JP6485163B2 - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、半導体素子の製造方法に関する。
従来から、窒化物半導体を用いた半導体レーザは、ブルーレイディスク(BLU―RAY DISC:登録商標)等の光ディスク用途、露光用途、バイオ関連の励起用光源、プロジェクタ用光源、光通信用途など幅広い用途がある。
特に、半導体レーザを露光用途やバイオ関連、光通信用途等に利用するためには、単一モードの光を出射させるとともに、迷光を生じないファーフィールドパターン(FFP)を得ることが強く求められている。
そのために、半導体レーザの製造工程において、L字状及びT字状等の形状の冶具を利用して、適所に不透光膜などの被覆膜を形成する方法が提案されている(特許文献1等)。
特開2005−101457号公報
本開示は、被覆膜を、効率的に、適所に精度よく形成することができる半導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
本開示は以下の発明を含む。
(1)(a)第1の積層断面を有する半導体積層体を準備し、
(b)少なくとも第1の面の側に凸部を備える冶具を準備し、
(c)前記凸部が、前記第1の積層断面から離間した状態で、該第1の積層断面の一部領域を覆うように、前記冶具を前記半導体積層体に設置し、
(d)前記凸部に覆われた領域を含む前記第1の積層断面の上にレジスト膜を形成し、
(e)前記凸部をマスクとして該レジスト膜を露光及び現像して、前記凸部に覆われた領域以外の領域から前記レジスト膜を除去し、
(f)前記レジスト膜を含む前記第1の積層断面の上に第1膜を形成し、
(g)前記レジスト膜を除去して、前記第1膜をパターン形成することを含む半導体素子の製造方法。
(2)(a)第1の積層断面を有する半導体積層体を準備し、
(b)少なくとも第1の面の側に凸部を備える冶具を準備し、
(c)前記凸部が、前記第1の積層断面から離間した状態で、該第1の積層断面の一部領域を覆うように、前記冶具を前記半導体積層体に設置し、
(d)前記凸部に覆われた領域を含む前記第1の積層断面の上にレジスト膜を形成し、
(e’)前記凸部をマスクとして該レジスト膜を露光及び現像して、前記凸部に覆われた領域から前記レジスト膜を除去し、
(f)前記レジスト膜を含む前記第1の積層断面の上に第1膜を形成し、
(g)前記レジスト膜を除去して、前記第1膜をパターン形成することを含む半導体素子の製造方法。
被覆膜を、効率的に、適所に精度よく形成することができる半導体素子の製造方法を提供することができる。このような膜は、例えば、単一モードの光を出射させ、迷光を生じないファーフィールドパターンを得るために形成される。
本開示の半導体素子の製造方法によって用いられる半導体積層体と冶具との概略分解斜視図である。 本開示の半導体素子の製造方法で用いる冶具を説明するための要部の概略斜視図である。 本開示の半導体素子の製造方法で用いる別の冶具を説明するための要部の概略斜視図である。 本開示の半導体素子の製造方法で用いるさらに別の冶具を説明するための要部の概略斜視図である。 実施形態1で製造される半導体素子の横断面図である。 実施形態1の半導体素子の製造方法を説明するための縦断面工程図である。 図4Aの次の縦断面工程図である。 図4Bの次の縦断面工程図である。 図4Cの次の縦断面工程図である。 図4Dの次の縦断面工程図である。 実施形態1で製造された半導体素子のFFPを示すグラフである。 比較のために製造された半導体素子のFFPを示すグラフである。 実施形態2の半導体素子の製造方法を説明するための縦断面工程図である。 図6Aの次の縦断面工程図である。 図6Bの次の縦断面工程図である。 変形例1の半導体素子の製造方法で用いる冶具を説明するための要部の概略縦断面図である。 変形例2の半導体素子の製造方法で用いる冶具を説明するための要部の概略縦断面図である。 変形例3の半導体素子の製造方法で用いる冶具を説明するための要部の概略縦断面図である。
以下、本開示の実施の形態について適宜図面を参照して説明する。ただし、以下に説明する半導体素子は、本開示の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本開示を以下のものに限定しない。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。
各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
本開示の半導体素子の製造方法は、主として、半導体積層体の準備、冶具の準備、冶具の半導体積層体への設置、レジスト膜の形成、レジスト膜の露光及び現像、第1膜の形成、レジスト膜の除去の各種工程を含む。
半導体素子は、通常、複数をウェハ単位にて一括で製造されることから、本開示の半導体素子の製造方法は、ウェハを複数の棒状に分割し、いわゆるバー状態となった半導体積層体において、半導体積層体の第1の積層断面(例えば、共振器端面となる劈開面)の適所に、より簡素化されたフォトリソグラフィ工程を行って、第1膜をパターン形成する方法である。
このような製造方法を利用することにより、例えば、半導体レーザの共振器端面の迷光発生部分のみに、簡便に、かつ高い再現性で、精度よく、傷及び/又はダメージを導入することなく、第1膜を形成することができる。そして、共振器端面の意図しない部位には、極力、第1膜が成膜されないように制御することができる。これによって、例えば、半導体レーザのファーフィールドパターン形状が良好な単一モードのレーザ光を得ることが可能となる。
〔A:半導体積層体の準備〕
まず、半導体積層体を形成する。
半導体積層体は、半導体素子を構成する部材であり、例えば、レーザ素子、発光ダイオード等の発光素子を構成する部材であることが好ましく、レーザ素子を構成する部材であることがより好ましい。通常、バー状態の半導体積層体をさらに分割し、半導体素子を得る。レーザ素子の場合は、例えば、劈開によりバー状態の半導体積層体を形成し、その後、劈開面と交差する方向に切断することで個片化する。
半導体積層体は、通常、複数の半導体層を積層して形成する。
半導体積層体の材料は、特に限定されず、例えば、InXAlYGa1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)等の窒化物半導体材料等が挙げられる。
例えば、第1導電型半導体層、活性層及び第2導電型半導体層をこの順に積層して構成することが好ましい。第1導電型半導体層及び第2導電型半導体層のいずれか一方をn型とし、他方をp型とすることができる。第1導電型半導体層及び第2導電型半導体層は、単層構造であってもよいし、積層構造であることが好ましい。活性層は、量子効果が生ずる薄膜に形成された単一量子井戸構造及び多重量子井戸構造のいずれでもよい。
