JP2015159193A - 半導体発光素子およびその製造方法、並びに半導体発光素子用ウエハ - Google Patents

半導体発光素子およびその製造方法、並びに半導体発光素子用ウエハ Download PDF

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英次 仲山
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啓次郎 高島
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Abstract

【課題】共振面に起因する特性の低下を抑えた半導体発光素子およびその製造方法、並びに半導体発光素子用ウエハを提供することにある。
【解決手段】半極性面を有する基板と、前記基板の前記半極性面上に設けられた半導体層とを含む積層構造体を備え、前記積層構造体は、前記基板および前記半導体層の積層方向に対向する第1面および第2面を有し、前記積層構造体の前記第1面には、第1切り欠き部が設けられ、前記積層構造体の前記第2面には、第2切り欠き部が設けられている半導体発光素子。
【選択図】図1

Description

本技術は、基板の半極性面に半導体層を有する半導体発光素子およびその製造方法、並びに半導体発光素子用ウエハに関する。
半導体レーザ等の半導体発光素子は、複数の素子領域を形成した基板、所謂、ウエハを切断して形成する。ウエハの切断は、例えば、以下のように行う。まず、ウエハの表面をけがき、ウエハに溝を形成する(例えば、特許文献1〜6参照)。次いで、この溝に力を加えると、ウエハは結晶方向にそって割れていく。このようなウエハの切断によって生じるへき開面が半導体レーザの共振面となり、半導体レーザの特性に大きく影響を与える。
ところで、近年では、緑色光(例えば波長500nm〜560nmにピークを有する光)を発生させる半導体レーザの開発が進んでいる(例えば、特許文献7)。例えば、GaNからなる基板の半極性面上に半導体層を形成することにより、緑色光を得ることができる。
特開2013−93619号公報 特開2012−124274号公報 特開2011−135015号公報 特開2004−312050号公報 特開2004−241515号公報 特開平4−262589号公報 特開2013−168393号公報
しかしながら、基板の半極性面に半導体層を形成したウエハでは、その切断工程で良好なへき開面(共振面)が得られず、半導体レーザの特性を低下させる虞があった。
本技術はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、共振面に起因する特性の低下を抑えた半導体発光素子およびその製造方法、並びに半導体発光素子用ウエハを提供することにある。
本技術による半導体発光素子用ウエハは、半極性面を有する基板と、基板の半極性面上に設けられた半導体層とを含む積層構造体を備え、積層構造体は、基板および半導体層の積層方向に対向する第1面および第2面を有し、積層構造体の第1面には、第1溝が設けられ、積層構造体の第2面には、第2溝が設けられているものである。
本技術の半導体発光素子用ウエハでは、積層構造体の第1面、第2面それぞれに溝(第1溝、第2溝)が設けられているので、ウエハを分離する際には、第1溝および第2溝双方から力が加わり、へき開面が形成される。
本技術による半導体発光素子は、半極性面を有する基板と、基板の半極性面上に設けられた半導体層とを含む積層構造体を備え、積層構造体は、基板および半導体層の積層方向に対向する第1面および第2面を有し、積層構造体の第1面には、第1切り欠き部が設けられ、積層構造体の前記第2面には、第2切り欠き部が設けられているものである。
本技術の半導体発光素子では、積層構造体の第1面、第2面それぞれに切り欠き部(第1切り欠き部、第2切り欠き部)が設けられている。この第1切り欠き部および第2切り欠き部は、例えばウエハを分離する際に形成した溝(第1溝、第2溝)の跡である。
本技術による半導体発光素子の製造方法は、半極性面を有する基板を準備することと、基板の半極性面に半導体層を設けて、基板および半導体層の積層方向に対向する第1面および第2面を有する積層構造体を形成することと、積層構造体の第1面に第1溝、積層構造体の第2面に第2溝を形成することと、第1溝および第2溝の延在方向に沿って、積層構造体を分離することとを含むものである。
本技術の半導体発光素子の製造方法では、積層構造体の第1面、第2面それぞれに溝(第1溝、第2溝)を形成するので、積層構造体を分離する際には、第1溝および第2溝双方から力が加わり、へき開面が形成される。
本技術の半導体発光素子およびその製造方法、並びに半導体発光素子用ウエハによれば、第1溝、第2溝双方からへき開面を形成するようにしたので、共振面の方向を半導体層の活性層に対して垂直方向に近づけることができる。よって、共振面に起因する特性の低下を抑えることが可能となる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれの効果であってもよい。
