JP6484794B2 - 屋内換気口 - Google Patents

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Description

本発明は、壁に設置される屋内換気口に関する。
屋内換気口は、室内を換気するためのダクトと接続され、壁に設置される。図10は、従来の屋内換気口の一例を示している。なお、特許文献1は、この屋内換気口と類似する屋内換気口を開示している。
屋内換気口200は、天井裏270において引き回されたダクト250に接続されるフレーム210と、フレーム210を室内260側から覆うルーバー230と、フレーム210を天井240に固定する一対の固定ユニット220とを有する。フレーム210は、ダクト250における室内260側の開口部251に挿入される筒211と、筒211の周囲に形成されて天井240の正面241に設置されるフランジ212と、固定ユニット220の一部を収容する収容部213とを有する。収容部213には、筒211の軸方向に沿うように溝214が形成されている。
固定ユニット220は、フランジ212との間に天井240を挟み込むための金具221と、金具221を収容部213に対して回転させるための方形のナット222と、ナット222を筒211の軸方向に沿って移動させるためのねじ223とを有する。
金具221は、筒211からフランジ212に接近する方向、および、その反対の方向において収容部213に対して回転できるように収容部213に取り付けられている。ナット222は、収容部213の溝214に配置されていることにより、筒211の軸方向における収容部213に対する移動が許容され、収容部213に対する回転が規制されている。ねじ223は、金具221に形成されている孔を通過して筒211の軸方向に沿うように溝214に配置され、その先端側の部分にナット222がねじ込まれている。
この屋内換気口200は、例えば次の手順で天井240に設置される。最初に、天井240に形成されている換気孔243からダクト250の開口部251が室内260に引き出され、その開口部251にフレーム210の筒211が挿入され、開口部251および筒211の周囲にアルミテープが巻き付けられる。
次に、フレーム210が天井240に向けて押されることにより、ダクト250の開口部251、および、フレーム210の筒211が天井裏270に押し込まれ、フランジ212が天井240の正面241に突き当てられる。次に、ねじ223が回されることにより、ナット222が金具221に向けて溝214を移動し、そのナット222が金具221に接触する。そして、さらにねじ223が回されることにより、ナット222が金具221を天井240の背面242に向けて回転させながらフランジ212側に移動する。二点鎖線により示されるとおり、金具221の先端部分が天井240の背面242に突き当てられたとき、金具221がフランジ212との間に天井240を挟み込み、フレーム210が天井240に設置される。最後に、ルーバー230がフランジ212に取り付けられ、天井240に屋内換気口200を設置するための作業が完了する。
特許第3297558号公報
上記屋内換気口200のフレーム210を天井240に設置するための一般的な作業工程によれば、その作業者は、フレーム210を一方の手で支持しながら、他方の手に握った工具により固定ユニット220のねじ223を回す。作業者には、このような作業を比較的高い場所で行うことが求められるため、作業者がその作業を煩わしく感じるおそれがある。
また、フレーム210を天井240に設置するためには、フレーム210の筒211等に天井240の換気孔243を通過させる必要がある。このため、筒211がダクト250に接続される前に、または、互いに接続されたダクト250および筒211が天井裏270に押し込まれる前に、実線により示されるとおり、金具221が最も直立した姿勢に保持されるようにナット222の位置が設定される。このため、金具221を天井240の背面242に突き当てるために、作業者がねじ223を回す回数が多くなる。このため、作業者がこの点について煩わしさを感じるおそれがある。
また、天井240は、その規格に従い様々な板厚を持つ。このため、金具221を天井240の背面242に突き当てるために作業者がねじ223を回す回数が、天井240の板厚に応じて異なる。そして、天井240の板厚が薄い場合には、ねじ223を回す回数が特に多くなるため、この点が作業者に煩わしさを与えるおそれもある。
なお、ここでは、屋内換気口200を天井240に設置する場合を例に、その課題について検討しているが、建物における天井以外の壁に屋内換気口が設置される場合についても上記と同様の問題が生じ得ると考えられる。
