JP6478907B2 - 端面光結合型シリコン光集積回路 - Google Patents

端面光結合型シリコン光集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、端面光結合型のシリコン光集積回路に関し、さらに特定すれば、シリコンフォトニクス技術において、外部光回路を端面結合させて光結合する際に生じる迷光に対し、その影響を最小限に抑えるための光集積回路に関するものである。
シリコン(Si)のプロセス技術ベースの光通信用の素子の製造技術(すなわちシリコンフォトニクス技術)が近年注目され、関連する技術開発が盛んに行われている。シリコンフォトニクス技術では、さまざまな機能を有する微小な光学素子を組み合わせ、これらを単一基板上に集積化することによって光集積回路を実現している。より具体的には、基板上に設けた光導波路を用いて、マルチモード光導波路素子、光スイッチおよび光変調器のような光学素子を集積化することによって光集積回路を形成する。
光集積回路には、シリコン・オン・インスレータ(Silicon on Inslator,SOI)基板によるものや、石英系PLC(Planar Lightwave Circuit)によるものがある。SOI基板とは、シリコン基板のような基板の上に、SiO埋め込み酸化膜と呼ばれる二酸化シリコンの薄膜(いわゆるBOX層)を形成し、さらにその上にシリコン活性層と呼ばれるシリコンの薄膜を形成した積層基板のことである。シリコン活性層を加工して細線状にし、さらにSiよりも低い屈折率を有する上クラッド層を形成することによって、シリコンをコアとし、BOX層および上クラッド層をクラッドとする光導波路を形成することができる。なお、石英系PLCでは、このシリコンのコアも二酸化シリコンで埋め込まれる。
光集積回路を構成する光学素子の多くは小型化が容易な導波路型である。そして、最も基本的な光学素子は光導波路であり、直線導波路、曲がり導波路、分岐導波路などが含まれる。
このようなシリコンフォトニクス技術において、光導波路を通る信号光の断面の大きさは、通常約1μm角以下である。これに対し、例えば、通信用の標準的な光ファイバを外部光回路とした場合、信号光の直径は約10μm以上であり、ビーム径の違いは10〜100倍に及ぶことが考えられる。すなわち、シリコンフォトニクス技術では、シリコンの光導波路と外部光回路との光結合を如何にして実現するかというような結合部の構造が非常に重要となる。
これを実現する技術として、グレーティング・カップラを用いて光集積回路平面の上面または下面から信号光を入射させる技術(〔非特許文献1〕参照)があり、またこれ以外にも、結合部をスポットサイズ変換器(SSC)のような光学素子を用いて形成し、外部光回路と光集積回路のチップ端面とを端面結合することにより光集積回路平面に略平行に光を入射して光結合させる技術がある(〔特許文献1〕参照)。例えばスポットサイズ変換器の場合、外部光回路と端面結合し、光導波路の幅を徐々に変化させた構造とすることにより、外部光回路との光モードフィールドの整合性を高めることを可能にする。これにより、外部光回路からの信号光を直接光結合し、光導波路に入射することができる。
図1は、このようなスポットサイズ変換器を用いた従来技術による光集積回路の配置例を示す模式的な概略図である(〔非特許文献2〕も参照)。図示のように、光集積回路1において、スポットサイズ変換器10の一方の端部(端面結合部15)は、外部光回路20(ここでは半導体レーザを想定している。)に接続され、そして、他方の端部は光導波路30に接続される。外部光回路20から光結合により入射された信号光は、スポットサイズ変換器10を介して光導波路30を伝搬し、マルチモード光導波路素子40(ここでは、MMIカプラを想定している。)に結合される。次いで、この光導波路素子40で分岐された信号光は、光導波路45を介して、幅広導波路50(ここでは、伝搬損失が小さくなるように導波路幅を広くしたマルチモード光導波路のことを言う。)を伝搬し、光変調器60のような光学素子に入力される。ここから出力された変調光は、さらに光導波路を介して他の光学素子へと結合される。
なお、図1のような光集積回路は、一辺が約5mm程度の略正方形の平面サイズとして形成することができる。
WO2008/066160
Thierry Pinguet, et al., "25 Gb/s Silicon Photonic Transceivers", 2012 IEEE 9th International Conference on Group IV Photonics (GFP), ThC1, Pages 189 - 191 "First demonstration of high density optical interconnects integrated with lasers, optical modulators, and photodetectors on single silicon substrate", OPTICS EXPRESS Vol. 19, No, 26 (2011/12/12) B159−B165
