JP7245743B2 - アイソレータ及び光送信機 - Google Patents

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Description

本開示は、アイソレータ及び光送信機に関する。
従来、導波路型のアイソレータが提案されている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1には、2つの三分岐光結合器の間に二本の導波路を有し、一方の導波路に90°の相反移相器を含み、他方の導波路に90°の非相反移相器を含むマッハツェンダ干渉計で構成される干渉計型光アイソレータが開示されている。
特開2003-302603号公報
しかしながら、導波路型のアイソレータにおいて、導波路の終端で入射光の反射が発生すると、反射光が戻り光となり、光源の損傷等の不具合が生じることがある。導波路の端部における反射は、できる限り低減できることが好ましい。
したがって、これらの点に着目してなされた本発明の目的は、導波路の終端での不要な反射を低減することができるアイソレータ及び光送信機を提供することにある。
本開示のアイソレータは、基板面を有する基板の上において、前記基板面に沿って少なくとも部分的に並んで位置する第1導波路と第2導波路とを備える。前記第1導波路は第1コアを含み、前記第2導波路は第2コアを含み、前記第1コア及び前記第2コアは、誘電体により囲まれる。前記第1導波路は、第1端と第2端とを有し、前記第1端及び前記第2端それぞれに電磁波が入出力されるポートを有する。前記第2導波路は、両端を有し、前記第1導波路と互いに沿う第1部分と、前記第1部分に含まれない第2部分とを有する。前記第2導波路は、前記第1部分の前記第2コアの少なくとも一部に接する非相反性部材を有する。前記非相反性部材は、前記第2部分の前記第2コアの少なくとも一部にさらに接する。
本開示の光送信機は、光源と、光変調器と、アイソレータとを備える。前記光変調器は、送信すべき信号に基づいて、前記光源から射出された光を変調する。前記アイソレータは、前記光源よりも下流側に配置される。前記アイソレータは、基板面を有する基板の上において、前記基板面に沿って少なくとも部分的に並んで位置する第1導波路と第2導波路とを備える。前記第1導波路は第1コアを含み、前記第2導波路は第2コアを含み、前記第1コア及び前記第2コアは、誘電体により囲まれる。前記第1導波路は、第1端に前記光源からの光が入力される第1ポートを有し、前記第1端と異なる第2端に前記光源からの光が出力される第2ポートを有する。前記第2導波路は、両端を有し、前記第1導波路と互いに沿う第1部分と、前記第1部分に含まれない第2部分とを有する。前記第2導波路は、前記第1部分の前記第2コアの少なくとも一部に接する非相反性部材を有する。前記非相反性部材は、前記第2部分の前記第2コアの少なくとも一部にさらに接する。
本開示の光送信機は、光源と、駆動部と、アイソレータとを備える。前記駆動部は、送信すべき信号に基づいて前記光源を駆動する。前記アイソレータは、前記光源の光の出射側に配置される。前記アイソレータは、基板面を有する基板の上において、前記基板面に沿って少なくとも部分的に並んで位置する第1導波路と第2導波路とを備える。前記第1導波路は第1コアを含み、前記第2導波路は第2コアを含み、前記第1コア及び前記第2コアは、誘電体により囲まれ、前記第1導波路は、第1端に前記光源からの光が入力される第1ポートを有し、前記第1端と異なる第2端に前記光源からの光が出力される第2ポートを有する。前記第2導波路は、両端を有し、前記第1導波路と互いに沿う第1部分と、前記第1部分に含まれない第2部分とを有する。前記第2導波路は、前記第1部分の前記第2コアの少なくとも一部に接する非相反性部材を有する。前記非相反性部材は、前記第2部分の前記第2コアの少なくとも一部にさらに接する。
本発明の実施形態によれば、導波路の終端での不要な反射を低減することができるアイソレータ及び光通信器を提供することができる。
一実施形態に係るアイソレータの斜視図である。 図1のアイソレータの平面図である。 図2のA-A断面図である。 第1方向に進む電磁波に対する結合係数を示すグラフである。 第2方向に進む電磁波に対する結合係数を示すグラフである。 他の実施形態に係るアイソレータの断面図である。 一実施形態に係る光送信機の概略構成を示すブロック図である。 他の実施形態に係る光送信機の概略構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものである。図面上の寸法、比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。
図1~3に示されるように、一実施形態に係るアイソレータ10は、基板50と、第1導波路20と、第2導波路30とを備える。第1導波路20と第2導波路30とは、基板50の基板面50a(図3参照)に沿って配置される。第1導波路20と第2導波路30とは、少なくとも部分的に近接して平行に並んでいる。
以下の説明のためx軸方向、y軸方向及びz軸方向が、それぞれ定義される。図1~3に示すように、x軸方向は、第1導波路20の延在する方向とする。x軸の正の方向は、第1導波路20の一方の端部(後述する第1端201)から他方の端部(後述する第2端202)へ向かう方向とする。y軸方向は、基板50の基板面50aに沿う方向であって、x軸方向と交差する方向とする。y軸方向は、x軸方向と略直交してよい。y軸の正の方向は、第1導波路20からみて第2導波路30の位置する側へ向かう方向とする。z軸方向は、基板面50aに垂直な方向である。z軸方向は、x軸方向及びy軸方向と直交する。z軸の正の方向は、基板50から見て第1導波路20及び第2導波路30が配置された側の方向とする。
