理費
(38)が加算され自動計上され、その他の経費(7
6)は、前記損益計算書91の雑損失(49)とその他
の特別損失(55)が自動計上され、支払利息(77)
は損益計算書94の支払利子(48)が自動計上され、
法人税等納税額(78)は、前記損益計算書91の法人
税等充当額(57)が自動計上される。
【0083】投資活動キャッシュフロー(80)は、別
途作成される資産売却処分計画から固定資産売却額(8
1)を入力し、さらに、別途作成される投資計画から、
有形固定資産取得(83)と無形固定資産等取得(8
4)の金額を入力することにより収入(81)と支出
(85)が算定計上されて、自動計上される。
【0084】財務活動キャッシュフロー(86)は、別
途作成される資金計画から、短期借入金増減額(8
7)、役員等借入増減額(88)、長期借入金増加額
(89)の金額を入力し、別途作成される出資計画か
ら、増資収入(90)の金額を入力することにより財務
収入(91)が自動集計される。又、財務支出92を構
成する長期借入金減少(92)は前記資金計画から、役
員等貸付金増減額(93)は別途作成された役員貸付返
済計画から入力することにより自動集計される。前記収
入(91)と支出(94)が算定計上されて、財務活動
キャッシュフロー(86)が自動計上される。
【0085】前記現金・預金増減額(95)は、営業キ
ャッシュフロー(70)、投資活動キャッシュフロー
(80)、財務活動キャッシュフロー(86)が加算さ
れて自動計算される。また、現金・預金期末残高(9
7)は現金・預金期首残高(96)に現金・預金増減額
(95)が加算され自動計算される。
【0086】次にキャッシュフロー計算書から貸借対照
表の自動作成に付いて説明する。図16は、キャッシュ
フロー計算書から貸借対照表の自動作成の説明図であ
る。図において95はキャッシュフロー計算書、96は
貸借対照表を示す。
【0087】貸借対照表96は、資産の部を構成する流
動資産(100)、固定資産(103)、投資等・繰延
資産(111)、役員等貸付(112)と、負債・資本
の部を構成する流動負債(114)、固定負債(11
7)、役員等借入(119)、資本(120)とから構
成される。なお、貸借対照表96の作成に当たっては、
各勘定科目毎の計画初期期首残高に関しては、予め決算
書から入力しておかなければならない。
【0088】前記流動資産(100)は、現金・預金
(101)が主たる構成科目となる。現金・預金(10
1)は、キャッシュフロー計算書92の現金・預金期末
残高(97)が自動的に計上される。その他の流動資産
(102)があれば現金・預金(101)と加算され流
動資産(100)が自動計算される。
【0089】前記固定資産(103)は、有形固定資産
(104)と無形固定資産(110)とから構成され
る。また、前記有形固定資産(104)は、土地(10
5)、建物・構築物(106)、機械装置(107)、
器具・備品(108)、その他の有形固定資産(10
9)から構成される。これらの有形固定資産(104)
に付いては、それぞれの科目に付いて前記残高に対して
増減計算を行なう。すなわち、キャッシュフロー計算書
92に計上された有形固定資産取得(83)の内容を加
算し、損益計算書91で計上した減価償却費(37)の
内訳を差引き、さらに、資産売却処分計画に計上したそ
れぞれの科目に付いて売却時簿価を差引き計算して資産
額を算定する。
【0090】前記無形固定資産(110)は、前記残高
に対して、キャッシュフロー計算書95に計上された無
形固定資産等取得(84)の内訳を加算し、損益計算書
91で計上した減価償却費(37)の内訳を差引き計算
して資産額を算定する。
【0091】前記投資等・繰延資産(111)は、前記
残高に対してキャッシュフロー計算書95に計上された
無形固定資産等取得(84)の内訳を加算し、損益計算
書91で計上した減価償却費(37)の内訳を差引き計
算して資産額を算定する。
【0092】前記役員等貸付(112)は、前記残高に
対しキャッシュフロー計算書95に計上された役員等貸
付増減額(93)を加算して資産額を算定する。以上の
の入力により資産の部合計(113)が項目(100,
103,111,112)が自動加算されて計算され
る。
【0093】前記流動負債(114)は、短期借入金
(115)が主たる構成科目となる。短期借入金(11