本発明の目的は、フレームを壁に設置する作業に関する作業者の負担を軽減することに貢献する屋内換気口を提供することである。
本屋内換気口は、壁を貫通する穴に挿入され、前記壁の背面側において引き回されるダクトと接続される筒、および、前記筒の周囲に形成され、前記壁の正面側に設置されるフランジを有するフレームと、前記壁の穴の縁または面との接触により柔軟に変形するように高い弾性を有する材料により形成され、前記フランジとの間に前記壁を挟み込むように取り付けられるアタッチメントと、を備え、前記アタッチメントは、前記筒が挿入される孔を備えており、前記孔に前記筒が挿入されることで前記筒の外周面を覆うように配置され、前記アタッチメントと前記壁とが接触するように配置され、前記筒の軸方向における前記アタッチメントの位置を決めるための溝が前記筒の外周面に形成され、前記溝には、前記筒に接触する前記アタッチメントの軸方向の両端部が配置されている。
本屋内換気口は、フレームを壁に設置する作業に関する作業者の負担を軽減することに貢献できる。
実施の形態1の屋内換気口の分解斜視図。 実施の形態1の屋内換気口の背面図。 図2のX3−X3線の断面図。 図3のフレームがダクトに接続される前の状態を示す工程図。 図4Aのフレームがダクトに接続された状態を示す工程図。 図4Bのアタッチメントが天井裏に設置された状態を示す工程図。 図4Cのフランジにルーバーが取り付けられた状態を示す工程図。 実施の形態2の屋内換気口の背面図。 図5のX6−X6線の断面図。 実施の形態3の屋内換気口の断面図。 実施の形態4の屋内換気口の断面図。 実施の形態5の屋内換気口の背面図。 従来の屋内換気口の断面図。
[1]本屋内換気口は、壁を貫通する穴に挿入され、前記壁の背面側において引き回されるダクトと接続される筒、および、前記筒の周囲に形成され、前記壁の正面側に設置されるフランジを有するフレームと、前記壁の穴の縁または面との接触により柔軟に変形するように高い弾性を有する材料により形成され、前記フランジとの間に前記壁を挟み込むように前記筒の外周面に取り付けられるアタッチメントとを有する。
本屋内換気口は、例えば次の手順で壁に取り付けられる。最初に、アタッチメントがフレームの筒に取り付けられる。次に、その筒の開口部が、壁の穴から引き出されているダクトの開口部に接続される。次に、フレームのフランジが壁に接触するまでフレームが壁に向けて押される。
これにより、ダクトの開口部およびフレームの筒が壁の背面側に押し込まれる。また、フレームの筒に取り付けられているアタッチメントが壁の穴の縁または面に接触し、そのアタッチメントが穴の縁または面との接触により変形しながら壁の穴を通過する。このとき、アタッチメントが柔軟に変形する材料により形成されていることから、作業者は、比較的弱い力でフレームを壁に向けて押すことにより、アタッチメントに穴を通過させることができる。
そして、アタッチメントが壁の穴を通過して壁の背面側に移動することにともない、穴の縁または面との接触により変形していたアタッチメントの形状が元の形状に復元し、そのアタッチメントの底面が壁の背面と接触する。このため、アタッチメントが壁の背面に設置され、そのアタッチメントが取り付けられているフレームが壁に設置される。
このように、本屋内換気口によれば、作業者がフレームを壁に向けて押すだけでフレームが壁に設置される。このため、作業者が従来の屋内換気口のフレームを壁に設置する場合、すなわち、作業者がフレームを一方の手で支持しながら他方の手によりねじを締める場合と比較して、フレームを壁に設置するための作業者の動作が単純化される。このため、フレームを壁に設置する作業に関する作業者の負担が軽減される。
なお、本屋内換気口によれば、フレームが壁に設置された後に、必要に応じて、ねじによりフレームと壁またはフランジとを互いに固定することができる。この場合、ねじを締める前にフレームがすでに壁に設置されているため、作業者は、ねじを締めるときにフレームを下方から支持する必要がない。このため、従来の屋内換気口のねじを締める作業と比較して、ねじを締める作業に関する作業者の負担が軽減される。
[2]本屋内換気口の好ましい一例によれば、前記筒の軸方向における前記アタッチメントの位置を決めるための溝が前記筒の外周面に形成されている。
アタッチメントが壁の穴を通過するとき、アタッチメントと穴の縁または面との接触により摩擦力が発生するため、フレームの筒に対するアタッチメントの位置がずれるおそれがある。このため、フレームが壁に設置される前に、フランジとアタッチメントとの間隔が壁の厚みに応じた好ましい間隔に設定されていたとしても、アタッチメントが壁の穴を通過するときにその間隔がずれるおそれがある。一方、本屋内換気口によれば、アタッチメントがフレームの筒の溝に嵌め込まれることにより、その筒に対するアタッチメントの位置が決められる。このため、アタッチメントが壁の穴を通過するときに、フランジとアタッチメントとの間隔が好ましい間隔からずれるおそれが低減される。