本技術の一実施の形態に係る半導体レーザの構成を表す平面図である。 図1に示した積層構造体の構成を表す斜視図である。 図1の前端面から見た切り欠き部の構成を表す平面図である。 図3Aに示した切り欠き部の幅の他の例を表す平面図である。 図1に示した切り欠き部の構成を表す他の平面図である。 図1に示した切り欠き部の深さの一例を表す平面図である。 図1に示した上部電極の構成を表す平面図である。 図1に示した下部電極の構成を表す平面図である。 図1に示した半導体レーザの製造方法の一工程を表す斜視図である。 図8Aに示したB−B線に沿った断面構成を表す図である。 図8Aに続く工程を表す斜視図である。 基板の結晶面について説明するための斜視図である。 図10Aに示した結晶面とは異なる結晶面を表す斜視図である。 比較例に係る半導体レーザの共振面を表す模式図である。 図1に示した半導体レーザの共振面を表す模式図である。 図9に示した溝の配置の他の例1を表す平面図である。 図9に示した溝の配置の他の例2を表す平面図である。 図9に示した溝の配置の他の例3を表す平面図である。 図9に示した溝の配置の他の例4を表す平面図である。 図9に示した溝の配置の他の例5を表す平面図である。 図9に示した溝の深さの他の例を表す平面図である。 図9に示した溝の形状の他の例1を表す平面図である。 図9に示した溝の形状の他の例2を表す平面図である。 図9に示した溝の形状の他の例3を表す平面図である。 図1に示した切り欠き部の構成の他の例1を表す平面図である。 図1に示した切り欠き部の構成の他の例2を表す平面図である。 図1に示した切り欠き部の構成の他の例3を表す平面図である。 図1に示した切り欠き部の構成の他の例4を表す平面図である。 図1に示した切り欠き部の構成の他の例5を表す平面図である。 図1に示した切り欠き部の構成の他の例6を表す平面図である。 実験例1〜3に係る半導体レーザの製造方法の一工程を表す平面図である。 実験例4に係る半導体レーザの製造方法の一工程を表す平面図である。 実験例5に係る半導体レーザの製造方法の一工程を表す平面図である。 実験例1〜5の半導体レーザのΔθ⊥を測定した結果を表す図である。
以下、本技術の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(半導体レーザ)
2.変形例(ウエハに形成する溝の例)
3.実施例
<実施の形態>
[半導体レーザ1の構造]
図1は、本技術の一実施の形態に係る半導体レーザ1(半導体発光素子)の概略構成を平面視で表したものである。この半導体レーザ1は、端面発光型の半導体レーザであり、図1は、光が出射される端面(後述の図2の前端面S1)から見た半導体レーザ1の構成を表している。
半導体レーザ1は、基板11、半導体層20および絶縁層31がこの順に積層された積層構造体10を有している。図2は、この積層構造体10の概略構成を斜視的に表したものである。積層構造体10の上面F1(第1面)および下面F2(第2面)は、基板11、半導体層20および絶縁層31の積層方向に対向する積層構造体10の一対の面である。半導体レーザ1では、積層構造体10の上面F1に上部電極32、積層構造体10の下面F2に下部電極33がそれぞれ設けられている(図1)。半導体層20には、リッジ部20Aが設けられており、このリッジ部20Aの延在方向に積層構造体10の前端面S1および後端面S2が存在する。即ち、リッジ部20Aの延在方向が共振器方向であり、前端面S1および後端面S2は共振器端面(共振面)である。半導体レーザ1では、前端面S1から光が出射されるようになっている。リッジ部20Aの両側には、リッジ部20Aから離間して凸部20Bが設けられている。半導体層20は、基板11に近い位置から、例えば、下部クラッド層21、活性層22、上部クラッド層23およびコンタクト層24をこの順に有している。
本明細書において、基板11および半導体層20の積層方向をZ方向、共振器方向をY方向、半導体レーザ1の幅方向(共振器方向と直交する方向)をX方向という。
基板11は、例えばGaN等のIII−V族窒化物半導体により構成されている。基板11には、例えば、AlN,AlGaN,GaInN,AlGaInN,BGaInNおよびBAlGaInN等を用いるようにしてもよい。この基板11の一方の面は、半極性面11Aで構成されており、この半極性面11Aに接して半導体層20が設けられている。半極性面11Aとしては、{20−21}面,{10−11}面,{20−2−1}面および{10−1−1}面等の結晶面が挙げられる。半極性面11Aは、{20−21}面,{10−11}面,{20−2−1}面および{10−1−1}面等から−4度以上+4度以下の範囲で微傾斜した面を含んでいる。ここでは、GaNからなる基板11の半極性面11Aが、{20−21}面により構成されている場合について説明する。
下部クラッド層21は、例えばn型のAlGaNまたは、n型のAlGaInN等により構成されている。活性層22は、例えば、アンドープのGaInN等で構成された井戸層およびバリア層を交互に積層してなる多重量子井戸構造を有している。井戸層を構成するGaInNの組成比とバリア層を構成するGaInNの組成比とは互いに異なる。活性層22の井戸層およびバリア層は、AlGaInN等により構成するようにしてもよい。上部クラッド層23は、例えば、p型のAlGaNまたは、p型のAlGaInN等により構成されている。コンタクト層24は、例えば、p型のGaNにより構成されている。半導体層20は、これらの層に加えて、例えば、基板11と下部クラッド層21との間のバッファ層(図示せず)、下部クラッド層21と活性層22との間の下部ガイド層(図示せず)、および活性層22と上部クラッド層23との間の上部ガイド層(図示せず)等を含んでいてもよい。
