JP6483469B2 - マフラ - Google Patents

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Description

本発明は、マフラに関する。
プレス成形により溝状の部分が形成された複数の鋼板を重ねた状態で溶接等により接合し、これらの鋼板の溝状の部分により形成される隙間を排気ガスの経路としたマフラが知られている(例えば、特許文献1)。このようなマフラによれば、筒状部材等を配置して排気ガスの経路を構成する場合に比べ、製造工程を簡略化できる。
特開平2−298621号公報
ここで、マフラには排気音を低減するための吸音室(消音空間)が設けられる場合があるが、プレス成形された複数の鋼板材によりマフラを構成することにより、吸音室の配置位置に制限が生じたり、排気音を十分に抑制できなくなる恐れがある。
本発明は、製造工程を簡略化しつつ、マフラの内部構造の自由度を向上させると共に、排気音を十分に抑制することを目的とする。
本発明の一側面は、排気ガスが進入する入口と、排気ガスを排出する出口が形成されている外殻部材と、外殻部材の内部で予め定められた積層方向に積層されており、プレス成形により予め定められた形状に形成されている複数の排気経路用板状部材により形成され、入口から進入した排気ガスを出口に誘導する排気経路と、消音を行うために排気経路の内部に設けられた消音空間と、プレス成形により予め定められた形状に形成された板状部材であり、排気経路の内部で消音空間と他の空間を仕切った状態となるよう、排気経路用板状部材と共に積層方向に積層され、排気経路を流れる排気ガスを消音空間に誘導する複数の孔部が形成されている仕切り部と、を備えることを特徴とするマフラに関するものである。
このような構成によれば、プレス成形された板状部材を一定の方向に積層することで、排気経路や消音空間が形成されるため、部品点数の低減や組み立て手順の簡略化が可能になる。また、排気経路における消音空間の配置区間を自由に定めることができ、内部構造の自由度が向上する。また、プレス成形された板状部材により消音空間を形成しているため、消音空間と排気ガスが流下する空間とが接する部分の面積を広げることができ、これにより、消音性能が向上し、排気音を十分に抑制できる。
また、上記構成において、消音空間は、排気経路の上側の側壁に沿って設けられており、内部に吸音材が配された吸音室として構成されていても良い。
消音空間に吸音材を配置する場合があるが、吸音材に水が溜まると消音性能が低下してしまう。これに対し、上記構成によれば、吸音材に水が溜まるのを抑えることができ、その結果、消音性能の低下を抑制することができる。
また、上記構成において、消音空間は、排気経路用板状部材における排気経路の側壁をなす部分と、仕切り部の隙間として構成されていても良い。
このような構成によれば、排気経路の側壁と仕切り部とにより消音空間が形成されるため、より一層、部品点数の低減や組み立て手順の簡略化が可能となる。
また、上記構成において、消音空間は、排気経路用板状部材と共に積層方向に積層された複数の仕切り部の隙間として構成されていても良い。
このような構成を有する場合であっても、組み立て手順の簡略化が可能となる。
また、上記構成において、いずれかの排気経路用板状部材は、外殻部材の内部空間を分割した状態で配されており、該排気経路用板状部材の外縁が、外殻部材に繋がっていても良い。
このような構成によれば、マフラの強度を高めることができる。
また、上記構成において、排気経路は、出口に繋がっていると共に、排気経路の側壁における出口に隣接する部分には、該部分を構成する複数の排気経路用板状部材の外縁の隙間として形成された開口部が設けられていても良い。
このような構成によれば、マフラの外殻部材の内部空間に貯まった水を、開口部及び出口を通して外部に排出することが可能となる。
また、マフラを流れる排気ガスの気流により笛吹き音等の異音が発生する場合があるが、開口部の形状を調整することで、排気ガスの気流を変化させ、異音の発生を回避することができる。
また、エンジンで発生した音のエネルギーが排気管内を通過する際に気柱共鳴が発生するが、マフラ内の排気経路の終端部分に開口を形成することで気柱共鳴を緩和することができ、その結果、消音性能が向上する。
第1実施形態のマフラ(上側のマフラシェルを取り除いた状態)の透視図である。 第1実施形態のマフラの分解斜視図である。 第1実施形態のマフラの排気経路の断面図と、出口周辺の拡大図である。 第1実施形態のマフラの製造工程の説明図である。 第1実施形態のマフラの製造工程の説明図である。 第1実施形態のマフラの製造工程の説明図である。 第1実施形態のマフラの製造工程の説明図である。 第2実施形態のマフラの分解斜視図である。 第2実施形態のマフラの前面図である。 第3実施形態のマフラの分解斜視図である。 第3実施形態のマフラの側面図である。 第4実施形態のマフラの分解斜視図である。 第4実施形態のマフラの側面図である。 第5実施形態のマフラの分解斜視図である。 第5実施形態のマフラの側面図である。 第6実施形態のマフラの製造工程の説明図である。 第7実施形態のマフラの製造工程の説明図である。 第8実施形態のマフラの分解斜視図である。 第8実施形態のマフラを後方から見た際の透視図と、出口周辺の拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第1実施形態]
[構成の説明]
第1実施形態のマフラは、自動車の内燃機関からの排気ガスを自車両の外部に排出するものであり、排気音を低減する装置として構成されている。以後、自車両の前側,後側を前,後とすると共に、自車両の前方に向かって右側,左側を右,左とする。
マフラ1は、略楕円形の底面を有する柱体状に形成されており、内部には、G字状に延びる管である排気ガスの経路(排気経路2)が形成されている(図1〜3)。マフラ1は、マフラ1の外側を覆う外殻部材10と、外殻部材10の内部空間に配されたセパレータ20,仕切り部30,吸音材40,カバーパイプ50等から構成される。これらの部品は、一例としてステンレスにより構成されているが、これに限定されること無く、耐熱性を有する材料により構成されていても良い。
外殻部材10は、マフラシェル11,12,アウタープレート13,14等から構成されており、これらは、プレス成形により形成されている。
アウタープレート13,14は、横長の楕円形状の板状部材であり、前後方向に対面した状態で配される。前側のアウタープレート13は、上下方向の中央における左端寄りの位置に排気ガスの入口13aが形成されていると共に、アウタープレート13の外縁や、入口13aの周縁は、その断面がL字状になっている。また、後側のアウタープレート14は、上下方向の中央における右端寄りの位置に排気ガスの出口14aが形成されていると共に、アウタープレート14の外縁や出口14aの周縁は、その断面がL字状になっている。
また、マフラシェル11,12は、横長のU字状に湾曲した矩形の板状部材であり、上下方向に対面した状態で配される。無論、マフラシェル11,12の形状はこれに限定されることは無く、様々な形状とすることが考えられる。
一方、セパレータ20,仕切り部30,カバーパイプ50もまた、プレス成形により成形された板状部材である。セパレータ20,仕切り部30,吸音材40,カバーパイプ50と、マフラシェル11,12とは、上下方向に積層された状態で配される。無論、上下方向に限らず、これらの部位は、例えば、左右方向や前後方向等、様々な方向に積層することが考えられる。
