JP2003141317A - ゴルフ場管理システム - Google Patents

ゴルフ場管理システム

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JP2003141317A
JP2003141317A JP2001333108A JP2001333108A JP2003141317A JP 2003141317 A JP2003141317 A JP 2003141317A JP 2001333108 A JP2001333108 A JP 2001333108A JP 2001333108 A JP2001333108 A JP 2001333108A JP 2003141317 A JP2003141317 A JP 2003141317A
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golf course
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Kazuo Tani
一生 谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴルフ場の品質に応じた適切なゴルフ場の管
理をすることを目的とする。 【解決手段】 ゴルフ場を維持管理するための標準作業
項目や肥料などの標準使用量を記憶した標準量データベ
ース3に基づき、ゴルフ場の品質に応じて標準作業項目
から必要な作業項目を選択し選択した作業項目に対応し
た標準作業量を調整して求めた人件費や、病害虫などリ
スクを検討して肥料などの標準使用量を調整して求めた
資材関連費などから予算を作成する予算作成手段2と、
作業項目の優先順位と、対応できる社員を合わせ見て、
社員情報を記憶した人材データベース4に基づき社員を
作業項目に割振る作業項目割振手段5と、各社員に割振
られた作業項目の進捗状況を入力する作業報告手段6と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ場を管理す
るための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴルフ場のコース管理はゴルフ場
を経営する企業におかれるコース管理部門で行われるこ
とが多い。しかし、このゴルフ場の管理には多大な費用
や労力を必要とし、年間7000万円〜15000万円
の間で推移している。そのため、経営者の側からコース
管理費の削減が望まれる。
【0003】しかしながら、費用削減に伴いコース品質
が低下し、おいては集客力の低下につながることもある
が経営者の側には理解されない。その一方、コース管理
部門では品質の低下が予測される可能性につい把握され
る場合もあるが、品質の低下に対して経営者側から責任
を問われることもあるため、そのリスクに対処するため
予算書作成時に微妙な水増しが行われる。さらに、翌年
度の予算を確保するために水増し分を無意味に執行され
る場合がおおい。
【0004】また、昨今のアウトソーシングの流れのな
か、コース管理分門を外部委託されるケースも多いが、
請求された費用の根拠が不明確なまま受け入れている場
合が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、費用の削減が
コースの品質に与える影響について経営者側にわかるよ
うし、それにもとづいて経費を削減するようにする。ま
た、コース管理に必要な標準的な作業量をデータとして
蓄え、それに、フェアウェーやグリーンの面積、季節ご
との天候に依存する芝の生育状況や、芝種に依存する散
水・根切り・病虫害の予防の薬剤散布等を加味して、ゴ
ルフ場の品質に応じた適切なゴルフ場の管理をすること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明に係るゴルフ場管理システムの、請求項1で
は、ゴルフ場の品質を最適状態に維持管理するためのゴ
ルフ場管理システムであって、ゴルフ場を維持管理する
ための標準作業項目や肥料などの標準使用量を記憶した
標準量データベースに基づき、ゴルフ場の品質に応じて
