JP4744221B2 - 制振支持装置及びスピーカ装置 - Google Patents

制振支持装置及びスピーカ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4744221B2
JP4744221B2 JP2005219261A JP2005219261A JP4744221B2 JP 4744221 B2 JP4744221 B2 JP 4744221B2 JP 2005219261 A JP2005219261 A JP 2005219261A JP 2005219261 A JP2005219261 A JP 2005219261A JP 4744221 B2 JP4744221 B2 JP 4744221B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
insulator
support device
vibration damping
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005219261A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007032756A (ja
Inventor
一彦 浜田
光浩 平本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2005219261A priority Critical patent/JP4744221B2/ja
Publication of JP2007032756A publication Critical patent/JP2007032756A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4744221B2 publication Critical patent/JP4744221B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

本発明は、音響機器や各種情報機器などの制振対象である被支持体を支持するために用いられる制振支持装置の技術に関するものである。
オーディオシステムなどの音響機器では、機器本体やスピーカなどで発生する振動を床に逃がしたり、床から受ける振動による影響を最小限に抑制するために、例えばスパイクとインシュレータの組み合わせからなる制振支持装置が多く利用されている。この制振支持装置は、音響機器ではその機器本体の底部やスピーカの支持脚、スピーカの筐体などに予め組み込まれる場合がある。
ところで、従来の制振支持装置は、多くの場合、図15に示すように、スパイク100とその受け面を持つインシュレータ200とが分離する構成となっていた。そのため、この制振支持装置の設置あるいは移動の際には、一人で複数個のインシュレータ200を同時に動かしながら、スパイク100の先端をインシュレータ200の設置位置に載せるという、困難な作業を必要としていた。
また、先端鋭利な脚部をもつ機器を直接床面や設置面においたり、一時的に別の敷物の上に置いてから、インシュレータ200を適切な位置に設置する必要があった。さらに、インシュレータ200を設置する際、正確にスパイク100が接地する位置に予め配置しておくのは難しく、特に、質量の大きな機器などの設置には多くの時間がかかる上、機器を傾けながら1個ずつ設置するには危険も伴っていた。
これらの点に配慮した技術として、特許文献1には、図16に示す構造の制振支持装置(支脚装置100)が開示されている。これは、スパイク101を具備する主脚主体102と、スパイク101の尖頭の軸心を支承する凹面201を有するスタンドベース(インシュレータ)200とからなり、スタンドベース200を遊嵌状態で主脚主体102に一体化することで、機器筐体300の振動、共振をより効率的に排除可能な構成としたものである。スタンドベース200は、複数本(3本)のネジ103を、透孔202を通して主脚主体102のねじ孔104にねじ込むことで、その主脚主体102に遊嵌状態で一体化されている。
この制振支持装置は、スパイク101を有する主脚主体102とインシュレータ200とが一体構造となっているため、図15で示した分離タイプのものに比べて設置作業の繁雑さはないものの、ネジ103を用いて主脚主体102とインシュレータ200を結合しているため、部品点数の増加、構造の複雑化、加工や組み立て工数の増加、それらに伴うコストアップ、といった問題がある。
特開2004−22592号公報
よって、本発明は、部品点数の削減、構造の簡素化、加工や組み立て工数の低減、それらに伴う低コスト化を図ることができる制振支持装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明は、制振対象である被支持体に設けられる脚部と、その脚部に装着されるインシ