セパレータ20は、外殻部材10の内部空間を、上下に2分割するように配される。換言すれば、セパレータ20は、内部空間の断面全体を覆うように配される。以後、内部空間におけるセパレータ20の上側を上側空間とし、下側を下側空間とする。
セパレータ20の左縁部23,前縁部24,右縁部25,後縁部26は、セパレータ20の外縁をL字状に屈曲させることで形成されて部位であり、左縁部23,右縁部25は、マフラシェル11,12の縁部11a,12aに接合される。
また、セパレータ20の前側の縁部における左端には、入口部21が形成されている。入口部21は、U字状に湾曲した矩形の板状の部位であり、前側のアウタープレート13に形成された入口13aに繋がっている。
セパレータ20の中央には、中央孔部27が形成されている。
また、セパレータ20には、断面がU字状であり、下方に突出する溝部28が形成されている。溝部28は、G字状の経路を構成しており、セパレータ20の中央孔部27に隣接する位置から、セパレータ20の後側の縁部における右端の位置にかけて延びている。
仕切り部30は、断面がハット型(Ω型)であり、上方に突出する溝状部材として形成されている。なお、仕切り部30の断面は、換言すれば、開口部分にフランジ部が形成されたU字状に形成されている。仕切り部30は、セパレータ20の溝部28と同様のG字状の経路を構成しており、溝部28に対面した状態で配される。仕切り部30には、多数の小径の孔部31が形成されている。
カバーパイプ50は、断面が仕切り部30の断面と同様のハット型であり、上方に突出する溝状部材として形成されている。カバーパイプ50は、セパレータ20の溝部28や仕切り部30と同様のG字状の経路を構成している。カバーパイプ50は、仕切り部30との間に扁平な隙間(吸音室4)が形成された状態で、仕切り部30を上側から覆うように配される。換言すれば、カバーパイプ50は、仕切り部30の下方に位置するセパレータ20の溝部28に対面した状態で配される。また、吸音室4には、例えば、グラスウールとして構成された扁平な吸音材40が配される。なお、吸音材40は、例えば、ステンレス等の金属繊維として構成されていても良い。吸音材40は、カバーパイプ50と仕切り部30とにより挟まれた状態で配される。
また、カバーパイプ50の前側の縁部における左端には、入口部51が形成されている。入口部51は、U字状に湾曲した矩形の板状の部位であり、前側のアウタープレート13に形成された入口13aに繋がっている。
そして、セパレータ20の溝部28とカバーパイプ50との隙間は、排気経路2となる。排気経路2は、セパレータ20に形成された中央孔部27に隣接する位置を始点、後側のアウタープレート14の出口14aを終点とするG字状の経路となっている。
入口13aからマフラ1に進入した排気ガスは、セパレータ20の入口部21やカバーパイプ50の入口部51を通過し、上側空間と下側空間のいずれかに流入する。その後、排気ガスは、該内部空間の中央に位置する始点から排気経路2に進入すると共に、排気経路2を通過し、出口14aから外殻部材10の外部に排出される。
また、排気経路2を流れる排気ガスは、仕切り部30の孔部31を通過して吸音室4に進入し、吸音材40に接触する。これにより、排気音が抑制される。
また、排気経路2の終点の部分(排気経路2における出口14aに隣接する部分)の側壁には、カバーパイプ50とセパレータ20のつなぎ目に排気経路開口部3が形成されている(図3(B))。排気経路開口部3は、該側壁を構成するセパレータ20の外縁とカバーパイプ50の外縁との間の隙間(セパレータ20とカバーパイプ50のつなぎ目の隙間)として形成されている。排気経路開口部3は、セパレータ20の外縁と、カバーパイプ50の外縁と、出口14aの周縁等により取り囲まれている。
なお、排気経路2の終点の部分における側壁には、排気経路2の中央を挟んで対面する2箇所に上記つなぎ目が生じるが、双方のつなぎ目に排気経路開口部3が形成されていても良いし、一方のつなぎ目に排気経路開口部3が形成されていても良い。
また、マフラ1の入口13aには排気管が接続されているが、該排気管は、入口13aから外殻部材10の内部に挿入された状態(換言すれば、排気管が、入口13aの部分で、セパレータ20の入口部21とカバーパイプ50の入口部51に挟持された状態)で配されていても良い。また、出口14aに接続される排気管においても、出口14aから外殻部材10の内部に挿入された状態(換言すれば、排気管が、出口14aの部分で、セパレータ20の溝部28の終点の部分とカバーパイプ50の終点の部分に挟持された状態)で配されていても良い。
無論、これに限定されることは無く、これらの排気管は、入口13aや出口14aから内部に挿入されることなく、入口13aや出口14aに接した状態で配され、溶接等により入口13aや出口14aに接続されていても良い。なお、この場合には、入口13aや出口14a付近で、例えば下方から排気管を支持するのが好適である。
[製造方法の説明]
第1実施形態のマフラ1は、次のような工程で製造される。
(1)各部品を作成する工程
所定形状に加工された板状のステンレスをプレス成形することで、外殻部材10を構成するマフラシェル11,12,アウタープレート13,14と、セパレータ20,仕切り部30,カバーパイプ50等を作成する。なお、セパレータ20及びカバーパイプ50は、排気経路2の終点の部分に排気経路開口部3が形成される形状に加工されている。また、吸音材40を作成する。
(2)吸音室を作成する工程
仕切り部30と、G字状に形成された扁平な吸音材40と、カバーパイプ50とを上下方向に積層する。より詳しくは、仕切り部30の外側を覆うように吸音材40を積層すると共に、さらにその上にカバーパイプ50を積層し、仕切り部30とカバーパイプ50とを溶接により接合する(図4(A))。
これにより、仕切り部30とカバーパイプ50との間の隙間として吸音室4が形成されると共に、吸音室4に吸音材40が充填される。なお、溶接以外の方法(例えば、かしめ等)で、積層された仕切り部30とカバーパイプ50とを接合しても良い。
(3)排気経路を作成する工程
工程(2)にて積層された仕切り部30,吸音材40,カバーパイプ50と、セパレータ20とを上下方向に積層する。より詳しくは、セパレータ20の溝部28の内側と、仕切り部30の内側とが対面した状態でこれらを積層する。そして、カバーパイプ50とセパレータ20とを溶接により接合する(図4(B))。
これにより、カバーパイプ50とセパレータ20の溝部28との間に隙間が形成され、該隙間を排気経路2とする。また、排気経路2の終点の部分には、排気経路開口部3が形成される。なお、溶接以外の方法で、カバーパイプ50とセパレータ20とを接合しても良い。
(4)セパレータ20や外殻部材10等を積層する工程
工程(3)にて積層されたセパレータ20,仕切り部30,吸音材40,カバーパイプ50と、外殻部材10のマフラシェル11,12とを上下方向に積層する。より詳しくは、マフラシェル11の内側と、セパレータ20のカバーパイプ50等が積層された側とが対面すると共に、マフラシェル12の内側と、セパレータ20のカバーパイプ50等が積層されていない側とが対面した状態で、これらを積層する(図5)。これにより、マフラシェル11,12は、筒状に配される。
(5)セパレータ20と外殻部材10を接合する工程
工程(4)にて積層されたセパレータ20,外殻部材10のマフラシェル11,12等に対し、溶接線60に沿って溶接を行うことで、マフラシェル11,12の左右の縁部11a,12aを接合すると共に、これらと、セパレータ20の左縁部23,右縁部25を接合する(図6(A))。なお、溶接以外の方法(例えばかしめ等)で、これらを接合しても良い。
(6)外殻部材10のアウタープレート13,14を配置する工程