前記標準作業項目から必要な作業項目を選択し、選択し
た作業項目に対応した標準作業量を調整して求めた人件
費や、病害虫などリスクを検討して前記肥料などの標準
使用量を調整して求めた資材関連費などから予算を作成
する予算作成手段と、前記予算作成手段で決定した作業
項目とその優先順位と、対応できる社員を合わせ見て、
社員情報を記憶した人材データベースに基づき社員を前
記作業項目に割振る作業項目割振手段と、各社員に割振
られた作業項目の進捗状況を入力する作業報告手段とを
備える。
【0007】上記構成では、ゴルフ場の品質を最適な状
態に維持管理するために、人件費や農薬や肥料などの資
材関連費などから予算を求め、予算に基づいて人材デー
タベースに登録されている社員を作業項目に割振る。さ
らに、割振りの行われた作業の進捗状況を入力すること
で、ゴルフ場の品質を最適状態に維持管理することが出
来る。ゴルフ場の品質とは、芝の状態などゴルフ場がど
の位整備されているかによって決まり、ゴルフ場の状態
を一定に保つためにはどんな作業をどの程度するか、ま
たは、作業する者の質によってその品質がどの程度維持
されるかが決まるものである。また、社員には正社員や
臨時社員(パート社員などを含む)や季節毎に必要な要
因だけ採用する季節変動臨時社員などを含むものであ
る。
【0008】また、請求項2では、請求項1記載のゴル
フ場管理システムにおいて、前記予算作成手段では、前
記選択した作業項目が正社員で対応可能か臨時社員で対
応可能かなどに基づいて正社員や臨時社員などの雇用数
を求めて人件費を算出する人件費算出手段を有すことを
特徴とする。
【0009】上記構成では、選択した作業項目が、正社
員で対応可能か臨時社員で対応可能かなどにもとづいて
人件費を算出するため、正確な人件費が算出できる。
【0010】請求項3では、請求項1または2記載のゴ
ルフ場管理システムにおいて、前記予算作成手段では、
前記調整した使用量と芝面積などのコースの構造とから
資材関連費の算出をする資材関連費算出手段とを有すこ
とを特徴とした。
【0011】上記構成では、標準使用量を必要に応じて
調整し、芝面積などのコースの構造をもとに資材関連費
算を算出するので正確に算出できる。
【0012】請求項4では、請求項2または3記載のゴ
ルフ場管理システムにおいて、前記人件費算出手段で
は、季節に応じたゴルフ場の維持管理のための作業項目
とその作業量から正社員で対応可能か臨時社員で対応可
能かに基づいて季節毎に必要な正社員と臨時社員との雇
用数を求め必要な正社員の雇用数が最大となる季節を基
準に正社員の雇用数を決定することを特徴とする。
【0013】上記構成では、季節毎に正社員と臨時社員
の雇用数を決定し、正社員の雇用数が最大となる季節を
基準に正社員を決めることによって、作業の質を落とさ
ないようにすることが可能である。
【0014】請求項5では、請求項4記載のゴルフ場管
理システムにおいて、前記人件費算出手段では、季節に
応じたゴルフ場の維持管理のための作業項目とその作業
量に基づいて求めた正社員の雇用数から常に不足する雇
用数を臨時社員の雇用数とすることを特徴とする。
【0015】上記構成では、正社員の雇用数だけでは常
に不足する雇用数を臨時社員で補うことで作業の質を確
保して、費用の低減を計ることができる。
【0016】請求項6では、請求項5記載のゴルフ場管
理システムにおいて、前記人件費算出手段では、季節に
応じたゴルフ場の維持管理のための作業項目とその作業
量に基づいて求めた正社員と臨時社員の雇用数から季節
毎に不足する雇用数を季節変動臨時社員の雇用数とする
ことを特徴とする。
【0017】上記構成では、正社員と臨時社員の雇用数
では、季節毎に不足する雇用数を季節変動臨時社員で補
うことで、余分な人件費の支出を避けることができる。
【0018】請求項7では、請求項1〜6いずれか記載
のゴルフ場管理システムにおいて、前記作業報告手段で
は、ネットワークから接続した端末から進捗状況を入力
することを特徴とする。
【0019】上記構成では、離れたゴルフ場に端末を置
くことによってネットワークを介して進捗状況を管理す