ュレータと、脚部とインシュレータの間に設けられる着脱機構とを備えた制振支持装置であって、着脱機構は、脚部又はインシュレータの何れか一方に設けられた凸部と、他方に設けられた凹部と、その凹部を覆う弾性変形可能な蓋材とを含み、蓋材には、蓋材自体の弾性変形によって凸部の進入を許容する開口部が設けられ、凸部の先端近くには、開口部に対する抜け止め部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、蓋材には、蓋材自体の弾性変形によって凸部の進入を許容する開口部が設けられているので、脚部にインシュレータを装着する操作をいわゆるワンタッチ方式で行うことができる。また、装着後には、抜け止め部の機能によって脚部とインシュレータが容易に分離しない構造となる。これにより、部品点数の削減、構造の簡素化、加工や組み立て工数の低減、それらに伴う低コスト化を図ることができる。
本発明において、前記脚部とインシュレータの接触部は、制振機能に優れた点接触構造とすることが望ましい。
本発明において、前記凸部は、軸部分と、その軸部分の端部に設けられた頭部とを有し、その頭部が前記抜け止め部を構成していることが望ましい。その際、頭部の先端が、前記凹部の底面に対して点接触する形状であることが望ましい。このようにすれば、頭部を例えば円錐形状にするだけで、抜け止め機能と点接触機能の両方を発揮する構造とすることができるからである。
本発明においては、前記脚部と被支持体との間に、被支持体の高さ調整機構を設けることもできる。その際の高さ調整機構は、被支持体に設けられた雌ねじと、軸部分に設けられてその雌ねじに螺合する雄ねじとを含む構成とすることが望ましい。ねじ結合方式とすることで、別部品を設けることのない比較的簡易な構成とすることができる上に、その高さ調整のための微調整操作も容易に行うことができるからである。
本発明においては、脚部又はインシュレータの少なくとも何れか一方に、被支持体の高さ調整機構を設けることもできる。その際、脚部又はインシュレータの何れか一方は、前記凹部を有する本体部と、本体部にねじ結合され、相対回転によって本体部の高さ方向に相対変位可能な可動部材とを備えている構成とすることが望ましい。このように構成した場合、脚部あるいはインシュレータ自体に単独の高さ調整機能を付加することができる。
本発明において、前記蓋材は弾性材料からなり、前記本体部の表面に接着又は粘着により取り付ける構成とすることが望ましい。このようにすれば、蓋材を本体部にビス止め等により取り付けるのに比べて部品点数を少なく、かつ自動組み立てに適した簡易な方法とすることができる。
本発明において、前記蓋材の開口部は、蓋材の中央部に開口した第1開口部と、本体部の側面に開口した第2開口部と、蓋材に設けられ、第1開口部と第2開口部とを連続させる第3開口部とを備え、その第3開口部には、軸部分の外径寸法よりも小さい間隔に設定された抜け止め用の小間隔部が設けられていることが望ましい。このようにすれば、第1開口部は軸部分のみが通る開口とし、第2開口部及び第3開口部を利用して凸部を凹部内に挿入又は離脱させることができる。特に、第2開口部は本体部の側面にあるので、横向き開口となる。したがって、重力の影響を受けやすい縦向き(鉛直方向)となる第1開口部に比べて、凸部を凹部内に挿入しやすく、抜けにくい(自重落下しにくい)構造とすることができる。
ここで、前記凸部には、前記第2開口部に係合して、脚部とインシュレータの軸回りの相対回転を規制する規制片が設けられていることが望ましい。このようにすれば、脚部又
はインシュレータの何れか一方を回転操作すれば他方も回転操作することが可能になる。さらに、本体部にねじ結合された可動部材のみを回転操作することも可能になる。これにより、ねじ結合式の高さ調整機構を操作するのに適した構成とすることができる。
本発明において、前記蓋材には、その開口部の口縁から放射状に延びるスリット状の切り欠きが、口縁の周方向に間隔をおいて複数設けられていることが望ましい。このように構成した場合、開口部の穴径が広がり易くなる。従って、開口部の内径を小さ目にしても、脚部に対するインシュレータの着脱操作を容易にすることができる。
本発明は、制振対象である被支持体を支持するための制振支持装置であって、被支持体への取付部を有する脚部と、その脚部に装着されるインシュレータと、脚部とインシュレータの間に設けられる着脱機構とを備え、着脱機構は、脚部又はインシュレータの何れか一方に設けられた凸部と、他方に設けられた凹部と、その凹部を覆う蓋材とを含み、蓋材には、蓋材自体の弾性変形によって前記凸部の進入を許容する開口部が設けられ、凸部の先端近くには、前記開口部に対する抜け止め部が設けられていることを特徴とする。取付部としては、被支持体へのねじ結合や無理嵌め、ビス止めなどの方法を採用することができる。
本発明の制振支持装置によれば、それに必要な機能を維持しつつ、部品点数の削減、構造の簡素化、加工や組み立て工数の低減、それらに伴う低コスト化などを図ることができる。