筒状に配された外殻部材10のマフラシェル11,12の両端をなす各開口部に、前側のアウタープレート13と、後側のアウタープレート14を配置し、これらの開口部が塞がれた状態にする(図6(B))。
(7)外殻部材10を接合する工程
溶接線61に沿って溶接を行うことで、工程(6)にて配置されたアウタープレート13,14と、マフラシェル11,12を接合する(図7)。なお、溶接以外の方法で、これらを接合しても良い。
[第2実施形態]
第2実施形態のマフラ100は、第1実施形態と同様、略楕円形の底面を有する柱体状に形成されており、外殻部材110と、吸音材140と、板状部材であるセパレータ120,仕切り部130,カバーパイプ150等から構成される(図8,9)。これらは、第1実施形態と同様の材料から構成されている。また、外殻部材110を構成する板状のマフラシェル111,112,アウタープレート113,114や、セパレータ120,仕切り部130,カバーパイプ150等は、第1実施形態と同様、板状部材をプレス成形することで形成される。
しかしながら、第2実施形態のマフラ100は、排気経路101がU字状となっており、この点等において第1実施形態と相違する。以下では、第1実施形態との相違点を中心に、第2実施形態のマフラ100について説明する。
まず、外殻部材110に関して、前側のアウタープレート113は、上方の位置であって、左右方向の中央からやや右に寄った位置に、排気ガスの入口113aが形成されている。また、後側のアウタープレート114は、下方の位置であって、左右方向の中央からやや左に寄った位置に、排気ガスの出口114aが形成されている。また、マフラシェル111,112は、U字状に湾曲した矩形の板状部材であり、左右方向に対面した状態で配される。
また、セパレータ120,仕切り部130,吸音材140,カバーパイプ150は、左右方向に対し所定の角度傾いた状態で配されている。さらに、セパレータ120,仕切り部130,吸音材140,カバーパイプ150,マフラシェル111,112は、左右方向に積層された状態で配される。無論、左右方向に限らず、これらの部位は、例えば、上下方向や前後方向等、様々な方向に積層することが考えられる。
セパレータ120は、外殻部材110の内部空間を左右に2分割するように配される(図9)。換言すれば、セパレータ120は、内部空間の断面全体を覆うように配される。以後、外殻部材110の内部空間におけるセパレータ120の右側を右側空間とし、左側を左側空間とする。
また、セパレータ120には、断面がU字状であり、右上に突出する溝部121が形成されている。溝部121は、U字状の経路を構成しており、セパレータ120の後側の縁部における一端に隣接する位置から、該縁部における他端に隣接する位置にかけて延びている。そして、その終点は、後側のアウタープレート114に形成された出口114aに繋がっている。また、第1実施形態と同様、セパレータ120は、上側及び下側の縁部122,123が、マフラシェル111,112の端部111a,112aに接合された状態となっている。
仕切り部130は、断面が第1実施形態の仕切り部30の断面と同様のハット型であり、右上に突出する溝状部材として形成されており、セパレータ120の溝部121と同様のU字状の経路を構成している。仕切り部130は、扁平な隙間(吸音室102)が形成された状態で溝部121を左下側から覆うように配される。吸音室102には扁平な吸音材140が配されており、吸音材140は、仕切り部130と溝部121とにより挟まれた状態で配される。また、仕切り部130には、多数の小径の孔部131が形成されている。
カバーパイプ150は、断面が仕切り部130の断面と同様のハット型であり、左下に突出する溝状部材として形成されている。カバーパイプ150は、セパレータ120の溝部121や仕切り部130と同様のU字状の経路を構成しており、その一端は、後側のアウタープレート114の出口114aに繋がっている。カバーパイプ150は、仕切り部130やセパレータ120の溝部121に対面した状態で配されている。
そして、セパレータ120の溝部121とカバーパイプ150との隙間は、U字状の排気経路101となる。排気経路101は、外殻部材110の内部空間の上側における後側のアウタープレート114の正面であって、左右方向の中央から左に寄った位置を始点とし、アウタープレート114の出口114aを終点とする経路となっている。
入口113aから内部空間に進入した排気ガスは、右側空間に流入し、その後、後側のアウタープレート114の正面に位置する始点から排気経路101に進入すると共に、排気経路101を通過し、出口114aから外殻部材110の外部に排出される。
また、排気経路101を流れる排気ガスは、仕切り部130の孔部131を通過して吸音室102に進入し、吸音材140に接触する。これにより、排気音が抑制される。
また、排気経路101の終点の部分(排気経路101における出口114aに隣接する部分)の側壁には、第1実施形態と同様にして、カバーパイプ150とセパレータ120のつなぎ目に排気経路開口部が形成されている。
また、マフラ100の入口113aや出口114aは、第1実施形態と同様にして、排気管に接続される。
[第3実施形態]
第3実施形態のマフラ200は、第1実施形態と同様、外殻部材210と、吸音材240と、板状部材であるセパレータ220,仕切り部230,カバーパイプ250等から構成される(図10,11)。これらは、第1実施形態と同様の材料から構成されている。また、外殻部材210を構成する板状のマフラシェル211,212,アウタープレート213,214や、セパレータ220,仕切り部230,カバーパイプ250等は、第1実施形態と同様、板状部材をプレス成形することで形成される。
しかしながら、第3実施形態のマフラ200は、形状が円柱状になっている点や、前側のマフラシェル211に排気ガスの入口211aが形成されている点や、排気経路201が直線状となっている点等において第1実施形態と相違する。以下では、第1実施形態との相違点を中心に、第3実施形態のマフラ200について説明する。
まず、外殻部材210に関して説明する。外殻部材210は、円柱状に形成されており、円柱の底面に相当する円形のアウタープレート213,214と、断面が半円状になっており、円柱の側面を構成するマフラシェル211,212とから構成される。マフラシェル211,212は、前後方向に対面した状態で配置され、アウタープレート213,214は、左右方向に対面した状態で配置される。そして、前側のマフラシェル211に排気ガスの入口211aが形成されていると共に、一方のアウタープレート214に排気ガスの出口214aが形成されている。以後、外殻部材210における出口214aが形成された側を出口側とする。
また、セパレータ220,仕切り部230,吸音材240,カバーパイプ250,マフラシェル211,212は、前後方向に積層された状態で配される。無論、前後方向に限らず、これらの部位は、例えば、上下方向や左右方向等、様々な方向に積層することが考えられる。
セパレータ220は、細長い略矩形に形成されている。セパレータ220の長手方向の長さは、円柱状の外殻部材210の長手方向(左右方向)の長さよりも短く、長手方向における出口側でない端部とアウタープレート213との間には隙間が形成されている。また、セパレータ220は、外殻部材210の内部空間を前後に2分割するように配される(図11)。換言すれば、セパレータ220は、内部空間の断面全体を覆うように配される。以後、外殻部材210の内部空間におけるセパレータ220の前側を前側空間とし、後側を後側空間とする。