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
を、図を用いて説明する。本実施形態におけるゴルフ場
管理システム1は、図1に示すように、人件費や資材関
連費を調整して予算を作成する予算作成手段2と、ゴル
フ場を維持管理するための標準作業項目や標準作業量を
記憶する標準量データベース3、社員情報が登録されて
いる人材データベース4と、予算作成手段から割り出さ
れたゴルフ場を維持管理するための作業項目や社員数な
どに応じて各作業項目に割り振る作業項目割振手段5
と、各作業項目の進捗を入力する作業項目報告手段6と
を備える。
【0021】予算作成手段2には、コース管理作業のた
めの標準作業項目とその標準作業量や、農薬や肥料など
の使用量の標準値が記憶されている標準量データベース
3に基づき、標準作業項目からゴルフ場の品質に応じて
必要な作業項目を選択し、さらに、標準作業量から品質
を保持するために適切になるように作業量を増減し、各
作業項目が正社員で対応可能か臨時社員で対応可能かに
基づいて正社員と臨時社員との雇用数を求めて人件費を
算出する人件費算出手段21と、芝面積などのコースの
構造と農薬や肥料など標準使用量をゴルフ場の品質に応
じて増減して資材関連費の算出をする資材関連費算出手
段22とを備える。
【0022】標準量データベース3には、ゴルフ場1回
当たりのコース管理作業の標準作業項目と標準作業量が
記憶する作業項目データベース31と、各作業項目に対
応する優先順位や社員のスキルの入った作業項目優先度
データベース32と、農薬や肥料など標準使用量を記憶
する資材関連費データベース33で構成されている。図
2に作業項目データベース31の一例を示す。このコー
ス管理標準作業は、季節によって作業内容に差がある。
例えば、フェアウエイ刈り込みの場合、最盛期には2回
/週、端境期には1回/週、そして冬期においては実施
されない。このような季節ごとの作業に基づいて、コー
ス管理標準作業は決められる。また、作業項目優先度デ
ータベース32には、作業項目の優先度とどの程度のス
キルを持った社員が作業項目を行うことができるかが記
憶されている。さらに、資材関連費データベース33に
は、土壌分析結果・芝種などに応じて、単位面積当たり
の農薬や肥料などの標準使用量が取りだせるように構成
されている。
【0023】人材データベース4には、社員の氏名、正
社員か臨時社員か季節変動臨時社員かの区分、社員のス
キル、勤務時間帯などを含む社員情報が登録されてい
る。また、正社員とは常に雇用している社員で、臨時社
員とは、パートタイムなどの形態で勤務する社員であ
る。さらに、季節変動臨時社員とは、季節によって不足
する社員を一時的に雇用する形態の社員である。
【0024】作業項目割振手段5には、予算作成手段2
から割り出されたゴルフ場を維持管理するための作業項
目と作業時間や必要な社員数と、人材データベース4に
記憶されている社員情報をから各作業項目に社員を割り
振った作業一覧を作成する機能を備える。
【0025】作業項目報告手段6には、作業項目割振手
段5で作成された作業一覧に、入力装置から各社員が各
作業項目の進捗を入力する。さらに、遠隔地に管理者か
いる場合には、ネットワークを利用して進捗状況を入力
した作業一覧を管理者のいる管理装置に送信するように
構成することも可能である。ネットワークを利用する場
合には、入力装置には携帯型の端末や携帯電話を利用し
て入力することも可能である。
【0026】次に、予算作成手段2について具体的に説
明する。人件費算出手段21では、作業項目とその作業
量から正社員で対応可能か臨時社員で対応可能かに基づ
き、正社員の雇用数・臨時社員の雇用数を求めさらに、
不足分を季節毎に季節変動臨時社員として雇用する雇用
数を求めて人件費を算出するものとする。
【0027】また、人件費算出手段21は標準量データ
ベース3に接続し、作業項目データベース31からコー
ス管理作業の標準作業項目とその標準作業量を取り出す
ことが出来る。さらに、コースの品質維持の観点から標
準作業項目から必要な作業項目を選択したり、標準作業
量から不要な作業量を減らしたり、高品質を維持するた