以下、図面を参照し、本発明に係る制振支持装置の好適な実施形態について説明する。尚、本実施形態の制振支持装置は、オーディオシステムのスピーカ支持脚に適用するものとして説明するが、スピーカの筐体や機器本体、オーディオラック、光ディスク装置等の他、制振や防振を必要とする各種情報装置等にも適用することができる。
(実施例1)
図1は本発明をスピーカ支持脚(スタンド)に適用した例を示す外観図である。図2は制振支持装置の実施例1を示す斜視図であり、図3はその断面図である。図1において、スピーカ1は、スピーカ本体2の筐体3を支持する支持脚(スタンド)4を備えている。支持脚4の下端には、鉛直配置の支持脚4に対して水平配置の台板5が設けられている。そして、この台板5に本発明の制振支持装置Sが設けられている。
この制振支持装置Sは、図2及び図3に示すように、制振対象であるスピーカ1の台板(被支持体)5に設けられる脚部10と、その脚部10に装着されるインシュレータ20と、脚部10とインシュレータ20の間に設けられる着脱機構30とを備えている。
脚部10は伝搬音速に優れた金属製であって、鉛直配置となる軸部分11と、軸部分11の下端側に設けられた小径軸部12及び円錐状の頭部13からなる凸部(スパイク)14とを有している。また、軸部分11の上端側の外周面には雄ねじ15が形成されている。台板5には雌ねじ(ねじ穴)6が設けられ、この雌ねじ6に軸部分11の雄ねじ15を螺合させてねじ込む形態で、台板5に脚部10が取り付けられている。
インシュレータ20は、凸部14が挿入される凹部21が形成された有底円筒状の本体部22と、凹部21を覆う円盤状の蓋材23と、蓋材23の中央部に設けられた円形の開口部24とを有している。本体部22は、底板22aと背の低い周壁22bとを有する。底板22aの内面(凹部21の底面)には、すり鉢状に窪んだ頭部受け22cが形成され
ている。本体部22も同じく伝搬音速に優れた金属により形成されている。
蓋材23は、それ自体弾性変形可能な合成ゴムなどの弾性材料により形成されていて、本体部22の上面(周壁22bの上面)に対し接着により取り付けられている。これにより、円錐状の頭部13を開口部24に対して蓋材23を弾性変形させつつ挿入したり、抜き出したりすることができる構成となっている。したがって、頭部13の外径寸法は、開口部24の内径寸法よりも若干大きめに形成されている。両者の寸法差は、蓋材23を形成する弾性材料の弾性係数や可撓性などに対応させて適宜に設定される。
なお、小径軸部12は、脚部10の雄ねじ15が設けられた軸部分11と、頭部13との間に設けられていて、頭部13よりも小径に形成されている。この小径軸部12の外径寸法は、蓋材23の開口部24の内径寸法よりも小さく形成されている。
このような構成から理解できるように、この実施例の着脱機構30は、凸部14の頭部13と、蓋材23自体の弾性変形によって頭部13の進入を許容する開口部24とを主体として構成され、かつ、頭部13が抜け止め部を兼ねる構成となっている。
なお、蓋材全体を弾性材料で構成せず、外周部は硬質プラスチック金属等、剛性の高い材料で構成し、開口部の周囲だけを弾性材料としたツーピース構造としてもよく、また蓋材全体を硬質プラスチックで構成し、開口部の周囲だけを薄くするなど、部分的に弾性変形しやすい形状にしてもよい。このようにすることで、蓋材全体が弾性体である場合と比較して、変形するのが開口部の周辺に限定されるため、インシュレータが脱落しにくく、また、蓋材の形状も安定するため、外観上も良好である。
また、脚部10と被支持体である台板5との間には、台板5の高さ調整機構40も設けられている。この高さ調整機構40は、台板5に設けられた雌ねじ6と、軸部分11に設けられてその雌ねじ6に螺合する雄ねじ15とを含む構成となっている。このようにねじ結合方式とすることで、別部品を設けることのない比較的簡易な構成とすることができる上に、その高さ調整のための微調整操作も容易に行うことができる。
なお、16は外観に配慮するためのキャップを示している。このキャップは、軸部分11にねじ結合しても良いし、軸部分11と一体に形成してもよい。キャップ16と軸部分11を一体に形成した場合、あるいは両者を固定状態や相対回転不可能に構成した場合、キャップ16を高さ調整機構40の操作ノブとして利用することができる。なお、この高さ調整機構40はなくてもよい。
この実施例1によれば、蓋材23には、蓋材23自体の弾性変形によって頭部13の進入を許容する開口部24が設けられているので、脚部10にインシュレータ20を装着する操作をワンタッチで行うことができる。また、装着後には、抜け止め部を兼ねる頭部13の機能によって脚部10とインシュレータ20が容易に分離しない構造となる。
また、蓋材23は弾性材料からなり、本体部22の表面に接着により取り付ける構成としたことで、蓋材23を本体部22にビス止め等により取り付けるのに比べて部品点数を少なく、かつ自動組み立てに適した簡易な方法とすることができる。