5)は、前記残高に対しキャッシュフロー計算書95に
計上された短期借入金増減額(87)が自動加算されて
計上される。その他の流動負債(116)があれば短期
借入金(115)と加算され流動負債(114)が自動
計算される。
【0094】前記固定負債(117)は、長期借入金
(118)が主たる構成科目となる。長期借入金(11
8)は、前記残高に対しキャッシュフロー計算書95に
計上された長期借入金増加額(89)が自動加算され、
長期借入金減少(92)が差引きされて計上される。
【0095】前記役員等借入(119)は、前記残高に
対しキャッシュフロー計算書95に計上された役員等借
入金増減額(88)が自動加算されて計上される。
【0096】前記資本(120)は、資本金(12
1)、積立金等(122)、当期末未処分利益(12
3)から構成される。
【0097】前記資本金(121)は、前記残高に対し
キャッシュフロー計算書95に計上された増資収入(9
0)が自動加算されて計上される。
【0098】前記積立金等(122)は、前記残高に対
し前記損益計算書94に計上された利益準備金等積立
(59)が自動加算され、積立金取崩額(58)が差引
きされて計上される。
【0099】前記当期未処分利益(123)は、前記残
高に対し前記損益計算書94に計上された当期未処分利
益(60)が自動加算されて計上される。資本(12
0)は、以上の資本金(121)、積立金等(12
2)、当期未処分利益(123)が自動的に加算されて
計上される。
【0100】以上の入力により負債・資本の部合計(1
24)が項目(114,117,119,120)が自
動加算されて計算されて生産計画に連動した貸借対照表
を容易に作成できる。
【0101】次に、財務分析手段24cの機能に付いて
説明する。図17は、生産計画をベースにした財務分析
の内容を示す図である。財務分析内容97において、9
7aは指標名称、97bは指標の目的、97cは指標の
目標値、97dは計算方法で、前記財務諸表の項目番号
で示している。すなわち、自己資本比率は、資金調達の
安定度・健全性の指標であり30%以上が望ましい。こ
の自己資本比率は、貸借対照表96の資本(121)÷
負債・資本合計(124)で自動的に算定されて生産計
画財務データ34bに記録される。
【0102】財務分析は、財務分析内容97に示すよう
に、財務健全性指標である自己資本比率、固定比率、固
定長期適合率、当座比率、流動比率と、収益性指標であ
る売上高当期利益率、売上高経常利益率、売上高営業利
益率、売上高総利益率、総資本経常利益率、総資本営業
利益率、自己資本利益率と、資金調達に係わる長期借入
金返済能力、長期借入金返済可能年数、借入金利子率、
支払利息率が本発明の財務分析手段により自動算定され
る。
【0103】以上、本発明のインターネットを介した農
業経営支援システムに付いて詳細に説明したが、利用手
順の側面から説明する。図18は本発明の農業支援シス
テムの利用手順を示す説明図である。
【0104】まず、システム管理者およびデータ提供機
関(公的機関および協力会員など)は、基本情報データ
ベースの登録(S1)、標準技術体系データベースの登
録(S2)を行う。例えば後者S2では、作物名や作業
名毎に作業リスク分析に必要な機械作業能率や施設規
模、作物別の利益係数や労働係数を標準営農プロセスデ
ータテーブルに登録する。
【0105】次に利用者は、標準技術体系データベース
から営農計画に組みこむ作目・品種・作期・技術体系を
選択すると共に、モデルに組み込む機械作業制約および
気象年(アメダス降雨データ)などを選択しモデルに組
込む条件を指定できる営農モデル条件テーブルの設定・
選択(S3)を行う。この段階で、各作物の栽培面積を
利用者が設定することにより、設定した作付計画を実施
するのに必要となる作業時間(人力および機械)の集
計、機械・施設の抽出と年間固定費用の集計、ほ場利用
率・施設利用率の算定、必要資材の抽出と使用量/費用
の集計、総収益/費用の集計などが行われ、営農指標を
算出することができる(S4)。
【0106】さらに、経営資源の制約や経営目標を考慮
した営農計画を策定する場合には、自作地面積、借地可
能面積、借地地代、家族や雇用の人数、労働可能時間、
転作率、転作助成金などの設定を行なう「経営基本条件
設定」(S5)、平均所得目標、最低所得目標、年間労