帯状のリッジ部20Aは、半導体層20の上部、具体的には、上部クラッド層23の上部およびコンタクト層24に設けられている。このリッジ部20Aの両側面には、絶縁層31が設けられている。リッジ部20Aは、X方向の屈折率差を利用して、X方向の光閉じ込めを行うものである。このリッジ部20Aが、半導体層20のうち、その両側の部分(絶縁層31)と共に光導波路を構成している。リッジ部20Aは、半導体層20へ注入される電流を狭窄する機能も有しており、活性層22のうち、リッジ部20A(光導波路)の直下の部分が電流注入領域となる。この電流注入領域が発光領域22Aとなる。
リッジ部20Aと同一方向に延在する凸部20Bは、半導体レーザ1の電気容量を調整するためのものである。凸部20Bは、例えば半導体層20の上部クラッド層23に設けられている。この凸部20Bを設けることにより、リッジ部20A直上の上部電極32に比べて、凸部20B上の上部電極32をZ方向に突出させることが可能となる。これにより、リッジ部20A直上の上部電極32の損傷を防ぐことができる。
絶縁層31は、リッジ部20Aの側面から上部クラッド層23上にわたって設けられている。この絶縁層31は、例えば、酸化シリコン(SiO2)または窒化シリコン(SiN)等により構成されている。
一対の前端面S1および後端面S2は、Y方向に対向しており、上面F1および下面F2をつないでいる。上面F1および下面F2をつなぐとともに、X方向に対向する一対の面は、積層構造体10の側面である。前端面S1および後端面S2は、例えばウエハの切断工程によって形成されたへき開面である。前端面S1はレーザ光を出射する面であり、後端面S2はレーザ光を反射する面である。前端面S1および後端面S2は、平坦性が高く、かつ、半導体層20の活性層22に対して垂直方向に設けられていることが好ましい。これにより、半導体レーザ1の特性を向上させることができる。前端面S1および後端面S2の表面には多層反射膜(図示せず)が設けられている。前端面S1に設けられた多層反射膜は、前端面S1での反射率が例えば10%程度になるように調整された低反射率膜であり、後端面S2に設けられた多層反射膜は、後端面S2での反射率が例えば95%程度になるように調整された高反射率膜である。
積層構造体10の上面F1は、例えば半導体層20(コンタクト層24)および絶縁層31により構成されている。詳細には、リッジ部20Aではコンタクト層20Aが、リッジ部20A以外の部分では絶縁層31が積層構造体10の上面F1に露出されている。積層構造体10の下面F2は、例えば、基板11の下面(半極性面11Aと反対の面)により構成されている。
本実施の形態では、この積層構造体10の上面F1および下面F2双方に、切り欠き部(上部切り欠き部10KU、下部切り欠き部10KD)が設けられている。詳細は後述するが、これにより、前端面S1および後端面S2の方向を半導体層20の活性層22に対して垂直方向に近づけることができる。
上部切り欠き部10KU(第1切り欠き部),下部切り欠き部10KD(第2切り欠き部)は、ウエハ(後述の図8Aのウエハ1A)に設けた溝(後述の図9の溝12U,12D)の跡である。詳細は後述するが、溝に沿ってウエハを切断することにより、半導体レーザ1が得られるようになっている。
積層構造体10の上面F1には上部切り欠き部10KUが、下面F2には下部切り欠き部10KDがそれぞれ設けられている。この上部切り欠き部10KU,下部切り欠き部10KDは、例えば略直方体の積層構造体10の上面F1および下面F2の角部それぞれに設けられている。即ち、上部切り欠き部10KU,下部切り欠き部10KDは、前端面S1および後端面S2に露出されている。積層構造体10には、例えば上部切り欠き部10KUおよび下部切り欠き部10KDが4つずつ設けられている。例えば、4つの上部切り欠き部10KUのうち2つは、上面F1から前端面S1にかけて設けられ、残りの2つは上面F1から後端面S2にかけて設けられている。4つの下部切り欠き部10KDのうち2つは、下面F2から前端面S1にかけて設けられ、残りの2つは下面F2から後端面S2にかけて設けられている。上部切り欠き部10KU,下部切り欠き部10KDの平面(XY平面、XZ平面およびYZ平面)形状は、例えば四角形状である(図2)。
図3Aは、上部切り欠き部10KU,下部切り欠き部10KDのX方向の配置を表している。上部切り欠き部10KUの幅WU(X方向の距離)および下部切り欠き部10KDの幅WDは、例えば略同じである。X方向の、隣り合う上部切り欠き部10KUの間隔(ピッチPU)および隣り合う下部切り欠き部10KDの間隔(ピッチPD)は例えば互いに同じである。前端面S1および後端面S2から見て、例えば、上部切り欠き部10KUと下部切り欠き部10KDとは対向している。幅WU,WDは例えば50μm〜100μmである。
図3Bに示したように、下部切り欠き部10KDの幅WDを上部切り欠き部10KUの幅WUよりも大きくしてもよい。
図4は、上部切り欠き部10KU,下部切り欠き部10KDのY方向の配置を表している。Y方向の、隣り合う上部切り欠き部10KUの間隔および隣り合う下部切り欠き部10KDの間隔は、例えば互いに同じである。積層構造体10の側面から見て、例えば、上部切り欠き部10KUと下部切り欠き部10KDとは対向している。
上部切り欠き部10KUの深さHU(Z方向の距離)と下部切り欠き部10KDの深さHDとは、同じであってもよいが(図3)、図5に示したように、下部切り欠き部10KDの深さHDが、上部切り欠き部10KUの深さHUよりも大きいことが好ましい。例えば深さHDは、深さHUの1倍〜10倍である。深さHU,HDは、例えば5μm〜50μmである。例えば、上部切り欠き部10KUは、絶縁層31、半導体層20および基板11にわたって設けられ、下部切り欠き部10KDは、基板11に設けられている。