ここで、蓋材23については、特に図示していないが、周壁22bの上面にリング状に形成した両面テープにより取り付けても良い。両面テープを用いた場合、蓋材23をいつでも取り付けられる利点が得られる。
また、このように頭部13の先端が凹部21の底面(頭部受け21c)に対して点接触
する形状にすれば、頭部13をこのように円錐形状にするだけで、抜け止め機能と点接触機能の両方を発揮させる構造とすることができる。なお、脚部10とインシュレータ20の接触部については、制振機能に優れた点接触構造としているが、面接触構造とすることもできる。
(実施例2)
図4は本発明の実施例2を示す要部の分解斜視図であり、図5はそれらの断面図である。この実施例2では、インシュレータ側に凸部を設けると共に、スパイク側に凹部を設けた構成としたものである。
即ち、凸と凹の関係が逆でも、実施例1と同様の機能が得られる例を示している。この例の脚部10Aは、凹部21Aを有する本体部22Aと、開口部24Aを有する弾性材料からなる蓋材23Aと、台板5の雌ねじ(ねじ穴)6にねじ込んで取り付ける雄ねじ15Aを有する軸部11Aとを備えている。
インシュレータ20Bは、円盤状本体部22Bと、その上面から鉛直方向(本体部22Bの軸方向)に突出した、小径軸部12B及び円錐状の頭部13Bからなる凸部(スパイク)14Bとを備えている。
この実施例2における制振指示装置Sにおいても、基本的には実施例1の制振指示装置と同様の作用効果が得られるが、このように凸と凹の関係が逆のものを準備することで、特に、制振対象の取り付け部周辺構造に合わせて選択できる範囲を広げることができる利点がある。
(実施例3)
図6は本発明の実施例3を示す要部の分解斜視図であり、図7はそれらの断面図である。図8は蓋材の平面図であり、図9は本体部22の平面図である。この実施例3では、インシュレータ20側に横向き開口を設けた構成としたものである。なお、この実施例3において、実施例1と基本的に同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を簡略化する。
インシュレータ20の蓋材23の開口部24は、蓋材23の中央部に開口した第1開口部41と、本体部22の側面(周壁)に開口した第2開口部42と、蓋材23に設けられ、第1開口部41と第2開口部42とを連続させる第3開口部43とを備えている。第3開口部43には、脚部10の小径軸部12の外径寸法よりも小さい間隔に設定された抜け止め用の小間隔部44が設けられている。
図8に示すように、第1開口部41は蓋材23に設けられたもので、脚部10の頭部13の外径寸法よりも小さい内径に形成されている。図6、図7及び図9に示すように、第2開口部42は本体部22の周壁22bを切り欠いて設けたもので、頭部13の外径寸法よりも大きい幅と高さを有する開口に形成されている。図8に示すように、第3開口部43は蓋材23をその半径方向に切り欠いて設けたもので、小径軸部12の外径寸法よりも大きな大間隔部45と、それより小さな小間隔部44とを有するように形成されたている。大間隔部45は、小径軸部12が進入し易いように、蓋材23の半径方向外方へ向かうにしたがってその間隔が広がるように形成されている。
これにより、脚部10とインシュレータ20とを図7に示すように横方向に相対移動させることで、頭部13を第2開口部42から本体部22の凹部21内に出し入れ可能な構成としている。但し、蓋材23には小間隔部44が設けられているので、小径軸部12はこの小間隔部44を通過するときに、その部分の蓋材23を弾性変形させつつ通過するこ
とになる。従って、この小間隔部44は小径軸部12に対する抜け止め機能を発揮する。
このように構成することで、第1開口部41は小径軸部12のみが通る開口とし、第2開口部42及び第3開口部43を利用して凸部14を凹部21内に挿入又は離脱させることができる。特に、第2開口部42は本体部22の側面にあるので、横向き開口となる。したがって、重力の影響を受けやすい縦向き(鉛直方向)となる第1開口部41に比べて、凸部14を凹部21内に挿入しやすく、抜けにくい(自重落下しにくい)構造とすることができる。
なお、脚部10の軸部11には、軸部11の回転操作を容易にするための円盤状の操作ノブ17が設けられている。この操作ノブ17の外周面には滑り止めのローレット17aが設けられている。このように構成すれば、高さ調整機構40の操作性を良くすることができる。しかし、この操作ノブ17は必ずしも設けなくてもよい。
(実施例4)
図10は本発明の実施例4を示す要部の斜視図であり、図11はその分離状態の断面図である。この実施例4では、脚部とインシュレータの間に供回り機能を付加した例を示している。なお、この実施例4においても、実施例3と基本的に同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を簡略化する。