働時間目標などの経営目標や制約条件の優先順設定(S
6)を行う。これにより、利用者が作付計画を設定する
試算分析(S7)やシステムが最適な作付計画を算出す
る数理計画分析(S8)を行う。
【0107】数理計画分析(S8)では、営農モデル条
件テーブル33に基づいて数理計画モデルの数式群が自
動的に生成され、この数理計画モデルの最適解を求める
ことで、経営資源制約を満たし経営目標をできる限り達
成するような最適作付計画が算出される。これらの作付
計画に基づいて、気象変動を考慮した作業実施確率の推
計を含む作業リスク分析(S9)、予想財務諸表の推計
を含む収益・財務リスク分析(S10)を行う。
【0108】
【発明の効果】本発明のインターネットを介した農業経
営支援システムは以下の効果を呈する。すなわち、農業
技術・経営情報データベースの提供者と利用者とをイン
ターネットを介して仲介することにより、営農計画に必
要な農業技術・製品情報の収集・加工・閲覧を容易にす
ることができる。これらの基本情報データベースを技術
体系毎に整理記録した標準営農プロセスデータテーブル
を備えることにより、利用者は容易に農業生産計画を策
定することができる。さらに、営農モデル条件テーブル
を備えることにより一定の経営目標を最大限達成できる
営農計画を簡単且つ高精度で作成することができる。ま
たさらに、生産計画データに連動した損益計算書、貸借
対照表、キャッシュフロー計算書を自動作成し営農計画
の妥当性を分析することができる。
【0109】請求項2の発明によれば、利用者は技術体
系毎に整理された情報をインターネットを介して容易に
閲覧利用することができる。すなわち、農業経営に必要
なデータを網羅したデータベースを提供することができ
る。
【0110】請求項3の発明によれば、農業経営計画に
必要な情報を提供する企業・団体は、その提供方法・内
容が明確となりインターネットを介して容易に提供する
ことができる。また情報を提供することにより、利用者
である農業経営者に協力会員のインターネットアドレ
ス、メールアドレスを閲覧させることにより、企業・団
体が提供する製品・技術を普及させるメリットを享受す
ることができる。
【0111】請求項4の発明によれば、農業技術・経営
研究機関または農業経営支援機関の研究者・指導者は、
必要な農業技術・経営情報を容易に入手して、標準営農
プロセスを構築することができる。また、利用者は、生
産計画用のフォーマットに編集された営農計画データを
インターネットを介して入手することができる。
【0112】請求項5の発明によれば、農業経営者、農
業技術・経営研究機関の研究者または農業教育機関の教
員・学生は、経営目標を明確にして、営農リスク・多目
標を考慮した生産計画を立案することができる。
【0113】請求項6の発明によれば、生産計画の具体
的なデータに連動した財務諸表を容易に計算作成するこ
とができる。特に、財務諸表・勘定科目の知識がない農
業経営者や経営指導機関でも営農計画の財務分析、評価
を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインターネットを介した農業経営支援
システムの構成を示す模式図である。
【図2】本発明の農業経営支援装置の詳細な構成を示す
模式図である。
【図3】農業技術・経営情報データベースのテーブルの
構成とデータ公開・提供者を示す図である。
【図4】基本情報データベース業務処理画面の実施の形
態を示す図である。
【図5】標準営農プロセス登録業務処理画面の実施の形
態を示す図である。
【図6】標準営農プロセスデータテーブルのデータ項目
の一覧表である。
【図7】モデル自動生成用選択入力画面の実施の形態を
示す図である。
【図8】標準営農プロセスデータテーブルを検索するモ
デル自動生成用選択入力画面の実施の形態を示す図であ
る。
【図9】経営目標を入力するモデル自動生成用選択入力
画面の実施の形態を示す図である。
【図10】本発明の数理計画モデルに組込む計画変数を
示す図である。
【図11】本発明の数理計画モデルに組込む政策パラメ
ータを示す図である。
【図12】本発明の数理計画モデルに組込む環境及び技
術パラメータを示す図である。
【図13】本発明の数理計画モデルに組込む半政策パラ
メータを示す図である。
【図14】生産計画からの損益計算書の自動作成の説明
図である。