本発明者の検討によると、このような光集積回路1において、スポットサイズ変換器10を用いて外部光回路20と端面結合させる場合には、端面結合部15において多くの迷光80が発生し、当該迷光がクラッド内に閉じて反射により伝搬することにより、光集積回路の他の素子や装置に悪影響を与えるおそれがあることが判明した。
より具体的には、SOI基板による光集積回路を採用すると、一般的に、基板における光の屈折率とクラッド材料における光の屈折率の差が大きいものとなる。この場合には、発生した迷光80はクラッド内に閉じ込められた状態で、特徴的な分布で回路素子サイズ以上の長距離にわたり伝播することになる。この点、本発明者の数値計算によれば、結合端面部で発生される迷光がクラッド内に閉じ込められた状態で反射しながら光導波路30を伝搬し、マルチモード光導波路素子40に結合された場合、マルチモード光導波路素子40における迷光80が信号光に対して−30dBのような小程度の光強度を有するものであったとしても、マルチモード光導波路素子40に意図しない悪影響を及ぼし、すなわち、マルチモードの光導波路素子40に対し、反射しながら結合されることで素子特性が著しく劣化することが判明した。
この迷光の課題について、以下、図2および図3を用いてさらに説明する。
図2は、マルチモード光導波路素子40としてMMIカプラを採用した場合を想定している。信号光PがこのMMIカプラに入射され、ここから信号光P,Pが光導波路45に向けて出射される。ここでは、このMMIカプラの始点で迷光80が紛れ込み、迷光が高次モードとして最悪の位相条件で結合した場合を想定する。このように最悪の位相条件を想定するのは、一般に、迷光の位相は光集積回路の加工誤差や外部光回路20の実装位置誤差等により容易に変化し、制御が難しいからである。以下、信号光P,P,Pの強度をp0,p1,p2と表わすことにする。
このような想定下で図3(a)〜(c)のグラフを参照する。図3(a)〜(c)は、信号光に対する迷光の相対強度(横軸)に対する、分岐比、カプラの光学損失(dB)、および電力損失(%)をそれぞれ示している(縦軸)。各グラフから考察されるとおり、信号光に対する迷光の相対強度がほぼ−30dBを1つの基準にしてそれぞれの特徴を抽出することができる。すなわち、図3(a)からは、迷光の相対強度を大きくすればするほど分岐比が急激に1より小さくなる点、分岐にずれが生じている点、図3(b)からは、迷光の相対強度を大きくすればするほどMMIカプラ素子における光学損失も急激に増加する点、および図3(c)からは、迷光の相対強度を大きくすればするほど急激に電力損失が大きくなる点が考察される。なお、図3(a)〜(c)の縦軸の値はそれぞれ併記した算出式を用いて計算されるが、この内、図3(c)の電力損失については、p1とp2の差分の光エネルギーが電力損失となることから、これにMMIカプラの光学損失を合せることによる当該算出式での算出としている。
なお、このような迷光に関する課題は、石英系PLCによる光集積回路では特段問題にはならない。何故ならば、端面結合部から1mm以上離れた地点では迷光強度は30dB以上十分に減衰するものだからである。より具体的には、石英系PLCによる光集積回路では、チップサイズが数cm程度のものとなり、また、スポットサイズ変換器の大きさや光導波路の曲げ半径が1mm以上となるために、何の対策を必要とすることなく、マルチモード光導波路素子は端面結合部から1mm程度以上離れ、迷光強度が30dB以上減衰するからである。
他方、SOI基板によるシリコン光集積回路では、SiO層の厚さが石英系PLCに比べて5〜10倍薄くなるため、迷光はクラッド内を長距離にわたり伝搬したとしても電界強度が十分に小さく放射されることにはならない。また、シリコン光集積回路では、特に、チップサイズは数mm程度であり、そして、光導波路の曲げ半径は数μm、スポットサイズ変換器は100μm程度と小型化されるため、上記のような解決課題が顕在化することになる。
したがって、本発明は、このようにSOI基板による光集積回路を外部光回路との端面結合により光結合させる際に生じる迷光に対して、低コストで効率的に対処することを目的としている。そのために、本発明の端面光結合型シリコン光集積回路では、その回路平面において、スポットサイズ変換器を用いて形成される端面結合部の位置に対するマルチモード光導波路素子の配置位置を、特定の数式により決定される適切な配置領域内に行うこととし、これらを、曲がり部を含む光導波路を介して接続している。
上記課題を解決するために、本発明は、光学素子を配置する適切な位置関係に特徴を有する端面光結合型シリコン光集積回路を提供する。
本発明の一実施形態による端面光結合型シリコン光集積回路は、基板上に積層されたSiO埋め込み酸化膜層、SiO埋め込み酸化膜層の上に積層されたSiコア層、およびSiコア層の上に積層されたSiよりも低い屈折率を有する上クラッド層に基づいて形成される。そして、当該端面光結合型シリコン光集積回路は、1つ以上の端面結合部のそれぞれにおいて外部光回路と接続され、曲がり部を含む1つ以上の光導波路のそれぞれに信号光を入射するように構成されており、光集積回路平面上において、任意の内から選択される1つの端面結合部の位置と、各曲がり部を介して各光導波路が接続される任意のマルチモード光導波路素子の位置とが、SiO埋め込み酸化膜層の下面と上クラッド層の上面との間で反射を繰り返して伝播する迷光が有するビーム広がり角θに基づく、所定の位置関係を有することを特徴とする。
