JP6485303B2 - 半導体装置およびその製造方法ならびに電力変換装置 - Google Patents
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Description
[形態1]半導体装置であって、ドナー元素としてケイ素(Si)を含有し、窒化ガリウム(GaN)から主になるn型の特性を有する半導体層と、前記半導体層の上に形成され、開口部を有する絶縁膜と、前記開口部の内側から前記絶縁膜の上にわたって形成され、前記開口部の内側を通じて前記半導体層とショットキー接合界面を形成する電極とを備え、前記半導体層は、前記電極と前記ショットキー接合界面を形成し、n型の特性を有する第1の領域と、前記ショットキー接合界面より外側に形成され、前記電極との間に前記絶縁膜を挟み、前記第1の領域より高い電気抵抗を有し、n型の特性を有する第2の領域とを含み、前記第2の領域は、ホウ素(B)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、亜鉛(Zn)、炭素(C)、鉄(Fe)、窒素(N)、フッ素(F)のうち少なくとも1つを、1×10 15 cm -3 以上1×10 22 cm -3 以下の範囲で含有する、半導体装置。
[形態2]半導体装置の製造方法であって、ドナー元素としてケイ素(Si)を含有し、窒化ガリウム(GaN)から主になるn型の特性を有する半導体層であってマスクが形成された半導体層における前記マスクの周囲をエッチングすることによって、前記マスクが形成された部位を上面とするメサ構造を形成するエッチング工程と、前記エッチング工程を終えた後、前記上面にマスクが形成された前記メサ構造を有する半導体層における前記マスクの周囲に、前記半導体層の電気抵抗を高くするイオン注入種をイオン注入するイオン注入工程と、前記イオン注入を終えた後、前記マスクを除去する除去工程と、前記除去工程を終えた後、開口部を有する絶縁膜を前記上面から前記メサ構造の周囲にわたって形成するとともに、前記開口部の内側を通じて前記上面とショットキー接合する電極を、前記開口部の内側から、前記メサ構造の周囲に広がる前記絶縁膜の上にわたって形成する工程とを備え、前記イオン注入種は、ホウ素(B)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、亜鉛(Zn)、炭素(C)、鉄(Fe)、窒素(N)、フッ素(F)のうち少なくとも1つを含み、前記イオン注入工程は、半導体層における前記マスクの周囲の領域が前記イオン注入種を1×10 15 cm -3 以上1×10 22 cm -3 以下の範囲で含有するように、前記イオン注入種をイオン注入する工程を含む、半導体装置の製造方法。
図1は、半導体装置100の構成を模式的に示す断面図である。図1には、相互に直交するXYZ軸が図示されている。図1のXYZ軸のうち、X軸は、図1の紙面左から紙面右に向かう軸である。+X軸方向は、紙面右に向かう方向であり、−X軸方向は、紙面左に向かう方向である。図1のXYZ軸のうち、Y軸は、図1の紙面手前から紙面奥に向かう軸である。+Y軸方向は、紙面奥に向かう方向であり、−Y軸方向は、紙面手前に向かう方向である。図1のXYZ軸のうち、Z軸は、図1の紙面下から紙面上に向かう軸である。+Z軸方向は、紙面上に向かう方向であり、−Z軸方向は、紙面下に向かう方向である。図1のXYZ軸は、他の図のXYZ軸に対応する。
図4は、第2実施形態における半導体装置200の構成を模式的に示す断面図である。図4には、図1と同様に、XYZ軸が図示されている。
図8は、第3実施形態における半導体装置300の構成を模式的に示す断面図である。図8には、図1と同様に、XYZ軸が図示されている。
図9は、電力変換装置10の構成を示す説明図である。電力変換装置10は、交流電源Eから負荷Rに供給される電力を変換する装置である。電力変換装置10は、交流電源Eの力率を改善する力率改善回路の構成部品として、制御回路20と、トランジスタTRと、4つのダイオードD1と、コイルLと、ダイオードD2と、キャパシタCとを備える。本実施形態では、ダイオードD1,D2は、第1実施形態の半導体装置100と同様である。他の実施形態では、ダイオードD1,D2は、第2実施形態の半導体装置200と同様であってもよいし、第3実施形態の半導体装置300と同様であってもよい。
本発明は、上述した実施形態、実施例および変形例に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、実施形態、実施例および変形例における技術的特徴のうち、発明の概要の欄に記載した各形態における技術的特徴に対応するものは、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えおよび組み合わせを行うことが可能である。また、本明細書中に必須なものとして説明されていない技術的特徴については、適宜、削除することが可能である。
20…制御回路
100…半導体装置
110…基板
120…半導体層
120a…低抵抗領域
120b…高抵抗領域