以下に、アイソレータ10の各構成要素がより詳細に説明される。
基板50は種々の材料により構成されうる。例えば、基板50は、金属の導体、シリコン等の半導体、ガラス、又は樹脂等を含む材料から選択された材料により構成されてよい。基板50は、種々の形状を採りうる。例えば、基板50は、x軸方向及びy軸方向に延びる2辺を有し、x軸方向に長い矩形状としうる。
基板50の基板面50aの上には、第1導波路20及び第2導波路30に共通な、第1クラッド61が形成される。第1クラッド61の上面61a上には、第1コア21、第2コア31、及び、非相反性部材32が配置される。非相反性部材32は、第2コア31に接して配置されている。
図3に示すように、第1コア21、第2コア31及び非相反性部材32は、第1クラッド61上に形成された第2クラッド62によって周囲及び上部を覆われている。第1クラッド61及び第2クラッド62は、纏めてクラッド60と呼ぶことができる。第1コア21、第2コア31及び非相反性部材32は、クラッド60に囲まれている。第1導波路20は、第1コア21と第1コア21に近接する部分のクラッド60とを含む。第2導波路30は、第2コア31及び非相反性部材32と、第2コア31及び非相反性部材32に近接する部分のクラッド60とを含む。
第1コア21、第2コア31及びクラッド60は、誘電体を含んで構成されてよい。第1コア21及び第2コア31は、誘電体線路ともいう。第1コア21及び第2コア31の比誘電率は、クラッド60の比誘電率よりも高くされてよい。クラッド60を構成する第1クラッド61と第2クラッド62とは、同一の誘電体材料で構成されてよい。第1クラッド61と第2クラッド62とは、一体に構成されてよい。第1クラッド61と第2クラッド62とが一体に構成される場合、アイソレータ10の形成が容易になりうる。第1コア21、第2コア31、及び、クラッド60の比誘電率は、空気の比誘電率よりも高くされてよい。第1コア21、第2コア31、及び、クラッド60の比誘電率が、空気の比誘電率よりも高くされることで、第1導波路20及び第2導波路30からの電磁波の漏れが抑制されうる。結果として、アイソレータ10から外部に電磁波が放射されることによる損失が低減されうる。
第1コア21及び第2コア31は、例えば、シリコン(Si)で構成されてよい。クラッド60は、例えば、石英ガラス(SiO2)で構成されてよい。シリコン及び石英ガラスの比誘電率はそれぞれ、約12及び約2である。シリコンは、約1.2μm~約6μmの近赤外波長を有する電磁波を低損失で伝搬させうる。第1コア21及び第2コア31は、シリコンで構成される場合、光通信で使用される1.3μm帯又は1.55μm帯の波長を有する電磁波を低損失で伝搬させうる。
第1コア21、第2コア31及びクラッド60の材料は、上記の材料に限られない。本開示のアイソレータ10としての機能が得られる範囲で、第1コア21、第2コア31及びクラッド60は、任意の材料を採用しうる。第2クラッド62の部分は、特定の材料の層を設けず空気(誘電体)であってもよい。
第1コア21及び第2コア31の比誘電率は、z軸方向に沿って一様に分布してよいし、z軸方向に沿って変化するように分布してもよい。例えば、第1コア21の比誘電率は、z軸方向の中央部で最も高くなり、第1クラッド61及び第2クラッド62に近づくにつれて低くなるように分布してよい。この場合、第1導波路20は、グレーデッド・インデックス型光ファイバと同様の原理で電磁波を伝搬させうる。
クラッド60に覆われた第1コア21及び第2コア31は、電磁波を伝搬させる。本開示において、電磁波は、種々の波長の電磁波を含みうる。電磁波の波長は、紫外光から赤外光までの光の帯域に含まれてよい。電磁波の波長が光の波長帯域に含まれる場合、アイソレータ10は、光アイソレータともいう。また、電磁波の帯域は、シリコンフォトニクスで使用される、波長1.55μm等の波長帯域であってよい。
本実施形態に係る第1導波路20及び第2導波路30は、TEモードの電磁波を伝搬させることができる。伝搬方向に電界成分を持たない電磁波は、TEモードと呼ばれる。導波路において、TEモードの電磁波は、電界が基板50に対して水平方向に振動する。TEモードの電磁波は、TE波とも呼ばれる。アイソレータ10を利用する装置またはシステムにおいて、第1導波路20及び第2導波路30は、TEモードの電磁波を伝搬させるように設計されてよい。このため、アイソレータ10に入力される電磁波の偏波方向は、基板50に対して平行にしてよい。電磁波が光の場合、偏波方向は偏光方向とも呼ばれる。
第1導波路20及び第2導波路30は、シングルモードでの導波条件を満たしてよい。第1導波路20及び第2導波路30がシングルモードでの導波条件を満たす場合、第1導波路20及び第2導波路30を伝搬する信号の波形が崩れにくくなる。シングルモードでの導波条件を満たす第1導波路20及び第2導波路30を組み合わせたアイソレータ10は、光通信に適したものとなりうる。
第1導波路20は、第2導波路30と比較してx軸方向に長く延在する。第1導波路20は、直線状の形状とすることができる。第1導波路20は、直線状の形状に限られない。第1導波路20は屈曲した部分を有してよい。図1~3に図示したアイソレータ10では、第1導波路20は、x軸方向に沿うものとして説明する。
第1導波路20は、x軸の負の方向の側及び正の方向の側それぞれに、第1端201及び第2端202を有する。第1導波路20は、第1端201及び第2端202に、それぞれ電磁波が入出力される第1ポート211及び第2ポート212を備える。第1ポート211から第1導波路20に入力される電磁波は、x軸に沿って第2ポート212に向けて進む。第2ポート212から第1導波路20に入力される電磁波は、x軸に沿って第1ポート211に向けて進む。第1ポート211及び第2ポート212はそれぞれ、第1コア21の端面として構成されてよいし、外部装置と接続され、電磁波を伝搬可能なカプラとして構成されてもよい。
