JP5456617B2 - スピーカー用支持具 - Google Patents

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本発明はスピーカー用支持具に関し、特に、箱型のキャビネットを備えるスピーカーからの再生音を聴取するのに適するスピーカー用支持具に関する。
特許文献1は、スピーカーの共振周波数を変えることができ、これに伴って音質の改善を図ることができるスピーカー支持構造を提案するものである。具体的には、「スタンド2の接触板3上に載置されたスピーカー1の天面1dを、天井8に取付け板6によって固定された支柱4の先端に係止された接触板3で押圧することによって、スピーカー1は天面1dと底面から圧縮力を受け、スピーカキャビネット1aは剛性が高くなったのと等価となり、共振周波数等の固有値が変化し、且つ振動減衰特性が改善される構成(符号は公報記載のもの)」である。この特許文献1に記載のスピーカー支持構造は、要は、キャビネットを強固に支持することにより、スピーカーで生じる反作用力による上下方向の振動を抑制しようとするものであるが、スピーカー1を上下の支柱部材でサンドイッチ状に支持するものであるから、構造が複雑化すると共に、スピーカーの設置場所が限定されるという問題点がある。
特許文献2の第9図は、当業者の間で「スパイク」と称される取付け脚のねじヘッドを、円形の受板部材に三点(三つのポイト)に螺着するスピーカー用支持具が記載されている。普通一般に、スピーカーは載置板の隅角部の4つのポイト又は特許文献2に記載のように所定の三つのポイトで支持されている。その理由は、スピーカーを安定的に支持することができると共に、音響的フィードバックを可能な限り減少させるためである。
付言すると、当業者の間では、受板部材に所定間隔を有してかつ直交状態に固定される少なくとも3本以上の取付け脚は、スピーカーの重量を考慮しながら床面(ベース)に対する接触面積(接触点)を減らすと、音響の明確性と鮮明度が増すと認識されているからである。
したがって、特許文献2に記載のスピーカー用支持具も、音響の明確性と鮮明度を得るために、受板部材の各コーナーに四つの取付け脚を螺着するのではなく、載置台の底面側に三つの取付け脚を螺着することを前提にしている。
しかしながら、この特許文献2に記載のスピーカー用支持具は、筒状取付け脚ハンジング2と、この筒状取付け脚ハンジングの下部に嵌合する円盤状の接触プレート5と、該接触プレートの中央部で支持されるスパイクの下端部に固定されかつ筒状取付け脚ハンジング2の上部の環状部分に係止される鍔部を有する固定ボルト1から成るので、特許文献1と同様に構成が複雑化するという問題点がある(符号は公報記載のもの)。
特開平7−7778号公報(第1図) 特表平11−510657号公報(第9図
本願発明の所期の目的は、床面に対して、スピーカーの振動の大きい方の前後の接触ポイトンを少なくすると、音の解像度(鮮明度)が広がり、いわゆる静けさがアップするという知見等に基づき、支持具の安定性、部材の組み合わせ容易性、音の解像度(鮮明度)の向上性をそれぞれ全て満たすことができるスピーカー用支持具を提供することである。
本発明のスピーカー用支持具は、スピーカー(11)の底面(11a)を支持する水平の受板部材(例えば2)と、この受板部材の底面側に所定間隔を有してかつ直交状態に固定される複数本のスピーカーの振動吸収用取付け脚(例えば3)とから成るスピーカー用支持具であって、前記受板部材の中央部の前後及び左右にそれぞれメネジ穴(4a、4a、4b、4b)を形成し、これらのメネジ穴に前記取付け脚の上端部側のオネジ部(5)をそれぞれ螺着し、前記スピーカーの振動板(13)の正弦波に起因する該スピーカーのキャビネット(12)の前後方向の荷重の動き対応して前記前後の取付け脚がスピーカーからの振動を吸収すると共に、前記正弦波が0度、180度、360度の各場合には、前記左右の取付け脚が前記振動を吸収することを特徴とする。
床面に対して、スピーカーの振動の大きい方の前後の接触ポイトンを少なくすると、音の解像度(鮮明度)が広がり、いわゆる静けさがアップするという知見等に基づき、支持具の安定性、部材の組み合わせ容易性、音の解像度(鮮明度)の向上性をそれぞれ全て満たすことができるスピーカー用支持具を得ることができる。