[3]本屋内換気口の好ましい一例によれば、前記アタッチメントに取り付けられたインサートナットをさらに有し、前記フランジのうちの前記インサートナットと対応する部分にねじを通すための穴、または、ねじ穴が形成されている。
本屋内換気口によれば、壁の正面側に設置されたフランジと、壁の背面側に設置されたアタッチメントとがねじにより互いに固定される。このため、壁に対するフレームの位置が一層ずれにくくなる。また、壁の正面とフランジの背面との間に隙間が形成されにくくなる。
(実施の形態1)
図1に示されるとおり、屋内換気口10は、例えば、建物の壁の1つである天井100に設置される。天井100の裏側の空間である天井裏130には、室内120と建物の屋外とを互いに繋ぐダクト110が引き回されている。天井100の所定位置には、天井100を貫通して室内120と天井裏130とを互いに繋ぐ換気孔103が形成されている。ダクト110における室内120側の開口部111は、天井100における天井裏130側の面である背面102側から換気孔103を介して室内120を臨むように配置されている。
屋内換気口10は、ダクト110の開口部111に接続されるフレーム20と、天井100における室内120側の面である正面101側に配置され、フレーム20の一部であるフランジ40を覆うルーバー50と、天井100の背面102上に設置されるアタッチメント60とを有する。
フレーム20は、筒30およびフランジ40を含む全体が樹脂材料により一体成形されている。フレーム20を構成する樹脂材料の一例は、ポリプロピレンである。筒30における天井裏130側の開口部である室外開口部32は、ダクト110の開口部111に挿入され、アルミテープ等により開口部111に固定される。筒30における室内120側の開口部である室内開口部31には、異物が通過することを妨げるための十字形状の桟35が形成されている。
筒30の外周面33には、アタッチメント60を嵌め込むための溝34(図3参照)が形成されている。溝34の幅は、アタッチメント60における肉厚が最も厚い部分の肉厚と実質的に一致するように設定されている。筒30の外径は、天井100の換気孔103の径よりも小さい。このため、筒30が換気孔103に挿入された状態において、換気孔103を形成する面105と筒30の外周面33との間に所定の大きさのクリアランスが形成される(図3参照)。
フランジ40は、筒30の室内開口部31の周囲に形成されている。フランジ40の平面部分の外周には、平面部分を取り囲むように側壁41が形成されている。側壁41のうちの互い対向する一対の片には、それぞれ、ルーバー50を取り付けるための凹部42が形成されている。フランジ40の4隅のそれぞれには、ねじを通すための長穴43が形成されている。
ルーバー50を構成する樹脂材料の一例は、ABS樹脂である。ルーバー50には、複数の羽根板53が形成されている。ルーバー50のうちの羽根板53を支持する部分の外周には、その部分を取り囲むように側壁51が形成されている。側壁51のうちの互いに対向する一対の片には、それぞれ、ルーバー50をフランジ40の凹部42に嵌め込むための部分であって、側壁51の内側に向けて突出した凸部52(図2参照)が形成されている。
アタッチメント60は、フレーム20およびルーバー50よりも高い弾性を有する材料により形成されている。その弾性は、アタッチメント60が換気孔103の縁104または面105と接触したときに柔軟に変形し、アタッチメント60が換気孔103を通過したときに元の形状に復元するように設定される。その材料の一例によれば、高い弾性および適度な可撓性を有するエラストマー、または、そのような性質を有するその他のゴムが選択される。
アタッチメント60には、その中心線まわりの所定範囲の部分を軸方向に貫通するように孔63が形成されている。アタッチメント60の全体的な形状は、孔63が形成された円錐台と類似した形状である。アタッチメント60の肉厚は、孔63の縁において最も厚く、アタッチメント60の外周に向かうにつれて次第に薄くなる。
図2は、屋内換気口10の背面を示している。孔63の径は、アタッチメント60が筒30の溝34(図3参照)にしまり嵌めされるように設定されている。アタッチメント60の外周の形状は円形である。アタッチメント60の外径は、天井100の換気孔103(図3参照)の径よりも大きく、フランジ40の縦の幅および横の幅よりも小さい。