n型半導体層及びp型半導体層の例を以下に示す。例えば、第1のn型半導体層はAlxGa1-xN(0≦x≦0.5)、好ましくはAlxGa1-xN(0<x≦0.3)であり、クラッド層として機能させることができる。第2のn型半導体層はAlxGa1-xN(0≦x≦0.3)によって形成することができ、光ガイド層として機能させることができる。活性層は、少なくともInを含有している一般式InxAlyGa1-x-yN(0<x≦1、0≦y<1、0<x+y≦1)を有することが好ましく、活性層を量子井戸構造で形成することにより、発光効率を向上させることができる。p型半導体層は、活性層側から、第1のp型半導体層としてp型不純物を含有したAlxGa1-xN(0≦x≦0.5)とすることが好ましく、p側電子閉じ込め層として機能させることができる。第2のp型半導体層は、AlxGa1-xN(0≦x≦0.3)、第3のp型半導体層は、p型不純物を含有したAlxGa1-xN(0<x≦0.5)で形成することができる。第3のp型半導体層は、クラッド層として機能させることができる。第4のp型半導体層は、p型不純物を含有したAlxGa1-xN(0≦x≦1)で形成することができる。
これらの半導体積層体は、通常、窒化物半導体等による半導体層成長用の基板上に、例えば、MOCVD法、MBE法等の気相成長法等の公知の方法によって形成することが好ましい。ただし、半導体素子では、半導体層成長用の基板の一部又は全部が除去されていてもよい。基板は半導体でなくてもよいが、典型的には、GaN基板等の窒化物半導体基板が窒化物半導体成長用として用いられる。
(第1の積層断面)
半導体積層体は、第1の積層断面を有するように形成する。ここでの第1の積層断面は、半導体積層体の積層面に交差する方向に切断された面であればよい。例えば、活性層を含むレーザ素子構造を備えている場合は、第1の積層断面は、半導体レーザ素子の共振器端面に相当する面であることが好ましい。特に、光出射側の端面であることが好ましい。
第1の積層断面は、当該分野で公知の方法を利用して形成することができる。例えば、劈開、レーザダイシング、ブレードダイシング等が挙げられる。レーザ素子を形成する場合はなかでも劈開が好ましい。ブレードブレイク、ローラーブレイク等のブレイク方法を併用することもできる。また、反応性イオンエッチング(RIE)、反応性イオンビームエッチング(RIBE)、電子サイクロトロン(ECR)型エッチング、イオンビームエッチング等のドライエッチングや、ウェットエッチングにより、割断用の溝を形成するか、完全に分離させる方法を用いることもできる。
第1の積層断面を有する半導体積層体の形状は限定されないが、通常、図1に示すように、バー状、つまり、四角柱であることが好ましく、特に、直方体又はこれに近似する形状であることが好ましい。この場合、第1の積層断面11aに隣接して4つの面が配置することとなり、かつ、第1の積層断面11aに対面する積層断面が配置することとなる。この積層断面を、以下第2の積層断面11bと記載することがある。また、第1の積層断面11aに隣接する4つの面のうち、積層面に相当する面を主面11Mと記載し、その反対側の面を裏面11Rと記載することがある。例えば、後述するように、リッジが形成される半導体積層体11の面、言い換えると、第2導電型半導体層の表面を主面と呼ぶ。また、第1導電型半導体層に近い面を裏面と呼ぶ。さらに、第1の積層断面11aに隣接する4つの面のうち、積層断面を露出する2つの面を側面11Sと記載することがある。
第1の積層断面の形成は、半導体積層体を形成した直後に行ってもよいが、後述するように、リッジの形成、第1保護膜の形成、電極の形成、第2保護膜の形成、パッド電極の形成、半導体層成長用の基板の研磨又は除去等のいずれかの工程を任意の順序で行った後に行ってもよい。
また、レーザ素子であれば共振器端面に保護膜及び/又は反射膜を形成することが好ましい。この場合、第1の積層断面の形成後において、冶具の半導体積層体への設置の前に、第1の積層断面に保護膜及び/又は反射膜を形成することが好ましい。第2の積層断面も同様に、冶具の半導体積層体への設置の前に、保護膜及び/又は反射膜を形成することが好ましい。第1の積層断面が光出射側の共振器端面であれば、第1の積層断面の側が、第2の積層断面の側よりも反射率が低くなるように保護膜及び/又は反射膜を形成する。
(リッジの形成)
半導体積層体は、レーザ素子を形成する場合には、その主面にストライプ状のリッジを有することが好ましい。リッジは、例えば、特定の方向(例えば、第1の方向)に延伸する形状であることが好ましい。リッジは、具体的には、1μm〜100μm程度の幅、さらに1μm〜70μm程度の幅が好ましい。その高さ(リッジ形成時のエッチングの深さ)は、第2導電型半導体層を構成する層の膜厚、材料等によって適宜調整することができ、例えば、0.1μm〜2μm程度が挙げられる。その長さは、100μm〜2mm程度が好ましい。リッジは、長さ方向においてすべて同じ幅でなくてもよいし、その側面が垂直であっても、テーパー状であってもよい。
リッジは、半導体積層体の主面、例えば、第2導電型半導体層の表面に、マスクパターンを形成し、このマスクパターンをマスクとしてエッチングすることにより形成することができる。マスクパターンは、フォトリソグラフィ及びエッチング工程等の公知の方法によって、レジスト、ZrO2及びSiO2等の絶縁膜を用いて形成することができる。第2導電型半導体層が窒化物半導体層の場合には、エッチングは、Cl2、CCl4、SiCl4、BCl3等のような塩素系のガスを用いる反応性イオンエッチング(RIE)法が好ましい。
(第1保護膜の形成)
半導体積層体は、その主面に第1保護膜を有することが好ましい。第1保護膜は、少なくともリッジの上面において開口を有することが好ましい。開口の端部は、リッジ側面の上方に位置していてもよい。
第1保護膜は、例えば、Si、Al、Zr、Ti、Nb、Ta等の酸化物又は窒化物等の単層又は積層膜によって形成することができる。典型的には絶縁性の材料が選択される。第1保護膜の膜厚は、特に限定されるものではなく、例えば、10nm〜2μm程度が好ましく、10nm〜500nm程度がより好ましい。
第1保護膜は、例えば、上述したリッジの形成の際に利用したマスクパターンをそのまま存在させた状態で、半導体層上に第1保護膜を構成する材料膜を形成し、その後、マスクパターン上に存在する第1保護膜を構成する材料膜と、マスクパターンとを除去することによって形成することができる。これらの除去は、マスクパターンを剥離液で溶解除去することでパターニングするリフトオフ法を利用することができる。