めに作業量を増やすなどキーボードやマウスなどの入力
装置から調整可能なように構成する。
【0028】図3に、作業項目と作業量に基づいて正社
員と臨時社員とを作業の割り振りを行った一例を示す。
実際には、図2に示すように多数項目があり、その中に
月毎に必要な項目と必要でない項目とがあるが、季節毎
(ここでは月毎)に必要な月毎作業項目表100を、便
宜上、大きく作業1〜作業4の作業項目に分けて以下説
明する。この作業の中には正社員でなければ出来ない作
業と臨時社員でも可能な作業があり、それに応じて正社
員と臨時社員が必要な人数を季節単位で見積もる。正社
員と臨時社員が必要な人数の見積もりは、作業量から必
要な人数を算出することで決定される。或は、作業量と
必要な人数の一覧テーブルから該当する人数を取り出し
て決定するようにしても良い。或は、作業項目によって
割り振っても良い。
【0029】さらに、見積もった季節毎に必要な正社員
と臨時社員の人数から常時雇用する正社員と臨時社員の
雇用数を求め、さらに、季節毎に雇用する季節変動臨時
社員の雇用数を求める。以上で求めた正社員の雇用数・
臨時社員の雇用数・季節変動臨時社員の雇用数と、正社
員や臨時社員の給与(時給、月給、 など)か
ら必要となる人件費を算出する。
【0030】次に、資材関連費算出手段22について説
明する。土壌分析結果・芝種(各コースの芝種など)な
どに応じて、農薬や肥料などの単位面積当たりの標準使
用量を標準量データベース3の資材関連費データベース
33から取り出すことが出来る。
【0031】さらに、コースの構造による条件を入力す
る。以下にコースの構造の例を示す。 ・芝面積(ゴルフ場全体又は各コースについてフェアウ
ェー、グリーン等の配置、地形、造作等をからもとめら
れる面積など) ・シバオサゾウムシの被害面積 ・ラージパッチの発生面積
【0032】これらと資材関連費データベース33から
取り出した標準使用量から、 ・基幹肥料(土壌改良剤を含む)と基幹防除剤(農薬)
の算出 ・障害リスクと予防対策の経費一覧(農薬と肥料)の算
出 を行う。ただし、このときリスクを検討してリスクが少
ないと考えられるときには予防に関する単位面積当たり
の使用量を少なくしたり、リスクが大きいと考えられる
時には単位面積当たりの使用量を多くするなど入力装置
を介して調整することも可能である。以上より、肥料費
や農薬費などを算出する機能を備える。
【0033】人件費算出手段21で算出した人件費と、
資材関連費算出手段22で算出した資材関連費から予算
が算出される。
【0034】次に、予算を算出する処理の流れについて
図4のフローチャートに基づいて説明する。以下、一年
間の総経費を求める場合を例に説明する。まず、作業項
目データベース31から標準作業項目と標準作業量と月
何回コース管理作業を行うか基づいて図3に示すような
月毎作業項目表100を取り出す。これに基づいて、人
件費算出手段21では、正社員、臨時社員、季節変動臨
時社員の雇用数を求め、さらに、人件費を求める(S1
00)。次に資材関連費算出手段22で農薬費や肥料費
などを資材関連費データベース33から標準使用量をも
とに資材費を算出する(S101)。人件費と資材関連
費を合わせて予算を算出する(S102)。
【0035】算出した予算を出力装置5で確認し、この
予算を調整したい場合には(S103)、各作業項目や
作業量(時間)を入力装置から調整する(S104)。
或は、農薬費や肥料費などの使用量を入力装置から調整
して(S104)、再度、人件費算出手段21と資材関
連費算出手段22で人件費(S100)と資材関連費
(S101)を求めて予算(S102)を算出する。以
上を繰り返して適切な予算を算出する。
【0036】次に、人件費算出手段21の処理の流れに
ついて図5のフローチャートと図6のグラフに基づいて
説明する。まず、季節毎に見積もる場合について説明す
る(ここでは、月毎で見積もる場合を例に説明する)。
まず、作業項目と作業量と月何回コース管理作業を行う
か基づいて、図3に示すように作業項目予定表の作業項
目と作業量から正社員と臨時社員の見積もりを各月毎に
行う(S200)。
【0037】この見積もりから各月毎の正社員と臨時社