アタッチメント60の肉厚および外径は、アタッチメント60が換気孔103の縁104および面105との接触により変形しながら、その換気孔103を通過できるように設定されている。アタッチメント60のうちの肉厚が最も厚い部分の肉厚は、一例によれば、天井100の規格により規定される複数の板厚のうちの最も薄い板厚と実質的に同じ厚さに設定される。
図3を参照して、フランジ40とアタッチメント60との関係について説明する。
屋内換気口10によれば、フレーム20の筒30がダクト110に接続される前に、アタッチメント60の孔63に筒30が挿入され、アタッチメント60が筒30の溝34に嵌め込まれる。このため、筒30の軸方向における筒30に対するアタッチメント60の位置が決められ、フランジ40とアタッチメント60とが空間を隔てて互いに対向する。また、筒30の軸方向における寸法であって、フランジ40の背面44のうちの天井100の正面101に設置される面、および、アタッチメント60の底面62のうちの天井100の背面102に設置される面をそれぞれ延長して互いに平行させたときに形成される面と面との間の寸法である面間寸法は、天井100の板厚に応じた大きさに設定される。
図示される例によれば、フランジ40の背面44のうちの天井100の正面101に設置される面は、フランジ40の側壁41の背面44である。また、アタッチメント60の底面62のうちの天井100の背面102に設置される面は、底面62の外周側の部分である。また、背面44および底面62の面間寸法は、天井100の板厚と実質的に同じ大きさに設定される。
なお、屋内換気口10が天井100に設置される場合において、背面44および底面62の面間寸法が天井100の板厚に適合しないときには、背面44および底面62の面間寸法がその板厚に適合するように、最初に用意されたフレーム20が別のフレーム20に交換される。
屋内換気口10を天井100に設置するための作業手順の一例について説明する。
図4Aは、フレーム20の筒30がダクト110に接続される前の様子を示している。作業者は、筒30の溝34にアタッチメント60を嵌め込む。また、作業者は、ダクト110の開口部111を天井100の換気孔103から室内120に引き出す。なお、これらの作業の順序は任意に選択される。
図4Bは、フレーム20の筒30が天井100の換気孔103に挿入される前の様子を示している。作業者は、ダクト110の開口部111に筒30の室外開口部32を挿入し、開口部111および筒30の周囲にアルミテープ112を巻き付ける。作業者は、次に、フランジ40を両手で支えながらフレーム20を天井100に向けて移動させる。このため、ダクト110の開口部111が天井裏130に押し込まれ、フランジ40およびアタッチメント60が天井100の正面101に接近し、アタッチメント60が換気孔103の縁104に接触する。そして、その状態から、さらにフレーム20が天井100に向けて押されることにより、アタッチメント60が換気孔103の縁104および面105との接触により変形しながら換気孔103を通過する。このとき、アタッチメント60が柔軟に変形する材料により形成されていることから、作業者は、比較的弱い力でフレーム20を天井100に向けて押すことにより、アタッチメント60に換気孔103を通過させることができる。
図4Cは、フレーム20が天井100に設置されたときの様子を示している。フランジ40が天井100の正面101に突き当てられたとき、アタッチメント60が天井100の換気孔103を通過して天井裏130に移動している。アタッチメント60が天井100の正面101側から背面102側に換気孔103を通過したとき、換気孔103の縁104および面105との接触により変形していたアタッチメント60の形状が元の形状に復元し、アタッチメント60の底面62が天井100の背面102と接触する。このため、アタッチメント60が天井100の背面102に設置され、そのアタッチメント60が取り付けられているフレーム20が天井100に設置される。このように、フレーム20が天井100に設置された状態によれば、以下のとおり天井100に対するフレーム20の位置が決められている。
アタッチメント60の底面62が天井100の背面102に接触していることにより、天井裏130側から室内120側へのフレーム20の移動が規制されている。また、フランジ40が天井100の正面101に接触していることにより、室内120側から天井裏130側へのフレーム20の移動が規制されている。このため、筒30の軸方向において天井100に対するフレーム20の位置が決められている。
また、アタッチメント60の底面62と天井100の背面102との接触、および、フランジ40の背面44と天井100の正面101との接触により、それぞれの接触面において摩擦力が発生し得る状態が形成されている。このため、天井100の平面方向において天井100に対するフレーム20の位置が決められている。