第2導波路30は、基板50の上において、基板面50aに沿って少なくとも部分的に第1導波路20に並んで位置する。第2導波路30は、第1部分30aと第2部分30b、30cとを含む。第1部分30aは、第1導波路20と互いに沿う部分である。第2導波路30の第1部分30aは、第1導波路20と平行になるようにx軸方向に沿う方向に直線状に配置される。第2導波路30の第1部分30aでは、第2コア31が、第1導波路20の第1コア21との間で近接場(エバネッセント場)の電磁界が結合しうる程度に、第1コア21に近接して位置する。
第2導波路30は、第1導波路20との間で近接場の電磁界が結合しない第2部分30b、30cを更に有する。第2部分30b、30cは、第2導波路30の第1部分30aに含まれない部分である。第2導波路30の第2部分30b、30cは、第2導波路30の長手方向において、第1部分30aの一方の側又は両方の側に位置してよい。図1~3に示す例では、第2導波路30の第2部分30b、30cは、第1部分30aの両側に位置する。以下、第2導波路30の第2部分30b、30cは、第1部分30aの両側に位置するものとして説明する。第2部分30bは、第1部分30aのx軸の負の方向の側に位置する。第2部分30cは、第1部分30aのx軸の正の方向の側に位置する。
第2導波路30の第2部分30b、30cは、第1部分30aの側で第1導波路20から乖離する方向へ屈曲している。すなわち、第2部分30b、30cは、y軸の正の方向を向くように屈曲している。第2導波路30の第1部分30aと第2部分30b、30cそれぞれとの間には、第1導波路20と結合した状態から結合していない状態へ遷移する部分が存在してよい。第1導波路20と結合した状態から結合していない状態へ遷移する部分は、第2部分30b、30cに含まれないとしてよい。
第2導波路30は、x軸の負の方向の側に位置する第2部分30b、及び正の方向の側に位置する第2部分30cのそれぞれに、第1端301及び第2端302を有する。言い換えれば、第2導波路30は、両端を有する。
第2導波路30の第1端301及び第2端302において、第2コア31は、先端に向けて先細の形状の端面を有することができる。言い換えれば、第2導波路30の第2コア31の両端は、先端に向かって径が小さくなる。第2コア31の先細の部分は、アイソレータ10を伝搬する電磁波の波長よりも長くすることができる。第1端301及び第2端302は、xy平面に平行な平面で切った断面が先細の形状となっている。第1端301及び第2端302は、さらに、z軸方向においても、先端に向けて幅が狭まってもよい。先細の形状は、先端に向けて径が細くなるテーパー形状と言い換えることができる。
第1導波路20と第2導波路30との互いに沿う部分は、平行導波路ともいう。第1導波路20と第2導波路30との互いに沿う部分は、導波路間の近接場の電磁界が結合しうる。平行導波路で、第1導波路20と第2導波路30との互いに沿う部分の一方の導波路に入力された電磁波は、その導波路の中で伝搬する間に他方の導波路に移りうる。つまり、第1導波路20の中で伝搬する電磁波は、第2導波路30に移りうる。第2導波路30の中で伝搬する電磁波は、第1導波路20に移りうる。
平行導波路において、一方の導波路から他方の導波路へ移る電磁波の割合を表すパラメータは、結合係数という。一方の導波路から他方の導波路へ電磁波が全く移らない場合、結合係数は0であるものとする。一方の導波路から他方の導波路へ全ての電磁波が移る場合、結合係数は1であるものとする。結合係数は、0以上且つ1以下の値でありうるものとする。結合係数は、各導波路の形状、各導波路間の距離、又は、導波路が互いに沿う長さ等に基づいて決定されうる。例えば、結合係数は、各導波路の形状が近似するほど高くなりうる。各導波路間の距離について、結合係数は、電磁波が導波路の中で伝搬する距離に応じて変化しうる。つまり、平行導波路において、導波路が延在する方向に沿った位置に応じて、結合係数は異なりうる。結合係数の極大値は、各導波路の形状又は各導波路間の距離等に基づいて決定されうる。結合係数の極大値は、1以下の値でありうる。
平行導波路において、導波路が互いに沿う区間の始点における結合係数は0である。始点から、結合係数が極大値となる位置までの長さは、結合長ともいう。導波路が互いに沿う長さが結合長に等しい場合、導波路が互いに沿う区間の終点における結合係数は、極大値でありうる。結合長は、各導波路の形状又は各導波路間の距離等に基づいて決定されうる。
第2導波路30において、第1導波路20から移ってきた電磁波は、第2導波路30の中でも第1導波路20の中と同じ方向に伝搬する。第2導波路30において、電磁波は第2コア31内を全反射を繰り返しながら第1端301又は第2端302へ向けて伝搬する。電磁波が第1端301又は第2端302に到達した場合、電磁波は、第1端301又は第2端302から放射されたり、第1端301又は第2端302で反射されて逆方向に進んだりしうる。
非相反性部材32は非相反性材料を含む。非相反性材料は、電磁波の伝搬方向によって異なる伝搬特性を有する材料である。非相反性部材32は、磁性体を含んで構成されてよい。一例として、非相反性部材32は、磁性体ナノ粒子がコンポジットされた誘電体、例えばナノグラニューラー材を用いることができる。非相反性部材40に採用される非相反性材料は、電磁波を吸収する性質を有してよい。