また、この端面光結合型シリコン光集積回路では、各端面結合部はスポットサイズ変換器を用いて形成され、スポットサイズ変換器が外部光回路および光導波路にそれぞれ接続される。さらに、この端面光結合型シリコン光集積回路では、光集積回路平面上における少なくとも1つの光導波路の曲がり部の曲がり開始位置が、対応する端面結合部での信号光の導波方向の線上にあるポイントであり、迷光が有する迷光強度の分布の内迷光強度が小さいポイントを選択することで決定される。
加えて、この端面光結合型シリコン光集積回路では、少なくとも1つのマルチモード光導波路素子が、端面結合部に対し、信号光の強度に関連付けて規定された所定の許容距離の範囲内に配置されることを特徴とする。
本発明の他の実施形態による多チャネル型の端面光結合型シリコン光集積回路は、各々が曲がり部を含むn本(n≧2)の光導波路、光導波路の一方の端部に接続されるn個のスポットサイズ変換器であって、各々が外部光回路と端面結合して外部光回路からの信号光を光結合させ、光導波路に入射させるスポットサイズ変換器、および、光導波路の他方の端部に各々接続されるn個のマルチモード光導波路素子を備えている。この光集積回路平面上において、n個のマルチモード光導波路素子の各々が、n個のスポットサイズ変換器のうち選択された任意のm個のスポットサイズ変換器の各位置、およびそれに対応するマルチモード光導波路素子の各位置について、迷光が有するビーム広がり角θおよび所定の距離rに基づき決定されるm個の領域に基づいて決定される配置領域内に配置されることを特徴とする。
本発明のSOI基板による端面光結合型シリコン光集積回路により、クラッド内に閉じ込められた状態で特徴的な分布をもって長距離にわたり伝播する迷光に小さな回路面積でもって対処することができ、このような迷光が反射によりマルチモード光導波路素子40に結合されることによる素子特性の劣化を防止することが可能になる。ここでは、それぞれの光学素子は既存のものを適用することができ、迷光の影響に対して特定の機能を光学素子内に設けるというような光学素子への特別の対策を行うことは不要となることから、低コストで効率的な迷光対策を実施することが可能となる。
図1は、従来技術による光集積回路の配置例を示す模式的な概略図である。 図2は、従来技術による光集積回路の特定の光学素子において迷光が紛れ込む状況を説明した概略図である。 図3は、本発明の各実施形態による光集積回路において特定の光学素子が受ける迷光の影響を説明するためのグラフである。 図4は、本発明のSOI基板によるシリコン光集積回路の断面図である。 図5は、本発明の各実施形態による光集積回路における迷光の放射の様子を示した電磁界伝搬シミュレーションの測定結果の図である。 図6は、本発明の第1の実施形態による光集積回路において、スポットサイズ変換器の位置に対しマルチモード光導波路素子を適切に配置するための配置領域を示した概略図である。 図7は、本発明の第1の実施形態による光集積回路が多チャネル型である場合において、スポットサイズ変換器の位置に対しマルチモード光導波路素子を適切に配置するための配置領域を示した概略図である。 図8は、本発明の第2の実施形態による多チャネル型の光集積回路において、スポットサイズ変換器の位置に対しマルチモード光導波路素子を適切に配置するための配置領域を示した概略図である。 図9は、本発明の第2の実施形態による多チャネル型の光集積回路の回路平面上における光学素子の配置例を示した概略図である。 図10は、本発明の第2の実施形態による多チャネル型の光集積回路の回路平面上における光学素子の他の配置例を示した概略図である。 図11は、本発明の第2の実施形態による多チャネル型の光集積回路の回路平面上における光学素子の他の配置例を示した概略図である。 図12は、本発明の第2の実施形態による多チャネル型の光集積回路の回路平面上における光学素子の他の配置例を示した概略図である。
本発明の実施形態に係る端面光結合型シリコン光集積回路(光集積回路)1’,1’’について、以下、図面を参照しながら詳細に説明する。
図4を参照して、シリコン光集積回路の構造について断面図を参照して再度説明する。本発明の各実施形態による光集積回路1’,1’’は、図4(a)からも分かるように、回路基板2上に積層されたSiO埋め込み酸化膜層(BOX層)3、SiO埋め込み酸化膜層3の上に積層されたSiコア(シリコン活性)層4、およびSiコア層4の上に積層されたSiよりも低い屈折率を有する上クラッド層5に基づいて、すなわち上述したSOI基板による光集積回路として形成される。上クラッド層の材料は、Siよりも屈折率が低ければ何れの材料でもよく、SiO以外にも例えばSiONやSiN等としてもよい。図4(a)に対してさらに横方向から見た断面図が図4(b)である。図示のとおり、Siコアは細線状となっていることが分かる。但し、Siコアの形状はこれに限定されるものではなく、図4のような細線型光導波路の他にも、リブ型光導波路などとしてもよい。