このように、屋内換気口10によれば、フランジ40およびアタッチメント60をねじにより天井100に固定しなくとも、天井100に対するフレーム20の位置が決められる。ただし、フレーム20を天井100に強く固定することが望まれる場合には、ねじを用いてそのような要求を満たすこともできる。例えば、図1に示されるとおり、フランジ40の長穴43を通してタッピングねじ70が天井100にねじ込まれた場合には、フランジ40が天井100に強く固定される。
なお、タッピングねじ70等の締結部品を用いてフレーム20を天井100に強く固定するか否かは任意の選択事項である。屋内換気口10によれば、そのようにフレーム20を天井100に固定しなくとも、アタッチメント60が天井100の背面102に設置されることにより、実用に耐えうるようにフレーム20が天井100に設置される。
図4Dは、ルーバー50がフランジ40に取り付けられたときの様子を示している。作業者は、フレーム20を天井100に設置した後に、そのフランジ40にルーバー50を取り付ける。ルーバー50がフランジ40に取り付けられることにより、屋内換気口10を天井100に設置する作業が完了する。
屋内換気口10によれば、以下の作用および効果が得られる。
(1)屋内換気口10によれば、作業者がフレーム20を天井100に向けて押すだけでフレーム20が天井100に設置される。このため、作業者が従来の屋内換気口のフレームを天井に設置する場合と比較して、フレーム20を天井100に設置するための作業者の動作が単純化される。このため、フレーム20を天井100に設置する作業に関する作業者の負担が軽減される。
(2)別の形態を有するアタッチメントとして、アタッチメント60と同じ外径を有し、かつ、その全体の肉厚がアタッチメント60における最大の肉厚と同じ肉厚に設定されるアタッチメントが挙げられる。
屋内換気口10によれば、アタッチメント60の肉厚が径方向の内方から外方に向かうにつれて薄くなるため、上記別の形態のアタッチメントと比較して、アタッチメント60が天井100の換気孔103を通過するときに変形しやすい。このため、フレーム20を天井100に設置するために作業者に求められる力が低減される。
(3)屋内換気口10によれば、筒30の外周面33に溝34が形成されている。そして、この溝34にアタッチメント60が嵌められることによりフランジ40の背面44およびアタッチメント60の底面62の面間寸法が天井100の板厚に応じた寸法に設定され、筒30に対するアタッチメント60の位置が決められる。このため、アタッチメント60が換気孔103を通過するときに、フランジ40とアタッチメント60との間隔が、天井100の板厚に応じた好ましい間隔からずれるおそれが低減される。
(4)屋内換気口10によれば、フレーム20が天井100に設置された後に、必要に応じて、タッピングねじ70によりフランジ40を天井100に締結することができる。この場合、タッピングねじ70を締める前にフレーム20がすでに天井100に設置されているため、作業者は、タッピングねじ70を締めるときにフレーム20を下方から支持する必要がない。このため、従来の屋内換気口のねじを締める作業と比較して、タッピングねじ70を締める作業に関する作業者の負担が軽減される。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2の屋内換気口10Aの背面を示している。この屋内換気口10Aにおける実施の形態1の屋内換気口10との主な相違点は、実施の形態1のアタッチメント60が図5に示されるアタッチメント60Aに置換されている点である。
アタッチメント60Aは、実施の形態1のアタッチメント60と同じ材料により形成され、アタッチメント60と実質的に同じ形状を有する。このアタッチメント60Aによれば、ねじ90をねじ込むための複数のインサートナット80が一体成形されている。図示された例によれば、インサートナット80の数は2つであり、この2つのインサートナット80が、アタッチメント60Aの周方向において孔63の中心線を介して互いに対向する位置に配置されている。
インサートナット80を構成する材料の一例は、ポリアセタールまたはポリプロピレンである。インサートナット80の形状および寸法は、アタッチメント60Aの肉厚に応じて設定されている。フランジ40においてインサートナット80と対応する箇所には、ねじ90を通すための挿入孔45が形成されている。