また、セパレータ220には、断面が半円状であり、後方に突出する溝部221が形成されている。溝部221は、直線状の経路を構成しており、セパレータ220の左右方向の一端から他端にかけて延びており、その一端がアウタープレート214に形成された出口214aに繋がっている。また、セパレータ220の左右方向の中央であって、溝部221の上側の位置には、円形の孔部222が形成されている。また、セパレータ220は、第1実施形態と同様にして、長手側の縁部223,224が、マフラシェル211,212の縁部211b,212aに接合された状態となっている。
仕切り部230は、断面が半円状であり、前方に突出する溝状部材として形成されており、セパレータ220の溝部221と同様、直線状の経路を構成している。仕切り部230は、溝部221の両端以外の区間を前側から覆うように配される。また、仕切り部230の左右方向の中央から出口側の端部にかけての区間には、多数の小径の孔部231が形成されている。
カバーパイプ250は、断面が半円状であり、前方に突出する溝状部材として形成されている。カバーパイプ250は、セパレータ220の溝部221や仕切り部230と同様、直線状の経路を構成しており、その一端は、アウタープレート214の出口214aに繋がっている。カバーパイプ250は、仕切り部230との間に扁平な隙間(吸音室202)を形成した状態で、仕切り部230を前側から覆うように配される。換言すれば、カバーパイプ250は、仕切り部230の後方に位置するセパレータ220の溝部221に対面した状態で配される。また、吸音室202には扁平な吸音材240が配されており、吸音材240は、カバーパイプ250と仕切り部230とに挟まれた状態で配される。また、カバーパイプ250は、アウタープレート213との間に隙間が形成された状態で配される。
そして、セパレータ220の溝部221とカバーパイプ250との隙間は、直線状の排気経路201となる。排気経路201は、出口が形成されていないアウタープレート213の正面の位置を始点とし、出口214aを終点とする経路となっている。
また、マフラシェル211の入口211a及びセパレータ220の孔部222には、円筒状の入口管202が挿入されている。入口管202は、その一端がマフラ200の外部(マフラシェル211の前方)に位置すると共に、他端が、後側空間に位置した状態で配される。なお、入口管202は、マフラ200の一部として構成されていても良いし、マフラ200とは別の部品として構成されていても良い。
入口管202の一端からマフラ200に進入した排気ガスは、最初に後側空間に流入し、その後、セパレータ220及びカバーパイプ250とアウタープレート213との間に隙間を通って排気経路201に流入する。そして、排気経路201を通過して出口214aから外殻部材210の外部に排出される。
また、排気経路201を流れる排気ガスは、仕切り部230の孔部231を通過して吸音室202に進入し、吸音材240に接触する。これにより、排気音が抑制される。
また、排気経路の終点の部分(排気経路における出口214aに隣接する部分)の側壁には、第1実施形態と同様にして、カバーパイプ250とセパレータ220のつなぎ目に排気経路開口部が形成されている。
また、マフラ200の出口214aは、第1実施形態と同様にして、排気管に接続される。
[第4実施形態]
第4実施形態のマフラ300は、第3実施形態と同様、外殻部材310と、吸音材340と、板状部材であるセパレータ320,仕切り部330,カバーパイプ350等から構成される(図12,13)。これらは、第3実施形態と同様の材料から構成されている。また、外殻部材310を構成する板状のマフラシェル311,312,アウタープレート313,314や、セパレータ320,仕切り部330,カバーパイプ350等は、第3実施形態と同様、板状部材をプレス成形することで形成される。
しかしながら、第4実施形態のマフラ300は、セパレータ320,仕切り部330,カバーパイプ350等の形状や、入口313aや出口314aの位置等において、第3実施形態と相違する。以下では、第3実施形態との相違点を中心に、第4実施形態のマフラ300について説明する。
まず、外殻部材310に関して説明する。外殻部材310は、円柱状に形成されており、第3実施形態と同様の形状のアウタープレート313,314やマフラシェル311,312等から構成される。マフラシェル311,312は、前後方向に対し所定の角度(例えば45°)傾いた方向(積層方向)に対面した状態で配置され、アウタープレート313,314は、左右方向に対面した状態で配置される。そして、一方のアウタープレート313に排気ガスの入口313aが、他方のアウタープレート314に排気ガスの出口314aが形成されている。以後、外殻部材310における入口313aが形成された側を入口側とし、出口314aが形成された側を出口側とする。
また、セパレータ320,仕切り部330,吸音材340,カバーパイプ350,マフラシェル311,312は、上述した積層方向に積層された状態で配される。無論、積層方向に限らず、これらの部位は、例えば、上下方向や左右方向や前後方向等、様々な方向に積層することが考えられる。
セパレータ320は、細長い形状に形成されている。また、セパレータ320は、積層方向に直交した状態で、外殻部材310の内部空間を2分割するように配される(図13)。換言すれば、セパレータ320は、内部空間の断面全体を覆うように配される。以後、外殻部材310の内部空間におけるセパレータ320の前側(下側)を前側空間とし、後側(上側)を後側空間とする。
また、セパレータ320には、断面が半円状であり、前側下方に突出する溝部321が形成されている。溝部321は、直線状の経路を構成しており、セパレータ320の左右方向の一端から他端にかけて延びており、その一端がアウタープレート314に形成された出口314aに繋がっている。
また、セパレータ320には、溝部321に隣接して細長い矩形の開口部322が形成されている。そして、開口部322の入口側の端部に隣接して断面が半円状の入口部323が形成されており、入口部323は、アウタープレート313に形成された入口313aに繋がっている。なお、入口部323は、溝部321の端部よりも入口側に突出する位置に配されている。
また、セパレータ320は、第3実施形態と同様にして、長手側の縁部324,325が、マフラシェル311,312の縁部311a,312aに接合された状態となっている。
仕切り部330は、断面が半円状であり、後側上方に突出する溝状部材として形成されており、セパレータ320の溝部321と同様、直線状の経路を構成している。仕切り部330は、溝部321の両端を除いた区間を前側下方から覆うように配される。また、仕切り部330の端部以外の部分には、多数の小径の孔部331が形成されている。
カバーパイプ350は、断面が半円状であり、後側上方に突出する溝状部材として形成されている。カバーパイプ350は、セパレータ320の溝部321や仕切り部330と同様、直線状の経路を構成しており、その一端は、アウタープレート314の出口314aに繋がっている。
また、カバーパイプ350の他端側には、アウタープレート313の入口313aに繋がる断面が半円状の入口部351が形成されている。入口部351は、カバーパイプ350に形成された直線状の溝の経路の側方に位置すると共に、該経路の端部よりも入口側に突出した位置に配されている。
また、カバーパイプ350は、仕切り部330との間に扁平な隙間(吸音室302)を形成した状態で、仕切り部330を後側上方から覆うように配される。換言すれば、カバーパイプ350は、仕切り部330の前側下方に位置するセパレータ320の溝部321に対面した状態で配される。また、吸音室302には扁平な吸音材340が配されており、吸音材340は、カバーパイプ350と仕切り部330とにより挟まれた状態で配される。