非相反性部材32は、第2導波路30の第1部分30aの第2コア31に対して、y軸の正の方向の側に位置する。非相反性部材32は、第2導波路30の第1部分30aの第2コア31のx軸方向に沿う面の全体に渡り第2コア31に接してよい。あるいは、非相反性部材32は、第2コア31の一部に接してよい。非相反性部材32が、第2導波路30の第1部分30aで第2コア31に接することにより、後述するように第2導波路30は非相反性を有する。
非相反性部材32は、第2導波路30の第2部分30b、30cの第2コア31の少なくとも一部にさらに接する。例えば、第2導波路30の第2部分30b、30cにおいて、第2コア31が、第2導波路30の延在する方向の周りに複数の側面を有する場合、非相反性部材32は、第2コア31の複数の側面の少なくとも一面に接してよい。
非相反性部材32は、第2導波路30と接する面において、第2導波路30を伝搬する電磁波の一部を吸収する。第2導波路30を伝搬される電磁波の一部が、第2導波路30が非相反性部材32と接する界面において全反射するとき、その一部が非相反性部材32にエバネッセント波として滲み出す。この非相反性部材32に滲み出した電磁波は、非相反性部材32により少なくとも部分的に吸収される。
非相反性部材32は、第2導波路30の第2部分30b、30cに対して、第1端301及び第2端302を少なくとも部分的に覆うように接してよい。非相反性部材32が、第1端301及び第2端302を少なくとも部分的に覆うことにより、第1端301及び第2端302において、第2コア31を伝搬してきた電磁波が少なくとも部分的に吸収される。
図1に示すように、第2導波路30の第2部分30b、30cの第2コア31は、非相反性部材32に埋設された構造とすることができる。非相反性部材32は、第2コア31と略等しいz方向の寸法を有する。この場合、非相反性部材32は、第2導波路30の第2部分30b、30cの側面に、全体に渡り接してよい。
第1ポート211を介して第1導波路20の第1端201から第1コア21に入力された電磁波は、x軸に沿って延在する第1導波路20の第1コア21の中で、第2端202に向けて伝搬する。第1端201から第2端202に向かう方向は、第1方向ともいう。第1コア21の中で伝搬する電磁波は、第1コア21の中で第2コア31と互いに沿う部分を第1方向に伝搬した距離に基づく結合係数に応じた割合で、第2コア31に移りうる。電磁波が第1コア21の中で第1方向に伝搬する場合の結合係数は、第1結合係数ともいう。
第2ポート212を介して第1導波路20の第2端202から第1コア21に入力された電磁波は、x軸に沿って延在する第1導波路20の第1コア21の中で、第1端201に向けて伝搬する。第2端202から第1端201に向かう方向は、第2方向ともいう。第1コア21の中で伝搬する電磁波は、第1コア21の中で第2コア31と互いに沿う部分を第2方向に伝搬した距離に基づく結合係数に応じた割合で、第2コア31に移りうる。電磁波が第1コア21の中で第2方向に伝搬する場合の結合係数は、第2結合係数ともいう。
第2導波路30の第2コア31が、y軸の正の方向側で非相反性部材32と接することにより、第2導波路30は、非相反性を有する。非相反性を有するとは、伝搬する電磁波が受ける効果が、電磁波の伝搬方向によって異なることを意味する。第2導波路30は、電磁波が第1方向に伝搬する場合と、電磁波が第2方向に伝搬する場合とで、異なる伝搬特性を有しうる。第2導波路30の伝搬特性が電磁波の伝搬方向に基づいて異なる場合、第1結合係数と第2結合係数とは互いに異なりうる。つまり、非相反性部材32は、第1結合係数と第2結合係数とを異ならせうる。
非相反性部材32による第2導波路30の非相反性は、外部から磁場が加わることにより発現する。非相反性部材32に加えられる外部磁場の方向と、第2導波路30を伝搬する電磁波の偏波方向とは、互いに交差するように構成される。本実施形態において、第2導波路30を伝搬するTEモードの電磁波の偏波方向は、基板50の基板面50aに対して略平行(すなわち、y軸方向)となる。この場合、z軸方向の成分を有する外部磁場を印加することにより、非相反性部材32による非相反性が発現する。外部磁場の大きさが一定のとき、略z軸方向の外部磁場を印加することにより、非相反性が最も大きくなる。
非相反性部材32が強磁性体の場合、非相反性部材32は、外部磁場を加えなくとも非相反性を発現する。第2導波路30を伝搬する電磁波の偏波方向がy軸方向の場合、非相反性部材32は、磁化方向をz軸方向の成分を有するように配置される。好ましくは、非相反性部材32は、磁化方向を略z軸方向となるように配置される。
平行導波路の一方の導波路が非相反性を有する場合、電磁波が第1方向に伝搬する場合の結合係数の極大値は、電磁波が第2方向に伝搬する場合の結合係数の極大値と異なりうる。例えば図4に示されるように、電磁波が第1方向に伝搬する場合における第1導波路20と第2導波路30との結合係数の極大値は、0に近い値となるように構成されうる。例えば図5に示されるように、電磁波が第2方向に伝搬する場合における第1導波路20と第2導波路30との結合係数の極大値は、1に近い値となるように構成されうる。電磁波の伝搬方向ごとに結合係数の極大値が異なることによって、電磁波の伝搬方向ごとに電磁波の透過率が異なりうる。図4及び図5において、横軸及び縦軸はそれぞれ、平行導波路における電磁波の進行距離、及び、結合係数を表す。
第2導波路30が非相反性を有する場合、第1導波路20と第2導波路30との結合係数は、電磁波の伝搬方向に応じて異なりうる。つまり、第2導波路30が非相反性を有する場合、アイソレータ10の第1結合係数は、第2結合係数と異なりうる。第2導波路30の非相反性の大きさが調整されることによって、第2結合係数は、第1結合係数よりも大きくされうる。