(電極の形成)
電極は、リッジの少なくとも上面及び側面を含む領域に形成する。ここでの電極の材料は特に限定されず、例えば、Ni、Rh、Cr、Au、W、Pt、Ti、Al等の金属又は合金、Zn、In、Sn、Mgから選択される少なくとも1種を含む導電性酸化物、具体的にはZnO、In23、SnO2、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、GZO(Gallium-doped Zinc Oxide)等の単層膜又は多層膜が挙げられる。導電層の厚みは特に限定されるものではなく、用いる材料等により適宜調整することができ、通常、半導体素子の電極として機能し得る厚みであればよい。例えば、0.5μm〜1μm程度が挙げられる。
電極は、リッジの全上面に形成していなくてもよいが、リッジがストライプ状である場合には、その上面の略全領域に形成することが好ましい。さらに、リッジの延長する方向に沿った2つの側面の略全領域に形成してもよい。
電極は、例えば、上述した材料を成膜し、フォトリソグラフィでレジストマスクを所望の形状にパターニングし、ウェット又はドライエッチングによって形成することができる。また、リフトオフ法等の公知の方法を利用してもよい。
さらに、半導体積層体の裏面側、つまり第1導電型半導体層に電気的に接続する電極を形成する。この電極は、半導体積層体の裏面の一部又は全面に、上記の電極材料と同様の材料を利用して形成することができる。また、半導体積層体が、導電性の半導体成長用の基板上に形成されている場合には、その基板の裏面に又はその基板を研磨又は除去して、その裏面の一部又は全面に形成してもよい。このような電極は、なかでも、V、Ti、Pt、Au等の金属からなる積層膜によって形成することが好ましい。
(第2保護膜の形成)
第2保護膜は、主として、半導体層の側面を保護するための膜であり、第1保護膜と同様の材料を利用することができる。第2保護膜は、例えば、半導体層の主面から側面にわたって配置することが好ましい。
第2保護膜は、少なくともリッジ上に形成された電極の上に開口が配置されるように、当該分野で公知の方法により形成することができる。
第2保護膜の膜厚は、特に限定されるものではなく、例えば、100nm〜1000nm程度が挙げられる。なお、第2保護膜は省略してもよいし、第1保護膜を半導体層の側面まで延長して第2保護膜の機能を兼ねるように形成してもよい。
(パッド電極の形成)
パッド電極は、主として、リッジ上に形成された電極に電気的に接続するように形成する。パッド電極は、上述した電極材料と同様の材料を利用して形成することができる。なかでも、パッド電極は、Ni、Ti、Au、Pt、Pd、W等の金属からなる積層膜によって形成することが好ましく、パッド電極の最表面はAu層又はAu合金層であることが好ましい。
(保護膜及び/又は反射膜の形成)
第1の積層断面に、又は、第1の積層断面及び第2の積層断面に、つまり、レーザ素子である場合の共振器端面に、保護膜及び/又は反射膜を形成することが好ましい。これらの膜は、共振器端面に接触するように形成することが好ましい。これらの膜を形成することにより、端面を保護することができ、また、光損失を最小限にとどめ、共振器内で光が増幅するための反射/往復を生じさせることができ、発光効率を向上させることができる。
反射膜としては、例えば、誘電体多層膜を用いる。誘電体多層膜は、屈折率の異なる誘電体膜を複数積層したものであり、互いに屈折率の異なる無機材料を交互に積層したものが好ましい。例えば、λ/4n(λ:波長、n:屈折率)の厚さで交互に積層することができる。誘電体多層膜の各層の種類及び厚さ等は、発振させようとするレーザ素子の波長に応じて適宜設定することができる。例えば、高屈折率側の材料として、TiO2、ZrO2、HfO2、Sc23、Y23、MgO、Al23、Si34、ThO2、Ta25等が挙げられる。低屈折率側の材料として、SiO2、ThF4、LaF3、MgF2、LiF、NaF、Na3AlF6等が挙げられる。これら高屈折率側の材料と、低屈折率側の材料とを数nm〜数μmの厚さで数層〜数十層積層する。これらの組み合わせに限るものではなく、例えば、高屈折率側の材料として上げたものの中から比較的低屈折率の材料とそれよりも高屈折率の材料を組み合わせてもよい。
これらの膜は、例えば、蒸着、スパッタ等の気相成膜技術、浸漬等によって形成することができる。
〔B:冶具の準備〕
冶具は、半導体積層体を挟持及び/又は被覆して固定し、半導体製造プロセスを容易にするために用いる部材であり、少なくとも、半導体積層体に接触して固定する面を有する。例えば、図1及び図2Aに示すように、半導体積層体11の一面に接触する面を第1の面20aと記載する。
冶具の第1の面は、平坦な面であることが好ましい。第1の面は、半導体積層体の1つの積層面の平面形状に相当する大きさよりも小さくてもよいが、同等以上の大きさを有することが好ましい。
冶具は、その取り扱い及び保管等の観点から、小型かつシンプルな構成であることが好ましく、直方体又は立方体等の四角柱又はこれを組み合わせた形状であることが好ましい。
一実施形態では、図2Aに示すように、冶具20は、所定の面、例えば、第1の面20aの側に凸部21を備える。凸部21は、第1の面20aの端部、つまり、縁に接して配置されていることが好ましい。ただし、冶具は、凸部を1つのみならず、2以上備えていてもよい。
この場合、例えば、凸部21の第1の面20aからの高さHは、一実施形態では、上述した半導体積層体における第1の積層断面に隣接する面(主面)から、活性層の全部を被覆するのに十分な高さを有することが好ましい(図2Cの高さHb、図4Aの高さH参照)。言い換えると、第1導電型半導体層の第1の積層断面の一部を被覆しない高さを有することが好ましい。例えば、第2導電型半導体層の表面(つまり、リッジが配置された表面)から、活性層の全部を被覆し、さらに、第1導電型半導体層の一部又は全部を被覆する高さとすることがより好ましい。具体的には、高さHは、5μm〜35μm程度が挙げられ、10μm〜20μm程度が挙げられる。
他の実施形態では、凸部21の第1の面20aからの高さHは、上述した半導体積層体における第1の積層断面に隣接する面(裏面)から、活性層の全部を被覆しない高さを有することが好ましい(図2Cの高さHa、図6Aの高さH参照)。言い換えると、第2導電型半導体層及び活性層の第1の積層断面を被覆しない高さを有することが好ましい。例えば、第1導電型半導体層の裏面(任意に、基板の裏面)から、第1導電型半導体層の一部のみ又は基板の一部のみを被覆する高さとすることがより好ましい。具体的には、基板を有する場合には、高さHは、基板の厚みの半分以上、基板の厚みと同等以下が好ましく、例えば基板の厚みが80μm〜100μmである場合には、45μm〜90μm程度が挙げられ、60μm〜90μm程度が好ましい。