なお、このような構造のパラメータについて、後記するとおり、「nbox」はSiO埋め込み酸化膜層の光屈折率、「nclad」は上クラッド層の光屈折率、「Tbox」はSiO埋め込み酸化膜層の厚さ、「Tclad」は上クラッド層の厚さのことである。なお、「Tclad」は図示のとおりSiO埋め込み酸化膜層と接する部分における厚さであることに留意されたい。
また、本発明において外部光回路20は、主に半導体レーザや光ファイバを想定しているが、これに限定されない。これ以外にも、例えば、レンズによって端面に入射光を集光できる機構を設けて外部光回路20としてもよい。すなわち、この外部光回路としては、光集積回路の端面結合部において端面結合でき、外部光回路からの信号光を端面結合部に直接光結合できるものであれば何れの構成をも採用することができる。
さらに、本発明の各実施形態による光集積回路1’は、上記端面結合部をスポットサイズ変換器により形成し、外部光回路および光導波路に接続している。加えて、光導波路は曲げ導波路(曲がり部)を含み、これによりスポットサイズ変換器およびマルチモード光導波路素子を接続している。
すなわち、本発明の各実施形態による光集積回路1’は、スポットサイズ変換器およびマルチモード光導波路素子、ならびにこれらの間の光導波路を備えるシリコン光集積回路を備えるものであればよく、従来技術として先に説明した図1の幅広光導波路50や光変調器60のようなその他光学素子には限定されないことが、当業者にとって理解されるべきである。
図5は、先に述べた図1のような光集積回路の配置において、結合端面部15で発生される迷光が放射される様子を示した電磁界伝搬シミュレーションの測定結果(電界振幅強度)を示す。ここでは、迷光の発生源として凡そ直径3μmのガウシアンビームを仮定し、これを上クラッド層とSiO埋め込み酸化膜層の中心に入射した場合を考える。なお、図5(a)および(b)について、縦軸は、光集積回路平面における迷光の伝搬方向(ここではz方向)を示している。また、図5(a)の横軸は、光集積回路平面においてz方向に直交する方向、すなわち結合端面の方向(x方向)を、図5(b)の横軸は、光集積回路平面に対する垂線方向(y方向)をそれぞれ示している。
図5(a)および(b)から考察されるとおり、迷光の放射にはいくつかの特徴が抽出される。特に、図5(a)からは、光集積回路平面(x−z平面)において、(i)特定のビーム広がり角θを有していること、および(ii)z軸方向に対し、迷光が少なくなる特定のポイント(図5(a)に示した複数の楕円領域部)が存在することが観察される。そこで、これらの特徴についてさらに考察する。
(i)特定のビーム広がり角θについて考察する。結合端面でのビーム・スポットサイズ(ここでは、X方向において電界振幅が中心ピークの値に対して1/eになる2点間の幅である)を「w」とすると、近軸近似(paraxial approximation)のもとで「ビーム広がり角θ」は以下のように数式で表わすことができる。
(ここで、「λ」は入射されたガウシアンビームの真空中における波長、「n」はガウシアンビームが伝搬する媒質の光屈折率である。)
また、SOI基板において、上クラッド層の材料がSiO埋め込み酸化膜層と同じSiOである場合には、「n」は、SiOの光屈折率となるが、上クラッド層の材料がSiOでない場合(すなわちSiO埋め込み酸化膜層層と材料が異なる場合)には、「n」は以下のように両者の光屈折率の体積平均値として計算することができる。
(上述のとおり、「nbox」はSiO埋め込み酸化膜層の光屈折率、「nclad」は上クラッド層での光屈折率、「Tbox」はSiO埋め込み酸化膜層の厚さ、「Tclad」は上クラッド層の厚さのことである。)
ここで、w=3μm,nbox=1.46とし、また典型的な数値として、λ=1.3μm,Tbox=3μm,Tclad=3.18μm,nbox=nclad=1.46を上記数式(1)に代入すると、θ=10.7(度)と算出される。なお、「λ」とは、厳密には迷光の真空中における波長のことであるが、SOI基板による光集積回路1’では、光結合によりスポットサイズ変換器および光導波路に入射される信号光の波長と実質的に同一である。
なお、図5(a)において端面結合部は、(x,z)=(0μm,2μm)である。
(ii)次に、迷光が少なくなる特定のポイントについて図5(a),(b)を参照して説明する。図5(a),(b)に示した楕円領域部は、z軸上(すなわち結合部での信号光の導波方向)における迷光強度の分布の内、迷光強度が小さくなるポイントである。
上記図5(a)の場合では、z=21μm,68μm,111μm,159μm,202μmの近傍が当該ポイントとなる。
図5(b)においては、光集積回路1’は、横軸(y軸)の小さい方から順に回路基板2、SiO埋め込み酸化膜層(BOX層)3、Siコア層4、上クラッド層5、および空気の順に積層されている。そして、矢印に示したように、結合端面15で発生する迷光が、SiO埋め込み酸化膜層3の下面と上クラッド層5の上面との間で反射を繰り返して伝播している。この点、迷光の反射経路部分は迷光の強度が大きくなり、迷光の反射経路に含まれない部分は迷光強度が小さくなる。このようにして、y−z平面における迷光強度の分布が形成されることから、迷光強度が小さいz軸上のポイントが複数存在することが考察される。