第1ポート211から第1導波路20に入力された電磁波が第1方向に伝搬する場合、入力された電磁波のうち第2導波路30に移った電磁波の少なくとも一部が、第2導波路30の第2部分30cに伝搬される。第2導波路30の第2部分30cに伝搬された電磁波は、第1導波路20の第2ポート212から出力されず、第2導波路30の第2部分30cで吸収されたり、第2端302から外部に放射されたり、第2端302で反射されたりしうる。第1結合係数が大きい場合、第1導波路20に入力された電磁波のうち、第2導波路30に移って、第2部分30cで吸収又は外部放射される電磁波の割合が大きくなりうる。この場合、第1導波路20に入力された電磁波のうち、第2ポート212から出力される電磁波の割合が小さくなりうる。つまり、第1ポート211に入力される電磁波の強度に対する、第2ポート212から出力される電磁波の強度の比が小さくなりうる。第1ポート211に入力される電磁波の強度に対する、第2ポート212から出力される電磁波の強度の比は、第1方向に伝搬する電磁波に対するアイソレータ10の透過率ともいう。第1結合係数が大きい場合、第1方向に伝搬する電磁波に対する透過率が低くなりうる。一方で、第1結合係数が小さい場合、第2導波路30に移る電磁波の割合が小さくなりうるので、第1方向に伝搬する電磁波に対する透過率が高くなりうる。
第2ポート212から第1導波路20に入力され第2方向に伝搬する電磁波は、第2結合係数に応じて、第1方向に伝搬する電磁波がアイソレータ10から受ける作用と同一の作用を受けうる。その作用によって、第2方向に伝搬する電磁波の一部は、第2導波路30の第2部分30bに伝搬される。第2結合係数が大きい場合、第2方向に伝搬する電磁波に対する透過率が低くなりうる。第2結合係数が小さい場合、第2方向に伝搬する電磁波に対する透過率が高くなりうる。
第1結合係数と第2結合係数とが異なる場合、第1方向に伝搬する電磁波に対する透過率と、第2方向に伝搬する電磁波に対する透過率とが異なりうる。つまり、アイソレータ10は、第1結合係数と第2結合係数とを異ならせることによって、一方向に電磁波を伝搬させやすくし、逆方向に電磁波を伝搬させにくくするように機能しうる。第2結合係数が第1結合係数よりも大きい場合、アイソレータ10は、第1方向に電磁波を伝搬させやすくし、第2方向に電磁波を伝搬させにくくするように機能しうる。第1結合係数及び第2結合係数がそれぞれ略0及び略1とされる場合、第1方向に伝搬する電磁波に対する透過率と、第2方向に伝搬する電磁波に対する透過率との差が大きくされうる。結果として、アイソレータ10の機能が向上されうる。
平行導波路の一方の導波路が非相反性を有する場合、第1方向に伝搬する電磁波に対する平行導波路の結合長は、第2方向に伝搬する電磁波に対する平行導波路の結合長と異なりうる。例えば図4に示されるように、アイソレータ10において第1方向に伝搬する電磁波に対する結合長は、L1と表されうる。例えば図5に示されるように、アイソレータ10において第2方向に伝搬する電磁波に対する結合長は、L2と表されうる。アイソレータ10は、L1とL2とが異なるように構成されてよい。
平行導波路において2つの導波路が互いに沿う長さ(図2においてL)が結合長に等しい場合、結合係数が極大値となりうる。例えば図4のグラフに示される関係を有する平行導波路において、2つの導波路が互いに沿う長さLがL1である場合、結合係数が極大値となりうる。2つの導波路が互いに沿う長さLが結合長の2倍に等しい場合、結合係数が極小値となりうる。例えば図4に示される関係を有する平行導波路において、2つの導波路が互いに沿う長さLが2L1である場合、結合係数が極小値となりうる。
図4のグラフに示される関係は、電磁波の進行距離が長くなった領域でも繰り返されうる。つまり、2つの導波路が互いに沿う長さLがL1の奇数倍である場合、結合係数が極大値となりうる。2つの導波路が互いに沿う長さLがL1の偶数倍である場合、結合係数が極小値となりうる。図5に示される関係を有する平行導波路においても、2つの導波路が互いに沿う長さLがL2の奇数倍である場合、及び、L2の偶数倍ある場合それぞれで、結合係数が極大値及び極小値となりうる。L1及びL2は、平行導波路における最短の結合長となりうる長さであり、単位結合長ともいう。つまり、結合長は、単位結合長の奇数倍であってよい。
第1導波路20と第2導波路30とが互いに沿う長さLが調整されることによって、第1結合係数及び第2結合係数が調整されうる。第1導波路20と第2導波路30とが互いに沿う長さLは、第2方向に伝搬する電磁波に対する単位結合長の奇数倍と略同一であってよい。このようにすることで、第2結合係数が大きくされうる。第1導波路20と第2導波路30とが互いに沿う長さLは、第1方向に伝搬する電磁波に対する単位結合長の偶数倍と略同一であってよい。このようにすることで、第1結合係数が小さくされうる。このようにすることで、第2結合係数が第1結合係数より大きくされてよい。
上述のように構成されることにより、アイソレータ10において、第1導波路20の第1ポート211から入射し第1方向に伝搬する電磁波の大部分は、第2導波路30の第1部分30aに移ることなく、第2ポート212に向けて伝搬する。しかし、第1導波路20を伝搬する電磁波の一部は、第1導波路20と第2導波路30とが互いに沿う部分において、第2導波路30の第1部分30aに移り、第2コア31を第2端302に向けて伝搬しうる。
第2コア31を第2端302に向けて伝搬する電磁波は、第2導波路30の第2部分30cの第2コア31が非相反性部材32と接する部分において、非相反性部材32により少なくとも部分的に吸収される。従って、電磁波は、第2部分30cを伝搬するに従い減衰しうる。