凸部21の幅Wは、冶具20の第1の面20aの幅と同程度であることが好ましい。つまり、第1の面20aに凸部21を有する冶具は、L形状の柱状が好ましい。
冶具の第1の面を含む部位及び凸部の厚みTは、特に限定されるものではなく、適当な強度を確保できる程度でよい。第1の面を含む部位の厚みと凸部の厚みは異なっていてもよいが、同じであることが好ましい。凸部の厚みTは、適度に薄くすることで後述する第1膜を形成する際に陰になりにくく、膜厚の制御が容易となるめ、凸部の厚みTは、10μm〜70μm程度が好ましく、30μm〜50μm程度がさらに好ましい。冶具の材料は限定されず、L字状等に容易に加工し、適当な強度を確保できるものであれば、どのような材料によって形成されていてもよい。例えば、SUS、シリコン等が挙げられる。
別の実施形態では、図2Bに示すように、冶具30が凸部31を有する点は、上述した冶具20と同じであるが、第1の面30aの反対側の面である第2の面30b側の端部に段差部30cを有している。この端部は、凸部31が配置された第1の面30aの縁に対応する端部である。段差部30cは、凸部31の厚みTよりも大きな厚みT2で切り欠かれている。具体的には、段差部30cの厚みT2は、凸部31の厚みと、後述する第1の積層断面との離間距離との合計厚みであることが好ましく、例えば、13μm〜90μm程度である。また、段差部30cは、第1の面30aの厚みTよりも小さな厚みT1で切り欠かれていることが好ましい。
さらに別の実施形態では、図2Cに示すように、冶具40は、第1の面40aの側に凸部41aを有するとともに、第2の面40bの側に凸部41bを有していてもよい。つまり、この冶具40は、T形状の柱状が好ましい。この場合、一方の凸部の高さHaは、半導体積層体における第1の積層断面に隣接する面(主面)から、活性層の全部を被覆するのに十分な高さを有することが好ましく、他方の凸部の高さHbは、半導体積層体における第1の積層断面に隣接する面(裏面)から、活性層の全部を被覆しない高さを有することが好ましい。
なお、上述した冶具20、30と併用する冶具として、凸部及び段差部を有さない四角柱の第2冶具を用いてもよい。
〔C:冶具の半導体積層体への設置〕
冶具は、その凸部の一面が、半導体積層体の第1の積層断面の一部と対面するように設置する。この場合、凸部の一面は、第1の積層断面から離間した状態とする。このような配置とすることにより、冶具が半導体積層体の第1の積層断面に接触することによる第1の積層断面への傷又はダメージを最小限に止めることができる。ここでの離間は、当該分野で通常用いられるレジストが、凸部と第1の積層断面との間に侵入し得る程度に設定することが好ましい。具体的には、3μm〜20μm程度が挙げられ、5μm〜15μm程度が好ましい。
冶具の凸部の一面が対面する半導体積層体の第1の積層断面の大きさは、凸部の高さ及び幅によって適宜設定することができる。
一実施形態では、例えば、凸部の一面が対面する第1の積層断面の大きさは、半導体積層体の第1の積層断面の一方の導電型の半導体層の全厚みと、活性層の全厚みと、任意に、他方の導電型の半導体層の一部厚みとを被覆するような大きさとすることができ、具体的には、積層方向の長さの5〜45%程度を被覆する大きさが挙げられ、10〜20%程度が好ましい。言い換えると、冶具の凸部が覆う半導体積層体の第1の積層断面は、リッジ上面から5μm〜35μm程度が好ましく、10μm〜20μm程度がより好ましい。このような冶具の配置により、凸部が、第1の積層断面の一部領域(つまり、第1膜が形成される第1膜形成予定領域)以外の領域を覆うことができる。
この場合、冶具の第1の面を、半導体積層体の主面に接触するように固定することが好ましい。
他の実施形態では、例えば、半導体積層体の第1の積層断面の一方の導電型の半導体層の全厚み又は一部の厚み、任意に、半導体成長用の基板の全厚みを被覆するような大きさ、具体的には、積層方向の長さの45〜90%程度が挙げられ、60〜90%程度が好ましい。言い換えると、冶具の凸部が覆う半導体積層体の第1の積層断面は、半導体成長用の基板の裏面から45μm〜95μm程度が好ましく、60μm〜90μm程度がより好ましい。このような冶具の配置により、凸部が、第1の積層断面の一部領域(つまり、第1膜形成予定領域)を覆うことができる。
この場合、冶具の第1の面を、半導体積層体の裏面に接触するように固定することが好ましい。
なお、凸部が第1膜形成予定領域を覆うか、第1膜形成予定領域以外の領域を覆うかにより、後述するレジスト膜の露光及び現像の手法が異なる。
凸部を有する冶具を上述したように半導体積層体の主面及び裏面の一方に接触するように固定した場合、一実施形態では、同様の冶具を、半導体積層体の主面及び裏面の他方に配置して、冶具と半導体積層体とが交互に配列されるように設置してもよい。このように複数のセットを配列することにより、1回の一連工程でより多くの半導体素子の製造を実現することができ、製造効率が増大する。
特に、冶具の第2の面に段差部を有する冶具(図2B参照)を半導体積層体と交互に配列する場合には、その後の工程であるレジスト膜のパターニングを安定して行うことができ、つまり、レジスト膜の現像残りが生じにくくなり、また、冶具による第1膜の成膜の不具合の発生を低減することが可能となる。
別の実施形態では、凸部を有する冶具を上述したように半導体積層体の主面及び裏面の一方に接触するように固定し、凸部を有さない冶具を、半導体積層体の主面及び裏面の他方に接触するように配置してもよい。このような配置により、半導体積層体の裏面又は主面に、レジスト膜及び第1膜等が配置されることを防止することができる。また、その後の工程であるレジスト膜のパターニングを安定して行うことができる。さらに、冶具による第1膜の成膜の不具合の発生を低減することが可能となる。
さらに別の実施形態では、凸部を有する冶具を上述したように半導体積層体の主面及び裏面の一方に接触するように固定し、同様の冶具を、半導体積層体の主面及び裏面に配置された2つの冶具の凸部が、第1の積層断面上で対面するように、半導体積層体の主面及び裏面の他方に配置する(図8参照)。つまり、2つの冶具で、半導体積層体を挟むように、2つの冶具を設置してもよい。半導体積層体の主面側の冶具の凸部は、一方の導電型半導体層の第1の積層断面を被覆し、半導体積層体の裏面側の冶具の凸部は、他方の導電型半導体層及び基板の第1の積層断面を被覆することが好ましい。このような冶具の配置により、2つの凸部が、第1の積層断面の一部領域、つまり、第1膜形成予定領域を覆い、例えば、活性層及びその近傍を覆わないようにすることができる。