そして、セパレータ320の溝部321とカバーパイプ350との隙間は、直線状の排気経路301となる。排気経路301は、外殻部材310の内部空間の左右方向の一端付近(入口313aが位置する付近)を始点とし、他端に位置する出口314aを終点とする経路となっている。
入口313aからマフラ300に進入した排気ガスは、前側空間及び後側空間に流入し、その後、入口側の端部から排気経路301に流入すると共に、排気経路301を通過し、出口314aから外殻部材310の外部に排出される。
また、排気経路301を流れる排気ガスは、仕切り部330の孔部331を通過して吸音室302に進入し、吸音材340に接触する。これにより、排気音が抑制される。
また、排気経路の終点の部分(排気経路における出口314aに隣接する部分)の側壁には、第1実施形態と同様にして、カバーパイプ350とセパレータ320のつなぎ目に排気経路開口部が形成されている。
また、マフラ300の入口313aや出口314aは、第1実施形態と同様にして、排気管に接続される。
[第5実施形態]
第5実施形態のマフラ400は、第4実施形態と同様、外殻部材410と、吸音材440と、板状部材であるセパレータ420,仕切り部430,カバーパイプ450等から構成される(図14,15)。これらは、第4実施形態と同様の材料から構成されている。また、外殻部材410を構成する板状のマフラシェル411,412,アウタープレート413,414や、セパレータ420,仕切り部430,カバーパイプ450等は、第4実施形態と同様、板状部材をプレス成形することで形成される。
しかしながら、第5実施形態のマフラ400は、セパレータ420,カバーパイプ450等の形状や、入口414aや出口414bの位置等において、第4実施形態と相違する。以下では、第4実施形態との相違点を中心に、第5実施形態のマフラ400について説明する。
まず、外殻部材410に関して説明する。外殻部材410は、円柱状に形成されており、第4実施形態と同様の形状のアウタープレート413,414やマフラシェル411,412等から構成される。マフラシェル411,412は、第4実施形態と同様の積層方向に対面した状態で配置され、アウタープレート413,414は、左右方向に対面した状態で配置される。そして、一方のアウタープレート414に排気ガスの入口414aと出口414bが形成されている。以後、外殻部材410における入口414a等が形成された側を入口側とする。
また、セパレータ420,仕切り部430,吸音材440,カバーパイプ450,マフラシェル411,412は、上述した積層方向に積層された状態で配される。無論、積層方向に限らず、これらの部位は、例えば、上下方向や左右方向や前後方向等、様々な方向に積層することが考えられる。
セパレータ420は、細長い形状に形成されている。また、セパレータ420は、積層方向に直交した状態で、外殻部材410の内部空間を2分割するように配される(図15)。換言すれば、セパレータ420は、内部空間の断面全体を覆うように配される。以後、外殻部材410の内部空間におけるセパレータ420の前側(下側)を前側空間とし、後側(上側)を後側空間とする。
また、セパレータ420には、断面が半円状であり、前側下方に突出する溝部421が形成されている。溝部421は、直線状の経路を構成しており、セパレータ420の左右方向の一端から他端にかけて延びており、その一端がアウタープレート414に形成された出口414bに繋がっている。
また、セパレータ420には、溝部421における出口414bに接続する部分に隣接して、アウタープレート414に形成された入口414aに繋がる断面が半円状の入口部が形成されている。入口部は、溝部421の側方に位置する。また、セパレータ420には、溝部421と平行に延びる枠部422が形成されている。枠部422は、入口部の脇の部分に繋がっており、入口部は、枠部422の入口側の端部と溝部421の入口側の端部に挟まれた状態で配される。また、溝部421と枠部422との間には、細長い開口部が形成された状態となる。
また、セパレータ420は、第4実施形態と同様にして、溝部421に隣接する縁部423と枠部422が、マフラシェル411,412の縁部411a,412aに接合された状態となっている。
仕切り部430は、第4実施形態と同様に構成されている。
カバーパイプ450は、断面が半円状であり、後側上方に突出する溝状部材として形成されている。カバーパイプ450は、セパレータ420の溝部421や仕切り部430と同様、直線状の経路を構成しており、その一端は、アウタープレート414の出口414bに繋がっている。
また、カバーパイプ450には、出口414bに接続する部分に隣接して、アウタープレート414に形成された入口414aに繋がる断面が半円状の入口部451が形成されている。入口部451は、カバーパイプ450に形成された直線状の溝の経路の側方に位置する。
また、カバーパイプ450は、仕切り部430との間に扁平な隙間(吸音室402)を形成した状態で、仕切り部430を後側上方から覆うように配される。換言すれば、カバーパイプ450は、仕切り部430の前側下方に位置するセパレータ420の溝部421に対面した状態で配される。また、吸音室402には扁平な吸音材440が配されており、吸音材440は、カバーパイプ450と仕切り部430とにより挟まれた状態で配される。
そして、セパレータ420の溝部421とカバーパイプ450との隙間は、直線状の排気経路401となる。排気経路401は、外殻部材410の内部空間の入口側でない端部の付近を始点とし、出口414bを終点とする経路となっている。
入口414aからマフラ400に進入した排気ガスは、前側空間及び後側空間に流入し、その後、入口側でない端部の付近から排気経路401に流入すると共に、排気経路401を通過し、出口414bから外殻部材410の外部に排出される。
また、排気経路401を流れる排気ガスは、仕切り部430の孔部431を通過して吸音室402に進入し、吸音材440に接触する。これにより、排気音が抑制される。
また、排気経路401の終点の部分(排気経路401における出口414bに隣接する部分)の側壁には、第1実施形態と同様にして、カバーパイプ450とセパレータ420のつなぎ目に排気経路開口部が形成されている。
また、マフラ400の入口414aや出口414bは、第1実施形態と同様にして、排気管に接続される。
[第6実施形態]
第6実施形態のマフラ500は、第1実施形態と同様、略楕円形の底面を有する柱体状に形成されており、第1実施形態と同様の外殻部材,排気経路520や、入口部530等から構成されている(図16)。外殻部材は、2つのアウタープレートと、1つのマフラシェル510とから構成されている。
そして、第6実施形態のマフラ500は、排気経路520を構成するセパレータ540とマフラシェル510が一体に構成されている点で第1実施形態と相違する。以下では、該相違点を中心に、第6実施形態のマフラ500について説明する。
外殻部材における底面に相当する略楕円形の2つのアウタープレートは、第1実施形態と同様に構成されており、各々のアウタープレートに排気ガスの入口,出口が形成されていると共に、予め定められた方向に対面した状態で配される。一方、外殻部材の側面は、1枚の帯状のマフラシェル510により構成されている。これらの部材は、第1実施形態と同様の材料から構成されている。