この実施例4では、凸部14の頭部13に、第2開口部42に係合して、脚部10とインシュレータ20の軸回りの相対回転を規制する規制片18を設けた構成としたものである。規制片18は、頭部13の外周面から頭部13の半径方向外方(頭部13の軸線と直交する方向)へ突出する棒状部分により形成されている。この規制片18は、図10に示すように、脚部10に対するインシュレータ20の装着状態において、両者を相対回転させたときに、第2開口部42の壁面42aに接触するように設けられている。
この実施例4においては、脚部10又はインシュレータ20の何れか一方を回転操作すれば他方も回転操作することが可能になる。従って、ここでは、インシュレータ20自体を回転操作すれば、脚部10も回転するので、脚部10の軸部分11を回転操作するための操作ノブ17を不要にすることができる。この場合、操作ノブ17が例えば被支持体である筐体内に隠れてしまう構造となる場合、即ち、その操作ノブを設けても意味がない場合に特に効果的である。
(実施例5)
図12は本発明の実施例5を示す要部の分解斜視図である。この実施例5では、インシュレータ20自体に高さ調整機構40を設けた例を示したものである。なお、この実施例5において、実施例1と基本的に同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を簡略化する。
この実施例5では、インシュレータ20として、凹部21を有する本体部22と、本体部22にねじ結合され、相対回転によって本体部22の高さ方向に相対変位可能な有底円筒状の可動部材25とを備える構成としている。即ち、インシュレータ20の本体部22の外周面に雄ねじ26が設けられ、この雄ねじ26に螺合する雌ねじ27が可動部材25の内周面に設けられている。従って、高さ調整機構40は、ここでは本体部22の雄ねじ26と、この雄ねじ26に螺合する雌ねじ27付きの可動部材25とにより構成される。このような構成により、インシュレータ20自体に単独の高さ調整機能を付加することができる。
また、脚部10の雄ねじ15付きの軸部分11は、小径軸部12と同一の直径に形成さ
れている。軸部分11と小径軸部12との間にはフランジ19が設けられている。このフランジ19は、脚部10を台板5あるいは筐体のねじ穴6にねじ込んで取り付けたときに、その台板5の下面に当接してそれ以上ねじ込めないように機能する。これにより、脚部10の高さを高精度に位置決めすることができる。
なお、この実施例5においては、蓋材23に、その開口部24(第1開口部)の口縁から放射状に延びるスリット状の切り欠き24aを、口縁の周方向に間隔をおいて複数設けた例も示している。このように複数の切り欠き24aが存在すると、開口部24の穴径が広がり易くなる。従って、開口部24の内径を小さ目にしても、脚部10に対するインシュレータ20の着脱操作を容易にすることができる。また、このような理由から、インシュレータ20の凹部21の口径も、図示のように小さ目にすることができる。
(実施例6)
図13は本発明の実施例6を示す要部の分解斜視図である。この実施例6では、実施例4のインシュレータ20に高さ調整機構40を設けた例を示したものである。なお、この実施例6において、実施例4及び実施例5と基本的に同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を簡略化する。
この実施例6においても、インシュレータ20として、凹部21を有する本体部22と、本体部22にねじ結合され、相対回転によって本体部22の高さ方向に相対変位可能な有底円筒状の可動部材25とを備える構成としている。即ち、インシュレータ20の本体部22の外周面に雄ねじ26が設けられ、この雄ねじ26に螺合する雌ねじ27が可動部材25の内周面に設けられている。従って、高さ調整機構40は、本体部22の雄ねじ26と、この雄ねじ26に螺合する雌ねじ27付きの可動部材25とにより構成される。
この実施例6によれば、本体部22は規制片18によって軸回りの回転を制限されるので、本体部22にねじ結合された可動部材25のみを回転操作することも可能になる。これにより、ねじ結合式の高さ調整機構を操作するのに適した構成とすることができる。
なお、規制片18は必ずしも設けなくてもよい。この場合、本体部22と脚部10は互いに自由に回転できるので、例えばスピーカを床に設置したまま(つまり、脚部10と可動部材25が固定された状態で)本体部22を回転させて高さ調整を行うことができる。
(実施例7)
実施例1〜6では、本発明に係る制振支持装置をスピーカの支持脚下部の台板に装備する例を示したが、例えば図14に示すように、スピーカ1の筐体3あるは台座31の下面に装備することもできる。この例では、筐体3の台座31の下面に脚部10をねじ結合により取り付けた例を示している。従って、インシュレータ20はこの脚部10の凸部14に装着される。制振支持装置Sをこのような使用形態としても、先の各実施例と同様な効果が得られる。