さらに別の実施形態では、第1の面の反対側の面である第2の面にさらに第2の凸部を備える冶具(図2C参照)を、上述したように半導体積層体の主面及び裏面の一方に接触するように固定し、同様の冶具を、半導体積層体の主面及び裏面の他方に配置する。つまり、2つの冶具で、半導体積層体を挟むように、2つの冶具を設置してもよい。この場合、半導体積層体の主面及び裏面に配置された2つの冶具の凸部が、第1の積層断面上で対面する。よって、上述したように、2つの凸部が、第1の積層断面の一部領域、つまり、第1膜形成予定領域を覆い、例えば、活性層及びその近傍を覆わないようにすることができる(図9参照)。
冶具に設定する半導体積層体は、上述したように、第1の積層断面において保護膜及び/又は反射膜が形成されていてもよい。
また、後述するように、第1膜とは、上述したように、第1の積層断面(つまり、半導体レーザの共振器端面)から迷光を出射させないように遮光するための膜であり、レーザ光の出射部位(例えば、リッジ下方の活性層及びその近傍の導波路領域)以外の領域、好ましくは、リッジから導波路領域よりも遠い側の領域に形成される膜である。
〔D:レジスト膜の形成〕
第1の積層断面の上にレジスト膜を形成する。ここで、上とは、第1の積層断面と直交する方向において第1の積層断面から離れる方向をいう。
ここで用いるレジストは、ポジ型レジストであれば、どのような材料によって構成されているものでもよい。例えば、露光によって現像液に溶解性となるレジスト、露光によって低溶解性とした後、加熱することによって溶解性となるレジスト等が挙げられる。
レジスト膜は、例えば、スピンコート、印刷、スプレー、カーテンコート、ロールコート等の当該分野で公知の方法によって形成することができる。これによって、冶具の凸部に離間した状態で覆われた領域を含む第1の積層断面の上のほぼ全領域にレジスト膜を形成することができる。言い換えると、第1積層断面の凸部に覆われた領域及び第1膜形成予定領域にレジスト膜を形成することができる。
なお、レジスト膜を形成した後、任意に、80〜135℃程度でプリベークを行ってもよい。
〔E:レジスト膜の露光及び現像〕
レジスト膜の露光及び現像は、当該分野で公知の方法により行うことができる。
露光は、通常、第1の積層断面に対面するところから行うため、第1の積層断面に対する全面露光に対して、冶具の凸部が露光に対するマスクとして機能する。露光に用いる光の種類は、用いるレジストの種類によって適宜選択することができる。
レジスト膜が、露光によって現像液に溶解性となる、一般的なポジ型のレジストによって形成されている場合には、露光されなかったレジスト膜は、現像されることなく、残存することとなる。その結果、凸部と第1の積層断面との間に存在するレジスト膜が現像されずに残存し、その他の領域、つまり第1膜形成予定領域におけるレジスト膜は現像されて、除去される。
一方、レジスト膜が、露光によって低溶解性となるが、加熱することによって露光された部分が溶解性となるポジ型のレジストによって形成されている場合には、冶具の凸部を露光に対するマスクとして用いて露光した後、現像する前に、そのレジストを熱処理し及び/又はそのレジストに全面露光することが好ましく、そのレジストを熱処理した後、そのレジストに全面露光することがより好ましい。このような露光は、例えば、特開2000−56469号の記載に準じて行うことができる。全面露光する場合には、冶具の凸部が露光を阻害しないように、冶具を取り外した後に第1の積層断面全体に露光することが好ましい。その結果、凸部と第1の積層断面との間に存在するレジスト膜が現像され、除去され、その他の領域、つまり凸部で被覆されなかった領域(言い換えると、第1膜形成予定領域以外の領域)におけるレジスト膜は現像されず、残存する。これによって、残存するレジスト膜の断面形状をオーバーハング形状にすることができる。その結果、後述するように、レジスト膜の除去を、例えば、リフトオフ法により容易に行うことが可能となる。
〔F:第1膜の形成〕
上記工程によって、部分的にレジスト膜が形成された第1の積層断面の上に、第1膜を形成する。第1膜は、凸部を有する冶具をマスクとして配置したまま又は取り外した後に、例えば、スパッタリング、蒸着等により形成することが好ましい。これによって、第1膜は、第1の積層断面において、所望の領域に形成することができる。半導体積層体が活性層を含むレーザ素子構造を備える場合は、第1膜形成予定領域を、第1の積層断面における活性層の断面以外の領域とすることが好ましく、例えば、レーザ光の出射領域以外、つまり導波路領域以外の領域に形成することができる。この際、凸部を有する冶具をマスクとして配置したままの場合は、冶具の凸部の表面にも第1膜が形成される。
第1膜は、上述したように、第1の積層断面から迷光を出射させないように被覆する膜であり、例えば、不透光となる材料によって形成することができる。ここで、不透光とは、光を吸収するか、光を全反射させるような性質を意味し、ここでいう光とは、特にレーザ素子によって発振される光を意味する。例えば、そのような光の透過率は、40%以下が好ましく、20%以下がより好ましく、10%以下がさらに好ましい。
第1膜は、例えば、Ti、Cr、Ni、Si、Al、Ag、Au、Pt、Pd等の金属又はその合金によって、単層又は積層膜として形成することができる。なかでも、Cr、Ni、Al等からなる単層膜が好ましい。誘電体多層膜により第1膜を形成してもよいが、金属膜の方が少ない積層数で十分な反射率を得やすい。
第1膜は、光を透過しない膜厚に調整することが好ましい。例えば、20nm以上が好ましく、50nm〜1000nmがより好ましく、50nm〜200nmがさらに好ましい。この範囲とすることにより、光を完全に遮断することができ、出射ビームの妨げを防止することができる。
第1膜は、第1の積層断面に接して形成してもよく、上述したように、予め第1の積層断面に保護膜及び/又は反射膜を形成し、その上に形成してもよい。
上述した方法では、凸部を有する冶具を用いて、レーザ光の出射領域以外であって、主面側又は裏面側のいずれか(好ましくは裏面側)の第1の積層断面の上に、第1膜を形成できるが、主面側又は裏面側の双方の側において第1膜を形成する場合には、活性層以外の層を伝播して導波路領域以外の共振器端面から放出される光の全ての放出を防止することができるため、より一層良好なファーフィールドパターンが得られ、より光を単一のモードに近づけることが期待できる。このようなことから、上述した方法に加えて、さらに、第1膜を所望の領域に形成する工程を追加するか、凸部の被覆する領域を調整してもよい。