図1乃至図11は本発明の第1実施例を示す各説明図。図12及び図13は本発明の第2実施例を示す各説明図。図14及び図15は本発明の第3実施例を示す各説明図。図16及び図17は本発明の第4実施例を示す各説明図。
スピーカーを載置した状態における正面視からの説明図。 スピーカーを載置した状態における右側面視からの説明図。 スピーカー用支持具の平面視からの説明図。 スピーカー用支持具の底面視からの説明図。 各部材の説明図。 取付け脚の構造を示す概略断面説明図。 取付け脚の取付け態様の一例を示す説明図。 スピーカー用支持具に対するスピーカーの反作用力を説明する説明図。 スピーカー本体(振動板)に0度〜180度の正弦波が入力した場合における取付け脚の機能の説明図。 スピーカー本体(振動板)に180度〜360度の正弦波が入力した場合における取付け脚の機能の説明図。 本発明の効果の説明図。 本発明の第2実施例を示す斜視図。 スピーカーを載置した状態における正面視からの説明図。 本発明の第3実施例を示す斜視図。 要部の概略断面説明図(図7と同様の図)。 本発明の第4実施例を示す斜視図。 要部の概略断面説明図(図7と同様の図)。
まず、図1乃至図11は本発明の第1実施例を示す各説明図である。これらの図中に於いて、1は箱型(ボックス状)のスピーカー11を支持するスピーカー用支持具である。このスピーカー用支持具1の取付け脚は、当業者の間では「スパイク」と称されている。本実施例のスピーカー用支持具1は、スピーカー11の底面11aを支持する水平の受板部材2と、この受板部材2の底面側に所定間隔を有してかつ直交状態に固定される合計4本のスピーカーの振動吸収用取付け脚3とから成るスピーカー用支持具であって、前記受板部材2の中央部の前後及び左右にそれぞれメネジ穴4a、4a、4b、4bを形成し、これらのメネジ穴に前記取付け脚3の上端部のオネジ部5をそれぞれ螺着し、前記スピーカーの振動板13の正弦波に起因する該スピーカーのキャビネット12の前後方向の荷重の動き対応して前記前後の取付け脚がスピーカーからの振動を吸収すると共に、前記正弦波が0度、180度、360度の各場合には、前記左右の取付け脚が前記振動を吸収する(特徴部分)。
図1及び図2では、箱型のスピーカー11を概念的に示している。周知のように、スピーカー11は、普通一般に縦長箱型のキャビネット12と、このキャビネット12の前面の中央部の適宜箇所に設けられた単数又は複数個の振動板(スピーカー本体)13とから成る。
図3はスピーカー用支持具の平面視からの説明図、一方、図4はスピーカー用支持具の底面視からの説明図である。これらの図に於いて、2は矩形板状の受板部材である。受板部材2の形状は特に問わないが、スピーカー11の底面11aに対応して矩形板状に形成するのが望ましい。また、受板部材2の材質、板厚、幅等は、当業者が適宜に選定することができる事項である。さらに、受板部材2の上面2aにゴム、フェルト等の緩衝シートを任意に敷設することもできる。
仮想線11は、便宜上、スピーカー11が前記上面2aに載置されていることを表している。図3で示すように、受板部材2の中央部の前後及び左右にそれぞれメネジ穴4a、4a、4b、4bを形成し、これらのメネジ穴に前記取付け脚3の上端部のオネジ部5をそれぞれ螺着している。ここで、「受板部材2の中央部」とは、望ましくは箱型スピーカー11の重心を基準としたX−X1軸、Y−Y1軸、Z−Z1軸の交点(該近似点も含む)を通る、前記X−X1軸(左右方向)の中央部並びに前記Y−Y1軸(前後方向)の中央部をいい、図3及び図4で示すように、受板部材2に合計4本の取付け脚3をそれぞれ螺着すると、各取付け脚3を結ぶ線が平面視或いは底面視に於いて菱形状になる態様である。
付言すると、図11で後述するように、前後の取付け脚3a、3aをそれぞれ頂点とすると共に、左右の取付け脚3b、3bを結ぶ線を共有底辺とする合計二つの三角形が、前記左右の取付け脚3b、3bを結ぶ共有底辺の線を基準として受板部材2の前後方向に線対象となる態様である。
図5は、スピーカー用支持具1を構成する各部材の説明図である。この図5では、スピーカー用支持具1が、矩形状の受板部材2と、この受板部材2の底面2b側から螺着される合計4本の取付け脚3から成ることを示している。ここで、図6を参照にして、取付け脚3の構造を説明する。