さらに、第2導波路30の第2端302に到達した電磁波は、第2端302を先細の形状としたことにより、多くの部分が反射されることなく、第2導波路30の第2端302から外部へ放射される。特に、第2端302が非相反性部材32で覆われる場合、第2端302から放射された電磁波は、非相反性部材32により吸収される。また、第2コア31の第2端302の先細の部分を、第2導波路30を伝搬する電磁波の波長よりも長くしたことにより、第2端302における電磁波の反射を特に低減することができる。
従って、アイソレータ10によれば、第1導波路20の第1ポート211から入射し、第1部分30aで第2導波路30に移った電磁波が、第2端302で反射され、第2導波路30の第1部分30aに戻ることを抑制することができる。これにより、第1部分30aに戻った電磁波が、再び第1導波路20に移り第1ポート211側へ伝搬し、第1ポート211に接続される電磁波源(光源)又は素子(光学素子)等に損傷を与える等の悪影響を及ぼす虞を低減することができる。
アイソレータ10の入力用ポートとして第1ポート211を用いたとき、第1ポート211から入射した電磁波が、第1ポート211に戻り、第1ポート211に接続された電磁波源(光源)又は素子(光学素子)に損傷を与えることは、最も懸念される事象の一つである。従って、第1導波路20を第1方向に進む電磁波が、第2導波路30の第1部分30aに移ったときに進行する側である第2部分30cの第2コア31に、非相反性部材32が接する構成は、入力された電磁波の戻りを防止するうえで特に有効性が高い。
また、アイソレータ10では、第1導波路20の第2ポート212から入射し第2方向に伝搬する電磁波の大部分は、第1導波路20と第2導波路30とが互いに沿う部分において、第2導波路30の第1部分30aに移る。第1部分30aで第2導波路30に移った電磁波は、第2導波路30の第2コア31を第1端301に向けて伝搬する。
第2導波路30の第2コア31を第2端302に向けて伝搬する電磁波は、第2導波路30の第2部分30bの第2コア31が非相反性部材32と接する部分において、非相反性部材32により少なくとも部分的に吸収される。従って、電磁波は、第2部分30bを伝搬するに従い減衰しうる。
さらに、第2導波路30の第1端301に到達した電磁波は、第1端301を先細の形状としたことにより、多くの部分が反射されることなく、第2導波路30の第1端301から外部へ放射される。特に、第1端301が非相反性部材32で覆われる場合、第1端301から放射された電磁波は、非相反性部材32により吸収される。また、第2コア31の第1端301の先細の部分を、第2導波路30を伝搬する電磁波の波長よりも長くしたことにより、第1端301における電磁波の反射を特に低減することができる。
従って、アイソレータ10によれば、第1導波路20の第2ポート212から入射し、第1部分30aで第2導波路30に移った電磁波が、第1端301で反射されることを低減することができる。さらに、アイソレータ10によれば、第2導波路30の第1端301で反射された電磁波が、第2導波路30の第2端302に伝搬し、第2端302でさらに反射されることを低減することができる。これにより、アイソレータ10は、第1導波路20の第2ポート212から入射した電磁波が、第2導波路30に移り、第1端301と第2端302とで順に反射されて、再び第1導波路20に戻ることを低減することができる。したがって、アイソレータ10は、第1導波路20の第2ポート212から入射した電磁波が、結果的に第1ポート211へ進み、第1ポート211に接続される電磁波源(光源)又は素子(光学素子)等に損傷を与える等の悪影響を及ぼす虞を低減することができる。
このように、アイソレータ10では、非相反性部材32が、第2導波路30の第1部分30aの両側に位置する第2部分30b、30cの双方の部分で第2コア31に接することにより、不要な反射を低減する効果が大きくなる。
以上説明したように、本開示のアイソレータ10は、第2導波路30の終端での不要な反射を低減することができる。これによりアイソレータ10は、第1導波路20の第1ポート211又は第2ポート212から入射した電磁波が、第2導波路30内で反射され第1ポート211から出力されることによる、電磁波源(光源)または他の素子(光学素子)への悪影響を低減できる。
さらに、本開示のアイソレータ10は、第2導波路30に非相反性を与えるために用いられる非相反性部材32を、不要な電磁波を低減するためにも使用している。よって、アイソレータ10は、不要な電磁波を低減するための特別な構成要素を別途設ける必要が無い。このため、本開示のアイソレータ10は、第2導波路30の終端に金属等の吸収材を設ける場合等と比較して、吸収端を設置するプロセスを追加する必要がないので、より簡単且つ安価に構成することができる。
また、本開示のアイソレータ10では、不要な電磁波を第2導波路30の第2コア31の側面に接する非相反性部材32により吸収するので、第2導波路30の端に電磁波を吸収する部材を設置する場合に比べて、界面での屈折率差による戻り方向への反射が生じ難い。
上記図1~3の実施形態において、第1導波路20の第1コア21、第2導波路30の第2コア31及び非相反性部材32は、第2クラッド62で覆われるものとした。しかし、図6の断面図に示すように、他の実施形態に係るアイソレータ11では、第2クラッド62は設けなくても良い。図6は、図3の断面図に相当する位置でのアイソレータ11の断面図である。この場合、第1コア21、第2コア31及び非相反性部材32は、第1クラッド61と接しない部分において、空気と接してよい。空気は、比誘電率が約1.0006の誘電体である。また、図1~3の実施形態に係るアイソレータ10では、第2導波路30の第2コア31は、z軸の正の方向の側の面が第2クラッド62により覆われていた。アイソレータ11では、第2導波路30の第2コア31は、z軸の正の方向の側の面を非相反性部材32により覆われてよい。第2部分30b、30cの第2コア31を非相反性部材32で覆うことにより、アイソレータ11は、第2部分30b、30cでより多くの割合の電磁波を吸収することが可能になる。