〔G:レジスト膜の除去〕
レジスト膜の除去は、凸部を有する冶具を設置したまま行ってもよいが、冶具を除去した後に行うことが好ましい。この冶具の除去により、冶具の凸部の表面に形成された第1膜をともに除去することができる。
レジスト膜の除去は、当該分野で公知の方法、例えば、アッシング等を利用してもよいが、リフトオフ法を利用することが好ましい。
これにより、半導体積層体の第1の積層断面の所望の領域上、つまり、半導体レーザの共振器端面の一部の領域、レーザ光の出射領域、リッジ下方の活性層及びその近傍の導波路領域以外の領域上に、好ましくは、リッジから導波路領域よりも遠い側の領域上に、第1膜をパターン形成することができる。
(半導体素子のチップ化)
第1の積層断面の所望の領域上に第1膜を形成した半導体積層体を、第1の積層断面に交差する方向に切断して、半導体素子をチップ化する。この場合の交差する方向は、第1の積層断面に直交する方向が好ましい。また、リッジが形成されている場合には、リッジごとに個片化されるように、かつリッジ間で切断することが好ましい。
ここでの切断は、上述した第1の積層断面の形成方法と同様の方法により行うことができる。窒化物半導体等の六方晶系結晶において、第1の積層断面を劈開により形成した場合は、ここでの切断は劈開以外の方法で行う。
以下に本開示の半導体素子の製造方法及び半導体素子の実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。各実施形態において記載する具体的な寸法や材料は一例であり、本開示はこれに限られるものではない。
実施形態1
この実施形態で製造される半導体素子は、図3に示すレーザ素子10であり、主に、第1の積層断面11aを有する半導体積層体11を備える。
半導体積層体11は、導電性の基板12上に積層されたn型半導体層8、活性層7、p型半導体層6からなる。p型半導体層6は、その表面Mに、高さ0.5μm程度、幅2μm程度のストライプ状のリッジ1を備える。
リッジ1のストライプ状に延長する側面の略全面からp型半導体層6の上面にわたって、ZrO2又はSiO2からなる第1保護膜2が形成されている。リッジ1の上面は、第1保護膜2から露出している。第1保護膜2は、半導体積層体11の端部まで延長していてもよいが、ここでは、半導体積層体11の端部まで延長しておらず、p型半導体層6の端部を露出している。
p電極3は、第1保護膜2から露出したリッジ1の上面と接続し、リッジ1の両側面からp型半導体層6上にわたる形状で配置されている。
半導体積層体11の第1の積層断面Cは、その反対側の面である第2の積層断面とともに、共振器端面として機能する。第1の積層断面Cには、ZrO2とSiO2が交互に積層された誘電体多層膜が合計厚み300nmで形成されており、第2の積層断面には、ZrO2とSiO2が交互に積層された誘電体多層膜が厚み900nmで形成されている。合計厚み300nmの誘電体多層膜は、合計厚み900nmの誘電体多層膜よりも低い反射率を有する。前者が低反射膜であり、後者が高反射膜である。
また、第1の積層断面Cは、レーザ光の出射部位である、リッジ1下方の活性層7及びその近傍の導波路領域以外の領域に、特に、導電性の基板12及びn型半導体層8の略全面に、Tiからなる厚み100nmの第1膜13が形成されている。
この第1膜13の配置によって、ファーフィールドパターンが、リップルの少ない、良好なガウシアン形状となる半導体レーザ素子が得られる。
半導体積層体11の側面及び上面の一部は、SiO2からなる第2保護膜4によって被覆されている。
p電極3と接続するように、p電極3上からp型半導体層6上(第1保護膜2及び第2保護膜4の表面)にわたって、pパッド電極5が配置されている。
レーザ素子10は、さらに、半導体積層体11を積層する導電性のGaNからなる基板12と、基板12の裏面Rに形成されたn電極9とを有する。
このようなレーザ素子は、以下の製造方法によって製造することができる。
(a)半導体積層体の準備
まず、ウェハ状のGaN基板12上に、第1のn型半導体層としてAlxGa1-xN(0<x≦0.5、クラッド層)、第2のn型半導体層としてAlxGa1-xN(0≦x≦0.3、光ガイド層)、活性層としてInyGa1-yN(0≦y<1、量子井戸構造)、第1のp型半導体層としてp型不純物を含有したAlxGa1-xN(0≦x≦0.5、p側電子閉じ込め層)、第2のp型半導体層としてAlxGa1-xN(0≦x≦0.3)、第3のp型半導体層としてp型不純物を含有したAlxGa1-xN(0<x≦0.5、クラッド層)、第4のp型半導体層としてp型不純物を含有したAlxGa1-xN(0≦x≦1)を積層して半導体積層体を形成する。
半導体積層体を劈開して、第1の積層断面11aを有するバー状の半導体積層体11を形成する。
半導体積層体は、劈開する前に、上述した公知の方法を利用して、リッジ、第1保護膜が形成され、半導体層成長用の基板が研磨され、p電極及びn電極、第2保護膜、パッド電極が形成されている。また、第1の積層断面11aの形成後において、第1の積層断面11a及び第2の積層断面11bにそれぞれ誘電体多層膜が形成されている。
(b)冶具の準備
冶具20を準備する。冶具20は、図1及び2に示すように、第1の面20aと、第1の面の側に凸部21とを備えるL形状の柱状を有し、SUSによって形成されている。冶具の第1の面20aは、半導体積層体11の1つの積層面、つまりp型半導体層6の平面形状に相当する大きさを有する。
凸部21は、第1の面20aの縁に接して配置されている。凸部21の第1の面20aからの高さHは、20μm程度である。凸部21の幅Wは、冶具20の第1の面20aの幅と同程度であり、600μm程度である。冶具の第1の面を含む部位の厚みT及び凸部の厚みTは、40μm程度である。
(c)冶具の半導体積層体への設置
図4Aに示すように、冶具20を半導体積層体11に設置する。この場合、冶具20の第1の面20aを半導体積層体11の主面11Mと接触させるとともに、凸部21が、第1の積層断面11aから10μm程度離間した状態で、第1の積層断面11aの主面11M側の一部領域を覆うように、冶具20を半導体積層体11に固定する。ここでは、凸部21は、第1の積層断面11aのp型半導体層6、活性層7及びn型半導体層8の一部を被覆している。
また、冶具20の第1の面20aとは反対側の第2の面20bが、半導体積層体11の裏面11Rに接触するように、冶具20と半導体積層体11とを交互に配置する。
凸部21は、第1の積層断面11aの積層方向の全長さの10%程度を被覆し、言い換えると、凸部21が覆う第1の積層断面11aは、リッジ上面から10μm程度である。