これらの考察に基づいて、以下に、本発明の光集積回路に関し、光集積回路平面において曲がり部を含む光導波路を用いて配置される、結合端面図(またはスポットサイズ変換器)に対するマルチモード光導波路素子の適切な位置関係についての実施形態について説明する。なお、以下の実施形態では、結合端面部の位置とスポットサイズ変換器の位置とは同じ意味であると考える。
第1の実施形態
図6は、本発明の第1の実施形態による光集積回路において、結合端面部15またはスポットサイズ変換器10に対しマルチモード光導波路素子を適切に配置するための配置領域Z1を示した概略図である。ここでは、光集積回路平面(x−y座標系)上におけるスポットサイズ変換器10の位置を(x,y)およびマルチモード光導波路素子40の位置を(x,y)の座標で表わす。
先に述べたとおり、「ビーム広がり角θ」は、上記数式(1)に基づいて計算することができる。スポットサイズ変換器10における信号光の導波方向(ここではy軸方向)に対してビーム広がり角θをなす領域部分は、端面結合部15から発生する迷光がクラッド内を反射しながら伝播して悪影響を及ぼす領域であるため、マルチモード光導波路素子30の配置領域としては不適当である。すなわち、このビーム広がり角θより大きい角度が許容角度となり、マルチモード光導波路素子40は、許容角度をなす範囲内の角度方向の位置に配置されるべきである。
なお、マルチモード光導波路素子40は、入射光を分岐するためのMMIカプラ素子としてもよく、または、入射光を低光学損失で導波させるためのマルチモード光導波路としてもよいことは言うまでもない。
図6ようにビーム広がり角θを考慮した場合、スポットサイズ変換器10の位置(x,y)およびマルチモード光導波路素子40の位置(x,y)の座標の関係は、
と表わせることが理解される。
図6による上記説明は、簡単のために単一チャネルを想定しているが、これを多チャネル(nチャネル)型に拡張した場合の光学素子の配置関係について図7を参照して説明する。光集積回路平面上におけるn個のスポットサイズ変換器10(10’)の位置(端面結合部15(15’)の位置でもある。)を(xs1,ys1),... ,(xsn,ysn)、そして、n個のマルチモード光導波路素子40(40’)の位置を(xm1,ym1),... ,(xmn,ymn)と表わす。なお、図6および図7において、マルチモード光導波路素子の位置は光導波路からの接続点の座標としているが、これに限定されることはなく、むしろ本明細書においてマルチモード光導波路素子の位置といったときには、マルチモード光導波路素子内の全ての位置を指すものとする。
図7に示すような多チャネル型の場合、任意の内から選択される1つの端面結合部の位置(ここでは、(xs1,ys1))に対し、それぞれ曲がり部を介して光導波路が接続される任意のマルチモード光導波路素子の位置(xm1,ym1),... ,(xmn,ymn)が上記数式(1)および数式(2)で示した関係を満たすべきである。
具体的には、第1チャネルで規定される、
の範囲内に、第nチャネルのマルチモード光導波路素子40’の位置(xmn,ymn)も配置し、次に示す、
の関係も満たすべきである。
再度図6を参照する。これに加えて、マルチモード光導波路素子40は、さらに、端面結合部15(スポットサイズ変換器10)からの所定の許容距離(r)以下の範囲内に配置するのがよい。何故ならば、本発明の光集積回路は、先に述べたように、典型的には一辺が約5mm程度の平面サイズであるが、このようなチップ面積の観点からは、マルチモード光導波路素子40を端面結合部15から不当に離して配置することはチップ面積の増加とそれに伴う作製コストの増加を招き望ましくないからである。また、マルチモード光導波路素子40がビーム広がり角θより大きい許容角度範囲内に配置される限りは、仮に端面結合部15とマルチモード光導波路素子40との間の距離が短い場合であっても、迷光の影響を十分に回避できると考えられるからである。このように、マルチモード光導波路素子40の配置に際しては、スポットサイズ変換器10の位置からの許容距離の基準を設けるべきである。
そこで、この「許容距離r」の基準の設定についてさらに説明する。好ましくは、許容距離rの基準は、信号光の強度に関連付けて規定するのがよい。すなわち、一例として、端面結合部15における信号光の導波方向に対し、図2および図3を用いて先に説明したような、マルチモード光導波路素子40における信号光に対する迷光の相対強度が−30dBとなる距離rをこの基準として設定するのがよい。
具体的には、端面結合部15では、迷光は凡そ直径「w」(端面結合部におけるスポットサイズ)の円領域(面積πw/4)に存在しており、距離rだけ伝搬したポイントでは、迷光は高さTbox+Tclad、且つ、幅2rθの矩形領域(面積2rθ×(Tbox+Tclad))に広がることを考慮する。この場合、距離r伝搬したポイントでの迷光の平均強度I(r)は、以下のように表わすことができる。
(Iは端面結合部15(r=0)での迷光の平均強度である。)