所定長の取付け脚3は、前述したオネジ5を有する上端部6と、この上端部に鉛直方向に連続するスパイク状の下端部7とを有し、前記上端部6の端面には工具用の第1係合部(例えば係入穴)8が形成され、一方、前記スパイク状下端部7は、逆円錐状(本実施例)あるいはラッパ状(特開2010−41641号公報の図1)の外周面を有する。本実施例では、さらに、前記スパイク状下端部7より上方の部位には、小径の無ネジ部9と、該無ネジ部よりも大径のナット部分10(第2係合部)がそれぞれ形成されている。
上記のように、本実施例の受板部材2に螺着する各取付け脚3は、オネジ5を有する上端部6と、この上端部に鉛直方向に連続する下端部7とを有し、前記上端部6の端面には工具用の凹所状第1係合部8が形成され、さらに、前記下端部7か、又は前記オネジ5の部分以外の部位のいずれかに工具用のナット状第2係合部10が形成されている。
図7は、取付け脚3の取付け態様の一例を示す説明図である。前述したように、本実施例では、少なくとも受板部材2の各連結孔としてのメネジ4a、4a、4b、4bに合計4本の取付け脚3の上端部をそれぞれ前後・左右の線対称の位置に螺合させることができるが、その場合、図7で示すように、各取付け脚3の各螺合部5を受板部材2の各メネジ孔4a(4b)にそれぞれ嵌め合わせながら、六角レンチ、ドライバー等の工具15の先を係合穴8に差し込み、該工具15を矢印で示す方向へと回すと、取付け脚3はメネジ孔4a(4b)内を自由に回転することができるので、受板部材2は取付け脚3の回転量に対応して相対的に下方へと位置変位する。なお、この場合、大径のナット部分10に工具15の先を係合させて、取付け脚3の高さを微調整することもできる。
図8は、スピーカー用支持具に対するスピーカーの反作用力を説明する説明図である。「受板部材2の中央部」の概念については前述した通りであるが、ここでは、図9乃至図11も参照にして、本発明の効果について説明する。
まず、図8に於いて、X−X1軸は、受板部材2或いはスピーカー11の左右中央部を通る水平軸線(たとえば受板部材2の左右の幅方向)で、ここでは説明の便宜上、符号Xは受板部材2或いはスピーカー11の左側、符号X1は受板部材2或いはスピーカー11の右側とする。
また、Y−Y1軸は、受板部材2或いはスピーカー11の前後中央部を通る水平軸線(たとえば受板部材2の長さ方向)で、ここでは説明の便宜上、符号Yは受板部材2或いはスピーカー11の前側、符号Y1は受板部材2或いはスピーカー11の後側とする。
さらに、Z−Z1軸は箱型スピーカー11の重心(近似点も含む)を通る垂直軸線(たとえば受板部材2の厚さ方向)で、ここでは説明の便宜上、符号Zは受板部材2或いはスピーカー11の上側、符号Z1は受板部材2のスピーカー11下側とする。
さて、スピーカー用支持具において、図1及び図2で示すように、スピーカー11の前面に備わる振動板(スピーカー本体)12が振動する方向を上記のY軸(前)方向になるようにスピーカー11を受板部材2の上面2aに載置すると、スピーカー本体13での反作用によって生じるキャビネット12の振動により、受板部材2および該受板部材2載置されたスピーカー11は、Y−Y1軸方向に揺動する(いわばスピーカー11の荷重は前後に動く)。このとき、スピーカー11からの再生音声には、このY−Y1軸方向の揺動共振周波数に相当する周波数、例えば1.0Hz以上10.0Hz以下の極めて低い揺動共振周波数の音波が励起されていることが確認されると伴に、前記スピーカー11の重心を基準として、スピーカー11の振動の大きい方の前後のポイトンの数を少なくすると、音の解像度(鮮明度)が広がり、いわゆる静けさがアップするという事実を本発明者は知見した。
また、上記Y−Y1軸方向と直交するX−X1軸方向についての受板部材2の揺動は抑制される。普通一般に箱型(ボックス状)のスピーカー11を受板部材(載置部)2で支持する場合に於いて、受板部材2のY−Y1軸方向の揺動距離は、X−X1軸方向の揺動距離よりも長くなる。
また、X−X1軸方向における揺動共振周波数は、Y−Y1軸方向における揺動共振周波数よりも高い周波数となる事実も本発明者は知見した。
そこで、受板部材2に対する取付け脚(支持脚)3の本数を「合計4本」とし、これらの取付け脚3の取付けポイントに関して工夫すると、支持具1の安定性、部材の組み合わせの容易性、音の解像度(鮮明度)の向上性を全て満たすスピーカー用支持具1を得ることができる。