(d)レジスト膜の形成
図4Bに示すように、第1の積層断面11aにレジスト膜14を形成する。
ここで用いるレジストは、例えば、ポジ型のレジストであり、52mPa・s(25℃)以下の粘度を有するものを用いた。レジストは、スピンコートによって、例えば、20秒間、1000rpmで、第1の積層断面11aに形成する。これによって、冶具20の凸部21に離間した状態で覆われた領域を含む第1の積層断面11aのほぼ全面にレジスト膜14を形成することができる。なお、90℃で10分間、プリベークを行った。
(e)レジスト膜の露光及び現像
冶具20の凸部21をマスクとして用いて、レジスト膜14を全面露光し、アルカリ溶液で現像する。これによって、図4Cに示すように、露光されたレジスト膜14はアルカリ溶液によって溶解して除去され、凸部21によって覆われ、露光されなかった領域のレジスト膜14は、現像されることなく、残存することとなる。その結果、図4Cに示すように、凸部21で覆われた第1の積層断面11aの領域にのみ、レジスト膜14によるマスクパターンを精度よく形成することができる。
(f)第1膜の形成
図4Dに示すように、第1膜13を、例えば、スパッタリングによって、第1の積層断面11aの上に形成する。
第1膜13は、凸部21を有する冶具20をマスクとして配置したまま形成する。これによって、第1膜13は、冶具20の凸部21の表面とともに、第1の積層断面11aにおいて、レーザ光の出射領域以外、つまり導波路領域以外の領域に形成することができる。
(g)レジスト膜の除去
図4Eに示すように、レジスト膜14を、剥離液(モノエタノールアミンとジメチルスルホキシドの混合液)を用いて、リフトオフ法により除去する。この場合、凸部21を有する冶具20を除去し、凸部21に形成されていた第1膜13も除去した後、リフトオフ法で、アセトン溶液内で超音波に10分間付し、超純水中で超音波に5分間付し、リンサーに5分間付し、10分間乾燥した。これによって、第1膜13は、凸部21に覆われていなかった領域、つまり、共振器端面の一部の領域、レーザ光の出射領域、リッジ下方の活性層及びその近傍の導波路領域以外の領域、n型半導体層8及び基板12の共振器端面と面一の面の領域に第1膜13を形成することができる。
その後、半導体積層体11を、第1の積層断面11aに直交する方向に、例えば、レーザ照射により分割溝を形成し、その後にブレイクにより切断して、チップ状の半導体素子を得る。
このようにして製造された半導体素子は、図5Aに示すように、垂直方向のファーフィールドパターンにおけるリップルが顕著に低減されていることが確認された。一方、第1膜を形成しない以外同様の構成を有する半導体素子に比較して、図5Bに示すように、垂直方向のファーフィールドパターンの裾に鋭いリップル(スパイクリップル)が発生している。
実施形態2
この実施形態のレーザ素子の製造方法では、実施形態1と同様に半導体積層体を準備する。
(b)冶具の準備
冶具25(図6A参照)を準備する。冶具25は、第1の面25aと、第1の面の側に凸部26とを備えるL形状の柱状であり、凸部26の高さHが70μm程度である以外は、実施形態1で用いた冶具20と同様である。
(c)冶具の半導体積層体への設置
図6Aに示すように、冶具25を半導体積層体11に設置する。この場合、冶具25の第1の面25aを半導体積層体11の裏面11Rと接触させるとともに、凸部26が、第1の積層断面11aから10μm程度離間した状態で、第1の積層断面11aの裏面11R側の一部領域を覆うように、冶具25を半導体積層体11に固定する。ここでは、凸部26は、第1の積層断面11aの基板12及びn型半導体層8の一部を被覆している。また、冶具25の第1の面25aとは反対側の第2の面25bを、半導体積層体11の主面11Mに接触するように、冶具25と半導体積層体11とを交互に配置する。凸部26が覆う第1の積層断面11aは、基板12の裏面から70μm程度である。
(d)レジスト膜の形成
図6Bに示すように、第1の積層断面11aにレジスト膜24を形成する。
ここで用いるレジストは、例えば、画像反転処理が行えるノボラック系ポジ型レジストであり、52mPa・s(25℃)以下の粘度を有するものを用いた。レジストは、スピンコートによって第1の積層断面11aに形成することができる。これによって、冶具20の凸部21に離間した状態で覆われた領域を含む第1の積層断面11aのほぼ全面にレジスト膜14を形成することができる。
(e’)レジスト膜の露光及び現像
冶具25の凸部26をマスクとして用いて、レジスト膜24を比較的少量の露光量で全面露光する。その後、105℃で10分間加熱する。このような反転ベーク処理によって、露光した部分のレジスト膜の溶解性を低減する。その後、冶具25を取り外す。
続いて、第1の積層断面11aに形成されたレジスト膜24に対して全面露光し、アルカリ溶液によって現像する。その結果、凸部と第1の積層断面との間に存在していたレジスト膜が現像されて、除去され、その他の領域である凸部で被覆されなかった領域(言い換えると、第1膜形成予定領域)におけるレジスト膜は現像されず、残存する。そして、オーバーハング形状を有する。つまり、図6Cに示すように、はじめに露光されたレジスト膜24はアルカリ溶液によって溶解されずに残存するとともに、その残存したレジスト膜24にオーバーハングを付けることができる。
冶具25を取り外した後、全面露光する前に、凸部を有さない冶具50を再度、半導体積層体11に対して固定してもよい。
(f)第1膜の形成
得られたレジスト膜24を含む第1の積層断面11aに対して、実施形態1と同様に第1膜13を形成する。
(g)レジスト膜の除去
実施形態1と同様にレジスト膜24を除去する。これによって、凸部26に覆われていた領域、つまり、図4Dと同様に、共振器端面の一部の領域、レーザ光の出射領域、リッジ下方の活性層及びその近傍の導波路領域以外の領域、n型半導体層8及び基板12の共振器端面と面一の面の領域に第1膜13を形成することができる。
その後、実施形態1と同様に、半導体積層体11を切断して、チップ状の半導体素子を得る。
このようにして製造された半導体素子は、実施形態1と同様の効果を有する。
また、オーバーハング形状のレジスト膜24をリフトオフ法に利用することができるため、容易かつ簡便にリフトオフ法を行うことができる。
変形例1
この実施形態のレーザ素子の製造方法では、冶具を半導体積層体に設置する際に、図7に示すように、冶具30の第1の面30aの反対側の第2の面の端部に、凸部31の厚みより大きな厚みの段差部30cを有する冶具を用いる以外、実施形態1と同様にレーザ素子を製造する。