【図15】損益計算書からのキャッシュフロー計算書の
自動作成の説明図である。
【図16】キャッシュフロー計算書からの貸借対照表の
自動作成の説明図である。
【図17】生産計画をベースにした財務分析の内容を示
す図である。
【図18】農業経営支援システムの利用手順を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 農業経営者の端末機 2 農業機械・資材メーカの端末機 3 農業技術・経営研究機関の端末機 4 農業経営指導機関の端末機 5 農産物の市場開設者の端末機 6 金融機関の端末機 7 インターネット 10 農業経営支援装置。 11 ファイアーウォールを含むWebサーバ 12 LAN 20 アプリケーションサーバ 21 農業経営支援情報の収集管理業務手段 21a 基本情報登録手段 21b 会員情報登録手段 22 営農計画作成支援情報提供業務処理手段 22a 標準営農プロセスデータ登録手段 22b 生産計画支援情報提供手段 23 生産計画作成支援業務処理手段 23a 経営目標登録手段 23b 生産計画作成手段 24 生産計画連動財務計画作成業務処理手段 24a 財務計画データ入力手段 24b 財務諸表自動作成手段 24c 財務分析手段 30 農業技術・経営情報データベース 31 基本情報データベース 31a 地域情報テーブル 31b 経営基本情報テーブル 31c 経営外部情報テーブル 31d 農産物情報テーブル 31e 施設処理能力テーブル 31f 機械作業テーブル 32 標準営農プロセスデータテーブル 33 営農モデル条件テーブル 34 営農生産計画履歴テーブル 34a 生産計画データ 34b 生産計画財務データ 35 データベース名 36 データベース内容 37 オリジナルデータ収集(設定)者 70 モデル自動生成選択画面 71 作業リスク台帳選択欄 72 作業リスク選択欄 73 気象データ台帳選択欄 74 気象選択欄 90 経営目標入力画面 91 経営目標に優先順位表示画面 92 経営目標水準の入力画面 92a 平均所得目標優先 93 生産計画 94 損益計算書 95 キャッシュフロ計算書 96 貸借対照表 97 財務分析内容 97a 指標名称 97b 指標の目的 97c 指標の目標値 97d 計算方法

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農業経営者の端末機と、農業機械・資材
    メーカの端末機と、農業技術・経営研究機関の端末機
    と、農業改良普及センター・農協を含む農業経営指導機
    関の端末機と、農産物の市場開設者の端末機と、金融機
    関の端末機とが利用者端末機としてインターネットを介
    して接続された農業経営支援装置とからなる農業経営支
    援システムであって、 前記農業経営支援装置は、インターネットに接続したフ
    ァイアーウォールを含むWebサーバと、農業経営支援
    業務処理を遂行するアプリケーションサーバと、農業経
    営支援業務に必要な農業技術・経営情報データベースと
    を備え、 前記農業技術・経営情報データベースは、地域情報テー
    ブル、経営基本情報テーブル、経営外部情報テーブル、
    農産物情報テーブル、施設処理能力テーブル、機械作業
    テーブルからなる基本情報データベースと、前記基本情
    報データベースと連動しながら農業技術体系毎の技術・
    経営データを詳細に算定し、技術体系毎に整理記録した
    標準営農プロセスデータテーブルと、営農モデル条件テ
    ーブルと、営農生産計画履歴テーブルとを備え、 前記アプリケーションサーバは、農業経営支援情報の収
    集管理業務処理手段と、営農計画作成支援情報提供業務
    処理手段と、生産計画作成支援業務処理手段と、生産計
    画連動財務計画作成業務処理手段とを少なくとも備え、 農業経営者または農業経営指導者・研究者の端末機から
    インターネットを介した要求信号に応答して、前記農業
    技術・経営情報データベースの標準営農プロセスデータ
    テーブルから営農経営対象の技術体系を選択させ、収益
    年テーブルから計算年次を選させ、気象データテーブル
    から気象年を選択させ、作業リスクテーブルから作業項
    目を選択させ、分析シナリオテーブルから分析シナリオ