本開示のアイソレータ10、11は、光送信機に適用することができる。アイソレータ10、11を適用した一実施形態に係る光送信機70が、図7のブロック図に示されている。
光送信機70は、光源71と、DAC72(Digital to Analog Converter)と、ドライバ73と、光変調器74と、アイソレータ75とを含んで構成される。
光源71は、レーザ光源を採用しうる。レーザ光源は、LD(Laser Diode)等の半導体レーザを含んでよい。光源71の射出する光は、赤外光から紫外光までの帯域に含まれてよい。光源71は、連続的に安定した光を射出することができる。
光送信機70は、送信すべき送信信号を他の装置等から受け取る。送信信号は、DAC72によりアナログ信号に変換される。ドライバ73はアナログ信号に変換された送信信号に基づいて、光変調器74を駆動して光源71から射出された光を変調する。光を変調する変調方式は、振幅変調、位相変調等種々の方式を採用しうる。光変調器74としては、例えば、シリコンフォトニクス技術により形成されるマッハツェンダ光変調器を用いることができる。光変調器74は、アイソレータ75と同じ基板50上に形成されうる。
アイソレータ75は、本開示に従うアイソレータを採用しうる。例えば、アイソレータ75は、図1~3に示したアイソレータ10、または、図6に示したアイソレータ11を用いることができる。アイソレータ75は、光源71から射出された光の光路の光源71よりも下流側に配置される。例えば、図7に示すように、アイソレータ75は、光変調器74の光の出射側に配置され、光送信機70の外部へ向かう光を透過させる。アイソレータ75は、反射等により外部から光送信機70に戻った光が、光変調器74側へ伝搬することを抑制する。これによって、アイソレータ75は、外部から入射する光が光源71等に入射し、光源71等に損傷等の悪影響を与える虞を低減する。アイソレータ75は、図7とは異なり、光源71と光変調器74との間に配置されてよい。この場合、アイソレータ75は、外部から戻ってきた光及び光変調器74の内部で反射された戻り光が、光源71に入射する虞を低減することができる。
光送信機の他の実施形態が、図8に示される。図7の光送信機70は、光源71からの光を光源71の外部の光変調器74で変調する、外部変調方式を採用していた。図8に例示する実施形態では、光源を直接制御する直接変調方式を採用する。
光送信機80は、信号変調部81、駆動部であるドライバ82、光源83及びアイソレータ84を含む。信号変調部81は、送信信号を2値の変調信号に変換する。ドライバ82は、信号変調部81から出力される変調信号に基づいて、光源83の駆動のオン/オフを制御する。アイソレータ84は、本開示に従うアイソレータを採用しうる。例えば、アイソレータ84は、図1~3に示したアイソレータ10、または、図6に示したアイソレータ11を用いることができる。アイソレータ84は、光源83の光の出射側に配置され、光送信機80の外部へ向かう光を透過させる。アイソレータ84は、反射等により外部から光送信機80に戻った光が、光源83に入射し、光源に損傷等の悪影響を与える虞を低減する。
本開示に係る実施形態について、諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本開示に係る実施形態について装置を中心に説明してきたが、本開示に係る実施形態は装置の各構成部が実行するステップを含む方法としても実現し得るものである。本開示に係る実施形態は装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものである。本開示の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
本開示において「第1」及び「第2」等の記載は、当該構成を区別するための識別子である。本開示における「第1」及び「第2」等の記載で区別された構成は、当該構成における番号を交換することができる。例えば、第1ポートは、第2ポートと識別子である「第1」と「第2」とを交換することができる。識別子の交換は同時に行われる。識別子の交換後も当該構成は区別される。識別子は削除してよい。識別子を削除した構成は、符号で区別される。本開示における「第1」及び「第2」等の識別子の記載のみに基づいて、当該構成の順序の解釈、小さい番号の識別子が存在することの根拠に利用してはならない。
本開示において、x軸、y軸、及びz軸は、説明の便宜上設けられたものであり、互いに入れ替えられてよい。本開示に係る構成は、x軸、y軸、及びz軸によって構成される直交座標系を用いて説明されてきた。本開示に係る各構成の位置関係は、直交関係にあると限定されるものではない。
上記アイソレータの各実施形態における、基板上の導波路の配置は例示に過ぎない。例えば、上記各実施形態では、複数の導波路が近接して平行導波路を形成する部分の導波路の向きは、基板の長手方向の辺と平行となっていた。しかし、基板の形状と導波路の向き及び配置はこれに限られず、本開示の効果が得られる範囲で如何様にも設定できる。例えば、複数の導波路は基板面に沿う方向に並んで配置されるのみならず、基板面に垂直な方向に並ぶように配置することも可能である。