屋内換気口10Aによれば、実施の形態1の屋内換気口10と同様の手順によりフレーム20が天井100に設置された後に、図6に示されるとおり、フランジ40の挿入孔45、および、天井100に形成された挿入孔106を通してねじ90がインサートナット80にねじ込まれる。このため、天井100の正面101側に設置されたフランジ40と、天井100の背面102側に設置されたアタッチメント60とがねじ90により互いに固定される。このため、天井100に対するフレーム20の位置が一層ずれにくくなる。また、フランジ40の背面44と天井100の正面101との間に隙間が形成されにくくなる。
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3の屋内換気口10Bの断面図を示している。この屋内換気口10Bにおける実施の形態1の屋内換気口10との主な相違点は、実施の形態1のアタッチメント60が図7に示されるアタッチメント60Bに置換されている点である。
アタッチメント60Bは、実施の形態1のアタッチメント60と同じ材料により形成されている。このアタッチメント60Bによれば、互いに異なる肉厚を有する厚肉部64および薄肉部65が形成されている。厚肉部64は、筒30の溝34に取り付けられる円環形状の部分であって、アタッチメント60Bにおける径方向の内方の部分に形成されている。薄肉部65は、天井100の背面102に設置される円環形状の部分であって、厚肉部64の外周の部分から径方向の外方に突出するように形成されている。
屋内換気口10Bによれば、アタッチメント60Bに薄肉部65が形成されていることにより、実施の形態1において例示した別の形態のアタッチメントと比較して、アタッチメント60Bが天井100の換気孔103を通過するときに変形しやすい。このため、フレーム20を天井100に設置するために作業者に求められる力が低減される。
(実施の形態4)
図8は、実施の形態4の屋内換気口10Cの断面図を示している。この屋内換気口10Cにおける実施の形態1の屋内換気口10との主な相違点は、実施の形態1のアタッチメント60が図8に示されるアタッチメント60Cに置換されている点である。
アタッチメント60Cは、実施の形態1のアタッチメント60と同じ材料により成形されている。アタッチメント60Cの形状は円環形状である。アタッチメント60Cの肉厚は、その側面66を含む外周部分を除いて全体にわたり均一な厚さに設定されている。アタッチメント60Cの直径は、実施の形態1のアタッチメント60等と比較して小さく、換気孔103の径よりもわずかに大きい。アタッチメント60Cの側面66は、高さ方向の中間部分が径方向の外方に突出するように形成された曲面である。
屋内換気口10Cによれば、アタッチメント60Cの側面66の形状が曲面形状であることにより、実施の形態1において例示した別の形態のアタッチメントと比較して、アタッチメント60Cが天井100の換気孔103を通過するときに、アタッチメント60Cと換気孔103の面105との接触面積が小さい。このため、フレーム20を天井100に設置するために作業者に求められる力が低減される。
(実施の形態5)
図9は、実施の形態5の屋内換気口10Dの断面図を示している。この屋内換気口10Dにおける実施の形態1の屋内換気口10との主な相違点は、実施の形態1のアタッチメント60が図9に示されるアタッチメント60Dに置換されている点である。
アタッチメント60Dは、実施の形態1のアタッチメント60と同じ材料により成形されている。このアタッチメント60Dによれば、その平面視において互いに異なる形状を有する取付部67および複数の突出部68が形成されている。取付部67は、筒30の溝34に取り付けられる円環形状の部分であって、アタッチメント60Dにおける径方向の内方の部分に形成されている。突出部68は、天井100の背面102に設置される片であって、取付部67の外周の部分から径方向の外方に突出するように形成されている。
図示された例によれば、突出部68の数は4つであり、その複数の突出部68がアタッチメント60Dの周方向において等間隔に形成されている。突出部68の幅は、アタッチメント60Dの径方向の外方に向かうにつれて次第に狭くなる。
屋内換気口10Dによれば、アタッチメント60Dに複数の突出部68が形成されていることにより、実施の形態1において例示された別の形態のアタッチメントと比較して、アタッチメント60Dが天井100の換気孔103を通過するときに、アタッチメント60Dと換気孔103の面105との接触面積が小さい。このため、フレーム20を天井100に設置するために作業者に求められる力が低減される。
(変形例)
本屋内換気口が取り得る具体的な形態は、各実施の形態に例示された形態に限定されない。以下に示される各実施の形態の変形例は、その一例である。