上部電極32は、積層構造体10の上面F1のうち、半導体層20のリッジ部20A上を含む領域に設けられている。上部電極32は、例えば、リッジ部20A直上に設けられたオーミック電極32Aと、オーミック電極32Aよりも広い領域にわたって設けられたパッド電極32Bとにより構成されている。この上部電極32は、半導体層20のコンタクト層24に電気的に接続されている。オーミック電極32Aは、例えば半導体層20に近い位置から、Pd、Pt、AuおよびPtをこの順に積層することにより構成されており、パッド電極32Bは、例えば、半導体層20に近い位置から、NiまたはPdと、Auとをこの順に積層することにより構成されている。下部電極33は、基板11の下面に設けられており、基板11に電気的に接続されている。下部電極33は、例えば、基板11に近い位置から、Ti、PtおよびAuをこの順に積層することにより構成されている。
図6は上部電極32の平面構成を、図7は下部電極33の平面構成をそれぞれ表したものである。上部電極32(パッド電極32B)は上部切り欠き部10KUを避けて(図6)、下部電極33は下部切り欠き部10KDを避けて(図7)それぞれ設けられていることが好ましい。換言すれば、平面視で上部電極32は上部切り欠き部10KUとの非重畳領域に、下部電極33は下部切り欠き部10KDとの非重畳領域にそれぞれ設けられていることが好ましい。
[半導体レーザ1の製造方法]
このような構成を有する半導体レーザ1は、例えば、次のようにして製造することができる(図8A,図8B,図9)。図8Bは、図8Aに示したB−B線に沿った断面の構成を表すものである。
まず、複数の素子領域を設けたウエハ1Aを形成する(図8A)。ウエハ1Aは、例えば、以下のようにして形成する。まず、基板11の半極性面11Aをサーマルクリーニングにより、洗浄する。次いで、半極性面11A上に、例えばMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により、下部クラッド層21、発光層22、上部クラッド層23およびコンタクト層24を順次成長させて、半導体層20を形成する。続いて、コンタクト層24上にマスク(図示せず)を形成し、このマスクを利用して例えばRIE(Reactive Ion Etching;反応性イオンエッチング)法によりコンタクト層24および上部クラッド層23の一部を選択的に除去する。これにより半導体層20にリッジ部20Aおよび凸部20Bが形成される。
半導体層20を形成した後、上部クラッド層23上およびコンタクト層24上に、例えば蒸着法またはスパッタリング法を用いて絶縁材料を成膜する。その後、この絶縁材料にリッジ部20Aの上面に対応する開口部を設けることにより、絶縁膜31を形成する。これにより積層構造体10が形成される。
次いで、積層構造体10の上面F1に素子領域毎に上部電極32を形成する。続いて、例えば、基板11の下面を例えばラッピングおよびポリッシングした後、基板11の下面(積層構造体10の下面F2)に素子領域毎に下部電極33を形成する(図8A,図8B)。
下部電極33を設けた後、積層構造体10の上面F1に複数の上溝12U(第1溝)、下面F2に複数の下溝12D(第2溝)をレーザ照射またはポイントスクライブ等を用いて形成する(図9)。この上溝12Uおよび下溝12Dを形成する工程は所謂けがき工程である。詳細は後述するが、ここで、上面F1および下面F2双方の面に溝(上溝12U、下溝12D)を設けておくことにより、へき開面(半導体レーザ1の前端面S1,後端面S2)の方向を活性層22に対して垂直方向に近づけることができる。この上溝12Uおよび下溝12Dを有するウエハ1Aが、本技術の半導体発光素子用ウエハの一具体例に対応する。
上溝12Uおよび下溝12Dは、X方向に延在しており、この延在方向に沿って、所定の間隔で複数の上溝12Uおよび下溝12Dを形成していく。上溝12Uおよび下溝12Dは、例えば、平面(XY平面)視で同じ位置となるように、各素子領域の角部に対応する位置に形成する。具体的には、上溝12Uの長さ(X方向の距離、後述の長さ12LU)と下溝12Dの長さ(後述長さ12LD)とは同じであり、X方向に隣り合う上溝12Uの間隔(後述のピッチ12PU)と隣り合う下溝12Dの間隔(後述のピッチ12PD)とは同じである。Y方向に隣り合う上溝12Uの間隔と隣り合う下溝12Dの間隔とも同じである。上溝12Uおよび下溝12Dの長さは、例えば、10μm〜100μmであり、上溝12Uおよび下溝12Dの幅(Y方向の距離)は2μm以下、好ましくは1μm以下である。下溝12Dの長さを上溝12Uの長さよりも大きくしてもよい。下溝12Dの深さ(Z方向の距離、後述の深さ12HD)を上溝12Uの深さ(後述の深さ12HU)よりも大きく形成することが好ましい。上溝12Uの深さおよび下溝12Dの深さは、例えば5μm〜50μmである。上溝12Uおよび下溝12Dの段面(XZ断面およびYZ断面)形状は、四角形状であることが好ましい。このような上溝12Uおよび下溝12Dは、例えばレーザ照射またはダイヤモンドカッターにより形成する。ドライエッチングを用いて上溝12Uおよび下溝12Dを形成するようにしてもよい。
続いて、この上溝12Uおよび下溝12Dを利用してウエハ1Aを切断し、バー状に分割する。具体的には、基板11が半導体層20側に反るような力を加え、上溝12Uおよび下溝12Dにこの力を集中させることにより、ウエハ1AをX方向(上溝12Uおよび下溝12Dの延在方向)に沿って分割する。これにより、半導体レーザ素子1の前端面S1および後端面S2が形成される。