本発明をスピーカの支持脚に適用した実施例を示す外観図である。 本発明の実施例1を示す要部の斜視図である。 本発明の実施例1を示す要部の断面図である。 本発明の実施例2を示す要部の分解図である。 本発明の実施例2を示す要部の分解断面図である。 本発明の実施例3を示す要部の分解斜視図である。 本発明の実施例3を示す要部の分解断面図である。 本発明の実施例3を示す蓋材の平面図である。 本発明の実施例3を示す本体部の平面図である。 本発明の実施例4を示す要部の斜視図である。 本発明の実施例4を示す要部の分解断面図である。 本発明の実施例5を示す要部の分解斜視である。 本発明の実施例6を示す要部の分解斜視図である。 本発明の実施例7を示す要部の外観図である。 従来例を示す概略説明図である。 従来例を示す断面図である。
符号の説明
3 筐体
4 支持脚
5 台板
10、10A 脚部
11 軸部分
12 小径軸部
13 頭部
14 凸部(スパイク)
15 雄ねじ
17 操作ノブ
18 規制片
20、20B インシュレータ
21 凹部
22 本体部
23 蓋材
24 開口部
24a スリット
30 着脱機構
40 高さ調整機構
41 第1開口部
42 第2開口部
43 第3開口部
S 制振支持装置

Claims (10)

  1. 制振対象である被支持体に設けられる脚部と、その脚部に装着されるインシュレータと、脚部とインシュレータの間に設けられる着脱機構とを備えた制振支持装置であって、
    前記着脱機構は、前記脚部又はインシュレータの何れか一方に設けられた凸部と、他方に設けられた凹部を有する本体部と、その凹部を覆う蓋材とを含み、
    前記蓋材には、蓋材自体の弾性変形によって前記凸部の進入を許容する開口部が設けられ、
    前記凸部の先端近くには、前記開口部に対する抜け止め部が設けられ、
    前記開口部は、蓋材の中央部に開口した第1開口部と、前記本体部の側面に開口した第2開口部と、前記蓋材に設けられ、前記第1開口部と第2開口部とを連続させる第3開口部とを備えている、制振支持装置。
  2. 前記凸部は、軸部分と、その軸部分の端部に設けられた頭部とを有し、その頭部が前記抜け止め部を構成している、請求項1に記載の制振支持装置。
  3. 前記凸部は、軸部分と、その軸部分の端部に設けられた頭部とを有し、前記第3開口部には、前記軸部分の外径寸法よりも小さい間隔に設定された抜け止め用の小間隔部が設けられている、請求項1に記載の制振支持装置。
  4. 前記脚部と被支持体との間に、被支持体の高さ調整機構が設けられている、請求項1に記載の制振支持装置。
  5. 前記高さ調整機構は、被支持体に設けられた雌ねじと、前記軸部に設けられ前記雌ねじに螺合する雄ねじとを含む、請求項4に記載の制振支持装置。
  6. 前記脚部又はインシュレータの少なくとも何れか一方に、前記被支持体の高さ調整機構が設けられている、請求項1に記載の制振支持装置。
  7. 前記脚部又はインシュレータの何れか一方は、前記凹部を有する本体部と、本体部にねじ結合され、相対回転によって本体部の高さ方向に相対変位可能な可動部材とを備えてい
    る、請求項6に記載の制振支持装置。
  8. 前記蓋材は弾性材料からなり、前記本体部の表面に接着又は粘着により取り付けられている、請求項1〜7の何れか1項に記載の制振支持装置。
  9. 前記凸部には、前記第2開口部に係合して、脚部とインシュレータの軸回りの相対回転を規制する規制片が設けられている、請求項1に記載の制振支持装置。
  10. 請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の制振支持装置を備えたスピーカ装置。
JP2005219261A 2005-07-28 2005-07-28 制振支持装置及びスピーカ装置 Active JP4744221B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005219261A JP4744221B2 (ja) 2005-07-28 2005-07-28 制振支持装置及びスピーカ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005219261A JP4744221B2 (ja) 2005-07-28 2005-07-28 制振支持装置及びスピーカ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007032756A JP2007032756A (ja) 2007-02-08