員の必要な人数の推移を図6−のグラフに表す。正社
員は臨時社員では代行できない仕事をするので、正社員
が必要となる最大月の人数分(図6−のA−A’)雇
用する必要がある。そこで、各月正社員は最大月の人数
分を雇用数として(S201)、正社員が最大になる月
以外には臨時社員でも可能な作業を正社員が行うように
分担し、各月の正社員でまかなえない作業を臨時社員が
行うとすると図6−に示すように正社員と臨時社員と
が振り分けられる(S202)。さらに、常に不足する
人数分を臨時社員で確保するために、臨時社員の最低限
の人数を臨時社員の雇用数とし(図6−のB−
B’)、月毎に不足する人数分は季節変動臨時社員とし
て月毎に雇用する(S203)。以上より、正社員、臨
時社員、季節変動臨時社員の雇用数は図6−のように
求められる。
【0038】図3、図6の例では3ヶ月分を例に説明し
たが、同様にして年間の雇用数を把握することが可能で
ある。
【0039】さらに、時間単位(或は、月単位・週単位
などでもよい)の単価を社員・臨時社員・季節変動社員
ごとに積算して人件費を算出することが出来る。
【0040】次に、資材関連費算出手段22の処理の流
れ図7のフローチャートに基づいて説明する。また、土
壌分析結果・芝種から適切な基幹肥料と基幹防除剤(例
えば、農薬など)の単位面積の当たり標準使用量を資材
関連費データベース33から取り出す。あるいは、適宜
キーボードなどの入力装置から芝に適した肥料や農薬の
単位面積の当たり使用量を入力する。これに芝面積を積
算して肥料や農薬の全体の使用量を求める。さらに、単
価を掛け合わせて経費を求める。例えば、ある農薬の単
位面積の当たり使用量をd1、単価をd2とするとこの
農薬の経費Eは、 E=芝面積×d1×d2 で求める。同様に肥料や他の農薬の費用を求めて合わせ
たものから、基幹防除剤や基幹肥料の費用を求める(S
300)。
【0041】或は、障害リスクや予防対策の対策の一例
として、シバオサゾウムシ進入がある場合は、シバオサ
ゾウムシの発生面積から農薬の使用量を求める。農薬の
単位面積の当たり使用量を標準量データベースから取り
出す。あるいは、適宜キーボードなどの入力装置から農
薬の単位面積の当たり使用量を入力する。さらに、農薬
の単価を積算してシバオサゾウムシの発生の対策にかか
る費用を求める。例えば、シバオサゾウムシの発生の対
策の農薬の単位面積の当たり使用量をf1、単価をf2
とするとこの農薬の経費Fは、 F=芝面積×f1×f2 で求める。また、障害リスクや予防対策の対策として
は、ラージパッチ感染の有無、フェアリーリング感染の
有無、ドライスポット発生状況、特殊な雑草進入の有無
などの格状態に応じて単位面積の当たりの使用量を決め
る。これらを合わせて障害リスク対策や予防対策の費用
を求める(S301)。
【0042】また、営業日数に依存する作業費が営業に
日数に応じて必要となる費用Aがある。この費用は、 A=a*営業日数 a:1日の費用 で求めることができる(S302)。さらに、ゴルフ場
を維持するために年間必要となる目砂骨材や補修用切芝
などの固定費用Bが必要となる。つまり、資材関連費と
しては、 資材関連費=A+B+基幹防除剤や基幹肥料の費用+障
害リスク対策や予防対策の費用 から算出できる(S303)。
【0043】以上より年間の総経費は、前述の方法で求
めた人件費と資材関連費を加えたものから算出できる。
【0044】さらに、機材の購入により、例えば作業2
の時間が短縮された場合には、前述の人件費算出手段2
1で削減される人件費と元の人件費とを求めこの差分を
算出が経費より機材購入の費用を回収することが可能な
日数が求められる。
【0045】また、コース変更による芝面積の変更、求
める品質のグレードの変更による経費の変化を、人件費
算出手段と資材費算出手段から算出することが可能であ
る。
【0046】この予算が経営上可能な費用に適合してい
るかを判断して、ゴルフ場の維持管理を行うためのコー
ス管理作業の作業量を見直すことが出来る。例えば、作
業項目のうちバンカー整備を一日当たり、0.5時間減
少させて再入力する。あるいは、林帯の下草刈りを2時