このように、冶具30の段差部30cを設けることにより、半導体積層体11の第1の積層断面11aと冶具30との段差が小さくなる(好ましくは面一となる)ことにより、第1の積層断面11aでのレジスト膜によるパターンが安定し、現像残りが起こりにくくなり、冶具30による遮断による第1膜の成膜の不具合を防止することができる。
変形例2
この実施形態のレーザ素子の製造方法では、冶具を半導体積層体に設置する際に、図8に示すように、冶具20として、凸部21の高さの異なる冶具を利用する以外、実施形態1と同様にレーザ素子を製造する。
この場合、これら凸部21が第1の積層断面11aの上方で対面し、かつ半導体積層体11を挟むように2つの冶具20を設置する。
このようにして製造された半導体素子は、実施形態1と同様の効果を有する。
変形例3
この実施形態のレーザ素子の製造方法では、冶具を半導体積層体に設置する際に、図9に示すように、冶具40として、高さの異なる2つの凸部41a、41bを備える冶具を利用する以外、実施形態1と同様にレーザ素子を製造する。
この場合、凸部41bが、半導体積層体11の主面11M側の第1の積層断面を被覆し、凸部41aを、半導体積層体11の裏面11R側の第1の積層断面を被覆するように、半導体積層体11に冶具40を設置する。
このようにして製造された半導体素子は、実施形態1と同様の効果を有する。
本開示の半導体素子の製造方法は、傷などのダメージをつけることなく膜をパターニングする場合に効果的に利用することができ、特に、レーザ素子の共振器端面上への膜のパターニングに有利である。
1 リッジ
2 第1保護膜
3 p電極
4 第2保護膜
5 pパッド電極
6 p型半導体層
7 活性層
8 n型半導体層
9 n電極
10 レーザ素子
11 半導体積層体
11a、C 第1の積層断面
11b 第2の積層断面
11M 主面
11R 裏面
11S 側面
12 基板
13 第1膜
14、24 レジスト膜
20、25、30、40 冶具
20a、25a、30a、40a 第1の面
20b、25b、30b、40b 第2の面
21、26、31、41a、41b 凸部
30c 段差部
M 主面
R 裏面

Claims (9)

  1. (a)第1の積層断面を有する半導体積層体を準備し、
    (b)少なくとも第1の面の側に凸部を備える冶具を準備し、
    (c)前記凸部が、前記第1の積層断面から離間した状態で、該第1の積層断面の一部領域を覆うように、前記冶具を前記半導体積層体に設置し、
    (d)前記凸部に覆われた領域を含む前記第1の積層断面の上にレジスト膜を形成し、
    (e)前記凸部をマスクとして該レジスト膜を露光及び現像して、前記凸部に覆われた領域以外の領域から前記レジスト膜を除去し、
    (f)前記レジスト膜が部分的に形成された前記第1の積層断面の上に第1膜を形成し、
    (g)前記レジスト膜を除去して、前記第1膜をパターン形成することを含む半導体素子の製造方法。
  2. 前記レジスト膜を、ポジ型レジストによって形成し、
    前記工程(f)において、前記冶具を前記半導体積層体に設置した状態で、前記第1膜を形成し、
    前記工程(g)において、前記レジスト膜の除去及び前記冶具の取り外しを行う請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
  3. (a)第1の積層断面を有する半導体積層体を準備し、
    (b)少なくとも第1の面の側に凸部を備える冶具を準備し、
    (c)前記凸部が、前記第1の積層断面から離間した状態で、該第1の積層断面の一部領域を覆うように、前記冶具を前記半導体積層体に設置し、
    (d)前記凸部に覆われた領域を含む前記第1の積層断面の上に、ポジ型レジストによってレジスト膜を形成し、
    (e')前記冶具を設置した状態で、前記凸部をマスクとして該レジスト膜を露光し、熱処理し、その後、前記冶具を取り外して前記レジスト膜を全面露光し、現像して、前記凸部に覆われた領域から前記レジスト膜を除去し、
    (f)前記レジスト膜が部分的に形成された前記第1の積層断面の上に第1膜を形成し、
    (g)前記レジスト膜を除去して、前記第1膜をパターン形成することを含む半導体素子の製造方法。
  4. 前記工程(b)において、さらに、凸部を有さない第2冶具を準備し、
    前記工程(c)において、前記冶具及び前記第2冶具により前記半導体積層体を挟むように前記冶具及び前記第2冶具を設置する請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体素子の製造方法。
  5. 前記工程(b)において、前記第1の面の反対側の面である第2の面の側に第2の凸部を備える冶具を2つ準備し、
    前記工程(c)において、前記冶具により前記半導体積層体を挟むように前記冶具を設置する請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体素子の製造方法。
  6. 前記凸部は、前記第1の面の端部に設けられており、
    前記冶具は、前記第1の面の反対側の面である第2の面の端部に、前記凸部の厚みより大きな厚みで切り欠かれた段差部を有し、
    前記工程(b)において、前記冶具を少なくとも2つ準備し、
    前記工程(c)において、前記冶具により前記半導体積層体を挟むように前記冶具を設置する請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体素子の製造方法。
  7. 前記工程(b)において、前記冶具を少なくとも2つ準備し、
    前記工程(c)において、2つの前記冶具の2つの前記凸部が前記第1の積層断面の上方で対面し、かつ前記半導体積層体を挟むように前記冶具を設置する請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体素子の製造方法。
  8. 前記半導体積層体は、活性層を含むレーザ素子構造を備えており、
    前記第1膜が形成される第1膜形成予定領域を、前記第1の積層断面における前記活性層の断面以外の領域とする請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体素子の製造方法。
  9. 前記第1膜を、前記レーザ素子構造から出射されるレーザの光に対して不透光な材料で形成する請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体素子の製造方法。
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