スポットサイズ変換器10における光学損失の典型値は3dB以下であり、且つ、信号光とほぼ同じ強度の迷光が端面結合部15で発生することを考慮すると、迷光強度が信号光強度に対し−30dBとなるための伝搬距離rは、具体的に以下のように算出することができる。
なお、上記計算では、w=3μm,λ=1.3μm,Tbox=3μm,Tclad=3.18、θ=10.7(度)=0.187(ラジアン)としている。
以上を踏まえることで、スポットサイズ変換器10の位置に対するマルチモード光導波路素子40の配置領域Z1(図6の斜線部)を具体的に決定することができる。配置領域Z1を決定する数式は、上記数式(2)に次の数式を加えた2式で表わすことができる。
なお、図7のような多チャネル型の光集積回路の場合には、少なくとも1つのマルチモード光導波路素子(ここでは、(xm1,ym1))を、対応する端面結合部(ここでは、(xs1,ys1))に対し、上記許容距離rの範囲内に配置すればよい。
再度図6を参照する。ところで、スポットサイズ変換器10とマルチモード光導波路素子40は、曲がり部350を曲げ導波路として有した光導波路300の各両端部によって接続されており、外部光回路20から光結合させた信号光はこの光導波路300によりガイドされることになる。光導波路300は、スポットサイズ変換器10から、スポットサイズ変換器10での信号光の導波方向(y軸方向)に直線状に延びており、曲がり部350の曲がり開始位置(x,y)(ただし、x=x))から四分の一円周分ほど円弧状にカーブしている。
好ましくは、スポットサイズ変換器10における信号光の導波方向(ここではy方向)と、マルチモード光導波路素子40における入射信号光の導波方向(ここではx方向)とは略直交するように光導波路300を設けるのがよい。こうすることによって、マルチモード導波路素子の特性の劣化を更に小さく抑えることができる。
光導波路300の曲がり部350における曲がり開始位置は、先に述べた迷光が少なくなる特定のポイントに関連付けて決定するのが好ましい。すなわち、曲がり開始位置(x,y)を、端面結合部での信号光の導波方向の線上にある迷光が少なくなる特定ポイントに位置合わせするのがよい。何故ならば、曲がり開始位置に迷光が入射すると、信号光と迷光の干渉によって、曲がり開始位置において意図しない光学損失が発生するからである。このように位置合わせすることにより、曲がり開始位置での迷光の影響を最小限に抑えることができる。
なお、図7のような多チャネル型の光集積回路の場合には、少なくとも1つ端面結合部の位置における信号光の導波方向と、これに対応する前記マルチモード光導波路素子の位置における信号光の導波方向とが略直交すればよく、且つ、少なくとも1つの曲がり部の曲がり開始位置が、これに対応する端面結合部での信号光の導波方向の線上にある上記迷光が少なくなる特定ポイントであればよい。
第2の実施形態
図8は、本発明の第2の実施形態による多チャネル型の光集積回路1’’において、スポットサイズ変換器の位置に対しマルチモード光導波路素子を配置するための配置領域Z2を示した概略図である。
第2の実施形態における多チャネル型の光集積回路は、曲がり部を含むn本(n≧2)の光導波路301〜30nを備える。また、各光導波路の一方の端部に接続されるn個のスポットサイズ変換器101〜10nが、それぞれ、外部光回路(図示せず)と端面結合して外部光回路からのn本の信号光を光結合し、それぞれ光導波路301〜30nに入射させる。さらに、各光導波路301〜30nの他方の端部に接続されるn個のマルチモード光導波路素子401〜40nを備え、配置領域Z2内に配置するように構成する。
この配置領域Z2は、光集積回路平面上(x−y座標系)において、n個のスポットサイズ変換器101〜10nのうち選択された任意のm個(1≦m≦n)のスポットサイズ変換器の各位置(xsi,ysi)(1≦i≦m)、および、それに対応するマルチモード光導波路素子の各位置(xmi,ymi)の関係で決定されるm個の領域z[1]〜z[m]に基づいて決定される。
すなわち、上記第1実施形態の説明によれば、当該m個(1≦i≦m)の領域のそれぞれは以下の2式に基づいて決定することができる。
且つ、
なお、「ビーム広がり角θ」および「許容距離r」については、第1実施形態において先に説明したとおりであるから、ここでは説明を省略する。
図8では、M=2とし、また、配置領域Z2は、2個の領域z[1],z[2]が重複する重複領域として決定されている。なお、このような領域Z2は、重複領域に限定されないことが当業者にとって理解されるべきである。
第2実施形態においては、この配置領域Z2内に、n個のマルチモード光導波路素子401〜40nをそれぞれ整列して配置する。なお、第1実施形態と同様に、各スポットサイズ変換器101〜10nにおける信号光の導波方向(ここではy方向)と、マルチモード光導波路素子401〜40nにおける入射信号光の導波方向(ここではx方向)とは略直交するように光導波路301〜30nを設けるのがよい。この点、第2実施形態では、マルチモード光導波路素子401〜40nが、スポットサイズ変換器における信号光の導波方向(y方向)の1つ以上の列上に整列して配置させることができる。図8の例では、M=2であるから、マルチモード光導波路素子401〜40nはy方向の2つの列L1,L2上に整列されている。