外殻部材の内部には、排気経路520と入口部530が配されている。入口部530は、円筒状に形成されており、アウタープレートに形成された入口に繋がっている。一方、排気経路520は、S字状に形成されており、入口部530の正面の位置からアウタープレートに形成された出口にかけて延びている。
排気経路520と入口部530は、第1実施形態と同様にして、プレス成形された板状部材であるセパレータ540,仕切り部,カバーパイプと、扁平な吸音材とを予め定められた積層方向に積層することで構成される。これらの部材は、第1実施形態と同様の材料により構成されている。また、これらの部材は、各アウタープレートの長径の方向に沿って配されており、セパレータ540は、外殻部材の内部空間を積層方向に2分割するように配されている。換言すれば、セパレータ540は、内部空間の断面全体を覆うように配される。なお、セパレータ540により2つに分割された外殻部材の内部空間を、それぞれ、第1空間,第2空間とする。
マフラシェル510とセパレータ540は、1枚の帯状部材として構成されており、該帯状部材の端に位置する部分がプレス成形されてセパレータ540として用いられ、残りの部分がマフラシェル510として用いられる。
具体的には、マフラ500を製造する際には、まず、プレス成形された帯状部材の端に位置する部分(セパレータ540)を、仕切り部,カバーパイプ,吸音材等と共に積層し、排気経路520と入口部530が形成される。
次に、帯状部材の残りの部分を周回させ、該部分(マフラシェル510)により排気経路520と入口部530の周囲が覆われた状態にし、セパレータ540の縁部とマフラシェル510とを溶接等により接合させる。
そして、マフラシェル510の両端に形成された開口部にアウタープレートを配置することで、マフラ500が構成される。
入口からマフラ500に進入した排気ガスは、入口部530を通過し、第1,第2空間に流入する。その後、入口部530の正面に位置する始点から排気経路520に流入すると共に、排気経路520を通過し、出口から外殻部材の外部に排出される。また、排気経路520を流れる排気ガスは、仕切り部の孔部を通過して吸音室に進入し、吸音室に配された吸音材に接触する。これにより、排気音が抑制される。
[第7実施形態]
第7実施形態のマフラ600は、第6実施形態と同様、略楕円形の底面を有する柱体状に形成されており、外殻部材や、外殻部材の内部に配された排気経路601や入口部602を有している(図17)。しかしながら、これらの部位は、第6実施形態とは異なる構成を有している。以下では、該相違点を中心に、第7実施形態のマフラ600について説明する。
外殻部材における底面に相当する略楕円形の2つのアウタープレートは、第6実施形態と同様に構成されており、各々のアウタープレートに排気ガスの入口,出口が形成されていると共に、定められた方向に対面した状態で配される。一方、外殻部材の側面は、2つのマフラシェル(第1,第2マフラシェル610,620)により構成されている。これらの部材は、第1実施形態と同様の材料から構成されている。
外殻部材の内部には、排気経路601と入口部602が配されている。入口部602は、円筒状に形成されており、アウタープレートに形成された入口に繋がっている。また、排気経路601は、G字状に形成されており、外殻部材の内部空間の中央から、アウタープレートに形成された出口にかけて延びている。さらに、排気経路601における出口の手前の区間には、吸音部650が配されている。
そして、排気経路601と入口部602は、予め定められた積層方向に積層された2つのセパレータ(第1,第2セパレータ630,640)の隙間として構成されている。
具体的には、第1セパレータ630には、G字状の排気経路溝部631が形成されていると共に、直線状の入口溝部632が形成されている。また、第2セパレータ640には、排気経路溝部631と同様のG字状の排気経路溝部641が形成されていると共に、入口溝部632と同様の直線状の入口溝部642が形成されている。以後、第1,第2セパレータ630,640における溝部の開口が形成された面を表面とし、その反対側の面を裏面とする。
第1セパレータ630の排気経路溝部631,632は、断面がU字状に形成されており、第2セパレータ640の排気経路溝部641,642もまた、断面がU字状に形成されている。そして、第1,第2セパレータ630,640を、溝部が反対方向に突出するようにして(表面同士が対面した状態で)積層すると、排気経路溝部631,641の隙間として排気経路601が形成されると共に、入口溝部632,642の隙間として入口部602が形成される。
また、排気経路溝部631,641の終点の手前の区間(吸音区間631a,641a)は、他の区間よりも幅広に形成されており、該吸音区間には、吸音部650が配される。吸音部650は、円筒状の仕切り部材651と、仕切り部材651の外側に配された扁平な吸音材652から構成される。仕切り部材651には、第1〜第6実施形態と同様、多数の小径の孔部が形成されている(図示無し)。そして、吸音部650が吸音区間に配された状態で第1,第2セパレータ630,640が積層されると、仕切り部材651と、排気経路溝部631,641における吸音区間の壁部をなす部分との間の隙間に吸音室が形成される。この時、吸音室は吸音材652により充填された状態となる(換言すれば、吸音材652は、仕切り部材651と、排気経路溝部631,641における吸音区間の壁部とに挟まれた状態となる)。
また、第1マフラシェル610及び第1セパレータ630と第2マフラシェル620及び第2セパレータ640は、それぞれ、一体に構成されている。すなわち、第1マフラシェル610及び第1セパレータ630は、1枚の帯状部材として構成されており、該帯状部材の一部がプレス成形されて第1セパレータ630として用いられる。そして、残りの部分を、第1セパレータ630の裏面に周回させ、裏面が覆われた状態にすることで、第1マフラシェル610及び第1セパレータ630が構成される。第2マフラシェル620及び第2セパレータ640も、同様に構成される。
そして、第1マフラシェル610及び第1セパレータ630と、第2マフラシェル620及び第2セパレータ640とを、各セパレータの表面同士が対面した状態で積層すると共に、これらを溶接等により接合する。さらに、第1,第2マフラシェル610,620の両端に形成された開口部にアウタープレートを配置することで、マフラ600が構成される。
この時、第1,第2セパレータ630,640は、外殻部材の内部空間を、これらの積層方向に2分割するように配される。換言すれば、第1,第2セパレータ630,640は、内部空間の断面全体を覆うように配される。以後、セパレータにより2つに分割された外殻部材の内部空間を、それぞれ、第1空間,第2空間とする。
入口からマフラ600に進入した排気ガスは、入口部602を通過し、第1,第2空間に流入する。その後、外殻部材の内部空間の中央に位置する始点から排気経路601に流入すると共に、排気経路601を通過し、出口から外殻部材の外部に排出される。また、排気経路601を流れる排気ガスは、出口の手前の吸音区間にて、仕切り部材651の孔部を通過して吸音室に進入し、吸音材652に接触する。これにより、排気音が抑制される。
[第8実施形態]
第8実施形態のマフラ700は、第2実施形態と同様、略楕円形の底面を有する柱体状に形成されていると共に、U字状の排気経路701を有している(図18,19)。しかしながら、排気経路701等の向きや、吸音室の構成等において第2実施形態と相違しており、以下では、該相違点を中心に、第8実施形態のマフラ700について説明する。