間減少させて再入力を行う。あるいは、予防に関する費
用(農薬費と肥料費)の削減、バンカー砂の補充の削減
などを行って再入力する。以上の削減した作業項目や予
防費などから再度の前述の予算作成を行い予算内になっ
たかを確認することも出来る。
【0047】次に、作業項目割振手段5について、具体
的に説明する。予算算出手段2で求めた月毎の作業項目
の優先順位と必要な正社員数・臨時社員数・作業時間帯
から、人材データベース4に記憶されている各社員の区
分・勤務時間・スキルに基づき作業の割り当てを行う。
【0048】まず、月毎作業項目表100を、さらに、
毎日どの作業項目を行うかを割振り一定期間で割振った
作業項目予定表101を作成する(一定の周期とは、1
週間単位、10日単位、2週間単位、1ヶ月単位などで
作業が一巡するように割振る。)。以下、週単位の作業
項目予定表を例に説明する。月毎作業項目表100に基
づいて入力装置から入力して、図8ののような、週単
位の作業項目予定表101を割振る。さらに、各作業項
目に対応する優先順位や社員のスキルの入った作業項目
優先度データベース33から作業項目予定表101に優
先度1011とスキル1012を反映させる。これを、
図8ののように優先順位ごとに並び替える。さらに、
優先順位の中をスキルごとに並べ替える。
【0049】次に、図9のに示すような人材データベ
ース4に記憶されている社員の氏名41、社員のスキル
1012と、社員か臨時社員か季節変動臨時社員かを表
す区分42と、さらに、勤務時間43を参照して、図9
の (図8の)のように並べ替えた月毎の作業表に基
づいて、作業項目の優先順位・スキルが高いものから社
員を割り当てて図9のに示すように作業項目割当表1
02を作成する。
【0050】次に、作業項目報告手段6について、具体
的に説明する。作業項目割振手段5で作成した作業項目
割当表102に基づき、各社員が一日の作業が終了した
時点で、作業が終了しているか・未着手か・達成度の確
認などの入力を行う作業項目確認表を表示する。また、
作業項目確認表103は、図10に示すように、社員毎
の作業項目で表示して確認を入力するようにしても良
い。作業項目割当表102を、インターネットなどのネ
ットワークに接続したサーバ上に置き、各ゴルフ場に置
かれるパソコンなどの端末から入力するように構成す
る。或は、携帯型の端末や携帯電話などからサーバに接
続して作業項目の進捗状況を報告するようにしても良
い。
【0051】
【発明の効果】従来の農薬・肥料費の決定は芝生を正常
に生育させることを目的にした経費と、なんらかの障害
リスクをヘッジするために利用される経費の区分が曖昧
なまま行なわれてきが、本発明では、これらを明確に区
分して、削減される費用が明確になるのでコース品質を
低下させることなく的確な判断をすることが可能であ
る。
【0052】また、作業の効率性を求めるという作業は
作業計画当初の策定時に作業の標準時間などを明確にす
ることにより、過剰な作業の発生を防止することがで
き、効率的に作業が定義される。
【0053】さらに、進捗の報告を行うことで効率的に
作業が行われているか検証することができ、さらに、管
理者が離れた場所にいても作業の進捗状況を把握するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ゴルフ場管理システムの概略図である。
【図2】 作業項目データベースの一例である・
【図3】 作業項目と作業量に基づいて正社員と臨時社
員とを作業の割り振りを行った一例である。
【図4】 予算算出手段の処理の流れを表すフローチャ
ートである。
【図5】 人件費算出手段の処理の流れを表すフローチ
ャートである。
【図6】 正社員、臨時社員、季節変動臨時社員の雇用
数を決定する方法を説明するためのグラフである。
【図7】 資材関連費算出手段の処理の流れを表すフロ
ーチャートである。
【図8】 作業項目予定表の一例である。
【図9】 作業項目の割当を説明するための図である。
【図10】 作業項目確認表の一例である。
【符号の説明】