・実施の形態1の変形例によれば、アタッチメント60の側面61と換気孔103の面105との摩擦力を小さくするための低摩擦層が側面61に形成される。低摩擦層の一例は、側面61に貼り付けられる低摩擦シート、または、側面61上に形成される低摩擦コーティングである。なお、実施の形態2〜5によれば、この変形例に準じて低摩擦層を形成することができる。
・実施の形態1の変形例によれば、筒30に溝34が形成されない。この筒30にアタッチメント60が取り付けられた場合には、アタッチメント60が筒30の軸方向において筒30に対して任意の位置を取り得る。このため、作業者は、天井100の板厚に応じてフランジ40の背面44とアタッチメント60の底面62との間隔を任意に変更できる。なお、実施の形態2〜5も同様に変形できる。
・実施の形態1の変形例によれば、高さが互いに異なる複数の種類のアタッチメント60を取り付けることができるように筒30の溝34の幅が設定される。なお、実施の形態2〜5も同様に変形できる。
・実施の形態1の変形例によれば、フランジ40に代えて天井100にルーバー50が取り付けられる。なお、実施の形態2〜5も同様に変形できる。
・実施の形態1の変形例によれば、フレーム20とは別に形成されたルーバー50を含むことなく屋内換気口10が構成される。一例によれば、フレーム20が、フランジ40とルーバー50とが一体化された構造を有する。別の一例によれば、実施の形態1の屋内換気口10からルーバー50が省略され、筒30の室内開口部31の孔にルーバーが形成される。なお、実施の形態2〜5も同様に変形できる。
・実施の形態1の変形例によれば、天井100とは別の壁に屋内換気口10が設置される。なお、実施の形態2〜5も同様に変形できる。
・実施の形態2の変形例によれば、フランジ40の挿入孔45に代えて、ねじ90をねじ込むためのねじ穴がフランジ40に形成される。
・実施の形態2の変形例によれば、インサートナット80が接着または圧入によりアタッチメント60Aに固定される。
・実施の形態2の変形例によれば、インサートナット80の数が2以外の任意の数に設定される。
・実施の形態3の変形例によれば、アタッチメント60Bの天地が実施の形態3と反転した状態においてアタッチメント60Bが筒30に取り付けられる。
・実施の形態5の変形例によれば、突出部68の数が4以外の任意の数に設定される。
本屋内換気口は、各種の建物の屋内を換気するために、天井等の壁に設置することができる。
10 屋内換気口
10A 屋内換気口
10B 屋内換気口
10C 屋内換気口
10D 屋内換気口
20 フレーム
30 筒
31 室内開口部
32 室外開口部
33 外周面
34 溝
35 桟
40 フランジ
41 側壁
42 凹部
43 長穴
44 背面
45 挿入孔
50 ルーバー
51 側壁
52 凸部
53 羽根板
60 アタッチメント
60A アタッチメント
60B アタッチメント
60C アタッチメント
60D アタッチメント
61 側面
62 底面
63 孔
64 厚肉部
65 薄肉部
66 側面
67 取付部
68 突出部
70 タッピングねじ
80 インサートナット
90 ねじ
100 天井
101 正面
102 背面
103 換気孔
104 縁
105 面
106 挿入孔
110 ダクト
111 開口部
112 アルミテープ
120 室内
130 天井裏
200 屋内換気口
210 フレーム
211 筒
212 フランジ
213 収容部
214 溝
220 固定ユニット
221 金具
222 ナット
223 ねじ
230 ルーバー
240 天井
241 正面
242 背面
243 換気孔
250 ダクト
251 開口部
260 室内
270 天井裏

Claims (2)

  1. 壁を貫通する穴に挿入され、前記壁の背面側において引き回されるダクトと接続される筒、および、前記筒の周囲に形成され、前記壁の正面側に設置されるフランジを有するフレームと、前記壁の穴の縁または面との接触により柔軟に変形するように高い弾性を有する材料により形成され、前記フランジとの間に前記壁を挟み込むように取り付けられるアタッチメントと、を備え、前記アタッチメントは、前記筒が挿入される孔を備えており、前記孔に前記筒が挿入されることで前記筒の外周面を覆うように配置され、前記アタッチメントと前記壁とが接触するように配置され、前記筒の軸方向における前記アタッチメントの位置を決めるための溝が前記筒の外周面に形成され、前記溝には、前記筒に接触する前記アタッチメントの軸方向の両端部が配置される屋内換気口。
  2. 前記アタッチメントに取り付けられたインサートナットをさらに有し、前記フランジのうちの前記インサートナットと対応する部分にねじを通すための穴、または、ねじ穴が形成されている請求項1に記載の屋内換気口。
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