マフラ700は、外殻部材710と、吸音材740と、板状部材であるセパレータ720,第1,第2仕切り部730,760,カバーパイプ750等から構成される。これらは、第2実施形態と同様の材料から構成されている。また、外殻部材710を構成する板状のマフラシェル711,712,アウタープレート713,714や、セパレータ720,第1,第2仕切り部730,760,カバーパイプ150等は、第2実施形態と同様、板状部材をプレス成形することで形成される。
外殻部材110を構成するアウタープレート713,714は、第2実施形態と同様に構成されている。また、マフラシェル711,712は、U字状に湾曲した矩形の板状部材であり、左右方向に対面した状態で配される。
また、セパレータ720,第1,第2仕切り部730,760,吸音材740,カバーパイプ750,マフラシェル711,712は、左右方向に積層された状態で配される。無論、左右方向に限らず、これらの部位は、例えば、上下方向や前後方向等、様々な方向に積層することが考えられる。
セパレータ720は、外殻部材710の内部空間を左右に2分割するように配される(図19(A))。換言すれば、セパレータ720は、内部空間の断面全体を覆うように配される。以後、外殻部材710の内部空間におけるセパレータ720の右側を右側空間とし、左側を左側空間とする。
また、セパレータ720には、第2実施形態とほぼ同様に構成されており、U字状の経路をなす溝部721が形成されている。また、第2実施形態と同様にして、セパレータ720は、上側及び下側の縁部722,723が、マフラシェル711,712の端部711a,712aに接合された状態となっている。
第1,第2仕切り部730,760は、セパレータ720の溝部721と同様のU字状の経路を構成しており、浅い幅広の溝部731,761が形成されていると共に、溝部731,761の底部には、多数の小径の孔部732,762が形成されている。以後、第1,第2仕切り部730,760における溝部731,761の開口部が形成されている側を表面とすると共に、その反対側を裏面とする。
第1仕切り部730は、裏面がセパレータ720の溝部721に対面した状態で配されると共に、第2仕切り部760は、その表面が、第1仕切り部730の表面に対面した状態で配される。そして、第1,第2仕切り部730,760の溝部731,761により形成される扁平な隙間(吸音室703)には、扁平な吸音材740が配される。吸音材740は、第1,第2仕切り部730,760により挟まれた状態で配される。
カバーパイプ750は、第2実施形態とほぼ同様のU字状の経路を構成している。カバーパイプ750は、セパレータ720の溝部721に対面した状態で配されている。
そして、セパレータ720の溝部721とカバーパイプ750との隙間は、U字状の排気経路701となる。排気経路701は、外殻部材710の内部空間の上側における後側のアウタープレート714の正面であって、左右方向の中央の位置を始点とし、アウタープレート714の出口714aを終点とする経路となっている。また、排気経路701の左右方向の中央には、第1,第2仕切り部730,760により挟持されている吸音材740が配された状態となる。
入口713aから内部空間に進入した排気ガスは、左側空間に流入し、その後、後側のアウタープレート714の正面に位置する始点から排気経路701に進入すると共に、排気経路701を通過し、出口714aから外殻部材710の外部に排出される。
また、排気経路701を流れる排気ガスは、第1,第2仕切り部730,760の孔部732,762を通過して吸音室703に進入し、吸音材740に接触する。これにより、排気音が抑制される。
また、排気経路701の終点の部分(排気経路701における出口714aに隣接する部分)の側壁には、第1実施形態と同様にして、カバーパイプ750とセパレータ720のつなぎ目に排気経路開口部702が形成されている(図19(B))。無論、第1実施形態と同様、該部分の側壁の2箇所に上記つなぎ目が生じるが、双方のつなぎ目に排気経路開口部702が形成されていても良いし、一方のつなぎ目に排気経路開口部702が形成されていても良い。
また、マフラ700の入口713aや出口714aは、第1実施形態と同様にして、排気管に接続される。
[効果]
第1〜第8実施形態のマフラによれば、プレス成形された板状部材を一定の方向に積層することで、排気経路や吸音室が形成されるため、部品点数の低減や組み立て手順の簡略化が可能となる。また、排気経路における吸音室の配置区間を自由に定めることができ、内部構造の自由度が向上する。また、第1〜第6,第8実施形態のマフラでは、プレス成形された板状の仕切り部材により吸音室を形成しているため、吸音室と排気ガスが流下する空間とが接する部分の面積を広げることができ、これにより、消音性能が向上し、排気音を十分に抑制できる。
また、筒状部材により排気経路が形成されたマフラでは、排気経路の曲線区間に吸音材を配置するのは非常に困難であったため、排気経路の直線区間に吸音材が配置されていた。これに対し、第1〜第8実施形態のマフラでは、一定の方向に積層された板状部材の隙間に吸音材を配置する構成であるため、排気経路の形状に関わらず、吸音材の配置場所を定めることができる。
また、第1,第2,第7〜第8実施形態のマフラでは、セパレータは、2枚のアウタープレートの対面方向(換言すれば、排気ガスの入口側から出口側に向かう方向)に沿って外殻部材の内部空間を2分割するように配されている。これにより、セパレータが該対面方向に直交する方向に沿って内部空間を2分割するように配されている場合に比べ、消音可能な音域が低周波側にシフトする。セパレータが該対面方向に直交する方向に沿って配されているマフラにより消音可能な音域の異音は、車両全体の排気経路等を構成する他の部品でも容易に消音可能である。このため、消音可能な音域を低周波側にシフトさせることで、車両全体としての消音性能を向上できる。
[他の実施形態]
(1)第1〜第5実施形態のマフラを構成するセパレータ,カバーパイプ,吸音材,仕切り部は、1つの板状部材として構成されている。しかしながら、これに限らず、プレス成形された複数の板状部材を積層方向に直交するよう並べて配置することで、1つのセパレータを構成しても良い。また、プレス成形された複数のカバーパイプや仕切り部をセパレータの溝部に沿って配置することで、排気経路や吸音室を構成しても良いし、複数の扁平な吸音材を吸音室に配置するようにしても良い。
また、第8実施形態に関しても、同様にして、セパレータ720や、第1,第2仕切り部730,760や、カバーパイプ750を、複数の板状部材により構成しても良いし、複数の扁平な吸音材を吸音室に配置するようにしても良い。
このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
(2)また、第1〜第8実施形態のマフラでは、排気経路を構成するセパレータは、矩形に形成されていると共に、外殻部材の内部空間を分割するように(内部空間の断面を全て覆うように)配されている。しかしながら、これに限らず、セパレータは、矩形以外の形状に形成されていても良いし、内部空間の断面の一部を覆った状態で、内部空間を横切るように配されていても良い。
また、第1〜第5,第8実施形態のマフラは、セパレータの対面する2辺をなす縁部が、外殻部材を構成するマフラシェルに接合されている。しかしながら、これに限らず、セパレータの対面する2辺をなす縁部を、外殻部材を構成するアウタープレートに接合させる構成としても良いし、セパレータの隣接する2辺をなす縁部を、マフラシェルやアウタープレートに接合させる構成としても良い。さらに、セパレータの3辺又は4辺をなす縁部を、マフラシェルやアウタープレートに接合させる構成としても良い。
このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