この後、前端面S1および後端面S2の多層反射膜を形成する。最後に、バー状の素子をダイシングする。これにより、図1に示した半導体レーザ1が完成する。
[半導体レーザ1の動作]
半導体レーザ1では、上部電極32および下部電極33に所定の電流が供給されると、リッジ部20Aにより電流狭窄された電流が活性層22の電流注入領域(発光領域22A)に注入され、これにより電子と正孔の再結合による発光が生じる。この光は、前端面S1および後端面S2で反射され、所定の波長でレーザ発振を生じ、前端面S1側からビームとして外部に出射される。
[半導体レーザ1の作用・効果]
ここで、半導体レーザ1は、ウエハ1Aを切断する際に積層構造体10の上面F1および下面F2双方に溝(上溝12U,下溝12D)を形成するので、前端面S1および後端面S2が活性層22に対して垂直方向に近づくように形成される。以下、これについて説明する。
図10Aは、GaNの結晶構造を表したものである。GaNは、Ga原子40GとN原子40Nとからなる六方晶の結晶構造を有している。この結晶構造では、c軸に直交するc面41({0001}面)が極性面であり、m軸に直交するm面42({10-10}面)が無極性面である。c軸をm軸方向に所定の角度傾けた軸方向を法線方向とする面は、41c面と42m面との中間的な面であり、半極性面と呼ばれる。図10Bには、c軸をm軸方向に75度傾けた軸方向を法線方向とする半極性面43({20-21}面)を示す。
c面41およびm面42等には、これらに垂直な低指数結晶面が存在する。具体的には、c面41とm面42とは垂直の関係にあり、a面({11-20}面)はc面41およびm面42と垂直の関係にある。したがって、基板のc面41またはm面42上に半導体層を形成した後、ウエハをへき開すると、c面41またはm面42に垂直な低指数結晶面が露出されて前端面および後端面を構成する。この前端面および後端面は平坦であり、かつ、活性層に対して略垂直方向に形成される。
一方、基板の半極性面43には、これに垂直な低次元の結晶面が存在しない。このため、基板の半極性面43上に半導体層を形成したウエハでは、へき開性が低下する。特に、この傾向は、半極性面が{20-21}面,{10−11}面,{20−2−1}面および{10−1−1}面である場合に顕著である。
図11は、比較例に係る半導体レーザ100の構成を模式的に表したものである。半導体レーザ100は、基板の半極性面(図10Bの半極性面43)上に半導体層を有する積層構造体10を含んでいる。この半導体レーザ100は、積層構造体10の上面F1のみに溝(例えば図9の上溝12U)を設けた後、へき開して形成したものであり、積層構造体10の一方の面(上面F1)に切り欠き部10KUを有している。このような半導体レーザ100では、へき開性の低下に起因して、平坦性が低く、かつ、共振面(前端面S1および後端面)が活性層22に対して垂直方向からずれやすい。具体的には、c軸方向に対して垂直な端面が露出されやすい。このような共振面の平坦性および垂直性が低い半導体レーザ100は、その特性が低下する。例えば、端面の垂直性が高い半導体レーザでは、活性層22に対して略平行方向にレーザ光が出射されるのに対して、半導体レーザ100では基板側に傾くように、レーザ光Lが出射される(図11)。即ち、Δθ⊥が大きくマイナス側にずれる。ここで、Δθ⊥は、結晶成長方向FFP(Far Field Pattern)中心の活性層面からのずれ角度を表している。マイナスのΔθ⊥では、前端面S1での光カップリング効率が低下し、しきい値電流値(Ith)が上昇する。また、へき開性の低いウエハは、素子間での特性のばらつき、およびへき開時の断層の発生等の課題を抱えている。
これに対し、半導体レーザ1は、ウエハ1Aの上面F1および下面F2双方に溝(上溝12Uおよび下溝12D)を設けた後、へき開して形成する。このため、上面F1および下面F2の両方から力が加わり、上溝12Uと下溝12Dとがつながろうとする力が生じる。これにより、図12に示したように、c軸方向に対して垂直な結晶面の露出が抑えられ、へき開面(前端面S1および後端面S2)の方向が活性層22(半導体層20)に対して垂直な方向に近づく。よって、共振面(前端面S1および後端面S2)の垂直性の低さに起因した半導体レーザ特性の低下を抑えることができる。例えば、半導体レーザ1では、レーザ光Lが活性層22と略平行方向に出射され、Δθ⊥をゼロに近づけることが可能となる。これにより、Ithの上昇を抑えることもできる。この他、導波光損失および反射率の低下が抑えられるので、スロープ効率およびFFP等の半導体レーザ特性を向上させることも可能である。また、半導体レーザ1では、前端面S1および後端面S2の平坦性が向上するので、ESD(Electrostatic Discharge)レベル、COD(Catastrophic optical damage)レベルおよび信頼性等を向上させることが可能となる。更に、素子間での上記特性のばらつきや、へき開時の半導体層20の断層を防ぐことも可能である。
加えて、[20-21]面の半極性面11Aを有する基板11を用いる際には、下溝12D(下部切り欠き部10KD)を、上溝12U(上部切り欠き部10KU)よりも深く形成することにより、より前端面S1および後端面S2の垂直性を高めることができる。下溝12Dの長さ(下部切り欠き部10KDの幅WD)を、上溝12Uの長さ(上部切り欠き部10KUの幅WU)よりも長く(大きく)した場合にも同様により前端面S1および後端面S2の垂直性を高めることができる。これは、低次元の結晶面が露出されやすい前端面S1および後端面S2を、深いまたは長い下溝12Dにより強い力で矯正することができるためである。