そこで、図9に於いて、Step1は、振動板(スピーカー本体)13に0度〜180度の正弦波Wが入力した場合を示す。この場合、スピーカー本体13のY−Y1軸方向における揺動共振周波数がY(前)方向へ動く。Step2は、スピーカー本体13がY(前)方向へ動くので、キャビネット12が、スピーカー本体13の反動によりY1(後)方向へ動くことを示す。Step3は前記Step2の結果を示す。このStep3では、スピーカー11(或いは受板部材2)の前側の取付け脚3aに掛かっていた荷重がその後側の取付け脚3aへと変位する。もちろん、スピーカーの重量如何によるが、極端に説明すると、スピーカー11(キャビネット12)の底面前側が浮くかの如くその荷重がスピーカー11の底面後側へと移行するので、スピーカー11の荷重が後側の取付け脚3aに全て掛かる。したがって、Step3で示すように、後側の取付け脚3aに対してZ1(下)方向の力が作用するので、後側の取付け脚3aはスパイク効果(Z1方向の振動吸収効果の1)を発揮する。
Step4は、正弦波が(イ)点、すなわち、180度になったことを示す。この場合には、X−X1軸方向における揺動共振周波数が同様にZ1(下)方向へ動く。したがって、正弦波が反転を開始する(イ)点でX−X1軸方向の振動を左右の取付け脚3b、3bで落す(Z1方向の振動吸収効果の2)。
次に、図10に於いて、Step5は、振動板(スピーカー本体)13に180度〜360度の正弦波W1が入力した場合を示す。この場合、スピーカー本体13のY−Y1軸方向における揺動共振周波数がY1(後)方向へ動く。Step6は、スピーカー本体13がY1(後)方向へ動くので、キャビネット12が、スピーカー本体13の反動によりY(前)方向へ動くことを示す。付言すると、Step5はStep1と逆であり、また、Step6等も、Step2等と逆になる。
したがって、Step7は、前記Step6の結果を示す。このStep7では、スピーカー11(或いは受板部材2)の後側の取付け脚3aに掛かっていた荷重がその前側の取付け脚3aへと変位する。付言すると、スピーカーの重量如何によるが、極端に説明すると、スピーカー11の底面後側が浮くかの如くその荷重がスピーカー11の底面前側へと移行するので、スピーカー11の荷重が前側の取付け脚3aに掛かる。したがって、Step7では、前側の取付け脚3aに対してZ1(下)方向の力が作用するので、前側の取付け脚3aはスパイク効果(Z1方向の振動吸収効果の3)を発揮する。
Step8は、正弦波が(ロ)点、すなわち、360度になったことを示す。この場合には、X−X1軸方向における揺動共振周波数が同様にZ1(下)方向へ動く。したがって、正弦波が反転を開始する(ロ)点でX−X1軸方向の振動を左右の取付け脚3b、3bで落す(Z1方向の振動吸収効果の4)。
図11は本発明の効果の説明図である。この図に於いて、説明の便宜上、符号11aはスピーカー11の底面、○印のA点は前述したY−Y1軸線上における底面11aの中央部の前で、該A点の位置は前側の取付け脚3aの位置に対応する。
また、○印のB点は前述したY−Y1軸線上における底面11aの中央部の後で、該B点の位置は後側の取付け脚3aの位置に対応する。
さらに、○印の二つのC点・C点は、前述したX−X1軸線上における底面11aの中央部の左右で、これら左右のC点・C点は、左右の取付け脚3b、3bの位置に対応する。
しかして、スピーカー本体13に前述した180度〜360度の正弦波Wが入った場合は○印のB点(後側の取付け脚3aの位置)でスピーカー11の振動を逃がす。一方、スピーカー本体13に180度〜360度の正弦波W1が入った場合は○印のA点(前側の取付け脚3aの位置)でスピーカー11の振動を逃がす。そして、正弦波W、W1が弧状曲線を描く「0度、180度、360度」の各場合には、○印のC点・C点(左右の取付け脚3b、3bの位置)で前記振動を吸収する。
以上のように、本発明のスピーカー用支持具1は、図1及び図2で示すように、スピーカー11の前面に備わる振動板(スピーカー本体)13が振動する方向をY軸方向になるようにスピーカー11を受板部材2の上面2aに載置すると、スピーカー本体13での反作用によって生じるキャビネット12の振動により、受板部材2および該受板部材2載置されたスピーカー11は、Y−Y1軸方向に揺動する(いわばスピーカー11の荷重は前後に動く)のに対応して、前側で「1点」、後側で「1点」でそれぞれ振動を効果的に落とす(吸収する)ことができるので、本発明の目的を十分に得ることができる。