    を選択させ、具体的な経営資源・経営目標データ、経営
    外部環境データを入力させて、営農リスクを考慮した数
    理計画モデルを自動生成して最適生産計画を生成し、あ
    るいは利用者の入力した生産計画に基づく営農指標算出
    を行い、さらにその生産計画データから損益計算書、貸
    借対照表、キャッシュフロー計算書を推計計算すること
    を特徴とするインターネットを介した農業経営支援シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記地域情報テーブルは、システム管理
    者が定める地域コード、地域コード毎の地域特性情報、
    気象庁公表のアメダスデータを含む気象データとから構
    成され、 前記経営基本情報テーブルは、農業試験場・農業改良普
    及センターが公開・提供する作物データ、作物・品種・
    栽培様式データ、費用項目データ、収益項目データ、作
    業項目データから構成され、 前記経営外部情報テーブルは、農業機械メーカ或いは政
    府機関・農業試験場・農業改良普及センターが公開・提
    供する農業機械データ、農業機械年間固定費データ、農
    業施設等年間固定費データと、農業資材メーカ或いは政
    府機関・農業改良普及センターが公開・提供する資材デ
    ータと、政府機関が公開・提供する地代データと、労賃
    データと、金融機関が公開・提供する貸出条件を含む借
    入資金データから構成され、 前記農産物情報テーブルは、政府機関及び市場開設者が
    公開・提供する農産物・作物名データと、農産物・市場
    名データと、農産物価格データとから構成され、 前記施設処理能力テーブルは、農業機械メーカ或いは政
    府機関が公開・提供する施設名データとその処理能力デ
    ータとから構成され、 前記機械作業テーブルは、政府機関、農業試験場または
    農業普及センターが公開・提供する機械作業データと、
    作業能率データと、作業限界降水量データと、実作業量
    データとから構成され、 前記標準営農プロセスデータテーブルは、前記基本情報
    データベースを技術体系毎に詳細に算定した人力作業・
    労働時間、機械作業・労働時間、機械・作業能率、資材
    費、ほ場占有係数、施設利用係数、収益、費用から構成
    され、 前記営農モデル条件テーブルは、経営条件・計算条件設
    定の選択により、気候その他の制約条件から営農リスク
    を考慮した数理計画モデルを自動生成するための条件デ
    ータから構成され、 前記営農生産計画履歴テーブルは、利用者が経営目標と
    経営資源を入力して、標準営農プロセスデータテーブル
    および営農モデル条件テーブルを用いて作成した営農生
    産計画データをそれぞれの利用者毎および条件を変えて
    なされた演算毎に記録する生産計画データと、記録され
    た生産計画データを基に損益計算書、キャッシュフロー
    計算書、貸借対照表からなる財務諸表に展開計画した生
    産計画財務データとから構成されることを特徴とする請
    求項1記載のインターネットを介した農業経営支援シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記農業経営支援情報の収集管理業務処
    理手段は、農業機械・資材メーカの端末機、農業技術・
    経営研究機関の端末機、農業経営指導機関の端末機、農
    産物の市場開設者の端末機、金融機関の端末機からの要
    求信号に応答して、前記農業技術・経営情報データベー
    スの登録画面を選択させ、地域情報テーブル、経営基本
    情報テーブル、経営外部情報テーブル、農産物情報テー
    ブル、施設処理能力テーブル、機械作業テーブル毎に予
    め設定した営農計画作成に必要な形式・内容の入力画面
    を送信し、入力されたデータを受信して農業技術・経営
    情報データベースに登録する基本情報登録手段と、情報
    提供法人・機関のWebホームページアドレス、電子メ
    ールアドレス、製品・技術のWebホームページアドレ
    スを含む協力会員情報を登録する会員情報登録手段とを
    備えることを特徴とする請求項1また2記載のインター