(光学回路平面上における光学素子の配置例)
図9〜図12は、本発明の第2実施形態による多チャネル型の光集積回路1’’における回路平面上の光学素子のいくつかの配置例を示した概略図である。なお、図9(a)および図10(a)では、マルチモード光導波路素子401〜40nとしてMMIカプラを採用し、他方、図9(b),図10(b),図11および図12では、マルチモード光導波路素子401〜40nとして幅広導波路を採用している。さらに、図9〜図12では、外部光回路200として多チャネル型の半導体レーザを採用している。加えて、図9〜図12における多チャネル型の光集積回路は、光学素子として変調器600を備えている。しかしながら、これら半導体レーザおよび変調器の構成によって、本発明の端面光結合型シリコン光集積回路が限定されないことが当業者にとって理解されるべきである。また、第1実施形態の構成においてもこれらの配置例を当然に適用可能であることは言うまでもない。
図9〜図12に示すとおり、スポットサイズ変換器101〜10nにおける信号光の導波方向について、上下左右の4通りが考慮されるべきである。すなわち、図9が下方向、図10が右方向、図11が上方向、および図12が左方向である。
信号光の導波方向が、光集積回路平面において迷光80が伝搬する方向と同一方向であることを考慮する。この場合、好ましくは、スポットサイズ変換器101〜10nを光集積回路1’’のチップコーナー部近傍に配置し、且つ、スポットサイズ変換器101〜10nにおける信号光の導波方向(すなわち迷光80の伝搬方向)が、当該チップコーナー部を形成しているいずれかのチップ辺に向くように配置するがよい。このように構成することにより、迷光80をチップ外に効率的に放出可能だからである。
例えば、図9〜図12のように、外部光回路200を光集積回路平面の右上チップコーナー部近傍に配置する場合には、特に、図10または図11のように、右上チップコーナーを形成する上側または右側のチップ辺に、好ましくはその略直角方向に向けて信号光がスポットサイズ変換器101〜10nから放射されるように配置し、これにより、迷光をチップ外に効率的に放出するように構成するのがよい。なお、図11および図12の配置構成の場合には、各光導波路は、複数の曲がり部を含んだ多段曲がり構成となるように形成することになる。また、マルチモード導波路素子の位置が、端面結合部よりも後方(入射信号光の導波方向とは逆の方向)にあるが、この場合も、数式(2)および数式(4)、もしくは数式(5)および数式(6)で定義される領域に基づいてマルチモード導波路素子が配置される。つまり、数式(2)および数式(4)、もしくは数式(5)および数式(6)において、y<ys、もしくはymi<ysiであってもよい。こうすることによって、端面結合部で反射され、端面結合部よりも後方に放射される迷光の影響も回避することができる。また、外部光回路が半導体レーザの場合は、入射信号光の導波方向とは逆方向にレーザ光が放射されることがあるため、これに起因する迷光の影響も回避することができる。
以上、図面を参照して本発明を詳細に説明したが、上記の説明は例示的な目的でなされたものに過ぎず、特徴を限定することを意図するものではない。上記の説明は、単に好適な実施形態を示し説明するためのものであって、本発明の技術的範囲内のすべての変更及び変形は、保護されるべきものである。
1,1’,1’’ 光集積回路
2 回路基板
3 SiO埋め込み酸化膜(BOX層)
4 Siコア層
5 上クラッド層
10,10’101〜10n スポットサイズ変換器
15,15’ 端面結合部
20,200 外部光回路
30,45 光導波路
301〜301n 光導波路
35 曲がり部
40,40’,401〜40n マルチモード光導波路素子
50,501〜50n 幅広光導波路
60,600 光変調器
80 迷光
Z1,Z2 マルチモード光導波路素子の配置領域

Claims (11)

  1. 光集積回路であって、基板上に積層されたSiO埋め込み酸化膜層、該SiO埋め込み酸化膜層の上に積層されたSiコア層、および前記Siコア層の上に積層されたSiよりも低い屈折率を有する上クラッド層に基づいて形成され、
    当該光集積回路が、外部光回路に接続する1つ以上の端面結合部を含み、曲がり部を含む1つ以上の光導波路のそれぞれに信号光を入射するように構成されており、
    光集積回路平面上において、任意の内から選択される1つの前記端面結合部の位置(x,y)と、各前記曲がり部を介して各前記光導波路が接続される任意のマルチモード光導波路素子の位置(x,y)とが、
    (ただし、x軸およびy軸は前記光集積回路平面上の直交座標系を規定し、前記y軸が前記端面結合部における前記信号光の導波方向であり、
    であり、「λ」は前記信号光の波長、「w」は前記端面結合部におけるスポットサイズを示し、さらに、前記SiO埋め込み酸化膜層の光屈折率を「nbox」、前記上クラッド層の光屈折率を「nclad」、前記SiO埋め込み酸化膜層の厚さを「Tbox」、および前記上クラッド層の厚さを「Tclad」とすると、nは、
    として決定される。)
    の関係を満たし、