この欄では、本実施例の射程距離に含まれると考えられる他の実施例について説明する。なお、第1実施例と同一の部分には同一又は同様の符号を付して重複説明を割愛する。
まず、図12及び図13は本発明の第2実施例を示すスピーカー用支持具1Aである。この第2実施例が前記第1実施例と主に異なる点は、該受板部材2Aである。例えば図12で示すように、受板部材2Aは、その裏面中央部の前後と左右にそれぞれ垂設状態に配設された合計4の取付け脚3を有する連結板21と、この連結板21の上壁に固定された単数(本実施例)又は複数本の支持柱22と、この支持柱の上端に固定されかつスピーカー用載置板23とから成る。前記スピーカー用載置板23の形状や大きさは、望ましくはスピーカーの底面と同様の形態である。
このように構成しても、受板部材2Aの構成が変わるだけに過ぎないから、スピーカー用支持具1Aは菱形状に配設された合計4つの取付け脚3により、ボックス状のスピーカー11の底面中央部の前後及び左右を支持することができる。
次に、図14及び図15は本発明の第3実施例を示すスピーカー用支持具1Bである。この第3実施例が前記第1実施例と主に異なる点は、取付け脚3Bである。例えば図15で示すように、この取付け脚3Bは、その下端部7Bがスパイク状ではなく、設置面が扁平状に形成されている。また、下端部7Bの設置面近傍或いは設置面部にナット状の第2係合部10Bが形成されている。この取付け脚3Bは、床面等に対する接触面積が増えるものの、下端部7Bの設置面が扁平状に形成されているから床面等にキズを付けないという効果がある。
最後、図16及び図17は本発明の第4実施例を示すスピーカー用支持具1Cである。この第3実施例が前記第1実施例と主に異なる点は、取付け脚3Cである。例えば図17で示すように、この取付け脚3Cは、その下端部7Cがスパイク状ではなく、設置面が球面(本実施例)或いは曲面になるように形成されている。したがって、この取付け脚3Cは、床面等に対する接触面積が増えず、また、下端部7Cの設置面が曲面状に形成されているから床面等にキズを付けないという効果がある。
なお、特に図示しないが、本発明の各実施例の受板部材(2、2A)の各コーナー部に、転倒防止の柱等を適宜に加味しても良い。
本発明はスピーカーを製造・販売、展示、使用する場で利用される。
1、1A、1B、1C…スピーカー用支持具、2、2A…受板部材、3、3B、3C…振動吸収用取付け脚、4a、4b…メネジ穴(連結孔)、5…オネジ部、6…上端部、7、7B、7C…下端部、8…第1係合部、10、10B…第2係合部、11…スピーカー11…キャビネット、13…振動板(スピーカー本体)、21…連結板、22…支持柱、23…スピーカー用載置板、W、W1…正弦波。

Claims (3)

  1. スピーカー(11)の底面(11a)を支持する水平の受板部材(2、2A)と、この受板部材の底面側に所定間隔を有してかつ直交状態に固定される複数本のスピーカーの振動吸収用取付け脚(3、3B、3C)とから成るスピーカー用支持具であって、前記受板部材の中央部の前後及び左右にそれぞれメネジ穴(4a、4a、4b、4b)を形成し、これらのメネジ穴に前記取付け脚の上端部側のオネジ部(5)をそれぞれ螺着し、前記スピーカーの振動板(13)の正弦波に起因する該スピーカーのキャビネット(12)の前後方向の荷重の動き対応して前記前後の取付け脚がスピーカーからの振動を吸収すると共に、前記正弦波が0度、180度、360度の各場合には、前記左右の取付け脚が前記振動を吸収することを特徴とするスピーカー用支持具。
  2. 請求項1に於いて、受板部材(2)に螺着する取付け脚(3)は、オネジ(5)を有する上端部(6)と、この上端部に鉛直方向に連続する下端部(7)とを有し、前記上端部の端面には工具用の第1係合部が形成され、さらに、前記下端部か、又は前記オネジの部分以外の部位のいずれかに工具用の第2係合部が形成されていることを特徴とするスピーカー用支持具。
  3. 請求項1又は請求項2に於いて、受板部材(2A)は、その裏面中央部の前後と左右にそれぞれ垂設状態に配設された合計4本の取付け脚(3)を有する連結板(21)と、この連結板の上壁に固定された支持柱(22)と、この支持柱の上端に固定されかつスピーカー用載置板(23)とから成ることを特徴とするスピーカー用支持具。
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