以上のように本実施の形態では、上溝12U、下溝12D双方からへき開面を形成するようにしたので、共振面(前端面S1および後端面S2)の方向を活性層22(半導体層20)に対して垂直方向に近づけることができる。よって、共振面に起因する特性の低下を抑えることが可能となる。
以下、上記実施の形態の変形例について説明するが、上記実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
<変形例>
図13A〜図14Bは、ウエハ1Aの上溝12Uおよび下溝12Dの配置例を表したものである。図13A〜図13CはX方向の、図14Aおよび図14BはY方向の配置例をそれぞれ表している。上溝12Uと下溝12Dとは、平面(XY平面)視で、互いに異なる位置に配置されていてもよい。例えば、図13Aに示したように、X方向において上溝12Uと下溝12Dとが非対向であってもよい。X方向の上溝12Uのピッチ12PUと下溝12Dのピッチ12PDとが異なっていてもよい。図13Bに示したように、上溝12Uの長さ12LUと下溝12Dの長さ12LDとが異なっていてもよい。下溝12Dが、X方向に連続していてもよい(図13C)。
Y方向において、上溝12Uと下溝12Dとが非対向であってもよい(図14A,図14B)。
図15に示したように、上溝12Uの深さ12HUが下溝12Dの深さ12HDよりも大きくてもよい。
図16A〜図16Cは、上溝12Uおよび下溝12Dの断面(XZ断面)形状の例を表している。上溝12Uおよび下溝12Dの断面形状は、例えば、三角形状であってもよく(図16A)、あるいは、台形状であってもよい(図16B)。上溝12Uの平面形状と下溝12Dの平面形状とが異なっていてもよい(図16C)。
上記上溝12Uおよび下溝12Dの配置および断面形状に対応して、半導体レーザ1の上部切り欠き部12KUおよび下部切り欠き部12KDが形成される。即ち、前端面S1および後端面S2から見て、上部切り欠き部12KUと下部切り欠き部12KDとが非対向であってもよく、側面から見て上部切り欠き部12KUと下部切り欠き部12KDとが非対向であってもよい(図示せず)。下部切り欠き部12KDが、下面F2に連続して設けられていてもよい。上部切り欠き部12KUの深さWUが下部切り欠き部12KDの深さWDよりも大きくてもよい。上部切り欠き部12KUおよび下部切り欠き部12KDの平面形状が三角形状または台形状であってもよく、上部切り欠き部12KUの平面形状と下部切り欠き部12KDの平面形状とが異なっていてもよい。
図17〜図22は、上部切り欠き部12KUおよび下部切り欠き部12KDの他の例を表したものである。
複数の上部切り欠き部12KU(または下部切り欠き部10KD)の中で、その幅(図3の幅WUまたは幅WD)が互いに異なっていてもよい(図17)。上部切り欠き部12KUおよび下部切り欠き部10KDは積層体10の角部から離間した位置に設けられていてもよい(図18〜図22)。積層体10の角部から離間した位置に設けられた上部切り欠き部12KUおよび下部切り欠き部10KDの幅が同じであってもよく(図18)、異なっていてもよい(図19)。1つの積層体10に存在する上部切り欠き部12KUおよび下部切り欠き部10KDの数は、いくつであってもよく(図20)、1つの積層体10に、例えば上部切り欠き部12KUおよび下部切り欠き部10KDが2つずつ設けられていてもよい。1つの積層体10に存在する上部切り欠き部12KUの数と下部切り欠き部10KDの数とが異なっていてもよい(図21)。下部切り欠き部12KDが、下面F2に連続して設けられており、かつ、上部切り欠き部12KUが積層体10(上面F1)の角部から離間した位置に設けられていてもよい(図22)。
<実施例>
以下、本技術の具体的な実験例について説明する。
(実験例1)
図23に示したように、積層構造体10の上面F1に上溝12U、下面F2に下溝12Dを設けた後、ウエハ1Aをへき開して半導体レーザを作製した。上溝12Uおよび下溝12Dは共に、長さ12LU,12LDを50μm、ピッチ12PU,12PDを100μm、深さ12HU,12HDを10μmとして形成した。上溝12Uおよび下溝12Dは平面(XY平面)視で同じ位置になるように形成した。
(実験例2)
上溝12Uの深さ12HDを10μm、下溝12Dの深さ12HDを20μmとしたことを除き、実験例1と同様にして半導体レーザを作製した。
(実験例3)
上溝12Uの深さ12HUを10μm、下溝12Dの深さ12HDを40μmとしたことを除き、実験例1と同様にして半導体レーザを作製した。
(実験例4)
図24に示したように、下面F2の下溝12DをX方向に連続して形成した。下溝12Dの深さ12HDは10μmとした。このことを除き、実験例1と同様にして半導体レーザを作製した。
(実験例5)
図25に示したように、積層構造体10の上面F1のみに上溝12Uを設けた後、ウエハ100Aをへき開して半導体レーザを作製した。上溝12Uは、長さ12LUを50μm、ピッチ12PUを100μm、深さ12HUを40μmとして形成した。