(3)また、第1〜第8実施形態のマフラでは、排気経路は出口に繋がっているが、出口に繋がっていない構成としても良い。このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
(4)また、第1〜第8実施形態のマフラでは、吸音室に吸音材が配されているが、吸音室に何も配置せず、吸音室の内部空間を消音空間として用いても良い。このような場合であっても、排気音を抑制することができるため、同様にして消音性能を高めることができる。
(5)また、第1〜第6実施形態のマフラでは、排気経路を形成するセパレータとカバーパイプとのうちの一方に沿って1層の吸音室(消音空間)が形成されている。また、第8実施形態のマフラ700では、排気経路710の中心に1層の吸音室(消音空間)が形成されている。しかしながら、これに限らず、2層以上の吸音室を形成しても良い。具体的には、例えば、セパレータとカバーパイプの双方に沿って層状の吸音室を形成しても良いし、排気経路の中央に離間した状態で2層以上の吸音室を形成しても良い。さらには、セパレータとカバーパイプの双方又は一方に沿って層状の吸音室を形成すると共に、排気経路の中央に1層以上の吸音室を形成しても良い。こうすることにより、消音性能をより高めることができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
第1〜第6,第8実施形態におけるセパレータ20,120,220,320,420,540,720と、カバーパイプ50,150,250,350,450,750が、排気経路用板状部材の一例に相当する。
1…マフラ、2…排気経路、3…排気経路開口部、4…吸音室、10…外殻部材、20…セパレータ、30…仕切り部、40…吸音材、50…カバーパイプ、100…マフラ、101…排気経路、102…吸音室、110…外殻部材、120…セパレータ、130…仕切り部、140…吸音材、150…カバーパイプ、200…マフラ、201…排気経路、202…吸音室、210…外殻部材、220…セパレータ、230…仕切り部、240…吸音材、250…カバーパイプ、300…マフラ、301…排気経路、302…吸音室、310…外殻部材、320…セパレータ、330…仕切り部、340…吸音材、350…カバーパイプ、400…マフラ、401…排気経路、402…吸音室、410…外殻部材、420…セパレータ、430…仕切り部、440…吸音材、450…カバーパイプ、500…マフラ、520…排気経路、530…入口部、540…セパレータ、600…マフラ、601…排気経路、610…第1マフラシェル、620…第2マフラシェル、630…第1セパレータ、640…第2セパレータ、700…マフラ、701…排気経路、702…排気経路開口部、703…吸音室、710…外殻部材、720…セパレータ、730…第1仕切り部、740…吸音材、750…カバーパイプ、760…第2仕切り部。

Claims (7)

  1. 排気ガスが進入する入口と、前記排気ガスを排出する出口が形成されている外殻部材と、
    前記外殻部材の内部で予め定められた積層方向に積層された複数の排気経路用板状部材の隙間として形成され、前記入口から進入した前記排気ガスを前記出口に誘導する排気経路と、
    消音を行うために前記排気経路の内部に設けられた消音空間と、
    前記複数の排気経路用板状部材の間に配された板状部材であり、前記排気経路の内部で前記消音空間と他の空間を仕切った状態となるよう、前記排気経路用板状部材と共に前記積層方向に積層され、前記排気経路を流れる前記排気ガスを前記消音空間に誘導する複数の孔部が形成されている仕切り部と、
    を備えることを特徴とするマフラであって、
    前記複数の排気経路用板状部材は、前記仕切り部に対面する部分が、前記外殻部材から離れた状態で配置されていること、
    を特徴とするマフラ。
  2. 排気ガスが進入する入口と、前記排気ガスを排出する出口が形成されている外殻部材と、
    前記外殻部材の内部で予め定められた積層方向に積層されており、プレス成形により予め定められた形状に形成されている複数の排気経路用板状部材により形成され、前記入口から進入した前記排気ガスを前記出口に誘導する排気経路と、
    消音を行うために前記排気経路の内部に設けられた消音空間と、
    プレス成形により予め定められた形状に形成された板状部材であり、前記排気経路の内部で前記消音空間と他の空間を仕切った状態となるよう、前記排気経路用板状部材と共に前記積層方向に積層され、前記排気経路を流れる前記排気ガスを前記消音空間に誘導する複数の孔部が形成されている仕切り部と、
    を備えることを特徴とするマフラであって、
    前記複数の排気経路用板状部材のうちのいずれかは、前記外殻部材の内部空間を分割した状態で配されており、その外縁が、前記外殻部材に繋がっているセパレータであり、
    前記セパレータは、その外縁の一部と前記外殻部材との間に間隙を有した状態で配されること、
    を特徴とするマフラ。
  3. 排気ガスが進入する入口と、前記排気ガスを排出する出口が形成されている外殻部材と、
    前記外殻部材の内部で予め定められた積層方向に積層されており、プレス成形により予め定められた形状に形成されている複数の排気経路用板状部材により形成され、前記入口から進入した前記排気ガスを前記出口に誘導する排気経路と、
    消音を行うために前記排気経路の内部に設けられた消音空間と、
    プレス成形により予め定められた形状に形成された板状部材であり、前記排気経路の内部で前記消音空間と他の空間を仕切った状態となるよう、前記排気経路用板状部材と共に前記積層方向に積層され、前記排気経路を流れる前記排気ガスを前記消音空間に誘導する複数の孔部が形成されている仕切り部と、
    を備えることを特徴とするマフラであって、
    前記排気経路は、前記出口に繋がっていると共に、前記排気経路の側壁における前記出口に隣接する部分には、該部分に含まれるいずれかの前記排気経路用板状部材の外縁と、該部分に含まれる他の前記排気経路用板状部材の外縁との隙間として形成された開口部が設けられていること、
    を特徴とするマフラ。
  4. 請求項1又は請求項3に記載のマフラにおいて、
    いずれかの前記排気経路用板状部材は、前記外殻部材の内部空間を分割した状態で配されており、該排気経路用板状部材の外縁が、前記外殻部材に繋がっていること、
    を特徴とするマフラ。
  5. 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のマフラにおいて、
    前記消音空間は、前記排気経路の上側の側壁に沿って設けられており、内部に吸音材が配された吸音室として構成されていること、
    を特徴とするマフラ。
  6. 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載のマフラにおいて、
    前記消音空間は、前記排気経路用板状部材における前記排気経路の側壁をなす部分と、前記仕切り部の隙間として構成されていること、
    を特徴とするマフラ。
  7. 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載のマフラにおいて、
    前記消音空間は、前記排気経路用板状部材と共に前記積層方向に積層された複数の前記仕切り部の隙間として構成されていること、
    を特徴とするマフラ。
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