    ネットを介した農業経営支援システム。
  4. 【請求項4】 営農計画作成支援情報提供業務処理手段
    は、農業技術・経営研究機関の端末機または農業経営支
    援装置の管理者端末機から前記農業技術・経営情報デー
    タベースの地域情報テーブル、経営基本情報テーブル、
    経営外部情報テーブル、農産物情報テーブル、施設処理
    能力テーブル、機械作業テーブルからなる基本情報デー
    タベースを検索し、登録しようとする技術体系の基本情
    報を選択・入力すると共に、作業項目別作業時間の設
    定、必要となる機械・施設の抽出、機械作業能率や年間
    固定費用の選択・修正、ほ場占有係数・施設利用係数の
    設定、必要資材の抽出と使用量の設定、その他の収益・
    費用の設定を行い、その結果を営農経営対象の技術体系
    に分類して標準営農プロセスデータテーブルに登録する
    標準営農プロセスデータ登録手段と、前記利用者端末か
    らの要求信号に応答して、営農経営対象の技術体系を選
    択させて標準営農プロセスデータテーブルを検索して営
    農生産計画用のデータを生産計画用のフォーマットに編
    集して送信する生産計画支援情報提供手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のインターネット
    を介した農業経営支援システム。
  5. 【請求項5】 前記生産計画作成支援業務処理手段は、
    農業経営者、農業技術・経営研究機関または農業教育機
    関の端末機からの要求信号に応答して、目標とする所
    得、粗収益、総労働時間、作付け面積、最低粗収益、最
    低所得を含む経営目標とその経営目標の優先順位の入力
    画面を送信する経営目標登録手段と、前記生産計画支援
    情報提供手段で選択して入手した標準営農プロセスデー
    タテーブルの各データ項目毎に、耕地面積、労働力、機
    械・施設処理能力を含む投入可能な経営資源を入力さ
    せ、さらに作物、品種、栽培様式、作業方法、農産加工
    方法毎に設定された前記標準プロセスデータテーブルを
    選択させ、必要に応じて修正させ、営農モデル条件テー
    ブルに予め設定されている確率的数理計画モデル数式群
    に基づいて、入力された経営条件、計算条件を満たす数
    式を自動的に生成し、少なくとも粗収益、原価を構成す
    る変動費用の明細、固定費用、差引所得・利潤、労働時
    間条件、機械・施設作業能力、気象変動に伴う作業可能
    時間、およびこれらの年次変動を算定して前記営農生産
    計画履歴テーブルに記録し、前記経営条件、計算条件下
    において経営目標に最適な生産計画を算出させる生産計
    画作成手段とを備えることを特徴とする請求項1または
    2記載のインターネットを介した農業経営支援システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記生産計画連動財務計画作成業務処理
    手段は、利用者端末からの要求信号に応答して、営農生
    産計画履歴テーブルから利用者の生産計画データを選択
    し、生産計画データを推計損益計算書の勘定科目に対応
    して割当てる自動財務計画手段と、保有資産の売却、購
    入または資金積立て取崩し、投資、貸付けを含む経営計
    画を入力する財務計画データ入力手段と、前期末の資産
    ・負債・資本の勘定科目別の前期末残高を登録する勘定
    科目残高データ入力手段と、前記生産計画データと入力
    された財務計画データ及び勘定科目残高データから損益
    計算書・キャッシュフロー計算書・貸借対照表を自動作
    成して営農生産計画履歴テーブルの生産計画財務データ
    に登録する財務諸表自動作成手段と、該生産計画財務デ
    ータから財務の安定度、健全性、収益性を含む財務分析
    指標を算定して生産計画財務データに登録する財務分析
    手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の
    インターネットを介した農業経営支援システム。
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