上記実施形態では、TEモードの電磁波を伝搬させるアイソレータ及び光送信機について説明してきた。しかし、本開示はTMモードの電磁波を伝搬させるアイソレータ及び光送信機についても適用することができる。本開示をTMモードの電磁波を伝搬させるアイソレータ及び光送信機に適用する場合、上記実施形態とは、第2導波路に対する非相反性部材の配置及び印加する磁場の方向が異なる。例えば、本発明をTMモードのアイソレータ及び光送信機に適用する場合、非相反性部材は第2導波路の基板面に垂直な方向(上記実施例のz軸方向に相当)に接して配置されうる。また、このとき、磁場は第2導波路が延在する方向に直交する方向(上記実施例のy軸方向に相当)に印加されうる。
10,11 アイソレータ
20 第1導波路
21 第1コア
201 第1端
202 第2端
211 第1ポート
212 第2ポート
30 第2導波路
31 第2コア
31a 第1部分
31b,31c 第2部分
301 第1端
302 第2端
32 非相反性部材
50 基板
50a 基板面
60 クラッド
61 第1クラッド(誘電体)
62 第2クラッド(誘電体)
70,80 光送信機
71 光源
72 DAC(デジタルアナログコンバータ)
73 ドライバ
74 光変調器
75 アイソレータ
81 信号生成部
82 ドライバ(駆動部)
83 光源
84 アイソレータ

Claims (9)

  1. 基板面を有する基板の上において、前記基板面に沿って少なくとも部分的に並んで位置する第1導波路と第2導波路とを備え、
    前記第1導波路は第1コアを含み、前記第2導波路は第2コアを含み、前記第1コア及び前記第2コアは、誘電体により囲まれ、
    前記第1導波路は、第1端と第2端とを有し、前記第1端及び前記第2端それぞれに電磁波が入出力されるポートを有し、
    前記第2導波路は、両端を有し、前記第1導波路と互いに沿う第1部分と、前記第1部分に含まれない第2部分とを有し、
    前記第2導波路は、前記第1部分の前記第2コアの少なくとも一部に接する非相反性部材を有し、
    前記非相反性部材は、前記第2部分の前記第2コアの少なくとも一部にさらに接する、アイソレータ。
  2. 前記第2導波路の前記第1部分において、前記第2導波路の前記第2コアは、前記第1導波路の前記第1コアと近接場の電磁界が結合する程度に近接して位置する請求項1に記載のアイソレータ。
  3. 前記第2コアは、長手方向の周りに複数の側面を有し、前記非相反性部材は、前記第2部分の前記第2コアの少なくとも一面に接する請求項1または2に記載のアイソレータ。
  4. 前記第2導波路の前記第2部分は、前記第1導波路から乖離する方向へ屈曲している請求項1から3の何れか一項に記載のアイソレータ。
  5. 前記第2導波路の前記第2部分は、前記第1部分の一方又は両方の側に位置し、前記非相反性部材は、少なくとも、前記第1導波路を前記第1端から前記第2端の方向に進む電磁波が、前記第2導波路の前記第1部分に移ったときに進行する側の前記第2部分の前記第2コアに接する請求項1から4の何れか一項に記載のアイソレータ。
  6. 前記第2導波路の前記第2コアの両端は、先端に向かって径が小さくなる請求項1から5の何れか一項に記載のアイソレータ。
  7. 前記第2端から入力された電磁波が前記第1端に向けて伝搬する場合の、前記第1導波路と前記第2導波路との結合係数は、前記第1端から入力された電磁波が前記第2端に向けて伝搬する場合の、前記第1導波路と前記第2導波路との結合係数よりも大きい、請求項1から6の何れか一項に記載のアイソレータ。
  8. 光源と、
    送信すべき信号に基づいて、前記光源から射出された光を変調する光変調器と、
    前記光源よりも下流側に配置されるアイソレータと
    を備え、
    前記アイソレータは、
    基板面を有する基板の上において、前記基板面に沿って少なくとも部分的に並んで位置する第1導波路と第2導波路とを備え、
    前記第1導波路は第1コアを含み、前記第2導波路は第2コアを含み、前記第1コア及び前記第2コアは、誘電体により囲まれ、
    前記第1導波路は、第1端に前記光源からの光が入力される第1ポートを有し、前記第1端と異なる第2端に前記光源からの光が出力される第2ポートを有し、
    前記第2導波路は、両端を有し、前記第1導波路と互いに沿う第1部分と、前記第1部分に含まれない第2部分とを有し、
    前記第2導波路は、前記第1部分の前記第2コアの少なくとも一部に接する非相反性部材を有し、
    前記非相反性部材は、前記第2部分の前記第2コアの少なくとも一部にさらに接する、
    光送信機。
  9. 光源と、
    送信すべき信号に基づいて前記光源を駆動する駆動部と、
    前記光源の光の出射側に配置されるアイソレータとを備え、
    前記アイソレータは、
    基板面を有する基板の上において、前記基板面に沿って少なくとも部分的に並んで位置する第1導波路と第2導波路とを備え、
    前記第1導波路は第1コアを含み、前記第2導波路は第2コアを含み、前記第1コア及び前記第2コアは、誘電体により囲まれ、
    前記第1導波路は、第1端に前記光源からの光が入力される第1ポートを有し、前記第1端と異なる第2端に前記光源からの光が出力される第2ポートを有し、
    前記第2導波路は、両端を有し、前記第1導波路と互いに沿う第1部分と、前記第1部分に含まれない第2部分とを有し、
    前記第2導波路は、前記第1部分の前記第2コアの少なくとも一部に接する非相反性部材を有し、
    前記非相反性部材は、前記第2部分の前記第2コアの少なくとも一部にさらに接する、
    光送信機。
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