図26は、実験例1〜5の半導体レーザでΔθ⊥を測定した結果を表すものである。図26(A)は実験例1、図26(B)は実験例2、図26(C)は実験例3、図26(D)は実験例4、図26(E)は実験例5の結果をそれぞれ表している。上面F1のみに上溝12Uを形成した場合にはΔθ⊥が大きくマイナス側に偏る(図26(E))。これに対し、上面F1に加えて下面F2にも下溝12Dを形成することにより、Δθ⊥がマイナス側からプラス側にシフトし、ゼロに近づく(図26(A)〜図26(D))。実験例1〜3の比較から、下溝12Dの深さ12HDを大きくし、下溝12Dの深さ12HDが上溝12Uの深さ12HUよりも大きいときに、Δθ⊥がよりゼロに収束していくことが確認できた。
実験例1〜5では、Ithを測定してΔIth80%を求めた。ΔIth80%は、Ithの値のうち、高い側20%を除く最大値と最小値との差分である。実験例5のΔIth80%を1としたとき、実験例1のΔIth80%は0.84、実験例2のΔIth80%は0.53、実験例3のΔIth80%は0.41、実験例4のΔIth80%は1.4であった。実験例1〜3は、実験例5と比較してΔIth80%が小さくなっている。即ち、Ithのばらつきを抑えることができる。実験例1と実験例4との比較から、下溝12Dの深さ12HUが同じ場合には、下溝12Dを所定の間隔(ピッチ12PD)で形成した方(実験例1)が、下溝12Dを連続して形成する(実験例4)よりもIthの値がばらつきにくいことがわかる。
以上、実施の形態および変形例を挙げて本技術を説明したが、本技術は上記実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態等において説明した各層の材料および厚み、または成膜方法および成膜条件等は限定されるものではなく、他の材料および厚みとしてもよく、または他の成膜方法および成膜条件としてもよい。
加えて、上記実施の形態では、半導体レーザ1が1つのリッジ部20Aを有する場合について説明したが、半導体レーザ1に複数のリッジ部20Aが設けられていてもよい。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であってこれに限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)半極性面を有する基板と、前記基板の前記半極性面上に設けられた半導体層とを含む積層構造体を備え、前記積層構造体は、前記基板および前記半導体層の積層方向に対向する第1面および第2面を有し、前記積層構造体の前記第1面には、第1切り欠き部が設けられ、前記積層構造体の前記第2面には、第2切り欠き部が設けられている半導体発光素子。
(2)前記積層構造体は、前記第1面および前記第2面をつなぐ一対の端面を有し、前記一対の端面は共振面である前記(1)に記載の半導体発光素子。
(3)前記第1切り欠き部および前記第2切り欠き部の少なくとも一方は、前記端面に露出されている前記(2)に記載の半導体発光素子。
(4)前記端面から見て、前記第1切り欠き部および前記第2切り欠き部は対向している前記(3)に記載の半導体発光素子。
(5)前記積層構造体は、前記第1面および前記第2面をつなぐとともに前記端面に交差する一対の側面を有し、前記側面から見て、前記第1切り欠き部および前記第2切り欠き部は対向している前記(2)乃至(4)のうちいずれか1つに記載の半導体発光素子。
(6)前記積層構造体は、前記第1面および前記第2面をつなぐとともに前記端面に交差する一対の側面を有し、前記側面から見て、前記第1切り欠き部および前記第2切り欠き部は非対向である前記(2)乃至(4)のうちいずれか1つに記載の半導体発光素子。
(7)前記第1切り欠き部は、前記半導体層から前記基板にわたって設けられている前記(1)乃至(6)のうちいずれか1つに記載の半導体発光素子。
(8)前記第2切り欠き部の深さは、前記第1切り欠き部の深さよりも大きい前記(7)に記載の半導体発光素子。
(9)前記第1切り欠き部および前記第2切り欠き部の平面形状は、四角形状である前記(1)乃至(8)のうちいずれか1つに記載の半導体発光素子。
(10)前記半極性面は{20−21}面である前記(1)乃至(9)のうちいずれか1つに記載の半導体発光素子。
(11)前記第1面、前記第2面それぞれに電極を有する前記(1)乃至(10)のうちいずれか1つに記載の半導体発光素子。
(12)前記電極は、平面視で前記第1切り欠き部および前記第2切り欠き部との非重畳領域に設けられている前記(11)に記載の半導体発光素子。
(13)半極性面を有する基板と、前記基板の前記半極性面上に設けられた半導体層とを含む積層構造体を備え、前記積層構造体は、前記基板および前記半導体層の積層方向に対向する第1面および第2面を有し、前記積層構造体の前記第1面には、第1溝が設けられ、前記積層構造体の前記第2面には、第2溝が設けられている半導体発光素子用ウエハ。
(14)前記第2溝は、その延在方向に沿って所定の間隔で複数設けられている前記(13)に記載の半導体発光素子用ウエハ。
(15)前記第1溝および前記第2溝は、互いに同一方向に延在している前記(13)または(14)に記載の半導体発光素子用ウエハ。
(16)前記第1溝および前記第2溝は、平面視で同じ位置に設けられている前記(13)乃至(15)のうちいずれか1つに記載の半導体発光素子用ウエハ。
(17)半極性面を有する基板を準備することと、前記基板の前記半極性面に半導体層を設けて、前記基板および前記半導体層の積層方向に対向する第1面および第2面を有する積層構造体を形成することと、前記積層構造体の前記第1面に第1溝、前記積層構造体の前記第2面に第2溝を形成することと、前記第1溝および前記第2溝の延在方向に沿って、前記積層構造体を分離することとを含む半導体発光素子の製造方法。