130…絶縁膜
138…開口部
140…アノード電極
150…カソード電極
200…半導体装置
200a,200b…半導体装置
210…基板
220…半導体層
220a…低抵抗領域
220b…高抵抗領域
220m…メサ構造
221…上面
222…側面
223…周囲面
230…絶縁膜
238…開口部
240…アノード電極
250…カソード電極
300…半導体装置
330…絶縁膜
338…開口部
340…カソード電極
341…ショットキー電極
342…配線電極
810…マスク
Claims (9)
- 半導体装置であって、
ドナー元素としてケイ素(Si)を含有し、窒化ガリウム(GaN)から主になるn型の特性を有する半導体層と、
前記半導体層の上に形成され、開口部を有する絶縁膜と、
前記開口部の内側から前記絶縁膜の上にわたって形成され、前記開口部の内側を通じて前記半導体層とショットキー接合界面を形成する電極と
を備え、
前記半導体層は、
前記電極と前記ショットキー接合界面を形成し、n型の特性を有する第1の領域と、
前記ショットキー接合界面より外側に形成され、前記電極との間に前記絶縁膜を挟み、前記第1の領域より高い電気抵抗を有し、n型の特性を有する第2の領域と
を含み、
前記第2の領域は、ホウ素(B)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、亜鉛(Zn)、炭素(C)、鉄(Fe)、窒素(N)、フッ素(F)のうち少なくとも1つを、1×10 15 cm -3 以上1×10 22 cm -3 以下の範囲で含有する、半導体装置。 - 前記第2の領域は、前記半導体層が広がる面方向において、前記ショットキー接合界面の端部と前記電極の端部との中間点より、前記ショットキー接合界面側に存在する、請求項1に記載の半導体装置。
- 前記半導体層が広がる面方向において、前記第2の領域と、前記ショットキー接合界面の端部と、の距離は、0.5μm以上5.0μm以下である、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
- 前記半導体層が広がる面方向において、前記第2の領域と、前記ショットキー接合界面の端部と、の距離は、0.5μm以上1.0μm以下である、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の半導体装置。
- 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の半導体装置であって、
前記半導体層は、上面と側面とを有する台地状を成すメサ構造を有し、
前記ショットキー接合界面は、前記上面に形成され、
前記第2の領域は、少なくとも前記側面に形成された、半導体装置。 - 前記電極は、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、イリジウム(Ir)のうち少なくとも1つから主になる金属層を含む、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の半導体装置。
- 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の半導体装置を備える電力変換装置。
- 半導体装置の製造方法であって、
ドナー元素としてケイ素(Si)を含有し、窒化ガリウム(GaN)から主になるn型の特性を有する半導体層であってマスクが形成された半導体層における前記マスクの周囲をエッチングすることによって、前記マスクが形成された部位を上面とするメサ構造を形成するエッチング工程と、
前記エッチング工程を終えた後、前記上面にマスクが形成された前記メサ構造を有する半導体層における前記マスクの周囲に、前記半導体層の電気抵抗を高くするイオン注入種をイオン注入するイオン注入工程と、
前記イオン注入を終えた後、前記マスクを除去する除去工程と、
前記除去工程を終えた後、開口部を有する絶縁膜を前記上面から前記メサ構造の周囲にわたって形成するとともに、前記開口部の内側を通じて前記上面とショットキー接合する電極を、前記開口部の内側から、前記メサ構造の周囲に広がる前記絶縁膜の上にわたって形成する工程と
を備え、
前記イオン注入種は、ホウ素(B)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、亜鉛(Zn)、炭素(C)、鉄(Fe)、窒素(N)、フッ素(F)のうち少なくとも1つを含み、
前記イオン注入工程は、半導体層における前記マスクの周囲の領域が前記イオン注入種を1×10 15 cm -3 以上1×10 22 cm -3 以下の範囲で含有するように、前記イオン注入種をイオン注入する工程を含む、半導体装置の製造方法。 - 請求項8に記載の半導体装置の製造方法において、
前記イオン注入工程は、前記イオン注入種を、前記マスクから前記半導体層に向かう方向に対して5度以上10度以下の注入角度でイオン注入する工程を含む、半導体装置の製造方法。
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