1 ゴルフ場管理システム 2 予算作成手段 3 標準量データベース 4 人材データベース 5 作業項目割振手段 6 作業項目報告手段 21 人件費算出手段 22 資材関連費算出手段 31 作業項目データベース 32 作業項目優先度データベース 33 資材関連費データベース 100 月毎作業項目表 101 作業項目予定表 102 作業項目割当表 103 作業項目確認表
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 一生 大阪府大阪市浪速区元町1丁目12番8号 難波ノーブルMU1305

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴルフ場の品質を最適状態に維持管理す
    るためのゴルフ場管理システムであって、 ゴルフ場を維持管理するための標準作業項目や肥料など
    の標準使用量を記憶した標準量データベースに基づき、
    ゴルフ場の品質に応じて前記標準作業項目から必要な作
    業項目を選択し、選択した作業項目に対応した標準作業
    量を調整して求めた人件費や、病害虫などリスクを検討
    して前記肥料などの標準使用量を調整して求めた資材関
    連費などから予算を作成する予算作成手段と、 前記予算作成手段で決定した作業項目とその優先順位
    と、対応できる社員を合わせ見て、社員情報を記憶した
    人材データベースに基づき社員を前記作業項目に割振る
    作業項目割振手段と、 各社員に割振られた作業項目の進捗状況を入力する作業
    報告手段とを備えたゴルフ場管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のゴルフ場管理システムに
    おいて、 前記予算作成手段では、前記選択した作業項目が正社員
    で対応可能か臨時社員で対応可能かなどに基づいて正社
    員や臨時社員などの雇用数を求めて人件費を算出する人
    件費算出手段を有すことを特徴とするゴルフ場管理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のゴルフ場管理シ
    ステムにおいて、 前記予算作成手段では、前記調整した使用量と芝面積な
    どのコースの構造とから資材関連費の算出をする資材関
    連費算出手段とを有すことを特徴としたゴルフ場管理シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のゴルフ場管理シ
    ステムにおいて、 前記人件費算出手段では、季節に応じたゴルフ場の維持
    管理のための作業項目とその作業量から正社員で対応可
    能か臨時社員で対応可能かに基づいて季節毎に必要な正
    社員と臨時社員との雇用数を求め必要な正社員の雇用数
    が最大となる季節を基準に正社員の雇用数を決定するこ
    とを特徴とするゴルフ場管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のゴルフ場管理システムに
    おいて、 前記人件費算出手段では、季節に応じたゴルフ場の維持
    管理のための作業項目とその作業量に基づいて求めた正
    社員の雇用数から常に不足する雇用数を臨時社員の雇用
    数とすることを特徴とするゴルフ場管理システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のゴルフ場管理システムに
    おいて、 前記人件費算出手段では、季節に応じたゴルフ場の維持
    管理のための作業項目とその作業量に基づいて求めた正
    社員と臨時社員の雇用数から季節毎に不足する雇用数を
    季節変動臨時社員の雇用数とすることを特徴とするゴル
    フ場管理システム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれか記載のゴルフ場管
    理システムにおいて、 前記作業報告手段では、ネットワークから接続した端末
    から進捗状況を入力することを特徴とするゴルフ場管理
    システム。
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