(18)前記第1溝および前記第2溝をレーザ照射により形成する前記(17)に記載の半導体発光素子の製造方法。
(19)更に、前記積層構造体を分離した後、前記積層構造体の分離面に多層反射膜を形成する前記(17)または(18)に記載の半導体発光素子の製造方法。
(20)更に、分離した前記積層構造体を、前記延在方向と垂直な方向に切断してダイシングを行う前記(17)乃至(19)のうちいずれか1つに記載の半導体発光素子の製造方法。
1・・・半導体レーザ、1A・・・ウエハ、10・・・積層構造体、10KU・・・上部切り欠き部、10KD・・・下部切り欠き部、F1・・・上面、F2・・・下面、S1・・・前端面、S2・・・後端面、11・・・基板、12U・・・上溝、12D・・・下溝、20・・・半導体層、20A・・・リッジ部、20B・・・凸部、21・・・下部クラッド層、22・・・活性層、23・・・上部クラッド層、24・・・コンタクト層、31・・・絶縁層、32・・・上部電極、33・・・下部電極。

Claims (20)

  1. 半極性面を有する基板と、前記基板の前記半極性面上に設けられた半導体層とを含む積層構造体を備え、
    前記積層構造体は、前記基板および前記半導体層の積層方向に対向する第1面および第2面を有し、
    前記積層構造体の前記第1面には、第1切り欠き部が設けられ、
    前記積層構造体の前記第2面には、第2切り欠き部が設けられている
    半導体発光素子。
  2. 前記積層構造体は、前記第1面および前記第2面をつなぐ一対の端面を有し、
    前記一対の端面は共振面である
    請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 前記第1切り欠き部および前記第2切り欠き部の少なくとも一方は、前記端面に露出されている
    請求項2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記端面から見て、前記第1切り欠き部および前記第2切り欠き部は対向している
    請求項3に記載の半導体発光素子。
  5. 前記積層構造体は、前記第1面および前記第2面をつなぐとともに前記端面に交差する一対の側面を有し、
    前記側面から見て、前記第1切り欠き部および前記第2切り欠き部は対向している
    請求項2に記載の半導体発光素子。
  6. 前記積層構造体は、前記第1面および前記第2面をつなぐとともに前記端面に交差する一対の側面を有し、
    前記側面から見て、前記第1切り欠き部および前記第2切り欠き部は非対向である
    請求項2に記載の半導体発光素子。
  7. 前記第1切り欠き部は、前記半導体層から前記基板にわたって設けられている
    請求項1に記載の半導体発光素子。
  8. 前記第2切り欠き部の深さは、前記第1切り欠き部の深さよりも大きい
    請求項7に記載の半導体発光素子。
  9. 前記第1切り欠き部および前記第2切り欠き部の平面形状は、四角形状である
    請求項1に記載の半導体発光素子。
  10. 前記半極性面は{20−21}面である
    請求項1に記載の半導体発光素子。
  11. 前記第1面、前記第2面それぞれに電極を有する
    請求項1に記載の半導体発光素子。
  12. 前記電極は、平面視で前記第1切り欠き部および前記第2切り欠き部との非重畳領域に設けられている
    請求項11に記載の半導体発光素子。
  13. 半極性面を有する基板と、前記基板の前記半極性面上に設けられた半導体層とを含む積層構造体を備え、
    前記積層構造体は、前記基板および前記半導体層の積層方向に対向する第1面および第2面を有し、
    前記積層構造体の前記第1面には、第1溝が設けられ、
    前記積層構造体の前記第2面には、第2溝が設けられている
    半導体発光素子用ウエハ。
  14. 前記第2溝は、その延在方向に沿って所定の間隔で複数設けられている
    請求項13に記載の半導体発光素子用ウエハ。
  15. 前記第1溝および前記第2溝は、互いに同一方向に延在している
    請求項13に記載の半導体発光素子用ウエハ。
  16. 前記第1溝および前記第2溝は、平面視で同じ位置に設けられている
    請求項13に記載の半導体発光素子用ウエハ。
  17. 半極性面を有する基板を準備することと、
    前記基板の前記半極性面に半導体層を設けて、前記基板および前記半導体層の積層方向に対向する第1面および第2面を有する積層構造体を形成することと、
    前記積層構造体の前記第1面に第1溝、前記積層構造体の前記第2面に第2溝を形成することと、
    前記第1溝および前記第2溝の延在方向に沿って、前記積層構造体を分離することと
    を含む半導体発光素子の製造方法。
  18. 前記第1溝および前記第2溝をレーザ照射により形成する
    請求項17に記載の半導体発光素子の製造方法。
  19. 更に、
    前記積層構造体を分離した後、前記積層構造体の分離面に多層反射膜を形成する
    請求項17に記載の半導体発光素子の製造方法。
  20. 更に、
    分離した前記積層構造体を、前記延在方向と垂直な方向に切断してダイシングを行う
    請求項17に記載の半導体発光素子の製造方法。
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