    前記光集積回路平面上における少なくとも1つの前記曲がり部の曲がり開始位置が、対応する前記端面結合部での前記信号光の導波方向の線上にあるポイントであり、
    該ポイントは、迷光が前記SiO埋め込み酸化膜層の下面と前記上クラッド層の上面によって繰り返して反射され、反射経路上でそれらの間を伝播する結果として形成される迷光強度の分布の内、該迷光強度が小さいポイントを選択することで決定され、
    少なくとも1つの前記マルチモード光導波路素子が、さらに、対応する前記端面結合部から所定の許容距離の範囲内に配置され、前記所定の許容距離が、前記少なくとも1つのマルチモード光導波路素子における前記信号光に対する前記迷光の相対強度がほぼ−30dBの値となるように規定される、ことを特徴とする、光集積回路。
  2. 請求項1に記載の光集積回路において、各前記端面結合部がスポットサイズ変換器を用いて形成され、前記外部光回路および前記光導波路にそれぞれ接続される、光集積回路。
  3. 請求項1または2に記載の光集積回路において、少なくとも1つ前記端面結合部の位置における前記信号光の導波方向と、対応する前記マルチモード光導波路素子の位置における前記信号光の導波方向とが略直交することを特徴とする、光集積回路。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の光集積回路において、前記上クラッド層がSiO上クラッド層である、光集積回路。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の光集積回路において、前記マルチモード光導波路素子がMMIカプラ素子である、光集積回路。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載の光集積回路において、前記マルチモード光導波路素子がマルチモード光導波路である、光集積回路。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の光集積回路において、前記外部光回路が半導体レーザである、光集積回路。
  8. 多チャネル型の光集積回路であって、基板上に積層されたSiO埋め込み酸化膜層、該SiO埋め込み酸化膜層の上に積層されたSiコア層、および前記Siコア層の上に積層されたSiよりも低い屈折率を有する上クラッド層に基づいて形成され、当該光集積回路が、
    各々が曲がり部を含むn本(n≧2)の光導波路と、
    前記光導波路の一方の端部に接続されるn個のスポットサイズ変換器であって、各々が外部光回路と端面結合して前記外部光回路からの信号光を光結合させ、前記光導波路に入射させるスポットサイズ変換器と、
    前記光導波路の他方の端部に各々接続されるn個のマルチモード光導波路素子と、を備えており、
    光集積回路平面上における少なくとも1つの前記曲がり部の曲がり開始位置が、対応する端面結合部での前記信号光の導波方向の線上にあるポイントであり、
    該ポイントは、迷光が前記SiO 埋め込み酸化膜層の下面と前記上クラッド層の上面によって繰り返して反射され、反射経路上でそれらの間を伝播する結果として形成される迷光強度の分布の内、該迷光強度が小さいポイントを選択することで決定され、
    前記光集積回路平面上において、前記n個のマルチモード光導波路素子の各々が、前記n個のスポットサイズ変換器のうち選択された任意のm個(1≦m≦n)のスポットサイズ変換器の各位置(xsi,ysi)(1≦i≦m)、およびそれに対応するマルチモード光導波路素子の各位置(xmi,ymi)に基づいて、
    かつ、
    (ただし、
    であり、「r」は、各前記マルチモード光導波路素子における各前記信号光に対する前記迷光の相対強度がほぼ−30dBとなる値、「λ」は前記信号光の波長、「w」は前記端面結合部におけるスポットサイズを示し、さらに、前記SiO埋め込み酸化膜層の光屈折率を「nbox」、前記上クラッド層の光屈折率を「nclad」、前記SiO埋め込み酸化膜層の厚さを「Tbox」、および前記上クラッド層の厚さを「Tclad」とすると、nは、
    となるように決定される。)
    の数式で決定されるm個の領域の重複領域として決定される配置領域内に配置されことを特徴とする、光集積回路。
  9. 請求項8に記載の光集積回路において、m=2であり、2個の領域に基づいて決定される前記配置領域が、前記2個の領域における重複領域である、光集積回路。
  10. 請求項8または9に記載の光集積回路において、前記n個のマルチモード光導波路素子が、前記スポットサイズ変換器における信号光の導波方向の1つ以上の列上に整列して配置されることを特徴とする、光集積回路。
  11. 請求項8から10のいずれか一項に記載の光集積回路において、前記スポットサイズ変換器を当該光集積回路のチップコーナー部近傍に配置し、且つ、前記スポットサイズ変換器の位置における前記信号光の導波方向が、前記チップコーナー部を形成するチップ辺のいずれかに向けられるように配置される、光集積回路。
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