JP4744221B2 true JP4744221B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=37792245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005219261A Active JP4744221B2 (ja) 2005-07-28 2005-07-28 制振支持装置及びスピーカ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4744221B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100843333B1 (ko) * 2008-01-09 2008-07-03 주식회사 예일엠앤씨 공중부양 방식의 지지유닛
JP5080397B2 (ja) * 2008-08-08 2012-11-21 Kryna株式会社 振動防止支持装置
JP5366766B2 (ja) * 2009-11-11 2013-12-11 株式会社ソナ インシュレータ
JP5560125B2 (ja) * 2010-07-14 2014-07-23 Kryna株式会社 音響機器用支持具
JP5456617B2 (ja) * 2010-08-26 2014-04-02 Kryna株式会社 スピーカー用支持具
JP6340952B2 (ja) * 2014-06-26 2018-06-13 Dic株式会社 両面粘着テープ、物品及び電子機器
JP2016146557A (ja) * 2015-02-06 2016-08-12 ティアック株式会社 スピーカ装置
JP6901810B1 (ja) * 2020-12-28 2021-07-14 有限会社飯田ピアノ スパイク構造体および該構造体を用いたラック
WO2024157490A1 (ja) * 2023-01-29 2024-08-02 慶應義塾 防振装置、防振用治具及び機器システム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3957404A (en) * 1975-03-13 1976-05-18 Rineer Hydraulics, Inc. Vanes for fluid power converter
JPH0537978Y2 (ja) * 1990-02-22 1993-09-27
JP2002095204A (ja) * 2000-09-18 2002-03-29 Nidec Copal Corp モータ軸の抜け止め構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007032756A (ja) 2007-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4744221B2 (ja) 制振支持装置及びスピーカ装置
US8602367B2 (en) Supporting bracket for computer monitor device
US20080034631A1 (en) Length adjustable pole display system
KR200475504Y1 (ko) 이동통신기기의 거치장치
US4072829A (en) Attachment for loudspeaker
US10177433B2 (en) Low-profile mounting apparatus for antenna systems
US7561704B2 (en) Structure of speaker
JP2006311450A (ja) マイクロホン取り付け構造
JP6893793B2 (ja) 表示装置
JP2008267564A (ja) 機器取付装置
US20070274554A1 (en) Reversible speaker grill attachment
US20090067660A1 (en) Microphone mounter
JP4170255B2 (ja) スピーカ
JPS5931097Y2 (ja) スピ−カ装置
JP4379701B2 (ja) スピーカ装置及びスピーカ装置の製造方法
JP2004197849A (ja) 機器取付スタンド
JP7169806B2 (ja) 機器の取り付け構造及び機器の取り付け方法
JP4313695B2 (ja) スピーカおよびスピーカブラケット構造
JP3386980B2 (ja) 音響設備用減振装置及び減振ユニット
JPH0754675Y2 (ja) 防振脚座
JPH0715026Y2 (ja) 楽器本体の仮止め構造
JP3815481B2 (ja) スピーカー装置
JPH0624512Y2 (ja) 床板支持装置
JP2521473Y2 (ja) スピーカ吊架装置
JPH07230713A (ja) 照明器具のフランジケース取付け構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110510

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4744221

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250